JP2005011117A - 印刷指令装置および印刷システム - Google Patents
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Abstract
【課題】所望の印刷条件で能率のよい印刷を簡易に実施できる印刷指令装置および印刷システムを提供。
【解決手段】書画情報蓄積手段(HDD)を持つ画像処理装置(A,B)および画像形成装置(C,D)が接続されたネットワーク(LAN)を介する通信により、該書画情報蓄積手段にある書画情報ファイル名を取得する機能(図6の2);取得した書画情報ファイル名を表示するディスプレイ(F);ユーザに印刷条件を提示する機能(図6の4);ユーザが指定した印刷条件を満たす、前記ネットワークに接続された画像形成機能がある装置を選択する機能(図6の5〜9);および、選択した装置で、前記ディスプレイに表示しユーザが選択した書画情報ファイルの印刷を実行する機能(図6の10〜17);を含む印刷指令装置(F)。それを印刷ネットワークに接続した印刷システム。
【選択図】 図8
【解決手段】書画情報蓄積手段(HDD)を持つ画像処理装置(A,B)および画像形成装置(C,D)が接続されたネットワーク(LAN)を介する通信により、該書画情報蓄積手段にある書画情報ファイル名を取得する機能(図6の2);取得した書画情報ファイル名を表示するディスプレイ(F);ユーザに印刷条件を提示する機能(図6の4);ユーザが指定した印刷条件を満たす、前記ネットワークに接続された画像形成機能がある装置を選択する機能(図6の5〜9);および、選択した装置で、前記ディスプレイに表示しユーザが選択した書画情報ファイルの印刷を実行する機能(図6の10〜17);を含む印刷指令装置(F)。それを印刷ネットワークに接続した印刷システム。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作像機能がある複数の機器およびそれを遠隔で作像に使用するコンピュータ(パソコン)の印刷指令機能、および、それらをネットワークに接続した印刷システムに関し、例えば、プリンタ,ファクシミリ装置,スキャナまたはコピー機、および、それらの複合機のようなオフィス機器と、それらを遠隔で使用するパソコンとのネットワークシステムに使用できる。
【0002】
【従来技術】
一般にネットワーク接続された画像形成装置で1つの画像に対するコピー動作を分担しておこなう画像形成のネットワークシステムはよく知られている。近年、画像形成装置がローカルエリアネットワーク(LAN)等のネットワークに接続され、同じネットワークに接続されたコンピュータ等からプリンタやスキャナとして使用されることが多くなってきた。また、ネットワークに接続された画像形成装置内にも、画像情報を蓄積でき、ネットワーク上のコンピュータ端末(例えばパーソナルコンピュータ=パソコンあるいはワークステーション)などの情報機器からそれら画像情報を指定して、印刷を指示し、画像形成することもができる。
【0003】
こうしたネットワーク環境において、ネットワーク上にある画像形成装置で画像形成をおこなう際に、それら画像形成をおこなう装置を指定したり、あるいは、画像情報が蓄積している画像装置に印刷出力することが一般的であった。また、複数の画像形成装置がネットワークで繋がっていて、それら画像形成装置から同時に印刷することで、ひとつの装置から出力するよりも短時間で印刷することができるネットワークシステムなどが提案されていたり、印刷するべき画像形成装置が印刷中であった場合、別の印刷装置に代行して印刷するようなネットワークシステムなども提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開平11−42834号公報は、入力された画像情報を解析して、プリントジョブを管理するためのジョブ番号,画像の出力先,ページ数,部数,出力形態指定情報などのジョブ管理情報を生成し、ジョブ管理情報から出力要求情報を生成してプリンタ部かファクシミリ部を選択してそれによって画像を出力する画像処理装置を開示している。
【0005】
【特許文献2】特開平11−275296号公報は、ネットワークに接続された複数のデジタル複写機群の中の1つで、他のパーソナルボックス機能がある複写機にアクセスして画像データを入手してプリントアウトする画像入出力システムを提示している。
【0006】
【特許文献3】特開平11−275300号公報は、ファクシミリ機能がある複合印刷装置が印刷ジョブを実行中にデータを受信した場合には、ネットワーク上の他の印刷装置を検索してそれにデータを転送して印刷を指示する代行指示機能がある複合印刷装置を提示している。
【0007】
【特許文献4】特開2000−22876号公報には、ネットワークに接続された複数台の画像形成装置の中の、連結分配機能がある画像形成装置に与えられた印刷ジョブを、他の画像形成装置に分配する連結印刷システムが提示されている。
【0008】
【特許文献5】特開2002−200827号公報は、インターネットのWebページから情報を取得して記憶媒体に記憶し、操作パネルより指示があると指定された情報を読み出してプリントアウトするネットワークプリンタを提示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、装置内に蓄積された画像の画像形成を行う際に、画像形成装置を予め指定したり、その画像形成装置が印刷中であった場合、あるいは、指定の印刷条件で画像形成できない場合などは、別な画像形成装置に画像データを転送して、代行印刷することなどの手間がかかっている。ネットワークに接続された複数の画像処理装置が同一機種で、オプション(付属)の機器およびアプリケーションも全く同一の場合には、連結印刷や代行印刷をする場合の印刷条件の確認あるいは再設定が不要であるので、比較的にユーザの印刷ジョブは簡易である。
【0010】
しかしながら一般的には、多種多様な機種が同一ネットワークに接続されており、ユーザが各機種の可能な印刷条件を把握しておいて、簡易に印刷条件を設定して高速に印刷ジョブをこなすことは、かなり困難である。可能な印刷条件ばかりでなく、印刷能力(印刷速度:枚/分)も、印刷生産性に影響する。
【0011】
本発明は、所望の印刷条件で能率のよい印刷を簡易に実施できる印刷指令装置および印刷システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(1)書画情報蓄積手段(HDD)を持つ画像処理装置(A,B)および画像形成装置(C,D)が接続されたネットワーク(LAN)を介する通信により、該書画情報蓄積手段にある書画情報ファイル名を取得する機能(図6の2);
取得した書画情報ファイル名を表示するディスプレイ(F);
ユーザに印刷条件を提示する機能(図6の4);
ユーザが指定した印刷条件を満たす、前記ネットワークに接続された画像形成機能がある装置を選択する機能(図6の5〜9);および、
選択した装置で、前記ディスプレイに表示しユーザが選択した書画情報ファイルの印刷を実行する機能(図6の10〜17);を含む印刷指令装置(F)。
【0013】
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応事項の記号を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
【0014】
これによれば印刷指令装置(F)が、ユーザが指定した画像処理装置(A,B)の蓄積ファイルの名称を取得してディスプレイ(F)に表示し、印刷条件を提示する。そして印刷指令装置(F)が、ユーザが指定した印刷条件を満たす、前記ネットワークに接続された画像形成機能がある装置を選択して、選択した装置で、前記ディスプレイに表示しユーザが選択した書画情報ファイルの印刷を実行する。したがってユーザは、印刷指令装置(F)が提示した印刷条件の所望のものを指定すればよい。指定があった印刷条件を満たす画像形成機能がある装置を印刷指令装置(F)が選択するので、ユーザは、所望の印刷条件で能率のよい印刷を簡易に実施できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(2)前記印刷実行機能(図6の10〜17)は、ユーザが指定した印刷部数が複数かつ選択された装置が複数の場合に、複数の装置で前記ユーザが選択した書画情報ファイルの印刷を実行する(図6の11〜13);上記(1)に記載の印刷指令装置。これによれば、複数部数の印刷ジョブを複数の装置に分配するので、早く印刷が完了する。
【0016】
(3)前記印刷実行機能(図6の10〜17)は、ユーザが指定した印刷部数が複数かつ選択された装置が複数の場合に、各々の装置の形成能力から、全部数の画像形成を最も早く終了できる、各装置への印刷部数割付を行う(図6の13);上記(1)に記載の印刷指令装置。これによれば、印刷速度が速い装置を優先使用するので、最も早く印刷が完了する。
【0017】
(4)前記印刷実行機能(図6の10〜17)は、前記選択機能(図6の5〜9)が選択した装置の中の、ユーザが(図6の9で)指定した装置で、前記ディスプレイに表示しユーザが選択した書画情報ファイルの印刷を実行する;上記(1),(2)又は(3)に記載の印刷指令装置。これによればユーザは、選択機能(図6の5〜9)が選択した装置から、所望のものを選択できる。
【0018】
(5)通信ネットワーク(LAN);
原稿スキャナ(10),該原稿スキャナが発生する画像データを蓄積する書画情報蓄積手段(HDD),画像データが表わす画像を用紙上に形成する作像手段(100)、および、前記通信ネットワークを介して画像データを他の、前記通信ネットワークに接続された機器とやり取りする通信手段(8,IMAC)、を備える1以上の画像処理装置(A,B);
少なくとも、画像データが表わす画像を用紙上に形成する作像手段、および、前記通信ネットワークを介して画像データを他の、前記通信ネットワークに接続された機器から受信する通信手段、を備える1以上の画像形成装置(C,D);および、前記通信ネットワーク(LAN)を介して前記画像処理装置(A,B)および画像形成装置(C,D)と通信する、上記(1)乃至(4)の何れか1つに記載の印刷指令装置(F);を備える印刷システム(図1)。
【0019】
これによればユーザは、印刷指令装置(F)を使用して、所望の印刷条件で能率のよい印刷を簡易に実施できる。
【0020】
(6)前記画像処理装置(A,B)は、その通信手段(8,IMAC)を介して他の画像処理装置又は画像形成装置に代行印刷を要求するシステムコントローラ(1)を備える;上記(5)に記載の印刷システム。これによればユーザは、印刷指令装置(F)を使用して画像処理装置(A,B)を選択してその代行印刷要求機能を利用することが出来る。
【0021】
(7)複数の画像処理装置(A〜E)と情報処理装置(F)がネットワーク(LAN)で接続されていて、ネットワーク(LAN)を介して、情報処理装置(F)から、ネットワーク上の任意の装置(A,B,E)からの画像情報を読み取り、その画像情報の編集・加工・出力条件を設定し、任意の画像処理装置(A〜D)上の出力手段(100)から出力することでき、その編集・加工・出力等印刷条件に従った画像処理装置(A〜D)を検索、選択して、印刷することを特徴とする画像処理装置ネットワークシステム(図1)。
【0022】
これによれば、画像蓄積機能がある画像処理装置の蓄積画像出力において、画像の編集・加工後の画像出力可能な装置を、自動的に検出することができ、出力先を指定せず、ネットワーク上の任意の画像出力装置を、利用者に使用させることもできる。情報処理装置(F)を画像形成装置から全く独立させ、かつ、ネットワーク上の他の装置間で連携させながら、目的とする画像形成を実現することができる。画像形成出力装置個々の動作状態や出力能力にとらわれず、目的とする画像形成情報に適した画像装置から出力できる装置を指定して、記憶装置から画像編集・加工した情報を出力すべき装置に転送して、画像形成することが出来る。
【0023】
(8)上記(7)において、出力する画像情報を複数部数印刷する際、出力可能な画像処理装置を複数選択し、同時に画像形成する。これによれば、1台でおこなうよりも、短時間で完了することができる。
【0024】
(9)上記(8)において、複数部数の画像形成を行う際、各々の画像形成装置の形成能力から、最も早く画像形成を行うことができる、各々の装置への部数を指定して、画像形成する。これによれば、部数全体の出力時間を早くすることができる。部数総体としての画像形成時間を最短でおこなうことも出来る。
【0025】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0026】
【実施例】
図1に、本発明の1実施例の印刷システムを示す。複合機能カラー複写機Aおよび複合機能単色Bk複写機B(MFP:多機能画像処理機)は、既存の複合機能(コピー,ファクシミリ,プリンタ,スキャナ等)の画像入出力機能および通信機能を有する他に、ローカルネットワークLAN(Local Area Network)との接続機能,ルックアップ・サーバ機能および複数のアプリケーションの操作画面表示機能を持つ。
【0027】
他のカラープリンタC,単色BkプリンタD,原稿スキャナEおよび印刷指令装置であるパソコンFも、ネットワークLANとの接続機能を持つ。プリンタC,Dは、ネットワークLANを介して他の機器から書画情報を受けてプリントアウトできる。原稿スキャナEは原稿画像を読取って書画情報をネットワークLANを介して他の機器に転送できる。パソコンFはネットワークLANを介して、他の機器から書画情報を入手することができ、また、自己が持つ書画情報を他の機器に転送することができる。
【0028】
加えて印刷指令装置であるパソコンFには、遠隔から複合機能複写機A,B又は原稿スキャナEを操作して原稿画像を読取って複合機能複写機A,B又はパソコン(自機F又は他のパソコン)に蓄積し、複合機能複写機A,Bおよびパソコン(自機Fおよび他のパソコン)の蓄積書画情報ファイルを指定して、画像処理装置である複合機能複写機A,B、ならびに、画像形成装置である複写機A,BおよびプリンタC,Dでプリントアウトする「ネットワーク画像入出力アプリケーション」(アプリケーションプログラム:アプリケーションソフト)が装荷(ロード,セットアップ)されている。
【0029】
複合機能複写機A,B,プリンタC,D,原稿スキャナEおよびパソコンFは、それぞれにLANインターフェイスを備え、ネットワークLANに接続すると同時に機器同士が相互認識(PLUG&PLAY)動作をするルックアップサーバを含み、これによって通信相手の機器の機能情報を認識する。LANプロトコルにはTCP/IP,IPS/SPX,Net−Biosなど、多種の仕様の方式があるが、本実施例ではTCP/IPプロトコルを採用して、各機器に、それぞれTCP/IPプロトコル上の識別番号としての固有のIPアドレスを付与している。
【0030】
図1に示す機器群では、複合機能複写機AおよびBのみが、フアクシミリ通信回線と接続した通信端末およびファクシミリコントローラ(FCU)を持ち、個々にファクシミリ送,受信できる。他のプリンタC,D,原稿スキャナEおよびパソコンFは、ファクシミリコントローラ(FCU)を持たないが、ネットワークLANを介して送信用の書画情報を複合機能複写機A又はBに転送して、転送先の複写機からファクシミリ送信することが出来る。また、複合機能複写機A,Bは、受信中に受信書画情報を他の複写機又はパソコンに転送して、転送先の画像メモリに蓄積することができる。蓄積した書画情報は、自己又は他のプリント機能がある機器でプリントアウトできる。パソコンFは、ユーザがネットワークLANに接続している機器を使用する際のクライアントPCともなる。
