JP3527176B2 - デビットカードを利用したくじの投票・当籤金振り込み方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、競技や抽選等の結
果を予測して投票するくじの投票・当籤金振り込み方法
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、今後行われる競技や抽選等の結果
を予測して投票し、その競技や抽選等の結果にもとづい
て決定される所定の当籤内容と上記投票内容とが一致し
た場合には、これに対応する当籤金を受け取ることがで
きるくじシステムが知られている。

【０００３】このくじシステムは、上記投票を希望する
者が、全国に設置されている販売所の窓口において、希
望する内容の投票して投票券を現金で購入し、上記投票
内容が当籤内容と一致した場合、即ち当籤した場合に
は、上記くじ販売所や所定の引き換え窓口において上記
投票券を提示して当籤金を受け取ることができるもので
ある。

【０００４】また、くじには未成年者や学生などが購入
することを禁止しているものがあり、これらの者が購入
することがないように対面販売を行い、くじの販売員が
購入者の適格を目視判断し、その判断が難しい場合には
購入者に身分証明書を提示させるようになっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のくじの投票・当籤金振り込み方法にあっては、当籤
した場合、上記くじ販売所や所定の引き換え窓口に行か
ないと当籤金を受け取ることができない。ところが、く
じ販売所や所定の引き換え窓口は全国の限られた場所に
しか設置されていないため、当籤金が少額であっても近
隣の地域に販売所等がない場合には、当籤金を受け取る
ために多大な時間と交通費等を費やさなければならず、
また、すぐに換金できないために指定期日までに引き換
えることを忘れて、せっかくの当籤金を受け取ることが
できない場合がある。

【０００６】さらに、くじの購入時にあっても、購入資
格に一定の条件が課せられている場合には、購入者の購
入適格の判断や身分証明書の提示等、くじ購入者にも販
売員にも煩わしい手間がかかり、数少ない窓口が混み合
ってしまうという課題があった。

【０００７】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、くじ購入時の購入者および販売員の
手間をともに軽減し、当籤者は販売所や換金窓口等に出
向くことなく当籤金を受け取ることができ、また、当籤
金を支払う者も煩雑な支払い処理をすることなく当籤金
を間違いなく当籤者に支払うことができるデビットカー
ドを利用したくじの投票・当籤金振り込み方法を提供す
ることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の請求項１にかかるくじの投票・当籤金振
り込み方法は、デビットカードによる支払いで購入する
くじの投票データと、当該デビットカードの取引口座を
特定し得る取引口座特定データと、この口座で取引を行
うための暗証番号データとが投票受付端末から通信回線
網と通信可能なホストコンピュータに送出され、上記投
票データと、上記取引口座特定データおよび暗証番号デ
ータとにはこれらを対応付けるＩＤデータがホストコン
ピュータによって付与され、上記ホストコンピュータ
は、投票データとＩＤデータとを記憶するとともに、上
記取引口座特定データ、暗証番号データ、ＩＤデータ
と、投票データに基づいて生成されたくじ代金データと
を、このホストコンピュータと通信可能な口座取引処理
システムに送出し、この口座取引処理システムはくじ代
金データに従って当該口座からくじ代金を引き落として
決済確認データを生成し、この決済確認データと取引口
座特定データとを上記ホストコンピュータにＩＤデータ
とともに返送し、ホストコンピュータは、上記決済確認
データおよび取引口座特定データと上記投票データと
を、ＩＤデータによって対応付けして投票登録データフ
ァイルを生成し、その後、このホストコンピュータでは
当該くじの結果から生成される当籤データと上記投票登
録データファイルの投票データとを照合して当籤金デー
タを生成し、この当籤金データと取引口座特定データと
を対応付けた振込マスターファイルを生成して、この振
込マスターファイルを口座取引処理システムに送出し、
上記口座取引処理システムは上記振込マスターファイル
に従って当籤した口座に、当籤金を振り込むことを特徴
とする。

【０００９】また、請求項２にかかるくじの投票・当籤
金振り込み方法は、上記ホストコンピュータが、くじを
購入する個人を特定する識別データと、上記デビットカ
ードの取引口座特定データとを対応付けて会員管理デー
タファイルを予め生成し、上記口座取引処理システムで
返送される取引口座特定データが上記会員管理データフ
ァイルと照合され、購入した個人が会員か否かを判別す
ることを特徴とする。

【００１０】また、請求項３にかかるくじの投票・当籤
金振り込み方法は、デビットカードによる入会金の支払
いで会員登録する者の個人管理データと、当該デビット
カードの取引口座を特定し得る取引口座特定データと、
この口座で取引を行うための暗証番号データとが投票受
付端末から通信回線網を介してホストコンピュータに送
出され、上記個人管理データと、上記取引口座特定デー
タおよび暗証番号データとにはこれらを対応付けるＩＤ
データがホストコンピュータによって付与され、上記ホ
ストコンピュータは、個人管理データとＩＤデータとを
記憶するとともに、上記取引口座特定データ、暗証番号
データ、ＩＤデータと、入会金データとをこのホストコ
ンピュータと通信可能な口座取引処理システムに送出
し、この口座取引処理システムは入会金データに従って
当該口座から入会金を引き落とすことによって決済して
入会予約データを生成し、この入会予約データと取引口
座特定データとを上記ホストコンピュータにＩＤデータ
とともに返送し、ホストコンピュータは、上記入会予約
データおよび取引口座特定データと上記個人管理データ
とを、ＩＤデータによって対応付けして上記会員管理デ
ータファイルを生成することを特徴とする。

