JP4391385B2 - 台車組立装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両用台車を構成する輪軸とその上に搭載される台車枠とを、それぞれ正確に位置決めして組み付けるための台車組立装置に関し、更に詳細には、台車枠の位置決めを簡単に行うことができる台車組立装置に関する。
図9は、鉄道車両用台車の輪軸と台車枠との連結部分を示した図である。鉄道車両用台車(以下、単に「車両台車」とする)100の輪軸101と台車枠102とは、図示するように軸箱支持装置103の部分で連結されている。軸箱支持装置103は、輪軸101を両端で支えている軸受を収め、軸箱104と台車枠102との間には軸バネがあり、板バネ105等で台車枠102に支持されている。ここは自動車のサスペンションに相当し、車両台車100の走行特性を左右する重要な役割を果たしている。従って、軸箱支持装置103は、その板バネ105や軸箱104等が検修作業において定期的に分解され、傷や磨耗等の点検補修が行われている。
部品の点検などを終えた後は、次に車両台車100の組み立てを行うが、その際、輪軸101と台車枠102との位置決めをそれぞれ正確に行なう必要がある。そこで先ず、輪軸101の位置決め作業では、図10に示すように、その両端に軸箱104を取り付けた輪軸101を、左右の車輪106のレール200,200中心線Pから車輪の内側面まで、左右を等しい距離L1,L1に振り分ける。この作業は、例えば、レール200,200の中央部に設置された不図示の油圧ジャッキを作動させ、該ジャッキの出力が車輪の内側を外側へ均等に押すようにした装置により行われる。
次に、台車枠の位置決め作業では、輪軸101上に台車枠102を正しく搭載するために、台車枠102のレール200に沿った左右の縦枠111の中心Xを、レール200の中心線Pから等しい距離L2,L2に振り分ける。図11及び図12は、台車枠の位置決め作業を示した図である。
車両台車100の前後に設けられた輪軸101の左右の車輪106には、それぞれマグネット151が内側面に着脱自在に取り付けられ、そこからアーム152が車輪外側の台車枠102の縦枠111へと延びている。アーム152の先端部には縦枠111の中心線Xまでの距離L3を計測する接触式変位センサ153がスライド可能に取り付けられている。
一方、縦枠111にはネジ161によって補強版162が介して取り付けられ、そこには対峙する車輪106の表面に対してピストンロッドのロール163を押し付ける油圧シリンダ165が一体に固定されている。
位置決め作業では、左右の車輪106に取り付けたセンサ153から得られる数値が比較され、双方の数値が均等化するように縦枠111に設けられた油圧シリンダ165を伸縮させる制御を行うことにより、台車枠102の左右の側枠111の位置を搬送レール200の中心線Pから等しい距離L2,L2に振り分けられる。
特開2004−50863号公報(第2−4頁、図6、図7、図9、図10)
しかしながら、従来の台車組立装置では、輪軸101や台車枠102の位置決め作業のうち、特に台車枠102の位置決め作業を左右前後の4箇所のみで行っていたため、正確な位置決めが非常に困難で手間のかかるものであった。すなわち、4箇所全てにおいて車輪106の内側面と縦枠111の中心線Xまでの距離L3が等しくなるように、油圧シリンダ165のストロークを調整する必要がある。しかし、台車枠102が前後左右に不安定な状態にあるため、前後一方の輪軸101について車輪106の左右を位置合わせしても、それによって台車枠102に傾きが生じて他方の輪軸101に狂いが生じてしまうなど、一度に4箇所全ての車輪106を正確に位置合わせすることが困難であった。
また、接触式変位センサ153は、通常、台車枠に製作上の基準位置として形成されているポンチ穴に入れられているだけなので、調整によって変位する縦枠111に対して安定して追随できず、そのポンチ穴から外れて中心線Xの位置を正確に計測できない場合がある。また、その接触式変位センサ153はアーム152を介してマグネット151によって車輪106の内側面に取り付けられているが、正確に取り付けられていない場合にはアーム152が縦枠111に対して直交せずに正確な計測および位置決めができないことになる。
更に、従来の位置決め装置は、台車枠と輪軸の位置決め作業において左右方向の位置決めはできても前後方向の位置決めはできなかった。そのため、輪軸と台車枠との前後方向に位置決めは人手で行うなど労力と時間を要していた。
