JP4385691B2 - 表示パネルの静電気保護構造及び液晶表示パネル - Google Patents

表示パネルの静電気保護構造及び液晶表示パネル Download PDF

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この発明は表示パネルの静電気保護構造及び液晶表示パネルに関する。
例えば、アクティブマトリックス型の液晶表示パネルには、スイッチング素子としての薄膜トランジスタの静電気に起因する特性シフトや絶縁破壊等の不良を防止するために、グラウンド電位の配線と走査ラインおよびデータラインとの各間に2個の静電気保護用薄膜トランジスタを直列に設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。この場合、直列に設けられた2個の静電気保護用薄膜トランジスタは、外部から何らかの理由により侵入した静電気の正負に対応していずれか一方がオン状態となり、他方がオフ状態となる。
特公平8−30799号公報
しかしながら、特許文献1に記載の静電気保護構造では、直列に設けられた2個の静電気保護用薄膜トランジスタのうち、侵入した静電気の正負に対応していずれか一方がオン状態となり、他方がオフ状態となるため、オフ状態の静電気保護用薄膜トランジスタの高い抵抗値を示すソース・ドレイン間にブレークダウンにより電流を流すためには、侵入した静電気の電圧が比較的高くなければならず、侵入した静電気の電圧が比較的低いと、この低電圧の静電気を放電することができず、静電気保護効果がかなり低いという問題があった。
そこで、この発明は、侵入した静電気の電圧が比較的低くても、この低電圧の静電気を速やかに放電することができ、ひいては静電気保護効果を十分に高くすることができる表示パネルの静電気保護構造及び液晶表示パネルを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、複数の走査ラインと複数のデータラインがマトリクス状に形成され、各交点近傍にスイッチング素子と該スイッチング素子に接続された表示素子が配置された表示領域の周囲に、前記走査ライン相互および前記データライン相互を接続する静電気保護ライン、および前記各走査ラインと前記静電気保護ライン間および前記各データラインと前記静電気保護ライン間に静電気保護素子が配置された表示パネルの静電気保護構造であって、前記各走査ラインと前記静電気保護ライン間に配置された前記静電気保護素子は、前記走査ラインに生じた静電気によって導通し、該静電気を前記走査ラインから前記静電気保護ラインに向けて流すダイオード接続型の薄膜トランジスタと、前記ダイオード接続型の薄膜トランジスタと並列に配置されたフローティングゲート型の薄膜トランジスタと、を有していること特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、複数の走査ラインと複数のデータラインがマトリクス状に形成され、各交点近傍にスイッチング素子と該スイッチング素子に接続された表示素子が配置された表示領域の周囲に、前記走査ライン相互および前記データライン相互を接続する静電気保護ライン、および前記各走査ラインと前記静電気保護ライン間および前記各データラインと前記静電気保護ライン間に静電気保護素子が配置された表示パネルの静電気保護構造であって、前記各走査ラインと前記静電気保護ライン間に配置された前記静電気保護素子は、前記走査ラインに生じた静電気によって導通し、該静電気を前記走査ラインから前記静電気保護ラインに向けて流すダイオード接続型の薄膜トランジスタであり、前記各データラインと前記静電気保護ライン間に配置された前記静電気保護素子は、フローティングゲート型の薄膜トランジスタであることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記各走査ライン相互を接続する前記静電気保護ラインの一端に該静電気保護ラインを共通電位に接続する薄膜抵抗素子が設けられていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記表示領域の周囲に共通ラインが形成され、前記薄膜抵抗素子が該共通ラインを介して共通電位に接続されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記ダイオード接続型の薄膜トランジスタは、前記走査ラインが高電位となった時に導通する薄膜トランジスタであることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記ダイオード接続型の薄膜トランジスタは、n型MOSトランジスタであることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記各データラインと前記静電気保護ライン間に配置された前記静電気保護素子は、フローティングゲート型の薄膜トランジスタであることを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、アクティブ基板と対向基板とがほぼ方形枠状のシール材を介して貼り合わされ、前記アクティブ基板に、マトリックス状に配置された複数の画素電極、前記各画素電極に接続された薄膜トランジスタ、前記各薄膜トランジスタに走査信号を供給するための走査ラインおよび前記各薄膜トランジスタにデータ信号を供給するためのデータラインが設けられ、前記対向基板に対向電極が設けられた表示パネルの静電気保護構造において、前記アクティブ基板にデータライン用静電気保護ラインが前記データラインに直交して設けられ、前記データライン用静電気保護ラインと前記各データラインとの間にフローティングゲート型のデータライン用静電気保護用薄膜トランジスタが設けられ、前記データライン用静電気保護ラインと前記対向電極との間に、両方向への導通を許容する2個のダイオード接続型薄膜トランジスタが並列に設けられていることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