JP4372056B2 - 遊技球補給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機島に収容されたパチンコ機などの各遊技装置に遊技球を補給する遊技球補給装置に関する。
パチンコ機などの遊技装置を複数並設して収容する遊技機島では、遊技装置の上方に下り勾配をつけて掛け渡した補給樋を設置し、この補給樋の下り勾配を利用して上部タンクから各遊技装置へ遊技球を補給するようになっていた。このような補給方法では勾配を稼ぐ必要があるので、どうしても遊技機島の高さが高くなってしまう。特に、大型の遊技機島では、補給樋を上下二段に設けたりするので、遊技機島の高さを低くすることが難しかった。
そこで、動力で遊技球を水平に搬送する遊技球補給装置が種々提案されている。なお、遊技球を各遊技装置に補給するためには、遊技球を単に搬送するだけでなく搬送途中で各遊技装置に遊技球を振り分ける必要がある。たとえば、特許文献1に開示された遊技球補給装置では、水平な回転ディスクを遊技機島の長手方向に沿って複数並設することで搬送路を構成し、この回転ディスクの回転により遊技球を隣接する回転ディスクへ順に搬送すると共に周辺に拡散させている。周辺に拡散させることで、遊技装置毎に設けた遊技球の取込口に向けて遊技球が転動するようになっている。
また、特許文献2には、駆動ローラと従動ローラとの間に掛け渡された水平搬送ベルトを周回させて遊技球を搬送する遊技球補給装置が開示されている。この装置では、駆動ローラと従動ローラとの間に樽状のテンションローラと板状のベルト支持部材とを交互に配置し、樽状の各テンションローラの部分でベルトを断面山形に傾斜させることで、遊技球を両サイドに設けた取込口に振り分けながら搬送している。
このほか、スロットマシン等に用いるメダルやコイン等の円板状体を搬送して供給する装置において、二組のベルトコンベアを搬送方向が互いに逆向きになるように平行又は略平行に並設し、円板状体を特定の供給位置に排出するためにソレノイドによって駆動される特別な機構と、一方のベルトコンベアから他方のベルトコンベアに移行案内するガイド部材を備えた円板状体供給装置がある(たとえば、特許文献3参照。)。
特開2004−275670公報 特許第2518490号公報 特許第3126822号公報
回転ディスクを使用するものでは、遊技機島の長さが長くなるにつれて回転ディスクの数が増え、それに伴って重量も増加し、遊技機島の強度を高めるためのコストが嵩んでしまう。また、多数の回転ディスクを組み合わせるので、施工やメンテナンスに手間が掛かるという問題があった。
樽状のテンションローラと板状のベルト支持部材とを交互に配置したものに水平搬送ベルトを掛け渡すものにおいても、遊技機島の長さが長くなるにつれテンションローラの数が増え、それに伴って増える重量により、上記と同様の問題が生じていた。
また、二組のベルトコンベアを搬送方向が互いに逆向きになるように平行又は略平行に並設して円板状体を搬送したものでは、仮に円板状体の代わりに遊技球を用いた場合、本来の遊技球補給装置の構成としては不要な特別な機構とガイド部材があるため、複雑な構成になるという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、遊技機島の高さを低くすることができ、さらに軽量で施工やメンテナンスに手間が掛からず簡単な構成で遊技球の水平搬送および搬送途中での各遊技装置への補給が可能な遊技球補給装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係わる発明は、複数の遊技装置(2、3)を並設して収容する遊技機島(10)の長手方向に沿って遊技球を搬送する補給搬送路(51a、51b)を備えると共に、前記各遊技装置(2、3)に補給する遊技球を前記補給搬送路(51a、51b)から取り込むための取込口(61、62)を前記補給搬送路(51a、51b)の長手方向の縁部に沿って複数配置した遊技球補給装置において、
前記補給搬送路(51a、51b)上または前記取込口(61、62)と反対側の縁部近傍に、前記補給搬送路の搬送方向上流側を支点にして前記補給搬送路の路面に沿って可動すると共に搬送方向下流側の端部が、補給搬送路の長手方向の縁部のうち前記取込口側の縁部に近づいた第1姿勢(S1)と、前記第1姿勢(S1)に比べて前記搬送方向と平行な姿勢に近い第2姿勢(S2)とに変位しかつ前記第1姿勢(S1)に向けて弾性力で付勢された進路変更部材(81)を配設し、前記搬送される遊技球を前記進路変更部材(81)に衝突させることを起因にして、前記搬送される遊技球を前記取込口(61、62)に取り込むようにした
ことを特徴とする遊技球補給装置である。
上記発明によれば、進路変更部材(81)は、第1姿勢(S1)とこれよりも搬送方向と平行な姿勢に近い第2姿勢(S2)とに変位しかつ弾性力で第1姿勢(S1)に戻るように付勢されている。このような進路変更部材(81)に搬送中の遊技球が衝突するとその進路が変化し、さらにこの進路変更が元になって衝突が連鎖的に発生するなどして遊技球の進路が多様に変化し、一部の遊技球は該補給搬送路(51a、51b)の縁部に沿って配置された取込口(61、62)に取り込まれる。