【００１１】また、請求項４にかかるくじの投票・当籤
金振り込み方法は、デビットカードによる支払いで購入
するくじの投票データと、当該デビットカードの取引口
座を特定し得る取引口座特定データと、この口座で取引
を行うための暗証番号データとが通信回線網を介して通
信可能な投票予約端末に入力され、この投票予約端末は
上記投票データと、取引口座特定データおよび暗証番号
データとにこれらを対応付けるＩＤデータを付与し、こ
の投票データおよびＩＤデータとを対応付けて記憶する
一方、取引口座特定データ、暗証番号データ、ＩＤデー
タを、上記通信回線網と通信可能なホストコンピュータ
に送出し、上記ホストコンピュータは、取引口座特定デ
ータ、暗証番号データ、ＩＤデータと、投票データに基
づいて生成されたくじ代金データとを、このホストコン
ピュータと通信可能な口座取引処理システムに送出し、
この口座取引処理システムは、くじ代金データに従って
当該口座からくじ代金を引き落として決済確認データを
生成し、この決済確認データと取引口座特定データとを
上記ホストコンピュータにＩＤデータとともに返送し、
上記ホストコンピュータは、この決済確認データを上記
投票予約端末に返送し、上記投票予約端末は、上記決済
確認データが入力されると、上記投票データとＩＤデー
タとをホストコンピュータに送出し、ホストコンピュー
タでは、この投票データと、取引口座特定データとをそ
のＩＤデータによって対応付けして投票登録データファ
イルを生成し、このホストコンピュータでは当該くじの
結果から生成される当籤データと上記投票登録データフ
ァイルの投票データとを照合して当籤金データを生成
し、この当籤金データと取引口座特定データとを対応付
けた振込マスターファイルを生成して、この振込マスタ
ーファイルを口座取引処理システムに送出し、上記口座
取引処理システムは上記振込マスターファイルに従って
当籤した口座に、当籤金を振り込むことを特徴とする。

【００１２】また、請求項５にかかるくじの投票・当籤
金振り込み方法は、上記ホストコンピュータは、くじを
購入する個人を特定する識別データと、上記デビットカ
ードの取引口座特定データとを対応付けて会員管理デー
タファイルを予め生成し、上記口座取引処理システムで
返送される取引口座特定データが上記会員管理データフ
ァイルと照合され、購入した個人が会員か否かを判別す
ることを特徴とする。

【００１３】また、請求項６にかかるくじの投票・当籤
金振り込み方法は、デビットカードによる入会金の支払
いで会員登録する者の個人管理データと、当該デビット
カードの取引口座を特定し得る取引口座特定データと、
この口座で取引を行うための暗証番号データとが通信回
線網を介して通信可能な投票予約端末に入力され、この
投票予約端末は上記個人管理データと、取引口座特定デ
ータおよび暗証番号データとにこれらを対応付けるＩＤ
データを付与し、この個人管理データおよびＩＤデータ
とを対応付けて記憶する一方、取引口座特定データ、暗
証番号データ、ＩＤデータを、上記通信回線網と通信可
能なホストコンピュータに送出し、上記ホストコンピュ
ータは、取引口座特定データ、暗証番号データ、ＩＤデ
ータと、投票データに基づいて生成されたくじ代金デー
タとを、このホストコンピュータと通信可能な口座取引
処理システムに送出し、この口座取引処理システムは、
くじ代金データに従って当該口座からくじ代金を引き落
として決済確認データを生成し、この決済確認データと
取引口座特定データとを上記ホストコンピュータにＩＤ
データとともに返送し、上記ホストコンピュータは、こ
の決済確認データを上記投票予約端末に返送し、上記投
票予約端末は、上記決済確認データが入力されると、個
人管理データとＩＤデータとをホストコンピュータに送
出し、ホストコンピュータでは、この個人管理データ
と、取引口座特定データとをそのＩＤデータによって対
応付けして上記会員管理データファイルを生成すること
を特徴とする。

【００１４】また、請求項７にかかるくじの投票・当籤
金振り込み方法は、上記決済確認データが返送された投
票予約端末は、上記手続きに対し生成した引換券番号デ
ータを読み取り可能な引換券を発行し、その後、上記引
換券の引換券番号データを投票予約端末と通信可能な読
み取り装置で読み取ることによって、投票予約端末が上
記引換券番号データに対応付けられたデータをホストコ
ンピュータに送出することを特徴とする。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施形態を添
付図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態は、例え
ばサッカーくじに本発明のデビットカードを利用したく
じの投票・当籤金振り込み方法を適用した形態について
説明する。ここで、デビットカードとは、通常の買い物
代金の支払いに用いるカードであって、このカードを用
いて所定の操作するとあらかじめ指定した口座からその
代金を即時に精算できるカードを示し、たとえば磁気等
で取引口座番号等の情報が記録され、金融機関の現金自
動預け入れ支払い機等の端末機に挿入して一定の操作を
行うと、通帳がなくとも預金の預出入ができる通常のキ
ャッシュカードを示す。このサッカーくじの投票・当籤
金振り込み方法において対象とするサッカーくじのシス
テムを説明する。

【００１６】この実施形態では例えば、くじ購入者は、
全２７チームで構成されるＪ１，Ｊ２リーグの所定の開
催日に行われる１３試合の対戦カードについて勝敗を予
想して指定期日までに投票し、その投票に対する投票金
額を支払う。その投票内容は投票データとしてくじ管理
センターのホストコンピュータに登録される。そして、
各試合の結果が確定すると、この試合結果にもとづいて
決定される当籤内容と一致する内容の投票をした者、即
ち当籤者に投票内容に応じた当籤金が支払われるもので
ある。

【００１７】また、ここでは、上記投票データの好適な
入力方法として、投票時に購入者が行う操作が少ないマ
ークシートによる入力を例に説明するが、キー入力やそ
の他の方法によって投票することも可能である。上記投
票データの入力に使用するマークシートには、投票対象
の試合の開催回、１３試合の対戦カードとその勝敗予想
記入欄と、その他の必要な諸事項等を記入するブランク
が設けられ、このマークシートに記入して読み取り装置
で読み取ることによってそれらのデータを同時に入力す
ることができる。また、マークシートには、必ずしも上
記１３試合すべての予想を投票する必要はなく、ブラン
クを残すことによって、そのブランクとした試合の記入
を入力端末等に委ねることも可能である。

【００１８】図１は、本発明にかかる第１実施形態のデ
ビットカードを利用したくじの投票・当籤金振り込み方
法の構成を示す概念図である。このサッカーくじの投票
・当籤金振り込み方法は、全国の販売店やコンビニエン
スストア等に設置され、サッカーくじの投票をするため
の投票受付端末１２と、この投票受付端末１２と公衆電
話回線等の通信回線網２２、例えばＩＳＤＮ（総合ディ
ジタル通信網）を介して通信可能な、このサッカーくじ
の管理運営を行うくじ管理センターのホストコンピュー
タ１４と、このサッカーくじ代金の決済をデビットカー
ド１０で処理するためのデビットシステムサーバー１６
と、このデビットシステムサーバー１６とＣＡＦＩＳ
（登録商標）等の公衆利用型ネットワーク１８または専
用回線を介して通信可能なデビットカード１０の取引口
座が開設されている金融機関の口座取引処理システム２
０と、この口座取引処理システム２０と通信可能なサッ
カーくじ管理センターの指定口座を有する金融機関の金
融処理システム２４とで構成されている。

