JP2007107196A - 引戸用自動施錠装置 - Google Patents

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Kazuhiro Wakabayashi
一宏 若林
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Abstract

【課題】簡素な構造で、閉止と同時に引戸を開口枠側へ施錠することができ、かつ解錠時の良好な引戸開放を可能にできる引戸用自動施錠装置を得る。
【解決手段】閉止とともに引戸13を開口枠11に係止する引戸用自動施錠装置100において、開口枠11に設けられ大穴、小穴を連設するロック板と、戸先13aに設けられロック板に係止するロックピン35を固設するスライダと、引戸13の閉止によって戸先当接面11aに当接して後退するとともにスライダの付勢方向先端部が当接するトリガー21と、トリガー21に設けられ先端に形成されたスリットが弾性によって開脚自在な一対の脚からなる開閉爪座と、スライダに設けられトリガー21の後退方向の移動によりスリットに挿入される垂下板を有するとともにトリガー21から離反するスライド位置では開脚爪座の先端に当接する横入突起が垂下板先端に設けられた係脱板とを設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スライドドア、引戸、窓等に用いて好適な引戸用自動施錠装置に関する。
例えば引戸用施解錠装置には、引戸を閉めることにより、引戸に設けられた錠本体からカマ鉤を自動的に突出させ、このカマ鉤を戸先が当接する開口枠に設けた引戸用ストライク板に係合させることで、引戸を開放不能に施錠するものがある。この種の引戸用施解錠装置は、錠本体の内部にスライド自在なスライダを設け、このスライダの先端部を錠本体のフロント板から突出させてある。錠本体にはこのスライダの後退に従動して回動され、フロント板から突出されるカマ鉤が揺動自在に設けられている。従って、引戸が閉められ、錠本体のフロント板から突出されたスライダの先端部がストライク板に当接すると、スライダが錠本体の内部へ後退する方向にスライドされ、これに従動して錠本体のフロント板からカマ鉤が回動されて突出されることになる。引戸用施解錠装置は、このカマ鉤を、ストライク板のカマ進入穴に係合することで、引戸を開放不能に仮締めすることができた。
しかしながら、上記した従来の引戸用施解錠装置は、スライダの往復動を、カマ鉤の回動に変換しなければならず、部品形状や機構が複雑となる問題があった。また、解錠時には、ストライク板のカマ進入穴に係合したカマ錠を、円弧状の軌跡で回転動作させて、ストライク板との係合を解除させるため、良好な解除操作性が得にくく、特に、係合の解除と引戸の開動とのタイミングが合わないと、解錠時に良好な引戸開放性が得られないこともあった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、簡素な構造で、閉止と同時に引戸を開口枠側へ施錠することができるとともに、解錠時の良好な引戸開放を可能にできる引戸用自動施錠装置を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の引戸用自動施錠装置は、閉止とともに引戸13を開口枠11に係止する引戸用自動施錠装置100であって、
前記開口枠11の戸先当接面11aに設けられ大穴29c、小穴29dを連設してなるロック板15と、
前記大穴29cと前記小穴29dの連設方向に摺動自在に前記戸先13aに設けられ前記大穴29cに進入し前記小穴29dに係止するロックピン35を備えるスライダ17と、
該スライダ17を、連設された前記大穴29cと前記小穴29dの該小穴方向へ付勢する付勢手段19と、
前記戸先13aから進退自在に設けられ前記戸先13aの閉止によって前記戸先当接面11aに当接して後退するとともに前記スライダ17の付勢方向先端部17cが当接するトリガー21と、
