JP4374093B2 - 情報処理装置、情報処理方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文書、画像、音声、プログラム等の情報を電子的に格納したファイルを保持し、他の情報処理装置からの要求に応じて、保持するファイルを当該要求元に対して送信する情報処理装置、情報処理方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
文書、画像、音声、プログラム等を、電子化されたファイルとして、ホストコンピュータ、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置に保持しておき、ネットワークにより接続されているほかの情報処理装置からの要求に応じて、当該要求の対象となっているファイル(厳密には、そのファイルの複製)を当該要求の発信元となっている情報処理装置に対して送信することが従来からおこなわれている。
【0003】
このようなシステムの代表的なものが、世界各地のネットワークを中継してなるいわゆるインターネットであり、またそこでもちいられている技術を組織内のネットワークに応用した種々のイントラネットである。
【0004】
このようなシステムにおいては、現在利用中の情報処理装置にはないファイルであっても、ネットワーク接続されているいずれかの情報処理装置で管理されているファイルであれば、当該いずれかの情報処理装置に対してその送信を要求するのみで、その閲覧等が可能となる。
【0005】
しかし、逆にファイルを要求される側、たとえばコンピュータプログラムを蓄積して配布する著名なアーカイブサイト等では、ファイル送信の頻度が高いことと送信するファイルのデータ量が多くなることから、上記の処理にかかる負荷は大きなものとなる。また、このサイトに対する通信が集中することにより、ネットワークの混雑を引き起こしてしまう。
【0006】
このような問題を解消するために、同一のファイルを複数の情報処理装置において保持しておくことで、上記処理をネットワーク内で分散しておこなうことが考えられている。すなわち、ある情報処理装置を親サーバとし、一または複数の子サーバを設けて、子サーバでは親サーバが保持しているファイルを自動的に複製(レプリケーション)するようにしておく。
【0007】
ファイルの内容の変更やファイルの追加・削除等は、親サーバについてのみおこなえばよい。子サーバでは親サーバに対して、定期的にファイルの送信要求(転送要求ともいう)を送信し、送信されてきた最新のファイルで自己の保持するファイルを置き換え、または追加されたファイルを追加し、あるいは削除されたファイルを削除する。
【0008】
ファイルの送信要求は必ずしもすべてのファイルについておこなう必要はなく、前回要求時以降に変更された、あるいは追加されたファイルのみを要求する。具体には、たとえばDRP(Distribution and Reprication Protocol)と呼ばれる通信方式において、子サーバから親サーバに対して、定期的にファイル名とそのファイルのバージョンを識別できる情報(ファイルの最終更新日時やハッシュ値等)とを対応づけたリストを要求する。
【0009】
そして子サーバにおいて、親サーバから取得したリストを前回要求時に取得したリストと比較して、前回要求時以降に変更のなされたファイルや新たに追加されたファイルがあれば、それらのファイルについてのみ改めてファイル送信要求を出す。このように、変更のないファイルを無駄に複製しないようにすることで、サーバ間でのファイルの複製がより効率的におこなえるようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、親サーバのファイルがいつ変更されたり、追加または削除されたりするかは、子サーバではまったく予測することができない。したがって、子サーバは親サーバに対して定期的にファイルまたはリストを要求しなければならないが、その際、どのような間隔でその要求をおこなうのが最も効率的か(たとえば5分間隔なのか、1日間隔なのか)は判断できない。
【0011】
そのため、子サーバは短い間隔で要求を繰り返して、親サーバやネットワークの負荷を不必要に増大させるか、または要求の間隔が長すぎるために、親サーバでファイルが変更されているにもかかわらずその複製が遅れ、クライアントに古い情報を返してしまう場合があるといった問題点があった。
【0012】
なお、子サーバから親サーバに対して問い合わせをおこなうのではなく、ファイルの変更等が発生する都度、親サーバから子サーバに対して変更後のファイルを送信するという方式も存在するが、この方式は、親サーバにおいてすべての子サーバの存在とその保持するファイルとを把握している、言い換えれば、親サーバにおいて自己の保持するファイルの複製がどこにどれだけ存在するかを常時監視していることが前提であり、インターネットのようなオープンなシステムにおいては一般的ではない。
【0013】
本発明は上述した従来技術による問題点を解決するため、複数の情報処理装置間でファイルの同一性を確保しながら、それらの間の通信量を最小限に抑えることが可能な情報処理装置、情報処理方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる情報処理装置は、文書、画像、音声、プログラム等の情報を電子的に格納したファイルを記憶するファイル記憶手段を備える情報処理装置において、前記ファイル記憶手段に記憶されたファイルの名称、ファイルのバージョンに関する情報およびファイルの有効期限に関する情報を記憶するファイル属性記憶手段と、前記ファイル記憶手段に記憶されたファイルのうち、全部または一部のファイルの前記ファイル属性記憶手段に記憶されたバージョンおよび有効期限に関するリストの作成および送信をすべき旨の指示信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された指示信号と、前記ファイル属性記憶手段に記憶されたファイルの名称、ファイルのバージョンに関する情報およびファイルの有効期限に関する情報とにもとづいて、前記リストを作成する作成手段と、前記作成手段により作成されたリストを送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、ファイルを保持する情報処理装置から、そのファイルの複製を保持する情報処理装置に対して、当該複製の有効期限すなわち当該複製を廃棄し新たな複製を取得すべき時期を通知することが可能である。
