JP4375546B2 - 筒内噴射型内燃機関の始動装置 - Google Patents

筒内噴射型内燃機関の始動装置 Download PDF

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Description

本発明は、筒内噴射型内燃機関の始動装置に関する。
従来、筒内噴射型内燃機関(以下、エンジンともいう)の始動方法として、燃焼室内に燃料を噴射し燃焼を生起させることにより、当該燃焼エネルギを始動の動力とする、所謂ダイレクトスタートという技術がある。
この技術(以下、ダイレクトスタートという)は主としてエンジンの始動前に膨張行程にある気筒の燃焼室内に燃焼を生起させるものである。
ここで、エンジンの始動前の状態とは即ちエンジンの停止時の状態であるが、通常、燃料噴射や点火を停止させてエンジンを停止させても、クランクシャフトは惰性によりある程度回転し、ピストン、吸気弁、排気弁等もある程度作動を続けている。このようなことから、クランクシャフトが停止した時点で圧縮行程や膨張行程にある気筒であっても、燃焼室内には燃料や排ガスを殆ど含まず、空気のみである場合が多く、故にダイレクトスタートが可能である。
そして、このようなダイレクトスタートには、燃料噴射弁から燃料とともに圧縮空気を噴射することにより燃焼室内の空気量を増加させ燃焼を促進させることが提案されている。
このような従来のダイレクトスタートでは、点火を行う直前に燃料を噴射するようにしている。例えば、図6のように4気筒エンジンで一点鎖線の時点がエンジンの停止時の各気筒のクランク位置、即ちエンジンの始動前のクランク位置とすると、エンジンの始動前に膨張行程にある気筒#1に燃料を噴射してすぐに点火を行い、次に膨張行程になった気筒#3に燃料を噴射してすぐに点火を行い、圧縮行程となった気筒#4に燃料噴射してすぐに点火を行うようにしている。
ところが、このような燃料噴射方式では、各気筒とも燃料の噴射と点火との間隔が短く、このため燃料が十分に気化される前に燃焼が生起されてしまい、不完全な燃焼になり易いという問題がある。また上述したように燃料噴射と同時に圧縮空気も噴射する場合には、圧縮行程で噴射をすると圧縮とは逆の仕事をしてしまうため、余計にエネルギが必要となるという問題もある。つまり、従来のダイレクトスタートでは、エンジンの始動に十分なエネルギを得られず、エンジンの確実な始動を十分に保証し得るとは言い難い。また、燃焼が不完全であると未燃HCやスモークが発生し好ましいことではない。
そこで、ダイレクトスタートを電動機により補助してエンジンにおける始動の確実性を担保するとともに、電力の消費をも最小限に抑える技術が開発されている(特許文献1参照)。
特開2002−4985号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術は、ダイレクトスタートによる始動状態が不完全である場合は電動機を作動させ、クランキングを付け足すことで始動を確実にするものであり、ダイレクトスタートのみでの始動性を確保するものではない。即ち、上記特許文献1に開示された技術では、ダイレクトスタートによる迅速な始動や静寂性等の利点を十分に活かすことができないという問題がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ダイレクトスタートによるエンジンの始動性を向上させ、省電力化を図りつつ迅速で静寂な始動を行うことができ、且つHCやスモークの排出を抑えることができる筒内噴射型内燃機関の始動装置を提供するものである。
上記した目的を達成するために、請求項1の筒内噴射型内燃機関の始動装置では、複数の気筒を有し、燃焼室内に直接燃料を噴射可能な筒内噴射型内燃機関の始動装置において、前記内燃機関の各行程にある気筒を判別する気筒判別手段と、前記気筒の燃焼室内に燃料の噴射を行う燃料噴射手段と、該燃料噴射手段により噴射された燃料に点火を行う点火手段とを備え、前記内燃機関の始動時に、前記気筒判別手段により前記内燃機関の始動前に膨張行程にある気筒を判別し、該膨張行程で該気筒の燃焼室内に前記燃料噴射手段により燃料の噴射を行うとともに該燃料に前記点火手段により点火を行い、該燃料の噴射と同時または直後に、前記内燃機関の始動前に吸気行程にある気筒の燃焼室内に前記燃料噴射手段により燃料を噴射するとともに、該燃料に圧縮行程以降で前記点火手段により点火を行うことを特徴としている。
