JP4375777B2 - サンバイザーの芯体組立構造、および分解方法 - Google Patents
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Description
表、裏の相似ハーフコアを熱可塑性樹脂の射出成形等により形成し、これらハーフコアの内側面には相互に係合する係合突起と受入ボスを相対して形成した上で、表、裏のハーフコアの内側面どうしを突き合わせ、前記係合突起と受入ボスを相互に嵌め合わせ係合することで表、裏のハーフコアを組み立てる形式のサンバイザー芯体構造がある。
組立式のサンバイザー芯体は、接着剤を用いないかもしくは最小限に利用して組み立てられるものであり、組立て工程の合理性、材料の歩留まりの良さに利点がある。ふつう、これら表、裏のハーフコアは一長縁を相互にヒンジ縁として連結されており、このヒンジ縁をもって表、裏のハーフコアを折り返して、相互に嵌め合わせ係合して組立てられる構造をとり、またハーフコアの外側面には表皮材を貼着して意匠面を形成する。
前記リジッドピン111は脛軸112の自由端に、アンダーカット平面114をもって切欠円錐形の中子113を形成してなり
前記ソケット121は、およそ管状のボス122を形づくり、ソケットの個々は直平面のフランジ123を有してなり
2つのコアメンバ110、120は、個々のピン111(アンダーカット平面114)と個々のボス121(フランジ123)との嵌め合わせにより相互に係合されるものである。
組立プレートの操作によって表、裏のハーフコアの係合を解くことが可能であり、表、裏のハーフコアやその係合手段を傷つけることなく 相互に嵌め合わせられたハーフコアを開いて分解、メンテナンスをおこなうことができる。
図1は、本発明の組立構造を適用するサンバイザー芯体を組立て前状態に示す。
本発明の組立構造をとるサンバイザー芯体10は、相似の輪郭を有する表、裏のハーフコア11、12と、ハーフコアの間に挟まれる組立プレート20とからなる。
表、裏のハーフコア11、12はそれぞれを独立に成形してもよいが、好ましくは、図のように一縁17を共有縁にして一体的に成形し、共有縁17をヒンジにして 相互の内側面11a、12aを向き合わせ状態に折り曲げられるようにすることが合理的である。
ハーフコアの内側面11a、12aに反対する外側面11c、12cには意匠性のために各種の表皮材30を貼着することが適し、表皮材の端縁はコアの内側面11a、12aに巻込み貼着することができる。
また、サンバイザー芯体にバニティーミラーユニットをモジュールする場合は、ハーフコアの一方に、バニティーミラーユニットの受溝16を形成する。
表、裏のハーフコア11、12の周縁11b、12b沿いの内側面には、また所定の間隔をおいて複数の支持突起19を立設成形する。支持突起19の形状は全体として台形をなすものであり、高さは係合突起より低く設定し、係合突起の間に配設する。これら、支持突起19の先端19aのそれぞれは、組立プレート20の一般面に面あたりして、組立てプレートを押圧支持するものである。
大径部21bの径(D2)は係合突起の脛脚18aおよびキャップ18bの断面径(d1、D1)より大きく、小径部21aの径(d2)は、係合突起の脛脚18aの断面径(d1)よりは大きく、キャップ18bの断面径(D1)よりは小さいことが適する。
なお、図3は係合突起18のキャップ18bと組立プレート20の係合孔21の関係を説明する一例であり、同機能が得られる組み合わせであれば、必ずしも図のような円形断面形状に限定されるものではない。
図2の(a)は組立ての初期状態を示し、サンバイザー芯体10の表、裏のハーフコア11、12を開いて、一方のハーフコア11の周縁11b上方から、組立プレート20を重ね、配設した状態にある。
ハーフコア11の周縁には、複数の係合突起18が適宜間隔で立設されており、また、組立プレート20には、係合突起に相対して複数の係合孔21が穿設されており、同図の模式断面図に示すとおり、係合突起18の先端のキャップ18bが、係合孔の大径部21bを挿通した状態にある。
また、組立プレート20の本体部から膨出した把持部22の先は、折り合わされた表裏のハーフコア11、12の輪郭から外に露出した状態にある。
この状態では、同図の模式断面図に示すとおり、係合突起18、18’は、組立プレートに対して相対的に水平移動する位置関係になり、係合突起のキャップ18b、18b’は、係合孔21に対して大径部21bの位置から小径部21aの位置に移動する。これにより、係合突起のキャップ18b、18b’の径が係合孔の小径部21aの径より大きいために、ハーフコア11、12の開き方向に対する係合が生じて、ハーフコア11、12は組立て状態になる。
