JP2004086771A - 処理装置、処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ICカードに記憶されているアプリケーションをバージョンアップする際に、効率よくバージョンアップを行うことができるようにする。
【解決手段】処理装置10は、バージョンアップコマンドをサーバ20より取得すると、ICカード30に書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であるか否かを判断する。処理装置10は、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバ20より取得し、取得した新バージョンのアプリケーションをICカード30に書き込む。その後、処理装置10は、ICカード30に新バージョンのアプリケーションが書き込まれたのち、ICカード30に書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを消去する。
【選択図】 図1
【解決手段】処理装置10は、バージョンアップコマンドをサーバ20より取得すると、ICカード30に書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であるか否かを判断する。処理装置10は、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバ20より取得し、取得した新バージョンのアプリケーションをICカード30に書き込む。その後、処理装置10は、ICカード30に新バージョンのアプリケーションが書き込まれたのち、ICカード30に書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを消去する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ICカードに記憶されているアプリケーションプログラム(以下、アプリケーション(AP)という)をバージョンアップする際に使用される処理装置、処理方法、及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ICカードは、ISO(International Organization for Standardization)で規格化された識別子(以下、AIDという)により、記憶されているアプリケーションを一意に識別しているため、ICカードに記憶されているアプリケーションをバージョンアップするときには、まず、リード・ライト装置により、カード内の該当するAIDで指定された旧バージョンのアプリケーションを一旦削除し、その後、同一AIDで示された新バージョンのアプリケーションをリード・ライト装置によりICカードに書き込むようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のICカードについてのバーションアップの方法では、リード・ライト装置が、新たなバージョンのアプリケーションをサーバからダウンロードしたのち、ICカードのバージョンアップ、すなわち、旧バージョンのアプリケーションを一旦消去したのち、新たなバージョンを登録するようにしていたので、バージョンアップ処理に時間がかかるという問題点があった。
また、上記従来のICカードについてのバージョンアップの方法では、バージョンアップ処理の途中で利用者がICカードをリード・ライト装置から引き抜く場合があり、この場合において新旧バージョンの両方のアプリケーションがICカードから消失してしまうという問題点があった。
【0004】
なお、ICカードに記憶されているアプリケーションを削除せずに、新たなバージョンのアプリケーションを別のAIDとしてICカードに記憶すれば、上述した新旧のバージョンのアプリケーションの消失が発生するという問題点は解消されるが、使用しない旧バージョンのアプリケーションがICカードに残り、ICカードの記憶容量が無駄に使用されてしまい、現実的な対処方法ではない。
また、このような方式によるバージョンアップの方法では、同じアプリケーションでもAIDが変更されることになり、ICカードに記憶されているアプリケーションをバージョンアップを行うためのシステムを変更する必要が起こり、システム変更の負担が大きくなり、この点からも現実的は対象方法ではない。
【0005】
この発明は、上記問題点に鑑み、ICカードに記憶されているアプリケーションをバージョンアップする際に、効率よくバージョンアップを行うことができる処理装置、処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
また、この発明は、上記バージョンアップを行う際の処理時間を短縮する処理装置、処理方法、プログラムを提供することを目的とする。
更に、この発明は、上記バージョンアップを行う際に、新旧のアプリケーションの消失を防止することができる処理装置、処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、この発明の第1の観点に係る処理装置は、
ICカードに記憶されている旧バージョンのアプリケーションプログラムを新バージョンのアプリケーションプログラムに更新する処理装置であって、
新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込むことを指示するバージョンアップコマンドを、サーバより取得するコマンド取得手段と、
前記コマンド取得手段によりバージョンアップコマンドを取得すると、取得した前記指示に従い、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であるか否かを判断する更新判断手段と、
前記更新判断手段により前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバより取得するアプリケーション取得手段と、
前記アプリケーション取得手段により新バージョンのアプリケーションを取得すると、取得した新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込むアプリケーション書込手段と、
前記アプリケーション書込手段によりICカードに新バージョンのアプリケーションが書き込まれると、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションプログラムを消去するアプリケーション消去手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
このような構成によれば、ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバより取得するので、サーバとの間のトランザクションを減少することができる。従って、バージョンアップに要する時間を短縮することができる。
また、取得した新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込んだのち、ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを消去するので、ICカードから新旧バージョンのアプリケーションの消失を防止することができる。
また、受信したバージョンアップコマンドによりICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを新バージョンのアプリケーションに更新することができるので、従来アプリケーションのバージョンアップの処理において必要とされていた、旧バージョンのアプリケーションを削除するコマンド、及び新バージョンのアプリケーションをロードするコマンドを実行する必要がなくなり、アプリケーションをバージョンアップするための処理時間を短縮することができる。
【0008】
前記バージョンアップコマンドは、新バージョンのアプリケーションをICカードに記憶するときに必要となる記憶容量を有しており、
ICカードから新たに書き込み可能な記憶容量を取得する記憶容量取得手段を備え、
前記更新判断手段は、
前記記憶容量取得手段により取得した前記記憶容量と、前記コマンド取得手段により取得したバージョンアップコマンドに示されている前記記憶容量を比較する記憶容量比較手段を備え、
前記記憶容量比較手段により、該バージョンアップコマンドに示されている前記記憶容量が、前記記憶容量取得手段により取得した前記記憶容量より小さいと比較された場合には、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であると判断するようにしてもよい。
