JP6420694B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、転がり抵抗を、その他の性能を維持しながら低減しうる空気入りタイヤに関する。
近年、省資源化や地球環境問題等に鑑み、空気入りタイヤの転がり抵抗を低減させることが望まれている。
そしてタイヤの転がり抵抗を低減させるために、従来より、例えばトレッドゴムに低発熱性のゴムを採用することや、トレッドゴムやサイドウォールゴムなどのゴムボリュームを小さくすることなどにより、ゴムのエネルギーロスを減じることが提案されている。
しかしながら、低発熱性のゴムはゴム硬度が相対的に低いため、制動性能や操縦安定性能が悪化し易い。また、トレッドゴムやサイドウォールゴムのゴムボリュームを小さくすると、走行時の振動を十分に吸収できず、乗り心地やノイズ性能が悪化し易くなる。このように、転がり抵抗を低減するためには、制動性能、操縦安定性能、乗り心地、ノイズ性能などの他の性能をある程度犠牲にする必要がある。そのため、前述の低発熱性ゴムの採用やゴムボリュームの低減だけでは転がり抵抗の低減には限界があり、トレッドパターンからの転がり抵抗低減へのアプローチも強く望まれる。なお関連する技術として次のものがある。
特開平4−27604号公報 特開2003−146015号公報
そこで本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、ショルダーリブのリブ幅、ショルダーリブに設けるショルダー横溝の溝形状、クラウンリブに設けるクラウン横溝の溝形状等を特定することを基本として、転がり抵抗を、その他の性能を維持しながら低減しうる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
本発明は、トレッド部に、タイヤ赤道面上をタイヤ周方向にのびるクラウン主溝と、このクラウン主溝のタイヤ軸方向両側でタイヤ周方向にのびる一対のショルダー主溝とが配されることにより、前記クラウン主溝とショルダー主溝との間のクラウンリブ、及びショルダー主溝とトレッド接地端との間のショルダーリブが区分され、
しかも前記クラウンリブにクラウン横溝がタイヤ周方向に隔設されることによりクラウンブロックが形成され、かつ前記ショルダーリブにショルダー横溝がタイヤ周方向に隔設されることによりショルダーブロックが形成された空気入りタイヤであって、
前記ショルダーリブのタイヤ軸方向のリブ幅WSは、トレッド接地幅TWの13〜23%であり、
かつ前記ショルダー横溝は、トレッド接地端側の主部と、この主部よりも幅狭をなすショルダー主溝側の副部とからなり、
前記ショルダーブロックは、タイヤ周方向で隣り合うショルダー横溝の間に、前記トレッド接地端からタイヤ軸方向内側にのびかつタイヤ軸方向内端が前記ショルダーブロック内で途切れるとともにタイヤ軸方向の長さが前記ショルダーリブのリブ幅WSの50%以上としたショルダーサイピングが配置されるとともに、
前記クラウン横溝は、タイヤ周方向に対する角度θの平均θnが30〜60度であるショルダー主溝側の主部と、この主部よりも幅狭をなすクラウン主溝側の副部とからなり、
しかも前記ショルダー横溝の平均溝幅は、クラウン横溝の平均溝幅よりも小としたことを特徴としている。
本発明に係る前記空気入りタイヤでは、前記クラウンリブのタイヤ軸方向のリブ幅WCと、前記クラウン横溝の副部のタイヤ軸方向の長さLC1との比WC/LC1は、4.0〜8.0であることが好ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤでは、前記クラウン横溝は、前記ショルダー主溝との交差部に、サイピング付きタイバーを具えることが好ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤでは、前記クラウンブロックは、タイヤ周方向に隣り合うクラウン横溝の間に、前記ショルダー主溝からタイヤ周方向に対する角度αを漸減させながらタイヤ軸方向内側にのびかつタイヤ軸方向内端が前記クラウンブロック内で途切れるクラウンサイピングが配置されるとともに、
