JP4379008B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録ヘッドとは別体に該記録ヘッドから離間して設けられたメインタンクからインク供給路を介して記録ヘッドにインクを供給するようにしたインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタには、記録ヘッドとは別体に設けられたメインタンクから記録ヘッドへインク供給を行うインク供給路中において、インクを一旦貯留するサブタンクを記録ヘッドとは離間して設けることで、メインタンクのインク残量に関わらずに記録ヘッドに供給されるインク圧を一定とするようにしたものが、本出願人により提案されている(特願2002−212331号)。
【0003】
このようなインクジェットプリンタは、サブタンクによって記録ヘッドに供給されるインク圧が一定となることで、記録ヘッドによる安定した画像記録が可能となる利点を有している。しかし、このサブタンクは、弾性を有する2枚のフィルムを貼り合せ、その周囲を溶着又は接着することによって内部にインク貯留部を形成した構造であるため、サブタンクの設置構造に着目すると、その内部容積に対して周囲の溶着部又は接着部が大きく、それだけ設置面積が大きくなる問題がある。
【0004】
一方、記録ヘッドが主走査方向に沿って移動可能に設けられたキャリッジ上に配置され、該キャリッジとは別体に設けられたメインタンクから記録ヘッドにインク供給を行うインクジェットプリンタにおいては、記録ヘッドが配置される同一のキャリッジ上にメインタンクからのインクを一旦貯留するダンパーを備えたものが知られている(特許文献1〜3)。
【0005】
このダンパーは、樹脂ケース等により箱型に形成されたインク室の一面を弾性膜により封止して構成され、キャリッジの主走査方向の往復移動に伴って発生する加速度によるインクの圧力変動に該弾性膜が変形して追従することにより、その圧力変動を緩和するように機能する。
【0006】
しかし、記録ヘッドを搭載したキャリッジを主走査方向に沿って往復移動するインクジェットプリンタにおいて、ダンパーとサブタンクの双方を設けると、メインタンクから記録ヘッドへのインク供給を行うための配管が、記録ヘッドからサブタンク、サブタンクからダンパー、ダンパーから記録ヘッドへと接続されるため、その配管量及び配管数が多くなり、コスト高となる。しかも、このような配管には、一般に樹脂製配管が使用されるため、配管長さが長くなると、それだけ管壁を透過した気体が配管内のインクに溶け込んだり、配管内のインクが管壁を通過して蒸発していく割合が高くなるため、インク濃度が変動したり、インク粘度が変動したりする問題が発生し易くなる。このような問題の発生は、記録される画像の濃度に影響を与え、画像品質を低下させる原因となるためインクジェットプリンタにとって好ましいことではない。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−202910号公報
【特許文献2】
特開平10−329330号公報
【特許文献3】
特開平11−58792号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の課題は、内部容積が大きく且つコンパクトなサブタンクを備えたインクジェットプリンタを提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の課題は、ダンパーがサブタンクの機能をも兼備することにより、メインタンクから記録ヘッドへのインク供給配管量が削減化されたインクジェットプリンタを提供することにある。
【0010】
本発明の更に他の課題は、以下の記載により明らかになる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題は以下の各発明によって解決される。
【0012】
(請求項1)記録媒体に向けてインクを吐出する多数のノズルが設けられた記録ヘッドと、前記記録ヘッドに供給されるインクを貯留するメインタンクと、前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間でインクを一旦貯留し、前記メインタンクのインク残量に関わらずに前記記録ヘッドに供給されるインク圧を一定とするためのサブタンクとを備え、前記メインタンク及び前記サブタンクが前記記録ヘッドから離間して設けられたインクジェットプリンタであって、前記サブタンクは、インク貯留部が伸縮可能な蛇腹状に形成されてなり、前記サブタンクにおける伸縮方向の一端内面及び/又は他端内面に、前記インク貯留部が最も収縮した状態の時にその内部空間を実質的に埋める突部が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
【0013】
(請求項2)前記サブタンクの一端の位置を検出する検出手段と、前記サブタンクへのインク供給路を開閉する開閉手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて前記開閉手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
【0014】
(請求項3)記録媒体に向けてインクを吐出する多数のノズルが設けられた記録ヘッドと、前記記録ヘッドに供給されるインクを貯留するメインタンクと、前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間でインクを一旦貯留し、前記メインタンクのインク残量に関わらずに前記記録ヘッドに供給されるインク圧を一定とするためのサブタンクとを備え、前記メインタンク及び前記サブタンクが前記記録ヘッドから離間して設けられたインクジェットプリンタであって、前記サブタンクは、インク貯留部が伸縮可能な蛇腹状に形成されてなり、前記サブタンクの一端の位置を検出する検出手段と、前記サブタンクへのインク供給路を開閉する開閉手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて前記開閉手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
【0015】
(請求項4)前記サブタンクは、その伸縮方向が垂直方向となるように配置されることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェットプリンタ。
【0016】
(請求項5)前記サブタンクは、下部が固定され、上部が垂直方向に伸縮可能であることを特徴とする請求項4記載のインクジェットプリンタ。
【0017】
(請求項6)前記サブタンクは、上部が固定され、下部が垂直方向に伸縮可能であることを特徴とする請求項4記載のインクジェットプリンタ。
【0018】
(請求項7)前記上部にインクの出口が設けられていることを特徴とする請求項6記載のインクジェットプリンタ。
【0019】
(請求項8)前記サブタンクは、その伸縮方向が水平方向となるように配置されることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェットプリンタ。
【0020】
(請求項9)前記サブタンクは、前記記録ヘッドのノズル面よりも下方に配置されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
【0021】
