JP5439660B2 - 設備積載用基礎 - Google Patents

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Description

本発明は、設備積載用基礎に係り、より詳しくは、各種機器等の設備を主にコンクリートからなる陸屋根に設置することを容易にし、強度や雨仕舞い性能にも優れる陸屋根用の設備積載用基礎に関する。
従来、陸屋根用の設備積載用基礎金具を用いた工法としては、シート防水用があるだけで、アスファルト防水、塗布防水などの防水工法に対応できる設置工法はなかった。
従来、シート防水屋根にしか適用できなかったのは、塩ビ系シート防水においては固定金具の塩ビ部分を防水層に溶着させることで設置することが可能であるが、塩ビ系以外の工法では、溶着可能な素材を有する金物がなかったことによる。シート防水屋根でも固定具、連結レール、傾斜架台などの設置個数が多くなることや高さ調整が出来ないと言う問題があった。
シート防水工法以外では、コンクリート基礎を新たに設置し、コンクリート基礎の上部に設備を積載する方法をとっていたが、コンクリート基礎は3トン以上の重量があるため、建物への構造上の影響が大きく設置できないケースもあった。
太陽光発電用パネルを設置する場合は、30°程度の傾斜角が発電の効率上好ましいが、多くのマンションなどは陸屋根が多く、鉄骨架台によって太陽光パネルの勾配を確保する手法がとられているため、鉄骨架台を支持する設備積載用基礎を効率よく設置できると共に、屋根への負荷が少ない設備積載用基礎が望まれていた。
特開2005−194771号公報
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、強度や雨仕舞い性能に優れ、取付けが簡単な陸屋根用の設備積載用基礎を提供することにある。
本発明は、陸屋根への取り付け用複数個の基礎固定ねじ孔を有する基盤と、前記複数個の基礎固定ねじ孔に挿入して前記基盤を前記陸屋根に固定する基礎固定ねじと、前記基盤に垂直に、かつ前記基盤との接合部が水密に結合される筒状の支持脚と、前記支持脚の頂部に取り付けられ、前記支持脚の頂部からの張出し部を有する上部カバーと、前記上部カバーに上下動可能に取り付けられる高さ調整具と、前記上部カバー外周部の前記張出し部に設けられる軒先水切り状の雨よけ部と、前記高さ調整具の頂部に装着される設備受台と、を含むことを特徴とする。
また、本発明は、陸屋根への取り付け用複数個の基礎固定ねじ孔を有する基盤と、前記複数個の基礎固定ねじ孔に挿入して前記基盤を前記陸屋根に固定する基礎固定ねじと、前記基盤に垂直に、かつ前記基盤との接合部が水密に結合される筒状の支持脚と、前記支持脚の頂部に取り付けられ、前記支持脚の頂部からの張出し部を有する上部カバーと、前記上部カバーに上下動可能に取り付けられる高さ調整具と、前記上部カバー外周部の前記張出し部に設けられる軒先水切り状の雨よけ部と、前記雨よけ部の内周に設けられるシール用充填材と、前記高さ調整具の頂部に装着される設備受台と、を含むことを特徴とする。
前記上部カバーは、中央部にボルト孔を有し、前記高さ調整具は、前記上部カバーの中央のボルト孔に通されたボルトであり、前記高さ調整具と螺合するナットを更に有することを特徴とする。
前記上部カバーは、中央部にボルト孔を有し、前記高さ調整具は、前記上部カバーの中央のボルト孔と螺合するボルトであり、前記高さ調整具と螺合するナットを更に有することを特徴とする。
前記基礎固定ねじは、前記陸屋根の各種下地に適用可能とするため、長さが50mm以下であることを特徴とする。
前記支持脚は、多角筒または円筒であることを特徴とする。
前記設備受台は積載設備を固定するための複数個の積載設備固定ボルトが取り付けできる平板形状であり、前記設備積載用基礎に積載する積載設備と前記設備受台との間に1つ以上のスペーサーを挟むことを特徴とする。
