JP4379488B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿の読み取り面と反対面までの距離が一定の状態で読み取りを行う読取手段を備えた画像読取装置における読取画像の品質の向上の技術に関する。
原稿の読み取りを行う画像読取装置や画像形成装置としては、1つの読取手段を備えていて原稿の片面の読み取りを行うもの、1つの読取手段を備えていて原稿を往復(スイッチバック)させて原稿の両面の読み取りを行うもの、2つの読取手段を備えていて原稿を搬送させつつ両面の読み取り(両面同時読み取り)を行うもの、などが存在している。
特に、原稿を一方向に搬送させつつ、1回の通紙(1パス)で、2つの読取手段を使って両面の読み取りを並行して行う画像読取装置が知られている。このような画像読取装置では、、短時間で原稿両面の読み取りを行うことができ生産性の点で優れており、さらに原稿へのダメージも小さく、複雑な反転機構が不要になるなど、利点が存在している。
なお、このような両面同時読み取りに関しては、以下の特許文献1に関連した技術や提案が記載されている。
また、この種の画像読取装置にて、原稿の厚みに応じて読取時の光量を変えるものが、以下の特許文献2や特許文献3に記載されている。
特開平8−265576号公報(第1頁、図1) 特開2004−320472号公報(第1頁、図1) 特開2003−65752号公報(第1頁、図1)
特許文献1などに記載された画像読取装置では、一方の読取手段としてプラテンガラスを備え、該プラテンガラス上に載置された原稿、あるいは、該プラテンガラス上を移動する原稿に光を照射し、この原稿をCCDなどの読取手段で読み取るように構成されている。
そして、もう一方の読取手段として、原稿の読み取り面と反対面までの距離が一定の状態、すなわち、原稿の厚みにより読み取り面までの距離が変化する状態で読み取りを行うコンタクトイメージセンサ(CIS)などの読取手段が原稿の搬送経路の途中に配置され、読み取るように構成されている。
この場合、もう一方の読取手段では、原稿の読み取り面の裏面が接する位置に、原稿ガイド板や白色基準板が配置されており、これらの原稿ガイド板や白色基準板が原稿通過の際のガイドとなっている。
したがって、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が読取手段に近づくことになり、原稿を照明した光の反射が通常より強くなる。
すなわち、本来の画像データと比較して、明るさが変化した状態になる。この場合、原稿が厚くなると、原稿の厚みにより読み取り面までの距離が変化し、通常より明るい画像データが得られるため、信号が飽和して、白飛びと呼ばれる現象が発生することもある。
また、プラテンガラス上で読み取られる原稿の反対面では、原稿の厚みによって読取手段までの距離は変化せず、本来の画像データが得られる。この結果、両面読み取りの際には、表裏で画像データの明るさが異なった状態で読み取られることになり、好ましくない。
なお、上記引用文献2や引用文献3では、紙厚に応じて発生する裏写りを抑止するため、読み取り時の光量を制御することが記載されている。しかし、これらの光量を制御する技術では、ランプの性能等から光量の調整が難しく、裏写りを防止する程度の調整は可能であるものの、微細な補正は困難である。よって、この技術では、読取手段から原稿読み取り面までの距離が原稿の厚さによって変化することに起因する微妙な読み取り濃度の変化を補正することはできない。特に、この微妙な読み取り濃度の変化は、両面読み取り時においては表裏の画像の濃度が異なってしまうという問題となる。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであって、原稿の厚みにより、読取手段から原稿読み取り面までの距離が変化した場合であっても、読取画像の品質の向上を図ることができる画像読取装置を提供することを目的とする。
以上の課題を解決する本発明は、以下に記載するようなものである。
(1)請求項1記載の発明は、原稿に対して光を照射し、原稿の画像を読み取って画像データを得る読取手段と、前記読取手段で読み取られる原稿の厚みを検知する紙厚検知手段と、前記読取手段で得られた画像データに対しシェーディング補正を行う処理手段と、前記紙厚検知手段で検知された原稿の厚みの増加に応じて、前記シェーディング補正の際に与える補正量を減少させるように前記処理手段におけるシェーディング補正量を変更する制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする画像読取装置である。
また、請求項9記載の発明は、原稿に対して光を照射し、原稿の画像を読み取って画像データを得る読取手段と、前記読取手段で読み取られる原稿の厚みを検知する紙厚検知手段と、前記読取手段で得られた画像データに対し補正テーブルに基づいて階調補正を行う処理手段と、前記紙厚検知手段で検知された原稿の厚みの増加に応じて、前記階調補正の際の出力値を低下させるように前記処理手段における補正テーブルを変更する制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする画像読取装置である。
(2)請求項2記載の発明は、原稿に対して光を照射し、原稿の画像を読み取って画像データを得る読取手段と、前記読取手段で読み取られる原稿の厚みに関する情報が入力される入力手段と、前記読取手段で得られた画像データに対しシェーディング補正を行う処理手段と、前記入力手段から入力された原稿の厚みの増加に応じて、前記シェーディング補正の際に与える補正量を減少させるように前記処理手段におけるシェーディング補正量を変更する制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする画像読取装置である。
