JP4373757B2 - 受信装置、受信方法、集積回路、及びプログラム - Google Patents

受信装置、受信方法、集積回路、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、OFDM信号等化装置に関し、特に地上デジタル放送で用いられるOFDM信号を等化する技術に関する。
昨今、テレビジョン、ラジオの地上放送における周波数利用効率の向上、多チャンネル化、高画質化、高音質化を指向して、地上放送のデジタル化が全世界的に進められており、日本でも地上デジタル放送が開始されようとしている。
日本の地上デジタル放送は、OFDM信号を用いて伝送される。OFDM信号とは、一般に、互いに直交する多数のキャリアそれぞれをデジタルデータで変調し、それらの変調波を多重して得られる信号である。
日本の地上デジタル放送に用いられるOFDM信号(以降単に、地上デジタル放送信号と称する)の規格は、非特許文献1に規定されている。ここでは、その規格のうち本発明の主題に関連する事項を説明する。
地上デジタル放送信号は、テレビジョン放送では13個、ラジオ放送では1個または3個のOFDMセグメント(以降、単にセグメント)から構成される。一つのセグメントは、伝送モードに応じた所定の本数、例えばモード1では108本のキャリアの束であり、約430kHzの帯域幅を有している。キャリアには、既知の変調方式で変調される制御情報キャリアと、制御情報キャリアによって示される変調方式で変調され、放送の本体的な情報を伝送するデータキャリアとがある。
データキャリアがQPSK(Quaternary Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、または64QAMで変調されるセグメントを同期変調部といい、データキャリアがDQPSK(Differential QPSK)で変調されるセグメントを差動変調部という。
一つのセグメントにおいて、シンボル期間ごとに、各キャリアそれぞれが個別の複素シンボル(情報信号の直交成分を実部と虚部とで表すいわゆるIQシンボル)で変調され、一つのOFDMシンボルに多重され伝送される。204個のOFDMシンボルが一つの伝送フレーム(以降、単にフレーム)をなす。
図10は、同期変調部におけるフレームの一構成例である。図10では、キャリアを周波数の昇順に左から右へ並べ、OFDMシンボルを時間順に上から下へ並べて示している。周波数の昇順にキャリア番号kを0〜107とし、フレーム内での時間順にシンボル番号nを0〜203とする。
キャリアとOFDMシンボルとが交差するセルには、シンボル番号nの期間にキャリアkを変調する一つの複素シンボルc(n,k)を位置付ける。従って、この図は、複素シンボルc(n,k)の、キャリアの周波数順及び時間順の配列をも示している。
同期変調部では、信号の等化に用いられる基準値を示すパイロットシンボルであるSP(Scattered Pilot)シンボルが伝送される。図10に示すように、SPシンボルは、時間順には、3本に1本のキャリアによってそれぞれ4シンボル期間に1回伝送され、また、周波数順には、全てのシンボル期間において、12本に1本のキャリアによって伝送される。
図11は、差動変調部におけるフレームの一構成例を、図10と同様の表記法により示している。差動変調部では、SPシンボルは伝送されない。
同期変調部、及び差動変調部の何れにおいても、所定のキャリアを用いてTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号が伝送される。TMCC信号は、シンボル番号1〜16にフレームの同期タイミングを示す同期シンボルを含み、シンボル番号17〜19にセグメント形式識別シンボルを含み、シンボル番号20〜121にTMCC情報シンボルを含んでいる。そのセグメントが同期変調部、及び差動変調部の何れであるかは、TMCC情報シンボルの内容から識別できる。
従来、このような地上デジタル放送信号を受信するOFDM信号受信装置が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
図12は、前記文献に示されているOFDM信号受信装置の主要部に、さらに映像音声再生部80及び表示部90を追加してなる、地上デジタル放送受信装置9の構成を示す機能ブロック図である。
地上デジタル放送受信装置9において、アンテナ10はRF帯域のOFDM信号SRF(t)を受信し、チューナ部20はその内部で生成される局発信号を用いて信号SRF(t)をIF帯域のOFDM信号SIF(t)へ周波数変換し、A/D部30は信号SIF(t)をサンプリングしてデータD(t)を出力し、直交復調部40はデータD(t)に基づいてベースバンドのOFDM信号B(t)を出力する。
信号B(t)は、時間領域のOFDM信号に含まれる直交成分をそれぞれ実部と虚部とで表す複素値列を表す。理解の容易のため、図12において複素信号が流れる区間を太線で描く。
FFT部50は、シンボル番号nの有効シンボル期間に得られた信号B(t)をフーリエ変換することにより、その期間にキャリアkによって表される(つまり、キャリアkを変調した)複素シンボルc(n,k)を各キャリアについて算出する。
TMCC処理部51は、TMCC信号を伝送するキャリアk0について算出される複素シンボルc(n,k0)を参照して、フレーム同期の確立とセグメント形式の識別とを行う。そして、確立したフレーム同期タイミングを示すフレーム同期情報と、識別したセグメント形式を示すセグメント形式情報とを、等化部60へ通知する。
等化部60は、通知されるセグメント形式情報が同期変調部を示す場合、通知されるフレーム同期情報に基づいて前述したSPシンボルの位置を特定し、その位置にある複素シンボルを用いて各複素シンボルの位相及び振幅の等化を行う。
エラー訂正部70は、等化後の複素シンボルd(n,k)をエラー訂正するとともにトランスポートストリームTSに変換し、映像音声再生部80は、トランスポートストリームTSを映像音声信号にデコードし、表示部90に表示する。
