JP3620469B2 - 扉用ヒンジピン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロッカーや書棚などの収納ボックス或いは窓や出入り口などの扉または扉取付部材に装着して用いる回動式開閉扉用ヒンジピンの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒンジピン機構により回動開閉する扉に従来使用されているヒンジピンの一例を図6に示している。
図示の従来のヒンジピン30は、後端に大径部33を有す段付きピン31と、前端に鍔部35を有す筒体36の内周部37にピン31が挿入されてその大径部33が前後方向に摺動可能な平行空間とその前端にピン本体32が挿通し進退動が可能な小径段部38とが形成されたケース34と、ケース34内においてピン31の大径部後端を前方に付勢するスプリング41と、ケース後端にスプリング41を係止する部材42とを有し、前記ケースの筒部36には、先端が筒部から外方に突出し且つ筒部外周以内に押し込み収容可能なストッパ39をその先端40が鍔部35から離間する位置にあるように形成した構成である。
なお、ストッパ39の細部構造は図示しないが、ケースの鍔部近傍の筒部先端を鉛直方向平行に複数箇所切り欠いて、各1対の切り欠き溝間の部分は基端部のみが筒体36と一体且つ先端40側が筒体外方に反り返る形に形成されている。
【0003】
そして前述のように、たとえば扉の側端上面の部材43に形成された装着孔44にこのヒンジピン後端を挿入し下方に押し込むと、ストッパ39が装着孔44の内周で押され変形し先端40がケースの筒部36の内部に押し込まれ、ストッパ先端40が部材43を通過した時点でストッパの先端40が筒体36の外方に弾性復帰して図示の状態になる。これによって、ヒンジピン30は鍔部35とストッパ39の先端部40との間の隙間で部材43を介し保持固定される。
【0004】
このようにして、扉の側端上下端面またはそれと対面する扉取付部材の端面のいずれかの部材に形成した装着孔にヒンジピンを装着すると共に、そのピン31のピン本体32をスプリング力に抗して押し込んで扉を扉取付部材に填め込むと、押し込まれたピンが相手部材に形成されたピン孔に向けてスプリング力で押し出されて嵌入し、このピンを支点として扉が回動開閉するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のヒンジピンは、ケースの材料として合成樹脂などの特殊な非金属材料を用いることが多く、扉または扉取付部材とは異なる材料で製造され、スクラップとして廃棄処分する際は、再利用の処理過程でダイオキシンなど有害ガスの発生原因となる恐れのあるこれらの部品は分別回収が必要となる。
ところが上記のような従来のヒンジピンは、ストッパ39が邪魔をして、これを抜き取って取り外すことが容易にできない構造になっている。
【0006】
本発明の課題は、扉などをスクラップ処理する際に、事前にヒンジピンを装着孔から容易に抜き取って取り外しができる構造のヒンジピンを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決する手段としては、装着されたあとのヒンジピンのストッパのロックを外部から解除可能にすればよい。
【0008】
そのためには、回動式開閉扉に用いるヒンジピンは、前端に鍔部を有す筒状のケースと、そのケースに鍔部から本体が前方に突き出し且つ鍔部に埋没するまでのストロークを進退動可能に収納されたピンと、前記ケース内で前記ピン後端を先端方向付勢するスプリングとを有すと共に、前記ケースの筒部には、鍔部から離間した位置において先端が筒部から外方に反り返って突出し且つそれ自体の弾性力に抗して筒部外周内に押し込み収容が可能なストッパを形成し、且つそのストッパ先端部の筒部外周より内側部分には鍔側に向けて突起を形成し、その突起が対面する鍔部には突起外端が外部から覗ける開口を貫通形成して構成する。
【0009】
或いは、上記において、筒部外周内に押し込み収容可能に形成したストッパのストッパ先端部に形成した突起を、鍔部に貫通形成した開口の内部に届くまで延長し、突起の頂部が鍔部の貫通開口内に介在する様に構成する。