本発明は、かかる課題を解決すべく、簡単に台車枠の位置決めを行うことができる台車組立装置を提供することを目的とする。
本発明の台車組立装置は、前後に設けられた輪軸に対してH形の枠組みをした台車枠を組み付けして一体にする鉄道車両用台車の組み立てに当たり、その輪軸と台車枠との位置決めを行うためのものであって、前記台車枠に形成された中心孔に対して下方から中心位置決ピンを突き上げ、その中心位置決ピンを支点として前記台車枠を揺動可能に支持する台車枠中心位置決手段と、前記台車枠を構成する縦枠の前端部または後端部、若しくはその両方に取り付けられる着脱可能なものであって、縦枠に取り付けて車輪との距離を測定する測定手段と、縦枠に取り付けて車輪を外側から押して当該距離の調節を行う押圧手段とを備える台車枠左右位置決手段とを有し、前記測定手段は、前記縦枠のバネ受部に形成された円形の開口にはめ込む挿入部を備える固定プレートと、前記固定プレートと一体になって前記縦枠から前記車輪方向に延びるアームと、そのアームにスライド可能に設けられたスライダと、そのスライダの移動位置を測定するリニアゲージと、前記スライダを前記車輪の内側面に押し当てる付勢部材と、前記アームが縦枠と直交するように前記台車枠に製作上の基準位置として示された基準点に合わせる前記固定プレートに形成された位置合せレバーと、磁着力を利用して固定プレートを前記縦枠のバネ受部に固定させる着脱部材を備えるものであることを特徴とする。
また、本発明の台車組立装置は、前記台車枠中心位置決手段が、ロッドを上にした油圧シリンダ、電動シリンダ若しくは電動ジャッキが立設され、そのロッドにテーパの形成された前記中心位置決ピンが一体に設けられたものであることが好ましい。
また、本発明の台車組立装置は、前記測定手段が、前記リニアゲージが測定子の変位を電気的、磁気的、あるいは光学的に検出して測定するものであり、その電気信号として出力され測定値から制御手段が前記押圧手段を制御するものであることが好ましい。
また、本発明の台車組立装置は、前記押圧手段が、前記縦枠に対して直交方向に取り付けられる油圧若しくは電動シリンダであって、ピストンロッドの先端には当接した前記車輪の外面を上下方向に回転するローラが軸着されたものであることが好ましい。
よって、本発明の台車組立装置によれば、台車枠の位置決めを行うに際し、その台車枠の中心を支持して揺動可能にした状態で、車輪と台車枠の縦枠との距離を左右で等しくするようにしたので、台車枠の前後方向の調整作業が不要になり、左右方向の調整作業を行うだけでよいので、極めて簡単に台車枠の位置決めを行うことができる。
また、本発明によれば、こうした簡単な台車枠の位置決めを、簡易な構成の台車枠中心位置決手段や台車枠左右位置決手段によって達成することができる。
また、測定手段は、位置合せレバーを台車枠の基準点に合わせ、着脱部材によって固定プレートを台車枠に固定させるだけで、アームを縦枠に直交させて取り付けることができ、その取り扱いが簡単でリニアゲージによる測定が正確に行える。そして、測定手段は、台車枠側に固定され、付勢部材によって車輪の基準面にスライダを押し当てて測定するようにしたので、スライダは安定して車輪の相対的な移動に追従して当接するため、リニアゲージによる正確な測定値が得られる。
更に、台車枠左右位置決手段は、リニアゲージとして測定子の変位を電気的、磁気的、あるいは光学的に検出して測定するものが用いられ、その測定値を電気信号として出力するようにしたので、制御手段によって油圧シリンダのストローク制御を自動化させることができ、位置決め作業が正確かつ極めて簡単になる。
次に、本発明に係る台車組立装置について、その一実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。
先ず、図1及び図2は、本実施形態の台車組立装置によって組み立てを行う鉄道車両用台車の輪軸と台車枠を示した平面図と側面図である。鉄道車両用台車(以下、単に「車両台車」とする)1は、車軸11の両端に車輪12が一体になった輪軸2が前後に配置され、その輪軸2に縦枠3a,3aと横枠3bとからなるH形の枠組みをした台車枠3が搭載されている。車軸11両端には、軸箱13と台車枠3との間に不図示の軸バネを備えた軸箱支持装置14が設けられ、軸受を収めた軸箱13が板バネ15によって台車枠3と前後進行方向に連結されている。