進路変更部材(81)は、搬送中の遊技球が衝突することによってその姿勢を第2姿勢(S2)に変位させた後、弾性力で第1姿勢(S1)に変位する。この変位に起因して遊技球の進路が変更されて取込口(61、62)に取り込まれる。また、遊技球の搬送量が少ないときは第1姿勢(S1)となって遊技球との衝突が増えて取込口(61、62)への取り込みを促進し、遊技球の搬送量が多いときは多量の遊技球に押されて進路変更部材(81)がその傾斜の少ない第2姿勢(S2)に変位して搬送を邪魔しなくなる。
請求項2に係わる発明は、前記取込口(61、62)を、前記補給搬送路(51a、51b)の長手方向の両縁部に沿って設け、
前記補給搬送路(51a、51b)を2つに分ける仕切り壁(80)を該補給搬送路(51a、51b)の搬送方向に沿って設け、
前記進路変更部材(81)を前記仕切り壁(80)の両壁面に配設した
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技球補給装置である。
上記発明によれば、補給搬送路(51a、51b)を搬送方向に沿って2つに分ける仕切り壁(80)の両側で進路変更部材(81)への衝突が発生し、補給搬送路(51a、51b)の長手方向の両縁部に沿って配設した各取込口(61、62)に遊技球が取り込まれるようになる。
請求項3に係わる発明は、複数の遊技装置(2、3)を並設して収容する遊技機島(10)の長手方向に沿って遊技球を搬送する補給搬送路(51a、51b)を備えると共に、前記各遊技装置(2、3)に補給する遊技球を前記補給搬送路(51a、51b)から取り込むための取込口(61、62)を前記補給搬送路(51a、51b)の長手方向の両縁部に沿って複数配置した遊技球補給装置において、
前記補給搬送路(51a、51b)を、搬送方向を互いに逆向きにした2台のベルトコンベア(51a、51b)を平行に並設して形成し、
前記2台のベルトコンベア(51a、51b)の境界部に該ベルトコンベア(51a、51b)の長手方向に沿って仕切り壁(80)を設け、
前記仕切り壁(80)の両壁面のそれぞれに、その壁面側の前記ベルトコンベアの搬送方向上流側を支点にして前記ベルトコンベアの路面に沿って可動すると共に搬送方向下流側の端部が、該壁面から離れた第1姿勢(S1)と、前記第1姿勢(S1)に比べて前記壁面に近い第2姿勢(S2)とに変位しかつ前記第1姿勢(S1)に向けて弾性力で付勢された進路変更部材(81)を配設し、前記搬送される遊技球を前記進路変更部材(81)に衝突させることを起因にして、前記搬送される遊技球を前記取込口(61、62)に取り込むようにした
ことを特徴とする遊技球補給装置である。
上記発明によれば、補給搬送路(51a、51b)を構成する2台のベルトコンベア(51a、51b)は並置されて逆方向に遊技球を搬送し、これらベルトコンベアの境界部に沿って設けた仕切り壁(80)の両側でそれぞれ進路変更部材(81)への衝突が発生し、補給搬送路(51a、51b)の両縁部に沿って配設した各取込口(61、62)に遊技球が取り込まれる。
請求項4に係わる発明は、遊技球が前記2台のベルトコンベア(51a、51b)の搬送面間を往来することにより複数の前記取込口(61、62)に沿って循環可能にした
ことを特徴とする請求項2または3に記載の遊技球補給装置である。
上記発明によれば、遊技球が2台のベルトコンベア(51a、51b)の搬送面間を往来することで、遊技球が複数の取込口(61、62)に沿って循環するように搬送される。
請求項5に係わる発明は、一方のベルトコンベア(51a)の搬送方向終端または途中の位置に遊技球が前記一方のベルトコンベア(51a)の搬送面から他方のベルトコンベア(51b)へ移行する第1箇所を設けると共に、前記第1箇所に対して前記一方のベルトコンベア(51a)の搬送方向上流側の位置に遊技球が前記他方のベルトコンベア(51b)から前記一方のベルトコンベア(51a)へ移行する第2箇所を設け、前記第1箇所と前記第2箇所の間で遊技球が複数の前記取込口(61、62)に沿って循環可能にした
ことを特徴とする請求項3または4に記載の遊技球補給装置である。
上記発明によれば、一方のベルトコンベア(51a)の搬送方向終端または途中の位置に設けた第1箇所において該一方のベルトコンベア(51a)から他方のベルトコンベア(51b)に遊技球が移行され、第1箇所に対して該一方のベルトコンベア(51a)の搬送方向上流側の位置に設けた第2箇所において他方のベルトコンベア(51b)から一方のベルトコンベア(51a)に遊技球が移行される。これにより、第1箇所と第2箇所の間に遊技球の循環経路が形成され、第1箇所と第2箇所の間で遊技球が複数の取込口(61、62)に沿って循環するように搬送される。
