JP4376060B2 - ラジカル重合性組成物の空気入り包装製品 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、熱硬化型及び/又は紫外線硬化型の各種レジストインキ、接着剤、塗料、印刷インキ等のラジカル重合性組成物の空気入り包装製品に関し、ラジカル重合性組成物の経時安定性を確保すると共に、輸送時の安全性を確保し、環境に対しても配慮した優れた包装製品に関する。
【背景技術】
【0002】
レジストインキとしては、ソルダーレジストインキ、エッチングレジストインキ、めっきレジストインキ等が挙げられるが、一般にラジカル重合性のものが用いられている。
従来、熱硬化型及び/又は紫外線硬化型のレジストインキ材料や接着剤、塗料、印刷インキ等のラジカル重合性組成物の包装においては、スチール缶又はプラスチック容器が広く用いられている。
【0003】
スチール缶においては、例えばレジストインキ中に含まれる溶剤等の揮発性成分を外に逃がさないようにするためや、内容物の流出をさけるために、蓋と本体の部分をしっかりと隙間無く締めることが必要である。しかしながら、隙間無く締め付けることでスチール同士がこすれて削れ落ち、レジストインキ中に混入することや、保管中に外側の錆が作業環境を悪化させていることが問題となってきている。
【0004】
一方、プラスチック容器に関しては、レジストインキ中に含まれる溶剤や内容成分により容器が膨潤したりすることを防止するため、あるいは可視光や紫外光で内容物が変質しないように、容器を厚くしたり、着色をしたり、内蓋を設けたりして強度や密閉性を確保している。しかしながら、プラスチック容器では長期間保管や高温での放置により、容器が変形し、溶剤の蒸発や内容物の漏出が生じてしまうなどの問題を抱えている。
【0005】
また、今日使用されるレジストインキは、適用対象である基板の配線が非常に細かく複雑になってきているために、印刷性においても、露光・現像においても高精細化が求められており、容器から発生する微小なかけら等が不良の原因とされ、問題にされている。
【0006】
さらに最近では環境に対しての配慮が求められており、使用後の廃棄物削減が求めれてきている。スチール缶は、使用後プレスにより押しつぶし、溶解をして再利用することが考えられるが、缶内に付着しているレジストインキ中の有機、無機成分が障害となり、リサイクルができない状況にある。一方、プラスチック容器に関しては、廃棄容量が嵩ばり、廃棄容量の減量化のためペレットに粉砕してリサイクルを行なうことが考えられる。しかしながら、容器を粉砕する場合には、容器内に残っているレジストインキをきれいに洗浄する必要があり、洗浄に使用した溶剤やウエスによる廃棄物の増加につながる。また、粉砕においては騒音の問題が指摘されており、大きな問題になりつつある。これらの問題は、熱硬化型及び/又は紫外線硬化型の接着剤、塗料、印刷インキ等の他のラジカル重合性組成物においても同様である。
【0007】
このように、熱硬化型及び/又は紫外線硬化型のレジストインキや接着剤、塗料、印刷インキ等のラジカル重合性組成物の容器に要求される特性や環境対応は年々厳しくなってきており、従来のスチール缶やプラスチック容器では対応が困難になってきている。
【0008】
また、ラジカル重合性組成物の容器においては、溶剤の揮発や内容物の流出、内容物の変質をさけ、安定して保管ができ、かつ、輸送できるものが望まれている。
さらに、容器から発生するゴミをできるだけ少なくすることや、高精細が求められる製品対応や環境に対して配慮し、容器の廃棄量を減らすことが要求されてきている。
【発明の開示】
【0009】
本発明は、従来の容器が抱えている上述した課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、レジストインキや接着剤、塗料、印刷インキ等のラジカル重合性組成物の包装形態として特に優れた包装製品であり、保管時のラジカル重合性組成物の経時安定性を確保すると共に、輸送時の安全性を確保し、使用後の廃棄も容易でかつ廃棄量が少なく、環境に対しても配慮した包装製品を提供することにある。
【0010】
前記目的を達成するために、本発明によれば、ヒートシールが可能な合成樹脂シートを用いた可撓性の包装袋内に、ラジカル重合性組成物と空気が収容されている製品であって、上記包装袋が、溶剤、ガス、可視光及び紫外線のいずれか少なくとも1種を遮断する少なくとも1層の合成樹脂シート層及び/又は金属層を有する積層構造シートから作製されており、該シートの合計厚さが50〜300μm、溶剤、ガス、可視光及び紫外線のいずれか少なくとも1種を遮断する層の厚さが5μm以上であり、且つ、包装袋内の空気量が、ラジカル重合性組成物の容量に対し1%〜50%であることを特徴とするラジカル重合性組成物の空気入り包装製品が提供される。