上述したように、従来の地上デジタル放送受信装置における等化部60は、TMCC処理部51から前記セグメント形式情報とフレーム同期情報とを通知されて初めて、複素シンボルの等化処理を開始する。
図13は、従来の等化処理の詳細を示すフローチャートである。
従来一般的に、フレーム同期の確立は、前述した同期シンボルを2フレーム分検出することによって行われるので、TMCC処理部51が、複素シンボルを供給され始めてからフレーム同期を確立し(S11)、TMCC情報シンボルを復号して(S12)、フレーム同期情報及びセグメント形式情報を等化部60へ供給する(S13)までに、平均で1.5フレーム時間、最大で2フレーム時間かかる。等化部60は、その時間の経過後にTMCC処理部51から通知されるセグメント形式情報を参照し、同期変調部であれば(S24:YES)等化処理を開始する(S25)。
特開2001−298438号公報(第8〜10頁、第6図) 「地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式標準規格」,社団法人電波産業会,ARIB STD−B31 1.5版,平成15年7月29日改定 Digital Video Broadcasting (DVB); Framing structure, channel coding and modulation for digital terrestrial television, European Telecommunications Standards Institute, EN 300 744 V1.1.2(1997-08)
しかしながら、2フレーム時間は伝送モードによっては約0.5秒であり、この従来の等化処理によれば、安定した映像音声が得られるまでにかなりの時間がかかるという問題がある。
この問題は、日本の地上デジタル放送のみならず、同様構成のOFDM信号によって伝送されるデジタル放送、例えば欧州の地上デジタル放送を、フレーム同期を確立してからSPシンボルの位置を特定し、その後に等化処理を開始する手順に従って受信する場合に、一般的に生じるものである。
図14は、欧州の地上デジタル放送に用いられるOFDM信号のフレームの一構成例を、図10と同様の表記法により示している。欧州の地上デジタル放送に用いられるOFDM信号では、前記SPシンボルに相当するブーステッドパイロットシンボルと、前記TMCC信号に相当するTPS信号とが伝送される。詳細は、非特許文献2を参照のこと。
上記の問題に鑑み、本発明は、周波数領域のOFDM信号によって表される複素シンボルが供給され始めた後、従来よりも短時間のうちにパイロットシンボルの位置を特定して信号の等化処理を開始することができる受信装置、受信方法、集積回路、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明の受信装置は、分散パイロット信号が、所定のN(Nは整数)シンボル毎に同一のパターンで繰り返し含まれるOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信する受信装置であって、前記OFDM信号をフーリエ変換することにより、周波数軸信号に変換するフーリエ変換手段と、前記フーリエ変換手段の出力からNシンボル毎の同期を確立するNシンボル同期確立手段とを有することを特徴とする
また、上記問題を解決するために、本発明の受信装置は、分散パイロット信号が、所定のN(Nは整数)シンボル毎に同一のパターンで繰り返し含まれるOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信する受信装置であって、前記OFDM信号をフーリエ変換することにより、周波数軸信号に変換するフーリエ変換手段と、前記フーリエ変換手段の出力からフレーム同期を確立するフレーム同期確立手段と、前記フーリエ変換手段の出力からNシンボル毎の同期を確立するNシンボル同期確立手段を有し、前記、Nシンボル同期確立手段は、フレーム同期確立手段より前に処理されることを特徴とする
また、上記問題を解決するために、本発明の受信方法は、分散パイロット信号が、所定のN(Nは整数)シンボル毎に同一のパターンで繰り返し含まれるOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信する受信方法であって、前記OFDM信号をフーリエ変換することにより、周波数軸信号に変換するフーリエ変換ステップと、前記フーリエ変換手段の出力からNシンボル毎の同期を確立するNシンボル同期確立ステップとを有することを特徴とする
また、上記問題を解決するために、本発明の受信方法は、分散パイロット信号が、所定のN(Nは整数)シンボル毎に同一のパターンで繰り返し含まれるOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信する受信方法であって、前記OFDM信号をフーリエ変換することにより、周波数軸信号に変換するフーリエ変換ステップと、
前記フーリエ変換手段の出力からフレーム同期を確立するフレーム同期確立ステップと、前記フーリエ変換手段の出力からNシンボル毎の同期を確立するNシンボル同期確立ステップを有し、前記、Nシンボル同期確立ステップは、フレーム同期確立ステップより前に処理されることを特徴とする
また、上記問題を解決するために、本発明の集積回路は、分散パイロット信号が、所定のN(Nは整数)シンボル毎に同一のパターンで繰り返し含まれるOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信する装置の集積回路であって、前記OFDM信号をフーリエ変換することにより、周波数軸信号に変換するフーリエ変換手段と、前記フーリエ変換手段の出力からNシンボル毎の同期を確立するNシンボル同期確立手段を有することを特徴とする