図3及び図4は、こうした車両台車1の組み立てを行うための台車組立装置を示した平面図と、その台車組立装置を台車進入方向に見た図である。この台車組立装置20は、進入方向を前後方向として見た場合、前後の輪軸2の左右位置決めを行う輪軸左右位置決手段21が設けられている。輪軸左右位置決手段21は、前後方向に伸縮する油圧シリンダ31のピストンロッドにY字形状をつくるように押出しアーム32が軸着され、更にその押出しアーム32先端には左右方向にスライド可能に配置された押出片33が軸着されている。こうして構成された輪軸左右位置決手段21は、油圧シリンダ31の前後方向の伸縮が、左右対称に設けられた押出しアーム32,32を介して押出し片33,33へ伝達され、押出し片33,33が左右均等にスライドするようになっている。
次に、この台車組立装置20のほぼ中心には、台車枠3の中心を位置決めするための台車枠中心位置決手段23が設けられている。H形の枠組みをした台車枠3には、左右の縦枠3a,3aをつなぐ横枠3bの真ん中に、この車両台車1と鉄道車両の車体とをつなぐ牽引用の中心孔16が形成されており(図1参照)、これが台車枠3の中心となっている。そこで、本実施形態では、先端がテーパになった中心位置決ピン37が油圧シリンダのロッドに取り付けられた台車枠中心位置決手段23が設けられ、油圧シリンダの伸縮作動によって上昇した中心位置決ピン37がその中心孔16に入り込み、台車枠3を中心で支持するように構成されている。
更に、台車組立装置20には、台車枠3の左右方向の位置決めを行うための台車枠左右位置決手段24が、台車枠3の左右縦枠3aに取り付けられるようになっている。台車枠左右位置決手段24は、台車枠3の左右縦枠3aの端部位置をそれぞれ車輪12から等しい距離に配置させるようにしたものであり、図4に示すように、縦枠3aの上面側に取り付けて車輪12との距離を測定する測定手段27と、縦枠3aの底面側に取り付けて車輪12との距離を調節する押圧手段28とから構成されている。
車両台車1は、図2に示すように軸箱13と台車枠3板バネ15によって連結されている。しかし台車枠1を組み立てる際、輪軸2に対して単に台車枠3を載せただけでは軸バネによって台車枠3が浮き上がってしまい、板バネ15の固定位置が水平にならないので取り付けることができない。そこで、台車組立装置20には、軸バネの付勢力に抗して台車枠を押し下げる台車枠押圧手段25が設けられている。台車枠押圧手段25は、上方が内側に折り曲げられた支柱38が左右に建てられ、そこに垂直な姿勢で油圧シリンダ39が取り付けられている。油圧シリンダ39はピストンロッドが下方になるように垂設され、その先端には台車枠3に当接する押圧ブロック40が固定されている。
次に、こうした構成の台車組立装置20による車両台車1の組み立てについて順を追って説明する。先ず、この台車組立装置20には、前後の輪軸2,2に対して台車枠3が載せられ仮組した状態で送り込まれる。車両台車1は、図2に示すように車軸11両端の軸箱13にピン17が立設し、そこに不図示の軸バネを介して台車枠3のバネ受部18に挿入されている。この状態では輪軸2,2と台車枠3とは不安定で、位置関係が不正確なので以下のようにして位置決めが行われる。
先ず、仮組された車両台車1に対し、前後の輪軸2,2について左右方向の位置決めが輪軸左右位置決手段21によって行われる。図3に示した輪軸左右位置決手段21は、油圧シリンダ31が伸長作動すると、ピストンロッド先端に軸着された一対の押出しアーム32,32が斜めの姿勢で左右外側に移動し、更にその先に軸着され、左右横向きにスライド可能に設けられた押出し片33,33に左右外側への力が作用する。輪軸左右位置決手段21は、左右対称に形成されているため一対の押出し片33,33には等しく力が作用する。一対の押出し片33,33は、両側の車輪12,12の内側面に当接し、その車輪12,12は、内側から車軸11と平行に外側へ荷重を等しく受ける。これにより左右一方にずれた輪軸2が移動して両側の車輪12の位置が左右の中心線から等しい距離に位置決めされる。
次に、台車枠3は、前後左右の位置決めが行われた輪軸2に対し、やはり同じように前後左右の位置決めが行われる。そこで、先ず支柱41の間あって台車組立装置20の中心に配置された台車枠中心位置決手段23によって台車枠3の中心が位置決めされ、その結果、前後方向の位置決めが行われる。台車枠中心位置決手段23は、図5に示すように、油圧シリンダ42が二点鎖線で示すように伸長作動してピストンロッドに固定された中心位置決ピン37が上昇する。中心位置決ピン37は、台車枠3の横枠3bに形成された中心孔16(図1参照)にはまり込み、その先端にはテーパが形成されているため、中心孔16が中心位置決ピン37と同軸になるように台車枠3がずれて位置決めされる。