に前記ラジカル重合性組成物が二液型組成物である場合などにおいては、前記包装袋内が2つ以上の室に区画され、少なくとも1室にラジカル重合性組成物と空気が収容されている態様が好ましい。例えば、前記包装袋内が2つの室に区画されており、前記ラジカル重合性組成物が主剤と硬化剤とからなる二液型のレジストインキであり、一方の室に主剤が、他方の室に硬化剤が収容されている包装製品である。
また、前記包装袋は、複数個まとめてスチール缶又はプラスチック容器に梱包した包装製品とすることができる。
【0011】
本発明のラジカル重合性組成物の空気入り包装製品は、ヒートシールが可能な合成樹脂シートを用いた包装袋内に、ラジカル重合性組成物と空気が共に含まれているため、酸素阻害によってラジカル重合性組成物の重合が抑制され、保管中にラジカル重合性組成物がゲル化を生じることがなく、ラジカル重合性組成物の経時安定性を確保できると共に、可撓性の袋状であるために取り扱いや輸送時に不慮の破損や内容物の漏出、微小異物の混入等を生じることもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明者らは、レジストインキ等のラジカル重合性組成物に使用される容器に対する要求特性を満足する包装形態を開発すべく、鋭意研究を重ねた結果、ヒートシールが可能な合成樹脂シートを用いた包装袋内に、ラジカル重合性組成物と空気が共に収容されている包装形態とすれば、酸素阻害によってラジカル重合性組成物の重合が抑制され、保管中にラジカル重合性組成物がゲル化を生じることもなく、レジストインキ等のラジカル重合性組成物の経時安定性を確保できると共に、可撓性の袋状であるために取り扱いや輸送時に不慮の破損や内容物の漏出、微小異物の混入等を生じることもなく、さらに使用後廃棄する場合には嵩張らず、環境に対して配慮した包装形態として最適であることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0013】
以下、本発明について詳しく説明すると、まず、本発明の基本的な特徴は、上記ヒートシールが可能な合成樹脂シートを用いた包装袋内にレジストインキ等のラジカル重合性組成物を充填する際に空気を入れることにあり、これによってラジカル重合性組成物の保存安定性を確保できる。これは、熱、紫外線等により生起するラジカル反応を空気に含まれている酸素ラジカルで抑えることによって、組成物中の硬化性樹脂やモノマー成分の重合を妨げ、高分子化を防ぐためである。空気の量としては、充填するラジカル重合性組成物の容量に対して1%以上で効果が見られるが、50%を越えると包装体自体の容積が増え、梱包に適さないので好ましくない。好ましい空気量は5%〜30%の範囲である。
【0014】
包装袋の構成としては、ヒートシール可能な一枚の合成樹脂シートから周辺部をヒートシールして袋状に構成したものでもよいが、ガスバリヤー性や耐透湿性を向上させるためには、2枚以上の合成樹脂シートを溶融又は接着剤にて張り合わせた積層物を袋状にした物、さらに好ましくは遮光性を向上させるために、アルミ箔、アルミ蒸着層等の金属層を層間に介在させた積層シートを袋状にした物が望ましく、さらに使用前に内容物の変質等を確認することが望まれる場合には、内層材となる合成樹脂シートを手で剥離可能な接着強度を有する接着層を介して積層した積層シートを袋状にしたものなどが好ましい。また、溶剤、ガス、可視光及び紫外線のいずれか少なくとも1種を遮断する少なくとも1層の合成樹脂シート層及び/又は金属層を設けることにより、内容物の変質、変色等を防止することができる。
【0015】
さらに、積層シート各層の組み合わせと厚みによって運送の際の耐摩耗性を向上させることができる。従来パウチと呼ばれる包装袋は、外容器にしきりが必要であったが、本発明の包装袋は、外容器としてスチール缶やプラスチック容器を用いて、この中に本包装袋単位で複数個をランダムに詰め込んでも、輸送においても充分な安全性と耐摩耗性が得られる。
【0016】
また、前記合成樹脂シートとしてはポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミドなどが使用できるが、合成樹脂シートのいずれか少なくとも1つがポリエステルの場合、運搬時のアルミ箔等の金属層の損傷を防止する効果が得られ、特に金属層との接触面側にポリエステルシート層を配するとこの効果が大きい。