記2個のダイオード接続型薄膜トランジスタは前記アクティブ基板に設けられ、前記2個のダイオード接続型薄膜トランジスタと前記対向電極とは基板間導通材を介して接続されていることを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、複数の表示画素が表示領域にマトリクス状に配置され、画素行毎に走査ラインが配置され、画素列毎にデータラインが配置され、前記表示画素毎に画素電極がスイッチング素子を介して当該画素行に対応する走査ライン及び当該画素列に対応するデータラインに接続され、前記走査ライン相互を接続する第1の静電気保護ラインと、前記第1の静電気保護ラインとそれぞれに対応した前記走査ラインとの間にそれぞれが配置された複数の第1の静電気保護素子と、が前記表示領域の周囲に形成された液晶表示パネルにおいて、前記各第1の静電気保護素子は、前記走査ラインに生じた静電気によって導通し、該静電気を前記走査ラインから前記第1の静電気保護ラインに向けて流すダイオード接続型の薄膜トランジスタと、前記ダイオード接続型の薄膜トランジスタに対して並列に接続されたフローティングゲート型の薄膜トランジスタと、を有していることを特徴とするものである。
請求項11に記載の発明は、複数の表示画素が表示領域にマトリクス状に配置され、画素行毎に走査ラインが配置され、画素列毎にデータラインが配置され、前記表示画素毎に画素電極がスイッチング素子を介して当該画素行に対応する走査ライン及び当該画素列に対応するデータラインに接続され、前記走査ライン相互を接続する第1の静電気保護ラインと、前記データライン相互を接続する第2の静電気保護ラインと、前記第1の静電気保護ラインとそれぞれに対応した前記走査ラインとの間にそれぞれが配置された複数の第1の静電気保護素子と、前記第2の静電気保護ラインとそれぞれに対応した前記データラインとの間にそれぞれが配置された複数の第2の静電気保護素子と、が前記表示領域の周囲に形成された液晶表示パネルにおいて、前記各第1の静電気保護素子は、前記走査ラインに生じた静電気によって導通し、該静電気を前記走査ラインから前記第1の静電気保護ラインに向けて流すダイオード接続型の薄膜トランジスタであり、前記各第2の静電気保護素子は、フローティングゲート型の薄膜トランジスタであることを特徴とするものである。
請求項12に記載の発明は、請求項10または11に記載の発明において、前記第1の静電気保護ラインの一端に該第1の静電気保護ラインを共通電位に接続する薄膜抵抗素子が設けられていることを特徴とするものである。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、前記表示領域の周囲に共通ラインが形成され、前記薄膜抵抗素子が該共通ラインを介して前記共通電位に接続されていることを特徴とするものである。
請求項14に記載の発明は、請求項10または11に記載の発明において、前記ダイオード接続型の薄膜トランジスタは、前記走査ラインが高電位となった時に導通する薄膜トランジスタであることを特徴とするものである。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の発明において、前記ダイオード接続型の薄膜トランジスタは、n型MOSトランジスタであることを特徴とするものである。
請求項16に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記データライン相互を接続する第2の静電気保護ラインと、前記第2の静電気保護ラインとそれぞれに対応した前記データラインとの間にそれぞれが配置された複数の第2の静電気保護素子と、が前記表示領域の周囲に形成され、前記各第2の静電気保護素子がフローティングゲート型の薄膜トランジスタであることを特徴とするものである。
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の発明において、前記表示領域の周囲に共通電位に設定される共通ラインが形成され、前記第1の静電気保護ラインが第1の薄膜抵抗素子を介して前記共通ラインに接続され、前記第2の静電気保護ラインが第2の薄膜抵抗素子を介して前記共通ラインに接続されていることを特徴とするものである。
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、前記各表示画素間で等しい電位に設定される共通電極を備え、前記共通ラインは、前記対向電極と等しい電位に設定されていることを特徴とするものである。
請求項19に記載の発明は、アクティブ基板と対向基板とがほぼ方形枠状のシール材を介して貼り合わされ、前記アクティブ基板に、マトリックス状に配置された複数の画素電極、前記各画素電極に接続された薄膜トランジスタ、前記各薄膜トランジスタに走査信号を供給するための走査ラインおよび前記各薄膜トランジスタにデータ信号を供給するためのデータラインが設けられ、前記対向基板に対向電極が設けられた液晶表示パネルにおいて、前記アクティブ基板にデータライン用静電気保護ラインが前記データラインに直交して設けられ、前記データライン用静電気保護ラインと前記各データラインとの間にフローティングゲート型のデータライン用静電気保護用薄膜トランジスタが設けられ、前記データライン用静電気保護ラインと前記対向電極との間に、両方向への導通を許容する2個のダイオード接続型薄膜トランジスタが並列に設けられていることを特徴とするものである。
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の発明において、前記2個のダイオード接続型薄膜トランジスタは前記アクティブ基板に設けられ、前記2個のダイオード接続型薄膜トランジスタと前記対向電極とは基板間導通材を介して接続されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、スイッチング素子としての薄膜トランジスタの静電気による実際の不良について解析したところ、正の静電気が侵入した場合のみであったことに基づいて、各走査ラインと静電気保護ライン間に配置された静電気保護素子を、走査ラインに生じた静電気によって導通し、該静電気を走査ラインから静電気保護ラインに向けて流すダイオード接続型の薄膜トランジスタとすることにより、走査ラインに外部から何らかの理由により侵入した正の静電気の電圧が比較的低くても、ダイオード接続型の薄膜トランジスタがオン状態となり、走査ラインに侵入した正の低電圧の静電気を静電気保護ラインに速やかに放電することができ、ひいては静電気保護効果を十分に高くすることができる。
