JPS63179741A

JPS63179741A - 易剥離性とヒ−トシ−ル性を併わせ持つ複合フイルム

Info

Publication number: JPS63179741A
Application number: JP1141087A
Authority: JP
Inventors: 阪口　文雄; 一野　克美
Original assignee: Showa Denko KK
Current assignee: Resonac Holdings Corp
Priority date: 1987-01-22
Filing date: 1987-01-22
Publication date: 1988-07-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は熱可搬性樹脂成形品に対し易剥離性とヒートシ
ール性を発揮できる複合フィルムに関し。

特にポリプロピレン製容器の蓋材として有用な易剥離性
とヒートシール性を併わせ持っ複合フィルムに関する。

〔従来の技術〕

最近、熱可塑性樹脂フィルム又はラミネートフィルムで
容器本体を成形し、この中にミルク等の液体を収納し、
開口部を同フィルム又は他のフィルムの蓋材でヒートシ
ールした容器が広く用いられるようになった。

このような容器のシール部分には一見相矛盾する二つの
特性が要求される。その一つはシール強度であシ、もう
一つは剥離性である。

すなわち、内容物を充填した容器は、輸送時あるいは取
扱時にある程度の衝撃にさらされるので。

シール部分はとのような衝撃に耐えて密封性を保つもの
でなけｎばならない。

一方、開ロ部のシール部分は開封時に内容物を容易に取
出せるものが必要であり、そのため常温下で適度の剥離
性を発揮できるものでなけｎばならない。

従来からこのような特性を目指す接着剤組成物や複合フ
ィルムの開発が行なわｎてきたが、接着剤組成物ではフ
ィルムに塗布する工程が必要であるし、また従来の複合
フィルムではとくにポリプロピレンを始めとする熱可塑
性樹脂製容器に対して上記２つの特性を満足させること
は難しい。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的はポリプロピレンを始めとする熱可塑性樹
脂製の容器などの成形品に対し、ヒートシール性と常温
下における易剥離性を発揮できる複合フィルムを提供す
ることにある。

〔問題点を解決するための手段及び作用〕本発明の複合
フィルムはプロピレン系樹脂層とプロピレン−エチレン
系樹脂組成物Ｊ−との、少なくとも２層からなることを
特徴とする。

以下１本発明を更に眸しく説明する。

容器などのポリプロピレン成形品に対し密封時にヒート
シールができるようなフィルムとしては。

？リプロピレン庵からなるフィルムが最良であるが、ポ
リプロピレン同士では常温下における易剥離性が不十分
であり、そうかと云りてその剥離強度の調整はヒートシ
ール操作では殆ど不可能である。

本発明者らは種々検討の結果、プロピレン系樹脂層に対
し異樹脂を、それもプロピレン−エチレン系樹脂組成物
層を積層させ、この組成物層をシーラント層とすること
によって、ヒートシール性を満足させながら常温下で手
でフィルムを容易に剥離できることを知見することがで
きた。

研究によれば、上記プロピレン−エチレン系樹脂組成物
としては、プロピレン−エチレンランダム１合体又はプ
ロピレン−エチレン−ブテン−１三元共重合体あるいは
この両者の混合物と、高圧法ポリエチレン又は直鎖状低
密度ポリエチレンあるいはこの両者の混合物との、組成
物からなるものがとくに好ましい。

さらに研究の結果、上記四種の樹脂にはエチレン含有量
、ブテン−１含有量、密度１ＭＦＲあるいは配合量等に
関して、好ましい条件が存在することが見出された。

まず、プロビレ／−エチレンランダム共重合体はエチレ
ン含有量が４〜１０％（重量基準、以下同じ）のものが
望ましい。その含有量が４俤を下回ると、共重合体の融
点が高くなシ、ヒートシール時の温度、圧力を高める必
要がある。その結果、確かにヒートシール性は向上する
が、易剥離性が低下する傾向が生じ、また１０％を上回
ると、同様にヒートシール性が向上し、易剥離性が低下
するので好ましくない。

次に、グロピレンーエチレンープテンー１三元共重合体
は２〜６慢のエチレンと２〜６チのブテン−１を含有す
るものが好ましい。なぜならエチレン含有量が２チを下
回ると易剥離性が低下するので好ましくなく、又６チを
上回わると同様の結果となるので望ましくない。又ブテ
ン−１の含有量が２−を下回る場合及び６チを上回わる
場合は。

