JP4724677B2 - 周波数オフセット検出器とofdmシンボル検出器 - Google Patents

周波数オフセット検出器とofdmシンボル検出器 Download PDF

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本発明は、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial:地上デジタル放送)等において、受信信号の周波数オフセットを検出する周波数オフセット検出器と、受信信号に含まれる基準のパイロット信号を用いてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex:直交周波数分割多重)シンボルを検出するOFDMシンボル検出器に関するものである。
ISDB−Tの放送信号は、下記特許文献1等に記載されているように、テレビジョン放送では13個、ラジオ放送では1個または3個のOFDMセグメント(以下、単に「セグメント」という)で構成されている。1つのセグメントは、伝送モードに応じた所定数(例えば、モード1では108)の搬送波の束であり、約430kHzの帯域を有している。搬送波には、予め定められた変調方式で変調される制御情報キャリアと、この制御情報キャリアで示される変調方法で変調されて放送の本体的な情報を伝送するデータキャリアとがある。
1セグメントにおいて、シンボル周期(変調周期:約1ms)毎に、各搬送波が個別の複素シンボル(情報信号の直交成分を実部と虚部とで表す、いわゆるIQシンボル)で変調され、1つのOFDMシンボルに多重されて伝送される。そして、204個のOFDMシンボルが1つの伝送フレームを構成している。
図2は、ISDB−Tの伝送フレームの構成例を示す図である。この図2では、キャリアを周波数の昇順に左から右へ並べ、OFDMシンボルを時間順に上から下に並べて示している。キャリアとOFDMシンボルとが交差するセルには、シンボル番号nの期間にキャリアkを変調する1つの複素シンボルc(n,k)が位置付けられている。従って、この図は、複素シンボルc(n,k)のキャリアの周波数順と時間順の配列を示している。
図2中に“SP”と記載したシンボルは、信号の等化に用いる基準値を示すパイロットシンボルであるSPシンボルを示している。SPシンボルは、時間順には、3本に1本のキャリアによって、それぞれ4シンボル期間に1回伝送される。また、周波数順には、すべてのシンボル期間において、12本に1本のキャリアによってSPシンボルが伝送される。
また、図2中に“TMCC”と記載したシンボルは、予め定められた制御情報キャリアを用いてTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号を伝送するものである。TMCC信号は、シンボル番号1〜16にフレームの同期タイミングを示す同期シンボルを含み、シンボル番号17〜19にセグメント形式識別シンボルを含み、シンボル番号20〜121にそのセグメント種別や変調方法等を示すTMCC情報シンボルを含んでいる。なお、制御情報キャリアは、DBPSK(Differential Binary Phase Shift Keying)方式で変調されるように定められている。また、図2中で“SP”または“TMCC”と記載されていないシンボルは、放送の本体的な情報を伝送するデータシンボルである。
このような放送信号は、450〜700MHzの無線信号RFとして送信されるが、受信側には送信側のアンテナから受信アンテナに直接届く電波のほか、建物や壁に電波が反射することで、さまざまな経路を通って受信側に電波が届くマルチパスという現象が起こる。マルチパスが発生すると、反射した電波は送信アンテナから受信アンテナに直接届く電波に比べて遅れて到着するため、前後の信号が重なって信号をきちんと受信するのが困難となる。そこでOFDM方式では、この信号の重なりを防ぐために、ガード・インターバルが用いられる。
具体的には、OFDM方式では多数の搬送波を用いてデータを同時に送信するが、その一つひとつの搬送波にデータを載せる際、データを変調した信号をそのまま送り出すのではなく、変調した信号の後半の部分をまるごとコピーしてその信号の前に付けて送信する。このコピーした部分が、ガード・インターバルである。元の信号にガード・インターバルを付けることで、1シンボルの長さは長くなるが、ガード・インターバル分の冗長があるので、マルチパスが発生して受信時に前後の信号が多少重なっても、元の信号を取り出すのに十分な長さの重ならない部分が残る。これにより、マルチパスの影響を最小限に抑えることができるようになっている。更に、このガード・インターバルは、受信周波数の補正にも用いられている。
図3は、従来のOFDM受信器における周波数補正機構の構成図である。
この周波数補正機構では、受信した入力信号INは周波数変換回路1へ与えられ、自動周波数制御信号AFCによって中間周波信号IFに変換されて自己相関検出部2に出力される。自己相関検出部2では、中間周波信号IFの自己相関関数が求められ、その自己相関関数が、周波数制御部3に与えられる。周波数制御部3では、自己相関関数に基づいて、中間周波信号IFが所定の周波数になるような自動周波数制御信号AFCが生成され、周波数変換回路1にフィードバックされる。これにより、周波数変換回路1から出力される中間周波信号IFは所定の周波数となるように制御される。なお、所定の周波数に制御された中間周波信号IFは、高速フーリエ変換回路(以下、「FFT」という)4に与えられ、セグメントを構成する搬送波毎の信号に変換された受信信号R(n,k)に変換される。
