JP4373708B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4373708B2
JP4373708B2 JP2003142637A JP2003142637A JP4373708B2 JP 4373708 B2 JP4373708 B2 JP 4373708B2 JP 2003142637 A JP2003142637 A JP 2003142637A JP 2003142637 A JP2003142637 A JP 2003142637A JP 4373708 B2 JP4373708 B2 JP 4373708B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
forming apparatus
unit
power supply
moving unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003142637A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004347728A (ja
Inventor
数修 久間
裕輔 野口
洋 石井
真 木倉
豊 福地
一喜 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2003142637A priority Critical patent/JP4373708B2/ja
Priority to EP04011796A priority patent/EP1482385A3/en
Priority to US10/847,868 priority patent/US7181152B2/en
Priority to CNA200410089794XA priority patent/CN1605951A/zh
Publication of JP2004347728A publication Critical patent/JP2004347728A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4373708B2 publication Critical patent/JP4373708B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、カラープリンタ、カラー複写機、カラーファクシミリやそれらの複合機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来技術】
用紙やフィルム等の記録材にカラー画像を形成する電子写真方式の画像形成装置が知られている。カラー画像形成装置では、一般に4色の現像剤としてのトナーを用いてカラー画像を形成するため、モノクロ専用の画像形成装置に比べて構成部品が多く大型化し易とともに、単位時間当たりに排出できる枚数、すなわちカラープリント時の速度も低くなる。画像形成装置は、パーソナルコンピュータの普及に伴い、パーソナルコンピュータと接続して所謂プリンタとして用いられる場合も増えてパーソナル化が進んでおり、利便性の観点から装置利用者であるユーザーの近くに設置されることが多い。このため、ユーザーの作業性を考慮すると、装置の高さは低く、設置スペースを考えると装置幅が狭いなど小型であるのが望ましい。また、画像形成装置のパーソナル化やメンテナンスコストの削減という観点から、装置の消耗品の交換やメンテナンスをユーザー自身が実施するようになりつつある。
【0003】
カラー画像形成装置において、プリント速度の高速化を図る場合、1つ感光体の周囲に複数色の現像装置を設け、各現像装置で現像されたトナー像を、感光体を現像装置の数だけ回転させて感光体上でカラー画像を合成して記録材に転写する周知の1ドラム方式よりも、1列に配置された複数の感光体に対して複数の現像装置をそれぞれ近接配置してそれぞれで単色のトナー像を形成し、各トナー像を順次転写して記録材にカラー画像を転写するタンデム方式の画像形成装置の方が有利である。
【0004】
このようにタンデム型の画像形成装置において、小型化を図る場合、特許文献1のように、感光体や現像装置等を一体化した作像ユニットや中間転写ユニットを装置本体内で水平に配置するよりも、斜めに配置する方が配列方向への装置の長さを短くできる。また、各ユニットは装置本体に設けられた開口部から装置本体に対して着脱自在とされていて、必要に応じて交換やメンテナンスを行えるように構成されている。このような装置本体に対して着脱自在な複数のユニットを有する場合、装着時の位置が定まらないと画像ずれが生じるので、特許文献1に示すように、各ユニットの一端側を装置本体内で支持し、他端側を装置本体に対して開閉自在に設けた保持ユニットによって支持するようになっている。
【0005】
電子写真プロセスの画像形成装置では、被給電ユニットとなる作像ユニットに設けられる帯電ローラ、現像ローラ、クリーニングローラや、被給電ユニットとなる中間転写ユニットに設けられる中間転写ローラ、中間転写クリーニングローラ、二次転写ローラ等の被給電部材に対して、装置本体内に設けた高圧の電力供給部から電力供給をおこなっている。
【0006】
一般に電力供給部から被給電ユニットとなる作像ユニットや中間転写ユニットへの電力供給は、電力供給部と各ユニットとを着脱可能なコネクターで接続したり、特許文献2のように、開口部側からみて装置本体内の奥側となる位置に電力供給部の給電端子を設け、各ユニットにも給電端子と対応する位置に端子を設け、各ユニットが装置本体に装着されることで、給電端子と端子とが接触するように構成されている。また、電力供給部の給電端子は、感光体等を回転駆動させるための駆動力を伝達する駆動ユニット内に内蔵されていることが多い。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−139976号公報
【特許文献2】
特開平09−190083号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
装置本体に対して着脱自在な各ユニットを有する画像形成装置において、装置の高さを抑えようとした場合、装置本体の上下方向へのスペースを狭める事が考えられる。しかし、このように装置の高さを抑制すると、装置本体内のスペースが狭くなり、コネクターを用いて高圧電源と各ユニットとを接続するものにおいてはコネクターの着脱が困難となる。
【0009】
装置本体内の給電端子やユニット側の端子は、各ユニットの着脱を繰り返すうちに様々な理由によって変形し、その変形が原因となって電力供給部から被給電ユニットへの通電不良が発生することがある。このような不具合がある場合、特許文献2のように、装置本体の奥側に給電端子や各ユニットの端子があると、各ユニットを装置本体から外さなければ、装置本体内の給電端子やユニット側の端子の状態を確認することができず不便である。特に小型の装置にしようとした場合、ユニットを外した後の装置本体内に十分なスペースの確保が難しく、点検や交換作業を行う場合やりにくい。また、各ユニットは装置本体に対して着脱する関係上、多少のガタを予め設定されているので、着脱操作時にユニットをこじることがあり、このような着脱動作も端子変形の一要因として考えられる。電力供給部の給電端子が感光体等を回転駆動させるための駆動力を伝達する駆動ユニット内に内蔵された構造の場合、変形した給電端子のメンテナンスのためには駆動機構部を一旦分解しなければならず、非常に手間がかかる。
【0010】
本発明は、装置本体内に対して着脱自在な被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係を良好に保ちながら、装置の交換・点検時の作業性に優れた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
本発明は、装置本体内に対して着脱自在な被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係を良好に保ちながら、装置の小型化や交換・点検時の作業性に優れた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明にかかる、少なくとも一つの被給電部材とその端子を含み、装置本体に形成された開口部から装置本体内に着脱可能に装着される被給電ユニットを有し、端子と接触する給電端子を介して被給電部材に高圧電源から電力を供給する画像形成装置では、開口部を開放する位置と閉塞する位置とに移動可能に前記装置本体に装着され、閉塞位置を占めることで被給電部材を所定の位置に保持するとともに給電端子を有する移動ユニットを設け、この移動ユニットが閉塞位置を占めた時に、端子と給電端子とが対向するように配設した。このため、移動ユニットが閉塞位置を占めると、装置本体内に対して着脱自在な被給電ユニットに設けた被給電部材は所定の位置に保持され、その端子と移動ユニットに設けた給電端子との位置関係が安定する。
【0013】
移動ユニットは、給電端子が設けられた給電部材と、被給電部材と係合してその位置を定める位置決め部材と、移動ユニットの外観を形成する保護カバーと、絶縁部材とを有し、これら給電部材、位置決め部材、保護カバー及び絶縁部材を積層して配設するとスペースを取らずに移動ユニットを構成することができる。
【0014】
これら給電部材、位置決め部材、保護カバー及び絶縁部材の積層形態としては、移動ユニットが閉塞位置を占めたときに、装置本体側から位置決め部材、絶縁部材、給電部材、保護カバーの順、あるいは装置本体側から絶縁部材、給電部材、位置決め部材、保護カバーの順となるように配置する。絶縁部材を装置本体側に設けると、移動ユニットが閉塞位置を占めているときには、装置本体側の金属部との接触による不必要な通電を防止でき、開放位置を占めているときには作業者との接触による通電を防止できるので好ましい。