【0010】
そして前記いずれかの構成により、ヒンジピンのケースの鍔部の外側からストッパ先端部の突起外端を覗く開口にピンセットやドライバーなど適宜の工具の尖端を挿入し、ストッパ先端部の突起をピン中心方向に寄せて弾性変形させ、ストッパ先端部を筒部外周内に押し込み収容してストッパ先端のロックを解除可能にする。
【0011】
なお、特許請求の範囲および課題を解決するための手段、更に以下に記載する実施の形態の説明において、ケースの鍔部に貫通形成する開口に関し、突起外端が覗ける開口とは、上記説明のように開口から挿入したピンセットやドライバーなど適宜の工具の尖端をストッパ先端の突起外端に当接することが可能な程度の隙間が確保されている開口を言い、且つ、前記工具でストッパ先端の突起をピン中心方向に引き寄せる或いは押し込む操作によりストッパ先端部を筒部外周内に収容できる程度の内側への広がりを備えている開口を言う。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、ロッカーや書棚などの収納ボックス或いは窓や出入り口などの扉または扉取付部材に装着して用いる回動式開閉扉用ヒンジピンに関する。
図5は、収納ボックスの回動開閉扉のヒンジピン部分を縦方向に断面にして示し、収納ボックス29は、前方が開口する箱体28と、その開口に嵌め込まれた扉22と、扉22の側端上下位置に装着されたヒンジピン1,1とで構成され、扉22はヒンジピン1、1のケース3,3の前端から前方に突き出たピン2,2を支点として回動開閉可能である。
【0013】
なお上記ヒンジピン1を拡大して図1から図3に示し、図1は側面およびその中心を縦に断面にした断面図、図2は平面、図3は底面をそれぞれ示している。
一方、図4は、ヒンジピン1の構成部品を展開して示す斜視図である。
図1から図4および図5における符号と部材名称はすべて共通である。
【0014】
図5においては、ヒンジピン1は、一方が扉上端部材20側に形成された装着孔21に、他方は箱体28の前面全周を囲む枠体27の扉取付部材23側に形成された装着孔24にそれぞれヒンジピンの構成部材であるケース3が装着され、一方、そのケースの前端から突出するピン2は、対面する相手側即ち扉取付部材端23および扉上端部材20にそれぞれ形成されたピン孔25,26に嵌入された例が示されている。
ヒンジピンの装着方法は、この図に限らず、ケース部分を両方共扉側に装着しても、或いは両方共扉取付部材側に装着してもいずれの方法であってもよい。
【0015】
ヒンジピン1は、前端に鍔部4とその後方に筒部5を有す筒状中空のケース3と、鍔部4から本体が前方に突き出すようにケース3内に収納され且つその先端が鍔部に埋没するまでのストロークを進退動可能なピン2と、ケース3内でピン2の後端を先端方向付勢するスプリング12と、ケース3の後端でスプリング12を係止する係止部材13で構成され、且つ、ケース3の筒部5には、鍔部4の後面から離間した位置において先端が筒部5の外周5aから外方に反り返って突出し且つそれ自体の弾性力に抗して筒部外周内に押し込み収容が可能なストッパ6を形成して成る。
【0016】
つぎに、ヒンジピン1の前記各構成部品の詳細構造を以下に順次説明する。
まず、ピン2は、円形断面の平行軸状に伸びるピン本体2aとその一端に大径部2bとを有す段付きピンであり、他端(先端)はピン穴25(後述の扉装着の説明参照)に挿入容易なるよう角を斜めに切り落とし先細状に形成されている。
【0017】
ケース3は、前端に鍔部4とその後方に鍔部と一体の中空筒状の筒部5とを有し、鍔部4には前記ピン2のピン本体2aが挿通する細い貫通孔5cを形成すると共に、筒部5の中空部内面5bはピン2の大径部2bの形状に合わせ、鍔部貫通孔5cに本体部2aを挿通したピン2の大径部2bが鍔部近傍まで前進可能とし、且つピン2の先端が鍔部に埋没するまでのストロークを進退動可能に形成している。
【0018】