前記シール用充填材は、前記陸屋根から前記上部カバー外周部の前記張出し部下面まで伸びる防水層と前記上部カバー下面との間を水密にシールすることを特徴とする。
前記基盤は、複数個の前記基礎固定ねじ孔に複数個の前記基礎固定ねじを通して前記押えコンクリートの表面に固定されることを特徴とする。
前記基盤が前記基礎固定ねじ孔に前記基礎固定ねじを通してスラブ表面に固定された後、防水層で前記基盤の上面および前記支持脚の外周を覆って貼付けられ、前記防水層の端末が前記上部カバーの前記張出し部下面迄伸ばされ、前記張出し部の下面迄伸びた前記防水層の端末と前記雨よけ部の内周面との間に前記シール用充填材が充填されることを特徴とする。
本発明による設備積載用基礎は、以下の効果を有する。
(1)アスファルト防水法、塩ビシート防水法、塗布防水法などの陸屋根の防水方式にかかわらず設置可能であり、従来のコンクリート基礎による設置法と比較して軽量化が可能であるため建物への影響が軽減できる。
(2)建物の緊結部分の素材、性能によって左右される設備積載用基礎の必要な引き抜き強度に対応して基礎固定ねじの本数や大きさを自由に変えることができるほか、基礎固定ねじと陸屋根スラブの鉄筋が干渉する場合でも設備積載用基礎を移動することなく施工ができる。
(3)設備積載用基礎を設置する下地スラブ、あるいはALC板や押さえコンクリートなどに応じて最適な基礎固定ねじを選択することができる。
(4)支持脚の頂部に張り出して設けられる上部カバーは、屋根のように作用して防水ができ、高さ調整具により設備の取付け高さの調節が可能である。
(5) コンクリートや樹脂に比べて金属は重量当たりの強度が高いことにより、従来のコンクリート基礎と比較して軽量化でき、また、樹脂製等の基礎と比較して設置数量を少なくすることができる。
(6)上部カバー外周部の張出し部に設けられる軒先水切り状の雨よけ部で、効果的に雨よけができ、防水層と支持脚の隙間から建物内に水が浸入することを防止できる。
(7)上部カバーの雨よけ部の内周に浸水防止用のシール用充填材を充填したので、防水層と支持脚の隙間から建物内に水が浸入することが確実に防止できる。
(8)設備受台に積むスペーサーの枚数によって、高さを調整可能としたので、高さ調整具による高さ調整と合わせてさらなる高さ調整ができる。
(9)既存の陸屋根に歩行用の押えコンクリートを設ける場合、既存の陸屋根の防水等に影響を与えることなく、基礎を設けることができる。
(10)防水層改良工事の際も、積載設備を撤去することなく 防水層の立ち上がり端末をシールしているシール用充填材を剥がすだけで防水層を取り替える改修が可能である。
(11)設備受台に積載設備固定ボルト孔を複数個設けているので、少なくとも直交する2方向の積載設備部材に緊結することができる。
本発明による設備積載用基礎の斜視図である。 本発明による設備積載用基礎に太陽光発電パネルを搭載した概略図である。 本発明による設備積載用基礎の平面図である。 図3のA−A断面図である。 本発明による設備積載用基礎の部品構成図である。 (A)は設備受台に直接「鉄骨架台」を設置する場合を示す図である。 (B)は設備受台と「鉄骨架台」との間にスペーサーを挿入して高さ調節を行う場合を示す図である。 本発明による設備積載用基礎の取付け図で、内断熱の場合に基礎固定ねじをスラブに固定する例を示す図である。 本発明による設備積載用基礎の取付け図で、外断熱の場合に基礎固定ねじをスラブに固定する例を示す図である。 本発明による設備積載用基礎の取付け図で、内断熱の場合の歩行用の押さえコンクリートに基礎固定ねじを固定する例を示す図である。 本発明による設備積載用基礎の取付け図で、外断熱の場合の歩行用の押さえコンクリートに基礎固定ねじを固定する例を示す図である。 本発明による設備積載用基礎の取付け図で、内断熱の場合の基礎固定ねじを歩行用の押さえコンクリートの下のスラブに固定する例を示す図である。 本発明による設備積載用基礎の取付け図で、外断熱の場合の基礎固定ねじを歩行用の押さえコンクリートの下のスラブに固定する例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明による設備積載用基礎について詳しく説明する。
