JP4379174B2 - 導光体 - Google Patents

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本発明は、樹脂組成物およびその成形体に関する。
メタクリル酸メチル樹脂、スチレン樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン樹脂は、無色で透明な熱可塑性樹脂として有用である。かかる樹脂の耐久性を向上したものとして、これらの樹脂に紫外線吸収剤を配合した樹脂組成物が知られており、非特許文献1〔JETI、第46巻第5号(1998年発行)第116〜121頁〕には、メタクリル酸メチル樹脂やスチレン樹脂に紫外線吸収剤として、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を配合した樹脂組成物が開示されている。
JETI、第46巻第5号(1998年発行)第116頁〜第121頁
しかし、かかる従来の樹脂組成物では、耐久性が必ずしも十分ではないか、耐久性をより向上するために大量の紫外線吸収剤を含有させると、紫外線吸収剤に起因するためか、僅かに着色するという問題があった。
そこで本発明者は、無色で透明であるというこれらの樹脂の特性を損なうことなく、耐久性に優れた樹脂組成物を開発するべく鋭意検討した結果、2−(1−アリールアルキリデン)酢酸エステル類を配合することで、無色透明で、耐久性にも優れた樹脂組成物となし得ることを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、メタクリル酸メチル樹脂、スチレン樹脂およびメタクリル酸メチル−スチレン樹脂から選ばれる1種以上の樹脂100質量部あたり0.0005質量部以上0.1質量部以下の2−(1−アリールアルキリデン)酢酸エステル類が配合されてなる樹脂組成物100質量部あたり0.0005質量部以上0.1質量部以下の2−(1−アリールアルキリデン)酢酸エステル類が配合されてなる樹脂組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記樹脂組成物が成形されてなる成形体をも提供するものである。
本発明の樹脂組成物は、無色透明というメタクリル酸メチル樹脂、スチレン樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン樹脂の特性を損なうことなく、耐久性が向上している。
本発明の樹脂組成物は、メタクリル酸メチル樹脂、スチレン樹脂およびメタクリル酸メチル−スチレン樹脂から選ばれる1種以上の樹脂と、2−(1−アリールアルキリデン)酢酸エステル類とを含む。
メタクリル酸メチル樹脂とは、単量体単位としてメタクリル酸メチル単位を50質量%以上含む重合体であり、実質的にメタクリル酸メチルの単独重合体であるポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチル50質量%以上と、これと共重合可能な不飽和単量体50質量%以下との共重合体などが挙げられる。
メタクリル酸メチルと共重合可能な不飽和単量体としては、例えばメタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチルのような、メタクリル酸メチル以外のメタクリル酸エステル類、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチルのようなアクリル酸エステル類、
メタクリル酸、アクリル酸のような不飽和酸類、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、無水マレイン酸、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミドなどが挙げられ、必要に応じてそれらの2種以上を用いることもできる。かかる共重合体は、無水グルタル酸単位やグルタルイミド単位を含有していてもよい。
成形加工が容易となることから、上記メタクリル酸メチルと共重合可能な不飽和単量体としては、アクリル酸メチルのようなアクリル酸アルキル類が好ましく、該不飽和単量体としてアクリル酸アルキルを含む場合、上記共重合体における単量体単位組成としては、好ましくはメタクリル酸メチル単位が80質量%〜99.5質量%、アクリル酸アルキル類単位が0.5質量%〜20質量%の範囲である。
スチレン樹脂とは、単量体単位としてスチレン類単位を50質量%以上含む重合体であり、実質的にスチレンやα−メチルスチレンなどのスチレン類の単独重合体であるポリスチレン、スチレン類50質量%以上と、これと共重合可能な不飽和単量体50質量%以下との共重合体などが挙げられる。スチレン類と共重合可能な不飽和単量体としては、メタクリル酸メチル樹脂において上記したと同様のものが挙げられる。