【0016】
また、この発明にかかる情報処理装置は、上記の発明において、さらに、前記作成手段により作成されたリストの有効期限を設定する設定手段を備え、前記送信手段は、前記作成手段により作成されたリストおよび前記設定手段により設定された有効期限を送信することを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、前記リストの送信時に、当該リストの有効期限すなわち当該リストを廃棄し新たなリストを取得すべき時期を通知することが可能である。
【0018】
また、この発明にかかる情報処理装置は、上記の発明において、前記記憶手段が記憶する前記ファイルの有効期限に関する情報が、前記ファイルの更新予定日時または更新予定間隔であることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、前記リストにおけるファイルの有効期限の管理を、当該ファイルの更新予定日時または更新予定間隔によりおこなうことが可能である。
【0020】
また、この発明にかかる情報処理方法は、文書、画像、音声、プログラム等の情報を電子的に格納したファイルのうち、全部または一部のファイルのバージョンおよび有効期限に関するリストの作成および送信をすべき旨の指示信号を受信する受信工程と、前記受信工程により受信された指示信号と、前記全部または一部のファイルの名称、ファイルのバージョンに関する情報およびファイルの有効期限に関する情報にもとづいて、前記リストを作成する作成工程と、前記作成工程により作成されたリストを送信する送信工程と、を含んだことを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、ファイルを保持する情報処理装置から、そのファイルの複製を保持する情報処理装置に対して、当該複製の有効期限すなわち当該複製を廃棄し新たな複製を取得すべき時期を通知することが可能である。
【0022】
また、この発明にかかる情報処理方法は、上記の発明において、さらに、前記作成工程により作成されたリストの有効期限を設定する設定工程を含み、前記送信工程は、前記作成工程により作成されたリストおよび前記設定工程により設定された有効期限を送信することを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、前記リストの送信時に、当該リストの有効期限すなわち当該リストを廃棄し新たなリストを取得すべき時期を通知することが可能である。
【0024】
また、この発明にかかる情報処理方法は、上記の発明において、前記ファイルの有効期限に関する情報は、前記ファイルの更新予定日時または更新予定間隔であることを特徴とする。
【0025】
この発明によれば、前記リストにおけるファイルの有効期限の管理を、当該ファイルの更新予定日時または更新予定間隔によりおこなうことが可能である。
【0026】
また、この発明にかかる記録媒体は、上記に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したため、これによって、上記の処理をコンピュータに実行させることが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置、情報処理方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0028】
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1にかかる情報処理装置を含む、情報処理システムのシステム構成について説明する。図1は、実施の形態1にかかる情報処理装置を含む、情報処理システムのシステム構成を示すブロック図である。
【0029】
図1において、101は本発明の実施の形態1にかかる情報処理装置である親サーバ、102は子サーバ、103は親サーバ101または子サーバ102に対するクライアントであり、それぞれワークステーション、パーソナルコンピュータ等により実現される。また親サーバ101、子サーバ102、クライアント103は、それぞれネットワーク100に接続されている。
【0030】
なお、親サーバ101は、ファイルを管理し、ファイル送信要求を処理し、または後述するようなリストを作成・送信したりその有効期限を設定したりする機能等のほかに、これらとは別の機能を兼ね備えてもよい。別の機能とは、たとえば、プリンタサーバとしての機能等である。
【0031】
また子サーバ102は、必ずしも親サーバ101に保持されているファイルの全部を保持している必要はなく、その一部を保持するのみであってもよい。たとえば、親サーバ101のあるディレクトリに存在するファイルのみ、あるいは、過去に親サーバ101からクライアント103に対して送信されたファイルのみを保持している場合が考えられる。
【0032】
後者の場合は、子サーバ102は「キャッシュコンピュータ」と呼ばれるのが一般的であるが、ここでは説明の便宜上、ある情報処理装置が保持しているファイルの複製を元ファイルとの同一性を確保しつつ保持し、他の情報処理装置からのファイル送信要求に対して当該複製をもって応じる情報処理装置は、すべて「子サーバ」と呼ぶことにする。
【0033】
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる情報処理装置である親サーバ101のハードウェア構成について説明する。図2は、実施の形態1にかかる情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0034】
図2において、201はシステム全体を制御するCPUを、202はブートプログラム等を記憶したROMを、203はCPU201のワークエリアとして使用されるRAMを、204はCPU201の制御にしたがってHD(ハードディスク)205に対するデータのリード/ライトを制御するHDD(ハードディスクドライブ)を、205はHDD204の制御で書き込まれたデータを記憶するHDをそれぞれ示している。
【0035】
また、206はCPU201の制御にしたがってFD(フロッピーディスク)207に対するデータのリード/ライトを制御するFDD(フロッピーディスクドライブ)を、207はFDD206の制御で書き込まれたデータを記憶する着脱自在のFDをそれぞれ示している。
【0036】
