JP4382307B2 - 製本装置、および製本方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数枚の中紙を集積して表紙を付けて製本する製本装置、および製本方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、製本の方法として、情報を印刷した複数枚の用紙(中紙)を集積して揃え、揃えた一端辺に接着剤を塗布し、この一端辺に表紙の中央部が接着されるように表紙を貼り合わせて装丁する簡易製本方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この方法によると、集積する中紙の枚数に応じて本の厚さが変化したときにも対応可能なように、予め表紙の長さに余裕を持たせてある。このため、製本の仕上げとして、装丁した表紙の中央部から離間した両端辺を切断する工程が必要となる。
【0004】
例えば、図13に示すように、表紙の中央部を張り合わせて製本した冊子の綴じていない3つの端辺を図中線分a−a、b−b、c−cのように切断して揃える工程が必要となる。
【0005】
このため、従来の製本装置は、装置が大掛りとなり、例えば複写機に組み合わせることは困難であった。
【0006】
この発明は、以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、集積した複数枚の中紙に表紙を貼り合わせた後、端辺を揃えるための切断工程が不要となる製本装置、および製本方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の製本装置は、複数枚の中紙を集積して端辺を揃える集積機構と、この集積機構で集積して揃えた中紙の一端辺に接着剤を塗布する塗布機構と、上記中紙の種類および集積枚数に応じて集積方向の厚さを算出する演算部と、上記塗布機構により接着剤が塗布された上記中紙の一端辺にその中央部を張り合わせて上記集積した中紙をくるむ表紙を収容した収容部と、上記表紙の中央部から離間した2つの端辺が上記集積した中紙の上記一端辺から離間した他端辺と揃うように、上記収容部から取り出した表紙の上記2つの端辺のうち少なくとも一端辺側を上記演算部で算出した厚さに応じた位置で折り畳む折り畳み機構と、この折り畳み機構で少なくとも一端辺側を折り畳んだ表紙の上記中央部を上記塗布機構により接着剤が塗布された中紙の一端辺に接着する接着機構と、を備えている。
【0008】
上記発明によると、集積した複数枚の中紙の一端辺に接着する表紙の少なくとも一端辺側を、中紙の厚さに応じた位置で折り畳むため、中紙の枚数によらず、製本した後、表紙の端辺を切断する工程を省略でき、中紙の端辺と表紙の端辺を揃えることができる。
【0009】
また、本発明の製本装置は、用紙の少なくとも1面に画像を形成する画像形成装置に組み合わされたものであって、上記画像形成装置で少なくとも1面に画像形成された複数枚の用紙を集積してその端辺を揃える集積機構と、この集積機構で集積して揃えた用紙の一端辺に接着剤を塗布する塗布機構と、上記用紙の種類および集積枚数に応じて集積方向の厚さを算出する演算部と、上記塗布機構により接着剤が塗布された上記用紙の一端辺にその中央部を張り合わせて上記集積した用紙をくるむ表紙を収容した収容部と、上記表紙の中央部から離間した2つの端辺が上記集積した用紙の上記一端辺から離間した他端辺と揃うように、上記収容部から取り出した表紙の上記2つの端辺のうち少なくとも一端辺側を上記演算部で算出した厚さに応じた位置で折り畳む折り畳み機構と、この折り畳み機構で少なくとも一端辺側を折り畳んだ表紙の上記中央部を上記塗布機構により接着剤が塗布された用紙の一端辺に接着する接着機構と、を備えている。
【0010】
上記発明によると、画像形成装置で画像形成した用紙をすぐに製本でき、利便性の高い製本装置を提供できる。
【0011】
また、本発明の製本方法によると、複数枚の中紙を集積してその端辺を揃え、集積して揃えた中紙の一端辺に接着剤を塗布し、上記中紙の種類および集積枚数に応じて集積方向の厚さを算出し、接着剤が塗布された上記中紙の一端辺にその中央部を張り合わせて該中紙をくるむための表紙を供給し、この表紙の中央部から離間した2つの端辺が上記集積した中紙の上記一端辺から離間した他端辺と揃うように、供給された表紙の上記2つの端辺のうち少なくとも一端辺側を予め算出した中紙の厚さに応じた位置で折り畳み、この少なくとも一端辺側を折り畳んだ表紙の上記中央部を、接着剤が塗布された中紙の一端辺に接着する。
【0012】
更に、本発明の製本方法によると、画像形成装置で少なくとも1面に画像形成された用紙を複数枚集積してその端辺を揃え、集積して揃えた用紙の一端辺に接着剤を塗布し、上記用紙の種類および集積枚数に応じて集積方向の厚さを算出し、接着剤が塗布された上記用紙の一端辺にその中央部を張り合わせて該用紙をくるむための表紙を供給し、この表紙の中央部から離間した2つの端辺が上記集積した用紙の上記一端辺から離間した他端辺と揃うように、供給された表紙の上記2つの端辺のうち少なくとも一端辺側を予め算出した用紙の厚さに応じた位置で折り畳み、この少なくとも一端辺側を折り畳んだ表紙の上記中央部を、接着剤が塗布された用紙の一端辺に接着する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0014】
図1には、この発明の実施の形態に係る製本装置30を組み合わせた電子写真方式のデジタル複写機100(画像形成装置)の概略構成を示してある。
【0015】