請求項6に係わる発明は、一方のベルトコンベア(51a)の終端または途中の位置に、該箇所に到達した遊技球を滞留させると共に滞留させた遊技球が他方のベルトコンベア(51b)へ溢れ出るように設定した滞留部(65、66)を設けた
ことを特徴とする請求項2、3、4または5に記載の遊技球補給装置である。
上記発明によれば、一方のベルトコンベア(51a)の終端または途中に設けた滞留部(65、66)で遊技球を滞留させ、溢れた遊技球が他方のベルトコンベア(51b)に移行する。滞留部(65、66)が満杯になっては溢れ出すほか、満杯になる前に順次他方のベルトコンベア(51b)に移行する構成でもよく、遊技球が滞留可能であればよい。
請求項7に係わる発明は、前記進路変更部材(81)を前記取込口(61、62)に対応させて設けた
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6に記載の遊技球補給装置である。
上記発明によれば、進路変更部材(81)は、取込口(61、62)に対応させて設けられ、無駄な箇所への設置が防止される。
本発明に係わる遊技球補給装置によれば、進路変更部材への遊技球の衝突を起因として、搬送中の遊技球が取込口に取り込まれるようにしたので、遊技機島の高さを低くすることができ、さらに遊技球の水平搬送および搬送途中での各遊技装置への補給をソレノイド等によって駆動される特別な機構を設けることなく簡単な構成で実現でき、装置を軽量化できると共に、設置や保守が容易になる。
また、第1姿勢となるように弾性力で付勢しているので、遊技球の搬送量が少ないときは第1姿勢となって遊技球との衝突が増えて取込口への取り込みを促進し、遊技球の搬送量が多いときは多量の遊技球に押されて進路変更部材が第2姿勢に変位して搬送を邪魔しないという効果がある。
補給搬送路を搬送方向に沿って2つに分ける仕切り壁を設けてその両側で進路変更部材を設けたもの、あるいは互いに搬送方向が逆の2台のベルトコンベアの境界部に沿って仕切り壁を設けてその両側に進路変更部材を設けたものでは、仕切り壁の両側で進路変更部材への衝突が発生し、搬送路の長手方向の両縁部に沿って配設した各取込口に遊技球が効率良く取り込まれる。
遊技球を複数の取込口に沿って循環するように搬送するものでは、循環搬送している間に遊技球がいずれかの取込口に取り込まれるので、余剰の遊技球を補給搬送路から排出するための特別な機構が不要になり、装置構成が簡略化される。
一方のベルトコンベアの終端または途中に、該箇所に到達した遊技球を滞留させると共に滞留させた遊技球が他方のベルトコンベアへ溢れ出るように設定した滞留部を設けたものでは、ガイド部材を設けることなく簡単な構成で遊技球の移行が実現される。また、該滞留部に到達する遊技球の量が変動しても、滞留部で滞留させることによってその変動を吸収できるので、一方のベルトコンベアから他方のベルトコンベアへのスムースな移行を確保できる。
取込口に対応させて進路変更部材を設けたものでは、進路変更部材で効率良く取込口に遊技球を取り込ませることができると共に、少ない数の進路変更部材で済み、構成の簡略化に寄与する。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態に係わる遊技球補給装置を備えた遊技機島10の内部構造を示し、図2は、遊技機島10の内部構造の縦断面を示している。図1に示すように、遊技機島10は、遊技装置として遊技機2と台間玉貸機3とを一組にして並置したものを多数並設収容している。また、遊技に供する遊技球を遊技機島10の中で循環させて繰り返し使用するための各種付帯設備を収容している。ここでは、遊技機2はパチンコ機であり、台間玉貸機3は遊技者に遊技球(パチンコ球)を貸し出す装置である。
遊技機島10は、島枠や島柱11を遊技ホールのフロア上に構築し、これらに遊技装置2、3や付帯設備を取り付けると共に、その他必要な箇所に図示省略の外装を施して構成される。遊技機島10の中央には、遊技球を島の下部から上部へ研磨しながら揚送する揚送装置12が立設されており、揚送装置12の左右両側に、遊技機2と台間玉貸機3とを一組としたものが多数背中合わせにした状態で遊技機島10の表裏両面に設置される(図2参照)。
遊技機2および台間玉貸機3の上方には、遊技機島10の一端から他端まで水平に掛け渡すようにして遊技球補給装置50が設置されている。また、遊技機島10の中央上部には、揚送装置12が揚送した遊技球を貯留して遊技球補給装置50へ供給するための上部貯留タンク70が設置してある。遊技球補給装置50は、ベルトコンベア式の搬送装置であり、上部貯留タンク70から受け入れた遊技球を水平に搬送して遊技機島10内の各遊技装置(遊技機2および台間玉貸機3)に補給する機能を果たす。搬送中の遊技球は、搬送路の長手方向の両縁部に沿って配設されたシュート61に適宜取り込まれて整列された後、各遊技機2や台間玉貸機3に補給される。遊技球の取込口となるシュート61は、遊技機2および台間玉貸機3の設置箇所に対応させて、遊技機2毎、台間玉貸機3毎に設置してある。