特開2004−153811号公報 特開2005−45664号公報
しかしながら、前記周波数補正機構では、1シンボル毎に設けられたガード・インターバルを用いて自動周波数制御信号AFCを生成している。このため、周波数オフセットによって1有効シンボル内で1回転(1搬送波の周波数に相当)以上の回転が生じた場合には、補正が不可能である。
即ち、周波数オフセットによって中間周波信号IFの周波数がずれると、図4に示すように、SPシンボルが、正規のキャリア番号0からキャリア番号1やキャリア番号2にずれてしまうので、FFT4から出力されるキャリア番号0の受信信号にSPシンボルが含まれなくなり、データを正常に受信することができなくなる。
また、OFDMのガード・インターバルの性質を利用した自己相関検出によるOFDMシンボル検出では、受信信号に含まれる雑音成分が大きい場合やマルチパス受信の場合、高い相関が得られない。相関の高さを信頼度としてOFDMシンボルを検出しようとした場合、長時間のフィルタリング等により相関値に含まれる扶養成分を除去しなければ、OFDMシンボルであると判定できない、等の課題があった。
本発明は、OFDM変調信号における1搬送波以上の大きな周波数オフセットにも対応可能な周波数オフセット検出器と、マルチパス受信状態等でも短時間にOFDMシンボルを検出することができるOFDMシンボル検出器を提供することを目的としている。
本発明の周波数オフセット検出器は、N種類のパターンに従って分散配置されたパイロットシンボルが周期的に送信されるOFDM変調信号を復調して生成され、複数のキャリアからなる受信信号に、擬似乱数ビット列を掛け合わせる乗算回路と、前記N種類のパターンに対応して設けられ、前記乗算回路の乗算結果から複数の周波数オフセット候補に応じ且つ前記N種類のパターンのうちの1つに対応するパイロットシンボルパターンを抽出し、前記パイロットシンボルパターン間の位相差合計をそれぞれ算出するN個の演算回路と、前記N個の演算回路で算出された前記位相差合計の最大値に対応する前記パイロットシンボルパターンの前記周波数オフセット候補を、前記受信信号の周波数オフセットとして検出する検出回路とを備えたことを特徴としている。
また、本発明のOFDMシンボル検出器は、周波数オフセット検出器の検出回路に代えて、前記N個の演算回路で算出された合計の最大値に基づいて前記受信信号のOFDMシンボルを検出する検出回路を備えたことを特徴としている。
本発明では、受信信号に擬似乱数ビット列を掛け合わせた乗算結果をN個の演算回路に入力し、各演算回路で複数の周波数オフセット候補に応じ且つ前記N種類のパターンのうちの1つに対応するパイロットシンボルパターン間の位相差の合計を算出し、これらのN個の演算回路の内で算出された合計の最大値に対応する前記パイロットシンボルパターンの前記周波数オフセット候補を、前記受信信号の周波数オフセットとして検出するようにしている。これにより、1シンボル期間の受信信号で、OFDM変調信号で1搬送波以上ずれた周波数オフセットやOFDMシンボルを検出することができるという効果がある。
この発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、次の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。但し、図面は、もっぱら解説のためのものであって、この発明の範囲を限定するものではない。
図1は、本発明の実施例1を示す周波数オフセット/OFDMシンボル検出器の構成図である。
この周波数オフセット/OFDMシンボル検出器は、図示しないアンテナで受信されたOFDM変調方式の高周波信号が中間周波信号に変換され、更にデジタル信号に変換されて入力信号INとして与えられる周波数変換回路10を有している。周波数変換回路10は、入力信号INに複素正弦波信号SINを掛け合わせることにより、この入力信号INの周波数変換を行うものである。周波数変換回路10の出力側には、FFT20が接続されている。
FFT20は、周波数変換回路10から出力される信号を周波数領域の信号に変換することにより、セグメントを構成する搬送波毎の受信信号R(n,k)を出力するものである。なお、ここで、nはシンボル番号であり、kはキャリアの番号である。受信信号R(n,k)は、乗算回路30に与えられるようになっている。
乗算回路30は、受信信号R(n,k)に擬似乱数ビット列PRBSの値W(k)を掛け合わせるもので、この乗算回路30の乗算結果R×Wが4つの演算回路40p(但し、p=1,2,3,4)に共通に与えられるようになっている。
演算回路40pは、4つのSPパターン毎に同様の演算処理を行うものである。各演算回路40pは、パターンpのSPシンボルを抽出するSP抽出部41pと、SP抽出部41pで抽出されたSPシンボル間の位相差を検出する差分検出部42pと、差分検出部42pで検出された位相差の合計を算出する加算部43pと、加算部43pで算出された合計の絶対値を求める絶対値部44pで構成されている。
4つの演算回路40pの出力側は、パターンpの番号と周波数オフセットを検出するための検出回路50に接続されている。検出回路50は、4つの演算回路40pの演算結果の値の最大値に基づいて、SP配置の検出信号DET1と周波数オフセットOFFを出力するものである。検出回路50から出力される検出信号DET1は、タイミング信号として図示しないパイロット抽出回路に与えられ、周波数オフセットOFFは、複素正弦波生成回路60とデジタルフィルタ70に与えられている。
