JP2004156912A - Bod測定方法とその装置、及び汚水処理方法とその装置 - Google Patents

Bod測定方法とその装置、及び汚水処理方法とその装置 Download PDF

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守良 設樂
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敬二 高野
Takumi Tamamori
匠 玉森
Yoshio Shimizu
祥夫 清水
Manabu Iguchi
学 井口
Toshihiko Maruyama
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Abstract

【課題】本発明の目的は、簡易、迅速に、精度良く、BODの測定を行うことを可能とするBODの測定方法及び測定装置を提供することである。
【解決手段】BOD既知試料について、360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む紫外可視領域内の複数の波長における吸光度を測定するBOD既知試料吸光度測定工程と、
前記BOD既知試料吸光度測定工程により得られた吸光度測定値と該BOD既知試料のBOD値から、回帰分析を行うことにより検量線を得る検量線作成工程と、
BOD未知試料について、前記BOD既知試料吸光度測定工程において用いられた波長における吸光度を測定するBOD未知試料吸光度測定工程と、
前記BOD未知試料吸光度測定工程により得られた吸光度測定値を前記検量線作成工程により得られた検量線に代入することにより、該BOD未知試料のBODを演算するBOD演算工程と、
を備えることを特徴とするBOD測定方法。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、BOD測定方法、及びBOD測定装置、これらを用いた汚水処理方法、及び汚水処理装置、特に短時間でのBOD測定の精度向上に関する。
【0002】
【従来の技術】
BOD(Biochemical Oxygen Demand:生物化学的酸素消費量)とは、水中において、好気性微生物の増殖、あるいは呼吸作用によって消費される酸素量を示すもので、水中の有機物の含有量、すなわち水質の汚濁の度合いを知る指標となるものである。従来、BODの測定には、一般に希釈法と呼ばれる方法が用いられてきた。この方法は、試料を希釈水で希釈し、溶存酸素を飽和させた状態で、20℃で5日間放置した時の溶存酸素の消費量から求めるというものである。また、家庭排水、工場廃水等の汚水処理においては、微生物により汚水に含まれる種々の有機物を除去する方法が広く用いられており、この方法による汚水処理では、予め定期的に、流入する汚水について、前述した希釈法によりBOD値を測定し、その値を基に、汚水の導入量、ばっ気量、返送汚泥量等の汚水処理能力を設定して運転を行っていた。
【0003】
しかしながら、前述した希釈法によるBOD値の測定は、操作が非常に複雑であり、高度な熟練技術を要する点、測定に5日間という長時間を有する点が問題であった。また、汚水処理においては、この希釈法によるBOD値の測定では測定に長時間を有するために、予め測定された汚水のBOD値と流入する汚水のBOD値には差が生じ、流入する汚水のBOD値が予め測定されたBOD値より低い場合には、汚水に対して過剰の処理を行い、エネルギーとコストを必要以上に消費することとなり、流入する汚水のBOD値が予め測定されたBOD値より高い場合には、汚水に対して充分な処理がなされないまま、河川等に排出されていたという問題があった。
【0004】
このような問題に対して、簡易、迅速にBODの測定を行うために、有機物の持つ紫外可視光に対する吸収性を利用したBODの測定が行われている。例えば、特開平7―191015号には、乳業排水のような有機物を含む試料の紫外可視吸光度と該試料のBOD値との関係の直線性を利用して、紫外可視吸光度の測定値からBOD値を得るといったBOD測定装置が開示されている。この紫外可視吸光度によるBODの測定を用いると、実質的に実時間でBODを測定することができ、また、汚水処理においては、このBOD測定方法を用いることによって、実時間でのBODの測定が可能となるために、常に最適な運転状態を維持管理することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記したような紫外吸光度によるBODの測定方法によっても、実際は、必ずしも良好な直線性は得られておらず、特に、多種多様の有機成分を含む家庭排水や工場廃水のBODの測定に用いるにはその測定精度が不充分であるという問題があった。更に、この方法では、家庭排水や工場廃水等の試料の吸光度測定を行う際に、試料中に無機物等による濁りが混入すること、及び合成洗剤等に起因する蛍光性を持つことがあり、このような場合に、正確な吸光度の測定が困難であるという問題もあった。
【0006】
本発明は、前記したような問題に鑑み行われたものであり、その目的は、簡易、迅速に、精度良く、BODの測定を行うことを可能とするBOD測定方法、及び測定装置を提供することであり、また、汚水処理においては、前記したBOD測定方法、又は測定装置を用いることにより、常に最適な運転状態を維持管理することを可能とする汚水処理方法、及び汚水処理装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
まず、吸光度による定量分析の方法の原理について説明する。光を吸収する物質の吸光度では、Lambert−Beerの法則と呼ばれる、下記数3の関係が成り立つ。
【数3】
A=εcl
(但し、Aは吸光度、εは吸光係数、cは吸収物質の濃度、lは光路長を示す。)
【0008】
ここで、吸光度により、目的成分の定量分析を行うためには、吸光度のデータから目的成分の濃度を算出するための検量線を予め作成する必要がある。すなわち、目的成分の濃度が既知である試料を用いて、吸光度と目的成分の濃度との関係を調べる。
本発明者らは、このような検量線の精度向上について、鋭意検討を行った結果、測定に用いる波長は、検量線の精度に大きく影響するものであり、特にBODのように多種の成分の定量を行うような場合には、相関性の高い、測定に適した波長を選択することが非常に重要であると考えた。
【0009】
そこで、本発明者らは、紫外可視領域内の各波長における吸光度とBODとの相関性について、詳細に検討を行ったところ、360±10、290±10、250±10nmの各波長が、特にBOD値に対して相関性が高いことを示すものであることを見出した。そして、前記360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む紫外可視領域内の複数の波長における吸光度測定値と、該試料より得られた従来の方法によるBOD測定値から、回帰分析を行うことによりBOD測定精度の高い検量線が得られることを見出した。