デジタル複写機100は、その外殻をなす筐体1を有する。筐体1の上面には、透明なガラスからなる原稿台3が設けられ、その上に原稿供給部2が設けられている。原稿供給部2は、原稿台3上の所定位置に、複数枚の原稿を1枚ずつ送り込む。原稿台3の下方には、図中左右に移動するスキャナ4が設けられている。スキャナ4を介して原稿から読み取られたイメージデータは、筐体1の下端近くに配置された大容量のデータファイル装置5に蓄積される。
【0016】
スキャナ4の下方には、用紙を収容する2つのカセット6a、6bが筐体1に対して脱着自在に設けられている。各カセット6a、6bには、用紙Pの有無を検知する透過型光センサ7a、7b、および用紙Pを1枚ずつ分離して繰り出す繰り出しローラ8a、8bが設けられている。尚、本実施の形態では、下段のカセット6aにA4サイズの用紙Pをセットし、上段のカセット6bにA3サイズの用紙Pをセットした。各カセット6a、6bから繰り出された用紙Pは、複数組のローラ対9を備えた搬送路10を介して第1の画像形成部11へ送り込まれる。
【0017】
第1の画像形成部11は、その略中央に感光体ドラム12を備え、その周りに、レーザ光学系13、チャージャ14、現像器15、転写チャージャ15aなどを備えている。データファイル装置5から適宜読み出されたイメージデータに基づいてレーザ光学系13の露光走査により感光体ドラム12上に潜像が形成され、この潜像が現像器15から供給されるトナーにより現像され、転写チャージャ15aにより搬送路10を介して送り込まれた用紙P上にトナー像が転写される。
【0018】
トナー像が転写された用紙Pは、第1の画像形成部11から送り出されて、第1の定着装置16へ送り込まれる。ここで、ヒートローラ16aにより用紙Pが加熱および加圧され、トナー像が用紙P上に定着される。トナー像が定着されて画像形成された用紙Pは、図示しないアクチュエータにより回動するゲート17を通過される。
【0019】
ゲート17により切換えられる一方の搬送路上には、上述した第1の画像形成部11と同じ構造の第2の画像形成部19が逆さに設けられている。すなわち、第1の画像形成部11で一方の面に画像形成した用紙Pの他方の面にも画像形成可能となっている。この場合も、データファイル装置5から適宜読み出されたイメージデータに基づいて用紙Pの裏面に画像が形成される。また、第2の画像形成部19の下流側には、ヒートローラ20aを有する第2の定着装置20が配設されている。
【0020】
第2の定着装置20の下流側の搬送路は、ゲート17により切換えられる他方の搬送路18に接続される。つまり、第2の画像形成部19および第2の定着装置20を迂回した搬送路18を介して片面のみに画像形成した用紙Pが搬送されるようになっている。
【0021】
この合流した搬送路18上には、図示しないアクチュエータにより回動するゲート21がさらに設けられている。ゲート21により切換えられる一方の搬送路上には、後述する製本装置30へ用紙Pを排出するための一対の排出ローラ22が設けられている。また、ゲート21により切換えられる他方の搬送路上には、製本しない用紙Pを用紙スタッカ25へ排紙するための一対の排紙ローラ26が設けられている。
【0022】
また、筐体1の底部近くには、所定の動作プログラムに従って上述したデジタル複写機100の動作を制御するとともに後述する製本装置30の動作を制御する、本発明の演算部としても機能する制御部ユニット23、およびデジタル複写機100および製本装置30に電力を供給するための電源ユニット24が配設されている。さらに、筐体1の上部には、オペレータによる各種操作入力を受け付けるとともにオペレータに対して各種操作案内等を表示するタッチパネル式の操作表示パネル27(設定入力部)が設けられている。
【0023】
次に、図2を参照して、製本装置30の詳細な構成について説明する。
【0024】
製本装置30は、装置の外殻をなす筐体30aを有し、デジタル複写機100の排出ローラ対22を介して図中矢印T1方向に筐体30a内に送り込まれた少なくとも片面に画像形成された用紙Pを、そのニップで挟持拘束して回転することで取り込む一対の取込ローラ31を有する。取込ローラ対31の搬送方向下流側には、用紙Pの上面および下面をガイドする一対のガイド板32a、32bを介して、集積機構40が設けられている。
【0025】
集積機構40は、装置のフロント側およびリア側に離間して対向配置された矩形板状の一対の支持部材41、41を有する。ここでは、フロント側の支持部材41を図示省略してある。一対の支持部材41、41の基端部で回動の中心には、製本装置30の筐体30aに両端を回動自在に支持された回転軸41aが設けられている。つまり、一対の支持部材41は、回転軸41aを中心にして揺動可能となっている。
【0026】
この回転軸41aには、ステッピングモータM1によって正逆両方向に回転される駆動ローラ42が同軸且つ回転可能に設けられている。駆動ローラ42の一端にはプーリ42aが取付けられており、ステッピングモータM1の回転軸に取付けられた二重のプーリ43との間に無端状のベルト44が巻き回されている。
【0027】
また、支持部材41の回動の先端には、従動ローラ45が回転可能に取付けられている。そして、駆動ローラ42と従動ローラ45との間に無端状のベルト46が巻回されて張設されている。このベルト46のフロント−リア方向の幅は、少なくとも用紙Pの搬送方向と直交する幅を超える長さを有する。
【0028】
ベルト46の表面46aには、集積される用紙Pの一端辺を当接せしめて揃えるためのストッパ47が突設されている。すなわち、一対の支持部材41を図中実線で示す集積位置に傾斜させた状態でベルト46の表面46aに沿って送り込まれる用紙Pの傾斜方向下端辺をストッパ47に当接させて揃えるようになっている。このとき、ベルト46の表面46aが本発明の傾斜面として機能する。尚、ストッパ47の位置は、駆動ローラ42を回転させてベルト46の走行位置を変えることで変更可能となっている。