また、請求項10記載の発明は、原稿に対して光を照射し、原稿の画像を読み取って画像データを得る読取手段と、前記読取手段で読み取られる原稿の厚みに関する情報が入力される入力手段と、前記読取手段で得られた画像データに対し補正テーブルに基づいて階調補正を行う処理手段と、前記入力手段から入力された原稿の厚みの増加に応じて、前記階調補正の際の出力値を低下させるように前記処理手段における補正テーブルを変更する制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする画像読取装置である。
(3)請求項3記載の発明は、原稿の一方の面の読み取りを行う第一読取手段と、前記第一読取手段による原稿の一方の面の読み取りに並行して、該原稿の他方の面に対して光を照射し、該原稿の他方の面を読み取って画像データを得る第二読取手段と、前記画像データに対しシェーディング補正を行う処理手段と、前記第一読取手段で得られた信号から原稿の厚みを検知し、検知された原稿の厚みの増加に応じて、前記第二読取手段で読み取られた画像データの前記シェーディング補正の際に与える補正量を減少させるように前記処理手段におけるシェーディング補正量を変更する制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする画像読取装置である。
また、請求項11記載の発明は、原稿の一方の面の読み取りを行う第一読取手段と、前記第一読取手段による原稿の一方の面の読み取りに並行して、該原稿の他方の面に対して光を照射し、該原稿の他方の面を読み取って画像データを得る第二読取手段と、前記読取手段で得られた画像データに対し補正テーブルに基づいて階調補正を行う処理手段と、前記第一読取手段で得られた信号から原稿の厚みを検知し、検知された原稿の厚みの増加に応じて、前記画像データに対する前記階調補正の際の出力値を低下させるように前記処理手段における補正テーブルを変更する制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする画像読取装置である。
(4)請求項4記載の発明は、前記制御手段は、前記原稿の厚みの変動により生じる画像データの信号値の変化を相殺するように前記シェーディング補正量を変更する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像読取装置である。
(5)なお、本発明は、前記制御手段は、画像処理のパラメータとして、画像処理における階調特性、シェーディング補正データ、もしくは前記読取手段の信号処理における利得の少なくとも一つを制御する、ようにしてもよい
(6)請求項記載の発明は、前記紙厚検知手段は、接触型センサもしくは非接触型センサのいずれかである、ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置である。
(7)請求項記載の発明は、前記データ入力手段は、操作部あるいは通信手段を介した外部装置のいずれかである、ことを特徴とする請求項2記載の画像読取装置である。
(8)請求項記載の発明は、前記制御手段は、前記第二読取手段で読み取られた原稿の影の領域を参照し、原稿の厚みを検知する、ことを特徴とする請求項3記載の画像読取装置である。
(9)請求項記載の発明は、前記画像読取装置は、原稿の一方の面を読み取る第一読取手段と、原稿の他方の面を読み取る第二読取手段とを備え、前記制御手段は、少なくとも第一読取手段と第二読取手段のいずれか一方で得られた画像データの前記シェーディング補正の際に与える補正量を減少させるように前記処理手段におけるシェーディング補正量を変更する制御を行う、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像読取装置である。
本発明によると以下のような効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明では、原稿に対して光を照射し、原稿の画像を読み取って画像データを得るとともに、原稿の厚みを紙厚検知手段で検知し、画像データを処理パラメータに基づいて処理手段で処理する際に、検知された原稿の厚みの増加に応じて、第二読取手段で読み取られた画像データのシェーディング補正の際に与える補正量を減少させるように、パラメータを変更する制御を行う。
また、請求項9記載の発明では、検知された原稿の厚みの増加に応じて、第二読取手段で読み取られた画像データの階調補正の際に、階調補正の際の出力値を低下させるように補正テーブルを変更する制御を行う。
これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が読取手段に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
また、原稿に対して光を照射し、原稿の読み取り面と反対面までの距離が一定の状態で読み取りを行う際に、読取手段で読み取られる原稿の厚みを紙厚検知手段で検知しておき、原稿の厚みに応じて、読取手段で読み取られた原稿の画像データを処理する際のパラメータを変更する制御を行う。
これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が読取手段に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
(2)請求項2記載の発明では、原稿に対して光を照射し、原稿の画像を読み取って画像データを得る際に、原稿の厚みに関する情報が入力手段に入力され、画像データを処理パラメータに基づいて処理手段で処理する際に、入力手段から入力された原稿の厚みの増加に応じて、第二読取手段で読み取られた画像データのシェーディング補正の際に与える補正量を減少させるように、パラメータを変更する制御を行う。
また、請求項10記載の発明では、入力手段から入力された原稿の厚みの増加に応じて、第二読取手段で読み取られた画像データの階調補正の際に、階調補正の際の出力値を低下させるように補正テーブルを変更する制御を行う。
これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が読取手段に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
また、原稿に対して光を照射し、原稿の読み取り面と反対面までの距離が一定の状態で読み取りを行う際に、別途入力された原稿の厚みに応じて、読取手段で読み取られた原稿の画像データを処理する際のパラメータを変更する制御を行う。
これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が読取手段に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
(3)請求項3記載の発明では、原稿の一方の面の読み取りを第一読取手段で行い、この第一読取手段による原稿の一方の面の読み取りに並行して、該原稿の他方の面に対して光を照射し、該原稿の他方の面を読み取って画像データを得て、画像データを処理パラメータに基づいて処理手段において処理する際に、第一読取手段で得られた信号から原稿の厚みを検知し、検知された原稿の厚みの増加に応じて、第二読取手段で読み取られた画像データのシェーディング補正の際に与える補正量を減少させるように、第二読取手段で読み取られた画像データを処理手段で処理する際のパラメータを変更する制御を行う。
また、請求項11記載の発明では、第一読取手段で得られた信号から原稿の厚みを検知し、検知された原稿の厚みの増加に応じて、第二読取手段で読み取られた画像データに対する階調補正の際に、階調補正の際の出力値を低下させるように補正テーブルを変更する制御を行う。
これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が第二読取手段に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
また、原稿に対して光を照射し、原稿の読み取り面と反対面までの距離が一定の状態で読み取りを行う際に、読み取られる原稿の厚みを第一読取手段で検知しておき、原稿の厚みに応じて、第二読取手段で読み取られた原稿の画像データを処理する際のパラメータを変更する制御を行う。
これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が第二読取手段に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
(4)請求項4記載の画像読取装置の発明では、上記(1)〜(3)において、制御手段は、原稿の厚みの変動により生じる画像データの信号値の変化(明るさの変化)を相殺するようにパラメータを変更する。これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が読取手段に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
(5)なお、以上の画像読取装置の発明おいて、制御手段は、原稿の厚みの変動により生じる画像データの信号値の変化(明るさの変化)を相殺するようにパラメータを変更しており、このパラメータとして、画像処理における階調特性、シェーディング補正データ、もしくは前記読取手段の信号処理における利得の少なくとも一つを制御する。これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が読取手段に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
(6)請求項記載の画像読取装置の発明では、原稿に対して光を照射し、読み取りを行う際に、読取手段で読み取られる原稿の厚みを接触型センサもしくは非接触型センサのいずれかの紙厚検知手段で検知しておき、原稿の厚みに応じて、読取手段で読み取られた原稿の画像データを処理する際のパラメータを変更する制御を行う。これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が読取手段に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
(7)請求項記載の画像読取装置の発明では、原稿に対して光を照射し、読み取りを行う際に、操作部あるいは通信手段を介した外部装置のいずれかから別途入力された原稿の厚みに応じて、読取手段で読み取られた原稿の画像データを処理する際のパラメータを変更する制御を行う。これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が読取手段に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
(8)請求項記載の画像読取装置の発明では、原稿に対して光を照射し、読み取りを行う際に、第一読取手段で読み取られた原稿の影の領域を参照して原稿の厚みを検知しておき、原稿の厚みに応じて、第二読取手段で読み取られた原稿の画像データを処理する際のパラメータを変更する制御を行う。これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が第二読取手段に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
(9)請求項記載の発明では、原稿の一方の面を読み取る第一読取手段と、原稿の他方の面を読み取る第二読取手段とを備えた場合に、少なくとも第一読取手段と第二読取手段のいずれか一方で得られた画像データを処理手段で処理する際のパラメータを変更する制御を制御手段が行うことで、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。