遊技機島10に並設収容された遊技機2や台間玉貸機3の下方には、遊技球を貯留するための下部貯留タンク15が複数設置されている。各下部貯留タンク15の底部は、左右両端から中央に向けて下り傾斜し、最下部には遊技球の排出口を開閉する開閉装置16が設けてある。なお、下部貯留タンク15は、島柱11の下部に取り付けられる腰板が容器の側壁を兼ねるように構成されており、遊技機島10の狭い下部空間において、より大きな容積を稼げるようになっている。
複数連設した下部貯留タンク15の下方には、これらに沿うようにして、回収コンベア18が配置されている。回収コンベア18は、遊技機島10の中央に配置された揚送装置12を挟んで左右にそれぞれ設けてあり、島端から揚送装置12の下部にある球導入口12aに向けて遊技球を搬送する搬送装置である。
回収コンベア18は、各遊技機2からアウト球として排出された遊技球の回収と、下部貯留タンク15から排出された遊技球の回収とを行なう。なお、図2に示すように、遊技機2からアウト球として排出された遊技球は、遊技機2の下方に掛け渡した回収樋19で回収した後、隣接する下部貯留タンク15同士の間に設けた通路装置20(図1参照)を経て回収コンベア18上に放出される。
上部貯留タンク70には、余剰の遊技球を逃がすためのオーバーフロー管21が付設されている。該オーバーフロー管21を流下してきた遊技球は、下部貯留タンク15に排出されて貯留される。また、遊技球補給装置50で余剰となった遊技球は、専用のシュート61aからオーバーフロー管22を通じて、その下方に配置された下部貯留タンク15に案内されて貯留されるようになっている。
このほか、遊技機島10の表裏両面に並設された遊技機2の背面間には、台間玉貸機3に取り込まれた紙幣を島端まで搬送する紙幣搬送装置23と、同じく台間玉貸機3に取り込まれた硬貨を島端まで搬送する硬貨搬送装置24とが、それぞれ上下に離れて遊技機島10の長手方向に延びるように配設されている。遊技機島10の一端(図1では右端)には、紙幣搬送装置23により搬送された紙幣を分別して収納する紙幣金庫25と、硬貨搬送装置24により搬送された硬貨を分別して収納する硬貨金庫26とが設置されている。
また、遊技機島10の他端には、遊技者が獲得した遊技球を計数しながら回収する景品球計数機28が設置されている。さらに、景品球計数機28のある島端上部には、島内での遊技球の循環や貯留に係わる各種の制御を行なう制御部29が設置されている。制御部29は、遊技ホール全体を統括管理する図示省略のホール管理コンピュータに接続され管理される。
次に、遊技球補給装置50および上部貯留タンク70の構成を説明する。
図3は、遊技球補給装置50および上部貯留タンク70の正面を、図4は遊技球補給装置50および上部貯留タンク70の平面をそれぞれ示している。なお、上部貯留タンク70については、その内部構造を図示してある。また、図5は、遊技球補給装置50の一方の端部を拡大示している。
図4に示すように、遊技球補給装置50は、遊技球を搬送する補給搬送路として互いに搬送方向が逆向きの第1ベルトコンベア51aと第2ベルトコンベア51bとを平行に並設して備えると共に、これらの境界部に沿って立設された仕切り壁80と、この仕切り壁80の両壁面の各所に取り付けられた進路変更部材81とを有している。また、補給搬送路の長手方向の両縁部に沿って遊技球の取込口となるシュート61が配設されており、進路変更部材81は各シュート61に対応させて設けてある。ここでは、第1ベルトコンベア51aは、図中のB方向に遊技球を搬送し、第2ベルトコンベア51bはC方向に遊技球を搬送する。このように、補給搬送路に回転ディスクやテンションローラを多く使わなくてもよいので、大型の遊技機島の場合にも遊技機島10に大きな重量負担を掛けずに済む。また、設置作業が簡単で保守管理の負担が少ないという効果がある。
遊技球補給装置50は、長手方向のほぼ全長を成す搬送レール52を備えている。第1ベルトコンベア51aは、搬送レール52の一端部に軸支された第1駆動プーリ54aと、搬送レール52の他端部に軸支された第1従動プーリ55aと、第1駆動プーリ54aと第1従動プーリ55aとの間に掛け渡された無端の第1搬送ベルト56aと、駆動源となる第1モータ58aと、両端近傍に分けて配置され第1搬送ベルト56aの弛みを取る一組の第1テンションローラ59aとを備えている。
第2ベルトコンベア51bは、搬送レール52の前記他端部に軸支された第2駆動プーリ54bと、搬送レール52の前記一端部に軸支された第2従動プーリ55bと、第2駆動プーリ54bと第2従動プーリ55bとの間に掛け渡された無端の第2搬送ベルト56bと、駆動源となる第2モータ58bと、両端近傍に分けて配置され第2搬送ベルト56bの弛みを取る一組の第2テンションローラ59bとを備えている。