また、アクティブ基板にデータライン用静電気保護ラインをデータラインに直交させて設け、データライン用静電気保護ラインと各データラインとの間にフローティングゲート型のデータライン用静電気保護用薄膜トランジスタを設けると、データラインに外部から何らかの理由により侵入した正の静電気をデータライン用静電気保護ラインに放電することができる上、データライン用静電気保護ラインがダイオード接続型ではなくフローティングゲート型であるため、通常の駆動時において、データラインとデータライン用静電気保護ラインとの間でのリーク電流が抑制され、低消費電力化を図ることができる。
(第1実施形態)
図1はこの発明の第1実施形態としての液晶表示パネルにおけるアクティブ基板上に形成されたものの一部の等価回路的平面図を示す。アクティブ基板1上において一点鎖線で囲まれた領域は表示領域2となっている。アクティブ基板1上の表示領域2には、マトリックス状に配置された複数の画素電極3と、各画素電極3に接続されたソース電極Sを有するnMOS型の薄膜トランジスタ(スイッチング素子)4と、行方向に延ばされ、各薄膜トランジスタ4のゲート電極Gに走査信号を供給するための走査ライン5と、各薄膜トランジスタ4のドレイン電極Dにデータ信号を供給するためのデータライン6とが設けられている。
なお、図示はしないが、周知の如く、アクティブ基板1内面側には矩形状のシール材を介して内面に共通電極が形成された対向基板が接合されて密封構造を構成し、この密封構造内に液晶が封入されることにより液晶表示パネルが構成される。ここで、各画素電極3に対応する領域の液晶(表示要素)は、図1では、僅かに2個×2個だけ図示されているのは図面の明確化のためであり、実際には数百個×数百個もしくはそれ以上の個数が配列されている。
アクティブ基板1上の表示領域2の周囲には方形枠状の共通ライン7およびこれに接続された接続パッド8が設けられている。接続パッド8は共通電位(グラウンド電位)に接続され、また、図示はしないが、共通ライン7は導通部材により上述した対向基板の内面に形成された共通電極に接続される。共通ライン7の右側におけるアクティブ基板1上には走査ライン用静電気保護ライン9が走査ライン5と直交するように設けられている。共通ライン7の下側におけるアクティブ基板1上にはデータライン用静電気保護ライン10がデータライン6と直交するように設けられている。
走査ライン用静電気保護ライン9と各走査ライン5との間には走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11が設けられている。この場合、走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11はゲート電極Gおよびドレイン電極Dが走査ライン5に接続、ソース電極Sが走査ライン用静電気保護ライン9に接続された、ダイオード接続型のnMOS型の薄膜トランジスタであり、走査ライン5が低電位のときは非導通であり、走査ライン5が高電位のとき導通して、走査ライン5から走査ライン用静電気保護ライン9に電流が流れるものである。複数の走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11のソース電極Sが接続された走査ライン用静電気保護ライン9の一端部は1つの薄膜抵抗素子12を介して共通ライン7に接続されている。この薄膜抵抗素子12は、全ての走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11のリーク電流が走査ライン用静電気保護ライン9を介して共通ライン7に流れると消費電流が増大するので、この抑制を図ることを目的として設けられている。
データライン用静電気保護ライン10と各データライン6との間にはフローティングゲート型のデータライン用静電気保護用薄膜トランジスタ13が設けられている。この場合、データライン用静電気保護用薄膜トランジスタ13のゲート電極Gはどことも接続されておらず、フローティングゲートとなっており、ドレイン電極Dはデータライン6に接続され、ソース電極Sはデータライン用静電気保護ライン10に接続されている。
詳細は後述するが、データライン用静電気保護用薄膜トランジスタ13をダイオード接続型の走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11とは異なるフローティングゲートとしているのは、ほとんどがオフ状態である低電位が印加されている走査ライン5に対し、データライン5には表示データに対応する電圧が常時流れているため、ダイオード接続型ではリーク電流が増大してしまうので、この消費電流を低減することがより重要となるからである。
複数のデータライン用静電気保護用薄膜トランジスタ13のソース電極Sが接続されたデータライン用静電気保護ライン10の一端部は1つの薄膜抵抗素子14を介して共通ライン7に接続されている。この薄膜抵抗素子14は、全てのデータライン用静電気保護用薄膜トランジスタ14のリーク電流がデータライン用静電気保護ライン10を介して共通ライン7に流れると消費電流が増大するので、この抑制を図ることを目的として設けられている。
次に、図2は薄膜トランジスタ4および画素電極3の部分の断面図を示す。ガラス等からなるアクティブ基板1の上面の所定の箇所にはクロムやアルミニウム系金属等からなるゲート電極Gを含む走査ライン5(図1参照)が設けられている。ゲート電極Gおよび走査ライン5を含むアクティブ基板1の上面には窒化シリコンからなるゲート絶縁膜21が設けられている。