該クラウンサイピングは、前記タイヤ軸方向内端における角度αがクラウン横溝の前記角度θよりも小であり、しかも前記タイヤ軸方向内端の前記クラウン主溝からのタイヤ軸方向距離LCsを3〜10mmとしたことが好ましい。
なお前記トレッド接地端とは、正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した状態のタイヤに正規荷重を負荷した時に接地するトレッド接地面のタイヤ軸方向最外端の位置を意味する。又前記トレッド接地端間のタイヤ軸方向距離を、トレッド接地幅TWという。
又前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。前記「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE"を意味するが、乗用車用タイヤの場合には180kPaとする。又前記「正規荷重」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"である。
本発明では、まず、ショルダーリブのリブ幅を、トレッド接地幅の23%以下と、従来的なタイヤに比して小幅に設定している。これにより、接地圧が高く転がり抵抗への影響が大きいクラウンリブにおいては、そのリブ幅が逆に増し剛性が高まることで、転がり抵抗の低減が図られる。又同時に操縦安定性が確保される。
しかも、前記ショルダーリブに設けるショルダー横溝を、幅広の主部と幅狭の副部とから構成している。これにより、このショルダー横溝と同じ溝容積をなす溝幅一定の横溝に比して、ブロック剛性を相対的に高めることができる。特に、転がり抵抗への影響が大きいタイヤ赤道面側に幅狭の副部を設け、かつトレッド接地端側に幅広の主部を設けているため、排水性を確保しながら、転がり抵抗をより低減することが可能となる。
又前記ショルダーブロックには、トレッド接地端からタイヤ軸方向内側にのびるショルダーサイピングが配される。このショルダーサイピングは、ショルダーブロックを2つのブロック部分に細分するため、タイヤ転動時に受ける応力に対して各ブロック部分を小さく変形させることができ、歪みによるエネルギロスを抑えて転がり抵抗をさらに低減することができる。このショルダーサイピングは、その内端がショルダーブロック内で途切れるため、ブロック剛性は維持される。
又、前記クラウンリブではリブ幅が増すため、高い排水性が要求される。そのため本発明では、クラウン横溝を、ショルダー主溝側の幅広の主部とクラウン主溝側の幅狭の副部とから構成している。このクラウン横溝は、前記主部が、比較的周方向に近い角度をなすこと、及び相対的に広幅をなすことによって必要な排水性を確保している。又前記クラウン横溝は、ショルダー横溝と同様、幅広の主部と幅狭の副部とから構成されるため、ブロック剛性を高く確保でき、しかも転がり抵抗への影響が大きいタイヤ赤道面側に前記副部を設けているため、より転がり抵抗を低減させることができる。
本発明の空気入りタイヤの一実施例を示すトレッドパターンの展開図である。 ショルダーリブの一部を拡大して示す展開図である。 クラウンリブの一部を拡大して示す展開図である。 サイピング付きタイバーを示す斜視図である。 トレッド部の部分断面図である。 表1における比較例1のトレッドパターンの展開図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2に、タイヤ赤道面Co上をタイヤ周方向にのびるクラウン主溝3と、このクラウン主溝3のタイヤ軸方向両側でタイヤ周方向にのびる一対のショルダー主溝4、4とを具える。これにより前記トレッド部2は、前記クラウン主溝3とショルダー主溝4との間のクラウンリブ5、及びショルダー主溝4とトレッド接地端Teとの間のショルダーリブ6に区分される。
