JP4661835B2 - 内燃機関の始動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、停止状態の気筒の燃焼室内で燃焼を生起させることにより、内燃機関を始動させる内燃機関の始動装置に関する。
内燃機関(エンジン)の始動方法として、スタータを使わずに、停止時に膨張行程、圧縮行程となった気筒の燃焼室内で燃焼を生起させることにより、この気筒の燃焼エネルギを始動の動力として用いる技術、所謂、ダイレクトスタートと呼ばれる技術が知られている(特許文献1)。
特開2006−169989号公報
例えば、直噴式エンジンにおけるダイレクトスタートは、エンジン始動時に、停止時に膨張行程にある燃焼室に始動用の燃料と共に圧縮空気を供給し、当該気筒において、点火プラグによる点火により、供給された始動燃料と圧縮空気との混合気を着火、燃焼させて、そのエネルギにより、ピストンを押し下げ、クランクシャフトを回転させて、エンジンを直接始動させている。
又、吸気管噴射式エンジンにおけるダイレクトスタートは、エンジンの停止直前に燃料を噴射して、予め気筒内に始動用の燃料を封じ込めておき、エンジン始動時には、図5に示すように、停止時に膨張行程にある燃焼室に圧縮空気を供給し(1)、当該気筒において、点火プラグによる点火により、予め封じ込めておいた始動燃料と供給された圧縮空気との混合気を着火、燃焼させて(2)、そのエネルギにより、ピストンを押し下げ、クランクシャフトを回転させて、エンジンを直接始動させている(3)。
このように、ダイレクトスタートは、直噴式エンジンに限らず、吸気管噴射式エンジンにも適用可能であり、又、アイドリングストップ(アイドリング時間が長くなる場合にエンジンを一時的に停止すること)後のエンジンの再始動方法としても用いられている。
アイドリングストップの際には、図6に示すように、エンジンのアイドリング時において、アイドリングストップ条件(詳細は後述する)が成立するかどうか確認し(ステップS21)、アイドリングストップ条件が成立した場合には、燃料噴射を停止すると共に(ステップS22)、点火も停止することにより(ステップS23)、エンジンが惰性で回転することになり、徐々に回転数が低下して、最終的には、エンジンが自動停止することになる。
このように、アイドリングストップの際には、アイドリングストップ条件が成立した直後に燃料噴射及び点火を停止しており、エンジン停止時にどの気筒が膨張行程となるか特定できない。そのため、気筒に圧縮空気を供給する圧縮空気供給ライン(例えば、圧縮空気供給装置等)を、全ての気筒に備えなければならず、装置コストが増大する問題があった。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、装置コストを低減する内燃機関の始動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る内燃機関の始動装置は、
内燃機関のアイドル運転中に所定の停止条件が成立したときに燃料供給及び点火を停止して、前記内燃機関を停止させる停止制御手段と、
停止時に膨張行程となる気筒の燃焼室に供給された燃料及び圧縮空気の混合気を点火することにより、前記内燃機関を始動させる始動制御手段と、
前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
前記内燃機関内の潤滑油の油温を検出する油温検出手段と、
を備え、
前記停止制御手段は、
前記回転数検出手段により検出されたアイドル運転中の回転数と前記油温検出手段により検出されたアイドル運転中の油温とに基づいて、前記内燃機関が停止するまでの行程数を予測し、
該予測された行程数に基づいて、前記内燃機関の停止時に膨張行程にしたい所望の気筒から、停止前の最後の燃料噴射及び最後の点火を行う気筒を求め、
該求めた気筒において停止前の最後の燃料噴射を行うと共に、同一の気筒において停止前の最後の点火を行うことにより、前記所望の気筒を停止時に膨張行程とすることを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る内燃機関の始動装置は、
上記第1の発明に記載した内燃機関の始動装置において
記停止制御手段は、
前記回転数検出手段により検出されたアイドル運転中の回転数と前記油温検出手段により検出されたアイドル運転中の油温とが、各々所定範囲内にあると判定された後に、前記最後の燃料噴射及び前記最後の点火を行うことを特徴とする。