上記と同様の結果となって好ましくない。プロピレン−
エチレンランダム共重合体とプロピレン−エチレン−ブ
テン−１三元共重合体は併用してもよく、その混合割合
は任意である。

一方、高圧法ポリエチレンとしては密度が０．９１６〜
０．９３１１ＭＦ’Ｒが１．８〜２４のものが望ましい
。

そして、高圧法ポリエチレンの混合比は、プロピレン−
エチレンランダム共重合体及び／又はプロピレン−エチ
レン−ブテン−１三元共重合体に対し、６〜３０チの範
囲内であることが好ましい。

その理由は、密度が０．９１６を下回るか、又は密度が
０．９３１を上回ると、混合状態が悪化し１組成物層自
体の強度が低下するためである。ＭＦＲは１．８を下回
っても、２４を上回わっても同様な結果となるので好ま
しくない。又、混合比が６−を下回ると、易剥離強度が
大きくなるり、３Ｃ１を越えるとそれが低下する。

最後に直鎖状低密度ポリエチレンであるが、これは密度
が０．９ｉ５〜０．９４０、ＭＦＲが０．６〜４０であ
ることが望ましく、そしてプロピレン−エチレンランダ
ム共重合体及び／又はグロピレンーエチレンープテンー
１三元共重合体に対し混合比が６〜３０％の範囲内であ
る。ことが好ましい。それは、密度が０．９１５を下回
るか、又は密度が０．９４０を上回れば混合状態が良く
なく、組成物層自体の強度が低下するので好ましくない
。またＭＦＲが０、６　を下回るとき及び４０を上回る
ときは上記と同様となる。さらに上記混合比が６チを下
回る場合及び３０Ｊｔ−上回る場合にも上記と同様の結
果となって好ましくないからである。

高圧法ポリエチレンと直鎖状低密度ポリエチレンとは併
用してもよく、その混合割合は任意である。高圧法ポリ
エチレンと直鎖状低密度プリエチレンを併用する場合、
その混合比はグロビレンーエチレンランダム共重合体及
び／又はゾロピレンエチレン−１テンー１三元共重合体
に対し、６〜３０％の範囲内が好ましい。

本発明の複合フィルムは、プロピレン系樹脂層とグロピ
レンーエチレン系樹脂組成物層（シーラント層）との、
少なくとも２層からなることを基本構成としており、し
九がってそのプロピレン系樹脂層側には他の任意の熱可
塑性樹脂層が積層されていても一向構わない。

このように本発明のフィルムを複合構成にした理由は、
上記シーラント層だけでは剥離時に伸びるか破壊してし
まい、実用的でないからである。

そこでシーラント層にはプロピレン系樹脂層を積層させ
る訳でちるが、このプロピレン系樹脂層としては比較的
剛性の高いもの、九とえばプロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体やホモポリグロビンを積層させることが好ま
しく、特にホモポリプロピレンを積層させることが好ま
しい。プロピレン系樹脂層の積層手段としては接着剤を
介する方法も可能であるが、実用的には共押出し法によ
るのが最良である。その場合、プロピレン系樹脂層とシ
ーラント層との界面の強度が、シーラント層とポリプロ
ピレンを始めとする熱可塑性樹脂製の容器などの成形品
とのヒートシール強度よシも大きいことが必要である。

複合フィルムのプロピレン系樹脂層の厚みは、２０〜１
００μ程度であり、グロピレンーエチレン系樹脂組成物
層の厚みは５〜１５μ程度であることが好ましい。

本発明の複合フィルムは上述したように容器などの４リ
グロピレン成形品に対し蓋材として用いた場合にヒート
シール性と易剥離性を遺憾なく発揮するものであるが、
それだけに限定されるものではなく、袋、容器の本体用
としても使用することができる。

〔実施例〕

次に実施例と比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明
する。

実施例１グロピレンーエチレンランダム共重合体〔エチレン含有
ｆ１７　％　、　ＭＦＲ１０、ショウアロマ−■ＦＤ４
３１．昭和電工株式会社製）８０％と、高圧法プリエチ
レン（密度０．９２４　、　ＭＦＲ２０。

ショウレックス■Ｍ２２２．昭和電工株式会社製）２０
チを混線ブレンドして樹脂組成物を得、次にこの組成物
とホモポリプロピレン（ＭＦＲ９ｔショウアロマー■Ｆ
Ａ５２３・昭和電工株式会社製）を径６５φ−Ｌ７’Ｄ
　＝　２８の２種２層Ｔダイフィルム成形機から共押出
して、複合フィルムを得た。