また、請求項2の筒内噴射型内燃機関の始動装置では、前記内燃機関の始動前に膨張行程にある気筒の次に膨張行程となる気筒が膨張行程になったときに、さらに該気筒の燃焼室内に前記燃料噴射手段により燃料の噴射を行うとともに前記点火手段により該燃料に点火を行うことを特徴としている。
また、請求項3の筒内噴射型内燃機関の始動装置では、前記燃料噴射手段は、燃料の噴射とともに圧縮空気を噴射することを特徴としている。
上記手段を用いる本発明の請求項1の筒内噴射型内燃機関の始動装置によれば、エンジンの始動前に膨張行程である気筒での燃料の噴射及び点火を行い、当該燃料の噴射と同時または直後に、エンジンの始動前に吸気行程にある気筒に予め燃料の噴射を行っておくことにより、当該吸気行程にある気筒が圧縮行程となって点火が行われるまでに燃料の十分な気化時間を確保でき、点火した際には良好な燃焼が生起される。よって、エンジンの始動前に膨張行程にある気筒で燃料を噴射し点火を行うダイレクトスタートにおいてエンジンの始動性を向上させることができる。
これにより、省電力化を図りつつ、より迅速で静寂なエンジン始動を行うことができ、燃料の不完全な燃焼を防止してHCやスモークの排出をも抑えることができる。
請求項2の筒内噴射型内燃機関の始動装置によれば、エンジンの始動前に膨張行程にある気筒の次に膨張行程となる気筒が膨張行程になったとき、さらに当該気筒でも燃料を噴射し点火を行うので、ダイレクトスタートによるエンジンの始動性をより一層向上させることができる。
請求項3の筒内噴射型内燃機関の始動装置によれば、燃料とともに圧縮空気を噴射することにより燃焼室内の空気量を増加させ燃焼を促進させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1を参照すると、本発明に係る筒内噴射型内燃機関の始動装置の概略構成図が示されている。以下、同図に基づき本発明に係る筒内噴射型内燃機関の始動装置の構成を説明する。
エンジン1は多気筒からなり、図1に示すように、エンジン1の各気筒毎に形成された燃焼室2には点火栓4(点火手段)と、燃料を燃焼室2内に直接噴射する燃料噴射弁6(燃料噴射手段)とが臨んでいる。なお、燃料噴射弁6は燃料とともに圧縮空気も同時に噴射することができる構造となっている。
燃焼室2にはエンジン1の略上下方向に延びる吸気ポート8と、エンジン1の略幅方向に延びる排気ポート10が連通しており、当該吸気ポート8と排気ポート10には燃焼室2との連通と遮断を行う吸気弁12、排気弁14が設けられている。さらに、気筒内には上下摺動するピストン16が設けられ、凹部が形成されているピストン16の頂面は燃焼室2の下面をなしている。
ピストン16はコンロッド18を介してクランクシャフト20に連結している。そして、クランクシャフト20の一端部にはフライホイール22が設けられている。
また、エンジン1にはクランク角センサ24及びカム角センサ26(気筒判別手段)が設けられており、これらクランク角センサ24及びカム角センサ26を含む各種センサ類からエンジン1の各状態が検出されると、電子制御ユニット(ECU)28により演算処理が行われ、各種駆動信号が各装置に出力される。
次に、本発明に係る筒内噴射型内燃機関の始動装置の制御手順について、実施例1及び2に基づき説明する。
まず、実施例1について説明する。
図2を参照すると実施例1における各気筒の燃料噴射及び点火の時期が時系列的に示されており、図3を参照すると、実施例1においてECU28が実行する筒内噴射型内燃機関の始動制御ルーチンがフローチャートで示されており、以下図2、図3に沿って説明する。
