JP6221425B2 - 色補正方法、色補正装置及びプログラム - Google Patents

色補正方法、色補正装置及びプログラム Download PDF

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本発明は、色補正方法、色補正装置及びプログラムに関する。
インクジェット方式のプリンターにおいて色再現性を補正する技術として、プリンターからパッチ画像と呼ばれるカラー画像を印刷し、当該パッチ画像の測色値と基準値とを比較することによって色補正を行う技術がある。例えば、特許文献1では、パッチ画像の測色値とプリンターのインク吐出量の値とが予め関連付けられた一覧を参照し、ユーザー環境での測色値に基づいて補間曲線を作成して印刷対象の画像データを補正している。また、特許文献2では、パッチ画像の測色値に基づいたRGB画像データを各インク色の階調データに変換するために色変換テーブルを用いる。そして、各インク色の合計使用量が打込みインク量制限値以下となるように色変換テーブルを修正して、インクの滲みや印刷媒体のコックリング等の各種の弊害を回避している。
特開2010−192942号公報 特開2006−335020号公報
しかしながら、特許文献1では、特許文献2にあるような各色インクの合計使用量を打込みインク量制限値以下にする技術が盛り込まれていない。このため、インクの滲みや印刷媒体のコックリング等の各種の弊害が発生する可能性がある。また、特許文献2では、打込みインク量制限値以下になるように色変換テーブルを修正する方法として、略同量ずつのC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)階調値とK(ブラック)階調値とを置き換えることによってインク使用量を抑える方法が提示されている。この方法の場合、色変換テーブルにおける階調値の別色への置き換えの対応が複雑化してしまうことが考えられる。更に、CMY階調値とK階調値とを置き換えることにより、置き換えた箇所の粒状性が悪化してしまい印刷画像の画質が低下してしまう恐れがある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]所定の色空間内における各色の入力階調値の組合せと、印刷装置で使用される各インクの出力階調値の組合せとが対応付けられた色変換テーブルを補正する色補正方法であって、前記印刷装置から印刷媒体に出力された複数のパッチ画像の測色値を取得する測色値取得工程と、前記印刷媒体の単位面積中に出力可能なインク量の上限値を示す打込みインク量制限値を取得する打込みインク量制限値取得工程と、前記パッチ画像の測色値と所定の基準値との比較結果に基づいて、前記色変換テーブルの出力階調値を補正する補正工程と、前記補正後の各インクの出力階調値の組合せにおける合計インク量が前記打込みインク量制限値を超える場合に、前記補正後の各出力階調値に所定の比率計算を行って、前記合計インク量を前記打込みインク量制限値内に減少させる修正工程と、有することを特徴とする色補正方法。
上記した色補正方法によれば、補正工程において、印刷媒体に出力された複数のパッチ画像の測色値と所定の基準値との比較結果に基づいて、色変換テーブルの出力階調値を補正する。そして、修正工程において、補正後の合計インク量が打込みインク量制限値を超える場合に、各出力階調値に所定の比率計算を行って合計インク量を打込みインク量制限値内に減少させる。このように、合計インク量を打込みインク量制限値内に減少させることにより、合計インク量が打込みインク量制限値を超えることによって発生するインクの滲みや印刷媒体のコックリング等の各種の弊害を抑制することができる。更に、各出力階調値に所定の比率計算を行うことによって、合計インク量を打込みインク量制限値内に減少させる。これにより、個々の出力階調値のインク量を適正に減少させて、容易に合計インク量を打込みインク量制限値内に減少させることができる。また、各出力階調値の全体のインク量を減少させることから、出力階調値を減少させた箇所の粒状性の悪化を抑制することができる。
[適用例2]前記比率計算は、前記補正後の各出力階調値の大きさに応じて前記補正後の各出力階調値を減少させて、前記合計インク量を前記打込みインク量制限値内に減少させる計算であることを特徴とする上記色補正方法。
上記した色補正方法によれば、補正後の各出力階調値の大きさに応じて当該補正後の各出力階調値を減少させて、合計インク量を打込みインク量制限値内に減少させる。このため、出力階調値が大きいインクについてはインク量が多く減少し、出力階調値が小さいインクについてはインク量が少し減少することになる。これにより、色彩をバランス良く正確に再現しつつ合計インク量を減少させることができる。
[適用例3]前記比率計算は、前記補正後の各出力階調値の補正に伴う増分に応じて前記補正後の各出力階調値を減少させて、前記合計インク量を前記打込みインク量制限値内に減少させる計算であることを特徴とする上記色補正方法。
上記した色補正方法によれば、補正後の各出力階調値の増分に応じて当該補正後の各出力階調値を減少させて、合計インク量を打込みインク量制限値内に減少させる。このため、補正による出力階調値の増分が大きいインクについてはインク量が多く減少し、出力階調値の増分が小さいインクについてはインク量が少し減少することになる。これにより、色彩をバランス良く正確に再現しつつ合計インク量を減少させることができる。
