JP4383465B2 - 自動二輪車用タイヤ対および自動二輪車用タイヤの使用方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車の前輪に装着されるタイヤと後輪に装着されるタイヤの最適な組み合わせからなるタイヤ対に関するものである。
一般に、自動二輪車用タイヤにおいては、直進走行時には二輪車の車体が路面に対してほぼ直立しているため、タイヤトレッドの中央部が主に路面に接地し、一方、旋回走行時には二輪車の車体が路面に対して傾斜するため、タイヤトレッドのショルダー部が主に路面に接地する。この結果、自動二輪車の後輪に装着されるタイヤは、直進走行時に接地するタイヤトレッドの中央部付近は前後方向の駆動力に耐えうる適度な剛性が必要であり、旋回走行時に接地するタイヤトレッドのショルダー部付近では、横力に耐えうるグリップ力を確保する必要がある。
従来、このような直進走行時に必要な性能と、旋回走行時に必要な性能をある程度両立させた自動二輪車用タイヤとして、トレッドを幅方向に3分割して2種類のトレッドゴムを用いた、例えば以下の特許文献1に記載されているようなものが提案されている。
特開2006−273240号公報
しかしながら、自動二輪車では、前輪と後輪の役割が明確の異なり、前輪は、舵角により車体を操作するという操舵輪としての役割を持つため、前輪に装着されるタイヤは、タイヤトレッドの中央部付近では舵角変化に対する応答性が適度に良くなるようにする必要がある。旋回時に接地するタイヤトレッドのショルダー部付近に関しては、旋回時は舵角を固定するため、応答性ではなく、大きな横カに耐えうるグリップ力を確保できるようにする必要がある。
後輪は、舵角は付かず、車体を進めるという駆動輪としての役割を持つため、後輪に装着されるタイヤは、タイヤトレッドの中央部付近は前後方向の駆動力に耐えうる適度な剛性が必要である。また、旋回時に接地するタイヤトレッドのショルダー部付近では、横力に耐えうるグリップ力を確保する必要があり、タイヤトレッドの中央部とタイヤトレッドのショルダー部とで挟まれれる中間部では、コーナーの立ち上がりなどで前後方向の駆動力に加えて、横力がかかることになるため、上記剛性とグリップ力を両立させる必要がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、前輪に装着されるタイヤと、後輪に装着されるタイヤの、それぞれの役割に応じた最適な組み合わせからなり、より安全で快適な走行を可能にする自動二輪車用タイヤ対および自動二輪車用タイヤの使用方法を提供することにある。
本発明は、自動二輪車の前輪に装着される前輪用タイヤと、後輪に装着される後輪用タイヤとからなる自動二輪車用タイヤ対において、前記前輪用タイヤは、トレッド部がタイヤ赤道面を含む中央トレッド部領域と、トレッド接地端を含む両側のショルダートレッド部領域の3つの領域に幅方向に分割され、2種類のトレッドゴムが用いられ、前記中央トレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が、前記ショルダートレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度より大きいく、前記後輪用タイヤは、トレッド部がタイヤ赤道面を含む中央トレッド部領域と、トレッド接地端を含むショルダートレッド部領域と、中央トレッド部領域とショルダートレッド部領域とで挟まれる中間トレッド部領域との5つの領域に幅方向に分割され、3種類のトレッドゴムが用いられ、前記中間トレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が、前記中央トレッド領域のトレッドゴムのJIS−A硬度より大きく、かつ前記ショルダートレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度より大きいことを特徴とする。
また、本発明は、自動二輪車用タイヤを使用する方法であって、自動二輪車の前輪に、トレッド部がタイヤ赤道面を含む中央トレッド部領域と、トレッド接地端を含む両側のショルダートレッド部領域の3つの領域に幅方向に分割され、2種類のトレッドゴムが用いられ、前記中央トレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が、前記ショルダートレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度より大きい前輪用タイヤを装着し、自動二輪車の後輪に、トレッド部がタイヤ赤道面を含む中央トレッド部領域と、トレッド接地端を含むショルダートレッド部領域と、中央トレッド部領域とショルダートレッド部領域とで挟まれる中間トレッド部領域との5つの領域に幅方向に分割され、3種類のトレッドゴムが用いられ、前記中間トレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が、前記中央トレッド領域のトレッドゴムのJIS−A硬度より大きく、かつ前記ショルダートレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度より大きい後輪用タイヤを装着することを特徴とする自動二輪車用タイヤの使用方法。
また、前記前輪用タイヤは、前記中央トレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの10〜70%の範囲にあり、前記後輪用タイヤは、前記中央トレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの10〜35%の範囲にあり、前記ショルダートレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの5〜35%の範囲にあることが好ましい。