【0029】
支持部材41の回転軸41aから離間した位置には、ステッピングモータM2によって動作されるクランクアーム48の先端が接続されている。すなわち、ステッピングモータM2を正逆両方向に回転させることにより、集積機構40を、図中実線で示す集積位置51、2点鎖線で示す塗布位置52、或いは1点鎖線で示す直立した製本位置53に設定可能となっている。
【0030】
製本位置53に設定された集積機構40に対向する位置には、ベルトユニット50が配設されている。ベルトユニット50は、図中上下に離間した駆動ローラ54、従動ローラ55、およびこれらローラ54、55に巻回されて張設された無端状のベルト56を有する。駆動ローラ54の回転軸には、ギアプーリ57に歯合したギア54aが設けられている。そして、ステッピングモータM1の回転軸に取付けられたプーリ43とギアプーリ57との間に無端状のベルト58が巻き回されている。
【0031】
このベルトユニット50は、図示の製本位置59に設定された状態で、集積機構40と供動して本発明の接着機構として機能する。つまり、集積機構40との間に挟持した用紙Pを後述する接着位置を通して上方へ送るように動作する。また、このベルトユニット50も、上述した集積機構40と同様な図示しない揺動機構により、集積機構40に従動して揺動するようになっている。
【0032】
つまり、ベルトユニット50は、図中実線で示す製本位置59に設定された状態で、製本位置53に設定された集積機構40のベルト46の表面46aとの間に集積した複数枚の用紙Pを挟み、集積機構40と供動して集積した複数枚の用紙Pを図中上方の接着位置62へ送るように機能する。
【0033】
また、ベルトユニット50は、図示しない塗布位置へ揺動された状態で、塗布位置52に設定された集積機構40のベルト46の表面46aとの間に集積した複数枚の用紙Pを挟み、集積機構40と供動して集積した複数枚の用紙Pの上端辺を塗布位置61へ送るように機能する。このとき、集積機構40のベルト46に突設されたストッパ47が用紙Pの傾斜方向に沿った下端辺を押し上げるように移動される。
【0034】
集積機構40の図中上方には、上記塗布位置61へ送られた用紙Pの上端辺に接着剤を塗布するための塗布機構60が配設されている。塗布機構60は、ホットメルト系の接着剤を収容した容器63、容器63の底を加熱することにより接着剤を加熱して溶融するヒータ64、加熱により溶融されて液状化された接着剤をその周面に保持してモータM3によって回転されるローラ65、ローラ65の周面に一定の隙間を介して対向した周面を有するローラ66、およびローラ66の周面に一定の隙間を介して対向するとともに上記塗布位置61に設定された用紙Pの上端辺に接触する周面を有する塗布ローラ67を有する。互いに一定距離ずつ離間して配置されたローラ間で接着剤を受け渡すことにより、用紙Pの上端辺には、常に一定量の接着剤が塗布されるようになっている。
【0035】
筐体30aの図中左下には、複数枚の表紙Sを集積状態で収容した表紙スタッカ70(収容部)が設けられている。表紙スタッカ70は、傾斜して設けられ、傾斜方向に沿った長さLの表紙Sを複数枚重ねて収容している。
【0036】
表紙Sの長さLは、図3に示すように、用紙Pの搬送方向に沿った長さ(短手方向の幅)L1、表紙Sの中央部Smの長さ、すなわち用紙Pの厚さt、および表紙Sの中央部Smから離間した2つの端辺側それぞれの折り畳み長さL2、L3を考慮して決定される。つまり、本発明では、製本する用紙Pの枚数が変化したとき用紙Pの厚さtが変化するため、この厚さtの変化を吸収可能なように、表紙Sの両端を長めに設定しておき、表紙Sの端辺から折り畳み位置までの長さL2、L3を調節するようにしている。
【0037】
表紙スタッカ70の図中上端近くには、表紙Sの取出し方向先端近くに転接して回転することで表紙Sを1枚ずつ図中上方へ給紙するためのピックアップローラ71が設けられている。ピックアップローラ71は、ゴムローラからなり、モータM4によって所定方向に回転される。ピックアップローラ71により給紙される表紙Sの搬送方向下流側には、表紙Sをニップで挟持して回転することで送る一対の送りローラ33が設けられている。送りローラ対33により送り出された表紙Sは、大径のローラ34を介して、折り畳み機構80を通って略水平に延びた水平搬送路80aへ送り込まれる。
【0038】
折り畳み機構80は、水平搬送路80aを通して搬送される表紙Sの上面(製本されたとき表面となる)に転接して回転する一対のゴムローラ81、82を有する。ゴムローラ対81、82は、表紙Sの搬送方向と直交する幅方向全長に亘って接触可能な円筒形状に形成され、本発明の折り畳みローラ対として機能する。ゴムローラ対81、82は、搬送方向に沿って並設されて互いに転接して配置され、一方のゴムローラ82がステッピングモータM5によって正逆両方向に回転される。これにより、一対のゴムローラ81、82が連れ回るようになっている。つまり、ゴムローラ82の回転軸にはプーリ82aが取付けられ、ステッピングモータM5の回転軸に取付けられたプーリ83との間に無端状のベルト84が巻回されて張設されている。
【0039】
水平搬送路80aを搬送される表紙Sの下面側で各ゴムローラ81、82に対向する位置には、2つのピンチローラ85、86がそれぞれ離接可能に設けられている。各ピンチローラ85、86は、それぞれ転接する相手のゴムローラ81、82と対をなし、それぞれ、本発明の送りローラ対として機能する。
【0040】