また、上記問題を解決するために、本発明の集積回路は、分散パイロット信号が、所定のN(Nは整数)シンボル毎に同一のパターンで繰り返し含まれるOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信する装置の集積回路であって、前記OFDM信号をフーリエ変換することにより、周波数軸信号に変換するフーリエ変換手段と、前記フーリエ変換手段の出力からフレーム同期を確立するフレーム同期確立手段と、前記フーリエ変換手段の出力からNシンボル毎の同期を確立するNシンボル同期確立手段を有し、前記、Nシンボル同期確立手段は、フレーム同期確立手段より前に処理されることを特徴とする
また、上記問題を解決するために、本発明のプログラムは、分散パイロット信号が、所定のN(Nは整数)シンボル毎に同一のパターンで繰り返し含まれるOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信する受信処理を、コンピュータを用いて実施するためのコンピュータ実行可能なプログラムであって、上述した受信方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする
本発明の受信装置、受信方法、集積回路、及びプログラムによれば、フレーム同期とは関係なく、数〜数十シンボル時間分の複素シンボルを用いてパイロットシンボルを特定して等化処理を開始できる。本発明によれば、等化処理を開始するまでに要する時間は、従来の技術が要する1.5〜2フレーム時間に比べて短い。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1に係るOFDM信号等化装置、及び、そのOFDM信号等化装置を含んで構成される地上デジタル放送受信装置について、図面を参照しながら説明する。
<全体構成>
図1は、地上デジタル放送受信装置の全体構成を示す機能ブロック図である。図1において、従来の地上デジタル放送受信装置9に含まれる構成要素と同一の構成要素に、同一の符号を付して示している。地上デジタル放送受信装置1は、従来の地上デジタル放送受信装置9と比べて、本発明のOFDM信号等化装置である等化制御部58、及び等化制御部58と連携して動作する等化部65を含む点で異なっている。
地上デジタル放送受信装置1の各部は、具体的に、次のように実現されるとしてもよい。チューナ部20は、例えば、RF帯域で動作可能な高周波アナログ回路により実現される。
A/D部30から映像音声再生部80までの各部は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を用いて実現される。この場合、各部は、ROMに記録されているプログラムをDSPが実行することにより果たされる個々の機能を表す。各部が処理するデータはRAMに記憶され、また、RAMを介して各部間で受け渡される。これらの各部を、個々の機能を果たす専用のハードウェア回路として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を用いて実現してもよい。
表示部90は、PDP(Plasma Display Panel)、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いて実現される映像音声モニタ装置である。
<外観>
図2(A)及び(B)はそれぞれ、地上デジタル放送受信装置1の外観の一例を示す外観図である。図2(A)は、据え置き型のSTB(Set Top Box)の形態に実装された場合の外観例を示し、図2(B)は、携帯型移動端末装置の形態に実装された場合の外観例を示している。
以下、従来の技術と重複する事項については説明を省略し、本発明に特有の構成である等化制御部58、及び等化部65について詳しく説明する。
<等化制御部58>
等化制御部58は、従来と同様の複素シンボルをFFT部50から供給され、供給された複素シンボルにおけるSPシンボルの有無、及びSPシンボルの位置を、従来のTMCC処理部51が特定するよりも短時間のうちに特定して、等化部65へ通知する。
図3は、フレーム同期が確立していない(つまり、個々の複素シンボルのシンボル番号が不定である)状態において、SPシンボルである可能性がある複素シンボルの4通りの群を示す概念図である。図3は、SPシンボルの伝送に携わるキャリアについてのみ、キャリアの周波数順及び時間順に複素シンボルを並べて示している。
同期変調部における複素シンボルをこの順序に並べたとき、各キャリアについて時間順に4個に1個の複素シンボルがSPシンボルであり、また、各シンボル期間においてキャリアの周波数順に4個に1個の複素シンボルがSPシンボルである。つまり、図3に示した群A〜Dのうち何れか一群の複素シンボルの全てがSPシンボルである。ここで、群A〜Dは、フレーム同期とは関係なく、4シンボル期間ごとに循環する相対的なシンボル番号に関連して定まる群であることに注意する。
図4は、等化制御部58の詳細な構成を示す機能ブロック図である。
TMCC処理部52は、フレーム同期の確立と、TMCC情報シンボルの復号とが完了した時点で、TMCC有効情報を出力するとともに、従来と同様のフレーム同期情報とセグメント形式情報とを出力する。
SP検出部53は、図3に示した各群に含まれる複素シンボル間の相関を示す指標を群ごとに算出することによって、SPシンボルの有無、及びSPシンボルの位置を特定し、特定したSPシンボルの有無を示すSP検出情報、及び特定したSPシンボルの位置を示す4シンボル同期情報を出力する。
セレクタ54は、TMCC有効情報が出力されていない場合にSP検出情報を選択し、TMCC有効情報が出力されている場合にセグメント形式情報を選択し、それぞれ選択した情報をSP有無情報として出力する。
セレクタ55は、TMCC有効情報が出力されていない場合に4シンボル同期情報を選択し、TMCC有効情報が出力されている場合にフレーム同期情報を選択して、それぞれ選択した情報をSP位置情報として出力する。
