JP4390085B2 - 液体吐出制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出制御装置に関する。
インク吐出用のノズルを複数形成して印刷を実現するプリンタであって、各色のインクを吐出するためのノズル列をそれぞれ多重化(複数列化)したものが存在する。かかるプリンタでは、インク色毎に一のノズル列(適宜、メインのノズル列と呼ぶ。)のノズルと他のノズル列(適宜、バックアップ用のノズル列と呼ぶ。)のノズルとを選択的に使用可能である。具体的には、一枚の画像印刷に際し、メイン(或いはバックアップ用)のノズル列のみを使用したり、メインのノズル列のノズルとバックアップ用のノズル列のノズルとを所定の使用比率で使い分けて印刷することが可能である。
各ノズルにおいては、インク吐出量のばらつきやインク吐出方向のばらつき(まとめて、インク吐出性能のばらつきと呼ぶ。)がそれぞれに存在する。インク吐出性能のばらつきは、印刷結果における各ノズルに対応したライン毎に濃度ムラを発生させる原因となる。このような濃度ムラの発生を抑制するために、ノズル毎のインク吐出性能のばらつきに起因した上記ライン毎の補正値を、所定のテストパターンの印刷結果に基づいて予め取得しておき、印刷処理時には、印刷対象画像を表す画像データの各画素を補正値によって補正していた(特許文献1参照。)。
国際公開第WO2005/042255号
上述したように、ノズル列を多重化したプリンタにおいては、一枚の画像の印刷に際しメインのノズル列とバックアップ用のノズル列とを併用することがある。ここで、両ノズル列の使い分けの態様は、各ノズルの熱対策や、吐出不良ノズル使用の回避等の観点から様々であるが、良好な印刷結果を得るには、上記濃度ムラを抑制するための補正を画像データに対して行う必要がある。しかし、画像データの各画素に対する補正の度合いは、上記ノズル列の使い分けの態様毎に異なる。そのため、ノズル列を多重化したプリンタによって常に良好な印刷結果を得るには、補正に必要なデータ量が膨大なものとなり、かつ補正のためのシステムが複雑化してしまうという課題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、少ないデータ量および簡易な処理によって、画像データに対して複数のノズル群の使い分けの態様毎に適した補正を実行し、常に良好な液体吐出結果を得ることの可能な液体吐出制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかる液体吐出制御装置は、複数の液体吐出用のノズルからなるノズル群を複数有する液体吐出機構を制御する。ここで、使用比率決定手段は、液体吐出を行う際の上記複数のノズル群間の使用比率を決定する。例えば、2つのノズル群が存在する場合、一方のノズル群と他方のノズル群との使用比率を決定する。補正データ生成手段は、ノズル群間の複数の使用比率にそれぞれ応じた各液体吐出結果の濃度を補正するための各補正データを利用して、上記決定した使用比率に対応した補正データを生成する。画像データ補正手段は、所定の画像データを上記生成した補正データに基づいて補正する。吐出実行制御手段は、上記補正後の画像データおよび上記決定した使用比率に基づいて各ノズル群の駆動による液体吐出を実行させる。
このように本発明によれば、ノズル群間の複数の使用比率にそれぞれ応じた各液体吐出結果の濃度を補正するための各補正データを利用して、任意の使用比率に応じた補正データを生成することができるため、複数のノズル群を各種比率にて使い分けて液体吐出を行う際の画像データの補正に必要なデータ量が非常に少なくて済む。また、液体吐出に用いる各ノズル群の使用比率に応じた度合いにて、各ノズル群の液体吐出性能のずれが補償された液体吐出結果が得られるため、全体として濃度ムラが適切に抑えられた良好な出力結果が得られる。
補正データ生成手段は、上記複数の使用比率にかかる各補正データ(ノズル群間の複数の使用比率にそれぞれ応じた各液体吐出結果の濃度を補正するための各補正データ)を取得するとともに、当該取得した各補正データを参照して上記決定した使用比率に応じた補間を行うことにより、上記決定した使用比率に対応した補正データを生成するとしてもよい。ここで言う補正データの取得とは、補正データを外部の装置から入力する処理や、液体吐出制御装置が備える記憶媒体に予め保存されていた補正データを読み出す処理や、さらには、補正データを生成し取得する処理等が含まれる。かかる構成によれば、補間という簡易な手法で、上記決定した使用比率に対応した補正データを得ることができる。
他の構成例として、補正データ生成手段は、上記複数の使用比率にかかる各補正データに基づく補間により得られた近似式の係数を取得するとともに、当該係数と上記決定した使用比率とに基づいて、上記決定した使用比率に対応した補正データを生成するとしてもよい。つまり、上記複数の使用比率にかかる各補正データ自体を参照して補間を行う代わりに、上記複数の使用比率にかかる各補正データに基づいて得られた補間のための近似式の係数を情報として取得し、この係数に基づいてそのときの液体吐出制御処理に必要な補正データを生成する。かかる構成とすれば、複数のノズル群を所定比率で使い分けて液体吐出を行う際の画像データの補正に必要なデータ量をより少なくすることができる。
ここで使用比率決定手段は、上記液体吐出機構の状態または外部からの指示に基づいて使用比率を決定するとしてもよい。かかる構成によれば、液体吐出を行う際の各ノズル群の使用比率を、液体吐出機構の状態やユーザの意思等に応じて決定することができる。
一例として、使用比率決定手段は、ノズル群の温度を取得するとともに、当該温度に応じて使用比率を決定するとしてもよい。ノズル温度の上昇は、液体吐出の不具合を発生させる要因となる。そこで例えば、一のノズル群の温度が高い場合には当該一のノズル群の使用率を下げ、他のノズル群の使用率を上げるような、ノズル群間の使用比率を決定する。
また他の例として、使用比率決定手段は、ノズル群の吐出不良情報を取得するとともに、当該吐出不良情報に基づいて使用比率を決定するとしてもよい。この場合例えば、一のノズル群について吐出不良であることを示す情報を取得した場合には、他のノズル群の使用率をそれまでよりも上げるような使用比率を決定したり、上記他のノズル群の使用率を100%にしたりする。
本発明の他の構成例として、補正データ生成手段は、上記複数の使用比率にかかる各補正データとして、各使用比率に応じた各液体吐出結果における、各ラインの濃度のずれを補正するためのライン毎の補正値を取得する。そして、補間演算などによって、上記決定した使用比率に対応したライン毎の補正値を生成する。画像データ補正手段は、上記画像データの各画素の階調値を、各画素が対応するラインにかかる上記生成した補正値によって補正する。当該構成によれば、上記決定した使用比率で各ノズル群を使用して液体吐出を行ったときに、各ラインの濃度ムラをそれぞれ抑えた良質な出力結果を得ることが可能となる。
ノズル群においては、各ノズルがそれぞれ異なる液体吐出性能を持つというよりは、ある程度まとまった本数単位で特有の液体吐出性能の傾向を持っている場合もある。これは言い換えれば、あるノズル群による液体吐出結果における、上記まとまった本数のノズルに対応した箇所(ラインの束)内は、同じような濃度ずれの傾向を有しているということである。これは、複数のノズル群を所定比率で併用する場合も略同じことが言える。そこで本発明の他の構成として、補正データ生成手段は、上記複数の使用比率にかかる各補正データとして、各使用比率に応じた各液体吐出結果における、所定ライン数単位によるライン群毎の濃度のずれを補正するための同ライン群毎の補正値を取得する。そして、補間演算などによって、上記決定した使用比率に対応した同ライン群毎の補正値を生成し、上記画像データ補正手段は、画像データの各画素の階調値を、各画素が対応するライン群にかかる上記生成した補正値によって補正するとしてもよい。当該構成によれば、ライン毎の補正値によって補正する場合よりも、取得すべき補正値の量および生成すべき補正値の量が少なくて済み、かつ、所定本数単位のノズル毎の液体吐出性能のばらつきに起因する濃度ムラを抑えた良質な出力結果を得ることが可能となる。
これまでは本発明にかかる技術的思想を、液体吐出制御装置という形態で説明を行ったが、当該技術的思想は、方法やプログラムの発明としても把握できることは言うまでもない。つまり、上記液体吐出制御装置が備える各手段に対応した各工程を備える液体吐出制御方法や、上記各手段に対応した機能をコンピュータに実行させる液体吐出制御プログラムをも把握できる。
さらに、上記液体吐出制御装置と同様の作用・効果を発揮する物の発明として、複数の液体吐出用のノズルからなるノズル群を複数群有する液体吐出制御装置であって、液体吐出を行う際の上記複数のノズル群間の使用比率を決定する使用比率決定手段と、ノズル群間の複数の使用比率にそれぞれ応じた各液体吐出結果の濃度を補正するための各補正データを利用して、上記決定した使用比率に対応した補正データを生成する補正データ生成手段と、所定の画像データを上記生成した補正データに基づいて補正する画像データ補正手段と、上記補正後の画像データおよび上記決定した使用比率に基づいて各ノズル群の駆動を制御して液体吐出を実行する吐出実行手段とを備える構成を把握することができる。
下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)装置の概略構成