なお、原稿の内容を画像情報として読み取って画像データを生成して出力する画像読取装置(スキャナ)であっても、また、原稿読み取り手段(スキャナ)により複写対象物(原稿)の内容を画像情報として読み取って複写する機能を備えた画像形成装置(複写装置)であっても、さらに、原稿読み取り手段(スキャナ)により送信対象物(原稿)の内容を画像情報として読み取って通信回線を介して送信する機能を備えた画像送信装置(ファクシミリ装置)であっても、本発明の実施形態を適用することが可能である。
〈画像読取装置の機械的構成〉
まず、図2を参照して本実施形態の画像読取装置の機械的構成を説明する。なお、ここでは、原稿を自動的に搬送しつつ、反転機構を用いることなく、1パスと呼ばれる1回の搬送で原稿の両面を同時あるいは並行して読み取る機能を有する画像読取装置を、本実施形態の具体例として用いる。
なお、ここでは、原稿の搬送や駆動に用いられるローラ、このローラを駆動するモータやモータ駆動回路やギヤなどについては詳細を省略し、原稿の搬送と読み取りとを原理的に模式図として示している。
ここで、ADF200は原稿トレイ210に載置された原稿を図中の矢印方向に搬送しつつ、(1)位置(スリットガラス321を透過する位置)でスキャナ本体部300の縮小光学系305を介して第一読取手段としてのCCD310により原稿表面の画像を読み取り、その後、(2)位置で密着型の第二読取手段であるCIS(Contact Image Sensor)モジュール400にて原稿裏面の画像を読み取り、原稿排紙トレイ220に排紙を行う。
ここで、第一読取手段の読み取り位置直前には原稿先端検知センサ201が配置され、第二読取手段の読み取り位置直前には原稿先端検知センサ202が配置されている。
また、ADF200を用いずに、プラテンガラス320上に載置した原稿を、スキャナ本体部300により読み取ることも可能である。
すなわち、原稿を1回の通紙(1パス)で、原稿の表面と裏面とをそれぞれ別の読取手段によって並行して読み取ることで、複雑な反転機構を用いることなく、原稿へのダメージを減らし、生産性を向上させるようにしている。
なお、この図2に示した本実施形態では、第一読取手段としてのCCD310はミラーやレンズなどの縮小光学系を介して原稿の縮小像を読み取り、一方、第二読取手段としてのCISモジュール400は原稿の等倍像を読み取るものである。ただし、第一読取手段と第二読取手段とは、ともに密着型のCISモジュールであっても良い。
〈画像読取装置の電気的構成〉
図1は本発明の第1の実施形態の画像読取装置100内の詳細構成を示すブロック図である。なお、この図1では、本実施形態の特徴部分の動作説明に必要な部分の周囲を中心に記載してあり、その他の画像読取装置として既知の部分については省略してある。
101は画像読取装置100各部を制御する制御手段としての制御部である。なお、この制御部101は、原稿の読み取りや変倍処理に関する各種制御を実行する。
ここで、制御部101は、検知された原稿の厚みに応じて、第二読取手段側の画像処理のパラメータを変更する制御を行う制御手段を構成している。また、制御部101は、入力された原稿の厚みに応じて、第二読取手段側の画像処理のパラメータを変更する制御を行う制御手段を構成している。また、制御部101は、第一読取手段側の読み取り結果から検知された原稿の厚みに応じて、第二読取手段側の画像処理のパラメータを変更する制御を行う制御手段を構成している。
102は各種データや各種パラメータを記憶する記憶部であり、必要に応じて後述する各種パラメータなどを記憶する。
103は原稿サイズの指定や読み取りスタートなどの利用者からの各種指示が入力される操作部である。なお、この操作部103は、読み取られる原稿の厚みに関する情報が入力される入力手段をも構成している。
105は画像読取装置100の表示部であり、制御部101の制御に基づいて、各種状態あるいは各種メッセージを文字や数値コードや絵文字などによって表示する。あるいは、この表示部105は、必要に応じて、音声や光の点滅によって表示や報知する。なお、操作部103と表示部105とはタッチパネル形式で一体に構成されていてもよい。
106はネットワークや通信線を介して外部機器と通信を行うインタフェースである。なお、このインタフェース106も、読み取られる原稿の厚みに関する情報が入力される入力手段を構成している。
107は制御部101の指示に基づいて原稿の搬送駆動を行う原稿搬送駆動部である。なお、この原稿搬送駆動部107の一部として、原稿先端検知センサ201と原稿先端検知センサ202とが備えられており、検知結果は制御部101に通知される。
111は第一読取手段を構成する第一読取部であり、図2に示した具体例では、縮小光学系を介してCCDにより原稿の第一面(表面)の画像の読み取りを行う縮小型読取手段である。
121は第一読取部111に必要な各種の駆動信号を与えると共に、第一読取部111から得られた読取信号に所定の信号処理を施してデジタル化された画像データに変換する信号処理部である。
131は第一読取部111で読み取って得られた画像データに対して、ラインメモリ141を用いてシェーディング補正や原稿幅(主走査方向サイズ)検知や階調補正などを行う画像処理部である。151はページ単位で画像データを格納するページメモリである。
112は第二読取手段を構成する第二読取部であり、図2に示した具体例では、密着型のCISモジュール400により原稿の第二面(裏面)の画像の読み取りを行う第二読取手段である。
115は原稿の厚みを検知する接触型あるいは非接触型の紙厚センサである。なお、後述するように第一読取部111による読み取り結果を参照して紙厚を検知する場合には、紙厚センサ115を設けることを要しない。
122は第二読取部112に必要な各種の駆動信号を与えると共に、第二読取部112から得られた読取信号に所定の信号処理を施してデジタル化された画像データに変換する信号処理部である。
132は第二読取部112で読み取って得られた画像データに対して、ラインメモリ142を用いてシェーディング補正や原稿幅(主走査方向サイズ)検知や階調補正などを行う画像処理部である。152はページ単位で画像データを格納するページメモリである。