図1は、本発明による設備積載用基礎1の斜視図、図2は、本発明による設備積載用基礎1に太陽光発電パネルを搭載した概略図、図3は、本発明による設備積載用基礎1の平面図、図4は、図3のA−A断面図、図5は、本発明による設備積載用基礎1の部品構成を示す図である。
図1〜5に示すように、本発明の設備積載用基礎1は、基盤2と、基礎固定ねじ16と、支持脚3と、上部カバー4と、高さ調整具6と、雨よけ部5と、シール用充填材8と、設備受台7と、から構成されている。
基盤2は、平板状で陸屋根への取り付け用として複数個の基礎固定ねじ孔9を有しており、複数個の基礎固定ねじ16が基礎固定ねじ孔9に通して基盤2を陸屋根に固定される。
なお、基礎固定ねじは、タッピンねじ、木ねじ、ボルト等のいずれであってもよく、コンクリートに打ち付け可能な釘状のものであっても良い。
設備積載用基礎の必要な引き抜き強度は、建物の緊結部分の素材、性能によって左右される。基礎固定用のねじやボルトが基礎本体に固定されたタイプの基礎の場合、ネジやボルトの本数や大きさの変更ができず、屋根に設置する際に制約を受けることになる。しかし、本発明の設備積載用基礎1によれば、基礎固定ねじの本数や大きさを自由に変えることができるため、建物の緊結部分の素材、性能に拘わらず、必要な引き抜き強度を確保しつつ施工することができる。したがって、例えば、基礎固定ねじと陸屋根スラブの鉄筋が干渉する場合でも設備積載用基礎を移動することなく施工ができ、また、設備積載用基礎を設置する下地スラブ、あるいはALC板や押えコンクリートなどに応じて最適な基礎固定ねじを選択することも可能である。
基盤2には、垂直に支持脚3が取り付けられる。基盤2と支持脚3の下部の接合部は溶接等で水密に結合され、支持脚の中に浸水しても外部に漏れ出すことがないようになっている。
支持脚3の頂部には、上部カバー4が取り付けられる。上部カバー4には、中央に高さ調整具取り付けボルト孔11が、また支持脚3の頂部から外周方向に向かって張出し部10が、張出し部10の外周部には全周に亘り下方に向かって伸びる軒先水切り状の雨よけ部5が設けられる。
図7,8,11,12の場合のように、防水処理を行う必要がある場合には、雨よけ部5の内周には全周に亘ってシール用充填材8が充填され、支持脚3と防水層の間に浸水しないようにすることができる。
支持脚3は多角筒または円筒が好ましいが、各種断面形状の1個または複数個の支柱や複数個の壁で構成してもよい。
上部カバー4は、平板状が好ましいが、排水の良好なものであれば外周に傾斜をつけてもよい。上部カバー4は屋根のように作用して内部に雨が入らないようにできる。
高さ調整具6は、ボルトにより構成されている。図5に示すように、上部カバー4の中央に設けられた高さ調整具取り付けボルト孔11には高さ調整具6のボルトが挿入され、高さ調整具6のボルトと螺合する2個のナット12、13で上部カバー4を挟み、高さ調整具6が基盤2に対して垂直に取り付けられる。高さ調整具6は、それ自体またはナット12を回転させることで、上下に移動させることができる。なお、ナット13は、図5において、上部カバー4に溶接された一体構造として図示したが、上部カバー4と別体であっても良い。また、ナット13に代えて、高さ調整具取り付けボルト孔11の側面に雌ネジを切って高さ調整具6と螺合させる構成にしてもよい。
高さ調整具6の頂部には平板状の設備受台7が、高さ調整具6に対し垂直に装着される。即ち、設備積載用基礎1を陸屋根に設置したとき、設備受台7の平面は陸屋根に対し平行に配置される。設備受台7は、図3に示すとおり、積載設備固定ボルト15を通すための4つの孔を有する。