複素正弦波生成回路60は、周波数オフセットOFFに従って、周波数変換回路10に与える複素正弦波信号SINを生成するものである。また、デジタルフィルタ70は、周波数オフセットOFFの変動の有無を判定することによって、OFDMシンボルが検出されている状態か否かを示す検出信号DET2を出力するものである。
図5は、本実施例における受信信号の定義を示す図であり、図6は、4つのSPパターンを示す図である。以下、これらの図5と図6を参照しつつ、図1の動作を説明する。
FFT20から、セグメントを構成する搬送波毎の信号に変換された複素数表示の図5に示すような受信信号R(n,k)が出力される。但し、nは時間順に並べたシンボル番号であり、kは周波数順に並べたキャリア番号である。本実施例では、図5に示すように、k=0〜511の512本のキャリアを使用している。
受信信号R(n,k)は、乗算回路30により、擬似乱数ビット列PRBSの値W(k)と掛け合わされ、乗算結果のR(n,k)×W(k)が、4つの演算回路40pに共通に与えられる。
各演算回路40pのSP抽出部41pでは、それぞれ図6に示す4つのSPパターンPTN1,PTN2,PTN3,PTN4に従って、乗算結果の中からSPシンボルを抽出する。なお、この図6では、黒丸の位置がSPシンボルを示している。これにより、各SP抽出部41pで抽出される信号SP(f,n,p,i)は、次のものである。
SP(f,n,p,i)=R(n,(p-1)×3+i×4+f))×W((p-1)×3+i×4) ・・(1)
ここで、iは432本のキャリアから12本毎に1本の割合でSPシンボルを抽出したもので、i=0,1,2,…,35である。また、fは、0,1,2,…,40であり、周波数オフセットOFFを検出するための変数である。
各SP抽出部41pで抽出された36個の信号SP(f,n,p,i)は、対応する差分検出部42pに与えられ、抽出されたSPシンボル間の位相差dSP(f,n,p,i)が次式によって検出される。
dSP(f,n,p,i)=SP(f,n,p,i+1)/SP(f,n,p,i) ・・(2)
但し、i=0,1,2,…,34である。
各差分検出部42pで検出された位相差dSP(f,n,p,i)は、対応する加算部43pに与えられ、位相差の合計V(f,n,p)が次のように算出される。
V(f,n,p)=dSP(f,n,p,0)+dSP(f,n,p,1)+・・・・+dSP(f,n,p,34) ・・(3)
各加算部13pで算出された位相差の合計V(f,n,p)は、対応する絶対値部14pに与えられ、算出された合計の絶対値|V(f,n,p)|が計算される。
更に、各絶対値部44pで計算された絶対値|V(f,n,p)|は、検出回路50に与えられ、4つの演算回路40pの計算結果の絶対値の最大値が検出され、この最大値を出力している演算回路40pの番号pが、そのシンボル番号nに対応するパターンの検出信号DETとして出力される。また、その最大値に対応するfの値が、周波数オフセットOFFとして複素正弦波生成回路60とデジタルフィルタ70に出力される。
複素正弦波生成回路60に与えられた周波数オフセットOFFは、複素正弦波生成回路60により、この周波数オフセットOFFの値に応じた周波数の複素正弦波信号SINが生成される。生成された複素正弦波信号SINは周波数変換回路10に与えられる。これにより、入力信号INの周波数は、複素正弦波信号SINだけ変移されてFFT20に出力される。従って、FFT20には周波数オフセットのない信号が与えられる。
一方、デジタルフィルタ70に与えられた周波数オフセットOFFは、デジタルフィルタ70により、OFDMシンボルが検出されている状態か否かを示す検出信号DET2が出力される。即ち、周波数オフセットOFFの変動がない場合は、OFDMシンボルが検出されていると判定され、この周波数オフセットOFFが変動していれば、OFDMシンボルが検出されていないと判定される。
以上のように、この実施例1の周波数オフセット/OFDMシンボル検出器は、4つのSPパターン毎にSPシンボルを抽出し、抽出したSPシンボル間の差分の合計の絶対値を算出する演算回路10pと、最大の絶対値を出力する演算回路10pを検出することによって、その最大値から周波数オフセットOFFを検出する検出回路20を有している。これにより、1搬送波以上の大きな周波数オフセットが生じても、検出された周波数オフセットOFFに基づいて入力信号INの周波数を補正することができるという利点がある。また、1シンボル期間の受信信号Rで周波数オフセットとOFDMシンボルを検出できるので、応答速度が速いという利点がある。
図7は、本発明の実施例2を示す周波数オフセット検出器の構成図であり、図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この周波数オフセット検出器は、図1における各演算回路40pの絶対値部44pの出力側に、例えばIIR(Infinite Impulse Response)フィルタで構成される加重平均回路45pを設けたものである。その他の構成は、図1と同様である。
この周波数オフセット検出器では、各演算回路40pの絶対値部44pから出力される絶対値|V(f,n,p)|に対して、加重平均回路45pによって次のような演算が施され、信号S(f,n,p)が出力される。