【0009】
前記ICカードは、記憶するアプリケーションを識別する識別子が登録されており、
前記バージョンアップコマンドは、新バージョンのアプリケーションを識別する識別子を備えており、
前記更新判断手段は、
前記コマンド取得手段によりバージョンアップコマンドを取得すると、取得したバージョンアップコマンドに示された識別子が、前記ICカードに登録されているか否かを判断する識別子登録判断手段を備え、
前記識別子登録判断手段により、前記バージョンアップコマンドに示された識別子が前記ICカードに登録されていると判断された場合には、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であると判断するようにしてもよい。
【0010】
前記ICカードは、記憶するアプリケーションのバージョンを示すバージョン番号が登録されており、
前記バージョンアップコマンドは、新バージョンのアプリケーションのバージョンを示すバージョン番号を備えており、
前記更新判断手段は、
前記コマンド取得手段によりバージョンアップコマンドを取得すると、取得したバージョンアップコマンドに示されたバージョン番号と、前記ICカードに登録されているバージョン番号とを比較するバージョン番号比較手段を備え、
前記バージョン番号比較手段により、前記バージョンアップコマンドに示されたバージョン番号が、前記ICカードに登録されているバージョン番号より大きいと比較された場合には、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であると判断するようにしてもよい。
【0011】
前記ICカードは、記憶する旧バージョンのアプリケーションを特定するためのハッシュ値が登録されており、
前記バージョンアップコマンドは、新バージョンのアプリケーションを特定するためのハッシュ値を備えており、
前記更新判断手段は、
前記コマンド取得手段によりバージョンアップコマンドを取得すると、取得したバージョンアップコマンドに示された前記ハッシュ値と、前記ICカードに登録されているハッシュ値とを比較するハッシュ値比較手段を備え、
前記ハッシュ値比較手段により、前記バージョンアップコマンドに示されたハッシュ値と、前記ICカードに登録されているハッシュ値とが異なる比較がされた場合には、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であると判断するようにしてもよい。
【0012】
また、この発明の第2の観点に係る処理方法は、
ICカードに記憶されている旧バージョンのアプリケーションプログラムを新バージョンのアプリケーションプログラムに更新する処理方法であって、
新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込むことを指示するバージョンアップコマンドを、サーバより取得し、
バージョンアップコマンドを取得すると、取得した前記指示に従い、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であるか否かを判断し、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバより取得し、
新バージョンのアプリケーションを取得すると、取得した新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込み、
ICカードに新バージョンのアプリケーションが書き込まれると、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションプログラムを消去する、
ことを特徴とする。
【0013】
このような構成によれば、ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバより取得するので、サーバとの間のトランザクションを減少することができる。従って、バージョンアップに要する時間を短縮することができる。
また、取得した新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込んだのち、ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを消去するので、ICカードから新旧バージョンのアプリケーションの消失を防止することができる。
また、受信したバージョンアップコマンドによりICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを新バージョンのアプリケーションに更新することができるので、従来アプリケーションのバージョンアップの処理において必要とされていた、旧バージョンのアプリケーションを削除するコマンド、及び新バージョンのアプリケーションをロードするコマンドを実行する必要がなくなり、アプリケーションをバージョンアップするための処理時間を短縮することができる。
【0014】
前記バージョンアップコマンドは、新バージョンのアプリケーションをICカードに記憶するときに必要となる記憶容量、該アプリケーションを識別する識別子、該アプリケーションのバージョンを示すバージョン番号、及び該アプリケーションを特定するためのハッシュ値を有しており、
前記ICカードは、記憶するアプリケーションを識別する識別子、該アプリケーションのバージョンを示すバージョン番号、及び該アプリケーションを特定するためのハッシュ値を備えており、
ICカードから新たに書込み可能な記憶容量を取得し、
取得した前記記憶容量と、取得したバージョンアップコマンドに示されている前記記憶容量を比較し、
該バージョンアップコマンドに示されている前記記憶容量が、前記ICカードから取得した前記記憶容量より小さいと比較された場合には、取得したバージョンアップコマンドに示された識別子が、該ICカードに登録されているか否かを判断し、
前記バージョンアップコマンドに示された識別子が前記ICカードに登録されていると判断した場合には、取得したバージョンアップコマンドに示されたバージョン番号と、前記ICカードに登録されているバージョン番号とを比較し、
前記バージョンアップコマンドに示されたバージョン番号が、前記ICカードに登録されているバージョン番号より大きいと比較された場合には、前記バージョンアップコマンドに示された前記ハッシュ値と、前記ICカードに登録されているハッシュ値とを比較し、
前記バージョンアップコマンドに示されたハッシュ値と、前記ICカードに登録されているハッシュ値とが異なる比較がされた場合には、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であると判断するようにしてもよい。
このことにより、ICカードに記憶されている旧バージョンのアプリケーションを新バージョンのアプリケーションに間違いなくバージョンアップすることができる。
【0015】
また、この発明の第3の観点に係るプログラムは、
ICカードに記憶されている旧バージョンのアプリケーションプログラムを新バージョンのアプリケーションプログラムに更新するプログラムであって、
新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込むことを指示するバージョンアップコマンドをサーバより取得する手順、
バージョンアップコマンドを取得すると、取得した前記指示に従い、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であるか否かを判断し、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバより取得する手順、
新バージョンのアプリケーションを取得すると、取得した新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込む手順、
ICカードに新バージョンのアプリケーションが書き込まれると、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションプログラムを消去する手順、
をコンピュータに実行させる。
【0016】
このような構成によれば、ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバより取得するので、サーバとの間のトランザクションを減少することができる。従って、バージョンアップに要する時間を短縮することができる。