【００１９】また、くじの販売は通常、購入者に年齢制
限等が課せられるているため対面販売とされている。こ
のため、上記投票受付端末１２は、投票データを読み込
むマークシートリーダー等の入力手段のうち少なくとも
１つの入力手段だけは、設置されている販売店の販売員
によって操作されるように設置されている。

【００２０】また、上記くじ管理センターのホストコン
ピュータ１４には予め、このサッカーくじの購入を希望
する者を登録して識別データをなす会員番号を付与し、
その会員番号とその会員の氏名、生年月、連絡先電話番
号、性別等の個人管理データと、取引口座特定データと
が対応付けられた会員管理データファイルが、後述する
会員登録方法によってホストコンピュータ１４が備える
大容量メモリに記憶されている。このような会員登録を
することによって、くじ購入の度毎に身分証明書を提示
しなくても良いため、購入する側にも販売する側にも煩
雑な手間が省けるという利点がある。

【００２１】本実施形態のサッカーくじの投票・当籤金
振り込み方法をデータの流れに沿って会員登録方法から
説明する。

【００２２】〜〜〜〜会員登録〜〜〜〜 会員登録を希望する者は、投票受付端末１２の設置施設
において、その投票受付端末１２から氏名、生年月、連
絡先電話番号、性別等の所定の個人管理データを周知の
入力手段から入力し、投票受付端末１２のＣＰＵ等を備
える制御部では、入会金として所定の金額がデビットカ
ード１０によって引き落とし処理されることに対する承
認を問うとともに承認する際にデビットカード１０の磁
気データを読み込ませることを促すメッセージが投票受
付端末１２の表示部に表示される。このとき、くじの購
入資格に上記のような年齢制限がある場合には、会員登
録は対面処理によって行い、その端末設置施設の従業者
等によって、年齢等が目視判断され、判断が不明瞭な場
合には身分証明書等の提示を依頼するなどの手段を講じ
て、会員資格を徹底し、確認した後に以降の処理を行う
ことが望ましい。

【００２３】購入者はメッセージに従いデビットカード
１０の磁気記憶部に記憶された取引口座特定データを暗
証番号の入力部を備え例えばＰＩＮＰＡＤと呼ばれる入
力装置１２ａの取引口座特定データの読み取り部から読
み取らせる（ａ）。これによって、投票受付端末１２の
表示部には、暗証番号の入力を促す指示が表示され、会
員登録希望者はこの指示にしたがって暗証番号を入力す
る（ｂ）。このとき、暗証番号データは決済銀行の口座
取引処理システム２０のみで解読可能なデータにスクラ
ンブルされる。

【００２４】入力された個人管理データと取引口座特定
データと暗証番号データとは周知の手段で暗号化され、
上記制御手段が備える通信手段によって通信回線網２２
を介して上記くじ管理センターのホストコンピュータ１
４に送出される（ｃ）。上記個人管理データ、取引口座
特定データ、暗証番号データデータを受信したホストコ
ンピュータ１４では、これらデータを周知の手段で復号
化する。そして、個人管理データと、取引口座特定デー
タおよび暗証番号データとに分離し、これらを対応付け
るＩＤデータをそれぞれ付与する。

【００２５】個人管理データとＩＤデータとには仮会員
番号データが付与されて、このホストコンピュータ１４
が備える大容量メモリに記憶される。他方、取引口座特
定データ、暗証番号データ、ＩＤデータとは、デビット
カード１０の決済処理における取引の情報を集配信する
デビットシステムサーバー１６に送出され（ｄ）、ＩＤ
データはそれが備えるメモリに記憶されるとともに、取
引口座特定データと暗証番号データとは公衆利用型ネッ
トワーク１８とを介して取引口座が開設されている金融
機関の口座取引処理システム２０に送出される（ｅ）。
このとき、必ずしも公衆利用型ネットワーク１８を使用
する必要はなく、デビットシステムサーバー１６と金融
機関の口座取引処理システム２０とは専用回線によって
接続されていてもよい。

【００２６】金融機関の口座取引処理システム２０で
は、入力された暗証番号データを所定の解読方法によっ
て解読し、この暗証番号データと、上記取引口座特定デ
ータによって特定される口座の登録されている暗証番号
とを照合して、この口座による決済処理の可否を確認す
る。そして、暗証番号が一致した場合には、入会金の金
額が当該口座の預金残高と対比され、預金残高が入会金
の金額より多い場合には、当該口座から決済金額の引き
落とし処理が行われる（ｆ）。このとき、暗証番号が不
一致の場合や預金残高が入会金の金額より少ない場合に
は、決済が行われない旨を示す決済不能データが上記投
票受付端末１２に返送され（ｇ）、この端末側では、入
会できない旨を示すメッセージが表示部に表示される。

【００２７】一方、入会金の引き落とし処理が行われた
場合には、決済が行われた旨を示す決済確認データと、
取引口座特定データとが、公衆利用型ネットワーク１８
とデビットシステムサーバー１６とを介してくじ管理セ
ンターのホストコンピュータ１４に返送される（ｈ）。
このとき、上記決済確認データおよび取引口座特定デー
タとともにデビットシステムサーバー１６に記憶されて
いた上記ＩＤデータも返送される。また、上記入会金の
引き落とし処理に基づいて、当該金融機関の口座取引処
理システム２０とサッカーくじ管理センターの指定口座
を有する金融機関の金融処理システム２４との間では、
サッカーくじ管理センターの指定口座に入会金の振り込
み処理が行われる（ｉ）。

【００２８】上記くじ管理センターのホストコンピュー
タ１４では、上記口座取引処理システム２０から決済確
認データが返送されると、これと同時に返送された取引
口座特定データと、このホストコンピュータ１４に既に
記憶されている仮会員番号データおよび個人管理データ
とがＩＤデータによって関連づけられて、上記大容量メ
モリに会員管理データファイルとして記憶される。即
ち、この会員管理データファイルには、仮会員番号と、
取引口座番号と、氏名、生年月等の個人管理データが関
連づけられて格納されている。