【0015】
よって、位置決め部材を装置本体側に設ける場合には非金属で構成するのが好ましい。給電部材、位置決め部材及び絶縁部材は積層状態とされるため、絶縁部材に給電端子を外側から保護する案内筒部を設けると、給電端子と他の部材との接触や干渉を防止できるので好ましい。
【0016】
絶縁部材の材質を「比較炭化導電指数(CTI)」が175以上の合成樹脂材料とすると、材料表面を電流が流れることを抑制できる点で好ましい。絶縁部材の材質を、難燃性がUL94V−1以上の合成樹脂材料とすると、安全性が高まるので好ましい。
【0017】
絶縁部材の表面に、給電端子と接続する2kv以上の高電圧用の裸電極と2kv未満の低電圧の裸電線とを交互に複数配置すると、通電時の不用意なリークを防止できるので好ましい。絶縁部材の表面に、給電端子と直接または中継端子を介して接続する複数の裸電線を設け、裸電線及び中継端端子を、隣接する裸電線または中継端端子へ供給される印可電圧(kV)の倍数以上の沿面距離を持って配置すると、通電時の不用意なリークを防止できるので好ましい。
【0018】
給電部材に電気接点及び配線を設ける場合、電気接点及び配線をプリント基板で形成すると、移動ユニットの部品点数を低減できるので、構造の簡素化を図れるので好ましい。
【0019】
高圧電源を装置本体に配設する場合、移動ユニットに高圧電源から電力供給を受ける接点端子を設ける。この場合の接点端子は開口部に対面するように移動ユニットに配設すると、移動ユニットが閉塞位置を占めただけに電力供給が成されるので、不必要な通電を防止できるので好ましい。
【0020】
移動ユニットに高圧電源から電力供給を受ける接点端子を設ける場合、接点端子と給電端子とを移動ユニット内を通る被覆電線で接続すると、電線が移動ユニットの外部から見えないので好ましいと共に、電線同士の配置に自由度を持たせられるので好ましい。
【0021】
被給電ユニットが、潜像が形成される像担持体を有する作像ユニットと、この作像ユニットで形成された潜像が中間転写ベルトに転写される中間転写ユニットである場合、移動ユニットに高圧電源から電力供給を受ける接点端子を設けるとともに、この移動ユニットが閉塞位置を占めたときに、作像ユニット、中間転写ユニット及び接点端子を覆う大きさに形成すると、作像ユニット、中間転写ユニット及び接点端子を移動ユニットで隠すことができるので好ましい。
【0022】
高圧電源を装置本体ではなく移動ユニットに設けると、高圧電源から電力供給を受ける接点端子を設ける必要がなくなり、配線構造の簡素化できるので好ましい。
【0023】
移動ユニットに被給電部材を所定の位置に保持する規制手段を設けると、各移動ユニットの位置がより安定できるので好ましい。
【0024】
移動ユニットに、被給電部材を支持する支持軸を保持する軸受を設けると、被給電部材と移動ユニットの位置関係がより安定するので好ましい。軸受の材質としては金属あるいは合成樹脂が挙げられるが、金属製の軸受を場合、被給電部材のアースとして利用することができる。
【0025】
被給電部材が、中間転写ベルトが巻きかけられた駆動ローラの駆動軸と、像担持体を回転自在に支持する支持軸として場合、移動ユニットに、駆動軸及び支持軸の先端に合成樹脂製の軸受を設け、移動ユニットに合成樹脂製の軸受を保持する金属製の保持部を設けてもよいし、駆動軸及び支持軸の先端に金属製の軸受を設け、移動ユニットに金属製の軸受を保持する合成樹脂製の保持部を設けてもよい。
【0026】
移動ユニットの支持構造としては、略水平方向にその回動軸線が位置するように設けられた回動部、略垂直方向にその回動軸線が位置するように設けられた回動部で開閉自在に移動することが挙げられる。あるいは、開口部の上下左右にそれぞれ設けた回動部で開閉自在に支持してもよい。
【0027】
移動ユニットの回動部としては少なくとも1つ以上あれば良く、この回動範囲としては回動部を中心に90度以上回動可能に設けるのが、作業性の点からは好ましい。
【0028】
移動ユニットの移動形態としては、回動部を中心とした回動に限定されるものでは、装置本体に対してスライド自在、あるいはスライドかつ回動自在に設けてもよい。
【0029】
被給電ユニットが、潜像が形成される像担持体をそれぞれ有し、各像担持体が開口部と同一平面上の同一線上に位置するように配設された複数の作像ユニットの場合、移動ユニットの回動部を、各像担持体を結ぶ線と略平行にその回動軸線が位置するように配設すると、移動ユニットの回動時における像担持体の位置と移動ユニットとの位置関係を設定し易いので好ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】
図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。本形態において、画像形成装置は、タンデム方式を採用してフルカラー画像を形成可能なカラープリンタ(以下「プリンタ」と記す)である。画像形成装置としては、図1に示すプリンタに限らず、複写機、ファクシミリ装置などてあってもいる。
【0031】
図1を用いてプリンタとしての基本構成とその動作について説明し、この後に本形態特有の構成と作用について説明する。このプリンタは、装置本体1の下部に記録材としての用紙29が収納される給紙部2が配設され、その上方に画像形成部3を配置した構成となっている。画像形成部3には、被給電部材となる像担持体を備えた複数の作像手段として4個の作像ユニット8Y,8C,8M,8BKを備えた作像部8と、被給電部材となる複数のローラ4,5,6と、これらローラに巻き掛けられた可撓性を有する無端ベルトにより構成された中間転写体としての中間転写ベルト7aとを有する中間転写ユニット7と、各像担持体に光書込みを行う光書込み部としての光書き込みユニット15と、用紙29にトナー像を定着する定着手段22とが設けられている。作像ユニット8Y,8C,8M,8BKと中間転写ユニット7は、装置本体1に対して着脱自在とされている被給電ユニットを構成している。給紙部2から定着手段11までの間には、用紙29を搬送する搬送経路Rが形成されている。ローラ6は搬送経路Rに臨んで配置されている。符号110は、高圧電源110を示す。
【0032】
中間転写ベルト7aのローラ4とローラ5間は、このベルトの下部側ベルト走行辺に相当している。中間転写ベルト7aには、ローラ6と対向する部位に2次転写装置となる2次転写ローラ20が搬送経路Rに臨むように配設され、ローラ4と対向する部位にベルト表面を清掃するベルトクリーニング装置21が配設されている。
【0033】
作像部3は、この下側走行辺に対向するように配置されることで、中間転写ベルト7aの下方に配設されている。各作像ユニットは、中問転写ベルト7aに接する像担持体としての感光体ドラム10をそれぞれ具備している。各感光体ドラム10の周りには、帯電装置11、現像装置12、クリーニング装置13がそれぞれ配置されている。各感光体ドラム10が中間転写ベルト7aに接する位置における中間転写ベルト7aの内側には、1次転写を行う転写手段としての転写ローラ14がそれぞれ設けられている。本実施形態において、作像ユニット8Y,8C,8M,8BKは、基本的には同一構造に構成されており、図1では代表して作像ユニット8BKの構成にのみ符号を付している。各作像ユニットにおいて、異なるのは各現像装置12に収納されている現像剤としてのトナーの色が異なる点にある。作像ユニット8Y,8C,8M,8BKの各現像装置12には、それぞれイエロー,シアン,マゼンタ、ブラックのトナーが収納されている。各現像装置12には、トナーが減ると、装置本体1の上部に配設されたトナー補給ボトルT1,T3,T3,T4から補給用のトナーがそれぞれ供給される。
【0034】
光書き込みユニット15は、光変調されたレーザ光Lを各感光体ドラムの表面に照射して、感光体表面に色毎の潜像を形成するものであり、本形態では、作像部8の下方に配置されている。
【0035】
画像形成動作が開始されると、各作像ユニット8の感光体ドラム10が図示しない駆動装置によって時計方向に回転駆動され、各感光体ドラムの表面が帯電装置11によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体ドラムの表面には、光書き込みユニット15からレーザ光Lがそれぞれ照射されて、それぞれの表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラムに露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像は、各感光体と現像装置12の間を通るとき、各現像装置12のトナーによってトナー像として可視像化される。
【0036】
中間転写ベルト7aが巻きかけられた複数のローラ4,5,6のうち1つのローラが図示していない駆動装置によって反時計方向に回転駆動され、これにより中間転写ベルト7aが矢印で示す反時計周り方向に走行駆動され、他のローラが従動回転する。このように走行する中間転写ベルト7aには、イエローのトナーを有する現像装置12を具備する作像ユニット8Yで形成されたイエロートナー像が転写ローラ14によって転写される。その転写されたイエロートナー像には、作像ユニット8C,8M及び8BKで形成されたシアントナー像、さらにマゼンタトナー像及びブラックトナー像が転写ローラ14によって順次重ね転写され、かくして中問転写ベルト7aはその表面にフルカラーのトナー像を担持する。
【0037】
トナー像が転写された後の各感光体ドラム表面に付着する残留トナーは、各クリーニング装置13によって感光体ドラム表面から除去され、次いでその表面が図示していない除電装置によって除電作用を受け、その表面電位が初期化されて次の画像形成に備えられる。
【0038】