このとき前記ショルダーリブ6のタイヤ軸方向のリブ幅WSは、トレッド接地幅TWの13〜23%と、従来的なタイヤに比して小幅に設定される。これにより、接地圧が高く転がり抵抗への影響が大きいクラウンリブ5においては、そのリブ幅が逆に大となり、剛性が高まる。その結果、転がり抵抗の低減が図られると同時に、操縦安定性が確保される。なお前記リブ幅WSがトレッド接地幅TWの23%を超えると、前記効果が充分発揮されなくなり、逆に13%を下回ると、ショルダーリブ6が剛性不足となって旋回性能や耐偏摩耗性の低下を招く。
前記クラウン主溝3及びショルダー主溝4は、タイヤ周方向に直線状にのび、これにより高い排水性を発揮しうるとともに、制動時の車両ふらつきや片流れなどの不安定な挙動を抑制しうる。
なお前記クラウン主溝3及びショルダー主溝4の各溝幅W3、W4、溝深さD3、D4(図5に示す。)については、特に規制されることがなく、従来的なサイズが好適に採用しうる。例えば、本例の如き乗用車用タイヤの場合には、前記溝幅W3、W4は、トレッド接地幅TWの2.0〜7.0%の範囲が好ましく、又前記溝深さD3、D4は6.4〜9.0mmの範囲が好ましい。なお前記溝幅W3、W4は、溝長さ方向と直角な向きに測定したトレッド面上における幅を意味し、以下、他の溝についても同様とする。
次に、前記クラウンリブ5には、該クラウンリブ5を横切るクラウン横溝7がタイヤ周方向に隔設され、これにより前記クラウンリブ5は、クラウンブロック8がタイヤ周方向に並ぶブロック列として形成される。又同様に、前記ショルダーリブ6には、該ショルダーリブ6を横切るショルダー横溝9がタイヤ周方向に隔設され、これにより前記ショルダーリブ6は、ショルダーブロック10がタイヤ周方向に並ぶブロック列として形成される。
前記ショルダー横溝9は、図2に拡大して示すように、トレッド接地端Teから前記ショルダー主溝4までのび、このショルダー横溝9は、トレッド接地端Te側の主部9Aと、この主部9Aよりも幅狭をなすショルダー主溝4側の副部9Bとから形成される。なお前記主部9Aには、溝幅が局部的に漸減し前記副部9Bと滑らかに接続する継ぎ部分9A1を含むことができるが、この継ぎ部分9A1は無くても良い。
このようなショルダー横溝9は、例えばショルダー横溝9と等しい溝容積をなす溝幅一定の横溝に比して、ブロック剛性を相対的に高めることができる。しかも、転がり抵抗への影響が大きいタイヤ赤道面Co側に幅狭の副部9Bを設け、かつトレッド接地端Te側に幅広の主部9Aを設けているため、排水性を確保しながら、転がり抵抗をより低減することができる。
前記ショルダー横溝9のタイヤ周方向に対する角度βは、特に規制されないが、旋回性能確保等の観点から60度以上、さらには70度以上が好ましく、又上限は90度以下が好ましい。前記角度βは、一定であっても良いが、本例の如くタイヤ軸方向内側に向かって次第に減少させるのが好ましい。
前記ショルダーブロック10には、前記トレッド接地端Teからタイヤ軸方向内側にのび、かつタイヤ軸方向内端が前記ショルダーブロック10内で途切れるショルダーサイピング11が形成される。
このショルダーサイピング11は、前記ショルダー横溝9と略平行にのび、そのタイヤ軸方向の長さL11は、前記ショルダーリブ6のリブ幅WSの50%以上としている。このショルダーサイピング11は、前記ショルダーブロック10を周方向の2つのブロック部分に細分する。そのため、タイヤ転動時に受ける応力に対して各ブロック部分を小さく変形させることができ、歪みによるエネルギロスを抑えて転がり抵抗をさらに低減することができる。しかもこのショルダーサイピング11は、その内端がショルダーブロック10内で途切れるため、ブロック剛性は維持される。
なお前記タイヤ軸方向の長さL11が、リブ幅WSの50%未満では前記転がり抵抗の低減効果が発揮できない。又前記長さL11が長すぎると、ブロック剛性の低下を招き、操縦安定性や転がり抵抗に不利となる。そのため前記長さL11の上限は、前記リブ幅WSの90%以下が好ましい。