【００２９】他方、決済確認データは、投票受付端末１
２に送出され（ｊ）、この決済確認データが入力された
投票受付端末１２は、会員カードの発行を促すメッセー
ジを表示する。ここで会員カードとは、識別データをな
す正規会員番号データがその記憶部に記憶され、その正
規会員番号を視認することができるとともに、発行され
た後はホストコンピュータ１４の会員管理データファイ
ル等とこの正規会員番号データで対応付けられるカード
であり、発行される前には、正規会員番号データだけが
記憶された状態で、上記投票受付端末１２の設置施設に
予め用意されている。

【００３０】そして、上記カード発行メッセージを確認
したこの施設の従業者等が、上記ホストコンピュータ１
４と通信可能な所定のカードデータ読取装置１５から上
記会員カードの正規会員番号データを読み込ませること
によって、この正規会員番号データがホストコンピュー
タ１４に送出され（ｋ）、ホストコンピュータ１４で
は、上記会員管理データファイルの仮会員番号データと
正規会員番号とを置き換えて記憶する。一方、データが
送出された会員カードは会員登録者にその場で手渡され
て、会員登録手続きを終了する。

【００３１】〜〜〜〜くじ購入〜〜〜〜 次にくじを購入するには、会員登録した購入者は、くじ
の販売店に行き、予め購入を希望するくじの投票内容を
記載したマークシートを販売店の販売員に手渡す。この
販売員によって上記マークシートがこの販売店に設置さ
れた投票受付端末１２のマークシートリーダーに挿入さ
れて投票データが読み取られる。このとき投票受付端末
１２のＣＰＵ等を備える制御部では、入力された投票デ
ータからその購入金額が算出され、この金額の承認を問
うとともに承認する際にデビットカード１０の磁気記憶
部に書き込まれたデータを読み込ませることを促すメッ
セージが投票受付端末１２の購入者が確認可能な表示部
に表示される。

【００３２】購入者は会員登録時と同様に、デビットカ
ード１０の磁気記憶部に記憶された取引口座特定データ
を入力装置の取引口座特定データの読み取り部から読み
取らせ（ｌ）、投票受付端末１２の表示部の指示にした
がって暗証番号入力部から暗証番号を入力する（ｍ）。
このとき、暗証番号データはスクランブルされる。

【００３３】入力れた投票データ、取引口座特定デー
タ、暗証番号データと、算出された決済金額データが周
知の手段で暗号化され、上記制御手段が備える通信手段
によって通信回線網２２を介して上記くじ管理センター
のホストコンピュータ１４に送出される（ｎ）。

【００３４】上記データを受信したホストコンピュータ
１４では、これらデータを復号化し、投票データと、取
引口座特定データ、暗証番号データ、決済金額データで
なる決済関係データとに分離し、これらを対応付けるＩ
Ｄでデータを付与する。

【００３５】投票データとＩＤデータとは、このホスト
コンピュータ１４の上記大容量メモリに記憶される。他
方、決済金額データとＩＤデータとは、デビットシステ
ムサーバー１６に送出され（ｏ）、ＩＤデータはデビッ
トシステムサーバー１６が備えるメモリに記憶されると
ともに、決済関係データは公衆利用型ネットワーク１８
とを介して取引口座が開設されている金融機関の口座取
引処理システム２０に送出される（ｐ）。

【００３６】金融機関の口座取引処理システム２０で
は、入力された暗証番号データを解読し、この暗証番号
データと上記取引口座特定データによって特定される口
座の登録されている暗証番号とを照合して、この口座に
よるくじ購入に対する決済処理の可否を確認する。そし
て、暗証番号が一致した場合には、入力された決済金額
データに基づいて当該口座の預金残高が確認され、預金
残高が決済金額より多い場合には、当該口座から決済金
額の引き落とし処理が行われる（ｑ）。このとき、暗証
番号が不一致の場合や預金残高が決済金額より少ない場
合には、決済が行われない旨を示す決済不能データが投
票受付端末１２に返送され（ｒ）、この端末側では、く
じを購入できない旨を示すメッセージが表示部に表示さ
れる。

【００３７】一方、決済金額の引き落とし処理が行われ
た場合には、決済が行われた旨を示す決済確認データが
決済金額データと、取引口座特定データとともに、公衆
利用型ネットワーク１８とデビットシステムサーバー１
６とを介してくじ管理センターのホストコンピュータ１
４に返送される（ｓ）。このとき、上記決済確認デー
タ、決済金額データ、取引口座特定データとともにデビ
ットシステムサーバー１６に記憶されていた上記ＩＤデ
ータも返送される。また、上記決済金額の引き落とし処
理に基づいて、当該金融機関の口座取引処理システム２
０とサッカーくじ管理センターの指定口座を有する金融
機関の金融処理システム２４との間では、サッカーくじ
管理センターの指定口座にくじ代金の振り込み処理が行
われる（ｔ）。

【００３８】上記決済確認データと、決済金額データ
と、取引口座特定データと、ＩＤデータとが入力された
くじ管理センターのホストコンピュータ１４では、既に
登録されている投票データに付与されているＩＤデータ
と口座取引処理システム２０から返送されたＩＤデータ
とを照合して、取引口座特定データ、投票データを関連
づける。他方、会員登録の段階でホストコンピュータ１
４に登録されている取引口座特定データと口座取引処理
システム２０から返送された取引口座特定データとを照
合して、会員番号を特定する。これにより、これら投票
データ、取引口座特定データ、会員番号を、決済確認デ
ータおよび決済金額データとともに、このホストコンピ
ュータ１４が備える投票登録メモリに記憶する。そし
て、ホストコンピュータ１４は投票の登録が終了した旨
を示す投票登録確認データを生成し、この投票登録確認
データおよび上記決済確認データにセンター発券番号と
称する各投票券毎に独自の番号を付して投票受付端末１
２に送出する（ｕ）。

【００３９】そして、投票受付端末１２では、入力され
た投票登録確認データと、決済確認データと、センター
発券番号とから確認される競技の開催日、投票内容、会
員番号等の所定の事項と、投票券の真贋確認に用いられ
バーコードでなるセンター発券番号と、当籤照会等に用
いられる投票受付端末１２独自の番号を付与した投票控
券を発行する（ｖ）。ここで、投票券としない理由につ
いては後述する。

