JP4392811B2 - 基板のプロセス処理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は基板のプロセス処理システムに係り、特に半導体ウエハやガラス基板などにビームを照射してエッチング処理などを行なわせるため、処理用真空容器へのワーク供給からプロセス処理および排出に至る一連の処理を効率的に行なうための基板のプロセス処理システムに関する
【0002】
【従来の技術】
半導体ウエハやガラス基板などのワークに薄膜を形成したり、これをエッチング処理したりする場合、パーティクルなどの汚染物が少ないことや、イオンビームの散乱が防げるなどの理由から、通常、真空容器内において処理が行われる。
【0003】
従来のシステムでは、ロードロックチャンバ、トランスファーチャンバ、プロセスチャンバを一直線上に配列し、ワーク収容カセットを介して真空容器に1枚ずつロードロックチャンバに搬入した後、チャンバ内を真空状態とし、トランスファーマシンによりロードロックチャンバからプロセス処理チャンバにワークを直線移動させることで処理するような構成となっていた。また、ワークを真空容器内において直線的に移動させて処理を行う場合、一般に水平なベース上にワークを配置し、ベースを一方向に移動させ、イオンビームなどを照射するようにしていた。しかし、近年、ワークが大型化しており、それに伴いイオンビーム源も大型化し、ビームの垂直照射は装置高さを大きくすることから、ビームは水平照射とし、ワークを上下方向に移動させてプロセス処理などを行うようになってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ガラス基板のように薄くて矩形の大型ワークに対する真空プロセス処理は、その形状に起因して搬送方向に一定の制限があり、ローディングする際も一枚ずつ行ない、プロセス処理も一枚単位で行われているのが実状である。このため、処理効率が非常に悪いという問題があった。また、縦型プロセス処理装置を用いる場合、トランスファーマシンから水平搬送されてくるワークを垂直方向に転回しなければならず、この転回処理のための構造が複雑になるとともに、転回機構のための駆動設備を内蔵するために、駆動源などからゴミ(パーティクル)などの汚染物が発生してワークが汚染され、不良率の上昇を招くばかりでなく、真空中で円滑に作動させるためのメンテナンスが容易でないという問題を引き起こしている。また、ワークを転回させる必要上、ワークの保持機構と回転のための駆動設備を各々備えなければならず、更に水平搬送されてくるワークを所定の姿勢で的確に配置するための処理が困難であるなどの問題があった。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に着目してなされたもので、ワーク形状に制限を受けることがなく効率的にローディングを行なうことができるとともに、真空容器内でのパーティクルなどの汚染物質の発生を抑制しつつ、縦型プロセス処理装置に対するワークへのプロセス処理への移行操作と搬出入操作を非常に効率的に行なうことができるようにした基板のプロセス処理システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る基板のプロセス処理システムは、真空容器内にロードロックチャンバ、トランスファーチャンバ、プロセスチャンバを形成し、前記トランスファーチャンバに設けたトランスファーマシンにより処理対象基板を前記ロードロックチャンバとプロセスチャンバ間で相互移送させるようにしたプロセス処理システムにおいて、前記ロードロックチャンバを上下に複数段形成するとともにこれを前記トランスファーチャンバの周囲に複数配置することにより処理対象基板を複数同時収容可能としておき、各ロードロックチャンバには方向転換手段を設けることにより前記トランスファーチャンバによる受渡し方向に前記基板を転換可能としてなり、前記トランスファーチャンバには前記上下に複数段設けられたロードロックチャンバに合わせて処理対処基板の受渡しをなす受渡しアームを上下に複数段有してなるトランスファーマシンを備え、前記プロセスチャンバには処理対象基板の垂直移送手段を設け、前記垂直移送手段は一対の上下水平軸の各々の左右に二重プーリを取付けるとともに上下で対応しているプーリに各々端部を固定したベルトを背面側と前面側にそれぞれ巻き掛けることにより全体として巻き掛けベルト機構となるように設定し、当該垂直移送手段の左右ベルト間に渡し掛けて取り付けられた横架シャフトに対してその軸回りに回転可能な転回テーブルを設け、当該転回テーブルには基板把持手段を前記転回テーブルの回転駆動手段に連動して圧着開放をなさしめ、前記回転駆動手段を前記垂直移送手段による垂直移送時に前記転回テーブルと切り離し可能としてなり、前記ロードロックチャンバでの真空引き処理と、前記上下段トランスファーマシンによるプロセスチャンバに対する基板供給搬送と戻し搬送、並びにプロセスチャンバでのプロセス処理とを同時並行的に稼動可能としてなることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る基板のプロセス処理システムの具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1に実施形態に係る真空ロードロック装置を具備したイオン注入システムの全体構成の概略図を示す。このシステムはワークとしてのガラス基板Wに対してイオンビームBを照射するプロセス処理をなすもので、ガラス基板Wの搬入搬出部となるロードロックチャンバLC、実際のプロセス処理をなす室となる縦型のプロセスチャンバPC、およびこれらの間でガラス基板の受渡しをなすトランスファーチャンバTCとを有し、これらを真空容器として構成している。この実施形態では、ロードロックチャンバLCを上下二段としつつこれを左右に併設した構成となっており、チャンバにてガラス基板Wを搬入して真空引きし、プロセスチャンバPCに真空搬送した後にプロセス処理をなし、当該プロセス処理終了後に真空搬送して別のチャンバに戻して不活性ガスによるパージを行なって大気搬出する一連の作業を、ローテーションを組んで連続的に行なわせるようにしている。