一方、給紙部2から給紙される用紙29は、搬送経路Rに送り込まれ、2次転写ローラ20よりも給紙側に配設されたレジストローラ対21によって給紙タイミングを計られて、ローラ6と2次転写ローラ20との対向部に給送される。そして、このとき2次転写ローラ20には、中問転写ベルト表面のトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト7aの表面のトナー像が用紙29上に一括して転写される。トナー像を転写された用紙29は、定着手段22へと搬送され、定着手段22を通過する際に熱と圧が加えられてトナー像が熔融されて定着される。トナー像が定着されたプリント物29Aは、搬送経路Rの終端に位置し、装置本体1の上部により構成された排出部23へと搬送され、装置本体1の上部に構成された積載部36へと排出される。トナー像を用紙29に転写後の中間転写ベルト7aは、このベルトに残留したトナーがクリーニング装置21より除去される。
【0039】
このように構成されたプリンタは、4個の作像ユニット8Y,8M,8C及び8BKを中間転写ベルト7aに対向して設け、中間転写ベルト7aに順次各色のトナー像を重ね転写するため、作像手段が1つで4色の現像装置を持ち、中間転写ベルト上にトナー像を重ね転写し、その後用紙に転写する形式のものと比べて作像時間を大幅に短縮することができる。また、装置本体1の上部に積載部36が構成されているので、装置本体1から積載部36が周囲に飛び出ることがなく、設置面積や占有面積が小さくなる。
【0040】
以上の説明は、用紙29上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、作像部8の作像ユニットのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。また、本形態のプリンタを用いてモノクロ印刷をする場合には、作像ユニット8BKの感光体ドラム上にのみ静電潜像を形成して同ユニットによって現像して用紙29に転写し、定着手段22で定着すればよい。
【0041】
本発明の特徴的構成について説明する。
【0042】
図2は、装置本体1における作像ユニット8Y,8C,8M,8BK及び中間転写ユニット7の支持構造を示す図である。図2において、装置本体1の側面を構成する側壁パネル401,402のうち、側壁パネル401には、開口部40Aが形成されている。作像ユニット8Y,8C,8M,8BK及び中間転写ユニット7は、この開口部40A側から装置本体1に対して着脱自在とされている。
【0043】
本形態において、作像ユニット8Y,8C,8M,8BK及び中間転写ユニット7は、図1に示すように、装置本体1に対して傾斜して配設されていて、水平に配設する場合に比べて装置の設置面積の縮小化が図られている。このため、開口部40Aは、作像ユニット8Y,8C,8M,8BKの配列方向に沿って傾斜して開口されている。図2においては、開口部40A及び作像ユニット8Y,8C,8M,8BKは、便宜的に水平に描写されている。開口部40Aは、各作像ユニットや中間転写ユニット7における交換対象部品を交換する際などに利用される開口であり、挿脱用開口として機能する。
【0044】
装置本体1の奥側に位置する側壁パネル402には、作像ユニット8Y,8C,8M,8BKの感光体10及び中間転写ユニット7の駆動ローラ6の軸とをそれぞれ回転駆動する駆動手段70と、各感光体10の軸と係合するカップリング71と、中間転写ユニット7の駆動ローラ6の軸6aと係合するカップリング72とが、作像ユニット8Y,8C,8M,8BK及び中間転写ユニット7と対向配置されている。図2において、符号100は、各作像ユニットや中間転写ユニット7から排出される排トナーを回収収納する排トナータンクを示す。この排トナータンク100は、面板41が閉塞位置を占めたときに、その外側に位置するように、装置本体1に着脱自在に装着される。
【0045】
開口部40Aの周囲に位置する側壁パネル401には、開口部40Aを開放する位置と閉塞する位置とに移動可能に装着され、閉塞位置を占めたときに各作像ユニットや中間転写ユニット7と係合してこれらユニットを所定の位置に案内・固定する移動ユニットとしての面板41が装着とされている。面板41は、開口部40Aの開閉部材であると共に、各作像ユニットの感光体ドラムや中間転写ユニットのローラ6の位置を一方向に偏倚させて各ユニット間で所定の位置関係に規定するための部材として用いられる。
【0046】
面板41は、図3に示すように、開口部40Aを覆うことができる大きさを持ち面板41の外観を形成する保護カバー42と、保護カバー42の内部に装填されて、感光体ドラムの一部をなす支軸に取り付けられている軸受43及び中間転写ユニッット内のローラ6の支軸が挿通されている軸受43Aを挿嵌できる複数の挿嵌部44A,44Bを備えた金属製の位置決め部材44と、カバー42と位置決め部材44との間に配置されて位置決め部材44の面に沿って摺動可能な偏倚設定部材45と、後述する絶縁部材80及び給電部材90,91を備えている。軸受43,43Aは図4に示す。
【0047】
保護カバー42は、断面形状が皿形状とされた成型品であり、その下縁には、一対のヒンジ部42Aが形成されている。各ヒンジ部42Aには、面板41の回動部を構成する軸部としてのヒンジ軸46,46がそれぞれ挿通されるようになっている。面板41は、図15に示すように各ヒンジ軸46が側壁パネル401に設けられた軸受部180によって支持されることで側壁パネル401に回動自在に支持され、開口部40Aに開閉自在とされる。本形態では、ヒンジ軸46が開口部40Aの下縁側に位置するため、開口部40Aの下方を支点として面板41が起倒されることにより開口部40Aを開閉できるようになっている。
【0048】
保護カバー42の揺動端側、つまり、開口部40Aの上縁側に対面する開閉端部には、開閉操作に用いられると共に閉塞状態に面板41を保持するためのロック手段を構成する開閉把手47が設けられるようになっている。開閉把手47には、断面が横向きU字状をなすロック爪(爪部材)としての弾性片48,48が装着される。開閉把手47は、保護カバー42の上縁部に形成されている一対の軸受部55,55に回動自在に装着されることで、保護カバー42の外面に対して、その上端部側を支点として近接離間する方向に回動可能とされる。弾性片48,48は、面板41が閉塞位置をしたときに、これと対向する開口部40Aの上縁に設けられた爪引っ掛け部56,56と係合することで面板41を閉塞位置に保持する。面板41のロック状態、すなわち、弾性片48,48と爪引っ掛け部56,56との係合状態を解除するには、開閉把手47をカバー42から離れる方向に回動させる。すると、弾性片48,48が狭まる方向に撓み、爪引っ掛け部から離脱させることができる。このように、面板41は、ロック手段によって閉塞位置に確実に保持されるので、装置本体1に設けられた機器が所定の位置に精度良く案内・固定することができる。
【0049】
位置決め部材44は、保護カバー42に対して締結されることにより一体化されるようになっており、図4に示すように、各軸受43を対象とする挿嵌部44A及び軸受43Aを対象とする挿嵌部44Bが、図4(a)に示すように、上方に向け拡開するV字状の傾斜面44A1,傾斜面44B1をそれぞれ有する形状とされている。図4(b)において符号44Cは、V字状の各傾斜面における内側縁に形成された勾配面である。この勾配面44Cは、面板41が開口部40Aを閉じる際に軸受43,43aを挿嵌部に導入し易くするガイドとして機能する。図4(b)では、軸受43を支持する挿嵌部44Aのみを示す。
【0050】
偏倚設定部材45は、図3に示すように、位置決め部材44に締結されるネジ49が長穴45A内に挿通されることによりネジ49をガイドとして位置決め部材44の面に沿って各作像ユニットの並置方向に摺動することができるようになっており、位置決め部材44の挿嵌部44A,44Bに位置する軸受43,43Aと対面する位置に、傾斜面45B,45Cがそれぞれ形成されている。傾斜面45B,45Cは、軸受43,43Aと当接してこれを押し動かすことにより一方向に軸受43,43Aを偏倚させることができ。
【0051】
偏倚させるための操作手段として、図4に示す偏心部材50および復帰バネ51を備えている。偏心部材50は、カバー41に挿通されて支軸の軸端が位置決め部材44に嵌合して回転自在に支持された揺動部材であり、偏倚設定部材45における摺動方向一端に対面する偏心カム50Aとこれと同軸上に設けられて外部からの回転操作が可能な操作ハンドル部50Bとを備えている。
図3および図4において、偏心部材50における偏心カム50Aは、偏心部材50の支軸を基端とした揺動半径を有するカムプロフィールで形成されている揺動端を備えており、操作ハンドル部50Bの揺動操作によりカムプロフィールにおける中心から揺動端までの延長線上の最大径部が偏倚設定部材45の摺動方向一端に対して直角に対向する状態と平行する状態とにそれぞれ態位設定できるようになっている。
【0052】
復帰バネ51は、偏心部材50により押し動かされる方向と反対方向に偏倚設定部材45を引き動かす付勢力を有しており、一端が位置決め部材44側に、他端が偏倚設定部材45に形成されている係止部45Aにそれぞれ掛け止められおり、偏倚設定部材45を各作像ユニットの並列方向となる長手方向と同方向に平行移動可能としている。
【0053】
偏心部材50は、カムプロフィールにおいて最小径部分が偏倚設定部材45に対向当接して、いわゆる、最大径部が偏倚設定部材45の摺動方向一端面に平行している場合には、復帰バネ51の付勢力を受けてその状態を維持している。この状態に対して、カムプロフィールにおける最大径部が偏倚設定部材45の摺動方向一端面と直角に対向している場合には、復帰バネ51の付勢を受けても元の状態、つまり最小径部分が偏倚設定部材45に対向当接する状態には復帰しない状態を維持するようになっている。