(2)補正データの取得
(3)液体吐出制御処理
(4)使用比率の決定
(5)変形例
(6)まとめ
(1)装置の概略構成
図1は、本実施形態にかかるコンピュータ等の概略構成を示している。コンピュータ10は演算処理の中枢をなす図示しないCPUや記憶媒体としてのROMやRAM等を備えており、HDD15等の周辺機器を利用しながら所定のプログラムを実行する。コンピュータ10には、プリンタI/F19b(例えばシリアルI/F)を介して印刷装置としてのプリンタ40が接続されている。他にもコンピュータ10には、I/F19aを介してキーボード31やマウス32等の操作用入力機器が接続されており、また、図示しないビデオボードを介して表示用のディスプレイ18も接続されている。コンピュータ10は、プリンタ40の制御主体であり液体吐出制御装置と言える。また、コンピュータ10とプリンタ40とその他の装置をまとめて一つの液体吐出制御装置と呼ぶことも可能である。
コンピュータ10では、プリンタドライバ21と入力機器ドライバ22とディスプレイドライバ23とがOS20に組み込まれている。ディスプレイドライバ23はディスプレイ18における印刷対象画像や所定のユーザインターフェース(UI)画面等の表示を制御するドライバである。入力機器ドライバ22はI/F/19aを介して入力されるキーボード31やマウス32からのコード信号を受信して所定の入力操作を受け付けるドライバである。
プリンタドライバ21は、図示しないアプリケーションプログラムから印刷指示が行われた画像について所定の画像処理を行うことにより、プリンタ40に印刷(液体吐出の一種)を実行させることが可能である。プリンタドライバ21は印刷制御を実行するために、画像データ取得モジュール21aと、色変換モジュール21bと、補正データ補間生成モジュール21cと、画像データ補正モジュール21dと、ハーフトーン処理モジュール21eと、印刷データ生成モジュール21fとを備えている。またOS20には、後述の補正データを予め生成するための補正データ生成モジュール24が組み込まれている。
上述の印刷指示がなされるとプリンタドライバ21が駆動され、プリンタドライバ21はディスプレイドライバ23にデータを送出し、上記UI画面を表示させる。キーボード31やマウス32等を操作してユーザがUI画面にて適宜必要な印刷条件を入力すると、プリンタドライバ21の各モジュールが起動され、各モジュールによって入力画像データ(印刷対象画像を表した画像データ)15aの各画素に対する処理が実施され、印刷データ(ラスタデータ)が作成される。作成されたラスタデータはプリンタI/F19bを介してプリンタ40に出力され、プリンタ40はラスタデータに基づいて印刷を実行する。各モジュールの機能については後述する。
プリンタ40は、複数色のインク(液体の一種)を印刷用紙に吐出する印刷ヘッドユニット41を備える。本実施形態では一例として、プリンタ40は、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色のインクを吐出するものとする。プリンタ40は各色のインクを組合せて多数の色を形成可能であり、これにより印刷用紙にカラー画像を形成する。むろん、プリンタ40が使用するインクの種類や数は上記のものに限られず、Lc(ライトシアン)、Lm(ライドマゼンダ)、Lk(グレー)、ライトグレー(LLk)など、各種インクを使用可能である。
プリンタ40は、プリンタI/F19bと接続する通信I/F30を備えており、コンピュータ10とプリンタ40は、プリンタI/F19bおよび通信I/F30を介して双方向通信を実現する。通信I/F30はコンピュータ10から送信されるインク種類別のラスタデータを受信可能である。またプリンタ40は、図示しないCPUや記憶媒体としてのROMやRAM等を備えており、所定のプログラム(プリンタコントローラ47)を実行する。プリンタコントローラ47は、印刷処理のための各種制御を実行するプログラムであり、印刷ヘッドユニット(液体吐出機構の一種)41や、ヘッド駆動部45や、紙送り機構46等、プリンタ40内の各機構を制御対象とする。
印刷ヘッドユニット41は、各色のインクを吐出するための多数のノズルを備え、また各色のインクを各色に対応するノズルに夫々供給するためのインクカートリッジを搭載している。本実施形態では、プリンタ40をいわゆるラインヘッド型のプリンタとしている。従って、印刷ヘッドユニット41においては印刷用紙の紙送り方向に対して垂直な方向に多数のノズルが密に並べられている。ただしプリンタ40は、シリアル方式の印刷ヘッドを採用しもよい。プリンタコントローラ47は、ヘッド駆動部45に対して、上記ラスタデータに対応する印加電圧データを出力する。ヘッド駆動部45は、印加電圧データから、印刷ヘッドユニット41の各ノズルにそれぞれ対応して配置されている圧電素子への印加電圧パターン(駆動信号)を生成して出力し、印刷ヘッドユニット41のノズルから各インク色のインク滴(ドット)を吐出させる。ただしドットを吐出させる方式としては、上記駆動信号による圧電素子の変形を利用する方式以外にも、サーマル方式など各種方式を採用可能である。紙送り機構46は、プリンタコントローラ47に制御されることにより、不図示の紙送りローラによって印刷用紙を所定の紙送り方向に搬送する。
図2は、印刷ヘッドユニット41におけるノズルが配列された面の一部を例示している。同図に示すように、印刷ヘッドユニット41は、第一ヘッドユニット41aと、第二ヘッドユニット41bとから構成されている。第一ヘッドユニット41aは、複数の印刷ヘッド42を、紙送り方向に垂直な方向に沿って印刷用紙の幅に略相当する長さ分並べることにより形成されており、同様に第二ヘッドユニット41bも、複数の印刷ヘッド42を上記垂直な方向に沿って印刷用紙の幅に略相当する長さ分並べることにより形成されている。各印刷ヘッド42は、プリンタ40が使用するインク色数(本実施形態の場合CMYKの4色)に応じた数のノズル42aの列を形成している。よって、第一ヘッドユニット41aでは、各インク色にそれぞれ対応した、印刷用紙の幅に略相当する長さのノズル列41a1,41a2,41a3,41a4が形成され、同様に第二ヘッドユニット41bでは、各インク色に対応した、印刷用紙の幅に略相当する長さのノズル列41b1,41b2,41b3,41b4が形成された状態となっている。各ノズル列(ノズル列41a1,41a2,41a3,41a4,41b1,41b2,41b3,41b4)におけるノズル42aの数は、それぞれN本とする。
このように印刷ヘッドユニット41においては、第一ヘッドユニット41aと第二ヘッドユニット41bが夫々に各インク色CMYKを吐出するためのノズル列を一列ずつ備えている。この意味で、印刷ヘッドユニット41は、各インク色を吐出するためのノズル列をそれぞれ多重化していると言える。また、各インク色を吐出するためのノズル列(ノズル群の一種)がインク色毎に複数存在する(例えば、Cインクに対応したノズル列41a1とノズル列41b1とが存在する)点で、印刷ヘッドユニット41は、ノズル群を複数群有していると言える。
印刷ヘッドユニット41においては、同じインク色に対応している複数のノズル列を、ドット単位で択一的に使用することが可能である。図2の下方に示したような、紙送り方向に対して垂直な方向を向くあるインク色(例えばC)のみによるラスタラインLを印刷する場合を想定して説明する。この場合、印刷ヘッドユニット41では、当該ラスタラインLを構成するN個のドットの全てをノズル列41a1のノズル42aで印刷することも可能であるし、当該ドットの全てをノズル列41b1のノズル42aで印刷することも可能である。また、ドット毎に、使用するノズル42aをノズル列41a1とノズル列41b1との間で切り替えることも可能である。例えば同図に示すように、ラスタラインL中の白丸で示したドットをノズル列41a1のノズル42aによって印刷し、ラスタラインL中の黒丸で示したドットをノズル列41b1のノズル42aによって印刷することも可能である。このようなノズル列間でのノズル42aの切り替えは、ヘッド駆動部45からの上記駆動信号の出力先(ノズル42aの圧電素子)を、プリンタコントローラ47が選択することにより行う。
図3は、印刷ヘッドユニットの構造の他の例を示している。同図に示す印刷ヘッドユニット43は、第一ヘッドユニット43aと、第二ヘッドユニット43bとから構成され、両ヘッドユニット43a,43bはそれぞれ、複数の印刷ヘッド44を紙送り方向に垂直な方向に沿って印刷用紙の幅に略相当する長さ分並べることにより形成されている。また、各印刷ヘッド44は、プリンタ40が使用するインク色数に応じた列数のノズル44aの列を形成している。ただし、印刷ヘッドユニット43においては、第一ヘッドユニット43aのノズル列43a1,43a2,43a3,43a4が夫々異なるインク色に対応するのではなく、隣り合う2列が同じインク色に対応する構成となっている。例えば、ノズル列43a1,43a2がCインクの吐出に用いられ、ノズル列43a3,43a4がMインクの吐出に用いられる構造となっている。同様に、第二ヘッドユニット43bのノズル列43b1,43b2,43b3,43b4は夫々異なるインク色に対応するのではなく、隣り合う2列が同じインク色に対応する構成となっている。例えば、ノズル列43b1,43b2がYインクの吐出に用いられ、ノズル列43b3,43b4がKインクの吐出に用いられる構造となっている。