また、取得した新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込んだのち、ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを消去するので、ICカードから新旧バージョンのアプリケーションの消失を防止することができる。
また、受信したバージョンアップコマンドによりICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを新バージョンのアプリケーションに更新することができるので、従来アプリケーションのバージョンアップの処理において必要とされていた、旧バージョンのアプリケーションを削除するコマンド、及び新バージョンのアプリケーションをロードするコマンドを実行する必要がなくなり、アプリケーションをバージョンアップするための処理時間を短縮することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、こ発明の実施の形態に係る処理装置を図面に基づき説明する。
【0018】
図1はこの実施形態に係る処理装置が使用されるシステムの構成を示す図である。図2は、この実施形態に係る処理装置の構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態に係る処理装置は、図1に示すように、ICカード30に新バージョンのアプリケーションを供給するサーバ20とネットワーク40を介して接続されたシステムにおいて使用される装置であって、その構成は、図2に示すように、制御部11と、記憶部12、入力部13、表示部14、リード・ライト部15と、通信制御部16とから構成されてる。上記各部は、バス17に接続されている。
【0019】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)を備え、制御プログラムの指示に従い、サーバから供給された新バージョンアップのアプリケーションを用いて、ICカード30に記憶されている旧バージョンのアプリケーションを更新するとともに、各部の同期をとる。
【0020】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置等を備え、上記制御プログラムと、サーバからICカードの新バージョンアップのアプリケーションが供給された場合にはそのアプリケーションを記憶しているとともに、制御部11の作業領域を備えている。
【0021】
入力部13は、キーボード、マウス等を備え、操作者の操作により押下されたキーボードの押下信号、マウスの操作信号を制御部11に出力する。
表示部14は、CRT(Cathod Ray Tub)、液晶表示装置等により構成され、制御部11から出力された表示データ等を表示する。
【0022】
リード・ライト部15は、リード・ライト装置で構成され、制御部11の制御のもと、サーバ20によりダウンロードされた新バージョンのアプリケーションをICカードに書込むとともに、旧バージョンのアプリケーションを消去する。通信制御部16は、ネットワーク40を介してサーバ20との間のデータ転送の通信制御を行う。
【0023】
図1に示すサーバ20は、図3に示すように、制御部21と、記憶部22と、入力部23と、表示部24と、通信制御部25とから構成されており、各部はバス26に接続されている。
制御部21は、CPUを備え、制御プログラムの指示に従い、後述するようにして新バージョンのアプリケーションを処理装置10にダウンロードするとともに、各部の同期をとる。
記憶部22は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置等を備え、上記制御プログラムと、処理装置にダウンロードする新バージョンアップのアプリケーションを記憶するとともに、制御部21の作業領域を備えている。
【0024】
入力部23は、キーボード、マウス等を備え、操作者の操作により押下されたキーボードの押下信号、マウスの操作信号を制御部21に出力する。
表示部24は、CRT(Cathod Ray Tub)、液晶表示装置等により構成され、制御部21から出力された表示データ等を表示する。
【0025】
通信制御部25は、ネットワーク40を介して処理装置10との間のデータ転送の通信制御を行う。
【0026】
図1に示すICカード30は、図4に示すように、新バージョンのアプリケーションを記憶するエリア31と、旧バージョンのアプリケーションを記憶するエリア32と、その他のアプリケーションを記憶するエリア33と、ICカード30が所定の処理を実行するときに稼働するオペレーションシステムが記憶されているカードOS34とを備えている。
カードOSエリア34はカードレジストリエリア35を備え、カードレジストリエリア35は、旧ハッシュ値、ICカード30に記憶されているアプリケーションの旧バージョン番号、ICカード30に記憶されているアプリケーションを識別するための識別子としての旧バージョンのAIDが登録されている。
旧ハッシュ値は、ICカード30が記憶するアプリケーションの文字列をハッシュ関数で演算して得た値である。
【0027】
次に、この実施の形態に係る処理装置の動作を、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
処理装置10は、ICカード30に登録されている旧バージョンのアプリケーションを新バージョンのアプリケーションに更新するため、バージョンアップコマンドをネットワーク40を介してサーバ20からネットワーク40を介して受信する(ステップS1)と、ICカード30より使用可能な未使用の記憶容量を読み出す(ステップS2)。
【0028】
上記バージョンアップコマンドは、図5に示すように、バージョンアップコマンドを特定する命令コードと、新アプリケーションを識別する識別子としてのAIDと、新アプリケーションのバージョン番号と、新アプリケーションの文字列をハッシュ関数で演算して得たハッシュ値と、新アプリケーションをICカード30に書き込む際に必要となる記憶容量とを備えている。
【0029】
処理装置10は、ICカード30より読み出した上記未使用の記憶容量と、先に受信したバージョンアップコマンド中の記述されている新バージョンのアプリケーションが必要とする記憶容量とを比較し、新バージョンのアプリケーションを記憶することができる空き容量があるか否かを判断する(ステップS3)。
【0030】
処理装置10は、新バージョンのアプリケーションを記憶する空き容量がないと判断した場合には(ステップS3;NO)、バージョンアップすることができない旨をネットワーク40を介してサーバ20に送信し(ステップS14)、処理を終了する。一方、処理装置10は、新バージョンのアプリケーションを記憶する空き容量があると判断した場合には(ステップS3;YES)、ICカード30中のカードレジストリエリア35から旧バージョンのアプリケーションのAIDを読み出す(ステップS4)。
【0031】
次に、処理装置10は、読み出した旧バージョンのアプリケーションのAIDと、バージョンアップコマンド中の記述されている新バージョンのアプリケーションのAIDとが同一であるか否かを判断する(ステップS5)。処理装置10は、旧バージョンのアプリケーションのAIDと、上記新バージョンのアプリケーションのAIDとが異なると判断した場合には(ステップS5;NO)、ステップS14に移行する。一方、処理装置10は、旧バージョンのアプリケーションのAIDと、上記新バージョンのアプリケーションのAIDとが同一と判断した場合には(ステップS5;YES)、ICカード30のカードレジストリエリア35からバージョン番号(旧バージョン番号)を読み出す(ステップS6)。
【0032】
続いて、処理装置10は、読み出した上記バージョン番号と、バージョンアップコマンド中の記述されている新バージョンのアプリケーションのバージョン番号とを比較判断する(ステップS7)。処理装置10は、新バージョンのアプリケーションのバージョン番号がICカード30に登録されているバージョン番号より同一か又は小さいと判断した場合には(ステップS7、同一又は小さい)、ステップS14に処理を移行する。一方、処理装置10は、新バージョンのアプリケーションのバージョン番号がICカード30に登録されているバージョン番号より大きいと判断した場合には(ステップS7、大きい)、ICカード30のカードレジストリエリア35からハッシュ値(旧ハッシュ値)を読み出す(ステップS8)。
