JP6116252B2 - ラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、キャビネット等に対し蓋等を開閉可能に保持するときなどに用いられて、最初の押し操作によりストライカーを係止し、次の押し操作によりストライカーを係止解除するプッシュ・プッシュ係止機構(これはプッシュロック・プッシュオープン機構と称されることもある、以下、同じ)からなるラッチ装置に関するものである。
従来、ラッチ装置としては、例えば、特許文献1、2がある。特許文献1では、ラッチ装置がケース体に対して相対的にスライド可能な可動体を備えており、可動体の先端に取付けられた螺子部材によって、可動体の前後位置が微調整できるようになっている。また、特許文献2では、ラッチ本体の嵌め込み用孔部と、ラッチ受けの嵌め込み凸部との係合によって、ラッチ本体とラッチ受けが適切な位置、方向に取付けられていることを目視により確認できるようになっている。
特許第4843463号 特許第3312860号
しかしながら、特許文献1では、ラッチ装置を正常に作動させるために、組付け時に、螺子部材を回転操作して微調整を行う必要がある。また、特許文献2では、嵌め込み用孔部と嵌め込み凸部との係合を目視により確認する必要がある。このため、特許文献1、2では、組付け作業時におけるラッチ装置を正常に作動させるための位置決めが煩雑となり組付け作業性が良くない。
本発明は上記事実を考慮し、組付け作業性を向上できるラッチ装置を得ることを課題とする。
請求項1に記載の本発明のラッチ装置は、筐体に固定されるアウターケースと、挿入されるストライカーを着脱可能に保持するラッチ本体と、前記ラッチ本体を内蔵し、前記アウターケースに対して前記ストライカーの挿入方向に移動可能とされたインナーケースと、前記インナーケースと前記アウターケースとに設けられ、前記ラッチ本体を介して前記インナーケースが前記アウターケースに押し込まれることで、前記インナーケースを前記アウターケースに対して位置決めする位置決め手段と、前記アウターケースに形成された開口部に装着され、前記挿入方向と直交する方向に沿って待機位置と保持位置とに移動可能とされたロックカバーと、前記ロックカバーに設けられた第1の凹凸部と、前記インナーケースに設けられて第1の凹凸部と係合可能な第2の凹凸部とを備え、前記ロックカバーが前記待機位置にある場合には前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部とが係合せず、前記ロックカバーが前記保持位置にある場合には前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部とが係合して前記ロックカバーに対して前記インナーケースが前記ストライカーの挿入方向及び該挿入方向と反対方向へ移動するのを防止して、前記インナーケースを前記位置決め位置に保持する保持手段と、を有する。
請求項1に記載の本発明では、筐体にアウターケースを固定した状態で、ストライカーをラッチ本体に挿入することで、ラッチ本体を介してアウターケースに対してインナーケースをストライカーの挿入方向に押し込む。インナーケースがアウターケースに押し込まれると、位置決め手段により、アウターケースに対してインナーケースを押し込まれた位置に、位置決めすることができる。このため、組付け作業時におけるラッチ装置を正常に作動させるための位置決めにおいて、微調整や目視による確認が必要無くなる。この結果、組付け作業性が向上する。
また、請求項1に記載の本発明では、保持手段によって、インナーケースを位置決め位置に保持することができる。このため、位置決めされた位置からインナーケースが移動するのを防止できる。
請求項2記載の本発明は請求項1に記載のラッチ装置において、前記位置決め手段は、前記ストライカーが前記ラッチ本体に完全に押し込まれた後に、前記ラッチ本体を介して前記インナーケースが前記アウターケースに押し込まれることで前記インナーケースを前記アウターケースに対して位置決めする。
請求項2に記載の本発明では、ストライカーがラッチ本体に完全に押し込まれた後に、ラッチ本体を介してインナーケースがアウターケースに押し込まれることで、位置決め手段によって、インナーケースがアウターケースに対して位置決めされる。このため、ストライカーとラッチ本体との位置調整が完了した後に、インナーケースがアウターケースにさらに押し込まれ位置決めされる。この結果、ストライカーとラッチ本体との位置調整も同時に行うことができる。