該トリガー21を突出方向へ付勢するトリガー付勢手段23と、
前記トリガー21から前記スライダ方向に突出し先端に形成された前記進退方向のスリット25aが弾性によって開脚自在な一対の脚25b,25bからなる開閉爪座25と、
該開閉爪座25の先端が当接する前記スライダ17の付勢方向先端部17cの後方に設けられ前記トリガー21の後退方向の移動により前記スリット25aに挿入される垂下板17fを有するとともに前記トリガー21から離反するスライド位置では前記開閉爪座25の先端に当接する横入突起17gが前記垂下板先端に設けられた係脱板27と、
を具備したことを特徴とする。
この引戸用自動施錠装置100では、引戸13が閉動され、戸先13aから突出したトリガー21が開口枠11の戸先当接面11aに当接すると、トリガー21がトリガー付勢手段23の付勢力に抗して引戸13内に後退する。この後退により、トリガー21の開閉爪座25が、スライダ17の付勢方向先端部17cから後方へ移動し、係脱板27へスリット25aを進入させる。その結果、付勢方向先端部17cを開閉爪座25の先端に当接していたスライダ17が、付勢手段19の付勢力によってトリガー21に接近する方向にスライドする。このスライドにより、スライダ17に固設されたロックピン35が、ロック板15の大穴29cから小穴29dへと移動し、ロックピン35を介して引戸13が開口枠11側のロック板15に係止することとなる。つまり、引戸13が施錠される。スライダ17は、開閉爪座25のスリット25aに、垂下板17fを摺動させながら、トリガー接近方向に移動することとなる。スライダ17は、付勢方向先端部17cがトリガーブロック21cに当接してスライドが停止する。この施錠状態において、スライダ17が、トリガー21から離反方向へスライドされると、垂下板17fが開閉爪座25のスリット25aに摺動し、最終的に横入突起17gがスリット25aに当接する。この状態で、さらにスライダ17がトリガー離間方向へ移動されると、開閉爪座25は、一対の脚25b,25bの弾性力によりスリット25aが開き、横入突起17gをスリット25aの外方へと離脱させる。横入突起17gが離脱すると、開閉爪座25は、再び弾性復元力によって元の幅となる。これにより、離脱した横入突起17gは、開閉爪座25の先端に当接し、付勢手段19の付勢力によってもトリガー接近方向に移動されなくなる。すなわち、この状態では、スライダ17と共に、ロックピン35がロック板15の小穴29dから大穴29cへと移動した状態となり、ロックピン35とロック板15との係止が解除、すなわち、引戸13が解錠された状態となる。また、同時に、開閉爪座25から横入突起17gが離脱すると、トリガー21は、トリガー付勢手段23の付勢力によって戸先13aから移動される。この移動によっても、開閉爪座25の先端が、スライダ17の付勢方向先端部17cに当接し、スライダ17は、付勢手段19の付勢力によっても、トリガー接近方向の移動が阻止される。すなわち、引戸13は、トリガー21が戸先13aから突出した状態で、ロックピン35が大穴29cに一致した解錠状態に保持される。一方、スライダ17がトリガー21から離反する方向に操作されると、ロックピン35が小穴29dから大穴29cへと移動され、開口枠11側への係止が解除されるとともに、トリガー21の開閉爪座25から横入突起17gが離脱し、トリガー21がトリガー付勢手段23の付勢力によって戸先13aから突出され、これによって、引戸13が開放方向へ始動されることとなる。すなわち、施錠解除と同時に、引戸13が僅かに開かれる良好な操作性が得られることになる。
請求項2記載の引戸用自動施錠装置100は、前記ロック板15が、前記大穴29c、前記小穴29dの穿設された前記開口枠11自体であることを特徴とする。
この引戸用自動施錠装置100では、別部材を開口枠11に取り付けることなく、引戸13のロックピン35が直接開口枠11に係止可能となる。
請求項3記載の引戸用自動施錠装置100は、前記ロック板15が、前記開口枠11に取り付けられるロック受け部材29であることを特徴とする。