なお、該フィルムのホモチリプロピレフ層は厚み４０μ
、ブレンド組成物層は厚み１０μであった。

一方、摩み５００μのポリプロピレンシートを熱成形し
てカップ状容器を成形し次。

このカップ状容器の開口部に前記複合フィルムのブレン
ド組成物層をあてがって、シール圧力２　ｋｇ７ｃｍ２
．　シーＡｔ　ｍ　度１９０℃＊　シール時間１　秒で
ヒートシールしたところ、このクール部分は十分な密封
性を示した。ま九、そのシール強度は１．４００．９／
１５■と常温下で手で容易に剥離することができ、その
剥離面も平滑であった。

比較例１実施例１において、組成物層に高圧法ポリエチレンを用
いなかった以外は、実施例１と同様に実験を行った。そ
の結果、シール部分は十分な密封性を示したが、そのシ
ール強度は２，９００　Ｅｌ　１５ｗ　テあっで、強固
すぎて手で容易に剥離することはできなかつ九。

実施例２実施例１において、プロピレン−エチレンランダム共重
合体９２チと間圧法−リエチレン８％を混練ブレンドし
た組成物を用いた以外は、実施例１と同様に実験を行っ
念。その結果、シール部分は十分な密封性を示し念。ま
た、そのシール強度は１．８００　Ｅｌ　／　１５　ｍ
であシ、常温下で手で容易に剥離することができ、その
剥離面も平滑でありた・実施例３実施例１において、プロピレン−エチレン−ブテン−１
三元共重合体（エチレン含有−ｉ３％、ブテン−１含有
貴６　ｑｂ、　ＭＦＲ７）　７２チと直鎖状低密度ポリ
エチレン（密度０．９２５　、　ＭＦＲ０，７。

ショウレックス■８０８ＦＳ、昭和電工株式会社製）２
８％を混線ブレッドした樹脂組成物を用いた以外は、実
施例１と同様に実験を行なった。

その結果、シール部分は十分な密封性を示した。

また、そのシール強度は１．４００１　／　１５　ｗｍ
と常温下で手で容易に剥離することができ、その剥離面
も平滑であっ九。

〔発明の効果〕

本発明の複合フィルムは、プロピレン系樹脂層とｆＴ：
Ｉピレン−エチレン系樹脂組成物との少なくとも２層か
ら構成されるため、容器などの熱可塑性樹脂成形品に対
し、ヒートシール性と常温下における易剥離性を共に発
揮することができる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）プロピレン系樹脂層とプロピレン−エチレン系樹
脂組成物層との、少なくとも２層からなる易剥離性とヒ
ートシール性を併わせ持つ複合フィルム：
（２）前記プロピレン−エチレン系樹脂組成物層が、プ
ロピレン−エチレンランダム共重合体及び／又はプロピ
レン−エチレン−ブテン−１三元共重合体と、高圧法ポ
リエチレン及び／又は直鎖状低密度ポリエチレンとの、
組成物からなることを特徴とする特許請求の範囲第（１
）項記載の易剥離性とヒートシール性を併わせ持つ複合
フィルム：
（３）前記プロピレン−エチレンランダム共重合体が４
〜１０重量％のエチレンを含有することを特徴とする特
許請求の範囲第（２）項記載の易剥離性とヒートシール
性を併わせ持つ複合フィルム：
（４）前記プロピレン−エチレン−ブテン−１三元共重
合体が２〜６重量％のエチレンと２〜６重量％のブテン
−１を含有することを特徴とする特許請求の範囲第（２
）項記載の易剥離性とヒートシール性を併わせ持つ複合
フィルム：
（５）前記高圧法ポリエチレンは密度が０．９１６〜０
．９３１、ＭＦＲが１．８〜２４であり、プロピレン−
エチレンランダム共重合体及び／又はプロピレン−エチ
レン−ブテン−１三元共重合体に対し混合比が６〜３０
重量％であることを特徴とする特許請求の範囲第（２）
項記載の易剥離性とヒートシール性を併わせ持つ複合フ
ィルム：
（６）前記直鎖状低密度ポリエチレンは密度が０．９１
５〜０．９４０、ＭＦＲが０．６〜４０であり、プロピ
レン−エチレンランダム共重合体及び／又はプロピレン
−エチレン−ブテン−１三元共重合体に対し混合比が６
〜３０重量％であることを特徴とする特許請求の範囲第
（２）項記載の易剥離性とヒートシール性を併わせ持つ
複合フィルム：