JP4375202B2 - Cod測定方法及び装置。 - Google Patents

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Description

本発明は、排水や環境水の紫外線(∪∨)吸光度とCOD(化学的酸素消責量)測定値との相関関係を前提としてUV値をCOD値に換算するCOD換算式(回帰式)を作成し、これに基づき試料水について測定したUV値から換算COD値を得るCOD測定方法及び装置に関する。
CODはBOD(生物学的酸素要求量)を含むものとして扱う。
日本工業規格(JIS)は、水質監視用紫外線吸光度自動計測器を定めており、UV測定値がCODと相関付けられて水質総量規制に係る水質汚濁負荷量の演算等に用いられている(非特許文献1参照。)。
COD測定には図6に示されるような吸光光度計が使用される。低圧水銀ランプなどの光源1からの光が測定セル2に照射される。測定セル2は一定の光路長の空間に試料を導き、光源1からの光を透過させる。測定セルを透過した光は干渉フィルタ3を透過して特定の波長、例えば254nmが選択され、検出器4で検出され、その検出信号が増幅器5で吸光度に変換される。
COD成分は主に有機物であり、紫外線を吸収するものが多い特性を利用して、紫外領域の特定波長(通常は254nm)の吸光度と別途求めたCOD測定値との相関関係を調べてCOD換算式を作成し、吸光度からCOD値に換算している。
また、水中の濁りは可視光域のものであることが多いことを利用して、紫外線の吸光度と同時に可視光(通常は546nm)の吸光度を測定し、紫外線吸光度と可視光吸光度の差吸光度を使用することで試料水中の濁りの影響を除く方法もある。
COD換算式として、一次回帰式
Y=a+bX
(Y:換算COD値、X:UV吸光度値又は差吸光度値、a:切片、b:勾配)
が使用される。
JIS K0807 「水質総量規制の測定実務ハンドブック」153〜162頁、斎藤孝夫著、株式会社環境公害新聞社、昭和56年2月20日発行
しかしながら、図7〜図9に示されるように、有機化合物及び無機化合物の紫外領域での吸収スペクトルは物質により大きく異なる。よく使用される254nmにおいても、吸光度が大きいものもあれば小さいものもあり、ほとんど吸光度がないものもある(表1参照。)。
Figure 0004375202
通常、試料水中に含まれる物質は多様であり、また、試料水によって物質の組成が異なる。そのため、単一の紫外線波長における吸光度を用いたCOD換算式ではCODと良好な相関が得られないことがある。
本発明は、試料水に応じた適切なCOD換算式を用いることができるようにして、実際のCOD値に対して相対誤差の少ない換算COD値を得ることができるようにすることを目的とするものである。
図7〜図9の各種物質の吸収スペクトルから明らかなように、254nmでの吸光度が小さくても他の波長で吸光度をもつ物質がある。この事実に基づき、本発明では、例えば、254nmのほかに225nm、275nm、300nmというような複数(一般化してm個とする。)の波長での吸光度を同時に測定する。もちろん、吸光度を測定する波長はこれらに限らず、CODに関係する物質(有機物であるか無機物であるかを問わない。)が吸収をもつ波長であれば他の波長でもよい。例えば、240nm付近の波長を用いれば、COD成分である亜硝酸イオン(NO2-)の感知が可能である。
また、測定する吸光度は単一波長での吸光度に限らず、所定の波長範囲の吸光度積分値も含む。
すなわち、本発明のCOD測定方法は、紫外領域で試料水のCOD成分測定用吸光度を測定する波長として複数の波長を設定し、COD換算式として、それら複数の波長での吸光度に重み付けを行なって一次結合した関数により求められる総合的吸光度とCOD値との関係を示すものを使用することを特徴とするものである。
ここで、吸光度には所定波長範囲での吸光度積分値も含む。
具体的に示すと、各波長の吸光度に重み付けの係数をかけて一次結合して得られる(2)式のxを総合的吸光度と呼ぶ。(2)式では濁度補正用の可視領域の波長、例えば546nmでの吸光度(Vis)を引いて濁度補正された総合的吸光度としている。このような濁度補正は好ましいことではあるが、必ずしも濁度補正をしなければならないというものではなく、濁度補正をしていない総合的吸光度を用いるものも本発明の範囲内である。
このような総合的吸光度xとCOD値との関係を示すCOD換算式として、例えば以下の(1)式を使用する。ただし、COD換算式はこれに限らず、他の一次式でもよく、二次式でもよい。
y=a+bx (1)