この引戸用自動施錠装置100では、加工のできない開口枠11に対しては、ロック受け部材29のあとづけにより、大穴29c及び小穴29dを設けることが可能となる。
請求項4記載の引戸用自動施錠装置100は、前記スライダ17に手掛け41が連結され、該手掛け41が前記引戸13の少なくとも一方の表面に設けられた操作部43に表出することを特徴とする。
この引戸用自動施錠装置100では、操作部43に表出した手掛け41が手指によりスライドされることで、容易な解錠操作が可能となる。
請求項5記載の引戸用自動施錠装置100は、前記横入突起17gの前記進退方向に直交する方向の断面形状が、前記開閉爪座25の先端に底辺を当接する三角形状であることを特徴とする。
この引戸用自動施錠装置100では、解錠操作時には、横入突起17gの頂角を挟む一対の傾斜面38,38で、スリット25aをスムースに拡幅させることが可能となる。また、解錠完了時には、開閉爪座25から離反した横入突起17gの底面39が、開閉爪座25の先端に当接して、スライダ17のトリガー接近方向の移動が確実に阻止される。
本発明に係る請求項1記載の引戸用自動施錠装置によれば、引戸を閉止すると、トリガーが引戸内に後退し、トリガーの開閉爪座が後方へ移動し、係脱板へスリットを進入させる。その結果、付勢方向先端部を開閉爪座の先端に当接していたスライダが、付勢手段の付勢力によってトリガーに接近する方向にスライドし、このスライドにより、ロックピンを小穴へと移動し、ロックピンを介して引戸をロック板に係止することができる。また、スライダがトリガーから離反する方向に操作されると、ロックピンが小穴から大穴へと移動され、開口枠側への係止が解除されるとともに、トリガーの開閉爪座から横入突起が離脱し、トリガーがトリガー付勢手段の付勢力によって戸先から突出される。これにより、引戸が開放方向へ始動され、解錠と同時に引戸が僅かに開かれる良好な操作性が得られる。この結果、簡素な構造で、引戸閉止時の自動施錠、及び解錠時の良好な引戸開放を可能にすることができる。
請求項2記載の引戸用自動施錠装置によれば、ロック板が、大穴、小穴の穿設された開口枠自体であるので、別部材を開口枠に取り付けることなく、少ない部品で引戸のロックピンを見栄え良く開口枠へ直接係止することができる。
請求項3記載の引戸用自動施錠装置によれば、ロック板が、開口枠に取り付けられるロック受け部材であるので、加工のできない開口枠に対しては、ロック受け部材をあとづけして、大穴及び小穴を設けることができる。
請求項4記載の引戸用自動施錠装置によれば、スライダに手掛けが連結され、この手掛けが引戸の少なくとも一方の表面に設けられた操作部に表出するので、操作部に表出した手掛けを手指によりスライドすることで、解錠操作を容易にすることができる。
請求項5記載の引戸用自動施錠装置によれば、横入突起の進退方向に直交する方向の断面形状が、開閉爪座の先端に底辺を当接する三角形状であるので、解錠操作時には、横入突起の頂角を挟む一対の傾斜面で、スリットをスムースに拡幅させることができ、良好な解錠操作性が得られるとともに、解錠完了時には、開閉爪座から離反した横入突起の底面が、開閉爪座の先端に当接して、スライダのトリガー接近方向の移動を確実に阻止、すなわち、解錠状態に確実に保持させることができる。
以下、本発明に係る引戸用自動施錠装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る引戸用自動施錠装置の設けられた引戸の斜視図、図2は図1に示した引戸用自動施錠装置の分解斜視図、図3は解錠状態の引戸用自動施錠装置の斜視図、図4は解錠状態の引戸用自動施錠装置の断面図、図5は解錠状態の開閉爪座とスライダとの要部拡大斜視図である。
本実施の形態による引戸用自動施錠装置100は、図1に示すように、建物開口枠11の戸先当接面11aと、引戸13の戸先13aとに亘って設けられ、閉止とともに引戸13を開口枠11に係止するよう作動する。