むろんプリンタ40が採用する印刷ヘッドユニットの構造は、上述の図2または図3の態様に限定されるものではなく、各インク色を吐出するためのノズル群を、インク色毎に複数群備える(多重化している)ものであれば、あらゆる構成を採用可能である。
以下では印刷ヘッドユニットとして印刷ヘッドユニット41を採用した場合を例に、説明を続ける。
(2)補正データの取得
本実施形態においては、入力画像データ15aを印刷データに変換する過程において、印刷ヘッドユニット41の各ノズル42aのインク(液体)吐出性能のばらつきによる濃度ムラを抑えるための補正処理を実行する。かかる補正処理は、予め生成した補正データ、あるいは当該予め生成した補正データを必要に応じて補間等して新たに生成した補正データを用いて行う。
そこで以下では、入力画像データ15aに基づく印刷処理前に予め行う補正データの生成処理について先に説明する。
図4は、コンピュータ10が実行する補正データ生成処理の内容をフローチャートにより示している。本実施形態では、多重化された関係にあるノズル群の間の使用比率を変えて印刷した各テストパターンの測定結果に基づいて、複数の使用比率にそれぞれ対応した補正データを生成する。一例として、多重化された関係にある一方のノズル列(第一ヘッドユニット41aのノズル列41a1,41a2,41a3,41a4)と他方のノズル列(第二ヘッドユニット41b側のノズル列41b1,41b2,41b3,41b4)との使用比率を100%対0%(適宜、第一の使用比率と呼ぶ。)にして印刷したテストパターンTP1と、一方のノズル列と他方のノズル列との使用比率を50%対50%(適宜、第二の使用比率と呼ぶ。)にして印刷したテストパターンTP2と、一方のノズル列と他方のノズル列との使用比率を0%対100%(適宜、第三の使用比率と呼ぶ。)にして印刷したテストパターンTP3の各測定結果に基づいて、第一〜第三の使用比率にそれぞれ対応した補正データを生成する。
ここでは、Cインクに対応するノズル列41a1,41b1を使用してテストパターンを印刷する場合を例に説明を行う。
ステップS(以下、ステップの記載を省略。)100では、コンピュータ10は、プリンタ40を制御することにより、上記第一〜第三の各使用比率でノズル列41a1,41b1を使用させ、CインクによるテストパターンTP1〜TP3を印刷用紙に印刷させる。まずプリンタドライバ21が、HDD15等からテストパターンを表現したテストパターン画像データ15bを取得する。テストパターン画像データ15bは、プリンタ40が使用するインク色毎に予め用意されている。テストパターン画像データ15bは、各画素をある1つのインク色についての階調(例えば、0〜255の256階調)で規定したデータであり、画像全体で当該1つのインク色による所定の濃度パターンを表現したものとなっている。
より具体的には、本実施形態にかかるテストパターン画像データ15bは、複数段階の階調値(例えば、階調値p1,p2,p3,p4,p5)に対応した濃度の各領域(例えば、所定単位面積あたりのドット被覆率が10%,30%,50%,70%,90%である各領域)が、印刷用紙の紙送り方向において順に並んだ画像を表現している。プリンタドライバ21は、Cインクにかかるテストパターン画像データ15bをハーフトーン処理モジュール21eに受け渡す。ハーフトーン処理モジュール21eでは、テストパターン画像データ15bに対していわゆるハーフトーン処理(2値化処理)を実行し、各画素におけるドットの吐出(オン)/非吐出(オフ)を特定したハーフトーンデータを生成する。ハーフトーン処理モジュール21eは、誤差拡散法やディザ法など種々の手法によってハーフトーン処理を実行可能である。
次に、印刷データ生成モジュール21fがハーフトーンデータを受け取り、プリンタ40で使用される順番に並べ替えたCのラスタデータを生成し、逐次プリンタ40に出力する。ラスタデータには画素毎にインク吐出に用いるノズル列を識別するための識別情報を付加する。例えば、テストパターンTP1を印刷させる場合には、全画素についてノズル列41a1を指定する識別情報を付す。また、テストパターンTP2を印刷させる場合には、全画素のうち半数の画素についてノズル列41a1を指定し、残りの半数の画素についてノズル列41b1を指定する識別情報を付す。テストパターンTP3を印刷させる場合には、全画素についてノズル列41b1を指定する識別情報を付す。これによりプリンタ40側(プリンタコントローラ47)では、上記駆動信号の供給先のノズルを選択しながら印刷を行う。この結果、テストパターン画像データ15bに基づいた、ノズル列41a1,41b1のノズル42aからのCインクの吐出によるテストパターンTP1〜TP3がそれぞれ印刷用紙に印刷される。
図5は、上記印刷したテストパターンを例示している。同図に示すように印刷用紙Pには、その紙送り方向において段階的に濃度が変化したテストパターン(ここではテストパターンTP1とする。)が印刷されている。同図においては、テストパターンTP1上の濃度が異なる各領域を濃度領域A1〜A5として示している。また、濃度領域A1〜A5と、濃度領域A1〜A5をテストパターン画像データ15bにおいて表現していた階調値p1〜p5との対応関係を示している。むろん、別の用紙に印刷されたテストパターンT2,T3(不図示)においても、図5と同様に、階調値p1〜p5に対応した濃度領域A1〜A5が形成されている。
図8,9は、第二の使用比率に対応したテストパターンTP2を印刷する際の、各画素とノズル群との対応関係の例を示している。つまり、多重化された関係にある一方のノズル群(ノズル列41a1)と他方のノズル群(ノズル列41b1)との使用比率を50%対50%としてテストパターンを印刷する場合、図8に示したように、市松模様状に各画素を2つのグループに分け、一方の画素グループを一方のノズル群のノズルによる印刷対象とし、他方の画素グループを他方のノズル群のノズルによる印刷対象としてもよい。あるいは、図9に示したように、一画素行おきに画素を2つのグループに分け、一方の画素グループを一方のノズル群のノズルによる印刷対象とし、他方の画素グループを他方のノズル群のノズルによる印刷対象としてもよい。本実施形態においては、多重化された関係にある一方のノズル群と他方のノズル群とを所定の使用比率で使用してテストパターンを印刷する場合、画像データの画素列(紙送り方向を向く列。縦列。)毎に、当該所定の使用比率に応じたノズルの使い分けがなされることが望ましい。
次に、S110では、コンピュータ10は、所定の測定手段によってテストパターンTP1〜TP3の測定結果を入力する。図1に示すように、コンピュータ10には濃度測定機50(例えばスキャナ)が接続される。濃度測定機50は、テストパターンTP1〜TP3上をスキャンすることにより、テストパターンTP1〜TP3の所定位置の濃度を光学的に測定することができ、その測定結果は、例えば、256階調の輝度情報Lとして得られる。上記S110では、コンピュータ10は、濃度測定機50を制御してテストパターンTP1〜TP3毎に、各濃度領域A1〜A5の濃度をそれぞれ測定させる。この場合、一つの濃度領域毎に、図5において矢印で示したようにテストパターンの幅方向(紙送り方向に垂直な方向)を向く経路上をスキャンし、ノズル列におけるノズル42aのピッチ毎に測定させ、ノズル数(N)分の測定位置の測定結果を入力する。なお、各測定位置においては、紙送り方向に並ぶ複数のドットに相等する範囲を測定し、当該測定した範囲内の輝度の平均値を、測定結果とすることが望ましい。
S120では、コンピュータ10は、上記S110で入力したテストパターンTP1〜TP3の測定結果に基づき、印刷結果において上記ノズル数Nに対応して印刷される紙送り方向のライン毎の補正値を算出する。当該算出処理は、補正データ生成モジュール24によって実行する。テストパターンTP1〜TP3のいずれにおいても、ライン数はNである。
図6は、ある一のテストパターン(ここでは、テストパターンTP1とする。)の測定結果の一例を示している。同図では、縦軸を各濃度領域A1〜A5の測定結果(輝度情報L)とし、横軸をテストパターンにおけるラインの番号n(1≦n≦N)としている。つまり、一のテストパターンの一の濃度領域についてのN箇所分の測定結果は、当該一のテストパターンの当該一の濃度領域を構成するN本のライン毎の濃度を示す。濃度領域A1〜A5の各測定結果は横軸方向においてできるだけ一定であることが理想的であるが、テストパターンの印刷に使用した各ノズル42aのインク吐出性能のばらつきに起因して、図に示すように波打った状態となってしまう。
補正データ生成モジュール24は、各テストパターンTP1〜TP3の濃度領域A1〜A5毎に、所定の目標濃度と各ライン番号nに対応する測定結果との差に基づいて、各ライン番号nに対応する補正値Hnを算出する。
例えば、補正データ生成モジュール24は、テストパターンTP1の濃度領域A1(便宜的に、濃度領域A11と呼ぶ。)の測定によって得られた各ライン番号1〜Nに対応する測定結果の平均値Lavを求め、この平均値Lavを濃度領域A11における目標濃度とする。次に、補正データ生成モジュール24は、当該目標濃度Lavと、濃度領域A11の測定によって得られたある一のライン番号nの測定結果Lnとの差分ΔL=|Lav−Ln|を算出し、この差分ΔLを上記平均値Lavで除算した値を上記一のライン番号nに対する補正量hとする。つまり、
h=ΔL/Lav …(1)
とする。
