JP4391322B2 - 自在継手 - Google Patents

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    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/26Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected
    • F16D3/38Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another
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Description

本発明は、中心線がある角度で交わる2つの伝達軸を回転自在に連結する自在継手に関するものである。
図5は従来例1の自在継手の分解斜視図、図6は図5に示した従来例1の自在継手の部分断面図で、図5と図6とにおいて参照符号が同一のものは同一部分を示す。
1は4つの軸部1aを直交する2つの中心線上に十の字状に配設した十字軸、2は各軸部1aの端面の中心部に凹設した油溜り、3は弦側の端面を合せ面3aとする半円形のフランジ部3bと、このフランジ部3bの表側の弓側部分に突設したアーム部3cとからなる分割ヨーク、4は2つの分割ヨーク3を合せ面3aで接合したときに対向するアーム部3cの内側端面に凹設した軸受穴、5は軸受穴4の底部となるアーム部3cの壁面に設けたネジ穴、6はネジ穴5に螺着する給脂栓、7は合せ面3aにおいてフランジ部3bの両外周端から中心方向にそれぞれ凹設した位置決め用の溝、8は溝7に嵌合する位置決め用のピン、9はフランジ部3bの合せ面3aと弓側外周面との間に半径方向に設けた穴、10はナット11を螺着するネジを両端に切った組立ボルトである。
12はフランジ部3bの裏側に円弧状に凹設した溝、13は溝12に焼き嵌めるリング、14はフランジ部3bの裏側に放射方向に突設したキー、15はアーム部3cの内側端面に軸受穴4に沿って設けた複数のボルト穴、16はフランジ部3bの裏側にフランジ部3bの外周に沿って設けた複数のボルト穴、17はナット18を螺着するネジを両端に切った複数のフランジボルトである。
19は中央部に油脂供給用の穴19aを設けたポリアセタール樹脂,ポリアミド樹脂等からなるスラスト受板、20は、外輪21と、転動体22と、内輪23と、オイルシール24と、押えリング25と、押えリング25を取り付けるボルト26とからなる軸受である。
27は外周壁面先端部の周方向に溝28を設けてフランジ29を形成した伝達軸、30はフランジ29の先端面から溝28にかけて伝達軸27の外周に沿って設けた複数の穴、31はフランジ29の先端面に直径方向に凹設したキー溝である。
このように構成された自在継手の従来例1の組立工程を説明する。
第1の工程では、軸受穴4の底部のネジ穴5に給脂栓6を、ボルト穴16にフランジボルト17をそれぞれねじ込む。
第2の工程では、グリス等の潤滑油によって転動体22を内周壁面に保持した外輪21を分割ヨーク3の軸受穴4に挿入する。
第3の工程では、軸受穴4に挿入した外輪21の内周先端部にオイルシール24を装着する。
第4の工程では、ボルト穴15にボルト26をねじ込んで、押えリング25を軸受穴4の周縁部に取り付けることにより、軸受穴4の中の外輪21を分割ヨーク3のアーム部3cに固定する。
第5の工程では、軸受穴4の底部にグリス等の潤滑油によってスラスト受板19を貼り付ける。
第6の工程では、分割ヨーク3の溝7にピン8を嵌め込む。
第7の工程では、十字軸1の4つの軸部1aにそれぞれ内輪23を焼き嵌める。