S(f,n,p)=α×S(f,n-1,(p-1)mod4)+(1-α)×|V(f,n,p)| ・・(4)
但し、α<1とする。
これにより、加重平均回路45pから出力される信号S(f、n,p)は、過去のシンボルに対する演算結果と今回の演算結果との加重平均となるので、シンボル毎に受信状態が変動するような劣悪な環境においても、安定した状態で周波数オフセットを検出することができるという利点がある。
実施例1の周波数オフセット算出式で用いた隣接するSPシンボルの差分情報では、例えば等電力のマルチパス受信の伝送路環境で、SPシンボルの周波数配列周期に関連する周波数特性となることがあり、特定のSPシンボルの受信電力が非常に小さくなる場合がある。このため、SPシンボルの配列を確定することができない場合が生ずる。
実施例3は、SP抽出部11で抽出された異なるSPシンボルの周波数並列間隔で生成した複数の位相差dSPを用いて複数のパイロットシンボル間の位相差dSPを検出するように構成したことを特徴としている。具体的には、実施例3では、実施例1の周波数オフセット算出式を次のように変更している。
即ち、各差分検出部42pでの算出式を式(2)に代えて、次式(5)〜(7)で示す各SPシンボル間の位相差dSP1(f,n,p,i),dSP2(f,n,p,i),dSP3(f,n,p,i)を用いる。
dSP1(f,n,p,i)=SP(f,n,p,i+1)/SP(f,n,p,i) (但し、i=0〜34) ・・(5)
dSP2(f,n,p,i)=SP(f,n,p,i+2)/SP(f,n,p,i) (但し、i=0〜33) ・・(6)
dSP3(f,n,p,i)=SP(f,n,p,i+3)/SP(f,n,p,i) (但し、i=0〜32) ・・(7)
各差分検出部42pで検出された位相差は、対応する加算部43pに与えられ、位相差の合計V(f,n,p)が次のように算出される。
V(f,n,p)=Σ{dSP1(f,n,p,i)+dSP2(f,n,p,i)+dSP3(f,n,p,i)} (但し、i=0〜34) ・・(8)
これ以降の処理は、実施例1と同様である。
以上のように、この実施例3の周波数オフセット/OFDMシンボル検出器では、隣接するSPシンボルとの差分を、1つ隣、2つ隣、3つ隣の3種類で生成しているので、マルチパスが特定の状態になった場合でも、SPシンボルの配置を検出することができ、周波数オフセットとOFDMシンボルの検出が可能であるという利点がある。
実施例4は、加算部13において、差分検出部12によって特定のパイロットシンボルの周波数並列間隔で生成した位相差dSPの最大値をとる配列パターンが、他のパイロットシンボルの周波数並列間隔で生成した位相差dSPの最大値をとる配列パターンと一致しているか否かにより、次のような加算処理を行うようにしている。即ち、一致している場合は、それぞれの位相差dSPを足し合わせ、配列パターンの最大値同士を足し合わせる。一致していない場合は、最大値の大きい方の位相差dSPを出力する。
このため、実施例4では、実施例3における算出式を更に次のように変更している。
式(5)〜(7)を用いて次の合計V1(f,n,p),V2(f,n,p),V3(f,n,p)を算出する。
V1(f,n,p)=dSP1(f,n,p,0)+dSP1(f,n,p,1)+・・・+dSP1(f,n,p,34) ・・(9)
V2(f,n,p)=dSP2(f,n,p,0)+dSP2(f,n,p,1)+・・・+dSP2(f,n,p,33) ・・(10)
V3(f,n,p)=dSP3(f,n,p,0)+dSP3(f,n,p,1)+・・・+dSP3(f,n,p,32) ・・(11)
ここで、合計V1(f,n,p),V2(f,n,p),V3(f,n,p)が最大となるパターンpの値を、それぞれP1,P2,P3とすると、これらのP1〜P3の値等の条件により、合計V(f,n,p)の値を次のように算出する。
(a) P1=P2=P3のとき、
V(f,n,p)=V1(f,n,P1)+V2(f,n,P2)+V3(f,n,P3) ・・(12a)
(b) P1=P2≠P3、及びV1(f,n,P1)≧V3(f,n,P3)、及びV2(f,n,P2)≧V3(f,n,P3)のとき、
V(f,n,p)=V1(f,n,P1)+V2(f,n,P2) ・・(12b)
(c) P1≠P2=P3、及びV2(f,n,P2)≧V1(f,n,P1)、及びV3(f,n,P3)≧V1(f,n,P1)のとき、
V(f,n,p)=V2(f,n,P2)+V3(f,n,P3) ・・(12c)
(d) P1=P3≠P2、及びV1(f,n,P1)≧V2(f,n,P2)、及びV3(f,n,P3)≧V2(f,n,P2)のとき、
V(f,n,p)=V1(f,n,P1)+V3(f,n,P3) ・・(12d)
(e) P1≠P2、及びP1≠P3、及びV1(f,n,P1)≧V2(f,n,P2)、及びV1(f,n,P1)≧V3(f,n,P3)のとき、
V(f,n,p)=V1(f,n,P1) ・・(12e)
(f) P1≠P2、及びP2≠P3、及びV2(f,n,P2)≧V1(f,n,P1)、及びV2(f,n,P2)≧V3(f,n,P3)のとき、
V(f,n,p)=V2(f,n,P2) ・・(12f)
(g) P1≠P3、及びP2≠P3、及びV3(f,n,P3)≧V1(f,n,P1)、及びV3(f,n,P3)≧V2(f,n,P2)のとき、