引戸用自動施錠装置100は、ロック板15と、スライダ17と、付勢手段としての付勢バネ19と、トリガー21と、トリガー付勢手段としてのトリガーバネ23と、開閉爪座25と、係脱板27とをその主要部材の一部として有する。
ロック板15は、図2に示すロック受け部材29に形成される。ロック受け部材29は、固定穴29a,29aを有した固定板29b,29bと、大穴29cと、小穴29dとを連設してなるロック板15とからなる。ロック受け部材29は、開口枠11に取り付けられることで、大穴29c、小穴29dが戸先当接面11aに配置される。
本実施の形態のように、ロック板15は、開口枠11に取り付けられるロック受け部材29に形成することで、加工のできない開口枠11に対しては、ロック受け部材29をあとづけして、大穴29c及び小穴29dを設けることができる。
なお、ロック板15は、大穴29c、小穴29dの穿設された開口枠11自体、例えばサッシ枠自体などとすることができる。このような開口枠兼用構造とすることで、別部材を開口枠11に取り付けることなく、少ない部品で引戸13を、後述のロックピンによって見栄え良く開口枠11へ直接係止することができる。
引戸13の戸先13aには錠箱31が設けられ、錠箱31は戸先13aの先端面に表出して取り付けられるフロント板33を有する。フロント板33には、固定穴33a,33aと、貫通穴33bと、貫通穴33bに連設されたスライド穴33cと、進退穴33dとが穿設される。
錠箱31内にはスライダ17が収容され、スライダ17は錠箱側面に形成された縦スリット31a,31aと、スライダ17のピン孔17h,17hに嵌着するスライダピン17a,17aとを介して上下方向に移動自在となる。このスライダ17のロックピン穴17bには図3に示すように、フロント板33から突出して貫通穴33bとスライド穴33cとを移動するロックピン35が固設される。ロックピン35の軸35aの先端には係止鍔35bが形成され、係止鍔35bはロック板15の大穴29cに進入し小穴29dに係止する。
図4に示すように、錠箱31の上部には上端が固定されたガイドピン37が垂設され、ガイドピン37は下方を摺動自在にスライダ17に挿入している。このガイドピン37には付勢バネ19が外挿され、付勢バネ19はスライダ17を、連設された大穴29cと小穴29dの、小穴29d方向へロックピン35が配置されるよう付勢する。
トリガー21は、錠箱31の下部に収容され、錠箱側面に穿設された横スリット31bと、トリガー21のピン孔21aに嵌着するトリガーピン21bとによって、トリガーブロック21cが、フロント板33の進退穴33dから進退可能に摺動される。このトリガー21は、戸先13aから進退自在に設けられ、引戸13の閉止によって戸先当接面11aに当接して後退するとともに、スライダ17の付勢方向先端部17cが当接する。
錠箱31の下部には後壁とトリガー21との間にトリガーバネ23が配設され、トリガーバネ23はトリガー21をフロント板33から突出方向へ付勢する。
トリガー21には開閉爪座25が形成され、開閉爪座25はトリガー21からスライダ17の方向に突出する。開閉爪座25は、先端に形成された進退方向のスリット25aが弾性によって開脚自在な一対の脚25b,25bからなる。この脚25b,25bの先端にはスリット25aを挟んで爪25c,25cが設けられ、爪25c,25cは後述の横入突起の離脱をスムースにするテーパ状の傾斜面を有する。
スライダ17は、下部前方が角柱形状体が垂下する縦杆17dとなる。この縦杆17dの下端面が上記の付勢方向先端部17cとなる。また、スライダ17の下部には縦杆17dの後方に段部17eが形成され、段部17eは付勢方向先端部17cより上方に配置される。この段部17eからは縦杆17dに沿って垂下板17fが垂設され、垂下板17fの下端には横入突起17gが設けられている。垂下板17f、横入突起17gは、上記の係脱板27を構成している。
すなわち、係脱板27は、開閉爪座25の先端が当接するスライダ17の付勢方向先端部17cの後方に設けられている。また、垂下板17fは、トリガー21の後退方向の移動により、脚25b,25bのスリット25aに挿入される。さらに、スライダ17のトリガー21から離反するスライド位置では、横入突起17gが開閉爪座25の先端に当接可能となる。