請求項3記載の本発明は請求項1または請求項2に記載のラッチ装置において、前記位置決め手段は、前記インナーケースと前記アウターケースとの一方に前記挿入方向に沿って形成された複数の係合部と、前記インナーケースと前記アウターケースとの他方に形成され前記係合部と係合する被係合部と、である。
請求項3記載の本発明では、インナーケースがアウターケースに押し込まれることで、インナーケースとアウターケースとの一方に挿入方向に形成された複数の係合部と、インナーケースとアウターケースとの他方に形成された被係合部とが係合することで、インナーケースがアウターケースに対して位置決めされる。この結果、簡単な構成で位置決めできる。
請求項4記載の本発明は請求項1〜3の何れか1項に記載のラッチ装置において、前記ストライカーを設けた可動体が前記筐体に接触した位置で、前記インナーケースが前記アウターケースに対して位置決めされる。
請求項4記載の本発明では、ストライカーを設けた可動体が筐体に接触した位置で、ストライカーとラッチ本体との位置決めを行うことができる。
請求項1に記載の本発明のラッチ装置は、上記構成としたので、組付け作業性を向上できる。また、上記構成としたので、位置決めされた位置からインナーケースが移動するのを防止できる。
請求項2に記載の本発明のラッチ装置は、上記構成としたので、ストライカーとラッチ本体との位置調整も同時に行うことができる。
請求項3に記載の本発明のラッチ装置は、上記構成としたので、簡単な構成で位置決めできる。
請求項4に記載の本発明のラッチ装置は、上記構成としたので、ストライカーを設けた可動体が筐体に接触した位置で、ストライカーとラッチ本体との位置決めを行うことができる。
本発明の一実施形態に係るラッチ装置の位置決め途中の状態を示す側断面図である。 本発明の一実施形態に係るラッチ装置の位置決めされた状態を示す側断面図である。 本発明の一実施形態に係るラッチ装置の位置決め前の状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るラッチ装置の取付け状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るラッチ装置を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るラッチ装置のインナーケースを示す斜め下方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るラッチ装置のアウターケースを示す上方から見た平面図である。 本発明の一実施形態に係るラッチ装置の保持部を示す一部を断面とした拡大斜視図である。 図2の9−9断面線に沿った断面図である。 図2の10−10断面線に沿った断面図である。
(実施形態)
次に、本発明のラッチ装置の一実施形態を図1〜図10に従って説明する。
なお、図中、同一又は対応する機能を有する部材(構成要素)には同じ符号を付して適宜説明を省略する。また、図中矢印FRはラッチ装置と、ラッチ装置が取付けられる筐体の前方方向(引出し方向)を、矢印UPは上方方向を、矢印INは幅内側方向を示す。
図3に示すように、本実施形態のラッチ装置10は、筐体としてのキャビネット本体12の底部12Aに取付けられている。このキャビネット本体12は、前面に開口部12Bが形成されており、この開口部12Bが、可動体としての扉14によって開閉されるようになっている。また、扉14は図示を省略したスライド部材とレール部材とを介してキャビネット本体12の側壁部12Cに取付けられており、開口部12Bを閉じる方向(図1の矢印A方向)と、開口部12Bを開く方向(図1の矢印B方向)とへ移動可能となっている。なお、スライド部材とレール部材は、周知の構成であるため説明は省略する。
扉14の裏面14Aの下部には、ストライカー16が取付けらており、ストライカー16の先端部16Aが、ラッチ装置10に着脱可能に保持されるようになっている。