【００４０】〜〜〜〜当籤金振込処理〜〜〜〜 次に、くじ対象試合のすべての試合結果が確定すると、
その試合結果に基づいてくじ管理センターのホストコン
ピュータ１４に当籤確定データが入力され、このホスト
コンピュータ１４の投票登録メモリに既に登録されてい
る投票データと照合され、当籤会員が抽出されて、セン
ター発券番号、会員番号、当籤内容（等級、金額）、取
引口座番号を記憶した当籤者マスターファイルが生成さ
れる。

【００４１】この当籤者マスターファイルが、サッカー
くじ管理センターの指定口座を有する金融機関の金融処
理システム２４に送出されて（ｗ）当籤金の引き落とし
処理がなされ（ｘ）、この金融管理システム２４から各
当籤者の取引口座の属する金融機関の口座取引処理シス
テム２０に当籤金の振込データが送出され（ｙ）振り込
み処理がなされて当籤金が各当籤者に支払われる
（ｚ）。

【００４２】以上の構成による本実施形態においては、
投票時に入力する投票データと取引口座特定データとが
ホストコンピュータ１４に入力された段階で両データに
ＩＤデータを付与するので、その後口座取引処理システ
ム２０に送出されて、再び返送される取引口座特定デー
タとこのホストコンピュータ１４に記憶された投票デー
タとを、このＩＤデータによって対応づけることができ
る。よって、各投票データを登録したくじ購入者の取引
口座を明確にすることができる。

【００４３】即ち、入力された取引口座特定データによ
って特定される口座から、あらかじめくじ代金を引き落
とすことによって、くじ購入者の取引口座が決済可能で
あることを確認し、その取引口座特定データをくじ管理
センターのホストコンピュータ１４に記憶しておくの
で、投票してくじを購入するだけで入力された投票デー
タとそれに対応した購入者の取引口座番号が関連づけら
れるため、当籤確定データが入力され、当籤者が特定さ
れると、即座にその当籤者の取引口座を特定することが
できる。

【００４４】よって、当籤金は上記の方法で特定された
当籤者の取引口座に振り込むことによって支払うことが
でき、支払い側にとって煩雑な本人確認、投票券の真贋
確認等の処理をすることなく、容易にかつ確実に当籤金
を支払うことができる。また、当籤者にとっても、当籤
金を受け取るために所定の金融機関や換金所に出向く必
要はなく、煩わしい換金手続きをすることなく当籤金を
受け取ることができる。さらに、当籤していながら、換
金を忘れて、当籤金を受け取り損なうという虞もない。

【００４５】また、振込の取引口座を指定する場合に
も、金融機関への手続き書類への記入や押印等の手間が
かからないうえに、その場で引き落とし処理をして取引
口座を確認するので手続きによる間違いがなく、正確な
口座を登録することができる。

【００４６】ここで、本実施形態で投票受付端末１２か
ら発行される投票券が投票控券である理由は、上記のよ
うに当籤金が直接口座に振り込まれるので、投票券の本
券を発行してしまうと、当籤金を振り込み処理が終了し
てもその本券を回収することができないため、この本券
によって重複して当籤金が支払われることを回避するた
めであり、控券が発行された場合には、本券はくじ管理
センターで保管される。

【００４７】本実施形態においては、くじを購入する以
前に予め会員登録する実施形態を示したが、必ずしも会
員登録を必要とするものではなく、会員登録は、入会金
の引き落とし口座と会員とが確実に対応付けられるの
で、当籤金の振込口座の認証がさらに容易になるという
一例である。

【００４８】次に、本発明の第２実施形態について説明
する。本実施形態において上記実施形態と同一構成部分
に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。本
実施形態では、購入者が投票データの入力、デビットカ
ード１０の決済手続きを所定の端末から各自が行い、そ
の結果出力される引換券をそのくじ販売店の販売員に手
渡し、所定の処理をして投票控券を受け取ることで、対
面販売を実現し、且つ、くじ購入時の所要時間を短縮し
混雑を防止するものである。

【００４９】即ち、本実施形態の投票端末はＳ−ＭＭＳ
（sports-multimedeia station）と呼ばれる投票予約端
末２６であり、購入者が直接投票用のマークシートを読
み込ませることができるように形成されており、この端
末からは引換券が発行され、投票控券は発行されないこ
とが上記実施形態と異なる。また、この投票予約端末２
６はこれと通信可能なＭＭＰと呼ばれる確認発券端末２
８が用いられ、この確認発券端末２８では、購入者が上
記引換券を投票控券に引き換える際に、購入を承認する
承認手段と、投票控券の発券装置が備えられている。

【００５０】ここで、Ｓ−ＭＭＳとは、このくじ投票用
の機能を備えたマルチメディアステーションであり、こ
のマルチメディアステーションとは、例えばコンビニエ
ンスストア等に設置され、航空券、コンサートチケット
等の購入および情報取得が可能な端末を示す。

【００５１】そして、この投票予約端末２６と確認発券
端末２８とを用いたくじの投票・当籤金の払い込み方法
を説明する。

【００５２】〜〜〜〜会員登録〜〜〜〜 会員登録を希望する者は、投票予約端末２６の設置施設
において、その投票予約端末２６の周知の入力手段から
氏名、生年月、連絡先電話番号、性別等の所定の個人管
理データを入力し、投票予約端末２６のＣＰＵ等を備え
る制御部では、入会金をデビットカード１０によって引
き落とすことに対する承認を問うメッセージが投票予約
端末２６の表示部に表示される。会員登録希望者は、デ
ビットカード１０の取引口座特定データと暗証番号とを
入力する。

【００５３】入力された個人管理データと、取引口座特
定データおよび暗証番号データとは分離され、これらを
対応付けるＩＤデータがこの投票予約端末２６で付与さ
れる。個人管理データとＩＤデータとは、この投票予約
端末２６が備えるメモリに記憶され、他方、取引口座特
定データ、暗証番号データおよびＩＤデータは暗号化さ
れ、くじ管理センターのホストコンピュータ１４を介し
てデビットカード１０の取引口座が開設されている金融
機関の口座取引処理システム２０に送出される（Ａ）。