また、208はカーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報等のデータに関するウインドウを表示するディスプレイを、209は通信回線210を介してネットワークNETに接続され、そのネットワークNETと内部とのインターフェイスを司るインターフェイス(I/F)をそれぞれ示している。
【0037】
また、211は文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えたキーボードを、212はカーソルの移動や範囲選択、あるいはウインドウの移動やサイズの変更、アイコンの選択、移動等をおこなうマウスを、213は画像を光学的に読み取るスキャナを、214はウインドウに表示された内容等を印刷するプリンタを、それぞれ示している。また、215は上記各部を接続するためのバスを示している。
【0038】
図3は、実施の形態1にかかる情報処理装置の機能的構成を示す機能ブロック図である。図3において、実施の形態1にかかる情報処理装置は、入力部300と、ファイル記憶部301と、ファイル属性記憶部302と、有効期限記憶部303と、受信部304と、リスト作成部305と、送信部306とを含む構成である。さらに、ファイル属性記憶部302は、名称記憶部302aと、バージョン記憶部302bとにより構成される。
【0039】
入力部300は、文書、画像、音声、プログラム等の情報を電子的に格納したファイルの名称やバージョンに関する情報、有効期限に関する情報等の各種データを入力するほか、情報処理装置に対する各種コマンドを入力する。
【0040】
ファイル記憶部301は、ファイルに格納された文書、画像、音声、プログラム等の情報(すなわちファイルの本文)を記憶する。ファイル記憶部301へのアクセス、すなわち、ファイル記憶部301に記憶されているファイルの内容の変更や、ファイル記憶部301へのファイルの追加、記憶ファイル301からのファイルの削除等は任意におこなうことができる。なお、ファイル記憶部301へのアクセスの方法は周知の技術をもちいるため、ここではその説明については省略する。
【0041】
ファイル属性記憶部302は、上述のように、名称記憶部302aおよびバージョン記憶部302bにより構成されており、そのうち名称記憶部302aは、ファイル記憶部301に記憶された個々のファイルについてその名称を記憶する。
【0042】
また、バージョン記憶部302bは、ファイル記憶部301に記憶された個々のファイルについて、そのバージョンに関する情報を記憶する。ここで、ファイルのバージョンに関する情報とは、あるファイルについて加筆修正等の変更が加えられていった場合に、ある変更からその直後の変更までの期間の当該ファイルを他の期間の当該ファイルと区別するための情報である。
【0043】
たとえば4月1日に作成され、4月8日および4月15日に変更されたファイルであれば、4月1日から4月7日までは「4月1日版」や「第1版」、4月8日から4月14日までは「4月8日版」や「第2版」、4月15日以降は「4月15日版」や「第3版」等として、期間ごとにファイルを区別することができる。
【0044】
上記は最終更新日時(いつの更新がおこなわれた後のファイルであるか)や累積更新回数(何度目の更新がおこなわれた後のファイルであるか)に着目しているが、たとえば各期間ごとのファイルのハッシュ値(ファイルの内容から所定の計算式により一意に算出される数値であり、ファイルの内容が異なれば、ほぼ確実にファイルのハッシュ値も異なる)をファイルのバージョンに関する情報として記憶するようにしてもよい。本実施の形態では、ファイルのバージョンに関する情報として、ファイルの最終更新日時を記憶するようにしている。
【0045】
有効期限記憶部303は、ファイル記憶部301に記憶された個々のファイルについて、その有効期限に関する情報を記憶する。ここでファイルの有効期限とは、そのファイルが変更あるいは削除されない期間の終端、またはそのファイルの内容が意味を有する期間の終端等である。
【0046】
たとえば、毎朝7時に更新されるニュース記事のファイルならば、ファイルの有効期限は翌朝の午前7時であり、4月8日午前6時から4月15日午前6時までのテレビ番組を記述したファイルであれば、有効期限は4月15日午前6時である。
【0047】
ファイルの更新予定日時はその有効期限を直接的に表現するものであるが、間接的に表現するものとしては、更新予定間隔も考えられる。たとえばデイリーニュースであれば更新間隔は1日、週間テレビ番組表であれば更新間隔は1週間であり、これをそのファイルの最終更新日時と足し合わせることにより、有効期限を算出することができる。
【0048】
なお、更新予定日時や更新予定間隔等のファイルの有効期限に関する情報は、当該ファイルの変更や追加・削除の担当者等が、入力部300(具体的にはキーボード等)を介して別途入力する。たとえば、デイリーニュースの更新担当者は、当該ファイルの有効期限に関する情報として、翌朝7時(更新予定日時)または1日(更新予定間隔)等の情報を入力する。
【0049】
あるいは、有効期限に関する情報は、ファイルの意味内容等の解析により自動的に判断されたものであってもよい。たとえば、ファイルの名称が「デイリーニュース」であることや、ファイルの本文中に「4月8日(月)の主な動き」「今日の天気」等の見出しがあることから、当該ファイルはその4月8日限りで有効でなくなると判断することができる。
【0050】
受信部304は、後述するリスト作成部305によってリストを作成し、送信部306によって当該リストを送信すべき旨の指示を子サーバ102から受信する。この指示においては、ファイル記憶部301のどのファイルについてリストを作成すべきかもあわせて指定されている。
【0051】
リスト作成部305は、受信部304により受信された指示にしたがって、指示の中で指定されたファイルの名称、そのバージョンに関する情報およびその有効期限に関する情報をファイル属性記憶部302および有効期限記憶部303から抽出する。そしてそれらをまとめて、一連のデータとしてのリストを作成する。
【0052】
リスト作成部305により作成されるリストの概念図を図4および図5に示す。図4はファイルの有効期限に関する情報として更新予定日時をもちいた例であり、図5は更新予定間隔をもちいた例である。なお、同じリスト中に、有効期限として更新予定日時と更新予定間隔とが混在していてもよい。
【0053】