ゲート電極G上におけるゲート絶縁膜21の上面の所定の箇所には真性アモルファスシリコンからなる半導体薄膜22が設けられている。半導体薄膜22の上面ほぼ中央部には窒化シリコンからなるチャネル保護膜23が設けられている。チャネル保護膜23の上面両側およびその両側における半導体薄膜22の上面にはn型アモルファスシリコンからなるオーミックコンタクト層24、25が設けられている。
一方のオーミックコンタクト層24の上面およびその近傍のゲート絶縁膜21の上面の所定の箇所にはクロムやアルミニウム系金属等からなるソース電極Sが設けられている。他方のオーミックコンタクト層25の上面およびその近傍のゲート絶縁膜21の上面の所定の箇所にはクロムやアルミニウム系金属等からなるドレイン電極Dが設けられている。
そして、ゲート電極G、ゲート絶縁膜21、半導体薄膜22、チャネル保護膜23、オーミックコンタクト層24、25、ソース電極Sおよびドレイン電極Dにより、薄膜トランジスタ4が構成されている。
ゲート絶縁膜21の上面の所定の箇所にはクロムやアルミニウム系金属等からなるデータライン6がドレイン電極Dに接続されて設けられている。薄膜トランジスタ4およびデータライン6を含むゲート絶縁膜21の上面には窒化シリコンからなるオーバーコート膜26が設けられている。オーバーコート膜26の上面の所定の箇所にはITO等の透過性金属からなる画素電極3が設けられている。画素電極3は、オーバーコート膜26の所定の箇所に設けられたコンタクトホール27を介してソース電極Sに接続されている。
次に、図3は走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11および薄膜抵抗素子12の部分の断面図を示す。走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11は、図2に示す薄膜トランジスタ4とほぼ同じ構造であり、ゲート電極Gと、ゲート絶縁膜21と、半導体薄膜31と、チャネル保護膜32と、オーミックコンタクト層33、34と、ソース電極Sおよびドレイン電極Dとからなっている。そして、図1に示すように、ゲート電極Gおよびドレイン電極Dは走査ライン5に接続され、ソース電極Sは走査ライン用静電気保護ライン9に接続されている。
薄膜抵抗素子12は、ゲート絶縁膜21の上面の所定の箇所に設けられた真性アモルファスシリコン層41と、その上面に設けられたn型アモルファスシリコン層42と、n型アモルファスシリコン層42の上面両側およびその各近傍のゲート絶縁膜21の上面の各所定の箇所に設けられた一方の電極43および他方の電極44とからなっている。そして、図1に示すように、一方の電極43は共通ライン7に接続され、他方の電極44は走査ライン用静電気保護ライン9に接続されている。
次に、図4はデータライン用静電気保護用薄膜トランジスタ13および薄膜抵抗素子14の部分の断面図を示す。データライン用静電気保護用薄膜トランジスタ13は、図2に示す薄膜トランジスタ4とほぼ同じ構造であり、ゲート電極Gと、ゲート絶縁膜21と、半導体薄膜51と、チャネル保護膜52と、オーミックコンタクト層53、54と、ソース電極Sおよびドレイン電極Dとからなっている。そして、図1に示すように、ゲート電極Gはフローティングゲートとなっており、ドレイン電極Dはデータライン6に接続され、ソース電極Sはデータライン用静電気保護ライン10に接続されている。
薄膜抵抗素子14は、図3に示す薄膜抵抗素子12と同じ構造であり、ゲート絶縁膜21の上面の所定の箇所に設けられた真性アモルファスシリコン層61と、その上面に設けられたn型アモルファスシリコン層62と、n型アモルファスシリコン層62の上面両側およびその各近傍のゲート絶縁膜21の上面の各所定の箇所に設けられた一方の電極63および他方の電極64とからなっている。そして、図1に示すように、一方の電極63は共通ライン7に接続され、他方の電極64はデータライン用静電気保護ライン10に接続されている。
次に、上記構成の液晶表示パネルの静電気保護動作について説明する。まず、薄膜トランジスタ4の静電気による実際の不良について解析したところ、正の静電気が侵入した場合のみであったため、正の静電気に対する保護のみで事実上十分な静電気保護効果を得ることができることが確認された。そこで、静電気が正の場合について説明する。
ある1本の走査ライン5に外部から何らかの理由により正の静電気が侵入したとする。すると、当該走査ライン5に接続された走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11が、そのゲート電極Gがハイレベル状態となることにより、オン状態となり、当該走査ライン5から電流がそれに接続された走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11を介して走査ライン用静電気保護ライン9に流れ、走査ライン用静電気保護ライン9が高電位となる。
走査ライン用静電気保護ライン9が高電位になると、走査ライン用静電気保護ライン9から電流が薄膜抵抗素子12を介して共通ライン7に徐々に流れ、さらに、接続パッド8および基板間導通材を介して対向電極に流れる。この場合、残りの走査ライン5に接続された走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11はオフ状態のままであり、リーク電流を除けば、共通ライン7から残りの走査ライン5に電流が流れることはなく、実質的に走査時の駆動電圧の影響を受けることは無い。かくして、走査ライン5に外部から何らかの理由により侵入した正の静電気は放電され、薄膜トランジスタ4の静電気に起因する特性シフトや絶縁破壊等の不良が防止される。
ここで、ある1本の走査ライン5に侵入した正の静電気の電圧が比較的低い場合でも、ダイオード接続型の走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11がオン状態となるため、当該走査ライン5に侵入した正の低電圧の静電気を走査ライン用静電気保護ライン9に速やかに放電することができ、ひいては静電気保護効果を十分に高くすることができる。