【００５４】上記金融機関の口座取引処理システム２０
では、入力された取引口座特定データで特定される口座
に対する暗証番号の照合と、預金残高の確認がされて、
入会金の決済が可能な場合には、当該口座から入会金の
引き落とし処理が行われる（Ｂ）。また、決済が不可能
な場合には、その旨を伝える決済不能データがＩＤデー
タとともに投票予約端末２６に返送され（Ｃ）、投票予
約端末２６では、手続き処理が中止される。

【００５５】一方、入会金の引き落とし処理が行われた
場合には、その旨を示す決済確認データと、取引口座特
定データと、ＩＤデータとが、くじ管理センターのホス
トコンピュータ１４に返送される（Ｄ）。その後、サッ
カーくじ管理センターの指定口座を有する金融機関の金
融処理システム２４では、上記引き落とし処理に基づい
て、サッカーくじ管理センターの指定口座に振り込み処
理が行われる（Ｅ）。上記くじ管理センターのホストコ
ンピュータ１４は、上記口座取引処理システム２０から
決済確認データが返送されると、決済確認データと、取
引口座特定データと、ＩＤデータとを上記大容量メモリ
に記憶する。

【００５６】他方、決済確認データは投票予約端末２６
に送出される（Ｆ）。この決済確認データが入力された
投票予約端末２６からは、会員登録の予約を受け付けこ
とを示す引換券が発行される（Ｇ）。この引換券には、
上記投票予約端末２６によって付与され例えばバーコー
ドで表される個々に独自の引換券番号とこの引換券の有
効期限が記載されている。

【００５７】その後、上記引換券のバーコードを販売店
の販売員がバーコードリーダ３０で読み取り（Ｈ）、上
記ホストコンピュータ１４と通信可能な所定のカードデ
ータ読取装置２７から上記会員カードの識別データをな
す正規会員番号データを読み込ませる（Ｉ）ことによっ
て、このカードに記憶された正規会員番号データとこの
投票予約端末２６の個人管理データとＩＤデータとがホ
ストコンピュータ１４に送出される（Ｊ）。ホストコン
ピュータ１４では、上記取引口座特定データと、個人管
理データおよび正規会員番号データとをＩＤデータで対
応付けて会員管理データファイルとして記憶する。一
方、データが送出された会員カードは会員登録者にその
場で手渡されて、会員登録手続きを終了する。

【００５８】〜〜〜〜くじ購入〜〜〜〜 購入者は、予め購入を希望するくじの投票内容を記載し
たマークシートを上記投票予約端末２６のマークシート
リーダーに挿入して投票データを読み取る。このとき投
票予約端末２６の制御部では購入金額が算出され、この
金額の承認を問うとともに承認する際にデビットカード
１０の磁気データを読み込ませることを促すメッセージ
が投票予約端末２６の表示部に表示される。購入者は、
デビットカード１０の取引口座特定データを所定の方法
で読み取らせた後に、暗証番号を入力する（Ｋ）。

【００５９】入力された投票データと、取引口座特定デ
ータ、暗証番号データ、決済金額データでなる決済情報
データとは投票予約端末２６で分離され、これらを対応
付けるＩＤデータが付与される。投票データとＩＤデー
タとは、この投票予約端末２６が備えるメモリに記憶さ
れ、他方、決済情報データとＩＤデータとは暗号化さ
れ、上記ホストコンピュータ１４を介してデビットカー
ド１０の取引口座が開設されている金融機関の口座取引
処理システム２０に送出される（Ｌ）。

【００６０】上記金融機関の口座取引処理システム２０
では、入力された取引口座特定データで特定される口座
に対する暗証番号の照合と、預金残高の確認がされて、
くじ代金の決済が可能な場合には、当該口座から入会金
の引き落とし処理が行われる（Ｍ）。また、決済が不可
能な場合には、その旨を伝える決済不能データがＩＤデ
ータとともに投票予約端末２６に返送され（Ｎ）、投票
予約端末２６では、手続き処理が中止される。

【００６１】一方、決済金額の引き落とし処理が行われ
た場合には、決済が行われた旨を示す決済確認データ
が、決済金額データと、取引口座特定データと、ＩＤデ
ータとともに、くじ管理センターのホストコンピュータ
１４に返送される（Ｏ）。その後、口座取引処理システ
ム２０とサッカーくじ管理センターの指定口座を有する
金融機関の金融処理システム２４との間では、上記引き
落とし処理に基づいて、サッカーくじ管理センターの指
定口座に振り込み処理が行われる（Ｐ）。

【００６２】上記ホストコンピュータ１４は、入力され
た決済確認データ、決済金額データ、取引口座特定デー
タ、ＩＤデータとを記憶する。他方、上記決済確認デー
タは投票予約端末２６に送出される（Ｑ）。上記決済確
認データが入力された投票予約端末２６からは、くじの
対象となるサッカー競技の開催回、投票口数、購入金額
等とこの投票予約端末２６によって付与されバーコード
表される個々に独自の引換券番号とこの引換券の有効期
限が記載された引換券が発行される（Ｒ）。その後、上
記引換券のバーコードを販売店の販売員がバーコードリ
ーダ３０で読み取る（Ｓ）ことによって、投票予約端末
２６の投票データとＩＤデータとが上記ホストコンピュ
ータ１４に送出される（Ｔ）。

【００６３】ホストコンピュータ１４では、入力された
データと既に記憶されているデータと照合して、一致す
るＩＤデータが付与されているデータ同士を関連づけ、
投票登録データファイルに記憶し、投票の登録が終了し
た旨を示す投票登録確認データとセンター発券番号デー
タを生成し、上記決済確認データとともに、投票予約端
末２６を介して確認発券端末２８に送出する（Ｕ）。そ
して、確認発券端末２８では投票控券が発行される
（Ｖ）。

【００６４】〜〜〜〜〜〜当籤金振込処理〜〜〜〜〜〜 次に、くじ対象試合のすべての試合結果が確定すると、
くじ管理センターのホストコンピュータ１４に当籤者マ
スターファイルが生成され、この当籤者マスターファイ
ルが、サッカーくじ管理センターの指定口座を有する金
融機関の金融処理システム２４に送出されて（Ｗ）当籤
金の引き落とし処理がなされ（Ｘ）、この金融管理シス
テム２４から各当籤者の取引口座の属する金融機関の口
座取引処理システム２０に当籤金の振込データが送出さ
れ（Ｙ）振り込み処理がなされて当籤金が各当籤者に支
払われる（Ｚ）。