(請求項10)記録媒体に向けてインクを吐出する多数のノズルが設けられ、主走査方向に沿って往復移動可能なキャリッジ上に配設された記録ヘッドと、前記キャリッジとは別体に設けられ、前記記録ヘッドに供給されるインクを貯留するメインタンクと、前記キャリッジ上に設けられ、前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間でインクを一旦貯留し、前記キャリッジの主走査方向の往復移動に伴う圧力変動を緩和することにより前記記録ヘッドに供給されるインク圧を一定化するためのダンパーとを備えたインクジェットプリンタであって、前記ダンパーは、インク貯留部が伸縮可能な蛇腹状に形成されると共に、その伸縮方向が前記キャリッジの走査方向と交叉する方向となるように配置されてなり、前記ダンパーにおける伸縮方向の一端内面及び/又は他端内面に、前記インク貯留部が最も収縮した状態の時にその内部空間を実質的に埋める突部が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
【0022】
(請求項11)前記ダンパーは、その伸縮方向が水平方向となるように配置されることを特徴とする請求項10記載のインクジェットプリンタ。
【0023】
(請求項12)記録媒体に向けてインクを吐出する多数のノズルが設けられ、主走査方向に沿って往復移動可能なキャリッジ上に配設された記録ヘッドと、前記キャリッジとは別体に設けられ、前記記録ヘッドに供給されるインクを貯留するメインタンクと、前記キャリッジ上に設けられ、前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間でインクを一旦貯留し、前記キャリッジの主走査方向の往復移動に伴う圧力変動を緩和することにより前記記録ヘッドに供給されるインク圧を一定化するためのダンパーとを備えたインクジェットプリンタであって、前記ダンパーは、インク貯留部が伸縮可能な蛇腹状に形成されると共に、その伸縮方向が前記キャリッジの走査方向と交叉する方向となるように配置されてなり、前記ダンパーは、前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間でインクを一旦貯留し、前記メインタンクのインク残量に関わらずに前記記録ヘッドに供給されるインク圧を一定とするためのサブタンクを兼用すると共に、前記サブタンを兼用したダンパーにおける伸縮方向の一端内面及び/又は他端内面に、前記インク貯留部が最も収縮した状態の時にその内部空間を実質的に埋める突部が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
【0024】
(請求項13)前記サブタンクを兼用したダンパーの一端の位置を検出する検出手段と、前記ダンパーへのインク供給路を開閉する開閉手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて前記開閉手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項12記載のインクジェットプリンタ。
【0025】
(請求項14)記録媒体に向けてインクを吐出する多数のノズルが設けられ、主走査方向に沿って往復移動可能なキャリッジ上に配設された記録ヘッドと、前記キャリッジとは別体に設けられ、前記記録ヘッドに供給されるインクを貯留するメインタンクと、前記キャリッジ上に設けられ、前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間でインクを一旦貯留し、前記キャリッジの主走査方向の往復移動に伴う圧力変動を緩和することにより前記記録ヘッドに供給されるインク圧を一定化するためのダンパーとを備えたインクジェットプリンタであって、前記ダンパーは、インク貯留部が伸縮可能な蛇腹状に形成されると共に、その伸縮方向が前記キャリッジの走査方向と交叉する方向となるように配置されてなり、前記ダンパーは、前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間でインクを一旦貯留し、前記メインタンクのインク残量に関わらずに前記記録ヘッドに供給されるインク圧を一定とするためのサブタンクを兼用すると共に、前記サブタンクを兼用したダンパーの一端の位置を検出する検出手段と、前記ダンパーへのインク供給路を開閉する開閉手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて前記開閉手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
【0026】
(請求項15)前記サブタンクを兼用したダンパーは、その伸縮方向が水平方向となるように配置されることを特徴とする請求項12、13又は14記載のインクジェットプリンタ。
【0027】
(請求項16)前記サブタンクを兼用したダンパーは、前記記録ヘッドのノズル面よりも下方に配置されることを特徴とする請求項12〜15のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
【0028】
(請求項17)前記検出手段による検出及び前記開閉手段によるインク供給路の開閉を、前記キャリッジの停止時に行うことを特徴とする請求項12〜16のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
【0029】
(請求項18)前記サブタンクを兼用したダンパーのインク貯留量は、プリンタにおいて記録可能な最大画像を記録するために必要なインク量よりも大きいことを特徴とする請求項12〜17のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0032】
図1は、インクジェットプリンタの主要部の構成を示す模式図である。このインクジェットプリンタ100は、記録ヘッド11を有するヘッド部1、メインタンク21を有するインク供給部2を備えている。
【0033】
ヘッド部1は、ノズル面11aに図示しない記録媒体に向けてインクを吐出する多数のノズルが設けられた記録ヘッド11と、記録ヘッド11よりもインク供給路の上流側に配置されたダンパー12と、記録ヘッド11とダンパー12とをインク流通可能に接続する配管13を有している。
【0034】
なお、これら記録ヘッド11、ダンパー12及び配管13は、図示しない同一のキャリッジに搭載されており、図示しないキャリッジモータにより該キャリッジが主走査方向に沿って往復移動することにより、共に移動するようになっている。このインクジェットプリンタ100は、このキャリッジの主走査方向の往復移動の過程で、記録ヘッド11のノズルからインク滴を所定のタイミングで吐出すると共に、1主走査毎に記録媒体を主走査方向と直交する方向(副走査方向)に所定量ずつ搬送することにより、記録媒体上に画像を記録する。
【0035】
そして、ダンパー12は、インク供給部2から記録ヘッド11へ供給されるインクを一旦貯留し、このようなキャリッジの主走査方向の往復移動よって発生する加速度によるインク供給部2から記録ヘッド11へ供給されるインクの圧力変動を緩和するように機能し、記録ヘッド11に供給されるインク圧を一定化させる。
【0036】
インク供給部2は、記録ヘッド11、ダンパー12及び配管13が搭載されているキャリッジとは別体に構成されており、記録ヘッド11から離間した位置から該記録ヘッド11に対してインクを供給するように機能する。このインク供給部2は、メインタンク21と、サブタンク22と、インク補給弁23と、配管24、25とを有している。