【0017】
上記包装袋の形状としては、平袋、スタンディング型、ガゼット型のいずれの形状とすることもできるが、絞り出し易い平袋の形状が好ましい。また、絞り出しを容易にするためにスパウト(突起状排出口部)等をヒートシールで接着した物とすることもできる。さらに二液型のレジストインキや接着剤等の場合、包装袋内が2つの室に区画された構造とすることにより、二液を同時に絞り出し、直ちに混練することができ、作業性に優れたものとなる。
【0018】
上記合成樹脂シートとしては、ヒートシールが可能であればいかなる物も使用でき、所望の強度や引き裂き性に応じて一軸又は二軸延伸したフィルムを用いることができる。その材質としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリペンテン等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル;ナイロン等のポリアミドなどの高分子量の熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの合成樹脂シートは、自由に組み合わせて使用することができる。また、これらの合成樹脂は、樹脂合成の時に低、中、高密度又は結晶性を持たせた物が作られるが、いかなる物も使用可能である。これらの合成樹脂は殆どが透明な物であるが、外容器に遮光性のある物を使用することで内容物の経時安定性は確保できる。
【0019】
また、顔料等の紫外線遮蔽能のある物質を添加して遮光性の合成樹脂シートとすることにより、包装袋単体で内容物の経時安定性を持たせることができる。包装袋を単一の合成樹脂シートのみから作製することもできるが、この場合には紫外線遮蔽能のある物質を添加することが必要になる。また、各種合成樹脂シートのみの積層シートから作製することもできるが、この場合には、少なくとも1層は紫外線遮蔽能のある物質を含有していることが必要になる。紫外線遮蔽能のある物質としては、紫外線を吸収する物質だけでなく、反射、散乱によって紫外線の透過を遮蔽するものでもよい。例えば、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化鉄、亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、黒鉛等の無機顔料や、サリチル酸誘導体、ベンゾフェノン誘導体、ベゾトリアゾール誘導体、シアノアクリレート誘導体等の有機系紫外線吸収剤が挙げられる。
【0020】
好ましくはまた、前記したように金属層を設けることによりガスバリヤー性及び遮光性を付与もしくは向上させ、紫外線等によるラジカル重合性組成物の重合や溶剤の揮散に起因するゲル化や変質・変色を防止することができる。使用する金属層としては、アルミ箔又はアルミ蒸着層が好ましい。金属層を設ける場合には、合成樹脂シートは紫外線遮蔽能のある物質を含有する必要はないが、遮光性の合成樹脂シートと組み合わせて用いることにより、遮光性をさらに向上させることも勿論可能である。
【0021】
上記包装袋に用いるシート(単一シート又は積層シート)は、厚ければ厚いほどガスバリヤー性、遮光性、耐摩耗性に優れるが、300μmより厚くした場合には、シートが硬くなるので取り扱いが困難になり、逆に50μmより薄くした場合には、耐摩耗性等が低下し、輸送時に穴があいたりしてレジストインキ等のラジカル重合性組成物の包装に適さなくなる。従って、上記包装袋に用いるシートの合計厚さは50〜300μmであることが好ましい。
【0022】
また、上記包装袋に用いる金属層の厚さは、厚いほどガスバリヤー性、遮光性、耐摩耗性に優れるが、上記包装袋に用いるシートの合計厚さから自ずからその上限は制限される。一方、金属層の厚さが5μmより薄い場合には、輸送時に金属箔自体に穴があき易くなり、期待される効果が少なくなるので使用する意味が無くなる。
【0023】
次に、添付図面に示す本発明の包装袋の幾つかの好適な態様について説明する。
図1は、内側から外側に向かって合成樹脂シート1/接着層2/合成樹脂シート3/金属層4/合成樹脂シート5の5層積層構造シートから作製された包装袋の断面構造を示している。上記内側の合成樹脂シート1の材料としては、ヒートシール性やある程度延伸性のある合成樹脂、例えばポリエチレン、ポリエステル等が好ましいが、中間層の合成樹脂シート3及び外側の合成樹脂シート5の材料としては、ある程度の強度のあるものであれば全て使用でき、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド等を好適に使用できる。金属層4は、アルミ箔又はアルミ蒸着層を設けたシートであり、一方、接着層2は、その両側の合成樹脂シート1、3間を手で剥離可能な接着強度を有するように調整されたものであり、例えばエポキシ樹脂系接着剤や、ホットメルト接着剤等を使用できる。
【0024】
上記態様のように製袋後に合成樹脂シート1と合成樹脂シート3との間の接着層2を手で剥がすことが可能な構造にすると、万が一、運搬中に層間の金属層4が破損した場合に、外側の金属層4のあるシート部分を引き剥がすことにより、内容物に金属層4の破損部分が混入していないかどうかを容易に確認することができる。また、包装袋の廃棄時に金属層4のある部分と樹脂のみの部分に分別が可能となり、リサイクルが容易となるので、より環境保全に配慮した形態となる。
【0025】
次に、図2は、周辺部12がヒートシールされて袋状に形成されていると共に、2分割する中心線に沿ってもヒートシール部13が形成されて包装袋10の内部が2つの室11a,11bに区画された形態を示している。
このような包装袋は、ラジカル重合性組成物が二液型組成物である場合に好適に用いることができる。例えば、ラジカル重合性組成物が主剤と硬化剤とからなる二液型のレジストインキの場合、一方の室11aに主剤、他方の室11bに硬化剤を収容する。これによって、二液を同時に絞り出し、直ちに混練することができ、作業性に優れたものとなる。なお、収容する内容物によっては、3室以上に区画することもできる。
【0026】
以下に実施例及び試験例を示して本発明の効果について具体的に説明するが、本発明が以下の実施例に限定されるものでないことは言うまでもない。
【0027】
試験例1
太陽インキ製造(株)製レジストインキの主剤(PSR−4000Z26)と硬化剤(CA−40Z26K)及び下記溶剤を、それぞれ、下記シートから作製した平袋内に充填し、50℃に保管して重量変化(減量%)を測定した。その結果を表1〜表3に示す。
【0028】
使用溶剤:
<溶剤A>イプゾール#150(出光石油化学社製)、
<溶剤B>ダワノールDPM(ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ダウケミカル社製)、
<溶剤C>メトキシプロパノール(プロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイセル化学工業社製)、
<溶剤D>ジューキゾールCA(ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、大阪有機化学社製)
【0029】
包装袋の材質:
<フィルムA>ポリエチレンフィルム40μm、
<フィルムB>ポリエチレンフィルム55μm、
<フィルムC>ポリエチレン/ポリエステル2層フィルム、合計厚さ60μm、
<フィルムD>ポリエステル/アルミ箔/ポリエステル/接着剤/ポリエチレン、合計厚さ90μmのフィルム
【0030】
【表1】
Figure 0004376060
【0031】
【表2】
Figure 0004376060
【0032】
【表3】
Figure 0004376060
【0033】
実施例1
ポリエステル/アルミ箔/ポリエステル/接着剤/ポリエチレンの層構成からなる合計厚さ90μmのフィルムを用いて平袋を作製し、太陽インキ製造(株)製のラジカル重合性レジストインキの主剤(PSR−4000Z26)及び硬化剤(CA−40Z26)をそれぞれ充填し、シールする際に空気を残した。なお、種々の残存空気量となるように複数個作製した。
【0034】
試験例2
上記実施例1のラジカル重合性レジストインキを収容した各包装袋を50℃の温度下に放置し、所定日数経過後、中に入っている空気を注射器で吸い出し、その容量を記録した。その後開封し、EHD型粘度計にてレジストインキの粘度を測定した。得られた空気量と増粘率の関係を表4に示す。
【0035】
【表4】
Figure 0004376060
表4に示される結果から明らかなように、空気量が1%未満の場合、増粘率が極めて高くなることが分かる。
【0036】
実施例2
下記の各平袋に、太陽インキ製造(株)製のラジカル重合性レジストインキの主剤(PSR−4000Z26)1.6kgと、硬化剤(CA−40Z26)0.6kgをそれぞれ充填し、各7袋づつ準備し、20リットルのプラスチックペール缶に詰めた。
【0037】
使用平袋:
<フィルムD>ポリエステル/アルミ箔(7μm)/ポリエステル/接着剤/ポリエチレンの合計厚さ90μmのフィルムでポリエステルを内側にして製袋した平袋、
<フィルムE>ポリエチレン/アルミ箔(7μm)/ポリエチレンの合計厚さ43μmのフィルムで製袋した平袋、