詳細には、図5に示すように、搬送レール52の一端部に設けた第1支軸53aに、第1ベルトコンベア51aの第1駆動プーリ54aと第2ベルトコンベア51bの第2従動プーリ55bと、第1モータ58aの動力を伝達する伝達ベルトが掛け渡された伝達プーリ57aとが軸支されている。第1ベルトコンベア51aの第1駆動プーリ54aは伝達プーリ57aと連結されて共に回転し、これらと独立して第2ベルトコンベア51bの第2従動プーリ55bは回転するように構成されている。
同様に、搬送レール52の他端に設けた第2支軸53bに、第2ベルトコンベア51bの第2駆動プーリ54bと第1ベルトコンベア51aの第1従動プーリ55aと、第2モータ58bの動力を伝達する伝達ベルトが掛け渡された伝達プーリ57bとが軸支されている。第2ベルトコンベア51bの第2駆動プーリ54bは伝達プーリ57bと共に回転し、これらと独立して第1ベルトコンベア51aの第1従動プーリ55aは回転するように構成されている。
第1モータ58aの動力を受けて第1ベルトコンベア51aの第1搬送ベルト56aが矢印B方向へ周回し、第2モータ58bの動力を受けて第2ベルトコンベア51bの第2搬送ベルト56bが矢印C方向へ周回するようになっている。
仕切り壁80は、搬送路の両端近傍を除くほぼ全長に渡って形成されており、第1ベルトコンベア51aと第2ベルトコンベア51bとは仕切り壁80の両サイドに沿って配置されている。仕切り壁80の高さは、遊技球より若干高く設定されている。進路変更部材81は、図6(a)に示すように、板バネをへの字状に曲げたものである。また、同図(b)に示すように、搬送方向(図中の矢印M)と平行な姿勢に対してシュート61側の面が搬送方向上流側を向くように傾斜した第1姿勢(S1)と、第1姿勢(S1)に比べて傾斜の少ない第2姿勢(S2)とに変位しかつ当該板バネの弾性力により第1姿勢(S1)に向けて付勢されている。弾性力は、適量の遊技球が進路変更部材81に上流から衝突している場合には第1姿勢(S1)をほぼ維持し、多量の遊技球が進路変更部材81に衝突した場合に第2姿勢(S2)に変位する強さに設定されている。
図5に示すように、遊技球補給装置50の端部には、搬送方向の終端近傍に到達した遊技球を滞留させると共に、滞留させた遊技球が他方のベルトコンベアへ溢れ出るように設定した滞留部65を設けてある。滞留部65は、搬送方向終端に到達した遊技球が当接する当接部材65aを有し、この当接部材65aに当接した遊技球がその前方で滞留可能な領域を形成している。滞留部65は遊技球補給装置50の両端に設けてある。
図7は、図4のA−A矢視断面を示している。同図に示すように、遊技球補給装置50の搬送レール52は、仕切り壁80を挟んで第1搬送ベルト56aと第2搬送ベルト56bとを並置したよりも幅広の水平支持面部52aと、水平支持面部52aの幅方向両端で垂直上方に立設された側壁52bと、水平支持面部52aを裏面から支持する断面略下向きコの字型の台座部52cとを有している。水平支持面部52aは、第1搬送ベルト56aと第2搬送ベルト56bの張り側T(遊技球を搬送する側)を遊技球の重量に耐えるように裏面から支持する機能を果たす。第1搬送ベルト56aと第2搬送ベルト56bの弛み側L(遊技球を搬送しない側)は台座部52cの中を通って保護される。
第1搬送ベルト56aと第2搬送ベルト56bとは水平支持面部52aの幅方向中央に立設された仕切り壁80の両側に沿うように掛け渡されている。また、水平支持面部52aは、これら搬送ベルト56a、56bの左右両サイドに遊技球1個分よりやや幅広の玉受スペース52dを有している。
シュート61は、左右の側壁52bの外側壁面に取り付けられ、取り付け面側に遊技球の取込口62を有している。側壁52bの各取込口62と対応する箇所は、遊技球を通すために切り欠いてある。また取込口62の近傍には、玉受スペース52dの路面を取込口62に向かって僅かに下り傾斜させた誘導部52fが形成されている。遊技球補給装置50には、図3および図4に示すように、遊技機2と台間玉貸機3の横幅を合わせた間隔Dに対して片側2個ずつのシュート61が遊技球補給装置50の長手方向両サイドに沿って取り付けられる。
進路変更部材81は、シュート61の取込口62に対応付けて設けてあり、進路変更部材81で生じた衝突を起因に進路変更した遊技球や連鎖的に衝突した遊技球が上手く取込口62に取り込まれるように進路変更部材81を配置してある。詳細には、進路変更部材81は、目的の取込口62に対してある程度、搬送方向上流側に設定される。たとえば、図4では、取込口62Aに対して進路変更部材81Aを、取込口62Bに対して進路変更部材81Bを設けてある。
図8は、上部貯留タンク70の内部構造を示している。上部貯留タンク70の内部には、揚送装置12によって揚送されてきた遊技球を受け止めて左右に振り分ける分離板71と、分離板71によって振り分けられた遊技球を傾斜板72へ中継する中継板74と、中継板74の端部から落下する遊技球を受け止めた後、上部貯留タンク70の中寄りへ下り勾配で案内する傾斜板72と、傾斜板72の他端から落下する遊技球を受け止めた後、遊技球補給装置50へ流出するように遊技球を案内する供給部73とを備えている。傾斜板72を介することにより、供給部73の中央付近に遊技球が落下する。