図から分かるように、リスト作成部305により作成されるリストは、ファイルの名称とその最終更新日時、およびその有効期限とを対応づけたテーブルである。このリストを受信した子サーバ102は、個々のファイルについて、前回受信したリストと今回受信したリストとの最終更新日時の値を比較し、それらが同一でないファイルを、親サーバ101において変更のなされたファイルとして検出する。
【0054】
また、子サーバ102は今回受信したリストの、個々のファイルの有効期限の項目を参照して、つぎに親サーバ101に対して同様のリストを要求すべき時期を判断する。
【0055】
なお、図4および図5はリストの概念図であり、実際のリストは「デイリーニュース、4/8AM7:00、4/9AM7:00、週間テレビ番組、4/8AM6:00、4/15AM6:00、参加者募集、4/3PM3:30、4/10PM3:30、・・・」のように、各欄の値を順に羅列した形式となっている。
【0056】
また、上記リストは受信した指示の中で指定されたファイルについてのみ作成される。したがって、たとえば親サーバ101に記憶されているファイルのうち、あるディレクトリ内のファイルのみを子サーバ102が保持している場合、子サーバは当該ディレクトリ内の全ファイルを指定してリストを要求することで、自己に関係のあるファイルのみを含むリストを取得することができる。
【0057】
送信部306は、リスト作成部305により作成されたリストを送信する。送信先は、主として受信部304により受信された指示の送信元である子サーバ102であるが、たとえばクライアント103に送信してリストを画面表示させることや、プリンタ214に送信してリストを印刷させることも可能である。
【0058】
なお、ファイル記憶部301、ファイル属性記憶部302、有効期限記憶部303、受信部304、リスト作成部30および送信部306は、それぞれROM202、RAM203またはハードディスク205、フロッピーディスク207等の記録媒体に記録されたプログラムに記載された命令にしたがってCPU201等が命令処理を実行することにより、各部の機能を実現するものであってもよい。
【0059】
つぎに、実施の形態1にかかる情報処理装置の処理の流れについて説明する。図6は、実施の形態1にかかる情報処理装置の一連の動作を示すフローチャートである。図6のフローチャートにおいて、まず、子サーバ102からのリスト作成・送信指示を待ち(ステップS601)、指示が受信された場合(ステップS601肯定)は、ステップS602に移行する。
【0060】
ステップS602において、ステップS601で受信した指示の中で、リストの作成対象として指定されているファイルのうち一つを選択する。たとえば、あるディレクトリ内に存在するファイルの全部が指定されていれば、当該ディレクトリ内のファイルのうちいずれか一つを選択する。
【0061】
ステップS603において、ステップS602で選択されたファイルの名称およびバージョンに関する情報を、ファイル属性記憶部302を参照して取得する。続いてステップS604において、当該ファイルの有効期限に関する情報を、有効期限記憶部303を参照して取得する。なお、ステップS603とステップS604との順序は、どちらが先であってもよい。
【0062】
つぎに、ステップS605において、ステップS603で取得されたファイルの名称とそのバージョンに関する情報、およびステップS604で取得されたその有効期限に関する情報とを、リスト作成部305内に確保されたリスト作成用の作業領域に順に書き込む。
【0063】
そして、ステップS601で受信した指示においてリストの作成対象として指定されているファイルのすべてについて、上記ステップS602〜ステップS605の処理をおこなったかどうかを判定する(ステップS606)。
【0064】
ステップS606において、すべてのファイルについて上記処理をおこなっている場合(ステップS606肯定)は、ステップS607に移行する。一方、上記処理をおこなっていない場合(ステップS606否定)は、ステップS602に戻って、残りのファイルについて上記処理を繰り返す。
【0065】
その後、ステップS607において、ステップS605で作成されたリストを、ステップS601で受信した指示の送信元である子サーバ102に対して送信し、処理を終了する。
【0066】
上記のようにして親サーバ101から子サーバ102に対して送信されたリストをもとに、子サーバ102では、つぎはいつ親サーバ101に対して同様のリストの作成・送信指示を出すべきかを判断する。
【0067】
すなわち、たとえば子サーバ102が4月8日午前9時に親サーバ101から取得したリストが図4のようであった場合、リスト中のファイルの有効期限のうち最も早いもの(この例ではファイル「デイリーニュース」の有効期限である4月9日午前7時)を過ぎた時点で、再度親サーバ101に対してリストの作成・送信指示を送信する。このようにして、子サーバ102が4月9日午前7時過ぎに親サーバ101から取得するリストの例を図7および図8に示す。
【0068】
図7においては、4月8日午前9時時点での予定通り、ファイル「デイリーニュース」のみが変更されている。よって子サーバ102は、変更された「デイリーニュース」の送信要求を親サーバ101に送信し、取得した最新の「デイリーニュース」で自己の保持する「デイリーニュース」を置き換える。
【0069】
図8においては、「デイリーニュース」は予定通り変更されているが、「参加者募集」は予定(4月10日午後3時30分)より早く削除されている(応募者が予想より早く募集定員に達した、等の理由による)。この場合子サーバ102は、変更された「デイリーニュース」の送信要求を親サーバ101に送信し、取得した最新の「デイリーニュース」で自己の「デイリーニュース」を置き換えるとともに、自己の保持する「参加者募集」を削除する。
【0070】
以上説明したように、実施の形態1によれば、ファイルを保持する親サーバ101からその複製を保持する子サーバ102に対して、当該複製の有効期限、すなわち当該複製を廃棄し新たな複製を取得すべき時期を通知するようにしたため、子サーバ102からクライアント103に対して古い複製が提供されないようにできるとともに、子サーバ102から親サーバ101に対して無駄な要求が出されるのを抑え、ネットワークとサーバの負荷を軽減することができる。すなわち、複数の情報処理装置間でファイルの同一性を確保しながら、それらの間の通信量を最小限に抑えることが可能である。
【0071】
(実施の形態2)
さて、上述した実施の形態1にあっては、リストに含まれる個々のファイルの有効期限を送信するようにしたが、以下に説明する実施の形態2のように、それらに加えてリスト自体の有効期限を送信するようにしてもよい。