【００６５】即ち、会員登録時および投票登録処理にお
いて多くの時間を占める、個人データや投票データの入
力は、購入者が投票予約端末を操作して行い、また、そ
の間に投票予約端末２６と取引口座の有する金融機関と
の通信により行われる決済口座の決済確認等の処理が行
われる。よって、販売員の操作は引換券のバーコードを
読み込むだけなので、販売店の購入窓口が混み合うこと
を避けることができる。殊に、上記投票予約端末２６
が、コンビニエンスストア等に設置されることも想定さ
れ、くじ購入者以外の一般の商品購入者も同じレジスタ
ーで支払いをする場合も考えられるが、販売員の操作が
短時間で済むこの方法は極めて有効に混雑を回避でき
る。

【００６６】また、購入者の正確な取引口座と個人管理
データおよび投票データとを対応付けて記憶することが
でき、もって当籤者にはその取引口座に当籤金を振り込
むことによって、容易に支払うことができる。また、当
籤者も換金の有効期限を気にすることなく、また、販売
所や換金窓口に出向くことなく確実に当籤金を受け取る
ことができる。

【００６７】本実施形態では、サッカーくじを例に説明
したが、くじはこれに限らず、競輪、競馬等の勝敗予測
タイプのくじやナンバーズ等の抽選タイプのくじであっ
ても構わない。また、本実施形態では、くじ代金を投票
受付端末１２および投票予約端末２６で算出する形態を
示したが、これに限らずくじ代金の算出はホストコンピ
ュータ１４等で行ってもよい。

【００６８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のデビット
カードを利用したくじの投票・当籤金振り込み方法によ
れば、投票時に入力する投票データと取引口座特定デー
タとがホストコンピュータに入力された段階で両データ
にＩＤデータを付与するので、各投票データを登録した
くじ購入者の取引口座を明確にすることができる。

【００６９】また、投票時に入力された口座特定データ
によって取引口座をあらかじめ確認し、その場でその口
座の取引の可否を確認するので手続きによる間違いがな
く、正確な口座を登録することができる。さらに、金融
機関への手続き書類への記入や押印等の手間がかからな
いうえに、当籤者が特定されると、即座にその当籤者の
取引口座を特定することができる。

【００７０】よって、当籤金を支払う側にとって煩雑な
本人確認、投票券の真贋確認等の処理をすることなく、
容易にかつ確実に当籤金を支払うことができる。また、
当籤者にとっても、煩わしい換金手続きをすることなく
当籤金を受け取ることができる。さらに、当籤していな
がら、換金を忘れて、当籤金を受け取り損なうという虞
もない。

【００７１】また、投票を希望する者を特定する個人管
理データと取引口座特定データとを対応付けて予め会員
管理データファイルを作成すると、会員番号、投票デー
タ、取引口座番号が関連づけられるため、当籤者を容易
に特定することができるため、取引口座番号のみなら
ず、当籤者をも確認した上で確実に当籤金を振り込むこ
とができる。

【００７２】また、購入資格に制限がある場合であって
も、会員登録時に個人管理データが入力されて会員の購
入資格が確認されているので、販売員にとっても、くじ
購入者にとっても、煩雑な認証の手間が省け短時間で購
入および販売することができる。

【００７３】また、会員登録時および投票登録処理にお
いて多くの時間を占めるデータの入力操作や処理を投票
予約端末で行った後に引換券を発行し、この引換券の引
換券番号データを読み込むことで、それ以降の操作や処
理を継続してできるようにしたので、時間のかかる操作
や処理と、短時間で済む操作や処理とを分離することが
でき、効率良く会員登録や投票およびくじの購入・販売
をすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる第１実施形態のデビットカード
を利用したくじの投票・当籤金振り込み方法の構成を示
す概念図である。

【図２】本発明にかかる第２実施形態のデビットカード
を利用したくじの投票・当籤金振り込み方法の構成を示
す概念図である。

【符号の説明】

１０ デビットカード １２ 投票受付端末 １４ ホストコンピュータ ２０ 口座取引処理システム ２２ 通信回線網

フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−76368（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−61600（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−178572（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−185790（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−185789（ＪＰ，Ａ) 特開2000−36156（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−49973（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G07C 1/00 - 15/00 G06F 17/60

