JP4378881B2 - プリントシステム、画像形成装置、およびセンタ側データ処理装置 - Google Patents

プリントシステム、画像形成装置、およびセンタ側データ処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はプリントシステムに関し、より詳しくは、ID(識別番号)コードを伴ったジョブの指示によってプリント動作(コピー動作を含む。この明細書を通して同様。)を行うプリントシステムおよび画像形成装置に関する。
【0002】
また、この発明の目的は、ユーザ側データ処理装置および画像形成装置と通信回線を通して接続され、ユーザ側データ処理装置からのジョブの指示によって画像形成装置にプリント動作を行わせるセンタ側データ処理装置に関する。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
省資源を奨励する近年の一般的傾向から、プリンタは、普通紙よりも再利用紙(片面プリント済みで、残るもう1面だけが使用できるもの)を優先して選択してプリント動作を行うようになっていることが多い。このため、プリンタが或るジョブに関して何らかの都合で普通紙を選択してプリント動作を行った後、同じIDコードを伴ったジョブの指示によって追加のプリント動作を行う場合であっても、再利用紙を選択してプリント動作を行うことがある。この結果、例えば会社で複数部数の会議資料(プリント束)を用意しようとする場合、先のプリント動作によって得られた何部かの資料が普通紙を用いたもの、後のプリント動作によって得られた何部かの資料が再利用紙を用いたものになるため、それらが同じ会議で使用されると、用紙の種類が異なっているせいで見栄えが悪いという問題がある。
【0004】
そこで、この発明の目的は、同じIDコードを伴ったジョブの指示によってプリント動作を行う場合、同じ出来上がり状態を得ることができるプリントシステムおよび画像形成装置を提供することにある。
【0005】
また、この発明の目的は、ユーザ側データ処理装置および画像形成装置と通信回線を通して接続され、ユーザ側データ処理装置からの同じIDコードを伴ったジョブの指示によって画像形成装置がプリント動作を行う場合、同じ出来上がり状態が得られるように働くセンタ側データ処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載のプリントシステムは、与えられたジョブの指示によってプリント動作を行うプリント手段を備えたプリントシステムであって、第1のジョブにこのジョブを識別するための第1のIDコードを割り当てる割当手段と、それぞれ所定の属性を有する用紙が供給される複数の給紙口と、各用紙属性に対して予め定められた優先順位に従って上記給紙口を選択する選択手段と、上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶する属性メモリと、第2のジョブに伴って第2のIDコードを入力するための入力手段と、上記第1のIDコードと第2のIDコードとを比較する比較手段とを備え上記プリント手段は、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき上記第2のジョブによるプリント動作を、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された用紙属性を有する用紙が供給される給紙口を用いて行い、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一でないと判定したとき、上記第2のジョブによるプリント動作を、当該第2のジョブによるプリント実行時に前記選択手段により選択された給紙口を用いて行うことを特徴とする。
【0007】
この請求項1のプリントシステムでは、複数の給紙口にそれぞれ所定の属性を有する用紙が用意される。プリント動作についての第1のジョブが与えられたとき、割当手段が第1のジョブにこのジョブを識別するための第1のIDコードを割り当てる。選択手段が各用紙属性に対して予め定められた優先順位に従って上記給紙口を選択する。プリント手段は、その選択された給紙口を通して供給される用紙を用いて、上記第1のジョブによるプリント動作を行う。これに伴って、属性メモリは上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶する。この後、プリント動作についての第2のジョブが与えられたとき、入力手段によってその第2のジョブに伴って第2のIDコードが入力されるものとする。すると、比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとを比較する。そして、上記プリント手段は、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき上記第2のジョブによるプリント動作を、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された用紙属性を有する用紙が供給される給紙口を用いて行う。一方、上記プリント手段は、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一でないと判定したとき、上記第2のジョブによるプリント動作を、当該第2のジョブによるプリント実行時に前記選択手段により選択された給紙口を用いて行う
【0008】
例えば再利用紙が供給される給紙口と、普通紙が供給される給紙口とが設けられ、本来再利用紙の方が普通紙よりも優先して選択されるようになっているものとする。ここで、プリント手段が或るジョブに関して何らかの都合で普通紙を選択してプリント動作を行った後、同じIDコードを伴ったジョブの指示によって追加のプリント動作を行う場合は、普通紙を選択してプリント動作を行うことになる。この結果、例えば会社で複数部数の会議資料(プリント束)を用意しようとする場合、先のプリント動作によって得られた何部かの資料と後のプリント動作によって得られた何部かの資料とがいずれも普通紙を用いたもの、つまり同じ出来上がり状態になる。したがって、見栄えが良くなる。
【0009】
請求項2に記載のプリントシステムは、請求項1に記載のプリントシステムにおいて、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一ではないと判定したとき、上記プリント手段上記第2のジョブによるプリント動作に伴って、上記属性メモリは上記第2のIDコードとその第2のジョブによるプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶することを特徴とする。
【0010】
この請求項2のプリントシステムでは、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一ではないと判定したとき、上記プリント手段上記第2のジョブによるプリント動作に伴って、上記属性メモリは上記第2のIDコードとその第2のジョブによるプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶する。この後、プリント動作についての第3のジョブが与えられたとき、入力手段によってその第3のジョブに伴って第3のIDコードが入力されるものとする。すると、比較手段が上記第1、第2のIDコードと第3のIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1、第2のIDコードのいずれかと第3のIDコードとが同一であると判定したとき、プリント手段は上記第3のジョブによるプリント動作を、そのIDコードが一致した前回のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された給紙口の用紙属性に基づいて行う。この後、プリント動作についての第4のジョブが与えられたとき、入力手段によってその第4のジョブに伴って第4のIDコードが入力されるものとする。すると、比較手段が上記第1、第2、第3のIDコードと第4のIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1、第2、第3のIDコードのいずれかと第4のIDコードとが同一であると判定したとき、プリント手段は上記第4のジョブによるプリント動作を、そのIDコードが一致した前回のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された給紙口の用紙属性に基づいて行う。さらにこの後、プリント動作についての第5のジョブが与えられたとき、入力手段によってその第5のジョブに伴って第5のIDコードが入力されるものとする。すると、比較手段が上記第1、第2、第3、第4のIDコードと第5のIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1、第2、第3、第4のIDコードのいずれかと第5のIDコードとが同一であると判定したとき、プリント手段は上記第5のジョブによるプリント動作を、そのIDコードが一致した前回のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された給紙口の用紙属性に基づいて行う。このように、プリント動作についての第Nのジョブが与えられたとき、入力手段によってその第Nのジョブに伴って第NのIDコードが入力されると、比較手段が第1、第2、…、第(N−1)のIDコードと第NのIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1、第2、…、第(N−1)のIDコードのいずれかと第NのIDコードとが同一であると判定したとき、プリント手段は上記第Nのジョブによるプリント動作を、そのIDコードが一致した前回のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された給紙口の用紙属性に基づいて行う。
【0011】
このように、このプリントシステムでは、プリント動作についてのジョブに伴って新たなIDコードが入力されたとき、そのジョブについてのIDコードとそのジョブによるプリント動作時に選択された給紙口の用紙属性とが関連付けて属性メモリに記憶される。この後、プリント動作についてのジョブに伴って前回のIDコードと同じIDコードが入力されたとき、プリント手段はそのジョブによるプリント動作を、そのIDコードが一致した前回のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された給紙口の用紙属性に基づいて行うことができる。したがって、前回のプリント動作によって得られたプリントと今回のプリント動作によって得られたプリントが、同じ出来上がり状態になる。したがって、見栄えが良くなる。
【0012】
請求項3に記載のプリントシステムは、請求項1に記載のプリントシステムにおいて、複数の排紙口と、上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に選択された排紙口とを関連付けて記憶する排紙口メモリを備え、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき、上記プリント手段は上記第2のジョブによるプリント動作を行って、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記排紙口メモリに記憶された排紙口にプリントを排出することを特徴とする。
