JP2001044258A - 基板のプロセス処理システムおよびプロセス処理方法 - Google Patents

基板のプロセス処理システムおよびプロセス処理方法

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JP2001044258A
JP2001044258A JP21529699A JP21529699A JP2001044258A JP 2001044258 A JP2001044258 A JP 2001044258A JP 21529699 A JP21529699 A JP 21529699A JP 21529699 A JP21529699 A JP 21529699A JP 2001044258 A JP2001044258 A JP 2001044258A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ワーク形状に制限を受けることがなく効率的
にローディングを行なうことができるとともに、真空容
器内でのパーティクルなどの汚染物質の発生を抑制しつ
つ、縦型プロセス処理装置に対するワークへのプロセス
処理への移行操作と搬出入操作を効率的に行なう。 【解決手段】 ロードロックチャンバLCを上下多段に
形成するとともにトランスファーチャンバTCの周囲に
複数配置することにより処理対象基板を複数同時収容可
能としておき、各ロードロックチャンバには方向転換手
段を設けトランスファーチャンバによる受渡し方向に基
板を転換可能とする。プロセスチャンバPCには垂直移
送手段を設け、垂直移送手段に取り付けられたフレーム
に対して転回テーブルを設け、転回テーブルには基板把
持手段を転回テーブルの回転駆動手段に連動して圧着開
放をなさしめ、回転駆動手段を垂直移送手段による垂直
移送時に転回テーブルと切り離しできるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板のプロセス処理
システムおよびプロセス処理方法に係り、特に半導体ウ
エハやガラス基板などにビームを照射してエッチング処
理などを行なわせるため、処理用真空容器へのワーク供
給からプロセス処理および排出に至る一連の処理を効率
的に行なうための基板のプロセス処理システムおよびプ
ロセス処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハやガラス基板などのワーク
に薄膜を形成したり、これをエッチング処理したりする
場合、パーティクルなどの汚染物が少ないことや、イオ
ンビームの散乱が防げるなどの理由から、通常、真空容
器内において処理が行われる。
【0003】従来のシステムでは、ロードロックチャン
バ、トランスファーチャンバ、プロセスチャンバを一直
線上に配列し、ワーク収容カセットを介して真空容器に
1枚ずつロードロックチャンバに搬入した後、チャンバ
内を真空状態とし、トランスファーマシンによりロード
ロックチャンバからプロセス処理チャンバにワークを直
線移動させることで処理するような構成となっていた。
また、ワークを真空容器内において直線的に移動させて
処理を行う場合、一般に水平なベース上にワークを配置
し、ベースを一方向に移動させ、イオンビームなどを照
射するようにしていた。しかし、近年、ワークが大型化
しており、それに伴いイオンビーム源も大型化し、ビー
ムの垂直照射は装置高さを大きくすることから、ビーム
は水平照射とし、ワークを上下方向に移動させてプロセ
ス処理などを行うようになってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガラス基板
のように薄くて矩形の大型ワークに対する真空プロセス
処理は、その形状に起因して搬送方向に一定の制限があ
り、ローディングする際も一枚ずつ行ない、プロセス処
理も一枚単位で行われているのが実状である。このた
め、処理効率が非常に悪いという問題があった。また、
縦型プロセス処理装置を用いる場合、トランスファーマ
シンから水平搬送されてくるワークを垂直方向に転回し
なければならず、この転回処理のための構造が複雑にな
るとともに、転回機構のための駆動設備を内蔵するため
に、駆動源などからゴミ(パーティクル)などの汚染物
が発生してワークが汚染され、不良率の上昇を招くばか
りでなく、真空中で円滑に作動させるためのメンテナン
スが容易でないという問題を引き起こしている。また、
ワークを転回させる必要上、ワークの保持機構と回転の
ための駆動設備を各々備えなければならず、更に水平搬
送されてくるワークを所定の姿勢で的確に配置するため
の処理が困難であるなどの問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に着目してな
されたもので、ワーク形状に制限を受けることがなく効
率的にローディングを行なうことができるとともに、真
空容器内でのパーティクルなどの汚染物質の発生を抑制
しつつ、縦型プロセス処理装置に対するワークへのプロ
セス処理への移行操作と搬出入操作を非常に効率的に行
なうことができるようにした基板のプロセス処理システ
ムおよびプロセス処理方法を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る基板のプロセス処理システムは、真空
容器内にロードロックチャンバ、トランスファーチャン
バ、プロセスチャンバを形成し、前記トランスファーチ
ャンバに設けたトランスファーマシンにより処理対象基
板を前記ロードロックチャンバとプロセスチャンバ間で
相互移送させるようにしたプロセス処理システムにおい
て、前記ロードロックチャンバを上下多段に形成すると
ともにこれを前記トランスファーチャンバの周囲に複数
配置することにより処理対象基板を複数同時収容可能と
しておき、各ロードロックチャンバには方向転換手段を
設けることにより前記トランスファーチャンバによる受
渡し方向に前記基板を転換可能としてなり、前記プロセ
スチャンバには垂直移送手段を設け、当該垂直移送手段
に取り付けられたフレームに対して転回テーブルを設