Claims (7)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 デビットカードによる支払いで購入する
   くじの投票データと、当該デビットカードの取引口座を
   特定し得る取引口座特定データと、この口座で取引を行
   うための暗証番号データとが投票受付端末から通信回線
   網と通信可能なホストコンピュータに送出され、 上記投票データと、上記取引口座特定データおよび暗証
   番号データとにはこれらを対応付けるＩＤデータがホス
   トコンピュータによって付与され、 上記ホストコンピュータは、投票データとＩＤデータと
   を記憶するとともに、上記取引口座特定データ、暗証番
   号データ、ＩＤデータと、投票データに基づいて生成さ
   れたくじ代金データとを、このホストコンピュータと通
   信可能な口座取引処理システムに送出し、 この口座取引処理システムはくじ代金データに従って当
   該口座からくじ代金を引き落として決済確認データを生
   成し、この決済確認データと取引口座特定データとを上
   記ホストコンピュータにＩＤデータとともに返送し、 ホストコンピュータは、上記決済確認データおよび取引
   口座特定データと上記投票データとを、ＩＤデータによ
   って対応付けして投票登録データファイルを生成し、 その後、このホストコンピュータでは当該くじの結果か
   ら生成される当籤データと上記投票登録データファイル
   の投票データとを照合して当籤金データを生成し、この
   当籤金データと取引口座特定データとを対応付けた振込
   マスターファイルを生成して、この振込マスターファイ
   ルを口座取引処理システムに送出し、 上記口座取引処理システムは上記振込マスターファイル
   に従って当籤した口座に、当籤金を振り込むことを特徴
   とするデビットカードを利用したくじの投票・当籤金振
   り込み方法。
2. 【請求項２】 上記ホストコンピュータは、くじを購入
   する個人を特定する識別データと、上記デビットカード
   の取引口座特定データとを対応付けて会員管理データフ
   ァイルを予め生成し、上記口座取引処理システムで返送
   される取引口座特定データが上記会員管理データファイ
   ルと照合され、購入した個人が会員か否かを判別するこ
   とを特徴とする請求項１に記載のデビットカードを利用
   したくじの投票・当籤金振り込み方法。
3. 【請求項３】 デビットカードによる入会金の支払いで
   会員登録する者の個人管理データと、当該デビットカー
   ドの取引口座を特定し得る取引口座特定データと、この
   口座で取引を行うための暗証番号データとが投票受付端
   末から通信回線網を介してホストコンピュータに送出さ
   れ、 上記個人管理データと、上記取引口座特定データおよび
   暗証番号データとにはこれらを対応付けるＩＤデータが
   ホストコンピュータによって付与され、 上記ホストコンピュータは、個人管理データとＩＤデー
   タとを記憶するとともに、上記取引口座特定データ、暗
   証番号データ、ＩＤデータと、入会金データとをこのホ
   ストコンピュータと通信可能な口座取引処理システムに
   送出し、 この口座取引処理システムは入会金データに従って当該
   口座から入会金を引き落とすことによって決済して入会
   予約データを生成し、この入会予約データと取引口座特
   定データとを上記ホストコンピュータにＩＤデータとと
   もに返送し、 ホストコンピュータは、上記入会予約データおよび取引
   口座特定データと上記個人管理データとを、ＩＤデータ
   によって対応付けして上記会員管理データファイルを生
   成することを特徴とする請求項２に記載のデビットカー
   ドを利用したくじの投票・当籤金振り込み方法。
4. 【請求項４】 デビットカードによる支払いで購入する
   くじの投票データと、当該デビットカードの取引口座を
   特定し得る取引口座特定データと、この口座で取引を行
   うための暗証番号データとが通信回線網を介して通信可
   能な投票予約端末に入力され、 この投票予約端末は上記投票データと、取引口座特定デ
   ータおよび暗証番号データとにこれらを対応付けるＩＤ
   データを付与し、この投票データおよびＩＤデータとを
   対応付けて記憶する一方、取引口座特定データ、暗証番
   号データ、ＩＤデータを、上記通信回線網と通信可能な
   ホストコンピュータに送出し、 上記ホストコンピュータは、取引口座特定データ、暗証
   番号データ、ＩＤデータと、投票データに基づいて生成
   されたくじ代金データとを、このホストコンピュータと
   通信可能な口座取引処理システムに送出し、 この口座取引処理システムは、くじ代金データに従って
   当該口座からくじ代金を引き落として決済確認データを
   生成し、この決済確認データと取引口座特定データとを
   上記ホストコンピュータにＩＤデータとともに返送し、 上記ホストコンピュータは、この決済確認データを上記
   投票予約端末に返送し、 上記投票予約端末は、上記決済確認データが入力される
   と、上記投票データとＩＤデータとをホストコンピュー
   タに送出し、 ホストコンピュータでは、この投票データと、取引口座
   特定データとをそのＩＤデータによって対応付けして投
   票登録データファイルを生成し、 このホストコンピュータでは当該くじの結果から生成さ
   れる当籤データと上記投票登録データファイルの投票デ
   ータとを照合して当籤金データを生成し、この当籤金デ
   ータと取引口座特定データとを対応付けた振込マスター
   ファイルを生成して、この振込マスターファイルを口座
   取引処理システムに送出し、 上記口座取引処理システムは上記振込マスターファイル
   に従って当籤した口座に、当籤金を振り込むことを特徴
   とするデビットカードを利用したくじの投票・当籤金振
   り込み方法。
5. 【請求項５】 上記ホストコンピュータは、くじを購入
   する個人を特定する識別データと、上記デビットカード
   の取引口座特定データとを対応付けて会員管理データフ
   ァイルを予め生成し、上記口座取引処理システムで返送
   される取引口座特定データが上記会員管理データファイ
   ルと照合され、購入した個人が会員か否かを判別するこ
   とを特徴とする請求項４に記載のデビットカードを利用
   したくじの投票・当籤金振り込み方法。
6. 【請求項６】 デビットカードによる入会金の支払いで
   会員登録する者の個人管理データと、当該デビットカー
   ドの取引口座を特定し得る取引口座特定データと、この
   口座で取引を行うための暗証番号データとが通信回線網
   を介して通信可能な投票予約端末に入力され、 この投票予約端末は上記個人管理データと、取引口座特
   定データおよび暗証番号データとにこれらを対応付ける
   ＩＤデータを付与し、この個人管理データおよびＩＤデ
   ータとを対応付けて記憶する一方、取引口座特定デー
   タ、暗証番号データ、ＩＤデータを、上記通信回線網と
   通信可能なホストコンピュータに送出し、 上記ホストコンピュータは、取引口座特定データ、暗証
   番号データ、ＩＤデータと、投票データに基づいて生成
   されたくじ代金データとを、このホストコンピュータと
   通信可能な口座取引処理システムに送出し、 この口座取引処理システムは、くじ代金データに従って
   当該口座からくじ代金を引き落として決済確認データを
   生成し、この決済確認データと取引口座特定データとを
   上記ホストコンピュータにＩＤデータとともに返送し、 上記ホストコンピュータは、この決済確認データを上記
   投票予約端末に返送し、 上記投票予約端末は、上記決済確認データが入力される
   と、個人管理データとＩＤデータとをホストコンピュー
   タに送出し、 ホストコンピュータでは、この個人管理データと、取引
   口座特定データとをそのＩＤデータによって対応付けし
   て上記会員管理データファイルを生成することを特徴と
   する請求項５に記載のデビットカードを利用したくじの
   投票・当籤金振り込み方法。
7. 【請求項７】 上記決済確認データが返送された投票予
   約端末は、上記手続きに対し生成した引換券番号データ
   を読み取り可能な引換券を発行し、 その後、上記引換券の引換券番号データを投票予約端末
   と通信可能な読み取り装置で読み取ることによって、投
   票予約端末が上記引換券番号データに対応付けられたデ
   ータをホストコンピュータに送出することを特徴とする
   請求項４〜６に記載のデビットカードを利用したくじの
   投票・当籤金振り込み方法。