JP4386306B2 - Nb3Al化合物系超電導線の製造方法 - Google Patents

Nb3Al化合物系超電導線の製造方法 Download PDF

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    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、NbAl化合物系超電導線製造方法に関し、特に、安定化材を線材の内部に組み込んだ内部安定型のNbAl化合物系超電導線製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
Nb3 Al化合物系超電導線は、Nb3 Sn、NbTiのような一般的な超電導線と比べ、高磁界における臨界電流密度特性と、耐電磁応力特性に優れていることから、たとえば、核融合炉用超電導マグネットや、物性研究用高磁界NMRマグネットなどの超電導材料として実用化が期待されている。
【0003】
従来のNb3 Al化合物系超電導線の製造方法として、たとえば、NbとAlを所定の組成比率で複合し、相互の拡散距離をサブミクロンオーダまで小さくした状態で600〜1,050℃の温度に加熱し、これにより固相拡散を起こさせてNb3 Alを生成させる製造方法が知られている。
【0004】
しかし、この製造方法によると、1,500℃以上の高温においてのみ安定なNb3 Al系化合物にとっては、温度不足での固相拡散となり、このため、化学量論組成からのずれが発生するようになることから、高い臨界電流密度を得るのが難しい。
【0005】
Nb3 Al化合物系超電導線を得るための他の製造方法として、NbとAlを所定の組成比率で複合し、これを1,500℃以上に加熱して直ちに冷却することにより、Nb‐Al過飽和固溶体を生成させ、その後、これを600〜1,050℃の温度で再加熱し、Nb3 Al相に変態させる方法が知られている。
【0006】
この方法に基づいて製造されたNb3 Al系超電導線は、Nb‐Al過飽和固溶体生成のための加熱温度が高いため、化学量論組成からのずれによる臨界電流密度の低下がなく、従って、NMRマグネット等への適用を考えた場合には、最も適した製造方法とされている。
【0007】
通常、この方法による超電導線の製造は、以下の手順によって進められる。
たとえば、ジェリーロール法の場合であれば、まず、NbまたはNb合金のシートと、AlまたはAl合金のシートを積層巻きしてNbパイプに詰め、これに伸線加工を施すことによって所定のサイズのシングル線材とする。
【0008】
次に、得られたシングル線材の集合束を外部マトリックスとなるNbパイプに入れ、これに伸線加工を施すことによってNbとAlのマルチ線材を作成し、その後、これを1、500℃以上の高温に加熱して直ちに冷却する。
この加熱と冷却処理の結果、NbとAlの複合部には、Nb‐Al過飽和固溶体が生成し、次に、この素材を600〜1,050℃の温度で再加熱することにより、Nb‐Al過飽和固溶体をNb3 Al化合物に変態させる。
【0009】
この方法によれば、高臨界において高い磁界電流密度を有する超電導線の製造が可能であり、従って、この方法は、要求性能の厳しいNMRマグネット等に使用される超電導線にとっては、唯一とも言える製造方法であり、有望視されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の変態法に基づいたNb3 Al化合物系超電導線の製造方法によると、Nb‐Al過飽和固溶体生成のための加熱温度は、多くの場合、1,500℃と高く、このため、安定化材を構成するCu、Cu合金、AgまたはAg合金の融点をはるかに超えてしまうことから、加熱冷却処理前に安定化材を外部に形成することは不可能である。
【0011】
このため安定化材は、超電導線の内部に形成する必要があるが、安定化材が溶融してしまうこと、加熱冷却時にNb/Al複合材のAlと安定化材が拡散反応を起こすことなどから、超電導線の内部に安定化材を組み込んだ構成の変態法によるNb3 Al系超電導線は、いまだ出現していないのが実情である。特に、安定化材として一般的なCuを使用した場合には、Nb−Cu−Alの3元系合金が生成されることになる。