【0009】
この実施形態に係るシステムの初段に設けられている真空ロードロック装置を図2〜5を参照して説明する。図1は同装置の一部断面平面図、図2は同縦断面図、図3は同側面図、図4は同装置に内蔵されている上部ワーク搭載台座の斜視図である。このロードロック装置は、図1にも示したように、ロードロックチャンバLCを上下二段としつつこれをトランスファーチャンバTCに向かって左右に併設することにより4つのロードロックチャンバUL、LL、UR、LRを形成している。図2〜5において、4つのロードロックチャンバを番号200(200UL、200LL、200UR、200LR)で示している。
【0010】
このチャンバ200は真空チャンバケース202によって外部と遮断されるが、大気側との間でガラス基板Wを搬出入させるため、各ロードロックチャンバ200には開閉扉204によって仕切られる外部出入口206が設けられ、この外部出入口206は同一面となるように設定され(図2右側端面)、大気トランスファーマシン208が左右上下に移動することによって、カセット収納されたガラス基板Wを各ロードロックチャンバ200にに位置を合わせ、受渡しアーム209をチャンバ内に出し入れしてワーク搬入ができるようにしている。
【0011】
一方、各ロードロックチャンバ200は、真空状態におかれているトランスファーチャンバ210(図1ではTC)に対して内部出入口212を通じてガラス基板Wの受渡しをなすようにしている。トランスファーチャンバ210の中央に置かれている真空トランスファーマシン214は、左右のロードロックチャンバ200L(200UL、200LL)、200R(200UR、200LR)に回転して向き合うことができるようになっており、受渡しアーム216を差し入れてガラス基板Wの受渡しをなす。このため、左右の内部出入口212の開口面は互いに90度の角度をなして真空トランスファーマシン214に対面している。
【0012】
前記外部出入口206から搬入されるガラス基板Wは矩形とされているため、大気搬送形態と真空搬送形態が異なる。そこで、各ロードロックチャンバ200には、ワーク搭載ユニット230が内蔵され、これをロータにより回転可能に支持し、搬入されたガラス基板Wをプロセス処理部に搬送するトランスファーチャンバ210の取り出し方向に合わせて搭載ガラス基板Wの向きを変更可能としている。この構造を図4に示した上部ワーク搭載ユニット230Uを参照して説明する。
【0013】
真空チャンバケース202の天板部にロータ220を据え付け、カップリング222および磁性流体シール224を介して回転軸226をチャンバ内部に突出させている。回転軸226の下端には門型吊り下げフレーム228を介して座板232が前記回転軸226によって水平回転できるように支持されている。座板232は盤面上にガラス基板Wを搭載支持するが、この搭載面には搭載ユニット230が固定され、ユニット上面にガラス基板Wを載せるようにしている。搭載ユニット230は座板232の上面に一対のバー234、234を平行に置き、その間に小型板236を配置し、これらの上面にガラス受け238を合計8個所設けてガラス基板Wを載せるようにしている。そして、載置されているガラス基板Wの下面に、トランスファーマシン208、214における受渡しアーム209、216に先端に設けられたU字形状のハンドを前後からそれぞれ差し入れできるように、隙間を形成しているのである。
【0014】
このような上部ワーク搭載ユニット230Uは、上部ロードロックチャンバ200UL、200URに各々装備されている。下部ロードロックチャンバ200LL、200LRにも同様のワーク搭載ユニット230が装備されているが、この下部ワーク搭載ユニット230Lは、ロータ220から回転軸226に至る機構部がチャンバ底面部に取り付けられ、チャンバ内に突出された回転軸26に直接回転可能に支持されている。すなわち門型吊り下げフレーム228は介在されていない。その他の構成は上部ワーク搭載ユニット230Uと同様である。
【0015】
このような構成により、4室のロードロックチャンバ200では、それぞれ、搬入されたガラス基板Wを搭載したワーク搭載ユニット230を45度回転させることにより、真空トランスファーマシン214の受渡し方向にガラス基板Wの向きを合わせることができる。
【0016】
ところで、ガラス基板Wが各ロードロックチャンバ200に搬入された後、チャンバ内を真空引きするが、外部出入口206は開閉扉204により閉め切り可能とされ、同時に内部出入口212部分もシャッタ240により閉め切り可能としている。また、真空引きのために左右のロードロックチャンバ200L、200Rの中間部位に真空吸引のためのダクト手段242が設備されている。
【0017】
