JP3623212B2 - 商品受け取り用カードおよびそれを用いた決済システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、商品等を購入または受け取る権利のみを前払いで購入し、その購入後に商品を受け取ることができる商品受け取り用カードと、この商品受け取り用カードを用いた決済システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のシステムとして、本願出願人は特願2002−4473号にかかわる発明としてすでに提案している。このすでに提案している従来のシステムにおいて、例えば、贈呈者が受贈者に花束を贈ろうとしたとき、花束を直接受贈者に贈るのではなく、贈呈者はメッセージカードを花屋である加盟花屋Aから購入し、このメッセージカードを受贈者に送るようにしている。
メッセージカードを受け取った受贈者は、このメッセージカードを花屋である加盟花屋Bに提示する。このように受贈者がメッセージカードを加盟花屋Bに提示することによって、受贈者はメッセージカードで設定された花束を加盟花屋Bから受け取ることができる。
上記メッセージカードにはバーコードを備え、上記加盟花屋A、Bには、このバーコードを読みとるリーダを備えている。
【0003】
上記のような構成において、加盟花屋Aが、メッセージカードを贈呈者に販売するときには、加盟花屋Aは、販売するメッセージカードのカード情報を、バーコードからリーダーで読みとり、上記メッセージカードのカード情報を中央管理コンピュータに送信する。
カード情報が送信された中央管理コンピュータでは、このカードの属性を抽出し、これを加盟花屋Aの端末に表示させる。カードの属性としては、カード番号やこのカードで受け取ることができる花束の値段などがある。
【0004】
次に、加盟花屋Aからメッセージカードを購入した贈呈者は、このメッセージカードを受贈者に送る。メッセージカードを送られた受贈者が、このメッセージカードを、例えば、加盟花屋Bに提示したとする。
上記メッセージカードを提示された加盟花屋Bは、このメッセージカードのカード情報をリーダーで読みとり、この情報を中央管理コンピュータに送信する。加盟花屋Bから、上記カード情報が送信されたら、中央管理コンピュータの処理部は、加盟花屋Bの端末に受け渡しができる花束の金額・種類を表示する。
【0005】
上記のようなシステムにおいて、加盟花屋A、Bがメッセージカードのバーコードを読みとるだけで、このメッセージカードで受渡可能な花束の値段等が上記加盟花屋A、Bの端末に表示される。したがって、このメッセージカードの販売、および、花束の受け渡しが円滑におこなわれるようになる。
また、上記バーコードの読みとりをより一層簡便にするため、バーコードはメッセージカードの下の方にひとつだけ設けている。しかも、このバーコードは、メッセージカードを受け取ったらすぐに読み込めるように、コードを露出させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、バーコードをコピーができる状態でそのまま露出させているので、メッセージカードをコピーすれば、このバーコードも同時にコピーできてしまう。バーコードをメッセージカードごとコピーできるということは、バーコードを含めたメッセージカードをコピーして、それを不正使用することが簡単にできることになる。このように不正使用が簡単であればあるほど、そのカードの信頼性が損なわれるので、カードの流通にも支障を来し、ビジネスそのものが成り立たなくなるという問題があった。
【0007】
また、この種のメッセージカードは、加盟花屋などに、例えば1000枚一組にして束で売られることが多いが、この場合には、それら一組のカードに付されたバーコードが連番になることが多い。したがって、不正カードを作成しようとするものは、一枚のカードに付されているバーコードを解析し、その連続性を予測した上で、バーコード付きカードを大量に印刷することもできる。
このように従来のメッセージカーでは、コピーや印刷による不正が発生する可能性があるという問題があった。
【0008】
この発明の目的は、コピーや印刷による不正を防止することができるカードおよびこのカードを使用した決済方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、商品等の受け取りが可能な商品受け取り用カードであって、受け取り商品の種類や金額などのカード情報を含む一方のカードコードと、この一方のカードコードと一定の法則によって関連づけた他方のカードコードとを備え、上記他方のカードコードを剥離可能な被覆層で覆ったことを特徴とする。
【0010】
第2の発明は、一方のカードコードおよび他方のカードコードに対応したカードデータを中央管理コンピュータのカード記憶部に記憶するとともに、上記カード記憶部のカードデータには、追加コードを追加できる追加可能領域を備えたことを特徴とする。
【0011】