V(f,n,p)=V3(f,n,P3) ・・(12g)
これ以降の処理は、実施例1と同様である。
この実施例4の処理と前記実施例2を組み合わせることにより、誤検出を防止することができる。
実施例5は、実施例4における算出式を更に次のように変更したものである。
式(9)〜(11)で算出した合計V1(f,n,p),V2(f,n,p),V3(f,n,p)が最大となる変数fの値を、それぞれF1,F2,F3とし、これらのF1〜F3の値等の条件により、合計(f,n,p)の値を次のように算出する。
(a) F1=F2=F3のとき、
V(f,n,p)=V1(F1,n,p)+V2(F2,n,p)+V3(F3,n,p) ・・(13a)
(b) F1=F2≠F3、及びV1(F1,n,p)≧V3(F3,n,p)、及びV2(F2,n,p)≧V3(F3,n,p)のとき、
V(f,n,p)=V1(F1,n,p)+V2(F2,n,p) ・・(13b)
(c) F1≠F2=F3、及びV2(F2,n,p)≧V1(F1,n,p)、及びV3(F3,n,p)≧V1(F1,n,p)のとき、
V(f,n,p)=V2(F2,n,p)+V3(F3,n,p) ・・(13c)
(d) F1=F3≠F2、及びV1(F1,n,p)≧V2(F2,n,p)、及びV3(F3,n,p)≧V2(F2,n,p)のとき、
V(f,n,p)=V1(F1,n,p)+V3(F3,n,p) ・・(13d)
(e) F1≠F2、及びF1≠F3、及びV1(F1,n,p)≧V2(F2,n,p)、及びV1(F1,n,p)≧V3(F3,n,p)のとき、
V(f,n,p)=V1(F1,n,p) ・・(13e)
(f) F1≠F2、及びF2≠F3、及びV2(F2,n,p)≧V1(F1,n,p)、及びV2(F2,n,p)≧V3(F3,n,p)のとき、
V(f,n,p)=V2(F2,n,p) ・・(13f)
(g) F1≠F3、及びF2≠F3、及びV3(F3,n,p)≧V1(F1,n,p)、及びV3(F3,n,p)≧V2(F2,n,p)のとき、
V(f,n,p)=V3(F3,n,p) ・・(13g)
これ以降の処理は、実施例1と同様である。
この実施例5の処理と実施例2を組み合わせることにより、誤検出を防止することができる。
実施例6は、実施例1における各SP抽出部41pで抽出される信号SP(f,n,p,i)の大きさを無視し、位相関係だけを使用することにより、計算量を削減するものである。
式(1)で示した信号SP(f,n,p,i)の位相が0〜90°、90〜180°,180〜270°、270〜360°のいずれにあるかにより、位相値PSP(f,n,p,i)を次のように生成する。
(a) Re{SP(f,n,p,i)}≧0、及びIm{SP(f,n,p,i)}≧0のとき、
PSP(f,n,p,i)=0 ・・(14a)
(b) Re{SP(f,n,p,i)}<0、及びIm{SP(f,n,p,i)}≧0のとき、
PSP(f,n,p,i)=1 ・・(14b)
(c) Re{SP(f,n,p,i)}<0、及びIm{SP(f,n,p,i)}<0のとき、
PSP(f,n,p,i)=2 ・・(14c)
(d) Re{SP(f,n,p,i)}≧0、及びIm{SP(f,n,p,i)}<0のとき、
PSP(f,n,p,i)=3 ・・(14d)
ここで、Re{SP(f,n,p,i)}とIm{SP(f,n,p,i)}は、それぞれSP(f,n,p,i)の実部と虚部の値である。
これらの式(14a)〜(14d)を用いて、各SPシンボル間の位相差を以下により生成する。
pdSP1(f,n,p,i)={PSP(f,n,p,i)+PSP(f,n,p,i+1)}mod4 (但し、i=0〜34) ・・(15)
pdSP2(f,n,p,i)={PSP(f,n,p,i)+PSP(f,n,p,i+2)}mod4 (但し、i=0〜33) ・・(16)
pdSP3(f,n,p,i)={PSP(f,n,p,i)+PSP(f,n,p,i+3)}mod4 (但し、i=0〜32) ・・(17)
更に、式(15)〜(17)を次のようにベクトルに変換する。
(a) pdSP1(f,n,p,i)=0のとき、dSP1(f,n,p,i)=1+j
(b) pdSP1(f,n,p,i)=1のとき、dSP1(f,n,p,i)=−1+j
(c) pdSP1(f,n,p,i)=2のとき、dSP1(f,n,p,i)=−1−j
(d) pdSP1(f,n,p,i)=3のとき、dSP1(f,n,p,i)=1−j
(e) pdSP2(f,n,p,i)=0のとき、dSP2(f,n,p,i)=1+j
(f) pdSP2(f,n,p,i)=1のとき、dSP2(f,n,p,i)=−1+j
(g) pdSP2(f,n,p,i)=2のとき、dSP2(f,n,p,i)=−1−j
(h) pdSP2(f,n,p,i)=3のとき、dSP2(f,n,p,i)=1−j
(i) pdSP3(f,n,p,i)=0のとき、dSP3(f,n,p,i)=1+j
(j) pdSP3(f,n,p,i)=1のとき、dSP3(f,n,p,i)=−1+j
(k) pdSP3(f,n,p,i)=2のとき、dSP3(f,n,p,i)=−1−j
(l) pdSP3(f,n,p,i)=3のとき、dSP3(f,n,p,i)=1−j
これ以降の処理は、実施例1と同様である。
この実施例6では、信号SP(f,n,p,i)の大きさを無視し、位相関係だけを使用して4つのSPシンボルの配置を検出しているので、計算量が減少し、回路の簡素化と消費電力の低減が可能であるという利点がある。