このとき台車枠3は、中心位置決ピン37を支点に水平面を揺動可能に支持された状態になる。そして、台車枠中心位置決手段23が輪軸2の前後位置決めを行う際の基準となった支柱41と前後方向に同じ位置にあるため、台車枠3における前後方向の位置決めはこの時点で既に完了している。そこで次に、台車枠3に対して残る左右方向の位置決めが行われる。本実施形態では、台車枠中心位置決手段23によって台車枠3の中心がズレることなく水平面を揺動可能に支持されているため、従来のように前後左右の4箇所で位置決めする必要はなく、平行な2本の縦枠3a,3aに対し前後一方の2箇所で位置決めすれば、同時に4箇所の位置決めを行うことができる。そこで、台車枠3の縦枠3a,3aの後方端部にそれぞれ測定手段27と押圧手段28が取り付けられる(図4参照)。
ここで、図6乃至図8は、測定手段27と押圧手段28からなる台車枠左右位置決手段24を示した図である。特に、図6は車両台車の横側から見た側面図、図7は上方から見た平面図、そして図8は車両台車の前後方向にずれて取り付けられた測定手段27および油圧シリンダ28を示した図である。
台車枠3は、縦枠3aの先端にバネ受部18が形成され、下方に開設され軸箱13からピン17が挿入され上方の開口45から突き出ている。そのため、台車枠3は、開口45内でピン17が移動できる分だけ左右に振れることができる。更に、バネ受部18内には軸バネ46が挿入され、これによって台車枠3が支持されている。
測定手段27は、固定プレート51からL字形のアーム52が延びている。固定プレート51は、バネ受部18の開口45を塞ぐ大きさの板材であって、その下方には開口45に対して大きさを合わせた円筒形の挿入部51aが突設されている。測定手段27は、この挿入部51aを開口45にはめ込むことによって取り付けられる。しかし、そのままでは開口45内を挿入部51aが回転してしまいアーム52が傾いてしまう。正確な測定が行われるように、横向きに延びたアーム52は車輪12に対して直交(車軸11に平行)させて固定する必要がある。
そこで、固定プレート51には、先端が鋭角の位置合せレバー53がアーム52と直交する方向に取り付けられている。これは、台車枠3に製作上の基準位置として基準ポンチ10が形成されているため、これを利用すべく先端をその基準ポンチ10に合わせてアーム52の直交を出すようにしたものである。さらに、測定手段27を台車枠3に対して固定するための着脱部材54が、固定プレート51に設けられている。着脱部材54の構成は例えば、内部に永久磁石を有し、ロータリースイッチ型の切換部を設け、これを回動させることにより永久磁石の向きを切換えて台車枠3に磁着、あるいは磁着不能にさせたりするON/OFF切換が可能なようになっている。
さらに測定手段27には、垂直に起立した姿勢のスライダ55が設けられ、これがアーム52に対してLMガイドなどによって車軸11方向に摺動可能に取り付けられている。またアーム52には、台車枠3のバネ受部18と車輪12との距離を測定するリニアゲージ56がスライダ55の移動方向に沿って取り付けられている。スライダ55は、機械加工された車輪12の内側面を基準面12aとして当てられ、リニアゲージ56が、その車輪12に従って移動するスライダ55の位置を測定するようになっている。そして、位置決め作業時にはスライダ55が常に車輪12の基準面12aに追従して常に当接するように、アーム52にはスライダ55を車輪12側へ付勢するエアスプリング57が設けられている。
一方、押圧手段28は、台車枠3を左右方向に動かすための油圧シリンダであり(以下、「油圧シリンダ28」とする)、台車枠3の底面に取り付けられている。台車枠3の縦枠3a底面には、前後端に取付けプレート19が溶接されている。油圧シリンダ28は、その取付けプレート19に固定させる取付治具58が一体になって、ネジによって台車枠3の縦枠3a底面に装着可能になっている。そして、ピストンロッドの先端には押圧ローラ59が設けられている。
なお、ここでは押圧手段28を台車枠3に対して着脱可能にし、車輪12を押圧するように構成しているが、台車枠3の外側に押圧手段28を配置し、その押圧手段28によって直接台車枠3を左右方向に押圧するようにしてもよい。