け、当該転回テーブルには基板把持手段を前記転回テー
ブルの回転駆動手段に連動して圧着開放をなさしめ、前
記回転駆動手段を前記垂直移送手段による垂直移送時に
前記転回テーブルと切り離し可能としてなることを特徴
とするものである。
【0007】また、本発明に係る基板のプロセス処理方
法は、ロードロックチャンバに装填された処理対象基板
をトランスファーマシンによりプロセスチャンバに移送
し、プロセス処理をなした後、前記トランスファーマシ
ンにより逆移送してロードロックチャンバに戻すように
した基板のプロセス処理方法において、前記ロードロッ
クチャンバを上下多段としつつ同様に上下多段構成とし
たトランスファーマシンの左右に併設しておき、ロード
ロックチャンバにワークを搬入して真空引きしてトラン
スファーマシン方向に向きを転換させ、対応段高さ位置
のおける前記トランスファーマシンにより前記プロセス
チャンバに真空搬送した後にプロセス処理をなし、当該
プロセス処理終了後に真空搬送してロードロックチャン
バに戻して不活性ガスによるパージを行なって大気搬出
する一連の作業を、各ロードロックチャンバに装填した
ワーク毎にローテーションを組んで連続的に行なわせる
ようにしたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る基板のプロ
セス処理システムおよびプロセス処理方法の具体的実施
の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1に実施形
態に係る真空ロードロック装置を具備したイオン注入シ
ステムの全体構成の概略図を示す。このシステムはワー
クとしてのガラス基板Wに対してイオンビームBを照射
するプロセス処理をなすもので、ガラス基板Wの搬入搬
出部となるロードロックチャンバLC、実際のプロセス
処理をなす室となる縦型のプロセスチャンバPC、およ
びこれらの間でガラス基板の受渡しをなすトランスファ
ーチャンバTCとを有し、これらを真空容器として構成
している。この実施形態では、ロードロックチャンバL
Cを上下二段としつつこれを左右に併設した構成となっ
ており、チャンバにてガラス基板Wを搬入して真空引き
し、プロセスチャンバPCに真空搬送した後にプロセス
処理をなし、当該プロセス処理終了後に真空搬送して別
のチャンバに戻して不活性ガスによるパージを行なって
大気搬出する一連の作業を、ローテーションを組んで連
続的に行なわせるようにしている。
【0009】この実施形態に係るシステムの初段に設け
られている真空ロードロック装置を図2〜5を参照して
説明する。図1は同装置の一部断面平面図、図2は同縦
断面図、図3は同側面図、図4は同装置に内蔵されてい
る上部ワーク搭載台座の斜視図である。このロードロッ
ク装置は、図1にも示したように、ロードロックチャン
バLCを上下二段としつつこれをトランスファーチャン
バTCに向かって左右に併設することにより4つのロー
ドロックチャンバUL、LL、UR、LRを形成してい
る。図2〜5において、4つのロードロックチャンバを
番号200(200UL、200LL、200UR、2
00LR)で示している。
【0010】このチャンバ200は真空チャンバケース
202によって外部と遮断されるが、大気側との間でガ
ラス基板Wを搬出入させるため、各ロードロックチャン
バ200には開閉扉204によって仕切られる外部出入
口206が設けられ、この外部出入口206は同一面と
なるように設定され(図2右側端面)、大気トランスフ
ァーマシン208が左右上下に移動することによって、
カセット収納されたガラス基板Wを各ロードロックチャ
ンバ200にに位置を合わせ、受渡しアーム209をチ
ャンバ内に出し入れしてワーク搬入ができるようにして
いる。
【0011】一方、各ロードロックチャンバ200は、
真空状態におかれているトランスファーチャンバ210
(図1ではTC)に対して内部出入口212を通じてガ
ラス基板Wの受渡しをなすようにしている。トランスフ
ァーチャンバ210の中央に置かれている真空トランス
ファーマシン214は、左右のロードロックチャンバ2
00L(200UL、200LL)、200R(200
UR、200LR)に回転して向き合うことができるよ
うになっており、受渡しアーム216を差し入れてガラ
ス基板Wの受渡しをなす。このため、左右の内部出入口
212の開口面は互いに90度の角度をなして真空トラ
ンスファーマシン214に対面している。
【0012】前記外部出入口206から搬入されるガラ
ス基板Wは矩形とされているため、大気搬送形態と真空
搬送形態が異なる。そこで、各ロードロックチャンバ2
00には、ワーク搭載ユニット230が内蔵され、これ
をロータにより回転可能に支持し、搬入されたガラス基
板Wをプロセス処理部に搬送するトランスファーチャン
バ210の取り出し方向に合わせて搭載ガラス基板Wの
向きを変更可能としている。この構造を図4に示した上
部ワーク搭載ユニット230Uを参照して説明する。
【0013】真空チャンバケース202の天板部にロー
タ220を据え付け、カップリング222および磁性流
体シール224を介して回転軸226をチャンバ内部に
突出させている。回転軸226の下端には門型吊り下げ
フレーム228を介して座板232が前記回転軸226
によって水平回転できるように支持されている。座板2
32は盤面上にガラス基板Wを搭載支持するが、この搭
載面には搭載ユニット230が固定され、ユニット上面
にガラス基板Wを載せるようにしている。搭載ユニット
230は座板232の上面に一対のバー234、234
を平行に置き、その間に小型板236を配置し、これら
の上面にガラス受け238を合計8個所設けてガラス基
板Wを載せるようにしている。そして、載置されている
ガラス基板Wの下面に、トランスファーマシン208、
214における受渡しアーム209、216に先端に設
けられたU字形状のハンドを前後からそれぞれ差し入れ
できるように、隙間を形成しているのである。
【0014】このような上部ワーク搭載ユニット230
Uは、上部ロードロックチャンバ200UL、200U