【0037】
メインタンク21は、画像記録に使用されるインクをインクパックの形態で貯蔵しており、配管24によってインク補給弁23にインク流通可能に連通している。
【0038】
サブタンク22は、上記メインタンク21から記録ヘッド11に供給されるインクを一旦貯留する。また、インク補給弁23は、メインタンク21とサブタンク22との間に配設され、例えば電磁弁やボールバルブ等のように電気的に開閉可能に構成された弁によって構成されたインク供給路の開閉手段であり、配管25によってサブタンク22にインク流通可能に連通している。そして、図示しない制御手段としての制御部によってこのインク補給弁23が開閉制御されることで、メインタンク21から配管24及び25を介してサブタンク22に供給するインク量が調節される。これにより、サブタンク22は、上記メインタンク21内のインク残量に関わらず、記録ヘッド11へ供給されるインク圧(記録ヘッド11のインク背圧)を一定にするように機能する。
【0039】
なお、サブタンク22は、水頭差によるインク圧を与えないように、記録ヘッド11のノズル面11aよりも下方に配置されている。
【0040】
かかるインク供給部2からヘッド部1へは、配管3を介してインクが供給される。配管3は、インク供給部2のサブタンク22とヘッド部1のダンパー12とをインク流通可能に連通しており、メインタンク21からサブタンク22に一旦貯留されたインクをダンパー12へ供給する。
【0041】
ここで、このインクジェットプリンタ100におけるインク供給部2のサブタンク22の構成について更に詳細に説明する。図2はサブタンク22の全体斜視図、図3はその断面図である。
【0042】
サブタンク22は、いわゆる提灯形状に形成されており、ここでは、両端にそれぞれ設けられた基部221と222との間を、図示しないリング状フレームによって形作られた大径部223aと、各大径部223a間で内側に折り込まれてヒダを形成している小径部223bとが交互に形成されて蛇腹状とされた膜材(以下、蛇腹部という。)223によって連接して形成されてなる。この蛇腹部223によって、サブタンク22は矢視方向に沿って伸縮可能に構成されている。
【0043】
図示下方に位置する基部221には、一端が配管25と接続してメインタンク21からインクが導入されるインク導入路224が形成され、その他端は蛇腹部223内のインク貯留部225に臨んでいる。また、図示上方に位置する基部222には、一端が蛇腹部223内のインク貯留部225に臨み、他端が配管3と接続することで、インク貯留部225内のインクをヘッド部1へ排出するインク排出路226が形成されている。
【0044】
従って、メインタンク21から配管24、インク補給弁23及び配管25を介して流通するインクは、インク導入路224からサブタンク22のインク貯留部225内に貯留される。このインク貯留部225は、蛇腹状に形成されているため、導入されるインク量に応じて伸張し、これに伴ってサブタンク22はその容積を増加させる。一方、インク貯留部225内のインクがインク排出路226からヘッド部1へ供給されることによりインク量が減少すると、インク貯留部225は次第に収縮し、これに伴ってサブタンク22はその容積を減少させる。
【0045】
このように伸縮可能な蛇腹状に形成されたインク貯留部225を有するサブタンク22によれば、従来のように2枚のシートの周縁を溶着又は接着することにより構成されるものに比べ、タンク自体を立体的に形成できるため、同一容積であれば、従来のものよりも大幅にコンパクト化することができる。
【0046】
図3に示すように、サブタンク22内において伸縮方向の端部に位置する各基部221、222のインク貯留部225に臨む内面には、該インク貯留部225内に向けて突出する突部227、228がそれぞれ設けられており、本発明において好ましい態様を示している。
【0047】
この突部227、228は、図4に示すように、インク貯留部225内のインクが排出されて蛇腹部223が最も収縮した状態の時に、該蛇腹部223の収縮時の厚みdによって各基部221、222の間に形成される内部空間(インク貯留部225)を実質的に埋めるように、その形状及び突出量が設定されている。これにより、インク入れ替え等のためにサブタンク22内のインクを全て排出する必要が生じた場合、サブタンク22内の残留インク量を限りなく0に近づけることができ、インク入れ替えの効率化を図ることができる。
【0048】
このような突部は、図示するように各基部221、222にそれぞれ設けられるものに限らず、蛇腹部223の収縮時に各基部221、222の間の内部空間を実質的に埋めるように突出形成されるものであれば、いずれか一方のみに形成されていてもよい。
【0049】
このサブタンク22の蛇腹部223に用いられる膜材の材質には、ガス透過性及び水蒸気透過性が低いことが必要である。すなわち、一般に、インク中のガス(空気)の溶け込み量が1cc/リットルを超えると、記録ヘッドにおける気泡混入によるインクの出射不良を引き起こすおそれが出てくるため、ガス透過量は極力少なくする必要がある。また、水蒸気の透過量が多くなると、インク中の水分が蛇腹部223から外部に漏れ出し、インク粘度の変化による出射不良や画像濃度の変動をもたらすおそれが出てくるため、水蒸気の透過量も極力少なくする必要がある。
【0050】
具体的には、蛇腹部223に用いられる膜材のガス透過性は、2cc/m2/day以下であることが好ましく、また、水蒸気透過性は、2cc/m2/day以下であることが好ましい。ガス透過性及び水蒸気透過性の値がこれを超えると、蛇腹部223を通してのインクへの空気の溶け込み量及びインクからの水分の透過量が多くなり、インク品質を維持する上で好ましくない。
【0051】
なお、ガス透過性の測定法は、JIS K7126による。また、水蒸気透過性の測定法は、JIS K7129 A法6.2(2)による。
【0052】
蛇腹部223に用いられる具体的な膜材としては、可撓性樹脂フィルム(可撓性樹脂シートを含む)を用いることができる。このような可撓性樹脂フィルムに用いられる樹脂としては、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、テフロン(登録商標)、サラン、塩化ビニル、PVA、ポリプロピレン、ナイロン、PET等が挙げられる。中でも、塩素フリーでフィルム成形し易く、且つ、必要十分なガス水蒸気透過阻止性のある低密度ポリエチレンが好ましい。
【0053】
更に、蛇腹部223はインク耐性を有することが好ましい。インク耐性を付与する手段は、例えばフィルム素材中に脂肪酸類が含まれないようにすることである。脂肪酸がインク中に溶け込んでしまい、インク中の成分が結晶化して沈降を起こしたり、変質等の不具合を引き起こすことを防止するためである。
【0054】
また、蛇腹部223の内面に、インク耐性が高いフッ素樹脂をコーティングしてもよい。
【0055】
蛇腹部223は多層のフィルムにより形成することもできる。この場合、いずれかの層のフィルムが、上記ガス透過性及び水蒸気透過性を満足していればよく、各層を機能分化させることができる。例えば、図5に示すように、表面がインクと直に接するインク接液層2aには、ガス透過性や水蒸気透過性よりもインク耐性を優先させ、それに隣接するバリア層2bに上記ガス透過性や水蒸気透過性の低いフィルムを用いることができる。この場合、バリア層2bはインク耐性を考慮する必要はなく、ガス透過性や水蒸気透過性の低い点のみに着目してフィルム素材を選択することができる。