【0010】
以下に、重回帰分析の方法について、簡単に説明する。
吸光度と目的成分との関係は下記数4のように示される。
【数4】
c=K+KL(λ)+KL(λ)+KL(λ)+…
(但し、cは目的成分の予測値、L(λ)は波長λにおける吸光度を示す。)
【0011】
そして、重回帰分析においては、前記数1において、測定誤差が最小になるように、測定波長λと係数Kを決定するのである。
すなわち、ここで、前記目的成分の予測値cをBOD値とし、測定波長λとして前記360±10、290±10、250±10nmの各波長を用い、重回帰分析を行うことにより、BOD測定精度の高い検量線が得られるのである。
【0012】
このようにして、本発明者らは、360±10、290±10、250±10nmの各波長がBODの値と非常に高い相関性を示すために、BOD測定に用いるのに適した波長であることを見出した。また、前記360±10、290±10、250±10nmの各波長は、異なる有機成分を含むような試料のBODに対しても、それぞれの排水に対して高い相関性を示すことを見出した。
【0013】
そして、本発明者らは、このような検量線を用いることによれば、BOD未知の試料から得られた同波長における吸光度測定値を前記検量線に代入し、BODを演算することにより、簡易、迅速に、精度良く試料中に含まれるBODの測定を行うことができることを見出した。
また、前記BOD測定における吸光度測定においては、積分球、及び、検出器と試料との間に測定波長範囲だけを透過するフィルタを用いることにより、妨害物質の影響を受けず、精度の良い吸光度の測定を行うことができることを見出した。さらに、汚水処理技術において、前記BOD測定方法を用いることにより、常に最適な運転状態を維持管理することが可能となることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0014】
すなわち、本発明に係るBOD測定方法は、BOD既知試料吸光度測定工程と、検量線作成工程と、BOD未知試料吸光度測定工程と、BOD演算工程と、を備えることを特徴とする。前記BOD既知試料吸光度測定工程は、BOD既知の試料について、360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む予め決められた紫外可視領域内の複数の波長における吸光度を測定する。前記検量線作成工程は、前記BOD既知試料吸光度測定工程により得られた吸光度測定値と該BOD既知試料のBOD値から、回帰分析を行うことにより検量線を得る。前記BOD未知試料吸光度測定工程は、BOD未知の試料について、前記BOD既知試料吸光度測定工程において用いられた波長と同波長における吸光度を測定する。前記BOD演算工程は、前記BOD未知試料吸光度測定工程により得られた吸光度測定値から前記検量線作成工程により得られた検量線により該BOD未知試料のBOD値を演算する。
【0015】
また、本発明に係るBOD測定方法は、BOD未知試料吸光度測定工程と、BOD演算工程と、を備えることを特徴とする。前記BOD未知試料吸光度測定工程は、BOD未知の試料について、360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む予め決められた紫外可視領域内の複数の波長における吸光度を測定する。前記BOD演算工程は、前記BOD未知試料吸光度測定工程により得られた吸光度測定値から、BOD既知の試料の360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む予め決められた紫外可視領域内の複数の波長における吸光度測定値と該BOD既知試料のBOD値から、回帰分析を行うことにより得られた検量線により該BOD未知試料のBOD値を演算する。
前記BOD測定方法においては、BOD既知試料吸光度測定工程及びBOD既知試料吸光度測定工程は、予め決められた紫外可視領域の複数の波長は、360、315、290、265、250nmの各波長であることが好適である。
【0016】
また、前記BOD測定方法においては、検量線の式は、下記数5に示される式であることが好適である。
【数5】
BOD=437.50a360+5.44a315−348.75a290−1.23a265+253.10a250−17.62
(但し、a360、a315、a290、a265、a250は、それぞれ360、315、290、265、250nmの波長における吸光度を示す。)
【0017】
また、本発明に係るBOD測定装置は、吸光度測定手段と、検量線演算手段と、BOD演算手段と、を備えることを特徴とする。前記吸光度測定手段は、360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む紫外可視領域内の複数の波長におけるBOD既知の試料の吸光度を測定する。また、前記吸光度測定手段は、前記BOD既知試料の吸光度測定において用いられた波長と同波長におけるBOD未知の試料の吸光度を測定する。前記検量線演算手段は、前記吸光度測定手段により得られた360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む紫外可視領域内の複数の波長におけるBOD既知試料の吸光度測定値と該BOD既知試料のBOD値から、回帰分析を行うことにより、検量線を得る。前記BOD演算手段は、前記吸光度測定手段により得られたBOD未知試料の吸光度測定値から前記検量線演算手段により得られた検量線により該BOD未知試料中に含まれるBOD値を演算する。
【0018】
また、本発明に係るBOD測定装置は、吸光度測定手段と、BOD演算手段と、データ記憶手段とを備えることを特徴とする。前記吸光度測定手段は、360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む紫外可視領域内の複数の波長におけるBOD未知試料の吸光度を測定する。前記データ記憶手段は、BOD既知の試料の360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む紫外可視領域内の複数の波長における吸光度測定値と該試料のBODから回帰分析を行うことにより得られた検量線のデータを記憶する。前記BOD演算手段は、前記データ記憶手段から前記検量線データを呼び出し、前記BOD未知試料吸光度測定手段により得られた吸光度測定値から、前記検量線により該BOD未知試料中に含まれるBOD値を演算する。
【0019】
前記BOD測定装置においては、吸光度測定手段は、予め決められた紫外可視領域の複数の波長は、360、315、290、265、250nmの各波長で測定を行うことが好適である。
また、前記BOD測定装置においては、検量線の式は、下記数6に示される式であることが好適である。
【0020】
【数6】
BOD=437.50a360+5.44a315−348.75a290−1.23a265+253.10a250−17.62