【0031】
図2に、図1に示す複合機能カラー複写機Aの外観を示す。図2に示すカラー複写機Aは、大略で、自動原稿送り装置(ADF)30と、操作ボード20と、カラースキャナ10と、カラープリンタ100と、給紙バンク35の各ユニットで構成されている。パンチ,ステープラ及び作像された用紙を積載可能なトレイ付きのフィニッシャ34と、両面ドライブユニット33と、大容量給紙トレイ36は、プリンタ100に装着されている。
【0032】
機内の画像データ処理装置ACP(図4)には、パソコンFが接続したLANが接続されており、共通バス(画像データバス/制御コマンドバス)に接続されたファクシミリコントロールユニットFCUには、電話回線PN(ファクシミリ通信回線)に接続された交換器PBXが接続されている。カラープリンタ100のプリント済の用紙は、排紙トレイ108上またはフィニッシャ34に排出される。
【0033】
図3に、カラープリンタ100の機構を示す。この実施例のカラープリンタ100は、レーザプリンタである。このレーザプリンタ100は、マゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(ブラック:K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成ユニットが、転写紙の移動方向(図中の右下から左上方向y)に沿ってこの順に配置されている。即ち、4連ドラム方式のフルカラー画像形成装置である。
【0034】
これらマゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(K)のトナー像形成ユニットは、それぞれ、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kを有する感光体ユニット110M,110C,110Yおよび110Kと、現像ユニット120M,120C,120Yおよび120Kとを備えている。また、各トナー像形成部の配置は、各感光体ユニット内の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kの回転軸が水平x軸(主走査方向)に平行になるように、且つ、転写紙移動方向y(副走査方向)に所定ピッチの配列となるように、設定されている。
【0035】
また、レーザプリンタ100は、上記トナ−像形成ユニットのほか、レーザ走査によるレーザ露光ユニット102、給紙カセット103,104、レジストローラ対105、転写紙を担持して各トナ−像形成部の転写位置を通過するように搬送する転写搬送ベルト160を有する転写ベルトユニット106、ベルト定着方式の定着ユニット107、排紙トレイ108,両面ドライブ(面反転)ユニット33等を備えている。また、レーザプリンタ100は、図示していない手差しトレイ、トナ−補給容器、廃トナーボトル、なども備えている。
【0036】
レーザ露光ユニット102は、半導体レーザ41M,41C,41Y,41K、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像信号に基づいて各感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kの表面にレーザ光を、x方向に振り走査しながら照射する。
【0037】
半導体レーザ41Yによる、イエロー画像作像系の画像露光に関して説明すると、半導体レーザ41Yから出射したビームは、シリンダレンズで屈曲し、続いて、ポリゴンミラーにより反射される。続いて、反射したビームは、f−θレンズを通ることで主走査方向のドットピッチが均等化され、そしてミラーにより反射されて感光体ドラム111Y上を走査する。これにより印刷データの書き込みすなわち静電潜像の形成が行われる。
【0038】
イエロー作像用のレーザ走査範囲の始点を検出する同期検知センサが、それにレーザが当ったときに、ライン同期信号(パルス)を発生する。これがイエロー作像用の主走査ラインの書き込み開始位置の基準となる。このライン同期信号が主走査のラインごとに発生するので、これを基点に主走査画像位置が定められる。主走査方向の画素密度は、半導体レーザ41Yのビーム光の出射間隔とポリゴンミラーの回転速度で決まる。副走査方向の画素密度(ライン密度)は、感光体ドラム111Yの回転速度とポリゴンミラーの回転速度で決まる。感光体ドラム111Yの回転速度を変更すると、感光体潜像画像の転写,定着,用紙搬送などへの影響が発生するため、感光体ドラム111Yは一定速度で回転させ、ポリゴンミラーの回転速度の切り替えで副走査画素密度の変更を行う。
【0039】
図3上の一点鎖線は、転写紙の搬送経路を示している。給紙カセット103,104から給送された転写紙は、図示しない搬送ガイドで案内されながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対105に送られる。このレジストローラ対105により所定のタイミングで転写搬送ベルト160に送出された転写紙は転写搬送ベルト160で担持され、各トナ−像形成部の転写位置を通過するように搬送される。
【0040】
各トナー像形成部の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに形成されたトナー像が、転写搬送ベルト160で担持され搬送される転写紙に転写され、各色トナー像の重ね合わせ即ちカラー画像が形成された転写紙は、定着ユニット107に送られる。すなわち転写は、転写紙上にじかにトナー像を転写する直接転写方式である。定着ユニット107を通過する時トナー像が転写紙に定着する。トナー像が定着した転写紙は、排紙トレイ108,フィニッシャ36に排出される。両面印刷モードの時には、フィニッシャ36に用紙の8分目程度を排出してから排出をとめ、そして逆搬送して両面ドライブユニット33に送給する。
【0041】
イエローYのトナ−像形成ユニットの概要を次に説明する。他のトナ−像形成ユニットも、イエローYのものと同様な構成である。イエローYのトナー像形成ユニットは、前述のように感光体ユニット110Y及び現像ユニット120Yを備えている。感光体ユニット110Yは、感光体ドラム111Yのほか、感光体ドラム表面に潤滑剤を塗布するブラシローラ,感光体ドラム表面をクリーニングする揺動可能なブレード,感光体ドラム表面に光を照射する除電ランプ,感光体ドラム表面を一様帯電する非接触型の帯電ローラ、等を備えている。
【0042】
感光体ユニット110Yにおいて、交流電圧が印加された帯電ローラにより一様帯電された感光体ドラム111Yの表面に、レーザ露光ユニット102で、プリントデータに基づいて変調されポリゴンミラーで偏向されたレーザ光Lが走査されながら照射されると、感光体ドラム111Yの表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム11IY上の静電潜像は、現像ユニット20Yで現像されてイエローYのトナー像となる。転写搬送ベルト160上の転写紙が通過する転写位置では、感光体ドラム11IY上のトナー像が転写紙に転写される。トナ−像が転写された後の感光体ドラム111Yの表面は、ブラシローラで所定量の潤滑剤が塗布された後、ブレードでクリーニングされ、除電ランプから照射された光によって除電され、次の静電潜像の形成に備えられる。
【0043】
現像ユニット120Yは、磁性キャリア及びマイナス帯電のトナ−を含む二成分現像剤を収納している。そして、現像ケース120Yの感光体ドラム側の開口から一部露出するように配設された現像ローラや、搬送スクリュウ、ドクタブレード、トナ−濃度センサ,粉体ポンプ等を備えている。現像ケース内に収容された現像剤は、搬送スクリュウで攪拌搬送されることにより摩擦帯電する。そして、現像剤の一部が現像ローラの表面に担持される。ドクタブレードが現像ローラの表面の現像剤の層厚を均一に規制し、現像ローラの表面の現像剤中のトナーが感光体ドラムに移り、これにより静電潜像に対応するトナー像が感光体ドラム111Y上に現われる。現像ケース内の現像剤のトナー濃度はトナ−濃度センサで検知される。濃度不足の時には、粉体ポンプが駆動されてトナーが補給される。
【0044】
転写ベルトユニット106の転写搬送ベルト160は、各トナ−像形成部の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに接触対向する各転写位置を通過するように、4つの接地された張架ローラに掛け回されている。張架ローラの1つが109である。これらの張架ローラのうち、2点鎖線矢印で示す転写紙移動方向上流側の入口ローラには、電源から所定電圧が印加された静電吸着ローラが対向するように配置されている。これらの2つのローラの間を通過した転写紙は、転写搬送ベルト160上に静電吸着される。また、転写紙移動方向下流側の出口ローラは、転写搬送ベルトを摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されている。また、転写搬送ベルト160の外周面には、電源から所定のクリーニング用電圧が印加されたバイアスローラが接触するように配置されている。このバイアスローラにより転写搬送ベルト160上に付着したトナ−等の異物が除去される。
【0045】
また、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに接触対向する接触対向部を形成している転写搬送ベルト160の裏面に接触するように、転写バイアス印加部材を設けている。これらの転写バイアス印加部材は、マイラ製の固定ブラシであり、各転写バイアス電源から転写バイアスが印加される。この転写バイアス印加部材で印加された転写バイアスにより、転写搬送ベルト160に転写電荷が付与され、各転写位置において転写搬送ベルト160と感光体ドラム表面との間に所定強度の転写電界が形成される。
【0046】
転写搬送ベルト160で搬送され、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに形成された各色トナー像が転写された用紙は、定着装置107に送り込まれてそこで、トナー像が加熱,加圧によって用紙に熱定着される。熱定着後、用紙は左側板の上部のフィニッシャ34への排紙口34otからフィニッシャ34に送り込まれる。又は、プリンタ本体の上面の排紙トレイ108に排出される。
【0047】
4個の感光体ドラムの中の、マゼンダ像,シアン像およびイエロー像形成用の感光体ドラム111M,111Cおよび111Yは、図示しないカラードラム駆動用の1個の電気モータ(カラードラムモータ;カラードラムM:図示略)により、動力伝達系及び減速機(図示略)を介して1段減速にて駆動される。ブラック像形成用の感光体ドラム111Kはブラックドラム駆動用の1個の電気モータ(Kドラムモータ:図示略)により、動力伝達系及び減速機(図示略)を介して1段減速にて駆動される。また、転写搬送ベルト160は、上記Kドラムモータによる動力伝達系を介した転写駆動ローラの駆動により、回動移動する。従って、上記Kドラムモータは、K感光体ドラム11Kと転写搬送ベルト60を駆動し、上記カラードラムモータは、M,C,Y感光体ドラム11M,11C,11Yを駆動する。
【0048】
また、K現像器120Kは、定着ユニット107を駆動している電気モータ(図示略)で、動力伝達系およびクラッチ(図示略)を介して駆動される。M,C,Y現像器120M,120C,120Yは、レジストローラ105を駆動する電気モータ(図示略)で、動力伝達系およびクラッチ(図示略)を介して駆動される。現像器120M,120C,120Y,120Kは絶えず駆動されている訳ではなく、所定タイミングを持って駆動出来る様、上記クラッチにより駆動伝達を受ける。
【0049】
再度図2を参照する。フィニッシャ34は、スタッカトレイすなわち積載降下トレイ34hsおよびソートトレイ群34stを持ち、積載降下トレイ34hsに用紙(プリント済紙,転写済紙)を排出するスタッカ排紙モードと、ソートトレイ群34stに排紙するソータ排紙モードを持つ。
【0050】
プリンタ100からフィニッシャ34に送り込まれた用紙は、左上方向に搬送されそして上下逆U字型の搬送路を経て、下向きに搬送方向を切換えてから、設定されているモードに応じて、スタッカ排紙モードのときには排出口から積載降下トレイ34hsに排出される。ソータ排紙モードのときには、ソータトレイ群34stの、そのとき排出中の用紙が割り当てられたソータトレイに排出される。
【0051】
ソータ排紙モードが指定されるとフィニッシャ内排紙コントローラは、最下部の重ね待避位置に置いたソートトレイ群34stを、図2上で2点鎖線で示す使用位置に上駆動し、ソータトレイ間の間隔を広げる。ソータ排紙モードでは、1回(一人)の設定枚数の複写又はプリントは、部ソートにソータ排紙モードが設定されているときには、同一原稿(画像)をプリントした各転写紙をソートトレイ群34stの各トレイに仕分け収納する。頁ソートにソータ排紙モードが設定されているときには、各トレイを各頁(画像)に割り当てて、同一頁をプリントした各転写紙を1つのソートトレイに積載する。
【0052】
図4に、複合機能カラー複写機Aの電気システムを示す。読取ユニット11と画像データ出力I/F(Interface:インターフェイス)12でなるカラー原稿スキャナ12が、画像データ処理装置ACPの画像データインターフェース制御CDIC(以下単にCDICと表記)に接続されている。画像データ処理装置ACPにはまた、カラープリンタ100が接続されている。カラープリンタ100は、画像データ処理装置ACPの画像データ処理器IPP(Image Processing Processor;以下では単にIPPと記述)から、書込みI/F134に記録画像データを受けて、作像ユニット135でプリントアウトする。作像ユニット135は、カラー作像を行うものである。
【0053】
画像データ処理装置ACP(以下では単にACPと記述)は、パラレルバスPb,メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述),画像メモリであるメモリモジュール(以下では単にMEMと記述),画像データならびに複写機内システム用のプログラム,制御データおよび参照データを格納するハードディスクHDD,システムコントローラ1,RAM4,不揮発メモリ5,フォントROM6,CDIC,IPP等、を備える。HDDは、MEMのメモリ容量を補う画像メモリとして利用され、また複写機内での画像データ蓄積にも利用される。
【0054】
カラー原稿スキャナ10の、原稿を光学的に読み取る読取ユニット11は、原稿に対するランプ照射の反射光を、センサボードユニットSBU(以下では単にSBUと表記)上の、CCDで光電変換してR,G,B画像信号を生成し、A/DコンバータでRGB画像データに変換し、そしてシェーディング補正して、出力I/F12を介してCDICに送出する。
【0055】
