JP2007100467A - ロック機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロックピンがロック位置に配置された状態でも、開放された状態の蓋体を閉止させることができるロック機構を得る。
【解決手段】 スライダー32の右壁32Aとロック部材24の右壁24Bとの間に、隙間t1を設け、スライダー32が移動不能な状態(ロックピン44がロック位置に配置された状態)で、ロック部材24をスライド可能とすることで、ロックピン44がロック位置に配置されているにも拘わらず、開放された状態の蓋体14を閉止させることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、自動二輪車等に設けられた物入れや給油口等に装備された車両用開閉体のロック機構に関するものである。
自動二輪車等に設けられた物入れや給油口等には、開閉可能な蓋体が設けられている。例えば、特許文献1では、図5に示すように、該蓋体100をロックするロック機構102が、車両駆動用エンジンを駆動させるメインスイッチ(図示省略)の電源回路と接続され、メインスイッチがONの通電時に作動するソレノイド装置104と、このソレノイド装置104により回動自在に設けられたシーソー部材106と、このシーソー部材106に上下動自在に配設されたロックピン108とで構成されている。
そして、メインスイッチがOFFのときは、図6(A)に示すように、ロックピン108が突出し、蓋体100の自由端部に設けられた被係止片101に形成された開口部101A内へ挿入された状態のロック部材110に当接して、ロック部材110を移動規制し、蓋体100がロックされた状態を維持する。
そして、メインスイッチをONにすると、図6(B)に示すように、ロックピン108が下降し、ロック部材110の移動規制が解除される。これにより、レバー112の押圧操作によって、ロック部材110をコイルスプリング114の付勢力の抗する方向へスライドさせることができ、蓋体100のロック状態が解除され、蓋体100が開放可能な状態となる。
しかしながら、蓋体100を開放させた状態のまま、メインスイッチをOFFしてしまうと、図7に示すように、ロック部材110は、被係止片101の移動軌跡上に配置された状態で、ロックピン108によって移動規制されるため、ロック部材110が邪魔になり、蓋体100を閉止させることができない。また、場合によっては、ロックピン108等が破損してしまう。
特開2004−36186号公報
本発明は上記事実を考慮し、ロックピンがロック位置に配置された状態でも、開放された状態の蓋体を閉止させることができるロック機構を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、収納部に開閉可能に取り付けられた蓋体を閉止状態にロックするロック機構において、前記蓋体の自由端側から垂下する被係止部材と、前記被係止部材の先端側に形成された開口部と、前記収納部の収納口に設けられ、スライドして閉止された蓋体の開口部内に挿入可能なロック部材と、前記ロック部材にスライド可能に係合するスライド部材と、前記ロック部材を前記開口部内へ挿入させ、前記蓋体をロック状態とする付勢手段と、前記スライド部材の操作口へ挿入され、スライド部材を移動不能とし、前記蓋体のロック状態を維持するロックピンと、前記ロック部材に形成され、前記被係止部材に押されて前記ロック部材を、前記スライド部材に対して、前記蓋体のロック解除方向へスライドさせる傾斜面と、前記操作口へ挿入され、押圧力によってスライド部材を介して前記ロック部材を前記付勢手段の付勢力に対して抗する方向へ移動させ、前記蓋体のロック状態を解除させるレバー部材と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、蓋体の自由端側からは被係止部材が垂下しており、被係止部材の先端側には開口部が形成されている。一方、収納部の収納口には、閉止された蓋体の開口部内に挿入可能なロック部材がスライド可能に設けられており、このロック部材にはスライド部材がスライド可能に係合している。また、ロック部材は付勢手段によって付勢されており、ロック部材を開口部内へ挿入させ、蓋体をロック状態としている。
ここで、スライド部材の操作口にはロックピンが挿入可能となっており、該ロックピンが操作口へ挿入されると、スライド部材が移動不能となり、蓋体のロック状態が維持される。
ところで、ロック部材は、付勢手段によって、開口部側へ付勢されるため、蓋体が閉止された状態であるか否かに拘わらず、被係止部材の移動軌跡上(ロック位置)に配置されることとなる。一方、ロック部材には傾斜面が形成されており、被係止部材に押されると、ロック部材を、スライド部材に対して、蓋体のロック解除方向へスライドさせることができる。
蓋体が開放された状態のまま、ロックピンがスライド部材と係合した場合、スライド部材は移動不能となるが、ロック部材は、スライド部材に対してスライド可能であるため、蓋体の被係止部材がロック部材の傾斜面に当接した状態で、被係止部材を押圧するとロック部材を被係止部材の移動軌跡上から一旦退避させることができる。これにより、ロックピンがロック位置に配置されているにも拘わらず、蓋体を閉止させることができる。