[適用例4]前記比率計算は、各インクに対しての重み付けに応じて前記補正後の各出力階調値を減少させて、前記合計インク量を前記打込みインク量制限値内に減少させる計算であることを特徴とする上記色補正方法。
上記した色補正方法によれば、各インクの重み付けに応じて補正後の各出力階調値を減少させて、合計インク量を打込みインク量制限値内に減少させる。これにより、個々のインクの特性などに応じて各インクに重み付けを行い、個々のインク量をきめ細かく適切に減少させることができる。
[適用例5]所定の色空間内における各色の入力階調値の組合せと、印刷装置で使用される各インクの出力階調値の組合せとが対応付けられた色変換テーブルを補正する色補正装置であって、前記印刷装置から印刷媒体に出力された複数のパッチ画像の測色値を取得する測色値取得部と、前記印刷媒体の単位面積中に出力可能なインク量の上限値を示す打込みインク量制限値を取得する打込みインク量制限値取得部と、前記パッチ画像の測色値と所定の基準値との比較結果に基づいて、前記色変換テーブルの出力階調値を補正する補正部と、前記補正後の各インクの出力階調値の組合せにおける合計インク量が前記打込みインク量制限値を超える場合に、前記補正後の各出力階調値に所定の比率計算を行って、前記合計インク量を前記打込みインク量制限値内に減少させる修正部と、有することを特徴とする色補正装置。
上記した色補正装置によれば、補正部において、印刷媒体に出力された複数のパッチ画像の測色値と所定の基準値との比較結果に基づいて、色変換テーブルの出力階調値を補正する。そして、修正部において、補正後の合計インク量が打込みインク量制限値を超える場合に、各出力階調値に所定の比率計算を行って合計インク量を打込みインク量制限値内に減少させる。このように、合計インク量を打込みインク量制限値内に減少させることにより、合計インク量が打込みインク量制限値を超えることによって発生するインクの滲みや印刷媒体のコックリング等の各種の弊害を抑制することができる。更に、各出力階調値に所定の比率計算を行うことによって、合計インク量を打込みインク量制限値内に減少させる。これにより、個々の出力階調値のインク量を適正に減少させて、容易に合計インク量を打込みインク量制限値内に減少させることができる。また、各出力階調値の全体のインク量を減少させることから、出力階調値を減少させた箇所の粒状性の悪化を抑制することができる。
[適用例6]所定の色空間内における各色の入力階調値の組合せと、印刷装置で使用される各インクの出力階調値の組合せとが対応付けられた色変換テーブルを補正するプログラムであって、前記印刷装置から印刷媒体に出力された複数のパッチ画像の測色値を取得する測色値取得機能と、前記印刷媒体の単位面積中に出力可能なインク量の上限値を示す打込みインク量制限値を取得する打込みインク量制限値取得機能と、前記パッチ画像の測色値と所定の基準値との比較結果に基づいて、前記色変換テーブルの出力階調値を補正する補正機能と、前記補正後の各インクの出力階調値の組合せにおける合計インク量が前記打込みインク量制限値を超える場合に、前記補正後の各出力階調値に所定の比率計算を行って、前記合計インク量を前記打込みインク量制限値内に減少させる修正機能と、をコンピューターに実行させることを特徴とするプログラム。
上記したプログラムによれば、補正機能において、印刷媒体に出力された複数のパッチ画像の測色値と所定の基準値との比較結果に基づいて、色変換テーブルの出力階調値を補正する。そして、修正機能において、補正後の合計インク量が打込みインク量制限値を超える場合に、各出力階調値に所定の比率計算を行って合計インク量を打込みインク量制限値内に減少させる。このように、合計インク量を打込みインク量制限値内に減少させることにより、合計インク量が打込みインク量制限値を超えることによって発生するインクの滲みや印刷媒体のコックリング等の各種の弊害を抑制することができる。更に、各出力階調値に所定の比率計算を行うことによって、合計インク量を打込みインク量制限値内に減少させる。これにより、個々の出力階調値のインク量を適正に減少させて、容易に合計インク量を打込みインク量制限値内に減少させることができる。また、各出力階調値の全体のインク量を減少させることから、出力階調値を減少させた箇所の粒状性の悪化を抑制することができる。
印刷システムの構成例を説明するための図。 コンピューターにおける動作を説明するための図。 キャリブレーション処理の一例を示すフローチャート。 プリンターにおいてパッチ画像データに基づき印刷されるパッチ画像。 Cインクの色成分b*を例に、階調値とb*との関係を示す図。 Cインクを例に、補間曲線(実測曲線)と目標色彩値を結んだ目標曲線とを、同一a**平面上に表す図。 色補正テーブルの修正処理の一例を示すフローチャート。 色変換テーブルの一例を示す図。 色補正テーブルの一例を示す図。 色補正テーブルの内容を修正する一例を示す図。 色補正テーブルの内容を階調値の増分に応じて修正する一例を示す図。 色補正テーブルの内容を重み係数に応じて修正する一例を示す図。
以下、本実施形態に係る色補正方法を適用した印刷システムについて、図面を参照して説明する。
<印刷システムの構成>
図1は、印刷システム100の構成例を説明するための図である。図1に示すように、印刷システム100は、プリンター1と、コンピューター110と、測色機150と、を有する。
コンピューター110は、コントローラー120を有しており、プリンター1に印刷させる画像(画像データ)を圧縮してプリンター1に送信する。