図3(a)〜(c)はCISモジュール400の概略構成を示す説明図である。なお、このCISモジュール400は、紙面垂直方向を長手方向として原稿の読み取りを行うように構成されたものである。
ここで、図3(a)に示すように、CISモジュール400は、読み取り面側にガラス410を備え、内部には、照明手段としての2本のランプ430を備えている。2本のランプ430の中間にはレンズアレイ440が設けられている。そして、レンズアレイ440の一方の端部側には、光電変換手段としてのセンサモジュール440が配置されている。
なお、センサモジュール440から距離Lの読み取り位置には白色基準板500が配置されている。この白色基準板500の読み取り結果がシェーディング補正の際の白色基準として用いられるほか、原稿を読み取る際には白色基準板500はガイド板としても利用される。
ここで、図3(b)に示すように、一般的な厚みを有する原稿dの読み取り時には、センサモジュール440から原稿dの読み取り面の裏面までの距離が一定の状態で読み取りが行われる。つまり、センサモジュール440から距離L’=L−(原稿dの厚み)が読み取り位置となる。
また、図3(c)に示すように、一般的な厚みを有する原稿dより厚みのある原稿d’の読み取り時には、センサモジュール440から原稿d’の読み取り面の裏面までの距離が一定の状態で読み取りが行われる。つまり、センサモジュール440から距離L”=L−(原稿d’の厚み)が読み取り位置となる。
〈第一の実施形態の動作状態〉
以下、第一の実施形態の画像読取装置の動作について、図3のフローチャートを参照して、詳細な動作説明を行う。
まず、図4により本実施形態の全体処理を説明する。制御部101は、画像読取装置100の操作部103から両面読取開始の指示があった場合、あるいは、図示されない外部のコンピュータなどから両面読取開始の指示があった場合に、この図4のフローチャートに示された処理を実行する。
まず、制御部101は、原稿搬送駆動部107に原稿搬送の指示を与える。この指示を受けた原稿搬送駆動部107は、図2の一点鎖線に示された経路を通るように、原稿トレイ210上に載置されている原稿を1枚ずつ搬送する(図4中のステップS401)。
搬送された原稿の先端が原稿先端検知センサ201を通過したことが検知されると(図4中のステップS402でYES)、制御部101から指示を受けた信号処理部121から読取領域有効信号(V−VALID,H−VALID)が第一読取部111に供給されて、原稿第一面の読み取りが開始される(図4中のステップS403)。なお、原稿の後端が原稿先端検知センサ201を通過したことが検知されるまで、制御部101から指示を受けた信号処理部121から読取領域有効信号(V−VALID,H−VALID)の供給が続行され、原稿第一面の読み取りが続けられる。
そして、紙厚センサ115の検知結果から、あるいは、原稿第一面の読み取り結果から、原稿の厚みを検知する(図4中のステップS404)。ここで、紙厚センサ115を用いる場合には、接触型あるいは非接触型として市販されている各種のセンサを用いることができる。また、原稿第一面の読み取り結果から紙厚を検知する場合には、図5(a)のように、読み取りのための照明により生じる原稿の影の副走査方向の長さから紙厚を制御部101が推測する。この場合、紙厚と影の副走査方向の長さは略比例するため、容易に紙厚を推測することができる。この場合、影を求めるのは、原稿の先端部であっても後端部であってもよいし、先端と後端の両方の平均値でもよい。
なお、この図5において、影部分であるか否かを検知するには、主走査方向の信号値分布から判断することができる。たとえば、図6(a)のような原稿について、(a1)と(a2)のような主走査方向でみた場合、図6(b)と図6(c)の信号値分布の違いから、原稿部分と影部分とを識別することができる。すなわち、原稿部分には、若干の原稿より広がりがあるものの、影部分には広がりがないことから識別することが可能である。また、原稿白地部分の信号値(白)と影部分の信号値(黒)の違いからも識別が可能である。
また、読み取り開始前に、操作部103やネットワークを介した外部コンピュータなどから、紙の種類のパラメータとして、紙厚が数値で入力されてもよい。
また、紙の種類(普通紙、トレーシングペーパー、薄紙など)が入力された場合に、その種類に対応する紙厚を制御部101がデータベースやテーブルなどから検索するようにしてもよい。
なお、望ましくは、原稿の第二面の読み取りが開始する前に、原稿の紙厚が明らかになっていると、利得調整やシェーディング補正のパラメータの調整により対処することが可能になる。また、階調補正による場合には、画像データをページメモリに格納してから処理を行うため、階調補正を実行するまでに紙厚が明らかになればよい。
そして、搬送された原稿の先端が原稿先端検知センサ202を通過したことが検知されると(図4中のステップS405でYES)、以上のようにして検知された原稿の紙厚に応じて原稿第二面の読み取りに関するパラメータが制御部101によって変更され、制御部101から指示を受けた信号処理部122から読取領域有効信号(V−VALID,H−VALID)が第二読取部112に供給されて、原稿第二面の読み取りが開始される(図4中のステップS4057)。
なお、原稿の後端が原稿先端検知センサ202を通過したことが検知されるまで、制御部101から指示を受けた信号処理部122から読取領域有効信号(V−VALID,H−VALID)の供給が続行され、原稿第二面の読み取りが続けられる。
ここで、原稿の厚みにより、第二読取部112(CISモジュール400)での読み取り結果は図7のように変化する。ここでは、説明を簡略化するため、原稿の白地の部分の読み取り結果(信号値)の紙厚による変化を示している。