さらにケース2は、その筒部5には、鍔部4後面から離間した位置において先端8が筒部外周5aから外方に反り返って半径方向にせり出し且つその先端8をそれ自体の弾性力に抗して筒部外周内に押し込み収容可能なストッパ6を形成すると共に、前記ストッパ6の先端部8の筒部外周5aより内側部分には鍔4側に向けて突起9を形成し、一方、その突起が対面する鍔部4には開口11を貫通形成して、突起の先端9aを開口11の内部に侵入させ、開口11つまり鍔部4の先端側外部から突起9の外端9bが覗ける構成にしている。
【0019】
ところで、後述のヒンジピン取り外し方法に関する説明に記載するように、ヒンジピンを取り外す場合、開口11にピンセットやドライバーなど適宜の工具の尖端を挿入してストッパ6の先端の突起9の外端9bに当接させることが必要である。
つまり、開口11からストッパ6の先端突起9の外端9bが覗ける状態とは、開口11にピンセットやドライバーなど適宜の工具の尖端を挿入可能な程度の隙間が確保された半径方向の広がりを有すということである。
【0020】
また、開口11の内方側の広さについては、ピンセットやドライバーなどを用いてストッパ先端部を内方つまりピン2の中心側に寄せて筒部外周内に収容できる程度の内側への広さを備える必要がある。
【0021】
そのため、図では、開口11は、ケース3の前端部においてピン本体2aの挿通孔5cに至るまで連なって左右に扇形に切り欠いて形成されている。
ただし、大きなサイズのヒンジピンの場合には、開口11が必ずしもピン先端部2aの挿通孔に連なる必要はなく、開口11がピン先端部2aの挿通孔と離隔する形態にしてもよい。
【0022】
また、ストッパ6については、装着時の安定性をはかる観点から、ケース3の筒部5の周囲に沿って対向位置に1対またはそれ以上形成するのが好ましく、図の例では対向位置に1対設けている。
【0023】
ストッパ6を図示のように形成する方法はいろいろあるが、たとえば、それぞれのストッパは、ケースの筒部5の先端側から後端側に向けてその内外面5a,5bを貫通し且つストッパの幅に等しい間隔の1対の切り込み溝10を形成し、この溝間の部材の先端部を鍔部4から切り離して形成した腕部7の先端に図示のように先端部8と突起9を形成すると共に、腕部7の基端部を先端側が筒部から外方に反り返るような永久変形をもたせて形成する事ができる。
【0024】
この場合、ストッパ6は腕部7の基部がケース3の筒部と一体であり、それ自体の弾性力に抗し得る力でケース3の中心方向に押す力が作用すると、変形して筒部の切り込み10内に押し込み収容が可能で、押し込み力が解除されると弾性復帰する。
【0025】
つぎに、スプリング12は、ケース3に収納されたピン2の大径部2b後端に先端が当接するようにケース3に収納され、且つケース3の後端に装着された係止部材13によりケース3内で圧縮常態で後端を係止されている。
つまりピン2は、後端大径部2bがスプリング12によって前方付勢され、ピン2の先端を後方に押すと先端がケース3の鍔部4の前端に埋没するまでピンを押し込むことが可能である。
【0026】
係止部材13は、ケース3の内周部5bに挿入可能な環状の外周部14と、その内部に環状隙間を形成する細い短寸の凸状柱状部15と、その両者を後端側で一体的に連結する部材とから成り、且つ外周部14には、前後方向に沿って1対の平行突条17,17と、弾性力に抗して半径方向内方に押し込み変形可能な1対の爪16,16とが外周から外方に突出形成されている。
【0027】
一方、ケース筒部5の後端側には、前記係止部材13を筒部に押し込み装着する際の案内としての突条17が通過可能な案内溝18と、係止部材13の抜け止め用としての爪16が嵌入可能な小窓19と、係止部材13のがそれぞれ1対ずつ形成されている。
【0028】
そして係止部材13は、その環状隙間にスプリング12の後端をあてがい突条17を案内溝18に合わせた状態でケース3の後端から前方に押し込む。
そうすると、爪16がそれ自体の弾性で内方に変形して押し込まれ、小窓19と出合った位置で弾性復帰して小窓19に嵌入し係止部材がロックされる。
これにより、スプリング12が圧縮され、ピン2を前方向に付勢することが可能である。
【0029】
なお、ケース3および係止部材13については、金属で製作してもよいが形状が複雑なため金属製にするとコストがかかるので、一般には合成樹脂など成形容易な非金属材料で製造すると都合がよい。
合成樹脂で製造する場合は、射出成形などの大量生産可能な製造方法が使えるので低価格で製造が可能となる。
【0030】
つぎに以上に記載のヒンジピン1の装着と取り外しの方法について説明する。まず、図5において、扉の側端の扉上端部材20には、ヒンジピン1のケース3の筒部5と同形でそれより若干大きめの装着孔21が形成され、それと対面する扉枠27(図5参照)端面の扉取付部材23には、ヒンジピン1のピン2の本体部2aの直径より若干大きめのピン穴25が形成されている。
なお、図1は図5の扉22の上部に装着したヒンジピン1を拡大して示しており両図の符号と部材名称はすべて共通である。
【0031】
ヒンジピン1のケース後端を装着孔21に挿入し下方に押し込むと、ストッパ6(図1)の腕部7が装着孔21の内周で押されて弾性変形し、ストッパ先端8がケース筒部5の内部つまり外周5a以内に押し込まれる。そして、ストッパ先端8が扉上端部材20を通過した時点でストッパの先端8が筒体5の外方に弾性復帰して図示の状態に装着される。
つまり、ヒンジピン1は、ケース3の鍔部4の後面とストッパ6の先端9との間に扉上端部材20を挟むようにして保持固定される。
【0032】
ヒンジピン1の鍔部4の後面とストッパ6の先端8との距離は、製造時に予め規格を定めて、ヒンジピン装着孔21を形成する板部材(扉上端部材)20の厚さと合致するように設定してある。
そのため、装着されたヒンジピン1は、鍔部4とストッパ6の先端部8との間の隙間に介在する板部材(扉上端部材)20で保持され、これによってしっかり固定される。
【0033】
扉22を取付枠27に嵌め込んで取り付ける場合、装着したヒンジピン1のピン2の先端をスプリング力に抗して押し込んで扉を枠体27に填め込む。そうすると、押し込まれたピンが相手側の扉取付部材に形成されたピン孔25に合致した位置でスプリング力で押し出されピン孔25に嵌入する。これによって、扉はピン2を支点として回動開閉可能となる。
図5の様な取付方法の場合も、上下いずれか一方を先に嵌め込んでから他方を嵌め込むようにすると容易に作業ができる。
【0034】
即ち、以上の説明から自明のとおり、ケース3の前端の鍔部4は、ヒンジピン1を扉上端部材20(或いは扉取付部材端23(図5における下方ヒンジピンの取付状態参照))に装着時、ヒンジピンの位置決めと固定の役割を担う部材であると共に、扉の上下端部材20と扉取付部材端23との間に介在して両者間に適宜の隙間を保って扉の回動開閉を容易とし、且つ円滑な開閉を可能ならしめる潤滑機能をも担う部材である。
【0035】
一方、装着されたピンを取り外す際は、まず、扉を開き扉内面または箱体内壁に予め形成された穴から指を挿入し、ヒンジピンのピン本体2aをスプリング12に抗して鍔部4の端面まで押し込み、扉を箱体から取り外す。
【0036】
そして、ヒンジピン1の鍔部4の開口11にピンセットやドライバーなど適宜の工具の尖端を挿入し、ストッパ6の先端の突起9の外端9bに当接させ、これをストッパの弾性力に抗して内方つまりピン2の中心方向に寄せ、ストッパ6の先端8が装着孔21を交わし筒部5の外周内に隠れる位置まで寄せた状態でピン2をつまんで手前側つまり先端側に引き上げる。
このようにするとヒンジピンを容易に抜き取ることが可能である。
【0037】
図および上記説明では、ストッパ6の先端の突起9がケース3の鍔部4に貫通形成した開口11の内部に侵入している。
しかし、突起9に対する別の形態として、図示は省略するが、開口11からストッパ6の先端突起9の外端9bが覗ける状態であれば、突起先端が開口11の内部に侵入しない形態でもよい。
【0038】
突起とそれに対面する開口の別の形態においては、ストッパの先端のケース筒部外周より内方部分に形成する突起と、この突起と対面する位置の鍔部に形成する開口は、前記図示の例と形状がほぼ類似しているが厳密には若干異なる。
従って以下に記載する別の実施形態に関する説明では、若干形状の異なる対応部材の符号のみ( )をつけて説明する。
【0039】
突起の別の実施形態(図示しない)、即ち、突起(9)の背丈を低くして頂部(9a)が鍔部4の開口(11)の内部に侵入せず鍔部4の後面より奥つまり鍔部の後方側に位置する場合、鍔部4の開口は、前記実施例の場合と同様に、ピンセットやドライバーなど適宜の工具の尖端を挿入してストッパ6の先端の突起の外端(9a)に当接することが可能な程度の隙間が確保されていればよい。
その隙間に工具の尖端を挿入し、ストッパの先端8をストッパの弾性力に抗してピン2の中心方向に寄せると、ストッパ6の先端8が装着孔21を交わして筒部5の外周内に隠れる位置まで容易に寄せることが可能である。
【0040】
更に別の実施形態として、図示は省略するが、ケース3の鍔部4にストッパの先端突起9が外部から覗けるように貫通形成する開口(図の符号11)は、実施例の図に示すようにケースの鍔部4の前端面から後端面に向けて貫通形成する開口とは異なり、鍔部にはストッパ6の先端突起(9)が介在し且つ突起(9)が中心方向に変形移動できる空間を形成すると共に、ストッパ先端突起(9)が覗ける貫通孔または溝を鍔部外縁から前記空間に向かって半径方向に貫通形成した開口としてもよい。
【0041】
その場合、たとえば、先端に互いに内方に向けて曲折する尖端を有すピンセット状の工具を用いて、その尖端を前記鍔部の半径方向に貫通形成した開口に挿入し、工具尖端をストッパの先端の突起外方に当接させ、工具を内方に押さえ込むと容易にストッパ6の解除ができる。且つまた、その状態のままで工具をピン2の先端方向に引き上げると、ヒンジピンをワンタッチで装着孔から引き抜くことが可能となる。
【0042】
【発明の効果】
本発明の扉用ヒンジピンは、扉または扉取付部材に装着すると自動的にロックされ通常は抜け出ることがないが、ヒンジピンのケースの鍔部に貫通形成した開口にピンセットやドライバーなど適宜の工具の尖端を挿入し、ストッパ頂部の突起をピン中心方向に寄せてストッパ先端のロックを解除する事で、極めて簡単に取り外すことが可能である。
そのため、廃棄処分の分別回収作業や修理作業などでヒンジピンを取り外す必要のある際には、特殊な工具を用いる必要が無く、また従来のように、装着部分の部材を切り開いたり或いは焼き切るといった必要もなく、短時間且つ容易に作業が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例を示し、(a)はヒンジピンの側面図、(b)は中心縦方向断面図をそれぞれ示している。
【図2】図1のヒンジピンの平面図である。
【図3】図1のヒンジピンの底面図である。
【図4】図1のヒンジピンの構成部品のすべてを展開した斜視図で、ケースは部分断面にして示している。
【図5】図1のヒンジピンを装着した収納ボックスのヒンジピン装着部における縦断面を示している。
【図6】従来のヒンジピンを中心で縦方向に断面にして示す図である。
【符号の説明】
1 ヒンジピン
2 ピン
3 ケース
4 鍔部
5 筒部
5a 筒部外周
6 ストッパ
8 ストッパ先端部
9 突起
11 開口
12 スプリング
20 扉上端部材
21 装着孔

Claims (2)

  1. 回動式開閉扉に用いるヒンジピンであって、前端に鍔部を有す筒状中空のケースと、そのケースに鍔部から本体が前方に向けて突き出し且つその先端が鍔部に埋没するまでのストロークを進退動可能に収納されたピンと、前記ケース内で前記ピン後端を先端方向付勢するスプリングとを有すと共に、前記ケースの筒部には、鍔部から離間した位置において先端が筒部から外方に反り返って突出し且つそれ自体の弾性力に抗して筒部外周内に押し込み収容が可能なストッパを形成し、且つそのストッパ先端部の筒部外周より内側部分には鍔側に向けて突起を形成し、その突起が対面する鍔部には突起外端が外部から覗ける開口を突起に向けて貫通形成して構成される扉用ヒンジピン。
  2. 先端に鍔部を有す筒状中空のケースの筒部に、先端が筒部外方に反り返って突出し且つそれ自体の弾性力に抗して筒部外周内に押し込み収容が可能に形成したストッパの先端部における筒部外周より内側部分に形成した突起が、これと対面する鍔部に貫通形成した開口の内部に入り込んで介在する構成にしている請求項1に記載の扉用ヒンジピン。
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