第8の工程では、十字軸1の一方の中心線上に位置する2つの軸部1aの内輪23に、第5の工程を経た分割ヨーク3の軸受穴4の中に保持されている転動体22と、第6の工程を経た分割ヨーク3の軸受穴4の中に保持されている転動体22とをそれぞれ嵌め付けた上、第5の工程を経た分割ヨーク3の溝7に第6の工程を経た分割ヨーク3のピン8を嵌め込んで、2つの分割ヨーク3のフランジ部3bを合せ面3aで接合する。
第9の工程では、2つの分割ヨーク3の接合されたフランジ部3bの穴9に組立ボルト10を挿入して、その組立ボルト10の両端にナット11をねじ込んだ上、その分割ヨーク3の溝12にリング13を焼き嵌めることにより、2つの分割ヨーク3のフランジ部3bを一体に結合して、十字軸1の一方の中心線上の軸部1aに分割ヨーク3を回転自在に取り付ける。
第10の工程では、前述の第8及び第9の工程を繰り返して、十字軸1の他方の中心線上の軸部1aに分割ヨーク3を回転自在に取り付ける。
このような工程で組み立てられた従来例1の自在継手は、一方の分割ヨーク3に取り付けた複数のフランジボルト17を、一方の伝達軸27のフランジ29の複数の穴30に挿通して、分割ヨーク3のキー14をフランジ29のキー溝31に嵌合させた上、各フランジボルト17にナット18をねじ込んで、一方の分割ヨーク3と一方の伝達軸27とを連結すると共に、他方の分割ヨーク3と他方の伝達軸(図示しない)とを同様にして連結することにより、中心線がある角度で交わる2つの伝達軸を回転自在に連結することができる。
図7は従来例2の自在継手の部分断面図で、図8は従来例2の自在継手において破線Aで囲んだ部分の拡大断面図で、図7或いは図8において図5或いは図6の参照符号と同一のものは同一部分を示す。
32はアーム部3bの軸受穴4の内周先端部に凹設した溝、33は止め輪、34はリング状のダストシールである。
このように構成された従来例2の自在継手の組立工程では、従来例1の自在継手の組立工程における第4の工程で、分割ヨーク3のボルト穴15にボルト26をねじ込んで、押えリング25を軸受穴4の周縁部に取り付けることにより、外輪21を分割ヨーク3のアーム部3cに固定する代わりに、外輪21を挿入した軸受穴4の溝32に止め輪33を嵌め込んで、外輪21を分割ヨーク3のアーム部3cに固定した上、軸受穴4の内周先端部にダストシール34を装着するようにした点が相違するものである。
特開平07−113425号公報
ところで、従来例1の自在継手によれば、押えリング25とボルト26とを図6に示したように、アーム部3cの内側端面と十字軸1の軸部1aの根元との間に設ける必要があり、又、従来例2の自在継手によれば、溝32を図8に示したように軸受穴4の内周先端部に設ける必要がある。
即ち、アーム部3cへの外輪21の固定手段を取り付けるためのスペースを中心線方向の長さが一定の十字軸1の軸部1aの根元に設けなければならないため、十字軸1の軸部1aと分割ヨーク3のアーム部3cとの間に介装できる軸受20の幅が狭くなって、軸受20に加わる負荷が相対的に大きくなることにより、軸受20の寿命が長くできないという課題があった。
又、従来例1の自在継手において外輪21と押えリング25とが、又、従来例2の自在継手において外輪21と止め輪33とがそれぞれ密着していないと、外輪21が軸受穴4の中で中心線方向に微振動を生じて、外輪21と転動体22との接触面及び内輪23と転動体22との接触面における摩耗を一層早めるため、軸受20の寿命が長くならないという課題があった。