【0033】
その後、処理装置10は、読み出した上記ハッシュ値と、バージョンアップコマンド中の記述されている新バージョンのアプリケーションのハッシュ値とが同一であるか又は異なっているかを判断する(ステップS9)。処理装置10は、新バージョンのアプリケーションのハッシュ値がICカード30に登録されているハッシュ値と同一であると判断した場合には(ステップS9;同一)、ステップS14に処理を移行する。一方、処理装置10は、新バージョンのアプリケーションのハッシュ値がICカード30に登録されているハッシュ値と異なっていると判断した場合には(ステップS9;異なる)、新バージョンのアプリーションをダウンロードするようにとの依頼を、ネットワーク40を介してサーバ20に送信する(ステップS10)。
【0034】
処理装置10は、上記依頼をサーバ20に送信したのち、サーバ20より、依頼した新バージョンのアプリケーションのダウンロードを受けると、記憶部12に記憶する(ステップS11)。その後、処理装置10は、記憶部12に記憶されている新バージョンのアプリケーションを順次読み出し、ICカード30の未使用の記憶領域に書込んで記憶させる(ステップS12)。
【0035】
処理装置10は、ICカード30に新バージョンのアプリケーションを記憶させると、ICカード30に記憶されている旧バージョンのアプリケーションを消去し(ステップS13)、その後、バージョンアップが完了した旨をネットワーク40を介してサーバに送信し(ステップS15)、処理を終了する。
【0036】
この実施形態に係る処理装置10によれば、ICカード30に書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバ20より取得するので、サーバ20との間の通信に関するトランザクションを減少することができる。従って、バージョンアップに要する時間を短縮することができる。
【0037】
また、この処理装置10によれば、取得した新バージョンのアプリケーションをICカード30に書き込んだのち、ICカード30に書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを消去するので、ICカード30から新旧バージョンのアプリケーションの消失を防止することができる。
【0038】
また、この処理装置10によれば、ICカード30の空き容量、並びに、ICカード30に記憶されているアプリケーションを識別する識別子としてのAID、アプリケーションのバージョン番号及びハッシュ値のそれぞれが、サーバ20より受信したバージョンアップコマンドに示されている、新バージョンのアプリケーションが必要とする記憶容量、並びに新バージョンのアプリケーションのAID、バージョン番号、及びハッシュ値と比較判断されるので、ICカード30に記憶されている旧バージョンのアプリケーションを新バージョンのアプリケーションに間違いなくバージョンアップすることができる。
特に、ハッシュ値により比較判断することにより、同じアプリケーションを違うバージョンとしてダウンロードされ、ICカード30の旧バージョンのアプリケーションが更新されることを防止することができる。
【0039】
また、この処理装置10によれば、受信したバージョンアップコマンドによりICカード30に書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを新バージョンのアプリケーションに更新することができるので、従来アプリケーションのバージョンアップの処理において必要とされていた、1)旧バージョンのアプリケーションを削除するコマンド、及び2)新バージョンのアプリケーションをロードするコマンドを実行する必要がなくなり、アプリケーションをバージョンアップするための処理時間を短縮することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ICカードに記憶されているアプリケーションをバージョンアップする際に、効率よくバージョンアップを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る処理装置が使用されるシステムの構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態に係る処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】サーバの構成を示す図である。
【図4】ICカードの構成を示す図である。
【図5】バージョンアップコマンドの構成を示す図である。
【図6】実施の形態に係る処理装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 処理装置
11 制御部
12 記憶部
13 入力部
14 表示部
15 リード・ライト部
16 通信制御部
17 バス
20 サーバ
30 ICカード
41 ネットワーク
【発明の属する技術分野】
この発明は、ICカードに記憶されているアプリケーションプログラム(以下、アプリケーション(AP)という)をバージョンアップする際に使用される処理装置、処理方法、及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ICカードは、ISO(International Organization for Standardization)で規格化された識別子(以下、AIDという)により、記憶されているアプリケーションを一意に識別しているため、ICカードに記憶されているアプリケーションをバージョンアップするときには、まず、リード・ライト装置により、カード内の該当するAIDで指定された旧バージョンのアプリケーションを一旦削除し、その後、同一AIDで示された新バージョンのアプリケーションをリード・ライト装置によりICカードに書き込むようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のICカードについてのバーションアップの方法では、リード・ライト装置が、新たなバージョンのアプリケーションをサーバからダウンロードしたのち、ICカードのバージョンアップ、すなわち、旧バージョンのアプリケーションを一旦消去したのち、新たなバージョンを登録するようにしていたので、バージョンアップ処理に時間がかかるという問題点があった。
また、上記従来のICカードについてのバージョンアップの方法では、バージョンアップ処理の途中で利用者がICカードをリード・ライト装置から引き抜く場合があり、この場合において新旧バージョンの両方のアプリケーションがICカードから消失してしまうという問題点があった。
【0004】
なお、ICカードに記憶されているアプリケーションを削除せずに、新たなバージョンのアプリケーションを別のAIDとしてICカードに記憶すれば、上述した新旧のバージョンのアプリケーションの消失が発生するという問題点は解消されるが、使用しない旧バージョンのアプリケーションがICカードに残り、ICカードの記憶容量が無駄に使用されてしまい、現実的な対処方法ではない。
また、このような方式によるバージョンアップの方法では、同じアプリケーションでもAIDが変更されることになり、ICカードに記憶されているアプリケーションをバージョンアップを行うためのシステムを変更する必要が起こり、システム変更の負担が大きくなり、この点からも現実的は対象方法ではない。
【0005】
この発明は、上記問題点に鑑み、ICカードに記憶されているアプリケーションをバージョンアップする際に、効率よくバージョンアップを行うことができる処理装置、処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
また、この発明は、上記バージョンアップを行う際の処理時間を短縮する処理装置、処理方法、プログラムを提供することを目的とする。
更に、この発明は、上記バージョンアップを行う際に、新旧のアプリケーションの消失を防止することができる処理装置、処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、この発明の第1の観点に係る処理装置は、
ICカードに記憶されている旧バージョンのアプリケーションプログラムを新バージョンのアプリケーションプログラムに更新する処理装置であって、
新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込むことを指示するバージョンアップコマンドを、サーバより取得するコマンド取得手段と、
