JP4382248B2 - 電子部品装着装置及び電子部品装着方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品を電子回路基板等の基板に装着する電子部品装着装置及び電子部品装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子部品装着装置では、電子部品を吸引した状態で保持する吸着ノズルを有し、当該吸着ノズルにより電子部品をプリント基板上の装着位置に搬送し、電子部品をプリント基板上に装着する。
【0003】
上記電子部品装着装置は、電子部品を供給する部品供給装置と、上記吸着ノズルを装着するためのヘッドユニットと、上記部品供給装置の吸着位置と上記装着位置との間で上記ヘッドユニットを水平移動させるための移動機構と、上記ヘッドユニットに対して上記吸着ノズルを上下動させる上下動機構と、上記吸着ノズルの軸心を中心にして上記吸着ノズルを上記ヘッドユニットに対して左右に回転させる回転機構と、吸着された電子部品の吸着姿勢や種類等の測定を行う部品認識装置とを備えて構成されている。上記部品供給装置には、上記吸着ノズルの吸着位置に電子部品を一つずつ供給する電子部品フィーダが横一列に並んだ状態で装着されている。
【0004】
上記電子部品装着装置では、吸着位置に供給された電子部品を上記吸着ノズルによって吸着させる。電子部品を吸着したら、上記吸着ノズルは上記上下動機構によって上昇する。そして、上記回転機構によって上記吸着ノズルを回転させることにより、吸着された電子部品の装着姿勢を決める。次いで、上記部品認識装置によって吸着された電子部品の認識を行う。部品認識の結果に基づいて、上記移動機構により上記ヘッドユニットが吸着位置から装着位置に移動し、上記上下動機構によって上記吸着ノズルを下降させて、電子部品を基板に装着する。
【0005】
ところで、電子部品の装着効率を向上させるために、上記吸着ノズルが上記ヘッドユニットに複数設けられることがある。この場合、隣り合う電子部品フィーダの吸着位置の間隔と同じ間隔になるように、上記ヘッドユニットに吸着ノズルを複数並べる。このような構成により、各吸着ノズルが吸着位置で下降し、電子部品を吸着することができる。ヘッドユニットに吸着ノズルを複数設けることによって、ヘッドユニットが吸着位置から装着位置に一回移動する際に、複数の電子部品を吸着位置から装着位置に搬送することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような構成の電子部品装着装置では、各吸着ノズルが電子部品を吸着した状態で各吸着ノズルが回転する際に、電子部品の形状によっては、互いに隣り合う吸着ノズルに吸着された電子部品同士がぶつかるようなことがあった。このため、部品認識装置によって電子部品の認識を行えなかったり、電子部品を装着することができないことがあった。これを回避するために、互いに隣接する吸着ノズルが回転する(同時に電子部品を装着する)場合、各電子部品の外形寸法から互いに隣接するノズルに吸着された電子部品がぶつからずに回転可能か否かを判定しなければならなかった。
【0007】
そして、回転不可能(同時搭載不能)と判定された場合、互いにとなり合う電子部品の一方を部品供給装置から基板へと装着して、再び吸着ノズルが部品供給装置に戻り他方の電子部品を部品供給装置から基板へと装着する。したがって、吸着ノズルを複数設けたにも関わらず、装着効率が向上しないようなことがあった。
【0008】
そこで、本発明の課題は、複数の吸着ノズルが吸着位置から装着位置に移動し、再び吸着位置に戻る一周期で、複数の電子部品を基板に装着できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決すべく、請求項1記載の発明は、部品供給部(例えば、図1に示す電子部品供給装置140)に互いに近接して配置された複数の電子部品を取り出して、該複数の電子部品を基板上に装着可能とするために、互いに近接して配置されるとともにそれぞれ電子部品を吸着する複数の吸着部(例えば、図1に示す吸着ノズル108−1〜108−4)を備えた電子部品装着装置において、
前記複数の吸着部をそれぞれ上下動させる上下動機構(例えば、図2に示すZ軸サーボモータ203−1〜203−4を含む)と、
前記複数の吸着部をそれぞれ少なくとも左右いずれかに回転させる回転機構(例えば、図2に示すθ軸サーボモータ204−1〜204−4を含む)と、