実施例6ではSPシンボルの位相を4つに区分していたが、この実施例7では、位相の区分を45°間隔で8つに区分し、精度の向上を図っている。
式(1)で示した信号SP(f,n,p,i)の位相を8区分に分け、位相値PSP(f,n,p,i)を次のように生成する。
(a) Re{SP(f,n,p,i)}≧0、及びIm{SP(f,n,p,i)}≧0、及び|Re{SP(f,n,p,i)}|≧|Im{SP(f,n,p,i)}|のとき、
PSP(f,n,p,i)=0 ・・(18a)
(b) Re{SP(f,n,p,i)}≧0、及びIm{SP(f,n,p,i)}≧0、及び|Re{SP(f,n,p,i)}|<|Im{SP(f,n,p,i)}|のとき、
PSP(f,n,p,i)=1 ・・(18b)
(c) Re{SP(f,n,p,i)}<0、及びIm{SP(f,n,p,i)}≧0、及び|Re{SP(f,n,p,i)}|<|Im{SP(f,n,p,i)}|のとき、
PSP(f,n,p,i)=2 ・・(18c)
(d) Re{SP(f,n,p,i)}<0、及びIm{SP(f,n,p,i)}≧0、及び|Re{SP(f,n,p,i)}|≧|Im{SP(f,n,p,i)}|のとき、
PSP(f,n,p,i)=3 ・・(18d)
(e) Re{SP(f,n,p,i)}<0、及びIm{SP(f,n,p,i)}<0、及び|Re{SP(f,n,p,i)}|≧|Im{SP(f,n,p,i)}|のとき、
PSP(f,n,p,i)=4 ・・(18e)
(f) Re{SP(f,n,p,i)}<0、及びIm{SP(f,n,p,i)}<0、及び|Re{SP(f,n,p,i)}|<|Im{SP(f,n,p,i)}|のとき、
PSP(f,n,p,i)=5 ・・(18f)
(g) Re{SP(f,n,p,i)}≧0、及びIm{SP(f,n,p,i)}<0、及び|Re{SP(f,n,p,i)}|<|Im{SP(f,n,p,i)}|のとき、
PSP(f,n,p,i)=6 ・・(18g)
(h) Re{SP(f,n,p,i)}≧0、及びIm{SP(f,n,p,i)}<0、及び|Re{SP(f,n,p,i)}|≧|Im{SP(f,n,p,i)}|のとき、
PSP(f,n,p,i)=7 ・・(18h)
これらの式(18a)〜(18h)を用いて、各SPシンボル間の位相差を以下により生成する。
pdSP1(f,n,p,i)={PSP(f,n,p,i)+PSP(f,n,p,i+1)}mod8 (但し、i=0〜34) ・・(19)
pdSP2(f,n,p,i)={PSP(f,n,p,i)+PSP(f,n,p,i+2)}mod8 (但し、i=0〜33) ・・(20)
pdSP3(f,n,p,i)={PSP(f,n,p,i)+PSP(f,n,p,i+3)}mod8 (但し、i=0〜32) ・・(21)
更に、式(19)〜(21)を次のようにベクトルに変換する。
(a) pdSP1(f,n,p,i)=0のとき、dSP1(f,n,p,i)=a+jb
(b) pdSP1(f,n,p,i)=1のとき、dSP1(f,n,p,i)=c+jd
(c) pdSP1(f,n,p,i)=2のとき、dSP1(f,n,p,i)=−b+ja
(d) pdSP1(f,n,p,i)=3のとき、dSP1(f,n,p,i)=−d+jc
(e) pdSP1(f,n,p,i)=4のとき、dSP1(f,n,p,i)=−a−jb
(f) pdSP1(f,n,p,i)=5のとき、dSP1(f,n,p,i)=−c−jd
(g) pdSP1(f,n,p,i)=6のとき、dSP1(f,n,p,i)=b−ja
(h) pdSP1(f,n,p,i)=7のとき、dSP1(f,n,p,i)=d−jc
(i) pdSP2(f,n,p,i)=0のとき、dSP2(f,n,p,i)=a+jb
(j) pdSP2(f,n,p,i)=1のとき、dSP2(f,n,p,i)=c+jd
(k) pdSP2(f,n,p,i)=2のとき、dSP2(f,n,p,i)=−b+ja
(l) pdSP2(f,n,p,i)=3のとき、dSP2(f,n,p,i)=−d+jc
(m) pdSP2(f,n,p,i)=4のとき、dSP2(f,n,p,i)=−a−jb
(n) pdSP2(f,n,p,i)=5のとき、dSP2(f,n,p,i)=−c−jd
(o) pdSP2(f,n,p,i)=6のとき、dSP2(f,n,p,i)=b−ja
(p) pdSP2(f,n,p,i)=7のとき、dSP2(f,n,p,i)=d−jc
(q) pdSP3(f,n,p,i)=0のとき、dSP3(f,n,p,i)=a+jb
(r) pdSP3(f,n,p,i)=1のとき、dSP3(f,n,p,i)=c+jd
(s) pdSP3(f,n,p,i)=2のとき、dSP3(f,n,p,i)=−b+ja
(t) pdSP3(f,n,p,i)=3のとき、dSP3(f,n,p,i)=−d+jc
(u) pdSP3(f,n,p,i)=4のとき、dSP3(f,n,p,i)=−a−jb
(v) pdSP3(f,n,p,i)=5のとき、dSP3(f,n,p,i)=−c−jd
(w) pdSP3(f,n,p,i)=6のとき、dSP3(f,n,p,i)=b−ja
(x) pdSP3(f,n,p,i)=7のとき、dSP3(f,n,p,i)=d−jc
ここで、a,b,c,dは、任意の定数である。
これ以降の処理は、実施例1と同様である。