図5に示すように、横入突起17gは、進退方向に直交する方向の断面形状が、開閉爪座25の先端に底辺を当接する三角形状に形成される。このように、横入突起17gの進退方向に直交する方向の断面形状が、三角形状であるので、後述する解錠操作時には、横入突起17gの頂角を挟む一対の傾斜面38,38で、スリット25aをスムースに拡幅させることができ、良好な解錠操作性が得られるようになっている。また、解錠完了時には、開閉爪座25から離反した横入突起17gの底面39が、開閉爪座25の先端に当接して、スライダ17のトリガー接近方向の移動を確実に阻止、すなわち、解錠状態に確実に保持させることができるようになっている。
スライダ17には手掛け41が固設され、手掛け41は引戸13の少なくとも一方の表面に設けられた操作部43に表出されている。このように、スライダ17に手掛け41が固設され、この手掛け41が引戸13の表面に設けられた操作部43に表出するので、手掛け41を手指によりスライドすることで、解錠操作を容易にすることができるようになっている。
次に、上記の構成を有する引戸用自動施錠装置100の作用を説明する。
図6は閉動開始時の引戸用自動施錠装置の斜視図、図7は閉動開始時の引戸用自動施錠装置の断面図、図8は閉動開始時の開閉爪座とスライダとの要部拡大斜視図である。
引戸13が閉動され、戸先13aから突出したトリガー21が開口枠11の戸先当接面11a(ロック板15)に当接すると、トリガー21がトリガーバネ23の付勢力に抗し、図6、図7に示すように、引戸(錠箱31)内に後退する。この後退により、図8に示すように、トリガー21の開閉爪座25が、スライダ17の付勢方向先端部17cから後方へ移動し、係脱板27の横入突起17gへスリット25aを進入させる。その結果、付勢方向先端部17cを開閉爪座25の先端に当接していたスライダ17が、付勢バネ19の付勢力によってトリガー21に接近する方向にスライドする。
図9はスライダ下降途中の斜視図、図10はスライダ下降途中の断面図、図11はスライダ下降途中の開閉爪座とスライダとの要部拡大斜視図である。
このスライドにより、図9,図10に示すように、スライダ17に固設されたロックピン35が、ロック板15の大穴29cから小穴29dへと移動し、ロックピン35を介して引戸13が開口枠11側のロック板15に係止することとなる。つまり、引戸13が施錠される。このとき、スライダ17は、図11に示すように、開口枠11のスリット25aに、垂下板17fを摺動させながら、トリガー接近方向に移動することとなる。
図12は施錠時の引戸用自動施錠装置の斜視図、図13は施錠時の引戸用自動施錠装置の断面図、図14は施錠時の開閉爪座とスライダとの要部拡大斜視図である。
施錠状態が完了すると、図12に示すように、ロックピン35が小穴29dの最下端に配置される。このとき、図13に示すように、スライダ17は、付勢方向先端部17cがトリガーブロック21cに当接してスライドが停止する。また、この状態で、図13,図14に示すように、開閉爪座25の先端と段部17eとは離間している。
図15は解錠操作時の引戸用自動施錠装置の斜視図、図16は解錠操作時の引戸用自動施錠装置の断面図、図17は開放操作完了時の開閉爪座とスライダとの要部拡大斜視図である。
この施錠状態において、操作部43の手掛け41が上方へスライド操作され、これに伴ってスライダ17が、図15,図16に示すように、トリガー21から離反方向へスライドされると、垂下板17fが開閉爪座25のスリット25aに摺動し、最終的に横入突起17gがスリット25aに当接する。この状態で、さらにスライダ17がトリガー21から離間方向へ移動されると、開閉爪座25は、一対の脚25b,25bの弾性力によりスリット25aが開き、横入突起17gをスリット25aの外方へと離脱させる。横入突起17gが離脱すると、開閉爪座25は、再び弾性復元力によって元の幅となる。これにより、離脱した横入突起17gは、図17に示すように、開閉爪座25の先端に当接し、付勢バネ19の付勢力によってもトリガー接近方向に移動されなくなる。
すなわち、この状態では、スライダ17と共に、ロックピン35がロック板15の小穴29dから大穴29cへと移動した状態となり、ロックピン35とロック板15との係止が解除、すなわち、引戸13が解錠された状態となる。また、同時に、開閉爪座25から横入突起17gが離脱すると、トリガー21は、トリガーバネ23の付勢力によって戸先13aから移動される。この移動によっても、開閉爪座25の先端が、スライダ17の付勢方向先端部17cに当接し、スライダ17は、付勢バネ19の付勢力によっても、トリガー接近方向の移動が阻止される。すなわち、引戸13は、トリガー21が戸先13aから突出した状態で、ロックピン35が大穴29cに一致した解錠状態に保持される。
これに加え、ロックピン35が小穴29dから大穴29cへと移動され、開口枠11側への係止が解除されるとともに、トリガー21の開閉爪座25から横入突起17gが離脱し、トリガー21がトリガーバネ23の付勢力によって戸先13aから突出される。これによって、引戸13が開放方向へトリガー21の突出力によって始動されることとなる。すなわち、施錠解除と同時に、トリガー21の突出力が助勢力となり、引戸が僅かに開かれる良好な操作性が得られることになる。
したがって、この引戸用自動施錠装置100によれば、引戸13を閉止すると、トリガー21が引戸内に後退し、トリガー21の開閉爪座25が後方へ移動し、係脱板27へスリット25aを進入させる。その結果、付勢方向先端部17cを開閉爪座25の先端に当接していたスライダ17が、付勢バネ19の付勢力によってトリガー21に接近する方向にスライドし、このスライドにより、ロックピン35を小穴29dへと移動し、ロックピン35を介して引戸13をロック板15に自動係止することができる。
また、スライダ17がトリガー21から離反する方向に操作されると、ロックピン35が小穴29dから大穴29cへと移動され、開口枠11側への係止が解除されるとともに、トリガー21の開閉爪座25から横入突起17gが離脱し、トリガー21がトリガーバネ23の付勢力によって戸先13aから突出される。これにより、引戸13が開放方向へ始動され、解錠と同時に引戸13が僅かに開かれる良好な操作性が得られる。この結果、簡素な構造で、引戸閉止時の自動施錠、及び解錠時の良好な引戸開放を可能にすることができる。
なお、上記の実施の形態では、解錠操作手段が、手掛け41を介してスライダ17を上昇操作する機構としたが、本発明に係る引戸用自動施錠装置は、その他の機構が用いられるものであってもよく、例えば、電動アクチュエータ(モータ、ソレノイド等)を用いてもよい。この場合、手動操作部を無くすことで、オートロックを容易に実現することができる。また、上記の実施の形態では、手掛け41を引戸13の一方の表面に配設した場合を例に説明したが、手掛け41は引戸13の両面に配設しても勿論良い。さらに、本発明に係る引戸用自動施錠装置は、他の施錠装置(シリンダ錠等)と組み合わせて多重ロックとしてもよい。
本発明に係る引戸用自動施錠装置の設けられた引戸の斜視図である。 図1に示した引戸用自動施錠装置の分解斜視図である。 解錠状態の引戸用自動施錠装置の斜視図である。 解錠状態の引戸用自動施錠装置の断面図である。 解錠状態の開閉爪座とスライダとの要部拡大斜視図である。 閉動開始時の引戸用自動施錠装置の斜視図である。 閉動開始時の引戸用自動施錠装置の断面図である。 閉動開始時の開閉爪座とスライダとの要部拡大斜視図である。 スライダ下降途中の斜視図である。 スライダ下降途中の断面図である。 スライダ下降途中の開閉爪座とスライダとの要部拡大斜視図である。 施錠時の引戸用自動施錠装置の斜視図である。 施錠時の引戸用自動施錠装置の断面図である。 施錠時の開閉爪座とスライダとの要部拡大斜視図である。 解錠操作時の引戸用自動施錠装置の斜視図である。 解錠操作時の引戸用自動施錠装置の断面図である。 開放操作完了時の開閉爪座とスライダとの要部拡大斜視図である。