【0056】
このバリア層2bとして好ましいフィルムとしては、フッ素樹脂、酢酸エチル共重合体(その鹸化物、例えばEVOH、ポバール等を含む)又は塩化ビニリデン共重合体(少量の塩化ビニルを含む)から選ばれる可撓性樹脂フィルムが挙げられる。
【0057】
また、このバリア層2bによって蛇腹部223のガス透過性や水蒸気透過性を低くすることができるため、インク接液層2aには、インク耐性のみに着目した素材とすることができる。このインク接液層2aは、上記と同様の理由で、そのフィルム素材中に脂肪酸類が含まれないことが好ましく、具体的には、フィルム素材として柔軟で安価であることからポリエチレンが挙げられ、また、インク耐性が高いフッ素樹脂が挙げられる。
【0058】
図5において、蛇腹部223の中間層に相当するバリア層2bの外側には、例えばナイロン、PET等からなる補強層2cが設けられているが、補強層2cは必要に応じて設ければよく、また、この補強層2cは、インク接液層2aとバリア層2bとの間に介在されていてもよい。
【0059】
また、バリア層2bに金属膜(例えばアルミ箔等)、蒸着膜(例えばアルミ蒸着、シリカ蒸着、アルミナ蒸着等)等を用いることにより、高いガス透過阻止性及び水蒸気透過阻止性を付与することもできる。
【0060】
多層フィルムは、多層共押出法などにより製膜する方法が一般的であるが、特に限定されるわけではない。
【0061】
かかるサブタンク22の配置態様には、蛇腹部223の伸縮方向が垂直方向となるように配置される態様と水平方向となるように配置される態様とがある。
【0062】
サブタンク22を、蛇腹部223の伸縮方向が垂直方向となるように配置する場合、図2に示すように、図示下方の基部221側をプリンタ本体に固定し、インク貯留部225に貯留されるインク量に応じて蛇腹部223が伸縮することにより、図示上方の基部222を垂直方向に移動可能とすることができる。この場合、図示するように移動側の基部222に遮蔽板229を立設すると共に、この遮蔽板229を間に挟むように投光部41と受光部42とからなる検出手段4を設け、この検出手段4が遮蔽板229の位置を検出した結果に基づいてサブタンク22へのインク供給を制御することが好ましい。
【0063】
すなわち、インク貯留部225内のインク量が減少するに伴って蛇腹部223が収縮し、上方の基部222の高さ位置が下がることによって、遮蔽板229が検出手段4の検出範囲を外れ、投光部41からの検出光が受光部42で検出されることになる。この検出のタイミングで、図示しない制御部が図1に示すインク補給弁23を開制御することで、メインタンク21からサブタンク22のインク貯留部225内へインクを補給し、サブタンク22の高さ位置を復帰させる。これにより、サブタンク22の伸縮による高さ位置をほとんど変化させずに済むため、サブタンク22として必要な条件の一つであるサブタンク22の重心位置がインク量によって変わらない条件を満足させることができる。これにより記録ヘッド11へ供給されるインク圧に大きな変動をもたらすおそれはない。
【0064】
このメインタンク21からサブタンク22へのインクの供給は、インクの自由落下又は図示しないポンプによる送液によって行うことができる。
【0065】
なお、検出手段4は、投光部41と受光部42からなる非接触式の光学式センサに代えて、マイクロスイッチ等の接触式のセンサを用いるようにしてもよい。
【0066】
また、図中、5はサブタンク22をプリンタ本体に取付けるための取付け枠である。取付け枠5には、サブタンク22をその両端から挟み付けるように対向する支持板51、52が一体に形成されており、一方(遮蔽板229が立設している側)の支持板51には、一部に切り欠き52が形成され、この切り欠き52を通って上記遮蔽板229が立設されている。これにより、蛇腹部223の横方向の挙動を切り欠き52が遮蔽板229をその両面から支持することによって抑え、伸縮動作を円滑に案内するようになっている。
【0067】
同じくサブタンク22を、蛇腹部223の伸縮方向が垂直方向となるように配置する場合、図2の態様とは上下を逆にして、図示上方の基部222をプリンタ本体に固定し、インク貯留部225に貯留されるインク量に応じて蛇腹部223が伸縮することにより、図示下方の基部221を垂直方向に移動可能とすることもできる。この態様では、インク貯留部225内のインク量の変動に関わらず、サブタンク22の高さ位置を常に一定とすることができるため、その固定側の基部222にインクの出口となるインク排出路226を設けるようにすれば、出口側の高さが不変となることで、ヘッド部1側との接続構造が簡易化できる利点もある。
【0068】
この場合も、移動側となる基部221に、上記と同様に遮蔽板229と検出手段4を配置し、図示しない制御部の制御によってインク補給弁23を開閉制御することで、サブタンク22の重心位置が変わらないように保つことが好ましい。
【0069】
一方、サブタンク22を、蛇腹部223の伸縮方向が水平方向となるように配置する場合、図6に示すように、一方の基部(図示例では基部222)をプリンタ本体に固定し、インク貯留部225に貯留されるインク量に応じて蛇腹部223が伸縮することにより、他方の基部(図示例では基部221)が水平方向に移動可能とされる。
【0070】
このようにサブタンク22を水平方向に伸縮可能となるように配置する態様では、インク貯留部225内のインク量が変化して蛇腹部223が伸縮しても、サブタンク22の重心位置は変わることがないため、記録ヘッド11へ供給されるインク圧は変動することはなく、サブタンクとしての機能をより精度良く発揮させることができる。
【0071】
しかも、万一、メインタンク21とサブタンク22の間においてインク中に気泡が混入した場合でも、サブタンク22のインク貯留部225内の上部にその気泡aが溜まることになるが、気泡aは蛇腹部223の上方に位置する大径部223aと小径部223bとの間にとどまり、インク排出路226が設けられている基部222側へは移動しにくく、記録ヘッド11へ気泡が混入した状態のインクが供給されてしまう不具合は生じ難くなる。この効果をより顕著にするためには、インク排出路226のインク貯留部225内に臨む一端は、基部222の垂直方向で可及的下方に位置させることが好ましい。
【0072】
また、固定側の基部222にインクの出口となるインク排出路226を設けるようにすれば、出口側の位置が不変となるため、ヘッド部1側との接続構造も簡易化できる利点もある。
【0073】
更に、この場合も、図6に示すように、移動側の基部221に、図1と同様の遮蔽板229及び検出手段4を配置し、図示しない制御部の制御によってインク補給弁23を開閉制御することで、サブタンク22内のインク量を一定に保つように制御可能とすることが好ましい。
【0074】
次に、このインクジェットプリンタ100におけるヘッド部1のダンパー12の構成について更に詳細に説明する。図7はダンパー12の全体斜視図、図8はその断面図である。
【0075】
ダンパー12は、いわゆる提灯形状に形成されており、ここでは、両端にそれぞれ設けられた基部121と122との間を、図示しないリング状フレームによって形作られた大径部123aと、各大径部123aの間で内側に折り込まれてヒダを形成している小径部123bとが交互に形成されて蛇腹状とされた膜材(以下、蛇腹部という。)123によって連接して形成されてなる。この蛇腹部123によって、ダンパー12は矢視する伸縮方向に沿って伸縮可能に構成されている。