<SP検出部53>
図5は、SP検出部53の詳細な構成を示す機能ブロック図である。
SP検出部53は、フレーム同期が確立していない状態において、FFT部50から複素シンボルを供給される。
ここで、一つの具体例を示すために、FFT部50は、各シンボル期間に一つのOFDMシンボルを、個々のキャリアによって表される複素シンボルに多重分離し、分離された複素シンボルをキャリアの周波数順に逐次SP検出部53へ供給するものとして説明する。ここで言うキャリアとは、地上デジタル放送信号を構成する全てのセグメントに含まれるキャリアを指す。
SP検出部53は、個々の複素シンボルに対応して、複素シンボルを表すキャリアの全てのセグメントにわたる通し番号をFFT部50から供給される。
第1複素シンボル分類部100は、個々の複素シンボルを、その複素シンボルに対応するキャリアの通し番号に応じた1つのセグメントに分類する。つまり、当該複素シンボルを、当該セグメントに対応して設けられる第2複素シンボル分類部の一つへ出力する。
分類された複素シンボルは、セグメントごとに同一の処理を施されるので、以下、一つのセグメントを代表して説明する。
第2複素シンボル分類部110は、第1複素シンボル分類部100から、一つのシンボル期間に、一つのセグメント内の個々のキャリアによって表される複素シンボルを、キャリアの周波数順に逐次受け取る。
4シンボル遅延部121、・・・、122は、SPシンボルの伝送に携わる個々のキャリアに対応して設けられる。
第2複素シンボル分類部110は、受け取った複素シンボルのうち、SPシンボルの伝送に携わるキャリアによって表される複素シンボルを、そのキャリアに対応する4シンボル遅延部と、選択部130とへ出力する。
4シンボル遅延部121、・・・、122はそれぞれ、受け取った4つの複素シンボルを保持していて、第2複素シンボル分類部110から新たな複素シンボルを受け取ると、保持している最も古い複素シンボルを選択部130へ出力し、その最も古い複素シンボルをその新たな複素シンボルで置き換える。
これにより、4シンボル遅延部121、・・・、122の各々は、第2複素シンボル分類部110から、一つのシンボル期間に一つの複素シンボルを受け取り、受け取った個々の複素シンボルを4シンボル期間遅延させる。
選択部130は、第2複素シンボル分類部110から一つのキャリアに分類された新たな複素シンボルを受け取るとともに、そのキャリアに対応する4シンボル遅延部から最も古い複素シンボルを受け取ると、その両者を選択して、演算部140へ出力する。
演算部140は、選択部130から受け取った2つの複素シンボルの、(A)一方を他方で複素除算するか、(B)一方の複素共役値と他方とを複素乗算するか、または、(C)一方の複素共役値と他方とを複素乗算してその結果を正規化し、その結果を結果分類部150へ出力する。
図6(A)、(B)、及び(C)は、それぞれ前述した演算を実行するための構成の一例を示す機能ブロック図である。図6(C)には、正規化を実行するための具体的な構成として対数部144を例示している。対数部144は、入力された値を浮動小数点で表し、その仮数部を演算結果とすることで入力された値を正規化する。
再び図5において、結果分類部150は、演算部140から演算結果を受け取ると、その演算結果を群ごとに分類する。つまり、受け取った演算結果を、群に対応して設けられる累積部161〜164の一つへ出力する。結果分類部150は、演算結果を分類する群を、演算の対象になった複素シンボルを表すキャリアのキャリア番号と、4シンボル期間ごとに循環する相対的なシンボル番号とに基づいて決定する。
演算結果を分類する群を決定するために、結果分類部150は、例えば、キャリア番号カウンタと、相対シンボル番号カウンタとを内部に備えてもよい。キャリア番号カウンタは、結果分類部が、受け取った演算結果を累積部161〜164の一つへ出力すると3増加し、SPシンボルの伝送に携わるキャリア番号を循環的にカウントする。相対シンボル番号カウンタは、キャリア番号カウンタが一巡すると1増加し、0から3までの相対シンボル番号を循環的にカウントする。
そして、結果分類部150は、図3に示す4通りの群を表すテーブルを内部に保持し、キャリア番号カウンタの値と、相対シンボル番号カウンタの値とで示されるセルの内容を参照することにより、群を決定する。また、前記テーブルを保持することなく、キャリア番号カウンタの値を12で除した余りと相対シンボル番号カウンタの値とから、計算によって群を決定することも考えられる。
累積部161〜164は、個々に受け取った演算結果を累積する。そして、累積結果の絶対値を算出し、判定部170へ出力する。算出された絶対値は、累積結果の電力を表す。演算部140が前述した何れの演算を行った場合でも、SPシンボルからなる群に対応する演算結果は毎回ほぼ一定の値となるので、累積される演算結果の個数が増えるにつれて累積結果の絶対値が増加する。それに対し、他の群に対応する演算結果は毎回様々な複素値となるので、累積される演算結果の個数が増えても累積結果の絶対値は増加しない。
判定部170は、受け取った4つの絶対値を所定のしきい値と比較する。そして、4つの絶対値の一つ以上が前記しきい値と等しいかより大きい場合に、SPシンボルが存在することを示す内容のSP検出情報を、多重部180へ出力し、4つの絶対値の全てが所定のしきい値よりも小さい場合に、SPシンボルが存在しないことを示す内容のSP検出情報を、多重部180へ出力する。
判定部170は、また、SPシンボルの位置を示す4シンボル同期情報を、多重部180へ出力する。
判定部170は、例えば、現在のシンボル期間が図3に示した相対シンボル番号の何れで表されるかを示す4シンボル同期情報を出力する。判定部170は、そのために、キャリア0、3、6、及び9の何れに関係する演算結果が最大の絶対値を示す累積部に出力されるかを監視する。そして、キャリア0、3、6、及び9のそれぞれに関係する演算結果が最大の絶対値を示す累積部へ出力されたシンボル期間に、相対シンボル番号0、1、2、及び3を示す4シンボル同期情報を出力する。