前記複数の吸着部を前記部品供給部から前記基板上の任意の位置に移動させる水平移動機構(例えば、図1に示すXY方向駆動機構110)と、
前記複数の吸着部、前記上下動機構、前記回転機構及び前記水平移動機構の動作を制御する制御部(例えば、図2に示す制御装置200)とを備え、
前記水平移動機構により前記部品供給部から前記基板上に前記複数の吸着部を移動する前に、
前記複数の吸着部に電子部品を順次吸着させるとともに、前記複数の吸着部を所定の高さに順次上昇させる際に、少なくとも一つの前記上昇する吸着部を、吸着された電子部品が互いに干渉しないように、前記所定高さに至る前の高さの位置で回転させることを特徴としている。
【0010】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、複数の吸着部を順次上昇させる際に、吸着された電子部品が互いに干渉しないように、所定の高さに至る前の高さで上昇する吸着部を回転させるため、各電子部品を互いにぶつからせずに回転することができる。そして、吸着された電子部品を基板に装着する前に吸着された電子部品を回転させて、吸着された電子部品の姿勢を変更することができる。これにより、吸着部が吸着位置から装着位置に移動し、再び吸着位置に戻る一周期で、複数の電子部品を基板に装着することができ、効率よく電子部品を装着することができる。
【0011】
また、各電子部品が互いにぶつからせずに回転することができるため、部品供給部に近接して電子部品を並べるに際し、電子部品の外形寸法を気にせずに並べることができる。したがって、各電子部品の外形寸法から互いに隣接するノズルに吸着された電子部品がぶつからずに回転可能か否かを判定する必要がなくなる。
【0014】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の電子部品装着装置を用いて電子部品を基板に装着する電子部品装着方法であって、
前記複数の吸着部に電子部品を順次吸着させるとともに、前記複数の吸着部を所定の高さに順次上昇させる際に、少なくとも一つの前記上昇する吸着部を、吸着された電子部品が互いに干渉しないように、前記所定高さに至る前の高さの位置で回転させた後、電子部品を装着することを特徴としている。
【0015】
以上のように、請求項2記載の発明によれば、複数の吸着部を順次上昇させる際に、吸着部された電子部品が互いに干渉しないように、所定の高さに至る前の高さで上昇する吸着部を回転させるため、各電子部品を互いにぶつからせずに回転することができる。これにより、吸着部が吸着位置から装着位置に移動し、再び吸着位置に戻る一周期で、複数の電子部品を基板に装着することができ、効率よく電子部品を装着することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明においてZ方向とは実質的に鉛直方向を示し、X−Y方向は実質的に水平な方向を示し、X方向はY方向に垂直である。
【0017】
図1には、本発明を適用した実施形態の電子部品装着装置100の斜視図を示す。
図1に示すように、電子部品装着装置100は、基台101と、電子部品を吸着する吸着ノズル(吸着部)108−1〜108−4と、吸着ノズル108−1〜108−4を装着するヘッドユニット105と、ヘッドユニット105をX−Y方向の位置決めを行うXY方向駆動機構(水平移動機構)110と、電子部品を供給する部品供給装置(部品供給部)140と、基板103を搬送する基板搬送装置102等とから構成されている。
【0018】
この電子部品装着装置100は、吸着ノズル108−1〜108−4が電子部品を吸着することによって部品供給装置140から電子部品を取り出し、ヘッドユニット105とともに吸着ノズル108−1〜108−4を部品供給装置140上から基板103上に移動して、電子部品を装着するものである。
【0019】
基台101上には基板搬送装置102が配置され、基板103が基板搬送装置102上を搬送され、所定の装着作業位置で停止されるようになっている。基板搬送装置102の両側には部品供給装置140が配置されている。基台101の上方には、ヘッドユニット105が装備されている。
【0020】