前記コマンド取得手段によりバージョンアップコマンドを取得すると、取得した前記指示に従い、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であるか否かを判断する更新判断手段と、
前記更新判断手段により前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバより取得するアプリケーション取得手段と、
前記アプリケーション取得手段により新バージョンのアプリケーションを取得すると、取得した新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込むアプリケーション書込手段と、
前記アプリケーション書込手段によりICカードに新バージョンのアプリケーションが書き込まれると、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションプログラムを消去するアプリケーション消去手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
このような構成によれば、ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバより取得するので、サーバとの間のトランザクションを減少することができる。従って、バージョンアップに要する時間を短縮することができる。
また、取得した新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込んだのち、ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを消去するので、ICカードから新旧バージョンのアプリケーションの消失を防止することができる。
また、受信したバージョンアップコマンドによりICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを新バージョンのアプリケーションに更新することができるので、従来アプリケーションのバージョンアップの処理において必要とされていた、旧バージョンのアプリケーションを削除するコマンド、及び新バージョンのアプリケーションをロードするコマンドを実行する必要がなくなり、アプリケーションをバージョンアップするための処理時間を短縮することができる。
【0008】
前記バージョンアップコマンドは、新バージョンのアプリケーションをICカードに記憶するときに必要となる記憶容量を有しており、
ICカードから新たに書き込み可能な記憶容量を取得する記憶容量取得手段を備え、
前記更新判断手段は、
前記記憶容量取得手段により取得した前記記憶容量と、前記コマンド取得手段により取得したバージョンアップコマンドに示されている前記記憶容量を比較する記憶容量比較手段を備え、
前記記憶容量比較手段により、該バージョンアップコマンドに示されている前記記憶容量が、前記記憶容量取得手段により取得した前記記憶容量より小さいと比較された場合には、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であると判断するようにしてもよい。
【0009】
前記ICカードは、記憶するアプリケーションを識別する識別子が登録されており、
前記バージョンアップコマンドは、新バージョンのアプリケーションを識別する識別子を備えており、
前記更新判断手段は、
前記コマンド取得手段によりバージョンアップコマンドを取得すると、取得したバージョンアップコマンドに示された識別子が、前記ICカードに登録されているか否かを判断する識別子登録判断手段を備え、
前記識別子登録判断手段により、前記バージョンアップコマンドに示された識別子が前記ICカードに登録されていると判断された場合には、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であると判断するようにしてもよい。
【0010】
前記ICカードは、記憶するアプリケーションのバージョンを示すバージョン番号が登録されており、
前記バージョンアップコマンドは、新バージョンのアプリケーションのバージョンを示すバージョン番号を備えており、
前記更新判断手段は、
前記コマンド取得手段によりバージョンアップコマンドを取得すると、取得したバージョンアップコマンドに示されたバージョン番号と、前記ICカードに登録されているバージョン番号とを比較するバージョン番号比較手段を備え、
前記バージョン番号比較手段により、前記バージョンアップコマンドに示されたバージョン番号が、前記ICカードに登録されているバージョン番号より大きいと比較された場合には、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であると判断するようにしてもよい。
【0011】
前記ICカードは、記憶する旧バージョンのアプリケーションを特定するためのハッシュ値が登録されており、
前記バージョンアップコマンドは、新バージョンのアプリケーションを特定するためのハッシュ値を備えており、
前記更新判断手段は、
前記コマンド取得手段によりバージョンアップコマンドを取得すると、取得したバージョンアップコマンドに示された前記ハッシュ値と、前記ICカードに登録されているハッシュ値とを比較するハッシュ値比較手段を備え、
前記ハッシュ値比較手段により、前記バージョンアップコマンドに示されたハッシュ値と、前記ICカードに登録されているハッシュ値とが異なる比較がされた場合には、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であると判断するようにしてもよい。
【0012】
また、この発明の第2の観点に係る処理方法は、
ICカードに記憶されている旧バージョンのアプリケーションプログラムを新バージョンのアプリケーションプログラムに更新する処理方法であって、
新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込むことを指示するバージョンアップコマンドを、サーバより取得し、
バージョンアップコマンドを取得すると、取得した前記指示に従い、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であるか否かを判断し、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバより取得し、
新バージョンのアプリケーションを取得すると、取得した新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込み、
ICカードに新バージョンのアプリケーションが書き込まれると、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションプログラムを消去する、
ことを特徴とする。
【0013】
このような構成によれば、ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバより取得するので、サーバとの間のトランザクションを減少することができる。従って、バージョンアップに要する時間を短縮することができる。
また、取得した新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込んだのち、ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを消去するので、ICカードから新旧バージョンのアプリケーションの消失を防止することができる。
また、受信したバージョンアップコマンドによりICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを新バージョンのアプリケーションに更新することができるので、従来アプリケーションのバージョンアップの処理において必要とされていた、旧バージョンのアプリケーションを削除するコマンド、及び新バージョンのアプリケーションをロードするコマンドを実行する必要がなくなり、アプリケーションをバージョンアップするための処理時間を短縮することができる。
【0014】
前記バージョンアップコマンドは、新バージョンのアプリケーションをICカードに記憶するときに必要となる記憶容量、該アプリケーションを識別する識別子、該アプリケーションのバージョンを示すバージョン番号、及び該アプリケーションを特定するためのハッシュ値を有しており、
前記ICカードは、記憶するアプリケーションを識別する識別子、該アプリケーションのバージョンを示すバージョン番号、及び該アプリケーションを特定するためのハッシュ値を備えており、