【0054】
本形態では、カムプロフィールにおける最大径部分が偏倚設定部材45の摺動方向一端面と対向当接するときが偏倚設定部材45の傾斜面45A、45Bにより軸受43,43Aを位置決め部材44における挿嵌部44A,44Bの傾斜面一方に押し付ける状態であり、この状態では、偏心部材50の操作ハンドル部50Bが垂下した状態となる関係とされている。
【0055】
操作ハンドル50Bは揺動できる形状とされ、基端から延長された揺動端の一部には、揺動端と直角な方向に張り出す係止片50B1(図3参照)が設けられている。係止片50B1は、操作ハンドル部50Bが垂下した状態の時、開閉把手47にオーバーラップする張り出し長さを有しており、開閉把手47の前面に位置して開閉把手47を覆うようになっている。係止片50B1が開閉把手47とオーバーラップする時期は、操作ハンドル50Bの操作により各作像ユニット同士の位置決めが行われた時点であり、このときには、係止片50B1が開閉把手47の開放移動を阻止して不用意に面板41が開放されるようなことをなくしている。
【0056】
このような構成の画像形成装置によると、各作像ユニットや中間転写ユニット7の交換等を行う際には開口部40Aを開放する。この場合、開閉把手47を把持して各弾性片48の挟持圧以上の力で手前側に回動させると、各弾性片48が上下方向に狭まるので、各爪引っ掛け部56との係合状態が解除されることになる。そして、開閉把手47を持ってカバー42を下に向けて倒すことで、面板41が開口部40Aを開放する。
面板41は、開口部40Aの下縁側を支点として倒されるので、開閉端側が開口部40Aの下縁側に位置することになり、これにより開口部40Aを上方から視認しやすい状態とすることができ、作像ユニットや中間転写ユニット7の交換作業時の取り出し及び装着時での作業位置の確認が容易となる。しかも、下開き構造とされている、すなわち重力作用方向に開放されているので、不用意に開口部40Aが閉じられるようなことがなく、手を挟むなどのおそれを回避することができる。
【0057】
面板41により開口部40Aを閉じる場合には、上述した開放時とは逆の手順により面板41を起こし、各弾性片48を側壁パネル40側の爪引っ掛け部56にそれぞれ弾性的に係合させることで、閉塞位置に保持できる。
【0058】
面板41が開口部40Aを覆った状態、すなわち開口部40Aを閉じる閉塞位置に保持された状態でにおいて、偏心部材50を操作することにより偏倚設定部材45による作像ユニット同士の位置決め及び中間転写ユニット7との位置決めが行われる。つまり、閉じられた状態の面板41に挿通されている偏心部材50を偏心カム50Aの最大径部が偏倚設定部材45の摺動方向一端に対向当接する状態に回動させる。これにより、偏倚設定部材45は偏心カム50Bに押し動かされることとなり、図4に示すように、偏倚設定部材45を摺動させてその傾斜面45B,45Cにより位置決め部材44の挿嵌部44A,44Bに挿嵌されている軸受43,43Aを傾斜面の一方に向けて偏倚させて押し付ける。この結果、各作像ユニットでの各感光体ドラムのピッチおよび各感光体ドラムと対峙する転写ベルト7Aの位置関係はいずれも同じ方向への偏倚により位置決め部材44における挿嵌部44A,44Bの傾斜面で規定されることとなり、所定の位置決めが行われる。
【0059】
面板41は、開口部40Aを閉じた際には、弾性片48が壁面パネル401側に係合することで閉じ状態を維持され、また、偏心部材50の操作ハンドル部50Bに有する係止片50B1が開閉把手47にオーバーラップした状態を維持されることにより面板41が不用意に開放されることがない状態を維持される。このため、面板41は、ロック手段によって閉塞位置に確実に保持されるので、装置本体に設けられた機器が所定の位置に精度良く案内・固定されることになる。
【0060】
図2において、符号120は中間転写ユニット7に設けられた端子、符号121は各作像ユニットに設けられた現像装置12の現像ローラの端子、符号122は各作像ユニットに設けられた感光体ドラム10の端子をそれぞれ示す。これら端子120,121,122は高圧電源110から電流供給を受ける被給電部材の端子の一例を示す。本形態では、被給電部材の端子として端子120,121,122を図示したが、これ以外にも各作像ユニットに設けられる帯電ローラやクリーニングローラの端子、中間転写ユニット7に設けられる中間転写クリーニングローラ及び2次転写ローラ20の端子が存在する。これら端子は図面が煩雑になるので図示を省略したが、各端子とも開口部40Aに臨む位置に配設されている。
【0061】
図2に示す開口部40Aの下方には、図1に示す高圧電源110と接続される複数の高電圧端子61を有する高電圧端子ユニット60が、各端子を開口部40A側に臨ませて装着されている。高電圧端子61は、図5に示すように、断面L字型をなし、面板41が図示のように閉塞位置を占めた時に、面板41に設けた複数の接点端子71と対向するように配設されている。この高電圧端子ユニット60は、装置本体1に対して着脱自在に設けられている。本形態では、矢印Aで示す装置本体1の背面側から着脱可能とされている。面板41には、面板41が閉塞位置を占めたときに、開口部40Aに突出するストッパ98が形成されている。このストッパ98は、面板41が閉塞位置を占めたときに、高電圧端子ユニット60の側部60aと係合して高電圧端子ユニット60の取出方向への移動を規定する。このため、高電圧端子ユニット60は、面板41が開放位置を占めているときには、着脱可能となり、閉塞位置を占めているときには、その位置決めが成されるため、接点端子71との位置関係が確実に保持される。
【0062】
面板41には、図6に示すように、保護カバー42と位置決め部材44との間に絶縁部材80と給電部材90,91とが配設される。本形態では、給電部材90,91、位置決め部材44、保護カバー12及び絶縁部材80が積層されている。積層順序は、面板41が閉塞位置を占めたときに、装置本体1側(開口部40A側)から位置決め部材44、絶縁部材80、給電部材90,91、保護カバー42の順とされている。このように、給電部材90,91、位置決め部材44、保護カバー42及び絶縁部材80を積層して配設するとスペースを取らずに面板41を構成することができる。また、位置決め部材44の内側にこの位置決め部材と近接して絶縁部材80を積層することで、位置決め部材44への通電を防止することができる。このため、面板41が閉塞位置を占めているときには、装置本体1側の金属部との接触による不必要な通電を防止でき、開放位置を占めているときには作業者との接触による通電を防止できる。位置決め部材44は、剛性を高める点では金属製のものが良いが、樹脂などの非金属製のものを用いてもよい。非金属製と面板41の軽量化を図ることができる。位置決め部材44を非金属製とする場合、絶縁材で構成すると、より安全性の点で好ましい。
【0063】
給電部材90,91には、端子120,121,122及び図示しない端子と接触する複数の給電端子92が設けられている。各給電端子92は、図7に示すように、圧縮コイルスプリングで構成されている。このため、面板41が閉塞位置を占めると、各端子と弾性的に接触し、各端子を有するユニットが装置本体1の奥側の側壁パネル402に向かって押し込まれ、カップリング71,72との係合状態が確実に行える。給電端子92は、複数の高電圧端子61と接触可能なる複数の接点端子71と複数の裸電線93,94を介して接続されている。これら裸電線93,94は、給電部材90,91と絶縁部材80にそれぞれ形成した凹部94,95に挿入されている。
【0064】
絶縁部材80には、各給電端子92を外側から保護する案内筒部97が複数形成されている。各案内筒部97は各部材を積載した際に、位置決め部材44よりも開口部40A側へ突出する長さを有する円筒形状をなし、各給電端子92を挿通させている。各給電端子92は案内筒部97から突出する長さを有している。
【0065】
このように面板41に給電機能を持たせると、面板41が閉塞位置を占めることで装置本体1内に対して着脱自在な各ユニットは、位置決め部材44により所定の位置に保持されるとともに、それぞれ端子と各給電端子92との位置関係が安定し、良好な通電を行える。各給電端子92は案内筒部97内に配設されているので、各給電端子92の長さが長く、ユニット側の端子との当接時に撓んだ場合では、案内筒部97によってその撓み量が抑制されるので、位置決め部材44との接触を回避することができると共に、その位置のずれも案内筒部97の内径の範囲内に留めることができ、端子との位置ずれを最小限抑えられる。
【0066】
裸電線94は、図8に示すように、2kv以上の高電圧用の裸電極94Aと2kv未満の低電圧の裸電線94Bとからなる。このように高電圧用の裸電極94Aと低電圧の裸電線94Bが混在している。このため、本形態では、高電圧用の裸電極94Aと低電圧の裸電線94Bとを交互に配置している。このように高電圧用の裸電極94Aと低電圧の裸電線94Bとを交互に配置すると、通電時の不用意なリークを防止できる。また、裸電線93,94のうち、隣接する、例えば裸電線94Aと裸電線94Bは、各電線へ供給される印可電圧(kV)の倍数以上の沿面距離、すなわち表面距離を持って配置している。このように沿面距離を設定して各線を配設すると、通電時の不用意なリークを防止できる。沿面距離を効率的に設定するには、図9に示すように、絶縁部材80の表面に複数の凸部801を形成し、これら凸部801の間に裸電線93や裸電線94を配設して隣接する線との沿面距離、すなわち表面距離を長くすれば良い。図9は、裸電線93の場合を示す。
【0067】