図2に示すように、実施例1はエンジン1が180°CA毎に等間隔で燃焼する4サイクル4気筒エンジンの場合の例であり、燃焼順序は気筒#1→気筒#3→気筒#4→気筒#2の順である。そして、図2には、当該エンジン1の始動前、即ちエンジン1が完全に停止したときの各気筒のクランク位置が一点鎖線で示されており、以下、この状態から例えばイグニッションスイッチをONにし、エンジン1を始動させたときの実施例1に係る始動制御について詳しく説明する。
図3に示すように、まずステップS10では、カム角センサ26によりエンジン1の始動前に膨張行程にある気筒#1を検出し、当該気筒#1に燃料及び圧縮空気の噴射を行う。これは図2に示す(a)の時点であり、以下図2に示す各時点は、例えば噴射(a)のように表記するものとする。
そして、ステップS11では、気筒#1での噴射(a)の直後に、エンジン1の始動前に吸気行程にある気筒#4を検出し、当該気筒#4に燃料の噴射(b)を行いステップS12に進む。
ステップS12では、気筒#4での噴射(b)の直後に、気筒#1で点火(c)を行い燃焼を生起させる。この燃焼により気筒#1のピストンが押し下げられクランクシャフト20が回転を始める。
次にステップS13では、クランクシャフト20の回転により気筒#1の次に膨張行程となる気筒、即ちエンジン1の始動前には圧縮行程にあった気筒#3を検出し、当該気筒#3が膨張行程に入ってから燃料及び圧縮空気の噴射(d)を行い、ステップS14に進む。
ステップS14では、気筒#4の次に吸気行程となる気筒、即ちエンジン1の始動前には排気行程にあった気筒#2を検出し、当該気筒#2に気筒#3での噴射(d)の直後に燃料の噴射(e)を行い、ステップS15に進む。
ステップS15では、気筒#2での噴射(e)の直後に、気筒#3で点火(f)を行い燃焼を生起させる。
以降、通常走行時の燃料噴射と点火の順序となり、ステップS16では、通常走行時の燃料噴射と点火とを行う。具体的には圧縮行程後半となった気筒#4で点火(g)を行った後、吸気行程となった気筒#1に燃料の噴射(h)を行い、次に圧縮行程後半となった気筒#2で点火(i)を行い、以降、各気筒吸気行程で燃料噴射、圧縮行程で点火という順序で制御を継続し、エンジン1の始動が完了したならば当該始動制御ルーチンを終了する。
以下このように構成された実施例1の作用について説明する。
まず、始動前に膨張行程にある気筒#1に燃料及び圧縮空気が噴射(a)され、点火(c)が行われると、当該気筒#1において燃焼が生起されクランクシャフト20が回転し始める。また、これと同時期に、吸気行程にある気筒#4に燃料の噴射(b)が行われる。
そして、気筒#1の次に膨張行程に入る気筒#3にも燃料及び圧縮空気の噴射(d)と点火(f)とが行われて燃焼が生起され、クランクシャフト20の回転が維持される。
また、これと同時期にも、このとき吸気行程にある気筒#2に燃料の噴射(e)が行われる。
そして、予め燃料の噴射(b)が行われた気筒#4が圧縮行程の後半となったときに点火(g)が行われる。この際、気筒#4は燃料が十分に気化されているため完全な燃焼が生起され、これよりクランクシャフト20に十分な回転力が与えられる。
さらに、気筒#4と同様に、予め燃料の噴射(e)が行われた気筒#2でも圧縮行程後半になって点火(i)が行われ、やはり完全な燃焼が生起される。
そして、エンジン1が始動したら当該始動制御が終了し、以降、通常走行時の燃料噴射と点火とが行われる。
次に実施例2について説明する。
図4を参照すると実施例2における各気筒の燃料噴射及び点火の時期が時系列的に示されており、図5を参照すると、実施例2においてECU28が実行する筒内噴射型内燃機関の始動制御ルーチンがフローチャートで示されており、以下図4、図5に沿って説明する。
図4に示すように、実施例2はエンジン1が120°CA毎に等間隔で燃焼する4サイクル6気筒エンジンの場合の例であり、燃焼順序は気筒#1→気筒#2→気筒#3→気筒#4→気筒#5→気筒#6の順である。そして、図4には、実施例1の図2と同様に、当該エンジン1の始動前の各気筒のクランク位置が一点鎖線で示されている。以下、この状態からエンジン1を始動させたときの実施例2に係る始動制御について詳しく説明する。