すなわち、第二読取部112として、CISモジュール400のように読取部から原稿の読み取り面の裏面までの距離が一定の状態で読み取る読取部を使用した場合には、原稿の厚みにより読み取り面までの距離が変化する状態で読み取りが行われることになり、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が読取部に近づくことになり、原稿を照明した光の反射が通常より強くなる。すなわち、本来の画像データと比較して、明るさが変化した状態になる。この場合、原稿が厚くなると、原稿の厚みにより読み取り面までの距離が変化し、通常より明るい画像データが得られるため、信号が飽和して、白飛びと呼ばれる現象が発生しやすい。
そこで、制御部101は、信号処理部122における利得(ゲイン)を図8のように紙厚の増加に応じて低下させるようにパラメータを制御する。これにより、紙厚の増加により明るくなる読み取り結果の信号値の影響を相殺することが可能になる。この場合、利得の変更の制御を行った後は、原稿の厚みの影響が相殺された状態の画像データが得られる。なお、図8の特性は、数カ所の点から算出した直線や折れ線の近似(図8破線)であってもよいし、多数の実測値から求めた忠実な曲線(図8実線)であってもよい。
また、制御部101は、信号処理部122におけるシェーディング補正の際に与える補正量を図9(a)のように紙厚の増加に応じて減らすようにパラメータを制御する。この場合、紙厚の増加に伴い、シェーディング補正量を減少させる。これにより、図9(b)のように、紙厚の増加によりシェーディング補正量が小さくなり、紙厚の増加により明るくなる読み取り結果の信号値の影響を相殺することが可能になる。この場合、利得の変更の制御を行った後は、原稿の厚みの影響が相殺された状態の画像データが得られる。なお、図9の特性は、数カ所の点から算出した直線や折れ線の近似(破線)であってもよいし、多数の実測値から求めた忠実な曲線(実線)であってもよい。
また、制御部101は、画像処理部132における階調特性(ガンマ特性)を図10のように紙厚の増加に応じて低下させるように、ルックアップテーブルのパラメータを制御する。ここでは、当初の階調特性が直線であった場合を具体例としている。これにより、紙厚の増加により明るくなる読み取り結果の信号値の影響を相殺することが可能になる。この場合、画像データを画像処理部132に1頁分格納してから、階調特性の処理として1頁分の各画素について処理を行う。なお、図10の特性は、数カ所の点から算出した直線や折れ線の近似(破線)であってもよいし、多数の実測値から求めた忠実な曲線(実線)であってもよい。
そして、第一読取部111と第二読取部112との両方で読み取りを開始して所定のタイミングになった時点で、制御部101から指示により、画像処理部131と画像処理部132とでそれぞれの画像データを外部に出力し(図4中のステップS408)、処理を終了する。
また、読み取りが終わった原稿は、原稿搬送駆動部107によって原稿排紙トレイ220に排紙される。なお、原稿トレイ210上に原稿が存在していれば、以上の処理を繰り返し実行する。
以上のように、CISモジュール400を用いて、原稿に対して光を照射し、原稿の読み取り面と反対面までの距離が一定の状態で読み取りを行う際に、原稿の厚みを紙厚センサ115で検知しておき、原稿の厚みに応じて、CISモジュール400で読み取られた原稿の画像データを処理する際のパラメータを変更する制御を制御部101が行う。これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が読取部に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
また、CISモジュール400を用いて、原稿に対して光を照射し、原稿の読み取り面と反対面までの距離が一定の状態で読み取りを行う際に、操作部103や外部機器から別途入力された原稿の厚みに応じて、CISモジュール400で読み取られた原稿の画像データを処理する際のパラメータを変更する制御を制御部101が行う。これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が読取部に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
また、CISモジュール400を用いて、原稿に対して光を照射し、原稿の読み取り面と反対面までの距離が一定の状態で読み取りを行う際に、原稿の厚みを第一読取部111で検知しておき、原稿の厚みに応じて、第二読取部112で読み取られた原稿の画像データを処理する際のパラメータを変更する制御を制御部101が行う。これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が第二読取部に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
なお、制御部101は、原稿の厚みの変動により生じる画像データの信号値の変化(明るさの変化)を相殺するように、各種のパラメータを変更する。これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が読取部に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
また、制御部101は、原稿の厚みの変動により生じる画像データの信号値の変化(明るさの変化)を相殺するようにパラメータを変更しており、このパラメータとして、画像処理における階調特性、シェーディング補正データ、もしくは読取部の信号処理における利得の少なくとも一つを制御する。これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が読取部に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