この実施例7では、実施例6と同様に信号SP(f,n,p,i)の大きさを無視し、位相関係だけを使用してSPシンボルの配置を検出しているので、少ない計算量で周波数オフセットとOFDMシンボルの検出が可能である。また、位相を8区分に分けているので、実施例6の利点に加えて、より高い精度を得ることができるという利点がある。
なお、本発明は、上記実施例に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば、次のようなものがある。
(A) FFT20では、512本のキャリアを有する受信信号Rを出力するようにしているが、キャリアの数は512に限定されず、例えば背景技術として説明した108のキャリアに対しても同様に適用可能である。
(B) 実施例1,3〜5の差分検出部42pでは、抽出されたSPシンボル間の位相差dSPを検出する際に、振幅情報を含めて位相差を計算しているが、実施例6,7のように、振幅情報を除去して純粋に位相差だけを計算するようにしても良い。これにより、演算量を軽減することができる。
(C) SPシンボルの配置パターンは、図6に例示したものに限定されない。即ち、任意のN種類のパターンに従ってパイロットシンボルが分散配置されて周期的に送信されるOFDM変調信号を復調して生成された受信信号に対しても同様に適用可能である。その場合、演算回路40は、N種類のパターンに対応してN個が必要である。
(D) 本実施例では、演算回路40等のようにハードウエアによる回路構成として説明したが、DSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサを用いてソフトウエア制御で処理するように構成しても良い。
(E) 図7の周波数オフセット検出器に図1と同様のデジタルフィルタ70を追加することにより、OFDM検出器としてOFDMシンボルが検出されている状態か否かを示す検出信号DET2を出力することができる。
本発明の実施例1を示す周波数オフセット/OFDMシンボル検出器の構成図である。 ISDB−Tの伝送フレームの構成例を示す図である 従来のOFDM受信器における周波数補正機構の構成図である。 周波数オフセットとFFT出力の関係を示す図である。 本実施例における受信信号の定義を示す図である。 4つのSPパターンを示す図である。 本発明の実施例2を示す周波数オフセット検出器の構成図である。
符号の説明
10 周波数変換回路
20 FFT
30 乗算回路
40 演算回路
41 SP抽出部
42 差分検出部
43 加算部
44 絶対値部
45 加重平均回路
50 検出回路
60 複素正弦波生成回路
70 デジタルフィルタ

Claims (18)

  1. N種類のパターンに従って分散配置されたパイロットシンボルが周期的に送信される直交周波数分割多重変調信号を復調して生成され、複数のキャリアからなる受信信号に擬似乱数ビット列を掛け合わせる乗算回路と、
    前記N種類のパターンに対応して設けられ、前記乗算回路の乗算結果から複数の周波数オフセット候補に応じ且つ前記N種類のパターンのうちの1つに対応するパイロットシンボルパターンを抽出し、前記パイロットシンボルパターン間の位相差合計をそれぞれ算出するN個の演算回路と、
    前記N個の演算回路で算出された前記位相差合計の最大値に対応する前記パイロットシンボルパターンの前記周波数オフセット候補を、前記受信信号の周波数オフセットとして検出する検出回路と、
    を備えたことを特徴とする周波数オフセット検出器。
  2. 前記N個の演算回路は、それぞれ、
    前記乗算回路の乗算結果から複数の前記周波数オフセット候補に応じ且つ前記N種類のパターンのうちの1つに対応する前記パイロットシンボルパターンを抽出する抽出部と、
    前記パイロットシンボルパターン間の特定の周波数並列間隔に於ける位相差を検出する差分検出部と、
    前記パイロットシンボルパターンごとに、前記差分検出部で検出された前記位相差を合計して前記位相差合計を算出する加算部と、
    前記パイロットシンボルパターンごとに、前記加算部で算出された前記位相差合計の絶対値を計算する絶対値部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の周波数オフセット検出器。
  3. 前記差分検出部は、前記パイロットシンボルパターン間の複数の特定の周波数並列間隔に於ける前記位相差をそれぞれ検出するように構成し、
    前記加算部は、複数の特定の周波数並列間隔に於ける前記位相差を全て合計して前記位相差合計とするように構成したことを特徴とする請求項2記載の周波数オフセット検出器。
  4. 前記加算部は、前記差分検出部によって特定の周波数並列間隔で生成した前記位相差合計の最大値をとる前記パイロットシンボルパターンが、他の周波数並列間隔で生成した前記位相差合計の最大値をとる前記パイロットシンボルパターンと一致しているときに、それぞれの前記位相差合計を加算することを特徴とする請求項3記載の周波数オフセット検出器。
  5. 前記加算部は、前記差分検出部によって特定の周波数並列間隔で生成した前記位相差合計の最大値をとる前記パイロットシンボルパターンが、他の周波数並列間隔で生成した前記位相差合計の最大値をとる前記パイロットシンボルパターンと一致していないときには、最大値の大きい方の前記位相差合計を出力することを特徴とする請求項4記載の周波数オフセット検出器。