CDICは、画像データに関し、原稿スキャナ10(出力I/F12),パラレルバスPb,IPP間のデータ転送、ならびに、プロセスコントローラ131とACPの全体制御を司るシステムコントローラ1との間の通信をおこなう。また、RAM132はプロセスコントローラ131のワークエリアとして使用され、ROM133はプロセスコントローラ131の動作プログラム等を記憶している。
【0056】
メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述)は、MEMおよびHDDに対するデータの読み書きを制御する。
【0057】
システムコントローラ1は、パラレルバスPbに接続される各構成部の動作を制御する。また、RAM4はシステムコントローラ1のワークエリアとして使用され、不揮発メモリ5は、システムコントローラ1が印刷ドキュメントをイメージデータに変換するための処理プログラム等を記憶している。
【0058】
システムコントローラ1に接続している操作ボード20は、ACPがおこなうべき処理を指示する。たとえば、処理の種類(複写、ファクシミリ送信、画像読込、プリント等)および処理の枚数等を入力する。これにより、画像データ制御情報の入力をおこなうことができる。
【0059】
スキャナ10の読取ユニット11より読み取った画像データは、スキャナ10のSBUでシェーディング補正を施してから、IPPで、スキャナガンマ補正,フィルタ処理などの、読取り歪を補正する画像処理を施してから、MEM又はサーバLUSに蓄積する。MEM又はサーバLUSの画像データをプリントアウトするときには、IPPにおいてRGB信号をYMCK信号に色変換し、プリンタガンマ変換,階調変換,および、ディザ処理もしくは誤差拡散処理などの階調処理などの画質処理をおこなう。画質処理後の画像データはIPPから書込みI/F134に転送される。書込みI/F134は、階調処理された信号に対し、パルス幅とパワー変調によりレーザー制御をおこなう。その後、画像データは作像ユニット135へ送られ、作像ユニット135が転写紙上に再生画像を形成する。
【0060】
IMACは、システムコントローラ1の制御に基づいて、画像データとMEM又はHDDのアクセス制御,パソコンF1のプリント用データの展開,MEMおよびHDDの有効活用のための画像データの圧縮/伸張をおこなう。
【0061】
IMACへ送られた画像データは、データ圧縮後、MEM又はHDDに蓄積され、蓄積された画像データは必要に応じて読み出される。読み出された画像データは、伸張され、本来の画像データに戻しIMACからパラレルバスPbを経由してCDICへ戻される。CDICからIPPへの転送後は画質処理をして書込みI/F134に出力し、作像ユニット135において転写紙上に再生画像を形成する。
【0062】
IMACにはルックアップサーバが構築されている。該ルックアップサーバは、ネットワークLANのドキュメントサーバとして書画情報の蓄積管理を行い、ネットワークLANに接続した機器(機器群)の機能情報を保持し機器と通信するたびに機能情報を収集して更新する。
【0063】
画像データの流れにおいて、パラレルバスPbおよびCDICでのバス制御により、デジタル複合機の機能を実現する。ファクシミリ送信は、スキャナ10で読取られた画像データをIPPにて画像処理を実施し、CDICおよびパラレルバスPbを経由してMEM又はHDDに蓄積し、ファクシミリコントロールユニットFCU(以下では単にFCUと表記することもある)によって、公衆回線を介して宛先へ送信することによりおこなわれる。ファクシミリ受信は、FCUが行い、受信データを一旦MEM又はHDDに蓄積し、受信を終了してから読み出して復号してプリンタ100でプリントアウトする。
【0064】
複数ジョブ、たとえば、コピー機能,ファクシミリ送受信機能,プリンタ出力機能が並行に動作する状況において、読取ユニット11,作像ユニット135およびパラレルバスPbの使用権のジョブへの割り振りは、システムコントローラ1およびプロセスコントローラ131において制御する。プロセスコントローラ131は画像データの流れを制御し、システムコントローラ1はシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理する。また、デジタル複合機の機能選択は、操作ボード20においておこなわれ、操作ボード20の選択入力によって、コピー機能,ファクシミリ機能等の処理内容を設定する。
【0065】
システムコントローラ1とプロセスコントローラ131は、パラレルバスPb,CDICおよびシリアルバスSbを介して相互に通信をおこなう。具体的には、CDIC内においてパラレルバスPbとシリアルバスSbとのデータ,インターフェースのためのデータフォーマット変換をおこなうことにより、システムコントローラ1とプロセスコントローラ131間の通信を行う。
【0066】
各種バスインターフェース、たとえばパラレルバスI/F 7、サーバI/F8およびローカルバスI/F 3は、IMACに接続されている。コントローラーユニット1は、ACP全体の中での独立性を保つために、複数種類のバス経由で関連ユニットと接続する。
【0067】
システムコントローラ1は、パラレルバスPbを介して他の機能ユニットの制御をおこなう。また、パラレルバスPbは画像データの転送に供される。システムコントローラ1は、IMACに対して、画像データをMEMあるいはHDDに蓄積させるための動作制御指令を発する。この動作制御指令に応答して、画像データはCDICからパラレルバスPbおよびパラレルバスI/F 7を介してIMACに送られる。そして、画像データはIMACの制御によりMEM又はHDDに格納されることになる。
【0068】
一方、ACPのシステムコントローラ1は、パソコンF又は他の機器(ネットワークJ)からのプリンタ機能としての呼び出しの場合、プリンタコントローラとネットワーク制御およびシリアルバス制御として機能する。ネットワークJからの画像データの要求(外来コマンド)に対してはサーバとしてIMACが応答し、ネットワーク経由の蓄積データの転送又は受信蓄積を行う。
【0069】
パソコンF又は他の機器(ネットワークJ)からのプリント出力要求データは、システムコントローラ1により画像データ(イメージデータ)に展開される。その展開先はMEM内のエリアである。展開に必要なフォントデータは、ローカルバスI/F 3およびローカルバスRb経由でフォントROM6を参照することにより得られる。ローカルバスRbは、このコントローラ1を不揮発メモリ5およびRAM4と接続する。
【0070】
シリアルバスSbに関しては、直接接続のパソコン(図示略)との接続のための接続ポート2以外に、ACPの操作部である操作ボード20との転送のためのインターフェースもある。これはプリント展開データではなく、IMAC経由でシステムコントローラ1と通信し、処理手順の受け付け、システム状態の表示等をおこなう。
【0071】
システムコントローラ1と、MEM,HDDおよび各種バスとのデータ送受信は、IMACを経由しておこなわれる。MEMまたはHDDを使用するジョブはACP全体の中で一元管理される。
【0072】
図5に、操作ボード20の概要を示す。操作ボード20には、面表示機能がありしかも入力読取り機能がある液晶タッチパネル(以下では液晶ディスプレイ又はディスプレイと言うこともある)79,操作キー・マトリクス,表示LED(発光ダイオード)等がある。キー・マトリクスには、省エネモード(休止モード又は低電力モード)からスタンバイモードに、またその逆への切換えを指示するための電源キー80hがある。省エネモードが設定されている時に電源キー80hが一回押されると、省エネモードからスタンバイモードに切換る。スタンバイモードであるときに電源キー80hが一回押されると、スタンバイモードから省エネモードに切換る。
【0073】
操作ボード20には、液晶タッチパネル79のほかに、テンキー80a,クリア/ストップキー80b,スタートキー80c,初期設定キー80d,モード切換えキー80e,テスト印刷キー80fがある。モード切換えキー80eは、操作ボード20の設定(作像条件)を、標準モードからNVRAM264にセーブしている電源オフ直前又は割込みコピー直前の作像モードに、又はその逆に切換えることを指定するものであり、モード切換えキー80eを押すことで、そのとき標準モードをパネル79に表示していたなら、それがをNVRAM264にセーブしている作像条件をあらわすものに切り換わる。標準モードとは別の作像条件を表示していたなら、それが標準モードに切り換わる。テスト印刷キー80fは、設定されている印刷部数にかかわらず1部だけを印刷し、印刷結果を確認するためのキーである。
【0074】
初期設定キー80dを押す事で、機械の初期状態を任意にカスタマイズする事が可能である。機械が収納している用紙サイズを設定したり、コピー機能のリセットキーを押したときに設定される状態を任意に設定可能である。初期設定キ−80dが操作されると、各種初期値を設定するための「初期値設定」機能ならびに「ID設定」機能,「著作権登録/設定」機能および「使用実績の出力」機能、の選択メニューが表示される。
【0075】
液晶タッチパネル79には、各種機能キー及び画像形成装置の状態を示すメッセージなどが表示される。液晶ディスプレイ79には、「コピー」機能,「スキャナ」機能,「プリント」機能,「ファクシミリ」機能,「蓄積」機能,「編集」機能,「登録」機能および「代行要求」の選択用および実行中を表わす機能選択キー80gが表示される。機能選択キー80gで指定された機能に定まった入出力画面が表示され、例えば「複写」機能が指定されているときには、図5に示すように、機能キー79a,79bならびに部数及び画像形成装置の状態を示すメッセージが表示される。オペレータが液晶タッチパネル79に表示されたキーにタッチする事で、選択された機能を示すキーが灰色に反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えばページ印字の種類等)はキーにタッチする事で詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネルは、ドット表示器を使用している為、その時の最適な表示をグラフィカルに行う事が可能である。
【0076】
ユーザが機能選択キー80gの中の「代行要求」キーにタッチすると、これに応答してシステムコントローラ1が、IMACのルックアップサーバからネットワークLANに接続した各機器の機能と特徴の一覧情報を取得し、液晶タッチパネル79に表示する。ユーザが、表示されたネットワーク内機能の一覧情報の中から所望する機能(例えばファクス)を指定(「ファクシミリ」キーにタッチ)すると、システムコントローラ1がこれをルックアップサーバに報知し、該サーバが保存している機能一覧データの中からファクシミリ機能を検索し、クライアント(複合機能複写機A)の操作部と互換性があるものから、機能や操作部親和性の優先順位が高い機器を特定してディスプレイに表示する。ユーザが表示上の機器を指定し印刷条件を設定し、複写機AのHDDに蓄積している印刷希望の書画情報ファイル名を指定してプリントアウトを指示すると、システムコントローラ1がIMACおよびネットワークI/Fを介して指定があった機器に書画情報ファイルの画像データを転送して、指定があった印刷条件のプリントアウトを指示する。この代行機能を利用して、フルカラー複写機Aにある書画情報を、Bk(黒)単色の高速印刷が可能なBk複写機B又はBkプリンタDで高速かつ経済的にプリントアウトできる。また、フルカラー複写機Aがプリントジョブ実行中に、他のプリントジョブを、他の機器で並行して代行させることが出来る。
【0077】
図1に示すカラープリンタCは、複合機能カラー複写機Aが持つ画像データ処理装置ACP,画像データ処理器IPPおよびカラープリンタ100のみを持つものであり、画像データ処理器IPPは画像出力用の画像処理を行うものである。IMACが画像データをIPPに送出し、IPPが画像データをプリンタ100で出力するための記録用の画像データに補正および変換してプリンタ100に出力する。
【0078】
図1に示す複合機能Bk複写機Bは、大要では、複合機能カラー複写機Aの画像データ処理器IPPの記録用の画像データへの補正および変換を、Bk単色記録用のみに限定し、しかもプリンタ100の作像機構をBk一色の作像機構にしたものであって、その他の構成および機能は複合機能カラー複写機Aと同様である。
【0079】
図1に示すBkプリンタDは、複合機能Bk複写機Bが持つ画像データ処理装置ACP,画像データ処理器IPPおよびBk単色プリンタ(100対応のもの)のみを持つものであり、画像データ処理器IPPはBk画像出力用の画像処理を行うものである。IMACが画像データをIPPに送出し、IPPが画像データをプリンタ100で出力するための記録用の画像データに補正および変換してプリンタ100に出力する。
【0080】
図1に示す原稿スキャナEは、大要では、複合機能カラー複写機Aのカラースキャナ10,ADF30,読取補正機能のみを持つIPPおよび画像データ処理装置ACPを持つものであり、読取った原稿画像データをIPPで読取補正してから、MEMに一時格納してから、HDDに蓄積する、または、ACP内の通信機能によってネットワークLANを介して、他の機器に送信する。
【0081】
パソコンFは、OSをインストールしたコンピュータ本体,それに接続したキーボード,マウスおよびディスプレイが備わったものであり、そのネットワークI/FをネットワークLANに接続し、印刷指令アプリケーションソフトである「ネットワーク画像入出力アプリケーション」NIPAをセットアップしたものである。このアプリケーションNIPAのセットアップ時に、複写機AのIMACに構築したルックアップサーバと同様なサーバ機能がパソコンFの固定ディスクに構築されて、該アプリケーションNIPAにリンクしている。
【0082】
図6に、「ネットワーク画像入出力アプリケーション」NIPA(以下単に画像入出力アプリNIPA又はNIPAと表記する場合もある)の内容の概要を示す。
【0083】
画像入出力アプリNIPAが起動すると、該NIPAがルックアップサーバを使用して、ネットワーク接続機器(機器に付与したIPアドレス)のそれぞれと通信して、その機能情報を収集して、ルックアップサーバに割付けた機器プロパティテーブルの情報を今回新たに収集したものに更新する(図6のステップ1)。なお、以下においては、カッコ内には、ステップと言う語を省略して、番号記号のみを記す。
【0084】
なお、電源が入っていない機器とは通信が成立しないので、機能情報は入手できない。機器プロパティテーブル上の該機器の機能情報は、前回収集に成功したときのものに留まる。
【0085】
次にNIPAは、ディスプレイに、印刷するファイルをユーザが指定するための入力画面M1をディスプレイに表示する(2)。該入力画面M1の一例を図7に示す。この画面1には、NIPAは、機器プロパティテーブルに登録があるネットワーク接続機器の、前回指定した接続機器の登録名称(図示例では「カラー複写機A」)を、「画像を入出力する機器」の表示ブロック内に表示し、ルックアップサーバを使用して、表示した機器(カラー複写機A)と通信して、その機能情報および蓄積ファイル名リストを収集して、それを表示する(図示例ではSCAN01〜SCAN03)とともに、機器プロパティテーブル上の対応機器情報を、収集したものに更新する。
【0086】