また、判定部170は、相対シンボル番号0のシンボル期間を4シンボル期間ごとに示すパルス信号として4シンボル同期情報を出力してもよい。
多重部180は、セグメントに対応して設けられる各判定部から、前述したSP検出情報と4シンボル同期情報とを個別に受け取り、セグメントの中心周波数の昇順に逐次、等化部65へ出力する。
ここまでに説明したように、SP検出部53は、複素シンボルを時間順に並べたとき4つおきの複素シンボルからなる4通りの群について、群ごとに複素シンボル間の相関の程度を評価することによってSPシンボルの位置を特定する。この構成により、SP検出部53は、フレーム同期とは関係なく、数〜数十シンボル時間のうちにSPシンボルの位置を特定し、SP検出情報と4シンボル同期情報とを出力することができる。
なお、この実施の形態では、SP検出部53の作用を最もよく表すために、4シンボル遅延部をキャリアごとに設ける構成を例示した。このような4シンボル遅延部は、例えば、FIFO(First In First Out)レジスタ、又はFIFO機能を実現するソフトウェアを用いて実装されることが想定される。しかし、実質的に同一の機能を果たす他の実装を採用することも可能である。例えば、4シンボル遅延部121、・・・、122の機能を、全てのキャリアについての複素シンボルを統合的に保持する1つのリングバッファによって実現してもよい。
<等化部65>
等化部65は、等化制御部58から、SP存在情報とSP位置情報とを供給される。TMCC処理部52がフレーム同期の確立とTMCC情報シンボルの復号とを完了した後には、さらにTMCC有効情報を供給される。
等化部65は、TMCC有効情報が供給されていないとき、SP検出部53が生成したSP検出情報及び4シンボル同期情報を、それぞれ、SP存在情報及びSP位置情報として供給される。
受け取ったSP検出情報が、SPシンボルが存在することを示す場合、等化部65は、受け取った4シンボル同期情報に基づいてシンボル期間ごとにSPシンボルを表すキャリアを特定し、特定されたキャリアによって表される複素シンボルを基準に用いて等化処理を行う。
受け取った4シンボル同期情報が相対シンボル番号を示す場合、等化部65は、その相対シンボル番号から、フレーム同期とは関係なく、そのシンボル期間にSPシンボルを表すキャリアを特定する。また、受け取った4シンボル同期情報が相対シンボル番号0のシンボル期間を表すパルス信号である場合、等化部65は、その4シンボル同期情報に基づいて内部で相対シンボル番号を発生すればよい。
このとき等化部65が行う等化処理は、基本的には、前記複素シンボルと本来のSPシンボルとの位相差及び振幅比に応じて他の複素シンボルの位相差及び振幅比を補正する、周知の位相振幅等化処理である。基準に用いる複素シンボルの位置を4シンボル同期情報に基づいて特定する点においてのみ、従来の等化処理と異なる。
受け取ったSP検出情報が、SPシンボルが存在しないことを示す場合、等化部65は、等化処理を行わない。
等化部65は、TMCC有効情報が供給されているとき、TMCC処理部52が生成した従来のセグメント形式情報及びフレーム同期情報を、それぞれ、SP存在情報及びSP位置情報として供給される。
受け取ったセグメント形式情報が同期変調部を示す場合、等化部65は、従来と全く同様の等化処理を行う。受け取ったセグメント形式情報が差動変調部を示す場合、等化部65は、等化処理を行わない。
<等化処理の詳細>
図7は、実施の形態1に係る等化処理の詳細を示すフローチャートである。図13に示した従来の等化処理に対して、SP検出部における相関演算ステップ(S31)、SP検出ステップ(S32)、及び、SP検出情報、4シンボル同期情報供給ステップ(S33)、並びに、等化部における、SP検出情報に基づくSP有無判断ステップ(S21)、及び4シンボル同期情報に基づく等化処理ステップ(S22)の各ステップが追加される。
前述したように、複素シンボルを供給され始めてから、TMCC処理部52が、フレーム同期情報及びセグメント形式情報を等化部65へ供給するまでに、最大で2フレーム時間かかるのに対し、SP検出部53は、数〜数十シンボルでSP検出情報及び4シンボル同期情報を等化部65へ供給する。これにより、等化部65は、ステップ22において、4シンボル同期情報に基づいて、従来よりも早期に等化処理を開始することができる。
<実施の形態2>
実施の形態2に係るOFDM信号等化装置は、実施の形態1における等化制御部58の一つの変形であり、図1に示した地上デジタル放送受信装置1において等化制御部58と互換性がある。以下、実施の形態2に係る等化制御部について、図面を参照しながら説明する。
実施の形態2に係る等化制御部は、等化制御部58と比べてSP検出部が変更される。
図8は、実施の形態2の等化制御部に含まれるSP検出部59の構成を示す機能ブロック図である。図5に示したSP検出部53に含まれる構成要素と同一の構成要素に、同一の符号を付して示している。
符号補正部210は、第1複素シンボル分類部100から、一つのシンボル期間に、一つのセグメント内の個々のキャリアによって表される複素シンボルを、キャリアの周波数順に逐次受け取る。そして、受け取った複素シンボルのうち、SPシンボルの伝送に携わるキャリアによって表される複素シンボルに、そのキャリアに固有の符号を乗じる。
前述した非特許文献1は、地上デジタル放送信号に含まれる全てのキャリアについてキャリアの周波数順に、多項式g(x)=x11+x9+1に従って生成されるPRBS(Pseudo Random Bit Sequence)値をキャリア固有の符号とすべきことを規定する。
この符号は、特に、SPシンボルの伝送に携わるキャリアについては、そのキャリアが伝送するSPシンボルの符号を定める。