本形態では、装置本体1側から位置決め部材44、絶縁部材80、給電部材90,91、保護カバー42の順となるように配設したが、絶縁部材80、給電部材90,91、位置決め部材44、保護カバー42の順となるように配置してもよい。あるいは、図10に示すように、位置決め部材44、絶縁部材80、給電部材90,91、保護カバー42の順を確保しながら、位置決め部材44より装置本体1側に絶縁部材で形成した内側カバー130を設けてもよい。
【0068】
絶縁部材80の材質に比較炭化導電指数(CTI)が175以上の合成樹脂材料とすると、材料表面を電流が流れることを抑制できる点で好ましい。また、絶縁部材80の材質に、難燃性がUL94V−1以上の合成樹脂材料を用いると、高圧電流により絶縁部材80が加熱しても燃えにくくなるので安全性の面で優れる。
【0069】
図11は、給電部材と配線等を一枚のプリント基板140として形成し、位置決め部材44、絶縁部材80及び保護カバー42と積層配置する面板41の構成を示す。この場合、プリント基板140から接点端子71及び給電端子92をそれぞれ突出させて設ける。このように給電部材や配線を1枚のプリント基板140で構成すると、面板41の部品点数を低減できるので、構造の簡素化を図れるとともに、軽量化を図ることができる。
【0070】
上記形態では、面板41に設けた接点端子71と給電端子92とを裸電線93,94で接続したが、両者は被覆電線で接続しても良い。この場合被覆電線を面板41内に配設することで、面板41の外部から見えないので見栄えがよくなると共に、面板41の移動時に配線を挟み込むおそれがなく、耐久性を向上させることができる。また、裸電線でないので、電線同士の配置に自由度を持たせることができる。
【0071】
図12は、高圧電源150を装置本体1ではなく面板41内に設けたものである。このように高圧電源150を面板41に設けると、接点端子71を設ける必要がなくなり、配線構造の簡素化を図れる。
【0072】
図13は、面板41を構成する構成する位置決め部材44の挿嵌部44A,44Bに支持され、感光体ドラムの支持軸10a及び駆動ローラ6の支持軸6aをそれぞれ回転自在に支持する軸受43,43Aを、所定の位置に保持する規制手段としてのカム160、161をそれぞれ設けたものである。カム160、161は各軸受43、43Aに接離可能に設けられている。この接離機能としては例えば保護カバー42と位置決め部材44とで軸を回動自在に支持し、位置決め部材44よりの軸の一端にカム160、161をそれぞれ装着し、保護カバー42よりの軸の他端にレバーを設けることで実現することができる。このようなカム160、161を設けることで、面板41と装置本体1側の作像ユニットとの位置がより安定でき、端子間の接触を良好に保つことができる。なお、カム160、161を設ける場合には、図4に示す偏心部材50や偏倚設定部材45の構成は不要となる。これら偏心部材50や偏倚設定部材45は、規定手段の一形態となる。
【0073】
図13では、支持軸10a及び支持軸6aに直接軸受43,43Aを取り付け、位置決め部材44の挿嵌部44A,44Bで支持するようにしているが、位置切る部材44に直接軸受43,43Aを装着して支持軸10a及び支持軸6aを回転自在に支持する構成としても良い。軸受43A、43Bの材質としては金属あるいは合成樹脂が挙げられるが、金属製の場合、感光体ドラム10や駆動ローラ6のアースとして利用することができる。合成樹脂製の場合には、金属製のものに比べて軽量化を図ることができる。
【0074】
図14は、支持軸10a及び支持軸6aに直接装着した軸受43,43Aを、位置決め部材44の挿嵌部44A,44Bで支持するのではなく、位置決め部材44に設けた保持部171,172で支持するようにしたものである。この形態において、位置決め部材44と保持部171,172とは合成樹脂製であり、軸受43,43Aは金属製である。保持部171,172はリング状であり、その内径が軸受43A、43Bの外径と略同一寸法に形成されている。保持部171,172は、位置決め部材44と別体で形成され、図示しないネジにより位置決め部材44に取り付けられている。
【0075】
このように軸受43A、43Bを保持部171,172で支持しても面板41が閉塞位置を占めたときに、装置本体1側のユニットと面板41との位置関係が保持されるので、給電のための端子の位置が安定し、両者の接触状態を良好に保つことができる。本形態では、保持部171,172を合成樹脂製、軸受43,43Aを金属製としたが、保持部171,172を金属製、軸受43,43Aを合成樹脂製とした形態であっても良い。
【0076】
次に給電機能を備えた面板41の支持構造について説明する。図15に示すように、面板41は、ヒンジ軸46,46と軸受部180で構成された回動部190によって装置本体1に対して開閉自在とされている。各作像ユニットは、感光体ドラム10が開口部40Aと同一平面上の同一線O上に配置されている。動部190は、この線Oと略平行にその回動軸線O1が位置するように開口部40Aの下方に配設されている。このため、面板41は、回動部190の回動軸線O1を中心に回動されるとともに、感光体ドラム10と面板41との位置関係を容易に設定し易くなる。
【0077】
図15では、面板41の回動部190を開口部40Aの下方に配置してその回動軸線を傾斜させて設けたが、感光体ドラム10が装置本体1に水平配置される場合には、開口部40Aの上方または下方に回動部190を配設し、水平方向にその回動軸線が位置するようにしてもよい。
【0078】
面板41の回動軸線O1の配置場所としては、図16に示すように、開口部40Aの左側で回動軸線O1を垂直方向に設けてもよいし、開口部40Aの右側で回動軸線O1を垂直方向に設けてもよい。あるいは図17に示すように、面板41の回動部190を開口部40Aの右斜め上方に斜めに配設し、面板41を右斜め上方に向かって開閉回動可能に設けても良い。
【0079】
面板41の移動は、上記の形態で示したように回動に限定されるものではなく、図18に示すように、開口部40を開閉する方向にスライド自在に装置本体1に設けても良い。この場合、面板41と装置本体1側とにレール部材などの摺動部材を配設すればよい。スライド方向としては、図18に示すように装置本体1の背面側が、スライド時に面板41と干渉する部材がないので好ましいが、この方向に限定されるものではない。なお、面板41の回動範囲は、回動部を中心に90度以上回動可能に設けるのが作業性の点からは好ましい。
【0080】
図19は、面板41を側壁パネル401に対してスライドかつ回動自在に設けた形成を示す。面板41の下部には1つのヒンジ部42Bが形成されている。このヒンジ部42Bの両端面には、軸部460がそれぞれ開口部40Aの内周面に形成された案内孔430に向かって突設されている。各軸460は、図22に示すように、各案内孔430に、矢印S1,S4で示す上下方向及び矢印S2,Sで示す開閉方向に移動及び回動可能に挿入されて支持されている。
【0081】
開口部40Aと面板41には、図19,図20に示すように、面板41の回動すなわち、開閉動作を規定するロック手段420が設けられている。ロック手段420は、図21,図22に示すように開口部40A側に設けた突起部421と、面板41側に設けられ突起部421を収納する空間部422とを備えている。空間部422は、矢印S1,S4で示す方向に延びる孔であり、面板41がその自重により図21に示すロック位置を占めたときに突起部421と係合し、面板41を矢印S1方向に移動した際に突起部431との係合状態が解除される断差部423が、その内面に形成されている。空間部422には、断差部423と連続する傾斜面424が形成されている。図19,図20において、符号410は面板41を開閉動作時に手を入れる凹部を示す。
【0082】
このような構成によると、図21に示すロック位置にある面板41を矢印S1で示す解除方向(図面では上方)に突起部421を通過するまで移動させる。すると、突起部421と段差部423との係合状態が解除され、面板41が開閉可能となるので、面板41を矢印S2で示す開放方向に移動させることで、開口部40Aが開放される。
【0083】
開口部40Aを閉じるには面板41を破線矢印S3で示す閉塞方向に移動させて略起立状態とし、破線矢印S4で示すロック方向に移動させる。すると、突起部421と段差部423とが係合状態となり面板41がロック位置に保持される。このため、開閉把手47や偏心部材50を設けなくても開口部40Aを閉じる閉塞位置に面板41を保持することができ、面板41の軽量化や薄型化を図ることができる。
【0084】
【発明の効果】
本発明によれば、閉塞位置を占めることで装置本体に設けた被給電部材を所定の位置に保持する移動ユニットに、移動ユニットが閉塞位置を占めた時に、被給電部材の端子と対向するように給電端子を配設したので、移動ユニットが閉塞位置を占めると、装置本体内に対して被給電ユニットに設けた被給電部材は所定の位置に保持され、その端子と移動ユニットに設けた給電端子との位置関係を良好に保つことができるとともに、給電端子と端子との接触状態が開口側となるので、装置の交換・点検時の作業性が向上する。
【0085】
本発明によれば、移動ユニットに、給電端子が設けられた給電部材と、被給電部材と係合してその位置を定める位置決め部材と、移動ユニットの外観を形成する保護カバーと、絶縁部材とを積層配置したので、移動ユニット内でスペースを取らずに済み、被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係を良好に保ちながら、装置の交換・点検時の作業性を向上しつつ小型化を図ることができる。
【0086】
本発明によれば、給電部材、位置決め部材、保護カバー及び絶縁部材が、装置本体側から位置決め部材、絶縁部材、給電部材、保護カバーとすることで、給電部材から移動ユニットの内面画に位置する位置きる部材への通電を防止でき、被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係を良好に保ちながら、装置の小型化や交換・点検時の作業性の向上を図りつつ安全性も高めることができる。また、絶縁部材を装置本体側に設けると、移動ユニットが閉塞位置を占めているときには、装置本体側の金属部との接触による不必要な通電を防止でき、開放位置を占めているときには作業者との接触による通電を防止できるので、より安全性を高めることができる。