図において、表、裏のハーフコア11、12は間に組立プレート20を挟持して、相互の内面側11a、12aを向き合わせ状態に、相互の周縁11b、12bを突き合わせ状態に組み立てられている。
また、表裏のハーフコア11、12の外側面11c、12cを覆って意匠性の表皮材30が被覆され、その端縁は突き合わせられた表裏のハーフコアの周縁11b、12bの間からハーフコアの内側に導入され、ハーフコアの内側面11a、12aに接着処理されている。
本発明のサンバイザー芯体組立構造において、表裏のハーフコア11,12どうしが直には係合していないことに特徴、利点がある。すなわち、表裏のハーフコア11、12よりそれぞれ立設する係合突起18、18は、その脛脚18aの先端に、脛脚よりはみ出す断面のキャップ18bをもってなり、相互に反対方向から組立プレート20の係合孔21(小径部21a)に係合しているため、それぞれ組立プレート20と係合された係合突起18、18を有する表裏のハーフコア11、12は、組立プレート20を介して間接的に相互に係合された状態にある。したがって組立プレート20をハーフコア11、12に対して相対的にスライドさせて、係合孔21の大径部21bが係合突起18のキャップ18bに相対する位置に移すことにより、組立プレート20と係合突起18、18との係合を解除すると、ただちに表裏のハーフコアの間のみかけの係合状態も解除され、ハーフコア11、12を開くことができるようになる。
なお、図において、符号19で示される支持突起は、必要に応じてハーフコア11、12に付加成形される突起形状であり、その頂部19aをもって組立プレート20の一般面に面接し、スライド操作を阻害しない程度の弱い押圧力で支持しているものであり、サンバイザー芯体の組立状態において、組立プレートの位置ずれを防止する作用を有する。
表裏の相似ハーフコア11、12を間に組立プレート20を挟んだ状態に組み立てられてあるサンバイザーの芯体10において、組立プレート20の本体部から膨出した把持部22は、ハーフコア11、12の外周近傍に位置している。
このサンバイザーの芯体分解時は、ラジオペンチのような先細の挟み工具40をもって、組立プレートの把持部22を挟み、組立プレート20をハーフコア11、12に対して相対的にスライドさせることにより、組立プレートとハーフコア11、12との係合を解除することにより、ハーフコア11と12の間接的な係合が解除され、ハーフコアどうしを開くことができるようになる。
ハーフコア11、12の間に工具40を差し込むためには、ハーフコアの周縁を少し撓めて微小な隙間を作り、工具40の先が少し差し入れられば可能であり、サンバイザーの外観に影響することは無い。
11、12 表、裏のハーフコア
17 共有縁
18 係合突起
18a 脛脚
18b キャップ
19 支持突起
20 組立プレート
21 係合孔
21a 小径部、21b 大径部
22把持部
30 表皮材
40 工具
Claims (2)
- 自動車等の乗物の窓近傍に遮光用に用いるサンバイザーであって、それぞれ内側面に複数の係合突起を立設し、相互に相似の輪郭を有する表、裏のハーフコアと、前記表、裏のハーフコアの輪郭内におさまる外形で前記係合突起に相応する複数の係合孔が穿設された組立てプレートとを、前記表、裏のハーフコアの内側面を、間に前記組立プレートを挟んで相互に向き合わせ、前記係合突起と前記係合孔を嵌め合わせることで、前記表、裏のハーフコアの間に挟持した前記組立プレートを、前記表、裏のハーフコアに対して相対的にスライド操作して、前記係合突起と前記係合孔の嵌め合わせを解除して分解することを特徴とする、サンバイザーの芯体分解方法。
- 前記組立プレートには把持部を備え、前記把持部の端縁を組立後のサンバイザー芯体の外部から把持して、前記表、裏のハーフコアに対して相対的にスライド操作することで、前記係合突起と前記係合孔の嵌め合わせを解除して分解することを特徴とする、請求項1に記載のサンバイザーの芯体分解方法。
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JP2003279527A JP4375777B2 (ja) | 2003-07-25 | 2003-07-25 | サンバイザーの芯体組立構造、および分解方法 |
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