【0013】
この請求項3のプリントシステムでは、プリント動作についての第1のジョブが与えられたとき、割当手段が第1のジョブにこのジョブを識別するための第1のIDコードを割り当てる。プリント手段は上記第1のジョブによるプリント動作を行って、複数の排紙口のいずれかにプリントを排紙する。これに伴って、排紙口メモリは上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に選択された排紙口とを関連付けて記憶する。この後、プリント動作についての第2のジョブが与えられたとき、入力手段によってその第2のジョブに伴って第2のIDコードが入力されるものとする。すると、比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき、プリント手段は上記第2のジョブによるプリント動作を行って、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記排紙口メモリに記憶された排紙口にプリントを排出する。
【0014】
したがって、同じIDコードを伴ったジョブの指示によって得られたプリントは同じ排紙口に排出される。つまり、用紙の種類も揃えておけば、同じ出来上がり状態のプリントが同じ排紙口に排出される。ユーザは同じ排紙口に排出されたプリントだけを取れば良い。したがって、プリントの取り扱いが容易になる。
【0015】
請求項4に記載のプリントシステムは、請求項1に記載のプリントシステムにおいて、複数部数のプリントを出力すべきジョブが与えられたとき、用紙の向きをその各部毎に縦横に切り替えて給紙し得る交互給紙手段と、上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に上記交互給紙手段が交互給紙を行ったか否かとを関連付けて記憶する交互給紙メモリを備え、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき、上記交互給紙手段は上記第2のジョブによるプリント動作のための給紙を、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記交互給紙メモリに記憶された内容に応じて行うことを特徴とする。
【0016】
この請求項4のプリントシステムでは、複数部数のプリントを出力すべき第1のジョブが与えられたとき、割当手段が第1のジョブにこのジョブを識別するための第1のIDコードを割り当てる。交互給紙手段は、指示に応じて、用紙の向きを各部毎に縦横に切り替えて給紙する交互給紙と、給紙の向きが一定である定常給紙とのいずれかを行う。プリント手段は、その給紙された用紙を用いて、上記第1のジョブによるプリント動作を行う。交互給紙がされた場合は、排出されたプリントの向きは、給紙の向きに応じて各部毎に縦横に切り替えられた状態となる。一方、給紙の向きが一定である定常給紙がされた場合は、排出されたプリントの向きは、給紙の向きに応じて一定となる。これに伴って、交互給紙メモリは上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に上記交互給紙手段が交互給紙を行ったか否かとを関連付けて記憶する。この後、プリント動作についての第2のジョブが与えられたとき、入力手段によってその第2のジョブに伴って第2のIDコードが入力されるものとする。すると、比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき、上記交互給紙手段は上記第2のジョブによるプリント動作のための給紙を、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記交互給紙メモリに記憶された内容に応じて行う。すなわち、交互給紙手段は、上記第1のジョブによるプリント動作時に交互給紙を行ったときは上記第2のジョブによるプリント動作時に交互給紙を行う一方、上記第1のジョブによるプリント動作時に定常給紙を行ったときは上記第2のジョブによるプリント動作時に定常給紙を行う。そして、プリント手段は、その給紙された用紙を用いて、上記第2のジョブによるプリント動作を行う。
【0017】
この結果、第1のジョブによるプリント動作時に排出されたプリントの向きが各部毎に縦横に切り替えられた状態になっていれば、第2のジョブによるプリント動作時に排出されたプリントの向きも各部毎に縦横に切り替えられた状態になる。一方、第1のジョブによるプリント動作時に排出されたプリントの向きが一定になっていれば、第2のジョブによるプリント動作時に排出されたプリントの向きも一定になる。したがって、プリントの取り扱いが容易になる。
【0018】
請求項5に記載の画像形成装置は、与えられたジョブの指示によってプリント動作を行うプリント手段を備えた画像形成装置であって、それぞれ所定の属性を有する用紙が供給される複数の給紙口と、各用紙属性に対して予め定められた優先順位に従って上記給紙口を選択する選択手段と、第1のジョブに伴って入力された第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶する属性メモリと、第2のジョブに伴って入力された第2のIDコードと上記第1のIDコードとを比較する比較手段とを備え上記プリント手段は、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき上記第2のジョブによるプリント動作を、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された用紙属性を有する用紙が供給される給紙口を用いて行い、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一でないと判定したとき、上記第2のジョブによるプリント動作を、当該第2のジョブによるプリント実行時に前記選択手段により選択された給紙口を用いて行うことを特徴とする。
【0019】
この請求項5の画像形成装置では、複数の給紙口にそれぞれ所定の属性を有する用紙が用意される。プリント動作についての第1のジョブが与えられたとき、選択手段が各用紙属性に対して予め定められた優先順位に従って上記給紙口を選択する。プリント手段は、その選択された給紙口を通して供給される用紙を用いて、上記第1のジョブによるプリント動作を行う。これに伴って、属性メモリは上記第1のジョブに伴って入力された第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶する。この後、プリント動作についての第2のジョブに伴って第2のIDコードが入力されるものとする。すると、比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとを比較する。そして、上記プリント手段は、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき上記第2のジョブによるプリント動作を、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された用紙属性を有する用紙が供給される給紙口を用いて行う。一方、上記プリント手段は、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一でないと判定したとき、上記第2のジョブによるプリント動作を、当該第2のジョブによるプリント実行時に前記選択手段により選択された給紙口を用いて行う。
【0020】
例えば再利用紙が供給される給紙口と、普通紙が供給される給紙口とが設けられ、本来再利用紙の方が普通紙よりも優先して選択されるようになっているものとする。ここで、プリント手段が或るジョブに関して何らかの都合で普通紙を選択してプリント動作を行った後、同じIDコードを伴ったジョブの指示によって追加のプリント動作を行う場合は、普通紙を選択してプリント動作を行うことになる。この結果、例えば会社で複数部数の会議資料(プリント束)を用意しようとする場合、先のプリント動作によって得られた何部かの資料と後のプリント動作によって得られた何部かの資料とがいずれも普通紙を用いたもの、つまり同じ出来上がり状態になる。したがって、見栄えが良くなる。
【0021】
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項5に記載の画像形成装置において、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一ではないと判定したとき、上記プリント手段の上記第2のジョブによるプリント動作に伴って、上記属性メモリは上記第2のIDコードとその第2のジョブによるプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶することを特徴とする。
【0022】
この請求項6の画像形成装置では、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一ではないと判定したとき、上記プリント手段上記第2のジョブによるプリント動作に伴って、上記属性メモリは上記第2のIDコードとその第2のジョブによるプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶する。この後、プリント動作についての第3のジョブに伴って第3のIDコードが入力されるものとする。すると、比較手段が上記第1、第2のIDコードと第3のIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1、第2のIDコードのいずれかと第3のIDコードとが同一であると判定したとき、プリント手段は上記第3のジョブによるプリント動作を、そのIDコードが一致した前回のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された用紙属性に基づいて行う。この後、プリント動作についての第4のジョブが与えられたとき、入力手段によってその第4のジョブに伴って第4のIDコードが入力されるものとする。すると、比較手段が上記第1、第2、第3のIDコードと第4のIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1、第2、第3のIDコードのいずれかと第4のIDコードとが同一であると判定したとき、プリント手段は上記第4のジョブによるプリント動作を、そのIDコードが一致した前回のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された給紙口の用紙属性に基づいて行う。さらにこの後、プリント動作についての第5のジョブが与えられたとき、入力手段によってその第5のジョブに伴って第5のIDコードが入力されるものとする。すると、比較手段が上記第1、第2、第3、第4のIDコードと第5のIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1、第2、第3、第4のIDコードのいずれかと第5のIDコードとが同一であると判定したとき、プリント手段は上記第5のジョブによるプリント動作を、そのIDコードが一致した前回のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された給紙口の用紙属性に基づいて行う。このように、プリント動作についての第Nのジョブが与えられたとき、入力手段によってその第Nのジョブに伴って第NのIDコードが入力されると、比較手段が第1、第2、…、第(N−1)のIDコードと第NのIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1、第2、…、第(N−1)のIDコードのいずれかと第NのIDコードとが同一であると判定したとき、プリント手段は上記第Nのジョブによるプリント動作を、そのIDコードが一致した前回のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された給紙口の用紙属性に基づいて行う。
【0023】
このように、この画像形成装置では、プリント動作についてのジョブに伴って新たなIDコードが入力されたとき、そのジョブについてのIDコードとそのジョブによるプリント動作時に選択された給紙口の用紙属性とが関連付けて属性メモリに記憶される。この後、プリント動作についてのジョブに伴って前回のIDコードと同じIDコードが入力されたとき、プリント手段はそのジョブによるプリント動作を、そのIDコードが一致した前回のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された給紙口の用紙属性に基づいて行うことができる。したがって、前回のプリント動作によって得られたプリントと今回のプリント動作によって得られたプリントが、同じ出来上がり状態になる。したがって、見栄えが良くなる。
【0024】
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項5に記載の画像形成装置において、複数の排紙口と、上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に選択された排紙口とを関連付けて記憶する排紙口メモリを備え、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき、上記プリント手段は上記第2のジョブによるプリント動作を行って、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記排紙口メモリに記憶された排紙口にプリントを排出することを特徴とする。
【0025】
この請求項7の画像形成装置では、プリント動作についての第1のジョブが与えられたとき、プリント手段は上記第1のジョブによるプリント動作を行って、複数の排紙口のいずれかにプリントを排紙する。これに伴って、排紙口メモリは上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に選択された排紙口とを関連付けて記憶する。この後、プリント動作についての第2のジョブに伴って第2のIDコードが入力されるものとする。すると、比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき、プリント手段は上記第2のジョブによるプリント動作を行って、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記排紙口メモリに記憶された排紙口にプリントを排出する。
【0026】
したがって、同じIDコードを伴ったジョブの指示によって得られたプリントは同じ排紙口に排出される。つまり、用紙の種類も揃えておけば、同じ出来上がり状態のプリントが同じ排紙口に排出される。ユーザは同じ排紙口に排出されたプリントだけを取れば良い。したがって、プリントの取り扱いが容易になる。
【0027】
請求項8に記載の画像形成装置は、請求項5に記載の画像形成装置において、複数部数のプリントを出力すべきジョブが与えられたとき、用紙の向きをその各部毎に縦横に切り替えて給紙し得る交互給紙手段と、上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に上記交互給紙手段が交互給紙を行ったか否かとを関連付けて記憶する交互給紙メモリを備え、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき、上記交互給紙手段は上記第2のジョブによるプリント動作のための給紙を、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記交互給紙メモリに記憶された内容に応じて行うことを特徴とする。
【0028】
この請求項8の画像形成装置では、複数部数のプリントを出力すべき第1のジョブが与えられたとき、交互給紙手段は、指示に応じて、用紙の向きを各部毎に縦横に切り替えて給紙する交互給紙と、給紙の向きが一定である定常給紙とのいずれかを行う。プリント手段は、その給紙された用紙を用いて、上記第1のジョブによるプリント動作を行う。交互給紙がされた場合は、排出されたプリントの向きは、給紙の向きに応じて各部毎に縦横に切り替えられた状態となる。一方、給紙の向きが一定である定常給紙がされた場合は、排出されたプリントの向きは、給紙の向きに応じて一定となる。これに伴って、交互給紙メモリは上記第1のジョブに伴って入力された第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に上記交互給紙手段が交互給紙を行ったか否かとを関連付けて記憶する。この後、プリント動作についての第2のジョブに伴って第2のIDコードが入力されるものとする。すると、比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき、上記交互給紙手段は上記第2のジョブによるプリント動作のための給紙を、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記交互給紙メモリに記憶された内容に応じて行う。すなわち、交互給紙手段は、上記第1のジョブによるプリント動作時に交互給紙を行ったときは上記第2のジョブによるプリント動作時に交互給紙を行う一方、上記第1のジョブによるプリント動作時に定常給紙を行ったときは上記第2のジョブによるプリント動作時に定常給紙を行う。そして、プリント手段は、その給紙された用紙を用いて、上記第2のジョブによるプリント動作を行う。
【0029】
この結果、第1のジョブによるプリント動作時に排出されたプリントの向きが各部毎に縦横に切り替えられた状態になっていれば、第2のジョブによるプリント動作時に排出されたプリントの向きも各部毎に縦横に切り替えられた状態になる。一方、第1のジョブによるプリント動作時に排出されたプリントの向きが一定になっていれば、第2のジョブによるプリント動作時に排出されたプリントの向きも一定になる。したがって、プリントの取り扱いが容易になる。
【0030】
なお、請求項5に記載の画像形成装置に対して、プリント動作についてのジョブを指示するための指示手段と、上記ジョブに伴ってそのジョブを識別するためのIDコードを上記画像形成装置へ送れるように、IDコードを入力する入力手段とを備えたユーザ側データ処理装置が通信回線を介して接続されているのが望ましい。
【0031】
このようなユーザ側データ処理装置が接続されていれば、請求項5に記載の画像形成装置に対して通信回線を介して、指示手段によってプリント動作についてのジョブを指示するとともに、入力手段によってそのジョブを識別するためのIDコードを入力することができる。したがって、請求項5に記載の画像形成装置に既述の動作を行わせることができる。
【0032】
請求項9に記載のセンタ側データ処理装置は、プリント動作についてのジョブを指示するとともにそのジョブを識別するためのIDコードを入力し得るユーザ側データ処理装置、および与えられたジョブの指示によってプリント動作を行う画像形成装置とそれぞれ通信回線を介して接続されたセンタ側データ処理装置であって、上記画像形成装置は、それぞれ特定の用紙属性を有する用紙が供給される複数の給紙口と、各用紙属性に対して予め定められた優先順位に従って上記給紙口を選択する選択手段を備えており、ユーザ側データ処理装置からの第1のジョブにこのジョブを識別するための第1のIDコードを割り当てる割当手段と、上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによる画像形成装置のプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶する属性メモリと、上記ユーザ側データ処理装置からの第2のジョブに伴って入力された第2のIDコードと上記第1のIDコードとを比較する比較手段とを備え、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき、上記画像形成装置に上記第2のジョブによるプリント動作を、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された用紙属性を有する用紙が供給される給紙口を用いて行わせ、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一でないと判定したとき、上記画像形成装置に上記第2のジョブによるプリント動作を、当該第2のジョブによるプリント実行時に前記選択手段が選択する給紙口を用いて行わせることを特徴とする。
【0033】
この請求項9のセンタ側データ処理装置では、ユーザ側データ処理装置からプリント動作についての第1のジョブが与えられたとき、割当手段が第1のジョブにこのジョブを識別するための第1のIDコードを割り当てる。また、このセンタ側データ処理装置は、画像形成装置に上記第1のジョブによるプリント動作を行わせる。これに伴って、属性メモリは上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶する。この後、ユーザ側データ処理装置からプリント動作についての第2のジョブが指示され、その第2のジョブに伴って第2のIDコードが入力されるものとする。すると、比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき、このセンタ側データ処理装置は、上記画像形成装置に上記第2のジョブによるプリント動作を、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された用紙属性を有する用紙が供給される給紙口を用いて行わせる。一方、このセンタ側データ処理装置は、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一でないと判定したとき、上記画像形成装置に上記第2のジョブによるプリント動作を、当該第2のジョブによるプリント実行時に前記選択手段が選択する給紙口を用いて行わせる。
【0034】
例えば、上記画像形成装置に、再利用紙が供給される給紙口と、普通紙が供給される給紙口とが設けられ、本来再利用紙の方が普通紙よりも優先して選択されるようになっているものとする。ここで、上記画像形成装置が或るジョブに関して何らかの都合で普通紙を選択してプリント動作を行った後、同じIDコードを伴ったジョブの指示によって追加のプリント動作を行う場合は、普通紙を選択してプリント動作を行うことになる。この結果、例えば会社で複数部数の会議資料(プリント束)を用意しようとする場合、先のプリント動作によって得られた何部かの資料と後のプリント動作によって得られた何部かの資料とがいずれも普通紙を用いたもの、つまり同じ出来上がり状態になる。したがって、見栄えが良くなる。
【0035】
請求項10に記載のセンタ側データ処理装置は、請求項9に記載のセンタ側データ処理装置において、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一ではないと判定したとき、上記画像形成装置の上記第2のジョブによるプリント動作に伴って、上記属性メモリは上記第2のIDコードとその第2のジョブによるプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶することを特徴とする。
【0036】
この請求項10のセンタ側データ処理装置では、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一ではないと判定したとき、上記画像形成装置の上記第2のジョブによるプリント動作に伴って、上記属性メモリは上記第2のIDコードとその第2のジョブによるプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶する。この後、ユーザ側データ処理装置からプリント動作についての第3のジョブが与えられたとき、割当手段が第3のジョブにこのジョブを識別するための第3のIDコードを割り当てる。すると、比較手段が上記第1、第2のIDコードと第3のIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1、第2のIDコードのいずれかと第3のIDコードとが同一であると判定したとき、このセンタ側データ処理装置は、上記画像形成装置に上記第3のジョブによるプリント動作を、そのIDコードが一致した前回のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された給紙口の用紙属性に基づいて行わせる。この後、ユーザ側データ処理装置からプリント動作についての第4のジョブが与えられたとき、割当手段が第4のジョブにこのジョブを識別するための第4のIDコードを割り当てる。すると、比較手段が上記第1、第2、第3のIDコードと第4のIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1、第2、第3のIDコードのいずれかと第4のIDコードとが同一であると判定したとき、このセンタ側データ処理装置は、上記画像形成装置に上記第4のジョブによるプリント動作を、そのIDコードが一致した前回のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された給紙口の用紙属性に基づいて行わせる。さらにこの後、ユーザ側データ処理装置からプリント動作についての第5のジョブが与えられたとき、割当手段が第5のジョブにこのジョブを識別するための第5のIDコードを割り当てる。すると、比較手段が上記第1、第2、第3、第4のIDコードと第5のIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1、第2、第3、第4のIDコードのいずれかと第5のIDコードとが同一であると判定したとき、このセンタ側データ処理装置は、上記画像形成装置に上記第4のジョブによるプリント動作を、そのIDコードが一致した前回のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された給紙口の用紙属性に基づいて行わせる。このように、ユーザ側データ処理装置からプリント動作についての第Nのジョブが与えられたとき、割当手段が第Nのジョブにこのジョブを識別するための第NのIDコードを割り当て、比較手段が第1、第2、…、第(N−1)のIDコードと第NのIDコードとを比較する。そして、上記比較手段が上記第1、第2、…、第(N−1)のIDコードのいずれかと第NのIDコードとが同一であると判定したとき、このセンタ側データ処理装置は、上記画像形成装置に上記第Nのジョブによるプリント動作を、そのIDコードが一致した前回のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された給紙口の用紙属性に基づいて行わせる。
【0037】
このように、このセンタ側データ処理装置では、ユーザ側データ処理装置からプリント動作についてのジョブに伴って新たなIDコードが入力されたとき、画像形成装置が行ったそのジョブについてのIDコードとそのジョブによるプリント動作時に選択された給紙口の用紙属性とが関連付けて属性メモリに記憶される。この後、ユーザ側データ処理装置からプリント動作についてのジョブに伴って前回のIDコードと同じIDコードが入力されたとき、画像形成装置にそのジョブによるプリント動作を、そのIDコードが一致した前回のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された給紙口の用紙属性に基づいて行わせることができる。したがって、前回のプリント動作によって得られたプリントと今回のプリント動作によって得られたプリントが、同じ出来上がり状態になる。したがって、見栄えが良くなる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0039】
図1は本発明に係るプリントシステム1の全体構成図である。図1に示すように、プリントシステム1は、ユーザ側データ処理装置5a,5b,5c、センタ側データ処理装置4、及び複写機3a,3bが、それぞれ通信回線6によって結ばれることよって構成されている。ユーザ側データ処理装置5a,5b,5c及び複写機3a,3bの台数は任意であり、本実施形態の台数に限定されない。
【0040】
ユーザ側データ処理装置5a,5b,5cは、例えばそれぞれ異なるユーザの自宅に設置され、センタ側データ処理装置4は各ユーザから送信される各種データを集中的に管理するデータ管理センタに設置され、複写機3a,3bは、それぞれ異なる場所にあるコンビニエンスストアに設置される。また他の実施形態によるときは、ユーザ側データ処理装置5a,5b,5cは同じビル内の異なる部屋に設置され、センタ側データ処理装置4及び複写機3a,3bはそれと同じビル内の部屋に設置される。ユーザ側データ処理装置5a,5b,5c、センタ側データ処理装置4、及び複写機3a,3bの全部又は一部を同一の部屋に設置することも可能である。通信回線6は、例えば公衆のアナログ回線、デジタル回線、専用回線、又はLAN、WAN、インターネットなどのネットワークである。
【0041】
プリントシステム1は、ユーザ側データ処理装置5a,5b,5cのいずれかにおいて、ユーザはプリント(印刷を含む)したい画像データを格納した画像ファイルを読み出し可能にセットし且つ必要な事項を入力し又は設定しておくことによって、複写機3a,3bのいずれかにおいてその画像ファイルの内容をプリントできるようにしたシステムである。
【0042】
本実施形態において、画像ファイルとは、種々の形式又は圧縮形式の画像データを格納したファイル、及びデキストデータを格納したテキストファイルなどを総称したものである。複写機3a,3bは、それぞれイメージリーダ部及びプリンタ部を備えたデジタル式のカラー複写機であり、それらのプリンタ部を画像ファイルのプリントのために利用するものである。詳細は後述する。
【0043】
なお、ユーザ側データ処理装置5a,5b,5c、及び複写機3a,3bは、それぞれ同様な構成及び機能を有するものであるので、以降においてはそれらのうちの1つについてのみ説明する。また、ユーザ側データ処理装置5a,5b,5c又は複写機3a,3bの全部又は一部を「ユーザ側データ処理装置5」「複写機3」と記載することがある。
【0044】
図2はユーザ側データ処理装置5、センタ側データ処理装置4、及び複写機3の構成を機能的に示すブロック図である。図2において、ユーザ側データ処理装置5は、本体50、ディスプレイ51、キーボード52、及びマウス53から構成されている。ユーザ側データ処理装置5として、例えばパーソナルコンピュータ又はワークステーションなどが用いられ、適当なプログラムがインストールされる。
【0045】
本体50には、ハードディスク54、フロッピーディスク用のドライブ装置55、CD−ROM用のドライブ装置56、ICカード用のスロット57、メモリ58、処理部59などが設けられている。
【0046】
ドライブ装置55は、外部からセットされるフロッピーディスクである記憶媒体MM1に対してアクセスし、データの読み書きを行う。ドライブ装置56は、同じくCD−ROMである記憶媒体MM3に対してアクセスし、そのデータを読み込む。スロット57は、同じくICカードなどの記憶媒体MM2に対してデータの読み書きを行う。
【0047】
ハードディスク54には、ユーザ側データ処理装置5における処理を行ってプリントシステム1を実現するためのプログラムAP、画像ファイル(画像データ)DFのプリントに必要な情報である画像プリント情報PD、その他のプログラム及びデータが格納される。これらのプリンタ又はデータの一部は、メモリ58に格納されることもある。また、ハードディスク54に格納されたプログラム及びデータは、適時、メインメモリにロードされる。
【0048】
ディスプレイ51の画面に表示されるように、画像プリント情報PDは、画像ファイルDF、データコードDC、及びIDコードUCなどからなる。ディスプレイ51の画面に表示された場合の画像ファイルDFとは、そのファイル名のことである。
【0049】
これらの画像プリント情報PDは、ディスプレイ51の画面表示にしたがってユーザがキーボード52又はマウス53を操作することによって入力される。ユーザは、自分がプリントを希望する画像ファイルDFについて、上述の事項を入力する。データコードDCは、各画像ファイルDFに対してユーザが、各画像ファイルをそれぞれ識別するために数字、英文字、漢字、平仮名、片仮名などを用いて指定する。IDコードUCはプリントジョブを識別するためのものであり、この例では、センタ側データ処理装置4によって割り当てられる(詳細は後述する)ほか、ユーザが必要に応じて指定することができる。IDコードUCは、数字、英文字、漢字、平仮名、片仮名などを用いて指定することが可能であるが、この例では簡単のため、数字を用いて設定される。
【0050】
画像プリント情報PDは、ユーザ側データ処理装置5において入力されるとハードディスク54又はメモリ58に格納され、その後、通信回線6を介してセンタ側データ処理装置4に送信される。なお、本明細書において、「画像プリント情報PD」と記載した場合には、画像プリント情報PDを構成する総ての情報を指す場合もあり、そのうちの一部の情報、特にIDコードUCを除いた情報を指す場合もある。
【0051】
処理部59において、ハードディスク54に格納されたプログラムAPが実行され、後述する種々の処理が行われる。
【0052】
センタ側データ処理装置4は、ユーザ側データ処理装置5と同様に例えばパーソナルコンピュータやワークステーションなどからなる。その本体に設けられたハードディスク又はメモリなどの記憶装置41には、センタ側データ処理装置4における処理を行ってプリントシステム1を実現するためのプログラムBP、ユーザ側データ処理装置5から送信された画像プリント情報PDなどが格納される。特に、画像プリント情報PDにIDコードUCが含まれていない場合は、後述するように、センタ側データ処理装置4において生成したIDコードUCなどが格納される。
【0053】
処理部49において、プログラムBPが実行され、複写機3に対して画像プリント情報PDを送信し、また複写機3から送信されるデータコードDC及びIDコードUCと記憶装置41に格納したそれらとの比較を行うなど、後述する種々の処理を行う。
【0054】