高さ調整具6の上部には、設備受台7が取り付けられているので、高さ調整具6の上下移動により、設備受台7の高さ調整ができる。なお、設備受台7の上部には複数枚のスペーサー14が設置でき、高さ調整具6による上下移動量を超える調整量が必要な場合には、複数のスペーサー14を設備受台7上に重ねて置くことで積載設備と設備受台7の間隔が調節できるようになっている。
建物の屋上の水勾配は、1/100以上が一般的で、この場合、積載される設備を水平にするには設備積載用基礎1の調整幅が100mm以上は必要であるが、本発明の設備積載用基礎1は高さ調整具6による上下移動量と複数のスペーサー14によりこれに十分対応できるようになっている。
図6は、設備受台7に鉄骨架台18を設置する場合を図示したものであり、
図6(A)は、設備受台7の高さ調整をしない場合を図示したものである。
鉄骨架台18の下面と設備受台7とを重ね合わせ、積載設備固定ボルト15と2つの積載設備固定ナット17とで締め付けることによって鉄骨架台18を設備受台7に固定する。
図6(B)は、設備受台7の高さ調整をする場合を図示したものである。
鉄骨架台18の下面と設備受台7の間にスペーサー14を挟み、積載設備固定ボルト15と2つの積載設備固定ナット17とで締め付けることによって鉄骨架台18を設備受台7に固定しつつ高さを調整する。
鉄骨架台18には、積載設備固定ボルト15が貫通できる大きさの孔が設けられており、積載設備固定ボルト15を鉄骨架台18の孔に通し、積載設備固定ナット17で締め付けることで固定ができる。
なお、図3に示すとおり、設備受台7には4つの孔が設けられ、積載設備を4点で支えることができるため、積載設備の重量が大きい場合でも、安定して支えることが可能となる。また、鉄骨架台18の孔の大きさは鉄骨の幅により制約を受けるが、本発明の設備受台7に大きさの異なる複数個の孔を設けることで柔軟に対応することが可能となる。
なお、図3に示すとおり、設備受台7には4つの孔が設けられ、積載設備を4点で支えることができるため、積載設備の重量が大きい場合でも、安定して支えることが可能となる。また、鉄骨架台18の孔の大きさは鉄骨の幅により制約を受けるが、本発明の設備受台7に大きさの異なる複数個の孔を設けることで柔軟に対応することが可能となる。
図7〜図12に、本発明の設備積載用基礎1を陸屋根に取り付ける例を示す。図7は、スラブの下に断熱材を施置し、最上層に防水層を設けた例である。
この場合は、基礎固定ねじ孔9に基礎固定ねじ16を通し、スラブ層に固定した後、上に 防水層を施す。
防水層は、設備積載用基礎1の支持脚3の上部の上部カバー4の下面まで延ばし、シール用充填材8を入れて支持脚3と防水層との間から内部へ雨水の侵入を防ぐようになっている。
図8は、スラブの上に断熱層を設け、最上層に防水層を設ける場合の図である。この場合には、基礎固定ねじ孔9に基礎固定ねじ16を通し、スラブ層に固定した後、断熱材を敷き最上部に防水層を施す。
防水層は、設備積載用基礎1の支持脚3の上部の上部カバーの下面まで延ばし、シール用充填材8を入れて支持脚3と防水層との間から内部へ雨水の侵入を防ぐようになっている。
図9は、歩行用の陸屋根の場合であり、断熱材をスラブの下に施置し、スラブに防水層、絶縁クロス、金網入り押えコンクリートを敷設したものである。
この場合、押えコンクリートに本発明の設備積載用基礎1を載せ、基礎固定ねじ16を押えコンクリートに打ち込んで固定する。
押えコンクリートを敷設するので、既存の陸屋根に影響ないようにできる。防水層は設備積載用基礎1の設置のために穴をあける必要がないので、上部カバーの下面まで延長する必要がない。
図10は、図9と同じ構造の陸屋根の場合であるが、断熱材がスラブの上に載せられている。
下層からスラブ、防水層、断熱材、絶縁クロス、金網入り押えコンクリートの順で敷設されている。
この場合も押えコンクリートに本発明の設備積載用基礎1を載せ、基礎固定ねじ16を押えコンクリートに打ち込んで固定する。
この場合も防水層は上部カバーの下面まで延長する必要がない。