【0076】
図示下方に位置する基部121には、一端がインク供給部2に連通する配管3と接続してインクが導入されるインク導入路124が形成され、その他端は蛇腹部123内のインク貯留部125に臨んでいる。また、図示上方に位置する基部122には、一端が記録ヘッド11と連通し、他端が蛇腹部123内のインク貯留部125に臨んで、該インク貯留部125内のインクを記録ヘッド11へ導出するインク排出路126が形成されている。従って、インク供給部2から配管3を介して流通するインクは、インク導入路124からダンパー12のインク貯留部125内に貯留される。
【0077】
ダンパー12内において伸縮方向の端部に位置する各基部121、122のインク貯留部125に臨む内面には、該インク貯留部125に向けて突出する突部127、128がそれぞれ設けられており、本発明において好ましい態様を示している。この突部127、128は、図9に示すように、インク貯留部125内のインクが排出されて蛇腹部123が最も収縮した状態の時に、該蛇腹部123の収縮時の厚みdによって各基部121、122の間に形成される内部空間(インク貯留部125)を実質的に埋めるように、その形状及び突出量が設定されている。これにより、インク入れ替え等のためにダンパー12内のインクを全て排出する必要が生じた場合、ダンパー12内の残留インク量を限りなく0に近づけることができ、インク入れ替えの効率化を図ることができる。
【0078】
この突部は、図示するように各基部121、122にそれぞれ設けられるものに限らず、蛇腹部123の収縮時に各基部121、122の間の内部空間を実質的に埋めるように突出形成されるものであれば、いずれか一方のみに形成されていてもよい。
【0079】
このダンパー12の蛇腹部123に用いられる膜材の材質には、ガス透過性及び水蒸気透過性が低いことが必要である。すなわち、一般に、インク中のガスの溶け込み量が1cc/リットルを超えると、記録ヘッドにおける気泡混入によるインクの出射不良を引き起こすおそれが出てくるため、インクの品質保証期間が短くなる。また、水蒸気の透過量が多くなると、インク中の水分が蛇腹部123から外部に漏れ出し、インク粘度の変化による出射不良や画像濃度の変動をもたらすおそれが出てくるため、水蒸気の透過量は極力少なくする必要がある。
【0080】
具体的には、蛇腹部123に用いられる膜材のガス透過性は、2cc/m2/day以下であることが好ましく、また、水蒸気透過性は、2cc/m2/day以下であることが好ましい。ガス透過性及び水蒸気透過性の値がこれを超えると、蛇腹部123を通してのインクへの空気の溶け込み量及びインクからの水分の透過量が多くなり、インク品質を維持する上で好ましくない。
【0081】
なお、ガス透過性の測定法は、JIS K7126による。また、水蒸気透過性の測定法は、JIS K7129 A法6.2(2)による。
【0082】
蛇腹部123に用いられる膜材には、可撓性樹脂フィルム(可撓性樹脂シートを含む)を用いることができる。このような可撓性樹脂フィルムに用いられる樹脂としては、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、テフロン(登録商標)、サラン、塩化ビニル、PVA、ポリプロピレン、ナイロン、PET等が挙げられる。中でも、塩素フリーでフィルム成形し易く、且つ、必要十分なガス水蒸気透過阻止性のある低密度ポリエチレンが好ましい。
【0083】
更に、蛇腹部123はインク耐性を有することが好ましい。インク耐性を付与する手段は、例えばフィルム素材中に脂肪酸類が含まれないようにすることである。脂肪酸がインク中に溶け込んでしまい、インク中の成分が結晶化して沈降を起こしたり、変質等の不具合を引き起こすことを防止するためである。
【0084】
また、蛇腹部123の内面に、インク耐性が高いフッ素樹脂をコーティングしてもよい。
【0085】
蛇腹部123は多層のフィルムにより形成することもできる。この場合、いずれかの層のフィルムが、上記ガス透過性及び水蒸気透過性を満足していればよく、各層を機能分化させることができる。例えば、図5に示すように、表面がインクと直に接するインク接液層2aには、ガス透過性や水蒸気透過性よりもインク耐性を優先させ、それに隣接するバリア層2bに上記ガス透過性や水蒸気透過性の低いフィルムを用いることができる。
【0086】
この場合、バリア層2bはインク耐性を考慮する必要はなく、ガス透過性や水蒸気透過性の低い点のみに着目してフィルム素材を選択することができる。
【0087】
このバリア層2bとして好ましいフィルムとしては、フッ素樹脂、酢酸エチル共重合体(その鹸化物、例えばEVOH、ポバール等を含む)又は塩化ビニリデン共重合体(少量の塩化ビニルを含む)から選ばれる可撓性樹脂フィルムが挙げられる。
【0088】
また、このバリア層2bによって蛇腹部123のガス透過性や水蒸気透過性を低くすることができるため、インク接液層2aには、インク耐性のみに着目した素材とすることができる。このインク接液層2aは、上記と同様の理由で、そのフィルム素材中に脂肪酸類が含まれないことが好ましく、具体的には、フィルム素材として柔軟で安価であることからポリエチレンが挙げられ、また、インク耐性が高いフッ素樹脂が挙げられる。
【0089】
図5において、蛇腹部123の中間層に相当するバリア層2bの外側には、例えばナイロン、PET等からなる補強層2cが設けられているが、補強層2cは必要に応じて設ければよく、また、この補強層2cは、インク接液層2aとバリア層2bとの間に介在されていてもよい。
【0090】
また、バリア層2bに金属膜(例えばアルミ箔等)、蒸着膜(例えばアルミ蒸着、シリカ蒸着、アルミナ蒸着等)等を用いることにより、高いガス透過阻止性及び水蒸気透過阻止性を付与することもできる。
【0091】
多層フィルムは、多層共押出法などにより製膜する方法が一般的であるが、特に限定されるわけではない。
【0092】
かかるダンパー12は、蛇腹部123の伸縮方向がキャリッジの走査方向(主走査方向)と交叉する方向となるように該キャリッジに取付けられる。
【0093】
キャリッジが主走査方向に往復移動する際、インク貯留部125内のインクに加速度が掛かると、キャリッジの往復動作時の配管3内のインクの加速度により発生する圧力変動で、インク貯留部125内に配管3よりインクが流入もしくはインクが流出するが、ダンパー12を、蛇腹部123の伸縮方向がキャリッジの走査方向(主走査方向)と交叉する方向に配置することで、キャリッジの往復動作時に、そのインク貯留部125を形成している蛇腹部123が伸縮することにより、かかる圧力変動を吸収し、ダンパーとしての機能を効果的に果たす。
【0094】
このような効果をより顕著とするためには、ダンパー12の伸縮方向がキャリッジの走査方向と直交する方向となるように配置することがより好ましい。
【0095】
ダンパー12をキャリッジに取付ける際、例えば、図7における図示下方の基部121を取付け枠7によってキャリッジに固定し、図示上方の基部122がインク貯留部125に貯留されるインク量に応じて垂直方向に移動可能とすることができる。この場合、ダンパー12の蛇腹部123内には、該蛇腹部123を伸張させる方向に一定の力で付勢する図示しないコイルばねが設けられており、このコイルばねによって発生される負圧により、ダンパー12の内部にインクが満たされるようになっている。