上記課題を解決する第の発明に係る内燃機関の始動装置は、
上記第1又はの発明に記載した内燃機関の始動装置において、
停止時に膨張行程とする気筒にのみ、気筒の燃焼室内に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段を設けることを特徴とする。
本発明によれば、内燃機関の自動停止時に膨張行程となる気筒を極めて簡単に特定できるので、気筒に圧縮空気を供給する圧縮空気供給ラインを1つのみとすることができ、その結果、装置コストを低減することができる。
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る内燃機関の始動装置を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る内燃機関の始動装置の実施形態の一例を示す概略構成図であり、図1(a)は、その側面視であり、図1(b)は、その上面視である。
エンジン1(内燃機関)は、複数の気筒を有するものである。一例としては、例えば、4気筒が直列に並んで構成され、所定の等間隔で点火、燃焼する吸気管噴射式の4サイクル直列4気筒型エンジンが該当する。なお、各気筒は、圧縮空気供給装置以外、同等の構成を有しており、図1(a)では、本発明の特徴がよく表れている1つの気筒(唯一圧縮空気供給装置を備える#1気筒)についてのみ示す。又、本実施例では、一例として、吸気管噴射式エンジンを用いているが、直噴式エンジンにも適用可能であり、その場合、燃料供給装置(インジェクタ)以外、同等の構成でよい。
図1(a)、(b)に示すように、エンジン1のシリンダヘッド2の燃焼室3には、点火を行う点火プラグ4が設けられている。そして、全気筒のうち#1気筒にのみ、圧縮空気を燃焼室3内に直接供給する圧縮空気供給装置5(圧縮空気供給手段)が設けられている。本発明においては、後述する制御を行うことにより、全ての気筒に圧縮空気供給装置5を設ける必要はなく、アイドリングストップ時に必ず膨張行程となる気筒にのみ(本実施例の場合#1気筒にのみ)圧縮空気供給装置5を設けている。なお、本発明では、圧縮空気供給装置5を設ける気筒を1つとすることが望ましいが、停止気筒が1行程ずれることを許容するため、圧縮空気供給装置5を設ける気筒を合計2つとしてもよい。
燃焼室3には、吸入した空気を供給する吸気ポート6と、燃焼したガスを排気する排気ポート7とが設けられており、吸気ポート6には、燃焼室3と吸気ポート6との連通/遮断を行う吸気弁8が設けられ、排気ポート7には、燃焼室3と排気ポート7との連通/遮断を行う排気弁9が設けられている。又、吸気ポート6には、吸気ポート6内に燃料を噴射するインジェクタ13が設けられており、吸気ポート6内に噴射された燃料は、吸気弁8が開弁しているときに(燃焼室3と吸気ポート6とが連通しているときに)、燃焼室3内へ供給されるようになっている。吸気弁8及び排気弁9は、図示しないカムシャフトにより開閉作動されており、このカムの回転角、即ち、カム角を検出するカム角センサ21により、その開閉動作のタイミング等が検知されている。
又、気筒内には上下摺動するピストン10が設けられ、ピストン10の頂面が燃焼室3の下面をなしている。ピストン10は、コンロッド11を介してクランクシャフト12に連結されており、クランクシャフト12の回転角、即ち、クランク角を検出するクランク角センサ22(回転数検出手段)が設けられている。エンジン1には、エンジン1の冷却水の水温を測定する水温センサ23(水温検出手段)や、エンジン1のエンジンオイルの温度(油温)を測定する油温センサ28(油温検出手段)も設けられている。
上記点火プラグ4、圧縮空気供給装置5、吸気弁8、排気弁9、インジェクタ13等の各種制御装置、そして、カム角センサ21、クランク角センサ22、水温センサ23、油温センサ28等の各種センサは、電子コントロールユニット20(以降、ECUと略す。)に電気的に接続されている。又、シフトの位置を検出するシフトポジションセンサ25、車両の速度を検出する車速センサ26、ブレーキのオン/オフを検出するブレーキスイッチ27等も、ECU20に電気的に接続されている。そして、カム角センサ21、クランク角センサ22、水温センサ23、シフトポジションセンサ25、車速センサ26、ブレーキスイッチ27、油温センサ28等の各種センサから取得した情報に基づいて、点火プラグ4、圧縮空気供給装置5、吸気弁8、排気弁9、インジェクタ13等の各種制御装置を、ECU20が制御している。