また、CISモジュール400を用いて、原稿に対して光を照射し、原稿の読み取り面と反対面までの距離が一定の状態で読み取りを行う際に、原稿の厚みを接触型センサもしくは非接触型センサのいずれかの紙厚センサ115で検知しておき、原稿の厚みに応じて、読取部で読み取られた原稿の画像データを処理する際のパラメータを変更する制御を行う。これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が読取部に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
また、CISモジュール400を用いて、原稿に対して光を照射し、原稿の読み取り面と反対面までの距離が一定の状態で読み取りを行う際に、操作部103あるいはインタフェース106を介した外部装置のいずれかから別途入力された原稿の厚みに応じて、読取部で読み取られた原稿の画像データを処理する際のパラメータを変更する制御を制御部101が行う。これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が読取部に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
また、CISモジュール400を用いて、原稿に対して光を照射し、原稿の読み取り面と反対面までの距離が一定の状態で読み取りを行う際に、第一読取部111で読み取られた原稿の影の領域を参照して原稿の厚みを検知しておき、原稿の厚みに応じて、第二読取部112で読み取られた原稿の画像データを処理する際のパラメータを変更する制御を制御部101が行う。これにより、通常より厚みのある原稿を読み取る場合には、読み取り面が第二読取部112に近づいて原稿を照明した光の反射が通常より強くなるものの、処理のパラメータを変更することで画像データを通常の状態(通常の紙厚の明るさと同じ状態)に保つことが可能になり、読取画像の品質の向上を図ることが可能になる。
(その他の実施形態)
なお、以上の実施形態の説明では、第一読取部111と第二読取部112とを有する画像読取装置を具体例にしたが、CISモジュール400のみで原稿の一方のみを読み取る装置や、CISモジュール400を用いて原稿の両面を交互に読み取る読み取り装置であっても、本実施形態を適用し良好な効果を得ることができる。
また、以上の実施形態の画像読取装置は、カラー画像を読み取る装置であっても、モノクロ画像を読み取る装置であっても、いずれの場合でも良好な結果を得ることができる。
また、原稿の読み取り面と反対面までの距離が一定の状態、すなわち、原稿の厚みにより読み取り面までの距離が変化する状態で読み取りを行う読取手段としては、CISモジュール400に限られない。すなわち、縮小光学系を用いる読取手段であっても、原稿の読み取り面と反対面までの距離が一定の状態、すなわち、原稿の厚みにより読み取り面までの距離が変化する状態で読み取りを行う構成であれば、本実施形態を適用して良好な効果を得ることができる。
(付記)
なお、以下の付記も、本実施形態の一例である。
付記1:原稿に対して光を照射し、原稿の読み取り面と反対面までの距離が一定の状態で読み取りを行う読取手段と、前記読取手段で読み取られる原稿の厚みを検知する紙厚検知手段と、前記読取手段で読み取られた原稿の画像データを処理する処理手段と、前記紙厚検知手段で検知された原稿の厚みに応じて、前記処理手段におけるパラメータを変更する制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする画像読取装置。
付記2:原稿に対して光を照射し、原稿の読み取り面と反対面までの距離が一定の状態で読み取りを行う読取手段と、前記読取手段で読み取られる原稿の厚みのデータが入力されるデータ入力手段と、前記読取手段で読み取られた原稿の画像データを処理する処理手段と、前記データ入力手段で入力された原稿の厚みに応じて、前記処理手段におけるパラメータを変更する制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする画像読取装置。
付記3:原稿の一方の面の読み取りを行う第一読取手段と、前記第一読取手段による原稿の一方の面の読み取りに並行して、該原稿の他方の面を読み取り面として光を照射し、該原稿の読み取り面と反対面までの距離が一定の状態で読み取りを行う第二読取手段と、読み取られた原稿の画像データを処理する処理手段と、前記第一読取手段で読み取られた信号から原稿の厚みを検知し、第二読取手段で読み取られた画像データを前記処理手段で処理する際のパラメータを変更する制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする画像読取装置。
付記4:前記制御手段は、前記原稿の厚みの変動により生じる画像データの信号値の変化を相殺するように前記パラメータを変更する、ことを特徴とする付記1乃至付記3のいずれか一項に記載の画像読取装置。
付記5:前記制御手段は、前記パラメータとして、画像処理における階調特性、シェーディング補正データ、もしくは前記読取手段の信号処理における利得の少なくとも一つを制御する、ことを特徴とする付記4記載の画像読取装置。
付記6:前記紙厚検知手段は、接触型センサもしくは非接触型センサのいずれかである、ことを特徴とする付記1記載の画像読取装置。
付記7:前記データ入力手段は、操作部あるいは通信手段を介した外部装置のいずれかである、ことを特徴とする付記2記載の画像読取装置。
付記8:前記制御手段は、前記第二読取手段で読み取られた原稿の影の領域を参照し、原稿の厚みを検知する、ことを特徴とする付記3記載の画像読取装置。
本発明の実施形態の画像読取装置の電気的な構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態の画像読取装置の機械的な構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の画像読取装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の紙厚の検知の様子を示す説明図である。 本発明の紙厚の検知の様子を示す説明図である。 本発明の実施形態の画像読取装置の動作を示す説明図である。 本発明の実施形態の画像読取装置の動作を示す説明図である。 本発明の実施形態の画像読取装置の動作を示す説明図である。 本発明の実施形態の画像読取装置の動作を示す説明図である。