<フィルムF>ポリエチレン/アルミ箔(4μm)/ポリエチレンの合計厚さ54μmのフィルムで製袋した平袋、
<フィルムG>ポリエチレン/アルミ箔(7μm)/ポリエチレンの合計厚さ55μmのフィルムで製袋した平袋、
<フィルムH>ポリエステル/ナイロン/アルミ箔(9μm)/ポリエチレンの合計厚さ155μmのフィルムでポリエステルを内側にして製袋した平袋
【0038】
試験例3
上記実施例2のプラスチックペール缶を、埼玉県比企郡から大阪市中央区まで路線便で往復輸送試験を行なった。その結果、アルミ箔の損傷の状況は以下の通りであったが、いずれの場合も内容物の漏出はなかった。
2往復行なっても無傷:<フィルムD>と<フィルムH>
2往復後アルミ箔に穴があいた:<フィルムG>
1往復でアルミ箔に穴があいた:<フィルムE>と<フィルムF>
【産業上の利用可能性】
【0039】
以上説明したように、本発明のラジカル重合性組成物の空気入り包装製品は、ヒートシールが可能な合成樹脂シートを用いた包装袋内に、ラジカル重合性組成物と空気が共に収容されているため、酸素阻害によってラジカル重合性組成物の重合が抑制され、保管中にラジカル重合性組成物がゲル化を生じることがなく、ラジカル重合性組成物の経時安定性を確保できると共に、可撓性の袋状であるために取り扱いや輸送時に不慮の破損や内容物の漏出、微小異物の混入等を生じることもなく、さらに使用後廃棄する場合には嵩張らず、環境に対して配慮した包装製品として最適である。従って、レジストインキ等のラジカル重合性組成物の包装製品として最適である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1は、本発明に用いる包装袋の断面構造の好適な一例を示す部分概略断面図である。
図2は、本発明のラジカル重合性組成物の空気入り包装製品の好適な一例を示す概略平面図である。

Claims (8)

  1. ヒートシールが可能な合成樹脂シートを用いた可撓性の包装袋内に、ラジカル重合性組成物と空気が収容されている製品であって、上記包装袋が、溶剤、ガス、可視光及び紫外線のいずれか少なくとも1種を遮断する少なくとも1層の合成樹脂シート層及び/又は金属層を有する積層構造シートから作製されており、該シートの合計厚さが50〜300μm、溶剤、ガス、可視光及び紫外線のいずれか少なくとも1種を遮断する層の厚さが5μm以上であり、且つ、包装袋内の空気量が、ラジカル重合性組成物の容量に対し1%〜50%であることを特徴とするラジカル重合性組成物の空気入り包装製品
  2. 前記包装袋の構造が内側から外側に向かって合成樹脂シート/接着層/合成樹脂シート/金属層/合成樹脂シートの積層構造シートであり、上記金属層がアルミ箔又はアルミ蒸着層を設けたシートであり、かつ、上記接着層がその両側の合成樹脂シート間を手で剥離可能な接着強度を有することを特徴とする請求項1に記載のラジカル重合性組成物の空気入り包装製品
  3. 前記合成樹脂シートがポリオレフィン、ポリエステル及びポリアミドのいずれか少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2に記載のラジカル重合性組成物の空気入り包装製品
  4. 前記合成樹脂シートのいずれか少なくとも1つがポリエステルであることを特徴とする請求項1又は2に記載のラジカル重合性組成物の空気入り包装製品
  5. 前記包装袋内が2つ以上の室に区画されており、少なくとも1室にラジカル重合性組成物と空気が収容されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のラジカル重合性組成物の空気入り包装製品
  6. 前記ラジカル重合性組成物がレジストインキであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のラジカル重合性組成物の空気入り包装製品
  7. 前記包装袋内が2つの室に区画されており、前記ラジカル重合性組成物が主剤と硬化剤とからなる二液型のレジストインキであり、一方の室に主剤が、他方の室に硬化剤が収容されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のラジカル重合性組成物の空気入り包装製品
  8. 前記請求項1〜のいずれか一項に記載の包装袋をスチール缶又はプラスチック容器に梱包したことを特徴とするラジカル重合性組成物の空気入り包装製品
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