【0072】
リストの有効期限を送信する理由は、実施の形態1の構成によっては、既存のファイルが変更されたり削除されたりするだけでなく、新たなファイルが追加された場合に、親サーバ101と子サーバ102との間で保持するファイルの同一性が失われる可能性があるためである。
【0073】
たとえば上述の例で、親サーバ101において、4月8日午後10時に新たなファイル「選挙結果速報」が追加された場合、子サーバ102は4月8日午前9時から4月9日午前7時過ぎまでは親サーバ101に対してリストを要求しないので、親サーバ101での追加が子サーバ102で検知・反映されるのは、9時間後の4月9日午前7時過ぎである。
【0074】
すなわち、親サーバ101において当該ファイルが追加されてから、つぎに子サーバ102が親サーバ101に問い合わせて当該ファイルを取得するまでの間は、親サーバ101と子サーバ102との間で保持するファイルに差異が生じてしまう(親サーバ101に存在するファイルが子サーバ102には存在しない)ことになる。
【0075】
実施の形態2は、リスト自体の有効期限を設定・送信することで、親サーバ101におけるファイルの追加を子サーバ102でも速やかに反映できるようにしたものである。実施の形態2にかかる情報処理装置を含む、情報処理システムのシステム構成は、図1に示した実施の形態1のシステム構成と同様であるので説明を省略する。また、実施の形態2にかかる情報処理装置のハードウェア構成も、図2に示した実施の形態1のハードウェア構成と同様であるので説明を省略する。
【0076】
図9は、実施の形態2にかかる情報処理装置の機能的構成を示す機能ブロック図である。図9において、入力部900、ファイル記憶部901、ファイル属性記憶部902、名称記憶部902a、バージョン記憶部902b、有効期限記憶部903、受信部904およびリスト作成部905は、それぞれ図3の入力部300、ファイル記憶部301、ファイル属性記憶部302、名称記憶部302a、バージョン記憶部302b、有効期限記憶部303、受信部304およびリスト作成部305と同様であるので説明を省略する。
【0077】
送信部906は、リスト作成部905により作成されたリスト、および後述するリスト有効期限設定部907により設定された有効期限を送信する。また、リスト有効期限設定部907は設定情報記憶部907aを備えており、設定情報記憶部907aに記憶された設定情報をもちいて、リスト作成部905により作成されたリストに対して有効期限を設定する。
【0078】
たとえば、図4のリストが作成される前の時点で、4月8日の午後10時前後に新たなファイル「選挙結果速報」が追加される可能性があると分かっていれば、ファイルの更新担当者等は、あらかじめ入力部900を介して設定情報「4月8日午後10時30分」を設定情報記憶部907aに記憶させておく。そして、リスト有効期限設定部907は設定情報記憶部907aを参照して、リスト作成部905により作成される図4のリストに対して、有効期限として4月8日午後10時30分を設定する。
【0079】
なお、設定情報記憶部907aには、「4月8日午後10時30分」のような日時でなく、たとえば「2日間」のような期間を記憶するようにしてもよい。この場合、リスト有効期限設定部907は、リストの作成日時にこの期間を足し合わせて算出された日時を当該リストの有効期限として設定する。
【0080】
また、リスト有効期限設定部907は、設定情報記憶部907aにファイル更新担当者等により入力された日時や期間が記憶されている場合は、それをもちいてリストの有効期限を設定するが、特段の設定情報が記憶されていない場合は、リストに含まれるファイルの有効期限のうち最も早いものを当該リストの有効期限として設定するようにしてもよい。
【0081】
このようにすれば、ファイルの更新担当者等が特に指定すれば、指定された日時がリストの有効期限として設定されるが、特に指定しないときはリストの内容からその有効期限が自動的に算出・設定されるので、更新担当者等にかかる設定情報の入力の労力を軽減することができる。
【0082】
あるいは、リスト有効期限設定部907は、設定情報記憶部907aの設定情報にもとづいて得られる有効期限と、リストに含まれるファイルの有効期限のうち最も早いものとを比較して、いずれか早い方をリストの有効期限として設定するようにしてもよい。
【0083】
なお、ファイル記憶部901、ファイル属性記憶部902、有効期限記憶部903、受信部904、リスト作成部905、送信部906およびリスト有効期限設定部907は、それぞれROM202、RAM203またはハードディスク205、フロッピーディスク207等の記録媒体に記録されたプログラムに記載された命令にしたがってCPU201等が命令処理を実行することにより、各部の機能を実現するものである。
【0084】
つぎに、実施の形態2にかかる情報処理装置の処理の流れについて説明する。図10は、実施の形態2にかかる情報処理装置の一連の動作を示すフローチャートである。図10において、ステップS1001からステップS1006までは、図6のステップS601からステップS606までと同様であるので説明を省略する。
【0085】
ステップS1007において、設定情報記憶部907aを参照して、ステップS1005で作成したリストの有効期限を設定する。なお設定情報記憶部907aに記憶されているのが日時である場合は、それをそのままリストの有効期限として設定するが、期間である場合は、現在時(すなわちリスト作成時)に当該期間を足し合わせて算出された日時を有効期限として設定する。
【0086】
そしてステップS1008において、S1005で作成したリストおよびステップS1007で設定したその有効期限を送信し、処理を終了する。
【0087】
上記リストとその有効期限とを受信した子サーバ102は、リストの有効期限を過ぎた時点で、再度親サーバ101に対してリストの作成・送信指示を送信する。したがって、たとえば図4のリストに有効期限「4月8日午後10時30分」が設定されていた場合、次回のリスト作成・送信指示は4月8日午後10時30分過ぎにおこなわれることになる。
【0088】
4月8日午後10時30分過ぎの子サーバ102からの指示により、親サーバ101において作成・送信されるリストの例を図11に示す。子サーバ102では前回取得した図4のリストと今回取得した図11のリストとを比較して、変更された「デイリーニュース」および追加された「選挙結果速報」に対するファイル送信要求を親サーバ101に対して送信し、取得した最新の「デイリーニュース」で自己の「デイリーニュース」を置き換えるとともに、「選挙結果速報」を自己の保持するファイルに追加する。