Rに各々装備されている。下部ロードロックチャンバ2
00LL、200LRにも同様のワーク搭載ユニット2
30が装備されているが、この下部ワーク搭載ユニット
230Lは、ロータ220から回転軸226に至る機構
部がチャンバ底面部に取り付けられ、チャンバ内に突出
された回転軸26に直接回転可能に支持されている。す
なわち門型吊り下げフレーム228は介在されていな
い。その他の構成は上部ワーク搭載ユニット230Uと
同様である。
【0015】このような構成により、4室のロードロッ
クチャンバ200では、それぞれ、搬入されたガラス基
板Wを搭載したワーク搭載ユニット230を45度回転
させることにより、真空トランスファーマシン214の
受渡し方向にガラス基板Wの向きを合わせることができ
る。
【0016】ところで、ガラス基板Wが各ロードロック
チャンバ200に搬入された後、チャンバ内を真空引き
するが、外部出入口206は開閉扉204により閉め切
り可能とされ、同時に内部出入口212部分もシャッタ
240により閉め切り可能としている。また、真空引き
のために左右のロードロックチャンバ200L、200
Rの中間部位に真空吸引のためのダクト手段242が設
備されている。
【0017】ロードロックチャンバ200を真空引きす
ると、内部に搬入されているガラス基板Wは急激な圧力
変動により、ワーク搭載ユニット230上でバタつくお
それがある。これを防止するために、各ロードロックチ
ャンバ200には前記ワーク搭載ユニット230の周囲
に搭載ガラス基板Wを把持する振動抑制手段244を設
けている。これは同時に搭載ガラス基板Wを点対称位置
にて側端面を押圧して搭載ガラス基板Wの位置決めをな
すセンタリング手段を兼用させている。
【0018】図2にはこの振動抑制手段244の配置形
態を示し、図6〜図7に詳細構成を示している。図示の
ように、各ロードロックチャンバ200内には、ワーク
搭載ユニット230上の搭載ガラス基板Wの点対称位置
にて側端面を押圧して位置決めをなす一対の端面位置調
整手段246,246が配置され、これらが振動抑制手
段244を構成している。各端面位置調整手段246は
ワーク搭載ユニット230上に載置されているガラス基
板Wの対角線上に位置する各コーナ部分の外方に配置さ
れている。各端面位置調整手段246は真空チャンバケ
ース202の天板および底板からチャンバ内に突入され
ている回転支柱248を有している。この回転支柱24
8の先端部に水平アーム250が取り付けられており、
この水平アーム250を水平旋回してガラス基板Wの隅
部上面まで移動できるようになっており、矩形ガラス基
板Wの各縁辺に対して45度をなす角度まで旋回させて
停止されるよう構成されている。水平アーム250の上
面部には一対の押えローラ252、252が取り付けら
れ、これがガラス基板Wのコーナを挟む側端面に各々当
接するように配置される。したがって、回転支柱248
を回転させて水平アーム250の旋回を行なわせ、水平
アーム250がガラス基板Wの辺と45度をなす位置で
停止されることにより、搭載ガラス基板Wが位置ずれし
ていても押えローラ252,252によってコーナ位置
が正規の搭載位置に調整される。各端面位置調整手段2
46の水平アーム250は搭載ガラス基板Wの対角線上
に一対設けられているので、両者の作用で搭載ガラス基
板Wはワーク搭載ユニット230上でセンタリングされ
る。このセンタリングは、大気側から搬入された形態の
まま行なうようにしている。各端面位置調整手段246
は、チャンバケース202の外部に設けた水平アーム2
50をエアシリンダ256の押出しにより磁性流体シー
ル254を介して位置決め方向に操作し、位置決め後は
エアシリンダ256の引込みによって前記アーム250
が逆方向に復帰させる。エアシリンダ256を同時に作
動させることにより容易に同期させることができる。こ
の一対の端面位置調整手段246を継続して作動させる
ことにより、ロードロックチャンバ200内を真空引き
する際に、ガラス基板Wは固定保持状態となり、吸引負
圧変動によりバタついたり、位置ずれすることが防止さ
れる。
【0019】なお、前述した真空トランスファーマシン
214は伸縮アームを用いてガラス基板を水平搬送する
一般的なもので、この実施形態では上下二段構造に構成
しており、上部ロードロックチャンバ200UL、20
0URとのワーク受渡しは上段マシンにより行ない、下
部ロードロックチャンバ200LL、200LRとのワ
ーク受渡しは下段マシンにより行なうようにしている。
【0020】図8〜図11は実施形態に係るシステムに
用いている真空プロセス処理装置の正面断面図、側面断
面図、図8におけるA−A断面図、およびB−B断面図
である。
【0021】真空プロセス処理装置は、縦型真空容器1
0により構成されたプロセスチャンバの内部に垂直搬送
手段12を設けており、ワークとしてのガラス基板を、
上部に配置したプロセス処理領域と下部に配置したワー
ク出入領域間を垂直移送可能としている。水平状態で真
空容器10内に搬入されるワークを垂直方向に転回さ
せ、これを上方向に垂直移動させ、ビーム照射領域を通
過させてプロセス処理するようにしている。
【0022】前記垂直搬送手段12は、図12に概略構
成を示しているように、真空容器10の上下に配置され
た一対の水平軸14,16を有し、下部の水平軸16に
モータ18を連結してこれを駆動軸としている。各軸1
4,16には左右に一対の巻き掛けベルト機構20(2
0R,20L)が設けられている。この巻き掛けベルト
機構20は、パーティクル発生を抑制するために次のよ
うな構造とされている。上部水平軸14に取り付けられ
る各従動プーリ22を二重プーリ構造(22m、22
n)とし、同様に下部水平駆動軸16に取り付けられる
各駆動プーリ24も二重プーリ構造(24m、24n)
としている。そして、上下で対応しているプーリ(22
mと24m、22nと24n)に各々端部を固定したス
テンレスベルト26m、26nを背面側と前面側にそれ
ぞれ巻き掛けることにより、全体として巻き掛けベルト