(但し、a360、a315、a290、a265、a250は、それぞれ360、315、290、265、250nmの波長における吸光度を示す。)
また、前記BOD測定装置においては、検出器に積分球を用いることが好適である。また、前記BOD測定装置においては、検出器と試料との間に測定波長範囲だけを透過するフィルタを備えることが好適である。
【0021】
また、本発明に係る汚水処理方法は、BOD測定工程と、運転状態調整工程とを備えることを特徴とする。前記BOD測定工程は、本発明に係る前記BOD測定方法を用いて、汚水又は処理水のBOD値を測定する。前記運転状態調整工程は、前記BOD測定工程により得られたBOD値に合わせて運転状態を調整する。また、前記汚水処理方法においては、運転状態調整工程は、汚水導入量調整工程、ばっ気量調整工程、返送汚泥量調整工程、処理水返送工程のいずれか1つ又は複数を組み合わせて成ることが好適である。また、前記汚水処理方法は、BOD測定工程と、汚水導入量調整工程と、を備えることが好適である。前記BOD測定工程は、本発明に係るBOD測定方法を用いて汚水のBOD値を測定する。前記汚水導入量調整工程は、前記BOD測定工程により得られたBOD値に合わせて、汚水のばっ気槽への導入量を調整する。
【0022】
また、前記汚水処理方法は、BOD測定工程と、ばっ気工程と、沈殿工程と、ばっ気量調整工程と、返送汚泥量調整工程と、を備えることが好適である。前記BOD測定工程は、本発明に係るBOD測定方法を用いて汚水のBOD値を測定する。前記ばっ気工程は、前記調整工程を経て流入してくる汚水について、活性汚泥と混合することにより、有機物の分解を行う。前記沈殿工程は、前記ばっ気工程を経て流入してくる汚水と活性汚泥との混合物について、沈降により分離する。前記ばっ気量調整工程は、前記BOD測定工程により得られたBODに合わせて前記ばっ気工程におけるばっ気量を調整する。前記返送汚泥量調整工程は、前記BOD測定工程により得られたBODに合わせて前記沈殿工程における返送汚泥量を調整する。また、本発明に係る汚水処理方法は、BOD測定工程と、処理水返送工程と、を備えることが好適である。前記BOD測定工程は、本発明に係るBOD測定方法を用いて処理水のBOD値を測定する。前記処理水返送工程は、前記BOD測定工程により得られたBOD値が予め決められた基準値を超えた場合、該処理水を調整槽へと返送する。
【0023】
また、本発明に係る汚水処理装置は、BOD測定手段と、運転状態調整手段とを備えることを特徴とする。前記BOD測定手段は、本発明に係る前記BOD測定装置を用いて、汚水のBOD値を測定する。前記運転状態調整手段は、前記BOD測定工程により得られたBOD値に合わせて運転状態を調整する。また、前記汚水処理装置は、運転状態調整手段は、汚水導入量調整手段、ばっ気量調整手段、返送汚泥量調整手段のいずれか1つ又は複数を組み合わせて成ることが好適である。また、前記汚水処理装置は、BOD測定手段と、汚水導入量調整手段と、を備えることが好適である。前記BOD測定手段は、本発明に係るBOD測定装置を用いて汚水のBOD値を測定する。前記汚水導入量調整手段は、前記BOD測定手段により得られたBOD値に合わせて、汚水のばっ気槽への導入量を調整する。
【0024】
また、前記汚水処理装置は、BOD測定手段と、ばっ気槽と、沈殿槽と、ばっ気量調整手段と、返送汚泥量調整手段と、を備えることが好適である。前記BOD測定手段は、本発明に係るBOD測定装置を用いて汚水のBOD値を測定する。前記ばっ気槽は、流入してくる汚水について、活性汚泥と混合することにより、有機物の分解を行う。前記沈殿槽は、前記ばっ気槽を経て流入してくる汚水と活性汚泥との混合物について、沈降により分離する。前記ばっ気量調整手段は、前記BOD測定手段により得られたBODに合わせて前記ばっ気槽におけるばっ気量を調整する。前記返送汚泥量調整手段は、前記BOD測定手段により得られたBODに合わせて前記沈殿槽における活性汚泥戻し量を調整する。また、本発明に係る汚水処理装置は、BOD測定手段と、処理水返送手段と、を備えることが好適である。前記BOD測定手段は、本発明に係るBOD測定方法を用いて処理水のBOD値を測定する。前記処理水返送手段は、前記BOD測定工程により得られたBOD値が予め決められた基準値を超えた場合、該処理水を調整槽へと返送する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、本発明の好適な発明の実施の形態について説明する。なお、本発明において特徴的なことは、簡易、迅速に、精度良く、BODの測定が行うことができるように、BOD測定に用いる測定波長を、特にBODとの相関性の高い360±10、290±10、250±10nmの各波長を含んだ、紫外可視領域内の複数の波長としたことにある。
第一実施形態
図1に、本発明の第一実施形態に係るBOD測定装置のブロック図を示す。同図に示すBOD測定装置10は、吸光度測定手段12と、コンピュータ14とを備える。前記コンピュータ14は、検量線演算手段16と、BOD演算手段18と、データ記憶手段20を備える。
【0026】
前記吸光度測定手段12は、BOD既知の試料について、360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む予め決められた紫外可視領域内の複数の波長における吸光度を測定し、前記検量線演算手段16へ出力する。前記検量線演算手段16には、BOD既知試料のBOD値と、前記吸光度測定手段12により測定された紫外可視領域内の複数の波長における吸光度のデータが入力され、該BOD値と吸光度測定値との相関性に基づき、重回帰分析を行うことにより、検量線を演算し、決定する。前記データ記憶手段20は、前記検量線演算手段16より得られた検量線を記憶する。
【0027】
また、前記吸光度測定手段12は、BOD未知の試料について、前記BOD既知の試料の吸光度測定に用いた波長と同波長における吸光度を測定し、前期BOD演算手段18へ出力する。前記BOD演算手段18には、前記吸光度測定手段12により得られたBOD未知試料の吸光度のデータが入力され、前記データ記憶手段20から前記検量線演算手段20により得られた検量線のデータを呼び出し、該吸光度測定値を該検量線に代入することによって、BOD未知試料のBOD値を演算し、決定する。
【0028】
本実施形態に係るBOD測定装置10は概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。本発明の一実施形態としての、BOD測定方法における処理内容の流れを図2に示す。
1.まず、BOD未知の試料について、前記吸光度測定手段12によるBOD既知試料吸光度測定工程を行う。すなわち、前記BOD測定に用いた各試料について、360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む予め決められた紫外可視領域の複数の波長における吸光度を測定する(S1)。