ここでユーザがアップスクロールボタン(上向き黒三角)あるいはダウンスクロールボタン(下向き黒三角)をクリック(スクロール入力)すると、NIPAは、機器プロパティテーブル上のリストにおいて、「カラー複写機A」の1つ前の接続機器(カラー複写機Aがリストの先頭である場合はリストの最後尾のもの)あるいは1つ後の接続機器(カラー複写機Aがリストの末尾である場合はリストの先頭のもの)の登録名称を、「画像を入出力する機器」の表示ブロック内に表示する。そして表示を切換えてから設定短時間の間スクロール入力が無いと、NIPAは、ルックアップサーバを使用して、表示した機器と通信して、その機能情報および蓄積ファイル名リストを収集して、それを表示するとともに、機器プロパティテーブル上の対応機器情報を収集したものに更新する。
【0087】
ユーザは入力画面M1上に表示された書画情報ファイル名をクリックすることによって、印刷対象ファイルを指定することが出来る(3)。
【0088】
なお、原稿画像読取ができる機器(A,B,E)で原稿画像読取を行ってそれを印刷しようとする場合には、ユーザは、該機器に原稿をセットして、入力画面M1上の「画像を入出力する機器」の表示ブロック内に該機器の登録名を表示してから、入力画面M1上の「原稿読取」ボタンをクリックする。これに応答してNIPAが該機器に画像読取&蓄積スタートを指示する。指示を受けた機器は原稿を読取って画像データフアイルおよびファイル名を生成してHDDに蓄積し、蓄積ファイル名のリストをNIPA(パソコンF)に転送する。NIPAが該リストを入力画面M1上に更新表示するので、ユーザは、該リスト上の、今回生成されたファイル名をクリック(指定)する。
【0089】
ファイル名を指定してからユーザが、入力画面M1上の「印刷条件」ボタンをクリックするとこれに応答してNIPAが、入力画面M2をディスプレイに表示する(4)。図8に、入力画面M2の初期画面(ユーザ入力が無い画面)を示す。この入力画面M2でユーザが入力又は指定できる印刷条件は、
印刷部数の「部数」,
出力装置指定の「自動」又は「選択」,
カラー/Bk(カラー印刷か黒単色印刷か)の「Bk」又は「カラー」,
両面印刷の「指定なし」又は「上下開き」又は「左右開き」,
集約印刷の「指定なし」又は「2枚」又は「4枚」,
ソート/スタックの「指定なし」又は「ソート」又は「スタック」,
ステープルの「指定なし」又は「左手前」又は「手前2箇所」,
パンチの「指定なし」又は「2箇所」又は「1箇所」,
ページ印字の「指定なし」又は「下中央」又は「右上」、および、
スタンプ印字の「指定なし」又は「右下」又は「上中央」、
である。
【0090】
上記印刷部数の「部数」の入力ブロックには、1が表示されているが、そこにカーソルを宛ててテンキー入力をすることにより、所要値を設定できる。出力装置指定では、「自動」が選択されてそのブロックが指定ありを意味する点点塗り潰しの背地(灰色地)で表示されているが、出力装置指定の「選択」をユーザがクリックすると、「自動」が指定なしを示す白背地に切り換り、「選択」が指定有りの表示(点点塗り潰しの背地)に切換って、ユーザにより「選択」が指定されたことを意味する。カラー/Bk指定では、「Bk」が選択されて指定有りの表示であるが、「カラー」をユーザがクリックすると、「Bk」が指定なしの白背地に切り換り、「カラー」が指定有りの表示に切換って、「カラー」印刷が指定されたことを意味する。
【0091】
両面の選択では、「指定なし」が選択されて点点塗り潰しの背地で表示されているが、「上下開き」をユーザがクリックすると、「指定なし」(および左右開き)が指定なしを意味する白背地に切り換り、「上下開き」が指定有りを意味する点点塗り潰しの背地に切換って、両面印刷の「上下開き」モードが指定されたことを意味する。「左右開き」をユーザがクリックすると、「指定なし」(および上下開き)が指定なし表示に切換り、「左右開き」が指定有り表示に切換って、両面印刷の「左右開き」モードが指定されたことを意味する。その他の入力項目又は指定項目も、同様な操作で入力又は指定を行うことが出来る。
【0092】
入力画面M2上の「設定終了」ボタンをユーザがクリックすると、NIPAは、指定の機器情報(書画蓄積機器),指定のファイル名情報(印刷対象書画)、ならびに、指定の部数情報,出力装置指定情報(自動/選択)およびカラー/Bk以下の指定情報(印刷条件)を印刷条件レジスタにセーブして、出力装置指定情報(自動/選択)が「自動」の指定であると、印刷条件レジスタのカラー/Bk以下の指定情報を、機器プロパティテーブル上の各機器の機能情報と照合して、印刷条件に適合する機器を検索する(6,7)。
【0093】
この検索のために、印刷条件レジスタにセーブした印刷条件の中の、
カラー/Bk(カラー印刷か黒単色印刷か)の「Bk」および「カラー」,
両面印刷の「上下開き」および「左右開き」,
集約印刷の「2枚」および「4枚」,
ソート/スタックの「ソート」および「スタック」,
ステープルの「左手前」および「手前2箇所」,
パンチの「2箇所」および「1箇所」,
ページ印字の「下中央」および「右上」、および、
スタンプ印字の「右下」および「上中央」、
の各項目「・・・」に1ビットを宛てて、その項目が指定されていると該ビットを「1」とし、非指定であると「0」とし、上記項目の上記順番に各ビットを配列した要求条件データフレーム(要求フレーム)を生成して、機器プロパティテーブル上の各機器の、対応の可能条件データフレーム(対象フレーム)と照合して、少なくとも要求フレームのデータビットが「1」のデータ位置に同じく「1」のデータがある(その他の位置にも「1」があってもよい)対象フレームがある機器をリストアップする。
【0094】
なお、複合機能カラー複写機Aは、上記16項目の中のすべてが可能である(すべてに適応できる)ので、その対象フレームのデータは、全16ビットすべてが「1」であり、「1111111111111111」である。複合機能Bk複写機Bは、上記16項目の中の第2番目の項目「カラー」に適合しないので、その対象フレームのデータは、「1011111111111111」である。カラープリンタCは、「ソート」,「スタック」,「ステープル」および「パンチ」の機能が無いので、その対象フレームのデータは、「1111110000001111」である。BkプリンタDは、「カラー」,「ソート」,「ステープル」および「パンチ」の機能は無く、その対象フレームのデータは、「1011110100001111」である。原稿スキャナEおよびパソコンFは、すべてに不適合であるので、それらの対象フレームのデータは、「0000000000000000」である。
【0095】
そしてリストアップした適合機器の名称を、ディスプレイに指定表示(点点塗り潰しの背地)で表示する(8)。図9に、表示画面M3の一例を示す。この表示画面上の太い枠線のブロック内に示した機器(カラー複写機A,カラープリンタC)が、適合機器としてリストアップしたものであり、それらの下方に示す機器は、要求印刷条件(要求フレーム)を満たさないが、対象フレームに少なくとも1ビットの「1」が有る、印刷が出来る機器が表示される。
【0096】
指定済表示がある表示中の機器名をユーザがクリックするとNIPAは、それを非指定の白背地に切換える。非指定の白背地の機器名をユーザがクリックするとNIPAは、それを指定表示に切換える。ユーザが表示画面M3上の「全選択」ボタンをクリックするとNIPAは、適合機器のすべてを指定表示に切換え、不適合機器のすべてを非指定表示に切換える(9)。
【0097】
ユーザが表示画面M3上の「印刷開始」ボタンをクリックするとNIPAは、指定表示の機器名(印刷機器名)を、出力装置レジスタに書込む。そしてNIPAは、印刷条件レジスタにセーブした指定の機器(書画蓄積機器:書画情報源)に指定のファイル名情報(印刷対象書画)を与えて、該機器に、印刷条件レジスタにセーブしている印刷部数以下の各適合機器(出力装置)への書画情報ファイルの転送と、転送先での該ファイルの書画の1部数の印刷所要時間を入手することを、指令する(12)。
【0098】
なお、このとき、転送先の機器が電源オフあるいはビシー(通信は可であるが、印刷は不可)のときには、転送元の機器(書画蓄積機器:書画情報源)は書画情報ファイルの転送は保留し、レディ(印刷可)であって書画情報ファイルの転送を完了した適合機器(出力装置)名とそれが返信してきた1部数の印刷所要時間を、NIPA(パソコンF)に報知する。1適合機器(出力装置)が転送元の機器(書画蓄積機器:書画情報源)と同一であると、転送元の機器(書画蓄積機器:書画情報源)は、当然のことながら、書画情報ファイルの転送などの通信はしないで、1部数の印刷所要時間を算出してNIPA(パソコンF)に報知する。
【0099】
返信があった各適合機器(出力装置)名とその印刷所要時間を受信するとNIPAは、返信があった各適合機器(出力装置)の1部数の印刷所要時間から、各適合機器に対して、指定部数全体として最短時間で印刷をすることができる各適合機器宛ての割当部数を算出して、各適合機器に対して割当部数を他の印刷条件とともに転送し、印刷スタートを指示する(13)。
【0100】
ユーザが表示画面M3上の「印刷開始」ボタンをクリックしたときに(10)、表示画面M3上の印刷出力に指定されていた機器(出力装置)が1つだけの場合は、NIPAは、該機器(出力装置)が印刷対象ファイルを持つ機器(書画蓄積機器:書画情報源)と同一で無いときに、NIPAは、該機器(出力装置)への書画情報ファイルの転送を書画蓄積機器(書画情報源)に指示する。この転送が終了した報告をうけとNIPAは、該機器(出力装置)に、印刷部数を他の印刷条件とともに与えて、印刷スタートを指示する(11−14〜16−13)。1つだけの機器(出力装置)が印刷対象ファイルを持つ機器(書画蓄積機器:書画情報源)と同一であるときには、NIPAは、該機器(書画蓄積機器:書画情報源)に、印刷対象の書画情報ファイル名および印刷部数を他の印刷条件とともに与えて、印刷スタートを指示する(11−14−17)。
【0101】
先に説明した入力画面M2の「設定終了」ボタンがクリックされたときに「選択」が指定表示であったときには、NIPAは、機器プロパティテーブル上の、対象フレームに少なくとも1ビットの「1」が有る、印刷が出来る機器の名称リストを、各機器名を指定なし表示にして、ディスプレイに表示する(19)。
【0102】
ユーザが機器名をクリックするとNIPAは、該機器の印刷機能リストブロックをディスプレイにポップアップ表示する。この印刷機能リストブロックは、大要では、図8に示す入力画面に示す「カラー/Bk」〜「スタンプ印字」の行を「指定なし」のブロックを削除して示し、しかも、可能な項目を上述の指定有り表示と同様な表示で示し、不可能な項目を上述の指定なし表示と同様な表示で示すものである。ユーザがこのポップアップ画面上の「指定」ボタンをクリックすると、NIPAは、ポップアップ画面を閉じて名称リスト画面上の先にユーザがクリックした機器名を指定有り表示に切換える。なお、ポップアップ画面上の「指定」ボタンをクリックしないでポップアップ画面上の「閉じる」ボタンをユーザがクリックすると、NIPAは、ポップアップ画面を閉じ、名称リスト画面上の先にユーザがクリックした機器名は非指定の表示に留める。なお、この名称リスト画面上の、指定表示中の機器名をユーザがクリックすると、NIPAは、該機器名を非指定表示に切換える。ユーザが名称リスト画面上の「印刷開始」ボタンをクリックすると、NIPAは、指定表示の機器名(印刷機器名)を、出力装置レジスタに書込む(20)。そしてすでに説明したステップ11以下の処理に進む。
【0103】
【発明の効果】
ユーザが書画情報ファイルを指定し、印刷指令装置(F)が提示した印刷条件の所望のものを指定すれば、印刷指令装置(F)が、指定があった印刷条件を満たす画像形成機能がある装置を選択するので、ユーザは、所望の印刷条件で能率のよい印刷を簡易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の印刷システムを示すブロック図である。
【図2】図1に示す複合機能カラー複写機Aの外観を示す拡大正面図である。
【図3】図2に示すプリンタ100の作像機構の概要を示す拡大縦断面図である。
【図4】図2に示す複写機Aの画像処理システムの概要を示すブロック図である。
【図5】図2および図4に示す操作ボード20の液晶タッチパネル79の拡大平面図である。
【図6】図1に示すパソコンFの、ネットワーク画像入出力アプリケーションソフトNIPAによる、ネットワーク画像入出力制御の概要を示すフローチャートである。
【図7】図1に示すパソコンFが、ネットワーク画像入出力制御においてパソコンFに接続したディスプレイに表示する入力画面M1を示す平面図である。
【図8】図1に示すパソコンFが、ネットワーク画像入出力制御においてパソコンFに接続したディスプレイに表示する入力画面M2を示す平面図である。
【図9】図1に示すパソコンFが、ネットワーク画像入出力制御においてパソコンFに接続したディスプレイに表示する表示画面M3を示す平面図である。
【符号の説明】
10:カラー原稿スキャナ 20:操作ボード
30:自動原稿供給装置 34:フィニッシャ
34hs:積載降下トレイ 34ud:昇降台
34st:ソートトレイ群
41M,41C,41Y,41K:レーザ発光器
79:液晶タッチパネル
100:カラープリンタ PC:パソコン
PBX:交換器 PN:通信回線
102:光書込みユニット 103,104:給紙カセット
105:レジストローラ対 106:転写ベルトユニット
107:定着ユニット 108:排紙トレイ
110M,110C,110Y,110K:感光体ユニット
111M,111C,111Y,111K:感光体ドラム
120M,120C,120Y,120K:現像器
160:転写搬送ベルト ACP:画像データ処理装置
CDIC:画像データインターフェース制御
IMAC:画像メモリアクセス制御
IPP:画像データ処理器 HDD:ハードディスク装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、作像機能がある複数の機器およびそれを遠隔で作像に使用するコンピュータ(パソコン)の印刷指令機能、および、それらをネットワークに接続した印刷システムに関し、例えば、プリンタ,ファクシミリ装置,スキャナまたはコピー機、および、それらの複合機のようなオフィス機器と、それらを遠隔で使用するパソコンとのネットワークシステムに使用できる。
【0002】
【従来技術】
一般にネットワーク接続された画像形成装置で1つの画像に対するコピー動作を分担しておこなう画像形成のネットワークシステムはよく知られている。近年、画像形成装置がローカルエリアネットワーク(LAN)等のネットワークに接続され、同じネットワークに接続されたコンピュータ等からプリンタやスキャナとして使用されることが多くなってきた。また、ネットワークに接続された画像形成装置内にも、画像情報を蓄積でき、ネットワーク上のコンピュータ端末(例えばパーソナルコンピュータ=パソコンあるいはワークステーション)などの情報機器からそれら画像情報を指定して、印刷を指示し、画像形成することもができる。
【0003】