また、図中右側のゴムローラ82よりさらに右側にはソレノイド87が図中左右方向に移動可能に設けられ、図中左側のゴムローラ81よりさらに左側にはソレノイド88が図中左右方向に移動可能に設けられている。各ソレノイド87、88は、水平搬送路80aに介在することで表紙Sの搬送方向先端を突き当てて停止させるストッパ87a、88aを備えている。また、各ソレノイド87、88は、ストッパ87a、88aの図中左右方向の位置を調節するためのスライド機構89a、89bにそれぞれ搭載されている。つまり、各スライド機構89a、89bを図示しないステッピングモータによって駆動することで、各ソレノイド87、88が図中左右方向に沿って所望する位置へ移動可能となっている。
【0041】
尚、上述した2つのピンチローラ85、86は、それぞれ隣接配置されたソレノイド88、87によって動作されるストッパ88a、87aに同期して、対向するゴムローラ81、82に対して離接される。例えば、図中右側のピンチローラ86は、アーム86aを介してストッパ87aに連結されており、ストッパ87aが水平搬送路80aに介在する作動位置に付勢されたとき、ピンチローラ86が対向するゴムローラ82から離間するようになっている。図中左側のピンチローラ85も、隣接配置されたソレノイド88により駆動されるストッパ88aに同期して離接される。
【0042】
折り畳み機構80より図中右側には、水平搬送路80aを上下に挟む位置関係で、一対の送りローラ91、92が設けられている。水平搬送路80aの下方に配置された送りローラ91は、ステッピングモータ93によって正逆両方向に回転される。水平搬送路80aの上方に設けられた送りローラ92は、図示しない離接機構により、送りローラ91に対して離接可能に設けられている。
【0043】
上記接着位置62に設定された用紙Pの上端辺を挟んで上記送りローラ91、92と略対象となる位置には、水平搬送路80aを上下挟んで一対の送りローラ95、96が設けられている。水平搬送路80aの下方に配置された送りローラ95は、ステッピングモータ97によって正逆両方向に回転される。水平搬送路80aの上方に設けられた送りローラ96は、図示しない離接機構により、送りローラ95に対して離接可能に設けられている。
【0044】
水平搬送路80aの下方であって接着位置62に設定された用紙Pを図中左右に挟む位置には、それぞれ、送りローラ91に転接配置されて従動回転される送りローラ94a、および送りローラ95に転接配置されて従動回転される送りローラ94bが設けられており、2つのステッピングモータ93、97をそれぞれ所定方向に回転することにより、接着位置62に設定された用紙Pが後述する接着位置に設定された表紙Sの中央部Smを図中上方へ押し上げるようになっている。
【0045】
また、水平搬送路80aの上方で、上述した送りローラ92、96間には、上記一対の送りローラ94a、94bによって挟持された状態で押し上げられる用紙Pを表紙Sとともに受け取ってさらに上方へ送る一対の送りローラ98a、98bが配設されている。本実施の形態では、これら一対の送りローラ98a、98bは、周囲のローラから駆動力が伝達されることはなく独立して回転可能に配置されているが、隣接配置されている送りローラ92、96から所定のトルクを与えられて従動回転するようにしても良い。
【0046】
さらに、一対の送りローラ98a、98bよりさらに上方で且つ筐体30aに近接した位置には、送りローラ対98a、98bによって上方へ送られた表紙S付の用紙Pをニップに受け入れて図中矢印T2方向に案内する一対の案内ローラ99が設けられている。案内ローラ99対を介して筐体30aから排出された製本済みの冊子B(図12参照)は、筐体30aの上端に設けられた製本スタッカ30b上へ排出されるようになっている。
【0047】
また、折り畳み機構80は、水平搬送路80aの下面側に沿って折り畳み機構80の略全長を延びたガイド板35を有する。このガイド板35は、折り畳み機構80による後述する折り畳み動作時に表紙Sが水平搬送路80aの下方へ挫屈することを防止する目的で設けられている。また、水平搬送路80aに沿って最も右側に設けられた送りローラ対95、96よりさらに右側には、水平搬送路80aの上面および下面に沿って対向するように延設された一対のガイド板36、37が設けられている。
【0048】
次に、上記構成の製本装置30を組み合わせたデジタル複写機100による動作について、図4に示すフローチャートおよび図5に示す画面表示例を参照して説明する。尚、ここでは、デジタル複写機100で原稿画像をコピーした複数枚の用紙Pにくるみ表紙Sを付けて冊子状に装丁して製本する動作について説明する。
【0049】
まず、動作に先立ち、操作表示パネル27を介して製本条件の設定入力がなされる(図4;ステップ1)。このとき、操作表示パネル27を介してオペレータによって製本処理が選択されたことを条件に、図5に例示した入力画面が表示される。オペレータは、この入力画面を見て所定のボタンに触れることにより、設定入力を行う。
【0050】
設定入力では、原稿の枚数がテンキー27aを介して入力され、両面印刷および片面印刷のいずれか一方が選択される。また、デジタル複写機100にセットされている用紙の種類が“標準”或いは“指定”から選択され、“指定”が選択された場合には、テンキー27aを介して用紙Pの厚さが入力される。“標準”が選択された場合には、標準の用紙Pの厚さとして予め設定した0.08mmが選択される。さらに、“遊び紙”を挿入する場合には、テンキー27aを介して、挿入する“遊び紙”の枚数が設定入力される。“遊び紙”とは、例えば、製本した冊子B(図12参照)の表表紙や裏表紙の内側に挿入される文字や画像の印刷されていない白紙のままの用紙Pのことを言う。
【0051】
この他に、図示しない他の入力画面が表示されて、原稿の各頁に対応する画像の印刷位置、すなわち印刷順序や印刷面、“遊び紙”の挿入位置などが設定される。また、表紙Sの一端辺側だけを折り畳むモード或いは両端を折り畳むモードのいずれか一方が選択される。尚、初期状態では、表紙Sの中央部Smから離間した両端辺それぞれを折り畳むモードが選択されているものとし、本実施の形態でもこのモードが選択されているものとする。