ヘッドユニット105は、XY方向駆動機構110によってX軸方向(基板搬送装置102の方向)およびY軸方向に移動することができるようになっている。すなわち、XY方向駆動機構110は、X方向に延在するXガイド部材106と、Y方向に延在するYガイド部材107,107と、X軸サーボモータ201(図2に図示)と、Y軸サーボモータ202(図2に図示)と、から構成されている。そして、ヘッドユニット105はXガイド部材106に移動自在に支持されており、Xガイド部材106はYガイド部材107,107に移動自在に支持されている。Xガイド部材106は、Y軸サーボモータ202によりYガイド部材107に沿ってY方向に移動され、ヘッドユニット105は、X軸サーボモータ201によりXガイド部材106に沿ってX方向に移動される。
【0021】
部品供給装置140は、フィーダバンク141と、電子部品フィーダ142,142,…とから構成されている。フィーダバンク141は電子部品フィーダ142を位置決めして固定するものである。このフィーダバンク141には複数の電子部品フィーダ142が横一列に並んだ状態で装着されている。本実施形態において、電子部品フィーダ142はテープフィーダであり、各テープフィーダはそれぞれリールから導出されるテープにICやコンデンサなどの電子部品を所定間隔おきに収納、保持する。そして、電子部品フィーダ142は、後述する吸着ノズル108−1〜108−4による電子部品の吸着につれて、電子部品を順次吸着位置に搬送するように構成されている。以上の構成により、部品供給装置140は、それぞれの電子部品フィーダ142によって吸着位置において複数の電子部品を互いに近接して配置する。
【0022】
ヘッドユニット105には、吸着ノズル108−1〜108−4のそれぞれのZ方向の位置決めを行うZ方向駆動機構(図示略)と、吸着ノズル108−1〜108−4のそれぞれのZ方向の軸心(θ軸)を中心に回転角度の位置決めを行うθ軸回転機構(図示略)と、吸着ノズル108−1〜108−4に吸着された電子部品の認識を行う部品認識装置205(図2に図示)とが設けられている。
【0023】
上記Z方向駆動機構は、例えばピニオンラック機構やねじ伝動機構などの昇降機構(図示略)と、Z軸サーボモータ203−1(図2に図示)等とを備えている。上記θ軸回転機構は、回転軸(図示略)と、θ軸サーボモータ204−1(図2に図示)等とを備えている。そして、上記昇降機構はヘッドユニット105に固定的に設けられている。上記回転軸はZ方向のθ軸としており、この軸を中心として回転自在に上記昇降機構に支持されている。また、上記回転軸に吸着ノズル108−1が固定的に支持されている。そして、上記昇降機構にZ軸サーボモータ203−1の駆動出力が連結されており、Z軸サーボモータ203−1の駆動出力によって、上記回転軸とともに吸着ノズル108−1がヘッドユニット105に対してZ方向に移動することができるようになっている。また、θ軸サーボモータ204−1の駆動出力が上記回転軸に連結されており、θ軸サーボモータ204−1の駆動出力によって上記回転軸とともに吸着ノズル108−1が左右に回転することができるようになっている。以上のように、Z方向駆動機構及びθ軸回転機構がヘッドユニット105に複数設けられており、吸着ノズル108−2〜108−4も吸着ノズル108−1と同様に上下動するとともに、回転するようになっている。吸着ノズル108−2〜108−4を上下動させるためのサーボモータをそれぞれZ軸サーボモータ203−2〜204−4とし、吸着ノズル108−2〜108−4を回転させるためのサーボモータをそれぞれθ軸サーボモータ204−2〜204−4とする。
【0024】
吸着ノズル108−1〜108−4は互いに近接し、順に並んでヘッドユニット105に配設されている。隣り合う吸着ノズルの間隔は、隣り合う電子部品フィーダ142の吸着位置の間隔とほぼ同じになっており、吸着ノズル108−1〜108−4が同時に対応する電子部品フィーダ142から電子部品を吸着して、取り出すことができるようになっている。
【0025】
また、部品認識装置205は、例えば、レーザ光による検出装置等であり、吸着ノズル108−1〜108−4の先端近傍のヘッドユニット105に設けられている。さらに、ここでは図を省略しているが、部品認識装置として基台101上に固定された例えば、CCDカメラや人工網膜カメラ等の撮像装置であっても良い。そして、部品認識装置205は、吸着ノズル108−1〜108−4に吸着された電子部品の認識をするものである。
【0026】
次に、上記のような電子部品装着装置100が備える制御装置200について説明する。
図2に示すように、電子部品装着装置100の制御装置200は、CPU(Central Processing Unit)210と、RAM(Randam Access Memory)211と、ROM(Read Only Memory)212と、ドライバ213とを備え、システムバスにより各部が相互にデータ入出力可能に接続されている。