2.続いて、BOD値と、前記BOD既知試料吸光度測定工程(S1)により得られた吸光度値から、重回帰分析を行うことにより、検量線演算手段16による検量線演算工程を行う。すなわち、検量線演算手段16は、BOD値と各波長における吸光度との相関性から、下記数7において、誤差が最小となるような係数b、b、b、b、b、bを演算し、検量線を求める(S2)。
【0029】
【数7】
y=b+b+b+b+b+b
(但し、yはBOD値、x〜xは各波長における吸光度、bは切片、b〜bは各x項の係数を示す。)
3.そして、検量線演算工程(S2)により求められた検量線は、データ記憶手段20に記憶される(S3)。
4.次に、前記吸光度測定手段12によるBOD未知試料吸光度測定工程を行う。すなわち、BOD未知の試料について、S1のBOD既知試料吸光度測定工程において用いられた波長における吸光度を測定する(S4)。
5.続いて、前記BOD演算手段18によるBOD演算工程を行う。すなわち、前記検量線演算工程により得られた検量線を前記データ記憶手段20から呼び出し、前記BOD未知試料吸光度測定工程(S4)により得られた吸光度を該検量線に代入することによってBOD未知試料のBOD値を求める(S5)。
この結果、BOD未知の試料におけるBOD値を簡易、迅速に精度良く得ることができる。
【0030】
第二実施形態
また、本発明に係るBOD測定装置においては、前記1〜4の工程により得られた回帰式をデータ記憶手段に記憶しておくことにより、前記5,6の工程を行うのみでBODの測定を行うことが可能である。本発明の第二実施形態としてのBOD測定装置のブロック図を図3に示す。なお、前記図1に示したBOD測定装置10と対応する部分には符号100を加えて示し、説明を省略する。
同図に示すBOD測定装置110は、吸光度測定手段112と、コンピュータ114とを備える。前記コンピュータ114は、BOD演算手段118と、データ記憶手段120とを備える。
【0031】
前記データ記憶手段120には予め決定された検量線のデータが記憶される。前記吸光度測定手段112は、BOD未知の試料について、360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む予め決められた紫外可視領域内の複数の波長における吸光度を測定し、前期BOD演算手段118へ出力する。前記BOD演算手段118には、前記吸光度測定手段112により得られたBOD未知試料の吸光度のデータが入力され、前記データ記憶手段20から検量線のデータを呼び出し、該吸光度測定値を該検量線に代入することによって、BOD未知試料のBOD値を演算し、決定する。
【0032】
本発明の第二実施形態にかかるBOD測定装置110は、概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。本発明の第二実施形態としての、BOD測定方法における処理内容の流れを図4に示す。
1.まず、予め得られた検量線データを、データ記憶手段20に記憶する(S3)。
2.次に、前記吸光度測定手段12によるBOD未知試料吸光度測定工程を行う。すなわち、BOD未知の試料について、前記検量線の波長と同波長における吸光度を測定する(S4)。
3.つづいて、前記BOD演算手段18によるBOD演算工程を行う。すなわち、検量線を前記データ記憶手段20から呼び出し、前記BOD未知試料吸光度測定工程(S4)により得られた吸光度を該検量線に代入することによってBOD未知試料のBOD値を求める(S5)。
この結果、該BOD測定装置によれば、予め検量線をデータ記憶手段に記憶しておくことによって、より簡易にBODの測定を行うことができる。
【0033】
次に、本発明において用いられる前記360±10、290±10、250±10nmの各波長とBODとの相関性について説明する。
本発明者らは最初に、24種のBOD既知試料について、吸光度測定波長として360、315、290、265、250nmの各波長を用いて吸光度測定を行い、回帰計算を行うことによって検量線式を得た。得られた検量線式を下記数8に示す。
【数8】
BOD=437.50a360+5.44a315−348.75a290−1.23a265+253.10a250−17.62
(但し、a360、a315、a290、a265、a250は、それぞれ360、315、290、265、250nmの波長における吸光度を示す。)
【0034】
つづいて、本発明者らは、同24種のBOD既知試料において、市販の多変量解析プログラムにより標準誤差が最小になるように自動的に波長を選択させて吸光度測定を行い、回帰計算を行った。なお、ここで、市販のプログラムにより選択された波長は、304、308、325、328、358nmの各波長である。
本発明にかかる前記数8式の検量線式における回帰分析結果と、前述の市販のプログラムを用いた回帰分析結果とを併せて表1に示す。
【表1】
Figure 2004156912
【0035】
なお、表1中の重相関R、重決定R、補正R´のそれぞれは、相関性の度合いを示す指標となる数である。ここで、Rは重相関係数と呼ばれ、実測値と予測値の相関を示すものであり、Rが1に近いものほど相関性が高い。また、Rは重決定係数と呼ばれ、前述の重相関係数Rを2乗したものであり、実測値と予測値の当てはまりの良さを示すものである。また、Rが1に近いほど当てはまりが良いものである。更に、R´は自由度調整済みの決定係数と呼ばれ、前述の重決定係数Rが変数の数により増大する性質を補正したものである。
【0036】
前記R、R、R´は、下記数10及び数11の式から求めることができる。
【数9】
=1−SE/ST
(但し、SEは残差の平方和、STは実測値の平方和を示す。)
【数10】
R′=1−{SE/(N−p−1)}/{ST/(N−1)}
(但し、SEは残差平方和、STは実測値平方和、Nは標本数、pは説明変数の数を示す。)
【0037】
表1から明らかなように、本発明に係る前記数8の検量線式は、市販のプログラムを用いた場合と比較して、R、R、R´とも1に近く、また標準誤差も小さかったことから、BODの測定精度はより高いものであると言える。すなわち、本発明において用いられた360、315、290、265、250nmの各波長は、市販のプログラムにより選択された304、308、325、328、358nmの各波長と比較し、BODに対する相関性が高い。これは、市販のプログラムにおいては、BODとの相関性の低い波長も選択されてしまい、検量線の精度を低下させてしまっているためであると考えられる。これに対し、本発明に係る前記数8の検量線式における波長はいずれもBODとの相関性が高く、さらにスペクトルのS/N比や測定誤差の少ない波長が経験的に選択されているために、より高い精度の検量線をことができるのである。したがって、本発明に用いた360、315、290、265、250nmの各波長は、特にBODとの相関性が高いことが明らかとなった。