こうしたネットワーク環境において、ネットワーク上にある画像形成装置で画像形成をおこなう際に、それら画像形成をおこなう装置を指定したり、あるいは、画像情報が蓄積している画像装置に印刷出力することが一般的であった。また、複数の画像形成装置がネットワークで繋がっていて、それら画像形成装置から同時に印刷することで、ひとつの装置から出力するよりも短時間で印刷することができるネットワークシステムなどが提案されていたり、印刷するべき画像形成装置が印刷中であった場合、別の印刷装置に代行して印刷するようなネットワークシステムなども提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開平11−42834号公報は、入力された画像情報を解析して、プリントジョブを管理するためのジョブ番号,画像の出力先,ページ数,部数,出力形態指定情報などのジョブ管理情報を生成し、ジョブ管理情報から出力要求情報を生成してプリンタ部かファクシミリ部を選択してそれによって画像を出力する画像処理装置を開示している。
【0005】
【特許文献2】特開平11−275296号公報は、ネットワークに接続された複数のデジタル複写機群の中の1つで、他のパーソナルボックス機能がある複写機にアクセスして画像データを入手してプリントアウトする画像入出力システムを提示している。
【0006】
【特許文献3】特開平11−275300号公報は、ファクシミリ機能がある複合印刷装置が印刷ジョブを実行中にデータを受信した場合には、ネットワーク上の他の印刷装置を検索してそれにデータを転送して印刷を指示する代行指示機能がある複合印刷装置を提示している。
【0007】
【特許文献4】特開2000−22876号公報には、ネットワークに接続された複数台の画像形成装置の中の、連結分配機能がある画像形成装置に与えられた印刷ジョブを、他の画像形成装置に分配する連結印刷システムが提示されている。
【0008】
【特許文献5】特開2002−200827号公報は、インターネットのWebページから情報を取得して記憶媒体に記憶し、操作パネルより指示があると指定された情報を読み出してプリントアウトするネットワークプリンタを提示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、装置内に蓄積された画像の画像形成を行う際に、画像形成装置を予め指定したり、その画像形成装置が印刷中であった場合、あるいは、指定の印刷条件で画像形成できない場合などは、別な画像形成装置に画像データを転送して、代行印刷することなどの手間がかかっている。ネットワークに接続された複数の画像処理装置が同一機種で、オプション(付属)の機器およびアプリケーションも全く同一の場合には、連結印刷や代行印刷をする場合の印刷条件の確認あるいは再設定が不要であるので、比較的にユーザの印刷ジョブは簡易である。
【0010】
しかしながら一般的には、多種多様な機種が同一ネットワークに接続されており、ユーザが各機種の可能な印刷条件を把握しておいて、簡易に印刷条件を設定して高速に印刷ジョブをこなすことは、かなり困難である。可能な印刷条件ばかりでなく、印刷能力(印刷速度:枚/分)も、印刷生産性に影響する。
【0011】
本発明は、所望の印刷条件で能率のよい印刷を簡易に実施できる印刷指令装置および印刷システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(1)書画情報蓄積手段(HDD)を持つ画像処理装置(A,B)および画像形成装置(C,D)が接続されたネットワーク(LAN)を介する通信により、該書画情報蓄積手段にある書画情報ファイル名を取得する機能(図6の2);
取得した書画情報ファイル名を表示するディスプレイ(F);
ユーザに印刷条件を提示する機能(図6の4);
ユーザが指定した印刷条件を満たす、前記ネットワークに接続された画像形成機能がある装置を選択する機能(図6の5〜9);および、
選択した装置で、前記ディスプレイに表示しユーザが選択した書画情報ファイルの印刷を実行する機能(図6の10〜17);を含む印刷指令装置(F)。
【0013】
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応事項の記号を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
【0014】
これによれば印刷指令装置(F)が、ユーザが指定した画像処理装置(A,B)の蓄積ファイルの名称を取得してディスプレイ(F)に表示し、印刷条件を提示する。そして印刷指令装置(F)が、ユーザが指定した印刷条件を満たす、前記ネットワークに接続された画像形成機能がある装置を選択して、選択した装置で、前記ディスプレイに表示しユーザが選択した書画情報ファイルの印刷を実行する。したがってユーザは、印刷指令装置(F)が提示した印刷条件の所望のものを指定すればよい。指定があった印刷条件を満たす画像形成機能がある装置を印刷指令装置(F)が選択するので、ユーザは、所望の印刷条件で能率のよい印刷を簡易に実施できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(2)前記印刷実行機能(図6の10〜17)は、ユーザが指定した印刷部数が複数かつ選択された装置が複数の場合に、複数の装置で前記ユーザが選択した書画情報ファイルの印刷を実行する(図6の11〜13);上記(1)に記載の印刷指令装置。これによれば、複数部数の印刷ジョブを複数の装置に分配するので、早く印刷が完了する。
【0016】
(3)前記印刷実行機能(図6の10〜17)は、ユーザが指定した印刷部数が複数かつ選択された装置が複数の場合に、各々の装置の形成能力から、全部数の画像形成を最も早く終了できる、各装置への印刷部数割付を行う(図6の13);上記(1)に記載の印刷指令装置。これによれば、印刷速度が速い装置を優先使用するので、最も早く印刷が完了する。
【0017】
(4)前記印刷実行機能(図6の10〜17)は、前記選択機能(図6の5〜9)が選択した装置の中の、ユーザが(図6の9で)指定した装置で、前記ディスプレイに表示しユーザが選択した書画情報ファイルの印刷を実行する;上記(1),(2)又は(3)に記載の印刷指令装置。これによればユーザは、選択機能(図6の5〜9)が選択した装置から、所望のものを選択できる。
【0018】
(5)通信ネットワーク(LAN);
原稿スキャナ(10),該原稿スキャナが発生する画像データを蓄積する書画情報蓄積手段(HDD),画像データが表わす画像を用紙上に形成する作像手段(100)、および、前記通信ネットワークを介して画像データを他の、前記通信ネットワークに接続された機器とやり取りする通信手段(8,IMAC)、を備える1以上の画像処理装置(A,B);
少なくとも、画像データが表わす画像を用紙上に形成する作像手段、および、前記通信ネットワークを介して画像データを他の、前記通信ネットワークに接続された機器から受信する通信手段、を備える1以上の画像形成装置(C,D);および、前記通信ネットワーク(LAN)を介して前記画像処理装置(A,B)および画像形成装置(C,D)と通信する、上記(1)乃至(4)の何れか1つに記載の印刷指令装置(F);を備える印刷システム(図1)。
【0019】
これによればユーザは、印刷指令装置(F)を使用して、所望の印刷条件で能率のよい印刷を簡易に実施できる。
【0020】
(6)前記画像処理装置(A,B)は、その通信手段(8,IMAC)を介して他の画像処理装置又は画像形成装置に代行印刷を要求するシステムコントローラ(1)を備える;上記(5)に記載の印刷システム。これによればユーザは、印刷指令装置(F)を使用して画像処理装置(A,B)を選択してその代行印刷要求機能を利用することが出来る。
【0021】
(7)複数の画像処理装置(A〜E)と情報処理装置(F)がネットワーク(LAN)で接続されていて、ネットワーク(LAN)を介して、情報処理装置(F)から、ネットワーク上の任意の装置(A,B,E)からの画像情報を読み取り、その画像情報の編集・加工・出力条件を設定し、任意の画像処理装置(A〜D)上の出力手段(100)から出力することでき、その編集・加工・出力等印刷条件に従った画像処理装置(A〜D)を検索、選択して、印刷することを特徴とする画像処理装置ネットワークシステム(図1)。
【0022】
これによれば、画像蓄積機能がある画像処理装置の蓄積画像出力において、画像の編集・加工後の画像出力可能な装置を、自動的に検出することができ、出力先を指定せず、ネットワーク上の任意の画像出力装置を、利用者に使用させることもできる。情報処理装置(F)を画像形成装置から全く独立させ、かつ、ネットワーク上の他の装置間で連携させながら、目的とする画像形成を実現することができる。画像形成出力装置個々の動作状態や出力能力にとらわれず、目的とする画像形成情報に適した画像装置から出力できる装置を指定して、記憶装置から画像編集・加工した情報を出力すべき装置に転送して、画像形成することが出来る。
【0023】
(8)上記(7)において、出力する画像情報を複数部数印刷する際、出力可能な画像処理装置を複数選択し、同時に画像形成する。これによれば、1台でおこなうよりも、短時間で完了することができる。
【0024】
(9)上記(8)において、複数部数の画像形成を行う際、各々の画像形成装置の形成能力から、最も早く画像形成を行うことができる、各々の装置への部数を指定して、画像形成する。これによれば、部数全体の出力時間を早くすることができる。部数総体としての画像形成時間を最短でおこなうことも出来る。
【0025】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0026】
【実施例】
図1に、本発明の1実施例の印刷システムを示す。複合機能カラー複写機Aおよび複合機能単色Bk複写機B(MFP:多機能画像処理機)は、既存の複合機能(コピー,ファクシミリ,プリンタ,スキャナ等)の画像入出力機能および通信機能を有する他に、ローカルネットワークLAN(Local Area Network)との接続機能,ルックアップ・サーバ機能および複数のアプリケーションの操作画面表示機能を持つ。
【0027】
他のカラープリンタC,単色BkプリンタD,原稿スキャナEおよび印刷指令装置であるパソコンFも、ネットワークLANとの接続機能を持つ。プリンタC,Dは、ネットワークLANを介して他の機器から書画情報を受けてプリントアウトできる。原稿スキャナEは原稿画像を読取って書画情報をネットワークLANを介して他の機器に転送できる。パソコンFはネットワークLANを介して、他の機器から書画情報を入手することができ、また、自己が持つ書画情報を他の機器に転送することができる。
【0028】
加えて印刷指令装置であるパソコンFには、遠隔から複合機能複写機A,B又は原稿スキャナEを操作して原稿画像を読取って複合機能複写機A,B又はパソコン(自機F又は他のパソコン)に蓄積し、複合機能複写機A,Bおよびパソコン(自機Fおよび他のパソコン)の蓄積書画情報ファイルを指定して、画像処理装置である複合機能複写機A,B、ならびに、画像形成装置である複写機A,BおよびプリンタC,Dでプリントアウトする「ネットワーク画像入出力アプリケーション」(アプリケーションプログラム:アプリケーションソフト)が装荷(ロード,セットアップ)されている。
【0029】
複合機能複写機A,B,プリンタC,D,原稿スキャナEおよびパソコンFは、それぞれにLANインターフェイスを備え、ネットワークLANに接続すると同時に機器同士が相互認識(PLUG&PLAY)動作をするルックアップサーバを含み、これによって通信相手の機器の機能情報を認識する。LANプロトコルにはTCP/IP,IPS/SPX,Net−Biosなど、多種の仕様の方式があるが、本実施例ではTCP/IPプロトコルを採用して、各機器に、それぞれTCP/IPプロトコル上の識別番号としての固有のIPアドレスを付与している。
【0030】
図1に示す機器群では、複合機能複写機AおよびBのみが、フアクシミリ通信回線と接続した通信端末およびファクシミリコントローラ(FCU)を持ち、個々にファクシミリ送,受信できる。他のプリンタC,D,原稿スキャナEおよびパソコンFは、ファクシミリコントローラ(FCU)を持たないが、ネットワークLANを介して送信用の書画情報を複合機能複写機A又はBに転送して、転送先の複写機からファクシミリ送信することが出来る。また、複合機能複写機A,Bは、受信中に受信書画情報を他の複写機又はパソコンに転送して、転送先の画像メモリに蓄積することができる。蓄積した書画情報は、自己又は他のプリント機能がある機器でプリントアウトできる。パソコンFは、ユーザがネットワークLANに接続している機器を使用する際のクライアントPCともなる。
【0031】
図2に、図1に示す複合機能カラー複写機Aの外観を示す。図2に示すカラー複写機Aは、大略で、自動原稿送り装置(ADF)30と、操作ボード20と、カラースキャナ10と、カラープリンタ100と、給紙バンク35の各ユニットで構成されている。パンチ,ステープラ及び作像された用紙を積載可能なトレイ付きのフィニッシャ34と、両面ドライブユニット33と、大容量給紙トレイ36は、プリンタ100に装着されている。
【0032】
機内の画像データ処理装置ACP(図4)には、パソコンFが接続したLANが接続されており、共通バス(画像データバス/制御コマンドバス)に接続されたファクシミリコントロールユニットFCUには、電話回線PN(ファクシミリ通信回線)に接続された交換器PBXが接続されている。カラープリンタ100のプリント済の用紙は、排紙トレイ108上またはフィニッシャ34に排出される。
【0033】
図3に、カラープリンタ100の機構を示す。この実施例のカラープリンタ100は、レーザプリンタである。このレーザプリンタ100は、マゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(ブラック:K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成ユニットが、転写紙の移動方向(図中の右下から左上方向y)に沿ってこの順に配置されている。即ち、4連ドラム方式のフルカラー画像形成装置である。
【0034】
これらマゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(K)のトナー像形成ユニットは、それぞれ、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kを有する感光体ユニット110M,110C,110Yおよび110Kと、現像ユニット120M,120C,120Yおよび120Kとを備えている。また、各トナー像形成部の配置は、各感光体ユニット内の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kの回転軸が水平x軸(主走査方向)に平行になるように、且つ、転写紙移動方向y(副走査方向)に所定ピッチの配列となるように、設定されている。
【0035】
また、レーザプリンタ100は、上記トナ−像形成ユニットのほか、レーザ走査によるレーザ露光ユニット102、給紙カセット103,104、レジストローラ対105、転写紙を担持して各トナ−像形成部の転写位置を通過するように搬送する転写搬送ベルト160を有する転写ベルトユニット106、ベルト定着方式の定着ユニット107、排紙トレイ108,両面ドライブ(面反転)ユニット33等を備えている。また、レーザプリンタ100は、図示していない手差しトレイ、トナ−補給容器、廃トナーボトル、なども備えている。
【0036】