本発明は、操舵輪である前輪、駆動輪である後輪それぞれの機能に合わせた最適なタイヤの組み合わせを提供するので、より安全で快適な走行を可能にする。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の自動二輪車用タイヤ対を構成する前輪用タイヤの幅方向断面図である。図1に示す前輪用タイヤ1は、ビードコア5を埋設した一対のビード部4と、ビード部4からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部3と、両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部2とを備え、それぞれのビード部4に埋設したビードコア5間にトロイダルに延在させて、側部部分をビードコア5の周りで半径方向外方に巻返したカーカスプライからなるカーカス6と、カーカス6の半径方向外側に配設されたベルト7を備えている。
トレッド部2は、タイヤ赤道面を含む中央トレッド部領域Aと、トレッド接地端を含む両側のショルダートレッド部領域Cの3つの領域に幅方向に分割され、2種類のトレッドゴムが用いられる。中央トレッド部領域AのトレッドゴムのJIS−A硬度は、ショルダートレッド部領域CのトレッドゴムのJIS−A硬度より大きくなっている。ここで、JIS−A硬度とは、JIS K6253に従うデュロメータ硬さ試験でタイプA試験機を用いて、20度の室温条件下で測定される硬度をいう。また、中央トレッド部領域Aのトレッド表面の幅方向の曲線長さは、トレッド全表面の幅方向曲線長さの10〜70%の範囲にある。
上述したように、自動二輪車の前輪は、舵角により車体を操作するという役割を持つため、前輪に装着されるタイヤは、中央トレッド部領域Aでは、舵角の変化に対する適度な応答性を確保する必要があり、旋回走行時に接地するショルダートレッド部領域Cでは、旋回走行時には舵角を固定するため、応答性ではなく、大きな横カに耐えうるグリップ力を確保する必要がある。
したがって、自動二輪車の前輪用タイヤとして、より安全で快適な走行を可能とするためには、トレッド部2は、中央トレッド部領域Aとショルダートレッド部領域Cが異なるゴム物性を有する3分割の形態をなすのが好ましく、また、中央トレッド部領域AのトレッドゴムのJIS−A硬度は、ショルダートレッド部領域CのトレッドゴムのJIS−A硬度より大きくなるように設定するのが好ましい。
また、中央トレッド部領域Aのトレッド表面の幅方向の曲線長さは、トレッド全表面の幅方向曲線長さの10〜70%の範囲にあることが好ましい。この長さが10%未満になると、応答性の向上効果が小さくなり、また、この長さが70%以上になると、旋回力(グリップ力)の向上効果が小さくなる。
図2は、本発明の自動二輪車用タイヤ対を構成する後輪用タイヤの幅方向断面図である。図1に示す後輪用タイヤ11は、ビードコア15を埋設した一対のビード部14と、ビード部14からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部13と、両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部12とを備え、それぞれのビード部14に埋設したビードコア15間にトロイダルに延在させて、側部部分をビードコア15の周りで半径方向外方に巻返した一枚のカーカスプライからなるカーカス16と、カーカス16の半径方向外側に配設されたベルト17を備えている。
トレッド部12は、タイヤ赤道面を含む中央トレッド部領域Aと、トレッド接地端を含むショルダートレッド部領域Cと、中央トレッド部領域Aとショルダートレッド部領域Cとで挟まれる中間トレッド部領域Bとの5つの領域に幅方向に分割され、3種類のトレッドゴムが用いられる。中間トレッド部領域BのトレッドゴムのJIS−A硬度は、中央トレッド領域AのトレッドゴムのJIS−A硬度より大きく、かつショルダートレッド部領域CのトレッドゴムのJIS−A硬度より大きくなっている。また、中央トレッド部領域Aのトレッド表面の幅方向の曲線長さは、トレッド全表面の幅方向曲線長さの10〜35%の範囲にあり、ショルダートレッド部領域Cのトレッド表面の幅方向の曲線長さは、トレッド全表面の幅方向曲線長さの5〜35%の範囲にある。
上述したように、自動二輪車の後輪は、車体を進めるという駆動輪としての役割を持つため、後輪に装着されるタイヤは、直進走行時に接地する中央トレッド部領域Aでは、前後方向の駆動力に耐えうる適度な剛性が必要である。また、旋回走行時に接地するショルダートレッド部領域Cでは、横カに耐えうるグリップ力を確保する必要があり、中間に位置する中間トレッド部領域Bでは、コーナーの立ち上がりなどで前後方向の駆動力に加えて、横力がかかることになるため、上記剛性とグリップ力を両立させる必要がある。
したがって、自動二輪車の後輪用タイヤとして、より安全で快適な走行を可能とするためには、トレッド部2は、中央トレッド部領域Aと中間トレッド部領域Bとショルダートレッド部領域Cが異なるゴム物性を有する5分割の形態をなすのが好ましく、また、中間トレッド部領域BのトレッドゴムのJIS−A硬度は、中央トレッド領域AのトレッドゴムのJIS−A硬度より大きく、かつショルダートレッド部領域CのトレッドゴムのJIS−A硬度より大きくなるように設定するのが好ましい。
また、中央トレッド部領域Aのトレッド表面の幅方向の曲線長さは、トレッド全表面の幅方向曲線長さの10〜35%の範囲にあることが好ましい。この長さが10%未満になると、駆動力の向上効果が小さくなり、この長さが35%以上になると、旋回力(グリップ力)の向上効果が小さくなる。
また、ショルダートレッド部領域Cのトレッド表面の幅方向の曲線長さは、トレッド全表面の幅方向曲線長さの5〜35%の範囲にあることが好ましい。この長さが5%未満になると、旋回力(グリップ力)の向上効果が小さくなり、この長さが35%以上になると、駆動力の向上効果が小さくなる。