更に、前記数8の検量線式においては、360、290、250nmの各波長において、特にその係数の絶対値が大きいことから、これら360、290、250nmの各波長は、特にBODとの相関性が高いと言える。
【0038】
つづいて、本発明者らは、試料13種について、前記本発明にかかるBOD測定方法によりBODの測定を行い、同試料の従来法(希釈法)によるBOD測定値と比較した。結果を表2及び図5に示す。なお、ここで検量線データとしては、前記数8の検量線式を用いた。
【表2】
Figure 2004156912
表2及び図5からも明らかなように、BOD(従来法)とBOD(本発明)との直線性は高く、またその残差は小さいものであった。このことから、本実施形態に係るBOD測定方法は、従来法により得られたBOD値と非常に良く一致しており、従って、本発明に係るBOD測定方法は、従来法と比較しても、十分に精度の良い方法であると言える。
【0039】
更に、前記各構成では、一般的な吸光度測定手段で測定された場合について説明したが、本実施形態においては、以下に説明する吸光度測定手段を用いて前記BOD測定を行うことにより、更に測定精度の向上を図ることも可能である。
本発明の一実施形態としての、BOD測定装置10における、吸光度測定手段12の概略構成図を図6に示す。同図に示す吸光度測定手段12は、光源部30、分光器32、積分球34、試料部36、波長選択透過フィルタ38、検出器40を備える。前記光源部30は、紫外可視領域の波長を含む光L0を発生する。前記分光器32は、前記光源部30から入射する光L0を、各波長成分に分離し、測定に必要な波長の光L1を取り出す。前記積分球34は、試料部36を備える。
前記試料部36には、前記分光器32からの光L1が入射する。前記積分球34は、試料部36から、透過、散乱した光、L2、L2′について、球の内壁で拡散反射を繰り返すことで積分球内の光の放射密度を均一にすることにより集光し、L3として取り出す。
【0040】
前記波長選択透過フィルタ36は、前記積分球から入射した光L3について、測定に用いた波長範囲の光のみをL4として取り出す。前記検出器40は、前記波長選択透過フィルタ36から入射した光L4について、吸光度を検出し、吸光度のデータをコンピュータ14へ出力する。
本実施形態に係る吸光度測定手段12は概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。吸光度測定手段12における、試料部36及び積分球34の拡大図を図7に示す。前記試料部36において、試料溶液を入れた状態で、測定光L1が入射すると、測定光L1は部分的に吸収され、残りの光L2が透過することになる。この際、試料溶液中に濁りを含むような場合、入射した光L1は、散乱光L2′として、部分的に散乱する。そして、この散乱した光L2′は、検出器40における吸光度の測定値に誤差を与える原因となる。そこで、本発明に係る実施形態においては、試料部36を積分球34内に備えることを特徴とする。前記積分球34は、空洞の球の内壁に拡散反射率の高い白色塗料を塗布したものであり、小さな入射窓と測光窓をそれぞれ備え、入射窓から入った光が球の内壁で拡散反射を繰り返すことで積分球内の放射密度は均一になる。この集光された光L3を測光窓の外側に射出する。この結果、吸光度測定の際において、試料中に濁りが混入するような場合においても、測定光の光束は一定となり、測定誤差を低減することが可能となる。
【0041】
次に、吸光度測定手段12における、波長選択透過フィルタ38および検出器40の拡大図を図8に示す。試料溶液中に蛍光成分を含むような場合においては、試料部を透過した光L3において、蛍光L3′を含む場合があり、この蛍光成分L3′が吸光度検出の際に誤差を与える原因となり得る。そこで、本発明に係る実施形態においては、試料部34と検出器40の間に、波長選択透過フィルタ38を備えることを特徴とする。前記波長選択透過フィルタ38は、入射してくる光L3について、測定波長範囲のみを選択的に透過するものであって、測定波長範囲外の光、すなわち、蛍光L3′を透過しないものである。これによって、試料部36を透過することにより、部分的に蛍光L3′を含んだ光L3は、波長選択透過フィルタ38によって蛍光L3′を選択的に取り除かれる。したがって、吸光度測定の際において、試料中に蛍光成分が混入するような場合においても、測定光中の蛍光を取り除くことにより、測定誤差を低減することが可能となる。
【0042】
このように、BOD測定に用いる吸光度測定手段12においては、検出器に積分球を用いること、及び検出器と試料との間に測定波長範囲だけを透過するフィルタを用いることによって、妨害物質の影響を受けず、精度の良い吸光度の測定を行うことができる。
また、以上に説明した本発明に係るBOD測定方法、及びBOD測定装置は、汚水処理方法、汚水処理装置に用いた場合に、実時間で最適な運転状態となるよう制御できるといった点で、その効果を特に発揮するものである。以下に本発明に係るBOD測定装置を用いた汚水処理装置の代表的な例を示す。なお、本発明の汚水処理装置としては以下のものに限られるわけではない。
【0043】
第一実施形態
本発明の一実施形態に係る汚水処理装置のブロック図を図9に示す。同図に示す汚水処理装置50は、調整槽52と、ばっ気槽54と、沈殿槽56を備える。前記調整槽52は、流入した汚水を一時的に貯留し、水質の均質化、及び汚水のばっ気槽54への流量の調整を行う。また、この調整槽52はBOD測定手段58と、汚水導入量調整手段60とを備える。前記ばっ気槽54は、前記調整槽52から流入した汚水を活性汚泥と混合し、微生物による有機物の分解を行う。前記沈殿槽56は、前記ばっ気槽54から流入した汚水と活性汚泥の混合物を、沈降により分離する。
【0044】
前記BOD測定手段58は、前記した本発明に係るBOD測定装置を用いるものであり、調整槽52に貯留される汚水のBOD値を測定し、得られたBODのデータを前記汚水導入量調整手段60に出力する。前記汚水導入量調整手段60は、ばっ気槽54へ導入する汚水の量を、流量の制御及び希釈等の方法により調整する。
本実施形態に係る汚水処理装置50は概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。まず、前記調整槽52に汚水を連続的に流入し、水質を均質化するために、該汚水を前記調整槽52に一時的に貯留する。ここで、前記調整槽52に貯留された汚水について、前記調整槽52に備えられたBOD測定手段58により、BODの測定を行い、得られたBODのデータを同調整槽52に備えられる前記汚水導入量調整手段60に出力する。ここで、前記BOD測定手段58は、本発明に係るBOD測定装置を用いるものであって、実質的に実時間で精度良くBODを測定することができるものである。続いて、前記調整槽52に貯留された汚水は、前記汚水導入量調整手段60により、汚水の量を調整しながら、連続的に前記ばっ気槽54へ送る。
【0045】