図9は、図8のE−E矢視断面図である。図9では、供給部73とその下方の遊技球補給装置50を示し他のものは図示省略してある。また図10は、供給部73および遊技球補給装置50を上から見た様子を示している。供給部73は、遊技球補給装置50の真上に設置され、上面が開放されかつ底面75が遊技球補給装置50の一方側に向けて傾斜した略箱形状を成している。底面75の傾斜下端にある側壁の一部には遊技球を通す排出穴76が開設されている。下り傾斜した底面75は、上から見ると排出穴76に向けてハの字状に幅狭になっており(図10参照)、ハの字の外側部分77は左右の角に向かって上り傾斜している。これにより、遊技球が効率よく排出穴76に向かうようになっている。
遊技球補給装置50が有する搬送レール52の側壁52bには、排出穴76のほぼ真下となる位置に流入口52gが開設されている。排出穴76の外側には、該排出穴76から落下した遊技球を受け止めて遊技球補給装置50の流入口52gへ案内する案内路78が形成されている。案内路78などで遊技球を整列させることにより、流入口52gから遊技球補給装置50へ単位時間当たりに供給される遊技球の量が規制されるようになっている。また、図10に示すように上部貯留タンク70には、余剰の遊技球を排出するオーバーフロー管21が接続される排出口79が形成されている。
次に、遊技球補給装置50による遊技球の搬送動作を説明する。
図8、図9に示すように、揚送装置12によって揚送研磨された遊技球は上部貯留タンク70の分離板71の上に排出され、中継板74、傾斜板72および供給部73を介して遊技球補給装置50に供給される。遊技球補給装置50への供給量は供給部73および案内路78により適量に規制され、上部貯留タンク70で余剰の遊技球が生じた場合は排出口79からオーバーフロー管21を通じて下部貯留タンク15に回収される。
遊技球補給装置50に供給された遊技球は、図11に示すように、第1ベルトコンベア51aによって矢印B方向に搬送されると共に、第2ベルトコンベア51bによってこれと逆向きの矢印C方向に搬送される。図11は、適量の遊技球を搬送している状態を示している。適量の遊技球が搬送されているときは、進路変更部材81がほぼ第1姿勢になっているので、搬送中に遊技球と進路変更部材81との衝突が生じる。
衝突した遊技球は、たとえば、図中の矢印Fで示すように、その進路を斜めに変更する。このように進路変更した遊技球はさらに他の遊技球と衝突し易くなり、各所で衝突が生じ、搬送中の遊技球は様々な方向へ進路を取る。たとえば、ある遊技球は進路変更部材81との衝突によって進路変更し、そのままシュート61の取込口62に取り込まれる。また、進路変更部材81との衝突を起因として様々な衝突が連鎖的に発生することにより、搬送中の遊技球がシュート61の取込口62に取り込まれる。なお、取込口62には、玉受スペース52dにある遊技球も、第1ベルトコンベア51a、あるいは第2ベルトコンベア51bによって搬送される遊技球に引きずられるようにして搬送されて取り込まれる。
一方、多量の遊技球を搬送しているときは、図12に示すように、搬送されている多量の遊技球に押されて進路変更部材81が遊技球の搬送方向と平行に近い第2姿勢に変位する。これにより、進路変更部材81が遊技球の進路を妨げず、多量の搬送が効率良く行なわれる。なお、多量の遊技球を搬送しているときは、搬送路のほぼ幅一杯に遊技球が存在するので、進路変更部材81が第2姿勢であっても、両脇の玉受スペース52dを通る遊技球がシュート61の取込口62に順次取り込まれる。
このように、第1ベルトコンベア51aと第2ベルトコンベア51bとの境界部に設けた仕切り壁80の両壁面に進路変更部材81を取り付けることで、搬送方向に沿って遊技球を搬送する機能と、遊技球補給装置50の長手方向の両縁部に沿って配列されたシュート61の取込口62へ遊技球を振り分けて補給する機能とが実現される。また、遊技球を水平搬送するので、従来の補給樋のように勾配をつける必要がなく、その分、遊技機島10の高さを低くすることができる。さらに、仕切り壁80の壁面に取り付けた進路変更部材81との衝突を起因にして遊技球の進路を変更するので、進路を側方に向けるための特別な機構を設けたりする必要がなく、遊技球補給装置50の構成を簡略化することができる。
また、図5に示すように、遊技球補給装置50の終端近傍では、一方のベルトコンベアに搬送されてきた遊技球P1が当接部材65aに当接して滞留部65で滞留し、やがて溢れ出して他方のベルトコンベアに移行する。このようにガイド部材を設けることなく簡単な構成で遊技球の移行を実現できる。また、滞留部65を遊技球補給装置50の両端に設けているので、その間を遊技球が循環するように搬送される。すなわち、遊技球補給装置50の長手方向の両縁部に沿って配列した各シュート61に沿って遊技球を循環させることができ、遊技球の搬送と補給とを効率よく行なうことができる。該滞留部に到達する遊技球の量が変動しても、滞留部で滞留させることによってその変動を吸収できるので、一方のベルトコンベアから他方のベルトコンベアへのスムースな移行を確保できる。