ここで、図2〜図4を用いて、本発明に係る内燃機関の始動装置における制御、具体的には、エンジン1の自動停止時におけるECU20の制御(停止制御手段)を説明する。なお、図2は、本発明に係る内燃機関の始動装置における制御を示すフローチャートであり、図3は、図2に示したフローチャートの変形例であり、図4は、図3に示した制御によるエンジン停止時の挙動を示すタイムチャートである。
最初に、エンジン1において、アイドリングストップ条件(自動停止条件)が成立するかどうかをECU20により確認する(ステップS1)。アイドリングストップ条件が成立するまで、この確認を続け、アイドリングストップ条件が成立した後、ステップS2へ進む。
アイドリングストップ条件は、例えば、シフト位置がニュートラルであること、かつ、車速が0(アイドル運転状態)であること、かつ、冷却水の水温が80°より大きいこと等を確認した後、ブレーキのON状態が2〜3秒以上となったとき成立する。図1を参照して具体的に説明すると、ECU20が、シフトポジションセンサ25によりシフト位置がニュートラルであることを確認し、かつ、車速センサ26により車速が0であることを確認し、かつ、水温センサ23により冷却水の水温が80°より大きいこと等を確認した後、ブレーキスイッチ27によりブレーキのON状態が2〜3秒以上となったと確認したとき、ECU20は、アイドリングストップ条件が成立すると判断している。
アイドリングストップ条件が成立すると、次に、アイドル運転中の(より具体的には、アイドリングストップ条件が成立した際の)エンジン回転数、油温をクランク角センサ22、油温センサ28により検出する(ステップS2)。なお、油温センサ28が無い場合には、水温センサ22により、油温を推測することができ、その推測値を用いて、本制御を行ってもよい。
そして、所望の気筒を自動停止時に膨張行程とするため、ステップS2において検出したエンジン回転数、油温に基づいて、燃料噴射及び点火を最後に行う気筒を求める(ステップS3)。
これは、アイドリングストップ条件が成立した際に、その際のエンジン回転数を検出することにより、惰性によるエンジン回転の開始時点のエンジン回転数が把握でき、その際のエンジンオイルの温度を検出することにより、エンジン回転の際のフリクションの大きさが把握できるため、エンジン回転が停止するまでの工程数が予測でき、その予測された工程数から、自動停止時の行程を膨張行程にしたい気筒に対して、燃料噴射及び点火を最後に行うべき気筒を求めることができるためである。
なお、最後に燃料噴射を行う気筒と、最後に点火を行う気筒は同一としているが、これは未燃燃料が未燃のまま排出されないようにするためである。例えば、#1気筒で燃料噴射を停止し、#2気筒で点火を停止したとすると、#1気筒に噴射された燃料が点火されずに、未燃のまま排出されることとなる。最後に燃料噴射を行う気筒と最後に点火を行う気筒を同一とするのは、このような事態を回避するためである。
又、アイドリングストップ条件が成立した際のエンジン回転数、油温、燃料噴射及び点火を最後に行った気筒、自動停止時に膨張行程となった気筒のデータを、予めマップ化して、保持していれば、任意のエンジン回転数、任意の油温であっても、自動停止時に膨張行程としたい気筒に対して、どの気筒において燃料噴射及び点火を最後に行えばよいか、容易に求めることができる。
一方、エンジン回転数を所定の範囲に制御し、エンジンオイルの温度を所定の範囲に制御すると共に、最後の燃料噴射気筒と最後の点火気筒を同一気筒に制御することにより、停止時に膨張行程となる気筒を、所望の気筒に制御することも可能である。特に、アイドル運転時には、エンジン回転数は一定の範囲で制御され、又、油温も一定の範囲で安定していることが多いため、後述する図3の変形例のように、エンジン回転数、油温が各々所定範囲にあることが確認できれば、燃料噴射及び点火を最後に行う所定の同一気筒とすることにより、自動停止時に膨張行程となる気筒を、所望の気筒に容易に制御することができる。つまり、所定の条件が満たされている場合には、燃料噴射及び点火を最後に行う気筒を、所定の同一気筒とするだけで、自動停止時に膨張行程となる気筒を、所望の気筒に容易に制御できることになる。