次に、前記クラウン横溝7は、図3に拡大して示すように、前記ショルダー主溝4からクラウン主溝3までのび、このクラウン横溝7は、ショルダー主溝4側の主部7Aと、この主部7Aよりも幅狭をなすクラウン主溝3側の副部7Bとから形成される。なお前記主部7Aには、溝幅が局部的に漸減し前記副部7Bと滑らかに接続する継ぎ部分7A1を含むことができるが、この継ぎ部分7A1は無くても良い。
前記主部7Aは、タイヤ周方向に対する角度θの平均θnが30〜60度の範囲で傾斜してのびる。前記角度θは、一定であっても良いが、本例の如くタイヤ軸方向内側に向かって次第に減少させるのが、排水性の観点からより好ましい。なお角度θが一定の場合、その角度θが平均θnであり、角度θが変化する場合、その最大値θmaxと最小値θminの平均値(θmax+θmin)/2が前記平均θnをなす。前記最大値θmax は、前記角度β以下であるのが好ましい。なお前記クラウン横溝7のタイヤ周方向に対する傾斜の向きは、前記ショルダー横溝9の傾斜の向きと相違している。
このようなクラウン横溝7は、前記主部7Aが、周方向に近い角度で傾斜すること、及び広幅をなすことにより、高い排水性能を発揮する。これにより、幅広となる前記クラウンリブ5に対しても、充分な排水性を確保することができる。しかも、前記クラウン横溝7は、転がり抵抗への影響が大きいタイヤ赤道面Co側に幅狭の副部7Bを設けているため、転がり抵抗のさらなる低減と、操縦安定性の確保が図られる。なお前記角度θの平均θnが30度を下回ると、クラウンブロック8の剛性が不足し、操縦安定性の向上効果や転がり抵抗の低減効果が充分発揮されなくなる。逆に60度を超えると排水性が不十分となる。
このとき、前記ショルダー横溝9の平均溝幅WNは、クラウン横溝7の平均溝幅がWNよりも小である。前記平均溝幅WNが前記平均溝幅WN以上の場合、ショルダーブロック10の剛性不足となって旋回性能や耐偏摩耗性の低下を招く、或いは逆にクラウンブロック8の排水性が不足しウエット性能を損ねる結果を招く。前記平均溝幅WNは、クラウン横溝7のトレッド面での開口面積を、クラウン横溝7のタイヤ軸方向長さで除した値(開口面積/タイヤ軸方向長さ)で定義され、又前記平均溝幅WNは、ショルダー横溝9のトレッド面での開口面積を、ショルダー横溝9のタイヤ軸方向長さで除した値(開口面積/タイヤ軸方向長さ)で定義される。なお前記ショルダー横溝9のピッチ数は、クラウン横溝7のピッチ数と同数である。
又前記クラウンリブ5では、そのタイヤ軸方向のリブ幅WCと、前記クラウン横溝7の副部7Bのタイヤ軸方向の長さLC1との比WC/LC1が4.0〜8.0であるのが好ましい。前記比WC/LC1が4.0を下回ると、前記副部7Bが相対的に長くなるため、排水性に不利となり、逆に8.0を上回ると副部7Bが相対的に短くなるため、クラウンブロック8の剛性低下を招き、操縦安定性や転がり抵抗に不利となる。
又前記クラウン横溝7では、前記ショルダー主溝4との交差部Pに、サイピング付きタイバー12を具えることが好ましい。このサイピング付きタイバー12とは、図4に示すように、前記交差部Pにおいてクラウン横溝7の溝底7sから隆起し、タイヤ周方向で隣り合うクラウンブロック8、8間を連結するタイバー部分12Aと、このタイバー部分12Aの上面12Asに形成されかつクラウン横溝7と略平行にのびるサイピング部分12Bとから形成される。
このサイピング付きタイバー12は、クラウンブロック8の剛性低下を抑えるため、操縦安定性の向上と転がり抵抗の低減とがさらに見込まれる。前記サイピング付きタイバー12のタイヤ軸方向長さL12と、前記副部7Bのタイヤ軸方向の長さLC1との比L12/LC1は1.0〜2.0の範囲が好ましい。前記比L12/LC1が1.0を下回ると、サイピング付きタイバー12が短くなってブロック剛性が減じ、操縦安定性に不利となり、逆に2.0を超えるとサイピング付きタイバー12が長くなり、溝容積を減じるなど排水性の低下原因となる。