また、遊技球を遊技球補給装置50内で循環させるので、各遊技球はやがていずれかのシュート61に取り込まれる。したがって、遊技球補給装置50から余剰の遊技球を排出するためのオーバーフロー管22を設けなくても済む。
なお、玉受スペース52dを有することで、遊技球補給装置50上に貯留可能な遊技球の量が増加すると共に、玉受スペース52dに誘導部52fを設けることができるので、側方へ進路変更した遊技球をシュート61の取込口62に向けて効率よく取り込むことができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、滞留部65を形成するための当接部材65aは、図5に例示した形状に限定されない。図13に示す当接部材66aのように、当接面が一方のベルトコンベア51aにおいてその搬送方向下流側を他方のベルトコンベア51b寄りに傾斜するようにしてもよい。つまり、滞留部66の領域を狭くすることにより遊技球が素早く一方のベルトコンベア51aから他方のベルトコンベア51bに移行できるようにすればよい。
また、当接部材65a、66aなどを設けて遊技球を一方のベルトコンベアから他方のベルトコンベアに移行させる移行箇所は、搬送方向終端近傍に限定されず、搬送路の途中の任意の箇所に設けてもよい。搬送路の終端や途中の2箇所に移行箇所を設ければ、それらの間で遊技球を循環搬送することができる。なお、仕切り壁80は、各移行箇所の手前で終端させることになる。
実施の形態では、板バネをへの字に屈曲させた進路変更部材81を使用したが、第1姿勢と第2姿勢とに変位し、かつ第1姿勢に向けて弾性力で付勢されるものであれば、異なる構成のものでもかまわない。たとえば、第1姿勢と第2姿勢とに変位する可動片を別体のバネで付勢する構成でもよい。
また実施の形態では、逆方向に搬送する第1ベルトコンベア51aと第2ベルトコンベア51bとの境界部に仕切り壁80を設置したが、両側のベルトコンベアが同一方向に遊技球を搬送するものでもかまわない。この場合、搬送方向終端に遊技球の回収部を設けることになる。なお、仕切り壁80の両側で搬送方向を同一にする場合は、1つのベルトコンベアを仕切り壁80で2つに仕切る構成でもよい。
また、仕切り壁80のいずれか一方の壁面側のみに搬送路が形成されてもよい。進路変更部材81は、補給搬送路を成す搬送ベルト上に配置してもよいし、取込口62と反対側の縁部近傍に配置してもよい。少なくとも第1姿勢において進路変更部材81の一部が搬送ベルト上に進出して遊技球と衝突可能になればよい。
進路変更部材81はシュート61の取込口62に対応させて設けることが好ましいが、すべての取込口62に対応させて設けなくてもよいし、衝突に起因する連鎖的な進路変更によって各シュート61の取込口62に遊技球が取り込まれるならば、進路変更部材81を適宜の場所に設けてもよい。
また、仕切り壁80に進路変更部材81を取り付けたが、シュート61の取込口62と対応する箇所に進路変更部材81を保持できればよく、保持方法は仕切り壁80に限定されない。また仕切り壁80で保持する場合においても、少なくとも進路変更部材81を設置すべき箇所に仕切り壁80があればよい。
実施の形態では、遊技機島10の長手方向の端から端まで遊技球を循環搬送する搬送ループが1つの遊技球補給装置50を設置したが、島の左半分と右半分に対応する搬送ループというように、複数の搬送ループを有する遊技球補給装置を設置してもよい。
本発明の実施の形態に係わる遊技球補給装置を備えた遊技機島の内部構造を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係わる遊技球補給装置を備えた遊技機島の内部構造を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係わる遊技球補給装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係わる遊技球補給装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係わる遊技球補給装置の端部を拡大示した平面図である。 進路変更部材を示す説明図である。 図4のA−A矢視断面図である。 上部貯留タンクの内部構造を示す説明図である。 図8のE−E矢視断面図である。 上部貯留タンクの補給部近傍を示す平面図である。 適量の遊技球を搬送する場合における搬送状態の一例を示す説明図である。 多量の遊技球を搬送する場合における搬送状態の一例を示す説明図である。 ベルトコンベアを斜めに横切る滞留部の一例を示す説明図である。
符号の説明
2…遊技機
3…台間玉貸機
10…遊技機島
11…島柱
12…揚送装置
12a…球導入口
15…下部貯留タンク
16…開閉装置
18…回収コンベア
19…回収樋
20…通路装置