【0012】
従って、本発明の目的は、Nb/Al複合材のAlと安定化材の間に拡散反応が生ずることのない内部構成のもとに製造され、これによって高い臨界電流特性を確保したNbAl化合物系超電導線製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、Nb又はNb合金とAl又はAl合金との複合体にNb又はNb合金を被覆してシングル線材を形成する工程と、前記シングル線材の複数本と安定化材をバリヤ材で隔離した状態でこれらにNb又はNb合金を被覆することによってマルチ線材を形成する工程と、前記マルチ線材に2000℃での加熱と冷却処理を施すことによって前記複合物からNb‐Al過飽和固溶体を生成させた後、800℃での再加熱処理を施すことによって前記Nb−Al過飽和固溶体をNbAl系化合物に変態させる工程とを備え、前記マルチ線材を形成する工程は、前記バリヤ材がNb又はNb合金によって構成される場合であって、前記安定化材がCu又はCu合金によって構成されるときに少なくとも30μmの厚さを有する前記バリヤ材を用い、前記バリヤ材がNb又はNb合金によって構成される場合であって、前記安定化材がAg又はAg合金によって構成されるときに少なくとも10μmの厚さを有する前記バリヤ材を用い、前記バリヤ材がTa又はTa合金によって構成される場合であって、前記安定化材がCu又はCu合金によって構成されるときに少なくとも15μmの厚さを有する前記バリヤ材を用い、前記バリヤ材がTa又はTa合金によって構成される場合であって、前記安定化材がAg又はAg合金によって構成されるときに少なくとも5μmの厚さを有する前記バリヤ材を用い、前記バリヤ材がV又はV合金によって構成される場合であって、前記安定化材がCu又はCu合金によって構成されるときに少なくとも50μmの厚さを有する前記バリヤ材を用い、前記バリヤ材がV又はV合金によって構成される場合であって、前記安定化材がAg又はAg合金によって構成されるときに少なくとも20μmの厚さを有する前記バリヤ材を用いるNbAl化合物系超電導線の製造方法を提供するものである。
【0015】
上記の安定化材としては、一般的なCuまたはCu合金、AgまたはAg合金が使用される。これらのうち、Ag系の材料は、低い電気抵抗を有していることで好適な材料であるが、Nb‐Ag、Ta‐Ag、V‐Ag二元系状態図が存在しないため、高温での反応性については全く知見が無かったが、AgとNb、Ta、Vを夫々アーク溶解する予備実験を行ってNb、Ta、Vとの反応性を確認した結果、Agは1,500℃以上の高温においてCuに比べて格段に反応性が低いことを発見し、本発明における安定化材の一つに選定したものである。
【0016】
安定化材としてAl系の材料を使用することが考えられるが、Al系では、Nb/Al複合材周囲のマトリックスとバリヤ材をNb系材料で構成した場合、加熱と冷却処理の際にNbとの間で拡散反応を起こす恐れがあるので好ましくない。
【0017】
バリヤ材としては、Nb、Nb合金、Ta、Ta合金、VまたはV合金が使用され、これらは安定化材の種類に応じてその厚さを変えることが好ましく、たとえば、安定化材がCuでバリヤ材がNbである組み合わせでは、バリヤ材の厚さは30μm以上が望ましい。
【0018】
安定化材がCuでバリヤ材がTaである組み合わせでは、バリヤ材の厚さは15μm以上、安定化材がCuでバリヤ材がVである組み合わせでは、バリヤ材の厚さは50μm以上が望ましい。また、安定化材がAgでバリヤ材がNbである組み合わせでは、バリヤ材の厚さは10μm以上、安定化材がAgでバリヤ材がTaである組み合わせでは、バリヤ材の厚さは5μm以上、安定化材がAgでバリヤ材がVである組み合わせでは、バリヤ材の厚さは15μm以上が好ましい。
【0019】
バリヤ材の形成の仕方としては、独立したバリヤ材をシングル線材と安定化材の間に配置したり、安定化材の周囲にバリヤ材の層を形成するなどが考えられる。
いずれの場合にも、そのサイズないしは厚さを考慮すべきであり、特に、後者においては充分な厚さを持たせることが必要となる。