  6. 前記N個の演算回路に、前記絶対値部で計算された絶対値に前回計算された絶対値を加味した加重平均値を算出し、前記検出回路に出力する加重平均部を設けたことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の周波数オフセット検出器。
  7. 前記差分検出部は、前記抽出部で抽出された前記パイロットシンボルパターンのベクトル成分を4値のベクトルに区分し、区分したベクトル間の位相差を算出した後、4値に対応したベクトルに戻して前記パイロットシンボルパターン間の位相差を検出するように構成したことを特徴とする請求項2記載の周波数オフセット検出器。
  8. 前記差分検出部は、前記抽出部で抽出された前記パイロットシンボルパターンのベクトル成分を8値のベクトルに区分し、区分したベクトル間の位相差を算出した後、8値に対応したベクトルに戻して前記パイロットシンボルパターン間の位相差を検出するように構成したことを特徴とする請求項2記載の周波数オフセット検出器。
  9. 前記N種類のパターンとは、4種類であり、
    前記パイロットシンボルは周波数順に12本に1本のサブキャリアにより、それぞれ4シンボル期間に1回の割合で分散配置されて送信されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の周波数オフセット検出器。
  10. N種類のパターンに従って分散配置されたパイロットシンボルが周期的に送信される直交周波数分割多重変調信号を復調して生成され、複数のキャリアからなる受信信号に擬似乱数ビット列を掛け合わせる乗算回路と、
    前記N種類のパターンに対応して設けられ、前記乗算回路の乗算結果から複数の周波数オフセット候補に応じ且つ前記N種類のパターンのうちの1つに対応するパイロットシンボルパターンを抽出し、前記パイロットシンボルパターン間の位相差合計をそれぞれ算出するN個の演算回路と、
    前記N個の演算回路で算出された前記位相差合計の最大値に対応する前記パイロットシンボルパターンの前記周波数オフセット候補を、前記受信信号の周波数オフセットとして検出する検出回路と、
    を備えたことを特徴とするOFDMシンボル検出器。
  11. 前記N個の演算回路は、それぞれ、
    前記乗算回路の乗算結果から複数の周波数オフセット候補に応じ且つ前記N種類のパターンのうちの1つに対応するパイロットシンボルパターンを抽出する抽出部と、
    前記パイロットシンボルパターン間の特定の周波数並列間隔に於ける位相差を検出する差分検出部と、
    前記パイロットシンボルパターンごとに、前記差分検出部で検出された前記位相差を合計して前記位相差合計を算出する加算部と、
    前記パイロットシンボルパターンごとに、前記加算部で算出された前記位相差合計の絶対値を計算する絶対値部と、
    を備えたことを特徴とする請求項10記載のOFDMシンボル検出器。
  12. 前記差分検出部は、前記パイロットシンボルパターン間の複数の特定の周波数並列間隔に於ける前記位相差をそれぞれ検出するように構成し、
    前記加算部は、複数の特定の周波数並列間隔に於ける前記位相差を全て合計して前記位相差合計とするように構成したことを特徴とする請求項11記載のOFDMシンボル検出器。
  13. 前記加算部は、前記差分検出部によって特定の周波数並列間隔で生成した前記位相差合計の最大値をとる前記パイロットシンボルパターンが、他の周波数並列間隔で生成した前記位相差合計の最大値をとる前記パイロットシンボルパターンと一致しているときに、それぞれの前記位相差合計を加算することを特徴とする請求項12記載のOFDMシンボル検出器。
  14. 前記加算部は、前記差分検出部によって特定の周波数並列間隔で生成した前記位相差合計の最大値をとる前記パイロットシンボルパターンが、他の周波数並列間隔で生成した前記位相差合計の最大値をとる前記パイロットシンボルパターンと一致していないときには、最大値の大きい方の前記位相差合計を出力することを特徴とする請求項13記載のOFDMシンボル検出器。
  15. 前記N個の演算回路に、前記絶対値部で計算された絶対値に前回計算された絶対値を加味した加重平均値を算出し、前記検出回路に出力する加重平均部を設けたことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載のOFDMシンボル検出器。
  16. 前記差分検出部は、前記抽出部で抽出された前記パイロットシンボルパターンのベクトル成分を4値のベクトルに区分し、区分したベクトル間の位相差を算出した後、4値に対応したベクトルに戻して前記パイロットシンボルパターン間の位相差を検出するように構成したことを特徴とする請求項11記載のOFDMシンボル検出器。
  17. 前記差分検出部は、前記抽出部で抽出された前記パイロットシンボルパターンのベクトル成分を8値のベクトルに区分し、区分したベクトル間の位相差を算出した後、8値に対応したベクトルに戻して前記パイロットシンボルパターン間の位相差を検出するように構成したことを特徴とする請求項11記載のOFDMシンボル検出器。
  18. 前記パターンの種類は4種類であり、
    前記パイロットシンボルは周波数順に12本に1本のサブキャリアにより、それぞれ4シンボル期間に1回の割合で分散配置されて送信されることを特徴とする請求項10乃至17のいずれか1項に記載のOFDMシンボル検出器。
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