ロードロックチャンバ200を真空引きすると、内部に搬入されているガラス基板Wは急激な圧力変動により、ワーク搭載ユニット230上でバタつくおそれがある。これを防止するために、各ロードロックチャンバ200には前記ワーク搭載ユニット230の周囲に搭載ガラス基板Wを把持する振動抑制手段244を設けている。これは同時に搭載ガラス基板Wを点対称位置にて側端面を押圧して搭載ガラス基板Wの位置決めをなすセンタリング手段を兼用させている。
【0018】
図2にはこの振動抑制手段244の配置形態を示し、図6〜図7に詳細構成を示している。図示のように、各ロードロックチャンバ200内には、ワーク搭載ユニット230上の搭載ガラス基板Wの点対称位置にて側端面を押圧して位置決めをなす一対の端面位置調整手段246,246が配置され、これらが振動抑制手段244を構成している。各端面位置調整手段246はワーク搭載ユニット230上に載置されているガラス基板Wの対角線上に位置する各コーナ部分の外方に配置されている。各端面位置調整手段246は真空チャンバケース202の天板および底板からチャンバ内に突入されている回転支柱248を有している。この回転支柱248の先端部に水平アーム250が取り付けられており、この水平アーム250を水平旋回してガラス基板Wの隅部上面まで移動できるようになっており、矩形ガラス基板Wの各縁辺に対して45度をなす角度まで旋回させて停止されるよう構成されている。水平アーム250の上面部には一対の押えローラ252、252が取り付けられ、これがガラス基板Wのコーナを挟む側端面に各々当接するように配置される。したがって、回転支柱248を回転させて水平アーム250の旋回を行なわせ、水平アーム250がガラス基板Wの辺と45度をなす位置で停止されることにより、搭載ガラス基板Wが位置ずれしていても押えローラ252,252によってコーナ位置が正規の搭載位置に調整される。各端面位置調整手段246の水平アーム250は搭載ガラス基板Wの対角線上に一対設けられているので、両者の作用で搭載ガラス基板Wはワーク搭載ユニット230上でセンタリングされる。このセンタリングは、大気側から搬入された形態のまま行なうようにしている。各端面位置調整手段246は、チャンバケース202の外部に設けた水平アーム250をエアシリンダ256の押出しにより磁性流体シール254を介して位置決め方向に操作し、位置決め後はエアシリンダ256の引込みによって前記アーム250が逆方向に復帰させる。エアシリンダ256を同時に作動させることにより容易に同期させることができる。この一対の端面位置調整手段246を継続して作動させることにより、ロードロックチャンバ200内を真空引きする際に、ガラス基板Wは固定保持状態となり、吸引負圧変動によりバタついたり、位置ずれすることが防止される。
【0019】
なお、前述した真空トランスファーマシン214は伸縮アームを用いてガラス基板を水平搬送する一般的なもので、この実施形態では上下二段構造に構成しており、上部ロードロックチャンバ200UL、200URとのワーク受渡しは上段マシンにより行ない、下部ロードロックチャンバ200LL、200LRとのワーク受渡しは下段マシンにより行なうようにしている。
【0020】
図8〜図11は実施形態に係るシステムに用いている真空プロセス処理装置の正面断面図、側面断面図、図8におけるA−A断面図、およびB−B断面図である。
【0021】
真空プロセス処理装置は、縦型真空容器10により構成されたプロセスチャンバの内部に垂直搬送手段12を設けており、ワークとしてのガラス基板を、上部に配置したプロセス処理領域と下部に配置したワーク出入領域間を垂直移送可能としている。水平状態で真空容器10内に搬入されるワークを垂直方向に転回させ、これを上方向に垂直移動させ、ビーム照射領域を通過させてプロセス処理するようにしている。
【0022】
前記垂直搬送手段12は、図12に概略構成を示しているように、真空容器10の上下に配置された一対の水平軸14,16を有し、下部の水平軸16にモータ18を連結してこれを駆動軸としている。各軸14,16には左右に一対の巻き掛けベルト機構20(20R,20L)が設けられている。この巻き掛けベルト機構20は、パーティクル発生を抑制するために次のような構造とされている。上部水平軸14に取り付けられる各従動プーリ22を二重プーリ構造(22m、22n)とし、同様に下部水平駆動軸16に取り付けられる各駆動プーリ24も二重プーリ構造(24m、24n)としている。そして、上下で対応しているプーリ(22mと24m、22nと24n)に各々端部を固定したステンレスベルト26m、26nを背面側と前面側にそれぞれ巻き掛けることにより、全体として巻き掛けベルト機構となるように設定して、プーリとベルトの滑りによるパーティクル発生を防止した状態で、正逆回転ができるようにしている。したがって、左右の巻き掛けベルト機構20の背面側に各ベルト26m、26m間に跨ってワークを取り付けることにより、ワークを垂直搬送するようにしている。
【0023】
このような垂直搬送手段12には、ワークを水平状態と垂直状態の2つの状態変化ができる転回プラテン30を取り付けている。すなわち、この転回プラテン30は、ワークとなるガラス基板Wを搭載して、水平状態から垂直状態に転回してプロセス処理のための垂直上方移動ができるようにし、また、逆にプロセス処理が終了して下降移動して来た場合に垂直状態から水平状態に転回できるように取り付けられる。このため、垂直搬送手段12の特に背面側に位置する左右一対のベルト26m、26mに横架シャフト34が取り付けられ、これと平行に回転支軸36が複数のブラケット38を介して回転可能に支持されている(図12参照)。また、図13に詳細に示すように、前記回転支軸36には転回プラテン30が連結され、その回転操作により転回プラテン30を水平状態から垂直状態に回転操作できるようにしている。特に、この実施形態では、前記回転支軸36を二重軸構造とし、その外軸36Aによる回転動作をプラテン回転に利用するようにしており、このため、外軸36Aの先端部を転回プラテン30の一側部に固定された第1回転ブラケット40に連結し、転回プラテン30の他側部に固定された第2回転ブラケット42を補助支軸44の周りに回転できるように支持している。回転支軸36と補助支軸44は当然ながら同一軸芯上に設定されている。これにより前記外軸36Aを回転操作することにより、転回プラテン30は回転支軸36および補助支軸44の軸芯周りに回転できるのである。
【0024】
ところで、転回プラテン30は転回動作を上記回転支軸36の外軸36Aで行なうようにしているが、水平保持および垂直保持手段が設けられている。これは、図14(1)に示すように、転回プラテン30を水平位置で回転を停止させ、また垂直位置で転回プラテン30の回転を停止させるストッパ37を横架シャフト34に固定して設けている。このストッパ37と回転支軸36に回転節を有するリンク39、41を取り付け、これらリンク39,41同士もやはり回転節で連結して「へ」状となる長さに設定しておき、その一方のリンク41をスプリング43付きのスライダリンクとしている。両リンク39,41が直線状になった思案点を超えた状態では、スプリング43による付勢力が転回テーブル30を水平側ストッパもしくは垂直側ストッパに当接させる作用をなすように設定されている。このような4節リンク機構により、回転駆動手段から切り離した状態でも、垂直状態もしくは水平状態を前記スプリング43によって保持できるようにしている。
【0025】
また、前記回転支軸36を構成している内軸36Bは、転回プラテン30に装備したワーク脱着機構46の作動に用いるようにしているが、ワーク脱着機構46の構成は次のようになっている。
【0026】
図14は転回プラテン30の側面図および底面図を示しており、図15はワーク脱着機構の基板受渡時と基板把持時の部分断面図、図16はワーク脱着機構46を構成している把持爪機構部と基板支持ピン機構部の模式斜視図、図17はその全体概要を示す模式斜視図を示している。
【0027】
図14に示すように、転回プラテン30の周縁部4個所にワーク脱着機構46が設けられ、当該ワーク脱着機構46によってガラス基板Wの4個所を把持させ、転回プラテン30を垂直状態とした場合に、転回プラテン30に搭載したガラス基板Wが落下しないようにしている。図16に示すように、把持爪機構部48は、垂直脚50の上端部をコ字形状とすることによりプラテン端縁部を圧着できる爪部52を設けている。垂直脚50は転回プラテン30側に固定した垂直フレーム54と平行となるように配置され、この両者が上下平行リンク56、58により連結されている。これにより、垂直脚50、垂直フレーム54、および上下平行リンク56,58が平行リンク機構を構成し、爪部52をプラテン端部に対して接離動作可能となる。爪部52の接離作動は、前記上部平行リンク56をベルクランク形状としておき、その屈曲先端部をプラテン盤面に沿って往復動作する作動アーム機構60により操作することで行われる。また、前記把持爪機構部48の垂直脚50には持上げプレート62が固定され、爪部52がガラス基板Wの圧着を開放すると同時に、基板受渡し可能状態となるように基板支持ピン機構部を構成しているワーク支持ピン64を転回プラテン30の上表面に突出させるようにしている。ワーク支持ピン64は、転回プラテン30に設けた昇降ガイド66に挿通され、ワーク把持状態ではスプリング力で引き込み位置に保持される。前記把持爪機構部48の基板開放動作に伴い、前記持上げプレート62がワーク支持ピン64の下端部を押し上げることにより、ワーク支持ピン64が上昇作動され、転回プラテン30の上面より突出してガラス基板Wを持上げて基板受渡し可能状態にする。
【0028】
上述したワーク脱着機構46は転回プラテン30の4個所に配置されているが、これらを同時に脱着作動させるために、互いに対向する一対のワーク脱着機構46の作動アーム機構60を回転支軸36と平行に中央に向けて延在させ、両作動アーム機構60の間に楔板68を介在させることで、対を構成している作動アーム機構60を押し広げ可能とし、爪部52によりガラス基板Wの挟着状態を開放できるようにしている。図17に示す如く、楔板68は二組のワーク脱着機構46を同時に作動させるように一対設けられ、これらを連結板70で結合している。そして、連結板70にはU字溝72を有するブロック74が一体的に設けられ、U字溝72に対して前述した回転支軸36の内軸36Bの先端に設けたクランク76が嵌合し、内軸36Bの回転により各楔板68を作動アーム機構60の間に挿入して押し広げ可能としている。作動アーム機構60は、図15に示しているように、プラテン30側に一端を連結した戻しバネ78が作動アーム機構60をプラテン中央側に戻すように付勢しており、これにより爪部52が常時ガラス基板Wを挟着する方向に付勢させている。前記作動アーム機構60における楔板68との接触部にはローラ80が取り付けられ、これにより接触抵抗が小さくなるようにして、作動アーム60を円滑にしている。
【0029】