【0096】
すなわち、インク貯留部125内のインク量が減少するに伴って、蛇腹部123が収縮するが、ダンパー12内のコイルばねが蛇腹部123を伸張させる方向に付勢していることにより、蛇腹部123内には負圧が発生することとなり、この負圧によりインクをダンパー12内に引き込む。これにより、ダンパー12の伸縮による高さ位置をほとんど変化させずに済む。
【0097】
なお、取付け枠7には、ダンパー12をその両端から挟み付けるように対向する支持板71、72が一体に形成されており、図示上方の支持板71には、一部に切り欠き72が形成されている。基部122には、この切り欠き72を通って案内板129が立設されており、蛇腹部123の横方向の挙動を切り欠き72が案内板129をその両面から支持することによって抑え、伸縮動作を円滑に案内すると共に、蛇腹部123の横揺れによるダンパー効果を効率良く発揮できるようになっている。
【0098】
ダンパー12は、以上のように、蛇腹部123の伸縮方向がキャリッジの走査方向と交叉する方向に配置されれば、蛇腹部123の横揺れ作用によってダンパー機能を効果的に発揮することができるが、更にその伸縮方向がキャリッジの走査方向と交叉し且つ水平方向となるように配置されることが好ましい。すなわち、ダンパー12を水平方向に伸縮可能となるように配置すれば、インク貯留部125内のインク量が変化してもダンパー12の重心位置は変わることがなく、記録ヘッド11へ供給されるインク圧に変動が生じるおそれがないためである。
【0099】
また、かかるダンパー12は、サブタンクとしての機能を同時に果たすことも可能であり、ダンパー12によってサブタンクを兼用することもできる。
【0100】
図10は、サブタンクを兼用するダンパー12’を設けたインクジェットプリンタ200の主要構成を示す模式図である。図1と同一構成については同一符号を付してある。ここで、ダンパー12’は、蛇腹部123の伸縮方向がキャリッジの走査方向と交叉するように配置される。
【0101】
同図に示すように、インク供給部2のメインタンク21のインクは、配管24、インク補給弁23及び配管25を介して、ヘッド部1のダンパー12’に直接供給される。ダンパー12’は、記録ヘッド11と同一のキャリッジに搭載され、主走査方向に沿って往復移動し、その際の加速度による記録ヘッド11へ供給されるインクの圧力変動を緩和するように機能すると同時に、メインタンク21内のインク残量に関わらず、記録ヘッド11へ供給されるインク圧を一定化し、サブタンクとしても機能する。従って、インクジェットプリンタにおいてサブタンクを別途設ける必要がなくなる。
【0102】
これにより、部品点数の削減化、プリンタ本体の小型化を図り得ると共に、サブタンクとダンパーとの双方を設ける場合に比べ、インク供給配管の経路を短縮化することができ、コストダウンを図ることが可能となる。また、インク供給配管の短縮化が図れることにより、配管の管壁からインク中に空気が溶け込むことによる不具合や、管壁からインク中の水分が蒸発してしまうことによる不具合を減少させることもできるようになる。
【0103】
図11〜図13に、サブタンクを兼用するダンパー12’の好ましい態様を示す。ここで、図7、図8と同一符号は同一構成を示しており、詳細な説明は省略する。
【0104】
サブタンクを兼用するダンパー12’は、水頭差によるインク圧を与えないように、記録ヘッド11のノズル面11aよりも下方に配置されている。なお、このサブタンクを兼用するダンパー12’には、ダンパー12内に設けられている図示しないコイルばねは設けられていない。
【0105】
このダンパー12’の配置態様には、蛇腹部123の伸縮方向がキャリッジの走査方向と交叉する方向であり、且つ、蛇腹部123の伸縮方向が垂直方向となるように配置される態様と、水平方向となるように配置される態様とがある。
【0106】
サブタンクを兼用するダンパー12’を、蛇腹部123の伸縮方向が垂直方向となるように配置する場合、図11に示すように、図示下方の基部121側をキャリッジに固定し、インク貯留部125に貯留されるインク量に応じて蛇腹部123が伸縮することにより、図示上方の基部122を垂直方向に移動可能とすることができる。この場合、図示するように移動側の基部122から立設する案内板129を間に挟むように投光部61と受光部62とからなる検出手段6を設け、この検出手段6が案内板129の位置を検出した結果に基づいてダンパー12’へのインク供給を制御することが好ましい。
【0107】
すなわち、インク貯留部125内のインク量が減少するに伴って蛇腹部123が収縮し、上方の基部122の高さ位置が下がることによって、案内板129が検出手段6の検出範囲を外れ、投光部61からの検出光が受光部62で検出されることになる。この検出のタイミングで、図示しない制御部が図10に示すインク補給弁23を開制御することで、メインタンク21からダンパー12’のインク貯留部125内へインクを補給し、ダンパー12’の高さ位置を復帰させる。これにより、ダンパー12’の伸縮による高さ位置をほとんど変化させずに済むため、サブタンクとして必要な条件の一つである重心位置がインク量によって変わらない条件を満足させることができ、これにより記録ヘッド11へ供給されるインク圧に大きな変動をもたらすおそれはない。従って、ダンパー12’によってサブタンクの機能を果たすことができる。
【0108】
このメインタンク21からダンパー12’へのインクの供給は、インクの自由落下又は図示しないポンプによる送液によって行うことができる。
【0109】
なお、検出手段6は、投光部61と受光部62からなる非接触式の光学式センサに代えて、マイクロスイッチ等の接触式のセンサを用いるようにしてもよい。
【0110】
同じくダンパー12’を、蛇腹部123の伸縮方向が垂直方向となるように配置する場合、図11の態様とは上下を逆にして、図示上方の基部122をキャリッジに固定し、インク貯留部125に貯留されるインク量に応じて蛇腹部123が伸縮することにより、図示下方の基部121を垂直方向に移動可能とすることもできる。この態様では、インク貯留部125内のインク量の変動に関わらず、ダンパー12’の高さ位置を常に一定とすることができるため、その固定側の基部122にインクの出口となるインク排出路126を設けるようにすれば、出口側の高さが不変となることで、記録ヘッド11との接続構造が簡易化できる利点もある。
【0111】
この場合、移動側となる基部121に、案内板129と検出手段6を配置し、図示しない制御部の制御によってインク補給弁23を開閉制御することで、ダンパー12’の重心位置が変わらないように保つことが好ましい。
【0112】
一方、ダンパー12’を、蛇腹部123の伸縮方向が水平方向となるように配置する場合、図13に示すように、一方の基部(図示例では基部122)をキャリッジに固定し、インク貯留部125に貯留されるインク量に応じて蛇腹部123が伸縮することにより、他方の基部(図示例では基部121)が水平方向に移動可能とされる。
【0113】
サブタンクは、メインタンク21内のインク残量に関わらず、記録ヘッド11へ供給されるインク圧(記録ヘッド11のインク背圧)を一定にするように機能する必要があり、このためにはインクを貯留した状態でサブタンクの重心位置が変わらないことが必要である。サブタンクを兼用するダンパー12’も、蛇腹部123の伸縮方向がキャリッジの走査方向と交叉し且つ水平方向となるように配置されることで、内部のインク量に関わらず重心位置を一定化でき、サブタンクとして効果的に機能させることが可能となるため、サブタンクを兼用するダンパー12’として、より好ましい態様である。