図11は、図7と同じ内断熱の陸屋根に押えコンクリートが敷設された例である。防水層は、設備積載用基礎1の支持脚3の上部の上部カバー4の下面まで延ばし、シール用充填材8を入れて支持脚3と防水層の間に雨水が浸入しないようにしている。
本発明の設備積載用基礎1では、基盤2から雨よけ部5迄の高さが130mm程度あり、固定スラブの上に積載される層構造の合計厚みが厚い場合でも十分対応が可能である。
図12は、図8と同じ外断熱の陸屋根に押えコンクリートが敷設された例である。防水層は、設備積載用基礎1の支持脚3の上部の上部カバー4の下面まで延ばし、シール用充填材8を入れて支持脚3と防水層の間に雨水が浸入しないようにしている。
固定スラブの上に積載される層構造の合計厚みが厚い場合にも十分対応できるのは図11の場合と同じである。
以下、本発明による設備積載用基礎1の具体的な実施例として太陽光パネルの鉄骨架台を積載する場合の実施例について説明する。
本実施例に示す設備積載用基礎1の基盤2は、1辺が約300mmの正方形の亜鉛メッキ鋼板製であり、陸屋根への取り付け用として8個の基礎固定ねじ孔9を有している。
基盤2には、1辺が75mm、高さが165mm、肉厚4.5mmの四角筒の支持脚3が溶接されている。支持脚3の頂部には、陸屋根状の断面がコの字形で1辺が150mmの箱型の上部カバー4が溶接されている。上部カバー4の中央部に約35mm径の高さ調整具取り付けボルト孔11が設けられている。
本実施例では、高さ調整具により高さが150mm調整できる。
建物の屋上の水勾配は、1/100以上が一般的で、この場合、積載される架台を水平にするには設備積載用基礎1の調整幅が100mm以上は必要であるが、本発明の設備積載用基礎1はこれに十分対応できるものである。
なお、これら寸法は一例であって、これに限られるものではない。支持脚は筒状のものであればよく五角筒や六角筒や円筒としてもよい。
また、本実施例では素材として亜鉛メッキ鋼材を使用したが、耐久性の優れるステンレス鋼などの金属を使用してもよい。
次に、本発明の設備積載用基礎1の施工方法について説明する。
図9,10の場合は、陸屋根の表層がスラブ、防水層、押えコンクリートの順で構成されており、設備積載用基礎1の施工に当たって防水層に影響を及ぼすことがないため、設備積載用基礎1は押えコンクリートに固定するだけでよい。
基盤2に設けられた8個の基礎固定ねじ孔9に基礎固定ねじ16を通して陸屋根の押えコンクリート表面に基盤2を固定することにより施工が終了する。
図7,8の場合は、防水層が最上層にあるため設備積載用基礎1の施工に当たっては防水層の下層のスラブまたは断熱層の下層のスラブに固定する必要があり、以下の段階を必要とする。
先ず、 基盤2に設けられた8個の基礎固定ねじ孔9に基礎固定ねじ16を通して陸屋根の押えコンクリート表面に基盤2を固定する
次に、防水層をスラブ、基盤2の上面および支持脚3の外周を覆って貼付け、防水層の端末を上部カバー4の張出し部10の下面迄伸ばす。防水層で支持脚3の外周を覆う場合、防水層に隙間がないようにし、必要に応じてシール材等でシールをする。
最後に、張出し部10の下面迄伸びた防水層の端末と、張出し部10の下面および雨よけ部5の内周面の間にシール用充填材8を充填して、支持脚3の外周部と防水層の間に雨水が浸入しないようにする。
図11,12の場合は、図7,8の場合と同様の施工を行った後に、防水層の上に押えコンクリートを敷設する。
上記の通り、本発明の設備積載用基礎1は、陸屋根の各種表面構成に対応でき、新築建築物はもちろんのこと、既存建築物にも対応できる。
また、金属の重量当りの強度が高いことにより、これまでの樹脂製基礎と比較しても設置数量を少なくすることができるため施工工期の短縮が可能となり、コスト削減に寄与できるほか、上部の高さ調節具により取付け高さの調節が可能である。さらに、従来のコンクリート基礎による設置法と比較して軽量化が可能であるため建物への影響が軽減できる。
1 設備積載用基礎
2 基盤
3 支持脚
4 上部カバー
5 雨よけ部
6 高さ調整具
7 設備受台
8 シール用充填材
9 基礎固定ねじ孔
10 張出し部
11 高さ調整具取り付けボルト孔
12、13 高さ調整具取り付けナット
14 スペーサー
15 積載設備固定ボルト
16 基礎固定ねじ
17 積載設備固定ナット
18 鉄骨架台

Claims (10)

  1. 陸屋根への取り付け用複数個の基礎固定ねじ孔を有する基盤と、
    前記複数個の基礎固定ねじ孔に挿入して前記基盤を前記陸屋根に固定する基礎固定ねじと、
    前記基盤に垂直に、かつ前記基盤との接合部が水密に結合される筒状の支持脚と、
    前記支持脚の頂部に取り付けられ、前記支持脚の頂部からの張出し部を有する上部カバーと、
    前記上部カバーに上下動可能に取り付けられる高さ調整具と、
    前記上部カバー外周部の前記張出し部に設けられる軒先水切り状の雨よけ部と、
    前記高さ調整具の頂部に装着される設備受台と、
    を含むことを特徴とする設備積載用基礎。
  2. 陸屋根への取り付け用複数個の基礎固定ねじ孔を有する基盤と、
    前記複数個の基礎固定ねじ孔に挿入して前記基盤を前記陸屋根に固定する基礎固定ねじと、
    前記基盤に垂直に、かつ前記基盤との接合部が水密に結合される筒状の支持脚と、
    前記支持脚の頂部に取り付けられ、前記支持脚の頂部からの張出し部を有する上部カバーと、
    前記上部カバーに上下動可能に取り付けられる高さ調整具と、
    前記上部カバー外周部の前記張出し部に設けられる軒先水切り状の雨よけ部と、
    前記雨よけ部の内周に設けられるシール用充填材と、
    前記高さ調整具の頂部に装着される設備受台と、
    を含むことを特徴とする設備積載用基礎。
  3. 前記上部カバーは、中央部にボルト孔を有し、
    前記高さ調整具は、前記上部カバーの中央のボルト孔に通されたボルトであり、
    前記高さ調整具と螺合するナットを更に有することを特徴とする請求項1または2に記載の設備積載用基礎。
  4. 前記上部カバーは、中央部にボルト孔を有し、
    前記高さ調整具は、前記上部カバーの中央のボルト孔と螺合するボルトであり、
    前記高さ調整具と螺合するナットを更に有することを特徴とする請求項1または2に記載の設備積載用基礎。
  5. 前記基礎固定ねじは、前記陸屋根の各種下地に適用可能とするため、長さが50mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の設備積載用基礎。
  6. 前記支持脚は、多角筒または円筒であることを特徴とする請求項1または2に記載の設備積載用基礎。
  7. 前記設備受台は積載設備を固定するための複数個の積載設備固定ボルトが取り付けできる平板形状であり、
    前記設備積載用基礎に積載する積載設備と前記設備受台との間に1つ以上のスペーサーを挟むことを特徴とする請求項1または2に記載の設備積載用基礎。
  8. 前記シール用充填材は、前記陸屋根から前記上部カバー外周部の前記張出し部下面まで伸びる防水層と前記上部カバー下面との間を水密にシールすることを特徴とする請求項2記載の設備積載用基礎。
  9. 前記基盤は、複数個の前記基礎固定ねじ孔に複数個の前記基礎固定ねじを通して前記押えコンクリートの表面に固定されることを特徴とする請求項1に記載の設備積載用基礎。
  10. 前記基盤が前記基礎固定ねじ孔に前記基礎固定ねじを通してスラブ表面に固定された後、防水層で前記基盤の上面および前記支持脚の外周を覆って貼付けられ、前記防水層の端末が前記上部カバーの前記張出し部下面迄伸ばされ、前記張出し部の下面迄伸びた前記防水層の端末と前記雨よけ部の内周面との間に前記シール用充填材が充填されることを特徴とする請求項2記載の設備積載用基礎。
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