メタクリル酸メチル−スチレン樹脂とは、単量体単位としてメタクリル酸メチル単位とスチレン類単位とを含む重合体であり、通常はメタクリル酸メチル単位が10質量%〜90質量%、スチレン類単位が90質量%〜10質量%であり、好ましくはメタクリル酸メチル単位が20質量%〜80質量%、スチレン類単位が80質量%〜20質量%であり、さらに好ましくはメタクリル酸メチル単位が60質量%〜80質量%、スチレン類単位が40質量%〜20質量%である。
スチレン樹脂およびメタクリル酸メチル−スチレン樹脂は水を吸収しにくい点で、好ましく用いられる。
本発明の樹脂組成物では、これらメタクリル酸メチル樹脂、スチレン樹脂およびメタクリル酸メチル−スチレン樹脂は、それぞれ単独で用いられてもよいし、2種以上を組み合わせて用いられてもよい。
本発明の樹脂組成物は、上記したメタクリル酸メチル樹脂、スチレン樹脂またはメタクリル酸メチル−スチレン樹脂から選ばれる1種以上の樹脂に2−(1−アリールアルキリデン)酢酸エステル類を含有する。2−(1−アリールアルキリデン)酢酸エステル類の含有量は、樹脂100質量部あたり、耐久性の観点から0.0005質量部以上、好ましくは0.003質量部以上、さらに好ましくは0.005質量部以上である。また、透明性の観点から、0.1質量部以下、好ましくは0.05質量部以下、さらに好ましくは0.03質量部以下である。
2−(1−アリールアルキリデン)酢酸エステル類としては、耐久性の観点から、式(1)
Figure 0004379174
〔式中、Xは水素原子、アルキル基またはアルコキシル基を示し、R1はアルキル基を示す。〕
で示される化合物であることが好ましい。
置換基Xにおけるアルコキシル基は、直鎖状であってもよいし、分枝状であってもよく、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペントキシ基などの炭素数1〜6程度のアルコキシル基が挙げられ、好ましくは炭素数1〜4程度のアルコキシル基である。アルキル基は、直鎖状であってもよいし、分枝状であってもよく、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基などの炭素数1〜6程度のアルキル基が挙げられ、好ましくは炭素数1〜4程度のアルキル基であり、さらに好ましくはメトキシ基である。置換基Xはアルコキシル基であることが好ましい。
置換基R1におけるアルキル基としては、通常は炭素数1〜10程度のアルキル基が挙げられ、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デカニル基、1−メチルペンチル基、1−エチルペンチル基、1−メチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基などの炭素数1〜10程度のアルキル基などが挙げられ、好ましくはメチル基、2−エチルヘキシル基などである。
本発明の樹脂組成物は、ヒンダードアミン類を含有していてもよい。ヒンダードアミン類としては、例えば2,2,6,6−テトラアルキルピペリジン骨格を有する化合物が挙げられる。
このようなヒンダードアミン類としては、例えばコハク酸ジメチルと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの重縮合物、ポリ((6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ))、2−(2,3−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミンと2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−6−クロロ−1,3,5−トリアジンとの縮合物、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、コハク酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)などが挙げられる。
また、式(2)
Figure 0004379174
〔式中、Yは水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、全炭素数2〜20のカルボキシアルキル基、全炭素数2〜25のアルコキシアルキル基または全炭素数3〜25のアルコキシカルボニルアルキル基を表わす。〕
で示される化合物も挙げられる。
置換基Yにおけるアルキル基は、直鎖状であってもよいし、分枝状であってもよい。カルボキシアルキル基を構成するアルキル基は、直鎖状であってもよいし、分枝状であってもよい。アルコキシアルキルを構成する2つのアルキル基は、それぞれ直鎖状であってもよいし、分枝状であってもよい。置換基Yとしては、水素原子または全炭素数5〜24のアルコキシカルボニルアルキル基が好ましく、水素原子またはアルコキシカルボニルエチル基であるのがさらに好ましい。アルコキシカルボニルエチル基としては、例えばドデシルオキシカルボニルエチル基、テトラデシルオキシカルボニルエチル基、ヘキサデシルオキシカルボニルエチル基、オクタデシルオキシカルボニルエチル基などが挙げられる。