機構となるように設定して、プーリとベルトの滑りによ
るパーティクル発生を防止した状態で、正逆回転ができ
るようにしている。したがって、左右の巻き掛けベルト
機構20の背面側に各ベルト26m、26m間に跨って
ワークを取り付けることにより、ワークを垂直搬送する
ようにしている。
【0023】このような垂直搬送手段12には、ワーク
を水平状態と垂直状態の2つの状態変化ができる転回プ
ラテン30を取り付けている。すなわち、この転回プラ
テン30は、ワークとなるガラス基板Wを搭載して、水
平状態から垂直状態に転回してプロセス処理のための垂
直上方移動ができるようにし、また、逆にプロセス処理
が終了して下降移動して来た場合に垂直状態から水平状
態に転回できるように取り付けられる。このため、垂直
搬送手段12の特に背面側に位置する左右一対のベルト
26m、26mに横架シャフト34が取り付けられ、こ
れと平行に回転支軸36が複数のブラケット38を介し
て回転可能に支持されている(図12参照)。また、図
13に詳細に示すように、前記回転支軸36には転回プ
ラテン30が連結され、その回転操作により転回プラテ
ン30を水平状態から垂直状態に回転操作できるように
している。特に、この実施形態では、前記回転支軸36
を二重軸構造とし、その外軸36Aによる回転動作をプ
ラテン回転に利用するようにしており、このため、外軸
36Aの先端部を転回プラテン30の一側部に固定され
た第1回転ブラケット40に連結し、転回プラテン30
の他側部に固定された第2回転ブラケット42を補助支
軸44の周りに回転できるように支持している。回転支
軸36と補助支軸44は当然ながら同一軸芯上に設定さ
れている。これにより前記外軸36Aを回転操作するこ
とにより、転回プラテン30は回転支軸36および補助
支軸44の軸芯周りに回転できるのである。
【0024】ところで、転回プラテン30は転回動作を
上記回転支軸36の外軸36Aで行なうようにしている
が、水平保持および垂直保持手段が設けられている。こ
れは、図14(1)に示すように、転回プラテン30を水
平位置で回転を停止させ、また垂直位置で転回プラテン
30の回転を停止させるストッパ37を横架シャフト3
4に固定して設けている。このストッパ37と回転支軸
36に回転節を有するリンク39、41を取り付け、こ
れらリンク39,41同士もやはり回転節で連結して
「へ」状となる長さに設定しておき、その一方のリンク
41をスプリング43付きのスライダリンクとしてい
る。両リンク39,41が直線状になった思案点を超え
た状態では、スプリング43による付勢力が転回テーブ
ル30を水平側ストッパもしくは垂直側ストッパに当接
させる作用をなすように設定されている。このような4
節リンク機構により、回転駆動手段から切り離した状態
でも、垂直状態もしくは水平状態を前記スプリング43
によって保持できるようにしている。
【0025】また、前記回転支軸36を構成している内
軸36Bは、転回プラテン30に装備したワーク脱着機
構46の作動に用いるようにしているが、ワーク脱着機
構46の構成は次のようになっている。
【0026】図14は転回プラテン30の側面図および
底面図を示しており、図15はワーク脱着機構の基板受
渡時と基板把持時の部分断面図、図16はワーク脱着機
構46を構成している把持爪機構部と基板支持ピン機構
部の模式斜視図、図17はその全体概要を示す模式斜視
図を示している。
【0027】図14に示すように、転回プラテン30の
周縁部4個所にワーク脱着機構46が設けられ、当該ワ
ーク脱着機構46によってガラス基板Wの4個所を把持
させ、転回プラテン30を垂直状態とした場合に、転回
プラテン30に搭載したガラス基板Wが落下しないよう
にしている。図16に示すように、把持爪機構部48
は、垂直脚50の上端部をコ字形状とすることによりプ
ラテン端縁部を圧着できる爪部52を設けている。垂直
脚50は転回プラテン30側に固定した垂直フレーム5
4と平行となるように配置され、この両者が上下平行リ
ンク56、58により連結されている。これにより、垂
直脚50、垂直フレーム54、および上下平行リンク5
6,58が平行リンク機構を構成し、爪部52をプラテ
ン端部に対して接離動作可能となる。爪部52の接離作
動は、前記上部平行リンク56をベルクランク形状とし
ておき、その屈曲先端部をプラテン盤面に沿って往復動
作する作動アーム機構60により操作することで行われ
る。また、前記把持爪機構部48の垂直脚50には持上
げプレート62が固定され、爪部52がガラス基板Wの
圧着を開放すると同時に、基板受渡し可能状態となるよ
うに基板支持ピン機構部を構成しているワーク支持ピン
64を転回プラテン30の上表面に突出させるようにし
ている。ワーク支持ピン64は、転回プラテン30に設
けた昇降ガイド66に挿通され、ワーク把持状態ではス
プリング力で引き込み位置に保持される。前記把持爪機
構部48の基板開放動作に伴い、前記持上げプレート6
2がワーク支持ピン64の下端部を押し上げることによ
り、ワーク支持ピン64が上昇作動され、転回プラテン
30の上面より突出してガラス基板Wを持上げて基板受
渡し可能状態にする。
【0028】上述したワーク脱着機構46は転回プラテ
ン30の4個所に配置されているが、これらを同時に脱
着作動させるために、互いに対向する一対のワーク脱着
機構46の作動アーム機構60を回転支軸36と平行に
中央に向けて延在させ、両作動アーム機構60の間に楔
板68を介在させることで、対を構成している作動アー
ム機構60を押し広げ可能とし、爪部52によりガラス
基板Wの挟着状態を開放できるようにしている。図17
に示す如く、楔板68は二組のワーク脱着機構46を同
時に作動させるように一対設けられ、これらを連結板7
0で結合している。そして、連結板70にはU字溝72
を有するブロック74が一体的に設けられ、U字溝72
に対して前述した回転支軸36の内軸36Bの先端に設
けたクランク76が嵌合し、内軸36Bの回転により各
楔板68を作動アーム機構60の間に挿入して押し広げ
可能としている。作動アーム機構60は、図15に示し