x=cl・Abl+c2・Ab2+……+ cm・Abm-Vis (2)
ここで、Ab1〜Abm:各波長での吸光度
cl〜cm:紫外領域の各波長の吸光度に対する重み付け係数
COD換算式の決定は次のように行なう。
cl〜cmの重み付け係数は予めいくつかの組合わせを用意し、装置に入力しておく。予め用意する重み付け係数の組cl〜cmは、各廃水におけるCOD値と測定波長との相関関係を解析して求めておく。測定対象となる試料水について複数の時間で複数の波長での吸光度とCOD値の測定を行ない、COD成分測定用波長での吸光度の重み付けを異ならせて作成した複数の総合的吸光度と実測COD値との関係を示す複数のCOD換算式を求め、それらの複数のCOD換算式のうち、相関関係が最も優れたものをその試料水のCOD換算式とする。
相関関係の優劣の判断として、例えば相関係数の優劣と、換算COD値と実測COD値との相対誤差の優劣の一方又は両方を用いることができる。
本発明のCOD測定装置は、紫外領域の波長を含む光を発生する光源、試料水中に前記光源からの光を透過させる測定セル、前記測定セルを透過した光を受光し検出する検出器、及び前記検出器の検出信号に基づく吸光度信号から試料水のCOD値を求める演算処理部を備えており、前記光源は紫外領域の複数の波長を含む光を発生するものであり、前記検出器は紫外領域の複数の波長の光を検出するものである。そして、前記演算処理部は、前記検出器が検出する複数の波長での検出値に基づく吸光度に重み付け係数をかけて一次結合した総合的吸光度とCOD値との関係を示すCOD換算式を保持しているCOD換算式保持部と、前記検出器が検出した複数の波長での検出値に基づく吸光度をCOD換算式保持部に保持されているCOD換算式に適用して換算COD値を求めて出力する換算部とを備えている。
好ましくは、前記演算処理部は、前記検出器が検出した複数の波長での検出値に基づく吸光度による総合的吸光度と試料水についての実測COD値との関係からCOD換算式を算出するとともに、そのCOD換算式の算出を重み付け係数の複数の組について行なうCOD換算式算出部と、COD換算式算出部が算出した複数のCOD換算式についてそれぞれの相関関係を求める相関関係算出部とをさらに備えている。その場合、COD換算式保持部はCOD換算式算出部で算出されたCOD換算式のうち相関関係算出部で求められた相関関係の最も優れたものをその試料水についてのCOD換算式として保持する。ここで、相関関係算出部で求められる相関関係は、相関係数と相対誤差の一方又は両方である。
本発明のCOD測定方法及び装置では、COD換算式として、総合的吸光度とCOD値との関係を示すものを使用するので、従来のように紫外領域では1波長の吸光度を用いたCOD換算式に比べると、試料水に含まれる有機物の種類に応じて最適なCOD換算式を用いることが可能となり、ひいては、実際のCOD値に対して相対誤差の少ない換算COD値を得ることができる。
工場排水では原料、製品製造量などの変化により、初期の相関関係が変化してしまうことがある。相関関係が変化すればCOD換算式が最適なものではなくなり、精度の高い(信頼性の高い)COD換算値を得ることができなくなる。そこで、重み付け係数の組合わせを複数用意しておき、測定対象となる試料水について求めた複数のCOD換算式のうち、相関関係が最も優れたものをその試料水のCOD換算式として使用できるようにすれば、このような試料水の変化にも、また種々の試料水にも対処することができるようになる。
図1はCOD測定装置として用いることのできる吸光光度計の一実施例を示したものである。
光源1としては紫外領域から可視領域にわたって連続スペクトルを出すものが好ましい。その一例は、キセノンランプである。しかし、光源はそれに限らず、紫外領域から可視領域にわたって複数の輝線スペクトルをもつ水銀ランプなどでもよい。ここでは、キセノンランプのように連続スペクトルを出すものを使用する。
測定セル2はフローセルであり、試料水を流すことができる。測定セル2は試料水中に光源1からの光を透過させるように、窓材又はセル全体が合成石英製である。
14は連続スペクトルの光を分光する分光器を構成するグレーティング、例えば凹面回折格子である。測定セル2とグレーティング14の間には分光器の入口スリットとなるアパーチャ13が配置されている。グレーティングで分光された光を受光する位置にはフォトダイオードアレイ15が配置され、フォトダイオードアレイ15は複数の波長(例えば225nm、254nm、275nm、300nm及び546nm)それぞれの強度を検出するように配置されている。グレーティング14とフォトダイオードアレイ15は検出器を構成している。
