JP4377601B2 - 縦収納型焼成炉及び縦収納型バッファ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーフィルタ基板等の大型の基板製品を製造するための製造ラインに組み込まれて用いられる縦収納型焼成炉及び縦収納型バッファ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラーフィルタ基板等の基板製品を製造する場合には、感光材等が塗布された基板を焼成する必要があり、このための焼成炉として図6(a)(b)に示すようなものが用いられている。なお、図6(a)は焼成炉の正面図、図6(b)は図6(a)に示す焼成炉のVIB−VIB線に沿った断面図である。
【0003】
図6(a)(b)に示すように、従来の焼成炉70は、複数の基板40を収納するための内部空間を画成する壁部71を有している。壁部71は、外壁72及び内壁73からなる二重壁の構造を有しており、その一部(壁部71の正面側壁部)に基板40を出し入れするための開口部82が形成されている。なお、開口部82には、上下方向にスライド可能な複数のシャッタ80が取り付けられており、開口部82のうち基板40の出し入れに必要とされる一部の範囲(例えば、図6(a)のシャッタ開放位置81参照)のみを選択的に開閉することができるようになっている。
【0004】
ここで、壁部71により画成された内部空間内には複数の基板支持体74が配設されており、壁部71の開口部82(シャッタ開放位置81)から出し入れされる基板40を水平状態で支持することができるようになっている。すなわち、各基板支持体74は、同一の水平面内に配置された8つの横方向支持材75を有し、これらの横方向支持材75の当接部75aを基板40の下面に接触させることにより、基板40を支持することができるようになっている。
【0005】
また、壁部71の外壁72及び内壁73の間の空間には空気循環路79が形成されており、さらに、内壁73の対向する側壁には貫通孔73a,73bが形成されている。ここで、空気循環路79内にはブロワー77が配設されており、このブロワー77により空気循環路79内で空気を一方向(符号F参照)へ流すことにより、複数の基板支持体74が配設された内部空間内で左右方向(内壁73の貫通孔73a側から貫通孔73b側へ向かう方向)に空気が流れるよう空気を循環させることができるようになっている。また、空気循環路79内にはヒーター76が配設されており、循環される空気が加熱されるようになっている。さらに、空気循環路79のうち内壁73の貫通孔73aの近傍にはフィルタ78が配設されており、基板40が収納される内部空間へ流れ込む空気を清浄にすることができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6(a)(b)に示す従来の焼成炉70では、その内部空間内で基板40が水平状態を保って収納されているので、基板40が自重により撓みやすい(図6(a)参照)。特に、近年製造されているカラーフィルタ基板等は非常に大型なものであり、基板40の撓みの程度も無視できないものとなっている。このため、基板40の収納間隔(基板支持体74の配置間隔)を一定限度以上に狭くすることが困難であり、一定の大きさの焼成炉を前提とした場合にそれに収納可能な基板の枚数が非常に少なくなってしまうという問題がある。
【0007】
また、図6(a)(b)に示す従来の焼成炉70では、基板40が収納される内部空間内で、加熱された空気(上昇流を伴う空気)が左右方向に流れることとなるので、基板40が収納される内部空間内での温度分布が均一になりにくく、基板40の焼成にムラが生じてしまうおそれがあるという問題もある。
【0008】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、多数の基板を収納することが可能でかつ焼成性能にも優れた縦収納型焼成炉を提供することを目的とする。また本発明は、多数の基板を収納することが可能な縦収納型バッファ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1の解決手段として、大型の基板製品を製造するための製造ラインに組み込まれて用いられる縦収納型焼成炉において、複数の基板を収納するための内部空間を画成する壁部であって、その一部に基板を出し入れするための開口部が形成された壁部と、前記壁部の前記内部空間内に配設された複数の基板支持体であって、前記壁部の前記開口部を介して出し入れされる基板を水平面から傾斜させた状態で支持する複数の基板支持体と、前記壁部の前記開口部を開閉するシャッタと、前記複数の基板支持体が配設された前記内部空間内で上下方向に空気が流れるよう空気を循環させる空気循環機構と、前記空気循環機構により循環される空気を加熱する加熱機構とを備えたことを特徴とする縦収納型焼成炉を提供する。
