JP4376432B2 - 親綱固定金具および屋根構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、屋根の棟部に取付けられて屋根上作業用の親綱を固定する親綱固定金具および屋根構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
屋根の棟部に取付けられて屋根上作業用の親綱を固定する親綱固定金具が従来より用いられている。
【0003】
従来の親綱固定金具には、特開平10−159286号公報等に記載されているように、屋根の棟部に固定される下部品と、下部品から起立された起立板と、起立板の上端から両側に張出して親綱を固定可能な上部品とを一体化したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の親綱固定金具では、下部品と起立板と上部品とが一体化されていたため、屋根葺材の上端部の厚みの変化に対応することができず、汎用性がないという問題があった。
【0005】
また、下部品と起立板と上部品とが一体化されていたため、下部品と上部品とが上下に重なる部分で下部品を棟部に固定することができないという問題があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、屋根葺材の上端部の厚みの変化に対応することが可能で、且つ、下部品全体を固定することが可能な親綱固定金具および屋根構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、屋根の棟部に取付けられて屋根上作業用の親綱を固定する親綱固定金具であって、前記棟部に固定される下部品と、前記親綱を固定する上部品とを一体・分離可能に備え、前記下部品と上部品との間に高さ調整可能なスペーサを介装可能としており、前記下部品は、側面視で、内部が中空のほぼハット状とされ、その頂部にはボルト孔が形成されているとともに、当該ボルト孔の下面側には、ナット部材が配設されており、前記上部品には、前記下部品の前記ボルト孔と対応する位置にボルト孔が形成されており、前記上部品の前記ボルト孔と前記下部品の前記ボルト孔と前記ナット部材とに締結ボルトの挿入・取外しをすることで、前記下部品と前記上部品とが一体・分離可能とされているとともに、前記下部品と前記上部品との間に、所望の高さ調整に必要な個数の前記スペーサを介装可能とされていることを特徴としている。
【0008】
このように構成された請求項1にかかる発明によれば、前記下部品と上部品とをスペーサを介して高さ調整可能としたことにより、屋根のパターンや屋根葺材の種類などによって屋根葺材の上端部の厚みが変化しても、対応することが可能となり、汎用性を確保することが可能となる。また、下部品と上部品とを一体・分離可能としたことにより、下部品と上部品とが上下に重なる部分で下部品を棟部に固定することができるようになり、その分、下部品を小型化することが可能となる。
【0009】
請求項2に記載された発明では、請求項1記載の親綱固定金具を屋根の棟部に取付け、下部品と上部品との間隙に屋根葺材の上端部を挿入可能としたことを特徴としている。
【0010】
このように構成された請求項2にかかる発明によれば、請求項1と同様の作用効果を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。
【0012】
図1〜図13は、この発明の実施の形態1を示すものである。
【0013】
まず、構成を説明すると、勾配屋根1の棟部2は、棟木3、垂木4、図示しない妻トラス梁などで組立てられた両流れ構造の屋根枠組の上部に、構造用合板やパーティクルボードなどの野地板6(屋根面材)を取付けて屋根構面とし、更に、野地板6の上にアスファルトルーフィングなどの防水紙8を張付けてから、例えば、セメント瓦やスレートなどの屋根葺材9を葺設して構成されている。
【0014】
また、両側最上段の屋根葺材9の上部には、それぞれ、棟面戸10を介して、大棟包下地板11が配設され、これら大棟包下地板11は、それぞれの上面側から最上段の屋根葺材9および野地板6までを貫く長釘12で釘止めされた状態で、大棟包13によって被包されている。大棟包13は、側板部を大棟包下地板11の側面に釘打ちすることにより固定されている。
【0015】
上記勾配屋根1の棟部2には屋根上作業用の親綱を固定する親綱固定金具15が取付けられている。この親綱固定金具15は、棟部2に固定される下部品16と、親綱を固定する上部品17とを一体・分離可能に備えている。そして、下部品16と上部品17との間に高さ調整可能なスペーサ14を介装可能としている。
【0016】
下部品16は、全体として側面視ほぼハット状を呈しており、棟長手方向へ延設されている。そして、ハット状の頂部18の棟長手方向ほぼ中央部には、上方から締結ボルト19などの締結部材を挿入可能なボルト孔20が2箇所隣接形成されており、ボルト孔20の下面側には、それぞれナット部材21が配設されている。また、ハット状のフランジ部22は、棟部2両側の屋根勾配を形成する野地板6へそれぞれ面接触可能となるようにほぼハ字状に開いた傾斜形状を有している。そして、各フランジ部22には、それぞれ棟長手方向のほぼ全体に亘って所要の間隔で釘孔24が形成されている。この釘孔24は、相互にピッチをずらせて二列形成されていると共に、棟長手方向の中央部にも形成されている。
【0017】
上部品17は、棟部2両側の屋根勾配を形成する屋根葺材9とほぼ平行となるよう側面視ほぼ山形を呈している。上部品17は、棟長手方向と直交する方向へ下部品16よりも長く延びる帯板で構成されており、両端部には、ほぼ水平近くまで曲げ起された上折部25が形成され、この上折部25に親綱を固定する引掛孔27が形成されている。また、山形の頂部28には、下部品16の頂部18へ当接可能な平坦部が形成され、この平坦部には、ボルト孔20と対応するボルト孔29が2箇所隣接形成されている。
【0018】
そして、下部品16と上部品17との間隙に屋根葺材9の上端部を挿入可能としている。
【0019】
また、スペーサ14は、下部品16の頂部18と上部品17の頂部28との接触範囲にほぼ合致する大きさの矩形状を呈しており、ボルト孔20、ボルト孔29と対応するボルト孔30が2箇所隣接形成されている。
【0020】
なお、大棟包13から上部品17両端部が突出する部分には、図5に示すようにな切欠31が形成されている。また、大棟包下地板11の上部品17と重複する位置には、図6に示すような溝部32が形成されている。
【0021】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0022】
勾配屋根1を施工する場合、先ず、棟部2に親綱固定金具15を固定する。親綱固定金具15の固定は、下部品16のハ字状をしたフランジ部22を、棟部2両側の屋根勾配を形成する野地板6へそれぞれ面接触させ、釘孔24を利用して野地板6および棟木3を貫くように釘打ちすることにより行う。下部品16の固定後、下部品16の頂部18に、上部品17の頂部28を接触配置し、ボルト孔29、ボルト孔20を介して締結ボルト19をナット部材21に螺着することにより、下部品16と上部品17とを一体化する。この際、図7〜図10に示すように、下部品16と上部品17との間に、スペーサ14を入れないかまたは何枚入れるかを選択することにより高さを任意に調整することが可能である。なお、親綱固定金具15は、棟長手方向に沿って複数個取付けられる。
【0023】
親綱固定金具15が取付けられたら、上部品17の引掛孔27に親綱の一端部を固定する。この際、上部品17の端部に上折部25を形成し、上折部25に引掛孔27を形成しているので、屋根構面と干渉せずに親綱を容易に固定することができる。
【0024】
そして、作業者は、親綱の他端部を自身に装着して、屋根構面に軒先側から棟側へと屋根葺材9を葺いて行く。この際、親綱固定金具15と対応する最上部の屋根葺材9の上端部は、下部品16と上部品17との間隙に挿入させるようにする。
【0025】
屋根葺作業が完了すると、棟面戸10および大棟包下地板11を取付け、大棟包13を被せて棟部2を完成する。
【0026】
このように、下部品16と上部品17とをスペーサ14を介して高さ調整可能としたことにより、図1と図11または図12と図13に示すように、屋根のパターンや屋根葺材9の種類などによって屋根葺材9の上端部の厚みが変化しても、対応することが可能となり、汎用性を確保することが可能となる。加えて、図1と図12に示すように、屋根のパターンや屋根葺材9の種類などによって形状の異なる上部品17を複数用意しておくことにより、対応力を増すことができる。また、下部品16と上部品17とは、それぞれ、金属板を曲げ形成することによって作成することができるので、低コストで実現することができる。
【0027】
また、下部品16と上部品17とを一体・分離可能としたことにより、下部品16と上部品17とが上下に重なる部分で下部品16を棟部2に固定することができるようになり、その分、下部品16を小型化することが可能となる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、下部品と上部品とをスペーサを介して高さ調整可能としたことにより、屋根のパターンや屋根葺材の種類などによって屋根葺材の上端部の厚みが変化しても、対応することが可能となり、汎用性を確保することが可能となる。また、下部品と上部品とを一体・分離可能としたことにより、下部品と上部品とが上下に重なる部分で下部品を棟部に固定することができるようになり、その分、下部品を小型化することが可能となる。
【0029】
請求項2の発明によれば、請求項1と同様の作用効果を得ることができる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる屋根の棟部の縦断面図である。
【図2】図1の親綱固定金具の分解側面図である。
【図3】図1の親綱固定金具の平面図である。
【図4】スペーサの平面図である。
【図5】大棟包の切欠を示す斜視図である。
【図6】大棟包下地板の溝部を示す斜視図である。
【図7】スペーサを介在させない親綱固定金具の側面図である。
【図8】スペーサを1枚介在させた親綱固定金具の側面図である。
【図9】スペーサを2枚介在させた親綱固定金具の側面図である。
【図10】スペーサを3枚介在させた親綱固定金具の側面図である。
【図11】瓦二枚時の状態を示す図1と同様の屋根の棟部の縦断面図である。
【図12】勾配が異なる場合の図1と同様の屋根の棟部の縦断面図である。
【図13】瓦二枚時の状態を示す図12と同様の屋根の棟部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 屋根(勾配屋根)
2 棟部
14 スペーサ
15 親綱固定金具
16 下部品
17 上部品

Claims (2)

  1. 屋根の棟部に取付けられて屋根上作業用の親綱を固定する親綱固定金具であって、
    前記棟部に固定される下部品と、前記親綱を固定する上部品とを一体・分離可能に備え、前記下部品と上部品との間に高さ調整可能なスペーサを介装可能としており、
    前記下部品は、側面視で、内部が中空のほぼハット状とされ、その頂部にはボルト孔が形成されているとともに、当該ボルト孔の下面側には、ナット部材が配設されており、
    前記上部品には、前記下部品の前記ボルト孔と対応する位置にボルト孔が形成されており、
    前記上部品の前記ボルト孔と前記下部品の前記ボルト孔と前記ナット部材とに締結ボルトの挿入・取外しをすることで、前記下部品と前記上部品とが一体・分離可能とされているとともに、
    前記下部品と前記上部品との間に、所望の高さ調整に必要な個数の前記スペーサを介装可能とされていることを特徴とする親綱固定金具。
  2. 請求項1記載の親綱固定金具を屋根の棟部に取付け、下部品と上部品との間隙に屋根葺材の上端部を挿入可能としたことを特徴とする屋根構造。
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