16は演算・制御装置であり、演算・制御装置16はフォトダイオードアレイ15からのそれぞれの波長強度を読み取る電気回路、得られた波長強度からCOD値に換算する等の演算を行なう演算処理部、その演算処理部に数値や測定条件等を入力するための入力装置、測定した換算COD値を表示する表示装置、及びこのCOD測定装置内の各部の制御を行なう制御部を備えている。
図2は演算・制御装置16に含まれる演算処理部の機能を示したものである。
20はCOD換算式保持部であり、検出器が検出する複数の波長での検出値に基づく吸光度(Ab1,Ab2,…Abm)に重み付け係数(c1,c2,…cm)をかけて一次結合した(2)式による総合的吸光度xとCOD値との関係を示すCOD換算式((1式))を保持している。換算部22は検出器が検出した複数の波長での検出値に基づく吸光度(Ab1,Ab2,…Abm)をCOD換算式保持部20に保持されているCOD換算式に適用して換算COD値を求めて出力する。
試料水に最適なCOD換算式をCOD換算式保持部20が保持することができるようにするために、演算処理部は、検出器が検出した複数の波長での検出値に基づく吸光度(Ab1,Ab2,…Abm)による総合的吸光度と試料水についての実測COD値との関係からCOD換算式を算出するとともに、そのCOD換算式の算出を重み付け係数の複数の組について行なうCOD換算式算出部26と、COD換算式算出部26が算出した複数のCOD換算式についてそれぞれの相関関係を求める相関関係算出部28とをさらに備えている。COD換算式保持部20はCOD換算式算出部26で算出されたCOD換算式のうち相関関係算出部で求められた相関関係の最も優れたものをその試料水についてのCOD換算式として保持する。
24は表示部であり、換算部22が求めた換算COD値や、相関関係算出部28が求めた相関係数や相対誤差を表示する。
図3を参照してCOD換算式を決定する手順を詳細に示す。
複数の採水時間を入力し設定する。最初の設定時間が到来すると、このCOD測定装置は採水を開始する。そして予め設定された複数の波長で測定を行ない、それぞれの波長の吸光度を求める。測定する波長は、COD測定用の紫外領域のm個と、濁度補正用の可視領域の1個である。一方、作業者はその時間にその試料水のCOD値を手分析で求めて入力する。COD手分析値は、例えば、JISK0102に規定されているように、100℃における過マンガン酸カリウムの消費量、20℃における過マンガン酸カリウムの消費量、アルカリ性過マンガン酸カリウムの消費量又は二クロム酸カリウムの消費量として測定することができる。
設定された採水時間が終了するまで、各設定された採水時間で吸光度測定とCOD手分析入力が繰り返される。
設定された採水時間での吸光度測定とCOD手分析入力が終了すると、予め入力して設定されている重み付け係数の組(c11,c12,…c1m),(c21,c22,…c2m)…(cn1,cn2,…cnm)を取り込む。それらの重み付け係数により、採水時間(t)ごとに、次の(3)式のようにn個の総合的吸光度(x1(t),x2(t),…xn(t))が得られる。
x1(t)=c11・Abl(t)+c12・Ab2(t)・・・・・・・Abm(t)-Vis
x2(t)=c21・Abl(t)+c22・Ab2(t)・・・・・・・Abm(t)-Vis
……
xn(t)=cn1・Abl(t)+cn2・Ab2(t)・・・・・・・Abm(t)-Vis (3)
Ab1(t)〜Abm(t)は採水時間(t)ごとのCOD測定用の紫外領域での各波長での吸光度、Visは濁度補正用の可視領域での吸光度である。
各採水時間におけるCOD手分析値と、各時間におけるそれぞれの重み付け係数の組を用いた総合的吸光度(x1,x2,…xn)との関係を図示すると図4(A)〜(C)のように表わすことができる。これらのグラフは重み付け係数の組の数nだけ得られる。それぞれの関係において、例えば最小二乗法により回帰直線を求めることできる。回帰直線は
y=a+bx (4)
として一次式で表わすことができ、そのような回帰式が重み付け係数の組の数nだけ得られる。回帰式を図4(A)〜(C)のそれぞれのグラフ中に直線として記入した。
次に、それぞれの重付き係数の組に関して相関関係を求める。相関関係の一例は相関係数である。相関係数rは次の(5)式により定義することができる。
Figure 0004375202
ここでyiはある採水時点でのCOD手分析値、yバー(yの上に横棒のついたもの)はCOD手分析値の平均値、xiはその採水時における総合的吸光度、xバー(xの上に横棒のついたもの)は総合的吸光度の平均値である。相関係数rに替えて重相関係数r2を用いてもよい。