次に、ステップS3で求めた気筒が、例えば、#1気筒であれば、#1気筒での燃料噴射があったかどうか確認し(ステップS4)、#1気筒での燃料噴射があった場合には、ECU20からインジェクタ13へのインジェクタ駆動信号を停止することにより、以降の燃料噴射を停止する(ステップS5)。
続いて、最後の燃料噴射を行った気筒と同じ気筒、即ち、#1気筒での点火があったかどうか確認し(ステップS6)、#1気筒での点火があった場合、ECU20から点火プラグ4への点火信号を停止することにより、以降の点火を停止し(ステップS7)、一連の制御を終了する。
そして、上記手順の制御を行うことにより、エンジン1は惰性で回転することになり、徐々に回転数が低下して、最終的には、エンジン1が自動停止することになるが、自動停止する際には、膨張行程となる気筒が常に同じ気筒となって、所望の気筒(本実施例では、#1気筒)を自動停止時に膨張行程に制御することになる。
なお、図2に示すフローチャートにおいては、一例として、#1気筒を自動停止時に膨張行程に制御するため、最後の燃料噴射及び点火を#1気筒で行っているが、これは、アイドリングストップ条件が成立した際のエンジン回転数、油温に応じて、適宜に変更されるものである。
<変形例>
上述したように、アイドリングストップ条件が成立したときのエンジン回転数、油温が任意の値である場合には、その値に基づいて、燃料噴射及び点火を最後に行うべき気筒を求め、その気筒に対して最後の燃料噴射及び点火を行えばよいが、アイドル運転時には、エンジン回転数、油温は、一定の範囲内であることも多いため、図2に示す制御手順は、図3に示す変形例のように簡略化することもできる。以下、この変形例について説明を行う。
図3に示す変形例においても、最初に、エンジン1において、アイドリングストップ条件(自動停止条件)が成立するかどうかをECU20により確認する(ステップS11)。アイドリングストップ条件が成立するまで、この確認を続け、アイドリングストップ条件が成立した後、ステップS12へ進む。なお、アイドリングストップの成立条件としては、図2のステップS1におけるものに加えて、エンジン回転数、油温が所定範囲内であることを確認する。
次に、#1気筒での燃料噴射があったかどうか確認し(ステップS12)、#1気筒での燃料噴射があった場合には、ECU20からインジェクタ13へのインジェクタ駆動信号を停止することにより、以降の燃料噴射を停止する(ステップS13)。
次に、最後の燃料噴射を行った気筒と同じ気筒、即ち、#1気筒での点火があったかどうか確認し(ステップS14)、#1気筒での点火があった場合、ECU20から点火プラグ4への点火信号を停止することにより、以降の点火を停止し(ステップS15)、一連の制御を終了する。
そして、上記手順の制御を行うことにより、エンジン1は惰性で回転することになり、徐々に回転数が低下して、最終的には、エンジン1が自動停止することになるが、自動停止する際には、膨張行程となる気筒が常に同じ気筒となって、所望の気筒(本実施例では、#1気筒)を自動停止時に膨張行程に制御することになる。
なお、図3に示すフローチャートにおいても、一例として、#1気筒を自動停止時に膨張行程に制御するため、最後の燃料噴射及び点火を#1気筒で行っているが、これは、自動停止時に膨張行程としたい所望の気筒に応じて、変更される。
上述したように、本発明に係る内燃機関の始動装置では、図2、図3のフローチャートに示した手順を経て、アイドリングストップが実施される。そこで、図3のフローチャートに示した手順によるエンジン停止時の挙動の実測データを、図4のタイムチャートに示す。
図4に示すように、アイドリングストップ条件が成立すると、燃料噴射(インジェクタ駆動信号)が停止されると共に、点火(点火信号)が停止される。この際、本発明においては、上述したように、エンジン回転数、エンジンオイルの油温が所定の範囲内であることを確認すると共に、燃料噴射の停止及び点火の停止を共に#1気筒を最後としている。これにより、エンジン1は惰性により回転することになり、徐々に回転数が低下して、最終的には、エンジン1が停止することになるが、ここでは、燃料噴射の停止及び点火の停止を共に#1気筒を最後としているため、ECU20は、停止時に膨張行程となる気筒を、#1気筒とすることができる。