以下、本発明を、実施例を用いて説明する。前輪用タイヤは、図1に示す構造で、タイヤサイズ120/70ZR17にて、表1の仕様に基づき各実施例および比較例のタイヤを試作するとともに、試作したタイヤの応答性、旋回力(グリップ力)をテストし、その結果を表1に記載した。実施例では、前輪用タイヤのカーカス6には、レイヨン製2プライ構造のカーカスを用い、ベルト7には、スチールMSB(モノスパイラルベルト)を用いた。
後輪用タイヤは、図2に示す構造で、タイヤサイズ190/50ZR17にて、表2の仕様に基づき各実施例および比較例のタイヤを試作するとともに、試作したタイヤの駆動力をテストし、その結果を表2に記載した。実施例では、後輪用タイヤのカーカス16には、ナイロン製プライを用い、ベルト17には、スチールMSB(モノスパイラルベルト)を用いた。
試作した前輪用タイヤと後輪用タイヤを、自動二輪車(1000cc)に装着し、フラットなトラックを走行するとともに、そのときの応答性、旋回力、駆動力を、ドライバーの官能評価により、従来の前輪用タイヤ(分割なし、トレッドゴムのJIS−A硬度56)の応答性、旋回力をそれぞれ100とし、従来の後輪用タイヤ(分割なし、トレッドゴムのJIS−A硬度51)の駆動力を100として評価した。数値が大きいほど優れている。
Figure 0004383465
Figure 0004383465
実施例1では、前輪用タイヤは、中央トレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの43%の範囲にあり、中央部トレッド領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が57であり、ショルダートレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が51である。
後輪用タイヤは、中央トレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの22%の範囲にあり、ショルダートレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの22%の範囲にあり、中央部トレッド領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が53であり、中間トレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が58であり、ショルダートレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が50である。
実施例1では、前輪用タイヤの応答性が120、旋回力が110であり、後輪用タイヤの駆動力が120であった。
実施例2では、前輪用タイヤは、中央トレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの31%の範囲にあり、中央部トレッド領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が57であり、ショルダートレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が51である。
後輪用タイヤは、中央トレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの22%の範囲にあり、ショルダートレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの18%の範囲にあり、中央部トレッド領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が53であり、中間トレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が58であり、ショルダートレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が50である。
実施例2では、前輪用タイヤの応答性が115、旋回力が125であり、後輪用タイヤの駆動力が125であった。
実施例3では、前輪用タイヤは、中央トレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの43%の範囲にあり、中央部トレッド領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が58であり、ショルダートレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が51である。
後輪用タイヤは、中央トレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの22%の範囲にあり、ショルダートレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの18%の範囲にあり、中央部トレッド領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が55であり、中間トレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が58であり、ショルダートレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が48である。
実施例3では、前輪用タイヤの応答性が125、旋回力が105であり、後輪用タイヤの駆動力が130であった。