複写機3は、デジタル式のカラー複写機であり、原稿の画像を読み取ってその原稿の画像と同じ画像を再現するコピー装置としての機能と、センタ側データ処理装置4などのような外部機器から出力される画像ファイル(画像データ)を受信してその画像ファイルの内容である画像を再現するプリンタ装置としての機能とを合わせて備えている。したがって、複写機3には、通信回線6と接続するためのインタフェース及び通信制御装置などが備えられている。
【0055】
複写機3には、操作パネル18、制御部100、及び記憶媒体読取り装置39などが設けられている。制御部100には、ハードディスク又は半導体メモリなどからなるメモリ131が設けられている。メモリ131には、プリンタを制御するためのプログラムCP、操作パネル18から入力されたIDコードUC、各種情報MI、並びにセンタ側データ処理装置4から送信された画像ファイルDF及び画像プリント情報PDの一部などが格納される。
【0056】
図3は本発明に係る複写機3の全体の構成を示す図、図4は複写機3の原稿押さえ19を開いた状態でイメージリーダ部10を上方から見た図、図5は操作パネル18を示す図である。
【0057】
図3において、複写機3は、原稿の画像を読み取るイメージリーダ部10と、イメージリーダ部10で読み取った画像、又は外部機器から出力された画像ファイルの画像信号を受信してこの画像ファイルに対応する画像を再現するプリンタ部20とから構成される。
【0058】
イメージリーダ部10には、スキャナ部11、原稿ガラス板16、原稿押さえ19、及び操作パネル18などが設けられる。操作パネル18は、イメージリーダ部10の前面又は上面などに設けられる。
【0059】
スキャナ部11は、原稿を照射する露光ランプ12、原稿からの反射光を集光するロッドレンズアレイ13、及びロッドレンズアレイ13によって集光された光を電気信号に変換する密着型のCCDカラーイメージセンサ(以下「CCDセンサ」という)14を備えている。
【0060】
図4によく示されるように、原稿押さえ19は、その一辺を軸として上下方向に開閉可能である。原稿押さえ19が閉じられると、スキャン時に原稿ガラス板16上に載置された原稿が動かないように固定されるとともに、露光ランプ12の光が外部に逃げないようになる。
【0061】
スキャナ部11には、図4の矢印M2の方向(副走査方向)と直交する方向に沿って、原稿ガラス板16の幅にほぼ等しい長さを有する露光ランプ12及びCCDセンサ14などが互いに平行に設けられている。また、原稿ガラス板16の左側には、シェーディング補正に使用される白基準板17が設けられている。
【0062】
図3に戻って、原稿の読み取り時において、スキャナ部11は、モータ15により駆動されて図3における矢印M1の方向に移動する。このとき、原稿ガラス板16上に載置された1枚の原稿に対して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各再現色に対応して合計4回のスキャンが行われる。CCDセンサ14には、図示しない赤(R)、緑(G)、青(B)のフィルターが設けられており、1回のスキャンで同時に3色の読取りを行う。
【0063】
スキャナ部11の露光ランプ12で照射された原稿面の画像は、CCDセンサ14において光電変換され、赤(R)、緑(G)、青(B)の多値電気信号として制御部100に取り込まれる。なお、複写機3がプリンタ装置として使用される場合には、外部機器から送信された画像ファイルDFの信号が、赤(R)、緑(G)、青(B)の多値電気信号として制御部100に取り込まれる。
【0064】
プリンタ部20において、制御部100に取り込まれた赤(R)、緑(G)、青(B)の多値電気信号は、最適な再現画像が得られるように、画像信号処理部120(図6参照)においてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各濃度データに変換される。
【0065】
これらの各濃度データは、同じく制御部100のプリンタ制御部130(図6参照)において、感光体の階調特性に応じた捕正(γ補正)やディザ処理が施されて、レーザーダイオードを内蔵するプリントへッド部21に出力制御信号として出力される。プリントへッド部21は、当該出力制御信号に基づいて各濃度データに応じた強度のレーザ光を発し、各再現色ごとに感光体ドラム22の表面を露光する。
【0066】
感光体ドラム22の表面は、上述した露光を受ける前にクリーナ23によって残留トナーを除去され、さらにイレーサランプ24によって照射され除電された後、帯電チャージャ25により一様に帯電される。感光体ドラム22の表面が一様に帯電された状態で露光を受けると、感光体ドラム22の表面の感光体に静電潜像が形成される。
【0067】
トナー現像部26は、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のトナー現像器26a〜26dを備えている。トナー現像部26は、感光体ドラム22の回転に同期して図示しない昇降装置により上下駆動され、トナー現像器26a〜26dのうち静電潜像が形成された色成分のものが選択され、感光体ドラム22の表面上の静電潜像を現像する。
【0068】
各用紙カセット32,33には、それぞれ光電センサなどからなる用紙サイズ検出センサ37,38が設けられている。用紙サイズ検出センサ37,38の検出信号に基づいて、ユーザの指示又はプリンタ制御部130から送信された指示に対応したサイズのプリント用の用紙が用紙カセット32、33から供給される。ここで「用紙サイズ」は、JIS(日本工業規格)によるA4,B4などの用紙自体のサイズのほか、縦(用紙の長手方向が搬送方向に対して平行。記号Tで表される。)横(用紙の長手方向が搬送方向に対して垂直。記号Yで表される。)の向きも特定するものである。例えば用紙カセット32にA4Yサイズの再利用紙、用紙カセット33にA4Yサイズの普通紙がそれぞれ収容され、指示に応じて再利用紙と普通紙とのいずれかが供給される。この例では、省資源を奨励する観点から、用紙カセット32の方を用紙カセット33よりも優先して選択し、この結果、再利用紙の方を普通紙よりも優先して選択するモードが設定可能になっている。また、例えば用紙カセット32にA4Tサイズの普通紙、用紙カセット33にA4Yサイズの普通紙をそれぞれ収容しておき、複数部数のプリントを行うジョブでは用紙カセット32と用紙カセット33とを各部毎に切り替えて選択して、この結果、供給される用紙の縦横の向きをその各部毎に切り替えるモード(交互給紙モード)も設定可能になっている。ユーザが各部毎にプリントを配布し易くするためである。
【0069】
用紙カセット32、33から供給された用紙は、その先端が転写ドラム28上のチャッキング機構34により把持され且つ吸着用チャージャ35により静電的に吸着され、位置ずれが生じない状態で転写ドラム28に巻き取られる。感光体ドラム22の表面上に現像された像は、転写チャージャ27によって、転写ドラム28に巻き付いた用紙に転写される。
【0070】
このような印字行程は、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色について繰り返して行われ、総ての色について印字が終了すると、分離爪29が作動し、用紙は転写ドラム28の表面から分離される。
【0071】
用紙に転写されたトナー像は、触れるとすぐに剥がれる不安定な状態であるので、定着装置30において用紙を加熱しながら押圧することによりトナーを用紙の繊維の間に固定させて定着させる。その後、排紙トレイ31上に排出する。
【0072】
排紙トレイ31は、この例では2段に構成されている。定着後のプリントが排紙トレイ31a、31bのいずれに排出されるかは、ユーザの指示又はプリンタ制御部130からの指示によって選択され得る。また、或るプリントジョブによるプリント動作を行ってプリントを一方の排紙トレイ上に排出した後、別のプリントジョブによるプリント動作を行うとき、プリントを他方の排紙トレイ上に排出するモードが設定可能になっている。ユーザがプリントジョブ毎にプリントを取り易くするためである。
【0073】
図5において、操作パネル18には、テンキー181、プリントの可否を示す表示部182、用紙サイズを示す表示部183、用紙のサイズを選択する用紙選択キー184、コピー枚数又はプリント枚数を示す表示部185、コピー又はプリントの開始を指示するスタートキー186、データコード及びIDコードを入力するモードであることを示す表示部187、及びコード入力キー188が設けられている。
【0074】
テンキー181は、複写機3をコピー装置として使用する場合にはコピー枚数を入力するために用いられ、プリンタ装置として使用する場合には、ユーザのコードであるデータコード及びIDコードを入力するために用いられる。コード入力キー188は、データコード及びIDコードを入力するモードを設定し又は解除するために用いられる。
【0075】
表示用部187が消灯している状態においては、複写機3はコピー装置として使用可能である。表示部187が点灯している状態においては、複写機3はプリンタ装置として使用可能であり、テンキー181から入力されたコードはデータコードとしてメモリ131に記憶される。また、データコードを入力し終わると表示部187は点滅状態となり、テンキー181から入力されるコードはIDコードとしてメモリ131に記憶される。
【0076】
次に、制御部100について説明する。図6において、制御部100は、イメージリーダ制御部110、画像信号処理部120、プリンタ制御部130、及び時計IC140から構成される。
【0077】
イメージリーダ制御部110は、原稿読み取り時におけるイメージリーダ部10の各動作を制御する。つまり、CCDセンサ14を駆動し、露光ランプ12のON/OFFの切替えを制御し、モータ15を駆動してスキャナ部11のスキャン動作を制御する。
【0078】
画像信号処理部120は、スキャナ部11のCCDセンサ14から送られた赤(R),緑(G),青(B)の画像信号を処理して、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),黒(K)の再現色の画像データに変換し、最適な再現画像が得られるようにする。
【0079】
プリンタ制御部130は、プリンタ部20の各部の動作を制御するものであって、画像信号処理部120から出力された画像データについて、γ補正を行い、さらに階調表現法として多値化ディザ法を用いる場合にはディザ処理を施して、プリントへッド部21の出力を制御し、また、用紙カセット32、33からの給紙動作、感光体ドラム22や転写ドラム28の回転動作、トナー現像器26の上下動、及び各チャージャへの電荷の供給などの各動作を同期をとりながら統一的に制御する。
【0080】
プリンタ制御部130にはメモリ131が内蔵されている。このメモリ131には、既に述べたようにプリンタを制御するためのプログラムCP、操作パネル18から入力されたIDコードUC、各種情報MI、並びにセンタ側データ処理装置4から送信された画像ファイルDF及び画像プリント情報PDの一部などが格納される(図2参照)。次の表1中に示すように、各種情報MIには、或るプリントジョブによるプリント動作時に、選択した用紙の種類(再利用紙,普通紙など)、選択した用紙カセット(言い換えればA4T,A4Y,B4Tなどの用紙サイズ)その他の用紙属性についての情報や、選択した排紙トレイ(排紙口)についての情報、交互給紙を行ったか否かについての情報などが含まれる。
【表1】
Figure 0004378881
【0081】
図7はプリントシステム1における処理及び操作の概略的シーケンスを示している。図7において、まず、ユーザはユーザ側データ処理装置5を操作し、プリントを希望する画像ファイルDFを含む画像プリント情報PDを、センタ側データ処理装置4に送信する(S1)。これによって、センタ側データ処理装置4に対してプリントジョブが指示される。
【0082】
センタ側データ処理装置4は、画像プリント情報PDを受信すると、その画像プリント情報PDにIDコードUCが含まれていなければ、1つの画像プリント情報PDに対して1つのIDコードUC1を生成して自動的に割り当てる。そして、センタ側データ処理装置4は、画像プリント情報PDの一部としてそのIDコードUC1を記憶するとともに、そのIDコードUCをユーザ側データ処理装置5へ送信(返信)する(S2)。ユーザ側データ処理装置5に返信されたIDコードUC1は、ディスプレイ51に表示される。これにより、ユーザは、指示したプリントジョブに割り当てられたIDコードUC1を知ることができる。
【0083】
また、センタ側データ処理装置4は、上述のようにIDコードUC1をユーザ側データ処理装置5へ返信すると直ちに、複写機3にプリント動作を行わせるために、複写機3に対して画像プリント情報PDを送信する(S3)。複写機3は受信した画像プリント情報PDに従ってプリント動作を行う。このプリント動作時に、複写機3は、この複写機3の状態に応じて決定した各種情報MIを、画像プリント情報PDに含まれたIDコードUC1に関連付けて記憶する(表1参照)。
【0084】
ユーザは、前回のプリント動作によって得られたプリントと同じ出来上がりのプリントを得たい場合は、追加のプリントジョブを前回のIDコードUC1と同じIDコードUC2を伴って指示する。すなわち、ユーザ側データ処理装置5を操作して、今回プリントすべき画像ファイルDFを含む画像プリント情報PDに伴って、前回ディスプレイ51に表示されたIDコードUC1と同じものを、センタ側データ処理装置4へ送信する(S4)。
【0085】
センタ側データ処理装置4では、画像プリント情報PDを受信すると、その画像プリント情報PDにIDコードが含まれていれば、その画像プリント情報PDを複写機3に送信する(S5)。
【0086】
複写機3は、今回受信したIDコードUC2と同じIDコードUC1に関連付けた各種情報MIを記憶していれば、その各種情報MIに従ってプリント動作を行う。
【0087】
この結果、例えば前回のプリント動作によって得られたプリントと今回のプリント動作によって得られたプリントが、同じ出来上がり状態になる。したがって、見栄えが良くなる。
【0088】
プリントシステム1の各部の処理動作をフローチャートに基づいて説明する。
これらの処理は、センタ側データ処理装置4の記憶装置41に格納されたプログラムBPの実行により行われる。
【0089】
図8に示すように、センタ側データ処理装置4では、ユーザ側データ処理装置5及び複写機3からのデータの受信処理(#200)が行われる。
【0090】
具体的には図9に示すように、センタ側データ処理装置4は、ユーザ側データ処理装置5から画像プリント情報PDを受信するのを待ち(#202でNO)、ユーザー側データ処理装置5から画像プリント情報PDを受信すると(#202でYES)、受信した画像プリント情報PDを記憶する(#204)。さらに、画像プリント情報PD内にIDコードが含まれているか否かを判断して(#206)、画像プリント情報PD内にIDコードが含まれていなければ(#206でNO)、その画像プリント情報PDに対してIDコードUC1を割り当てる。そして、そのIDコードUC1を含む画像プリント情報PDを記憶装置41に記憶するとともに(#208)、そのIDコードUC1をユーザ側データ処理装置5へ送信する(#210)。その後、画像プリント情報PDを複写機3へ送信する(#212)。一方、画像プリント情報PD内にIDコードが含まれていれば(#206でYES)、その画像プリント情報PDをそのまま複写機3へ送信する(#212)。
【0091】
図10は複写機3における全体的な処理フローを示している。この複写機3における処理は、複写機3のメモリ131に格納されたプログラムCPの実行により行われる。複写機3が通電されると、まず初期設定、すなわち、このルーチンの1ルーチン分の時間を規定するタイマの設定を行う(#500)。続いて、操作パネルからのユーザの操作を受け付ける入力受付処理(#600)と、センタ側データ処理装置4からの画像プリント情報PDを受信する受信処理(#700)と、受信した画像プリント情報PDに基づいたプリント動作を実行するプリント処理(#800)とを順次行い、一定時間計時したときに(#999でYES)、ステップ#500に戻る。
【0092】
上記入力受付処理(図10中の#600)は、具体的には図11に示す処理フローに従って行われる。すなわち、テンキー181によってIDコードの入力があったかどうかを監視し、IDコードの入力があれば(#602でYES)、「IDコード入力済」フラグを設定(セット)する(#603)。これとともに、メモリ131内(表1参照)を番号順に検索して、以前のプリント動作時に入力されたIDコードUC1とそれに関連付けた各種情報MIがメモリ131に記憶されており、かつそのIDコードUC1と今回入力されたIDコードUC2とが一致しているか否かを判断する(#604)。以前に入力されたIDコードのいずれかと今回入力されたIDコードとが一致しており、したがってその同じIDコードUC1に関連付けた各種情報MIがメモリ131に記憶されていれば(#604でYES)、その各種情報MIに基づいてプリント動作を行うために、それを読み出す(#606)。検索を終端するために割り当てられたIDコード9999を見つけるまで検索を実行する。そして、以前に入力されたIDコードと今回入力されたIDコードとが一致しておらず、したがって今回入力されたIDコードUC2と同じIDコードUC1に関連付けた各種情報MIが記憶されていなければ(#604でNO)、以前の条件に制約されずにプリント動作を行うために、そのままリターンする。この後、スタートキー186のオンが入力され(#610でYES)、「IDコード入力済」フラグが設定されていれば(#612でYES)、プリント動作(コピー)を開始する(#616)。一方、「IDコード入力済」フラグが設定されていなければ(#612でNO)、今回のプリントジョブにIDコードを割り当てる(#614)。具体的には、メモリ131内(表1参照)を番号順に検索して、重複しないように4桁の数字を割り当てる。なお、メモリ131内(表1参照)の検索を終端するためには、IDコードとして9999を割り当てる。この後、割り当てたIDコードを操作パネルに表示した後、プリント動作を開始する(#616)。なお、入力がスタートキーのオン以外のものであれば(#610でNO)、その他の処理を行う(#620)。
【0093】
上記受信処理(図10中の#700)は、具体的には図12に示す処理フローに従って行われる。すなわち、センタ側データ処理装置4から画像プリント情報PDが送られてきたか否かを監視し、画像プリント情報PDを受信すると(#702でYES)、以前のプリント動作時に入力されたIDコードUC1とそれに関連付けた各種情報MIがメモリ131に記憶されており、かつそのIDコードUC1と今回入力されたIDコードUC2とが一致しているか否かを判断する(#704)。以前に入力されたIDコードのいずれかと今回入力されたIDコードとが一致しており、したがってその同じIDコードUC1に関連付けた各種情報MIがメモリ131に記憶されていれば(#704でYES)、その各種情報MIに基づいてプリント動作を行うために、それを読み出して(#706)、プリント動作を開始する(#708)。以前に入力されたIDコードと今回入力されたIDコードとが一致しておらず、したがって今回入力されたIDコードUC2と同じIDコードUC1に関連付けた各種情報MIが記憶されていなければ、以前の条件に制約されずにプリント動作を行うために、そのままプリント動作を開始する(#708)。
【0094】
上記プリント処理(図10中の#800)は、具体的には図13に示す処理フローに従って行われる。すなわち、まず現在プリント(コピー)動作中であるか否かを判断する(#802)。現在、画像プリント情報PDに基づくプリント動作中であれば(#802でYES)、プリント動作中に決定すべきモードA又はBの決定を待って、モードA,Bが決定されたか否かを各種情報MIとしてメモリ131に記憶する(#806,#808,#810)。具体的には、メモリ131内(表1参照)を番号順に検索して、IDコード9999を見つけると、その番号Nのところに新たなIDコードと各種情報MIとを対応させて記憶する。そして、次の番号(N+1)のところのIDコードを、終端を表す9999に設定する。モードA,Bについては次に例を挙げて説明する。なお、現在プリント(コピー)動作中でなければ(#802でNO)、そのままリターンする。
【0095】
次に、幾つかの具体的な例を挙げて、上述の各種情報MIを具体的に特定しながら、ユーザにとってどのような利便さを提供できるかを説明する。
【0096】
まず、図14に示すように、複写機3がそれぞれ用紙カセットがセットされる4段の給紙口201,202,203,204を備え、各給紙口(したがって用紙カセット)毎にその給紙口が供給する用紙の属性が設定されるようになっている変形例について述べる。属性S0は普通紙、属性S1は再利用紙をそれぞれ表す。省資源を奨励する観点から、特に変更指示が無い限り、属性S1の再利用紙の方を優先するモードに設定されているものとする。
【0097】
この場合の用紙選択の制御は図15に示す処理フローに従って行われる。まず、今回入力されたIDコードUC2と同じIDコードUC1に関連付けた各種情報MIがメモリ131に記憶されているか否かを判断する(#902)、そのような情報MIがメモリ131に有れば(#902でYES)、情報MIとして登録されている用紙属性を読み出し、その用紙属性がS0とS1とのいずれであるかを判断する(#904)。読み出した用紙属性がS0であれば(#904でS0)、属性パラメータSの内容をS0に設定して(#906)、いずれかの用紙カセットに属性S0の用紙、つまり普通紙が有るかどうかを検索する(#908)。その結果、属性S0の用紙が無ければ(#910でNO)、ユーザが属性S0の用紙を用紙カセットに入れるように操作パネルにその旨の要求を表示する(#912)。一方、読み出した用紙属性がS1であれば(#904でS1)、属性パラメータSの内容をS1に設定して(#920)、いずれかの用紙カセットに属性S1の用紙、つまり再利用紙が有るかどうかを検索する(#922)。その結果、属性S1の用紙が無ければ(#924でNO)、ユーザが属性S1の用紙を用紙カセットに入れるように操作パネルにその旨の要求を表示する(#926)。
【0098】
一方、今回入力されたIDコードUC2と同じIDコードUC1に関連付けた各種情報MIがメモリ131に無ければ(#902でNO)、再利用紙を優先して選択するために属性パラメータSの内容をS1に設定して(#930)、いずれかの用紙カセットに属性S1の用紙、つまり再利用紙が有るかどうかを検索する(#932)。その結果、属性S1の用紙が無ければ(#934でNO)、属性パラメータSの内容をS0に変えて(#936)、いずれかの用紙カセットに属性S0の用紙、つまり普通紙が有るかどうかを検索する(#938)。その結果、属性S0の用紙が無ければ(#940でNO)、ユーザが属性S0の用紙を用紙カセットに入れるように操作パネルにその旨の要求を表示する(#942)。