図5に示すように、まずステップS30では、カム角センサ26によりエンジン1の始動前に膨張行程にある気筒を検出し、当該気筒に燃料及び圧縮空気の噴射を行う。ただし、図4に示されているように膨張行程にある気筒が気筒#1と気筒#6のように2つあるような場合にはクランク角センサ24から膨張行程の前半にある方の気筒#1を選択し、当該気筒#1の燃焼室内に燃料及び圧縮空気の噴射(A)を行う。
そして、ステップS31では、気筒#1での噴射(A)の直後に、エンジン1の始動前に吸気行程にある気筒を検出し、燃料の噴射を行う。ただし、図4に示されているように吸気行程にある気筒が、気筒#3と気筒#4のように2つあるような場合にはクランク角センサ24から吸気行程の前半にある方の気筒#4を選択し、当該気筒#4に燃料の噴射(B)を行いステップS32に進む。
ステップS32では、気筒#4での噴射(B)の直後に、気筒#1で点火(C)を行い燃焼を生起させる。この燃焼により気筒#1のピストンが押し下げられクランクシャフト20が回転を始める。
次にステップS33では、クランクシャフト20の回転により気筒#1の次に膨張行程となる気筒、即ちエンジン1の始動前には圧縮行程にあった気筒#2を検出し、当該気筒#2が膨張行程に入ってから燃料及び圧縮空気の噴射(D)を行い、ステップS34に進む。
ステップS34では、気筒#4の次に吸気行程となる気筒、即ちエンジン1の始動前には排気行程にあった気筒#5を検出し、当該気筒#5に気筒#2での噴射(D)の直後に燃料の噴射(E)を行い、ステップS35に進む。
ステップS35では、気筒#5での噴射(E)の直後に、気筒#2で点火(F)を行い燃焼を生起させる。
次にステップS36では、気筒#2の次に膨張行程となる気筒、即ちエンジン1の始動前には吸気行程の後半にあった気筒#3を検出し、当該気筒#3が膨張行程に入ってから燃料及び圧縮空気の噴射(G)を行い、ステップS37に進む。
ステップS37では、気筒#5の次に吸気行程となる気筒、即ちエンジン1の始動前には膨張行程の後半にあった気筒#6を検出し、当該気筒#6に気筒#3での噴射(G)の直後に燃料の噴射(H)を行い、ステップS38に進む。
ステップS38では、気筒#6での噴射(H)の直後に、気筒#3で点火(I)を行い燃焼を生起させる。
以降、通常走行時の燃料噴射と点火の順序となり、ステップS39では、通常走行時の燃料噴射と点火とを行う。具体的には圧縮行程後半となった気筒#4で点火(J)を行った後、吸気行程となった気筒#1に燃料の噴射(K)を行い、次に圧縮行程後半となった気筒#5で点火(L)を行い、以降、各気筒吸気行程で燃料噴射、圧縮行程で点火という順序で制御を継続し、エンジン1の始動が完了したならば当該始動制御ルーチンを終了する。
以下このように構成された実施例2の作用について説明する。
まず、始動前に膨張行程にある気筒#1に燃料及び圧縮空気が噴射(A)され、点火(C)が行われると、当該気筒#1において燃焼が生起されクランクシャフト20が回転し始める。また、これと同時期に、吸気行程にある気筒#4に燃料の噴射(B)が行われる。
そして、気筒#1の次に膨張行程に入る気筒#2にも燃料及び圧縮空気の噴射(D)と点火(F)とが行われ、燃焼が生起され、クランクシャフト20の回転が維持される。
また、これと同時期にも、このとき吸気行程にある気筒#5に燃料の噴射(E)が行われる。
さらに、気筒#2の次に膨張行程に入る気筒#3にも燃料及び圧縮空気の噴射(G)と点火(I)とが行われ、燃焼が生起され、クランクシャフト20の回転が維持される。
また、これと同時期にも、このとき吸気行程にある気筒#6に燃料の噴射(H)が行われる。
そして、予め燃料の噴射(B)が行われた気筒#4が圧縮行程の後半となったときに点火(J)が行われる。この際、気筒#4は燃料が十分に気化されているため完全な燃焼が生起され、これによりクランクシャフト20に十分な回転力が与えられる。
さらに、気筒#4と同様に、予め燃料の噴射(E)、(H)が行われた気筒#5、#6でも圧縮行程後半になって点火(L)、(N)が行われ、やはり完全な燃焼が生起される。
そして、エンジン1が始動したら当該始動制御が終了し、以降、通常走行時の燃料噴射と点火とが行われる。