【0114】
しかも、万一、メインタンク21とダンパー12’の間においてインク中に気泡が混入した場合でも、ダンパー12’のインク貯留部125内の上部にその気泡aが溜まることになるが、気泡aは蛇腹部123の上方に位置する大径部123aと小径部123bとの間にとどまり、インク排出路126が設けられている基部122側へは移動しにくく、記録ヘッド11へ気泡が混入した状態のインクが供給されてしまう不具合は生じ難くなる。この効果をより顕著にするためには、インク排出路126のインク貯留部125内に臨む一端は、基部122の垂直方向で可及的下方に位置させることが好ましい。
【0115】
また、固定側の基部122にインクの出口となるインク排出路126を設けるようにすれば、出口側の位置が不変となるため、記録ヘッド11との接続構造も簡易化できる利点もある。
【0116】
更に、この場合も、図13に示すように、移動側の基部121に、図11と同様の案内板129及び検出手段6を配置し、図示しない制御部の制御によってインク補給弁23を開閉制御することで、ダンパー12’内のインク量を一定に保つように制御可能とすることが好ましい。
【0117】
かかるサブタンクを兼用するダンパー12’は、記録ヘッド11に対してインク背圧を一定とするため、記録ヘッド11のノズル面11aよりも下方に配置されることが好ましい。
【0118】
以上説明したサブタンクを兼用するダンパー12’を用いたインクジェットプリンタにおいては、検出手段6による伸縮位置の検出及びインク補給弁23を開閉することによるインク供給路の開閉は、キャリッジが停止している時に行うことが好ましい。キャリッジ走査中はキャリッジの加減速により配管3よりインクが流入もしくは流出して蛇腹部123が伸縮するため、記録ヘッド11のインク消費分を補給する目的でインク貯留部125内のインク量を検知するには、誤差を多く含んでおり、不適切なためである。
【0119】
また、サブタンクを兼用するダンパー12’のインク貯留量は、プリンタにおいて記録可能な最大画像を記録するために必要なインク量よりも大きいことが好ましい。これにより、最大画像を記録する間、ダンパー12’へインク供給することが必要なくなり、記録ヘッド11に対する圧力変動に起因する画像品質の低下を防ぐことができるようになると共に、1枚の画像を記録する間にキャリッジを停止して、ダンパー12’にインクを供給する必要がなくなり、画像記録時間の増大を防止することができる。
【0120】
なお、以上説明したインクジェットプリンタ100、200は、記録ヘッド11がキャリッジに設けられて主走査方向に往復移動することにより画像記録を行うものであるが、以上説明したサブタンク22は、記録ヘッドが記録媒体の幅方向に亘る長さを有する長尺状のライン型ヘッドであって、このライン型ヘッドがプリンタ本体に対して固定状に設けられるインクジェットプリンタにも同様に適用することができる。
【0121】
かかるライン型ヘッドを備えたインクジェットプリンタの場合、キャリッジが主走査方向に往復移動する構成は存在しないため、ダンパー構造は不要となり、図14に示すように、インク供給部2のサブタンク22からは、ダンパーを介することなく配管3を介してライン型ヘッド11’にインクが供給される構成となる。この場合も、サブタンク22はライン型ヘッド11のノズル面11a’よりも下方に配置される。
【0122】
【発明の効果】
本発明によれば、内部容積が大きく且つコンパクトなサブタンクを備えたインクジェットプリンタを提供することができる。
【0123】
また、本発明によれば、ダンパーがサブタンクの機能をも兼備することにより、メインタンクから記録ヘッドへのインク供給配管量が削減化されたインクジェットプリンタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタの主要部の構成を示す模式図
【図2】サブタンクの全体斜視図
【図3】サブタンクの断面図
【図4】サブタンクの収縮した状態を示す断面図
【図5】蛇腹部を構成する多層フィルムの構成図
【図6】サブタンクを水平方向に配置した状態を示す断面図
【図7】ダンパーの全体斜視図
【図8】ダンパーの断面図
【図9】ダンパーの収縮した状態を示す断面図
【図10】サブタンクを兼用するダンパーを備えたインクジェットプリンタの主要部の構成を示す模式図
【図11】サブタンクを兼用するダンパーの全体斜視図
【図12】サブタンクを兼用するダンパーの断面図
【図13】サブタンクを兼用するダンパーを水平方向に配置した状態を示す断面図
【図14】ライン型ヘッドを備えたインクジェットプリンタの主要部の構成を示す模式図
【符号の説明】
1:ヘッド部
11:記録ヘッド
11’:ライン型ヘッド
11a、11a’:ノズル面
12:ダンパー
12’:サブタンクを兼用するダンパー
121、122:基部
123:蛇腹部
123a:大径部
123b:小径部
124:インク導入路
125:インク貯留部
126:インク排出路
127、128:突部
129:案内板
13:配管
2:インク供給部
21:メインタンク
22:サブタンク
221、222:基部
223:蛇腹部
223a:大径部
223b:小径部
224:インク導入路
225:インク貯留部
226:インク排出路
227、228:突部
229:遮蔽板
23:インク補給弁
24、25:配管
3:配管
4、6:検出手段
41、61:投光部
42、62:受光部
5、7:取付け枠
51、52、71、72:支持板
53、73:切り欠き
Claims (18)
- 記録媒体に向けてインクを吐出する多数のノズルが設けられた記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに供給されるインクを貯留するメインタンクと、
前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間でインクを一旦貯留し、前記メインタンクのインク残量に関わらずに前記記録ヘッドに供給されるインク圧を一定とするためのサブタンクとを備え、前記メインタンク及び前記サブタンクが前記記録ヘッドから離間して設けられたインクジェットプリンタであって、
前記サブタンクは、インク貯留部が伸縮可能な蛇腹状に形成されてなり、
前記サブタンクにおける伸縮方向の一端内面及び/又は他端内面に、前記インク貯留部が最も収縮した状態の時にその内部空間を実質的に埋める突部が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 前記サブタンクの一端の位置を検出する検出手段と、前記サブタンクへのインク供給路を開閉する開閉手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて前記開閉手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
- 記録媒体に向けてインクを吐出する多数のノズルが設けられた記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに供給されるインクを貯留するメインタンクと、
前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間でインクを一旦貯留し、前記メインタンクのインク残量に関わらずに前記記録ヘッドに供給されるインク圧を一定とするためのサブタンクとを備え、前記メインタンク及び前記サブタンクが前記記録ヘッドから離間して設けられたインクジェットプリンタであって、