ヒンダードアミン類を含有する場合、その含有量は樹脂100質量部あたり通常は0.0001質量部以上,好ましくは0.001質量部以上、さらに好ましくは0.003質量部以上であり、コストの点で通常は0.1質量部以下、好ましくは0.05質量部以下、さらに好ましくは0.03質量部以下であり、通常は2−(1−アリールアルキリデン)酢酸エステル類に対して1質量倍以下、好ましくは0.1質量倍以上0.8質量倍以下である。
本発明の樹脂組成物は、種々の添加剤を含有していてもよい。かかる添加剤としては、例えば、シロキサン系架橋樹脂粒子、スチレン系架橋樹脂粒子、アクリル系架橋樹脂粒子、ガラス粒子、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウムのような光拡散剤や艶消剤が挙げられる。アルキルスルホン酸ナトリウム、アルキル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセライド、ポリエーテルエステルアミドのような帯電防止剤も挙げられる。ヒンダードフェノール類のような酸化防止剤も挙げられる。燐酸エステル類のような難燃剤も挙げられる。パルミチン酸、ステアリルアルコールのような滑剤も挙げられる。これらの添加剤はそれぞれ単独で用いられてもよいし、2種以上を組み合わせて用いられてもよい。
本発明の樹脂組成物は、例えば樹脂を2−(1−アリールアルキリデン)酢酸エステル類と溶融混練する方法により製造することができる。本発明の樹脂組成物がヒンダードアミン類や添加剤を含有する場合には、上記樹脂を2−(1−アリールアルキリデン)酢酸エステル類およびヒンダードアミン類と添加剤溶融混練すればよい。溶融混練するには、例えば一軸押出機、二軸押出機などの押出機や、ニーダーを用いればよい。
上記樹脂を製造するための上記単量体を2−(1−アリールアルキリデン)酢酸エステル類と混合してから重合させる方法により製造することもできる。ヒンダードアミン類や添加剤を含有するメタクリル樹脂組成物を製造するには、単量体を2−(1−アリールアルキリデン)酢酸エステル類と、ヒンダードアミン類や添加剤と混合してから重合させればよい。重合は回分式で行なってもよいし、連続式で行なってもよい。セル内で重合させることで、樹脂組成物の成形体を得ることができる。
本発明の樹脂組成物を成形するには、例えばTダイやロールユニットを介して押出成形により板状に成形してもよいし、射出成形やプレス成形により板状または楔状に成形してもよい。また、キャスト重合により、板状に成形された組成物を得てもよい。
本発明の樹脂組成物は、無色透明であり、また耐久性も十分であるので、これを成形した成形体は、例えば光学部品として好適に用いられ、特に導光体として好ましく用いられる。かかる導光体は、画面サイズが14型(対角35.6cm)以上、好ましくは20型(対角50.8cm)以上の液晶表示装置などのバックライトに好適に用いられる。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例によって限定されるものではない。
実施例1
メタクリル酸メチル樹脂〔メタクリル酸メチル単位96質量%およびアクリル酸メチル単位4質量%の共重合体、ペレット状〕100質量部と、2−(パラメトキシベンジリデン)酢酸2−エチルヘキシル〔式(1)における置換基Xがメトキシ基に相当し、R1が2−エチルヘキシル基に相当する化合物〕0.003質量部とを室温で混合したのち、一軸押出機〔スクリュー径40mm、ベント付〕に投入して溶融混練し、押出温度250℃でTダイ〔リップ幅250mm、リップ間隔6mm〕から押出したのち、3本のポリッシングロールの間を通過させながら冷却して、厚み3.5mm、幅22cmの連続状のシートに成形した。得られたシート〔厚さ(t)3.5mm〕を幅(W)7cm、長さ(L)30cmの短冊状に切出し、端面を鏡面研磨して試験片を得た。
図1に示すように、この試験片(1)の短辺側端面の一方(11)から長辺方向に白色光(2)を入射したときに、試験片(1)の内部を長辺方向に透過して他方の短辺側端面(12)から出射する透過光(3)について、波長400nmでの光線透過率(T400)および波長380nm〜780nmの範囲での平均透過率(Tt)を求めたところ、T400は72%、Ttは82%であり、T400とTtとの比(T400/Tt)は0.88であった。この透過光を目視で観察したところ、殆ど着色のないものであった。