【0020】
NbまたはNb合金とAlまたはAl合金の複合材にNbまたはNb合金を被覆したシングル線材を製造するための方法としては、ジェリーロール法、ロッドインチューブ法、クラッドチップ押出法、または粉末押出法が有効である。
【0021】
なお、Nb−Al過飽和固溶体からNb3 Al相を析出させる再加熱処理の前に、マルチ線材の外周に前記安定化材と同様の安定化材の層を形成しても差し支えない。その場合、外部安定化材の層と外部マトリックスとの間にGaの薄い皮膜を介在させることが望ましい。このGaの皮膜が厚すぎると複合化する外部安定化材が汚染され、安定化材としての役割を果たさなくなる恐れがあるので、その量は線材断面積にして0.01〜5%程度が望ましい。
【0022】
図3(a)は、ジェリーロール法によるシングル線材の製造方法を示したもので、まず、(イ)のようにNbの中心材1にNbシート2とAlシート3を巻き付け、次いで、これにNb被覆4とCu合金被覆5を順に被覆することによって(ロ)のような構成とした後、これを伸線することによって(ハ)のような断面六角形に減面加工し、その後、Cu合金被覆5を除去することによって所定のシングル線材6とする。
図3(b)は、その加工手順をまとめたフローチャートである。
【0023】
図4(a)は、ロッドインチューブ法によるシングル線材の製造方法を示す。Al棒とNb管を準備して、(イ)のようにAl棒7をNb管8の中に入れて(ロ)の構成とした後、伸線加工によって(ハ)のような断面六角形の構造にし、所定のシングル線材6とする。
図4(b)は、その加工手順をまとめたフローチャートである。
【0024】
図5(a)は、クラッドチップ押出法によるシングル線材の製造方法を示す。貼り合わせ面を研磨したNbシート9とAlシート10をそれぞれ準備(イ)し、これに圧延加工を施すことによって(ロ)のようなクラッド材11とし、次に、クラッド材11から切断した小片12を(ハ)のようにNb管13に入れて充填し、その後、これを押し出して伸線加工を施すことによって(ニ)のような断面六角形のシングル線材6とする。
図5(b)は、その加工手順をまとめたものである。
【0025】
図6(a)は、粉末押出法によるシングル線材の製造方法を示す。
(イ)のように、Nbの粉末とAlの粉末の混合物14をNb管15に入れて充填し、これを押し出してから伸線加工を施すことによって(ロ)のような断面六角形のシングル線材6とする。
図6(b)は、その加工手順をまとめたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、本発明によるNb3 Al化合物系超電導線およびその製造方法の実施の形態を説明する。
図1(a)は、図3〜6によって得られたシングル線材6からマルチ線材を製造する方法を示したものである。
【0027】
まず、(イ)のように、シングル線材6の複数本を束ねた上に外部マトリックスとなるNb被覆16とCu合金被覆17を押し出し、次に、これをダイス伸線することによって所定のサイズに減面加工した後、Cu合金被覆17を除去することにより、(ロ)の概略図(シングル線材等の断面六角形を略して円形に表示)に示されるような多数のシングル線材6を有したマルチ線材18を製作する。
【0028】
外部マトリックスとなるNb被覆16の内部には、安定化材19とバリヤ材20が、たとえば、図のような配置で位置させられている。これらの安定化材19とバリヤ材20は、Nb被覆16が形成される前に予め所定の位置となるようにシングル線材6と組み合わされており、バリヤ材20は、これによってシングル線材6と安定化材19を隔離する。
図1(b)は、この間の製造手順をまとめたものである。
【0029】
以上のように構成されたマルチ線材18は、次に、所定の温度に加熱されて直ちに液体Ga中に浸漬して急冷され、各シングル線材の積層体の部分にNb‐Al過飽和固溶体が生成される。加熱手段としては、マルチ線材18に直接電流を流す通電加熱方式が使用できる。マルチ線材18は、この後、再度、所定の温度に加熱され、Nb‐Al過飽和固溶体からNb3 Al相を析出させて所定の超電導線部となる。