一方、ある1本のデータライン6に外部から何らかの理由により正の静電気が侵入したとする。すると、当該データライン6に接続されたデータライン用静電気保護用薄膜トランジスタ13が導通状態となる。データライン用静電気保護用薄膜トランジスタ13は、フローティングゲート型であるため、ソース・ドレインCD間に印加された電圧の1/2がゲート電極Gに印加された場合と同等の特性を示し、ソース・ドレインCD間に大きな電位差があれば、通常の薄膜トランジスタ並みの電流が流れるので、ダイオード接続型の走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11よりも鈍感であるが、静電気保護効果を十分に高くすることができる。
そして、ある1本のデータライン6に接続されたデータライン用静電気保護用薄膜トランジスタ13が導通状態になると、当該データライン6から電流がそれに接続されたデータライン用静電気保護用薄膜トランジスタ13を介してデータライン用静電気保護ライン10に流れ、データライン用静電気保護ライン10が高電位となる。データライン用静電気保護ライン10が高電位になると、残りのデータライン6に接続されたデータライン用静電気保護用薄膜トランジスタ13が導通状態となる。
したがって、この場合には、すべてのデータライン6が同電位となり、また、データライン用静電気保護ライン10から電流が薄膜抵抗素子14を介して共通ライン7に徐々に流れる。かくして、データライン6に外部から何らかの理由により侵入した正の静電気は共通ライン7を介して共通電位であるグラウンドに放電され、薄膜トランジスタ4の静電気に起因する特性シフトや絶縁破壊等の不良が防止される。
ここで、走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11をダイオード接続型とし、データライン用静電気保護用薄膜トランジスタ13をフローティングゲート型とした理由について説明する。nMOS型の薄膜トランジスタ4は、通常の駆動時において、ゲート電極Gに正電圧が印加されるとオン状態となり、負電圧が印加されるとオフ状態となる。具体的には、各行に配列された薄膜トランジスタ4を順次オン状態とし、ある行に配列された薄膜トランジスタ4がオン状態のとき、それ以外の行に配列された薄膜トランジスタ4はオフ状態となっている。したがって、薄膜トランジスタ4がオン状態となる時間はほんの一瞬であり、大部分の時間はオフ状態にある。すなわち、薄膜トランジスタ4のゲート電極Gには大部分の時間負電圧が印加されている。
したがって、走査ライン5には大部分の時間負電圧(例えば、VGL=−20〜−15V)が印加され、共通ライン7の電位(例えば、Vcom=−5〜+5V)に近い値を示す走査ライン用静電気保護ライン9の電位との電位差が大きい。このため、走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11をフローティングゲート型とすると、両方向導通可能であるため、通常の駆動時において、共通ライン7から薄膜抵抗素子12、走査ライン用静電気保護ライン9およびすべての走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11を介してすべての走査ライン5に流れるリーク電流がかなり大きくなり、消費電力が大きくなってしまう。
これに対して、走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11をダイオード接続型とすると、ドレイン電極Dからソース電極Sへの順方向のみ導通可能であるため、通常の駆動時において、共通ライン7から走査ライン5へのリーク電流は生じない。なお、通常の駆動時において、ある行に配列された薄膜トランジスタ4がほんの一瞬であるがオン状態となった場合には、当該行の走査ライン5に接続された走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11がオン状態となり、当該行の走査ライン5のみから走査ライン用静電気保護ライン9にリーク電流が流れるが、上記の場合のリーク電流と比較すれば、かなり小さいため、消費電力を小さくすることができる。
一方、データライン6は、全ての走査ライン5の走査時に、各行の画像データを供給するものであり、共通ライン7との電位差はデータ信号に応じて常時変動する。このため、データライン用静電気保護用薄膜トランジスタ13を、ドレイン電極Dがデータライン6に接続され、ソース電極Sがデータライン用静電気保護ライン10に接続されたダイオード接続型とすると、通常の駆動時において、すべてのデータライン6からデータライン用静電気保護ライン10へ流れる電流がかなり大きくなり、消費電力が大きくなってしまう。
これに対して、データライン用静電気保護用薄膜トランジスタ13をフローティングゲート型とすると、ダイオード接続型よりも鈍感であるため、通常の駆動時において、すべてのデータライン6とデータライン用静電気保護ライン10との間でのリーク電流が抑制され、消費電力を小さくすることができる。
ところで、薄膜トランジスタ4、11、13を形成する場合、まず、アクティブ基板1の上面の各所定の箇所にゲート電極Gを形成する。次に、ゲート電極Gを含むアクティブ基板1の上面に窒化シリコンからなるゲート絶縁膜21、真性アモルファスシリコン膜および窒化シリコン膜を連続して成膜する。
次に、窒化シリコン膜の上面にフォトレジストを塗布し、次いで下面(裏面)側からゲート電極Gをマスクとして露光を行なうとともに、上面(表面)側から図示しないフォトマスクを用いて露光を行ない、次いで現像する。そして、これにより形成されたフォトレジストパターンをマスクとして窒化シリコン膜をエッチングすると、図2〜図4に示すように、ゲート電極G上にチャネル保護膜22、32、52がセルフアライメントされて形成される。