【0089】
実施の形態1と実施の形態2とを比較すると、親サーバ101において4月8日午後10時にファイル「選挙結果速報」が追加された場合、その追加が子サーバ102でも反映されるのは、実施の形態1においては4月9日午前7時過ぎであるのに対して、実施の形態2においてはそれより早い4月8日午後10時30分過ぎである。
【0090】
以上説明したように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様複数の情報処理装置間での通信量を最小限に抑えつつ、新たなファイルの追加があった場合に、実施の形態1におけるよりもより確実に、当該装置間でのファイルの同一性を確保することが可能である。
【0091】
(実施の形態3)
さて、上述した実施の形態1および2にあっては、ファイル属性記憶部302・902と有効期限記憶部303・903とを別個に設けるようにしたが、以下に説明する実施の形態3のように、それらを一体化して設けるようにしてもよい。
【0092】
実施の形態1および2がファイル属性記憶部302・902と有効期限記憶部303・903とを別個に設けているのは、本発明にかかる情報処理装置においても、一般に普及しているオペレーティング・システム(情報処理装置の基本的な機能を提供するための一群のソフトウェア)を利用することを前提としているためである。
【0093】
通常、ファイルの名称や最終更新日時は、オペレーティング・システムの使用領域として割り当てられた所定の領域に、所定の形式で記憶され、その読み出しや書き込み等はオペレーティング・システムによって制御される。言い換えれば、実施の形態1および2にかかるファイル属性記憶部302・902は、通常はハードディスク205やフロッピーディスク207上のシステム使用領域の一部に相当する。
【0094】
これに対して、従来のオペレーティング・システムにおいては、ファイルの有効期限を記憶する統一的な方法はない。通常、システム使用領域にはそれを記憶するための特定の領域が用意されていないため、有効期限はたとえば各々のファイルの本文中に記憶されたり、あるいはアプリケーション・プログラム等が使用するユーザ使用可能領域に、ファイルの名称と対応づけて、一覧表として別ファイルの形で記憶されたりすることになる。この場合は、ハードディスク205やフロッピーディスク207上のユーザ使用可能領域の一部が、有効期限記憶部303・903に相当することとなる。
【0095】
個々のファイル自身に記憶された、あるいは別ファイルにまとめて記憶された有効期限の読み出しや書き込みは、専用のプログラムによっておこなわなければならない。したがって、ファイルの本文に特定の構造で有効期限を記憶しておくと、当該ファイルを扱うことのできるプログラムが限定されてしまう、別ファイルに有効期限を記憶しておくと、たとえば新しいファイルを他の情報処理装置から追加するには、上記別ファイルの内容もあわせて更新しなければならないため、ファイルの追加をおこなえるプログラムが限定されてしまう、等の不都合が生ずる。
【0096】
また、システム領域に記憶されている情報は、情報処理装置によるディスクの読み込み時に自動的にRAM203等の一次記憶装置(内部記憶装置)にコピーされるが、他の領域の情報はコピーされないため、有効期限の読み出し・書き込みのためにハードディスク205やフロッピーディスク207等の二次記憶装置(外部記憶装置)へのアクセスが増え、処理負荷の増大や処理速度の低下を招く原因となる。
【0097】
実施の形態3は上記の点にかんがみ、従来のオペレーティング・システムを拡張して、ファイルの名称や最終更新日時とともに、その有効期限も管理するようにしたものである。このようなオペレーティング・システムのもとでは、実施の形態1および2における有効期限記憶部303・903はファイル属性記憶部302・902に吸収され、ともにディスクのシステム使用領域上に実現されることになる。
【0098】
実施の形態3にかかる情報処理装置を含む、情報処理システムのシステム構成は、図1に示した実施の形態1のシステム構成と同様であるので説明を省略する。また、実施の形態3にかかる情報処理装置のハードウェア構成も、図2に示した実施の形態1のハードウェア構成と同様であるので説明を省略する。
【0099】
図12は、実施の形態3にかかる情報処理装置の機能的構成を示す機能ブロック図である。図12において、入力部1200、ファイル記憶部1201、受信部1203、リスト作成部1204および送信部1205は、それぞれ図3の入力部300、ファイル記憶部301、受信部304、リスト作成部305および送信部306と同様であるので説明を省略する。
【0100】
ファイル属性記憶部1202は、名称記憶部1202a、バージョン記憶部1202bおよび有効期限記憶部1202cにより構成される。このうち、名称記憶部1202aに記憶される内容は、図3の名称記憶部302aに記憶される内容と、バージョン記憶部1202bに記憶される内容は、図3のバージョン記憶部302bに記憶される内容と、それぞれ同様である。
【0101】
また、有効期限記憶部1202cは、図3の有効期限記憶部903とはその存在場所が異なるだけで(すなわち、図3の有効期限記憶部903はユーザ使用可能領域にあるのに対して、図12の有効期限記憶部1202cはシステム使用領域に存在する)、記憶される内容自体は同様である。たとえば、あるファイルの作成者や更新者等が、当該ファイルの有効期限は明日の朝7時までと指定するとすれば、その情報をファイル属性の一つとして、オペレーティング・システムの使用領域に記憶する。
【0102】
なお、ファイル記憶部1201、ファイル属性記憶部1202、受信部1203、リスト作成部1204および送信部1205は、それぞれROM202、RAM203またはハードディスク205、フロッピーディスク207等の記録媒体に記録されたプログラムに記載された命令にしたがってCPU201等が命令処理を実行することにより、各部の機能を実現するものである。
【0103】
また、特にファイル属性記憶部1202は、ハードディスク205やフロッピーディスク207内でオペレーティング・システムのための使用領域として割り当てられた所定の領域に実現され、これに対する読み込みや書き込みは、ユーザがオペレーティング・システムに対して直接(すなわち、アプリケーション・プログラム等を介さずに)指示を出すことによっておこなえるものである(ただしその必要があれば、アプリケーション・プログラム等を介して間接的に指示をおこなうことも可能である)。