そこで、こうした測定手段27と油圧シリンダ28とからなる台車枠左右位置決手段24によって、車輪12に対する台車枠3の左右方向の位置決めが行われる。測定手段27の取付けは、前述したように固定プレート51の挿入部51aを開口45に入れ、位置合せレバー53の先端を基準ポンチ10に重ね合わせる。これにより、アーム52の方向が台車枠3の縦枠3aと直交する。そこで、着脱部材54のスイッチを入れて着磁させ、測定手段27を台車枠3に固定させる。一方、台車枠3の取付けプレート19に取付治具58を引っかけてボルトを締めることにより、油圧シリンダ28も台車枠3の縦枠3aに対して直交方向に固定させる。
測定手段27は、スライダ55が車輪12に当てられていない状態ではエアスプリング57が伸長時のストローク位置にある。このときリニアゲージ56によって測定される寸法が初期値である。本実施形態の台車組立装置20では、リニアゲージ56として測定子の変位を電気的、磁気的、あるいは光学的に検出して測定するものが用いられ、測定値が電気信号として出力される。これをシーケンサ等の制御手段に直接入力して処理することにより、油圧シリンダ28のストローク制御を自動化させている。そのストローク制御は次のようにして行われる。
図示するように測定手段27を取り付けてスライダ55を車輪12内側の基準面12aに押し当てると、リニアゲージ56からは初期値から変化した測定値が検出される。そして、左右に設けられたリニアゲージ56の測定値を比較することにより、台車枠3が左右どちらに傾いているかが確認され、油圧シリンダ28のストローク制御によって位置決めが行われる。それには先ず、台車枠3と車輪12の距離が近い方の油圧シリンダ28のみが伸長作動させ、左右の車輪12,12とバネ受部18,18との距離が等しくなるように調節が行われる。すなわち、現状からリニアゲージ56で測定された両者の値の差の1/2の距離だけ移動するように一方の油圧シリンダ28のストロークが決定される。そして、該当する一方の油圧シリンダ28が伸びて車輪12が押されると、その反力が台車枠3に作用する。
台車枠3は、台車枠中心位置決手段23によって中心が支持されているため、油圧シリンダ28の伸長作動による反力を受けると、その支持された中心位置を支点にして揺動する。それにより、伸長作動した油圧シリンダ28側の台車枠3のバネ受部18が車輪12から遠ざかり、反対側が近づいて左右の台車枠3のバネ受部18と車輪12との距離が等しくなる。こうして一方の油圧シリンダ28によって台車枠3の位置調整が行われる間、反対側の油圧シリンダ28は収縮状態のままである。その後、最終調整としてもう一方の油圧シリンダ28を伸長作動させ、微少量だけ車輪12を反対側から押圧させる。これにより、左右の車輪12と台車枠3とは、それぞれ距離を等しくして一対の油圧シリンダ28,28によってずれないようにホールドされた状態となる。
よって、以上に説明した本実施形態の台車組立装置20および当該装置を利用して行う台車組立方法によれば、台車枠中心位置決手段23で台車枠3の中心を定めてから、台車枠左右位置決手段24によって車輪12に対する台車枠3の左右方向の位置決めを行うようにしたので、台車枠3の前後方向の調整作業が不要になり、左右方向の調整作業も測定手段27と油圧シリンダ28を取り付けるだけでよいので、極めて簡単に台車枠3の位置決めを行うことができるようになった。
また、台車組立装置20の測定手段27は、縦枠3aに直交させてアーム52を取り付けることが簡単になり、リニアゲージ56による測定も正確に行うことができるようになった。すなわち、左右の縦枠3a,3aに設けられた一対の測定手段27,27は、共にアーム52が縦枠3a,3aに直交する同じ条件でなければ正確な値が得られない。その点、元々、台車枠3に製作上の基準位置として形成されている基準ポンチ10を利用することにより、測定手段27,27を簡単かつ正確に取り付けられるようになった。固定方法についても永久磁石を利用した脱着器54によって取り扱いが非常に簡単である。
また、測定手段27は、台車枠3側に固定され、エアスプリング57によって車輪12の基準面12aにスライダ55を押し当てて測定するようにしたので、スライダ55は安定して車輪12の相対的な移動に追従して当接するため、リニアゲージ56による正確な測定値が得られる。
更に、測定手段27と油圧シリンダ28からなる台車枠左右位置決手段24は、リニアゲージ56として測定子の変位を電気的、磁気的、あるいは光学的に検出して測定するものが用いられ、その測定値を電気信号として出力するようにしたので、制御手段によって油圧シリンダ28のストローク制御を自動化させることができ、位置決め作業が正確かつ極めて簡単になった。