図5に示すように、ラッチ装置10は、ラッチ本体22、インナーケース24、アウターケース20、ロックカバー26を備えている。なお、ラッチ本体22は周知の構成(特開2004−137725参照)であるため詳細な説明は省略し、次に簡単に説明する。
ラッチ本体22は、ラッチ部材30、スプリング34及びトレース用レバー36を備えており、ラッチ部材30は、矩形箱状とされたインナーケース24の開口部24Aに挿入されたスライダー31と、ロックバー(ラッチ爪)32とで構成されている。スライダー31の外周部31Aには前後方向に沿って凸部37が形成されており、これらの凸部37は、インナーケース24の内周部に前後方向に沿って形成された凹部39に挿入されている。なお、スライダー31に凹部39を形成し、インナーケース24に凸部37を形成した構成としてもよい。このため、スライダー31はインナーケース24に対してインナーケース24に挿入される挿入方向となる図5の矢印A方向と、インナーケース24から引き出される引出方向となる図5の矢印B方向とへ移動可能となっている。また、スライダー31の前面には、開口部31Bが形成されており、この開口部31Bにストライカー16の先端部16Aが挿入されるようになっている。一方、ロックバー32は、スライダー31に回動可能に軸支されており、図2に示すストライカー16の先端部16Aを係止し、ストライカー16を抜け止め可能にするようになっている。
スライダー31の両側面31Aには、略ハート形のカム溝38が同形状または異形状、かつ溝底面を略平面としてそれぞれ設けられており、これらのカム溝38により、解除位置及び係止位置に摺動切り換えられるようになっている。
スプリング34はラッチ部材30を解除位置方向へ付勢している。また、トレース用レバー36は、略U形をなし、U形中間部36Aがインナーケース24の後端側に支持され、U形両側部36Bの各先端36Cが対応するカム溝38内に突出した状態で、全体が中間部36Aを支点として揺動可能に保持されている。
そして、ラッチ本体22は、ラッチ部材30をスプリング34の付勢力に抗した押し力によりカム溝38及びトレース用レバー36を介してストライカー16を係止位置で係止し、次の押し力によりストライカー16の係止を解除するようになっている(プッシュ・プッシュ係止機構)。
アウターケース20の前面には、矩形の開口部20Aが形成されており、この開口部20Aからアウターケース20の内部にインナーケース24が挿入されている。また、インナーケース24は、アウターケース20に挿入される挿入方向となる図1の矢印A方向と、アウターケース20から引き出される引出方向となる図1の矢印B方向とへ移動可能となっている。
図6に示すように、インナーケース24の下面後部には、位置決め手段である複数の係合部としての係合爪40が前後方向に所定の間隔で、インナーケース24の幅方向に沿って形成されている。また、各係合爪40の側面視形状は台形状となっている。なお、各係合爪40の側面視形状は台形状に限定されず、後方側(挿入方向側)の面40Aが傾斜面であれば、前方側の面40Bが垂直となった形状としてもよい。
図7に示すように、アウターケース20の底部20Bには、位置決め手段である被係合部としての係合片42が形成されている。係合片42の幅方向両側と前方側には、スリット44が連続して形成されており、係合片42は後端部42Aを基点として上方(図1の矢印E方向)と下方(図1の矢印F方向)へ弾性変形可能となっている。また、図1に示すように、係合片42の前端部には、上方に向かって凸部46、48が形成されている。これらの凸部46、48の側面視形状は台形状となっており、係合爪40に係合するようになっている。なお、凸部46、48の側面視形状は台形状に限定されず、各係合爪40に係合可能であれば他の形状としてもよい。また、凸部46、48は何れか一方でもよいし、凸部が3個以上あってもよい。
従って、図1に示すように、位置決めを行う前の状態では、複数の係合爪40における最も後端側の係合爪40に、係合片42の凸部46、48が係合している。
図2に示すように、扉14がキャビネット本体12の開口部12Bを閉じる方向(図1の矢印A方向)へ移動し、ストライカー16がラッチ本体22のスライダー31に完全に押し込まれると、スライダー31を介してインナーケース24がアウターケース20に押し込まれるようになっている。これにより、アウターケース20の係合片42が後端部42Aを基点として下方(図1の矢印F方向)へ弾性変形し、その後、上方(図1の矢印E方向)へ復元することで、複数の係合爪40における前方側の係合爪40に凸部46、48が移動するようになっている。
