JP4390115B2 - 金融ローン申込装置、融資実行装置及びプログラム記録媒体 - Google Patents

金融ローン申込装置、融資実行装置及びプログラム記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金融ローンの申し込みを行う金融ローン申込装置と、融資対象者であるのか否かを判定して、融資を行うための処理を実行する融資実行装置と、それらの装置の実現に用いられるプログラムが記録されるプログラム記録媒体とに関し、特に、金融機関の発行する取引カードを使って、金融ローンの申し込みを行うことができるようにする金融ローン申込装置と、金融機関の発行する取引カードを使って、融資対象者であるのか否かを判定できるようにして、融資を行うための処理を実行する融資実行装置と、それらの装置の実現に用いられるプログラムが記録されるプログラム記録媒体とに関する。
【0002】
銀行のような大手の金融機関でも、小口の金融ローンを取り扱うようになりつつある。このような小口の金融ローンの販売を促進するためには、その申し込み方法の簡略化を図る必要がある。
【0003】
【従来の技術】
銀行のような大手の金融機関では、従来、金融ローンを融資する場合には、融資先となる顧客の信用をチェックするために、顧客に来店してもらい、ローン条件を説明するとともに、信用情報機関への問い合わせの承諾をとってから、金融ローンの申込書に必要な事項を記入してもらうという方法を採っている。
【0004】
その後、信用情報機関に対して、金融ローンを申し込んだ顧客の信用を問い合わせて、信用上問題がないときには、金融ローンの融資を実行するという方法を採っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
確かに、大口の金融ローンを融資するときには、従来のように、融資先となる顧客に来店してもらって、顧客の信用を直接確認していく方法を採ることが安全である。
【0006】
しかしながら、そのような方法を採っていると、顧客に来店することを強いることから、金融ローンの申し込みが促進されないという問題点がある。
これから、小口の金融ローンの商品を開発しても、その商品の販売が促進されないという問題点があった。
【0007】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、金融機関の発行する取引カードを使って、金融ローンの申し込みを行うことができるようにする新たな金融ローン申込装置の提供と、金融機関の発行する取引カードを使って、融資対象者であるのか否かを判定できるようにして、融資を行うための処理を実行する新たな融資実行装置の提供と、それらの装置の実現に用いられるプログラムが記録される新たなプログラム記録媒体の提供とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
図1に本発明の原理構成を図示する。
図中、1は本発明を具備する金融ローン申込装置であって、金融機関の発行する取引カードを使って金融ローンの申し込みを行うもの、2は本発明を具備する融資実行装置であって、金融機関のホストコンピュータ上に展開されて、金融機関の発行する取引カードを使って融資対象者であるのか否かを判定して、融資を行うための処理を実行するもの、3は金融機関の備えるデータベースであって、顧客の金融取引情報および金融ローンの申し込みに必要となる個人情報を管理するものである。
【0009】
金融ローン申込装置1は、カード読取手段10と、ディスプレイ11と、問い合わせ手段12と、取得手段13と、表示手段14と、発行手段15とを備える。
【0010】
このカード読取手段10は、顧客の所有する取引カードの記録データを読み取る。ディスプレイ11は、顧客に情報を掲示する。問い合わせ手段12は、取引カードの所有者(顧客)が規定の融資対象者に該当するのかを融資実行装置2に問い合わせる。取得手段13は、問い合わせ手段12の問い合わせに応答して融資実行装置2から送られてくる問い合わせ結果を取得する。表示手段14は、問い合わせ手段12の問い合わせに応じて、金融ローンの申込画面や金融ローンの申込書の送付希望を受け付ける送付受付画面をディスプレイ11に表示する。発行手段15は、融資実行装置2に対して金融ローンの申込書の作成指示を発行する第1の発行手段と、融資実行装置2に対して金融ローンの申込書の送付指示を発行する第2の発行手段とを備える。
【0011】
一方、融資実行装置2は、入手手段20と、取得手段21と、判断手段22と、通知手段23とを備え、さらに、図示しない実行手段を備える。
この入手手段20は、金融ローン申込装置1から送られてくる取引カードの記録データを入手する。取得手段21は、データベース3にアクセスすることで、取引カードの所有者の取引情報および所有者情報を取得する。判断手段22は、取引カードの所有者が規定の融資対象者に該当するのか否かを判断する。通知手段23は、判断手段22の判断結果を金融ローン申込装置1に通知する。
図示しない実行手段は、金融ローンの申込書を作成する第1の実行手段と、金融ローンの申込書を送付するための処理を行う第2の実行手段とを備える。
【0012】
ここで、本発明の金融ローン申込装置1の持つ機能や、本発明の融資実行装置2の持つ機能は、具体的にはプログラムで実現されるものであり、このプログラムは、フロッピィディスクなどに記録されたり、サーバなどのディスクなどに記録され、それらから金融ローン申込装置1や融資実行装置2にインストールされてメモリ上で動作することで、本発明を実現することになる。
【0013】
このように構成される本発明の金融ローン申込装置1では、カード読取手段10が取引カードの記録データを読み取ると、問い合わせ手段12は、読み取られた記録データを送信しつつ、読み取られた取引カードの所有者が規定の融資対象者に該当するのかを融資実行装置2に問い合わせる。
【0014】
この問い合わせを受けて、本発明の融資実行装置2では、入手手段20が金融ローン申込装置1から送られてくる取引カードの記録データを入手すると、取得手段21は、入手手段20の入手した記録データを検索キーにして、データベース3にアクセスすることで、取引カードの所有者の取引情報、および、少なくとも氏名を含む金融ローンの申し込みに必要となる所有者情報を取得する。
【0015】
そして、判断手段22は、取得手段21の取得した取引情報について、予めメモリ上で定義した規定の取引条件を充足しているのか否かを判断することで、取引カードの所有者が規定の融資対象者に該当するのか否かを判断し、通知手段23は、その判断結果を金融ローン申込装置1に通知する。
【0016】
ここで、判断手段22は、取得手段21の取得した取引情報について、予めメモリ上で定義した複数の取引条件のいずれを充足しているのか、あるいは、いずれも充足していないのかを判断することがあり、このときには、通知手段23は、いずれかの取引条件を充足することが判断される場合には、取引カードの所有者が満たす取引条件の規定するローン条件についても併せて通知することになる。
この通知を受けて、本発明の金融ローン申込装置1では、取得手段13が融資実行装置2から通知される融資対象者情報を取得すると、表示手段14は、その通知が規定の融資対象者であることを示す場合には、金融ローンの申込画面をディスプレイ11に表示し、規定の融資対象者でないことを示す場合には、金融ローンの申込書の送付希望を受け付ける送付受付画面をディスプレイ11に表示する。
ここで、表示手段14は、融資実行装置2から送られてくる問い合わせ結果に、取引カードの所有者が満たす取引条件の規定するローン条件が含まれている場合には、そのローン条件を金融ローン申込画面に表示することになる。
【0017】
そして、発行手段15の備える第1の発行手段は、表示手段14が金融ローン申込画面を表示する場合には、その金融ローン申込画面に対して入力される少なくともローン金額を含む入力情報を使って、融資実行装置2に対して、金融ローンの申込書の作成指示を発行する。
これを受けて、融資実行装置2の備える図示しない実行手段の備える第1の実行手段は、通知されるローン金額とデータベース3から取得された取引カードの所有者の所有者情報とを使用して、金融ローンの申込書を作成する。
一方、発行手段15の備える第2の発行手段は、表示手段14が金融ローンの申込書の送付希望を受け付ける送付受付画面を表示する場合には、その送付受付画面に対しての操作に応答して、融資実行装置2に対して、金融ローンの申込書の送付指示を発行する。
これを受けて、融資実行装置2の備える図示しない実行手段の備える第2の実行手段は、データベース3から取得された取引カードの所有者の所有者情報を使用して、金融ローンの申込書を送付するための処理を行う。
【0018】
のように、本発明によれば、金融機関の発行する取引カードを使って、顧客の信用チェックの自動化を実現しつつ、自動預金支払機(ATM)などの端末から金融ローンの申し込みを行うことができるようになることで、顧客が来店せずに金融ローンの申し込みが行え、これにより、小口の金融ローンの商品の販売を促進できるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
図2に本発明の適用される銀行システムのシステム構成を図示する。
【0020】
この図に示すように、本発明の適用される銀行システムは、取引データベース40にアクセスすることで銀行業務を遂行するメインコンピュータ30と、メインコンピュータ30と接続されて、預金の自動支払いなどの処理を実行する自動預金支払機(ATM)50とで構成されており、好ましくは、メインコンピュータ30にアクセスされる住所データベース60を備えている。
【0021】
ここで、図中に示すローンセンター70は、銀行ローンの事務処理を司る部門であり、保証会社80は、銀行ローンの保証を請け負う外部機関である。
このメインコンピュータ30には、本発明を実現するために用意されるカードローン取扱プログラム31と、カードローン取扱プログラム31からの指示に従って銀行ローンの申込書を印刷するプリンタ32とが備えられている。また、自動預金支払機50には、従来から行われているATM処理を実行するとともに、本発明を実現するために必要な処理を実行するATMプログラム51と、ユーザとの間の対話手段となるディスプレイ52とが備えられている。
【0022】
ここで、カードローン取扱プログラム31やATMプログラム51は、フロッピィディスクや回線などを介してインストールされることになる。
取引データベース40は、これまでの銀行システムでも備えられているものであり、図3に示すように、口座番号を検索キーにして、その口座番号の顧客と同居する家族の持つ口座番号や、口座番号を発行した支店名や、顧客の設定した暗証番号や、顧客の氏名や、顧客の性別や、顧客の生年月日や、顧客の住所や、顧客の電話番号や、顧客の勤務先とその勤務先の電話番号や、通帳に記入されることになる顧客の取引履歴や、顧客の各種取扱情報(公共料金の支払いの申し込み情報や、住宅融資の情報や、定期預金の情報などの取扱情報)などの情報を管理する。
【0023】
一方、住所データベース60は、電話帳と同一のデータ構造を有しており、電話番号を検索キーにして、その電話番号の指す住所を管理するものである。この住所データベース60を備えるのは、後述するように、顧客が住所変更届けを提出しない場合を考慮しているからである。
【0024】
図4ないし図6に、自動預金支払機50に展開されるATMプログラム51の実行する処理フローの一実施例、図7ないし図10に、メインコンピュータ30に展開されるカードローン取扱プログラム31の実行する処理フローの一実施例を図示する。次に、これらの処理フローに従って、本発明について詳細に説明する。
【0025】
ATMプログラム51は、図11(a)に示すメニュー画面をディスプレイ52に表示しているときに、メニュー画面の持つ「カードローンのお申し込み」ボタンが操作されることで、顧客よりカードローンの申込要求が発行されると、図4ないし図6の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、図11(b)に示すようなカードローンの紹介画面をディスプレイ52に表示することで、カードローンの商品内容を顧客に知らせる。
【0026】
このカードローンの紹介画面の持つ「確認」ボタンが操作されると、続いて、ステップ2で、銀行カードの挿入を指示するとともに、暗証番号の入力を指示する図12(a)に示すような入力指示画面をディスプレイ52に表示し、続くステップ3で、この入力指示画面の表示に応答して、顧客が銀行カードを挿入するとともに、暗証番号を入力してくることを確認すると、ステップ4に進んで、挿入された銀行カードの記録データと、入力された暗証番号とを通知しつつ、メインコンピュータ30のカードローン取扱プログラム31に対して、カードローンの申し込み要求を発行する。
【0027】
このカードローンの申し込み要求の発行に応答して、後述するように、カードローン取扱プログラム31は、入力された暗証番号が予め登録されている暗証番号と一致するのか否かを判断するとともに、挿入された銀行カードの顧客がカードローンの貸し出しの年齢制限を超えていないのか否かを判断し、それらの条件が充足されることを条件にして、挿入された銀行カードの顧客が指定の顧客であるのか否かを判断して、指定の顧客であることを判断するときには、それに応じたカードローンのローン条件を返信し、指定の顧客でないことを判断するときには、その旨を返信してくる。
【0028】
これから、ATMプログラム51は、続くステップ5で、カードローン取扱プログラム31からの返信を待って、この返信があると、ステップ6に進んで、戻ってきた返信が暗証番号の一致を示しているのか否かを判断して、暗証番号の不一致を示していることを判断するときには、そのまま処理を終了し、暗証番号の一致を示していることを判断するときには、ステップ7に進んで、その返信がカードローンの貸し出しの年齢制限に入ることを示しているのか否かを判断して、年齢制限に入らないことを示していることを判断するときには、そのまま処理を終了する。
【0029】
ここで、暗証番号の不一致であるときには、直ちに処理を終了するのではなくて、規定の回数まで、暗証番号の再入力を指示するといった方法を採ることも可能である。
【0030】
カードローン取扱プログラム31からの返信が、暗証番号の一致を示しているとともに、年齢制限の充足を示していることを判断するときには、ステップ8に進んで、その返信が指定の顧客であることを示しているのか否かを判断する。
【0031】
このステップ8で、カードローン取扱プログラム31からの返信が指定の顧客であることを示していることを判断すると、ステップ9(図5の処理フロー)に進んで、個人信用情報機関の利用の同意を得るために、図12(b)に示すような個人信用情報機関の利用同意画面をディスプレイ52に表示する。
【0032】
この個人信用情報機関の利用同意画面の表示に応答して、顧客が「同意する」ボタンか、「同意しない」ボタンのいずれかを操作してくるので、続くステップ10で、「同意する」ボタンが操作されたのか否かを判断して、「同意する」ボタンではなくて「同意しない」ボタンが操作されたことを判断するときには、ステップ11に進んで、カードローン取扱プログラム31に対して、処理終了を通知して、処理を終了する。
【0033】
一方、ステップ10で、「同意する」ボタンが操作されたことを判断するときには、ステップ12に進んで、カードローン取扱プログラム31からの返信内容の指定するローン条件を持つカードローンの申し込み画面をディスプレイ52に表示する。例えば、年7.5%の金利で、10万円、20万円、30万円、40万円、50万円の金額を借りることが可能であるということを示す、図13(a)に示すようなカードローンの申し込み画面をディスプレイ52に表示するのである。
【0034】
このカードローンの申し込み画面の表示に応答して、顧客がローン金額のボタンを操作してくるので、続くステップ13で、ローン金額の入力を待って、ローン金額が入力されてくることを確認すると、ステップ14に進んで、後日、正式な申込書を送付することを説明する図13(b)に示すようなカードローンの申し込み手続き画面をディスプレイ52に表示する。
【0035】
このカードローンの申し込み手続き画面の持つ「確認」ボタンが操作されると、続いて、ステップ15で、自宅及び勤務先の電話番号の入力を指示する図14に示すような電話番号入力画面をディスプレイ52に表示し、続くステップ16で、この電話番号入力画面の表示に応答して、顧客が自宅及び勤務先の電話番号を入力してくるのを待って、この電話番号が入力されてくることを確認すると、ステップ17に進んで、入力されたローン金額と、入力された自宅及び勤務先の電話番号とを通知しつつ、カードローン取扱プログラム31に対して、カードローンの申込書の作成を指示して、処理を終了する。
【0036】
一方、ステップ8(図4の処理フロー)で、カードローン取扱プログラム31からの返信が指定の顧客でないことを示していることを判断するときには、ステップ18(図6の処理フロー)に進んで、カードローンの申込書の送付を説明する図15(a)に示すようなカードローンの申し込み手続き画面をディスプレイ52に表示する。
【0037】
このカードローンの申し込み画面の表示に応答して、顧客が「送付希望」ボタンか、「不要」ボタンのいずれかを操作してくるので、続くステップ19で、「送付希望」ボタンが操作されたのか否かを判断して、「送付希望」ボタンではなくて「不要」ボタンが操作されたことを判断するときには、ステップ23に進んで、カードローン取扱プログラム31に対して、処理終了を通知する。
【0038】
一方、「送付希望」ボタンが操作されたことを判断するときには、ステップ20に進んで、自宅の電話番号の入力を指示する図15(b)に示すような電話番号入力画面をディスプレイ52に表示し、続くステップ21で、この電話番号入力画面の表示に応答して、顧客が自宅の電話番号を入力してくるのを待って、電話番号が入力されてくることを確認すると、ステップ22に進んで、入力された自宅の電話番号を通知しつつ、カードローン取扱プログラム31に対して、カードローンの申込書の郵送を指示して、処理を終了する。
【0039】
このようにして、自動預金支払機50のATMプログラム51は、顧客よりカードローンの申込要求が発行されると、メインコンピュータ30のカードローン取扱プログラム31に対して、指定の顧客であるのか否かを問い合わせて、指定の顧客であることを判断するときには、顧客からローン金額と自宅及び勤務先の電話番号を取得して、それらを通知しつつ、カードローン取扱プログラム31に対して、カードローンの申込書の作成を指示し、指定の顧客でないことを判断するときには、顧客から自宅の電話番号を取得して、それを通知しつつ、カードローン取扱プログラム31に対して、カードローンの申込書の郵送を指示するのである。
【0040】
次に、図7ないし図10に示す処理フローに従って、メインコンピュータ30に展開されるカードローン取扱プログラム31の実行する処理について説明する。
【0041】
カードローン取扱プログラム31は、ATMプログラム51から、図4の処理フローのステップ4の処理に従って、銀行カードの記録データと暗証番号とを指定しつつ、顧客に対するカードローンの申込要求が発行されると、図7ないし図10の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、取引データベース40から、その記録データの示す口座番号の持つ情報(図3に示したもの)を読み出す。
【0042】
続いて、ステップ2で、ステップ1で読み出した暗証番号と、ATMプログラム51から通知される暗証番号とが一致するのか否かを判断して、一致しないことを判断するときには、ステップ3に進んで、ATMプログラム51に対して、暗証番号が一致しない旨を通知して、処理を終了する。
【0043】
一方、ステップ2で、入力の暗証番号と登録の暗証番号とが一致することを判断するときには、ステップ4に進んで、ステップ1で読み出した顧客の生年月日から顧客の年齢を求めて、その求めた顧客の年齢が20歳から60歳の間にあるのか否かを判断して、この年齢範囲に入らないことを判断するときには、ステップ5に進んで、ATMプログラム51に対して、貸し出しの年齢制限を超えている旨を通知して、処理を終了する。
【0044】
ステップ4で、顧客の年齢が規定の年齢範囲に入ることを判断するときには、ステップ6に進んで、ステップ1で読み出した情報から、顧客が5年以上の返済期間を持つ住宅融資を受けていて、かつ、それに対して延滞なく返済を行っているのか否かを判断して、その条件を満たす場合には、指定の顧客であると判断して、ステップ7に進んで、ATMプログラム51に対して、その条件の規定するローン条件(例えば、50万円までの融資が可能で、通常よりも3%優遇した年7.5%の金利といったようなローン条件)を通知する。
【0045】
一方、ステップ6で、顧客が5年以上の返済期間を持つ住宅融資を受けていて、かつ、それに対して延滞なく返済を行っているという条件に該当しないことを判断するときには、ステップ8(図8の処理フロー)に進んで、ステップ1で読み出した情報から、顧客が5年未満の返済期間を持つ住宅融資を受けていて、かつ、それに対して延滞なく返済を行っているのか否かを判断して、その条件を満たす場合には、指定の顧客であると判断して、ステップ9に進んで、ATMプログラム51に対して、その条件の規定するローン条件(例えば、30万円までの融資が可能で、通常よりも3%優遇した年7.5%の金利といったようなローン条件)を通知する。
【0046】
一方、ステップ8で、顧客が5年未満の返済期間を持つ住宅融資を受けていて、かつ、それに対して延滞なく返済を行っているという条件に該当しないことを判断するときには、ステップ10に進んで、ステップ1で読み出した情報から、顧客に対して規定額以上の給与振り込みがあるのか否かを判断して、その条件を満たす場合には、指定の顧客であると判断して、ステップ11に進んで、ATMプログラム51に対して、その条件の規定するローン条件(例えば、30万円までの融資が可能で、通常よりも2%優遇した年8.5%の金利といったようなローン条件)を通知する。
【0047】
一方、ステップ10で、顧客に対して規定額以上の給与振り込みがあるという条件に該当しないことを判断するときには、ステップ12に進んで、ステップ1で読み出した情報から、顧客の同居家族に、5年以上の返済期間を持つ住宅融資を受けていて、かつ、それに対して延滞なく返済を行っている者がいるのか否かを判断して、その条件を満たす場合には、指定の顧客であると判断して、ステップ13に進んで、ATMプログラム51に対して、その条件の規定するローン条件(例えば、20万円までの融資が可能で、通常よりも1%優遇した年9.5%の金利といったようなローン条件)を通知する。
【0048】
一方、ステップ12で、顧客の同居家族に、5年以上の返済期間を持つ住宅融資を受けていて、かつ、それに対して延滞なく返済を行っている者がいるという条件に該当しないことを判断するときには、ステップ6/ステップ8/ステップ10/ステップ12で判断する条件のいずれにも該当しないことで、最終的に指定の顧客ではないと判断して、ステップ14に進んで、ATMプログラム51に対して、その旨を通知する。
【0049】
このようにして、ステップ7/ステップ9/ステップ11/ステップ13の処理に従って、ATMプログラム51に対して、指定の顧客であることを示すローン条件を通知すると、ATMプログラム51は、上述したように、図5の処理フローのステップ13の処理に従って、処理終了を返信してくるか、図5の処理フローのステップ17の処理に従って、入力されたローン金額と、入力された自宅及び勤務先の電話番号とを通知しつつ、カードローンの申込書の作成の指示を返信してくる。
【0050】
これから、ステップ7/ステップ9/ステップ11/ステップ13の処理に従って、ATMプログラム51に対して、指定の顧客であることを示すローン条件を通知すると、ステップ15(図9の処理フロー)に進んで、ATMプログラム51からの返信を待って、この返信を受け取ると、ステップ16に進んで、その返信がカードローンの申込書の作成を指示しているのか否かを判断して、指示していないことを判断するとき、すなわち、その返信が処理終了を示していることを判断するときには、そのまま処理を終了する。
【0051】
一方、ステップ16で、ATMプログラム51からの返信がカードローンの申込書の作成を指示していることを判断するときには、ステップ17に進んで、通知された自宅電話番号を検索キーにして住所データベース60を検索することで、住所データベース60から顧客の住所を読み出し、続くステップ18で、この読み出した顧客の住所と、ステップ1で取引データベース40から読み出した顧客の住所とが一致するのか否かをチェックすることで、顧客の住所に変更がないのか否かを判断する。すなわち、顧客が住所変更を届けないこともあるので、住所データベース60を使って顧客の住所に変更がないのか否かをチェックするのである。
【0052】
このステップ18で、顧客の住所に変更がないことを判断するときには、ステップ19に進んで、ステップ1で読み出した情報の中から、カードローンの申し込みに必要となる住所を含む情報(氏名や生年月日など)を抽出して、それらの情報と、ATMプログラム51から通知されたローン金額及び電話番号とを使って、図16に示すようなカードローンの申込書を作成し、プリンタ32を使ってそれを印刷して、処理を終了する。
【0053】
一方、ステップ18で、顧客の住所に変更があることを判断するときには、ステップ20に進んで、ステップ1で読み出した情報の中から、カードローンの申し込みに必要となる住所以外の情報(氏名や生年月日など)を抽出して、それらの情報と、ATMプログラム51から通知されたローン金額及び電話番号とを使い、住所欄を空白にしつつ、カードローンの申込書を作成し、プリンタ32を使ってそれを印刷して、処理を終了する。なお、このとき、住所データベース60から検索した顧客の住所を住所欄に印刷するようにしてもよい。
【0054】
このようにして作成されるカードローンの申込書は、図2に示すように、銀行のローンセンター70に送られることになる。
このカードローンの申込書を受け取ると、ローンセンター70は、顧客に電話をかけて、本人確認を行うとともに、借入意思や勤務先や勤続年数を確認し、更に、住所が変更されているときには、住所を確認して申込書に記入する。
【0055】
そして、個人信用情報機関に対して、顧客の信用を問い合わせ、その後、図2に示すように、保証会社80の保証の許諾を得てから、顧客に対して、正式のカードローンの申込書(新たに印刷してもよいし、カードローン取扱プログラム31の印刷したものをそのまま用いてもよい)を送付して、それに対して、自筆によるサインをしてもらったり、届けてある印鑑を捺印してもらってから、郵送や最寄りの営業店に持参してもらうことになる。
【0056】
このようにして、本発明によれば、これまでの取り引きから信用のあると判断される指定の顧客については、営業店へ来店してもらわなくても、自動預金支払機50を使って、カードローンを申し込めるようになる。
【0057】
一方、図8の処理フローのステップ14で、ATMプログラム51に対して、指定の顧客でないことを通知すると、ATMプログラム51は、上述したように、図6の処理フローのステップ23の処理に従って、処理終了を返信してくるか、図6の処理フローのステップ22の処理に従って、入力された自宅の電話番号を通知しつつ、カードローンの申込書の郵送指示を返信してくる。
【0058】
これから、ステップ14の処理に従って、ATMプログラム51に対して、指定の顧客でないことを通知すると、ステップ21(図10の処理フロー)に進んで、ATMプログラム51からの返信を待って、この返信を受け取ると、ステップ22に進んで、その返信がカードローンの申込書の郵送を指示しているのか否かを判断して、指示していないことを判断するとき、すなわち、その返信が処理終了を示していることを判断するときには、そのまま処理を終了する。
【0059】
一方、ステップ22で、ATMプログラム51からの返信がカードローンの申込書の郵送を指示していることを判断するときには、ステップ23に進んで、通知された自宅電話番号を検索キーにして住所データベース60を検索することで、住所データベース60から顧客の住所を読み出し、続くステップ24で、この読み出した顧客の住所と、ステップ1で取引データベース40から読み出した顧客の住所とが一致するのか否かをチェックすることで、顧客の住所に変更がないのか否かを判断する。すなわち、顧客が住所変更を届けないこともあるので、住所データベース60を使って顧客の住所に変更がないのか否かをチェックするのである。
【0060】
このステップ24で、顧客の住所に変更がないことを判断するときには、ステップ25に進んで、ステップ1で読み出した住所を郵送先として通知しつつ、ローンセンター70に対して、カードローンの申込書の郵送を指示して、処理を終了する。
【0061】
一方、ステップ24で、顧客の住所に変更があることを判断するときには、ステップ26に進んで、顧客の住所変更の可能性を明示しつつ、ATMプログラム51から通知された顧客の電話番号を通知しながら、ローンセンター70に対して、カードローンの申込書の郵送を指示して、処理を終了する。
【0062】
このカードローンの申込書の郵送指示を受けて、ローンセンター70は、顧客に対して、カードローンの申込書を郵送(住所変更されているときには、電話により住所を問い合わせる)し、それを持参して営業店に来店してもらうことで、カードローンの申し込みの手続きをしてもらうことになる。
【0063】
このようにして、本発明によれば、これまでの取り引きから信用のある顧客と判断されない顧客については、営業店へ来店してもらって、カードローンを申し込む形態をとることで、不良な貸し付けを防止できるようになる。
【0064】
図示実施例に従って本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施例では、銀行ローンの申し込みを一例にして本発明を説明したが、本発明は銀行ローンの申し込みにその適用が限られるものではない。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、金融機関の発行する取引カードを使って、顧客の信用チェックの自動化を実現しつつ、自動預金支払機(ATM)などの端末から金融ローンの申し込みを行うことができるようになることで、顧客が来店せずに金融ローンの申し込みが行え、これにより、小口の金融ローンの商品の販売を促進できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】銀行システムの説明図である。
【図3】取引データベースの説明図である。
【図4】ATMプログラムの実行する処理フローである。
【図5】ATMプログラムの実行する処理フローである。
【図6】ATMプログラムの実行する処理フローである。
【図7】カードローン取扱プログラムの実行する処理フローである。
【図8】カードローン取扱プログラムの実行する処理フローである。
【図9】カードローン取扱プログラムの実行する処理フローである。
【図10】カードローン取扱プログラムの実行する処理フローである。
【図11】ディスプレイ画面の説明図である。
【図12】ディスプレイ画面の説明図である。
【図13】ディスプレイ画面の説明図である。
【図14】ディスプレイ画面の説明図である。
【図15】ディスプレイ画面の説明図である。
【図16】カードローン申込書の説明図である。
【符号の説明】
1 金融ローン申込装置
2 融資実行装
3 データベース
10 カード読取手段
11 ディスプレイ
12 問い合わせ手段
13 取得手段
14 表示手段
15 発行手段
20 入手手段
21 取得手段
22 判断手段
23 通知手段

Claims (6)

  1. 金融機関の発行する取引カードの所有者の取引情報を、取引カードの記録データを検索キーにして金融取引のデータベースから抽出し、その取引情報が規定の取引条件を充足するのか否かを判断することで、その取引カードの所有者が規定の融資対象者であるのか否かを判断する処理を行うホストコンピュータに接続されて、そのホストコンピュータに対して金融ローンの申し込みを行う金融ローン申込装置であって、
    入力された上記取引カードの記録データを読み取るカード読取手段と、
    上記カード読取手段の読み取った記録データを送信しつつ、入力された上記取引カードの所有者が規定の融資対象者に該当するのかを、上記ホストコンピュータに問い合わせる問い合わせ手段と、
    上記問い合わせ手段の問い合わせに応答して上記ホストコンピュータから送られてくる問い合わせ結果が規定の融資対象者であることを示す場合には、金融ローンの申込画面をディスプレイに表示し、規定の融資対象者でないことを示す場合には、金融ローンの申込書の送付希望を受け付ける送付受付画面をディスプレイに表示する表示手段と、
    上記表示手段の表示した金融ローン申込画面に対して入力される少なくともローン金額を含む入力情報を使って、上記ホストコンピュータに対して、金融ローンの申込書の作成指示を発行する第1の発行手段と、
    上記表示手段の表示した送付受付画面に対しての操作に応答して、上記ホストコンピュータに対して、金融ローンの申込書の送付指示を発行する第2の発行手段とを備えることを、
    特徴とする金融ローン申込装置。
  2. 請求項1記載の金融ローン申込装置において、
    上記ホストコンピュータから送られてくる問い合わせ結果には、上記取引カードの所有者が満たす取引条件の規定するローン条件が含まれ、
    上記表示手段は、上記問い合わせ結果に含まれるローン条件を上記金融ローン申込画面に表示することを、
    特徴とする金融ローン申込装置。
  3. 金融機関の発行する取引カードを使って規定の融資対象者であるのか否かを判定して、融資を行うための処理を実行する融資実行装置であって、
    融資依頼発行元の端末から送られてくる取引カードの記録データを入手する入手手段と、
    上記入手手段の入手した記録データを検索キーにして、金融取引のデータベースにアクセスすることで、上記取引カードの所有者の取引情報、および、少なくとも氏名を含む金融ローンの申し込みに必要となる所有者情報を取得する取得手段と、
    上記取得手段が金融取引のデータベースから取得した上記取引情報について、予めメモリ上で定義した規定の取引条件を充足しているのか否かを判断することで、上記取引カードの所有者が規定の融資対象者に該当するのか否かを判断する判断手段と、
    上記判断手段の判断結果を融資依頼発行元の端末に通知する通知手段と、
    上記通知に対する応答として、融資依頼発行元の端末から、規定の融資対象者に該当する取引カード所有者についての金融ローンの申込書の作成指示とローン金額の通知とを受け付けて、そのローン金額と上記取得手段が金融取引のデータベースから取得した上記所有者情報とを使用して、その申込書を作成する第1の実行手段と、
    上記通知に対する応答として、融資依頼発行元の端末から、規定の融資対象者に該当しない取引カード所有者についての金融ローンの申込書の送付指示を受け付けて、上記取得手段が金融取引のデータベースから取得した上記所有者情報を使用して、その申込書を送付するための処理を行う第2の実行手段とを備えることを、
    特徴とする融資実行装置。
  4. 請求項3記載の融資実行装置において、
    上記判断手段は、上記取得手段が金融取引のデータベースから取得した上記取引情報について、予めメモリ上で定義した複数の取引条件のいずれを充足しているのか、あるいは、いずれも充足していないのかを判断し、
    上記通知手段は、いずれかの取引条件を充足することが判断される場合には、上記取引カードの所有者が満たす取引条件の規定するローン条件についても併せて通知することを、
    特徴とする融資実行装置。
  5. 金融機関の発行する取引カードの所有者の取引情報を、取引カードの記録データを検索キーにして金融取引のデータベースから抽出し、その取引情報が規定の取引条件を充足するのか否かを判断することで、その取引カードの所有者が規定の融資対象者であるのか否かを判断する処理を行うホストコンピュータに接続されて、そのホストコンピュータに対して金融ローンの申し込みを行う金融ローン申込装置の実現に用いられるプログラムが記録されるプログラム記録媒体であって、
    入力された上記取引カードの記録データを読み取るカード読取処理と、
    上記カード読取処理で読み取った記録データを送信しつつ、入力された上記取引カードの所有者が規定の融資対象者に該当するのかを、上記ホストコンピュータに問い合わせる問い合わせ処理と、
    上記問い合わせ処理での問い合わせに応答して上記ホストコンピュータから送られてくる問い合わせ結果が規定の融資対象者であることを示す場合には、金融ローンの申込画面をディスプレイに表示し、規定の融資対象者でないことを示す場合には、金融ローンの申込書の送付希望を受け付ける送付受付画面をディスプレイに表示する表示処理と、
    上記表示処理で表示した金融ローン申込画面に対して入力される少なくともローン金額を含む入力情報を使って、上記ホストコンピュータに対して、金融ローンの申込書の作成指示を発行する第1の発行処理と、
    上記表示処理で表示した送付受付画面に対しての操作に応答して、上記ホストコンピュータに対して、金融ローンの申込書の送付指示を発行する第2の発行処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されることを、
    特徴とするプログラム記録媒体。
  6. 金融機関の発行する取引カードを使って規定の融資対象者であるのか否かを判定して、融資を行うための処理を実行する融資実行装置の実現に用いられるプログラムが記録されるプログラム記録媒体であって、
    融資依頼発行元の端末から送られてくる取引カードの記録データを入手する入手処理と、
    上記入手処理で入手した記録データを検索キーにして、金融取引のデータベースにアクセスすることで、上記取引カードの所有者の取引情報、および、少なくとも氏名を含む金融ローンの申し込みに必要となる所有者情報を取得する取得処理と、
    上記取得処理で金融取引のデータベースから取得した上記取引情報について、予めメモリ上で定義した規定の取引条件を充足しているのか否かを判断することで、上記取引カードの所有者が規定の融資対象者に該当するのか否かを判断する判断処理と、
    上記判断処理での判断結果を融資依頼発行元の端末に通知する通知処理と、
    上記通知に対する応答として、融資依頼発行元の端末から、規定の融資対象者に該当する取引カード所有者についての金融ローンの申込書の作成指示とローン金額の通知とを受け付けて、そのローン金額と上記取得処理で金融取引のデータベースから取得した上記所有者情報とを使用して、その申込書を作成する第1の実行処理と、
    上記通知に対する応答として、融資依頼発行元の端末から、規定の融資対象者に該当しない取引カード所有者についての金融ローンの申込書の送付指示を受け付けて、上記取得処理で金融取引のデータベースから取得した上記所有者情報を使用して、その申込書を送付するための処理を行う第2の実行処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されることを、
    特徴とするプログラム記録媒体。
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