そして、前記ばっ気槽54に流入された汚水は、活性汚泥と一定時間ばっ気混合することにより、有機物を分解する。そして、前記ばっ気槽54で処理された汚水と活性汚泥の混合物は、沈殿槽56へ送る。前記沈殿槽56に流入された汚水と活性汚泥の混合物は、滞留により活性汚泥を沈降分離し、上澄みを処理水として排出する。
【0046】
この結果、本実施形態に係る汚水処理装置50によれば、BOD測定手段58は、BODを簡易、迅速に精度良く測定することができるために、汚水導入量調整手段60により、汚水のBODに合わせて、常に最適な運転状態を維持するように制御することができ、また、このために、汚水の処理について、非常に効率良く、低いコストで維持管理することが可能となる。
なお、前記構成では、BOD測定手段を調整槽内に備え、調整槽内のBODを測定し、このBOD値に合わせて、同調整槽内に備えられる汚水導入量調整手段により、汚水導入量を調整するような場合について説明したが、例えば、BOD測定手段により測定されたBOD値に合わせて、ばっ気量調整手段、返送汚泥量調整手段等の運転状態を調整することも可能である。
【0047】
第二実施形態
図10に、本発明の一実施形態に係る汚水処理装置のブロック図を示す。なお、前記図7に示した汚水処理装置50と対応する部分には符号100を加えて示し、説明を省略する。
本発明の一実施形態に係る汚水処理装置150は、調整槽152と、ばっ気槽154と、沈殿槽156を備える。前記調整槽152は、流入した汚水を一時的に貯留し、水質の均質化、及び汚水のばっ気槽154への流量の調整を行う。また、この調整槽152はBOD測定手段158を備える。前記ばっ気槽154は、前記調整槽152から流入した汚水を活性汚泥と混合し、微生物による有機物の分解を行う。また、このばっ気槽154はばっ気量調整手段162を備える。前記沈殿槽156は、前記ばっ気槽154から流入した汚水と活性汚泥の混合物を、沈降により分離する。また、この沈殿槽156は返送汚泥量調整手段164を備える。
【0048】
前記BOD測定手段158は、前記した本発明に係るBOD測定装置を用いるものであり、調整槽152に貯留される汚水のBOD値を測定し、得られたBODのデータを前記ばっ気量調整手段162、及び返送汚泥量調整手段164に出力する。前記ばっ気量調整手段162は、ばっ気槽154において行われる活性汚泥中の微生物による有機物の分解において必要な酸素の供給量を調整する。前記返送汚泥量調整手段164は、沈殿槽156において、沈降分離した活性汚泥について、ばっ気槽154に戻す活性汚泥の量を調整する。
【0049】
本実施形態に係る汚水処理装置150は概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。まず、前記調整槽152に汚水を連続的に流入し、水質を均質化するために、該汚水を前記調整槽152に一時的に貯留する。ここで、前記調整槽152に貯留された汚水について、前記調整槽152に備えられたBOD測定手段158により、BODの測定を行い、得られたBODのデータを前記ばっ気槽154に備えられる前記ばっ気量調整手段162、及び前記沈殿槽156に備えられる前記返送汚泥量調整手段164に出力する。ここで、前記BOD測定手段158は、本発明に係るBOD測定装置を用いるものであって、実質的に実時間で精度良くBODを測定することができるものである。続いて、前記調整槽152に貯留された汚水は、流量を調整しながら、連続的に前記ばっ気槽154へ送る。
【0050】
そして、前記ばっ気槽154に流入された汚水は、活性汚泥と一定時間ばっ気混合することにより、有機物を分解する。この時、前記ばっ気槽154に備えられたばっ気量調整手段162は、前記BOD測定手段158により測定されたBODが入力され、該BODに合わせてばっ気量を調整する。そして、前記ばっ気槽154で処理された汚水と活性汚泥の混合物は、沈殿槽156へ送る。前記沈殿槽156に流入された汚水と活性汚泥の混合物は、滞留により活性汚泥を沈降分離し、上澄みを処理水として排出する。ここで、前記沈殿槽156に備えられた活性汚泥戻し量調整手段164は、前記BOD測定手段により測定されたBODを入力され、該BODに合わせて沈降分離した活性汚泥のうち、ばっ気槽へ必要量を返送汚泥として返送し、残りを余剰汚泥として排出する。
【0051】
この結果、本実施形態に係る汚水処理装置150によれば、BOD測定手段158は、BODを簡易、迅速に精度良く測定することができるために、ばっ気量調整手段162、及び返送汚泥量調整手段164により、ばっ気量、返送汚泥量といった運転能力を流入された汚水のBOD値に合わせて、常に最適な運転状態を維持するように制御することができ、また、このために、汚水の処理について、非常に効率良く、低いコストで維持管理することが可能となる。
また、前記第例1および2の構成では、BOD測定手段を調整槽内に備え、調整槽内のBODを測定し、測定されたBOD値に合わせて、運転能力を調整するような場合について説明したが、例えば、調整槽の後部に放流槽を設け、この放流槽内にBOD測定手段を備え、放流槽内のBOD値を測定し、このBOD値が基準値に達しない場合は、調整槽に戻して再処理を行うことも可能である。
【0052】
第三実施形態
図11に本発明の一実施形態に係る汚水処理装置のブロック図を示す。なお、前記図9に示した汚水処理装置50と対応する部分には符号200を加えて示し、説明を省略する。
本発明の一実施形態に係る汚水処理装置250は、調整槽252と、ばっ気槽254と、沈殿槽256と、放流槽262を備える。前記調整槽252は、流入した汚水を一時的に貯留し、水質の均質化、及び汚水のばっ気槽254への流量の調整を行う。前記ばっ気槽254は、前記調整槽252から流入した汚水を活性汚泥と混合し、微生物による有機物の分解を行う。前期沈殿槽256は、前記ばっ気槽254から流入した汚水と活性汚泥との混合物を沈降により分離する。また、前記放流槽266は、前記沈殿槽256から流入した処理水を一時的に貯留し、処理水として排出する。また、この放流槽26は、BOD測定手段258と、処理水返送手段268とを備える。
【0053】
前記BOD測定手段258は、前記した本発明に係るBOD測定装置を用いるものであり、放流槽266に貯留される処理水のBOD値を測定し、得られたBODのデータを前記処理水返送手段268に出力する。前記処理水返送手段268は、前記BOD測定手段258より入力されるBOD値が基準値に満たない場合、放流槽266内に貯留される処理水を調整槽252へ返送する。
【0054】