図5に示すように、アウターケース20の上面後部には、開口部44が形成されており、この開口部44には上方からロックカバー26が装着されている。このロックカバー26は、アウターケース20に対して下方(図5の矢印C方向)と上方(図5の矢印D方向)とへ移動可能となっている。
図10に示すように、ロックカバー26は上壁部26Aと、上壁部26Aの幅方向両端から下方へ延設された一対の縦壁部26Bとを備えている。一対の縦壁部26Bの外側上部には、上下方向に所定の間隔を開けてスリット52とスリット54とが前後方向に沿ってそれぞれ形成されている。一方、アウターケース20の両側壁部20Cの内側上部には、凸部56が突出形成されており、これらの凸部56がスリット52とスリット54とに選択的に係合するようになっている。なお、凸部56が係合する被係合部はスリット52とスリット54に限定されず凹部等の他の構成としてもよい。
従って、図10に実線で示すように、凸部56と下方のスリット54とが係合した場合には、ロックカバー26は上方(図10の矢印D方向)へ移動した待機位置に保持される。また、図10に2点鎖線で示すように、凸部56と上方のスリット52とが係合した場合には、ロックカバー26は下方(図10の矢印C方向)へ移動した保持位置に保持される。
図5に示すように、ロックカバー26における一対の縦壁部26Bの内側下部には、保持手段の一方を構成する凹凸部60が形成されている。この凹凸部60は、前後方向に沿って凹部と凸部と交互に配置されており、各凹部と各凸部とが上下方向に伸びている。また、図9に示すように、凹凸部60における各凹部と各凸部の上下方向から見た形状は台形状となっている。
図5に示すように、インナーケース24の両側壁部24Bの後方下部には、保持手段の他方を構成する凹凸部64が形成されている。これらの凹凸部64は、前後方向に沿って凹部と凸部と交互に配置されており、各凹部と凸部とが上下方向に伸びている。また、図9に示すように、凹凸部64における各凹部と凸部の上下方向から見た形状は台形状となっている。
従って、図10に実線で示すように、ロックカバー26が上方の待機位置にある場合には、ロックカバー26の凹凸部60とインナーケース24の凹凸部64とは係合しないようになっている。一方、図4で示すように、ロックカバー26が下方の保持位置にある場合には、図8に示すように、ロックカバー26の凹凸部60とインナーケース24の凹凸部64とが係合し、ロックカバー26に対してインナーケース24が前後方向へ移動するのを防止できるようになっている。
図5に示すように、アウターケース20の両側壁部20Cの外側下部には、取付孔70が形成された取付部72がそれぞれ突出形成されている。図3及び図4に示すように、アウターケース20の取付部72はビス等の締結部材74によって、キャビネット本体12の底部12Aに固定されるようになっている。
(組付け手順及び作用効果)
次に、本発明のラッチ装置の組付け手順と作用効果を説明する。
図3に示すように、アウターケース20、ラッチ本体22、インナーケース24、ロックカバー26が組付けられたラッチ装置10を、キャビネット本体12の底部12Aに取付ける。この際、インナーケース24の複数の係合爪40における最も後端側の係合爪40に、アウターケース20の係合片42の凸部46、48が係合した状態とする。また、アウターケース20の取付部72を、ビス等の締結部材74によって、キャビネット本体12の底部12Aにおける適正位置より若干前方側となる位置に固定する。
次に、扉14をキャビネット本体12の開口部12Bを閉じる方向(図5の矢印A方向)へ移動させる。これにより、扉14に設けられたストライカー16の先端部16Aがインナーケース24に内蔵されたラッチ本体22のスライダー31の開口部31Bに挿入される。
扉14をキャビネット本体12の開口部12Bを閉じる方向へさらに移動させると、図1に示すように、ストライカー16がラッチ本体22のスライダー31に完全に押し込まれ、ストライカー16の先端部16Aがスライダー31の開口部31Bの底部に当接する。