【0052】
ステップ1で製本条件の設定入力が終了した後、操作表示パネル27を介して表示されているスタートボタン27bがONにされると、制御部ユニットの制御に基づいて、デジタル複写機100および製本装置30が同時に動作を開始される。以下、用紙Pに対する処理と表紙Sに対する処理とに分けて説明する。
【0053】
用紙Pに対する処理では、まず、原稿供給部2に複数枚の原稿がセットされて原稿台3へ順次送り込まれる。そして、スキャナ4を介して各原稿の画像が順次読み取られる。スキャナ4で読み取られたイメージデータは、順次、データファイル装置5に蓄積される(ステップ2)。
【0054】
ステップ2の読取動作に平行して、データファイル装置5からイメージデータが適宜読み出されて、カセット6から用紙Pが取出され、第1の画像形成部11および第1の定着装置16を介して、用紙Pの片面に画像が形成される。ステップ1で両面印刷が選択されている場合には、片面に画像形成された用紙Pがゲート17を介して第2の画像形成部19および第2の定着装置20を通過され、もう一方の面に画像が形成される(ステップ3)。
【0055】
ステップ3で少なくとも1面に画像形成された用紙Pは、排出ローラ対22を介してデジタル複写機100の筐体1から排出されて製本装置30へ送り込まれる(ステップ4)。デジタル複写機100から製本装置30へ送り込まれた用紙Pは、集積機構40のベルト46の傾斜した表面46aに沿ってその自重により集積され、その下端辺がストッパ47に突き当てられて整位される(ステップ5)。このとき、当然のことながら、集積機構40は、予め図2に実線で示す集積位置51に揺動されている。
【0056】
データファイル装置5に蓄積されている全てのイメージデータに基づく画像形成動作が終了されると、2冊目の製本の必要がない場合にはそのまま動作が終了される。尚、ステップ1で“遊び紙”を挿入することが選択されている場合には、上記1冊分の用紙Pの他に画像形成されていないカセット6から取出したままの用紙Pが集積機構40に集積される。遊び紙の挿入位置は、一般的に表表紙の内側或いは裏表紙の内側であるが、ステップ1で設定された位置に挿入される。
【0057】
一冊の冊子Bとして装丁される予定の全ての用紙P(遊び紙を含む)が集積機構40に集積されると、ステッピングモータM1が微小時間間隔で正転/逆転を繰り返し、ベルト46がその走行方向に沿って振動されてストッパ47が振動され、ストッパ47に下端辺を当接した全ての用紙Pが振動されて取り揃えられる。このとき、特に、用紙Pの下端辺が真っ直ぐに整位される。
【0058】
この後、ステッピングモータM2が駆動されて集積機構40が集積位置51から図2に2点鎖線で示す塗布位置52へ揺動されて停止される。このとき、図示しないモータが駆動されてベルトユニット50も塗布位置に設定される。これにより、集積機構40のベルト46とベルトユニット50のベルト56との間で用紙Pが挟持拘束される。
【0059】
そして、ステッピングモータM1が駆動されてベルト46、56が同じ方向に同じ速度で走行され、ストッパ47に下端辺を当接せしめた用紙Pが塗布機構60の塗布ローラ67に向けて押し上げられる。これにより、用紙Pの上端辺が塗布ローラ67の周面に接触する塗布位置61に設定される。
【0060】
一方、塗布機構60では、ヒータ64によって接着剤が溶融されて液状化され、モータM3によって回転されるローラ65、およびローラ66を介して、接着剤が塗布ローラ67の外周面上に一定の膜厚で供給される。そして、塗布ローラ67が回転されて、塗布位置61に設定された用紙Pの上端辺に一定量の接着剤が塗布される(ステップ6)。
【0061】
このとき、用紙Pには、例えばその印刷条件の違い(例えば片面印刷と両面印刷の違い)により、長さに微小のばらつきが生じていることが予想されるが、上述したように用紙Pの下端辺(他端辺)をきれいに揃えることで、製本後に表紙Sに糊付けされる用紙Pの上端辺(一端辺)側にばらつきを片寄らせることができる。これにより、用紙Pに長さのばらつきを生じていたとしても、製本後に冊子Bの開き側で露出する用紙Pの下端辺をきれいに揃えることができる。
【0062】
ステップ6で用紙Pの上端辺に接着剤が塗布されると、再びステッピングモータM2が駆動されて集積機構40が図2に1点鎖線で示す製本位置53に揺動されるとともに、図示しないモータが駆動されてベルトユニット50が図2に実線で示す製本位置59に揺動され、用紙Pが製本動作を待機する製本位置へ設定される(ステップ7)。揺動の間、用紙Pは、集積機構40とベルトユニット50で挟持拘束されており、特に用紙Pの下端辺がストッパ47で整位されているため、上端辺に接着剤を塗布した用紙Pにずれを生じることはない。
【0063】
次に、表紙Sの処理について説明する。
【0064】
まず、処理に先立ち、制御部ユニット23にて、冊子Bの中紙となる用紙Pの集積方向の厚さが演算される(ステップ8)。このとき、制御部ユニット23は、ステップ1で設定された遊び紙の枚数、原稿の枚数、および印刷順序に応じて1冊の冊子Bとして装丁される用紙Pの枚数を算出し、この用紙Pの枚数と用紙Pの種類に応じた厚さから、複数枚の用紙Pの集積方向の厚さを算出する。
【0065】
続いて、モータM4が所定方向に回転されて表紙スタッカ70に収容してある表紙Sがピックアップローラ71によって取出される(ステップ9)。取出された表紙Sは、大径のローラ34を介して水平搬送路80aへ送り込まれる。そして、水平搬送路80aに沿って表紙Sが所定の方向に搬送されつつ、後に詳述するように動作する折り畳み機構80によって、ステップ8で演算された用紙Pの厚さに合わせて、表紙Sの搬送方向に沿った両端が所定の長さで折り畳まれる(ステップ10)。