ているように、プラテン30側に一端を連結した戻しバ
ネ78が作動アーム機構60をプラテン中央側に戻すよ
うに付勢しており、これにより爪部52が常時ガラス基
板Wを挟着する方向に付勢させている。前記作動アーム
機構60における楔板68との接触部にはローラ80が
取り付けられ、これにより接触抵抗が小さくなるように
して、作動アーム60を円滑にしている。
【0029】このように、二重軸構造となっている回転
支軸36の外軸36Aの回転により転回プラテン30を
水平・垂直に回転操作し、内軸36Bの回転によりワー
ク脱着機構46の開放操作する。これは外軸36Aと内
軸36Bの回転を連動させ、転回プラテン30が水平状
態にありガラス基板Wが搭載されたときに、ワーク脱着
機構46によるワーク把持を行なわせ、その後に転回プ
ラテン30を垂直状態に回動させるようにしている。ま
た、逆にプロセス処理の終了後に垂直状態にある転回プ
ラテン30を外軸36Aによって水平状態まで回転さ
せ、その後にワーク脱着機構46を内軸36Bによる操
作で開放させるようにしている。この実施形態では、転
回プラテン30の転回操作とワーク脱着機構46による
脱着操作を一つの駆動手段82により行なわせており、
このため、前記回転支軸36における真空容器10の内
壁寄りの位置にて二重噛合いクラッチ84A、84Bを
介して、真空容器10の外部に設けられた駆動手段82
と断続可能にしている。駆動手段82は前記二重噛合い
クラッチ84A、84Bの断続操作用のエアシリンダ8
6により往復移動可能とされたサーボモータ88を有
し、このモータ88の出力軸側に外軸/内軸同期入切用
エアクラッチ90を設けて構成されている。当該エアク
ラッチ90は、外軸36Aへの回転動力の伝達経路の接
続/遮断を行うものであり、この操作により内軸36B
の回転のみ、あるいは両者同時に回転させるかの切替が
可能とされている。これにより、エアシリンダ86の操
作により二重噛合いクラッチ84A、84Bを断続する
ことにより、接続して外部の回転駆動手段82との回転
伝達経路を確保したり、転回プラテン30側を回転駆動
手段82と切り離した状態で昇降移動させるすることが
できるようになる。そして、エアクラッチ90により外
軸36A・内軸36Bへの回転動力の伝達対象の切替を
なすことができる。この実施形態では、水平状態にある
転回プラテン30上にガラス基板Wが搭載された後、最
初に内軸36Bに回転動力を伝えて基板の挟着保持を行
なわせ、次いで転回プラテン30が垂直状態となるよう
に外軸36Aに回転動力を伝えるようにエアクラッチ9
0を切り替え操作し、垂直移動可能となったときにエア
シリンダ86により二重噛合いクラッチ84A、84B
を切り離して転回プラテン30側のみを上昇移動できる
ようにそれぞれ切り替え操作されるようにシーケンスが
組まれる。基板へのプロセス処理が終了した後に、下降
移動してきた転回プラテン30に対しては、最初に二重
噛合いクラッチ84A、84Bを接続して回転伝達経路
を確保し、次いで、水平状態までプラテン30を回転さ
せるように外軸36Aと内軸36Bは同時に回転が伝え
られ、水平状態に至ったときにエアクラッチ90にて、
外軸36Aが切り離され内軸36Bのみ回転伝達してワ
ーク脱着機構46を開放操作させるようにしている。こ
れにより、ワーク転回とワーク脱着を単一の回転駆動手
段82により行なわせることができるのである。
【0030】ところで、ワークとしてのガラス基板Wは
トランスファーマシンを介して転回プラテン30に搭載
されるが、ワーク脱着機構46により正確な把持操作を
行なわせるために、ガラス基板Wのセンタリング手段9
2を設けている。このセンタリング手段92は図10に
概略構成が示されているように、転回テーブル30上の
搭載ガラス基板Wの点対称位置にて側端面を押圧して位
置決めをなす一対の端面位置調整手段93,93により
構成されている。図18〜図20に詳細を示している。
各端面位置調整手段93は転回プラテン30の対角線上
に位置する各コーナ部分の外方に配置されている。各端
面位置調整手段93は真空容器10の底板から立設され
ている回転支柱94を有している。この回転支柱94の
上端部に水平アーム96が取り付けられており、この水
平アーム96を水平旋回して転回テーブル30の隅部上
面まで移動できるようになっており、矩形テーブル各縁
辺に対して45度をなす角度まで旋回させて停止される
よう構成されている。水平アーム96の下面部には一対
の押えローラ98、98が取り付けられ、これがガラス
基板Wのコーナを挟む側端面に各々当接するように配置
される。したがって、回転支柱94を回転させて水平ア
ーム96の旋回を行なわせ、水平アーム96が転回テー
ブル30の辺と45度をなす位置で停止されることによ
り、搭載ガラス基板Wが位置ずれしていても押えローラ
98,98によってコーナ位置が正規の搭載位置に調整
される。各端面位置調整手段93の水平アーム96は転
回テーブル30の対角線上に一対設けられているので、
両者の作用で搭載ガラス基板Wは転回テーブル30上で
センタリングされるのである。各端面位置調整手段93
を同期させるため、回転支柱94の下部にプーリ100
がそれぞれ設けられており、これらを同期ベルト102
で連係し、かつ同期ベルト102の中間位置を牽引する
センタリングシリンダ104を設けている。当該シリン
ダ104を引き込み作動させたとき、各水平アーム96
がセンタリング位置に繰り出す方向に支柱94を回転さ
せる方向にプーリ100を回転させるようになってい
る。また、プーリ100を含む回転支柱94は水平アー
ム96を通常は待避位置に置かれるように、スプリング
106により回転付勢されている。
【0031】なお、真空容器10には、ビーム入射窓1
08が設けてあって、図1、図9に示したように、ビー
ムBを真空容器10内に入射させ、ビーム入射窓108
を横断して移動するガラス基板WにビームBを照射して
ガラス基板Wのプロセス処理が行えるようにしてある。
また、真空容器10には、図9に示したように、ガイド
レール112が上下方向に設けてある。このガイドレー