更に、従来例1の自在継手おいて、周辺温度が高く、冷却水やスケール(塵埃)が飛散する環境、例えば鉄鋼圧延設備等で使用すると、アーム部3cの内側端面の軸受穴4の周囲に設けたボルト穴15が短期間で腐食して、アーム部3cに亀裂が生じることにより、分割ヨーク3の強度が長く維持できないという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、軸受の寿命が長くなると共に、分割ヨークの強度が長く維持できる自在継手を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載した本発明の自在継手は、分割ヨークのフランジ部に突設したアーム部の軸受穴を、外輪,転動体及び内輪を有する軸受を介して、十字軸の4つの軸部にそれぞれ嵌め付けた上、対となる分割ヨークのフランジ部を一体に結合して、十字軸の軸部に対となる分割ヨークを回転自在に取り付ける自在継手において、外周端部が外輪の底側内周端部に係合する底板を具備しており、第1のスラスト受板と第2のスラスト受板とに挟まれた底板を、軸受穴に挿入した外輪の中に挿入して、外輪の底側内周端部に底板の外周端部を係合させた上、この底板を十字軸の軸部と軸受穴の底部との間に挟み付けて、外輪を分割ヨークのアーム部に固定するものである。
請求項1に記載した本発明の自在継手によれば、分割ヨークのアーム部への外輪の固定手段を十字軸の軸部と軸受穴の底部との間に取り付けることにより、中心線方向の長さが一定の十字軸の軸部に固定手段の取付スペースを設ける必要がなくなって、軸部の残余の長さがそのスペース分だけ長くすることができるため、十字軸の軸部と分割ヨークのアーム部との間に介装する軸受の幅が広くなって、軸受に加わる負荷が相対的に小さくなり、軸受の寿命が長くなるという効果を奏する。
又、請求項1に記載した本発明の自在継手によれば、第1のスラスト受板と第2のスラスト受板とに挟まれた底板を十字軸の軸部と軸受穴の底部との間に挟み付けて、外輪を分割ヨークのアーム部に固定することにより、外輪の軸受穴の中での中心線方向への微振動が阻止されて、外輪と転動体との接触面及び内輪と転動体との接触面における摩耗が抑制されるため、軸受の寿命が一層長くなるという効果を奏する。
更に、請求項1に記載した本発明の自在継手によれば、分割ヨークのアーム部への外輪の固定手段を十字軸の軸部と軸受穴の底部との間に取り付けることにより、アーム部の内側端面の軸受穴の周囲にボルト穴等を設ける必要がなくなるため、周辺温度が高く、冷却水やスケール(塵埃)が飛散する環境、例えば鉄鋼圧延設備等で使用しても、アーム部に腐食による亀裂が生じなくなって、分割ヨークの強度が長く維持できるという効果を奏する。
更に、請求項1に記載した本発明の自在継手によれば、外輪と底板とを別体にしたことにより、底板の加工がし易くなって、底板の素材の使用量が減少すると共に、底板の加工時間が短くなるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図4を参照しながら説明する。
(実施例)
図1は本発明の実施例の自在継手の部分断面図、図2は図1に示した本発明の実施例の自在継手において破線Bで囲んだ部分の拡大断面図で、図1或いは図2において図5或いは図6の参照符号と同一のものは同一部分を示す。
35は、外輪36と、中央部に油脂供給用の穴37aを設けた底板37と、転動体38と、内輪39と、オイルシール40とからなる軸受、41は中央部に油脂供給用の穴41aを設けたポリアセタール樹脂,ポリアミド樹脂等からなる第1のスラスト受板、42は中央部に油脂供給用の穴42aを設けたポリアセタール樹脂,ポリアミド樹脂等からなる第2のスラスト受板である。
このように構成された本発明の実施例の自在継手の組立工程を説明する。
第1の工程では、軸受穴4の底部のネジ穴5に給脂栓6を、ボルト穴16にフランジボルト17をそれぞれねじ込む。
第2の工程では、分割ヨーク3の軸受穴4の底部にグリス等の潤滑油によって第1のスラスト受板41を貼り付ける。