ここで、Ln>Lavであれば、上記一のライン番号nにおける印刷結果の濃度が目標濃度よりも明るい(薄い)ということであるため、上記一のライン番号nに対応する画素の階調値を上記h倍だけ元の階調値よりも大きくする補正を行うことで、上記一のライン番号nに対応するノズル42aによって印刷される濃度を目標濃度に近づけることができる。従ってこの場合、濃度領域A11の測定結果から導かれる上記一のライン番号nに対する補正値Hnは、(100+h)/100となる。
一方、Ln<Lavであれば、上記一のライン番号nにおける印刷結果の濃度が目標濃度よりも暗い(濃い)ということであるため、上記一のライン番号nに対応する画素の階調値を上記h倍だけ元の階調値よりも小さくする補正を行うことで、上記一のライン番号nに対応するノズル42aによって印刷される濃度を目標濃度に近づけることができる。従ってこの場合、濃度領域A11の測定結果から導かれる上記一のライン番号nに対する補正値Hnは、(100−h)/100となる。ただし、このように求めた補正値Hnは、その補正値Hnの算出の根拠となったテストパターンを印刷したときのノズル列41a1とノズル列41b1との使用比率に対してのみ有効である。
図7は、上記S120の処理によって得られた補正データDの一例を示している。同図では、Cインクで印刷したテストパターンTP1の測定結果から得られた、各濃度領域A1〜A5の階調値(p1〜p5)毎、かつライン番号毎の補正値からなる補正データDを示している。むろん、Cインクで印刷したテストパターンTP2,TP3の測定結果からも、階調値p1〜p5毎かつライン番号毎の補正値からなる補正データがそれぞれ得られる。なお、テストパターンにおける階調値の数(濃度領域の数)は、図5に示したような5段階である必要はなく、適宜変更可能である。
S130では、コンピュータ10(補正データ生成モジュール24)は、上記生成した補正データを、プリンタI/F19bを介してプリンタ40に出力し、プリンタ40が備える所定の記憶媒体(例えば、印刷ヘッドユニット41が備える記憶媒体)に保存させる。コンピュータ10は、図4と同様の処理を、C以外のインク色MYK毎のノズル列の組(ノズル列41a2とノズル列41b2の組、ノズル列41a3とノズル列41b3の組、ノズル列41a4とノズル列41b4の組)も順次対象にして実行する。
その結果、プリンタ40の上記記憶媒体には、第一〜第三の使用比率毎、かつインク色CMYK毎の補正データが保存される。
(3)液体吐出制御処理
次に、上記生成した補正データを用いた補正処理を伴う、液体吐出制御処理(印刷制御処理)について説明する。
図10は、コンピュータ10が実行する印刷制御処理の内容をフローチャートにより示している。当該処理は、主にプリンタドライバ21が実行する。
S200では、画像データ取得モジュール21aが入力画像データ15aをHDD15等から取得する。入力画像データ15aはR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各要素色を階調表現して各画素の色を規定したドットマトリクス状のデータであり、sRGB規格に従った表色系を採用している。むろん、YCbCr表色系を採用したJPEG画像データやCMYK表色系を採用した画像データ等、種々のデータも採用可能である。また画像データ取得モジュール21aは、HDD15に限らず、コンピュータ10に対して接続されたデジタルスチルカメラ(不図示)等の画像入力装置から画像データを入力するとしてもよい。
上記S200では、必要に応じて入力画像データ15aに対し、プリンタ40の出力解像度に合わせた所定の解像度変換処理を行う。
S210では、色変換モジュール21bが入力画像データ15aの表色系をプリンタ40が使用するインク色の表色系に色変換する。具体的には、色変換モジュール21bは、HDD15等に予め保存された不図示の色変換ルックアップテーブル(LUT)を参照して、入力画像データ15aの各画素のRGBデータを、CMYK毎の階調値(CMYKデータ)に変換する。色変換LUTは、sRGB色空間における所定の参照点(RGBデータ)に対して、CMYKデータを一義的に対応付けて記録したテーブルであり、色変換モジュール21bは、色変換LUTを参照して適宜補間演算等を行なうことにより、任意のRGBデータをCMYKデータに変換することが可能である。色変換前後のCMYKの各値は、本実施形態では256階調で表現されるものとする。
ここで、上述したように印刷ヘッドユニット41では各色のインクを吐出するためのノズル列がそれぞれ多重化されている。そのため、入力画像データ15aに基づく印刷を行う際に、多重化された関係にあるノズル列を併用することが可能である。
そこでS220では、補正データ補間生成モジュール21cが、多重化された関係あるノズル列のうち一方のノズル列(ノズル列41a1,41a2,41a3,41a4)と、他方のノズル列(ノズル列41b1,41b2,41b3,41b4)との使用比率を所定の基準に従って決定する。上記S220の処理を実行する点で、補正データ補間生成モジュール21cは、使用比率決定手段を実現していると言える。
なお、使用比率を決定するための具体的基準については後述する。
S230では、補正データ補間生成モジュール21cは、プリンタI/F19bを介してプリンタ40から上記補正データを取得する。具体的には、補正データ補間生成モジュール21cがプリンタ40に対して、補正データの要求信号を出力し、当該要求信号を受け取ったプリンタ40が、上記記憶媒体に保存済みの、第一〜第三の使用比率毎かつインク色CMYK毎の補正データを読み出してコンピュータ10に出力する。補正データを受け取った補正データ補間生成モジュール21cは、補正データをHDD15等の所定の記憶領域に補正データ15cとして保存する。
S240では、補正データ補間生成モジュール21cは、上記補正データ15cを利用して、上記S220で決定した使用比率(決定使用比率)に対応する補正データを新たに生成する。ここでは、決定使用比率(ノズル列41a1対ノズル列41b1、ノズル列41a2対ノズル列41b2、ノズル列41a3対ノズル列41b3、ノズル列41a4対ノズル列41b4の使用比率)が、75%対25%である場合を例に説明を行う。
図11は、S240における処理の詳細を示したフローチャートである。
S241では、補正データ補間生成モジュール21cは、第一〜第三の使用比率にかかる各補正データ15cのうち、決定使用比率に基づいて、二つの使用比率にかかる補正データ15cを以下の補間処理に用いる為の補正データとして選択する。つまり、第一〜第三の使用比率のうち、決定使用比率に近い二つの使用比率にかかる補正データ15cを選択する。ここでは決定使用比率は75%対25%であるため、第一の使用比率(100%対0%)にかかる補正データ15cと第二の使用比率(50%と50%)にかかる補正データ15cとを選択し、第三の使用比率(0%対100%)にかかる補正データ15cは選択しない。
S242では、補正データ補間生成モジュール21cは、上記241で選択した二つの使用比率にかかる各インク色の補正データ15cのうち、ある共通のインク色(例えばC)に対応する補正データ15cを選択する。
S243では、上記S242で選択した、一方の補正データ15c(Cインクかつ第一の使用比率についての補正データ)と他方の補正データ15c(Cインクかつ第二の使用比率についての補正データ)のそれぞれから、階調値とライン番号が一致する一組の補正値を読み出す。
S244では、上記読み出した一組の補正値を参照して、決定使用比率に応じた補間演算を行なうことにより、決定使用比率に応じた補正値を生成する。
例えば、Cインクかつ第一の使用比率についての補正データ15cに記録された、階調値p1かつライン番号1に対応する補正値が「1.2」であり、Cインクかつ第二の使用比率についての補正データ15cに記録された、階調値p1かつライン番号1に対応する補正値が「1.1」である場合、この補正値「1.2」と補正値「1.1」を参照した補間によって、階調値p1かつライン番号1に対応する新たな補正値を生成する。
図12は、補間演算によって補正値を生成する様子の一例を示している。同図では、縦軸を補正値とし、横軸を多重化された関係にある上記一方のノズル列の使用率(0〜100%)とした2次元平面を示している。同図では、使用率50%の位置に上記補正値「1.1」をプロットし、使用率100%の位置に上記補正値「1.2」をプロットするとともに、これら2つの点を線形補間で結んだ関数F1を示している。そして、上記決定使用比率(多重化された関係にある上記一方のノズル列の使用率75%)に応じた補正値を、当該関数F1に従って求める。同図では参考のため、Cインクかつ第三の使用比率についての補正データ15cに記録された、階調値p1かつライン番号1に対応する補正値(「0.8」)についても使用率0%の位置にプロットし、この使用率0%の点と使用率50%の点とを線形補間で結んだ関数F2も示している。当該関数F2は、多重化された関係にある上記一方のノズル列の使用率が0〜50%である場合に使用される。
S245では、補正データ補間生成モジュール21cは、直近のS242で選択したあるインク色(C)にかかる二つの使用比率についての補正データ15cにそれぞれ記録された、階調値とライン番号が一致する補正値の全ての組を参照して、新たな補正値の生成を行ったか否か判断する。そして、未参照の補正値の組が残っている場合には、S243に戻り、未参照の補正値の組を読み出してS244の処理を行う。