符号補正部210は、内部で前記PRBS値を生成し、生成したPRBS値を受け取った複素シンボルに乗じることにより、各SPシンボルが一定の符号で表されるように各複素シンボルを符号補正する。そして、符号補正された複素シンボルを、4シンボル遅延部220及び演算部140へ出力する。
4シンボル遅延部220は、最近受け取った4つの複素シンボルを保持していて、符号補正部210から新たな複素シンボルを受け取ると、保持している最も古い複素シンボルを演算部140へ出力し、その最も古い複素シンボルをその新たな複素シンボルで置き換える。
これにより、4シンボル遅延部220は、第2複素シンボル分類部110から、一つのシンボル期間に、SPシンボルの伝送に携わるキャリアと同数の複素シンボルをキャリアの周波数順に逐次受け取って4個保持し、周波数順に4つ後のキャリアが表す複素シンボルと同時に出力する。言わば、受け取った個々の複素シンボルを、周波数順に4キャリア分遅延させる。
演算部140は、符号補正部210から新たな複素シンボルを受け取るとともに、4シンボル遅延部220から最も古い複素シンボルを受け取ると、その両者に実施の形態1で説明した演算を施し、演算結果を結果分類部250へ出力する。
結果分類部250は、演算部140から演算結果を受け取ると、その演算結果を群ごとに分類する。結果分類部250は、演算結果を分類する群を、演算の対象になった複素シンボルを表す、周波数の低いほうのキャリアのキャリア番号と、4シンボル期間ごとに循環する相対的なシンボル番号とに基づいて決定する。
演算結果を分類する群を決定するために、結果分類部250は、結果分類部150と同様に、キャリア番号カウンタと、相対シンボル番号カウンタとを内部に備えてもよい。ただし、結果分類部250が備えるキャリア番号カウンタは、最上位の4つのキャリアをそのカウントから除外する。実施の形態2では、最上位の4つのキャリアは何れも、周波数の低いほうのキャリアとして演算に組み入れられることがないからである。
累積部161〜164、及び判定部170の内容は、実施の形態1で説明したとおりである。
ここまでに説明したように、SP検出部59は、複素シンボルをキャリアの周波数順に並べたとき4つおきの複素シンボルからなる4通りの群について、群ごとに複素シンボル間の相関の程度を評価することによってSPシンボルの位置を特定する。この構成により、SP検出部59は、フレーム同期とは無関係に、数〜数十シンボル時間のうちにSPシンボルの位置を特定し、SP検出情報と4シンボル同期情報とを出力することができる。
SP検出部59は一つの4シンボル遅延部を用いて構成され、SP検出部53が必要とするキャリアごとの4シンボル遅延部を必要としないので、処理に使用されるメモリ量がSP検出部53よりも少なくて済む。また、演算する複素シンボルに4シンボル期間の遅延を与えず、一つのシンボル期間に得られる複素シンボルを演算するので、SP検出部53よりもさらに短時間のうちに、SP検出情報と4シンボル同期情報とを出力することが期待される。
<実施の形態3>
実施の形態3に係るOFDM信号等化装置は、実施の形態1における等化制御部58の一つの変形である。特に、SP検出部を変更することによって、欧州の地上デジタル放送に用いられるOFDM信号からブーステッドパイロットシンボルの位置を検出するのに好適な構成としている。以下、実施の形態3に係るSP検出部について、図面を参照しながら説明する。
図9は、実施の形態3に係るSP検出部57の構成を示す機能ブロック図である。図5に示したSP検出部53に含まれる構成要素と同一の構成要素に、同一の符号を付して示している。
欧州の地上デジタル放送に用いられるOFDM信号は、セグメント構成を採用しないので、SP検出部53と比べて第1複素シンボル分類部100及び多重部180が省かれる。
複素シンボル分類部310は、FFT部から、シンボル期間ごとに、OFDM信号に含まれる個々のキャリアによって表される複素シンボルを、キャリアの周波数順に逐次受け取り、受け取った複素シンボルのうちブーステッドパイロットシンボルの伝送に携わるキャリアによって表されるもののみをキャリアごとに分類する。
欧州の場合、図14に示したように、ブーステッドパイロットシンボルの伝送に携わるキャリアのうち所定のものは、全てのシンボル期間にブーステッドパイロットシンボルを伝送する。このようなキャリアは、コンティニュアルパイロットキャリアと呼ばれる。コンティニュアルパイロットキャリアを処理しても、ブーステッドパイロットシンボルの位置を特定するための情報が得られないので、複素シンボル分類部310は、コンティニュアルパイロットキャリアによって表される複素シンボルを分類から除外する。
結果分類部350は、コンティニュアルパイロットキャリアが除外されることを考慮して、結果分類部150から変更される。例えば、コンティニュアルパイロットキャリアのキャリア番号を内部のテーブルに保持し、前述したキャリア番号カウンタが、そのテーブルに含まれるキャリア番号を飛び越してカウントするように制御する。
この構成により、SP検出部57は、欧州の地上デジタル放送に用いられるOFDM信号に特に適したやり方で、ブーステッドパイロットシンボルの位置を検出する。
なお、コンティニュアルパイロットキャリアを除外しない構成も考えられる。コンティニュアルパイロットキャリアは、各群に同数ずつ分類されるように配置され、各群の累積結果を同じ量ずつ引き上げるので、除外しなかったとしても、処理効率が多少低下するものの、ブーステッドパイロットシンボルの位置を特定するために実用上の支障を生じない。
コンティニュアルパイロットキャリアを除外せず、複素シンボルをキャリアの周波数順に並べてできる群ごとに、群内の複素シンボル間の相関の程度を評価することによってSPシンボルの位置を特定することもできる。
本発明に係るOFDM信号等化装置は、例えば地上デジタル放送受信装置に利用できる。