【0099】
詳しくは、上述の用紙検索(図15中の#908、#922、#932、#938)は、いずれも図16の処理フローに従って行われる。すなわち、まずカセット番号パラメータを1に設定する(#950)。続いて、そのカセット番号で指定されたカセットに設定された属性が属性パラメータSの内容と一致するか否かを判断する(#952)。両者が一致すれば(#952でYES)、さらにそのカセットに収容された用紙のサイズが所望のサイズと一致するか否かを判断する(#954)。用紙サイズが所望のものと一致すれば(#954でYES)、検索対象の用紙が有ると判断する(#956)。そして、このときの属性パラメータSの内容を、用紙属性を表す情報MIとして登録する(#958)。
【0100】
一方、上記カセット番号で指定されたカセットに設定された属性が属性パラメータSの内容と一致せず(#952でNO)、またはそのカセットに収容された用紙のサイズが所望のサイズと一致しなければ(#954でNO)、カセット番号を1だけ繰り上げる(#960)。そのカセット番号に対応するカセットがいずれかの給紙口にセットされていれば(#962でYES)、再度#952以降の処理を繰り返す。このようにして、カセット番号を1ずつ繰り上げながら対象の用紙を検索し、そのカセット番号4までの処理で用紙が見つからなければ(#962でNO)、カセット無しとして(#964)、用紙検索を終了する。
【0101】
上述のような用紙選択処理によって、再利用紙が供給される給紙口と、普通紙が供給される給紙口とが設けられ、本来再利用紙の方が普通紙よりも優先して選択されるようになっている場合に、複写機3が或るジョブに関して何らかの都合(用紙カセット内に再利用紙が無くなっていたなど)で普通紙を選択してプリント動作を行った後、同じIDコードを伴ったジョブの指示によって追加のプリント動作を行うとき、普通紙を選択してプリント動作を行うことになる。この結果、例えば会社で複数部数の会議資料(プリント束)を用意しようとする場合、先のプリント動作によって得られた何部かの資料と後のプリント動作によって得られた何部かの資料とがいずれも普通紙を用いたもの、つまり同じ出来上がり状態になる。したがって、見栄えが良くなる。
【0102】
次に、上記複写機3が、或るプリントジョブによるプリント動作を行って二つの排紙トレイ31a,31b(図3参照)のうちの一方の排紙トレイ上にプリントを排出した後、別のプリントジョブによるプリント動作を行うとき、特に変更指示が無い限り、プリントを他方の排紙トレイ上に排出するモードに設定されている場合について述べる。
【0103】
この場合の排紙トレイ選択の制御は図17に示す処理フローに従って行われる。なお、属性情報MIとしてそれぞれ排紙トレイ31aをコード0、排紙トレイ31bをコード1で表すものとする。
【0104】
まず、今回入力されたIDコードUC2と同じIDコードUC1に関連付けた各種情報MIがメモリ131に記憶されているか否かを判断する(#1000)、そのような情報MIがメモリ131に有れば(#1000でYES)、情報MIとして登録されている排紙トレイコードを読み出し、その排紙トレイコードが0と1とのいずれであるかを判断する(#1002)。読み出した排紙トレイコードが0であれば(#1002で0)、排紙トレイパラメータTの内容を0に設定し(#1004)、属性情報MIとしてその排紙トレイパラメータTの内容を登録する(#1006)。逆に、読み出した排紙トレイコードが1であれば(#1002で1)、排紙トレイパラメータTの内容を1に設定し(#1008)、属性情報MIとしてその排紙トレイパラメータTの内容を登録する(#1006)。読み出した排紙トレイコードが0と1のいずれの場合も、排紙トレイパラメータTの内容が前回のプリントジョブのときに設定された内容と同じ状態に設定される。この結果、同じIDコードを伴ったジョブの指示によって得られたプリントは同じ排紙トレイ上に排出される。つまり、用紙の種類も揃えておけば、同じ出来上がり状態のプリントが同じ排紙トレイに排出される。同じIDコードを使ったユーザは同じ排紙トレイに排出されたプリントだけを取れば良い。したがって、プリントの取り扱いが容易になる。
【0105】
一方、今回入力されたIDコードUC2と同じIDコードUC1に関連付けた各種情報MIがメモリ131に無ければ(#1000でNO)、前回設定された排紙トレイパラメータTの内容を調べる(#1010)。前回設定された排紙トレイパラメータTの内容が0であれば(#1010で0)、排紙トレイパラメータTの内容を1に設定し(#1012)、属性情報MIとしてその排紙トレイパラメータTの内容を登録する(#1006)。逆に、前回設定された排紙トレイパラメータTの内容が1であれば(#1010で1)、排紙トレイパラメータTの内容を0に設定し(#1014)、属性情報MIとしてその排紙トレイパラメータTの内容を登録する(#1006)。前回設定された排紙トレイパラメータTの内容が0と1のいずれの場合も、排紙トレイパラメータTの内容が前回のプリントジョブのときに設定された内容と異なった状態に設定される。従って、新たなIDコードを使ったユーザは、直前に使用された排紙トレイとは異なる排紙トレイに排出されたプリントだけを取れば良い。したがって、プリントの取り扱いが容易になる。
【0106】
次に、上記複写機3が、特に変更指示が無い限り、交互給紙モードを優先するように設定されている場合について述べる。既に述べたように、交互給紙モードでは、例えば用紙カセット32にA4Tサイズの普通紙、用紙カセット33にA4Yサイズの普通紙をそれぞれ収容しておき、複数部数のプリントを行うジョブでは用紙カセット32と用紙カセット33とを各部毎に切り替えて選択して、この結果、供給される用紙の縦横の向きをその各部毎に切り替える。供給される用紙の向きに伴って、画像の出力の向きも各部毎に切り替えられる。これに対して、定常給紙モードでは、給紙の向きが縦または横に一定とされる。
【0107】
この場合の交互給紙の制御は図18に示す処理フローに従って行われる。
【0108】
まず、今回入力されたIDコードUC2と同じIDコードUC1に関連付けた各種情報MIがメモリ131に記憶されているか否かを判断する(#1100)、そのような情報MIがメモリ131に有れば(#1100でYES)、情報MIとして登録されている給紙モードが交互給紙と定常給紙とのいずれであるかを判断する(#1102)。前回設定された給紙モードが交互給紙であれば(#1102でYES)、縦向きの用紙と横向きの用紙がそれぞれ用紙カセット32、33にセットされているかどうかを判断する(#1104,#1106)。両方の用紙がセットされていれば(#1104,#1106でともにYES)、給紙モードを交互給紙に設定し(#1108)、属性情報MIとしてその給紙モードの内容を登録する(#1110)。ここで縦向きの用紙が用紙カセット32にセットされていなければ(#1104でNO)、ユーザが縦向きの用紙を用紙カセット32にセットするように操作パネルにその旨の要求を表示する(#1130)。また、横向きの用紙が用紙カセット33にセットされていなければ(#1106でNO)、ユーザが横向きの用紙を用紙カセット33にセットするように操作パネルにその旨の要求を表示する(#1132)。逆に、前回設定された給紙モードが定常給紙であれば(#1102でNO)、給紙モードを定常給紙に設定し(#1120)、属性情報MIとしてその給紙モードの内容を登録する(#1110)。この結果、前回のジョブによるプリント動作時に排出されたプリントの向きが各部毎に縦横に切り替えられた状態になっていれば、今回のジョブによるプリント動作時に排出されたプリントの向きも各部毎に縦横に切り替えられた状態になる。一方、前回のジョブによるプリント動作時に排出されたプリントの向きが一定になっていれば、今回のジョブによるプリント動作時に排出されたプリントの向きも一定になる。したがって、プリントの取り扱いが容易になる。
【0109】
一方、今回入力されたIDコードUC2と同じIDコードUC1に関連付けた各種情報MIがメモリ131に無ければ(#1100でNO)、縦向きの用紙と横向きの用紙がそれぞれ用紙カセット32、33にセットされているかどうかを判断する(#1140,#1142)。両方の用紙がセットされていれば(#1140,#1142でともにYES)、給紙モードを交互給紙に設定し(#1144)、属性情報MIとしてその給紙モードの内容を登録する(#1110)。縦向きの用紙または横向きの用紙が用紙カセット32または33にセットされていなければ(#1140または#1142でNO)、給紙モードを定常給紙に設定し(#1146)、属性情報MIとしてその給紙モードの内容を登録する(#1110)。この結果、縦向きと横向きの両方の用紙が用意されているか否かに応じて、交互給紙モードまたは定常給紙モードが設定される。
【0110】
上述の実施形態では、各種情報MIを複写機3(のメモリ131)が記憶するものとしたが、これに限られるものではない。図7に対応して描いた図19中に示すように、複写機3で生成した各種情報MIをセンタ側データ処理装置4へ送信して(S4)、センタ側データ処理装置4で記憶するようにしても良い。その後、ユーザ側データ処理装置5からプリントジョブに伴ってIDコードUC2が入力されると(S5)、センタ側データ処理装置4が前回のIDコードUC1と今回のIDコードUC2とを比較する。そして、IDコードUC1とIDコードUC2とが同一であると判定したとき、センタ側データ処理装置4は、複写機3へ今回の画像プリント情報PDとともに前回のジョブの時に記憶した各種情報MIを送信する(S6)。これにより、複写機3に今回のジョブによるプリント動作を、前回のジョブの時に記憶した各種情報MIに基づいて行わせる。このようにした場合も、上述の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0111】
また、上述の実施形態では、前回のIDコードUC1と今回のIDコードUC2との比較をセンタ側データ処理装置4が行うものとしたが、これに限られるものではない。それらの比較を複写機3において行っても良い。
【0112】
つまり、この発明では、IDコードと各種情報MIの関連付けが行えれば、プリントシステムを構成するどの部分で、IDコードの生成と記憶、各種情報MIの記憶を行っても構わない。
【0113】
ユーザ側データ処理装置5、センタ側データ処理装置4、及び複写機3の構造、回路、機能、操作方法、処理内容又は順序、それぞれのフローチャートの内容又は順序、処理の分担などは、本発明の主旨に沿って適宜変更することができる。
【0114】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1乃至4のプリントシステムおよび請求項5乃至8の画像形成装置によれば、同じIDコードを伴ったジョブの指示によってプリント動作を行う場合、同じ出来上がり状態を得ることができる。
【0115】
また、請求項9乃至10のセンタ側データ処理装置によれば、ユーザ側データ処理装置からの同じIDコードを伴ったジョブの指示によって画像形成装置がプリント動作を行う場合、同じ出来上がり状態が得られるように働くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態のプリントシステムの全体構成を示す図である。