本実施形態に係る汚水処理装置250は概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。まず、前記調整槽252に汚水を連続的に流入し、水質を均質化するために、該汚水は一時的に貯留される。そして、該汚水の流量を調整しながら、連続的にばっ気槽254へ送る。前記ばっ気槽254へ流入された汚水は、汚泥と一定時間ばっ気混合することにより、有機物の分解が行われる。そして、処理された汚水と汚泥の混合物を前記沈殿槽256へ送る。前記沈殿槽256に流入された汚水と汚泥の混合物は、滞留により汚泥を沈降分離する。そして、上澄みを処理水として前記放流槽266へ排出する。前記放流槽266は、処理水を一時的に貯留する。ここで、前記放流槽266に貯留された処理水について、前記放流槽266に備えられたBOD測定手段258により、BODの測定を行い、得られたデータを前記放流槽266に備えられる処理水返送手段268に出力する。ここで、前記BOD測定手段258は、本発明に係るBOD測定装置を用いるものであって、実質的に実時間で精度良くBODを測定することができるものである。そして、前記処理水返送手段268は、前記BOD測定手段258より入力されたBOD値が予め設定された基準値を超えた場合は、前記放流槽266内に貯留される処理水を前記調整槽252へ返送する。
【0055】
この結果、本実施形態に係る汚水処理装置250によれば、BOD測定手段258は、BODを簡易、迅速に精度良く測定することができるため、処理水のBODが基準値を超える場合は、処理水返送手段268により、前記調整槽252へと返送することにより、基準値以上のBODを含む処理水を河川等に排出することのないように、高精度且つ、非常に効率良く、低コストで制御、管理を行うことができる。
【0056】
なお、本発明に係る汚水処理方法および装置は、上記したような実施形態に限られるものではなく、本発明に係るBOD測定方法および装置を用いBOD値を測定し、該BOD値により汚水処理における運転状態を調整するものであれば何でも良い。本発明に係る汚水処理方法および装置としては、種々の応用例が考えられ、例えば、上記実施形態に示したような活性汚泥法の他にも、散水濾床法に代表される、微生物が濾材に固定された生物膜法、メタン発酵法に代表される、嫌気性微生物を用いた嫌気性処理法等にも応用することができ、また、これらを組み合わせて用いることも可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るBOD測定方法及び測定装置によれば、簡易、迅速に、精度良く、BODの測定を行うことができる。また、本発明に係る汚水処理方法及び汚水処理装置によれば、実時間による精度の良いBOD測定を行い、常に最適な運転能力となるよう調整するため、非常に効率良く、低いコストで維持管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るBOD測定装置の概略構成図である。
【図2】図1に示したBOD測定装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】本発明の第二実施形態に係るBOD測定装置の概略構成図である。
【図4】図3に示したBOD測定装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明に係るBOD測定方法により得られたBOD測定値と従来法により得たBOD測定値との比較図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るBOD測定装置における吸光度測定手段の概略構成図である。
【図7】図6に示した吸光度測定手段の部分拡大図である。
【図8】図6に示した吸光度測定手段の部分拡大図である。
【図9】本発明の第一実施形態に係る汚水処理装置の概略構成図である。
【図10】本発明の第二実施形態に係る汚水処理装置の概略構成図である。
【図11】本発明の第三実施形態に係る汚水処理装置の概略構成図である。
【符号の説明】
10 BOD測定装置
12 吸光度測定手段
14 コンピュータ
16 検量線演算手段
18 BOD演算手段
20 データ記憶手段
30 光源部
32 分光器
34 積分球
36 試料部
38 波長選択透過フィルタ
40 検知器
50 汚水処理装置
52 調整槽
54 ばっ気槽
56 沈殿槽
58 BOD測定手段
60 汚水導入量調整手段

Claims (20)

  1. BOD既知の試料について、360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む予め決められた紫外可視領域内の複数の波長における吸光度を測定するBOD既知試料吸光度測定工程と、
    前記BOD既知試料吸光度測定工程により得られた吸光度測定値と該BOD既知試料のBOD値から、回帰分析を行うことにより検量線を得る検量線作成工程と、
    BOD未知の試料について、前記BOD既知試料吸光度測定工程において用いられた予め決められた波長における吸光度を測定するBOD未知試料吸光度測定工程と、
    前記BOD未知試料吸光度測定工程により得られた吸光度測定値を前記検量線作成工程により得られた検量線に代入することにより、該BOD未知試料のBODを演算するBOD演算工程と、
    を備えることを特徴とするBOD測定方法。
  2. BOD既知の試料について、360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む予め決められた紫外可視領域内の複数の波長における吸光度測定値と、該BOD既知試料のBOD値から回帰分析を行うことにより得られた検量線を用いる方法であって、
    BOD未知の試料について、360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む予め決められた波長における吸光度を測定するBOD未知試料吸光度測定工程と、
    前記BOD未知試料吸光度測定工程により得られた吸光度測定値を、前記検量線に代入することにより、該BOD未知試料のBODを演算するBOD演算工程と、
    を備えることを特徴とするBOD測定方法。
  3. 請求項1又は2に記載のBOD測定方法において、予め決められた紫外可視領域内の複数の波長は、360、315、290、265、250nmの各波長であることを特徴とするBOD測定方法。
  4. 請求項3に記載のBOD測定方法において、検量線の式は、下記数1に示される式であることを特徴とするBOD測定方法。
    Figure 2004156912
    (但し、a360、a315、a290、a265、a250は、それぞれ360、315、290、265、250nmの波長における吸光度を示す。)
  5. 360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む予め決められた紫外可視領域内の複数の波長における吸光度を測定する吸光度測定手段と、
    BOD既知の試料について前記吸光度測定手段により得られた360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む予め決められた紫外可視領域内の複数の波長における吸光度測定値と該試料のBOD値から、回帰分析を行うことにより検量線を得る検量線演算手段と、