このように、本発明に係る筒内噴射型内燃機関の始動装置では、膨張行程の燃焼と同時期に吸気行程へ燃料及び圧縮空気の噴射を行っておくことにより、当該吸気行程で燃料噴射された気筒が圧縮行程後半で点火されるまでに燃料を十分に気化されることができ、燃焼を良好に生起させることができる。また、圧縮空気の噴射が圧縮行程では行われないことから、無駄にエネルギを消費させることもない。
これにより、エンジン1の始動に必要なエネルギを十分に得ることができ、エンジン1の始動性を向上させることができる。
また、燃料が完全燃焼することにより、未燃HCやスモークの発生、排出も抑制することができる。
以上で本発明に係る筒内噴射型内燃機関の始動装置の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、膨張行程での燃焼を実施例1の4気筒エンジンでは2回行っており、実施例2の6気筒エンジンでは3回行っているが、これに限られるものではなく、これよりも早い段階でエンジンの始動が確保されるようであれば実施例1、2の場合よりも膨張行程での燃焼の回数を少なくしても構わない。
また、上記実施形態では、予め吸気行程で燃料噴射した気筒は、圧縮行程の後半になって点火を行っているが、これに限られるものではなく、例えば膨張行程になってから点火しても構わない。
また、上記実施形態では、膨張行程気筒への燃料噴射の直後に吸気行程気筒への燃料噴射を行っているが、これに限るものではなく、例えば、膨張行程気筒の燃料噴射と吸気行程の燃料噴射を同時に行ってもよい。
また、上記実施形態では、膨張行程気筒での点火を、吸気行程の燃料噴射の直後としているが、これに限るものではなく、例えば膨張行程の点火と吸気行程の燃料噴射を同時に行うものとしてもよい。
また、上記実施形態では4気筒と6気筒についてのみ述べたが、他の多気筒エンジンに適用させても構わない。
本発明に係る筒内噴射型内燃機関の始動装置の概略構成図である。 実施例1における各気筒の燃料噴射及び点火の時期を時系列的に示した図である。 実施例1においてECUが実行する筒内噴射型内燃機関の始動制御ルーチンを示すフローチャートである。 実施例2における各気筒の燃料噴射及び点火の時期を時系列的に示した図である。 実施例2においてECUが実行する筒内噴射型内燃機関の始動制御ルーチンを示すフローチャートである。 従来の筒内噴射型内燃機関の始動装置における各気筒の燃料噴射及び点火の時期を時系列的に示した図である。
符号の説明
1 エンジン
2 燃焼室
4 点火栓
6 燃料噴射弁
24 クランク角センサ
26 カム角センサ
28 ECU(電子制御ユニット)

Claims (3)

  1. 複数の気筒を有し、燃焼室内に直接燃料を噴射可能な筒内噴射型内燃機関の始動装置において、
    前記内燃機関の各行程にある気筒を判別する気筒判別手段と、
    前記気筒の燃焼室内に燃料の噴射を行う燃料噴射手段と、
    該燃料噴射手段により噴射された燃料に点火を行う点火手段とを備え、
    前記内燃機関の始動時に、
    前記気筒判別手段により前記内燃機関の始動前に膨張行程にある気筒を判別し、該膨張行程で該気筒の燃焼室内に前記燃料噴射手段により燃料の噴射を行うとともに該燃料に前記点火手段により点火を行い、
    該燃料の噴射と同時または直後に、前記内燃機関の始動前に吸気行程にある気筒の燃焼室内に前記燃料噴射手段により燃料を噴射するとともに、該燃料に圧縮行程以降で前記点火手段により点火を行うことを特徴とする筒内噴射型内燃機関の始動装置。
  2. 前記内燃機関の始動前に膨張行程にある気筒の次に膨張行程となる気筒が膨張行程になったときに、さらに該気筒の燃焼室内に前記燃料噴射手段により燃料の噴射を行うとともに前記点火手段により該燃料に点火を行うことを特徴とする請求項1記載の筒内噴射型内燃機関の始動装置。
  3. 前記燃料噴射手段は、燃料の噴射とともに圧縮空気を噴射することを特徴とする請求項1または2記載の筒内噴射型内燃機関の始動装置。
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