本発明の地上デジタル放送受信装置の一構成例を示す機能ブロック図である。 (A)及び(B)本発明の地上デジタル放送受信装置の外観の一例を示す外観図である。 4通りの複素シンボルの群を示す概念図である。 等化制御部の一構成例を示す機能ブロック図である。 SP検出部の一構成例を示す機能ブロック図である。 (A)〜(C)演算部の構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の等化処理のタイミング例を示すチャートである。 SP検出部の他の構成例を示す機能ブロック図である。 SP検出部の他の構成例を示す機能ブロック図である。 日本の地上デジタル放送に用いられるOFDM信号の同期変調部におけるOFDMフレームの一構成例である。 日本の地上デジタル放送に用いられるOFDM信号の差動変調部におけるOFDMフレームの一構成例である。 従来の地上デジタル放送受信装置の一構成例を示す機能ブロック図である。 従来の等化処理のタイミングを示すチャートである。 欧州の地上デジタル放送に用いられるOFDM信号のフレームの一構成例である。
符号の説明
1、9 地上デジタル放送受信装置
10 アンテナ
20 チューナ部
30 A/D部
40 直交復調部
50 FFT部
51、52 TMCC処理部
53 SP検出部
54、55 セレクタ
57 SP検出部
58 等化制御部
59 SP検出部
60、65 等化部
70 エラー訂正部
80 映像音声再生部
90 表示部
100 第1複素シンボル分類部
110 第2複素シンボル分類部
121、122 4シンボル遅延部
130 選択部
140 演算部
144 対数部
150 結果分類部
161〜164 累積部
170 判定部
180 多重部
210 符号補正部
220 4シンボル遅延部
250 結果分類部
310 複素シンボル分類部
350 結果分類部

Claims (12)

  1. 分散パイロット信号が、所定のN(Nは整数)シンボル毎に同一のパターンで繰り返し含まれるOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信する受信装置であって、
    前記OFDM信号をフーリエ変換することにより、周波数軸信号に変換するフーリエ変換手段と、
    前記フーリエ変換手段の出力からNシンボル毎の同期を確立するNシンボル同期確立手段とを有し、
    前記Nシンボル同期確立手段は、
    前記フーリエ変換手段の出力から、Nシンボル間で相関演算を行うNシンボル相関演算手段と、
    前記Nシンボル相関演算手段の出力から、前記パイロット信号のN種類の配置パターンに従って、それぞれパイロット信号のキャリア位置の相関演算結果を累積する累積手段と、
    前記累積手段の出力から、N種類の累積結果のうち、最大の値を示す結果をもとに、Nシンボル同期を判定する判定手段とを備えることを特徴とする受信装置。
  2. 分散パイロット信号が、所定のN(Nは整数)シンボル毎に同一のパターンで繰り返し含まれ、1シンボルでは所定のM個の(Mは整数)キャリア間隔毎に1つ含まれ、シンボル毎にLキャリア(LはM=L*Nを満たす整数)ずつシフトして挿入されているOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信する受信装置であって、
    前記OFDM信号をフーリエ変換することにより、周波数軸信号に変換するフーリエ変換手段と、
    前記フーリエ変換手段の出力からNシンボル毎の同期を確立するNシンボル同期確立手段とを有し、
    前記Nシンボル同期確立手段は、
    前記フーリエ変換手段の出力のうち、所定のキャリア位置、及びMキャリア毎に離れたキャリア位置の信号を、それぞれNシンボル間で相関演算を行うNシンボル相関演算手段と、
    前記Nシンボル相関演算手段の出力を、Mキャリア毎に離れた相関演算結果と積算する相関積算手段と、を備え
    前記相関積算手段は、前記所定のキャリア位置から、m*L(m=0〜N−1)離れたN個の分散パイロット信号配置パターンの候補毎に積算を行い、
    前記N個の候補毎の積算結果のうち、最大の指標を示す結果をもとに分散パイロット信号配置パターンを特定する事でNシンボル同期を確立することを特徴とする受信装置。
  3. 前記受信装置は、
    前記フーリエ変換手段の出力からフレーム同期を確立するフレーム同期確立手段をさらに備え、
    記Nシンボル同期確立手段は、フレーム同期確立手段より前に処理されることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の受信装置。
  4. 前記OFDM受信装置は、前記相関積算手段によって最大の指標が算出された候補から、分散パイロット信号の位置を特定し、前記特定された分散パイロット信号を用いて、前記OFDM信号を等化する等化手段とを備えることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の受信装置。
  5. 前記OFDM受信装置は、
    前記フーリエ変換手段の出力からフレーム同期を確立するフレーム同期確立手段をさらに有し、
    前記フレーム同期確立手段によりフレーム同期を確立し、
    前記フレーム同期確立手段からフレームの先頭シンボルを特定し、
    前記特定されたフレーム先頭シンボルから分散パイロット信号位置を特定し、
    前記Nシンボル同期確立手段によって特定された分散パイロット信号位置の分散パイロット信号を用いた等化から、前記フレーム同期確立手段によって特定された分散パイロット信号位置の分散パイロット信号を用いて等化することに切り替える切替手段を有することを特徴とする請求項記載の受信装置。
  6. 分散パイロット信号が、所定のN(Nは整数)シンボル毎に同一のパターンで繰り返し含まれるOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信する受信方法であって、