【0010】
なお、上述した第1の解決手段において、前記シャッタは、前記壁部に形成された前記開口部のうち基板の出し入れに必要とされる一部の範囲のみを選択的に開閉することが好ましい。また、前記基板支持体は、水平面から45°〜90°だけ傾斜させた状態で基板を支持することが好ましい。
【0011】
本発明は、第2の解決手段として、大型の基板製品を製造するための製造ラインに組み込まれて用いられる縦収納型バッファ装置において、複数の基板を収納するための内部空間を画成する壁部であって、その一部に基板を出し入れするための開口部が形成された壁部と、前記壁部の前記内部空間内に配設された複数の基板支持体であって、前記壁部の前記開口部を介して出し入れされる基板を水平面から傾斜させた状態で支持する複数の基板支持体とを備えたことを特徴とする縦収納型バッファ装置を提供する。
【0012】
なお、上述した第2の解決手段においては、前記複数の基板支持体が配設された前記内部空間内で上下方向に清浄空気を流すフィルタ機構をさらに備えることが好ましい。また、前記基板支持体は、水平面から45°〜90°だけ傾斜させた状態で基板を支持することが好ましい。
【0013】
本発明の第1の解決手段によれば、縦収納型焼成炉の内部空間内で基板が水平面から傾斜された状態で収納されているので、基板が自重により撓みにくい。このため、近年製造されているカラーフィルタ基板等の大型の基板製品を扱う場合であっても、基板の収納間隔(基板支持体の配置間隔)を互いに近接して配置することが可能となり、一定の大きさの焼成炉を前提とした場合でもそれに収納可能な基板の枚数を多くとることができる。また、縦収納型焼成炉の内部空間内で基板の収納間隔を互いに近接することが可能となるので、縦収納型焼成炉の開口部のうち基板の出し入れに必要とされる範囲も狭くとることができ、シャッタの開閉に伴う内部空間内の温度変化を最小限に抑えることができる。さらに、縦収納型焼成炉における基板が収納される内部空間内で、加熱された空気(上昇流を伴う空気)が上下方向に流れるので、内部空間内での空気が流れがスムーズになる。このため、基板が収納される内部空間内での温度分布が均一になり、基板の焼成にムラが生じてしまうことを効果的に防止することができる。
【0014】
本発明の第2の解決手段によれば、縦収納型バッファ装置の内部空間内で基板が水平面から傾斜された状態で収納されているので、基板が自重により撓みにくい。このため、近年製造されているカラーフィルタ基板等の大型の基板製品を扱う場合であっても、基板の収納間隔(基板支持体の配置間隔)を互いに近接して配置することが可能となり、一定の大きさのバッファ装置を前提とした場合でもそれに収納可能な基板の枚数を多くとることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
第1の実施の形態
まず、図1乃至図3により、本発明の第1の実施の形態に係る縦収納型焼成炉について説明する。なお、本発明の第1の実施の形態に係る縦収納型焼成炉は、カラーフィルタ基板等の大型の基板製品を製造するための製造ラインに組み込まれて用いられるものである。
【0017】
図3に示すように、縦収納型焼成炉10は、感光材等が塗布された基板40を搬送する搬送ライン30に近接して配設される。ここで、縦収納型焼成炉10と搬送ライン30との間にはロボット31が配設されており、搬送ライン30を流れる基板を取り出して縦収納型焼成炉10に搬入する一方で、縦収納型焼成炉10から基板30を取り出して搬送ライン30に搬出することができるようになっている。
【0018】
ここで、図1及び図2により、図3に示す縦収納型焼成炉10の詳細構成について説明する。なお、図1は縦収納型焼成炉10の正面図、図2は図1に示す縦収納型焼成炉10のII−II線に沿った断面図である。
【0019】
図1及び図2に示すように、縦収納型焼成炉10は、複数の基板40を収納するための内部空間を画成する壁部11を有している。壁部11は、外壁12及び内壁13からなる二重壁の構造を有しており、その一部(壁部11の正面側壁部)に基板40を出し入れするための開口部24が形成されている。なお、開口部24には、左右方向にスライド可能な複数のシャッタ22が取り付けられており、開口部24のうち基板40の出し入れに必要とされる一部の範囲(例えば、図1のシャッタ開放位置23参照)のみを選択的に開閉することができるようになっている。
【0020】
ここで、壁部11により画成された内部空間内には複数の基板支持体14が配設されており、壁部11の開口部24(シャッタ開放位置23)から出し入れされる基板40を水平面から傾斜させた状態で支持することができるようになっている。すなわち、各基板支持体14は、壁部11の内壁13に取り付けられた3つの上側縦方向支持材15、3つの下側縦方向支持材16及び2つの横方向支持材17を有している。そして、下側縦方向支持材16の基板受け部16bにより基板40の下端部を支持した状態で、上側縦方向支持材15、下側縦方向支持材16及び横方向支持材17の当接部15a,16a,17aを基板40の下面に接触させることにより、基板40を支持することができるようになっている。なお、各基板支持体14は、水平面から45°〜90°だけ傾斜させた状態で基板40を支持することが好ましい。
【0021】
また、壁部11の外壁12及び内壁13の間の空間には空気循環路21が形成されており、さらに、内壁13の対向する上壁及び下壁には貫通孔13a,13bが形成されている。ここで、空気循環路21内にはブロワー19が配設されており、このブロワー19により空気循環路21内で空気を一方向(符号F参照)へ流すことにより、複数の基板支持体14が配設された内部空間内で上下方向(内壁13の貫通孔13a側から貫通孔13b側へ向かう方向)に空気が流れるよう空気を循環させることができるようになっている。なお、空気循環路21及びブロワー19により空気循環機構が構成されている。また、空気循環路21内にはヒーター(加熱機構)18が配設されており、循環される空気が加熱されるようになっている。ここで、空気循環路21内に外部の低温の空気を流入させたり(符号F′参照)、空気循環路21内の高温の空気を外部へ流出させたりしてもよく(符号F″参照)、このような空気の流入量及び流出量をバルブ(図示せず)等を介して調節することにより、循環される空気の温度を所定の温度に保つことができる。また、空気循環路21のうち内壁13の貫通孔13aの近傍にはフィルタ20が配設されており、基板40が収納される内部空間へ流れ込む空気を清浄にすることができるようになっている。
【0022】
次に、このような構成からなる縦収納型焼成炉10の作用について説明する。
【0023】
図1及び図2に示す縦収納型焼成炉10において、まず、ヒーター18及びブロワー19を稼働させ、ヒーター18により空気を加熱しつつ、ブロワー19により空気循環路21内で空気を一方向(符号F参照)へ流すことにより、複数の基板支持体14が配設された内部空間内で上下方向(内壁13の貫通孔13a側から貫通孔13b側へ向かう方向)に空気が流れるよう空気を循環させる。このとき、空気循環路21内に外部から流入する低温の空気(符号F′参照)の流入量及び空気循環路21から外部へ流出する高温の空気(符号F′参照)の流出量をバルブ(図示せず)等により適宜調節することにより、循環される空気の温度を所定の温度に保つ。
【0024】
この状態で、縦収納型焼成炉10の開口部24を介して焼成前の基板40を挿入し、縦収納型焼成炉10の内部空間内に配設された複数の基板支持体14上に基板40を順次載置していく。ここで、各基板支持体14上に載置された基板40は、所定の時間が経過した時点で焼成が完了するので、その時点で、縦収納型焼成炉10の開口部24を介して、対応する基板支持体14から焼成後の基板40を取り出す。
【0025】
なお、縦収納型焼成炉10の開口部24には複数のシャッタ22が取り付けられており、基板40の出し入れが行われた状態では全て遮蔽されている。そして、上述したようにして基板40の出し入れが行われる場合には、開口部24に取り付けられた複数のシャッタ22が適宜左右方向にスライドし、開口部24のうち基板40の出し入れに必要とされる範囲が開放される。
【0026】
ここで、上述したような縦収納型焼成炉10への基板40の出し入れは、ロボット31(図3参照)に設けられたロボットハンド32(図2参照)により行われる。すなわち、ロボットハンド32は、ハンド本体33と、このハンド本体33に取り付けられた3つの横方向支持材34と、これらの横方向支持材34のうち一番下の横方向支持材34に取り付けられた2つの縦方向支持材35とを有している。そして、縦方向支持材35の基板受け部35aにより基板40の下端部を支持した状態で、横方向支持材34の当接部34aを基板40の下面に接触させることにより、基板40を支持することができるようになっている。
【0027】
具体的には、縦収納型焼成炉10の基板支持体14上に焼成前の基板40を載置する場合には、ロボットハンド32により、基板40を水平面から傾斜させた状態(基板支持体14と同様の角度だけ傾斜させた状態)で支持し、縦収納型焼成炉10の開口部24(シャッタ開放位置23)を介して挿入する。そして、図2に示すような位置関係で、ロボットハンド32は、縦方向支持材35の基板受け部35aに支持されている基板40の下端部を、基板支持体14の下側縦方向支持材16の基板受け部16b上に載置し、ロボットハンド32から基板支持体14へ基板40を受け渡す。その後、ロボットハンド32は、縦収納型焼成炉10の開口部24(シャッタ開放位置23)を介して外部へ待避する。
【0028】
一方、縦収納型焼成炉10の基板支持体14から焼成後の基板40を取り出す場合には、基板40が支持されていないロボットハンド32を、水平面から傾斜させた状態(基板支持体14と同様の角度だけ傾斜させた状態)で、縦収納型焼成炉10の開口部24(シャッタ開放位置23)を介して挿入する。そして、ロボットハンド32は、基板支持体14の下側縦方向支持材16の基板受け部16bに支持されている基板40の下端部を、ロボットハンド32の縦方向支持材35の基板受け部35aで支持し、基板支持体14から基板40を引き取る。その後、ロボットハンド32は、基板40を支持した状態で縦収納型焼成炉10の開口部24(シャッタ開放位置23)を介して外部へ移動する。
【0029】
このように本発明の第1の実施の形態によれば、縦収納型焼成炉10の内部空間内で基板40が水平面から傾斜された状態で収納されているので、基板40が自重により撓みにくい。このため、近年製造されているカラーフィルタ基板等の大型の基板製品を扱う場合であっても、基板40の収納間隔(基板支持体14の配置間隔)を互いに近接して配置することが可能となり、一定の大きさの焼成炉を前提とした場合でもそれに収納可能な基板の枚数を多くとることができる。
【0030】
また、本発明の第1の実施の形態によれば、縦収納型焼成炉10の内部空間内で基板40の収納間隔を互いに近接することが可能となるので、縦収納型焼成炉10の開口部24のうち基板40の出し入れに必要とされる範囲も狭くとることができ、シャッタ22の開閉に伴う内部空間内の温度変化を最小限に抑えることができる。
【0031】
さらに、本発明の第1の実施の形態によれば、縦収納型焼成炉10における基板40が収納される内部空間内で、加熱された空気(上昇流を伴う空気)が上下方向に流れるので、内部空間内での空気が流れがスムーズになる。このため、基板40が収納される内部空間内での温度分布が均一になり、基板40の焼成にムラが生じてしまうことを効果的に防止することができる。
【0032】
第2の実施の形態
次に、図4及び図5により、本発明の第2の実施の形態に係る縦収納型バッファ装置について説明する。なお、本発明の第2の実施の形態に係る縦収納型バッファ装置は、カラーフィルタ基板等の大型の基板製品を製造するための製造ラインに組み込まれて用いられるものであり、図3に示す縦収納型焼成炉10と同様な態様で製造ラインに組み込まれる。
【0033】
図4は縦収納型バッファ装置50の正面図、図5は図4に示す縦収納型バッファ装置50のV−V線に沿った断面図である。
【0034】
図4及び図5に示すように、縦収納型バッファ装置50は、複数の基板40を収納するための内部空間を画成する壁部51を有している。壁部51は、上壁51a、側壁51b及び下壁51cからなり、その一部(壁部51の正面側壁部)に基板40を出し入れするための開口部63が形成されている。
【0035】
ここで、壁部51により画成された内部空間内には複数の基板支持体53が配設されており、壁部51の開口部63から出し入れされる基板40を水平面から傾斜させた状態で支持することができるようになっている。すなわち、各基板支持体53は、壁部51の上壁51a及び下壁51bに上側止め付け部59及び下側止め付け部60を介して取り付けられた外枠部材54と、この外枠部材54に取り付けられた3つの上側縦方向支持材55、3つの下側縦方向支持材56及び2つの横方向支持材57を有している。そして、下側縦方向支持材56の基板受け部56bにより基板40の下端部を支持した状態で、上側縦方向支持材55、下側縦方向支持材56及び横方向支持材57の当接部55a,56a,57aを基板40の下面に接触させることにより、基板40を支持することができるようになっている。なお、各基板支持体53は、水平面から45°〜90°だけ傾斜させた状態で基板40を支持することが好ましい。
【0036】
また、壁部51の上壁51a及び下壁51bにはそれぞれ貫通孔61及び62が形成され、さらに、壁部51により画成された内部空間の上方には、貫通孔52aを有するパンチング板52が配設されている。ここで、壁部51の上壁51a上にはHEPA(High Efficiency Particulate Air Filter)装置等のフィルタ機構58が配設されており、このフィルタ機構58を稼働させて、複数の基板支持体53が配設された内部空間内で上下方向(上壁51a側から下壁51b側へ向かう方向)に清浄空気を流すことができるようになっている。
【0037】
次に、このような構成からなる縦収納型バッファ装置50の作用について説明する。
【0038】
図4及び図5に示す縦収納型バッファ装置50において、まず、フィルタ機構58を稼働させ、複数の基板支持体53が配設された内部空間内で上下方向(上壁51a側から下壁51b側へ向かう方向)に清浄空気を流す。
【0039】
この状態で、縦収納型バッファ装置50の開口部63を介して搬送ライン(図3の符号30参照)で一時的に滞留した基板40を挿入し、縦収納型バッファ装置50の内部空間内に配設された複数の基板支持体53上に基板40を順次載置していく。また、搬送ライン(図3の符号30参照)での滞留状態が解消された時点で、縦収納型バッファ装置50の開口部63を介して基板支持体53から基板40を取り出す。ここで、縦収納型バッファ装置50への基板40の出し入れは、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同様に、ロボット31(図3参照)に設けられたロボットハンド32(図2参照)により行われる。
【0040】
このように本発明の第2の実施の形態によれば、縦収納型バッファ装置50の内部空間内で基板40が水平面から傾斜された状態で収納されているので、基板40が自重により撓みにくい。このため、近年製造されているカラーフィルタ基板等の大型の基板製品を扱う場合であっても、基板40の収納間隔(基板支持体53の配置間隔)を互いに近接して配置することが可能となり、一定の大きさのバッファ装置を前提とした場合でもそれに収納可能な基板の枚数を多くとることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、多数の基板を収納することが可能でかつ焼成性能にも優れた縦収納型焼成炉、多数の基板を収納することが可能な縦収納型バッファ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る縦収納型焼成炉を示す図。
【図2】図1に示す縦収納型焼成炉のII−II線に沿った断面図。
【図3】図1に示す縦収納型焼成炉が組み込まれた製造ラインの一例を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る縦収納型バッファ装置を示す図。
【図5】図4に示す縦収納型バッファ装置のV−V線に沿った断面図。
【図6】従来の焼成炉を説明するための図。
【符号の説明】
10 縦収納型焼成炉
11 壁部
12 外壁
13 内壁
13a,13b 貫通孔
14 基板支持体
15 上側縦方向支持材
15a 当接部
16 下側縦方向支持材
16a 当接部
16b 基板受け部
17 横方向支持材
17a 当接部
18 ヒーター
19 ブロワー
20 フィルター
21 空気循環路
22 シャッタ
23 シャッタ開放位置
24 開口部
30 搬送ライン
31 ロボット
32 ロボットハンド
33 ハンド本体
34 横方向支持材
35 縦方向支持材
35a 基板受け部
40 基板
50 縦収納型バッファ装置
51 壁部
51a 上壁
51b 側壁
51c 下壁
52 パンチング板
53 基板支持体
54 外枠部材
55 上側縦方向支持材
55a 当接部
56 下側縦方向支持材
56a 当接部
56b 基板受け部
57 横方向支持材
57a 当接部
58 フィルタ機構
59 上側止め付け部
60 下側止め付け部
61,62 貫通孔
63 開口部
F,F′,F″ 空気の流れ
Claims (2)
- 大型の基板製品を製造するための製造ラインに組み込まれて用いられ、複数の基板を水平面に対して傾斜させた状態または水平面に対して垂直とした状態で収納する縦収納型焼成炉において、
複数の基板を、各基板が互いに平行するよう一方向に並べて収納するための内部空間を画成する壁部であって、その側方にある正面側壁部の全域に、当該一方向に沿って延び、基板を側方から出し入れするための開口部が形成された壁部と、
前記壁部の前記内部空間内に配設された複数の基板支持体であって、前記壁部の前記開口部を介して出し入れされる基板を水平面に対して傾斜させた状態または水平面に対して垂直とした状態で支持する複数の基板支持体と、
前記壁部の前記開口部を開閉するとともに水平方向にスライド可能に設けられた複数のシャッタと、
前記複数の基板支持体が配設された前記内部空間内で上下方向に空気が流れるよう空気を循環させる空気循環機構と、
前記空気循環機構により循環される空気を加熱する加熱機構とを備え、
各シャッタは、前記壁部に形成された前記開口部のうち基板の出し入れに必要とされる一部の範囲を選択的に開閉することを特徴とする縦収納型焼成炉。 - 前記基板支持体は、水平面から45°〜90°だけ傾斜させた状態で基板を支持することを特徴とする、請求項1に記載の縦収納型焼成炉。
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