一方、操作口にはレバー部材を挿入しており、レバー部材の押圧力によってスライド部材を介してロック部材を付勢手段の付勢力に対して抗する方向へ移動させ、蓋体のロック状態を解除させることができる。これにより、蓋体が開放可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のロック機構において、前記レバー部材と前記スライド部材の当接面が、前記付勢手段の付勢力でレバー部材を押し上げる力に変換させる斜面であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、レバー部材とスライド部材の当接面を、付勢手段の付勢力でレバー部材を押し上げる力に変換させる斜面とすることで、押圧力によって押し下げられたレバー部材の押圧力を解除すると、レバー部材は付勢手段の付勢力によって、自動的に押し上げられることとなる。
つまり、レバー部材を手動で押し上げる必要はないため、便利であると共に高級感を得ることができる。また、レバー部材の押圧力を解除すると、付勢手段の付勢力によって、ロック部材は開口部内へ挿入されるため、蓋体を再度ロック状態とし、蓋体が開放しないようにすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のロック機構において、前記ロックピンが前記操作口へ挿入された状態で、前記レバーに当接し該レバーを移動不能とすることを特徴とする。
ロックピンがスライド部材の操作口へ挿入された状態では、蓋体のロック状態が維持された状態である。つまり、基本的には、蓋体は開放不能であり、レバーを押し下げる動作は必要ない。このため、請求項3に記載の発明では、ロックピンがスライド部材の操作口へ挿入された状態で、レバーに当接して該レバーを移動不能とすることで、レバーを無闇に動かすことができないようにしている。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3の何れか1項に記載のロック機構において、車両に適用され、前記車両の主電源をOFFにすると、前記ロックピンが前記操作口へ進入し、主電源をONにすると、ロックピンが操作口から退避することを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、ロック機構を車両に適用させることで、請求項1〜3の何れか1項に記載の発明と略同一の効果を得ることができる。
本発明は、上記構成としたので、請求項1又は4に記載の発明では、ロックピンがロック位置に配置されているにも拘わらず、開放された状態の蓋体を閉止させることができる。請求項2に記載の発明では、レバー部材を手動で押し上げる必要はないため、便利であると共に高級感を得ることができる。また、レバー部材の押圧力を解除すると、付勢手段の付勢力によって、ロック部材は開口部内へ挿入されるため、蓋体を再度ロック状態とし、蓋体が開放しないようにすることができる。請求項3に記載の発明では、レバーを無闇に動かすことができないようにしている。
次に、本発明の実施の形態に係るロック機構について説明する。
図1には、一例として、自動二輪車等に設けられ小物等を収納する収納ボックス10に該ロック機構11を適用させた状態を示している。自動二輪車の前部には、自動二輪車の前部を覆うカウリング12が設けられており、このカウリング12に該収納ボックス10が取付けられている。
この収納ボックス10には、収納ボックス10内を開閉する蓋体14が設けられており、蓋体14の軸部(図示省略)には、トーションバネが配設され、蓋体14を開放する方向へ付勢している。なお、説明の便宜上、図1に示す蓋体14の自由端側を左側とし、蓋体14の開放方向を上方向として、上下、左右の表現をする。
図1、図2及び図3(A)に示すように、蓋体14の自由端側の裏面からは、被係止片16が垂下している。この被係止片16の先端側には開口部16Aが形成されており、被係止片16の先端部の右側には、斜面部16Bが形成されている。
また、蓋体14が閉止された状態で、収納ボックス10内には、被係止片16と対面するリブ17が立設しており、収納ボックス10内にゴミなどが入り込まないようにしている。そして、蓋体14が閉止された状態で、蓋体14の自由端側に位置する、カウリング12の内壁面には、装着部18が設けられており、該装着部18にはコイルスプリング20の左端部が装着可能となっている。
また、カウリング12には、断面が略L字状を成す台座22が設けられており、台座22の上面は蓋体14が閉止された状態で、被係止片16の開口部16Aの下壁と同じ高さとなるように形成されている。この台座22の上面を、略矩形枠体のロック部材24がスライド可能に設けられている。
そして、このロック部材24の左壁24Aの外面中央部には、略円柱状の装着凹部26が凹設されており、コイルスプリング20の右端部が装着される。これにより、ロック部材24は、蓋体14が閉止された状態で、開口部16A内へ向けて(右方向へ)付勢される。
また、ロック部材24の略中心部に形成された矩形孔28には、略箱状の挿入部30を備えたスライダー32が挿入可能に設けられており、ロック部材24の右壁24B側を除く、挿入部30の三辺の周縁部からはフランジ部34が張り出し、ロック部材24の周壁先端面に当接した状態で、ロック部材24と係合している。
スライダー32の挿入部30の長さは、ロック部材24の矩形孔28の長さよりも短くしており、スライダー32の右壁32Aとロック部材24の右壁24Bとの間には、隙間t1が生じることとなる。これにより、スライダー32とロック部材24とが長手方向に沿って相対的にスライド可能となる。
また、挿入部30内がいわゆる操作口31となっており、ロック部材24の左壁24Aに対応するスライダー32の挿入部30の左壁36は、上部側が垂直壁36Aとなっている。また、スライダー32の挿入部30の左壁36の下部側には、約45°の斜面部36Bが形成されており、スライダー32の下方へ行くにしたがって、対向する右壁32Aとの距離が短くなるようにしている。
一方、装着部18の上方は開放されており、断面が略逆L字状に形成されたレバー38の一方の辺に相当する押圧部40によって塞がれるようになっている。また、レバー38の他方の辺に相当する当接片42は、蓋体14が閉止された状態で、被係止片16と略平行に延出し、先端部の左側には、約45°の斜面部42Aが形成されている。
そして、レバー38の当接片42がスライダー32の操作口31内へ挿入され、当接片42の斜面部42Aが、スライダー32の斜面部36Bに当接するようになっている。また、レバー38の当接片42と操作口31との間には、隙間が設けられており、レバー38の当接片42がスライダー32の垂直壁36Aに当接した状態で、当接片42と操作口31との間には隙間t2が生じる。そして、レバー38の当接片42がスライダー32の垂直壁36Aに当接した状態では、スライダー32及びロック部材24の右方向への移動が規制される(図3(A)の状態)。
ここで、スライダー32の右壁32Aの外面には、上方へ行くにしたがって、スライダー32の長さを短くする方向へ約60°の角度で傾斜する斜面部25が形成されており、スライダー32の左壁36の垂直壁36Aとレバー38の当接片42が当接し、スライダー32及びロック部材24が移動規制された状態で、ロック部材24が、閉止状態の蓋体14の被係止片16の開口部16A内へ挿入され、蓋体14がロックされた状態(蓋体14のロック状態)となる。
そして、図3(B)に示すように、後述するロックピン44が下方へ移動した状態で、レバー38を押圧すると、レバー38の斜面部42A及びスライダー32の斜面部36Bを介して、レバー38の下方への移動量に応じて、スライダー32及びロック部材24をコイルスプリング20の付勢力に抗する方向(左方向)へ移動させることができ、蓋体14のロック状態を解除させることができる。
また、この状態で、レバー38の押圧力を解除すると、ロック部材24を介してスライダー32が、コイルスプリング20の付勢力によって装着部18から離間する方向(右方向)へ押圧されると共に、スライダー32の斜面部36B及びレバー38の斜面部42Aを介して、レバー38が上方へ押し出され、元の位置に戻される。
ところで、図1に示すように、カウリング12の内側には、収納ボックス10との間にソレノイド装置46が配設されており、カウリング12に設けられたホルダー12Aによって保持されている。このソレノイド装置46は、図示はしないが、車両駆動用エンジンを駆動させるメインスイッチの電源回路と接続されており、メインスイッチをONにすると作動する。
また、ソレノイド装置46には突出部48が突出可能に設けられており、該突出部48が突出した状態で、回動自在に設けられたシーソ部材50に当接可能となっている。この突出部48の当接、非当接によって、シーソ部材50を上下移動させ、シーソ部材50に配設された棒状のロックピン44をシーソ部材50に追従して上下移動させる。
具体的には、メインスイッチをONにすると、突出部48が突出し、シーソ部材50が上方へ移動して、ロックピン44が上方へ移動する。また、メインスイッチをOFFにすると、突出部48が下降すると共に、シーソ部材50及びロックピン44が下方へ移動する。
ここで、レバー38の当接片42とスライダー32の操作口31との間に生じる隙間t2内へ、ロックピン44を挿入可能としている。該隙間t2内へ、ロックピン44が挿入された状態で、ロックピン44の先端部がスライダー32の操作口31に当接し、スライダー32を移動不能とする。また、ロックピン44の先端部はレバー38の当接片42にも当接し、レバー38の下方向への移動も規制する。
ところで、スライダー32の右壁32Aとロック部材24の右壁24Bとの間には、隙間t1を設けている。このため、ロック部材24はスライダー32に対して、該隙間t1分の移動が可能となる。ここで、この隙間t1量は、ロック状態において、ロック部材24が蓋体14の被係止片16の開口部16A内へ挿入された挿入量L(>t1)よりも僅かに小さくしている(後述する)。
一方、図4(A)に示すように、ロック部材24の斜面部25は、蓋体14の被係止片16の移動軌跡上に位置しており、被係止片16の先端部が当接可能となっている。被係止片16の先端部に形成された斜面部16Bがロック部材24の斜面部25に当接した状態で蓋体14を押圧すると、この押圧力はコイルスプリング20の付勢力の抗する方向(左方向)へロック部材24を押圧する力に変換される。これにより、ロック部材24は、スライダー32との間で生じる隙間t1の移動が可能となる。
ここで、隙間t1よりも挿入量Lの方が僅かに大きいため、斜面部16Bが斜面部25を通過するとき、被係止片16が若干たわむことで、斜面部16Bは斜面部25を乗り越えることができる。このとき、クリック音が生じ、再度ロック状態となったことが客観的に分かるようになっている。
次に、本発明の実施の形態に係るロック機構の作用について説明する。
蓋体14が閉止し、車両駆動用エンジンを駆動させるメインスイッチをONにすると、図3(A)に示すように、ソレノイド装置46(図1参照)が作動し、突出部48が突出して、シーソ部材50が上方へ移動する。そして、レバー38の当接片42とスライダー32の操作口31との間に生じる隙間t2内にロックピン44の先端部が入り込み、レバー38及びスライダー32に当接した状態で、レバー38及びスライダー32を移動規制する(蓋体14のロック状態)。
この状態では、基本的に蓋体14は開放不能であり、レバー38を押し下げる動作は必要ない。このため、隙間t2内にロックピン44の先端部が入り込んだ状態で、レバー38に当接して該レバー38を移動不能とすることで、レバー38を無闇に動かすことができないようにしている。
この状態で、メインスイッチをOFFにすると、突出部48が下降する。これにより、シーソ部材50が下方へ移動し、図3(B)に示すように、ロックピン44が下方へ移動して、レバー38はロックピン44との当接状態が解除されることとなり、下方への移動が可能となる。
そして、レバー38の押圧部40を押圧すると、レバー38が下方へ移動し、当接片42の斜面部42A及びスライダー32の斜面部36Bを介して、レバー38による下方への押圧力が、コイルスプリング20の付勢力の抗する方向(左方向)への力へ変換され、スライダー32を介して、ロック部材24が左方向へスライドする。
これにより、ロック部材24が蓋体14の被係止片16の開口部16A内への挿入状態を解除される。いわゆる、蓋体14のロック解除状態であり、蓋体14が開放可能となり、蓋体14の軸部(図示省略)に装着されたトーションバネの付勢力によって蓋体14が開放される。ここで、蓋体14の軸部にダンパを配設することで、トーションバネによる付勢力を減衰させることができ、蓋体14を静かに開放させることができる。
この状態で、レバー38の押圧力を解除すると、ロック部材24を介してスライダー32が、コイルスプリング20の付勢力によって装着部18から離間する方向(右方向)へ押圧されると共に、スライダー32の斜面部36B及びレバー38の斜面部42Aを介して、レバー38が上方へ押し出され、元の位置に戻される。つまり、レバー38を手動で押し上げる必要はないため、便利であると共に高級感を得ることができる。
また、レバー38の押圧力を解除すると、コイルスプリング20の付勢力によって、ロック部材24は被係止片16の開口部16A内へ挿入されるため、蓋体14を再度ロック状態とし、蓋体14が開放しないようにすることができる。
ところで、蓋体14が開放された状態で、メインスイッチをONにすると、ソレノイド装置46(図1参照)が作動し、前述した蓋体14のロック状態となり(図3(A)参照)、蓋体14が開放された状態のまま、ロック部材24の斜面部25が、蓋体14の被係止片16の移動軌跡上に位置されることとなる。この状態で、蓋体14を閉止させようとすると、図4(A)に示すように、蓋体14の被係止片16の斜面部16Bがロック部材24の斜面部25に当接する。
一方、スライダー32の右壁32Aとロック部材24の右壁24Bとの間には、隙間t1を設けているため、ロック部材24はスライダー32に対して、該隙間t1分の移動が可能である。このため、被係止片16の斜面部16Bがロック部材24の斜面部25に当接した状態で、さらに蓋体14を下方へ向かって押圧すると、下方へ向かう押圧力が、コイルスプリング20の付勢力の抗する方向(左方向)への力に変換されてロック部材24には伝達される。
これにより、ロック部材24を左方向へスライドさせ、蓋体14の被係止片16の移動軌跡上から退避させることができる。そして、ロック部材24の斜面部25が、被係止片16の開口部16Aに到達すると、コイルスプリング20の付勢力によって、ロック部材24が右方向へ付勢され、ロック部材24の斜面部25は該開口部16A内へ挿入されて、再度ロック状態となる。つまり、メインスイッチをON・OFFすることなく、開放可能な蓋体14を閉止させ、再度ロック状態とすることができる。
このように、スライダー32の右壁32Aとロック部材24の右壁24Bとの間に、隙間t1を設け、スライダー32が移動不能な状態(ロックピン44がロック位置に配置された状態)で、ロック部材24をスライド可能とすることで、ロックピン44がロック位置に配置されているにも拘わらず、開放された状態の蓋体14を閉止させることができる。
なお、本形態では、メインスイッチがONの状態の時にロックピン44がロック位置に配置され、メインスイッチがOFFの状態にロックピン44がロック位置から退避するようにしたが、本形態に限るものではない。
例えば、メインスイッチがONの状態で且つ車両駆動用エンジンによる駆動力が伝達可能な状態では、ロックピン44をロック位置に配置させるようにして、メインスイッチがONの状態で且つギアがニュートラルの状態のときは、ロックピン44をロック位置から退避させるようにしても良い。
また、ここでは、レバー38の当接片42とスライダー32の操作口31の間に生じる隙間t2内にロックピン44の先端部が入り込んだ状態で、レバー38及びスライダー32に当接し、レバー38及びスライダー32を移動規制するようにしたが、蓋体14のロック状態において、少なくともスライダー32とロックピン44とが当接していればよいため、レバー38とロックピン44は必ずしも当接させる必要はない。
さらに、ここでは、本発明のロック機構を自動二輪車に適用させたが、収納部と該収納部を開閉する蓋体が設けられたものであればよいため、これに限るものではない。例えば、一般車両の燃料タンクの蓋やトランクの蓋等に適用させてもよい。
また、本形態はあくまでも一実施例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
本発明の実施の形態に係るロック機構を収納ボックスに適用させた状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係るロック機構の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るロック機構を示す断面図であり、(A)は蓋体がロックされた状態を示し、(B)は蓋体がロック解除された状態を示している。 (A)、(B)は、本発明の実施の形態に係るロック機構の作用を説明する断面図である。 従来のロック機構を収納ボックスに適用させた状態を示す説明図である。 従来のロック機構を示す断面図であり、(A)は蓋体がロックされた状態を示し、(B)は蓋体がロック解除された状態を示している。 従来のロック機構による問題点を示す断面図である。
符号の説明
10 収納ボックス(収納部)
11 ロック機構
12 カウリング(車両)
14 蓋体
16A 開口部
16 被係止片(被係止部材)
20 コイルスプリング(付勢手段)
24 ロック部材
25 斜面部
31 操作口
32 スライダー(スライド部材)
36B 斜面部(斜面)
38 レバー(レバー部材)
42A 斜面部(斜面)
44 ロックピン
1 隙間

Claims (4)

  1. 収納部に開閉可能に取り付けられた蓋体を閉止状態にロックするロック機構において、
    前記蓋体の自由端側から垂下する被係止部材と、
    前記被係止部材の先端側に形成された開口部と、
    前記収納部の収納口に設けられ、スライドして閉止された蓋体の開口部内に挿入可能なロック部材と、
    前記ロック部材にスライド可能に係合するスライド部材と、
    前記ロック部材を前記開口部内へ挿入させ、前記蓋体をロック状態とする付勢手段と、
    前記スライド部材の操作口へ挿入され、スライド部材を移動不能とし、前記蓋体のロック状態を維持するロックピンと、
    前記ロック部材に形成され、前記被係止部材に押されて前記ロック部材を、前記スライド部材に対して、前記蓋体のロック解除方向へスライドさせる傾斜面と、
    前記操作口へ挿入され、押圧力によってスライド部材を介して前記ロック部材を前記付勢手段の付勢力に対して抗する方向へ移動させ、前記蓋体のロック状態を解除させるレバー部材と、
    を有することを特徴とするロック機構。
  2. 前記レバー部材と前記スライド部材の当接面が、前記付勢手段の付勢力でレバー部材を押し上げる力に変換させる斜面であることを特徴とする請求項1に記載のロック機構。
  3. 前記ロックピンが前記操作口へ挿入された状態で、前記レバーに当接し該レバーを移動不能とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のロック機構。
  4. 車両に適用され、前記車両の主電源をOFFにすると、前記ロックピンが前記操作口へ進入し、主電源をONにすると、ロックピンが操作口から退避することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のロック機構。
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