第3の工程では、グリス等の潤滑油によって転動体38を内周壁面に保持した外輪36を分割ヨーク3の軸受穴4に挿入する。
第4の工程では、軸受穴4に挿入した外輪36の内周先端部にオイルシール40を装着する。
第5の工程では、第1のスラスト受板41の上にグリス等の潤滑油によって底板37を貼り付けて、軸受穴4に挿入した外輪36の底側内周端部に底板37の外周端部を係合させた上、その底板37の上にグリス等の潤滑油によって第2のスラスト受板42を貼り付ける。
第6の工程では、分割ヨーク3の溝7にピン8を嵌め込む。
第7の工程では、十字軸1の4つの軸部1aにそれぞれ内輪39を焼き嵌める。
第8の工程では、十字軸1の一方の中心線上に位置する2つの軸部1aの内輪39に、第5の工程を経た分割ヨーク3の軸受穴4の中に保持されている転動体38と、第6の工程を経た分割ヨーク3の軸受穴4の中に保持されている転動体38とをそれぞれ嵌め付けた上、第5の工程を経た分割ヨーク3の溝7に第6の工程を経た分割ヨーク3のピン8を嵌め込んで、2つの分割ヨーク3のフランジ部3bを合せ面3aで接合する。
第9の工程では、2つの分割ヨーク3の接合されたフランジ部3bの穴9に組立ボルト10を挿入して、その組立ボルト10の両端にナット11をねじ込むことにより、2つの分割ヨーク3のフランジ部3bを一体に結合して、十字軸1の一方の中心線上の軸部1aに分割ヨーク3を回転自在に取り付ける。
第10の工程では、前述の第8及び第9の工程を繰り返して、十字軸1の他方の中心線上の軸部1aに分割ヨーク3を回転自在に取り付ける。
このような工程で組み立てられた本発明の実施例の自在継手は、一方の分割ヨーク3に取り付けた複数のフランジボルト17を、一方の伝達軸27のフランジ29の複数の穴30に挿通して、分割ヨーク3のキー14をフランジ29のキー溝31に嵌合させた上、各フランジボルト17にナット18をねじ込んで、一方の分割ヨーク3と一方の伝達軸27とを連結すると共に、他方の分割ヨーク3と他方の伝達軸(図示しない)とを同様にして連結することにより、中心線がある角度で交わる2つの伝達軸を回転自在に連結することができる。
ところで、第8の工程において、分割ヨーク3の軸受穴4の中に保持されている転動体38を軸部1aの内輪39に嵌め付けて、第1のスラスト受板41と第2のスラスト受板42とに挟まれた底板37を軸部1aと軸受穴4の底部との間に挟み付けると、外輪36の底側内周端が底板37の外周端と軸受穴4の底部との間に挟み込まれて、外輪36が分割ヨーク3のアーム部3cに固定される。
即ち、アーム部3cへの外輪36の固定手段を十字軸1の軸部1aと軸受穴4の底部との間に取り付けることにより、中心線方向の長さが一定の十字軸1の軸部1aに固定手段の取付スペースを設ける必要がなくなって、軸部1aの残余の長さがそのスペース分だけ長くすることができるため、十字軸1の軸部1aと分割ヨーク3のアーム部3cとの間に介装する軸受35の幅が広くなって、軸受35に加わる負荷が相対的に小さくなり、軸受35の寿命が長くなる。
なお、一方の伝達軸から他方の伝達軸に回転を伝えるときに自在継手に加わる負荷は、大部分が外輪36,転動体38及び内輪39に加わり、軸受穴4の底部及び底板37にほとんど加わらないので、底板37の厚さを外輪36或いは内輪39の厚さよりも薄くできる上、軸受穴4の深さを若干深くして軸受穴4の底部におけるアーム部3cの厚さを若干薄くしても、分割ヨーク3の強度を損なうことはない。
又、底板37は第1のスラスト受板41と第2のスラスト受板42とを介して十字軸1の軸部1aと軸受穴4の底部との間に挟み付けられているので、外輪36が軸受4の中で中心線方向に微振動しなくなって、外輪36と転動体38との接触面及び内輪39と転動体38との接触面における摩耗が抑制されるため、軸受35の寿命が一層長くなる。