以上、本発明の台車組立装置の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、台車枠3の左右の位置決めを行うための押圧手段として油圧シリンダ28を使用したが、この他にも電動シリンダなどを使用することが考えられる。
台車組立装置によって組み立てを行う鉄道車両用台車の輪軸と台車枠を示した平面図である。 台車組立装置によって組み立てを行う鉄道車両用台車の輪軸と台車枠を示した側面図である。 台車組立装置の一実施形態を示した平面図である。 台車組立装置の一実施形態を台車進入方向に見た図である。 台車枠の位置決めを行う台車組立装置の台車枠中心位置決手段を示した図である。 測定手段と油圧シリンダからなる台車枠左右位置決手段を示した側面図である。 測定手段と油圧シリンダからなる台車枠左右位置決手段を示した平面図である。 測定手段と油圧シリンダからなる台車枠左右位置決手段を、車両台車の前後方向にずれて取り付けられた各取り付け位置で示した図である。 車両台車の輪軸と台車枠との連結部分を示した図である。 車両台車を示した平面図である。 従来の台車組立装置における台車枠の芯出し作業に用いる台車枠左右位置決手段を示した平面図である。 従来の台車組立装置における台車枠の芯出し作業に用いる台車枠左右位置決手段を、車両台車の前後方向の各位置で示した図である。
1 鉄道車両用台車
2 輪軸
3 台車枠
10 基準ポンチ
11 車軸
12 車輪
20 台車組立装置
21 輪軸左右位置決手段
22 輪軸前後位置決手段
23 台車枠中心位置決手段
24 台車枠左右位置決手段
27 測定手段
28 押圧手段
37 中心位置決ピン

Claims (4)

  1. 前後に設けられた輪軸に対してH形の枠組みをした台車枠を組み付けして一体にする鉄道車両用台車の組み立てに当たり、その輪軸と台車枠との位置決めを行う台車組立装置において、
    前記台車枠に形成された中心孔に対して下方から中心位置決ピンを突き上げ、その中心位置決ピンを支点として前記台車枠を揺動可能に支持する台車枠中心位置決手段と、
    前記台車枠を構成する縦枠の前端部または後端部、若しくはその両方に取り付けられる着脱可能なものであって、縦枠に取り付けて車輪との距離を測定する測定手段と、縦枠に取り付けて車輪を外側から押して当該距離の調節を行う押圧手段とを備える台車枠左右位置決手段とを有し、
    前記測定手段は、前記縦枠のバネ受部に形成された円形の開口にはめ込む挿入部を備える固定プレートと、前記固定プレートと一体になって前記縦枠から前記車輪方向に延びるアームと、そのアームにスライド可能に設けられたスライダと、そのスライダの移動位置を測定するリニアゲージと、前記スライダを前記車輪の内側面に押し当てる付勢部材と、前記アームが縦枠と直交するように前記台車枠に製作上の基準位置として示された基準点に合わせる前記固定プレートに形成された位置合せレバーと、磁着力を利用して固定プレートを前記縦枠のバネ受部に固定させる着脱部材を備えるものであることを特徴とする台車組立装置。
  2. 請求項1に記載する台車組立装置において、
    前記台車枠中心位置決手段は、ロッドを上にした油圧シリンダ、電動シリンダ若しくは電動ジャッキが立設され、そのロッドにテーパの形成された前記中心位置決ピンが一体に設けられたものであることを特徴とする台車組立装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する台車組立装置において、
    前記測定手段は、前記リニアゲージが測定子の変位を電気的、磁気的、あるいは光学的に検出して測定するものであり、その電気信号として出力され測定値から制御手段が前記押圧手段を制御するものであることを特徴とする台車組立装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載する台車組立装置において、
    前記押圧手段は、前記縦枠に対して直交方向に取り付けられる油圧若しくは電動シリンダであって、ピストンロッドの先端には当接した前記車輪の外面を上下方向に回転するローラが軸着されたものであることを特徴とする台車組立装置。
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