前記サブタンクは、インク貯留部が伸縮可能な蛇腹状に形成されてなり、
前記サブタンクの一端の位置を検出する検出手段と、前記サブタンクへのインク供給路を開閉する開閉手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて前記開閉手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 前記サブタンクは、その伸縮方向が垂直方向となるように配置されることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェットプリンタ。
- 前記サブタンクは、下部が固定され、上部が垂直方向に伸縮可能であることを特徴とする請求項4記載のインクジェットプリンタ。
- 前記サブタンクは、上部が固定され、下部が垂直方向に伸縮可能であることを特徴とする請求項4記載のインクジェットプリンタ。
- 前記上部にインクの出口が設けられていることを特徴とする請求項6記載のインクジェットプリンタ。
- 前記サブタンクは、その伸縮方向が水平方向となるように配置されることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェットプリンタ。
- 前記サブタンクは、前記記録ヘッドのノズル面よりも下方に配置されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
- 記録媒体に向けてインクを吐出する多数のノズルが設けられ、主走査方向に沿って往復移動可能なキャリッジ上に配設された記録ヘッドと、前記キャリッジとは別体に設けられ、前記記録ヘッドに供給されるインクを貯留するメインタンクと、
前記キャリッジ上に設けられ、前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間でインクを一旦貯留し、前記キャリッジの主走査方向の往復移動に伴う圧力変動を緩和することにより前記記録ヘッドに供給されるインク圧を一定化するためのダンパーとを備えたインクジェットプリンタであって、
前記ダンパーは、インク貯留部が伸縮可能な蛇腹状に形成されると共に、その伸縮方向が前記キャリッジの走査方向と交叉する方向となるように配置されてなり、
前記ダンパーにおける伸縮方向の一端内面及び/又は他端内面に、前記インク貯留部が最も収縮した状態の時にその内部空間を実質的に埋める突部が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 前記ダンパーは、その伸縮方向が水平方向となるように配置されることを特徴とする請求項10記載のインクジェットプリンタ。
- 記録媒体に向けてインクを吐出する多数のノズルが設けられ、主走査方向に沿って往復移動可能なキャリッジ上に配設された記録ヘッドと、前記キャリッジとは別体に設けられ、前記記録ヘッドに供給されるインクを貯留するメインタンクと、
前記キャリッジ上に設けられ、前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間でインクを一旦貯留し、前記キャリッジの主走査方向の往復移動に伴う圧力変動を緩和することにより前記記録ヘッドに供給されるインク圧を一定化するためのダンパーとを備えたインクジェットプリンタであって、
前記ダンパーは、インク貯留部が伸縮可能な蛇腹状に形成されると共に、その伸縮方向が前記キャリッジの走査方向と交叉する方向となるように配置されてなり、
前記ダンパーは、前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間でインクを一旦貯留し、前記メインタンクのインク残量に関わらずに前記記録ヘッドに供給されるインク圧を一定とするためのサブタンクを兼用すると共に、
前記サブタンを兼用したダンパーにおける伸縮方向の一端内面及び/又は他端内面に、前記インク貯留部が最も収縮した状態の時にその内部空間を実質的に埋める突部が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 前記サブタンクを兼用したダンパーの一端の位置を検出する検出手段と、前記ダンパーへのインク供給路を開閉する開閉手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて前記開閉手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項12記載のインクジェットプリンタ。
- 記録媒体に向けてインクを吐出する多数のノズルが設けられ、主走査方向に沿って往復移動可能なキャリッジ上に配設された記録ヘッドと、前記キャリッジとは別体に設けられ、前記記録ヘッドに供給されるインクを貯留するメインタンクと、
前記キャリッジ上に設けられ、前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間でインクを一旦貯留し、前記キャリッジの主走査方向の往復移動に伴う圧力変動を緩和することにより前記記録ヘッドに供給されるインク圧を一定化するためのダンパーとを備えたインクジェットプリンタであって、
前記ダンパーは、インク貯留部が伸縮可能な蛇腹状に形成されると共に、その伸縮方向が前記キャリッジの走査方向と交叉する方向となるように配置されてなり、
前記ダンパーは、前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間でインクを一旦貯留し、前記メインタンクのインク残量に関わらずに前記記録ヘッドに供給されるインク圧を一定とするためのサブタンクを兼用すると共に、
前記サブタンクを兼用したダンパーの一端の位置を検出する検出手段と、前記ダンパーへのインク供給路を開閉する開閉手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて前記開閉手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 前記サブタンクを兼用したダンパーは、その伸縮方向が水平方向となるように配置されることを特徴とする請求項12、13又は14記載のインクジェットプリンタ。
- 前記サブタンクを兼用したダンパーは、前記記録ヘッドのノズル面よりも下方に配置されることを特徴とする請求項12〜15のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
- 前記検出手段による検出及び前記開閉手段によるインク供給路の開閉を、前記キャリッジの停止時に行うことを特徴とする請求項12〜16のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
- 前記サブタンクを兼用したダンパーのインク貯留量は、プリンタにおいて記録可能な最大画像を記録するために必要なインク量よりも大きいことを特徴とする請求項12〜17のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
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---|---|---|---|
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