なお前記タイバー部分12Aのトレッド面からのタイバ深さH12A(図5に示す。)は、ショルダー主溝4の溝深さD4の50%以上であることが好ましく、50%未満の場合、タイバー部分12Aの上面12Asが摩耗中期にトレッド面に露出してしまい、排水性を低下させる恐れを招く。なおサイピング部分12Bは、前記上面12Asが露出した後の排水溝として機能するが、このサイピング部分12Bのトレッド面からのサイピング深さH12Bは、ブロック剛性確保の観点から、前記溝深さD4の100%以下、さらにはクラウン横溝7の溝深さD7以下とするのが好ましい。なおクラウン横溝7及びショルダー横溝9の溝深さD7、D9として従来的な値が好適に採用でき、例えば、前記溝深さD3、D4の80〜100%の範囲が一般的である。
又前記クラウン横溝7の主部7Aの溝幅W7A、副部7Bの溝幅W7B、及びショルダー横溝9の主部9Aの溝幅W9A、副部9Bの溝幅W9Bについても、特に限定されるものではないが、前記主部7A、9Aの溝幅W7A、W9Aについては例えば2.0〜6.0mmの範囲が好適であり、又前記副部7B、9Bの溝幅W7B、W9Bについては例えば0.5〜1.5mmの範囲が好ましい。
次に、本例では前記クラウンブロック8には、タイヤ周方向で隣り合うクラウン横溝7、7間に、前記ショルダー主溝4からタイヤ軸方向内側にのびかつタイヤ軸方向内端が前記クラウンブロック8内で途切れるクラウンサイピング15が形成される。このクラウンサイピング15は、前記クラウン横溝7と同方向に傾斜し、そのタイヤ周方向に対する角度αは、タイヤ軸方向内側に向かって漸減する。又前記クラウンサイピング15のタイヤ軸方向内端における角度αは、クラウン横溝7の前記角度θよりも小、即ち前記角度θの最小値θmin よりも小としている。このとき前記クラウンサイピング15のタイヤ軸方向内端の前記クラウン主溝3からのタイヤ軸方向距離LCsは3〜10mmの範囲が好ましい。
このようなクラウンサイピング15は、前記ショルダーサイピング11と同様、クラウンブロック8を周方向の2つのブロック部分に細分するため、タイヤ転動時に受ける応力に対して各ブロック部分を小さく変形させることができ、歪みによるエネルギロスを抑えて転がり抵抗をさらに低減しうる。なお前記距離LCsが10mmを超えると、前記転がり抵抗の低減効果が充分発揮できなくなり、逆に3mm未満では、ブロック剛性の低下を招き、操縦安定性や転がり抵抗に不利となる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1のトレッドパターンを基本パターンとした空気入りタイヤ(サイズ:195/65R15)を表1の仕様に基づき試作するとともに、各試供タイヤの転がり抵抗、操縦安定性、ウエット性についてテストした。又図6に示すように、クラウン横溝が主部のみから形成されたタイヤを比較例1として試作し、他のタイヤと比較した。なお、共通仕様は以下の通りである。
トレッド接地幅TW=146mm
<クラウン主溝>
溝幅W3/トレッド接地幅TW=3.3%
溝深さD3=8.2mm
<ショルダー主溝>
溝幅W4/トレッド接地幅TW=6.6%
溝深さD4=8.2mm
<クラウン横溝>
溝深さD7/D3=80%
主部の溝幅W7A=6.6mm
副部がある場合の副部の溝幅W7B=1.5mm
<ショルダー横溝>
角度β=85〜75(漸減)
溝深さD9/D3=80%
主部の溝幅W9A=6.6mm
副部がある場合の副部の溝幅W9B=1.5mm
<クラウンサイピング>
サイプ幅=0.6mm
サイプ深さ/D3=71%
<ショルダーサイピング>
サイプ幅=0.6mm
サイプ深さ/D3=71%
テスト方法は、次の通りである。
<転がり抵抗>
転がり抵抗試験機により、下記の条件での直径1.7mのドラムを走行させたときの転がり抵抗が測定された。結果は、比較例1の逆数を100とする指数で表示されており、数値が大きいほど良好である。
リム:15×5.5J
内圧:200kPa
荷重:4.6kN
キャンバ角度:0度
走行速度:60km/h
<操縦安定性>