このように、二重軸構造となっている回転支軸36の外軸36Aの回転により転回プラテン30を水平・垂直に回転操作し、内軸36Bの回転によりワーク脱着機構46の開放操作する。これは外軸36Aと内軸36Bの回転を連動させ、転回プラテン30が水平状態にありガラス基板Wが搭載されたときに、ワーク脱着機構46によるワーク把持を行なわせ、その後に転回プラテン30を垂直状態に回動させるようにしている。また、逆にプロセス処理の終了後に垂直状態にある転回プラテン30を外軸36Aによって水平状態まで回転させ、その後にワーク脱着機構46を内軸36Bによる操作で開放させるようにしている。この実施形態では、転回プラテン30の転回操作とワーク脱着機構46による脱着操作を一つの駆動手段82により行なわせており、このため、前記回転支軸36における真空容器10の内壁寄りの位置にて二重噛合いクラッチ84A、84Bを介して、真空容器10の外部に設けられた駆動手段82と断続可能にしている。駆動手段82は前記二重噛合いクラッチ84A、84Bの断続操作用のエアシリンダ86により往復移動可能とされたサーボモータ88を有し、このモータ88の出力軸側に外軸/内軸同期入切用エアクラッチ90を設けて構成されている。当該エアクラッチ90は、外軸36Aへの回転動力の伝達経路の接続/遮断を行うものであり、この操作により内軸36Bの回転のみ、あるいは両者同時に回転させるかの切替が可能とされている。これにより、エアシリンダ86の操作により二重噛合いクラッチ84A、84Bを断続することにより、接続して外部の回転駆動手段82との回転伝達経路を確保したり、転回プラテン30側を回転駆動手段82と切り離した状態で昇降移動させるすることができるようになる。そして、エアクラッチ90により外軸36A・内軸36Bへの回転動力の伝達対象の切替をなすことができる。この実施形態では、水平状態にある転回プラテン30上にガラス基板Wが搭載された後、最初に内軸36Bに回転動力を伝えて基板の挟着保持を行なわせ、次いで転回プラテン30が垂直状態となるように外軸36Aに回転動力を伝えるようにエアクラッチ90を切り替え操作し、垂直移動可能となったときにエアシリンダ86により二重噛合いクラッチ84A、84Bを切り離して転回プラテン30側のみを上昇移動できるようにそれぞれ切り替え操作されるようにシーケンスが組まれる。基板へのプロセス処理が終了した後に、下降移動してきた転回プラテン30に対しては、最初に二重噛合いクラッチ84A、84Bを接続して回転伝達経路を確保し、次いで、水平状態までプラテン30を回転させるように外軸36Aと内軸36Bは同時に回転が伝えられ、水平状態に至ったときにエアクラッチ90にて、外軸36Aが切り離され内軸36Bのみ回転伝達してワーク脱着機構46を開放操作させるようにしている。これにより、ワーク転回とワーク脱着を単一の回転駆動手段82により行なわせることができるのである。
【0030】
ところで、ワークとしてのガラス基板Wはトランスファーマシンを介して転回プラテン30に搭載されるが、ワーク脱着機構46により正確な把持操作を行なわせるために、ガラス基板Wのセンタリング手段92を設けている。このセンタリング手段92は図10に概略構成が示されているように、転回テーブル30上の搭載ガラス基板Wの点対称位置にて側端面を押圧して位置決めをなす一対の端面位置調整手段93,93により構成されている。図18〜図20に詳細を示している。各端面位置調整手段93は転回プラテン30の対角線上に位置する各コーナ部分の外方に配置されている。各端面位置調整手段93は真空容器10の底板から立設されている回転支柱94を有している。この回転支柱94の上端部に水平アーム96が取り付けられており、この水平アーム96を水平旋回して転回テーブル30の隅部上面まで移動できるようになっており、矩形テーブル各縁辺に対して45度をなす角度まで旋回させて停止されるよう構成されている。水平アーム96の下面部には一対の押えローラ98、98が取り付けられ、これがガラス基板Wのコーナを挟む側端面に各々当接するように配置される。したがって、回転支柱94を回転させて水平アーム96の旋回を行なわせ、水平アーム96が転回テーブル30の辺と45度をなす位置で停止されることにより、搭載ガラス基板Wが位置ずれしていても押えローラ98,98によってコーナ位置が正規の搭載位置に調整される。各端面位置調整手段93の水平アーム96は転回テーブル30の対角線上に一対設けられているので、両者の作用で搭載ガラス基板Wは転回テーブル30上でセンタリングされるのである。各端面位置調整手段93を同期させるため、回転支柱94の下部にプーリ100がそれぞれ設けられており、これらを同期ベルト102で連係し、かつ同期ベルト102の中間位置を牽引するセンタリングシリンダ104を設けている。当該シリンダ104を引き込み作動させたとき、各水平アーム96がセンタリング位置に繰り出す方向に支柱94を回転させる方向にプーリ100を回転させるようになっている。また、プーリ100を含む回転支柱94は水平アーム96を通常は待避位置に置かれるように、スプリング106により回転付勢されている。
【0031】
なお、真空容器10には、ビーム入射窓108が設けてあって、図1、図9に示したように、ビームBを真空容器10内に入射させ、ビーム入射窓108を横断して移動するガラス基板WにビームBを照射してガラス基板Wのプロセス処理が行えるようにしてある。また、真空容器10には、図9に示したように、ガイドレール112が上下方向に設けてある。このガイドレール112には、転回プラテン30を支えている横架シャフト34の支持部材に設けたスライダ114が嵌合しており、転回プラテン30を確実に垂直方向に直線移動できるようにしてある。そして、ガラス基板Wの転回テーブル30の受け渡しは、図9の実線の位置に設けられて真空トランスファーマシン214によって行われるようになっていて、この位置において転回プラテン30が水平位置と鉛直位置との間を回動させられる。