コントローラー120は、プリンター1に印刷させる画像データに関する各種処理を実行する等、コンピューター110の制御を行うための制御ユニットである。コントローラー120は、インターフェイス111と、CPU112と、メモリー113とを有する。インターフェイス111は、コンピューター110とプリンター1との間でデータの送受信を行う。CPU112は、コンピューター110の全体的な制御を行うための演算処理装置であり、コンピューター110にインストールされた各種プログラムを実行する。メモリー113は、CPU112が使用する各種のコンピュータープログラムやデータを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。メモリー113は、RAM、EEPROM、ROM、磁気ディスク装置等(図示略)によって構成される。メモリー113に格納されるコンピュータープログラムとしては、アプリケーションプログラムやプリンタードライバーなどがある。
プリンター1は、印刷用紙やフィルムシートなどの複数種の印刷媒体にインクを噴射して、当該印刷媒体に画像を形成する印刷装置である。本実施形態では、プリンター1はインクジェット方式のプリンターである。プリンター1は、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、検出器群50、コントローラー60、駆動信号生成回路70等を有する。プリンター1では、コントローラー60によって各ユニットが制御される。プリンター1は、コンピューター110から送信された圧縮後の画像データを受信し、受信した画像データを伸長し、各ユニットを制御して印刷媒体に画像を印刷する。
コントローラー60は、インターフェイス61と、CPU62と、メモリー63とを有し、プリンター1の制御を行うための制御ユニットである。搬送ユニット20は、搬送機構によって印刷媒体を搬送方向に搬送させるためのものである。キャリッジユニット30は、モーター駆動によってヘッド(図示略)を移動方向に往復移動(「走査」とも呼ばれる)させるためのものである。キャリッジユニット30は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に搭載する。キャリッジユニット30は、例えば、シアンC、マゼンタM、イエローY、ブラックKなど、各インクのカートリッジを搭載する。なお、インクの種類や数は、上記のものに限られず、ライトシアン、ライトマゼンタ、ライトブラック、ダークイエロー、レッド、バイオレット、無着色インク等の各種インクを使用することができる。
ヘッドユニット40は、複数のノズルを有するヘッドによって印刷媒体にインクを吐出するためのものである。ヘッドが移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することにより、移動方向に沿ったドットラインが印刷媒体に形成される。検出器群50は、プリンター1の各部の情報を検出してコントローラー60に送る様々な検出器を示す。駆動信号生成回路70は、ヘッドに含まれるピエゾ素子などの駆動素子に印加してインク滴を噴射させるための駆動信号を生成する。
測色機150は、分光反射率が既知の光源から印刷媒体に照射し、反射光を受光することによって印刷媒体の分光反射率を検出し、その測色値(例えば、L***値の色彩値)を出力するものである。即ち、測色機150は、測色する対象(例えば、印刷媒体に印刷されたパッチ画像)に色検出部を向けることにより、CIE規格におけるL***表色系に基づく複数の色成分L*、a*、b*の色成分量を検出して、検出量に対応する測色値(色彩値)L*、a*、b*を生成する。そして、測色機150は、生成した測色値L*、a*、b*をコンピューター110に対して出力する。ここで、L***色空間(所定の色空間)は、複数の色成分L*、a*、b*を色成分量とするデバイスに依存しない均等色空間である。なお、L*は明度(明るさ)、a*,b*は色相と彩度を表す色座標である。また、測色する色空間は、XYZ色空間、Luv色空間、RGB色空間等であっても良い。
印刷システム100において、プリンター1がコンピューター110から印刷データを受信すると、コントローラー60は、搬送ユニット20を作動させ、印刷すべき印刷媒体を搬送方向に送る。印刷媒体は、一定速度で搬送されてヘッドユニット40を通過する。この間に、ヘッドからインクを断続的に噴出させて印刷媒体上にドットを形成することで印刷媒体に画像が印刷される。
<コンピューター110における動作>
図2は、コンピューター110における動作を説明するための図である。図2に示すプリンタードライバーは、アプリケーションプログラムから画像データを受け取り、プリンター1が解釈できる形式の印刷データに変換し、印刷データをプリンター1に出力する。アプリケーションプログラムからの画像データを印刷データに変換する際、プリンタードライバーは、画像データ取得処理、色変換処理、ハーフトーン処理、印刷データ生成処理を行う。
画像データ取得処理は、アプリケーションプログラムで印刷指示がなされた画像(例えば、パッチ画像)を示す画像データをメモリー113から取得し、印刷媒体に印刷する際の解像度(印刷解像度)に変換する処理である。例えば、印刷解像度が720×720dpiに指定されている場合、アプリケーションプログラムから受け取ったベクター形式の画像データを720×720dpiの解像度のビットマップ形式の画像データに変換する。なお、処理後の画像データの各画素データは、RGB色空間により表される各階調(例えば256階調)のRGBデータである。