【0104】
実施の形態3にかかる情報処理装置の処理の流れは、実施の形態1の図6と同様であるので説明を省略する。一点のみ異なる点は、ステップS604における有効期限の取得先が、実施の形態1においては有効期限記憶部303であるのに対して、実施の形態3においてはファイル属性記憶部1202内の有効期限記憶部1202cとなることである。
【0105】
上記のようにすれば、リスト作成部1204は、オペレーティング・システムに要求するだけでリスト作成に必要なファイルの有効期限(および、ファイルの名称とそのバージョンに関する情報)を取得できるので、従来技術のように、個々のファイルの本文や別ファイルにまとめて記憶されている有効期限を専用のプログラムで読み出すのに比べて、処理の効率および速度を改善することが可能である。
【0106】
なお上述の、ファイルの有効期限を管理するように拡張されたオペレーティング・システムは、本発明にかかる情報処理装置に限らず、何らかの形でファイルの有効期限を取り扱う情報処理装置において汎用的に利用することが可能である。
【0107】
たとえば、WWWの新しい通信プロトコル等では、サーバがファイルを送信する際に、そのファイルの有効期限もあわせて送信する方法が導入されつつある。これは、サーバとクライアントとの間の経路上にあるキャッシュコンピュータ(または、クライアントがキャッシュコンピュータとしての機能も兼ね備えているときは、クライアントコンピュータ)において、古い複製(キャッシュ)を廃棄し最新の情報をサーバから取得すべき時期を判断させるために、ファイルの有効期限を送信するもので、本発明の情報処理装置のように、ファイル名とその有効期限とを対応づけたリストを送信するものではない。
【0108】
しかし、このようなサーバにおいても、上述の拡張されたオペレーティング・システムを利用することにより、オペレーティング・システムにファイル属性を要求するだけでファイルの有効期限を取得できるので、即座にプロトコル応答データを作成することができる。
【0109】
以上説明したように、実施の形態3によれば、実施の形態1および2に比較してファイルの有効期限に関する情報の読み出しや書き込みが高速化され、処理の効率を向上させることが可能である。
【0110】
なお、実施の形態1〜3で説明した情報処理方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現される。このプログラムは、ハードディスク、フロッピーディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、上記記録媒体を介して、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、文書、画像、音声、プログラム等の情報を電子的に格納したファイルを記憶する情報処理装置において、記憶手段が、前記ファイルの名称、前記ファイルのバージョンに関する情報および前記ファイルの有効期限に関する情報を記憶し、受信手段が、前記記憶手段に記憶された、全部または一部のファイルのバージョンおよび有効期限に関するリストの作成および送信をすべき旨の指示信号を受信し、作成手段が、前記受信手段により受信された指示信号にしたがって、前記記憶手段に記憶された、前記全部または一部のファイルの名称、前記全部または一部のファイルのバージョンに関する情報および前記全部または一部のファイルの有効期限に関する情報にもとづいて、前記リストを作成し、送信手段が、前記作成手段により作成されたリストを送信するため、ファイルを保持する情報処理装置から、そのファイルの複製を保持する情報処理装置に対して、当該複製の有効期限すなわち当該複製を廃棄し新たな複製を取得すべき時期が通知され、これによって、複数の情報処理装置間でファイルの同一性を確保しながら、それらの間の通信量を最小限に抑えることが可能な情報処理装置が得られるという効果を奏する。
【0112】
また、この発明によれば、上記の発明において、設定手段が、前記作成手段により作成されたリストの有効期限を設定し、前記送信手段は、前記作成手段により作成されたリストおよび前記設定手段により設定された有効期限を送信するため、前記リストの送信時に、当該リストの有効期限すなわち当該リストを廃棄し新たなリストを取得すべき時期が通知され、これによって、新たなファイルの追加がおこなわれた場合にも、複数の情報処理装置間でファイルの同一性を確保しながら、それらの間の通信量を最小限に抑えることが可能な情報処理装置が得られるという効果を奏する。
【0113】
また、この発明によれば、上記の発明において、前記記憶手段が記憶する前記ファイルの有効期限に関する情報が、前記ファイルの更新予定日時または更新予定間隔であるため、前記リストにおけるファイルの有効期限の管理を、当該ファイルの更新予定日時または更新予定間隔によりおこなうことができ、これによって、ファイルを保持する情報処理装置から、そのファイルの複製を保持する情報処理装置に対して、当該複製の有効期限すなわち当該複製を廃棄し新たな複製を取得すべき時期を、当該ファイルの更新予定日時または更新予定間隔のいずれによっても通知することが可能な情報処理装置が得られるという効果を奏する。
【0114】
また、この発明によれば、受信工程が、文書、画像、音声、プログラム等の情報を電子的に格納したファイルのうち、全部または一部のファイルのバージョンおよび有効期限に関するリストの作成および送信をすべき旨の指示信号を受信し、作成工程が、前記受信工程により受信された指示にしたがって、前記全部または一部のファイルの名称、前記全部または一部のファイルのバージョンに関する情報および前記全部または一部のファイルの有効期限に関する情報にもとづいて、前記リストを作成し、送信工程が、前記作成工程により作成されたリストを送信するため、ファイルを保持する情報処理装置から、そのファイルの複製を保持する情報処理装置に対して、当該複製の有効期限すなわち当該複製を廃棄し新たな複製を取得すべき時期が通知され、これによって、複数の情報処理装置間でファイルの同一性を確保しながら、それらの間の通信量を最小限に抑えることが可能な情報処理方法が得られるという効果を奏する。
【0115】