扉14をキャビネット本体12の開口部12Bを閉じる方向へさらに移動させると、ラッチ本体22がインナーケース24に押し込まれ、ラッチ本体22がインナーケース24の開口部24Aの底部に当接する。このため、扉14をキャビネット本体12の開口部12Bを閉じる方向へさらに移動させると、扉14によって、ラッチ本体22を介してインナーケース24がアウターケース20に押し込まれる。この際、アウターケース20の係合片42が後端部42Aを基点として下方と上方とへ弾性変形することで、凸部46、48が、複数の係合爪40における後方側の係合爪40から前方側の係合爪40に移動する。
扉14をキャビネット本体12の開口部12Bを閉じる方向へさらに移動させると、図2に示すように、扉14がキャビネット本体12の開口部12Bに当接する。このため、複数の係合爪40と凸部46、48との相対移動が停止し、インナーケース24がアウターケース20に対して位置決めされる。
従って、本実施形態では、組付け作業時におけるラッチ装置10を正常に作動させるための位置決めにおいて、微調整や目視による確認が必要無くなる。この結果、組付け作業性が向上する。また、アウターケース20の係合片42とインナーケース24の係合爪40との簡単な構成で位置決めできる。
なお、位置決め完了後、扉14から手を離すと、ラッチ本体22が作動してストライカー16を係止状態とする。また、再度、扉14を閉じる方向へ押すと、ストライカー16の係止状態が解除され、扉14が開き、ラッチ装置10が正常に作動する。
次に、図10に実線で示すように、上方の待機位置にあるロックカバー26を押圧して、下方(矢印D方向)へ移動する。ロックカバー26が下方へ移動するとロックカバー26の凹凸部60とインナーケース24の凹凸部64とが係合し、インナーケース24を位置決め位置に保持する。このため、位置決め後に、衝撃等によって、インナーケース24がアウターケース20に対して移動することを防止できる。
また、本実施形態のラッチ装置10では、ストライカー16の先端部16Aがラッチ本体22のスライダー31に完全に押し込まれた後に、扉14によってラッチ本体22のスライダー31を介してインナーケース24がアウターケース20に押し込まれることでインナーケース24がアウターケース20に対して位置決めされる。このため、ストライカー16とラッチ本体22との位置調整ができた後、インナーケース24がアウターケース20にさらに押し込まれ、位置決めされる。この結果、ストライカー16とラッチ本体22との位置調整も同時に行うことができ、ストライカー16とラッチ本体22とを正常に作動させることができる。
また、本実施形態のラッチ装置10では、インナーケース24がアウターケース20に押し込まれることで、アウターケース20の係合片42が後端部42Aを基点として下方と上方とへ弾性変形することで、インナーケース24がアウターケース20に対して位置決めされる。この結果、係合爪40と凸部46、48との係合によって、インナーケース24がアウターケース20に対して前後方向へ移動するのを防止できる。
(その他の実施形態)
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、ストライカー16がラッチ本体22に完全に押し込まれた後に、扉14によってラッチ本体22を介してインナーケース24がアウターケース20に押し込まれることでインナーケース24をアウターケース20に対して位置決めする構成とした。これに代えて、組付け時に、スペーサをストライカー16の先端に取付ける等の方法によって、ストライカー16がラッチ本体22に完全に押し込まれる前に、扉14によってラッチ本体22を介してインナーケース24がアウターケース20に押し込まれることでインナーケース24をアウターケース20に対して位置決めする構成としてもよい。
また、上記実施形態では、扉16によってキャビネット本体12の開口部12Bが閉塞された位置、即ち、扉16がキャビネット本体12に接触した位置で、インナーケース24がアウターケース20に対して位置決めされる構成とした。これに代えて、組付け時に、スペーサを扉16とキャビネット本体12との間に挟む等の方法によって、扉16とキャビネット本体12との間に所定の間隔が形成される位置、即ち、扉16がキャビネット本体12に接触しない位置で、インナーケース24がアウターケース20に対して位置決めされる構成としてもよい。