色変換処理は、RGBデータをCMYK色空間のデータに変換する処理である。このCMYK色空間の画像データは、プリンター1が有するインクの色に対応したデータである。色変換処理は、RGBデータの階調値とCMYKデータの階調値とを対応づけた色変換テーブルに基づいて行われる。即ち、色変換テーブルでは、RGB色空間内における各RGB色の入力階調値の組合せと、プリンター1で使用される各CMYKインクの出力階調値の組合せとが対応付けられている。色変換処理後の画素データは、CMYK色空間により表される256階調の8ビットCMYKデータであり、各階調値が各画素、各色のインク量に対応している。例えば、単位面積当たりのインク記録率0〜100%が階調値0〜255に対して線形に対応するように階調値を規定するなど、予め階調値が意味するインク量を決めておき、後述するハーフトーン処理にて各階調値に対応したインク量になるように階調数の変換を行う。
上記のようにCMYKの各階調値が意味するインク量が決められているとしても、プリンター1ごとの製造誤差等により、常に階調値に対応したインク量を正確に出力できるとは限らない。そこで、本実施形態に係るプリンター1はこの類の誤差を補償する仕組みを備えている。即ち、各色の階調値を補正する色補正テーブルがメモリー113に記録されており、色変換処理では、この色補正テーブルを参照して、色変換テーブルによって変換後のCMYK階調値を補正する。
プリンター1の出荷時には、所定の標準プリンターの出力色に合わせるための色補正テーブルがメモリー113に予め記録されている。この色補正テーブルは、プリンター1の出荷前にプリンター1の製造者によって作成されたものである。しかし、プリンター1の出荷後の各機構の経年変化により、プリンター1の出力色と標準プリンターの出力色とに色ずれが生じる場合がある。このため、プリンター1のユーザーは、出荷時の色補正テーブルに設定された階調値に換えて、補正後の階調値を色補正テーブルに改めて設定するためのキャリブレーションを行うことが可能である。キャリブレーション処理の詳細については後述する。
ハーフトーン処理は、高階調数のデータを、プリンター1が形成可能な階調数のデータに変換する処理である。例えば、ハーフトーン処理により、256階調を示すデータが、2階調を示す1ビットデータや、4階調を示す2ビットデータに変換される。ハーフトーン処理では、ディザ法・γ補正・誤差拡散法などが利用される。ハーフトーン処理されたデータは、印刷解像度(例えば720×720dpi)と同等の解像度である。ハーフトーン処理後の画像データでは、画素ごと1ビット又は2ビットの画素データが対応しており、この画素データは各画素でのドット形成状況(ドットの有無、ドットの大きさ)を示すデータになる。
印刷データ生成処理は、ハーフトーン処理後の画像データを受け取って、プリンター1で使用される順番に並べ替え、一回の主走査にて使用されるデータを単位にして逐次プリンター1に出力する処理である。プリンター1においては、ヘッドにノズル列が設けられており、当該ノズル列は複数のノズルを印刷媒体の搬送方向に並べることによって構成されるため、搬送方向に数ドット分だけ離れたデータが同時に使用される。そこで、搬送方向と交差する移動方向に並ぶデータの内、同時に使用されるべきものがプリンター1にて同時にバッファリングされるように、順番に並べ替える。そして、並べ替え処理後のデータに画像の解像度などの所定の情報を付加して印刷データを作成し、プリンター1に出力する。プリンター1にて画像を形成するために必要な全てのデータが転送されると、プリンター1にて印刷媒体上に印刷画像が形成される。
<キャリブレーション>
図3は、キャリブレーション処理の一例を示すフローチャートである。先ず、コントローラー120は、ユーザーからキャリブレーションの実行指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS110)。この実行指示を受け付けた場合(ステップS110:YES)は、以降のキャリブレーション処理を行う。他方、実行指示を受け付けていない場合(ステップS110:NO)は、キャリブレーション処理を終了する。
次に、コントローラー120は、キャリブレーション処理の実行指示を受け付けると、パッチ画像データに基づくパッチ画像をパッチシートSに印刷する(ステップS120)。このパッチ画像データは、キャリブレーション処理を行う際に測色機150で測色するためのパッチ画像を示す画像データである。そして、このパッチ画像データは、各インク色(例えば、CMYK)毎に全階調域に渡って値を所定幅で変化させて取得した階調値で構成され、階調値が大きいと使用されるインク量も多くなる。
図4は、プリンター1においてパッチ画像データに基づき印刷されるパッチ画像を示している。パッチシートSには、各インク色毎に階調値が所定の幅(例えば、7階調幅)毎に変化した所定の面積のパッチ画像が印刷される。図4においては、パッチシートSの上辺に階調値、左辺にインク色の種類を示している。インクの階調値が大きくなると単位面積当たりのインク記録率が上がるので、パッチシートSにおいては、左から右にいくに連れて明るいパッチ画像から暗いパッチ画像へと推移していく。本実施形態では、パッチ画像を印刷する階調値は一定の7階調値幅としたが、階調値の幅は自由に設定することができる。