【0032】
このように構成された基板のプロセス処理システムの作用は次のようになる。ガラス基板W単体の処理工程としては、ロードロックチャンバ200への搬入後の真空引き、これに続いて真空搬送によるプロセスチャンバへの移送、プロセス処理、プロセスチャンバからロードロックチャンバへの戻し移動のための真空搬送、ロードロックチャンバ200の窒素ガスによるパージ、大気搬送といった一連の流れとなる。具体的には、ロードロックチャンバ200の内部出入口212のシャッタ240を閉じてトランスファーチャンバ210との間を遮断し、外部出入口206の扉204を開いてガラス基板Wを搬入する。その後、扉204を閉じ、振動抑制手段244を作動させてガラス基板Wのセンタリングを行なうと同時にその位置に固定保持しつつ真空引きを行なう。ロードロックチャンバ200の内部が真空状態に達した後に、前記振動抑制手段244を開放し、シャッタ240を開くと同時にロータ220を作動してワーク搭載ユニット230を45度回転させて、ガラス基板Wの向きを真空トランスファーマシン214の受渡し方向に向ける。これを受けて真空トランスファーマシン214は受渡しアーム216をロードロックチャンバ200内に差し入れ、ガラス基板Wを持上げて引き抜き、回転してプロセスチャンバPC側に方向を転換する。その後は、図1から理解できるように、プロセスチャンバPCに装備されているプラテン上にガラス基板Wを載置し、ここでガラス基板Wを把持した後、プラテンを垂直に転回してビーム照射のための垂直移動を行なってプロセス処理をなす。
【0033】
ガラス基板Wは、図9の実線の位置に停止して待機している転回プラテン30の上に真空トランスファーマシン214の操作で搭載される。転回プラテン30の上面にはワーク支持ピン64が突出状態にあり、いわゆる剣山に載せられた状態となっている。その後、センタリング手段92が作動し、水平アーム96の繰り出しにより、ガラス基板Wの対角線上の両コーナ部分の側端面を押し付け、転回テーブル30上でガラス基板Wの方向調整と中心位置調整が行なわれる。このセンタリング調整が行なわれた後、転回テーブル30の回転支軸36とクラッチ結合している回転駆動手段82を作動させてワーク把持を行なわせ、その後に転回テーブル30の回転動作に入る。
【0034】
まず、エアクラッチ90を二重軸構造となっている回転支軸36の外軸36Aを切り離し状態とし、内軸36Bのみに回転伝達行なう。内軸36Bが回転すると、図17から明らかなように、先端のクランク76が回転して連結板70を動かし、一対の楔板68を転回プラテン30の盤面に沿って移動する。ガラス基板Wが搭載されるときには、図15(1)に示しているように、ワーク脱着機構46は爪開放状態にある。この開放状態は、対向する作動アーム機構60を互いに押し広げるように楔板68をアーム先端間に挿入させた状態で実現されているため、内軸36Bを図17において右回転させ、楔板68を一対の作動アーム機構60間から引き抜くように作動させる。これにより、作動アーム機構60の戻しバネ78の作用で爪部52が下降すると同時にワーク支持ピン64が下降し、図16(2)に示しているように、転回プラテン30上にて基板端縁部が把持される。
【0035】
このワーク把持が完了した後、エアクラッチ90を作動させ外軸36Aへも回転伝達を行ない、内軸36Bと同期して回転させる。外軸36Aは転回プラテン30に固定されている第1回転ブラケット40に結合されているため、外軸36Aの回転がそのまま転回プラテン30の回転になる。外軸36Aを90度回転させることにより、転回プラテン30は垂直状態になる(図8鎖線状態、図13参照)。これによりガラス基板Wをビーム入射窓108に対面させて通過させることができる状態になる。
【0036】
その後、回転支軸36と回転駆動手段82と縁切りをなすように、エアシリンダ86を作動させて、二重噛合いクラッチ84A、84B部分を切り離す。この切り離しが終了した後に、サーボモータ18が正方向に回転駆動されて駆動プーリ24が図12の矢印1000のように、駆動ベルト26mを繰り出す方向に回転する。これにより、同期ベルト26nが駆動プーリ24に巻き取られ、従動プーリ22を矢印300のように駆動プーリ24と同期して同方向に回転させ、駆動ベルト26mを従動プーリ22に巻き取る。このため、ガラス基板Wを保持した転回プレート30、図12の矢印2000のように上昇する。このとき、転回プラテン30が上昇してビーム入射窓108との対面位置を通過する際に、ビームBがガラス基板Wに照射され、ガラス基板Wにプロセス処理が行われる。そして、転回プラテン30が上限位置に達すると、図示しないセンサによって検出され、図示しない制御装置がサーボモータ18を逆方向に回転駆動する。
サーボモータ18が逆転駆動させると、駆動プーリ24は、図12の矢印400のように、駆動ベルト26mを巻き取る方向に回転する。このため、転回テーブル30は、矢印500のように下降する方向に直線移動し、従動プーリ22が駆動プーリ24と同方向に同期回転して駆動ベルト26mを繰り出す。このとき、同期ベルト26nは、従動プーリ22の空回りを防止するとともに、従動プーリ22に巻き取られるため、緩みを生ずることがない。そして、転回プラテン30に保持させたガラス基板Wは、ビーム入射窓108との対応位置を通過する際に再びビームBが照射される。
【0037】