相関関係としては、相関係数に限らず、相対誤差を用いることもできる。相対誤差は、xがxバーのとき、yの所定の信頼限界値、例えば95%信頼限界値と回帰式上のyバーとの差(A)をyバーで除したものをxバーにおける相対誤差とすることができる(例えば、非特許文献2参照。)。
このようにして得られる相関係数の最も大きいもの、もしくは相対誤差の最も小さいもの、又はその両方の条件を最もよく満たすものを選ぶ。この選択は、このCOD測定装置が自動的に行なうようにしてもよく、又は相関係数もしくは相対誤差を表示し、ユーザーがマニュアルで選択するようにしてもよい。自動で選択するかマニュアルで選択するかはこのCOD測定装置に設定により選択可能とすればよい。
相関係数の最も大きいもの又は相対誤差の最も小さいものに該当する重み付け係数の組による総合的吸光度関数をxjとすると、そのxjを用いたCOD換算式は
y=a+bxj
となり、これがその試料水に最も適したCOD換算式となる。その換算式をCOD換算式保持部20に保持する。
このような最適COD換算式を求める作業は、試料水が変わったときや一定時間が経過したときなどに行なって、使用するCOD換算式を最適なものに更新していくことが望ましい。
次に、このようにして決定されたCOD換算式を用いて実際の試料水の換算COD値を算出する手順を、図5を参照して説明する。
測定を開始するとこのCOD測定装置は、試料水を採水し、設定された複数の波長で吸光度が測定される。それらの吸光度がCOD換算式中の総合的吸光度に適用されて総合的吸光度が求められ、次にその総合的吸光度を用いてCOD換算式により換算COD値が算出される。得られた値が表示される。
上記の実施例では、各波長の重み付け係数は予め入力されて設定されているが、装置の入力装置により、任意の係数を入力できるようにしてよい。
また、重み付け係数を可変として、そのときのそれぞれの相関係数、相対誤差など、相関関係を示す数値を算出し、その中から最も相関関係のよいものを使用するようにしてもよい。その場合、例えば、実施例に示したような重み付け係数の組(c11,c12,…c1m),(c21,c22,…c2m)…(cn1,cn2,…cnm)の各係数を1つずつ変化させていく。例えば、
(1)各係数を0.1から1まで0.1刻みで変化させていく。そして、
(2)c11からcnmまでの各係数について、全ての組合せの場合について相関関係を求め、最もよいものを採用する。
さらに、COD換算式は1次近似であるが、高次近似(2次以上の近似)を用いてより相対誤差の少ないCOD換算式を求めることもできる。例えば、2次近似の場合、近似式は、
y=a+bx+cx2
となる。
近似する次元の変更は、このCOD測定装置内のプログラムにより設定を変更することで対応することができる。
本発明は、排水や環境水の紫外線吸光度を測定してCOD値を求めるオンラインUV計などのCOD測定装置として利用することができる。
COD測定装置として用いることのできる吸光光度計の一実施例を示す概略構成図である。 同実施例の演算・制御装置に含まれる演算処理部の機能を示すブロック図である。 同実施例においてCOD換算式を決定する手順を示すフローチャート図である。 同実施例において重み付け係数の組ごとの相関関係を示す図である。 同実施例において換算COD値を算出する手順を示すフローチャート図である。 COD測定装置として用いることのできる従来の吸光光度計の一例を示す概略構成図である。 いくつかの有機化合物のスペクトルを表わすグラフである。 いくつかの有機化合物のスペクトルを表わすグラフである。 いくつかの無機化合物のスペクトルを表わすグラフである。
符号の説明
1 光源
2 測定セル
14 グレーティング
15 フォトダイオードアレイ
16 演算・制御装置
20 COD換算式保持部
22 換算部
24 教示部
26 COD換算式算出部
28 相関関係算出部

Claims (9)

  1. 試料水の紫外領域での吸光度とCOD値との関係を示すCOD換算式を用意しておき、試料水の紫外領域での吸光度を測定して前記COD換算式からCOD値を求めるCOD測定方法において、
    紫外領域で試料水のCOD成分測定用吸光度を測定する波長として複数の波長を予め設定しておき
    それら複数の波長での吸光度に重み付けを行なって一次結合した関数により求められる複数個の総合的吸光度x1(t),x2(t),…xn(t)
    (x1(t)=c11・Abl(t)+c12・Ab2(t)+……+c1m・Abm(t)、