図3のフローチャートに戻って、次に、コントローラー120は、パッチシートS上の各パッチ画像の測色値を取得する(ステップS130)。ここでは、ユーザーがパッチシートSを所定の測色順序に従って測色機150で測色すると、その測色結果としての測色値が測色機150を介してコントローラー120によって取得される。なお、パッチ画像の測色値を取得する工程が「測色値取得工程」に相当する。
このように、各パッチ画像を測色して測色値を取得したら、次に、コントローラー120は、取得した測色値の色彩値を参照して所定の高次多項式を決定し、この高次多項式に基づいて全階調値(256階調)に対応する色彩値に補間する(ステップS140)。つまり、ある階調値に対して色彩値(L*値,a*値,b*値)が判明しているとき、階調値を変数とした高次多項式を想定すれば、各色彩値から関数の係数を算出することができる。このようにして高次多項式を決定した結果、図5の例に示すような補間曲線を得ることができる。図5は、シアンインク(Cインク)の色成分b*を例に、階調値とb*との関係を示している。図5では、横軸は階調値、縦軸はb*であり、図中の白丸は、測色機150の測色によって取得された各色彩値を表している。上記した高次多項式は、プロットされた各色彩値(白丸)からの距離の二乗の総和が最小となるような曲線を描く近似式として求められる。かかる高次多項式を決定すれば、任意の階調値に対応する色彩値を一義的に算出することができる。
次に、コントローラー120は、全階調値に対応する色彩値を補間して取得したら、取得した測定による色彩値(測定色彩値)とメモリー113に予め記録された目標色彩値とを対比して各階調値の補正量を算出することで、色ずれを解消することが可能な色補正テーブルを作成し、メモリー113上の色補正テーブルの情報を更新する(ステップS150)。ここで、目標色彩値とは、所定の標準プリンターで各インク色(例えば、CMYK)につき全階調値にわたって印刷したカラーパッチ画像(標準印刷結果)を、測色機150で測定して取得した色彩値のことであり、目標となる色を示す基準値である。
色補正テーブルを作成する処理の詳細について説明する。
図6は、シアンインク(Cインク)を例に、実測した色彩値から全階調値に対応する色彩値を補間して求めた補間曲線(実測曲線)と、全階調値に対応する目標色彩値を結んだ目標曲線とを、同一a**平面上に表している図である。即ち、3次元空間であるL***色空間におけるL***値をa**平面に投影した図である。なお、目標色彩値は白丸でプロットしているが、全ての階調値に対応する目標色彩値の図示は省略し、一部の値のみ白丸で図示している。
標準プリンターとプリンター1との印刷結果に色ずれが生じていない場合には、同一の階調値で印刷を行ったとき、得られる印刷結果(この場合、シアン単色)を測色すると、標準プリンターによる目標色彩値とプリンター1による測定色彩値とが同一の数値となる筈である。しかし、標準プリンターとプリンター1との印刷結果に色ずれが生じている場合には、図6に示すように、実測曲線と目標曲線とがa**平面上でずれることになる。
このように実測曲線と目標曲線との間にずれが生じた場合、測定色彩値と目標色彩値の間の色差ΔEが最小となるときの目標色彩値を求め、その最小となる目標色彩値に対応する階調値を補正後の階調値として選択し、色補正テーブルを作成する。この色差ΔEは、L***表色系の色空間における、ある2色間の距離に相当し、例えば以下の色差式によって求めることができる。なお、色差ΔEの算出方法は、以下の色差式に限られず適応する他の算出方法を採用することができる。
Figure 0006221425
ΔL、Δa、Δbは、実測した測定色彩値(L*値、a*値、b*値)と目標色彩値(L*値、a*値、b*値)との差である。
このようにして作成した色補正テーブルにより、色差ΔEが最小値となるときには目標基準となる色に最も近づくことになり、色ずれを高い精度で補正することができる。
<色補正テーブルの修正>
図3のフローチャートに戻って、次に、ステップS160において、コントローラー120は、作成した色補正テーブルが印刷媒体の打込みインク量制限値を超過する場合、色補正テーブルの内容を修正する。そして、メモリー113上の色補正テーブルの情報を更新し、キャリブレーション処理を終了する。
なお、ステップS160における色補正テーブル修正の処理を、ステップS150における色補正テーブル作成の処理に含めて行っても良い。つまり、測定色彩値と目標色彩値とを対比して色補正テーブルを作成する際に、作成する色補正テーブルと打込みインク量制限値とを比較して、その場で色補正テーブルの内容を修正しても良い。なお、色補正テーブルを作成する工程が「補正工程」、色補正テーブルを修正する工程が「修正工程」に相当する。
図7は、色補正テーブルの修正処理の一例を示すフローチャートである。コントローラー120は、メモリー113に記憶されている各種の印刷媒体の打込みインク量制限値の中から、印刷対象とする印刷媒体の打込みインク量制限値を取得する(ステップS210)。打込みインク量制限値は、単位面積中に出力可能なインク量の上限値を示しており、印刷媒体毎に異なる。なお、印刷媒体の打込みインク量制限値を取得する工程が「打込みインク量制限値取得工程」に相当する。