また、上記実施形態では、位置決め手段を、インナーケース24に形成した係合部としての係合爪40と、アウターケース20に形成した被係合部としての係合片42で構成した。これに代えて、アウターケース20に係合部としての係合爪40を形成し、インナーケース24に被係合部としての係合片42を形成した構成としてもよい。
また、位置決め手段は、係合爪40と係合片42とに限定されず、インナーケース24がアウターケース20に押し込まれることで、互いの係合位置が移動する構成であれば、互いに係合する一対の鋸刃状部材等の他の構成であってもよい。
また、上記実施形態では、インナーケース24を位置決め位置に保持するための保持手段として、凹凸部60を形成したロックカバー26と、インナーケース24の凹凸部64とを設けたが、保持手段は、アウターケース20の位置決め位置にインナーケース24を保持する構成であれば、螺子止め等の他の構成としてもよい。また、保持手段を設けない構成としてもよい。
また、上記実施形態では、筐体の一例としてのキャビネット本体と可動体の一例としての扉に本発明のラッチ装置を適用した構成について説明したが、本発明のラッチ装置は、キャビネット本体以外の箱状体等の他の筐体と、この筐体に取付けられる引出し等の他の可動体にも適用可能である。
10 ラッチ装置
12 キャビネット本体(筐体)
14 扉(可動体)
16 ストライカー
20 アウターケース
22 ラッチ本体
24 インナーケース
26 ロックカバー
30 ラッチ部材
31 スライダー
32 ラッチレバー
40 係合爪(位置決め手段、係合部)
42 係合片(位置決め手段、被係合部)
46 係合片の凸部
48 係合片の凸部
60 凹凸部(保持手段)
64 凹凸部(保持手段)

Claims (4)

  1. 筐体に固定されるアウターケースと、
    挿入されるストライカーを着脱可能に保持するラッチ本体と、
    前記ラッチ本体を内蔵し、前記アウターケースに対して前記ストライカーの挿入方向に移動可能とされたインナーケースと、
    前記インナーケースと前記アウターケースとに設けられ、前記ラッチ本体を介して前記インナーケースが前記アウターケースに押し込まれることで、前記インナーケースを前記アウターケースに対して位置決めする位置決め手段と、
    前記アウターケースに形成された開口部に装着され、前記挿入方向と直交する方向に沿って待機位置と保持位置とに移動可能とされたロックカバーと、
    前記ロックカバーに設けられた第1の凹凸部と、前記インナーケースに設けられて前記第1の凹凸部と係合可能な第2の凹凸部とを備え、前記ロックカバーが前記待機位置にある場合には前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部とが係合せず、前記ロックカバーが前記保持位置にある場合には前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部とが係合して前記ロックカバーに対して前記インナーケースが前記ストライカーの挿入方向及び該挿入方向と反対方向へ移動するのを防止して、前記インナーケースを前記位置決め位置に保持する保持手段と、
    を有するラッチ装置。
  2. 前記位置決め手段は、前記ストライカーが前記ラッチ本体に完全に押し込まれた後に、前記ラッチ本体を介して前記インナーケースが前記アウターケースに押し込まれることで前記インナーケースを前記アウターケースに対して位置決めする請求項1に記載のラッチ装置。
  3. 前記位置決め手段は、前記インナーケースと前記アウターケースとの一方に前記挿入方向に形成された複数の係合部と、前記インナーケースと前記アウターケースとの他方に形成され前記係合部と係合する被係合部と、である請求項1または請求項2に記載のラッチ装置。
  4. 前記ストライカーを設けた可動体が前記筐体に接触した位置で、前記インナーケースが前記アウターケースに対して位置決めされる請求項1〜3の何れか1項に記載のラッチ装置。
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