【0066】
両端が所定の長さで折り畳まれた表紙Sは、ステッピングモータ93、97によってそれぞれ動作される送りローラ対91、92、および送りローラ対95、96によって挟持拘束された状態で、水平搬送路80aに沿って搬送され、その中央部Smが後述する接着位置62に設定された用紙Pの上端辺に対向する製本位置に設定される(ステップ11)。表紙Sの中央部Smは、上述したように、用紙Pの上端辺が接着される部位であり、この中央部Smに用紙Pの上端辺を正確に位置決めして張り合わせることにより、製本後、表紙Sの折り畳んだ両端と用紙Pの整位された下端辺とが面一にきれいに揃うことになる。
【0067】
接着剤が塗布された用紙Pが製本位置62にセットされ、且つ両端が折り畳まれた表紙Sが製本位置にセットされると、図示しない離接機構によって送りローラ92、96が水平搬送路80aより上方へ退避され、2組の送りローラ対91、92、および95、96のニップに隙間が形成される。このとき、表紙Sの少なくとも一部は、折り畳み機構80内の送りローラ対によって挟持拘束されているため、表紙Sが水平搬送路80aに沿ってずれることはない。
【0068】
この状態で、3つのステッピングモータM1、93、97が駆動され、製本位置に待機された用紙Pが図示の接着位置62まで上昇されて一旦停止される。この時点で、用紙Pの接着剤が塗布された上端辺が、製本位置に設定された表紙Sの中央部Smに接触し、表紙Sの中央部Smに用紙Pの上端辺が接着される(ステップ12)。接着剤は、時間の経過とともに冷却されて固着される。そして、図示しない離接機構によって送りローラ92、96がそれぞれ対向する送りローラ91、95に押圧され、表紙Sが挟持拘束される。
【0069】
さらに、ステッピングモータM1が駆動されるとともに、2つのステッピングモータ93、97が駆動され、接着位置62に設定されていた用紙Pが表紙Sの接着した中央部Smを押し上げるように上昇される。このとき、送りローラ対94a、94bが用紙Pを押し上げる方向に回転され、送りローラ対91、92、および送りローラ対95、96が表紙Sをその中央部Smに向けて送る方向に回転される。これにより、用紙Pの上端辺とともに表紙Sの中央部Smを先頭にして送りローラ対98a、98bの間を上昇され、表紙Sの中央部Smが用紙Pの上端辺に沿って折り畳まれる。尚、このとき、独立して回転する送りローラ対98a、98bは、表紙Sを用紙Pに沿わせるように用紙Pおよび表紙Sの移動に伴い従動回転される。
【0070】
一方、隣接する送りローラ92、96から送りローラ対98a、98bに従動回転するトルクが付与されている場合には、送りローラ対98a、98bは、表紙Sおよび用紙Pを下方へ押し戻す方向に回転される。これにより、表紙Sの中央部Smが用紙Pの上端辺に沿って押し付けられ、表紙Sの中央部Smがしっかりと折り畳まれる。
【0071】
このようにして送りローラ対98a、98bを介して上昇された冊子Bは、図示しないモータによって回転される案内ローラ対99に受け渡されてさらに矢印T2方向へ送り出され、製本スタッカ30bへ排出される(ステップ13)。この後、さらに、2冊目の冊子Bを作成する場合、データファイル装置5に蓄積されているイメージデータが読み出されて用紙Pに対する画像形成がなされ、上述した処理により、表紙Sが張り合わされて製本される。
【0072】
次に、図6乃至図11を参照して、上記折り畳み機構80による表紙Sの折り畳み動作について説明する。
【0073】
表紙Sが折り畳み機構80に送り込まれる前の待機状態で、図6に示すように、図中右側のソレノイド87がONにされてストッパ87aが水平搬送路80a上に介在されており、且つ図中左側のソレノイド88がOFFにされてストッパ88aが水平搬送路80aから退避されている。また、右側のソレノイド87が、予め算出されている表紙Sの折り畳み長さに応じて、スライド機構98aによって所定のスライド位置へ設定されている。つまり、このソレノイド87のスライド位置を調整することにより、ストッパ87aによる表紙Sの搬送方向先端の当接位置が一義的に決定され、表紙Sの折り畳み位置を調整できる。
【0074】
また、水平搬送路80aの下方で図中右側に配置されたピンチローラ86がストッパ87aに連動して水平搬送路80aから下方に離間する位置に退避されて上方に対向するゴムローラ82から離間されており、且つ水平搬送路80aの下方で図中左側に配置されたピンチローラ85がストッパ88aに連動して水平搬送路80aを介してゴムローラ81に転接されている。この状態で、ステッピングモータM5によって回転されるゴムローラ82に従動してゴムローラ81が回転され、さらにゴムローラ81に従動してピンチローラ85も回転される。
【0075】
さらに、折り畳み機構80の図中右側にある送りローラのうち水平搬送路80aの上側に2つの送りローラ92、96が、それぞれ図示しない離接機構によって対向する送りローラ91、95に転接されている。
【0076】
上述した待機状態で、表紙Sが水平搬送路80aを介して折り畳み機構80へ送り込まれると、ゴムローラ81とピンチローラ85との間のニップで表紙Sが挟持拘束されて図中右方向へ送られて、図6に示すように、表紙Sの搬送方向先端がストッパ87aに突き当てられる。
【0077】
この後、ゴムローラ81とピンチローラ85との間のニップで挟持された表紙Sがさらに右方向へ送られると、図7に示すように、ローラ81、85間のニップとストッパ87aとの間で表紙Sがその上面側へ挫屈され、その挫屈部分が2つのゴムローラ81、82間のニップへ受け入れられて折り畳まれる。このとき、水平搬送路80aの下面側に配置されたガイド板35が、表紙Sの下面側への挫屈を防止するよう機能する。
【0078】
表紙Sの折り畳まれた部分が所定の長さだけさらに上方へ送られて表紙Sの先端がゴムローラ81、82のニップ近くに到達した時点で、今度はステッピングモータM5が短時間だけ逆転されてゴムローラ81、82、およびピンチローラ85が逆方向に回転され、表紙Sの先端が今度はローラ81、85間のニップに導かれる。そして、表紙Sの折り畳まれた部分が水平搬送路80aのレベルに戻った後、再びステッピングモータM5が正転され、折り畳まれた部分を先頭にして、図8に示すように、図中右方向へ送られる。ここまでの一連の動作により、表紙Sの一端辺側が折り畳まれる。
【0079】
表紙Sの他端辺側を折り畳む場合、図9に示すように、ストッパ87aが水平搬送路80aから退避されてピンチローラ86が連動されてゴムローラ82に転接され、表紙Sの搬送方向後端が左側のストッパ88aを超えるまで、表紙Sがローラ82、86のニップに挟持されて右方向へ送られる。このとき、ステッピングモータ93、97も駆動されて互いに転接された2組の送りローラ対91、92、および95、96もそれぞれ所定方向に回転され、表紙Sを右方向へ送るように機能する。
【0080】
そして、今度は、全てのローラが逆転されて表紙Sが左方向へ送られて、図9に示すように、表紙Sの後端がストッパ88aに当接される。言うまでもなく、ストッパ88aも、予め算出した表紙Sの折り畳み長さに応じたスライド位置に予め設定されている。この後、上述した一連の折り畳み動作が逆方向に繰り返され、図10および図11に示すように、表紙Sの他端辺側が所定長さで折り畳まれる。
【0081】
上記のように両端を折り畳まれた表紙Sは、最後に、その中央部Smが上記接着位置62に送り込まれる用紙Pの上端辺に対向する製本位置へ搬送され、製本動作を待機される。この後、図示しない離接機構が動作されて2つの送りローラ92、96が上方に退避された後、ステッピングモータM1が駆動されるとともにステッピングモータ93、97が駆動され、上記製本位置に設定されている用紙Pが図2に図示する接着位置62まで上昇される。そして、この状態で、2つの送りローラ92、96がそれぞれ対向する送りローラ91、95に転接され、上述した動作により用紙Pとともに表紙Sが送りローラ対98a、98b間のニップを介して上方へ送られる。
【0082】
以上のように、本実施の形態によると、用紙Pの厚さを考慮し且つ用紙Pのサイズの2倍より予め長くした表紙Sを用意し、この表紙Sの両端を用紙Pの厚さに応じた位置で折り畳むようにしたため、用紙Pの枚数、すなわち厚さによらず、表紙Sの中央部から離間した両端辺と用紙Pの糊付けした端辺から離間した開き側の端辺とをきれいに揃えることができ、従来の製本装置のように、製本後に、糊付けしていない3辺を揃えるための切断工程が不要となる。これにより、従来の製本装置と比較して、製本の工数を削減でき、より簡単な製本が可能となる。
【0083】
また、端辺を切断するための切断機構も不要となるため、製本装置のサイズを小型化でき、本実施の形態のようにデジタル複写機に組み合わせることも可能となる。これにより、原稿画像を複写した用紙Pを直ぐに製本することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
【0084】
さらに、本発明の製本装置により製本された冊子Bにおいて、表紙Sの両端を折り畳んだ部分を、複数枚の用紙Pの集積端部にある2枚の用紙Pに巻き付けるように包むこともできる。これにより、製本後に、用紙Pの端辺と表紙Sの中央部Smとの接着部分を剥がれ難くすることができる。
【0085】
尚、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可能である。例えば、上述した実施の形態では、デジタル複写機に製本装置を組み合わせた場合について説明したが、これに限らず、プリンタに製本装置を組み合わせるようにしても良い。
【0086】
また、上述した実施の形態では、表紙Sの両端を折り畳んで用紙Pの端辺に揃えて製本する場合について説明したが、表紙Sの一端辺側だけを折り畳んで製本するようにしても良い。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の製本装置は、上記のような構成および作用を有しているので、集積した複数枚の中紙にくるみ表紙を貼り付けた後、端辺を揃えるための切断工程が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る製本装置を備えたデジタル複写機を示す概略図。
【図2】図1の製本装置の概略図。
【図3】図2の製本装置によって折り畳まれた表紙の寸法を示す図。
【図4】図1の装置による動作を説明するためのフローチャート。
【図5】図4のフローチャートに基づく動作時に操作表示パネルを介して表示される画面例を示す図。
【図6】図2の製本装置に組込まれた折り畳み機構による動作を説明するための動作説明図。
【図7】図2の製本装置に組込まれた折り畳み機構による動作を説明するための動作説明図。
【図8】図2の製本装置に組込まれた折り畳み機構による動作を説明するための動作説明図。
【図9】図2の製本装置に組込まれた折り畳み機構による動作を説明するための動作説明図。
【図10】図2の製本装置に組込まれた折り畳み機構による動作を説明するための動作説明図。
【図11】図2の製本装置に組込まれた折り畳み機構による動作を説明するための動作説明図。
【図12】製本された冊子を示す斜視図。
【図13】従来の製本方法を説明するための図。
【符号の説明】