更に、アーム部3cの内側端面の軸受穴4の周囲にボルト穴等を設ける必要がなくなるため、周辺温度が高く、冷却水やスケール(塵埃)が飛散する環境、例えば鉄鋼圧延設備等で使用しても、アーム部3cに腐食による亀裂が生じなくなって、分割ヨーク3の強度が長く維持できる。
更に、外輪36と底板37とを別体にしたことにより、底板37が加工し易くなって、底板37の素材の使用量が減少すると共に、底板37の加工時間が短くなる。
(参考例)
図3は本発明の参考例の自在継手の部分断面図、図4は図3に示した参考例の自在継手において破線Cで囲んだ部分の拡大断面図で、図3或いは図4において図5或いは図6の参照符号と同一のものは同一部分を示す。
43は底部に底板43aを一体に設けた外輪で、この外輪43の底板43aの中央部には油脂供給用の穴43bが設けられている。
このように構成された参考例の自在継手の組立工程を説明する。
第1の工程では、軸受穴4の底部のネジ穴5に給脂栓6を、ボルト穴16にフランジボルト17をそれぞれねじ込む。
第2の工程では、分割ヨーク3の軸受穴4の底部にグリス等の潤滑油によって第1のスラスト受板41を貼り付ける。
第3の工程では、グリス等の潤滑油によって転動体38を内周壁面に保持した外輪43を分割ヨーク3の軸受穴4に挿入して、外輪43の底板43aを第1のスラスト受板41に接触させる。
第4の工程では、軸受穴4に挿入した外輪43の内周先端部にオイルシール40を装着する。
第5の工程では、外輪43の底板43aの上にグリス等の潤滑油によって第2のスラスト受板42を貼り付ける。
第6の工程では、分割ヨーク3の溝7にピン8を嵌め込む。
第7の工程では、十字軸1の4つの軸部1aにそれぞれ内輪39を焼き嵌める。
第8の工程では、十字軸1の一方の中心線上に位置する2つの軸部1aの内輪39に、第5の工程を経た分割ヨーク3の軸受穴4の中に保持されている転動体38と、第6の工程を経た分割ヨーク3の軸受穴4の中に保持されている転動体38とをそれぞれ嵌め付けた上、第5の工程を経た分割ヨーク3の溝7に第6の工程を経た分割ヨーク3のピン8を嵌め込んで、2つの分割ヨーク3のフランジ部3bを合せ面3aで接合する。
第9の工程では、2つの分割ヨーク3の接合されたフランジ部3bの穴9に組立ボルト10を挿入して、その組立ボルト10の両端にナット11をねじ込むことにより、2つの分割ヨーク3を一体に結合して、十字軸1の一方の中心線上の軸部1aに分割ヨーク3を回転自在に取り付ける。
第10の工程では、前述の第8及び第9の工程を繰り返して、十字軸1の他方の中心線上の軸部1aに分割ヨーク3を回転自在に取り付ける。
このような工程で組み立てられた参考例の自在継手は、一方の分割ヨーク3に取り付けた複数のフランジボルト17を、一方の伝達軸27のフランジ29の複数の穴30に挿通して、分割ヨーク3のキー14をフランジ29のキー溝31に嵌合させた上、各フランジボルト17にナット18をねじ込んで、一方の分割ヨーク3と一方の伝達軸27とを連結すると共に、他方の分割ヨーク3と他方の伝達軸(図示しない)とを同様にして連結することにより、中心線がある角度で交わる2つの伝達軸を回転自在に連結することができる。
ところで、第8の工程において、分割ヨーク3の軸受穴4の中に保持されている転動体38を軸部1aの内輪39に嵌め付けて、第1のスラスト受板41と第2のスラスト受板42とに挟まれた外輪43の底板43aを軸部1aと軸受穴4の底部との間に挟み付けると、外輪43が分割ヨーク3のアーム部3cに固定される。
即ち、アーム部3cへの外輪43の固定手段を十字軸1の軸部1aと軸受穴4の底部との間に取り付けることにより、中心線方向の長さが一定の十字軸1の軸部1aに固定手段の取付スペースを設ける必要がなくなって、軸部1aの残余の長さがそのスペース分だけ長くすることができるため、十字軸1の軸部1aと分割ヨーク3のアーム部3cとの間に介装する軸受35の幅が広くなって、軸受35に加わる負荷が相対的に小さくなり、軸受35の寿命が長くなる。
なお、一方の伝達軸から他方の伝達軸に回転を伝えるときに自在継手に加わる負荷は、大部分が外輪43,転動体38及び内輪39に加わり、軸受穴4の底部及び外輪43の底板43aにほとんど加わらないので、底板43aの厚さを外輪43或いは内輪39の厚さよりも薄くできる上、軸受穴4の深さを若干深くして軸受穴4の底部におけるアーム部3cの厚さを若干薄くしても、分割ヨーク3の強度を損なうこともない。
又、外輪43の底板43aは第1のスラスト受板41と第2のスラスト受板42とを介して十字軸1の軸部1aと軸受穴4の底部との間に挟み付けられているので、外輪43が軸受4の中で中心線方向に微振動しなくなって、外輪43と転動体38との接触面及び内輪39と転動体38との接触面における摩耗が抑制されるため、軸受35の寿命が長くなる。
更に、アーム部3cの内側端面の軸受穴4の周囲にボルト穴等を設ける必要がなくなるため、周辺温度が高く、冷却水やスケール(塵埃)が飛散する環境、例えば鉄鋼圧延設備等で使用しても、アーム部3cに腐食による亀裂が生じなくなって、分割ヨーク3の強度が長く維持できる。
ところで、本発明の実施例或いは参考例の自在継手の説明において、十字軸1の4つの軸部1aにそれぞれ内輪41を焼き嵌める例で説明したが、十字軸1の4つの軸部1aの外周壁面をそのまま内輪41の外周壁面としてもよい。
本発明の自在継手は、アーム部3cへの外輪36の固定手段を十字軸1の軸部1aと軸受穴4の底部との間に取り付けることにより、十字軸の軸部と分割ヨークのアーム部との間に介装できる軸受の幅が広くなると共に、外輪が軸受の中で中心線方向に微振動しなくなって、軸受の寿命が長くなる上、アーム部に腐食による亀裂が生じなくなって、分割ヨークの強度が長く維持できる自在継手を提供できる。
本発明の実施例の自在継手の部分断面図 図1に示した本発明の実施例の自在継手において破線Bで囲んだ部分の拡大断面図 本発明の参考例の自在継手の部分断面図 図3に示した参考例の自在継手において破線Cで囲んだ部分の拡大断面図 自在継手の従来例1の分解斜視図 図5に示した従来例1の自在継手の部分断面図 従来例2の自在継手の部分断面図 従来例2の自在継手において破線Aで囲んだ部分の拡大断面図
1 十字軸
1a 軸部
3 分割ヨーク
3c アーム部
4 軸受穴
35 軸受
36,43 外輪
37,43a 底板
38 転動体
39 内輪
40 オイルシール
41 第1のスラスト受板
42 第2のスラスト受板

Claims (1)

  1. 分割ヨークのフランジ部に突設したアーム部の軸受穴を、外輪,転動体及び内輪を有する軸受を介して、十字軸の4つの軸部にそれぞれ嵌め付けた上、対となる前記分割ヨークのフランジ部を一体に結合して、前記十字軸の軸部に対となる前記分割ヨークを回転自在に取り付ける自在継手において、
    外周端部が前記外輪の底側内周端部に係合する底板を具備しており、第1のスラスト受板と第2のスラスト受板とに挟まれた前記底板を、前記軸受穴に挿入した前記外輪の中に挿入して、前記外輪の底側内周端部に前記底板の外周端部を係合させた上、該底板を前記十字軸の軸部と前記軸受穴の底部との間に挟み付けて、前記外輪を前記分割ヨークのアーム部に固定することを特徴とする自在継手。
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