これは、走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11をダイオード接続型とし、データライン用静電気保護用薄膜トランジスタ13をフローティングゲート型としたため、裏面露光によるセルフアライメントが可能となった結果である。なお、薄膜抵抗素子12、14のn型アモルファスシリコン層42、62は、上記表面露光および現像により形成されたフォトレジストパターンをマスクとして窒化シリコン膜をエッチングすれば、形成される。
また、この液晶表示パネルを透過型として使用する場合、アクティブ基板1の下面側に配置されたバックライトからの光がゲート電極Gで遮光されるため、走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11、13自体のリーク電流が増加しないようにすることができる。なお、薄膜抵抗素子12、14の真性アモルファスシリコン層41、61は、バックライトからの光が照射されるが、その抵抗値は光の照射に関係なく満足する値となっている。
ところで、上記第1実施形態では、走査ライン5と走査ライン用静電気保護素子ライン9間に、走査ライン5側から走査ライン用静電気保護素子ライン9側に順方向となるダイオード接続型の走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11を設けているので、各走査ライン5に発生した静電気は比較的低い電圧の場合でも、速やかに放出すること可能である。しかしながら、非選択状態では、走査ライン5の電位VGLは−20〜−15Vであり、共通ライン7はVcom=−5〜+5Vであるため、走査ライン5と走査ライン用静電気保護素子ライン9との交差部には大きな電位差が印加され続けていることになる。この結果、時間の経過とともに、層間ショート不良が発生することがある。この点を改善するのが次に説明する第2実施形態である。
(第2実施形態)
図5はこの発明の第2実施形態としての液晶表示パネルにおけるアクティブ基板上に形成されたものの一部の透過回路的平面図を示す。この第2実施形態において、図1に示す場合と異なる点は、走査ライン用静電気保護ライン9と各走査ライン5との間にフローティングゲート型の走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ71をダイオード接続型の走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ11と並列に設けた点である。
このようにすると、フローティングゲート型の走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタ71が両方向導通可能であるため、走査ライン用静電気保護素子ライン9の電位が非選択状態の走査ライン5の電位(VGL=−20〜−15V)よりも高い場合には、走査ライン用静電気保護素子ライン9から電流が非選択状態の走査ライン5に流れ、走査ライン用静電気保護素子ライン9と非選択状態の走査ライン5との電位差が緩和され、層間ショート不良が発生しないようにすることができる。
ところで、上記第2実施形態では、走査ライン用静電気保護素子ライン9と非選択状態の走査ライン5との間の電位差を緩和した分だけ、走査ライン用静電気保護素子ライン9と共通ライン7との間に電位差が発生する。これは不良要因にはならないが、共通ライン7から走査ライン用静電気保護素子ライン9に流れる電流が定常的に発生することになり、消費電力が増加する。この点を改善するのが次に説明する第3実施形態である。
(第3実施形態)
図6はこの発明の第3実施形態としての液晶表示パネルにおけるアクティブ基板上に形成されたものの一部の透過回路的平面図を示す。この第3実施形態において、図5に示す場合と異なる点は、走査ライン用静電気保護ライン9と共通ライン7との間に、薄膜抵抗素子12の代わりに、ダイオード接続型の薄膜トランジスタ72を設けた点である。この場合、薄膜トランジスタ72のゲート電極Gおよびドレイン電極Dは走査ライン用静電気保護ライン9に接続され、ソース電極Sは共通ライン7に接続されている。
このようにすると、ダイオード接続型の薄膜トランジスタ72がドレイン電極Dからソース電極Sへの一方向のみ導通可能であるため、走査ライン用静電気保護素子ライン9の電位が共通ライン7の電位よりも高い場合には、走査ライン用静電気保護素子ライン9から電流が共通ライン7を介して共通ライン7に流れるが、その逆方向には流れないので、消費電力が増加しないようにすることができる。
なお、図6に示すように、データライン用静電気保護ライン10と共通ライン7との間には、薄膜抵抗素子14の代わりに、2個のダイオード接続型の薄膜トランジスタ73、74が並列に設けられている。この場合、一方の薄膜トランジスタ73のゲート電極Gおよびドレイン電極Dは共通ライン7に接続され、ソース電極Sは他方の薄膜トランジスタ74のドレイン電極Dに接続されている。他方の薄膜トランジスタ74のゲート電極Gおよびドレイン電極Dはデータライン用静電気保護ライン10に接続され、ソース電極Sは一方の薄膜トランジスタ73のドレイン電極Dに接続されている。
このようにすると、データライン用静電気保護ライン10の電位が共通ライン7の電位よりも大きい場合には、一方の薄膜トランジスタ73がオン状態となり、データライン用静電気保護ライン10から電流が共通ライン7に流れる。一方、共通ライン7の電位がデータライン用静電気保護ライン10の電位よりも大きい場合には、他方の薄膜トランジスタ74がオン状態となり、共通ライン7電流がデータライン用静電気保護ライン10に流れる。そして、データライン用静電気保護ライン10と共通ライン7との電位差が小さい場合には、どちらの方向へも電流が流れにくく、消費電力が増加しにくいようにすることができる。
ところで、例えば、図1に示す場合には、薄膜抵抗素子12、14を用いているため、図3および図4に示すように、n型アモルファスシリコン層42の上面両側およびその各近傍のゲート絶縁膜21の上面の各所定の箇所に一方の電極43および他方の電極44を形成することになる。このため、例えば、図2に示すように、データライン6は、ゲート絶縁膜21の上面に設けられたクロム等の金属層のみによって形成しなければならない。この結果、データライン6、ドレイン電極Dおよびソース電極Sのパターニング工程と、オーミックコンタクト層24、25および半導体薄膜22のパターニング工程とは別々となり、そのためのフォトリソグラフィ工程は2回となる。
これに対し、図6に示す場合には、薄膜抵抗素子12、14の代わりに、ダイオード接続型の薄膜トランジスタ72、73、74を用いているため、例えば、薄膜トランジスタ4を図7に示すような構造とすることができる。すなわち、例えば、データライン6は、真性アモルファスシリコン層6a、n型アモルファスシリコン層6bおよびクロム等の金属層6cの3層構造とすることができる。
このようにした場合には、データライン6、ドレイン電極Dおよびソース電極Sのパターニング工程と、オーミックコンタクト層24、25および半導体薄膜22のパターニング工程とを連続して行なうことができ、そのためのフォトリソグラフィ工程は1回となり、その分だけ、製造工程数を少なくすることができる。
なお、本実施形態は、表示パネルとして液晶表示パネルの場合で説明したが、有機EL、フィールドエミッションデバイス等、他の表示素子を有する表示パネルに対しても適用できるものである。
この発明の第1実施形態としての液晶表示パネルの一部の等価回路的平面図。 図1に示す薄膜トランジスタおよび画素電極の部分の断面図。 図1に示す走査ライン用静電気保護用薄膜トランジスタおよび薄膜抵抗素子の部分の断面図。 図1に示すデータライン用静電気保護用薄膜トランジスタおよび薄膜抵抗素子の部分の断面図。 この発明の第2実施形態としての液晶表示パネルの一部の等価回路的平面図。 この発明の第3実施形態としての液晶表示パネルの一部の等価回路的平面図。 図6に示す薄膜トランジスタおよび画素電極の部分の断面図。
符号の説明
1 アクティブ基板
2 表示領域
3 画素電極
4 薄膜トランジスタ
5 走査ライン
6 データライン
7 共通ライン
8 接続パッド
9 走査ライン用静電保護ライン
10 データライン用静電保護ライン
11 走査ライン用静電保護用薄膜トランジスタ
12 薄膜抵抗素子
13 データライン用静電保護用薄膜トランジスタ
14 薄膜抵抗素子
71 走査ライン用静電保護用薄膜トランジスタ
72〜74 薄膜トランジスタ

Claims (20)

  1. 複数の走査ラインと複数のデータラインがマトリクス状に形成され、各交点近傍にスイッチング素子と該スイッチング素子に接続された表示素子が配置された表示領域の周囲に、前記走査ライン相互および前記データライン相互を接続する静電気保護ライン、および前記各走査ラインと前記静電気保護ライン間および前記各データラインと前記静電気保護ライン間に静電気保護素子が配置された表示パネルの静電気保護構造であって、
    前記各走査ラインと前記静電気保護ライン間に配置された前記静電気保護素子は、
    前記走査ラインに生じた静電気によって導通し、該静電気を前記走査ラインから前記静電気保護ラインに向けて流すダイオード接続型の薄膜トランジスタと、
    前記ダイオード接続型の薄膜トランジスタと並列に配置されたフローティングゲート型の薄膜トランジスタと、を有していること特徴とする表示パネルの静電気保護構造。
  2. 複数の走査ラインと複数のデータラインがマトリクス状に形成され、各交点近傍にスイッチング素子と該スイッチング素子に接続された表示素子が配置された表示領域の周囲に、前記走査ライン相互および前記データライン相互を接続する静電気保護ライン、および前記各走査ラインと前記静電気保護ライン間および前記各データラインと前記静電気保護ライン間に静電気保護素子が配置された表示パネルの静電気保護構造であって、
    前記各走査ラインと前記静電気保護ライン間に配置された前記静電気保護素子は、前記走査ラインに生じた静電気によって導通し、該静電気を前記走査ラインから前記静電気保護ラインに向けて流すダイオード接続型の薄膜トランジスタであり、
    前記各データラインと前記静電気保護ライン間に配置された前記静電気保護素子は、フローティングゲート型の薄膜トランジスタであることを特徴とする表示パネルの静電気保護構造。
  3. 請求項1または2に記載の発明において、
    前記各走査ライン相互を接続する前記静電気保護ラインの一端に該静電気保護ラインを共通電位に接続する薄膜抵抗素子が設けられていることを特徴とする表示パネルの静電気保護構造。
  4. 請求項3に記載の発明において、
    前記表示領域の周囲に共通ラインが形成され、前記薄膜抵抗素子が該共通ラインを介して共通電位に接続されていることを特徴とする表示パネルの静電気保護構造。
  5. 請求項1または2に記載の発明において、
    前記ダイオード接続型の薄膜トランジスタは、前記走査ラインが高電位となった時に導通する薄膜トランジスタであることを特徴とする表示パネルの静電気保護構造。
  6. 請求項5に記載の発明において、
    前記ダイオード接続型の薄膜トランジスタは、n型MOSトランジスタであることを特徴とする表示パネルの静電気保護構造。
  7. 請求項1に記載の発明において、
    前記各データラインと前記静電気保護ライン間に配置された前記静電気保護素子は、フローティングゲート型の薄膜トランジスタであることを特徴とする表示パネルの静電気保護構造。
  8. アクティブ基板と対向基板とがほぼ方形枠状のシール材を介して貼り合わされ、
    前記アクティブ基板に、マトリックス状に配置された複数の画素電極、前記各画素電極に接続された薄膜トランジスタ、前記各薄膜トランジスタに走査信号を供給するための走査ラインおよび前記各薄膜トランジスタにデータ信号を供給するためのデータラインが設けられ、
    前記対向基板に対向電極が設けられた表示パネルの静電気保護構造において、
    前記アクティブ基板にデータライン用静電気保護ラインが前記データラインに直交して設けられ、
    前記データライン用静電気保護ラインと前記各データラインとの間にフローティングゲート型のデータライン用静電気保護用薄膜トランジスタが設けられ、
    前記データライン用静電気保護ラインと前記対向電極との間に、両方向への導通を許容する2個のダイオード接続型薄膜トランジスタが並列に設けられていることを特徴とする表示パネルの静電気保護構造。
  9. 請求項8に記載の発明において、
    前記2個のダイオード接続型薄膜トランジスタは前記アクティブ基板に設けられ、前記2個のダイオード接続型薄膜トランジスタと前記対向電極とは基板間導通材を介して接続されていることを特徴とする表示パネルの静電気保護構造。
  10. 複数の表示画素が表示領域にマトリクス状に配置され、画素行毎に走査ラインが配置され、画素列毎にデータラインが配置され、前記表示画素毎に画素電極がスイッチング素子を介して当該画素行に対応する走査ライン及び当該画素列に対応するデータラインに接続され、
    前記走査ライン相互を接続する第1の静電気保護ラインと、前記第1の静電気保護ラインとそれぞれに対応した前記走査ラインとの間にそれぞれが配置された複数の第1の静電気保護素子と、が前記表示領域の周囲に形成された液晶表示パネルにおいて、
    前記各第1の静電気保護素子は、
    前記走査ラインに生じた静電気によって導通し、該静電気を前記走査ラインから前記第1の静電気保護ラインに向けて流すダイオード接続型の薄膜トランジスタと、
    前記ダイオード接続型の薄膜トランジスタに対して並列に接続されたフローティングゲート型の薄膜トランジスタと、を有していることを特徴とする液晶表示パネル。
  11. 複数の表示画素が表示領域にマトリクス状に配置され、画素行毎に走査ラインが配置され、画素列毎にデータラインが配置され、前記表示画素毎に画素電極がスイッチング素子を介して当該画素行に対応する走査ライン及び当該画素列に対応するデータラインに接続され、
    前記走査ライン相互を接続する第1の静電気保護ラインと、前記データライン相互を接続する第2の静電気保護ラインと、前記第1の静電気保護ラインとそれぞれに対応した前記走査ラインとの間にそれぞれが配置された複数の第1の静電気保護素子と、前記第2の静電気保護ラインとそれぞれに対応した前記データラインとの間にそれぞれが配置された複数の第2の静電気保護素子と、が前記表示領域の周囲に形成された液晶表示パネルにおいて、
    前記各第1の静電気保護素子は、前記走査ラインに生じた静電気によって導通し、該静電気を前記走査ラインから前記第1の静電気保護ラインに向けて流すダイオード接続型の薄膜トランジスタであり、
    前記各第2の静電気保護素子は、フローティングゲート型の薄膜トランジスタであることを特徴とする液晶表示パネル。
  12. 請求項10または11に記載の発明において、
    前記第1の静電気保護ラインの一端に該第1の静電気保護ラインを共通電位に接続する薄膜抵抗素子が設けられていることを特徴とする液晶表示パネル。
  13. 請求項12に記載の発明において、
    前記表示領域の周囲に共通ラインが形成され、前記薄膜抵抗素子が該共通ラインを介して前記共通電位に接続されていることを特徴とする液晶表示パネル。
  14. 請求項10または11に記載の発明において、
    前記ダイオード接続型の薄膜トランジスタは、前記走査ラインが高電位となった時に導通する薄膜トランジスタであることを特徴とする液晶表示パネル。
  15. 請求項14に記載の発明において、
    前記ダイオード接続型の薄膜トランジスタは、n型MOSトランジスタであることを特徴とする液晶表示パネル。
  16. 請求項10に記載の発明において、
    前記データライン相互を接続する第2の静電気保護ラインと、前記第2の静電気保護ラインとそれぞれに対応した前記データラインとの間にそれぞれが配置された複数の第2の静電気保護素子と、が前記表示領域の周囲に形成され、
    前記各第2の静電気保護素子がフローティングゲート型の薄膜トランジスタであることを特徴とする液晶表示パネル。
  17. 請求項16に記載の発明において、
    前記表示領域の周囲に共通電位に設定される共通ラインが形成され、
    前記第1の静電気保護ラインが第1の薄膜抵抗素子を介して前記共通ラインに接続され、
    前記第2の静電気保護ラインが第2の薄膜抵抗素子を介して前記共通ラインに接続されていることを特徴とする液晶表示パネル。
  18. 請求項17に記載の発明において、
    前記各表示画素間で等しい電位に設定される共通電極を備え、
    前記共通ラインは、前記対向電極と等しい電位に設定されていることを特徴とする液晶表示パネル。
  19. アクティブ基板と対向基板とがほぼ方形枠状のシール材を介して貼り合わされ、
    前記アクティブ基板に、マトリックス状に配置された複数の画素電極、前記各画素電極に接続された薄膜トランジスタ、前記各薄膜トランジスタに走査信号を供給するための走査ラインおよび前記各薄膜トランジスタにデータ信号を供給するためのデータラインが設けられ、
    前記対向基板に対向電極が設けられた液晶表示パネルにおいて、
    前記アクティブ基板にデータライン用静電気保護ラインが前記データラインに直交して設けられ、
    前記データライン用静電気保護ラインと前記各データラインとの間にフローティングゲート型のデータライン用静電気保護用薄膜トランジスタが設けられ、
    前記データライン用静電気保護ラインと前記対向電極との間に、両方向への導通を許容する2個のダイオード接続型薄膜トランジスタが並列に設けられていることを特徴とする液晶表示パネル。
  20. 請求項19に記載の発明において、
    前記2個のダイオード接続型薄膜トランジスタは前記アクティブ基板に設けられ、前記2個のダイオード接続型薄膜トランジスタと前記対向電極とは基板間導通材を介して接続されていることを特徴とする液晶表示パネル。
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