レーザ露光ユニット102は、半導体レーザ41M,41C,41Y,41K、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像信号に基づいて各感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kの表面にレーザ光を、x方向に振り走査しながら照射する。
【0037】
半導体レーザ41Yによる、イエロー画像作像系の画像露光に関して説明すると、半導体レーザ41Yから出射したビームは、シリンダレンズで屈曲し、続いて、ポリゴンミラーにより反射される。続いて、反射したビームは、f−θレンズを通ることで主走査方向のドットピッチが均等化され、そしてミラーにより反射されて感光体ドラム111Y上を走査する。これにより印刷データの書き込みすなわち静電潜像の形成が行われる。
【0038】
イエロー作像用のレーザ走査範囲の始点を検出する同期検知センサが、それにレーザが当ったときに、ライン同期信号(パルス)を発生する。これがイエロー作像用の主走査ラインの書き込み開始位置の基準となる。このライン同期信号が主走査のラインごとに発生するので、これを基点に主走査画像位置が定められる。主走査方向の画素密度は、半導体レーザ41Yのビーム光の出射間隔とポリゴンミラーの回転速度で決まる。副走査方向の画素密度(ライン密度)は、感光体ドラム111Yの回転速度とポリゴンミラーの回転速度で決まる。感光体ドラム111Yの回転速度を変更すると、感光体潜像画像の転写,定着,用紙搬送などへの影響が発生するため、感光体ドラム111Yは一定速度で回転させ、ポリゴンミラーの回転速度の切り替えで副走査画素密度の変更を行う。
【0039】
図3上の一点鎖線は、転写紙の搬送経路を示している。給紙カセット103,104から給送された転写紙は、図示しない搬送ガイドで案内されながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対105に送られる。このレジストローラ対105により所定のタイミングで転写搬送ベルト160に送出された転写紙は転写搬送ベルト160で担持され、各トナ−像形成部の転写位置を通過するように搬送される。
【0040】
各トナー像形成部の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに形成されたトナー像が、転写搬送ベルト160で担持され搬送される転写紙に転写され、各色トナー像の重ね合わせ即ちカラー画像が形成された転写紙は、定着ユニット107に送られる。すなわち転写は、転写紙上にじかにトナー像を転写する直接転写方式である。定着ユニット107を通過する時トナー像が転写紙に定着する。トナー像が定着した転写紙は、排紙トレイ108,フィニッシャ36に排出される。両面印刷モードの時には、フィニッシャ36に用紙の8分目程度を排出してから排出をとめ、そして逆搬送して両面ドライブユニット33に送給する。
【0041】
イエローYのトナ−像形成ユニットの概要を次に説明する。他のトナ−像形成ユニットも、イエローYのものと同様な構成である。イエローYのトナー像形成ユニットは、前述のように感光体ユニット110Y及び現像ユニット120Yを備えている。感光体ユニット110Yは、感光体ドラム111Yのほか、感光体ドラム表面に潤滑剤を塗布するブラシローラ,感光体ドラム表面をクリーニングする揺動可能なブレード,感光体ドラム表面に光を照射する除電ランプ,感光体ドラム表面を一様帯電する非接触型の帯電ローラ、等を備えている。
【0042】
感光体ユニット110Yにおいて、交流電圧が印加された帯電ローラにより一様帯電された感光体ドラム111Yの表面に、レーザ露光ユニット102で、プリントデータに基づいて変調されポリゴンミラーで偏向されたレーザ光Lが走査されながら照射されると、感光体ドラム111Yの表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム11IY上の静電潜像は、現像ユニット20Yで現像されてイエローYのトナー像となる。転写搬送ベルト160上の転写紙が通過する転写位置では、感光体ドラム11IY上のトナー像が転写紙に転写される。トナ−像が転写された後の感光体ドラム111Yの表面は、ブラシローラで所定量の潤滑剤が塗布された後、ブレードでクリーニングされ、除電ランプから照射された光によって除電され、次の静電潜像の形成に備えられる。
【0043】
現像ユニット120Yは、磁性キャリア及びマイナス帯電のトナ−を含む二成分現像剤を収納している。そして、現像ケース120Yの感光体ドラム側の開口から一部露出するように配設された現像ローラや、搬送スクリュウ、ドクタブレード、トナ−濃度センサ,粉体ポンプ等を備えている。現像ケース内に収容された現像剤は、搬送スクリュウで攪拌搬送されることにより摩擦帯電する。そして、現像剤の一部が現像ローラの表面に担持される。ドクタブレードが現像ローラの表面の現像剤の層厚を均一に規制し、現像ローラの表面の現像剤中のトナーが感光体ドラムに移り、これにより静電潜像に対応するトナー像が感光体ドラム111Y上に現われる。現像ケース内の現像剤のトナー濃度はトナ−濃度センサで検知される。濃度不足の時には、粉体ポンプが駆動されてトナーが補給される。
【0044】
転写ベルトユニット106の転写搬送ベルト160は、各トナ−像形成部の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに接触対向する各転写位置を通過するように、4つの接地された張架ローラに掛け回されている。張架ローラの1つが109である。これらの張架ローラのうち、2点鎖線矢印で示す転写紙移動方向上流側の入口ローラには、電源から所定電圧が印加された静電吸着ローラが対向するように配置されている。これらの2つのローラの間を通過した転写紙は、転写搬送ベルト160上に静電吸着される。また、転写紙移動方向下流側の出口ローラは、転写搬送ベルトを摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されている。また、転写搬送ベルト160の外周面には、電源から所定のクリーニング用電圧が印加されたバイアスローラが接触するように配置されている。このバイアスローラにより転写搬送ベルト160上に付着したトナ−等の異物が除去される。
【0045】
また、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに接触対向する接触対向部を形成している転写搬送ベルト160の裏面に接触するように、転写バイアス印加部材を設けている。これらの転写バイアス印加部材は、マイラ製の固定ブラシであり、各転写バイアス電源から転写バイアスが印加される。この転写バイアス印加部材で印加された転写バイアスにより、転写搬送ベルト160に転写電荷が付与され、各転写位置において転写搬送ベルト160と感光体ドラム表面との間に所定強度の転写電界が形成される。
【0046】
転写搬送ベルト160で搬送され、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに形成された各色トナー像が転写された用紙は、定着装置107に送り込まれてそこで、トナー像が加熱,加圧によって用紙に熱定着される。熱定着後、用紙は左側板の上部のフィニッシャ34への排紙口34otからフィニッシャ34に送り込まれる。又は、プリンタ本体の上面の排紙トレイ108に排出される。
【0047】
4個の感光体ドラムの中の、マゼンダ像,シアン像およびイエロー像形成用の感光体ドラム111M,111Cおよび111Yは、図示しないカラードラム駆動用の1個の電気モータ(カラードラムモータ;カラードラムM:図示略)により、動力伝達系及び減速機(図示略)を介して1段減速にて駆動される。ブラック像形成用の感光体ドラム111Kはブラックドラム駆動用の1個の電気モータ(Kドラムモータ:図示略)により、動力伝達系及び減速機(図示略)を介して1段減速にて駆動される。また、転写搬送ベルト160は、上記Kドラムモータによる動力伝達系を介した転写駆動ローラの駆動により、回動移動する。従って、上記Kドラムモータは、K感光体ドラム11Kと転写搬送ベルト60を駆動し、上記カラードラムモータは、M,C,Y感光体ドラム11M,11C,11Yを駆動する。
【0048】
また、K現像器120Kは、定着ユニット107を駆動している電気モータ(図示略)で、動力伝達系およびクラッチ(図示略)を介して駆動される。M,C,Y現像器120M,120C,120Yは、レジストローラ105を駆動する電気モータ(図示略)で、動力伝達系およびクラッチ(図示略)を介して駆動される。現像器120M,120C,120Y,120Kは絶えず駆動されている訳ではなく、所定タイミングを持って駆動出来る様、上記クラッチにより駆動伝達を受ける。
【0049】
再度図2を参照する。フィニッシャ34は、スタッカトレイすなわち積載降下トレイ34hsおよびソートトレイ群34stを持ち、積載降下トレイ34hsに用紙(プリント済紙,転写済紙)を排出するスタッカ排紙モードと、ソートトレイ群34stに排紙するソータ排紙モードを持つ。
【0050】
プリンタ100からフィニッシャ34に送り込まれた用紙は、左上方向に搬送されそして上下逆U字型の搬送路を経て、下向きに搬送方向を切換えてから、設定されているモードに応じて、スタッカ排紙モードのときには排出口から積載降下トレイ34hsに排出される。ソータ排紙モードのときには、ソータトレイ群34stの、そのとき排出中の用紙が割り当てられたソータトレイに排出される。
【0051】
ソータ排紙モードが指定されるとフィニッシャ内排紙コントローラは、最下部の重ね待避位置に置いたソートトレイ群34stを、図2上で2点鎖線で示す使用位置に上駆動し、ソータトレイ間の間隔を広げる。ソータ排紙モードでは、1回(一人)の設定枚数の複写又はプリントは、部ソートにソータ排紙モードが設定されているときには、同一原稿(画像)をプリントした各転写紙をソートトレイ群34stの各トレイに仕分け収納する。頁ソートにソータ排紙モードが設定されているときには、各トレイを各頁(画像)に割り当てて、同一頁をプリントした各転写紙を1つのソートトレイに積載する。
【0052】
図4に、複合機能カラー複写機Aの電気システムを示す。読取ユニット11と画像データ出力I/F(Interface:インターフェイス)12でなるカラー原稿スキャナ12が、画像データ処理装置ACPの画像データインターフェース制御CDIC(以下単にCDICと表記)に接続されている。画像データ処理装置ACPにはまた、カラープリンタ100が接続されている。カラープリンタ100は、画像データ処理装置ACPの画像データ処理器IPP(Image Processing Processor;以下では単にIPPと記述)から、書込みI/F134に記録画像データを受けて、作像ユニット135でプリントアウトする。作像ユニット135は、カラー作像を行うものである。
【0053】
画像データ処理装置ACP(以下では単にACPと記述)は、パラレルバスPb,メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述),画像メモリであるメモリモジュール(以下では単にMEMと記述),画像データならびに複写機内システム用のプログラム,制御データおよび参照データを格納するハードディスクHDD,システムコントローラ1,RAM4,不揮発メモリ5,フォントROM6,CDIC,IPP等、を備える。HDDは、MEMのメモリ容量を補う画像メモリとして利用され、また複写機内での画像データ蓄積にも利用される。
【0054】
カラー原稿スキャナ10の、原稿を光学的に読み取る読取ユニット11は、原稿に対するランプ照射の反射光を、センサボードユニットSBU(以下では単にSBUと表記)上の、CCDで光電変換してR,G,B画像信号を生成し、A/DコンバータでRGB画像データに変換し、そしてシェーディング補正して、出力I/F12を介してCDICに送出する。
【0055】
CDICは、画像データに関し、原稿スキャナ10(出力I/F12),パラレルバスPb,IPP間のデータ転送、ならびに、プロセスコントローラ131とACPの全体制御を司るシステムコントローラ1との間の通信をおこなう。また、RAM132はプロセスコントローラ131のワークエリアとして使用され、ROM133はプロセスコントローラ131の動作プログラム等を記憶している。
【0056】
メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述)は、MEMおよびHDDに対するデータの読み書きを制御する。
【0057】
システムコントローラ1は、パラレルバスPbに接続される各構成部の動作を制御する。また、RAM4はシステムコントローラ1のワークエリアとして使用され、不揮発メモリ5は、システムコントローラ1が印刷ドキュメントをイメージデータに変換するための処理プログラム等を記憶している。
【0058】
システムコントローラ1に接続している操作ボード20は、ACPがおこなうべき処理を指示する。たとえば、処理の種類(複写、ファクシミリ送信、画像読込、プリント等)および処理の枚数等を入力する。これにより、画像データ制御情報の入力をおこなうことができる。
【0059】
スキャナ10の読取ユニット11より読み取った画像データは、スキャナ10のSBUでシェーディング補正を施してから、IPPで、スキャナガンマ補正,フィルタ処理などの、読取り歪を補正する画像処理を施してから、MEM又はサーバLUSに蓄積する。MEM又はサーバLUSの画像データをプリントアウトするときには、IPPにおいてRGB信号をYMCK信号に色変換し、プリンタガンマ変換,階調変換,および、ディザ処理もしくは誤差拡散処理などの階調処理などの画質処理をおこなう。画質処理後の画像データはIPPから書込みI/F134に転送される。書込みI/F134は、階調処理された信号に対し、パルス幅とパワー変調によりレーザー制御をおこなう。その後、画像データは作像ユニット135へ送られ、作像ユニット135が転写紙上に再生画像を形成する。
【0060】
IMACは、システムコントローラ1の制御に基づいて、画像データとMEM又はHDDのアクセス制御,パソコンF1のプリント用データの展開,MEMおよびHDDの有効活用のための画像データの圧縮/伸張をおこなう。
【0061】
IMACへ送られた画像データは、データ圧縮後、MEM又はHDDに蓄積され、蓄積された画像データは必要に応じて読み出される。読み出された画像データは、伸張され、本来の画像データに戻しIMACからパラレルバスPbを経由してCDICへ戻される。CDICからIPPへの転送後は画質処理をして書込みI/F134に出力し、作像ユニット135において転写紙上に再生画像を形成する。
【0062】
IMACにはルックアップサーバが構築されている。該ルックアップサーバは、ネットワークLANのドキュメントサーバとして書画情報の蓄積管理を行い、ネットワークLANに接続した機器(機器群)の機能情報を保持し機器と通信するたびに機能情報を収集して更新する。
【0063】