【0027】
更に、上記システムバスに部品認識装置205が接続されており、データの入出力可能となっている。Z軸サーボモータ203−1〜203−4、θ軸サーボモータ204−1〜204−4、X軸サーボモータ201、Y軸サーボモータ202及び吸着ノズル108−1〜108−4にはドライバ213が接続されている。ドライバ213は、各モータを駆動制御するとともに吸着ノズル108−1〜108−4の吸着動作を制御する。
【0028】
CPU210は、RAM211の所定領域を作業領域としてROM212に記憶されている制御プログラムに従い、部品認識装置205から検出信号を入力したり、各モータや吸着ノズル108−1〜108−4を制御するための処理を演算したりする。ROM213には、部品認識装置205、各モータや吸着ノズル108−1〜108−4を制御するための制御プログラムが格納されている。ドライバ213は、CPU210で演算された各処理に基づき、各モータや吸着ノズル108−1〜108−4を駆動制御する。
【0029】
詳細に説明すると、CPU210は制御プログラムに基づき、ドライバ213を介してX軸サーボモータ201及びY軸サーボモータ202を駆動制御して、ヘッドユニット105を吸着位置に移動させるための吸着位置決め処理を行う。更に、CPU210は制御プログラムに基づき、ドライバ213を介してZ軸サーボモータ203−1〜203−4や吸着ノズル108−1〜108−4を駆動制御して、吸着ノズル108−1〜108−4を下降させて、電子部品を吸着させるための吸着処理を行う。
【0030】
また、ROM212には電子部品の部品データに係る情報が格納されており、この部品データ及び制御プログラムに基づき、ドライバ213を介してZ軸サーボモータ203−1〜203−4及びθ軸サーボモータ204−1〜204−4を駆動制御して、吸着ノズル108−1〜108−4に吸着された電子部品の姿勢を変更するための姿勢変更処理を行う。また、CPU210は制御プログラムに基づき、吸着された電子部品を部品認識装置205によって認識するための認識処理を行う。そして、CPU210は制御プログラム及び部品認識装置205から入力データに基づき装着位置を補正しつつ、X軸サーボモータ201及びY軸サーボモータ202を駆動制御して、ヘッドユニット105を基板103上の装着位置に移動させる装着位置決め処理を行う。そして、CPU210は制御プログラムに基づき、Z軸サーボモータ203−1〜203−4及び吸着ノズル108−1〜108−4を駆動制御して、電子部品を基板に装着する装着処理を行う。以上のCPU210の各種処理に基づき、各モータ、部品認識装置205及び吸着ノズル108−1〜108−4が制御される。
【0031】
姿勢変更処理について、詳細に説明する。
電子部品の部品データには、電子部品の厚さ(電子部品の高さ)に係るデータが含まれている。そして、CPU210は電子部品の厚さに基づき、ドライバ213を介してZ軸サーボモータ203−1〜203−4及びθ軸サーボモータ204−1〜204−4を制御する。
【0032】
即ち、吸着ノズル108−1〜108−4が電子部品を吸着してから、θ軸サーボモータ204−1〜204−4が作動して、吸着ノズル108−1〜108−4が回転する前に、Z軸サーボモータ204−1〜204−4を作動させて、吸着ノズル108−1〜108−4のZ軸方向の位置をそれぞれ変更する。この際に、吸着ノズル108−1〜108−4のうちの一つの吸着ノズルに吸着された電子部品の最下部が、この吸着ノズルに隣合う吸着ノズルに吸着された電子部品の最上部より上方に位置するように、Z軸サーボモータ204−1〜204−4を制御して、吸着ノズル108−1〜108−4の高さを変更する。
【0033】
本実施形態の電子部品装着装置100の動作について、図3〜図7を参照して説明する。なお、図3は、本実施形態の電子部品装着装置100の動作を示すフローチャートである。また、図4〜図7は、吸着ノズル108−1,108−2及び電子部品の位置関係について、順に段階を追って示すもので、いずれの図面も、(a)は側面図、(b)は平面図である。なお、図4〜図7においては、図面を簡略するため、吸着ノズル108−1,108−2のみを示す。
【0034】