【図2】 上記プリントシステムの機能を詳細に示すブロック図である。
【図3】 上記プリントシステムの一部を構成する複写機の概略断面構成を示す図である。
【図4】 上記複写機のイメージリーダ部を上方から見た図である。
【図5】 上記複写機の操作パネルを示す図である。
【図6】 上記複写機の制御部の機能を示すブロック図である。
【図7】 上記プリントシステムにおける処理及び操作の概略的シーケンスを示す図である。
【図8】 センタ側データ処理装置における全体的な処理を示すフローチャートである。
【図9】 センタ側データ処理装置における受信処理を詳細に示すフローチャートである。
【図10】 上記複写機における全体的な処理を示すフローチャートである。
【図11】 上記複写機における入力受付処理を詳細に示すフローチャートである。
【図12】 上記複写機における入力処理を詳細に示すフローチャートである。
【図13】 上記複写機におけるプリント処理を詳細に示すフローチャートである。
【図14】 上記複写機の変形例であって4段の給紙口を有するものを示す図である。
【図15】 上記複写機における用紙選択の制御を示すフローチャートである。
【図16】 上記用紙選択処理における用紙検索の制御を示すフローチャートである。
【図17】 上記複写機における排紙トレイ選択の制御を示すフローチャートである。
【図18】 上記複写機における交互給紙の制御を示すフローチャートである。
【図19】 上記プリントシステムにおける処理及び操作の変形した概略的シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
1 プリントシステム
3 複写機(プリント手段、画像形成装置)
4 センタ側データ処理装置(割当手段、比較手段)
5 ユーザ側データ処理装置(入力手段)
6 通信回線(ネットワーク)
18 操作パネル
20 プリンタ部
39 記憶媒体読取り装置
41 記憶装置
100 制御部(選択手段、交互給紙手段)
131 メモリ(属性メモリ、排紙口メモリ、交互給紙メモリ)
MI 各種情報
PD 画像プリント情報
UC1,UC2 IDコード

Claims (10)

  1. 与えられたジョブの指示によってプリント動作を行うプリント手段を備えたプリントシステムであって、
    第1のジョブにこのジョブを識別するための第1のIDコードを割り当てる割当手段と、
    それぞれ所定の属性を有する用紙が供給される複数の給紙口と、
    各用紙属性に対して予め定められた優先順位に従って上記給紙口を選択する選択手段と、
    上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶する属性メモリと、
    第2のジョブに伴って第2のIDコードを入力するための入力手段と、
    上記第1のIDコードと第2のIDコードとを比較する比較手段とを備え
    上記プリント手段は、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき上記第2のジョブによるプリント動作を、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された用紙属性を有する用紙が供給される給紙口を用いて行い、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一でないと判定したとき、上記第2のジョブによるプリント動作を、当該第2のジョブによるプリント実行時に前記選択手段により選択された給紙口を用いて行うことを特徴とするプリントシステム。
  2. 請求項1に記載のプリントシステムにおいて、
    上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一ではないと判定したとき、上記プリント手段上記第2のジョブによるプリント動作に伴って、上記属性メモリは上記第2のIDコードとその第2のジョブによるプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶することを特徴とするプリントシステム。
  3. 請求項1に記載のプリントシステムにおいて、
    複数の排紙口と、
    上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に選択された排紙口とを関連付けて記憶する排紙口メモリを備え、
    上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき、上記プリント手段は上記第2のジョブによるプリント動作を行って、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記排紙口メモリに記憶された排紙口にプリントを排出することを特徴とするプリントシステム。
  4. 請求項1に記載のプリントシステムにおいて、
    複数部数のプリントを出力すべきジョブが与えられたとき、用紙の向きをその各部毎に縦横に切り替えて給紙し得る交互給紙手段と、
    上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に上記交互給紙手段が交互給紙を行ったか否かとを関連付けて記憶する交互給紙メモリを備え、
    上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき、上記交互給紙手段は上記第2のジョブによるプリント動作のための給紙を、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記交互給紙メモリに記憶された内容に応じて行うことを特徴とするプリントシステム。
  5. 与えられたジョブの指示によってプリント動作を行うプリント手段を備えた画像形成装置であって、
    それぞれ所定の属性を有する用紙が供給される複数の給紙口と、
    各用紙属性に対して予め定められた優先順位に従って上記給紙口を選択する選択手段と、
    第1のジョブに伴って入力された第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶する属性メモリと、
    第2のジョブに伴って入力された第2のIDコードと上記第1のIDコードとを比較する比較手段とを備え
    上記プリント手段は、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき上記第2のジョブによるプリント動作を、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された用紙属性を有する用紙が供給される給紙口を用いて行い、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一でないと判定したとき、上記第2のジョブによるプリント動作を、当該第2のジョブによるプリント実行時に前記選択手段により選択された給紙口を用いて行うことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、
    上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一ではないと判定したとき、上記プリント手段の上記第2のジョブによるプリント動作に伴って、上記属性メモリは上記第2のIDコードとその第2のジョブによるプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5に記載の画像形成装置において、
    複数の排紙口と、
    上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に選択された排紙口とを関連付けて記憶する排紙口メモリを備え、
    上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき、上記プリント手段は上記第2のジョブによるプリント動作を行って、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記排紙口メモリに記憶された排紙口にプリントを排出することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項5に記載の画像形成装置において、
    複数部数のプリントを出力すべきジョブが与えられたとき、用紙の向きをその各部毎に縦横に切り替えて給紙し得る交互給紙手段と、
    上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによるプリント動作時に上記交互給紙手段が交互給紙を行ったか否かとを関連付けて記憶する交互給紙メモリを備え、
    上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき、上記交互給紙手段は上記第2のジョブによるプリント動作のための給紙を、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記交互給紙メモリに記憶された内容に応じて行うことを特徴とする画像形成装置。
  9. プリント動作についてのジョブを指示するとともにそのジョブを識別するためのIDコードを入力し得るユーザ側データ処理装置、および与えられたジョブの指示によってプリント動作を行う画像形成装置とそれぞれ通信回線を介して接続されたセンタ側データ処理装置であって、
    上記画像形成装置は、それぞれ特定の用紙属性を有する用紙が供給される複数の給紙口と、各用紙属性に対して予め定められた優先順位に従って上記給紙口を選択する選択手段を備えており、
    ユーザ側データ処理装置からの第1のジョブにこのジョブを識別するための第1のIDコードを割り当てる割当手段と、
    上記第1のジョブに割り当てられた第1のIDコードとその第1のジョブによる画像形成装置のプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶する属性メモリと、
    上記ユーザ側データ処理装置からの第2のジョブに伴って入力された第2のIDコードと上記第1のIDコードとを比較する比較手段とを備え
    上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一であると判定したとき、上記画像形成装置に上記第2のジョブによるプリント動作を、上記第1のジョブによるプリント動作時に上記属性メモリに記憶された用紙属性を有する用紙が供給される給紙口を用いて行わせ、上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一でないと判定したとき、上記画像形成装置に上記第2のジョブによるプリント動作を、当該第2のジョブによるプリント実行時に前記選択手段が選択する給紙口を用いて行わせることを特徴とするセンタ側データ処理装置。
  10. 請求項9に記載のセンタ側データ処理装置において、
    上記比較手段が上記第1のIDコードと第2のIDコードとが同一ではないと判定したとき、上記画像形成装置の上記第2のジョブによるプリント動作に伴って、上記属性メモリは上記第2のIDコードとその第2のジョブによるプリント動作時に前記選択手段により選択された給紙口の用紙属性とを関連付けて記憶することを特徴とするセンタ側データ処理装置。
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