【0087】
本発明によれば、絶縁部材に給電端子を外側から保護する案内筒部を設けているので、給電端子と他の部材との接触や干渉を防止でき、被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係を良好に保ちながら、装置の小型化や交換・点検時の作業性の向上を図りつつより安全性を高めることができる。
【0088】
本発明によれば、絶縁部材の材質を「比較炭化導電指数(CTI)」が175以上の合成樹脂材料とすると、材料表面を電流が流れることを抑制できるので、被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係を良好に保ちながら、装置の小型化や交換・点検時の作業性の向上を図りつつより安全性を高めることができる。
【0089】
本発明によれば、絶縁部材の材質を、難燃性がUL94V−1以上の合成樹脂材料とすると、絶縁部材の耐火性能を確保できるので、被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係を良好に保ちながら、装置の小型化や交換・点検時の作業性の向上を図りつつより安全性を高めることができる。
【0090】
本発明によれば、絶縁部材の表面に、給電端子と接続する2kv以上の高電圧用の裸電極と2kv未満の低電圧の裸電線とを交互に複数配置することで、通電時の不用意なリークを防止できるので、被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係を良好に保ちながら、装置の小型化や交換・点検時の作業性の向上を図りつつより安全性を高めることができる。
【0091】
本発明によれば、絶縁部材の表面に、給電端子と直接または中継端子を介して接続する複数の裸電線を設け、裸電線及び中継端端子を、隣接する裸電線または中継端端子へ供給される印可電圧(kV)の倍数以上の沿面距離を持って配置すると、通電時の不用意なリークを防止でき、被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係を良好に保ちながら、装置の小型化や交換・点検時の作業性の向上を図りつつより安全性を高めることができる。
【0092】
本発明によれば、給電部材に電気接点及び配線をプリント基板で形成したので、移動ユニットの部品点数を低減でき、被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係を良好に保ちながら、装置の小型化や交換・点検時の作業性の向上を構造の簡素化を図ることができる。
【0093】
本発明によれば、移動ユニットに高圧電源から電力供給を受ける接点端子を設け、この接点端子と給電端子とを移動ユニット内を通る被覆電線で接続したので、被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係を良好に保ちながら、装置の小型化や交換・点検時の作業性の向上を図りつつ、電線が移動ユニットの外部から見えないので見栄えがよくなると共に、電線同士の配置に自由度を持たせられるので、構造の簡素化を図ることができる。
【0094】
本発明によれば、移動ユニットに高圧電源から電力供給を受ける接点端子を設けるとともに、この移動ユニットが閉塞位置を占めたときに、移動ユニットを作像ユニット、中間転写ユニット及び接点端子を覆う大きさに形成することで、作像ユニット、中間転写ユニット及び接点端子を移動ユニットで隠すことができ、被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係を良好に保ちながら、装置の小型化や交換・点検時の作業性の向上を図りつつ、装置の見栄えがよくなる。
本発明によれば、高圧電源を装置本体ではなく移動ユニットに設けることで、高圧電源から電力供給を受ける接点端子を設ける必要がなくなり、配線構造の簡素化でき、被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係を良好に保ちながら、装置の小型化や交換・点検時の作業性とともに構造の簡素化を図ることができる。
【0095】
本発明によれば、移動ユニットに被給電部材を所定の位置に保持する規制手段を設けることで、各移動ユニットの位置がより安定するので、被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係をより良好に保ちながら、装置の小型化や交換・点検時の作業性の向上を図ることができる。
【0096】
本発明によれば、移動ユニットに、被給電部材を支持する支持軸を保持する軸受を設けるので、被給電部材と移動ユニットの位置関係がより安定し、被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係をより良好に保ちながら、装置の小型化や交換・点検時の作業性の向上を図ることができる。
【0097】
本発明によれば、移動ユニットの回動範囲を、回動部を中心に90度以上回動可能に設けることで、移動ユニットが開放位置を占めたときに開口部を広く露呈することができ、被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係をより良好に保ちながら、装置の交換・点検時の作業性を向上することができる。
【0098】
本発明によれば、移動ユニットの回動部を、各像担持体を結ぶ線と略平行にその回動軸線が位置するように配設することで、移動ユニットの回動時における像担持体の位置と移動ユニットとの位置関係を設定し易くなり、移動ユニットが開放位置を占めたときに開口部を広く露呈することができ、被給電ユニットの端子と電力供給部の給電端子との位置関係をより良好に保ちながら、装置の交換・点検時の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された画像形成装置の内部構成を示す図である。
【図2】装置本体の開口部近傍の概略構成を示す分解斜視図である。
【図3】移動世ユニットの部分構成を示す分解斜視図である。
【図4】(A)は移動ユニットによる機器の位置決め動作を示す拡大図、(B)は(A)b−b線断面図である。
【図5】移動ユニットに設けた接続端子と装置本体側に設けた高電圧端子との位置関係を示す拡大斜視図である。
【図6】給電機能を含む移動ユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図7】移動ユニットを構成する給電部材、位置決め部材、保護カバー、絶縁部材及び給電端子の構成を端子との位置関係を示す部分拡大断面図である。
【図8】高電圧用裸電線と低圧用裸電線の配置構成を示す部分拡大断面図である。
【図9】隣接する裸電線の沿面距離を説明するための拡大断面図である。
【図10】内側カバーを備えた移動ユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図11】プリント基板を有する移動ユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図12】高圧電源を備えた移動ユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図13】規制手段の構成と配設例を示す拡大図である。
【図14】被給電部材の軸受を支える保持部の構成と配設例を示す拡大図である。
【図15】移動ユニットの回動部の配置構成と画像形成装置との位置関係を示す斜視図である。
【図16】移動ユニットの回動部の別な配置構成と画像形成装置との位置関係を示す斜視図である。
【図17】移動ユニットの回動部の別な配置構成と画像形成装置との位置関係を示す斜視図である。
【図18】スライド式の移動ユニットと画像形成装置との位置関係を示す斜視図である。
【図19】スライドかつ回動自在な移動ユニットの構成を示す図である。
【図20】移動ユニットが上方に移動したとの状態を示す図である。
【図21】移動ユニットをスライドかつ回動させる機構を示す拡大断面図である。
【図22】移動ユニットのスライドかつ回動動作を示す断面図である。
【符号の説明】
1 装置本体
6 駆動ローラ(被給電部材)
6a 駆動ローラの支持軸
7 中間転写ユニット(被給電ユニット)
7a 中間転写ベルト
8Y,8C,8M,8BK 作像ユニット(被給電ユニット)
10 像担持体(被給電部材)
40A 開口部
41 移動ユニット
42 保護カバー
43A、43B 軸受
44 位置決め部材
50,160 規制手段
71 接点端子
80 絶縁部材
90,91 給電部材
92 給電端子
93,94 裸電線
94A 高電圧用裸電線
94B 低圧用裸電線
97 案内筒部
110、150 高圧電源
120,121,122 被給電部材の端子
140 プリント基板
190 回動部
171、172 保持部
O 各像担持体を結ぶ線
O1 回動軸線

Claims (29)

  1. 少なくとも一つの被給電部材とその端子を含み、装置本体に形成された開口部から前記装置本体内に着脱可能に装着される被給電ユニットとなる、潜像が形成される像担持体を有する作像ユニットと、前記作像ユニットで形成された潜像が中間転写ベルトに転写される中間転写ユニットを有し、前記端子と接触する給電端子を介して前記被給電部材に高圧電源から電力を供給する画像形成装置において、
    前記開口部を開放する位置と閉塞する位置とに移動可能に前記装置本体に装着され、閉塞位置を占めることで前記被給電部材を所定の位置に保持するとともに前記給電端子を有する移動ユニットと、