次に、コントローラー120は、色変換テーブルの複数のRGBデータの中から、処理対象とするRGBデータを選択する(ステップS220)。そして、コントローラー120は、色変換テーブルの中の選択したRGBデータに対応するCMYK階調値に対して、色補正テーブルを参照して色補正テーブルの内容に補正を行う(ステップS230)。
図8は、色変換テーブルの一例を示す図であり、図9は、図8の色変換テーブルに対応する色補正テーブルの一例を示す図である。図8では、RGBデータの階調値Rs,Gs,Bsと対応するCMYKデータの階調値50,30,10,0が網掛けで示されている。図9では、C,M,Y,Kの各インク用の色補正テーブルが示されている。図9の各インク用の色補正テーブルの網掛けに示すように、図8におけるRGBデータの階調値Rs,Gs,Bsと対応するC,M,Y,Kの各インクの階調値50,30,10,0が、70,40,15,0に補正されることになる。
次に、コントローラー120は、色変換テーブルの補正後のC,M,Y,Kの各インク階調値を合計して合計インク量を求める(ステップS240)。そして、合計インク量と、ステップS210において取得した打込みインク量制限値とを比較する(ステップS250)。合計インク量が打込みインク量制限値より大きい場合(ステップS250:YES)は、このままでは打込みインク量制限値を超えるインク量が印刷媒体に出力されてしまうので、次のステップS260に進み、色補正テーブルの内容を修正する。他方、合計インク量が打込みインク量制限値内の場合(ステップS250:NO)は、印刷媒体に出力されるインク量には問題がないことから、色補正テーブルの内容はそのままとする。
ステップS260では、コントローラー120は、色補正テーブルの内容を修正することにより、印刷媒体に出力される合計インク量が打込みインク量制限値内に収まるようにする。本実施形態では、各インクの補正後の階調値から打込みインク量制限値の超過分のインク量を、各インクの補正後の階調値の大きさに応じて減量して、合計インク量が打込みインク量制限値内に収まるようにする。具体的には、補正テーブルによって補正後の階調値をGcとすると、以下の式を用いて、色補正テーブルの修正後の階調値を求める。
(修正後の階調値)=Gc−(超過分の階調値)×Gc/(各インクのGc合計)
図10は、色補正テーブルの内容を修正する一例を示す図である。図10では、図8に示す色変換テーブルと、図9に示す色補正テーブルとをそのまま適用している。また、印刷対象となる印刷媒体の打込みインク量制限値には110(階調値)が設定されているものとする。図10に示すように、色変換テーブルのC,M,Y,Kの各インクの階調値50,30,10,0の合計値は90である。この合計値90は、打込みインク量制限値110の−20の値であって打込みインク量制限値内に収まっている。また、色変換テーブルに対して色補正テーブルを用いて補正を行った補正後のC,M,Y,Kの各インク階調値70,40,15,0の合計値は125である。この合計値125は、打込みインク量制限値110よりも+15だけ超過している。つまり、最初に提供された色変換テーブルの段階では打込みインク量制限値内に収まっていた合計インク量が、キャリブレーションにおける階調値補正に伴ってインクが増量して合計インク量が打込みインク量制限値を超過することになる。
このため、上記した式を用いて補正後のC,M,Y,Kの各インクの階調値を減量して合計インク量が打込みインク量制限値内に収まるようにする。図10に示すCインクの場合、70−15×70/125の計算に基づいて修正後の階調値62を求める。同様に、M,Y,Kの各インクの修正後の階調値35,13,0を求める。これらの修正後の階調値の合計値110は打込みインク量制限値内に収まっている。
上述した実施形態では、キャリブレーション処理において、測色したパッチ画像の色彩値と目標色彩値とを対比することで、色ずれを解消するための色補正テーブルを作成する。そして、補正後の合計インク量が打込みインク量制限値を超える場合には、超過分のインク量を、各インクの補正後の階調値の大きさに応じて減量して、合計インク量が打込みインク量制限値内に収まるようにする。このように、階調値の大きさに応じて各インクのインク量を減量することにより、階調値が大きいインクについてはインク量が多く減少し、階調値が小さいインクについては少ないインク量が減少することになる。これにより、個々の出力階調値のインク量を適正に減少させることになり、色彩をバランス良く正確に再現することができる。また、例えばCMYインクと略同量のKインクとを置き換えることによってインク使用量を抑える方法に比べて、粒状性の悪化を抑制することができる。
(変形例1)
上述した実施形態では、打込みインク量制限値に対して超過分のインク量を、各インクの補正後の階調値の大きさに応じて減量して、合計インク量が打込みインク量制限値内に収まるようにした。しかし、これに限られず、例えば、打込みインク量制限値に対して超過分のインク量を、補正前から補正後への階調値の増分に応じて減量して、合計インク量が打込みインク量制限値内に収まるようにしても良い。具体的には、対象インクの補正後の階調値をGcとすると、以下の式を用いて、色補正テーブルの修正後の階調値を求める。
(修正後の階調値)=Gc−(超過分の階調値)×Gc増分/(各インクのGc増分合計)
図11は、色補正テーブルの内容を階調値の増分に応じて修正する一例を示す図である。図11では、図10における色変換テーブル階調値、補正後階調値、及び打込みインク量制限値をそのまま適用している。変形例1の上記式を用いて補正後のC,M,Y,Kの各インクの階調値を減量して合計インク量が打込みインク量制限値内に収まるようにする。Cインクの場合、70−15×20/35の計算に基づいて修正後の階調値61を求める。同様に、M,Y,Kの各インクの修正後の階調値36,13,0を求める。これらの修正後の階調値の合計値110は打込みインク量制限値内に収まっている。
補正前から補正後への階調値の増分に応じて各インクから減量することにより、階調値の増分が大きいインクについてはインク量が多く減少し、階調値の増分が小さいインクについては少ないインク量が減少することになる。これにより、個々の出力階調値のインク量を適正に減少させることになり、色彩をバランス良く正確に再現すると共に粒状性の悪化を抑制することができる。
(変形例2)
上述した実施形態では、打込みインク量制限値に対して超過分のインク量を、各インクの補正後の階調値の大きさに応じて減量して、合計インク量が打込みインク量制限値内に収まるようにした。しかし、これに限られず、例えば、各インクに対して重み係数を設定し、補正後の階調値の増分に重み係数を乗算したものを減量して、合計インク量が打込みインク量制限値内に収まるようにしても良い。具体的には、対象インクの補正後の階調値をGcとすると、以下の式を用いて、色補正テーブルの修正後の階調値を求める。なお、補正後の階調値の増分に重み係数を乗算するのではなく、補正後の階調値そのものに重み係数を乗算して減量しても良い。
(修正後の階調値)=Gc−Gc増分×重み係数
図12は、色補正テーブルの内容を重み係数に応じて修正する一例を示す図である。図12では、図11における色変換テーブル階調値、補正後階調値、補正後増分、及び打込みインク量制限値をそのまま適用している。変形例2の上記式を用いて補正後のC,M,Y,Kの各インク階調値を減量して合計インク量が打込みインク量制限値内に収まるようにする。Cインクの場合、70−20×0.6の計算に基づいて修正後の階調値58を求める。同様に、M,Y,Kの各インクの修正後の階調値38,14,0を求める。これらの修正後の階調値の合計値110は打込みインク量制限値内に収まっている。
例えば、打込みインク量制限値内に収めるための適切なインク量が各インクの特性等によって異なる場合、各インクに対して重み付けすることにより、各インク量を適切に減少することができ、色彩を正確に再現しながら合計インク量を減少することができる。また、例えば、温度や湿度が高い使用環境の場合、合計インク量が打込みインク量制限値内でもインクの滲み等が生じ易いことがある。このため、打込みインク量制限値よりも更に合計インク量が低下するように重み付けすることで、使用環境に応じてインクの滲み等を抑えることができる。
(変形例3)
上述した実施形態では、印刷装置(プリンター1)としてインクジェット方式のプリンターを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、インク以外の他の液体を吐出する印刷装置であっても良い。微小量の液滴を吐出させるヘッド等を備える各種の印刷装置に適用可能である。なお、液滴とは、上記印刷装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、印刷装置が吐出させることができるような材料であれば良い。例えば、物質が液相であるときの状態のものであれば良く、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上述した実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。印刷装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解の形で含む液体を吐出する印刷装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する印刷装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する印刷装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であっても良い。更に、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する印刷装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する印刷装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する印刷装置を採用しても良い。また、印刷装置は、ヘッドが固定された、いわゆるラインプリンターであっても良い。そして、これらのうちいずれか一種の印刷装置に本発明を適用することができる。
1…プリンター、20…搬送ユニット、30…キャリッジユニット、40…ヘッドユニット、50…検出器群、60…プリンターのコントローラー、61…プリンターのインターフェイス、62…プリンターのCPU、63…プリンターのメモリー、70…駆動信号生成回路、100…印刷システム、110…コンピューター、111…コンピューターのインターフェイス、112…コンピューターのCPU、113…コンピューターのメモリー、120…コンピューターのコントローラー、150…測色機。

Claims (5)

  1. 所定の色空間内における各色の入力階調値の組合せと、印刷装置で使用される各インク
    の出力階調値の組合せとが対応付けられた色変換テーブルを補正する色補正方法であって

    前記印刷装置から印刷媒体に出力された複数のパッチ画像の測色値を取得する測色値取
    得工程と、
    前記印刷媒体の単位面積中に出力可能なインク量の上限値を示す打込みインク量制限値
    を取得する打込みインク量制限値取得工程と、
    前記パッチ画像の測色値と所定の基準値との比較結果に基づいて、前記色変換テーブル
    の出力階調値を補正する補正工程と、
    前記補正後の各インクの出力階調値の組合せにおける合計インク量が前記打込みインク
    量制限値を超える場合に、前記補正後の各出力階調値に所定の比率計算を行って、前記合
    計インク量を前記打込みインク量制限値内に減少させる修正工程と、し、
    前記比率計算は、前記補正後の各出力階調値の大きさに応じて前記補正後の各出力階調
    値を減少させることにより、出力階調値が大きいインクについてはインク量が多く減少し、
    出力階調値が小さいインクについてはインク量が少し減少し、前記合計インク量を前記打込みインク量制限値内に減少させる計算であることを特徴とする色補正方法。
  2. 所定の色空間内における各色の入力階調値の組合せと、印刷装置で使用される各インク
    の出力階調値の組合せとが対応付けられた色変換テーブルを補正する色補正方法であって

    前記印刷装置から印刷媒体に出力された複数のパッチ画像の測色値を取得する測色値取
    得工程と、
    前記印刷媒体の単位面積中に出力可能なインク量の上限値を示す打込みインク量制限値
    を取得する打込みインク量制限値取得工程と、
    前記パッチ画像の測色値と所定の基準値との比較結果に基づいて、前記色変換テーブル
    の出力階調値を補正する補正工程と、
    前記補正後の各インクの出力階調値の組合せにおける合計インク量が前記打込みインク
    量制限値を超える場合に、前記補正後の各出力階調値に所定の比率計算を行って、前記合
    計インク量を前記打込みインク量制限値内に減少させる修正工程と、を有し、
    前記比率計算は、前記補正後の各出力階調値の補正に伴う増分に応じて前記補正後の各
    出力階調値を減少させて、前記合計インク量を前記打込みインク量制限値内に減少させる
    計算であることを特徴とする色補正方法。
  3. 前記比率計算は、各インクの特性や使用環境に応じた、各インクに対しての重み付けに応じて前記補正後の各出力階調値を減少させて、前記合計インク量を前記打込みインク量制限値内に減少させる計算であることを特徴とする請求項1に記載の色補正方法。
  4. 所定の色空間内における各色の入力階調値の組合せと、印刷装置で使用される各インク
    の出力階調値の組合せとが対応付けられた色変換テーブルを補正する色補正装置であって

    前記印刷装置から印刷媒体に出力された複数のパッチ画像の測色値を取得する測色値取
    得部と、
    前記印刷媒体の単位面積中に出力可能なインク量の上限値を示す打込みインク量制限値
    を取得する打込みインク量制限値取得部と、
    前記パッチ画像の測色値と所定の基準値との比較結果に基づいて、前記色変換テーブル
    の出力階調値を補正する補正部と、
    前記補正後の各インクの出力階調値の組合せにおける合計インク量が前記打込みインク
    量制限値を超える場合に、前記補正後の各出力階調値に所定の比率計算を行って、前記合
    計インク量を前記打込みインク量制限値内に減少させる修正部と、し、
    前記比率計算は、前記補正後の各出力階調値の大きさに応じて前記補正後の各出力階調
    値を減少させることにより、出力階調値が大きいインクについてはインク量が多く減少し、
    出力階調値が小さいインクについてはインク量が少し減少し、前記合計インク量を前記打込みインク量制限値内に減少させる計算であることを特徴とする色補正装置。
  5. 所定の色空間内における各色の入力階調値の組合せと、印刷装置で使用される各インク
    の出力階調値の組合せとが対応付けられた色変換テーブルを補正するプログラムであって

    前記印刷装置から印刷媒体に出力された複数のパッチ画像の測色値を取得する測色値取
    得機能と、
    前記印刷媒体の単位面積中に出力可能なインク量の上限値を示す打込みインク量制限値
    を取得する打込みインク量制限値取得機能と、
    前記パッチ画像の測色値と所定の基準値との比較結果に基づいて、前記色変換テーブル
    の出力階調値を補正する補正機能と、
    前記補正後の各インクの出力階調値の組合せにおける合計インク量が前記打込みインク
    量制限値を超える場合に、前記補正後の各出力階調値に所定の比率計算を行って、前記合
    計インク量を前記打込みインク量制限値内に減少させる修正機能と、をコンピューターに
    実行させ
    前記比率計算は、前記補正後の各出力階調値の大きさに応じて前記補正後の各出力階調
    値を減少させることにより、出力階調値が大きいインクについてはインク量が多く減少し、
    出力階調値が小さいインクについてはインク量が少し減少し、前記合計インク量を前記打込みインク量制限値内に減少させる計算であることを特徴とするプログラム。
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