    BOD未知の試料について、前記吸光度測定手段により得られた吸光度測定値を前記検量線演算手段により得られた検量線に代入することにより、該BOD未知の試料のBODを演算するBOD演算手段と、
    を備えることを特徴とするBOD測定装置。
  6. 360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む予め決められた紫外可視領域内の複数の波長における吸光度を測定する吸光度測定手段と、
    BOD既知の試料について前記吸光度測定手段により得られた360±10、290±10、250±10nmの各波長を含む予め決められた紫外可視領域内の複数の波長における吸光度測定値と該試料のBOD値から回帰分析を行うことにより得られた検量線のデータを記憶するデータ記憶手段と、
    BOD未知の試料について、前記吸光度測定手段により得られた吸光度測定値を前記データ記憶手段に記憶された検量線に代入することにより、該BOD未知の試料のBODを演算するBOD演算手段と、
    を備えることを特徴とするBOD測定装置。
  7. 請求項5又は6に記載のBOD測定装置において、吸光度測定手段は、360、315、290、265、250nmの各波長における吸光度を測定することを特徴とするBOD測定装置。
  8. 請求項6に記載のBOD測定装置において、検量線のデータは、下記数2に示される式であることを特徴とするBOD測定方法。
    Figure 2004156912
    (但し、a360、a315、a290、a265、a250は、それぞれ360、315、290、265、250nmの波長における吸光度を示す。)
  9. 請求項5から8のいずれかに記載のBOD測定装置において、吸光度測定手段は、積分球を備えることを特徴とするBOD測定装置。
  10. 請求項5から9のいずれかに記載のBOD測定装置において、吸光度測定手段は、検出器と試料との間に測定波長範囲だけを透過するフィルタを備えることを特徴とするBOD測定装置。
  11. 汚水又は処理水のBOD値を測定し、該BOD値に合わせて運転状態を調整する汚水処理方法であって、
    請求項1から4のいずれかに記載のBOD測定方法を用いて、汚水又は処理水のBOD値を測定するBOD測定工程と、
    前記BOD測定工程により得られたBOD値に合わせて運転状態を調整する運転状態調整工程と、
    を備えることを特徴とする汚水処理方法。
  12. 請求項11に記載の汚水処理方法において、運転状態調整工程は、
    汚水の導入量を調整する汚水導入量調整工程、
    ばっ気量を調整するばっ気量調整工程、
    返送汚泥量を調整する返送汚泥量調整工程、および
    処理水を汚水導入部へと返送する処理水返送工程、
    のいずれか1つ又は複数を組み合わせて成ることを特徴とする汚水処理方法。
  13. 請求項11又は12に記載の汚水処理方法において、
    請求項1から5のいずれかに記載のBOD測定方法を用いて汚水のBOD値を測定するBOD測定工程と、
    前記BOD測定工程により得られたBOD値に合わせて、汚水のばっ気槽への導入量を調整する汚水導入量調整工程と、
    を備えることを特徴とする汚水処理方法。
  14. 請求項11又は12に記載の汚水処理方法において、
    請求項1から5のいずれかに記載のBOD測定方法を用いて汚水のBOD値を測定するBOD測定工程と、
    汚水を活性汚泥と混合することにより、有機物の分解を行うばっ気工程と、
    前記BOD測定工程により得られたBOD値に合わせてばっ気量を調整するばっ気量調整工程と、
    前記ばっ気工程を経て流入してくる汚水と活性汚泥との混合物を沈降により分離し、分離後の活性汚泥について一部を返送汚泥としてばっ気工程へ戻し、残りを余剰汚泥として処理する沈殿工程と、
    前記BOD測定工程により得られたBOD値に合わせて返送汚泥量を調整する返送汚泥量調整工程と、
    を備えることを特徴とする汚水処理方法。
  15. 請求項11又は12に記載の汚水処理方法において、
    請求項1から5のいずれかに記載のBOD測定方法を用いて処理水のBOD値を測定するBOD測定工程と、
    前記BOD測定工程により得られた処理水のBOD値が予め決められた基準値を超えた場合、該処理水を調整槽へと返送する処理水返送工程と、
    を備えることを特徴とする汚水処理方法。
  16. 汚水又は処理水のBOD値を測定し、該BOD値に合わせて運転状態を調整する汚水処理装置であって、
    請求項5から10のいずれかに記載のBOD測定装置を用いて、汚水又は処理水のBOD値を測定するBOD測定手段と、
    前記BOD測定手段により得られたBOD値に合わせて運転状態を調整する運転状態調整手段と、
    を備えることを特徴とする汚水処理装置。
  17. 請求項16に記載の汚水処理装置において、運転状態調整手段は、
    汚水の導入量を調整する汚水導入量調整手段、
    ばっ気量を調整するばっ気量調整手段、
    返送汚泥量を調整する返送汚泥量調整手段、
    処理水を汚水導入部へと返送する処理水返送手段、
    のいずれか1つ又は複数を組み合わせて成ることを特徴とする汚水処理装置。
  18. 請求項16又は17に記載の汚水処理装置において、
    請求項5から11のいずれかに記載のBOD測定装置を用いて汚水のBOD値を測定するBOD測定手段と、
    前記BOD測定手段により得られたBOD値に合わせて、汚水のばっ気槽への導入量を調整する汚水導入量調整手段と、
    を備えることを特徴とする汚水処理装置。
  19. 請求項16又は17に記載の汚水処理装置において、
    請求項5から11のいずれかに記載のBOD測定装置を用いて汚水のBOD値を測定するBOD測定手段と、
    流入してくる汚水を活性汚泥と混合することにより、有機物の分解を行うばっ気槽と、
    前記ばっ気槽を経て流入してくる汚水と活性汚泥との混合物を沈降により分離し、分離後の活性汚泥について一部を返送汚泥としてばっ気工程へ戻し、残りを余剰汚泥として処理する沈殿槽と、
    前記BOD測定手段により得られたBOD値に合わせてばっ気量を調整するばっ気量調整手段と、
    前記BOD測定手段により得られたBOD値に合わせて返送汚泥量を調整する返送汚泥量調整手段と、
    を備えることを特徴とする汚水処理装置。
  20. 請求項16又は17に記載の汚水処理装置において、
    請求項5から11のいずれかに記載のBOD測定装置を用いて処理水のBOD値を測定するBOD測定手段と、
    前記BOD測定手段により得られた処理水のBOD値が予め決められた基準値を超えた場合、該処理水を調整槽へと返送する処理水返送手段と、
    を備えることを特徴とする汚水処理装置。
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