    前記移動ユニットに設けられ、前記作像ユニットと中間転写ユニットを所定の位置に保持する規制手段を備え、
    前記移動ユニットは、同移動ユニットが閉塞位置を占めた時に前記作像ユニットと中間転写ユニットとの被給電部材の軸部が挿入される挿嵌孔を有し、
    前記挿嵌孔はV字状の傾斜面を備え
    前記規制手段は、前記移動ユニットに摺動可能に設けられ前記挿嵌部内に位置する軸部と対面する位置に傾斜面が形成された偏倚設定部材と、前記移動ユニットが閉塞位置を占めたときに前記偏倚設定部材を移動させて前記傾斜面で前記軸部を前記V字状の傾斜面に押し付けるカム部材、あるいは前記挿嵌孔に挿入される軸部に接離可能に設けられ、前記移動ユニットが閉塞位置を占めたときに前記挿嵌孔の傾斜面に向かって前記軸部を押し付けるカム部材であり、
    前記移動ユニットが閉塞位置を占めた時に、前記端子と前記給電端子とが対向するように配設されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットは、前記給電端子が設けられた給電部材と、前記被給電部材と係合してその位置を定める位置決め部材と、前記移動ユニットの保護カバーと、絶縁部材とを有し、これら給電部材、位置決め部材、保護カバー及び絶縁部材を積層して配設したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットは、前記給電端子が設けられた給電部材と、前記被給電部材と係合してその位置を定める位置決め部材と、前記移動ユニットの保護カバーと、絶縁部材とを有し、これら給電部材、位置決め部材、保護カバー及び絶縁部材を、前記移動ユニットが閉塞位置を占めたときに、前記装置本体側から位置決め部材、絶縁部材、給電部材、保護カバーの順となるように配設したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットは、前記給電端子が設けられた給電部材と、前記被給電部材と係合してその位置を定める位置決め部材と、前記移動ユニットの保護カバーと、絶縁部材とを有し、これら給電端子、位置決め部材、保護カバー及び絶縁部材を、前記移動ユニットが閉塞位置を占めたときに、前記装置本体側から絶縁部材、給電部材、位置決め部材、保護カバーの順となるように配置したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2、3または4記載の画像形成装置において、
    前記位置決め部材を非金属で構成したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項2、3、4または5記載の画像形成装置において、
    前記絶縁部材が前記給電端子を外側から保護する案内筒部を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項2乃至6の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記絶縁部材の材質を「比較炭化導電指数(CTI)」が175以上の合成樹脂材料としたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項2乃至6の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記絶縁部材の材質を、難燃性がUL94V−1以上の合成樹脂材料としたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項2乃至8の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記絶縁部材の表面に、前記給電端子と接続する2kv以上の高電圧用の裸電極と2kv未満の低電圧の裸電線とを交互に複数配置したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項2乃至8の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記絶縁部材の表面に、前記給電端子と直接または中継端子を介して接続する複数の裸電線を有し、前記裸電線及び中継端端子を、隣接する前記裸電線または中継端端子へ供給される印可電圧(kV)の倍数以上の沿面距離を持って配置したことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項2乃至8の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記給電部材は、電気接点及び配線を有し、これら電気接点及び配線をプリント基板で形成したことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1乃至11の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットが前記高圧電源から電力供給を受ける接点端子を有することを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1乃至11の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットが前記高圧電源から電力供給を受ける接点端子を有し、
    前記接点端子と前記給電端子とを前記移動ユニット内を通る被覆電線で接続したことを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1乃至11の何れかに記載の画像形成装置において、
    記移動ユニットが前記高圧電源から電力供給を受ける接点端子を有し、
    前記移動ユニットは、前記閉塞位置を占めたときに、前記作像ユニット、中間転写ユニット及び接点端子を覆う大きさに形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項1乃至11の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記高圧電源が前記移動ユニットに設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項1乃至15の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットに、前記被給電部材を支持する支持軸を保持する金属製の軸受を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項1乃至15の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットに、前記被給電部材を支持する支持軸を保持する合成樹脂製の軸受を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項1乃至15の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記被給電部材は、中間転写ベルトが巻きかけられた駆動ローラの駆動軸と、像担持体を回転自在に支持する支持軸であり、
    前記移動ユニットに、前記駆動軸及び支持軸の先端に合成樹脂製の軸受を設け、前記移動ユニットに前記合成樹脂製の軸受を保持する金属製の保持部を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  19. 請求項1乃至15の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記被給電部材は、中間転写ベルトが巻きかけられた駆動ローラの駆動軸と、像担持体を回転自在に支持する支持軸であり、
    前記移動ユニットに、前記駆動軸及び支持軸の先端に金属製の軸受を設け、前記移動ユニットに前記金属製の軸受を保持する合成樹脂製の保持部を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  20. 請求項1乃至19の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットを、略水平方向にその回動軸線が位置するように設けられた回動部で開閉自在に支持したことを特徴とする画像形成装置。
  21. 請求項1乃至19の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットを、略垂直方向にその回動軸線が位置するように設けられた回動部で開閉自在に支持したことを特徴とする画像形成装置。
  22. 請求項1乃至19の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットを、前記開口部の右側に設けられた回動部で開閉自在に支持したことを特徴とする画像形成装置。
  23. 請求項1乃至19の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットを、前記開口部の左側に設けられた回動部で開閉自在に支持したことを特徴とする画像形成装置。
  24. 請求項1乃至19の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットを、前記開口部の上方に設けられた回動部で開閉自在に支持したことを特徴とする画像形成装置。
  25. 請求項1乃至19の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットを、前記開口部の下方に設けられた回動部で開閉自在に支持したことを特徴とする画像形成装置。