2…原稿供給部、3…原稿台、4…スキャナ、6…カセット、11…第1の画像形成部、16…第1の定着装置、19…第2の画像形成部、20…第2の定着装置、27…操作表示パネル、30…製本装置、40…集積機構、46…ベルト、47…ストッパ、50…ベルトユニット、51…集積位置、52…塗布位置、53、59…製本位置、60…塗布機構、61…塗布位置、62…接着位置、70…表紙スタッカ、80…折り畳み機構、100…デジタル複写機、B…冊子、P…用紙、S…表紙、Sm…中央部。

Claims (10)

  1. 複数枚の中紙を集積して端辺を揃える集積機構と、
    この集積機構で集積して揃えた中紙の一端辺に接着剤を塗布する塗布機構と、
    上記中紙の種類および集積枚数に応じて集積方向の厚さを算出する演算部と、
    上記塗布機構により接着剤が塗布された上記中紙の一端辺にその中央部を張り合わせて上記集積した中紙をくるむ表紙を収容した収容部と、
    上記表紙の中央部から離間した2つの端辺が上記集積した中紙の上記一端辺から離間した他端辺と揃うように、上記収容部から取り出した表紙の上記2つの端辺のうち少なくとも一端辺側を上記演算部で算出した厚さに応じた位置で折り畳む折り畳み機構と、
    この折り畳み機構で少なくとも一端辺側を折り畳んだ表紙の上記中央部を上記塗布機構により接着剤が塗布された中紙の一端辺に接着する接着機構と、
    を備えていることを特徴とする製本装置。
  2. 上記中紙の種類および集積枚数を設定入力する設定入力部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  3. 上記集積機構は、鉛直方向に対して傾斜した傾斜面に沿って中紙を集積し、集積した中紙の傾斜方向下端辺をストッパに突き当てて揃え、
    上記塗布機構は、上記下端辺を揃えられた中紙の傾斜方向上端辺に接着剤を塗布することを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  4. 上記折り畳み機構は、表紙の端辺を当接させるストッパ、この表紙をニップに挟んで回転することで上記ストッパに向けて送る一対の送りローラ、および上記ストッパとニップとの間で挫屈した表紙の部分を挟んで回転することにより折り畳む一対の折り畳みローラを有することを特徴とする請求項1または3に記載の製本装置。
  5. 用紙の少なくとも1面に画像を形成する画像形成装置に組み合わされた製本装置であって、
    上記画像形成装置で少なくとも1面に画像形成された複数枚の用紙を集積してその端辺を揃える集積機構と、
    この集積機構で集積して揃えた用紙の一端辺に接着剤を塗布する塗布機構と、
    上記用紙の種類および集積枚数に応じて集積方向の厚さを算出する演算部と、
    上記塗布機構により接着剤が塗布された上記用紙の一端辺にその中央部を張り合わせて上記集積した用紙をくるむ表紙を収容した収容部と、
    上記表紙の中央部から離間した2つの端辺が上記集積した用紙の上記一端辺から離間した他端辺と揃うように、上記収容部から取り出した表紙の上記2つの端辺のうち少なくとも一端辺側を上記演算部で算出した厚さに応じた位置で折り畳む折り畳み機構と、
    この折り畳み機構で少なくとも一端辺側を折り畳んだ表紙の上記中央部を上記塗布機構により接着剤が塗布された用紙の一端辺に接着する接着機構と、
    を備えていることを特徴とする製本装置。
  6. 上記用紙の種類および集積枚数を設定入力する設定入力部をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の製本装置。
  7. 上記集積機構は、鉛直方向に対して傾斜した傾斜面に沿って用紙を集積し、集積した用紙の傾斜方向下端辺をストッパに突き当てて揃え、
    上記塗布機構は、上記下端辺を揃えられた用紙の傾斜方向上端辺に接着剤を塗布することを特徴とする請求項5に記載の製本装置。
  8. 上記折り畳み機構は、表紙の端辺を当接させるストッパ、この表紙をニップに挟んで回転することで上記ストッパに向けて送る一対の送りローラ、および上記ストッパとニップとの間で挫屈した表紙の部分を挟んで回転することにより折り畳む一対の折り畳みローラを有することを特徴とする請求項5または7に記載の製本装置。
  9. 複数枚の中紙を集積してその端辺を揃え、
    集積して揃えた中紙の一端辺に接着剤を塗布し、
    上記中紙の種類および集積枚数に応じて集積方向の厚さを算出し、
    接着剤が塗布された上記中紙の一端辺にその中央部を張り合わせて該中紙をくるむための表紙を供給し、
    この表紙の中央部から離間した2つの端辺が上記集積した中紙の上記一端辺から離間した他端辺と揃うように、供給された表紙の上記2つの端辺のうち少なくとも一端辺側を予め算出した中紙の厚さに応じた位置で折り畳み、
    この少なくとも一端辺側を折り畳んだ表紙の上記中央部を、接着剤が塗布された中紙の一端辺に接着することを特徴とする製本方法。
  10. 画像形成装置で少なくとも1面に画像形成された用紙を複数枚集積してその端辺を揃え、
    集積して揃えた用紙の一端辺に接着剤を塗布し、
    上記用紙の種類および集積枚数に応じて集積方向の厚さを算出し、
    接着剤が塗布された上記用紙の一端辺にその中央部を張り合わせて該用紙をくるむための表紙を供給し、
    この表紙の中央部から離間した2つの端辺が上記集積した用紙の上記一端辺から離間した他端辺と揃うように、供給された表紙の上記2つの端辺のうち少なくとも一端辺側を予め算出した用紙の厚さに応じた位置で折り畳み、
    この少なくとも一端辺側を折り畳んだ表紙の上記中央部を、接着剤が塗布された用紙の一端辺に接着することを特徴とする製本方法。
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