画像データの流れにおいて、パラレルバスPbおよびCDICでのバス制御により、デジタル複合機の機能を実現する。ファクシミリ送信は、スキャナ10で読取られた画像データをIPPにて画像処理を実施し、CDICおよびパラレルバスPbを経由してMEM又はHDDに蓄積し、ファクシミリコントロールユニットFCU(以下では単にFCUと表記することもある)によって、公衆回線を介して宛先へ送信することによりおこなわれる。ファクシミリ受信は、FCUが行い、受信データを一旦MEM又はHDDに蓄積し、受信を終了してから読み出して復号してプリンタ100でプリントアウトする。
【0064】
複数ジョブ、たとえば、コピー機能,ファクシミリ送受信機能,プリンタ出力機能が並行に動作する状況において、読取ユニット11,作像ユニット135およびパラレルバスPbの使用権のジョブへの割り振りは、システムコントローラ1およびプロセスコントローラ131において制御する。プロセスコントローラ131は画像データの流れを制御し、システムコントローラ1はシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理する。また、デジタル複合機の機能選択は、操作ボード20においておこなわれ、操作ボード20の選択入力によって、コピー機能,ファクシミリ機能等の処理内容を設定する。
【0065】
システムコントローラ1とプロセスコントローラ131は、パラレルバスPb,CDICおよびシリアルバスSbを介して相互に通信をおこなう。具体的には、CDIC内においてパラレルバスPbとシリアルバスSbとのデータ,インターフェースのためのデータフォーマット変換をおこなうことにより、システムコントローラ1とプロセスコントローラ131間の通信を行う。
【0066】
各種バスインターフェース、たとえばパラレルバスI/F 7、サーバI/F8およびローカルバスI/F 3は、IMACに接続されている。コントローラーユニット1は、ACP全体の中での独立性を保つために、複数種類のバス経由で関連ユニットと接続する。
【0067】
システムコントローラ1は、パラレルバスPbを介して他の機能ユニットの制御をおこなう。また、パラレルバスPbは画像データの転送に供される。システムコントローラ1は、IMACに対して、画像データをMEMあるいはHDDに蓄積させるための動作制御指令を発する。この動作制御指令に応答して、画像データはCDICからパラレルバスPbおよびパラレルバスI/F 7を介してIMACに送られる。そして、画像データはIMACの制御によりMEM又はHDDに格納されることになる。
【0068】
一方、ACPのシステムコントローラ1は、パソコンF又は他の機器(ネットワークJ)からのプリンタ機能としての呼び出しの場合、プリンタコントローラとネットワーク制御およびシリアルバス制御として機能する。ネットワークJからの画像データの要求(外来コマンド)に対してはサーバとしてIMACが応答し、ネットワーク経由の蓄積データの転送又は受信蓄積を行う。
【0069】
パソコンF又は他の機器(ネットワークJ)からのプリント出力要求データは、システムコントローラ1により画像データ(イメージデータ)に展開される。その展開先はMEM内のエリアである。展開に必要なフォントデータは、ローカルバスI/F 3およびローカルバスRb経由でフォントROM6を参照することにより得られる。ローカルバスRbは、このコントローラ1を不揮発メモリ5およびRAM4と接続する。
【0070】
シリアルバスSbに関しては、直接接続のパソコン(図示略)との接続のための接続ポート2以外に、ACPの操作部である操作ボード20との転送のためのインターフェースもある。これはプリント展開データではなく、IMAC経由でシステムコントローラ1と通信し、処理手順の受け付け、システム状態の表示等をおこなう。
【0071】
システムコントローラ1と、MEM,HDDおよび各種バスとのデータ送受信は、IMACを経由しておこなわれる。MEMまたはHDDを使用するジョブはACP全体の中で一元管理される。
【0072】
図5に、操作ボード20の概要を示す。操作ボード20には、面表示機能がありしかも入力読取り機能がある液晶タッチパネル(以下では液晶ディスプレイ又はディスプレイと言うこともある)79,操作キー・マトリクス,表示LED(発光ダイオード)等がある。キー・マトリクスには、省エネモード(休止モード又は低電力モード)からスタンバイモードに、またその逆への切換えを指示するための電源キー80hがある。省エネモードが設定されている時に電源キー80hが一回押されると、省エネモードからスタンバイモードに切換る。スタンバイモードであるときに電源キー80hが一回押されると、スタンバイモードから省エネモードに切換る。
【0073】
操作ボード20には、液晶タッチパネル79のほかに、テンキー80a,クリア/ストップキー80b,スタートキー80c,初期設定キー80d,モード切換えキー80e,テスト印刷キー80fがある。モード切換えキー80eは、操作ボード20の設定(作像条件)を、標準モードからNVRAM264にセーブしている電源オフ直前又は割込みコピー直前の作像モードに、又はその逆に切換えることを指定するものであり、モード切換えキー80eを押すことで、そのとき標準モードをパネル79に表示していたなら、それがをNVRAM264にセーブしている作像条件をあらわすものに切り換わる。標準モードとは別の作像条件を表示していたなら、それが標準モードに切り換わる。テスト印刷キー80fは、設定されている印刷部数にかかわらず1部だけを印刷し、印刷結果を確認するためのキーである。
【0074】
初期設定キー80dを押す事で、機械の初期状態を任意にカスタマイズする事が可能である。機械が収納している用紙サイズを設定したり、コピー機能のリセットキーを押したときに設定される状態を任意に設定可能である。初期設定キ−80dが操作されると、各種初期値を設定するための「初期値設定」機能ならびに「ID設定」機能,「著作権登録/設定」機能および「使用実績の出力」機能、の選択メニューが表示される。
【0075】
液晶タッチパネル79には、各種機能キー及び画像形成装置の状態を示すメッセージなどが表示される。液晶ディスプレイ79には、「コピー」機能,「スキャナ」機能,「プリント」機能,「ファクシミリ」機能,「蓄積」機能,「編集」機能,「登録」機能および「代行要求」の選択用および実行中を表わす機能選択キー80gが表示される。機能選択キー80gで指定された機能に定まった入出力画面が表示され、例えば「複写」機能が指定されているときには、図5に示すように、機能キー79a,79bならびに部数及び画像形成装置の状態を示すメッセージが表示される。オペレータが液晶タッチパネル79に表示されたキーにタッチする事で、選択された機能を示すキーが灰色に反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えばページ印字の種類等)はキーにタッチする事で詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネルは、ドット表示器を使用している為、その時の最適な表示をグラフィカルに行う事が可能である。
【0076】
ユーザが機能選択キー80gの中の「代行要求」キーにタッチすると、これに応答してシステムコントローラ1が、IMACのルックアップサーバからネットワークLANに接続した各機器の機能と特徴の一覧情報を取得し、液晶タッチパネル79に表示する。ユーザが、表示されたネットワーク内機能の一覧情報の中から所望する機能(例えばファクス)を指定(「ファクシミリ」キーにタッチ)すると、システムコントローラ1がこれをルックアップサーバに報知し、該サーバが保存している機能一覧データの中からファクシミリ機能を検索し、クライアント(複合機能複写機A)の操作部と互換性があるものから、機能や操作部親和性の優先順位が高い機器を特定してディスプレイに表示する。ユーザが表示上の機器を指定し印刷条件を設定し、複写機AのHDDに蓄積している印刷希望の書画情報ファイル名を指定してプリントアウトを指示すると、システムコントローラ1がIMACおよびネットワークI/Fを介して指定があった機器に書画情報ファイルの画像データを転送して、指定があった印刷条件のプリントアウトを指示する。この代行機能を利用して、フルカラー複写機Aにある書画情報を、Bk(黒)単色の高速印刷が可能なBk複写機B又はBkプリンタDで高速かつ経済的にプリントアウトできる。また、フルカラー複写機Aがプリントジョブ実行中に、他のプリントジョブを、他の機器で並行して代行させることが出来る。
【0077】
図1に示すカラープリンタCは、複合機能カラー複写機Aが持つ画像データ処理装置ACP,画像データ処理器IPPおよびカラープリンタ100のみを持つものであり、画像データ処理器IPPは画像出力用の画像処理を行うものである。IMACが画像データをIPPに送出し、IPPが画像データをプリンタ100で出力するための記録用の画像データに補正および変換してプリンタ100に出力する。
【0078】
図1に示す複合機能Bk複写機Bは、大要では、複合機能カラー複写機Aの画像データ処理器IPPの記録用の画像データへの補正および変換を、Bk単色記録用のみに限定し、しかもプリンタ100の作像機構をBk一色の作像機構にしたものであって、その他の構成および機能は複合機能カラー複写機Aと同様である。
【0079】
図1に示すBkプリンタDは、複合機能Bk複写機Bが持つ画像データ処理装置ACP,画像データ処理器IPPおよびBk単色プリンタ(100対応のもの)のみを持つものであり、画像データ処理器IPPはBk画像出力用の画像処理を行うものである。IMACが画像データをIPPに送出し、IPPが画像データをプリンタ100で出力するための記録用の画像データに補正および変換してプリンタ100に出力する。
【0080】
図1に示す原稿スキャナEは、大要では、複合機能カラー複写機Aのカラースキャナ10,ADF30,読取補正機能のみを持つIPPおよび画像データ処理装置ACPを持つものであり、読取った原稿画像データをIPPで読取補正してから、MEMに一時格納してから、HDDに蓄積する、または、ACP内の通信機能によってネットワークLANを介して、他の機器に送信する。
【0081】
パソコンFは、OSをインストールしたコンピュータ本体,それに接続したキーボード,マウスおよびディスプレイが備わったものであり、そのネットワークI/FをネットワークLANに接続し、印刷指令アプリケーションソフトである「ネットワーク画像入出力アプリケーション」NIPAをセットアップしたものである。このアプリケーションNIPAのセットアップ時に、複写機AのIMACに構築したルックアップサーバと同様なサーバ機能がパソコンFの固定ディスクに構築されて、該アプリケーションNIPAにリンクしている。
【0082】
図6に、「ネットワーク画像入出力アプリケーション」NIPA(以下単に画像入出力アプリNIPA又はNIPAと表記する場合もある)の内容の概要を示す。
【0083】
画像入出力アプリNIPAが起動すると、該NIPAがルックアップサーバを使用して、ネットワーク接続機器(機器に付与したIPアドレス)のそれぞれと通信して、その機能情報を収集して、ルックアップサーバに割付けた機器プロパティテーブルの情報を今回新たに収集したものに更新する(図6のステップ1)。なお、以下においては、カッコ内には、ステップと言う語を省略して、番号記号のみを記す。
【0084】
なお、電源が入っていない機器とは通信が成立しないので、機能情報は入手できない。機器プロパティテーブル上の該機器の機能情報は、前回収集に成功したときのものに留まる。
【0085】
次にNIPAは、ディスプレイに、印刷するファイルをユーザが指定するための入力画面M1をディスプレイに表示する(2)。該入力画面M1の一例を図7に示す。この画面1には、NIPAは、機器プロパティテーブルに登録があるネットワーク接続機器の、前回指定した接続機器の登録名称(図示例では「カラー複写機A」)を、「画像を入出力する機器」の表示ブロック内に表示し、ルックアップサーバを使用して、表示した機器(カラー複写機A)と通信して、その機能情報および蓄積ファイル名リストを収集して、それを表示する(図示例ではSCAN01〜SCAN03)とともに、機器プロパティテーブル上の対応機器情報を、収集したものに更新する。
【0086】
ここでユーザがアップスクロールボタン(上向き黒三角)あるいはダウンスクロールボタン(下向き黒三角)をクリック(スクロール入力)すると、NIPAは、機器プロパティテーブル上のリストにおいて、「カラー複写機A」の1つ前の接続機器(カラー複写機Aがリストの先頭である場合はリストの最後尾のもの)あるいは1つ後の接続機器(カラー複写機Aがリストの末尾である場合はリストの先頭のもの)の登録名称を、「画像を入出力する機器」の表示ブロック内に表示する。そして表示を切換えてから設定短時間の間スクロール入力が無いと、NIPAは、ルックアップサーバを使用して、表示した機器と通信して、その機能情報および蓄積ファイル名リストを収集して、それを表示するとともに、機器プロパティテーブル上の対応機器情報を収集したものに更新する。
【0087】
ユーザは入力画面M1上に表示された書画情報ファイル名をクリックすることによって、印刷対象ファイルを指定することが出来る(3)。
【0088】
なお、原稿画像読取ができる機器(A,B,E)で原稿画像読取を行ってそれを印刷しようとする場合には、ユーザは、該機器に原稿をセットして、入力画面M1上の「画像を入出力する機器」の表示ブロック内に該機器の登録名を表示してから、入力画面M1上の「原稿読取」ボタンをクリックする。これに応答してNIPAが該機器に画像読取&蓄積スタートを指示する。指示を受けた機器は原稿を読取って画像データフアイルおよびファイル名を生成してHDDに蓄積し、蓄積ファイル名のリストをNIPA(パソコンF)に転送する。NIPAが該リストを入力画面M1上に更新表示するので、ユーザは、該リスト上の、今回生成されたファイル名をクリック(指定)する。
【0089】
ファイル名を指定してからユーザが、入力画面M1上の「印刷条件」ボタンをクリックするとこれに応答してNIPAが、入力画面M2をディスプレイに表示する(4)。図8に、入力画面M2の初期画面(ユーザ入力が無い画面)を示す。この入力画面M2でユーザが入力又は指定できる印刷条件は、
印刷部数の「部数」,
出力装置指定の「自動」又は「選択」,
カラー/Bk(カラー印刷か黒単色印刷か)の「Bk」又は「カラー」,
両面印刷の「指定なし」又は「上下開き」又は「左右開き」,
集約印刷の「指定なし」又は「2枚」又は「4枚」,
ソート/スタックの「指定なし」又は「ソート」又は「スタック」,
ステープルの「指定なし」又は「左手前」又は「手前2箇所」,
パンチの「指定なし」又は「2箇所」又は「1箇所」,
ページ印字の「指定なし」又は「下中央」又は「右上」、および、
スタンプ印字の「指定なし」又は「右下」又は「上中央」、
である。
【0090】
上記印刷部数の「部数」の入力ブロックには、1が表示されているが、そこにカーソルを宛ててテンキー入力をすることにより、所要値を設定できる。出力装置指定では、「自動」が選択されてそのブロックが指定ありを意味する点点塗り潰しの背地(灰色地)で表示されているが、出力装置指定の「選択」をユーザがクリックすると、「自動」が指定なしを示す白背地に切り換り、「選択」が指定有りの表示(点点塗り潰しの背地)に切換って、ユーザにより「選択」が指定されたことを意味する。カラー/Bk指定では、「Bk」が選択されて指定有りの表示であるが、「カラー」をユーザがクリックすると、「Bk」が指定なしの白背地に切り換り、「カラー」が指定有りの表示に切換って、「カラー」印刷が指定されたことを意味する。
【0091】
両面の選択では、「指定なし」が選択されて点点塗り潰しの背地で表示されているが、「上下開き」をユーザがクリックすると、「指定なし」(および左右開き)が指定なしを意味する白背地に切り換り、「上下開き」が指定有りを意味する点点塗り潰しの背地に切換って、両面印刷の「上下開き」モードが指定されたことを意味する。「左右開き」をユーザがクリックすると、「指定なし」(および上下開き)が指定なし表示に切換り、「左右開き」が指定有り表示に切換って、両面印刷の「左右開き」モードが指定されたことを意味する。その他の入力項目又は指定項目も、同様な操作で入力又は指定を行うことが出来る。
【0092】
入力画面M2上の「設定終了」ボタンをユーザがクリックすると、NIPAは、指定の機器情報(書画蓄積機器),指定のファイル名情報(印刷対象書画)、ならびに、指定の部数情報,出力装置指定情報(自動/選択)およびカラー/Bk以下の指定情報(印刷条件)を印刷条件レジスタにセーブして、出力装置指定情報(自動/選択)が「自動」の指定であると、印刷条件レジスタのカラー/Bk以下の指定情報を、機器プロパティテーブル上の各機器の機能情報と照合して、印刷条件に適合する機器を検索する(6,7)。
【0093】
この検索のために、印刷条件レジスタにセーブした印刷条件の中の、
カラー/Bk(カラー印刷か黒単色印刷か)の「Bk」および「カラー」,
両面印刷の「上下開き」および「左右開き」,
集約印刷の「2枚」および「4枚」,
ソート/スタックの「ソート」および「スタック」,
ステープルの「左手前」および「手前2箇所」,
パンチの「2箇所」および「1箇所」,
ページ印字の「下中央」および「右上」、および、
スタンプ印字の「右下」および「上中央」、
の各項目「・・・」に1ビットを宛てて、その項目が指定されていると該ビットを「1」とし、非指定であると「0」とし、上記項目の上記順番に各ビットを配列した要求条件データフレーム(要求フレーム)を生成して、機器プロパティテーブル上の各機器の、対応の可能条件データフレーム(対象フレーム)と照合して、少なくとも要求フレームのデータビットが「1」のデータ位置に同じく「1」のデータがある(その他の位置にも「1」があってもよい)対象フレームがある機器をリストアップする。
【0094】
なお、複合機能カラー複写機Aは、上記16項目の中のすべてが可能である(すべてに適応できる)ので、その対象フレームのデータは、全16ビットすべてが「1」であり、「1111111111111111」である。複合機能Bk複写機Bは、上記16項目の中の第2番目の項目「カラー」に適合しないので、その対象フレームのデータは、「1011111111111111」である。カラープリンタCは、「ソート」,「スタック」,「ステープル」および「パンチ」の機能が無いので、その対象フレームのデータは、「1111110000001111」である。BkプリンタDは、「カラー」,「ソート」,「ステープル」および「パンチ」の機能は無く、その対象フレームのデータは、「1011110100001111」である。原稿スキャナEおよびパソコンFは、すべてに不適合であるので、それらの対象フレームのデータは、「0000000000000000」である。
【0095】
そしてリストアップした適合機器の名称を、ディスプレイに指定表示(点点塗り潰しの背地)で表示する(8)。図9に、表示画面M3の一例を示す。この表示画面上の太い枠線のブロック内に示した機器(カラー複写機A,カラープリンタC)が、適合機器としてリストアップしたものであり、それらの下方に示す機器は、要求印刷条件(要求フレーム)を満たさないが、対象フレームに少なくとも1ビットの「1」が有る、印刷が出来る機器が表示される。
【0096】
指定済表示がある表示中の機器名をユーザがクリックするとNIPAは、それを非指定の白背地に切換える。非指定の白背地の機器名をユーザがクリックするとNIPAは、それを指定表示に切換える。ユーザが表示画面M3上の「全選択」ボタンをクリックするとNIPAは、適合機器のすべてを指定表示に切換え、不適合機器のすべてを非指定表示に切換える(9)。
【0097】
ユーザが表示画面M3上の「印刷開始」ボタンをクリックするとNIPAは、指定表示の機器名(印刷機器名)を、出力装置レジスタに書込む。そしてNIPAは、印刷条件レジスタにセーブした指定の機器(書画蓄積機器:書画情報源)に指定のファイル名情報(印刷対象書画)を与えて、該機器に、印刷条件レジスタにセーブしている印刷部数以下の各適合機器(出力装置)への書画情報ファイルの転送と、転送先での該ファイルの書画の1部数の印刷所要時間を入手することを、指令する(12)。
【0098】
なお、このとき、転送先の機器が電源オフあるいはビシー(通信は可であるが、印刷は不可)のときには、転送元の機器(書画蓄積機器:書画情報源)は書画情報ファイルの転送は保留し、レディ(印刷可)であって書画情報ファイルの転送を完了した適合機器(出力装置)名とそれが返信してきた1部数の印刷所要時間を、NIPA(パソコンF)に報知する。1適合機器(出力装置)が転送元の機器(書画蓄積機器:書画情報源)と同一であると、転送元の機器(書画蓄積機器:書画情報源)は、当然のことながら、書画情報ファイルの転送などの通信はしないで、1部数の印刷所要時間を算出してNIPA(パソコンF)に報知する。
【0099】
返信があった各適合機器(出力装置)名とその印刷所要時間を受信するとNIPAは、返信があった各適合機器(出力装置)の1部数の印刷所要時間から、各適合機器に対して、指定部数全体として最短時間で印刷をすることができる各適合機器宛ての割当部数を算出して、各適合機器に対して割当部数を他の印刷条件とともに転送し、印刷スタートを指示する(13)。
【0100】
ユーザが表示画面M3上の「印刷開始」ボタンをクリックしたときに(10)、表示画面M3上の印刷出力に指定されていた機器(出力装置)が1つだけの場合は、NIPAは、該機器(出力装置)が印刷対象ファイルを持つ機器(書画蓄積機器:書画情報源)と同一で無いときに、NIPAは、該機器(出力装置)への書画情報ファイルの転送を書画蓄積機器(書画情報源)に指示する。この転送が終了した報告をうけとNIPAは、該機器(出力装置)に、印刷部数を他の印刷条件とともに与えて、印刷スタートを指示する(11−14〜16−13)。1つだけの機器(出力装置)が印刷対象ファイルを持つ機器(書画蓄積機器:書画情報源)と同一であるときには、NIPAは、該機器(書画蓄積機器:書画情報源)に、印刷対象の書画情報ファイル名および印刷部数を他の印刷条件とともに与えて、印刷スタートを指示する(11−14−17)。
【0101】
先に説明した入力画面M2の「設定終了」ボタンがクリックされたときに「選択」が指定表示であったときには、NIPAは、機器プロパティテーブル上の、対象フレームに少なくとも1ビットの「1」が有る、印刷が出来る機器の名称リストを、各機器名を指定なし表示にして、ディスプレイに表示する(19)。
【0102】
ユーザが機器名をクリックするとNIPAは、該機器の印刷機能リストブロックをディスプレイにポップアップ表示する。この印刷機能リストブロックは、大要では、図8に示す入力画面に示す「カラー/Bk」〜「スタンプ印字」の行を「指定なし」のブロックを削除して示し、しかも、可能な項目を上述の指定有り表示と同様な表示で示し、不可能な項目を上述の指定なし表示と同様な表示で示すものである。ユーザがこのポップアップ画面上の「指定」ボタンをクリックすると、NIPAは、ポップアップ画面を閉じて名称リスト画面上の先にユーザがクリックした機器名を指定有り表示に切換える。なお、ポップアップ画面上の「指定」ボタンをクリックしないでポップアップ画面上の「閉じる」ボタンをユーザがクリックすると、NIPAは、ポップアップ画面を閉じ、名称リスト画面上の先にユーザがクリックした機器名は非指定の表示に留める。なお、この名称リスト画面上の、指定表示中の機器名をユーザがクリックすると、NIPAは、該機器名を非指定表示に切換える。ユーザが名称リスト画面上の「印刷開始」ボタンをクリックすると、NIPAは、指定表示の機器名(印刷機器名)を、出力装置レジスタに書込む(20)。そしてすでに説明したステップ11以下の処理に進む。
【0103】
【発明の効果】
ユーザが書画情報ファイルを指定し、印刷指令装置(F)が提示した印刷条件の所望のものを指定すれば、印刷指令装置(F)が、指定があった印刷条件を満たす画像形成機能がある装置を選択するので、ユーザは、所望の印刷条件で能率のよい印刷を簡易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の印刷システムを示すブロック図である。
【図2】図1に示す複合機能カラー複写機Aの外観を示す拡大正面図である。
【図3】図2に示すプリンタ100の作像機構の概要を示す拡大縦断面図である。
【図4】図2に示す複写機Aの画像処理システムの概要を示すブロック図である。
【図5】図2および図4に示す操作ボード20の液晶タッチパネル79の拡大平面図である。
【図6】図1に示すパソコンFの、ネットワーク画像入出力アプリケーションソフトNIPAによる、ネットワーク画像入出力制御の概要を示すフローチャートである。
【図7】図1に示すパソコンFが、ネットワーク画像入出力制御においてパソコンFに接続したディスプレイに表示する入力画面M1を示す平面図である。
【図8】図1に示すパソコンFが、ネットワーク画像入出力制御においてパソコンFに接続したディスプレイに表示する入力画面M2を示す平面図である。
【図9】図1に示すパソコンFが、ネットワーク画像入出力制御においてパソコンFに接続したディスプレイに表示する表示画面M3を示す平面図である。
【符号の説明】
10:カラー原稿スキャナ 20:操作ボード
30:自動原稿供給装置 34:フィニッシャ
34hs:積載降下トレイ 34ud:昇降台
34st:ソートトレイ群
41M,41C,41Y,41K:レーザ発光器
79:液晶タッチパネル
100:カラープリンタ PC:パソコン
PBX:交換器 PN:通信回線
102:光書込みユニット 103,104:給紙カセット
105:レジストローラ対 106:転写ベルトユニット
107:定着ユニット 108:排紙トレイ
110M,110C,110Y,110K:感光体ユニット
111M,111C,111Y,111K:感光体ドラム
120M,120C,120Y,120K:現像器
160:転写搬送ベルト ACP:画像データ処理装置
CDIC:画像データインターフェース制御
IMAC:画像メモリアクセス制御
IPP:画像データ処理器 HDD:ハードディスク装置
Claims (6)
- 書画情報蓄積手段を持つ画像処理装置および画像形成装置が接続されたネットワークを介する通信により、該書画情報蓄積手段にある書画情報ファイル名を取得する機能;
取得した書画情報ファイル名を表示するディスプレイ;
ユーザに印刷条件を提示する機能;
ユーザが指定した印刷条件を満たす、前記ネットワークに接続された画像形成機能がある装置を選択する機能;および、
選択した装置で、前記ディスプレイに表示しユーザが選択した書画情報ファイルの印刷を実行する機能;を含む印刷指令装置。 - 前記印刷実行機能は、ユーザが指定した印刷部数が複数かつ選択された装置が複数の場合に、複数の装置で前記ユーザが選択した書画情報ファイルの印刷を実行する;請求項1に記載の印刷指令装置。
- 前記印刷実行機能は、ユーザが指定した印刷部数が複数かつ選択された装置が複数の場合に、各々の装置の形成能力から、全部数の画像形成を最も早く終了できる、各装置への印刷部数割付を行う;請求項1に記載の印刷指令装置。
- 前記印刷実行機能は、前記選択機能が選択した装置の中の、ユーザが指定した装置で、前記ディスプレイに表示しユーザが選択した書画情報ファイルの印刷を実行する;請求項1,2又は3に記載の印刷指令装置。
- 通信ネットワーク;
原稿スキャナ,該原稿スキャナが発生する画像データを蓄積する書画情報蓄積手段,画像データが表わす画像を用紙上に形成する作像手段、および、前記通信ネットワークを介して画像データを他の、前記通信ネットワークに接続された機器とやり取りする通信手段、を備える1以上の画像処理装置;
少なくとも、画像データが表わす画像を用紙上に形成する作像手段、および、前記通信ネットワークを介して画像データを他の、前記通信ネットワークに接続された機器から受信する通信手段、を備える1以上の画像形成装置;および、
前記通信ネットワークを介して前記画像処理装置および画像形成装置と通信する、請求項1乃至4の何れか1つに記載の印刷指令装置;
を備える印刷システム。 - 前記画像処理装置は、その通信手段を介して他の画像処理装置又は画像形成装置に代行印刷を要求するシステムコントローラを備える;請求項5に記載の印刷システム。
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Family Applications (1)
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Cited By (4)
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---|---|---|---|---|
JP2006195847A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Ricoh Co Ltd | 画像出力システム、実行制御装置、実行制御方法、実行制御プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 |
JP2014215932A (ja) * | 2013-04-30 | 2014-11-17 | コニカミノルタ株式会社 | 文書出力装置、文書出力装置の制御方法、および文書出力装置の制御プログラム |
JP2017170759A (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成システム、画像形成装置及びプログラム |
KR101850820B1 (ko) * | 2011-08-01 | 2018-04-20 | 엘지전자 주식회사 | 전자기기 및 전자기기의 동작 방법 |
-
2003
- 2003-06-19 JP JP2003175330A patent/JP2005011117A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006195847A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Ricoh Co Ltd | 画像出力システム、実行制御装置、実行制御方法、実行制御プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 |
JP4700971B2 (ja) * | 2005-01-14 | 2011-06-15 | 株式会社リコー | 画像出力システム、サーバ装置、クライアント装置、実行制御方法、実行制御プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 |
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