ICカードから新たに書込み可能な記憶容量を取得し、
取得した前記記憶容量と、取得したバージョンアップコマンドに示されている前記記憶容量を比較し、
該バージョンアップコマンドに示されている前記記憶容量が、前記ICカードから取得した前記記憶容量より小さいと比較された場合には、取得したバージョンアップコマンドに示された識別子が、該ICカードに登録されているか否かを判断し、
前記バージョンアップコマンドに示された識別子が前記ICカードに登録されていると判断した場合には、取得したバージョンアップコマンドに示されたバージョン番号と、前記ICカードに登録されているバージョン番号とを比較し、
前記バージョンアップコマンドに示されたバージョン番号が、前記ICカードに登録されているバージョン番号より大きいと比較された場合には、前記バージョンアップコマンドに示された前記ハッシュ値と、前記ICカードに登録されているハッシュ値とを比較し、
前記バージョンアップコマンドに示されたハッシュ値と、前記ICカードに登録されているハッシュ値とが異なる比較がされた場合には、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であると判断するようにしてもよい。
このことにより、ICカードに記憶されている旧バージョンのアプリケーションを新バージョンのアプリケーションに間違いなくバージョンアップすることができる。
【0015】
また、この発明の第3の観点に係るプログラムは、
ICカードに記憶されている旧バージョンのアプリケーションプログラムを新バージョンのアプリケーションプログラムに更新するプログラムであって、
新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込むことを指示するバージョンアップコマンドをサーバより取得する手順、
バージョンアップコマンドを取得すると、取得した前記指示に従い、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であるか否かを判断し、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバより取得する手順、
新バージョンのアプリケーションを取得すると、取得した新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込む手順、
ICカードに新バージョンのアプリケーションが書き込まれると、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションプログラムを消去する手順、
をコンピュータに実行させる。
【0016】
このような構成によれば、ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバより取得するので、サーバとの間のトランザクションを減少することができる。従って、バージョンアップに要する時間を短縮することができる。
また、取得した新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込んだのち、ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを消去するので、ICカードから新旧バージョンのアプリケーションの消失を防止することができる。
また、受信したバージョンアップコマンドによりICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを新バージョンのアプリケーションに更新することができるので、従来アプリケーションのバージョンアップの処理において必要とされていた、旧バージョンのアプリケーションを削除するコマンド、及び新バージョンのアプリケーションをロードするコマンドを実行する必要がなくなり、アプリケーションをバージョンアップするための処理時間を短縮することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、こ発明の実施の形態に係る処理装置を図面に基づき説明する。
【0018】
図1はこの実施形態に係る処理装置が使用されるシステムの構成を示す図である。図2は、この実施形態に係る処理装置の構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態に係る処理装置は、図1に示すように、ICカード30に新バージョンのアプリケーションを供給するサーバ20とネットワーク40を介して接続されたシステムにおいて使用される装置であって、その構成は、図2に示すように、制御部11と、記憶部12、入力部13、表示部14、リード・ライト部15と、通信制御部16とから構成されてる。上記各部は、バス17に接続されている。
【0019】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)を備え、制御プログラムの指示に従い、サーバから供給された新バージョンアップのアプリケーションを用いて、ICカード30に記憶されている旧バージョンのアプリケーションを更新するとともに、各部の同期をとる。
【0020】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置等を備え、上記制御プログラムと、サーバからICカードの新バージョンアップのアプリケーションが供給された場合にはそのアプリケーションを記憶しているとともに、制御部11の作業領域を備えている。
【0021】
入力部13は、キーボード、マウス等を備え、操作者の操作により押下されたキーボードの押下信号、マウスの操作信号を制御部11に出力する。
表示部14は、CRT(Cathod Ray Tub)、液晶表示装置等により構成され、制御部11から出力された表示データ等を表示する。
【0022】
リード・ライト部15は、リード・ライト装置で構成され、制御部11の制御のもと、サーバ20によりダウンロードされた新バージョンのアプリケーションをICカードに書込むとともに、旧バージョンのアプリケーションを消去する。通信制御部16は、ネットワーク40を介してサーバ20との間のデータ転送の通信制御を行う。
【0023】
図1に示すサーバ20は、図3に示すように、制御部21と、記憶部22と、入力部23と、表示部24と、通信制御部25とから構成されており、各部はバス26に接続されている。
制御部21は、CPUを備え、制御プログラムの指示に従い、後述するようにして新バージョンのアプリケーションを処理装置10にダウンロードするとともに、各部の同期をとる。
記憶部22は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置等を備え、上記制御プログラムと、処理装置にダウンロードする新バージョンアップのアプリケーションを記憶するとともに、制御部21の作業領域を備えている。
【0024】
入力部23は、キーボード、マウス等を備え、操作者の操作により押下されたキーボードの押下信号、マウスの操作信号を制御部21に出力する。
表示部24は、CRT(Cathod Ray Tub)、液晶表示装置等により構成され、制御部21から出力された表示データ等を表示する。
【0025】
通信制御部25は、ネットワーク40を介して処理装置10との間のデータ転送の通信制御を行う。
【0026】
図1に示すICカード30は、図4に示すように、新バージョンのアプリケーションを記憶するエリア31と、旧バージョンのアプリケーションを記憶するエリア32と、その他のアプリケーションを記憶するエリア33と、ICカード30が所定の処理を実行するときに稼働するオペレーションシステムが記憶されているカードOS34とを備えている。
カードOSエリア34はカードレジストリエリア35を備え、カードレジストリエリア35は、旧ハッシュ値、ICカード30に記憶されているアプリケーションの旧バージョン番号、ICカード30に記憶されているアプリケーションを識別するための識別子としての旧バージョンのAIDが登録されている。
旧ハッシュ値は、ICカード30が記憶するアプリケーションの文字列をハッシュ関数で演算して得た値である。
【0027】
次に、この実施の形態に係る処理装置の動作を、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
処理装置10は、ICカード30に登録されている旧バージョンのアプリケーションを新バージョンのアプリケーションに更新するため、バージョンアップコマンドをネットワーク40を介してサーバ20からネットワーク40を介して受信する(ステップS1)と、ICカード30より使用可能な未使用の記憶容量を読み出す(ステップS2)。
【0028】
上記バージョンアップコマンドは、図5に示すように、バージョンアップコマンドを特定する命令コードと、新アプリケーションを識別する識別子としてのAIDと、新アプリケーションのバージョン番号と、新アプリケーションの文字列をハッシュ関数で演算して得たハッシュ値と、新アプリケーションをICカード30に書き込む際に必要となる記憶容量とを備えている。
【0029】
処理装置10は、ICカード30より読み出した上記未使用の記憶容量と、先に受信したバージョンアップコマンド中の記述されている新バージョンのアプリケーションが必要とする記憶容量とを比較し、新バージョンのアプリケーションを記憶することができる空き容量があるか否かを判断する(ステップS3)。
【0030】
処理装置10は、新バージョンのアプリケーションを記憶する空き容量がないと判断した場合には(ステップS3;NO)、バージョンアップすることができない旨をネットワーク40を介してサーバ20に送信し(ステップS14)、処理を終了する。一方、処理装置10は、新バージョンのアプリケーションを記憶する空き容量があると判断した場合には(ステップS3;YES)、ICカード30中のカードレジストリエリア35から旧バージョンのアプリケーションのAIDを読み出す(ステップS4)。
【0031】
次に、処理装置10は、読み出した旧バージョンのアプリケーションのAIDと、バージョンアップコマンド中の記述されている新バージョンのアプリケーションのAIDとが同一であるか否かを判断する(ステップS5)。処理装置10は、旧バージョンのアプリケーションのAIDと、上記新バージョンのアプリケーションのAIDとが異なると判断した場合には(ステップS5;NO)、ステップS14に移行する。一方、処理装置10は、旧バージョンのアプリケーションのAIDと、上記新バージョンのアプリケーションのAIDとが同一と判断した場合には(ステップS5;YES)、ICカード30のカードレジストリエリア35からバージョン番号(旧バージョン番号)を読み出す(ステップS6)。
【0032】
続いて、処理装置10は、読み出した上記バージョン番号と、バージョンアップコマンド中の記述されている新バージョンのアプリケーションのバージョン番号とを比較判断する(ステップS7)。処理装置10は、新バージョンのアプリケーションのバージョン番号がICカード30に登録されているバージョン番号より同一か又は小さいと判断した場合には(ステップS7、同一又は小さい)、ステップS14に処理を移行する。一方、処理装置10は、新バージョンのアプリケーションのバージョン番号がICカード30に登録されているバージョン番号より大きいと判断した場合には(ステップS7、大きい)、ICカード30のカードレジストリエリア35からハッシュ値(旧ハッシュ値)を読み出す(ステップS8)。
【0033】
その後、処理装置10は、読み出した上記ハッシュ値と、バージョンアップコマンド中の記述されている新バージョンのアプリケーションのハッシュ値とが同一であるか又は異なっているかを判断する(ステップS9)。処理装置10は、新バージョンのアプリケーションのハッシュ値がICカード30に登録されているハッシュ値と同一であると判断した場合には(ステップS9;同一)、ステップS14に処理を移行する。一方、処理装置10は、新バージョンのアプリケーションのハッシュ値がICカード30に登録されているハッシュ値と異なっていると判断した場合には(ステップS9;異なる)、新バージョンのアプリーションをダウンロードするようにとの依頼を、ネットワーク40を介してサーバ20に送信する(ステップS10)。
【0034】
処理装置10は、上記依頼をサーバ20に送信したのち、サーバ20より、依頼した新バージョンのアプリケーションのダウンロードを受けると、記憶部12に記憶する(ステップS11)。その後、処理装置10は、記憶部12に記憶されている新バージョンのアプリケーションを順次読み出し、ICカード30の未使用の記憶領域に書込んで記憶させる(ステップS12)。
【0035】
処理装置10は、ICカード30に新バージョンのアプリケーションを記憶させると、ICカード30に記憶されている旧バージョンのアプリケーションを消去し(ステップS13)、その後、バージョンアップが完了した旨をネットワーク40を介してサーバに送信し(ステップS15)、処理を終了する。
【0036】
この実施形態に係る処理装置10によれば、ICカード30に書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバ20より取得するので、サーバ20との間の通信に関するトランザクションを減少することができる。従って、バージョンアップに要する時間を短縮することができる。
【0037】
また、この処理装置10によれば、取得した新バージョンのアプリケーションをICカード30に書き込んだのち、ICカード30に書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを消去するので、ICカード30から新旧バージョンのアプリケーションの消失を防止することができる。
【0038】
また、この処理装置10によれば、ICカード30の空き容量、並びに、ICカード30に記憶されているアプリケーションを識別する識別子としてのAID、アプリケーションのバージョン番号及びハッシュ値のそれぞれが、サーバ20より受信したバージョンアップコマンドに示されている、新バージョンのアプリケーションが必要とする記憶容量、並びに新バージョンのアプリケーションのAID、バージョン番号、及びハッシュ値と比較判断されるので、ICカード30に記憶されている旧バージョンのアプリケーションを新バージョンのアプリケーションに間違いなくバージョンアップすることができる。
特に、ハッシュ値により比較判断することにより、同じアプリケーションを違うバージョンとしてダウンロードされ、ICカード30の旧バージョンのアプリケーションが更新されることを防止することができる。
【0039】
また、この処理装置10によれば、受信したバージョンアップコマンドによりICカード30に書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを新バージョンのアプリケーションに更新することができるので、従来アプリケーションのバージョンアップの処理において必要とされていた、1)旧バージョンのアプリケーションを削除するコマンド、及び2)新バージョンのアプリケーションをロードするコマンドを実行する必要がなくなり、アプリケーションをバージョンアップするための処理時間を短縮することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ICカードに記憶されているアプリケーションをバージョンアップする際に、効率よくバージョンアップを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る処理装置が使用されるシステムの構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態に係る処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】サーバの構成を示す図である。
【図4】ICカードの構成を示す図である。
【図5】バージョンアップコマンドの構成を示す図である。
【図6】実施の形態に係る処理装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 処理装置
11 制御部
12 記憶部
13 入力部
14 表示部
15 リード・ライト部
16 通信制御部
17 バス
20 サーバ
30 ICカード
41 ネットワーク
Claims (8)
- ICカードに記憶されている旧バージョンのアプリケーションプログラムを新バージョンのアプリケーションプログラムに更新する処理装置であって、
新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込むことを指示するバージョンアップコマンドを、サーバより取得するコマンド取得手段と、
前記コマンド取得手段によりバージョンアップコマンドを取得すると、取得した前記指示に従い、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であるか否かを判断する更新判断手段と、
前記更新判断手段により前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバより取得するアプリケーション取得手段と、
前記アプリケーション取得手段により新バージョンのアプリケーションを取得すると、取得した新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込むアプリケーション書込手段と、
前記アプリケーション書込手段によりICカードに新バージョンのアプリケーションが書き込まれると、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを消去するアプリケーション消去手段と、
を備えることを特徴とする処理装置。 - 前記バージョンアップコマンドは、新バージョンのアプリケーションをICカードに記憶するときに必要となる記憶容量を有しており、
ICカードから新たに書き込み可能な記憶容量を取得する記憶容量取得手段を備え、
前記更新判断手段は、
前記記憶容量取得手段により取得した前記記憶容量と、前記コマンド取得手段により取得したバージョンアップコマンドに示されている前記記憶容量を比較する記憶容量比較手段を備え、
前記記憶容量比較手段により、該バージョンアップコマンドに示されている前記記憶容量が、前記記憶容量取得手段により取得した前記記憶容量より小さいと比較された場合には、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であると判断する、
ことを特徴とする請求項1に記載の処理装置。 - 前記ICカードは、記憶するアプリケーションを識別する識別子が登録されており、
前記バージョンアップコマンドは、新バージョンのアプリケーションを識別する識別子を備えており、
前記更新判断手段は、
前記コマンド取得手段によりバージョンアップコマンドを取得すると、取得したバージョンアップコマンドに示された識別子が、前記ICカードに登録されているか否かを判断する識別子登録判断手段を備え、
前記識別子登録判断手段により、前記バージョンアップコマンドに示された識別子が前記ICカードに登録されていると判断された場合には、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であると判断する、
ことを特徴とする請求項2に記載の処理装置。 - 前記ICカードは、記憶するアプリケーションのバージョンを示すバージョン番号が登録されており、
前記バージョンアップコマンドは、新バージョンのアプリケーションのバージョンを示すバージョン番号を備えており、
前記更新判断手段は、
前記コマンド取得手段によりバージョンアップコマンドを取得すると、取得したバージョンアップコマンドに示されたバージョン番号と、前記ICカードに登録されているバージョン番号とを比較するバージョン番号比較手段を備え、
前記バージョン番号比較手段により、前記バージョンアップコマンドに示されたバージョン番号が、前記ICカードに登録されているバージョン番号より大きいと比較された場合には、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であると判断する、
ことを特徴とする請求項3に記載の処理装置。 - 前記ICカードは、記憶する旧バージョンのアプリケーションを特定するためのハッシュ値が登録されており、
前記バージョンアップコマンドは、新バージョンのアプリケーションを特定するためのハッシュ値を備えており、
前記更新判断手段は、
前記コマンド取得手段によりバージョンアップコマンドを取得すると、取得したバージョンアップコマンドに示された前記ハッシュ値と、前記ICカードに登録されているハッシュ値とを比較するハッシュ値比較手段を備え、
前記ハッシュ値比較手段により、前記バージョンアップコマンドに示されたハッシュ値と、前記ICカードに登録されているハッシュ値とが異なる比較がされた場合には、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であると判断する、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の処理装置。 - ICカードに記憶されている旧バージョンのアプリケーションプログラムを新バージョンのアプリケーションプログラムに更新する処理方法であって、
新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込むことを指示するバージョンアップコマンドを、サーバより取得し、
バージョンアップコマンドを取得すると、取得した前記指示に従い、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であるか否かを判断し、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバより取得し、
新バージョンのアプリケーションを取得すると、取得した新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込み、
ICカードに新バージョンのアプリケーションが書き込まれると、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを消去する、
ことを特徴とする処理方法。 - 前記バージョンアップコマンドは、新バージョンのアプリケーションをICカードに記憶するときに必要となる記憶容量、該アプリケーションを識別する識別子、該アプリケーションのバージョンを示すバージョン番号、及び該アプリケーションを特定するためのハッシュ値を有しており、
前記ICカードは、記憶するアプリケーションを識別する識別子、該アプリケーションのバージョンを示すバージョン番号、及び該アプリケーションを特定するためのハッシュ値を備えており、
ICカードから新たに書込み可能な記憶容量を取得し、
取得した前記記憶容量と、取得したバージョンアップコマンドに示されている前記記憶容量を比較し、
該バージョンアップコマンドに示されている前記記憶容量が、前記ICカードから取得した前記記憶容量より小さいと比較された場合には、取得したバージョンアップコマンドに示された識別子が、該ICカードに登録されているか否かを判断し、
前記バージョンアップコマンドに示された識別子が前記ICカードに登録されていると判断した場合には、取得したバージョンアップコマンドに示されたバージョン番号と、前記ICカードに登録されているバージョン番号とを比較し、
前記バージョンアップコマンドに示されたバージョン番号が、前記ICカードに登録されているバージョン番号より大きいと比較された場合には、前記バージョンアップコマンドに示された前記ハッシュ値と、前記ICカードに登録されているハッシュ値とを比較し、
前記バージョンアップコマンドに示されたハッシュ値と、前記ICカードに登録されているハッシュ値とが異なる比較がされた場合には、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であると判断する、
ことを特徴とする請求項6に記載の処理方法。 - ICカードに記憶されている旧バージョンのアプリケーションプログラムを新バージョンのアプリケーションプログラムに更新するプログラムであって、
新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込むことを指示するバージョンアップコマンドをサーバより取得する手順、
バージョンアップコマンドを取得すると、取得した前記指示に従い、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新することが可能であるか否かを判断し、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションを、新バージョンのアプリケーションに更新が可能であると判断した場合には、新バージョンのアプリケーションをサーバより取得する手順、
新バージョンのアプリケーションを取得すると、取得した新バージョンのアプリケーションをICカードに書き込む手順、
ICカードに新バージョンのアプリケーションが書き込まれると、前記ICカードに書き込まれている旧バージョンのアプリケーションプログラムを消去する手順、
をコンピュータに実行させるプログラム。
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