第3の発明は、商品等の受け取りが可能な商品受け取り用カードと、この商品受け取り用カードに添付した受け取り商品の種類や金額などのカード情報を含む一方のカードコードと、上記一方のカードコードと関連づけた他方のカードコードと、このカードコードを読みとるリーダーと、このリーダーに接続可能した加盟者側の端末と、この加盟者側端末に接続した中央管理コンピュータと、この中央管理コンピュータに接続したバンクコンピュータとを備え、バンクコンピュータには加盟者による引き出しが可能な自己口座と、加盟者による引き出しが制限される制約付口座とを設け、上記商品受け取り用カードを加盟者が販売したとき、加盟者は、一方のカードコードをリーダーおよび端末を介して中央管理コンピュータに送信するとともに、この商品受け取り用カードを販売した加盟者の加盟者情報も中央管理コンピュータに送信し、カード情報と加盟者情報を送信された中央管理コンピュータは、上記商品受け取り用カードを販売した加盟者の制約付口座に対する送金命令をバンクコンピュータに送信し、上記送金命令を送信されたバンクコンピュータは、上記カード情報に応じてカードを販売した加盟者の自己口座からこの加盟者の制約付口座に送金をおこない、加盟者が商品等の受け渡しをしたとき、加盟者は、他方のカードデータをリーダーおよび端末を介して中央管理コンピュータに送信するとともに、この商品の受け渡しをした加盟者の加盟者情報も中央管理コンピュータに送信し、上記カード情報と加盟者情報を送信された中央管理コンピュータは、この受け渡しをおこなった加盟者の自己口座に対する振り込み命令をバンクコンピュータに送信し、バンクコンピュータは上記カード情報に応じて上記カードを販売した加盟者の制約付口座から、上記商品等の受け渡しをおこなった加盟者の自己口座に振り込みをおこなうことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
この実施形態では、メッセージカードを用いて花束を贈ったり、それを受け取ったりするシステムについて説明する。すなわち、加盟者である販売店で商品受渡用カードであるメッセージカードを販売するとともに、花を特定の人に贈ろうとしている贈呈者は、この販売店でメッセージカードを購入して花の送り先である受贈者にこの購入したメッセージカードを贈呈する。メッセージカードを贈呈された受贈者は、加盟者である花屋で上記メッセージカードを提示して花束を受け取る。以下には、この実施態様について、具体的に説明する。
【0013】
図1に示したように、加盟者である販売店の端末1と、同じく加盟者である花屋の端末2と中央管理コンピュータ3とを通信回線を介して接続するとともに、中央管理コンピュータ3と金融機関であるネットバンクのバンクコンピュータ4とを通信回線を介して接続している。
なお、上記販売店は、それが花屋であってもよいし、カード販売専門店であってもよいこと当然である。
上記中央管理コンピュータ3には、処理部5と、メッセージカードのデータを記憶するカード記憶部6と、加盟者のデータを記憶する加盟者記憶部7とを備えている。
【0014】
上記カード記憶部6には、待機フォルダ、販売用フォルダ、販売済みフォルダ、使用済みフォルダを設け、メッセージカードの流れに応じてこのカードのカードデータが上記いずれかのフォルダに格納されるようにしている。
上記加盟者記憶部7には、加盟者の名前、住所、電話番号、加盟者が所属する団体名などのほかに、この加盟者の口座番号などの加盟者データを初期データとして記憶させる。さらに、この加盟者の初期データを加盟者毎に設定された加盟者IDと関連付けて記憶させている。
【0015】
また、加盟者はメッセージカードの販売店であるのか、あるいは花束を受け渡す花屋であるのかを登録し、この登録内容もまた加盟者記憶部7に記憶されるようにしている。このように、加盟者は販売店か花屋の何れかを登録することにより、業務を特化することができる。すなわち、カード販売店はカード販売の専業店として登録でき、また、花屋ではカードを扱わない花屋専門店として登録することができる。
上記のように業務を特化することによって、例えば設備投資の増大を抑えることができる。なぜなら、花屋の設備をもたない販売店が新たにこのシステムの加盟者になろうとしたときであっても、この販売店ではカードを売れるような設備をもっていればよく、特別に花屋の設備投資をする必要がないからである。
また、上記加盟者記憶部7には口座番号を記憶させているが、この口座番号とは、バンクコンピュータ4に開設した自己口座の口座番号である。この自己口座は加盟者が自由に出し入れできる口座にしている。
【0016】
また、図2に示したように、上記メッセージカード8には、カードコードとしてバーコードからなる販売用コード9と受渡用コード10とを印刷してある。この販売用コード9の情報を処理部5に送信することによって、この処理部5では、このメッセージカード8のカード番号や、受渡が可能な商品の種類や、商品の値段などを判断することができる。上記メッセージカード8のカード番号とは、カードの通し番号などからなる、各カード固有の番号である。
【0017】
また、カード記憶部6に記憶されているカードデータには、このカードデータに自分だけの追加コードを設定することができる追加可能領域を備えている。
すなわち、メッセージカード8を入手した者が、端末を介して中央管理コンピュータ3にアクセスして、このカードデータに追加コードを設定できるようにしている。このようにして設定された追加コードは上記カードデータの追加可能領域に記憶されるようにしている。
【0018】
そして、上記メッセージカードの所有者が実際花束を受け取る場合には、追加コードを入力し、この記憶されている追加コードとの照合をおこない、上記追加コードが一致した場合に、この所有者は花束を受け取ることができる。このように追加可能領域を用いて、追加コードを設定することができるので、追加コードを知っている本人のみが花束を受け取ることができる。
なお、メッセージカードを購入した贈呈者が追加コードを設定してもよい。この場合に、当該追加コードは、メッセージカード8に表示されないので、それを受け取った者は、追加コードの内容がわからないことになる。したがって、贈呈者が追加コードを設定したときには、その追加コードの内容を、手紙や電話等の手段を介して受贈者に連絡しなければならない。
いずれにしても、追加コードを設定することによって、不正使用を防止できることになる。
【0019】
一方、受渡用コード10とは、上記販売用コード9を基に導き出したコードであって、上記販売用コード9に一定値を加算したり乗算したりして算出したものである。つまり、販売コード9からこの受渡用コード10を簡単に推測できないようにするために、両者の間を一定の方程式で関連づけるようにしている。
また、上記受渡用コード10には剥離可能な被覆層としてシール11を貼って、このシール11を剥がさないと、上記受渡用コード10が見えないようにしている。ただし、この被覆層は、コインなどを使って簡単にはぎ取れる塗料を使ってもよい。
【0020】
また、メッセージカード8を販売する販売店では、メッセージカード8を仕入先から仕入れるが、100枚あるいは1000枚単位で仕入れることが多い。そこで、上記メッセージカード8を100枚あるいは1000枚の束にして、この束毎に束コードをつけている。
この束コードは、上記販売用コード9あるいは受渡用コード10とは別のバーコードで、例えば、束A1、束A2といったコードナンバーを付している。また、上記束コードは、販売用コード9の情報と関連付けて、カードデータとしてカード記憶部6の待機フォルダに記憶させている。
【0021】
上記のような販売用コード9、受渡用コード10、および束コードは、カード販売店あるいは花屋に設けた図示していないリーダーで読みとることができるようにしている。また、このリーダーは端末1,2に接続することができるようにしている。
したがって、上記リーダーで各コードを読みとり、その読み取った情報を端末1,2に送ることによって、読みとったメッセージカード8の情報を上記中央管理コンピュータ3に送信することができる。
【0022】
また、上記リーダーには、加盟者IDを記憶させ、上記コード情報を中央管理コンピュータ3に送信すると、この加盟者IDも中央管理コンピュータ3に同時に送信されるようにしている。
上記加盟者IDが送信されることによって、この加盟者が販売店として登録されているのか、あるいは、花屋として登録されているのかが判断できるようにしている。そして、販売店がカード3を販売したときには販売用コード9を読みとり、花屋が花束を受け渡したときには受渡用コード10を読みとり、これらコード9,10を読みとったら、これを中央管理コンピュータ3に送信するようにしている。上記中央管理コンピュータ3は、販売店として登録されている加盟者から受渡コード10が送信された場合には、受け渡しに伴うその後の手続を受け付けないようにしている。同様に、花屋として登録されている加盟者から販売用コード9が送信された場合にも、メッセージカード8の販売に伴う手続を受け付けないようにしている。ただし、上記花屋が販売コード9を送信することによって、このメッセージカードの有効性や、受け渡し商品の金額などを確認できるようにしている。これについては、後で詳細に説明する。
【0023】
また、上記のような中央管理コンピュータ3は、金融機関のコンピュータであるバンクコンピュータ4に接続しているしているが、このバンクコンピュータ4には、上記加盟者の自己口座とは別に、制約付口座を設けるようにしている。この制約付口座とは、加盟者による自由な引き出しができないようにあらかじめ契約で定めている口座である。すなわち、制約付口座からの引き出しは、中央管理コンピュータ3からの引き出し命令があったときだけできるようにしている。
【0024】
以下に、実際のメッセージカード8の流れと、情報の流れとを具体的に示すとともに、上記情報の流れに沿った、中央管理コンピュータ3の処理を説明する。加盟者である販売店では、例えば、1000枚のメッセージカード8の束を仕入先から仕入れる。このとき、販売店側では束についている束コードをリーダーで読みとって、この束コードの情報を、端末を介して中央管理コンピュータ3の処理部5に送信する。中央管理コンピュータ3に束コードの情報が入力されたら、処理部5がカード記憶部6の待機フォルダからこの束コードが関連付けられているカードデータを抽出する。
この待機フォルダに記憶されているのは、仕入れ前のカードである。このように仕入れ前のカードを待機フォルダに記憶させることによって、どのカードが仕入れ前なのか、あるいは、すでに仕入れられたものなのかを簡単に判断することができる。
【0025】
また、上記束コードの情報を処理部5に送信したとき、リーダーに設定した販売店の加盟者IDも同時に送信される。処理部5では、この加盟者IDを基に、加盟者記憶部7から加盟者データを抽出し、この加盟者データをカードデータに添付する。そして、このカードデータを待機フォルダから販売用フォルダに移行する。
【0026】
上記のように、上記販売店は束コードを読みとるだけで、1000枚分のメッセージカード8のカードデータを販売用フォルダに移行することができるので、一枚一枚読みとる必要がない。もし、上記メッセージカードのバーコードを一枚一枚読みとる場合には、販売店の店員の作業量が非常に多くなり、その分時間も長くかかる。さらに、読みとる枚数が多くなればなるほど、読みとりミスが発生しやすくなる。これに比べて、この実施形態では束コードを読みとるだけでいいので、作業時間が非常に短縮され、作業の手間も大幅に軽減することができるとともに、読みとり時のミスも防止することができる。
【0027】
上記のように販売用フォルダにカードデータを移行することによって、このカードデータを有するメッセージカード8が仕入れられたということが確認できる。
また、バーコードのコード情報を中央管理コンピュータ3に送ったとき、加盟者IDも同時に送信されるので、処理部5はこの加盟者の加盟者データを抽出し、この加盟者が販売店として登録されているかどうかを判断する。販売店として登録されていない場合には手続を中断し、登録されている場合には手続を続行する。このように、販売店として登録されていない場合に、手続を受け付けないようにすることによって、他の加盟者が上記販売店になりすまして取引をするといった不正を防止することができる。また、上記加盟者IDによって、どの販売店によってカード8の束が仕入れられたのかが分かるようになっている。したがって、仕入れた後でも、この販売店を確認することができ、仕入先としても安心して上記カード8を納品することができる。
【0028】
なお、上記販売店が仕入れたメッセージカード8の仕入れ値は、カード代だけであり、上記メッセージカード8で受け渡しができる花束代を含まない。このように仕入れ値をカード代だけにすることによって、販売店が仕入れ時に支払う金額が少なくなる。したがって、一度に大量のメッセージカード8を仕入れても、この販売店の資金負担を少なくすることができ、その分、販売店のリスクを軽減することができる。販売店のリスクとしては、例えば、仕入先からメッセージカード8を大量に仕入れたが、このメッセージカード8が売り切れずに残ってしまった場合などが考えられる。
【0029】
次に、上記販売店は、仕入れたメッセージカード8を贈呈者に販売する。上記販売店がメッセージカード8を贈呈者に販売する場合、販売するメッセージカード8の販売用コード9をリーダーで読みとって、このコード情報を中央管理コンピュータ3に送信する。
また、上記メッセージカード8を中央管理コンピュータ3に送信したとき、これと同時に上記販売店の加盟者IDも中央管理コンピュータ3に送信される。
【0030】
中央管理コンピュータ3は、送信された販売用コード9の情報と一致するカードデータを販売用フォルダから抽出する。また、この抽出したカードデータに添付された加盟者データと、送信された加盟者IDとが一致するかどうかを判断する。すなわち、メッセージカード8を仕入れた加盟者と、この仕入れたカード8を販売した加盟者とが同一であることを確認するためである。
上記加盟者データが一致した場合には、このメッセージカード8は販売可能であると判断する。
【0031】
一方、販売用フォルダに送信されたカードデータと一致するカードデータがなかったり、あるいは、記憶されている加盟者データと、入力された加盟者IDとが一致しなかったりした場合には、このメッセージカード8が不正なカードである可能性があると判断して、処理部5はエラーメッセージを販売店の端末1に表示する。そして、これ以降の手続を受け付けないようにする。
【0032】
上記メッセージカード8が販売可能であると判断された場合、上記処理部5では、カード記憶部6に記憶されているカードデータからカード番号や、このカードで受渡ができる商品の種類、値段などを導き、この情報を販売店の端末に表示する。
販売店では、上記表示された値段を見て、このメッセージカード8を贈呈者に販売することができる。
上記販売店が贈呈者に販売した値段には、メッセージカード8の仕入れ値と、受渡ができる花束の値段と、販売店の利益とが含まれている。
【0033】
上記販売店が贈呈者にメッセージカード8を渡し、贈呈者から代金を受け取る。この販売店が上記代金を受け取ったら、販売店は端末1を介して販売終了の合図として販売用コード9を中央管理コンピュータ3に送信する。販売用コード9を送信された中央管理コンピュータ3の処理部5は、このメッセージカード8のカードデータを販売用フォルダから販売済みフォルダに移行するとともに、販売の日時データを記憶するようにしている。そして、処理部5は、この日付から一定期間花束の受け渡しができない不使用期間を設定し、この不使用期間をカードデータに追加してカード記憶部6に記憶させる。
【0034】
上記のように不使用期間を設定することによって、例えば販売店側の不正を防止することができる。
すなわち、販売店の店員などが販売したメッセージカード8をコピーしておいて、このコピーを使用して花束を受け取ろうとした場合、早くこのコピーを使ってしまいたいという心理が働く。しかし、このコピーを使用しようとしても、上記不使用期間内は使用することができない。したがって、上記のような販売店の不正を防止することができる。
【0035】
また、上記処理部5は、送信された加盟者IDに基づいて、加盟者記憶部7の加盟者データから販売店の口座番号を抽出する。そして、処理部5は、この販売店の口座番号から制約付口座への送金命令をバンクコンピュータ4に送信する。この送金命令は、花束の金額と同一の金額の送金を命令するものである。
【0036】
上記送金命令が送信されたバンクコンピュータ4は、上記送金の金額分を上記販売店の自己口座から制約付口座に送金する。この制約付口座というのは、加盟者が自由に預金の引き出しをおこなうことができない口座なので、この販売店による不正な使い込み等を防止することができる。
【0037】
上記制約付口座への送金が終了したら、処理部5は、販売店の端末1の表示部に上記送金された金額と送金終了の合図とを表示する。このように、送金された金額を表示することによって、販売店は、自己口座から制約付口座にいくら送金されたのかを確認することができ、販売店はこの送金を確認してから、贈呈者にメッセージカード8を手渡すことができる。したがって、販売店にとって、信頼性の高いシステムとなる。
【0038】
上記のようにして、贈呈者は販売店からメッセージカード8を購入するが、この贈呈者は、購入後に自己の端末を介して、上記中央管理コンピュータ3にアクセスし、上記購入したメッセージカード8の追加領域に追加コードを設定することができる。
すなわち、贈呈者は中央管理コンピュータ3にアクセスして、販売用コード9を数字化した番号を手入力する。上記販売用コード9を数字化した番号は、上記販売用コード9の下に記載するようにしている。
【0039】
上記販売用コード9が入力されたら、処理部5はこのカードデータを販売済みフォルダから検出する。そして、このカードデータに追加コードが設定されているかどうかを判断する。
そして、追加コードが設定されていない場合、追加コードの入力画面を端末の表示部に表示する。上記入力画面が表示されたら、上記贈呈者はこの入力画面に自らが決めた数字や文字からなる追加コードを入力することができる。
【0040】
一方、追加コードがすでに設定されている場合には、その旨を贈呈者の端末の表示部に表示する。この場合、贈呈者がすでに設定されている追加コードを入力した上で、新しい追加コードを入力すれば、この追加コードを変更することができる。
【0041】
次に、上記販売店からメッセージカード8を購入した贈呈者は、このメッセージカード8を受贈者に送る。ここで、贈呈者が追加コードを設定している場合には、この追加コードを受贈者に伝えるようにする。追加コードは、メッセージカード8に直接書いて伝えてもいいし、口頭で伝えるようにしてもよい。
また、メッセージカード8を受け取った受贈者は、端末を用いてこの追加コードの有効性を確認したり、変更したりすることができる。すなわち、端末を用いて中央管理コンピュータ3に接続し、シールなどで隠されずに露出している販売コードを入力する。このメッセージカード8に追加コードが設定されている場合には、処理部5によって追加コードの入力要求がされる。この要求にしたがって受贈者は追加コードを入力する。そして、追加コードが一致しているかどうかを処理部5で判断し、一致していれば、その旨が表示さる。また、入力された追加コードが一致していれば、先に説明したようにこの追加コードを変更することもできる。
【0042】
一方、追加コードが一致していない場合には、その旨が表示される。この場合、贈呈者が追加コードを間違えて伝えたか、あるいは、不正なメッセージカード8である可能性がある。
このように受贈者は、自分が使用する前に、そのメッセージカード8の有効性を確認することができるので、受贈者にとって信頼性の高いシステムとなる。
【0043】
上記追加コードの確認の結果、メッセージカード8が有効であった場合には、受贈者は、このメッセージカード8を花屋に提示すれば、花束を受け取ることができる。
上記メッセージカード8を提示された花屋は、このメッセージカード8の販売用コード9をリーダーで読みとる。そしてこの販売用コード9のコード情報を、端末を介して中央管理コンピュータ3に送信する。
【0044】
上記コード情報が送信されたら、中央管理コンピュータ3の処理部5は、このコード情報に一致するカードデータを、販売済みフォルダから検索する。
そして、上記検索の結果、上記販売済みフォルダに、送信されたコードに一致するカードデータがない場合には、上記花屋の端末の表示部にエラーメッセージを表示して、その後の手続を受け付けないようにする。この場合、メッセージカード8が正規のルートで販売されていない可能性がある。
【0045】
一方、上記販売済みフォルダにカードデータが記憶されている場合、処理部5は、このカードデータの不使用期限を抽出し、不使用期限を経過しているかどうかを判断し、不使用期限を通過している場合には、手続を続行し、その旨を花屋の端末2に表示する。そして、不使用期限内の場合には、その後の手続を受け付けない。
【0046】
このように、花屋はそのメッセージカード8が正規のルートで販売されたのかどうかを確認することができる。したがって、花屋にとって安全性の高いシステムにすることができる。
【0047】
次に、上記花屋は受渡用コード10をリーダーで読みとる。ここで、この受渡用コード10にはシール11が貼ってあるので、花屋はシール11を剥がしてからこの受渡用コード10を読みとる。また、このシール11は一度剥がしたら再び貼ることができないようなものを使用している。
したがって、すでに受渡用コード10のシール11が剥がされている場合には、使用済みのカードである。
【0048】
上記のように、メッセージカード8を見てすぐに有効なカードであるかどうかが分かるので、例えば受贈者が一度商品を受け取ったカードで、再び商品を受け取るということを防止することができる。
また、上記メッセージカード8を不正にコピーしようとした場合であっても、上記受渡用コード10にシール11を貼ったままでは、この受渡用コード10をコピーすることができない。したがって、このようなコピーによる不正も防止することができる。
【0049】
そして、上記受渡コードにシール11が貼ってあるのを花屋が確認したら、この花屋はシール11を剥がし、受渡用コード10を読みとる。読みとった受渡用コード10の情報は、端末2を介して中央管理コンピュータ3に送信される。
ここで、上記中央管理コンピュータ3の処理部5は、先に花屋の端末2から送信された販売用コード9に基づいて、受渡用コード10を算出する。そして、この処理部5は、上記算出したコードと送信された受渡用コード10とを比較する。
比較した結果、上記算出したコードと送信されたコードが一致しない場合に、このメッセージカード8の受渡用コード10が改竄されたものと判断し、端末にエラーメッセージを表示する。そして、その後の手続を受け付けないようにする。
【0050】
一方、算出したコードと送信された受渡用コード10とが一致した場合、処理部5は、販売済みフォルダに記憶されているカードデータに、追加コードが設定されていないかどうかを判断する。上記追加コードが設定されている場合には、処理部5は、追加コード入力画面を花屋の端末2に表示する。
花屋は上記追加コード入力画面が表示されたら、受贈者に花屋の端末2を介して追加コードを入力してもらう。そして、この追加コードを処理部5に送信する。処理部5では、送信された追加コードとカードデータに追加記憶されていた追加コードとを比較し、これが一致していればこの受贈者を正規の所有者であると判断し、手続を続行する。また、上記追加コードが一致していない場合には、この受贈者が不正にメッセージカード8を入手した可能性があるとして、その後の手続を受け付けないようにする。
【0051】
このように、受贈者に追加コードを入力してもらうことによって、正規の所有者しか花束を受けることができない。したがって、例えば受贈者がメッセージカード8を紛失してしまい、第三者がこのカード8を拾って花束を入手しようとしても、上記追加コードを知らない限り花束を受け取ることができない。したがって、受贈者にとって、セキュリティー性の高いシステムとなる。
【0052】
上記追加コードが一致したら、処理部5は、このカードデータに含まれる花束の種類と金額とを花屋の端末2の表示部に表示する。
したがって、花屋は表示された花束の種類と金額を見て、花束を受贈者に渡すことができる。
【0053】
さらに、上記処理部5は、送信された花屋の加盟者IDと一致する加盟者データを加盟者記憶部7から抽出する。そして、処理部5は、この加盟者が花屋として登録されているかどうかを判断する。花屋として登録されていない場合には手続を中断し、花屋として登録されている場合には手続を続行する。
さらに、処理部5は、カードデータから花束の金額を特定するとともに、上記加盟者記憶部7から花屋の自己口座の口座番号を特定する。そして、処理部5は、制約付口座から花屋の自己口座へ花束の金額の振り込みをおこなう振り込み命令をバンクコンピュータ10に送信する。
【0054】
ここで、上記制約付口座には、販売店がメッセージカード8を販売した時点で、このメッセージカード8で受け渡しがおこなわれる花束の金額が送金される。したがって、メッセージカード8が正規に取り引きされている場合には、花屋が花束の受け渡しをおこなったときに、上記制約付口座の花束の金額分が、花屋の自己口座に即座に振り込まれる。
【0055】
上記のように振り込みをおこなったら、処理部5は、販売済みフォルダのカードデータを使用済みフォルダに移動する。このように振り込みが終わったカードデータを使用済みフォルダに移動することによって、もし、同じカードで何度も花束を受けようとしたときには、それを簡単に検出することができ、不正な受け取りを防止することができる。
【0056】
また、上記振り込みが終了したら、処理部5は、花屋の端末2の表示部に上記振り込まれた金額と、振り込み終了の合図を表示する。このように、表示部に振り込まれた金額を表示することによって、花屋は、この金額を確認することができる。
そして、花屋は、この振り込みを確認してから、受贈者にメッセージカード8を返すとともに、花束を渡すことができる。したがって、花屋にとって、信頼性の高いシステムとなる。
なお、受贈者はカード記憶部6に記憶されているのと同じ値段の花束を受け取ることができるが、上記記憶されている値段に自分でいくらか追加すれば、追加した分高い花束を受け取ることもできる。また、受贈者は、上記記憶されている値段よりも低い値段の花束を受け取ってもよい。この場合、花屋が差引額を現金で受贈者に渡すようにしてもよいし、差引額分だけはまた後で使用できるようにしてもよい。
【0057】
上記のような決済システムによれば、コード情報であるバーコードをコピーしようとしても、受渡用コード10にはシール11を貼ってあるので、完全なコピーをすることができない。したがって上記コピーによる不正を防止することができる。
また、メッセージカード8を販売店が仕入れたとき、販売店が贈呈者にメッセージカード8を販売したとき、および、花屋が受贈者に花束を渡したときには、それぞれの時点で販売店あるいは花屋がコードを読みとり、これらの情報をカード記憶部6に記憶する。したがって、同じコードのメッセージカード8で何度も花束を受け取ろうとすると、中央管理コンピュータ3側でこれを検出することができる。つまり、もし、メッセージカード8をコピーすることができたとしても、このメッセージカード8は一回しか使えない。したがって、花束を受け渡す花屋が損をするようなことを防止することができ、加盟者にとってセキュリティー性の高いシステムとなる。
【0058】
また、正規に販売されたバーコードからその前後の番号のバーコードを予測し、この予測したバーコードを印刷しようとしても、受渡用コード10は販売用コード9を基に演算したものである。したがって、演算のための方程式を解読できない限り、受渡用コード10を予測することはできない。受渡用コード10を予測することができないので、上記印刷による不正行為も防止することができる。
【0059】
さらに、販売店がメッセージカード8を贈呈者に販売すると同時に、そのメッセージカード8で受け渡しがされる花束の金額分が制約付口座に送金されるようにしている。したがって、販売店が自ら送金手続をおこなう必要がない。また、上記送金が販売と同時におこなわれるので、この送金が遅くなったりすることがない。しかも、上記制約付口座に送金された花束代金は、販売店が引き出すことができないので、この制約付口座に送金した花束代金を販売店に不正に使用されるのを防止することができる。
【0060】
また、上記メッセージカード8で花束の受け渡しがおこなわれると同時に、上記保管していた金額が花束を受け渡した花屋に振り込まれる。したがって、花屋は迅速にかつ確実に花束代金を受け取ることができ、加盟者にとって信頼性の高いシステムとすることができる。
しかも、上記販売店や花屋などの加盟者は、メッセージカード8のコード情報を読みとるだけで、上記決済を終了することができるので、その手続が非常に簡便である。
【0061】
さらに、バンクコンピュータ4は、中央管理コンピュータ3の処理部5からの信号に基づいて、自己口座から制約付口座へ指定金額を振り込んだり、あるいは制約付口座から自己口座へ指定金額を振り込んだりするだけでよい。すなわち、このバンクコンピュータでユーザーの認証をしたり、カードデータの確認をしたりする必要がない。したがって、既存のバンクコンピュータ4のバンクコンピュータを組み替えることなく、この既存のバンクコンピュータを使用することができる。
【0062】
なお、受渡コードをシール11で覆い、このシール11を一度剥がしたら再びはれないようにしているが、シール11とカードとの間を柄などで連続性をもたせるようにしてもよい。そして、この柄を複雑にすることによって、一度剥がしたシール11をこの連続性が断たれないように再び張り直すことが非常に困難になる。したがって、シール11を剥がした場合には、この剥がしたことが分かるようになる。
また、コインなどでこすると剥がれるような被覆層で上記受渡コードを覆うようにしてもよい。
このようにシール11は、受渡コードが見えないように覆う目的と、一度剥がしたらそれが分かるようにする目的との両方を達成することができればどんなものでもよい。
また、販売コードと受渡コードの両方にシール11を貼るようにしてもよい。
【0063】
また、メッセージカード8によって花束を受け取るようにしているが、受け取る商品が花束に限ったものではない。また、商品に限らず、様々なサービスを受けられるようにしてもよい。
さらに、商品等の購入権として、メッセージカード8を用いているが、上記メッセージカード8に限ったものではなく、コード情報が読みとれるように設けられるものであれば何でもよい。
【0064】
また、カードコードとして、バーコードを用いるようにしているが、バーコードだけでなくてもよい。さらに、このコード情報は1次元のコード情報だけでなく、2次元のものでもよい。
また、上記カードコードで受け取ることができる商品やその金額を決めるようにしているが、金額だけを決めて、商品は受贈者が選べるようにしてもよい。また、金額についても、贈呈者が自由に設定できるようにしてもよい。そして、この設定した金額をカードコードとして入力することによって、これを受け取った受贈者が上記設定した金額分の商品あるいはサービスを受けられるようになる。
【0065】
さらに、上記のような決済システムの中で、商品受け取り用カードを使用する場合には、このカードの販売用コードあるいは受渡用コードを必ずしもシールなどの被覆層で覆う必要はない。なぜなら、上記のような決済システムを用いることによって、上記カードを用いて商品を受け取れるのは一回限りにすることができるので、コードをコピーされたとしても、加盟店側の損失は防止できるからである。
また、上記のように被覆層で覆わない場合には、カードをコピーすればそれが一目で分かるような細工などを施して、コピーを判断できるようにしてもよい。さらに、販売の事実や受渡の事実が一目で分かるように、販売用コードや、受渡用コードに販売済みあるいは受渡済みの印を付けるようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
第1の発明によれば、商品受け取り用カードに受け取り商品の種類や金額などのコード情報を含む一方のカードコードと、上記一方のカードコードを基に一定の法則によって導き出した他方のカードコードとを備えることとしたので、上記一方のカードコードから、他方のカードコードを予測することはほとんどできない。したがって、上記2つのカードコードを不正に印刷してこれらを使用するのを防止することができる。
【0067】
さらに、他方のカードコードを剥離可能な被覆層で覆ったので、この剥離層が剥がれていれば、一度使用したカードであると判断することができる。したがって、同じカードで何度も商品を受け取るといった不正行為を防止することができる。
しかも、カードをコピーしようとした場合には、被覆層で覆ったカードコードをコピーすることができないので、コピーによる不正も防止することができる。
【0068】
第2の発明によれば、カードデータに、追加コードを追加できる追加可能領域を備え、カード所有者によって上記追加コードを追加することができることとしたので、この追加コードを照合することによって、正規のカード所有者以外によるカード使用を防止することができる。
【0069】
第3の発明によれば、加盟者の端末から中央管理コンピュータへと加盟者情報が送信されたとき、上記中央管理コンピュータは、上記加盟者情報と、この加盟者の自己口座から制約口座への送金命令と、送金金額データとをバンクコンピュータに送信し、バンクコンピュータは、上記送金金額分を上記加盟者の自己口座から制約付口座へと送金することとしたので、上記制約付口座に送金された送金金額分は加盟者によって引き出されることがない。したがって、加盟者にとっての高い信頼性を維持することができる。
しかも、上記加盟者は、加盟者情報を、端末を介して送信するだけでよいので、その手続が非常に簡便である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の全体概要図である。
【図2】メッセージカードの平面図である。
【符号の説明】
1 販売店の端末
2 花屋の端末
3 中央管理コンピュータ
4 バンクコンピュータ
5 処理部
7 加盟者記憶部
8 メッセージカード
9 販売用コード
10 受渡用コード
11 シール
Claims (3)
- 商品等の受け取りが可能な商品受け取り用カードであって、受け取り商品の種類や金額などのカード情報を含む一方のカードコードと、この一方のカードコードと一定の法則によって関連づけた他方のカードコードとを備え、上記他方のカードコードを剥離可能な被覆層で覆った商品受け取り用カード。
- 一方のカードコードおよび他方のカードコードに対応したカードデータを中央管理コンピュータのカード記憶部に記憶するとともに、上記カード記憶部のカードデータには、追加コードを追加できる追加可能領域を備えた請求項1記載の商品受け取り用カード。
- 商品等の受け取りが可能な商品受け取り用カードと、この商品受け取り用カードに添付した受け取り商品の種類や金額などのカード情報を含む一方のカードコードと、上記一方のカードコードと関連づけた他方のカードコードと、このカードコードを読みとるリーダーと、このリーダーに接続可能した加盟者側の端末と、この加盟者側端末に接続した中央管理コンピュータと、この中央管理コンピュータに接続したバンクコンピュータとを備え、バンクコンピュータには加盟者による引き出しが可能な自己口座と、加盟者による引き出しが制限される制約付口座とを設け、上記商品受け取り用カードを加盟者が販売したとき、加盟者は、一方のカードコードをリーダーおよび端末を介して中央管理コンピュータに送信するとともに、この商品受け取り用カードを販売した加盟者の加盟者情報も中央管理コンピュータに送信し、カード情報と加盟者情報を送信された中央管理コンピュータは、上記商品受け取り用カードを販売した加盟者の制約付口座に対する送金命令をバンクコンピュータに送信し、上記送金命令を送信されたバンクコンピュータは、上記カード情報に応じてカードを販売した加盟者の自己口座からこの加盟者の制約付口座に送金をおこない、加盟者が商品等の受け渡しをしたとき、加盟者は、他方のカードデータをリーダーおよび端末を介して中央管理コンピュータに送信するとともに、この商品の受け渡しをした加盟者の加盟者情報も中央管理コンピュータに送信し、上記カード情報と加盟者情報を送信された中央管理コンピュータは、この受け渡しをおこなった加盟者の自己口座に対する振り込み命令をバンクコンピュータに送信し、バンクコンピュータは上記カード情報に応じて上記カードを販売した加盟者の制約付口座から、上記商品等の受け渡しをおこなった加盟者の自己口座に振り込みをおこなう商品受け取り用カードを用いた決済システム。
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