符号の説明
11…開口枠
11a…戸先当接面
13…引戸
15…ロック板
17…スライダ
17c…付勢方向先端部
17f…垂下板
17g…横入突起
19…付勢手段(付勢バネ)
21…トリガー
23…トリガー付勢手段(トリガーバネ)
25…開閉爪座
25a…スリット
25b…脚
27…係脱板
29…ロック受け部材
29c…大穴
29d…小穴
35…ロックピン
41…手掛け
43…操作部
100…引戸用自動施錠装置

Claims (5)

  1. 閉止とともに引戸を開口枠に係止する引戸用自動施錠装置であって、
    前記開口枠の戸先当接面に設けられ大穴、小穴を連設してなるロック板と、
    前記大穴と前記小穴の連設方向に摺動自在に前記戸先に設けられ前記大穴に進入し前記小穴に係止するロックピンを備えるスライダと、
    該スライダを、連設された前記大穴と前記小穴の該小穴方向へ付勢する付勢手段と、
    前記戸先から進退自在に設けられ前記引戸の閉止によって前記戸先当接面に当接して後退するとともに前記スライダの付勢方向先端部が当接するトリガーと、
    該トリガーを突出方向へ付勢するトリガー付勢手段と、
    前記トリガーから前記スライダ方向に突出し先端に形成された前記進退方向のスリットが弾性によって開脚自在な一対の脚からなる開閉爪座と、
    該開閉爪座の先端が当接する前記スライダの付勢方向先端部の後方に設けられ前記トリガーの後退方向の移動により前記スリットに挿入される垂下板を有するとともに前記トリガーから離反するスライド位置では前記開脚爪座の先端に当接する横入突起が前記垂下板先端に設けられた係脱板と、
    を具備したことを特徴とする引戸用自動施錠装置。
  2. 前記ロック板が、前記大穴、前記小穴の穿設された前記開口枠自体であることを特徴とする請求項1記載の引戸用自動施錠装置。
  3. 前記ロック板が、前記開口枠に取り付けられるロック受け部材であることを特徴とする請求項1記載の引戸用自動施錠装置。
  4. 前記スライダに手掛けが連結され、該手掛けが前記引戸の少なくとも一方の表面に設けられた操作部に表出することを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1つに記載の引戸用自動施錠装置。
  5. 前記横入突起の前記進退方向に直交する方向の断面形状が、前記開閉爪座の先端に底辺を当接する三角形状であることを特徴とする請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載の引戸用自動施錠装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102127994A (zh) * 2011-01-26 2011-07-20 深圳市方大自动化系统有限公司 门机锁
CN102587751A (zh) * 2012-02-13 2012-07-18 广东金刚幕墙工程有限公司 一种平开门的门窗插销
CH708363A1 (de) * 2013-07-22 2015-01-30 Felix Bruggmann Einbruchhemmender Fensterverschluss zur Aufnahme hoher statischer/dynamischer Kräfte und Mittel zum Einbau des Verschlusses in Holz- und Holzmetall-Fenster.
FR3027937A1 (fr) * 2014-10-30 2016-05-06 Profils Systemes Dispositif de fermeture pour menuiserie coulissante et menuiserie adaptee

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