一方、未参照の補正値の組が残っていない場合には、S246に進み、上記S244の処理によって生成した各補正値によって、上記決定使用比率に対応した補正データを生成する。
図13は、上記S242で選択したあるインク色(C)にかかる二つの使用比率についての補正データ15cを参照した補間演算によって、決定使用比率に対応する補正データを生成した様子(S243〜S246に対応)を簡易的に示している。
S247では、補正データ補間生成モジュール21cは、全てのインク色について上記決定使用比率に対応した補正データを生成したか否か判断し、未選択のインク色がある場合にはS242に戻り、上記241で選択した二つの使用比率にかかる各インク色の補正データ15cのうち未選択のインク色に対応する補正データ15cを選択し、S243以後の処理を繰り返す。一方、全てのインク色について上記決定使用比率に対応した補正データを生成し終えた場合には、図11の処理を終える。
このようにS230,240の処理を実行可能な点で、補正データ補間生成モジュール21cは、補正データ生成手段を実現していると言える。また、補正データ生成モジュール24が補正データを予め生成していることを考慮すると、この補正データ生成モジュール24も補正データ取得手段の一部を構成すると言える。
図10に戻って説明を続ける。
S250では、画像データ補正モジュール21dが、上記色変換後の画像データを対象として、上記S240で生成された決定使用比率に対応した補正データに基づく補正を行う。
ただし、上記決定使用比率が上記第一〜第三の使用比率のいずれかと一致する場合には、当該一致する使用比率にかかる補正データ15c自体が、決定使用比率に対応した補正データとなる。補正データ15cをそのまま画像データの補正に用いる場合には、上記S240の処理は不要である。
図14は、S250における処理の詳細を示したフローチャートである。
S251では、画像データ補正モジュール21dは、画像データを構成する画素の中から所定の順序に従って、補正対象の画素を一つ選択する。基本的には、最上段の画素行の一番左の画素から順番に補正対象画素として選択する。
S252では、画像データ補正モジュール21dは、そのときの補正対象画素における各インク色CMYKの階調値のうち、一つのインク色にかかる階調値(例えばCの階調値)を補正対象として選択する。
S253では、画像データ補正モジュール21dは、上記S252で選択したインク色の階調値に対する補正値を、上記決定使用比率に対応した補正データの中から検索する。具体的には、決定使用比率に対応した補正データのうち、上記S252で選択したインク色に対応する補正データを読み出す。そして、この読み出した補正データ内の上記S251で選択した画素の位置に対応するライン番号にかかる各補正値の中に、補正対象として上記選択した階調値に対応する補正値があるか否か検索する。
ここで言う画素の位置とは、解像度変換処理後の画像データにおける画素列(縦列)の位置を言い、画像の左端から右端に向かって、一縦列毎に1,2,3…と順に割り振った位置である。つまり画素の位置は、当該画素についての印刷結果におけるライン番号を意味する。上述したように、一つのラインについての補正値は、テストパターンの各濃度領域(A1〜A5)に対応した複数段階の階調値(p1〜p5)の分しか保存されていない。補正対象として上記選択した階調値が、かかる複数段階の階調値(p1〜p5)の何れかと一致する場合には、当該一致する階調値に対応する補正値を取得し、S254の処理に進む(検索成功)。
S254では、画像データ補正モジュール21dは、上記S253の検索によって取得した補正値を上記補正対象の階調値に乗算することにより、上記補正対象の階調値を補正する。
一方、上記S253で補正値の検索に成功しなかった場合には、S255に進み、上記補正対象の階調値の補正後の値を補間演算により算出する。
図15は、補間演算に用いる関数の一例を示している。同図では、縦軸を補正後の階調値とし、横軸を補正前の階調値とした2次元平面上に、多重化された関係にある所定のインク色にかかるノズル列を上記決定使用比率に応じて使用して得られる印刷結果における、ある一つのラインの印刷濃度を補正するための補正関数F3を示している。つまり、画像データ補正モジュール21dは、そのとき補正対象としている階調値のインク色および画素位置に対応する複数段階の階調値(p1〜p5)に対応した各補正値による、複数段階の階調値(p1〜p5)の補正結果を、線形補間によって結ぶことにより、図のような補正関数F3を生成する。そして、当該生成した補正関数F3に従って、上記補正対象の階調値の補正後の値を導出する。なお、補正関数F3は、画像データ内の各画素のうち上記S251で選択した画素と位置(縦列の位置)が共通する各画素についての、上記S252で選択したインク色にかかる階調値に対して共通適用できる。
S256では、画像データ補正モジュール21dは、直近のS251で選択した画素について、全てのインク色CMYKにかかる階調値を補正対象として一通り選択したか否か判断し、未選択のインク色が存在する場合にはS252に戻って未選択のインク色を選択し、S253以後の処理を繰り返す。一方、直近のS251で選択した画素について全インク色CMYKにかかる階調値を一通り選択したと判断した場合にはS257に進む。
S257では、画像データ補正モジュール21dは、画像データを構成する全ての画素を補正対象として一通り選択したか否か判断し、未選択の画素が存在する場合には、S251に戻って未選択の画素を補正対象として新たに選択し、S252以後の処理を繰り返す。一方、画像データを構成する全ての画素を補正対象として一通り選択したと判断した場合には、図14のフローチャートを終える。
このように、S250の処理を実行する点で、画像データ補正モジュール21dは、画像データ補正手段を実現していると言える。
上記S200〜S250の各処理の順序は、図10に示した順序に拘泥される必要はない。例えば、使用利率の決定は、少なくとも決定使用利率に対応した補正データの生成処理よりも先に行っていればよく、また、プリンタ40から補正データを取得する処理は、決定使用利率に対応した補正データの生成処理または画像データの補正処理よりも先に行えばよい。
S260では、ハーフトーン処理モジュール21eが、上記補正後の画像データに対してハーフトーン処理を実行する。その結果、印刷対象画像を表す画像データの各画素について各インク色のドットのオン/オフを規定したハーフトーンデータが得られる。
S270では、印刷データ生成モジュール21fが、ハーフトーンデータを受け取り、ハーフトーンデータを、プリンタ40で使用される順番に並べ替えたラスタデータに変換し、プリンタ40に逐次出力する。このとき印刷データ生成モジュール21fは、画素毎のインク吐出に用いるノズル列として、上記多重化された関係にある一方のノズル列と他方のノズル列とを上記決定使用比率に応じた割合で指定する識別情報を付す。この場合も、縦列毎に、決定使用比率に応じたノズル列の使い分けがなされることが望ましい。その結果、例えば決定使用比率が上記のように75%対25%であれば、画像データの各縦列が、縦列の75%の画素についてノズル列41a1,41a2,41a3,41a4のノズル42aによって印刷が実行され、残りの25%の画素についてはノズル列41b1,41b2,41b3,41b4のノズル42aによって印刷が実行され、一枚の印刷画像が完成する。
このように印刷された画像は、その各ラインが、上記多重化された関係にある一方のノズル列と他方のノズル列とを上記決定使用利率に従って使用したときに各ラインにおいて生じる印刷濃度のずれを補償する補正値によってインク量が補正されているため、全体として濃度ムラが抑制された良好な画質となる。なお、S260,270の処理を実行可能な点で、コンピュータ10は、その機能の一部として吐出実行制御手段を実現していると言える。あるいは、S260,270を実現するコンピュータ10の機能と、プリンタ40側のプリンタコントローラ47やヘッド駆動部45等とを含めて吐出実行制御手段と呼ぶこともできる。
(4)使用比率の決定
次に、上記S220において使用比率を決定する際の判断基準について説明する。本実施形態のように各インク色に対応するノズル列をそれぞれ多重化する目的の一つとして、ノズルの熱対策が考えられる。つまり、同じノズルを使用し続けるとそのノズルが熱を持ってしまい、高熱となったノズルにおいては不具合が発生しやすい。そこで、補正データ補間生成モジュール21cは、熱対策を考慮して例えば次のように使用比率を決定する。
補正データ補間生成モジュール21cは、上記S220において、第一ヘッドユニット41aの温度を取得する。この場合、プリンタ40においては第一ヘッドユニット41aのノズル列の所定位置の温度を計測する温度センサを備えているものとする。プリンタ40は、コンピュータ10の要求に応じて、当該要求を受けた際の第一ヘッドユニット41aの温度の計測結果Tをコンピュータ10に送信する。補正データ補間生成モジュール21cは、かかる計測結果Tに応じて、使用比率を決定する。