ル112には、転回プラテン30を支えている横架シャ
フト34の支持部材に設けたスライダ114が嵌合して
おり、転回プラテン30を確実に垂直方向に直線移動で
きるようにしてある。そして、ガラス基板Wの転回テー
ブル30の受け渡しは、図9の実線の位置に設けられて
真空トランスファーマシン214によって行われるよう
になっていて、この位置において転回プラテン30が水
平位置と鉛直位置との間を回動させられる。
【0032】このように構成された基板のプロセス処理
システムの作用は次のようになる。ガラス基板W単体の
処理工程としては、ロードロックチャンバ200への搬
入後の真空引き、これに続いて真空搬送によるプロセス
チャンバへの移送、プロセス処理、プロセスチャンバか
らロードロックチャンバへの戻し移動のための真空搬
送、ロードロックチャンバ200の窒素ガスによるパー
ジ、大気搬送といった一連の流れとなる。具体的には、
ロードロックチャンバ200の内部出入口212のシャ
ッタ240を閉じてトランスファーチャンバ210との
間を遮断し、外部出入口206の扉204を開いてガラ
ス基板Wを搬入する。その後、扉204を閉じ、振動抑
制手段244を作動させてガラス基板Wのセンタリング
を行なうと同時にその位置に固定保持しつつ真空引きを
行なう。ロードロックチャンバ200の内部が真空状態
に達した後に、前記振動抑制手段244を開放し、シャ
ッタ240を開くと同時にロータ220を作動してワー
ク搭載ユニット230を45度回転させて、ガラス基板
Wの向きを真空トランスファーマシン214の受渡し方
向に向ける。これを受けて真空トランスファーマシン2
14は受渡しアーム216をロードロックチャンバ20
0内に差し入れ、ガラス基板Wを持上げて引き抜き、回
転してプロセスチャンバPC側に方向を転換する。その
後は、図1から理解できるように、プロセスチャンバP
Cに装備されているプラテン上にガラス基板Wを載置
し、ここでガラス基板Wを把持した後、プラテンを垂直
に転回してビーム照射のための垂直移動を行なってプロ
セス処理をなす。
【0033】ガラス基板Wは、図9の実線の位置に停止
して待機している転回プラテン30の上に真空トランス
ファーマシン214の操作で搭載される。転回プラテン
30の上面にはワーク支持ピン64が突出状態にあり、
いわゆる剣山に載せられた状態となっている。その後、
センタリング手段92が作動し、水平アーム96の繰り
出しにより、ガラス基板Wの対角線上の両コーナ部分の
側端面を押し付け、転回テーブル30上でガラス基板W
の方向調整と中心位置調整が行なわれる。このセンタリ
ング調整が行なわれた後、転回テーブル30の回転支軸
36とクラッチ結合している回転駆動手段82を作動さ
せてワーク把持を行なわせ、その後に転回テーブル30
の回転動作に入る。
【0034】まず、エアクラッチ90を二重軸構造とな
っている回転支軸36の外軸36Aを切り離し状態と
し、内軸36Bのみに回転伝達行なう。内軸36Bが回
転すると、図17から明らかなように、先端のクランク
76が回転して連結板70を動かし、一対の楔板68を
転回プラテン30の盤面に沿って移動する。ガラス基板
Wが搭載されるときには、図15(1)に示しているよ
うに、ワーク脱着機構46は爪開放状態にある。この開
放状態は、対向する作動アーム機構60を互いに押し広
げるように楔板68をアーム先端間に挿入させた状態で
実現されているため、内軸36Bを図17において右回
転させ、楔板68を一対の作動アーム機構60間から引
き抜くように作動させる。これにより、作動アーム機構
60の戻しバネ78の作用で爪部52が下降すると同時
にワーク支持ピン64が下降し、図16(2)に示して
いるように、転回プラテン30上にて基板端縁部が把持
される。
【0035】このワーク把持が完了した後、エアクラッ
チ90を作動させ外軸36Aへも回転伝達を行ない、内
軸36Bと同期して回転させる。外軸36Aは転回プラ
テン30に固定されている第1回転ブラケット40に結
合されているため、外軸36Aの回転がそのまま転回プ
ラテン30の回転になる。外軸36Aを90度回転させ
ることにより、転回プラテン30は垂直状態になる(図
8鎖線状態、図13参照)。これによりガラス基板Wを
ビーム入射窓108に対面させて通過させることができ
る状態になる。
【0036】その後、回転支軸36と回転駆動手段82
と縁切りをなすように、エアシリンダ86を作動させ
て、二重噛合いクラッチ84A、84B部分を切り離
す。この切り離しが終了した後に、サーボモータ18が
正方向に回転駆動されて駆動プーリ24が図12の矢印
1000のように、駆動ベルト26mを繰り出す方向に
回転する。これにより、同期ベルト26nが駆動プーリ
24に巻き取られ、従動プーリ22を矢印300のよう
に駆動プーリ24と同期して同方向に回転させ、駆動ベ
ルト26mを従動プーリ22に巻き取る。このため、ガ
ラス基板Wを保持した転回プレート30、図12の矢印
2000のように上昇する。このとき、転回プラテン3
0が上昇してビーム入射窓108との対面位置を通過す
る際に、ビームBがガラス基板Wに照射され、ガラス基
板Wにプロセス処理が行われる。そして、転回プラテン
30が上限位置に達すると、図示しないセンサによって
検出され、図示しない制御装置がサーボモータ18を逆
方向に回転駆動する。サーボモータ18が逆転駆動させ
ると、駆動プーリ24は、図12の矢印400のよう
に、駆動ベルト26mを巻き取る方向に回転する。この
ため、転回テーブル30は、矢印500のように下降す
る方向に直線移動し、従動プーリ22が駆動プーリ24
と同方向に同期回転して駆動ベルト26mを繰り出す。
このとき、同期ベルト26nは、従動プーリ22の空回
りを防止するとともに、従動プーリ22に巻き取られる
ため、緩みを生ずることがない。そして、転回プラテン
30に保持させたガラス基板Wは、ビーム入射窓108
との対応位置を通過する際に再びビームBが照射され
る。
【0037】転回プラテン30が下限位置に達すると、
図示しないセンサがこれを検知し、制御装置がサーボモ
ータ18を再び正方向に回転駆動し、上記と同様にして