符号の説明
100 画像読取装置
101 制御部
102 記憶部
103 操作部
105 表示部
106 インタフェース
107 原稿搬送駆動部
111 第一読取部
112 第二読取部
121 信号処理部
122 信号処理部
131 画像処理部
132 画像処理部
141 ラインメモリ
142 ラインメモリ
151 ページメモリ
152 ページメモリ

Claims (11)

  1. 原稿に対して光を照射し、原稿の画像を読み取って画像データを得る読取手段と、
    前記読取手段で読み取られる原稿の厚みを検知する紙厚検知手段と、
    前記読取手段で得られた画像データに対しシェーディング補正を行う処理手段と、
    前記紙厚検知手段で検知された原稿の厚みの増加に応じて、前記シェーディング補正の際に与える補正量を減少させるように前記処理手段におけるシェーディング補正量を変更する制御を行う制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 原稿に対して光を照射し、原稿の画像を読み取って画像データを得る読取手段と、
    前記読取手段で読み取られる原稿の厚みに関する情報が入力される入力手段と、
    前記読取手段で得られた画像データに対しシェーディング補正を行う処理手段と、
    前記入力手段から入力された原稿の厚みの増加に応じて、前記シェーディング補正の際に与える補正量を減少させるように前記処理手段におけるシェーディング補正量を変更する制御を行う制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  3. 原稿の一方の面の読み取りを行う第一読取手段と、
    前記第一読取手段による原稿の一方の面の読み取りに並行して、該原稿の他方の面に対して光を照射し、該原稿の他方の面を読み取って画像データを得る第二読取手段と、
    記画像データに対しシェーディング補正を行う処理手段と、
    前記第一読取手段で得られた信号から原稿の厚みを検知し、検知された原稿の厚みの増加に応じて、前記第二読取手段で読み取られた画像データの前記シェーディング補正の際に与える補正量を減少させるように前記処理手段におけるシェーディング補正量を変更する制御を行う制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  4. 前記制御手段は、前記原稿の厚みの変動により生じる画像データの信号値の変化を相殺するように前記シェーディング補正量を変更する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  5. 前記紙厚検知手段は、接触型センサもしくは非接触型センサのいずれかである
    ことを特徴とする請求項記載の画像読取装置。
  6. 前記データ入力手段は、操作部あるいは通信手段を介した外部装置のいずれかである、
    ことを特徴とする請求項記載の画像読取装置。
  7. 前記制御手段は、前記第二読取手段で読み取られた原稿の影の領域を参照し、原稿の厚みを検知する
    ことを特徴とする請求項記載の画像読取装置。
  8. 前記画像読取装置は、原稿の一方の面を読み取る第一読取手段と、原稿の他方の面を読み取る第二読取手段とを備え、
    前記制御手段は、少なくとも第一読取手段と第二読取手段のいずれか一方で得られた画像データの前記シェーディング補正の際に与える補正量を減少させるように前記処理手段におけるシェーディング補正量を変更する制御を行う
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像読取装置。
  9. 原稿に対して光を照射し、原稿の画像を読み取って画像データを得る読取手段と、
    前記読取手段で読み取られる原稿の厚みを検知する紙厚検知手段と、
    前記読取手段で得られた画像データに対し補正テーブルに基づいて階調補正を行う処理手段と、
    前記紙厚検知手段で検知された原稿の厚みの増加に応じて、前記階調補正の際の出力値を低下させるように前記処理手段における補正テーブルを変更する制御を行う制御手段と、
    を備えたことを特徴とす画像読取装置。
  10. 原稿に対して光を照射し、原稿の画像を読み取って画像データを得る読取手段と、
    前記読取手段で読み取られる原稿の厚みに関する情報が入力される入力手段と、
    前記読取手段で得られた画像データに対し補正テーブルに基づいて階調補正を行う処理手段と、
    前記入力手段から入力された原稿の厚みの増加に応じて、前記階調補正の際の出力値を低下させるように前記処理手段における補正テーブルを変更する制御を行う制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  11. 原稿の一方の面の読み取りを行う第一読取手段と、
    前記第一読取手段による原稿の一方の面の読み取りに並行して、該原稿の他方の面に対して光を照射し、該原稿の他方の面を読み取って画像データを得る第二読取手段と、
    前記画像データに対し補正テーブルに基づいて階調補正を行う処理手段と、
    前記第一読取手段で得られた信号から原稿の厚みを検知し、検知された原稿の厚みの増加に応じて、前記第二読取手段で読み取られた画像データに対する前記階調補正の際の出力値を低下させるように前記処理手段における補正テーブルを変更する制御を行う制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
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