    前記OFDM信号をフーリエ変換することにより、周波数軸信号に変換するフーリエ変換ステップと、
    前記フーリエ変換手段の出力からNシンボル毎の同期を確立するNシンボル同期確立ステップとを有し、
    前記Nシンボル同期確立ステップは、
    前記フーリエ変換手段の出力から、Nシンボル間で相関演算を行うNシンボル相関演算ステップと、
    前記Nシンボル相関演算手段の出力から、前記パイロット信号のN種類の配置パターンに従って、それぞれパイロット信号のキャリア位置の相関演算結果を累積する累積ステップと、
    前記累積ステップの出力から、N種類の累積結果のうち、最大の値を示す結果をもとに、Nシンボル同期を判定する判定ステップとを含むことを特徴とする受信方法。
  7. 分散パイロット信号が、所定のN(Nは整数)シンボル毎に同一のパターンで繰り返し含まれ、1シンボルでは所定のM個の(Mは整数)キャリア間隔毎に1つ含まれ、シンボル毎にLキャリア(LはM=L*Nを満たす整数)ずつシフトして挿入されているOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信する受信方法であって、
    前記OFDM信号をフーリエ変換することにより、周波数軸信号に変換するフーリエ変換ステップと、
    前記フーリエ変換手段の出力からNシンボル毎の同期を確立するNシンボル同期確立ステップとを有し、
    前記Nシンボル同期確立ステップは、
    前記フーリエ変換手段の出力のうち、所定のキャリア位置、及びMキャリア毎に離れたキャリア位置の信号を、それぞれNシンボル間で相関演算を行うNシンボル相関演算ステップと、
    前記Nシンボル相関演算手段の出力を、Mキャリア毎に離れた相関演算結果と積算する相関積算ステップとを含み、
    記相関積算ステップは、前記所定のキャリア位置から、m*L(m=0〜N−1)離れたN個の分散パイロット信号配置パターンの候補毎に積算を行い、
    前記N個の候補毎の積算結果のうち、最大の指標を示す結果をもとに分散パイロット信号配置パターンを特定する事でNシンボル同期を確立することを特徴とする受信方法。
  8. 前記受信方法は、
    前記フーリエ変換手段の出力からフレーム同期を確立するフレーム同期確立ステップをさらに含み
    前記Nシンボル同期確立ステップは、フレーム同期確立ステップより前に処理されることを特徴とする請求項6または7のいずれか1項に記載の受信方法。
  9. 分散パイロット信号が、所定のN(Nは整数)シンボル毎に同一のパターンで繰り返し含まれるOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信する装置で用いられる集積回路であって、
    前記OFDM信号をフーリエ変換することにより、周波数軸信号に変換するフーリエ変換手段と、
    前記フーリエ変換手段の出力からNシンボル毎の同期を確立するNシンボル同期確立手段を有し、
    前記Nシンボル同期確立手段は、
    前記フーリエ変換手段の出力から、Nシンボル間で相関演算を行うNシンボル相関演算手段と、
    前記Nシンボル相関演算手段の出力から、前記パイロット信号のN種類の配置パターンに従って、それぞれパイロット信号のキャリア位置の相関演算結果を累積する累積手段と、
    前記累積手段の出力から、N種類の累積結果のうち、最大の値を示す結果をもとに、Nシンボル同期を判定する判定手段とを備えることを特徴とする集積回路。
  10. 分散パイロット信号が、所定のN(Nは整数)シンボル毎に同一のパターンで繰り返し含まれ、1シンボルでは所定のM個の(Mは整数)キャリア間隔毎に1つ含まれ、シンボル毎にLキャリア(LはM=L*Nを満たす整数)ずつシフトして挿入されているOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信する装置で用いられる集積回路であって、
    前記OFDM信号をフーリエ変換することにより、周波数軸信号に変換するフーリエ変換手段と、
    前記フーリエ変換手段の出力からNシンボル毎の同期を確立するNシンボル同期確立手段とを有し、
    前記Nシンボル同期確立手段は、
    前記フーリエ変換手段の出力のうち、所定のキャリア位置、及びMキャリア毎に離れたキャリア位置の信号を、それぞれNシンボル間で相関演算を行うNシンボル相関演算手段と、
    前記Nシンボル相関演算手段の出力を、Mキャリア毎に離れた相関演算結果と積算する相関積算手段と、を備え
    記相関積算手段は、前記所定のキャリア位置から、m*L(m=0〜N−1)離れたN個の分散パイロット信号配置パターンの候補毎に積算を行い、
    前記N個の候補毎の積算結果のうち、最大の指標を示す結果をもとに分散パイロット信号配置パターンを特定する事でNシンボル同期を確立することを特徴とする集積回路。
  11. 前記集積回路は、
    前記フーリエ変換手段の出力からフレーム同期を確立するフレーム同期確立手段をさらに備え、
    前記Nシンボル同期確立手段は、フレーム同期確立手段より前に処理されることを特徴とする請求項9または10のいずれか1項に記載の集積回路。
  12. 分散パイロット信号が、所定のN(Nは整数)シンボル毎に同一のパターンで繰り返し含まれるOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信する受信処理を、
    コンピュータを用いて実施するためのコンピュータ実行可能なプログラムであって、請求項6乃至8のうち少なくとも一つの請求項に記載した各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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