21…オーバーフロー管
22…オーバーフロー管
23…紙幣搬送装置
24…硬貨搬送装置
25…紙幣金庫
26…硬貨金庫
28…景品球計数機
29…制御部
50…遊技球補給装置
51a…第1ベルトコンベア
51b…第2ベルトコンベア
52…搬送レール
52a…水平支持面部
52b…側壁
52c…台座部
52d…玉受スペース
52f…誘導部
52g…流入口
53a…第1支軸
53b…第2支軸
54a…第1駆動プーリ
54b…第2駆動プーリ
55a…第1従動プーリ
55b…第2従動プーリ
56a…第1搬送ベルト
56b…第2搬送ベルト
57a、57b…伝達プーリ
58a…第1モータ
58b…第2モータ
59a…第1テンションローラ
59b…第2テンションローラ
61…シュート
61a…オーバーフロー用シュート
62…取込口
65…滞留部
65a…当接部材
66…滞留部
66a…当接部材
70…上部貯留タンク
71…分離板
72…傾斜板
73…供給部
74…中継板
75…底面
76…排出穴
77…傾斜した底面
78…案内路
79…排出口
80…仕切り壁
81…進路変更部材

Claims (7)

  1. 複数の遊技装置を並設して収容する遊技機島の長手方向に沿って遊技球を搬送する補給搬送路を備えると共に、前記各遊技装置に補給する遊技球を前記補給搬送路から取り込むための取込口を前記補給搬送路の長手方向の縁部に沿って複数配置した遊技球補給装置において、
    前記補給搬送路上または前記取込口と反対側の縁部近傍に、前記補給搬送路の搬送方向上流側を支点にして前記補給搬送路の路面に沿って可動すると共に搬送方向下流側の端部が、補給搬送路の長手方向の縁部のうち前記取込口側の縁部に近づいた第1姿勢と、前記第1姿勢に比べて前記搬送方向と平行な姿勢に近い第2姿勢とに変位しかつ前記第1姿勢に向けて弾性力で付勢された進路変更部材を配設し、前記搬送される遊技球を前記進路変更部材に衝突させることを起因にして、前記搬送される遊技球を前記取込口に取り込むようにした
    ことを特徴とする遊技球補給装置。
  2. 前記取込口を、前記補給搬送路の長手方向の両縁部に沿って設け、
    前記補給搬送路を2つに分ける仕切り壁を該補給搬送路の搬送方向に沿って設け、
    前記進路変更部材を前記仕切り壁の両壁面に配設した
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技球補給装置。
  3. 複数の遊技装置を並設して収容する遊技機島の長手方向に沿って遊技球を搬送する補給搬送路を備えると共に、前記各遊技装置に補給する遊技球を前記補給搬送路から取り込むための取込口を前記補給搬送路の長手方向の両縁部に沿って複数配置した遊技球補給装置において、
    前記補給搬送路を、搬送方向を互いに逆向きにした2台のベルトコンベアを平行に並設して形成し、
    前記2台のベルトコンベアの境界部に該ベルトコンベアの長手方向に沿って仕切り壁を設け、
    前記仕切り壁の両壁面のそれぞれに、その壁面側の前記ベルトコンベアの搬送方向上流側を支点にして前記ベルトコンベアの路面に沿って可動すると共に搬送方向下流側の端部が、該壁面から離れた第1姿勢と、前記第1姿勢に比べて前記壁面に近い第2姿勢とに変位しかつ前記第1姿勢に向けて弾性力で付勢された進路変更部材を配設し、前記搬送される遊技球を前記進路変更部材に衝突させることを起因にして、前記搬送される遊技球を前記取込口に取り込むようにした
    ことを特徴とする遊技球補給装置。
  4. 遊技球が前記2台のベルトコンベアの搬送面間を往来することにより複数の前記取込口に沿って循環可能にした
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の遊技球補給装置。
  5. 一方のベルトコンベアの搬送方向終端または途中の位置に遊技球が前記一方のベルトコンベアの搬送面から他方のベルトコンベアへ移行する第1箇所を設けると共に、前記第1箇所に対して前記一方のベルトコンベアの搬送方向上流側の位置に遊技球が前記他方のベルトコンベアから前記一方のベルトコンベアへ移行する第2箇所を設け、前記第1箇所と前記第2箇所の間で遊技球が複数の前記取込口に沿って循環可能にした
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の遊技球補給装置。
  6. 一方のベルトコンベアの終端または途中の位置に、該箇所に到達した遊技球を滞留させると共に滞留させた遊技球が他方のベルトコンベアへ溢れ出るように設定した滞留部を設けた
    ことを特徴とする請求項2、3、4または5に記載の遊技球補給装置。
  7. 前記進路変更部材を前記取込口に対応させて設けた
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6に記載の遊技球補給装置。
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