図16は、第一ヘッドユニット41aの温度と、多重化された関係にあるノズル列のうち一方のノズル列すなわち第一ヘッドユニット41a側のノズル列についての使用率との関係の一例を示した、使用比率決定テーブル60である。当該テーブル60では、計測結果Tが取ると予測される温度域における各温度と第一ヘッドユニット41a側のノズル列の使用率との対応関係を規定している。同図では、計測結果Tが高温であるほど第一ヘッドユニット41a側のノズル列の使用率を低い値にしている。具体的には、T≦T1のときには使用率100%とし、T≧T4のときには使用率0%としている(ただし、T1<T2<T3<T4)。つまり、補正データ補間生成モジュール21cは、計測結果TがT1以下である場合には、上記多重化された関係にあるノズル列のうち一方のノズル列と他方のノズル列との使用比率を100%対0%に決定し、計測結果TがT4以上である場合には、上記一方のノズル列と他方のノズル列との使用比率を0%対100%に決定する。計測結果TがT1とT4の間の温度である場合には、その温度に応じた使用比率を上記テーブル60に従って決定する。
かかる構成とすれば、上記多重化された関係にある一方のノズル列と他方のノズル列のうち、そのとき高温化していない方のノズル列をより多用することができるため、多重化されたノズル列の片方側ばかりを多用して当該片方のノズル列の温度が異常に上がってしまう、というような不都合を回避できる。
上記では第一ヘッドユニット41aの温度に基づいて使用利率を決定するとしたが、第一ヘッドユニット41aの温度と第二ヘッドユニット41bの温度との相対的な差に応じて使用比率を決定するとしてもよい。この場合、補正データ補間生成モジュール21cは、上記S220において、第一ヘッドユニット41aの温度と、第二ヘッドユニッ41bの温度を取得する。つまりプリンタ40は、上記温度センサだけでなく、第二ヘッドユニット41bのノズル列の所定位置の温度を計測する温度センサも備えるものとし、コンピュータ10の要求に応じ、第一ヘッドユニット41aの温度の計測結果Taと、第二ヘッドユニット41bの温度の計測結果Tbとをコンピュータ10に送信する。補正データ補間生成モジュール21cは計測結果Ta,Tbの差分Tを、T=Ta−Tbとして求める。そして、差分TがT1〜T4で区切られる数値範囲のいずれに属するかによって(上記使用比率決定テーブル60に従って)使用比率を決定する。
ただし、上記差分Tに基づいて使用比率を決定する場合は、図16の使用比率決定テーブル60における温度T1〜T4を、しきい値T1〜T4と読み替えるものとし、しきい値T1〜T4は、T1<T2<T3<T4かつ、T1およびT2は負の値の所定値、T3およびT4は正の値の所定値とする。かかる構成とすれば、多重化された関係にある一方のノズル列と他方のノズル列のうち、そのとき相対的に温度の低い方のノズル列をより多用することができ、各ノズル列の温度上昇を適切に抑えることができる。
熱対策を考慮した使用比率の決定方法は、上述したものに限られない。例えば、補正データ補間生成モジュール21cは、図17に示すように、多重化されたノズル列の一方側のノズル列の温度と他方側のノズル列の温度とが略逆位相で変化するように、使用比率を決定するとしてもよい。例えば、補正データ補間生成モジュール21cは、上記多重化された関係にあるノズル列のうち一方のノズル列の使用率を、50%から100%に向けて徐々に増加させた後、100%から0%に向けて徐々に低下させ、さらにその後0%から100%に向けて徐々に増加させる、といった法則にのっとって決定を行う。むろんこの場合、上記多重化された関係にあるノズル列のうち他方のノズル列の使用率は、50%から0%に向けて低下した後、0%から100%に向けて増加し、その後100%から0%に向けて低下する。
このように使用比率を切り替えていけば、多重化されたノズル列の一方側のノズル列と他方側のノズル列は、ノズルの使用率の上昇と下降のタイミングが真逆となり、その結果、温度上昇と温度下降を繰り返す温度変化のカーブが略逆位相となる。その結果、一方側のノズル列と他方側のノズル列との両方が高温となる状況を回避でき、両方のノズル列の製品寿命を適切に伸ばすことができる。なお、使用比率の切り替えのタイミングは、印刷する画像一枚毎であってもよいし、所定枚数毎であってもよい。あるいは、補正データ補間生成モジュール21cは、上記温度センサの計測結果Tを随時検知し、その計測結果Tを図17の上段のカーブのように変化させるように、各時点で使用比率を決定するとしてもよい。
各インク色に対応するノズル列を多重化する他の目的として、吐出不良ノズルの使用回避という目的が考えられる。つまり、各インク色に対応するノズル列を多重化しておくことで、一方のノズル列のノズルが吐出不良状態となっても、他方のノズル列を使用することで正常な印刷を実現する。例えば、補正データ補間生成モジュール21cは、上記S220において第一ヘッドユニット41aの吐出不良情報を取得する。この場合、プリンタ40は、第一ヘッドユニット41aの各ノズル42a(全てのノズルあるいは一部のノズル)におけるインク吐出の有無を検知するインク吐出検知センサを備えているものとする。プリンタ40は、コンピュータ10からの吐出不良情報の要求に応じて、インク吐出検知センサによる過去の検知結果をコンピュータ10に送信する。補正データ補間生成モジュール21cは、かかる検知結果を吐出不良情報として入力するとともに当該情報を解析し、例えば、第一ヘッドユニット41aの各ノズル42aのうち、所定本数以上のノズル42aが吐出不能状態である場合には、第一ヘッドユニット41aの各ノズル列は吐出不良の状態であると決定する。
この場合、補正データ補間生成モジュール21cは、上記多重化された関係にあるノズル列の一方のノズル列と他方のノズル列との使用比率を100%対0%(あるいは、100%対0%に近い比率)とする。この結果、印刷対象画像を表す全ての画素或いは殆どの画素が、第二ヘッドユニット41b側のノズル列によって印刷される。従って、多くのノズル42aが吐出不能状態にある第一ヘッドユニット41aの各ノズル列によって印刷がなされるという不都合が回避される。なお、プリンタ40に、第二ヘッドユニット41bの各ノズル42a(全てのノズルあるいは一部のノズル)のインク吐出の有無を検知するインク吐出検知センサも備えさせ、補正データ補間生成モジュール21cは、第一ヘッドユニット41aと第二ヘッドユニット41bのうち、吐出不能状態のノズル42aの本数が少ない方のヘッドユニットの側においてより多くの画素が印刷されるように、使用比率を決定するとしてもよい。
さらに、補正データ補間生成モジュール21cは、外部からの指示に応じて使用比率を決定するとしてもよい。つまり、上記UI画面などを介してユーザから使用比率の指示があった場合には、S220において当該指示にかかる使用比率を採用する。当該構成とすれば、ユーザの所望する使用比率にて、多重化されているノズル列を使い分けることが可能となる。
(5)変形例
本発明にかかる実施形態としては、上述したもの以外にも各種の態様が考えられる。
上記では、印刷制御処理に先立って三種類の使用比率(第一〜第三の使用比率)に対応した補正データを生成する例を説明したが、いくつの使用比率分の補正データを予め生成しておくかは自由である。多くの使用比率に対応した各補正データを予め求めておけば、上記S240における補間結果の精度がより向上するし、二種類程度の使用比率に対応した各補正データを予め求めておく場合は、補正データを予め求める処理自体が簡易なものとなるし、プリンタ40が保存したりS230で補正データ補間生成モジュール21cが取得すべき補正データの情報量が少なくて済む。
例えば、上記S100において、上記多重化された関係にある一方のノズル列と他方のノズル列との使用比率を75%対25%(適宜、第四の使用比率と呼ぶ。)としたインク色毎のテストパターンTP4と、一方のノズル列と他方のノズル列との使用比率を25%対75%(適宜、第五の使用比率と呼ぶ。)としたインク色毎のテストパターンTP5を印刷し、上記S110では、テストパターンTP4,TP5の測定結果を入力し、上記S120では、テストパターンTP4,TP5の各測定結果に基づいて、第四、第五の使用比率にそれぞれ対応したインク色毎の補正データを生成するとしてもよい。この場合、プリンタ40の上記記憶媒体には、第四、第五の使用比率毎、かつインク色CMYK毎の補正データが保存される。また、保存された各画像データはそれぞれテストパターンの各濃度領域に対応した階調値毎かつライン番号毎の補正値から構成される。
このように二種類の使用比率に対応した各補正データを予め生成した場合、上記S240の処理(図11)では、S241の処理が不要となる。つまりコンピュータ10は、補正データ15cとして、上記第四の使用比率に対応した補正データ15cと、第五の使用比率に対応した補正データ15cのみをプリンタ40から取得するため、常にこの二種類の補正データ15cを補間処理に用いる為の補正データとする。
そしてS242以降の処理では、補正データ補間生成モジュール21cは、上述した実施形態と同様、第四の使用比率に対応した補正データ15cに記録された各補正値と、第五の使用比率に対応した補正データ15cに記録された各補正値とを参照して上記決定使用比率に応じた補間処理を行う。その結果、上記決定使用比率に対応した補正データが新たに生成される。
ここで、上記S240においては、必ずしも上記のように予め生成された補正データ自体を参照した補間によって、新たな補正データを生成する必要はない。
例えば、上記のように二種類の使用比率に対応した各補正データが予め生成された場合、補正データ補間生成モジュール21cは、これらの補正データの各補正値に基づく補間処理によって得られる近似式の係数を、プリンタ40から取得するとしてもよい。この場合、上記S120では、補正値の算出に加え、算出した補正値に基づいて上記係数を求めておく必要がある。
図18は、上記係数を求める様子の一例を示している。
例えば、Cインクで印刷した上記テストパターンTP4の測定結果から得られた、階調値p1かつライン番号1に対応する補正値が「0.8」であり、同じくCインクで印刷した上記テストパターンTP5の測定結果から得られた、階調値p1かつライン番号1に対応する補正値が「1.2」である場合、この補正値「0.8」と補正値「1.2」とを満足する近似式を線形補間によって求める。図18では、縦軸を補正値とし、横軸に上記多重化された関係にある一方のノズル列の使用率(0〜100%)とした2次元平面を示している。同図では、テストパターンTP4を印刷したときの上記一方のノズル列(ノズル列41a1)の使用率75%に対応する位置に補正値「0.8」をプロットし、テストパターンTP5を印刷したときの上記一方のノズル列(ノズル列41a1)の使用率25%に対応する位置に補正値「1.2」をプロットするとともに、これら2つの点を線形補間で結んだ関数F4を示している。
一次関数としての上記関数F4は、一般にY=αX+βで表され、上記関数F4の場合、係数α=0.008、係数β=1.4となる。このようにして、階調値p1かつライン番号1に対応する近似式の係数α、βが求まる。近似式の係数α、βの算出は、第四、第五の使用比率毎かつインク色CMYK毎の補正データに記録された各補正値を参照して、インク色と階調値とライン番号とが互いに一致する補正値の各組毎に行う。
この結果、各インク色につき図19に示すような係数α、βからなる補正係数データがそれぞれ生成される。上記S130では、テストパターンTP4,TP5の測定結果から求めた上記第四、第五の使用比率毎かつインク色CMYK毎の補正データの代わりに、上記のようなインク色毎の補正係数データを、プリンタ40の所定の記憶媒体に保存するとしてもよい。このように、プリンタ40に補正係数データを保存した場合、上記S230では、インク色毎の補正係数データをプリンタ40から取得して、HDD15等の所定の記憶領域に補正係数データ15dとして保存する。
そして上記S240では、補正データ補間生成モジュール21cは、インク色毎の補正係数データ15dに記録されている一組の係数α,βと上記決定使用比率とに基づいて、補正値を算出する。つまり、一組の係数α,βによって定義される一次関数に、決定使用比率における上記一方のノズル列についての使用率Xを代入することにより、一つの補正値を算出する。このような補正値の算出は、インク色毎の各補正係数データ15dに記録されている全係数α,βを用いて繰り返し行う。その結果、上記決定使用比率に対応した各インク色毎の補正データが生成される。
このように、予め求めた二種類の使用比率に対応する各補正データの、各補正値に基づく補間処理によって得られる近似式の係数を、決定使用比率に対応する補正データの生成時に使用する構成とすれば、上記S130でプリンタ40に保存すべき情報量および、印刷制御処理の際に補正データ補間生成モジュール21cがプリンタ40から取得すべき情報量が少なくて済む。さらに、補正データ補間生成モジュール21cが決定使用比率に対応した補正データを生成する処理自体もより簡易なものとなる。
さらなる変形例として、上記補正値は、一枚の画像の印刷に要するノズル42aの本数に対応する数(ライン数N)ではなく、所定のノズル数に対応するラインの束(ライン群)単位で生成するとしてもよい。
図2,3に示したように各ノズル列は、複数の印刷ヘッドをつなぎ合わせることで形成されている。そこで一例として、一つの印刷ヘッド42(印刷ヘッド44)上に形成されている一列のノズル(図2,3において鎖線で囲んだ小ノズル群。小ノズル列と呼ぶ。)に対応する本数のラインからなるライン群毎に補正値を生成するとしてもよい。
一つの小ノズル列を構成する各ノズルは同じ印刷ヘッドに形成されているため、互いのインク吐出性能の差は比較的小さいと考えられる一方、異なる小ノズル列の間ではインク吐出性能の傾向に大きな差があるとも考えられる。そして、印刷結果における各ライン群は、多重化された関係にある上記一方のノズル列と他方のノズル列におけるそれぞれ決まった特定の小ノズル列によって印刷されるため、印刷結果においても、各ライン群内での印刷濃度のずれは少なく、異なるライン群の間において印刷濃度の傾向が大きく異なると言えるからである。
この場合、補正データ生成モジュール24は上記S120において、ライン番号1〜N毎に算出した補正値を、小ノズル列のノズル数に対応するライン群単位で端からグループ分けし、ライン群内の補正値をライン群単位で平均化することにより、ライン群毎の補正値を生成する。その結果、上記複数の使用比率(第一〜第三の使用比率や、第四、第五の使用比率など)についての補正データであって、テストパターン画像データの各階調値毎かつ各ライン群毎の補正値からなる補正データが生成される。かかる構成とすれば、保存すべき補正データの情報量が少なくて済む。また、画像データの各画素を補正する際には、ある程度まとまった数の画素を共通の補正値に基づいて補正できるため、補正処理にかかる負担が軽減される。
さらなる変形例として、プリンタ40は図20に示すような印刷ヘッドユニット70を採用することができる。印刷ヘッドユニット70は、第一ヘッドユニット71と第二ヘッドユニット72とからなり、各ヘッドユニット71,72は、それぞれ印刷ヘッド74を紙送り方向と垂直な方向に複数並べることにより構成されている。第一ヘッドユニット71、第二ヘッドユニット72は、それぞれ複数(図20では2列)のノズル列によって構成されている。第一ヘッドユニット71のノズル列71a,71bと第二ヘッドユニット72のノズル列72a,72bはいずれも同じインク色(例えばC)に対応したノズル列であり、各画素の印刷においては、ノズル列71a,71bからなるノズル群に属するノズル74aと、ノズル列72a,72bからなるノズル群に属するノズル74aとを画素単位で択一的に使用することが可能である。むろん他のインク色についても、複数のノズル列からなるノズル群が複数設けられ、各インク色毎に、複数のノズル群を使い分けることが可能である。従って図20の例でも、各インク色に対応するノズル群がそれぞれ多重化されていると言える。
かかる構成においては、上記第一の使用比率または第三の使用比率によってテストパターンを印刷する場合、つまり多重化された関係にあるノズル群のうち片方のノズル群だけでテストパターンを印刷する場合には、ノズル群を構成するノズル74aを印刷ヘッド74単位で分け、共通の印刷ヘッド74に形成されている各ノズル74a(小ノズル群)について共通の補正値を生成するとしてもよい。つまり、同じ印刷ヘッド74に形成されたノズル74aは基本的に互いのインク吐出性能の差は小さいと考えられる一方、異なる印刷ヘッド74の間ではインク吐出性能の傾向に大きな差があるとも考えられるからである。この場合、補正データ生成モジュール24は上記S120において、ノズル群(例えば、第一ヘッドユニット71のノズル列71a,71b)のライン毎に算出した補正値を、各印刷ヘッド74によって印刷されるライン群単位で平均化することにより、各印刷ヘッド74毎の補正値を生成する処理を行なう。この結果、第一および第三の使用比率についての各補正データとして、テストパターン画像データの各階調値毎かつ印刷ヘッド74毎の補正値からなる各補正データが生成される。なお、図20の印刷ヘッドユニットを採用して上記第一、第三の使用比率以外の使用比率によってテストパターンを印刷した場合も、補正データ生成モジュール24は次のように、補正値を生成することができる。補正データ生成モジュール24は、上記S120において、ライン番号1〜N毎に算出した補正値を、印刷ヘッド74によって印刷可能なライン数に対応するライン群単位で端からグループ分けし、このライン群内の補正値をライン群単位で平均化することにより、ライン群毎の補正値を生成する。
この結果、複数の使用比率(第一〜第三の使用比率や、第四、第五の使用比率など)についての補正データであって、テストパターン画像データの各階調値毎かつ各ライン群毎の補正値からなる補正データが生成される。かかる構成とすれば、保存すべき補正データの情報量が少なくて済む。また、画像データの各画素を補正する際には、ある程度まとまった数の画素を共通の補正値に基づいて補正できるため、補正処理にかかる負担が軽減される。
さらに、使用比率の決定はインク色毎に独立して行うとしてもよい。つまり、色変換モジュール21bから色変換処理後の画像データを受け取った補正データ補間生成モジュール21cは、インク色毎に使用比率を決定し、インク色毎の決定使用比率に従ってインク色毎の補正データを生成する。また、印刷データ生成モジュール21fは、インク色毎のラスタデータに対して、インク色毎の決定使用比率に応じた識別情報を与える。かかる構成は、上記熱対策や吐出不良ノズルの使用回避の観点において有用である。
例えば、プリンタ40において、対応するインク色が異なるノズル列毎の温度計測が可能である場合、ノズル列毎に異なる計測結果が得られることは十分に考えられる。そこで、補正データ補間生成モジュール21cは、ノズル列毎の温度の計測結果に応じて、例えば図16の使用比率決定テーブル60を参照してインク色毎に使用比率を決定する。その結果、インク色毎のノズル列における温度状況に即した、多重化ノズル列の使い分けが可能となり、最適な熱対策が実現される。また、補正データ補間生成モジュール21cは、吐出不良情報を解析する際に、ノズル列毎に吐出不能状態のノズル数をカウントし、当該ノズル列毎のカウント結果に応じて、各ノズル列が対応するインク色毎の使用比率を決定するとしてもよい。かかる選択処理を行なえば、例えば、第一ヘッドユニット41aのノズル列41a1,41a2,41a3,41a4のうち、多くのノズル42aが吐出不能状態にあるノズル列についてのみ、第二ヘッドユニット41b側のノズル列41b1,41b2,41b3,41b4に切り替えるというような細かな制御が可能となる。
(6)まとめ
このように本実施形態によれば、プリンタ40において各インク色に対応するノズル群(ノズル列等)を多重化した構造を採用し、コンピュータ10は、ノズルのインク吐出性能のばらつきに起因する印刷結果のムラを補正するための補正データを、多重化された関係にあるノズル群の異なる使用比率毎に生成し、印刷対象画像を表す画像データに基づく印刷制御処理にあたっては、印刷に使用するノズル群間の使用比率(決定使用比率)を所定の基準に従って決定するとともに、上記生成された異なる使用比率毎の補正データを参照し、上記決定使用比率に応じた補間処理等を行うことにより、上記決定使用比率に対応した補正データを生成する。そして、この決定使用比率に対応した補正データを用いて画像データを補正し、補正後の画像データおよび上記決定使用比率に基づいて各ノズル群の駆動を制御することにより、印刷対象画像を印刷する。
上記構成によれば、限られた種類の使用比率について予め求められた補正データを基に、あらゆる使用比率に対応した補正データを生成できるため、プリンタ40において多重化されたノズル群の様々な使い分けに即した画像データの補正を、少ない情報量で簡易に行うことができる。また、多重化された関係にある各ノズル群によって印刷される各ラインは、そのときのノズル群の使用比率に応じて発生する濃度ムラを抑制するために適した補正値によってインク量が補正されるため、各ノズル群によって印刷される画像全体において濃度ムラの無い非常に良好な画質が得られる。
なお、上述したコンピュータ10による各処理、特に図4,10に示した処理については、その一部または全部をプリンタ40側において実行するとしてもよい。その場合、プリンタ40は液体吐出装置の一例となる。
なお上記では、液体吐出制御装置や液体吐出装置の構成を、主にインクジェット式記録装置としてのプリンタ40を含む装置あるいは当該プリンタ40に適用したが、液体吐出制御装置や液体吐出装置の上記構成の適用対象はこの限りではない。例えば、インク以外の他の液体(機能材料の粒子が分散されている液状体や、ジェルのような流状体を含む)や液体以外の流体(流体として流して吐出できる固体など)を吐出する流体吐出装置に適用することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を吐出する液状体吐出装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する液体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する液体吐出装置に適用してもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する液体吐出装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体吐出装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する液体吐出噴射装置、ジェルを吐出する流状体吐出装置、トナーなどの粉体を例とする固体を吐出する粉体吐出式記録装置に適用してもよい。
本発明の実施形態にかかる装置の概略構成を示した図。 印刷ヘッドユニットの一例を示した図。 印刷ヘッドユニットの一例を示した図。 補正データ生成処理の内容を示したフローチャート。 テストパターンの一例を示した図。 テストパターンの測定結果の一例を示した図。 補正データの一例を示した図。 テストパターンにおける画素とノズル群との関係の一例を示した図。 テストパターンにおける画素とノズル群との関係の一例を示した図。 印刷制御処理の内容を示したフローチャート。 決定使用比率に対応した補正データの生成処理を示したフローチャート。 補正値を補間する様子を示した説明図。 決定使用比率に対応した補正データの生成処理を示した説明図。 画像データの補正処理の詳細を示したフローチャート。 補正関数の一例を示した図。 使用比率決定テーブルの一例を示した図。 多重化された各ノズル列の温度変化の様子を示した図。 補正係数データにかかる係数を求める様子を示した図。 補正係数データの一例を示した図。 印刷ヘッドユニットの一例を示した図。
符号の説明
10…コンピュータ、15…HDD、15a…入力画像データ、15b…テストパターン画像データ、15c…補正データ、15d…補正係数データ、21…プリンタドライバ、21…画像データ取得モジュール、21b…色変換モジュール、21c…補正データ補間生成モジュール、21d…画像データ補正モジュール、21e…ハーフトーン処理モジュール、21f…印刷データ生成モジュール、24…補正データ生成モジュール、40…プリンタ、41,43,70…印刷ヘッドユニット、41a,43a,71…第一ヘッドユニット、41b,43b,72…第二ヘッドユニット、42,44,74…印刷ヘッド、42a,44a,74a…ノズル、41a1,41a2,41a3,41a4,41b1,41b2,41b3,41b4,43a1,43a2,43a3,43a4,43b1,43b2,43b3,43b4,71a,71b,72a,72b…ノズル列、45…ヘッド駆動部、50…濃度測定機、60…使用比率決定テーブル

Claims (7)

  1. 複数の液体吐出用のノズルからなるノズル群を複数有する液体吐出機構を制御する液体吐出制御装置であって、
    液体吐出を行う際の上記複数のノズル群間の使用比率を決定する使用比率決定手段と、
    ノズル群間の複数の使用比率にそれぞれ応じた各液体吐出結果の濃度を補正するための各補正データを取得するとともに、当該取得した各補正データを参照して、上記決定した使用比率に応じた補間を行うことにより、上記決定した使用比率に対応した補正データを生成する補正データ生成手段と、
    所定の画像データを上記生成した補正データに基づいて補正する画像データ補正手段と、
    上記補正後の画像データおよび上記決定した使用比率に基づいて各ノズル群の駆動による液体吐出を実行させる吐出実行制御手段とを備えることを特徴とする液体吐出制御装置。
  2. 複数の液体吐出用のノズルからなるノズル群を複数有する液体吐出機構を制御する液体吐出制御装置であって、
    液体吐出を行う際の上記複数のノズル群間の使用比率を決定する使用比率決定手段と、
    ノズル群間の複数の使用比率にそれぞれ応じた各液体吐出結果の濃度を補正するための各補正データに基づく補間により得られた近似式の係数を取得するとともに、当該係数と上記決定した使用比率とに基づいて、上記決定した使用比率に対応した補正データを生成する補正データ生成手段と、
    所定の画像データを上記生成した補正データに基づいて補正する画像データ補正手段と、
    上記補正後の画像データおよび上記決定した使用比率に基づいて各ノズル群の駆動による液体吐出を実行させる吐出実行制御手段とを備えることを特徴とする液体吐出制御装置。
  3. 上記使用比率決定手段は、上記液体吐出機構の状態または外部からの指示に基づいて使用比率を決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出制御装置。
  4. 上記使用比率決定手段は、ノズル群の温度を取得するとともに、当該温度に応じて使用比率を決定することを特徴とする請求項3に記載の液体吐出制御装置。
  5. 上記使用比率決定手段は、ノズル群の吐出不良情報を取得するとともに、当該吐出不良情報に基づいて使用比率を決定することを特徴とする請求項3に記載の液体吐出制御装置。
  6. 上記補正データ生成手段は、上記複数の使用比率にかかる各補正データとして、各使用比率に応じた各液体吐出結果における、各ラインの濃度のずれを補正するためのライン毎の補正値を取得して利用し、上記決定した使用比率に対応したライン毎の補正値を生成し、上記画像データ補正手段は、上記画像データの各画素の階調値を各画素が対応するラインにかかる上記生成した補正値によって補正することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の液体吐出制御装置。
  7. 上記補正データ生成手段は、上記複数の使用比率にかかる各補正データとして、各使用比率に応じた各液体吐出結果における、所定ライン数単位によるライン群毎の濃度のずれを補正するための同ライン群毎の補正値を取得して利用し、上記決定した使用比率に対応した同ライン群毎の補正値を生成し、上記画像データ補正手段は、上記画像データの各画素の階調値を各画素が対応するライン群にかかる上記生成した補正値によって補正することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の液体吐出制御装置。
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