転回プラテン30が下限位置に達すると、図示しないセンサがこれを検知し、制御装置がサーボモータ18を再び正方向に回転駆動し、上記と同様にして転回プラテン30を上昇させる。以下同様にしてガラス基板Wの処理が終了するまで転回プラテン30の昇降動作が行われる。そして、ガラス基板WへのビームBの照射が所定回数終了すると、制御装置は、転回プラテン30を図8の実線位置に停止させる。
【0038】
そして、回転駆動手段82を転回プラテン34の回転支軸36と伝達するためにエアシリンダ86を作動させて二重噛合いクラッチ84A、84Bの連結行なう。その後、エアクラッチ90により外軸36Aへの回転伝達を行なわせ、転回プラテン30を水平位置に戻すように90度回転させる。水平状態になったときに外軸36Aへの回転伝達経路をエアクラッチ90により遮断し、内軸36Bの回転により、ワーク脱着機構のワーク開放操作に入る。これは、図17に示している状態から内軸36Bを左回転させ、先端のクランク76によって楔板68を対となっている作動アーム機構60の間に差し込んで、作動アーム機構60を押出し、ワーク脱着機構46の爪部52を上昇させると同時にワーク支持ピン64を押し上げ、ガラス基板Wを持上げ上昇させる。かかる状態となった時点で、真空トランスファーマシン214が作動してガラス基板Wを搬出するのである。
【0039】
この後は、プラテン上から真空トランスファーマシン214がガラス基板Wを受け取り、反転してロードロックチャンバ200の方向に向け、チャンバ内部のワーク搭載ユニット230上に載置する。ガラス基板Wを受け入れたロードロックチャンバ200はシャッタ240を閉じ、窒素ガスによるパージを行なった後、外部出入口206を開放し、大気トランスファーマシン208によりカセットに処理済みガラス基板Wを格納する。
【0040】
このように、本実施形態によれば、一つの回転駆動手段82により転回プラテン30を水平・垂直間の回転を行なわせるとともに、ワーク脱着機構46も作動させることができる。これらの一連の作業は多軸構造とした回転支軸36を一方向に回転させ、回転対象軸をクラッチで断続することのみで実施できるため、作業性が非常に簡易となる。また、ガラス基板Wをプロセス処理側に移動させる際に、転回テーブル30に関わる動作をなす駆動手段82とクラッチ部分で切り離して、単独移動できるようにしているので、搬送力を小さくすることができる。したがって、機敏な動作を転回テーブル30に付与することができ、プロセス処理を簡易迅速に行なわせることができる。更に、トランスファーマシンにより搬入されたガラス基板Wを転回テーブル30上でセンタリングすることができるため、垂直転回のための基板保持位置に適正に配置することができ、把持爪による損傷の虞もなくなる。センタリング手段92は基板Wの対角線上にある外側縁を押し付ける作用で位置修正をなすため、非常に簡易に実現できる。
【0041】
また、実施形態では、ロードロックチャンバ200が4室あるため、上記工程をローテーションを組んで、連続的に行なうようにし、ガラス基板Wの1枚の処理がおよそ4分要するものとして、連続処理によって平均1分/1枚のタクトタイムで処理できるものとなっている。これは具体的には、4枚のガラス基板Wを同時に運用しており、1枚目について例えばロードロックチャンバ200ULに搬入して真空引きしている工程において、ロードロックチャンバ200LLに装填されて供給された2枚目は下段の真空トランスファーマシン214によってプロセスチャンバPCからロードロックチャンバ200LLへの戻し搬送を行なわせた後に窒素ガスパージ、基板交換作業を行なうようにし、ロードロックチャンバ200URに装填されて供給された3枚目はプロセス処理と、その後に上段の真空トランスファーマシン214によって戻り搬送工程に置かれる。またロードロックチャンバ200LRを通じて供給された4枚目は下段の真空トランスファーマシン214によってプロセスチャンバへの供給過程からプラテン搭載過程にあるように設定する。この全体の処理工程を図21に示す。厳密には図示の各工程の時間が同一でないため、待ち時間が含まれるが、この連続処理を実施することによって大幅にタクトタイムを縮小することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、特にロードロックチャンバを上下多段に形成するとともにこれを前記トランスファーチャンバの周囲に複数配置することにより処理対象基板を複数同時収容可能としておき、各ロードロックチャンバには方向転換手段を設けることにより前記トランスファーチャンバによる受渡し方向に前記基板を転換可能としてなり、前記プロセスチャンバには垂直移送手段を設け、当該垂直移送手段に取り付けられたフレームに対して転回テーブルを設け、当該転回テーブルには基板把持手段を前記転回テーブルの回転駆動手段に連動して圧着開放をなさしめ、前記回転駆動手段を前記垂直移送手段による垂直移送時に前記転回テーブルと切り離し可能とし、ロードロックチャンバにワークを搬入して真空引きしてトランスファーマシン方向に向きを転換させ、対応段高さ位置のおける前記トランスファーマシンにより前記プロセスチャンバに真空搬送した後にプロセス処理をなし、当該プロセス処理終了後に真空搬送してロードロックチャンバに戻して不活性ガスによるパージを行なって大気搬出する一連の作業を、各ロードロックチャンバに装填したワーク毎にローテーションを組んで連続的に行なわせるようにしたので、効率的にローディングを行なうことができるとともに、真空容器内でのパーティクルなどの汚染物質の発生を抑制しつつ、縦型プロセス処理装置に対するワークへのプロセス処理への移行操作と搬出入操作を非常に効率的に行なうことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る基板のプロセス処理システムの全体構成を示す概略図である。