上記で得た試験片に60℃で8日間、紫外線を照射したのち、上記と同様の評価をしたところ、T400は78%、Ttは82%であり、T400/Ttは0.95であった。透過光を目視で観察したところ、殆ど着色のないものであった。
比較例1
2−(パラメトキシベンジリデン)酢酸2−エチルヘキシルを用いない以外は実施例1と同様に操作して試験片を得、評価したところ、T400は81%、Ttは84%であり、T400/Ttは0.96であった。透過光を目視で観察したところ、殆ど着色のないものであった。
上記で得た試験片に実施例1と同様にして紫外線を照射したところ、T400は0%、Ttは37%であり、T400/Ttは0であった。透過光を目視で観察したところ、黄色味を帯びていた。
比較例2
2−(パラメトキシベンジリデン)酢酸2−エチルヘキシルに代えて、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール0.01質量部を用いる以外は実施例1と同様に操作して、試験片を得、評価したところ、T400は39%、Ttは78%であり、T400/Ttは0.50であった。この試験片は、実施例1で得た試験片と比較してT400/Ttが小さい。また、透過光を目視で観察したところ、薄く黄色味を帯びていた。
比較例3
2−(パラメトキシベンジリデン)酢酸2−エチルヘキシルに代えて、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン0.01質量部を用いる以外は実施例1と同様に操作して、試験片を得、評価したところ、T400は36%、Ttは78%であり、T400/Ttは0.46であった。この試験片は、実施例1で得た試験片と比較してT400/Ttが小さい。また、透過光を目視で観察したところ、薄く黄色味を帯びていた。
比較例4
2−(パラメトキシベンジリデン)酢酸2−エチルヘキシルに代えて、2,2’−メチレンビス(4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−((2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール)0.01質量部を用いる以外は実施例1と同様に操作して、試験片を得、評価したところ、T400は3%、Ttは76%であり、T400/Ttは0.04であった。この試験片は、実施例1で得た試験片と比較してT400/Ttが小さい。また、透過光を目視で観察したところ、黄色味を帯びていた。
実施例2
メタクリル酸メチル100質量部に2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.002質量部を混合し、80℃で部分重合させて、重合体含有5質量%の部分重合体を得た。この部分重合体100質量部に、2−(パラメトキシベンジリデン)酢酸2−エチルヘキシル〔一般式(1)における置換基Xがメトキシ基に相当し、R1が2−エチルヘキシル基に相当する化合物〕0.01質量部および2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.08質量部を加え、減圧下(絶対圧力87kPa)にて30分間脱揮した。次いで30cm□の強化ガラス2枚と塩化ビニル製ガスケットで構成された重合セル中に注入し、重合セルを72℃に加熱して、3時間保持した後、120℃に加熱し1時間保持して重合させ、厚さ2mmのアクリル樹脂組成物シートを得た。
このシートを7cm□に切り出して、板厚方向(2mm)の分光透過率を測定し、入射した面から反対側の面に出射する透過光について、波長400nmでの光線透過率(T400)および波長380nm〜780nmの範囲での平均透過率(Tt)を求めたところ、T400は92%、はTt93%、T400とTtとの比(T400/Tt)は0.99であった。また、上記で得た試験片に60℃で8日間、紫外線を照射したのち、上記と同様の評価をした結果、T400が80%、Ttが90%、T400/Ttが0.89であった。
実施例3
2−(パラメトキシベンジリデン)酢酸2−エチルヘキシルの使用量を0.02質量部とした以外は、実施例2と同様に操作して、2mm厚のシートを得た。得られた試験片のT400は92%、はTt93%、T400/Ttは0.99であった。また、実施例2と同様に操作して紫外線照射試験を行った結果、試験片のT400は82%、はTt91%、T400/Ttは0.91であった。
実施例4
メタクリル酸メチル49質量部、スチレン33質量部、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体〔メタクリル酸メチル単位60質量%、スチレン単位40質量%〕18質量部を混合し(合計100質量部)、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート0.02質量部および2−(パラメトキシベンジリデン)酢酸2−エチルヘキシル0.02質量部を加え、減圧下(絶対圧力87KPa)にて30分間脱揮して混合物を得た。この混合物を、30cm□の強化ガラス2枚と塩化ビニル製ガスケットで構成された重合セル中に注入した。その後、実施例2と同様に操作して、厚さ2mmのアクリル樹脂組成物シートを得た。