【0030】
図2は、本実施の形態において製造されたマルチ線材18の断面構造を示したものである。なお、図において、21はシングル線材6と安定化材19の間を隔離するバリヤの役割を果たしていないNbを示し、隙間を充填するために存在している。
【0031】
いずれの構成の場合も、シングル線材6の部分が加熱と冷却によってNb−Al過飽和固溶体を生成し、その後、再加熱されることによってNb3 Alに変態し、超電導部を構成する。
【0032】
次に、実施例を説明する。なお、以下の実施例と比較例においては、シングル線材6の製造を図3のジェリーロール法に統一し、Nb−Al過飽和固溶体を生成させるときの加熱温度を2,000℃に一律に設定し、さらに、Nb−Al過飽和固溶体からNb3 Al相を析出させるための再加熱温度を800℃に設定した。
【0033】
【比較例1】
外径が1.5mmのNbの中心材1と、厚さが75μmの純Nbシート2と、厚さが25μmの純Alシート3を使用してシングル線材6を製造し、その85本構成の中心にシングル線材6と同サイズのNb材1本を配置し、安定化材を使用しないでマルチ線材を得た。次いで、これにNb‐Al過飽和固溶体を生成させるための加熱冷却処理を施した後、Nb3 Al相変態のための熱処理を施してNb3 Al化合物系超電導線を製造した。
【0034】
【比較例2】
比較例1と同様のシングル線材6を作製し、安定化材19にはシングル線材6と同サイズのCuを用いて、図2(f)に示されるようなマルチ線材18を得た。本線材ではバリヤを設置しておらず、シングル線材6の外周にフィラメントを分割するために設置したNb21がバリヤの役目を果たすのみである。次いで、マルチ線材18にNb‐Al過飽和固溶体を生成させるための加熱冷却処理を施した後、Nb3 Al相変態のための熱処理を施してNb3 Al化合物系超電導線を製造した。
【0035】
【実施例1】
比較例1と同じシングル線材6を作製し、安定化材19にはシングル線材6と同径のCu、バリヤ材20にはシングル線材6と同径のNbを用いて図2(a)に示すようなマルチ線材18を得た。次いで、これにNb‐Al過飽和固溶体を生成させるための加熱冷却処理を施した後、Nb3 Al相変態のための熱処理を施してNb3 Al化合物系超電導線を製造した。
【0036】
【実施例2】
安定化材19にシングル線材と同径のAgを用いた以外は実施例1と同じシングル線材6と、バリヤ材20を用いて図2(c)に示すようなマルチ線材18を得た後、実施例1と同様にしてNb3 Al化合物系超電導線を製造した。
【0037】
【実施例3】
実施例1と同じシングル線材6、安定化材19およびバリヤ材20を用いて図2(b)に示すようなマルチ線材18を得た後、実施例1と同様にしてNb3 Al化合物系超電導線を製造した。
【0038】
【実施例4】
実施例3と同じシングル線材6、安定化材19およびバリヤ材20を用いて図2(c)に示すようなマルチ線材18を得た後、実施例1と同様にしてNb3 Al化合物系超電導線を製造した。
【0039】
【実施例5】
実施例1と同様のシングル線材6、安定化材19およびバリヤ材20を用いて図2(d)に示すようなマルチ線材18を得た後、実施例1と同様にしてNb3 Al化合物系超電導線を製造した。
【0040】
【実施例6】
実施例1と同じシングル線材6と、シングル線材と同径で、Cuの周囲をNb20で被覆した構造のNb被覆Cu材からなる安定化材19を用いて図2(e)に示すようなマルチ線材18を得た後、実施例1と同様にしてNb3 Al化合物系超電導線を製造した。
【0041】
【実施例7】
安定化材19としてAgの周囲をNbで被覆した構造のNb被覆Ag材を用いた以外は、実施例6と同様にしてNb3 Al化合物系超電導線を製造した。
【0042】
【実施例8】
安定化材19としてシングル線材と同径で、Cuの周囲をTaで被覆した構造のTa被覆Cuを用いた以外は、実施例6と同様にしてNb3 Al化合物系超電導線を製造した。
【0043】
【実施例9】
安定化材19としてシングル線材と同径で、Agの周囲をTaで被覆した構造のTa被覆Ag材を用いた以外は、実施例6と同様にしてNb3 Al化合物系超電導線を製造した。