リム(15×5.5J)、内圧(200kPa)の条件にて、車両(国産FF車、排気量2000cc)の全輪に装着し、ドライアスファルト路面のテストコースを2名乗車にて走行し、ハンドル応答性、剛性感、グリップ等に関する操縦安定性をドライバーの官能評価により評価した。結果は、比較例1を100とする指数で表示している。数値が大きいほど良好である。
<ウエット性>
上記車両を用い、水深5mmの直線路に時速50km/Hで進入するとともに、全輪ロックにて該車両に急制動を加え、スリップした距離を測定し、比較例1の逆数を100とする指数で表示した。数値が大きいほどウエット制動性が良好であることを示す。
Figure 0006420694
表の如く、実施例のタイヤは、操縦安定性やウエット性を確保しながら転がり抵抗を低減しうるのが確認できる。
2 トレッド部
3 クラウン主溝
4 ショルダー主溝
5 クラウンリブ
6 ショルダーリブ
7 クラウン横溝
7A 主部
7B 副部
8 クラウンブロック
9 ショルダー横溝
9A 主部
9B 副部
10 ショルダーブロック
11 ショルダーサイピング
12 サイピング付きタイバー
15 クラウンサイピング
Co タイヤ赤道面
P 交差部

Claims (4)

  1. トレッド部に、タイヤ赤道面上をタイヤ周方向にのびるクラウン主溝と、このクラウン主溝のタイヤ軸方向両側でタイヤ周方向にのびる一対のショルダー主溝とが配されることにより、前記クラウン主溝とショルダー主溝との間のクラウンリブ、及びショルダー主溝とトレッド接地端との間のショルダーリブが区分され、
    しかも前記クラウンリブにクラウン横溝がタイヤ周方向に隔設されることによりクラウンブロックが形成され、かつ前記ショルダーリブにショルダー横溝がタイヤ周方向に隔設されることによりショルダーブロックが形成された空気入りタイヤであって、
    前記ショルダーリブのタイヤ軸方向のリブ幅WSは、トレッド接地幅TWの13〜23%であり、
    かつ前記ショルダー横溝は、トレッド接地端側の主部と、この主部よりも幅狭をなすショルダー主溝側の副部とからなり、
    前記ショルダーブロックは、タイヤ周方向で隣り合うショルダー横溝の間に、前記トレッド接地端からタイヤ軸方向内側にのびかつタイヤ軸方向内端が前記ショルダーブロック内で途切れるとともにタイヤ軸方向の長さが前記ショルダーリブのリブ幅WSの50%以上としたショルダーサイピングが配置されるとともに、
    前記クラウン横溝は、タイヤ周方向に対する角度θの平均θnが30〜60度であるショルダー主溝側の主部と、この主部よりも幅狭をなすクラウン主溝側の副部とからなり、
    しかも前記ショルダー横溝の平均溝幅は、クラウン横溝の平均溝幅よりも小としたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記クラウンリブのタイヤ軸方向のリブ幅WCと、前記クラウン横溝の副部のタイヤ軸方向の長さLC1との比WC/LC1は、4.0〜8.0であることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記クラウン横溝は、前記ショルダー主溝との交差部に、サイピング付きタイバーを具えることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記クラウンブロックは、タイヤ周方向に隣り合うクラウン横溝の間に、前記ショルダー主溝からタイヤ周方向に対する角度αを漸減させながらタイヤ軸方向内側にのびかつタイヤ軸方向内端が前記クラウンブロック内で途切れるクラウンサイピングが配置されるとともに、
    該クラウンサイピングは、前記タイヤ軸方向内端における角度αがクラウン横溝の前記角度θよりも小であり、しかも前記タイヤ軸方向内端の前記クラウン主溝からのタイヤ軸方向距離LCsを3〜10mmとしたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の空気入りタイヤ。
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