比較例では、前輪用タイヤ、後輪用タイヤともトレッド部領域が3分割されたタイヤを用いた。前輪用タイヤは、中央トレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの80%の範囲にあり、中央部トレッド領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が54であり、ショルダートレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が58である。
後輪用タイヤは、中央トレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの22%の範囲にあり、ショルダートレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの22%の範囲にあり、中央部トレッド領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が48であり、中間トレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が48であり、ショルダートレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が51である。
比較例では、前輪用タイヤの応答性が90、旋回力が90であり、後輪用タイヤの駆動力が90であった。
上述のように、実施例1〜実施例3では、前輪用タイヤの応答性、旋回力が向上し、後輪用タイヤの駆動力が向上していることが分かる。
本発明の自動二輪車用タイヤ対を構成する前輪用タイヤの幅方向断面図である。 本発明の自動二輪車用タイヤ対を構成する後輪用タイヤの幅方向断面図である。
符号の説明
1,11 タイヤ
2,12 トレッド部
3,13 サイドウォール部
4,14 ビード部
5,15 ビードコア
6,16 カーカス
7,17 ベルト
A 中央トレッド部領域
B 中間トレッド部領域
C ショルダートレッド部領域

Claims (4)

  1. 自動二輪車の前輪に装着される前輪用タイヤと、後輪に装着される後輪用タイヤとからなるタイヤ対において、前記前輪用タイヤは、トレッド部がタイヤ赤道面を含む中央トレッド部領域と、トレッド接地端を含む両側のショルダートレッド部領域の3つの領域に幅方向に分割され、2種類のトレッドゴムが用いられ、前記中央トレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が、前記ショルダートレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度より大きく、前記後輪用タイヤは、トレッド部がタイヤ赤道面を含む中央トレッド部領域と、トレッド接地端を含むショルダートレッド部領域と、中央トレッド部領域とショルダートレッド部領域とで挟まれる中間トレッド部領域との5つの領域に幅方向に分割され、3種類のトレッドゴムが用いられ、前記中間トレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が、前記中央トレッド領域のトレッドゴムのJIS−A硬度より大きく、かつ前記ショルダートレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度より大きいことを特徴とする自動二輪車用タイヤ対。
  2. 前記前輪用タイヤは、前記中央トレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの10〜70%の範囲にあり、前記後輪用タイヤは、前記中央トレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの10〜35%の範囲にあり、前記ショルダートレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの5〜35%の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車用タイヤ対。
  3. 自動二輪車用タイヤを使用する方法であって、自動二輪車の前輪に、トレッド部がタイヤ赤道面を含む中央トレッド部領域と、トレッド接地端を含む両側のショルダートレッド部領域の3つの領域に幅方向に分割され、2種類のトレッドゴムが用いられ、前記中央トレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が、前記ショルダートレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度より大きい前輪用タイヤを装着し、自動二輪車の後輪に、トレッド部がタイヤ赤道面を含む中央トレッド部領域と、トレッド接地端を含むショルダートレッド部領域と、中央トレッド部領域とショルダートレッド部領域とで挟まれる中間トレッド部領域との5つの領域に幅方向に分割され、3種類のトレッドゴムが用いられ、前記中間トレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度が、前記中央トレッド領域のトレッドゴムのJIS−A硬度より大きく、かつ前記ショルダートレッド部領域のトレッドゴムのJIS−A硬度より大きい後輪用タイヤを装着することを特徴とする自動二輪車用タイヤの使用方法。
  4. 前記前輪用タイヤは、前記中央トレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの10〜70%の範囲にあり、前記後輪用タイヤは、前記中央トレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの10〜35%の範囲にあり、前記ショルダートレッド部領域のトレッド表面の幅方向の曲線長さが、トレッド全表面の幅方向曲線長さの5〜35%の範囲にあることを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車用タイヤの使用方法。
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