先ず、基板搬送装置102によって基板103が装着作業位置に搬送され、当該装着作業位置に保持される。次いで、X軸サーボモータ201およびY軸サーボモータ202が作動して、ヘッドユニット105をX−Y方向に移動させる。これにより、吸着ノズル108−1〜108−4のそれぞれが該当する電子部品フィーダ142の吸着位置の上方に対向する(ステップS1)。次いで、Z軸サーボモータ203−1〜203−4が作動して、図4に示すように吸着ノズル108−1〜108−4が下降して、それぞれの吸着ノズルが一つずつ電子部品をほぼ同時に吸着する(ステップS2)。
【0035】
吸着ノズル108−1〜108−4が電子部品を吸着したら、Z軸サーボモータ203−1〜203−4が逆に作動して、図5に示すように吸着ノズル108−1〜108−4が上昇する(ステップS3)。ここで、吸着ノズル108−1と、吸着ノズル108−1に隣り合う吸着ノズル108−2との上下の位置関係は以下のようになる。即ち、吸着ノズル108−1に吸着された電子部品301の厚さをh1とすると、吸着ノズル108−2は吸着ノズル108−1と比較してh1以上高く上昇する。このように吸着ノズル108−1〜108−4が上昇することによって、吸着ノズル108−2に吸着された電子部品302の最下部が、吸着ノズル108−1に吸着された電子部品301の最上部より上方に位置する。吸着ノズル108−2と吸着ノズル108−3の高さの関係も、吸着ノズル108−1と吸着ノズル108−2の高さの関係と同様に、いずれか一方の吸着ノズルに吸着された電子部品が他方の吸着ノズルに吸着された電子部品と異なる高さとする。吸着ノズル108−3と吸着ノズル108−4との高さの関係も同様となる。
【0036】
以上のように、吸着ノズル108−1〜108−4が上昇したら、θ軸サーボモータ204−1〜204−4が作動し、図6に示すように、吸着ノズル108−1〜108−4がそれぞれ回転する(ステップS4)。これにより、吸着ノズル108−1〜108−4に吸着された電子部品の姿勢を変更する。
【0037】
次いで、Z軸サーボモータ203−1〜203−4が作動して、図7に示すように、吸着ノズル108−1〜108−4を上下動させて、吸着ノズル108−1〜108−4に吸着された電子部品の高さを揃える(ステップS5)。電子部品の高さを揃えることによって、部品認識装置205によって吸着ノズル108−1〜108−4に吸着された電子部品の部品認識を行うことができ、かつ、ヘッドユニット105が吸着位置から装着位置に移動することができる。そして、部品認識装置205によって電子部品の認識を行い(ステップS6)、部品認識装置205による認識結果に基づいて、電子部品の装着位置の補正演算を行う。次いで、その補正演算に基づき、X軸サーボモータ201及びY軸サーボモータ202が作動して、ヘッドユニット105が補正装着位置に移動する(ステップS7)。次いで、Z軸サーボモータ203−1〜203−4が作動して、吸着ノズル108−1〜108−4がそれぞれ下降し、電子部品を基板103上に装着する(ステップS8)。ステップS1からステップS8の動作により一周期の装着が終了し、所定の回数だけこの周期を繰り返す(ステップS9)。
【0038】
以上のように、本実施形態によれば、電子部品を基板103に装着する前に、ステップS4において吸着された電子部品とともに吸着ノズル108−1〜108−4を回転させるに際し、ステップS3において吸着された各電子部品の高さが互いに干渉しない高さとなっている。したがって、吸着ノズル108−1〜108−4が回転しても、隣り合う吸着ノズルに吸着された電子部品同士がぶつからなくなる。これにより、吸着ノズル108−1〜108−4が吸着位置から装着位置に移動し、再び吸着位置に戻る一周期(ステップS1→ステップS9→ステップS1)で、複数の電子部品を吸着位置から装着位置に搬送することができる。そのため、上記一周期で吸着ノズル108−1〜108−4がほぼ同時に複数の電子部品を基板に装着することができ、効率よく電子部品を装着することができる。
【0039】
また、隣り合う吸着ノズルに吸着された電子部品がぶつからないようにするために、複数の電子部品フィーダ142をフィーダバンク141に装着する際に、隣り合う電子部品フィーダの電子部品の外径寸法からその隣り合う電子部品が同時に搭載可能か判定する手間が省ける。即ち、隣り合う電子部品の外径寸法を気にせずに、電子部品フィーダ142をフィーダバンク141に装着することができる。また、隣り合う吸着ノズルに吸着することが可能な電子部品の外形寸法が、電子部品と隣の吸着ノズルとにぶつかるような外形寸法でなければ、隣り合う吸着ノズルに電子部品をほぼ装着することができる。このため、吸着ノズル毎に吸着できる電子部品の最大外形寸法を事前に決定できる。また、隣り合う電子部品を同時に搭載可能不能と判定されないように隣り合う電子部品の外形寸法の条件を設定する必要がなくなるため、電子部品の吸着、認識及び搭載フェーズを再割り当てする必要がなくなる。
【0040】
なお、本実施形態では、隣り合う吸着ノズルに吸着された電子部品の高さをそれぞれ干渉しない高さとすることを、吸着ノズル108−1〜108−4がそれぞれ電子部品を吸着してから吸着ノズル108−1〜108−4が上昇する際に行っていたが、この場合に限らない。即ち、電子部品を吸着した吸着ノズル108−1〜108−4のいずれか一つが回転する前に、その回転する吸着ノズルに吸着された電子部品に対して、その回転する吸着ノズルと隣り合う吸着ノズルに吸着されるべき電子部品が干渉しない高さとするようにすれば良い。
【0041】
例えば、吸着ノズル108−1〜108−4が電子部品を吸着してから、吸着ノズル108−1〜108−4が上昇する際には、吸着ノズル108−1〜108−4に吸着された電子部品の高さを揃える。そして、部品認識装置205で部品認識をする。次いで、吸着ノズル108−1〜108−4に吸着された電子部品の高さを図5に示すように異なる高さとし、吸着ノズル108−1〜108−4が回転するに際し、各電子部品が互いに干渉しない高さとする。次いで、吸着ノズル108−1〜108−4を回転させて、吸着ノズル108−1〜108−4に吸着された各電子部品の姿勢を変更する。この場合、部品認識装置205で部品認識を行う際に、吸着ノズル108−1〜108−4に吸着された電子部品の高さを図5に示すようにずらしても良い。そして、姿勢変更終了後、ヘッドユニット105を補正装着位置に移動させて、次いで、吸着ノズル108−1〜108−4を下降させて電子部品を基板103に装着する。
【0042】
また、以下のようにしても良い。即ち、吸着ノズル108−1〜108−4が電子部品を吸着する際に、吸着ノズル108−1〜108−4が同時に下降せずに、吸着ノズル108−1〜108−4が順次下降する。例えば、吸着ノズル108−1が下降して、電子部品を吸着したものとする。そして、部品認識装置205によって部品認識が行える高さまで吸着ノズル108−1が上昇する。吸着ノズル108−1が上昇している時に、吸着ノズル108−1に吸着された電子部品の最下部が吸着ノズル108−2が吸着すべき電子部品の最上部より高くなったら、吸着ノズル108−1を回転させる。これにより、吸着ノズル108−1に吸着された電子部品の姿勢を変更する。次いで、吸着ノズル108−2も吸着ノズル108−1と同様に電子部品を吸着し、部品認識が行える高さまで吸着ノズル108−2が上昇している時に、吸着ノズル108−2に吸着された電子部品の最下部が吸着ノズル108−3が吸着すべき電子部品の最上部より高くなったら、吸着ノズル108−2が回転する。吸着ノズル108−3,108−4も順次同様の動作をする。そして、吸着ノズル108−4が姿勢変更をしつつ、部品認識装置205によって部品認識が行える高さまで上昇したら、部品認識を行う。次いで、ヘッドユニット105が補正装着位置に移動させて、次いで、吸着ノズル108−1〜108−4を下降させて電子部品を基板に装着する。なお、この場合、吸着ノズル108−1と同時に、吸着ノズル108−3が同時に下降して、同時に電子部品を吸着して、同時に上昇するようにし、同時に回転するようにしても良い。即ち、隣り合う吸着ノズルが同時に動作しなければ良い。
【0043】
また、以下のようにしても良い。即ち、吸着ノズル108−1〜108−4が吸着位置で同時に下降して、電子部品を吸着する。そして、吸着ノズル108−1〜108−4に吸着された電子部品を装着位置まで移動可能な高さとなるように、吸着ノズル108−1〜108−4が同時に上昇する。次いで、部品認識装置205によって、部品認識を行い、ヘッドユニット105が補正装着位置まで移動する。そして、吸着ノズル108−1〜108−4が所定の順序で順に下降して、電子部品を装着する。その間、その下降している吸着ノズルに吸着された電子部品が、当該下降している吸着ノズルに隣り合う吸着ノズルに吸着された電子部品の高さに下降したとき、その下降している吸着ノズルが回転することによって、電子部品の姿勢を変更する。
【0044】
以上の説明において、吸着ノズルの数を4つとしたが、吸着ノズルは4つに限らず2つ以上であれば良い。また、吸着ノズルをすべて一つのヘッドユニット105に設けているが、複数のヘッドユニットにそれぞれ吸着ノズルを設けるようにしても良い。この場合、複数のヘッドユニットはそれぞれXガイド部材106にX方向に移動自在に設けてるとともに、各ヘッドユニットに吸着ノズルを上下動する上下動機構及び吸着ノズルを左右に回転する回転機構を設ける。その他、各部について、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、吸着部に吸着された電子部品を回転させるに際し、各電子部品が互いにぶつからない。そして、吸着された電子部品を基板に装着する前に、吸着された電子部品を回転させて、吸着された電子部品の姿勢を変更することができる。これにより、吸着部が吸着位置から装着位置に移動し、再び吸着位置に戻る一周期で、複数の電子部品を基板に装着することができ、効率よく電子部品を装着することができる。また、各電子部品が互いにぶつからせずに回転することができるため、部品供給部に近接して電子部品を並べるに際し、電子部品の外形寸法を気にせずに並べることができる。これにより、各電子部品の外形寸法から互いに隣接するノズルに吸着された電子部品がぶつからずに回転可能か否かを判定する必要がなくなる。
【0047】
また、請求項2記載の発明によれば、吸着部に吸着された電子部品を回転させるに際し、各電子部品が互いにぶつからない。これにより、吸着部が吸着位置から装着位置に移動し、再び吸着位置に戻る一周期で、複数の電子部品を基板に装着することができ、効率よく電子部品を装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電子部品装着装置を示す斜視図である。
【図2】上記電子部品装着装置の構成を示すブロック図である。
【図3】上記電子部品装着装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】上記電子部品装着装置の動作を説明するための図面である。
【図5】上記電子部品装着装置の動作を説明するための図面である。
【図6】上記電子部品装着装置の動作を説明するための図面である。
【図7】上記電子部品装着装置の動作を説明するための図面である。
【符号の説明】
100 電子部品装着装置
102 基板搬送装置
103 基板
105 ヘッドユニット
108−1,108−2,108−3,108−4 吸着ノズル(吸着部)
110 XY方向駆動機構(水平移動機構)
140 部品供給装置(部品供給部)
200 制御装置(制御部)
201 X軸サーボモータ(水平移動機構を構成する。)
202 Y軸サーボモータ(水平移動機構を構成する。)
203−1,203−2,203−3,203−4 Z軸サーボモータ(上下動機構を構成する。)
204−1,204−2,204−3,204−4 θ軸サーボモータ(回転機構を構成する。)
Claims (2)
- 部品供給部に互いに近接して配置された複数の電子部品を取り出して、該複数の電子部品を基板上に装着可能とするために、互いに近接して配置されるとともにそれぞれ電子部品を吸着する複数の吸着部を備えた電子部品装着装置において、
前記複数の吸着部をそれぞれ上下動させる上下動機構と、
前記複数の吸着部をそれぞれ少なくとも左右いずれかに回転させる回転機構と、
前記複数の吸着部を前記部品供給部から前記基板上の任意の位置に移動させる水平移動機構と、
前記複数の吸着部、前記上下動機構、前記回転機構及び前記水平移動機構の動作を制御する制御部とを備え、
前記水平移動機構により前記部品供給部から前記基板上に前記複数の吸着部を移動する前に、
前記複数の吸着部に電子部品を順次吸着させるとともに、前記複数の吸着部を所定の高さに順次上昇させる際に、少なくとも一つの前記上昇する吸着部を、吸着された電子部品が互いに干渉しないように、前記所定高さに至る前の高さの位置で回転させることを特徴とする電子部品装着装置。 - 請求項1記載の電子部品装着装置を用いて電子部品を基板に装着する電子部品装着方法であって、
前記複数の吸着部に電子部品を順次吸着させるとともに、前記複数の吸着部を所定の高さに順次上昇させる際に、少なくとも一つの前記上昇する吸着部を、吸着された電子部品が互いに干渉しないように、前記所定高さに至る前の高さの位置で回転させた後、電子部品を装着することを特徴とする電子部品装着方法。
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