【図2】同システムに用いられる真空ロードロック装置の平面断面図である。
【図3】同装置の縦断面図である。
【図4】同装置の側面図である。
【図5】同装置における上部ワーク搭載台座の構成を示す斜視図である。
【図6】振動抑制手段の側面図である。
【図7】振動抑制手段の平面図である。
【図8】実施形態に係るシステムに用いる真空プロセス処理装置の正面断面図である。
【図9】同真空プロセス処理装置の側面断面図である。
【図10】図8のA−A断面図である。
【図11】図8におけるB−B断面図である。
【図12】同真空プロセス処理装置の要部構成を示す模式斜視図である。
【図13】同真空プロセス処理装置における回転支軸と転回テーブルの断面図である。
【図14】同真空プロセス処理装置における転回テーブルの断面図および底面図である。
【図15】ワーク脱着機構の基板受渡時と基板把持時の部分断面図である。
【図16】ワーク脱着機構を構成している把持爪機構部と基板支持ピン機構部の模式斜視図である。
【図17】ワーク脱着機構の全体概要を示す模式斜視図である。
【図18】センタリング手段の平面図である。
【図19】センタリング手段の側面図である。
【図20】センタリング手段を構成している端面位置調整手段の断面図である。
【図21】実施形態に係るプロセス処理装置による作業工程図である。
【符号の説明】
10 縦型真空容器
12 垂直搬送手段
14、16 水平軸
18 モータ
20 巻き掛けベルト機構
22 従動プーリ
24 駆動プーリ
26m、26n ベルト
30 転回プラテン
34 横架シャフト
36 回転支軸
36A 外軸
36B 内軸
37 ストッパ
38 ブラケット
39,41 リンク
40 第1回転ブラケット
42 第2回転ブラケット
43 スプリング
44 補助支軸
46 ワーク脱着機構
48 把持爪機構部
50 垂直脚
52 爪部
54 垂直フレーム
56,58 平行リンク
60 作動アーム機構
62 持上げプレート
64 ワーク支持ピン
66 昇降ガイド
68 楔板
70 連結板
72 U字溝
74 ブロック
76 クランク
78 戻しバネ
80 ローラ
82 回転駆動手段
84A、84B 二重噛合いクラッチ
86 エアシリンダ
88 サーボモータ
90 エアクラッチ
92 センタリング手段
93 端面位置調整手段
94 回転支柱
96 水平アーム
98 押えローラ
100 プーリ
102 同期ベルト
104 センタリングシリンダ
106 スプリング
108 ビーム入射窓
112 ガイドレール
114 スライダ
200 ロードロックチャンバ
202 真空チャンバケース
204 開閉扉
206 外部出入口
208 大気トランスファーマシン
209 受渡しアーム
210 トランスファーチャンバ
212 内部出入口
214 真空トランスファーマシン
216 受渡しアーム
220 ロータ
222 カップリング
224 磁性流体シール
226 回転軸
228 吊り下げフレーム
230 搭載ユニット
232 座板
234 バー
236 小型板
238 ガラス受け
240 シャッタ
242 真空ダクト手段
244 振動抑制手段
246 端面位置調整手段
248 回転支柱
250 水平アーム
252 押えローラ
254 磁性流体シール
256 エアシリンダ

Claims (1)

  1. 真空容器内にロードロックチャンバ、トランスファーチャンバ、プロセスチャンバを形成し、前記トランスファーチャンバに設けたトランスファーマシンにより処理対象基板を前記ロードロックチャンバとプロセスチャンバ間で相互移送させるようにしたプロセス処理システムにおいて、
    前記ロードロックチャンバを上下に複数段形成するとともにこれを前記トランスファーチャンバの周囲に複数配置することにより処理対象基板を複数同時収容可能としておき、各ロードロックチャンバには方向転換手段を設けることにより前記トランスファーチャンバによる受渡し方向に前記基板を転換可能としてなり、
    前記トランスファーチャンバには前記上下に複数段設けられたロードロックチャンバに合わせて処理対処基板の受渡しをなす受渡しアームを上下に複数段有してなるトランスファーマシンを備え、
    前記プロセスチャンバには処理対象基板の垂直移送手段を設け、
    前記垂直移送手段は一対の上下水平軸の各々の左右に二重プーリを取付けるとともに上下で対応しているプーリに各々端部を固定したベルトを背面側と前面側にそれぞれ巻き掛けることにより全体として巻き掛けベルト機構となるように設定し、
    当該垂直移送手段の左右ベルト間に渡し掛けて取り付けられた横架シャフトに対してその軸回りに回転可能な転回テーブルを設け、当該転回テーブルには基板把持手段を前記転回テーブルの回転駆動手段に連動して圧着開放をなさしめ、前記回転駆動手段を前記垂直移送手段による垂直移送時に前記転回テーブルと切り離し可能としてなり、
    前記ロードロックチャンバでの真空引き処理と、前記上下段トランスファーマシンによるプロセスチャンバに対する基板供給搬送と戻し搬送、並びにプロセスチャンバでのプロセス処理とを同時並行的に稼動可能としてなる、
    ことを特徴とする基板のプロセス処理システム。
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