また、この発明にかかる情報処理方法は、上記の発明において、設定肯定が、前記作成工程により作成されたリストの有効期限を設定し、前記送信工程が、前記作成工程により作成されたリストおよび前記設定工程により設定された有効期限を送信するため、前記リストの送信時に、当該リストの有効期限すなわち当該リストを廃棄し新たなリストを取得すべき時期が通知され、これによって、新たなファイルの追加がおこなわれた場合にも、複数の情報処理装置間でファイルの同一性を確保しながら、それらの間の通信量を最小限に抑えることが可能な情報処理方法が得られるという効果を奏する。
【0116】
また、この発明にかかる情報処理方法は、上記の発明において、前記ファイルの有効期限に関する情報が、前記ファイルの更新予定日時または更新予定間隔であるため、前記リストにおけるファイルの有効期限の管理を、当該ファイルの更新予定日時または更新予定間隔によりおこなうことができ、これによって、ファイルを保持する情報処理装置から、そのファイルの複製を保持する情報処理装置に対して、当該複製の有効期限すなわち当該複製を廃棄し新たな複製を取得すべき時期を、当該ファイルの更新予定日時または更新予定間隔のいずれによっても通知することが可能な情報処理方法が得られるという効果を奏する。
【0117】
また、この発明にかかる記録媒体は、上記に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したため、これによって、上記の処理をコンピュータに実行させることが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる情報処理装置を含む、情報処理システムのシステム構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1にかかる情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1にかかる情報処理装置の機能的構成を示す機能ブロック図である。
【図4】実施の形態1におけるリスト作成部305により作成されるリストの概念図である。
【図5】実施の形態1におけるリスト作成部305により作成されるリストの別の概念図である。
【図6】実施の形態1にかかる情報処理装置の一連の動作を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態1におけるリスト作成部305により作成されるリストの一例である。
【図8】実施の形態1におけるリスト作成部305により作成されるリストの別の一例である。
【図9】本発明の実施の形態2にかかる情報処理装置の機能的構成を示す機能ブロック図である。
【図10】実施の形態2にかかる情報処理装置の一連の動作を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態2におけるリスト作成部905により作成されるリストの一例である。
【図12】本発明の実施の形態3にかかる情報処理装置の機能的構成を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
101 親サーバ
102 子サーバ
103 クライアント
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 HDD
205 HD
206 FDD
207 FD
208 ディスプレイ
209 I/F
210 通信回線
211 キーボード
212 マウス
213 スキャナ
214 プリンタ
215 バス
300、900 入力部
301、901 ファイル記憶部
302、902 ファイル属性記憶部
302a、902a 名称記憶部
302b、902b バージョン記憶部
303、903 有効期限記憶部
304、904 受信部
305、905 リスト作成部
306、906 送信部
907 リスト有効期限設定部
907a 設定情報記憶部

Claims (5)

  1. 文書、画像、音声、プログラム等の情報を電子的に格納したファイルを記憶するファイル記憶手段を備える情報処理装置において、
    前記ファイル記憶手段に記憶されたファイルの名称、ファイルのバージョンに関する情報およびファイルの有効期限に関する情報を記憶するファイル属性記憶手段と、
    前記ファイル記憶手段に記憶されたファイルのうち、全部または一部のファイルの前記ファイル属性記憶手段に記憶されたバージョンおよび有効期限に関するリストの作成および送信をすべき旨の指示信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された指示信号と、前記ファイル属性記憶手段に記憶されたファイルの名称、ファイルのバージョンに関する情報およびファイルの有効期限に関する情報とにもとづいて、前記リストを作成する作成手段と、
    前記作成手段により作成されたリストの有効期限を設定する設定手段と、
    前記作成手段により作成されたリストおよび前記設定手段により設定された有効期限を送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記ファイル属性記憶手段が記憶する前記ファイルの有効期限に関する情報は、前記ファイルの更新予定日時または更新予定間隔であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 文書、画像、音声、プログラム等の情報を電子的に格納したファイルのうち、全部または一部のファイルのバージョンおよび有効期限に関するリストの作成および送信をすべき旨の指示信号を受信する受信工程と、
    前記受信工程により受信された指示信号と、前記全部または一部のファイルの名称、ファイルのバージョンに関する情報およびファイルの有効期限に関する情報にもとづいて、前記リストを作成する作成工程と、
    前記作成工程により作成されたリストの有効期限を設定する設定工程と、
    前記作成工程により作成されたリストおよび前記設定工程により設定された有効期限を送信する送信工程と、
    を含んだことを特徴とする情報処理方法。
  4. 前記ファイルの有効期限に関する情報は、前記ファイルの更新予定日時または更新予定間隔であることを特徴とする請求項に記載の情報処理方法。
  5. 前記請求項3または4に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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