このように、本発明においては、上述した制御手順により、アイドリングストップ時に膨張行程となる気筒を、所望の気筒に制御することができる。その結果、全ての気筒ではなく、1つの気筒にのみ圧縮空気供給装置5を設ければ、ダイレクトスタートによる再始動が可能となり、気筒に設ける圧縮空気供給装置5の数を低減することができる。特許文献1に示す発明においては、再始動を行うため、再始動モータを設ける等、大掛かりな装置が別途必要であったが、本発明においては、再始動モータのような装置も不要であり、簡単な構成でダイレクトスタートを行うことができる。
そして、エンジン1が停止した後、再始動する際には、以下の手順を経て、エンジン1を始動させることになる(始動制御手段)。なお、図4中には示していないが、エンジン1が完全に停止する直前には、各気筒(#1〜#4)には、別途、始動用の燃料が噴射されて、各気筒内に封じ込まれている。
アイドリングストップの後、ブレーキスイッチ27がOFF状態となったこと(ブレーキが解除されたこと)をECU20が検知すると、ECU20は、停止時に膨張行程とした#1気筒内に、圧縮空気供給装置5を用いて、所定量の圧縮空気の供給を行い、エンジン停止直前に当該気筒内に封じ込められた始動燃料と圧縮空気との混合気を形成した後、当該混合気を着火、燃焼させて、エンジン1を始動させる。
なお、停止気筒が1行程ずれることを許容するため、圧縮空気供給装置5を設ける気筒を合計2つとしてもよい。
本発明に係る内燃機関の始動装置は、直噴式エンジン、吸気噴射式エンジンを有する車両に好適なものである。
本発明に係る内燃機関の始動装置の実施形態の一例を示す概略構成図であり、(a)は、その側面視、(b)は、その上面視である。 図1に示した内燃機関の始動装置における制御を説明するフローチャートである。 図2に示したフローチャートの変形例である。 図3に示した制御によるエンジン停止時の挙動を示すタイムチャートである。 吸気管噴射式エンジンにおけるダイレクトスタートの概要を説明する図である。 アイドリングストップ時の制御を示すフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン
2 シリンダブロック
3 燃焼室
4 点火プラグ
5 圧縮空気供給装置
6 吸気ポート
7 排気ポート
8 吸気弁
9 排気弁
10 ピストン
11 コンロッド
12 クランクシャフト
13 インジェクタ
20 ECU
21 カム角センサ
22 クランク角センサ
23 水温センサ
25 シフトポジションセンサ
26 車速センサ
27 ブレーキスイッチ
28 油温センサ

Claims (3)

  1. 内燃機関のアイドル運転中に所定の停止条件が成立したときに燃料供給及び点火を停止して、前記内燃機関を停止させる停止制御手段と、
    停止時に膨張行程となる気筒の燃焼室に供給された燃料及び圧縮空気の混合気を点火することにより、前記内燃機関を始動させる始動制御手段と、
    前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記内燃機関内の潤滑油の油温を検出する油温検出手段と、
    を備え、
    前記停止制御手段は、
    前記回転数検出手段により検出されたアイドル運転中の回転数と前記油温検出手段により検出されたアイドル運転中の油温とに基づいて、前記内燃機関が停止するまでの行程数を予測し、
    該予測された行程数に基づいて、前記内燃機関の停止時に膨張行程にしたい所望の気筒から、停止前の最後の燃料噴射及び最後の点火を行う気筒を求め、
    該求めた気筒において停止前の最後の燃料噴射を行うと共に、同一の気筒において停止前の最後の点火を行うことにより、前記所望の気筒を停止時に膨張行程とすることを特徴とする内燃機関の始動装置。
  2. 請求項1に記載した内燃機関の始動装置において
    記停止制御手段は、
    前記回転数検出手段により検出されたアイドル運転中の回転数と前記油温検出手段により検出されたアイドル運転中の油温とが、各々所定範囲内にあると判定された後に、前記最後の燃料噴射及び前記最後の点火を行うことを特徴とする内燃機関の始動装置。
  3. 請求項1又は請求項に記載した内燃機関の始動装置において、
    停止時に膨張行程とする気筒にのみ、気筒の燃焼室内に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段を設けることを特徴とする内燃機関の始動装置。
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