【0044】
【実施例10】
厚さ75μmの純Nbシート2と、厚さ25μmの純Alシート3と、外径1.5mmのAgの中心材1を使用し、周囲にNbのバリヤ材20を配してシングル線材6を作製し、安定化材19にはシングル線材と同径のAgを用いて図2(g)に示すようなマルチ線材18を得た後、他の実施例と同様にしてNb3 Al化合物系超電導線を製造した。
【0045】
【実施例11】
バリヤ材20としてTaを用いた以外は実施例10と同じシングル線材6および安定化材19を用いて図2(h)に示すようなマルチ線材18を得た後、実施例10と同様にしてNb3 Al化合物系超電導線を製造した。
【0046】
【実施例12】
バリヤ材20としてシングル線材と同径のVを用いた以外は、実施例1と同じシングル線材6および安定化材19を用いて図2(d)に示すようなマルチ線材18を得た後、他の実施例と同様にしてNb3 Al化合物系超電導線を製造した。
【0047】
【実施例13】
図2(g)において、実施例10で得られたと同じマルチ線材18を形成し、これにNb−Al過飽和固溶体を生成させるための加熱冷却処理を施し、外部マトリックスのNb被覆16の外周にGaの層(図示せず)を5μmの厚さ(線材の断面積にして約2%)に形成した後、その外周を厚さ約0.2mm程度のCu材(図示せず)で包囲してこれに塑性加工を加えて複合化し、最後にNb−Al過飽和固溶体相からNb3 Al相を析出させるための熱処理を施してNb3 Al化合物系超電導線を製造した。
【0048】
【比較例3】
安定化材19におけるNb被覆を薄くした以外は実施例6と同じマルチ線材18について他の実施例と同様にしてNb3 Al化合物系超電導線を製造した。
【0049】
表1は、実施例1〜13と比較例1〜3におけるマルチ線材18の構成の要点と超電導部の単位断面積当たりの臨界電流特性を示す。表中の臨界電流値は、真空中で測定対象の超電導線を800℃に加熱した後、温度4.2Kおよび18T以下の磁場における臨界電流値を測定した結果である。
【0050】
【表1】
Figure 0004386306
【0051】
表1によれば、実施例1〜13のいずれもが優れた臨界電流密度特性を示していることがわかる。この値は従来のNb3 Al化合物系超電導部に相当する比較例1の臨界電流密度特性を超える値である。一方、比較例2および3においては、シングル線材と安定化材との反応により特性が低下している。
【0052】
また、表1によれば、実施例1〜13のいずれも臨界温度がほぼ同じ値を示し、これは従来のNb3 Al化合物系超電導部に相当する比較例1と比較しても同等の値であり、本発明が臨界温度の劣化をもたらさないことを意味している。
また、実施例13は内部安定化構造だけでは得られない高い安定化材比が実現できている。
【0053】
バリヤ材の厚さは、安定化材とバリヤ材の組み合わせによって異なるが、超電導部や安定化材への悪影響はみられず、選択したバリヤ厚が適当であることを示している。これに対して、比較例2および比較例3ではバリヤ厚みが不足したために、安定化材、バリヤ材およびフィラメント中のAlが反応してNb‐Al‐Cuの三元系化合物が生成されてしまった。
【0054】
このようにして、内部に複合化する安定化材およびバリヤ材の材種および構成を最適化することにより、従来の線材では困難であった線材の安定化を図ると同時に、臨界電流値も低下させることなくNb3 Al化合物系超電導線の製造が可能になった。
【0055】
むしろ、臨界電流密度に関しては、従来のNb3 Al化合物系超電導線に相当する比較例1よりも大きい。しかし、好ましいバリヤの厚さは安定化材とバリヤ材の組み合わせによって異なる。たとえば、Cuは急熱時にNbバリヤを30μm程度侵食してしまう(図7)。そのため安定化材がCuでNbバリヤ材の厚みが薄すぎると、比較例2、比較例3に示すように、バリヤ材を通って安定化材がシングル超電導線と拡散反応してしまい、Nb‐Al‐Cuの3元系化合物が形成される(図8)。その場合は、表1に示すように超電導特性は大幅に劣化してしまう。
【0056】
一方、Cuが安定化材の場合でも、バリヤ材をTaにすることによりそれをかなり抑制できる(図9)。また、安定化材をAgにすると、バリヤ材が侵食されることは殆ど起こらない(図10)。
従って、図2(f)の配置で比較した場合、安定化材がAgでバリヤ材がTaの組み合わせの場合に、最もマトリックス比を小さく、また安定化材比を大きくすることができる(実施例7〜9)。また、図2(h)の配置で安定化材がAgでバリヤ材がTaの場合に最も高い安定化材比を得ることができた。
【0057】
図7は、実施例1における、Nb‐Al過飽和固溶体を生成させるための加熱冷却処理前後での線材断面の光学顕微鏡写真である。処理前(a)と処理後(b)、(c)を比べると、明らかに安定化銅の外周付近がバリヤのNbと反応していることが分かる。また、安定化銅の内部にはデンドライト状のNb粒子が観察される。
【0058】
図8は、比較例2における、Nb‐Al過飽和固溶体を生成させるための加熱冷却処理前後での線材断面の光学顕微鏡写真である。処理前(a)と処理後(b)、(c)を比べると、明らかに安定化銅が超電導部と拡散反応し、Cu‐Nb‐Alの3元化合物が生成されていることが分かる。
【0059】
図9は、実施例8における、Nb‐Al過飽和固溶体を生成させるための加熱冷却処理後における線材断面の光学顕微鏡写真である。バリヤ材をTaにすることにより、図7に示した侵食反応が抑制されていることが明らかである。
【0060】
図10は、実施例2における、Nb‐Al過飽和固溶体を生成させるための加熱冷却処理前後での線材断面の光学顕微鏡写真である。処理前(a)と処理後(b)を比較すると、バリヤ材がNbであっても、図7に示したような侵食反応が生じていないことが分かる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるNbAl化合物系超電導線製造方法によれば、マルチ線材の構成において、シングル線材と共に安定化材およびバリヤ材を組み込み、この場合に、バリヤ材がNb又はNb合金によって構成される場合であって、安定化材がCu又はCu合金によって構成されるときに少なくとも30μmの厚さを有するバリア材を用い、バリヤ材がNb又はNb合金によって構成される場合であって、安定化材がAg又はAg合金によって構成されるときに少なくとも10μmの厚さを有するバリヤ材を用い、バリヤ材がTa又はTa合金によって構成される場合であって、安定化材がCu又はCu合金によって構成されるときに少なくとも15μmの厚さを有するバリア材を用い、バリヤ材がTa又はTa合金によって構成される場合であって、安定化材がAg又はAg合金によって構成されるときに少なくとも5μmの厚さを有するバリヤ材を用い、バリヤ材がV又はV合金によって構成される場合であって、安定化材がCu又はCu合金によって構成されるときに少なくとも50μmの厚さを有するバリア材を用い、バリヤ材がV又はV合金によって構成される場合であって、安定化材がAg又はAg合金によって構成されるときに少なくとも20μmの厚さを有するバリヤ材を用いるので、これを加熱および冷却してNb−Al過飽和固溶体を生成させるときにシングル線材におけるNb/Alの複合体のAlと安定化材が拡散反応することがない。従って、臨界電流特性の高いNbAl化合物系超電導線を提供することができる。特に、安定化材の形成が困難であったNbAl化合物系超電導線にとって、本発明の製造方法は実用性を高める上で非常に有意義なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるマルチ線材の製造方法を示す説明図であり、(a)は製造手順、(b)はそのフローチャートを示す。
【図2】本発明の実施の形態における実施例および比較例において製造されたマルチ線材の断面構造を示し、(f)は比較例2、他は実施例を示す。
【図3】本発明においてシングル線材を製造するための方法を示す説明図であり、(a)は製造手順、(b)はフローチャートを示す。
【図4】本発明においてシングル線材を製造するための他の方法を示す説明図であり、(a)は製造手順、(b)はフローチャートを示す。
【図5】本発明においてシングル線材を製造するためのさらに別の方法を示す説明図であり、(a)は製造手順、(b)はフローチャートを示す。
【図6】本発明においてシングル線材を製造するための他の方法を示す説明図であり、(a)は製造手順、(b)はそのフローチャートを示す。
【図7】本発明の実施例1における、Nb‐Al過飽和固溶体生成のための通電加熱急冷処理前後における線材断面の顕微鏡写真であり、(a)は加熱および冷却処理を行う前、(b)、(c)は行った後を示す。
【図8】本発明の比較例2におけるNb‐Al過飽和固溶体生成のための通電加熱急冷処理前後における線材断面の顕微鏡写真であり、(a)は加熱および冷却処理を行う前、(b)、(c)は行った後を示す。
【図9】本発明の実施例8におけるNb‐Al過飽和固溶体生成のための通電加熱急冷処理後における線材断面の顕微鏡写真である。
【図10】本発明の実施例2におけるNb‐Al過飽和固溶体生成のための通電加熱急冷処理前後における線材断面の顕微鏡写真であり、(a)は加熱および冷却処理を行う前、(b)は行った後を示す。
【符号の説明】
1 中心材
2、9 Nbシート
3、10 Alシート
4 Nb被覆
5 Cu合金被覆
6 シングル線材
7 Al棒
8、13、15 Nb管
11 クラッド材
12 クラッド材の小片
14 混合物(Nb粉とAl粉の)
16 Nb被覆(外部マトリックス)
17 Cu合金被覆
18 マルチ線材
19 安定化材
20 バリヤ材

Claims (4)

  1. Nb又はNb合金とAl又はAl合金との複合体にNb又はNb合金を被覆してシングル線材を形成する工程と、
    前記シングル線材の複数本と安定化材をバリヤ材で隔離した状態でこれらにNb又はNb合金を被覆することによってマルチ線材を形成する工程と、
    前記マルチ線材に2000℃での加熱と冷却処理を施すことによって前記複合物からNb‐Al過飽和固溶体を生成させた後、800℃での再加熱処理を施すことによって前記Nb−Al過飽和固溶体をNbAl系化合物に変態させる工程とを備え、
    前記マルチ線材を形成する工程は、
    前記バリヤ材がNb又はNb合金によって構成される場合であって、前記安定化材がCu又はCu合金によって構成されるときに少なくとも30μmの厚さを有する前記バリヤ材を用い、
    前記バリヤ材がNb又はNb合金によって構成される場合であって、前記安定化材がAg又はAg合金によって構成されるときに少なくとも10μmの厚さを有する前記バリヤ材を用い、
    前記バリヤ材がTa又はTa合金によって構成される場合であって、前記安定化材がCu又はCu合金によって構成されるときに少なくとも15μmの厚さを有する前記バリヤ材を用い、
    前記バリヤ材がTa又はTa合金によって構成される場合であって、前記安定化材がAg又はAg合金によって構成されるときに少なくとも5μmの厚さを有する前記バリヤ材を用い、
    前記バリヤ材がV又はV合金によって構成される場合であって、前記安定化材がCu又はCu合金によって構成されるときに少なくとも50μmの厚さを有する前記バリヤ材を用い、
    前記バリヤ材がV又はV合金によって構成される場合であって、前記安定化材がAg又はAg合金によって構成されるときに少なくとも20μmの厚さを有する前記バリヤ材を用いる
    NbAl化合物系超電導線の製造方法。
  2. 前記複合体を形成する際、該複合体にバリヤ材で包囲された安定化材を内蔵させる請求項1記載のNbAl化合物系超電導線の製造方法。
  3. 前記シングル線材に内蔵される安定化材は、Ag又はAg合金である
    請求項2に記載のNbAl化合物系超電導線の製造方法。
  4. NbAl相を析出させる熱処理の前のNb−Al過飽和固溶体を生成させた状態のマルチ線材の外周を、薄いGaの皮膜を介して安定化材で包囲し、
    その安定化材で包囲されたマルチ線材に塑性加工を加える
    請求項1から3のいずれか1項に記載のNbAl化合物系超電導線の製造方法。
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