JP4391371B2 - 電子写真用磁性粉分散キャリア - Google Patents
電子写真用磁性粉分散キャリア Download PDFInfo
- Publication number
- JP4391371B2 JP4391371B2 JP2004276102A JP2004276102A JP4391371B2 JP 4391371 B2 JP4391371 B2 JP 4391371B2 JP 2004276102 A JP2004276102 A JP 2004276102A JP 2004276102 A JP2004276102 A JP 2004276102A JP 4391371 B2 JP4391371 B2 JP 4391371B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carrier
- magnetic powder
- melt
- supercritical fluid
- fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
少なくとも結着樹脂と磁性粉とを溶融混練する工程と、
溶融混練して得られる溶融混練物を、超臨界流体または亜臨界流体中に投入し、加熱しながら攪拌する工程と、
超臨界流体または亜臨界流体の圧力を減少させる工程とを含む電子写真用磁性粉分散キャリアの製造方法である。
超臨界流体または亜臨界流体中に溶融混練物を分散させる分散剤を溶融混練物とともに投入し、
分散剤は、高分子化合物と磁性粉とを含み、
高分子化合物は、超臨界流体または亜臨界流体に可溶であることを特徴とする。
また本発明は、超臨界流体または亜臨界流体は、二酸化炭素であることを特徴とする。
また本発明は、溶融混練物を超臨界流体または亜臨界流体中に投入し、加熱しながら攪拌する工程では、溶融混練物を50℃で加熱しながら2000rpmで攪拌し、超臨界流体または亜臨界流体の原料ガスを投入することを特徴とする。
また本発明によれば、溶融混練物を超臨界流体または亜臨界流体中に投入し、加熱しながら攪拌する工程では、溶融混練物を50℃で加熱しながら2000rpmで攪拌し、超臨界流体または亜臨界流体の原料ガスを投入する。
Expansion of Supercritical Solution)法)などが挙げられる。急速膨張法とは、超臨界流体を溶媒に用いて所望の物質(溶質)を溶解させた後減圧すると、溶媒が超臨界状態でなくなり、溶媒の溶質に対する溶解度が低下して溶質が析出されることによって、微粒子を製造する方法がある。なお、超臨界流体に可溶でない物質についても、機械的攪拌によって超臨界流体中に分散させることによって、溶解している場合と同様の効果が得られ、微粒子を製造することができる。本発明の電子写真用磁性粉分散キャリアの製造方法は、この急速膨張法を利用して行われる。
本発明の電子写真用磁性粉分散キャリアの製造方法における溶融混練工程によって、結着樹脂と磁性粉とからなる溶融混練物を作製した。
結着樹脂としてシリコーン系樹脂(東レ・ダウシリコーニング・シリコーン社製:SR−2410)30重量部、磁性粉としてマグネタイト粉末70重量部をヘンシェルミキサー(三井鉱山(株)製:FM−20)によって10分間混合した混合物を、ニーディクス(三井鉱山(株)製:MOS−140−800)によって130℃で溶融混練を行い、磁性粉が結着樹脂中に分散した溶融混練物Aを作製した。
結着樹脂としてポリエステル系樹脂(大日本インキ社製:DZ201)を使用した以外は溶融混練物Aと同様にして、溶融混練物Bを作製した。
図1に示す磁性粉分散キャリア製造装置1を用いて磁性粉分散キャリアを製造した。なお磁性粉分散キャリア製造装置1における反応容器7の容積は1000cm3であった。
溶融混練物Aの代わりに溶融混練物Bを用いた以外は実施例1と同様にして、実施例2の磁性粉分散キャリアを得た。
溶融混練物Aをジェット式粉砕機(日本ニューマチック工業社製:IDS−2)にて粉砕分級することによって、比較例1のキャリアを得た。
フェライト粒子をシリコーン系樹脂でコートしたフェライトキャリア(関東電化工業社製)を比較例2のキャリアとした。
キャリアの粒径をレーザー回折式粒径測定装置(堀場製作所社製:LA−920)によって測定し、その値から体積平均粒径を算出した。
粒径の測定値およびその標準偏差に基づいて、下記式(1)より算出した変動係数によって実施例および比較例のキャリアの粒径分布を評価した。評価基準は、変動係数が30以下である場合を○、変動係数が30を超える場合を×とした。
変動係数 = 標準偏差 / 体積平均粒径 …(1)
無作為に取り出したキャリアを光学顕微鏡で観察することによって、実施例および比較例のキャリアの形状を評価した。評価基準は、キャリアの形状が均一であって球形であるものを○、キャリアの形状が不均一である場合を×とした。
樹脂としてポリエステル樹脂(大日本インキ社製:DZ−100)100重量部、ワックスとしてポリエチレン1.0重量部およびポリプロピレン1.5重量部、帯電制御剤としてカリックスアレンE89(オリエント化学社製)1.0重量部、着色剤としてカーボンブラック5重量部を用い、スーパーミキサー(川田社製:V−20)で充分に混合し、得られた混合物を二軸混練機(池貝鉄工社製:PCM−30)によって溶融混練した。溶融混練によって得られた溶融混練物をジェット式粉砕機(日本ニューマチック工業社製:IDS−2)によって粉砕後分級し、シリカ微粒子を1.0重量部外添して体積平均粒径6.5μmのトナーを得た。
実施例および比較例のキャリアを用いて作製した二成分現像剤を、市販の複写機AR−450(シャープ株式会社製)に装填し、印刷した初期状態の画像の濃度と、印字率5%の原稿を5枚間欠で200,000枚印刷した後の画像濃度とを、マクベス反射濃度計(Macbeth社製:RD−914)によって測定した。評価は、画像濃度が1.3以上を○、1.3未満を×とした。
ハンター白度計(日本電色工業社製)によって、A4白紙原稿の白度を測定し、その値を第1測定値とした。また、初期状態、200,000枚印刷した後に、直径55mmの白円部を含む原稿を2枚印刷し、得られたコピーサンプルの白円部を白度計によって測定し、その値を第2測定値とした。第2測定値から第1測定値を差し引いた値の平均値を画像かぶり評価の値とした。なお、画像かぶりの評価は、1.0未満を○、1.0以上1.5未満を△、1.5以上を×とした。
2 温度計
3 圧力計
4 ヒータ
5 減圧バルブ
6 攪拌手段
7 反応容器
8 ガスボンベ
9,12 加圧ポンプ
10 原料ガス供給バルブ
11 タンク
13 添加助剤供給バルブ
14 分散物供給管
15 ヒータ
16 ノズル
17 ノズルヒータ
18 キャリア捕集容器
Claims (4)
- 結着樹脂と磁性粉とを含む電子写真用磁性粉分散キャリアの製造方法において、
少なくとも結着樹脂と磁性粉とを溶融混練する工程と、
溶融混練して得られる溶融混練物を、超臨界流体または亜臨界流体中に投入し、加熱しながら攪拌する工程と、
超臨界流体または亜臨界流体の圧力を減少させる工程とを含む電子写真用磁性粉分散キャリアの製造方法。 - 溶融混練物を超臨界流体または亜臨界流体中に投入し、加熱しながら攪拌する工程では、
超臨界流体または亜臨界流体中に溶融混練物を分散させる分散剤を溶融混練物とともに投入し、
分散剤は、高分子化合物と磁性粉とを含み、
