JP4392221B2 - 懸架装置 - Google Patents
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Description
この図4に示した突起部材38が、懸架装置の取付部34Aに存在する場合、上述した図6のような従来の懸架装置───コイルスプリング31とエアスプリング32とアダプタ33を直列的に配置した懸架装置───を、装着できない。
また、本発明は、車体側から垂下状に、突起部材が設けられた懸架装置取付部に装着される懸架装置であって、上方向に開口状の円筒形空間部を形成する、内筒部と外筒部と軸心直交方向の壁部とから成る中空筒形部材を、備え、該中空筒形部材の上記円筒形空間部内に円環状ピストンを装着して、上記円筒形空間部内に於て上記壁部と該ピストンの内面との間に流体収納空室部を形成し、さらに、車体側に配設されたコイルスプリングの下部を上記円筒形空間部内に侵入させて、上記ピストンの上方外面に上記コイルスプリングの下端を接触させ、上記流体収納空室部と上記コイルスプリングを直列的に配設し、さらに、上記突起部材はコイルスプリングに貫挿されると共に下半部が上記中空筒形部材の上記内筒部の内部へ突入状に収納されるように構成したものである。
また、上記流体収納空室部内にエアを密封する。さらに、上記流体収納空室部内にエアを密封状に収納してエアシリンダを構成すると共に該エアを出し入れして車高を調整するように構成したものである。
あるいは、上記流体収納空室部内にオイルを出し入れして車高を調整するように構成したものとする。
また、直列的に配設された上記ピストンとコイルスプリングとは独立して、緩衝装置が並設されている。
車体側に突起部材が存在している車種であっても、車体側を切断や溶接することなく、流体圧シリンダ(エアシリンダ)を具備した懸架装置を、装着することが可能となった。 また、高速走行時には車高をやや低目に設定して安定して走行することができ、悪路等を走行するときには車高を高目に設定する等のように、車高変更を容易に変更可能となる。
図1に於て、本発明に係る自動車の車輪懸架装置の実施の一形態を示し、この懸架装置1は、コイルスプリング3と流体圧シリンダ2とを直列的に配設したものであり、自動車の車体34と車軸35の間に装着されている。
具体的には、上記流体圧シリンダ2は、下方向に開口状の円筒形空間部Cを有する中空筒形部材11と、円環状ピストン4を備えている。中空筒形部材11は、軸心Lと直交する方向───軸心直交方向───の壁部5と、内筒部6と外筒部7とから成り、この中空筒形部材11の上方(天井側)は上記壁部5にて閉じられると共に、下方へ開口している。
そして、このピストン4の外面9にコイルスプリング3の上端を接触させて、コイルスプリング3とピストン4とを直列的に配設する。言い換えると、ピストン4の外面9側に直列的にコイルスプリング3を配設して、流体圧シリンダ2とコイルスプリング3を直列的に配設する。ここで、「直列的」とは、車体34側と車軸35の間の力の伝達が、一方のみを介して伝達されることが無く、必ず両者を介して伝達される配置を言うものと、定義する。
また、流体収納空室部E内にオイルを出し入れ自在に、(図外の)切換弁類とポンプ等に上記流体配管12を介して接続し、オイルの出し入れによって車高を調整するように構成するも自由である。
20はアッパーマウントを示し、このアッパーマウント20に、流体圧シリンダ2の中空筒形部材11の壁部5が、下方から当接する。アッパーマウント20を貫通して、車体34から垂下状の突起部材38が存在しているが、この突起部材38を、中空筒形部材11の内筒部6へ収納している。なお、図例では、バンプラバー39が突起部材38の下端に付設され、コイルスプリング3の内部空間まで、このバンプラバー39が突入している。また、25はタイヤを示す。
但し、中空筒形部材11の円筒形空間部Cは上方向へ開口状として、上方からコイルスプリング3の下部が差込まれて、円環状ピストン4の外面9───上面───に、直接に接触する。また、軸心直交方向の壁部5は車軸35側の受け部材14に受持される。要するに、図2と図1とは天地逆に(対称形)に配設した場合を示す。
このとき、突起部材38は、コイルスプリング3に貫通状として軸心Lに沿って挿入され、その下半部が内筒部6の内部───内空室部B───へ突入状として収納される。
F=P×S
従って、発生力Fは、空気の圧力(内圧P)に比例するので、数値化され易く、確実に所定の車高に変化できる。
また、車体34側から垂下状に、突起部材38が設けられた懸架装置取付部に装着される懸架装置であって、上方向に開口状の円筒形空間部Cを形成する、内筒部6と外筒部7と軸心直交方向の壁部5とから成る中空筒形部材11を、備え、該中空筒形部材11の上記円筒形空間部C内に円環状ピストン4を装着して、上記円筒形空間部C内に於て上記壁部5と該ピストン4の内面8との間に流体収納空室部Eを形成し、さらに、車体34側に配設されたコイルスプリング3の下部を上記円筒形空間部C内に侵入させて、上記ピストン4の上方外面9に上記コイルスプリング3の下端を接触させ、上記流体収納空室部Eと上記コイルスプリング3を直列的に配設し、さらに、上記突起部材38はコイルスプリング3に貫挿されると共に下半部が上記中空筒形部材11の上記内筒部6の内部へ突入状に収納されるように構成したので、車体34側の突起部材38等の邪魔な部材をそのまま残して、容易に本発明の懸架装置1を装着可能となった。
2 流体圧シリンダ
2A エアシリンダ
3 コイルスプリング
4 円環状ピストン
5 壁部
6 内筒部
7 外筒部
8 内面
9 外面
11 中空筒形部材
13 緩衝装置
34 車体
35 車軸
38 突起部材
C 円筒形空間部
E 流体収納空室部
L 軸心
Claims (6)
- 車体(34)側から垂下状に、突起部材(38)が設けられた懸架装置取付部に装着される懸架装置であって、下方向に開口状の円筒形空間部(C)を形成する、内筒部(6)と外筒部(7)と軸心直交方向の壁部(5)とから成る中空筒形部材(11)を、備え、該中空筒形部材(11)の上記円筒形空間部(C)内に円環状ピストン(4)を装着して、上記円筒形空間部(C)内に於て上記壁部(5)と該ピストン(4)の内面(8)との間に流体収納空室部(E)を形成し、さらに、車軸(35)側に配設されたコイルスプリング(3)の上部を上記円筒形空間部(C)内に侵入させて、上記ピストン(4)の下方外面(9)に上記コイルスプリング(3)の上端を接触させ、上記流体収納空室部(E)と上記コイルスプリング(3)を直列的に配設し、さらに、上記突起部材(38)は上記中空筒形部材(11)の上記内筒部(6)に収納されるように構成したことを特徴とする懸架装置。
- 車体(34)側から垂下状に、突起部材(38)が設けられた懸架装置取付部に装着される懸架装置であって、上方向に開口状の円筒形空間部(C)を形成する、内筒部(6)と外筒部(7)と軸心直交方向の壁部(5)とから成る中空筒形部材(11)を、備え、該中空筒形部材(11)の上記円筒形空間部(C)内に円環状ピストン(4)を装着して、上記円筒形空間部(C)内に於て上記壁部(5)と該ピストン(4)の内面(8)との間に流体収納空室部(E)を形成し、さらに、車体(34)側に配設されたコイルスプリング(3)の下部を上記円筒形空間部(C)内に侵入させて、上記ピストン(4)の上方外面(9)に上記コイルスプリング(3)の下端を接触させ、上記流体収納空室部(E)と上記コイルスプリング(3)を直列的に配設し、さらに、上記突起部材(38)はコイルスプリング(3)に貫挿されると共に下半部が上記中空筒形部材(11)の上記内筒部(6)の内部へ突入状に収納されるように構成したことを特徴とする懸架装置。
- 上記流体収納空室部(E)内にエアを密封した請求項1又は2記載の懸架装置。
- 上記流体収納空室部(E)内にエアを密封状に収納してエアシリンダ(2A)を構成すると共に該エアを出し入れして車高を調整するように構成した請求項1又は2記載の懸架装置。
- 上記流体収納空室部(E)内にオイルを出し入れして車高を調整するように構成した請求項1又は2記載の懸架装置。
- 直列的に配設された上記ピストン(4)とコイルスプリング(3)とは独立して、緩衝装置(13)が並設されている請求項1,2,3,4又は5記載の懸架装置。
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