転回プラテン30を上昇させる。以下同様にしてガラス
基板Wの処理が終了するまで転回プラテン30の昇降動
作が行われる。そして、ガラス基板WへのビームBの照
射が所定回数終了すると、制御装置は、転回プラテン3
0を図8の実線位置に停止させる。
【0038】そして、回転駆動手段82を転回プラテン
34の回転支軸36と伝達するためにエアシリンダ86
を作動させて二重噛合いクラッチ84A、84Bの連結
行なう。その後、エアクラッチ90により外軸36Aへ
の回転伝達を行なわせ、転回プラテン30を水平位置に
戻すように90度回転させる。水平状態になったときに
外軸36Aへの回転伝達経路をエアクラッチ90により
遮断し、内軸36Bの回転により、ワーク脱着機構のワ
ーク開放操作に入る。これは、図17に示している状態
から内軸36Bを左回転させ、先端のクランク76によ
って楔板68を対となっている作動アーム機構60の間
に差し込んで、作動アーム機構60を押出し、ワーク脱
着機構46の爪部52を上昇させると同時にワーク支持
ピン64を押し上げ、ガラス基板Wを持上げ上昇させ
る。かかる状態となった時点で、真空トランスファーマ
シン214が作動してガラス基板Wを搬出するのであ
る。
【0039】この後は、プラテン上から真空トランスフ
ァーマシン214がガラス基板Wを受け取り、反転して
ロードロックチャンバ200の方向に向け、チャンバ内
部のワーク搭載ユニット230上に載置する。ガラス基
板Wを受け入れたロードロックチャンバ200はシャッ
タ240を閉じ、窒素ガスによるパージを行なった後、
外部出入口206を開放し、大気トランスファーマシン
208によりカセットに処理済みガラス基板Wを格納す
る。
【0040】このように、本実施形態によれば、一つの
回転駆動手段82により転回プラテン30を水平・垂直
間の回転を行なわせるとともに、ワーク脱着機構46も
作動させることができる。これらの一連の作業は多軸構
造とした回転支軸36を一方向に回転させ、回転対象軸
をクラッチで断続することのみで実施できるため、作業
性が非常に簡易となる。また、ガラス基板Wをプロセス
処理側に移動させる際に、転回テーブル30に関わる動
作をなす駆動手段82とクラッチ部分で切り離して、単
独移動できるようにしているので、搬送力を小さくする
ことができる。したがって、機敏な動作を転回テーブル
30に付与することができ、プロセス処理を簡易迅速に
行なわせることができる。更に、トランスファーマシン
により搬入されたガラス基板Wを転回テーブル30上で
センタリングすることができるため、垂直転回のための
基板保持位置に適正に配置することができ、把持爪によ
る損傷の虞もなくなる。センタリング手段92は基板W
の対角線上にある外側縁を押し付ける作用で位置修正を
なすため、非常に簡易に実現できる。
【0041】また、実施形態では、ロードロックチャン
バ200が4室あるため、上記工程をローテーションを
組んで、連続的に行なうようにし、ガラス基板Wの1枚
の処理がおよそ4分要するものとして、連続処理によっ
て平均1分/1枚のタクトタイムで処理できるものとな
っている。これは具体的には、4枚のガラス基板Wを同
時に運用しており、1枚目について例えばロードロック
チャンバ200ULに搬入して真空引きしている工程に
おいて、ロードロックチャンバ200LLに装填されて
供給された2枚目は下段の真空トランスファーマシン2
14によってプロセスチャンバPCからロードロックチ
ャンバ200LLへの戻し搬送を行なわせた後に窒素ガ
スパージ、基板交換作業を行なうようにし、ロードロッ
クチャンバ200URに装填されて供給された3枚目は
プロセス処理と、その後に上段の真空トランスファーマ
シン214によって戻り搬送工程に置かれる。またロー
ドロックチャンバ200LRを通じて供給された4枚目
は下段の真空トランスファーマシン214によってプロ
セスチャンバへの供給過程からプラテン搭載過程にある
ように設定する。この全体の処理工程を図21に示す。
厳密には図示の各工程の時間が同一でないため、待ち時
間が含まれるが、この連続処理を実施することによって
大幅にタクトタイムを縮小することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特にロードロックチャンバを上下多段に形成するととも
にこれを前記トランスファーチャンバの周囲に複数配置
することにより処理対象基板を複数同時収容可能として
おき、各ロードロックチャンバには方向転換手段を設け
ることにより前記トランスファーチャンバによる受渡し
方向に前記基板を転換可能としてなり、前記プロセスチ
ャンバには垂直移送手段を設け、当該垂直移送手段に取
り付けられたフレームに対して転回テーブルを設け、当
該転回テーブルには基板把持手段を前記転回テーブルの
回転駆動手段に連動して圧着開放をなさしめ、前記回転
駆動手段を前記垂直移送手段による垂直移送時に前記転
回テーブルと切り離し可能とし、ロードロックチャンバ
にワークを搬入して真空引きしてトランスファーマシン
方向に向きを転換させ、対応段高さ位置のおける前記ト
ランスファーマシンにより前記プロセスチャンバに真空
搬送した後にプロセス処理をなし、当該プロセス処理終
了後に真空搬送してロードロックチャンバに戻して不活
性ガスによるパージを行なって大気搬出する一連の作業
を、各ロードロックチャンバに装填したワーク毎にロー
テーションを組んで連続的に行なわせるようにしたの
で、効率的にローディングを行なうことができるととも
に、真空容器内でのパーティクルなどの汚染物質の発生
を抑制しつつ、縦型プロセス処理装置に対するワークへ
のプロセス処理への移行操作と搬出入操作を非常に効率
的に行なうことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る基板のプロセス処理システムの
全体構成を示す概略図である。
【図2】同システムに用いられる真空ロードロック装置
の平面断面図である。
【図3】同装置の縦断面図である。
【図4】同装置の側面図である。
【図5】同装置における上部ワーク搭載台座の構成を示
す斜視図である。
【図6】振動抑制手段の側面図である。
【図7】振動抑制手段の平面図である。
【図8】実施形態に係るシステムに用いる真空プロセス
処理装置の正面断面図である。
【図9】同真空プロセス処理装置の側面断面図である。
【図10】図8のA−A断面図である。
【図11】図8におけるB−B断面図である。
【図12】同真空プロセス処理装置の要部構成を示す模
式斜視図である。
【図13】同真空プロセス処理装置における回転支軸と
転回テーブルの断面図である。
【図14】同真空プロセス処理装置における転回テーブ
ルの断面図および底面図である。
【図15】ワーク脱着機構の基板受渡時と基板把持時の
部分断面図である。
【図16】ワーク脱着機構を構成している把持爪機構部
と基板支持ピン機構部の模式斜視図である。
【図17】ワーク脱着機構の全体概要を示す模式斜視図
である。
【図18】センタリング手段の平面図である。
【図19】センタリング手段の側面図である。
【図20】センタリング手段を構成している端面位置調
整手段の断面図である。
【図21】実施形態に係るプロセス処理装置による作業
工程図である。
【符号の説明】
10 縦型真空容器 12 垂直搬送手段 14、16 水平軸 18 モータ 20 巻き掛けベルト機構 22 従動プーリ 24 駆動プーリ 26m、26n ベルト 30 転回プラテン 34 横架シャフト 36 回転支軸 36A 外軸 36B 内軸 37 ストッパ 38 ブラケット 39,41 リンク 40 第1回転ブラケット 42 第2回転ブラケット 43 スプリング 44 補助支軸 46 ワーク脱着機構 48 把持爪機構部 50 垂直脚 52 爪部 54 垂直フレーム 56,58 平行リンク 60 作動アーム機構 62 持上げプレート 64 ワーク支持ピン 66 昇降ガイド 68 楔板 70 連結板 72 U字溝 74 ブロック 76 クランク 78 戻しバネ 80 ローラ 82 回転駆動手段 84A、84B 二重噛合いクラッチ 86 エアシリンダ 88 サーボモータ 90 エアクラッチ 92 センタリング手段 93 端面位置調整手段 94 回転支柱 96 水平アーム 98 押えローラ 100 プーリ 102 同期ベルト 104 センタリングシリンダ 106 スプリング 108 ビーム入射窓 112 ガイドレール 114 スライダ 200 ロードロックチャンバ 202 真空チャンバケース 204 開閉扉 206 外部出入口 208 大気トランスファーマシン 209 受渡しアーム 210 トランスファーチャンバ 212 内部出入口 214 真空トランスファーマシン 216 受渡しアーム 220 ロータ 222 カップリング 224 磁性流体シール 226 回転軸 228 吊り下げフレーム 230 搭載ユニット 232 座板 234 バー 236 小型板 238 ガラス受け 240 シャッタ 242 真空ダクト手段 244 振動抑制手段 246 端面位置調整手段 248 回転支柱 250 水平アーム 252 押えローラ 254 磁性流体シール 256 エアシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F031 CA02 CA05 FA01 FA02 FA07 FA13 GA15 GA43 GA47 GA54 MA04 MA07 MA31 MA32 NA05 NA08 NA09 5F045 EB02 EB08 EB09 EM01 EM09 EM10 EN01 EN02 EN04 EN10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内にロードロックチャンバ、ト
    ランスファーチャンバ、プロセスチャンバを形成し、前
    記トランスファーチャンバに設けたトランスファーマシ
    ンにより処理対象基板を前記ロードロックチャンバとプ
    ロセスチャンバ間で相互移送させるようにしたプロセス
    処理システムにおいて、 前記ロードロックチャンバを上下多段に形成するととも
    にこれを前記トランスファーチャンバの周囲に複数配置
    することにより処理対象基板を複数同時収容可能として
    おき、各ロードロックチャンバには方向転換手段を設け
    ることにより前記トランスファーチャンバによる受渡し
    方向に前記基板を転換可能としてなり、 前記プロセスチャンバには垂直移送手段を設け、当該垂
    直移送手段に取り付けられたフレームに対して転回テー
    ブルを設け、当該転回テーブルには基板把持手段を前記
    転回テーブルの回転駆動手段に連動して圧着開放をなさ
    しめ、前記回転駆動手段を前記垂直移送手段による垂直
    移送時に前記転回テーブルと切り離し可能としてなる、
    ことを特徴とする基板のプロセス処理システム。
  2. 【請求項2】 ロードロックチャンバに装填された処理
    対象基板をトランスファーマシンによりプロセスチャン
    バに移送し、プロセス処理をなした後、前記トランスフ
    ァーマシンにより逆移送してロードロックチャンバに戻
    すようにした基板のプロセス処理方法において、 前記ロードロックチャンバを上下多段としつつ同様に上
    下多段構成としたトランスファーマシンの左右に併設し
    ておき、ロードロックチャンバにワークを搬入して真空
    引きしてトランスファーマシン方向に向きを転換させ、
    対応段高さ位置のおける前記トランスファーマシンによ
    り前記プロセスチャンバに真空搬送した後にプロセス処
    理をなし、当該プロセス処理終了後に真空搬送してロー
    ドロックチャンバに戻して不活性ガスによるパージを行
    なって大気搬出する一連の作業を、各ロードロックチャ
    ンバに装填したワーク毎にローテーションを組んで連続
    的に行なわせるようにしたことを特徴とする基板のプロ
    セス処理方法。
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