このシートについて、実施例2と同様に操作して板厚方向(2mm)における波長400nmでの光線透過率(T400)および波長380nm〜780nmの範囲での平均透過率(Tt)を求めたところ、T400は91%、はTt92%、T400とTtとの比(T400/Tt)は0.99であった。また、上記で得た試験片に60℃で8日間、紫外線を照射したのち、上記と同様の評価をした結果、T400が61%、Ttが86%、T400/Ttが0.71であった。
実施例5
実施例4と同様に操作して得た混合物に、更にビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート〔チバガイギー製「チヌビン770」〕0.02質量部を追加したものを用い、実施例4と同様に操作してアクリル樹脂組成物シートを得た。得られたシートの試験片のT400は91%、はTt92%、T400/Ttは0.99であった。また、実施例2と同様に操作して紫外線照射試験を行った結果、試験片のT400は72%、はTt88%、T400/Ttは0.82であった。
実施例6
メタクリル酸メチル16質量部、スチレン66質量部、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体(メタクリル酸メチル単位20質量%、スチレン単位80質量%)18質量部を混合し(合計100質量部)、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート0.02質量部および2−(パラメトキシベンジリデン)酢酸2−エチルヘキシル0.02質量部を加え、減圧下(絶対圧力87kPa)にて30分間脱揮して混合物とした。この混合物を、30cm□の強化ガラス2枚と塩化ビニル製ガスケットで構成された重合セル中に注入した。その後、実施例2と同様に操作して、厚さ2mmのアクリル樹脂組成物シートを得た。
このシートについて、実施例2と同様に操作して板厚方向(2mm)における波長400nmでの光線透過率(T400)および波長380nm〜780nmの範囲での平均透過率(Tt)を求めたところ、T400は89%、はTt90%、T400とTtとの比(T400/Tt)は0.99であった。また、上記で得た試験片に60℃で8日間、紫外線を照射したのち、上記と同様の評価をした結果、T400は49%、Ttは83%、T400/Ttは0.59であった。
実施例7
実施例6と同様に操作して得た混合物に、更にビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート〔チバガイギー製「チヌビン770」〕0.02質量部を追加したものを用い、実施例4と同様に操作してアクリル樹脂組成物シートを得た。このシートの試験片のT400は89%、Tt90%、T400/Ttは0.99であった。また、実施例2と同様に操作して紫外線照射試験を行った結果、試験片のT400は61%、はTt86%、T400/Ttは0.71であった。
比較例5
2−(パラメトキシベンジリデン)酢酸2−エチルヘキシルを用いなかった以外は実施例6と同様に操作して混合物を得、実施例4と同様に操作してアクリル樹脂組成物シートを得た。このシートから得られた試験片のT400は89%、はTt90%、T400/Ttは0.99であった。また、実施例2と同様に操作して紫外線照射試験を行った結果、試験片のT400は10%、はTt73%、T400/Ttは0.14であった。
実施例における試験片の評価方法を説明するための模式的斜視図である。
符号の説明
1:試験片
11:短辺側端面 12:短辺側端面
2:白色光
3:透過光
L:長さ W:幅 t:厚さ

Claims (3)

  1. 液晶表示装置のバックライトに用いられる導光体であり、メタクリル酸メチル樹脂およびメタクリル酸メチル−スチレン樹脂から選ばれる1種以上の樹脂100質量部あたり0.0005質量部以上0.03質量部以下の2−(1−アリールアルキリデン)酢酸エステル類が配合されてなる樹脂組成物が成形されてなる導光体
  2. 2−(1−アリールアルキリデン)酢酸エステル類が式(1)
    Figure 0004379174
    〔式中、Xは水素原子、アルキル基またはアルコキシル基を示し、R1はアルキル基を示
    す。〕
    で示される化合物である請求項1に記載の導光体
  3. 液晶表示装置の画面サイズが対角35.6cm以上である請求項1または請求項2に記載の導光体
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