高分子化合物は、超臨界流体または亜臨界流体に可溶であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真用磁性粉分散キャリアの製造方法。 - 超臨界流体または亜臨界流体は、二酸化炭素であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真用磁性粉分散キャリアの製造方法。
- 溶融混練物を超臨界流体または亜臨界流体中に投入し、加熱しながら攪拌する工程では、溶融混練物を50℃で加熱しながら2000rpmで攪拌し、超臨界流体または亜臨界流体の原料ガスを投入することを特徴とする請求項3に記載の電子写真用磁性粉分散キャリアの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004276102A JP4391371B2 (ja) | 2004-09-22 | 2004-09-22 | 電子写真用磁性粉分散キャリア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004276102A JP4391371B2 (ja) | 2004-09-22 | 2004-09-22 | 電子写真用磁性粉分散キャリア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006091372A JP2006091372A (ja) | 2006-04-06 |
JP4391371B2 true JP4391371B2 (ja) | 2009-12-24 |
Family
ID=36232440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004276102A Expired - Fee Related JP4391371B2 (ja) | 2004-09-22 | 2004-09-22 | 電子写真用磁性粉分散キャリア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4391371B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4648275B2 (ja) * | 2006-09-14 | 2011-03-09 | 株式会社リコー | キャリア及びその製造方法、並びに現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 |
US8178273B2 (en) | 2006-09-12 | 2012-05-15 | Ricoh Company, Ltd. | Carrier and manufacturing method thereof, developer, process cartridge, image forming apparatus, and image forming method |
-
2004
- 2004-09-22 JP JP2004276102A patent/JP4391371B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006091372A (ja) | 2006-04-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4978370B2 (ja) | 画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP4220538B2 (ja) | トナーおよびその製造方法 | |
JP2014164274A (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
WO2019035435A1 (ja) | 静電荷像現像用正帯電性トナー | |
JP4412060B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 | |
JP4391371B2 (ja) | 電子写真用磁性粉分散キャリア | |
JP2014219598A (ja) | 静電潜像現像用トナーの製造方法 | |
JP2008281655A (ja) | トナーおよびその製造方法 | |
JP3211504B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JP2008241747A (ja) | トナーおよびその製造方法 | |
JP2013182201A (ja) | カプセルトナーおよびカプセルトナーの製造方法 | |
JP2012108393A (ja) | トナーの製造方法およびトナー | |
JP2005215088A (ja) | 電子写真用トナーの製造方法及び製造装置 | |
JP4850742B2 (ja) | 電子写真用カプセルトナー | |
JP2007316164A (ja) | トナーの製造方法 | |
JP3451817B2 (ja) | 静電荷像現像用トナーおよびその製造方法 | |
JP2005352085A (ja) | 現像剤およびその製造方法 | |
JP5765051B2 (ja) | トナー及び現像剤 | |
JP2011070035A (ja) | 一成分現像剤用トナーの製造方法 | |
JP2011059355A (ja) | トナーの製造方法 | |
JPH10161349A (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JP2006243671A (ja) | 静電荷現像用磁性一成分トナーおよびその製造方法 | |
JP4080418B2 (ja) | トナーの製造法 | |
JP2005241937A (ja) | トナー、フルカラートナーキット、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JPH10161348A (ja) | 静電潜像現像用トナー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060912 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090120 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090312 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090630 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090827 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091006 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091007 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4391371 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131016 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |