JP2003141299A - 当選金付きくじ販売システム、当選金付きくじ販売装置、および当選金付きくじ販売プログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 当選金付きくじの購入者や販売者等により大
きな利益をもたらす。 【解決手段】 宝くじの購入申し込みを受け付けるとき
に、宝くじ販売装置１は、購入者が指定する宝くじの番
号、口数、継続回数等を受信し、決済額を計算する。ま
た、このとき宝くじ販売装置１は、当選した場合におけ
る当選金の入金先口座の情報も受信する。制御部２は、
受信した宝くじに関する情報や、当選金の入金先口座の
情報等を対応させて販売情報データベース５に登録す
る。デビット決済センタ１１は決済額の情報等を取得
し、口座管理装置２１に購入者の認証や、宝くじ購入代
金のデビット決済を実行させる。当選番号が確定した場
合、宝くじ販売装置１の制御部２は、販売情報データベ
ース５が管理する情報に基づいて当選者を判断し、当選
金を計算する。続いて、受託銀行口座管理装置３１に、
当選金や入金先口座の情報を送信して、当選金の入金処
理を実行させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、当選金付きくじを
販売する当選金付きくじ販売システム、当選金付きくじ
販売装置、および当選金付きくじ販売プログラムに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】自治体によって、宝くじが発売されてい
る。宝くじを発売する自治体は銀行に宝くじの販売を委
託している。以下、自治体から宝くじの販売を委託され
る銀行を受託銀行と記す。受託銀行は、宝くじの販売所
で宝くじを販売する。宝くじの購入者は、抽選があった
後に新聞等で当選番号を調べ、当選した場合には、販売
所や受託銀行で当選金を受け取る。

【０００３】宝くじには、予め番号が決められたくじを
購入者が購入する場合と、購入者が番号の組み合わせを
指定してくじを購入する場合とがある。

【０００４】購入者が番号の組み合わせを指定する宝く
じとしては、例えば、「ナンバーズ３」、「ナンバーズ
４」、「ＬＯＴＯ６」、「ＭＩＮＩ ＬＯＴＯ」等があ
る。これらは、いずれも都道府県等が発売する宝くじの
名称である。これらのくじでは、組み合わされた番号と
番号の並びとがともに当選番号と合致した場合に当選と
する抽選や、並びが異なっていても番号が合致していれ
ば当選とする抽選等が選択できる場合がある。この抽選
の種類を、以下、タイプと記す。また、これらの宝くじ
の中には指定する番号の組み合わせとして複数種類の組
み合わせを指定できるくじもある。番号を指定するくじ
では一口当たりの単価が定められ、口数を指定して購入
できるくじもある。また、同じ番号を指定して複数の抽
選回数分を購入できるくじもある。この場合は、番号等
の他に抽選回数（以下、継続回数と記す。）も指定す
る。購入者は、指定した番号の組み合わせの数、口数、
継続回数に応じた金額を支払う。

【０００５】購入者は、マークシートに記入することに
よって、番号の組み合わせ等を指定する。マークシート
に記入された情報は、ＯＭＲ（Optical Mark Reader ）
で読みとられ、どのような番号およびタイプが指定さ
れ、何口分購入されたか等の情報が受託銀行で集計され
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来、購入者が宝くじ
を購入するためには、宝くじの販売所まで行かなければ
ならなかった。また、販売所の営業時間外には宝くじを
購入できなかった。さらに、当選した場合であっても、
購入者が当選金の受け取りを忘れてしまうことがあっ
た。また、購入者が番号を指定する宝くじでは、当選番
号を指定した購入者の多寡によって当選金が変動するの
で、購入者は、自分の指定した番号が当選した場合の当
選金の額を知ることができなかった。

【０００７】一方、受託銀行は、販売所の営業時間外に
宝くじを販売できなかった。また、購入者に販売するく
じ（証票）の作成、配送、販売等の手間がかかってい
た。さらに、当選金に関しても、販売所での支払い業務
や、時効当選金の管理等を行わなければならなかった。

【０００８】本発明は、以上の各課題を解決し、購入者
や販売者等に、より大きな利益をもたらすことができる
当選金付きくじ販売システム、当選金付きくじ販売装
置、および当選金付きくじ販売プログラムを提供するこ
とを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明による当選金付き
くじ販売システムは、当選金付きくじを販売する当選金
付きくじ販売システムであって、当選条件と比較される
各購入者が購入する当選金付きくじの比較情報を管理
し、購入者が購入する当選金付きくじの販売代金を、購
入者の端末から通信ネットワークを介して受信する情報
に基づいて計算し、販売代金の情報を出力する当選金付
きくじ販売装置と、即時決済に用いられる口座の情報を
管理し、当選金付きくじ販売装置が計算した販売代金の
即時決済を行う口座管理装置と、当選金付きくじ販売装
置と口座管理装置とが授受する情報を中継する決済セン
タとを備え、決済センタは、当選金付きくじ販売装置が
出力した販売代金の情報を取得して口座管理装置に向け
て出力することを特徴とする。

【００１０】当選金付きくじ販売装置は、購入者の端末
から通信ネットワークを介して、購入者が購入する当選
金付きくじの購入量の情報を取得する購入量取得手段
と、購入量の情報に基づいて購入者が購入する当選金付
きくじの販売代金を計算する販売代金計算手段とを備え
る。

【００１１】当選金付きくじ販売装置は、購入者の端末
から通信ネットワークを介して、当選金の入金先口座の
情報を取得する入金先情報取得手段と、各購入者が購入
する当選金付きくじの比較情報と当選金の入金先口座の
情報とを対応させて保持する比較情報保持手段と、当選
条件に合致する比較情報に対応する入金先口座の情報を
比較情報保持手段から抽出する入金先口座抽出手段と、
抽出した入金先口座に入金すべき当選金の額を計算する
当選金計算手段と、通信ネットワークを介して接続され
当選金の入金処理を行う入金処理装置に、当選金の額お
よび入金先口座の情報を送信して入金先口座に対する当
選金の入金処理を指示する入金指示手段とを備えている
ことが好ましい。そのような構成によれば、当選した購
入者は、当選金の受け取りを忘れることがない。また、
販売者にとっては、当選金の支払い業務や時効当選金の
管理等の業務を削減できる。即時決済サービスを提供す
る金融機関にとっては、当選金の預け入れの増加を期待
することができる。

【００１２】当選金付きくじ販売装置は、購入者の端末
から通信ネットワークを介して比較情報を取得する比較
情報取得手段を備えていてもよい。

【００１３】比較情報取得手段は、比較情報として、少
なくとも購入者が指定する番号を取得し、比較情報保持
手段は、比較情報として、少なくとも番号を保持しても
よい。

【００１４】当選金付きくじ販売装置は、購入者の端末
から通信ネットワークを介して、当選条件に合致してい
ると仮定した場合の当選金の額の計算対象となる番号を
取得する番号取得手段と、販売代金の総和および比較情
報保持手段が保持している比較情報に基づいて、番号取
得手段が取得した番号が当選条件に合致していると仮定
した場合の当選金の額を計算する予想当選金計算手段
と、予想当選金計算手段が計算した額を、通信ネットワ
ークを介して購入者の端末に出力する予想当選金出力手
段とを備えていることが好ましい。そのような構成によ
れば、番号を決定するときに参考となる情報が得られ、
また、当選金の予想額を知ることができるので、購入者
の楽しみが増える。

【００１５】当選金付きくじ販売装置は、購入量取得手
段が取得した購入量の情報に基づいて、購入量に応じた
数の比較情報を決定してもよい。

【００１６】決済センタは、即時決済に用いられる口座
が開設されていることを認証するための認証情報を、購
入者の端末から通信ネットワークを介して取得する認証
情報取得手段と、認証情報を口座管理装置に出力する認
証情報出力手段とを備え、口座管理装置は、認証情報出
力手段が出力した認証情報に基づいて、即時決済に用い
られる口座が開設されていることを認証する認証手段
と、認証手段による認証が成功した場合に、即時決済に
用いられる口座の情報を抽出する口座情報抽出手段とを
備える。

【００１７】口座管理装置は、少なくとも口座を開設し
た者の年齢を特定するための年齢特定情報を保持する顧
客情報保持手段を備え、口座情報抽出手段は、認証手段
による認証が成功した場合に、年齢特定情報に基づい
て、当該者の年齢が所定の年齢以上であるか否かを判断
し、所定の年齢以上であるならば即時決済に用いられる
口座の情報を抽出することが好ましい。そのような構成
によれば、所定の年齢に達していない者に当選金付きく
じを販売することを防止できる。

【００１８】また、本発明による当選金付きくじ販売装
置は、購入者の端末から通信ネットワークを介して、購
入者が購入する当選金付きくじの購入量の情報を取得す
る購入量取得手段と、購入量の情報に基づいて購入者が
購入する当選金付きくじの販売代金を計算する販売代金
計算手段と、即時決済に用いられる口座の情報を管理し
て商品の販売代金の即時決済を行う口座管理装置に向け
て、販売代金の情報を中継する決済センタに対し、販売
代金計算手段が計算した販売代金の情報を出力する販売
代金情報出力手段とを備えたことを特徴とする。

【００１９】また、本発明による当選金付きくじ販売プ
ログラムは、当選金付きくじを販売するコンピュータ
に、購入者の端末から通信ネットワークを介して、購入
者が購入する当選金付きくじの購入量の情報を取得する
処理、購入量の情報に基づいて購入者が購入する当選金
付きくじの販売代金を計算する処理、即時決済に用いら
れる口座の情報を管理して商品の販売代金の即時決済を
行う口座管理装置に向けて、販売代金の情報を中継する
決済センタに対し、計算した当選金付きくじの販売代金
の情報を出力する処理を実行させることを特徴とする。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。ここでは、当選金付きくじが宝く
じである場合を例に説明する。

【００２１】図１は、本発明による当選金付きくじ販売
システムの実施の一形態を示すブロック図である。本例
の当選金付きくじ販売システムは、宝くじ販売装置（当
選金付きくじ販売装置）１と、デビット決済センタ１１
と、口座管理装置２１とを含む。宝くじ販売装置１と、
デビット決済センタ１１とはインターネット５１を介し
て接続される。インターネット５１には受託銀行口座管
理装置（入金処理装置）３１およびユーザ端末４１も接
続される。

【００２２】また、デビット決済センタ１１と口座管理
装置２１は、専用回線５２を介して接続される。例え
ば、ＣＡＦＩＳ（Credit And Finance Information Sys
tem ）において使用される専用回線を介して接続され
る。ＣＡＦＩＳとは、小売店の端末、クレジットカード
会社や金融機関のホストコンピュータ等を専用回線で接
続し、取引データを中継するシステムである。

【００２３】ユーザ端末４１は、宝くじの購入者によっ
て使用される。宝くじ販売装置１および受託銀行口座管
理装置３１は、受託銀行によって管理される。口座管理
装置２１は、デビット決済サービス（即時決済サービ
ス）を提供する金融機関（以下、デビット決済金融機関
と記す。）によって管理される。受託銀行とデビット決
済金融機関とは、同一の金融機関であっても異なる金融
機関であってもよい。本例では、両者が異なる金融機関
であり、購入者は受託銀行以外の金融機関にデビット決
済（即時決済）で用いられる口座を開設しているものと
する。デビット決済センタ１１は、例えば、受託銀行お
よびデビット決済金融機関以外の第三者によって管理さ
れる。

【００２４】ユーザ端末４１には、購入者が指定する宝
くじの番号の組み合わせ、口数、継続回数等が入力され
る。ユーザ端末４１は、入力された情報を、インターネ
ット５１を介して宝くじ販売装置１に送信する。購入者
は、指定した番号等を宝くじ販売装置１に送信すること
によって、宝くじの購入を申し込む。

【００２５】宝くじ販売装置１は、ユーザ端末４１か
ら、購入者が指定した宝くじの番号の組み合わせ、口
数、継続回数等を受信し、購入者から受け取るべき宝く
じの販売代金を計算する。以下、この販売代金を決済額
と記す。また、宝くじ販売装置１は、ユーザ端末４１か
ら受信した情報等を管理し、当選番号（当選条件）が決
定した場合に、受託銀行口座管理装置３１に当選金の入
金を指示する。

【００２６】デビット決済センタ１１は、宝くじ販売装
置１が計算した決済額の情報等を受信し、専用回線５２
を介して口座管理装置２１に送信する。すなわち、デビ
ット決済センタ１１は、宝くじ販売装置１と口座管理装
置２１の間で情報を中継する機能を有する。また、後述
するようにデビット決済センタ１１と宝くじ販売装置１
とは、ユーザ端末４１を介して情報を授受する。なお、
インターネット５１には、デビット決済によって商品を
販売する各種販売店の情報処理装置（図示せず。）も接
続される。デビット決済センタ１１は、宝くじ販売装置
１が計算した決済額に限らず、宝くじ以外の商品を販売
する他の販売店の情報処理装置が計算した決済額等も口
座管理装置２１に中継する。デビット決済によって商品
を販売する各販売店には、販売店を識別するための販売
店ＩＤが予め割り当てられる。従って、宝くじ販売装置
１を管理する受託銀行にも、予め販売店ＩＤが割り当て
られる。

【００２７】口座管理装置２１は、専用回線５２を介し
てデビット決済センタ１１から決済額の情報を受け取
り、購入者の口座から受託銀行の口座に決済額を入金す
る処理を行う。なお、デビット決済金融機関がデビット
決済によって受託銀行の口座に入金するためには、デビ
ット決済金融機関に受託銀行の口座が開設されていなけ
ればならない。そのため、受託銀行は、予めデビット決
済金融機関に口座を開設しておく。

【００２８】受託銀行口座管理装置３１は、当選金の額
や、当選金を入金すべき口座の情報を宝くじ販売装置１
から受信し、当選金を入金する処理を行う。

【００２９】次に、宝くじ販売装置１、デビット決済セ
ンタ１１、口座管理装置２１、受託銀行口座管理装置３
１の構成について説明する。宝くじ販売装置１におい
て、制御部２は、記憶装置３が記憶するプログラムに従
って宝くじ販売装置１全体を制御する。記憶装置３は、
制御部２に、宝くじ購入の受付処理、決済額の計算処
理、当選金の入金指示処理等の本例に示す処理を実現す
るためのプログラムを記憶する。記憶装置３は、ユーザ
端末４１に表示させるＷＥＢページの情報も保持する。
例えば、宝くじの購入申し込み画面等を保持する。ネッ
トワークインタフェース部４は、インターネット５１を
介して他の装置と情報を送受信する。

【００３０】販売情報データベース５は、購入者が指定
した宝くじに関する情報および当選金の入金先口座の情
報を管理する。図２は、販売情報データベース５が管理
する情報の例を示す説明図である。販売情報データベー
ス５は、購入者が指定した宝くじに関する情報として、
購入者が申し込んだ宝くじの名称、購入者が指定した番
号の組み合わせ、タイプ、口数、継続回数等を管理す
る。また、当選金の入金先口座の情報として、入金先の
銀行や口座番号等を管理する。本例において、宝くじに
関する情報のうち、番号の組み合わせは、当選条件と比
較される比較情報である。また、口数および継続回数
は、宝くじの購入量を示す情報である。

【００３１】制御部２は、購入者が指定した宝くじに関
する情報等を受信して申し込みを受け付けると、申し込
みに対して注文番号を割り当て、決済額を計算する。さ
らに、制御部２は、注文識別ＩＤを生成する。注文識別
ＩＤは、決済すべき一件一件の購入申し込みを識別する
ための識別情報である。後述するように、宝くじ販売装
置１からデビット決済センタ１１に情報が正常に伝達さ
れたか否かを確認する際に、注文識別ＩＤが用いられ
る。制御部２は、注文番号、決済額、購入者が指定した
宝くじに関する情報、購入者の氏名、予め定められてい
る販売店ＩＤ、宝くじの単価（一口あたりの単価）、結
果表示画面のＵＲＬ（Uniform Resource Locator）等の
組み合わせと、注文識別ＩＤとが一対一に対応するよう
に注文識別ＩＤを生成する。したがって、制御部２は、
注文番号や、購入者が指定した宝くじに関する情報等が
異なれば、異なる注文識別ＩＤを生成する。なお、結果
表示画面とは、決済が成功したか否かを示す画面であ
る。

【００３２】販売情報データベース５は、注文識別Ｉ
Ｄ、注文番号、購入者が指定した宝くじに関する情報、
購入者の氏名、購入者が指定した当選金の入金先口座の
情報等を対応させて管理する。また、購入者が、電子メ
ールによる当選通知を要求した場合には、その旨の情報
や購入者の電子メールアドレスの情報も対応させて管理
する。

【００３３】デビット決済センタ１１において、制御部
１２は、記憶装置１３が記憶するプログラムに従ってデ
ビット決済センタ１１全体を制御する。記憶装置１３
は、制御部１２に、口座管理装置２１への情報中継処理
等の本例に示す処理を実現するためのプログラムであ
る。また、記憶装置１３は、ユーザ端末４１に表示させ
るＷＥＢページの情報を保持する。ネットワークインタ
フェース部１４は、インターネット５１を介して接続さ
れる他の装置と情報を送受信するとともに、専用回線５
２を介して口座管理装置２１と情報を送受信する。

【００３４】口座管理装置２１において、制御部２２
は、記憶装置２３が記憶するプログラムに従って口座管
理装置２１全体を制御する。記憶装置２３は、制御部２
２に、認証処理や、デビット決済処理等の本例に示す処
理を実現するためのプログラムを記憶する。ネットワー
クインタフェース部２４は、専用回線５２を介してデビ
ット決済センタ１１と情報を送受信する。

【００３５】顧客データベース２５は、金融機関の顧客
のデータを管理する。例えば、デビット決済で用いられ
る口座を開設している者の生年月日（年齢特定情報）等
を口座番号に対応させて管理する。デビット決済金融機
関は、口座を開設した購入者に対して、予め決済用ＩＤ
およびパスワードを個別に割り当てる。顧客データベー
ス２５は、この決済用ＩＤおよびパスワードも、口座番
号に対応させて管理する。決済用ＩＤおよびパスワード
は、デビット決済金融機関にデビット決済で用いられる
口座が開設されていることを認証するための認証情報で
ある。

【００３６】口座データベース２６は、各口座の残高を
口座番号に対応させて管理する。購入者および受託銀行
はデビット決済金融機関に口座を開設し、各口座の残高
は口座データベース２６に管理される。

【００３７】受託銀行口座管理装置３１において、制御
部３２は、記憶装置３３が記憶するプログラムに従って
受託銀行口座管理装置３１全体を制御する。記憶装置３
３は、制御部３２に、当選金の入金処理等の本例に示す
処理を実現するためのプログラムを記憶する。ネットワ
ークインタフェース部３４は、インターネット５１を介
して他の装置と情報を送受信する。受託銀行口座管理装
置３１は、口座管理装置２１と同様に、受託銀行の顧客
データを管理する顧客データベースや、各口座の残高を
管理する口座データベースを備えていてもよい。

【００３８】ユーザ端末４１は、パーソナルコンピュー
タ等の情報処理装置によって構成される。ユーザ端末４
１はブラウザを備え、宝くじ販売装置１やデビット決済
センタ１１から取得したＷＥＢページをブラウザによっ
て表示する。また、ユーザ端末４１は、購入者の操作に
従って、購入者がＷＥＢページに入力した情報を宝くじ
販売装置１やデビット決済センタ１１に送信する。ユー
ザ端末４１は、インターネット５１に接続してＷＥＢコ
ンテンツを表示することができる携帯電話装置または据
置型電話装置であってもよい。

【００３９】宝くじ販売装置１やデビット決済センタ１
１が保持するＷＥＢページの情報は、ＨＴＭＬ（Hypert
ext Markup Language ）、ＣｏｍｐａｃｔＨＴＭＬ、Ｗ
ＭＬ（Wireless Markup Language）等のページ記述言語
で記述された情報である。ＷＥＢページは、ユーザ端末
４１にＵＲＬが入力されたり、リンクが設定された部分
が選択されることによって指定される。

【００４０】上記の例において、購入量取得手段、入金
先情報取得手段、比較情報取得手段、番号取得手段、予
想当選金出力手段、および販売代金情報出力手段は、宝
くじ販売装置１の制御部２およびネットワークインタフ
ェース部４によって実現される。販売代金計算手段、入
金先口座抽出手段、当選金計算手段、入金指示手段、お
よび予想当選金計算手段は、制御部２によって実現され
る。比較情報保持手段は、販売情報データベース５によ
って実現される。

【００４１】認証情報取得手段および認証情報出力手段
は、デビット決済センタ１１の制御部１２およびネット
ワークインタフェース部１４によって実現される。認証
手段および口座情報抽出手段は、口座管理装置１の制御
部２２によって実現される。顧客情報保持手段は、顧客
データベース２５によって実現される。

【００４２】また、宝くじ販売装置１の記憶装置３は、
コンピュータに、購入者の端末から通信ネットワークを
介して、購入者が購入する当選金付きくじの購入量の情
報を取得する処理、購入量の情報に基づいて購入者が購
入する当選金付きくじの販売代金を計算する処理、即時
決済に用いられる口座の情報を管理して商品の販売代金
の即時決済を行う口座管理装置に向けて、販売代金の情
報を中継する決済センタに対して、計算した当選金付き
くじの販売代金の情報を出力する処理を実行させるプロ
グラムを記憶する。

【００４３】次に、購入者に宝くじを販売するときの動
作について説明する。図３は、宝くじを販売する際の処
理経過の一例を示す流れ図である。購入者は予め、デビ
ット決済に用いられる口座をデビット決済金融機関に開
設し、デビット決済金融機関は購入者に決済用ＩＤおよ
びパスワードを通知しているものとする。

【００４４】購入者が宝くじを購入しようとする場合、
ユーザ端末４１は、購入者が指定した宝くじに関する情
報や当選金の入金先口座の情報等を、インターネット５
１を介して宝くじ販売装置１に送信する（ステップＳ７
１）。このとき、ユーザ端末４１は、まず、購入者の操
作に従って、デビット決済による宝くじの購入申し込み
画面を宝くじ販売装置１から取得して表示する。また、
この購入申し込み画面を取得する際には、購入者が宝く
じの名称を指定して、宝くじの種類に応じた購入申し込
み画面を取得する。

【００４５】図４は、デビット決済による宝くじの購入
申し込み画面の例を示す説明図である。本例の申し込み
画面において、表示欄２００は、宝くじの名称を表示す
る。番号入力欄２０１には、購入者が指定する番号の組
み合わせが入力される。例えば、「１，２，３，４」等
の番号の組み合わせが入力される。

【００４６】タイプの指定欄２０２は、「ストレー
ト」、「ボックス」、「セット」等のタイプを選択する
ための欄であり、各タイプに対応する欄のいずれかをマ
ウスクリックすることによってタイプを選択する。「ス
トレート」とは、指定した番号と番号の並びとがいずれ
も当選番号に合致した場合に当選となる抽選のタイプで
ある。「ボックス」とは、並びが異なっていても番号が
合致していれば当選となる抽選のタイプである。「セッ
ト」とは、指定した番号と番号の並びが当選番号に合致
している場合でも、番号のみが合致している場合でも当
選とするが、当選金額が、「ストレート」や「ボック
ス」よりも低く設定される抽選のタイプである。「スト
レート」、「ボックス」、「セット」というタイプの名
称や、各タイプでの抽選方法は、例示であり、ここに示
したものに限定されない。また、タイプが一種類しかな
い場合には、タイプの指定欄２０２はなくてもよい。

【００４７】図４では、番号入力欄２０１とタイプの指
定欄２０２を五つ設け、番号の組み合わせを最大五種類
まで入力できる場合の例を示す。番号の組み合わせが何
種類入力されるかによって、決済額は異なる。すなわ
ち、口数や継続回数だけでなく、番号の組み合わせが何
種類入力されるかという情報も、宝くじの購入量を示す
情報である。

【００４８】口数入力欄２０４および継続回数入力欄２
０５には、それぞれ、購入者が指定する口数と継続回数
が入力される。氏名入力欄２０６には、購入者の氏名が
入力される。また、口座情報入力欄２０７には、当選金
の入金先口座の情報が入力される。入金先口座の情報と
しては、銀行名や口座番号等が入力される。

【００４９】当選通知選択欄２０８は、当選した場合に
電子メールによる当選通知を希望するか否かを選択する
欄である。購入者が当選通知を希望する場合には、「希
望する」に対応する欄をマウスクリックし、自分の電子
メールアドレスを入力する。

【００５０】購入者が指定する番号の組み合わせ、タイ
プ、入金先の口座情報等が申し込み画面に入力され、ボ
タン２０９がマウスクリックされたならば、ユーザ端末
４１は、入力された情報を宝くじ販売装置１に送信す
る。

【００５１】宝くじ販売装置１の制御部２は、ユーザ端
末４１から各情報を受信したならば、注文番号を割り当
て、決済額を計算した後に、注文識別ＩＤを生成する
（ステップＳ７２）。制御部２は、注文番号、決済額、
購入者が指定した宝くじに関する情報（宝くじの名称、
指定された番号、タイプ、口数、継続回数）、購入者の
氏名、販売店ＩＤ、一口当たりの単価、結果表示画面の
ＵＲＬに基づいて、注文識別ＩＤを生成する。販売店Ｉ
Ｄ、一口当たりの単価、結果表示画面のＵＲＬは予め定
められている情報であり、宝くじ販売装置１は、これら
の情報については予め記憶装置３に保持しておく。

【００５２】注文識別ＩＤを生成した後に、制御部２
は、決済用ＩＤ、注文番号、購入者が指定した宝くじに
関する情報（宝くじの名称、指定された番号、タイプ、
口数、継続回数）、決済額、入金先口座の情報、購入者
の氏名、購入者が電子メールによる当選通知を希望して
いるか否か、購入者の電子メールアドレス等を対応させ
て販売情報データベース５に保持させる。

【００５３】続いて、制御部２は、決済用ＩＤおよびパ
スワードの入力画面のＵＲＬをユーザ端末４１に送信
し、ＷＥＢページを切り替えさせる（ステップＳ７
３）。このようにユーザ端末４１に表示されるＷＥＢペ
ージを切り替えることをリダイレクトという。宝くじ販
売装置１は、決済用ＩＤおよびパスワードの入力画面の
ＵＲＬを予め記憶装置３に保持しておく。ステップＳ７
３において、制御部２は、決済用ＩＤおよびパスワード
の入力画面のＵＲＬの他に、注文識別ＩＤおよび注文識
別ＩＤの生成に用いた各情報もユーザ端末４１に送信す
る。すなわち、注文番号、決済額、購入者が指定した宝
くじに関する情報（宝くじの名称、指定された番号、タ
イプ、口数、継続回数）、購入者の氏名、販売店ＩＤ、
一口当たりの単価、結果表示画面のＵＲＬ等の情報もユ
ーザ端末に送信する。

【００５４】決済用ＩＤおよびパスワードの入力画面の
情報は、デビット決済センタ１１が有している。ユーザ
端末４１は、宝くじ販売装置１から受信したＵＲＬを用
いて決済用ＩＤおよびパスワードの入力画面をデビット
決済センタ１１に要求する（ステップＳ７４）。ステッ
プＳ７４において、ユーザ端末４１は、宝くじ販売装置
１から受信した注文識別ＩＤ、注文番号、決済額、購入
者が指定した宝くじに関する情報、購入者の氏名、販売
店ＩＤ、一口当たりの単価、結果表示画面のＵＲＬ等の
情報もデビット決済センタ１１に送信する。デビット決
済センタ１１は、この情報を受信する。このように、デ
ビット決済センタ１１は、宝くじ販売装置１が出力した
決済額等の情報を、ユーザ端末４１を介して取得する。

【００５５】デビット決済センタ１１の制御部１２は、
ユーザ端末１１から受信した情報に基づいて注文識別Ｉ
Ｄを生成する。制御部１２は、ステップＳ７２において
宝くじ販売装置１の制御部２が注文識別ＩＤを生成する
のと同様に注文識別ＩＤを生成する。制御部１２は、ス
テップＳ７２において注文識別ＩＤを生成するために用
いられた情報を受信しているので、この情報に基づいて
制御部１２が生成した注文識別ＩＤと、ステップＳ７３
において受信した注文識別ＩＤとは同一のはずである。
制御部１２は、生成した注文識別ＩＤと、ステップＳ７
３において受信した注文識別ＩＤとが同一であるか否か
を照合する（ステップＳ７５）。制御部１２は、注文識
別ＩＤを照合することによって、宝くじ販売装置１から
デビット決済センタ１１に情報が正常に伝達されたか否
かを確認する。照合に成功したならば、決済用ＩＤおよ
びパスワードの入力画面をユーザ端末４１に送信する
（ステップＳ７６）。なお、照合に失敗したならば、購
入申し込みに失敗した旨の情報を示す画面をユーザ端末
４１に送信する。

【００５６】ユーザ端末４１は、デビット決済センタ１
１から受信した決済用ＩＤおよびパスワードの入力画面
を表示する。購入者は、この画面に決済用ＩＤおよびパ
スワードを入力し、ユーザ端末４１は、入力された決済
用ＩＤおよびパスワードを、インターネット５１を介し
てデビット決済センタ１１に送信する（ステップＳ７
７）。ステップＳ７７において、ユーザ端末４１とデビ
ット決済センタ１１とは、決済用ＩＤおよびパスワード
を暗号化して送受信することが好ましい。例えば、ＳＳ
Ｌ（Secure Sockets Layer）１２８ビット等により暗号
化して送受信することが好ましい。

【００５７】デビット決済センタ１１の制御部１２は、
ユーザ端末４１から受信した決済用ＩＤおよびパスワー
ドを、専用回線５２を介して口座管理装置２１に送信す
る（ステップＳ７８）。

【００５８】続いて、口座管理装置２１の制御部２２
は、宝くじの購入を申し込んだ購入者の認証を行う（ス
テップＳ７９）。制御部２２は、購入者がデビット決済
に用いられる口座を開設しているか否かを認証する。制
御部２２は、決済用ＩＤおよびパスワードに対応する口
座番号が顧客データベース２５に管理されているか否か
を確認することによって口座が開設されているか否かを
認証する。また、一定の年齢に達した者しか、くじを購
入できない場合がある。制御部２２は、購入者が年齢の
条件を満たしているか否かについても確認する。制御部
２２は、顧客データベース２５において、決済用ＩＤお
よびパスワードによって特定される口座番号とともに管
理される生年月日の情報を参照して、年齢の条件を満た
していることを確認する。

【００５９】制御部２２は、認証に成功して（すなわ
ち、デビット決済に用いられる口座が開設されてい
て）、年齢の条件も満たされているならば、決済用ＩＤ
およびパスワードによって特定される口座番号および暗
証番号を顧客データベース２５から抽出し、専用回線５
２を介してデビット決済センタ１１に送信する（ステッ
プＳ８０）。口座が開設されていなかったり、年齢等の
条件が満たされていない場合には、認証に失敗した旨の
情報を送信する。

【００６０】デビット決済センタ１１の制御部１２は、
購入者の口座番号および暗証番号を受信したならば、決
済額、購入者が指定した宝くじに関する情報（宝くじの
名称、指定された番号、タイプ、口数、継続回数）、受
託銀行の販売店ＩＤ、購入者の口座番号および暗証番号
を、専用回線５２を介して口座管理装置２１に送信し
て、決済を指示する（ステップＳ８１）。本例では、Ｃ
ＡＦＩＳを経由して情報を送信するものとする。また、
制御部１２は、決済額等を仕向けた（送信した）者の情
報、決済額を仕向けられた者の情報として、デビット決
済センタ１１の管理者、デビット決済金融機関を表す情
報も送信する。さらに、制御部１２は、一件一件の決済
指示毎に番号を採番し、採番した番号（以下、伝票番号
と記す。）も送信する。伝票番号は、ＣＡＦＩＳに送信
する電文仕様に含まれる項目である。ＣＡＦＩＳは、ス
テップＳ２１において、デビット決済センタ１１が送信
した各情報を口座管理装置２１に中継する。また、ＣＡ
ＦＩＳは、情報の中継に失敗した場合には、その旨の示
すエラー情報をデビット決済センタ１１に送信する。

【００６１】口座管理装置２１の制御部２２は、デビッ
ト決済センタ１１から受信した情報に基づいて決済処理
を行う（ステップＳ８２）。ステップＳ８２において、
制御部２２は、受信した口座番号および暗証番号によっ
て特定される購入者の口座から、決済額を別段預金口座
に入金する。別段預金口座とは、金融機関が決済を行う
際に、一時的に金銭を集中させるための口座である。別
段預金口座に入金されることによって、購入者が支払う
べき宝くじの代金を確保したことになる。制御部２２
は、この後、販売店ＩＤによって識別される受託銀行の
口座に決済額を入金する。受託銀行の口座への入金は、
例えば、バッチ処理によって行う。

【００６２】なお、制御部２２は、購入者が指定した宝
くじに関する情報（宝くじの名称、指定された番号、タ
イプ、口数、継続回数）および決済額を口座番号に対応
させて、例えば、口座データベース２６に保持させる。
後述するように、宝くじに関する情報は、購入者の通帳
に記帳される。

【００６３】制御部２２は、購入者の口座から別段預金
口座への入金を行った後に、ＣＡＦＩＳを介して入金結
果（入金に成功したか、失敗したかを示す情報）をデビ
ット決済センタ１１に送信する（ステップＳ８３）。制
御部２２は、伝票番号および決済額の情報も送信する。

【００６４】続いて、デビット決済センタ１１の制御部
１２は、決済結果識別ＩＤを生成する（ステップＳ８
４）。決済結果識別ＩＤは、宝くじの販売申し込みに応
じて行った各決済を識別するための識別情報である。制
御部１２は、例えば、宝くじ販売装置１から受信した注
文番号や、口座管理装置２２から受信した入金結果、決
済額、伝票番号等に基づいて、これらの情報と決済結果
識別ＩＤとが一対一に対応するように決済結果識別ＩＤ
を生成する。

【００６５】次に、制御部１２は、ステップＳ７４にお
いて受信した結果表示画面のＵＲＬを、インターネット
５１を介してユーザ端末４１に送信する。（ステップＳ
８５）。このＵＲＬをユーザ端末４１に送信することに
より、結果表示画面にリダイレクトする。ステップＳ８
５において、制御部１２は、結果表示画面のＵＲＬの他
に、決済結果識別ＩＤ、注文番号、入金結果、決済額、
伝票番号等の情報も送信する。

【００６６】ユーザ端末４１は、デビット決済センタ１
１から受信したＵＲＬを用いて結果表示画面を宝くじ販
売装置１に要求する（ステップＳ８６）。このときユー
ザ端末４１は、デビット決済センタ１１から受信した決
済結果識別ＩＤ、注文番号、入金結果、決済額、伝票番
号等の情報も送信する。宝くじ販売装置１の制御部２
は、これらの情報を受信したときに、注文番号、入金結
果、決済額、伝票番号等に基づいて決済結果識別ＩＤを
生成し、受信した決済結果識別ＩＤと照合してもよい。
この照合を行えば、デビット決済センタ１１から宝くじ
販売装置１に情報が正常に伝達されたか否かを確認でき
る。

【００６７】宝くじ販売装置１の制御部２は、デビット
決済センタ１１からユーザ端末４１を経由して受信した
入金結果等に基づいて、支払いが済んだか否かを表示す
る結果表示画面の情報をユーザ端末４１に送信する（ス
テップＳ８７）。

【００６８】また、既に述べたように、販売所において
どのような番号およびタイプが指定され、何口分購入さ
れたかは、各購入者が記入したマークシートから読みと
ることによって集計される。宝くじ販売装置１は、この
集計結果を定期的に取得し、販売情報データベース５に
保持させる。宝くじ販売装置１は、例えば、集計結果を
まとめた情報処理装置（図示せず。）等から定期的にＬ
ＡＮ等を介して集計結果を受信する。この結果、販売情
報データベース５は、ユーザ端末４１から購入を申し込
まれた宝くじの番号等だけでなく、販売所で、どのよう
な番号およびタイプが指定され、何口分購入されたか等
の情報も管理する。

【００６９】宝くじ販売後に購入者がデビット決済金融
機関のＡＴＭ（Automatic Teller'sMachine）等で通帳
に記帳する場合、口座管理装置２１は、購入者が指定し
た宝くじに関する情報（宝くじの名称、指定された番
号、タイプ、口数、継続回数）および決済額の情報をＡ
ＴＭ等に送信して記帳させる。

【００７０】宝くじ販売装置１は、購入者が指定した宝
くじに関する情報をユーザ端末４１に送信し、ユーザ端
末４１は、この情報を記憶してもよい。この場合、ユー
ザ端末４１は、他の装置に宝くじに関する情報が複製さ
れないように暗号化して保持することが好ましい。な
お、記帳された宝くじの情報や、ユーザ端末４１に記憶
された宝くじの情報は、購入者に宝くじの番号等を確認
させるために用いられるものであり、当選した場合の換
金に用いられるものではない。

【００７１】宝くじ販売装置１は、一件一件の宝くじ購
入申し込みについて、指定された番号等を証票に印字出
力してもよい。この場合、受託銀行は、印字出力した証
票を保護預かりとする。なお、次に説明するように、宝
くじ販売装置１は、販売情報データベース５が保持する
情報に基づいて、受託銀行口座管理装置３１に当選金の
入金を指示する。従って、当選金の授受において証票は
必要ないので、保護預かりとした証票を購入者に渡す必
要はない。また、指定された番号を証票に印字出力しな
くてもよい。

【００７２】次に、当選者に当選金を支払うときの動作
について説明する。図５は、当選金を支払う際の処理経
過の一例を示す流れ図である。当選番号が決定すると、
宝くじ販売装置１は、当選番号を取得する（ステップＳ
１０１）。例えば、宝くじ販売装置１とＬＡＮ等を介し
て接続される操作端末（図示せず。）等に当選番号が入
力され、宝くじ販売装置１は操作端末から当選番号を受
信することによって当選番号を取得する。

【００７３】販売情報データベース５は、各購入者が指
定した番号の組み合わせおよびタイプを管理している。
宝くじ販売装置１の制御部２は、この情報と、取得した
当選番号（当選条件）とを比較し、当選者を判断する。
そして、当選者毎に当選金を計算する（ステップＳ１０
２）。

【００７４】続いて、制御部２は、当選者が指定した入
金先口座の情報（入金先の銀行や口座番号等）を販売情
報データベース５から抽出する。そして、当選金および
入金先口座の情報を受託銀行口座管理装置３１に送信す
る（ステップＳ１０３）。

【００７５】受託銀行口座管理装置３１の制御部３２
は、宝くじ販売装置１から受信した入金先口座の情報に
よって特定される口座に、当選金を入金する処理を実行
する（ステップＳ１０４）。この結果、当選者に当選金
が支払われる。

【００７６】また、宝くじ販売装置１の制御部２は、当
選に該当する注文識別ＩＤに対応する購入者が電子メー
ルによる当選通知を希望しているか否かを判断し、希望
しているならば、注文識別ＩＤに対応する電子メールア
ドレスを用いて、当選通知を送信する（ステップＳ１０
５）。

【００７７】上記の実施の形態において、デビット決済
センタ１１の管理者は、決済額の情報等の中継手数料を
受託銀行から受け取ってもよい。例えば、デビット決済
センタ１１が口座管理装置２１に決済額等を送信して決
済を指示した件数に応じて手数料を受け取ってもよい。
また、デビット決済金融機関は、デビット決済の手数料
を受託銀行から受け取ってもよい。

【００７８】上記のような宝くじ販売システムによれ
ば、宝くじ販売装置１がユーザ端末４１から宝くじ購入
の申し込みを受け付けるので、宝くじの売買の機会が増
え、購入者と受託銀行の双方にとって、より利益のある
売買形態を実現できる。すなわち、購入者にとっては、
販売所に行かなくても宝くじを購入でき、また、販売所
の営業時間外であっても宝くじを購入できるので利便性
が高まる。受託銀行にとっては、販売所以外で宝くじを
販売したり、時間を問わずに販売することができるの
で、宝くじの売り上げが増加する。また、販売情報デー
タベース５が、各購入者の指定した番号等を管理するの
で、受託銀行は、購入者に証票を渡す必要が無く、証票
の作成、配送、販売等の手間を削減することができる。

【００７９】また、宝くじの宣伝方法として、ＷＥＢペ
ージ上にバナー広告を掲載する方法がある。本発明で
は、購入者はユーザ端末４１から宝くじの購入を申し込
むので、バナー広告を見た購入者は、その場で宝くじを
購入できる。したがって、本発明では、バナー広告で大
きな宣伝効果を得ることができる。

【００８０】さらに、宝くじ販売装置１が、当選金と入
金先口座の情報とを受託銀行口座管理装置３１に送信
し、受託銀行口座管理装置３１が当選金を入金する。し
たがって、当選者が当選金を受け取り忘れることがなく
なる。受託銀行にとっては、当選金の支払い業務や時効
当選金の管理等に伴う負担を軽減することができる。

【００８１】また、口座管理装置２１は、年齢に関する
条件が満たされた場合に、デビット決済に用いられる口
座の情報を抽出するので、所定の年齢に達していない者
に対する宝くじの販売を防止することができる。

【００８２】また、近年の通信ネットワークの発達に伴
い、デビット決済で様々な商品を購入する者が増加して
いる。本発明では、デビット決済に用いられる口座を開
設している者に対して宝くじを販売できるので、受託銀
行は宝くじの購入者層を増やし、売り上げを増加させる
ことができる。そして、受託銀行以外の金融機関にデビ
ット決済に用いられる口座を開設している者であって
も、デビット決済で宝くじを購入できるので、購入者層
がより増加することが期待できる。

【００８３】本発明によれば、購入者と受託銀行だけで
なく、デビット決済金融機関にも利益をもたらすことが
できる。すなわち、デビット決済金融機関には、デビッ
ト決済で宝くじが販売されることにより、デビット決済
の利用が活性化するという利益がもたらされる。また、
デビット決済の手数料を受託銀行から受け取ることがで
きる。さらに、当選金の入金先口座として、デビット決
済金融機関に開設された口座が指定されることが多いと
考えられるため、当選金の預け入れが多くなることが期
待できる。

【００８４】宝くじ販売装置１は、購入者が指定する番
号が当選した場合における当選金の予想を表示してもよ
い。図６は、予想される当選金を確認するために購入者
が番号等を入力する画面の例である。ユーザ端末４１
は、購入者の操作に従って、図６に示す画面（ＷＥＢペ
ージ）を宝くじ販売装置１から取得して表示する。

【００８５】番号入力欄３０１には、当選した場合に当
選金がいくらになるのかを確認しようとする番号の組み
合わせが入力される。タイプの指定欄３０２は、図４に
示す指定欄２０２と同様にタイプを指定される。口数入
力欄３０３には、購入者が指定する口数が入力される。
番号および口数が入力され、タイプが指定された後に、
ボタン３０４がマウスクリックされると、ユーザ端末４
１は、入力された情報（番号、タイプ、および口数）を
宝くじ販売装置１に送信する。

【００８６】宝くじ販売管理装置１の制御部２は、ユー
ザ端末４１から受信した番号、タイプ、および口数で宝
くじを購入し、かつ、その宝くじが当選した場合の当選
金を計算する。販売情報データベース５は、購入申し込
み毎に番号、タイプ、口数を管理している。制御部２
は、販売情報データベース５が管理する情報を用いて、
図６に示す画面で指定された番号の組み合わせとタイプ
が何口分購入されているのかを集計する。また、図６に
示す画面に入力された情報を受信した時点における、宝
くじの販売代金の総和を集計する。制御部２は、この集
計結果に基づいて予想される当選金額を計算する。制御
部２は、抽選が複数回ある場合には、各抽選で当選した
ときの当選金を計算してもよい。

【００８７】続いて、制御部２は、予想される当選金額
の表示画面をユーザ端末４１に送信し、ユーザ端末４１
は、この画面を表示する。図７は、予想される当選金額
の表示画面の例である。なお、予想される当選金を計算
した後に、同じ番号やタイプを指定して宝くじを購入し
た者がいると、当選金は変動する。したがって、図７に
示す当選金と実際の当選金は必ずしも一致しない。しか
し、購入者は、ステップＳ７１において番号を指定する
前に、予想される当選金を知ることができるので、番号
を決める参考にすることができる。既に宝くじを購入し
た者にとっては、自分の指定した番号が当選した場合の
当選金の額を知ることができ、楽しみが増える。

【００８８】上記の例では、購入者が宝くじ購入時に番
号の組み合わせを指定する場合について説明したが、宝
くじ販売装置１の制御部２が番号の組み合わせを決定し
てもよい。この場合、ユーザ端末４１に表示される宝く
じの購入画面は、番号を宝くじ販売装置１に決定させる
指示を入力する欄を備える。この欄に指示が入力された
ならば、制御部２は、ステップＳ７１においてユーザ端
末４１から番号を決定する指示を受信し、この指示に従
って番号を決定する。制御部２は、当選した場合に当選
金が所定の額以上になると予想される番号を決定しても
よい。

【００８９】また、本発明に適用される当選金付きくじ
は、購入者が番号を指定する宝くじに限定されない。例
えば、予め番号が定められた宝くじの販売にも本発明を
適用できる。この場合、受託銀行は、販売所で売買され
る宝くじの番号と、当選金付きくじ販売システムによっ
て売買される宝くじの番号とが重複しないように管理す
る。そして、宝くじ販売装置１の制御部２は、購入者が
指定した宝くじの購入量に応じて番号（比較情報）を決
定する。例えば、購入する宝くじの枚数（購入量）とし
て「Ｐ枚」が指定されたならば、Ｐ枚分の番号を決定す
る。そして、その番号が、他の購入者の購入する宝くじ
に割り当てられないように管理する。

【００９０】さらに、本発明は宝くじ以外のくじにも適
用できる。例えば、競技の勝敗予想が当たった購入者に
当選金が支払われる「ｔｏｔｏ」等の販売に本発明を適
用してもよい。「ｔｏｔｏ」とは、日本体育・学校健康
センターが発売するくじの名称である。

【００９１】

【発明の効果】本発明によれば、当選条件と比較される
各購入者が購入する当選金付きくじの比較情報を管理
し、購入者が購入する当選金付きくじの販売代金を、購
入者の端末から通信ネットワークを介して受信する情報
に基づいて計算し、販売代金の情報を出力する当選金付
きくじ販売装置と、即時決済に用いられる口座の情報を
管理し、当選金付きくじ販売装置が計算した販売代金の
即時決済を行う口座管理装置と、当選金付きくじ販売装
置と口座管理装置とが授受する情報を中継する決済セン
タとを備え、決済センタは、当選金付きくじ販売装置が
出力した販売代金の情報を取得して口座管理装置に向け
て出力する構成である。従って、購入者は端末を用いて
当選金付きくじを購入できるようになる。

【００９２】この結果、購入者は、販売所に行かなくて
も当選金付きくじを購入でき、販売所の営業時間外であ
っても当選金付きくじを購入できるので、購入者の利便
性が高まる。また、当選金付きくじの販売者は、販売所
以外で時間を問わずに当選金付きくじを販売できるの
で、当選金付きくじの売り上げが増加する。さらに、販
売者は、購入者に証票を渡す必要が無く、証票の作成、
配送、販売等の手間を削減することができる。また、バ
ナー広告で大きな宣伝効果を期待できる。

【００９３】また、販売者は、デビット決済に用いられ
る口座を開設している者に対してデビット決済で当選金
付きくじを販売できるので、購入者層を拡大することが
できる。さらに、販売者以外の金融機関に口座を開設し
ている者に対してもデビット決済で当選金付きくじを販
売できるので、多くの人に当選金付きくじを販売でき
る。

【００９４】デビット決済サービスを提供する金融機関
にとっては、デビット決済で当選金付きくじが販売され
ることにより、デビット決済の利用が活性化するという
利益がある。また、デビット決済の手数料を販売者から
受け取ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の一形態を示すブロック図であ
る。

【図２】 販売情報データベースが管理する情報の例を
示す説明図である。

【図３】 宝くじを販売する際の処理経過の一例を示す
流れ図である。

【図４】 宝くじの購入申し込み画面の例を示す説明図
である。

【図５】 当選金を支払う際の処理経過の一例を示す流
れ図である。

【図６】 予想される当選金を確認するために購入者が
番号等を入力する画面の例を示す説明図である。

【図７】 予想される当選金額の表示画面の例を示す説
明図である。

【符号の説明】

１ 宝くじ販売装置 ２ 制御部 ３ 記憶装置 ５ 販売情報データベース １１ デビット決済センタ ２１ 口座管理装置 ２２ 制御部 ２５ 顧客データベース ２６ 口座データベース ３１ 受託銀行口座管理装置 ４１ ユーザ端末

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 当選金付きくじを販売する当選金付きく
   じ販売システムであって、 当選条件と比較される各購入者が購入する当選金付きく
   じの比較情報を管理し、購入者が購入する当選金付きく
   じの販売代金を、購入者の端末から通信ネットワークを
   介して受信する情報に基づいて計算し、販売代金の情報
   を出力する当選金付きくじ販売装置と、 即時決済に用いられる口座の情報を管理し、当選金付き
   くじ販売装置が計算した販売代金の即時決済を行う口座
   管理装置と、 当選金付きくじ販売装置と口座管理装置とが授受する情
   報を中継する決済センタとを備え、 決済センタは、当選金付きくじ販売装置が出力した販売
   代金の情報を取得して口座管理装置に向けて出力するこ
   とを特徴とする当選金付きくじ販売システム。
2. 【請求項２】 当選金付きくじ販売装置は、購入者の端
   末から通信ネットワークを介して、購入者が購入する当
   選金付きくじの購入量の情報を取得する購入量取得手段
   と、 前記購入量の情報に基づいて購入者が購入する当選金付
   きくじの販売代金を計算する販売代金計算手段とを備え
   た請求項１に記載の当選金付きくじ販売システム。
3. 【請求項３】 当選金付きくじ販売装置は、購入者の端
   末から通信ネットワークを介して、当選金の入金先口座
   の情報を取得する入金先情報取得手段と、 各購入者が購入する当選金付きくじの比較情報と当選金
   の入金先口座の情報とを対応させて保持する比較情報保
   持手段と、 当選条件に合致する比較情報に対応する入金先口座の情
   報を比較情報保持手段から抽出する入金先口座抽出手段
   と、 抽出した入金先口座に入金すべき当選金の額を計算する
   当選金計算手段と、 通信ネットワークを介して接続され当選金の入金処理を
   行う入金処理装置に、当選金の額および入金先口座の情
   報を送信して入金先口座に対する当選金の入金処理を指
   示する入金指示手段とを備えた請求項１または請求項２
   に記載の当選金付きくじ販売システム。
4. 【請求項４】 当選金付きくじ販売装置は、購入者の端
   末から通信ネットワークを介して比較情報を取得する比
   較情報取得手段を備えた請求項１から請求項３のうちの
   いずれか１項に記載の当選金付きくじ販売システム。
5. 【請求項５】 比較情報取得手段は、比較情報として、
   少なくとも購入者が指定する番号を取得し、比較情報保
   持手段は、比較情報として、少なくとも前記番号を保持
   する請求項４に記載の当選金付きくじ販売システム。
6. 【請求項６】 当選金付きくじ販売装置は、購入者の端
   末から通信ネットワークを介して、当選条件に合致して
   いると仮定した場合の当選金の額の計算対象となる番号
   を取得する番号取得手段と、 販売代金の総和および比較情報保持手段が保持している
   比較情報に基づいて、番号取得手段が取得した番号が当
   選条件に合致していると仮定した場合の当選金の額を計
   算する予想当選金計算手段と、 予想当選金計算手段が計算した額を、通信ネットワーク
   を介して購入者の端末に出力する予想当選金出力手段と
   を備えた請求項５に記載の当選金付きくじ販売システ
   ム。
7. 【請求項７】 当選金付きくじ販売装置は、購入量取得
   手段が取得した購入量の情報に基づいて、購入量に応じ
   た数の比較情報を決定する請求項２または請求項３に記
   載の当選金付きくじ販売システム。
8. 【請求項８】 決済センタは、即時決済に用いられる口
   座が開設されていることを認証するための認証情報を、
   購入者の端末から通信ネットワークを介して取得する認
   証情報取得手段と、 認証情報を口座管理装置に出力する認証情報出力手段と
   を備え、 口座管理装置は、認証情報出力手段が出力した認証情報
   に基づいて、即時決済に用いられる口座が開設されてい
   ることを認証する認証手段と、 認証手段による認証が成功した場合に、即時決済に用い
   られる口座の情報を抽出する口座情報抽出手段とを備え
   た請求項１から請求項７のうちのいずれか１項に記載の
   当選金付きくじ販売システム。
9. 【請求項９】 口座管理装置は、少なくとも口座を開設
   した者の年齢を特定するための年齢特定情報を保持する
   顧客情報保持手段を備え、 口座情報抽出手段は、認証手段による認証が成功した場
   合に、年齢特定情報に基づいて、当該者の年齢が所定の
   年齢以上であるか否かを判断し、所定の年齢以上である
   ならば即時決済に用いられる口座の情報を抽出する請求
   項８に記載の当選金付きくじ販売システム。
10. 【請求項１０】 当選金付きくじを販売する当選金付き
    くじ販売装置であって、 購入者の端末から通信ネットワークを介して、購入者が
    購入する当選金付きくじの購入量の情報を取得する購入
    量取得手段と、 前記購入量の情報に基づいて購入者が購入する当選金付
    きくじの販売代金を計算する販売代金計算手段と、 即時決済に用いられる口座の情報を管理して商品の販売
    代金の即時決済を行う口座管理装置に向けて、販売代金
    の情報を中継する決済センタに対し、販売代金計算手段
    が計算した販売代金の情報を出力する販売代金情報出力
    手段とを備えたことを特徴とする当選金付きくじ販売装
    置。
11. 【請求項１１】 当選金付きくじを販売するコンピュー
    タに、 購入者の端末から通信ネットワークを介して、購入者が
    購入する当選金付きくじの購入量の情報を取得する処
    理、 前記購入量の情報に基づいて購入者が購入する当選金付
    きくじの販売代金を計算する処理、 即時決済に用いられる口座の情報を管理して商品の販売
    代金の即時決済を行う口座管理装置に向けて、販売代金
    の情報を中継する決済センタに対し、計算した当選金付
    きくじの販売代金の情報を出力する処理を実行させる当
    選金付きくじ販売プログラム。