    x2(t)=c21・Abl(t)+c22・Ab2(t)+……+c2m・Abm(t)、
    ……
    xn(t)=cn1・Abl(t)+cn2・Ab2(t)+……+cnm・Abm(t)、
    ただし、Ab1(t)〜Abm(t)は採水時間(t)ごとのCOD測定用の紫外領域での各波長での吸光度である。)
    を規定する重み付け係数の組(c11,c12,…c1m),(c21,c22,…c2m)…(cn1,cn2,…cnm)を予め設定しておき、
    測定対象となる試料水について複数の時間で前記波長での吸光度Ab1(t)〜Abm(t)とCOD値の測定を行なう工程と、
    測定された前記吸光度Ab1(t)〜Abm(t)及び前記重み付け係数の組から求まる複数の総合的吸光度(x1(t),x2(t),…xn(t))と実測COD値との関係を示す複数のCOD換算式を求める工程と、
    前記複数のCOD換算式のうち、相関関係が最も優れたものをその試料水のCOD換算式とするCOD換算式を求める工程と、を備え、
    前記COD換算式を求める工程で求められたCOD換算式を用いてその試料水のその後のCOD値を求めることを特徴とするCOD測定方法。
  2. 前記吸光度には所定波長範囲での吸光度積分値を含む請求項1に記載のCOD測定方法。
  3. 前記総合的吸光度は前記COD成分測定用波長による吸光度に加えて、濁度補正のための可視領域での波長による吸光度の一次結合も含んでいる請求項1に記載のCOD測定方法。
  4. 相関関係の優劣の判断として、相関係数の優劣を用いる請求項に記載のCOD測定方法。
  5. 相関関係の優劣の判断として、換算COD値と実測COD値との相対誤差の優劣を用いる請求項3又は4に記載のCOD測定方法。
  6. 紫外領域の波長を含む光を発生する光源、試料水中に前記光源からの光を透過させる測定セル、前記測定セルを透過した光を受光し検出する検出器、及び前記検出器の検出信号に基づく吸光度信号から試料水のCOD値を求める演算処理部を備えたCOD測定装置において、
    前記光源は紫外領域の予め設定した複数の波長を含む光を発生するものであり、
    前記検出器は前記複数の波長の光を検出するものであり、
    前記演算処理部は、
    前記複数の波長での吸光度に重み付けを行なって一次結合した関数により求められる複数個の総合的吸光度x1(t),x2(t),…xn(t)
    (x1(t)=c11・Abl(t)+c12・Ab2(t)+……+c1m・Abm(t)、
    x2(t)=c21・Abl(t)+c22・Ab2(t)+……+c2m・Abm(t)、
    ……
    xn(t)=cn1・Abl(t)+cn2・Ab2(t)+……+cnm・Abm(t)、
    ただし、Ab1(t)〜Abm(t)は採水時間(t)ごとのCOD測定用の紫外領域での各波長での吸光度である。)
    を規定する重み付け係数の組(c11,c12,…c1m),(c21,c22,…c2m)…(cn1,cn2,…cnm)を予め設定しておき、測定対象となる試料水について複数の時間で前記検出器が検出した前記複数の波長での検出値に基づく吸光度(Ab1(t)〜Abm(t))及び前記重み付け係数の組から求まる総合的吸光度(x1(t),x2(t),…xn(t))と実測COD値との関係を示す複数のCOD換算式を算出するCOD換算式算出部と、
    前記COD換算式算出部が算出した複数のCOD換算式についてそれぞれの相関関係を求める相関関係算出部と、
    前記COD換算式算出部で算出されたCOD換算式のうち前記相関関係算出部で求めた相関関係の最も優れたものをその試料水についてのCOD換算式として保持しているCOD換算式保持部と、
    前記検出器が検出した複数の波長での検出値に基づく吸光度を前記COD換算式保持部に保持されているCOD換算式に適用して換算COD値を求めて出力する換算部と、を備えていることを特徴とするCOD測定装置。
  7. 前記COD換算式中の総合的吸光度は紫外領域のCOD成分測定用波長での吸光度に加えて、濁度補正のための可視領域での波長による吸光度の一次結合も含んでいる請求項に記載のCOD測定装置。
  8. 前記相関関係算出部は、相関関係として相関係数を算出する請求項に記載のCOD測定装置。
  9. 前記相関関係算出部は、相関関係としてそれぞれのCOD換算式により求められる換算COD値と実測COD値との相対誤差を算出する請求項6,7又は8に記載のCOD測定装置。
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