  26. 請求項1乃至19の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットを、1つ以上の回動部を中心に90度以上回動可能に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  27. 請求項1乃至19の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットを前記装置本体に対してスライド自在に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  28. 請求項1乃至19の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットを前記装置本体に対してスライドかつ回動自在に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  29. 請求項1乃至11の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記作像ユニットは、潜像が形成される像担持体をそれぞれ有し、各像担持体が前記開口部と同一平面上の同一線上に位置するように配設された複数のものであり、
    前記移動ユニットは、各像担持体を結ぶ線と略平行にその回動軸線が位置するように配設された回動部を有することを特徴とする画像形成装置。
JP2003142637A 2003-05-20 2003-05-20 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4373708B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003142637A JP4373708B2 (ja) 2003-05-20 2003-05-20 画像形成装置
EP04011796A EP1482385A3 (en) 2003-05-20 2004-05-18 Image forming apparatus
US10/847,868 US7181152B2 (en) 2003-05-20 2004-05-19 Image forming apparatus for reliably holding attachable units
CNA200410089794XA CN1605951A (zh) 2003-05-20 2004-05-20 成像设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003142637A JP4373708B2 (ja) 2003-05-20 2003-05-20 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004347728A JP2004347728A (ja) 2004-12-09
JP4373708B2 true JP4373708B2 (ja) 2009-11-25

Family

ID=33530668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003142637A Expired - Fee Related JP4373708B2 (ja) 2003-05-20 2003-05-20 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4373708B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4646214B2 (ja) * 2005-03-17 2011-03-09 株式会社リコー 画像形成装置
JP4852303B2 (ja) * 2005-12-07 2012-01-11 株式会社リコー 感光体駆動装置、及び画像形成装置
JP4539736B2 (ja) 2008-02-29 2010-09-08 ブラザー工業株式会社 タンデム型感光体ユニットおよび画像形成装置
JP4821787B2 (ja) * 2008-02-29 2011-11-24 ブラザー工業株式会社 タンデム型感光体ユニットおよび画像形成装置
JP4561846B2 (ja) 2008-02-29 2010-10-13 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP5115264B2 (ja) * 2008-03-19 2013-01-09 富士ゼロックス株式会社 スキャナ支持台、スキャナユニット、および画像形成装置
JP4671182B2 (ja) 2008-10-29 2011-04-13 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP4678433B2 (ja) 2008-11-28 2011-04-27 ブラザー工業株式会社 画像形成装置およびプロセスユニット
JP5267393B2 (ja) * 2009-09-11 2013-08-21 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP5640354B2 (ja) 2009-11-20 2014-12-17 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2011107557A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP5605741B2 (ja) 2009-11-19 2014-10-15 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP5526867B2 (ja) * 2010-03-02 2014-06-18 富士ゼロックス株式会社 感光体軸固定機構
KR101833375B1 (ko) 2011-07-21 2018-02-28 에스프린팅솔루션 주식회사 현상카트리지 및 이를 포함하는 화상형성장치
JP6248728B2 (ja) * 2014-03-18 2017-12-20 ブラザー工業株式会社 プロセスカートリッジ、現像カートリッジおよび画像形成装置
JP6413435B2 (ja) * 2014-07-25 2018-10-31 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP7171855B2 (ja) 2020-08-31 2022-11-15 キヤノン株式会社 プロセスユニット及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004347728A (ja) 2004-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4373708B2 (ja) 画像形成装置
US7596341B2 (en) Image forming apparatus with vertically arranged process units
US8862015B2 (en) Image forming apparatus with urging member that establishes electrical connection with a cartridge
US9291993B2 (en) Drive transmission mechanism and image forming apparatus provided with the same
JP3945437B2 (ja) 画像形成装置
US8837982B2 (en) Electrophotographic image forming apparatus
JP4592114B2 (ja) カラー電子写真画像形成装置
US7184689B2 (en) Developing cartridge having protective cover and image forming apparatus including the same
US8073360B2 (en) Color electrophotographic image forming apparatus
JP2008292804A (ja) 電子写真画像形成装置
JP2007213012A (ja) 電子写真画像形成装置
JP2019045586A (ja) 画像形成装置
JP4671116B2 (ja) 画像形成装置
US8543034B2 (en) Electrophotographic color image forming apparatus and cartridge
JP2009115836A (ja) 画像形成装置
JP6132133B2 (ja) ユニット落下防止機構及び画像形成装置
JP4423567B2 (ja) 画像形成装置
JP2011158510A (ja) 画像形成装置
JP4832857B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2011123250A (ja) カートリッジ及び画像形成装置
JPH10115961A (ja) 画像形成装置
JP4569556B2 (ja) ユニットの着脱機構および画像形成装置
JP2010002622A (ja) 画像形成装置
JP2006011480A (ja) 画像形成装置
JP2005164764A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090901

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090904

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130911

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees