JP2019189454A - 搬送コンベア - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送ベルトとレールの間に異物が入り込んでしまった場合であっても、搬送ベルトやレール等の破損を防止することができる搬送コンベアを提供すること。【解決手段】コンベアチェーン90と、コンベアチェーンを摺動可能に支持する搬送路100を備えると共に、コンベアチェーンの移動を案内するレール30と、コンベアチェーンを駆動する駆動手段14,15と、を備える回収用搬送コンベア10において、レール30の一部を構成する第1中間レール33に、コンベアチェーンと搬送路100との間に入り込んだ異物を排出可能な異物排出路67を形成し、異物排出路67は、レールの搬送路100に形成され、異物が落下可能な開口66と、開口66に落下した異物を排出する排出口65と、開口66に落下した異物を排出口65に向かって流下させる傾斜面61bと、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、主に物品の搬送に用いられる搬送コンベアに関する。
複数の遊技媒体使用機(例えばスロットマシン等の遊技機、メダル等を貸し出すメダル貸出機、メダル等を計数する遊技媒体計数機等)が並設された遊技機島には、遊技機島内で遊技媒体例えばメダルを循環させるための遊技媒体循環システムが構築されている。遊技媒体循環システムは、スロットマシンから余剰メダルとして排出されたメダルや遊技媒体計数機から排出されたメダルを回収用搬送コンベアにて搬送し、遊技機島端の貯留タンクに一時貯留後、必要に応じて各スロットマシンやメダル貸出機への搬送を供給用搬送コンベアにより行うものである。回収用搬送コンベアや供給用搬送コンベアは、フレームに無端のコンベアチェーンを巻回し、ドライブユニットによりコンベアチェーンを一定方向に回転してメダルの搬送をするものが知られている。
このような搬送コンベアに関する技術として、搬送チェーンと、搬送チェーンを支持するレールと、レールの両端に配置される一対のスプロケットと、搬送チェーンの垂れ下がりを抑える複数のローラと、を備え、一対のスプロケットに搬送チェーンを巻回し、スプロケットを回転駆動させるものが知られている(特許文献1)。
また、他の搬送コンベアに関する技術として、適宜金属製のフレーム材と、このフレーム材を走行フレーム装置の正面四隅に夫々配した状態で連結する連結具と、フレーム材のレール取付板部に装着されると共に、コンベヤチェーン等が摺接される適宜合成樹脂製の走行レールとを備えたコンベヤ用走行フレーム装置にコンベアチェーンを巻回するものが知られている(特許文献2)。
特許第5876028号公報 特許第5057275号公報
しかし、特許文献1に記載のものは、搬送チェーンと搬送チェーンを支持するレールの間に異物が入り込むと、入り込んだ異物が搬送チェーンの移動に伴ってレール端部に移動した後にスプロケットの歯部に噛みこまれ、搬送チェーン又はスプロケットが破損する虞がある。
また、特許文献2に記載のものは、フレーム材の内部空間に異物が入り込むと、入り込んだ異物がコンベアチェーンの裏面に乗って搬送された後にスプロケットに噛みこまれ、コンベアチェーン又はスプロケットが破損する虞がある。
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は搬送ベルトとレールの間に異物が入り込んでしまった場合であっても、搬送ベルトやレール等の破損を防止することができる搬送コンベアを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る搬送コンベア(供給用搬送コンベア8,回収用搬送コンベア10)は、搬送ベルト(90)と、上記搬送ベルトを摺動可能に支持する搬送路(100)を備えると共に、上記搬送ベルトの移動を案内するレール(30)と、上記搬送ベルトを駆動する駆動手段(駆動部14,従動部15)と、を備える搬送コンベアにおいて、上記レールに、上記搬送ベルトと上記搬送路の間に入り込んだ異物(メダルM等)を排出可能な異物排出路(67,84)を形成した、ことを特徴とする。
このように構成することによって、搬送ベルトとレールの間に入り込んだ異物を、異物排出路から排出することができる。
この場合、上記異物排出路は、上記レールの上記搬送路に形成され、異物が落下可能な開口(66,83)と、上記開口に落下した異物を排出する排出口(65,88A,88B)と、上記開口に落下した異物を上記排出口に向かって流下させる傾斜面(61b,85A,85B)とを備える方が好ましい。
このように構成することによって、搬送ベルトと上記搬送路の間に入り込んだ異物をレールの搬送路に形成された開口から落下させ、落下した異物を傾斜面により排出口に向かって流下させ、排出口から排出することができる。
この場合、上記異物排出路は、上記開口における上記搬送ベルトの移動方向側の正面に、異物を堰き止める異物遮蔽板(68,86)を設けた方が好ましい。
このように構成することによって、開口に落下した異物が異物遮蔽板により堰き止められ、再度搬送ベルトと搬送路の間に入り込むのを防止することができるので、より確実に異物を排出することができる。
この場合、上記駆動手段は、上記レールの一端に配設された第1の巻回部(駆動部14)と、上記レールの他端に配設された第2の巻回部(従動部15)とを備え、上記搬送ベルトは無端であって、上記第1の巻回部と上記第2の巻回部に巻回され、上記レールの上面側に形成される上記搬送路と上記レールの下面側に形成される戻り路(110)を循環移動し、上記異物排出路は、上記搬送路より低い位置であって上記戻り路より高い位置に形成されている方が好ましい。
このように構成することによって、搬送コンベアの高さ方向の寸法を抑制し小型化することができる。
本発明の搬送コンベアによれば、搬送ベルトとレールの間に異物が入り込んでしまった場合であっても、搬送ベルトとレールの間に入り込んだ異物を、異物排出路から排出することができるので、搬送ベルトやレール等の破損を防止することができる。
遊技機島を示す概略平面図である。 供給用搬送コンベア付近を示す概略斜視図である。 回収用搬送コンベア付近を示す概略斜視図である。 図3のα−α矢視概略断面図である。 搬送コンベアの曲線部付近を示す概略斜視図である。 屈曲ガイドの概略斜視図(a),(b)である 第1接続部を示す概略斜視図である。 図7のβ−β矢視概略断面図である。 図3のα−α線で搬送コンベアを切断した状態の概略斜視図である。 図9のγ−γ矢視概略断面図である。 図10のε−ε矢視概略断面図である。 エンドレールの概略平面図である。
以下、本発明に係る搬送コンベア(供給用搬送コンベア8,回収用搬送コンベア10)を備えた遊技媒体循環システム4について、図面を参照して説明する。ここでは、遊技媒体循環システム4を遊技ホールにおける遊技機島1に適用した場合について説明する。
図1で示すように、この実施形態における遊技機島1は、スロットマシン2とメダル貸出機3が交互に複数並設される遊技媒体使用機列5がC字状に湾曲する曲線上に配置される島である。遊技媒体使用機列5は、C字状に湾曲する曲線上に配置された複数の膳板6上に載置されており、スロットマシン2とメダル貸出機3の間に生じる隙間を台間板(図示せず)で塞いでいる。遊技媒体使用機列5の裏側には、遊技媒体循環システム4が組み込まれている。
図2,3で示すように、スロットマシン2は、遊技者がメダルMを用いて遊技を行うものである。遊技者は、スロットマシン2内にメダルMを投入し、レバー等の操作手段を操作した結果、3列のリールの図柄が予め入賞設定された組み合わせとなったときに、内蔵された貯留部(図示せず)から相応する枚数のメダルMをトレイ(図示せず)に払い出す。一方で、遊技者がスロットマシン2内にメダルMを投入するとメダルMは貯留部に貯留されるが、メダルMを投入し続けると貯留部の最大貯留量を超えオーバーフローする。オーバーフローしたメダルMは、図示しない管路を介して筐体の下面に設けられた落下口(図示せず)から、スロットマシン2外に排出される。
メダル貸出機3はスロットマシン2に隣接して配置されている。図3で示すように、メダル貸出機3は、遊技者の所定の操作、例えば遊技者の貨幣投入口(図示せず)への貨幣の投入に応じて、内蔵された貯留部(図示せず)からノズルシュート(図示せず)を介して所定数のメダルMをスロットマシン2のトレイ内に貸し出す。また、メダル貸出機3には、メダルMを計数する計数装置(図示せず)が内蔵されており、ノズルシュートの計数投入口(図示せず)から投入されたメダルMを計数することができる。計数装置による計数を終えたメダルMは、図示しない管路を介して筐体の下面に設けられた落下口(図示せず)から、メダル貸出機3外に排出される。
遊技媒体循環システム4は、遊技機島1内でメダルMを循環するための装置であり、図1〜3に示すように、メダルMを貯留する貯留タンク(図示せず)と、貯留タンクに貯留されたメダルMを遊技機島1内に搬送する供給用搬送コンベア8と、供給用搬送コンベア8とスロットマシン2(メダル貸出機3)の間に介設され、メダルMを供給用搬送コンベア8からスロットマシン2(メダル貸出機3)に流下する第1の流下装置9と、メダルMを回収して貯留タンクに搬送する回収用搬送コンベア10(図1に示す平面図では、回収用搬送コンベア10は供給用搬送コンベア8の下方に存在している。)と、スロットマシン2(メダル貸出機3)と回収用搬送コンベア10の間に介設され、メダルMをスロットマシン2(メダル貸出機3)から回収用搬送コンベア10に流下する第2の流下装置11と、により主に構成されている。
貯留タンクは、回収用搬送コンベア10により回収されたメダルMを貯留可能な容器であって遊技機島1の端部に備えられた収納ボックス7内に収容されている。収納ボックス7内には、貯留タンクに貯留されたメダルMを供給用搬送コンベア8に揚送するリフタ装置(図示せず)、その他メダル洗浄機・脱水機(図示せず)などが収納されている。
供給用搬送コンベア8は、図1,2で示すように遊技機島1の上部に配置され、貯留タンクからリフタ装置より揚送されたメダルMを遊技機島1内に搬送する装置である。供給用搬送コンベア8は、収納ボックス7から遊技機島1裏面に沿って角張ったC字状に湾曲する線上に配置される。
供給用搬送コンベア8は、図2で示すように、レール30と、レール30の一端に配設された駆動部14と、レール30の他端に配設された従動部15と、駆動部14と従動部15に巻回される無端のコンベアチェーン(図示せず)と、を主に備える。駆動部14は、コンベアチェーンの裏面と係合可能な歯型を外周に形成したドライブスプロケット14aと、ドライブスプロケット14aを回転させコンベアチェーンを一定方向に走行させる駆動機構14bを備える。従動部15は、コンベアチェーンの裏面と係合可能な歯型が外周に形成され、コンベアチェーンの走行方向を反転させるリターンスプロケット15aを備えている。
供給用搬送コンベア8のコンベアチェーンにより、収納ボックス7から最も離れた位置に配設される駆動部14まで搬送されたメダルMは、落下管(図示せず)を介して回収用搬送コンベア10上に落下する構成となっている。
図2で示すように、第1の流下装置9は、供給用搬送コンベア8とスロットマシン2(メダル貸出機3)の間に介設され、供給用搬送コンベア8からスロットマシン2(メダル貸出機3)にメダルMを流下させる装置である。第1の流下装置9は、供給用搬送コンベア8により搬送されるメダルMを制御部(図示せず)の制御により昇降式のフラップ(図示せず)を降下させて、コンベアチェーン上を搬送中のメダルMを側方の吐出口(図示せず)に導いて、コンベアチェーン上から流下させる分配装置9Aと、分配装置9Aの吐出口とスロットマシン2(メダル貸出機3)の背面の投入口2a(投入口3a)(図3参照)を連結する中空状の蛇腹管9Bと、により主に構成されている。第1の流下装置9により流下されたメダルMは、スロットマシン2の貯留部(メダル貸出機3の貯留部)に貯留される。
この供給用搬送コンベア8では、第1の流下装置9内に設けられている昇降式のフラップを下降させてコンベアチェーンの上面に接触させた状態にして、搬送中のメダルMを側方の吐出口に導く必要がある。このフラップを下降させた場合においてもコンベアチェーンが沈み込まないようにするために、コンベアチェーンの下方には、レール30の長手方向に亘って搬送路100(後段にて説明する図4参照)を形成してある。また、レール30の長手方向に亘って搬送路100を形成することによって、搬送路100を供給用搬送コンベア8におけるフレーム(構造材)の一部として利用するとともに、フレームの剛性を高めることができる。これにより、供給用搬送コンベア8の小型化と、構造の簡素化を図ることができる。
図3で示すように、第2の流下装置11は、スロットマシン2(メダル貸出機3)と回収用搬送コンベア10の間に介設され、スロットマシン2(メダル貸出機3)から回収用搬送コンベア10にメダルMを流下させる装置である。第2の流下装置11は、スロットマシン2から回収用搬送コンベア10に向けて流下するメダルMを中継する回収シュート11Aと、回収シュート11Aから回収用搬送コンベア10に向けて流下するメダルMを中継する回収受皿11Bと、により主に構成される。
図1,3で示すように、回収用搬送コンベア10は、遊技機島1の下部に配置され、供給用搬送コンベア8から落下管に落下したメダルM、スロットマシン2及びメダル貸出機3から排出されたメダルMを回収して貯留タンクに搬送する装置である。回収用搬送コンベア10は、収納ボックス7から遊技機島1裏面に沿って角張ったC字状に湾曲する線上に配置される。
図3〜5で示すように搬送コンベア(8,10)は、コンベアチェーン90(搬送ベルト)と、コンベアチェーン90を摺動可能に支持する搬送路100を備えると共にコンベアチェーン90の移動を案内するレール30と、レール30の一端に配設される駆動部14(例えば第1の巻回部)と、レール30の他端に配設される従動部15(例えば第2の巻回部)と、を主に備える。
コンベアチェーン90は、無端であって、搬送コンベア(8,10)の駆動部14と従動部15に巻回されている。図10で示すようにコンベアチェーン90は、複数のチェーン駒91と、当該チェーン駒91同士を互いに屈曲可能に連結する複数の連結ピン92とから構成されている。各々のチェーン駒91は、連結ピン92を挿通するための貫通孔を搬送方向の前後に備えると共に、上面に搬送物を載置する板部(トッププレート)を備える。
図3,9,10で示すように、駆動部14は、コンベアチェーン90の裏面と係合可能な歯型を外周に形成したドライブスプロケット14aと、ドライブスプロケット14aを回転させコンベアチェーン90を一定方向に走行させる駆動機構14bと(なお、図9,10において駆動機構14bは省略してある。)、コンベアチェーン90の移動を計測する回転センサ14cと、を備える。この場合、図9,10で示すように、ドライブスプロケット14aと回転センサ14cは、レール30の端部に設けられたサイドボックス38に収納されており、図3で示すように、駆動機構14bは、サイドボックス38の上面に連結されている。また、図3で示すように、従動部15は、コンベアチェーン90の裏面と係合可能な歯型が外周に形成され、コンベアチェーン90の走行方向を反転させるリターンスプロケット15aを備えている。この場合、リターンスプロケット15aは、レール30の端部に設けられたサイドボックス39に収納されている。
レール30は、直線部40(図3参照)に配置される直線レール31(図4,9参照)と、曲線部50(図3参照)に配置される曲線レール32(図5参照)と、曲線レール32の上流側に連結される第1接続部60A(図3参照)に配置される第1中間レール33(図7参照)と、曲線レール32の下流側に連結される第2接続部60B(図3,5参照)に配置される第2中間レール(図示せず)と、搬送方向下流側の端部に設けられるサイドボックス38(図3参照)に配置されるエンドレール34(10,11参照)と、を主に備えている。上記のように構成されるレール30の上面は、コンベアチェーン90の搬送路100となる。
図4で示すように、直線レール31は、矩形状の中空部が形成される基部46と、基部46の搬送方向と直交する左右方向の両下端から上方に延設して設けられ、サイドカバー78の下端を支持するポケットを形成する一対の支持片46aとを備える。また、直線レール31は、基部46の左右方向の両下端から下方に向かって延出すると共に、更に中央部に向けて屈曲延設された下片を有する断面L字状,断面逆L字状に形成され、それぞれの下片の先端は間隙を介して互いに向かい合わせて設けられる一対のL字片47を備える。基部46の上面は、搬送方向を進むコンベアチェーン90を摺動可能に支持する搬送路100の一部となる。L字片47の下片の上面は、走行する戻り側のコンベアチェーン90を摺動可能に支持する戻り路110の一部となる。直線レール31は、側方を覆う一対のサイドカバー体78と、上方を覆うトップカバー体79により、直線部40を構成する。
直線レール31の基部46の上面の中央には搬送方向に沿う凹条である中央溝46bが設けられている。中央溝46bの左右には、搬送方向に沿う凸条である上部突起条46cが設けられている。また、戻り路110を形成するL字片47の下片の上面には、搬送方向に沿う凸条である下部突起条47aがそれぞれ2個形成されている。中央溝46b,上部突起条46cを設けることにより、コンベアチェーン90と搬送路100との接触面積を減少させて、摩擦抵抗を減少させることができる。また、下部突起条47aを設けることにより、コンベアチェーン90と戻り路110との接触面積を減少させて、摩擦抵抗を減少させることができる。なお、直線レール31には、アルマイトの表面処理を行うことにより、耐食性、耐摩耗性及び摺動性を向上させている。
基部46の上面の左右方向の両端部には、縁部に向かうにつれて高くなる勾配面46d,46fが形成されている。勾配面46d,46fの勾配角は、チェーン駒91の裏面に形成される勾配面と同じ勾配角度で形成されている。直線レール31の勾配面46d,46fは、コンベアチェーン90がレール30上を搬送される際に、チェーン駒91の下面に形成される勾配面と摺動して支持する。このように構成することにより、チェーン駒91の厚さと強度を確保しつつ、レール30の高さを抑えることができると共に、搬送されるコンベアチェーン90をレール30の中央に寄せて、斜行や蛇行の発生を抑制することができる。
基部46の側面には、搬送方向に沿う凹条であるタッピング溝46eが設けられている。タッピング溝46eの任意の位置には、サイドカバー78と直線レール31を固定するためのタッピングねじを螺合することができる。このため、現場において直線レール31にねじ穴を設ける作業工程を必要とせず、設置の作業工程を減少することができる。
図5で示すように、曲線レール32は、屈曲ガイド51内に設けられたガイドレール52を複数連設して形成されている。ガイドレール52は、図6に示すように、屈曲ガイド51内に形成され、2枚の仕切り片53cにより仕切られた中空が形成される基部53と、基部53の下部に連設されるとともに戻り路110が形成される中空のトンネル部53dと、を主に備える。基部53の上面は、搬送方向を進むコンベアチェーン90を摺動可能に支持する搬送路100の一部となる。
基部53の上面の左右方向の両端部には、縁部に向かうにつれて高くなる勾配面53a,53bが形成されている。勾配面53a,53bの勾配角は、チェーン駒91の裏面に形成される勾配面と同じ勾配角度で形成されている。ガイドレール52の勾配面53a,53bは、コンベアチェーン90がレール30上を搬送される際に、チェーン駒91の下面に形成される勾配面と摺動して支持する。
基部53の上面の左右方向の両端部の上方には、内方向に開口した凹条である側溝53fが形成されている。側溝53f内には、コンベアチェーン90の左右方向の端部が通過し、側溝53fとコンベアチェーン90の端部が係合することにより上方向及び横方向への移動を規制する。このため、コンベアチェーン90に浮き上がりが発生するのを防止することができる。
上述したガイドレール52を備える屈曲ガイド51は、例えば合成樹脂製であって、図6で示すように、高さ方向に長い矩形状の外枠54と、外枠54内に遊嵌可能な矩形状に形成される内枠55とが一体成形されている。内枠55内には、上述したガイドレール52が一体成形されている。内枠55内の下部には上述したトンネル部53dが形成されており、トンネル部53dの中空部にはコンベアチェーン90が通過する。トンネル部53dの底面は、搬送方向と対向する方向を進むコンベアチェーン90を摺動可能に支持する戻り路110の一部となる。戻り路110を形成するトンネル部53dの底面には、搬送方向に沿う凸条である下部突起条53eが4個形成されている。
屈曲ガイド51の外枠54の上辺及び下辺には、上下方向に貫通した連結孔54aが形成されており、内枠55の上辺及び下辺の外側には、連結軸55cが形成されている。一の屈曲ガイド51の外枠54には、他の屈曲ガイド51の内枠55が入り込んで遊嵌される。このとき、一の屈曲ガイド51の外枠54に設けられた連結孔54aに、他の屈曲ガイド51の内枠55に設けられた連結軸55cが回動可能に挿通される。このように構成することにより、一の屈曲ガイド51に対して、他の屈曲ガイド51を水平方向に屈曲可能な状態で連結することができる。そして、複数の屈曲ガイド51を連結すれば曲線部50が形成され、複数のガイドレール52が水平方向に屈曲した状態で整列することにより、曲率を変更することが可変な曲線レール32を形成することができる。
図7,8で示すように、第1中間レール33は、第1接続部60Aの内部に形成されている。第1中間レール33は、仕切り片61cにより仕切られた略直角三角形状の中空部が形成される基部61と、基部61の下部に連設されるとともに戻り路110が形成される中空のトンネル部62と、搬送方向に向かって観察した場合において基部61の左辺から上方向に延設される側壁63とを備える。基部61の上面には、搬送方向に向かって観察した場合において、右側から左側に向かうにつれて低くなる勾配面61a,傾斜面61bが連続して形成されている。側壁63の内側には三角条63bが延設されており、三角条63bの上面には、中心に向かうにつれて低くなる勾配面63aが形成されている。勾配面61a,63aの勾配角は、チェーン駒91の裏面に形成される勾配面と同じ勾配角度で形成されている。勾配面61a,63aは、搬送方向に進むコンベアチェーン90を摺動可能に支持する搬送路100の一部となる。第1中間レール33に曲線レール32及び直線レール31が連結された状態では、第1中間レール33の勾配面61a,63aと、曲線レール32の勾配面53a,53b及び直線レール31の勾配面46d,46fとが面一の状態となる。
基部61の上面の勾配面61aが形成される側の端部の上方、及び、側壁63の三角条63bの上方には、内方向に開口した凹条であるである側溝61e,63eが形成されている。側溝61e,63e内には、コンベアチェーン90の左右方向の端部が通過し、側溝61e,63eとコンベアチェーン90の端部が係合することにより上方向及び横方向への移動を規制する。
図7,8で示すように、基部61の上面に形成される傾斜面61bは、搬送されるコンベアチェーン90の下面との間にスペースが形成されるためコンベアチェーン90を支持しない。このため、第1中間レール33に曲線レール32及び直線レール31が連結された状態において、搬送路100を平面視すると、勾配面61a,63a、曲線レール32及び直線レール31に周囲を囲まれた矩形状の開口66が傾斜面61bの上方に形成される。この開口66は、コンベアチェーン90の搬送路100に形成された開口66であって、異物排出路67の入り口となる。
図7,8で示すように、異物排出路67は、その入り口となる開口66と、側壁63に形成された矩形状の排出口65と、異物を流下させる傾斜面61bと、異物遮蔽板68とを備えている。傾斜面61bは、基部61の上面に形成されると共に、開口66に落下した異物やメダルMを排出口65に向かって流下させる機能を有する。異物遮蔽板68は、傾斜面61bの搬送方向下流側の端辺(開口66における搬送方向下流側の正面)に立設している。この異物排出路67を設けることにより、コンベアチェーン90と搬送路100との間に入り込んだ異物(例えば塵埃や洗浄用の樹脂ペレット、メダルMなど)をレール30の搬送路100に形成された開口66から落下させて、落下した異物を傾斜面61bにより排出口65に向かって流下させ、排出口65から排出することができる。この際、異物排出路67における搬送方向下流側の正面に異物遮蔽板68を設けることにより、開口66内に落下した異物が異物遮蔽板68により堰き止められ、再度コンベアチェーン90と搬送路100との間に入り込むのを防止することができるので、より確実に異物を排出することができる。
図7,8で示すように、側壁63に形成された排出口65は、戻り路110より高い位置に形成されているので、搬送コンベア(8,10)の高さ方向の寸法を抑制して小型化することができる。
図7,8で示すように、上述した第1中間レール33を備える第1接続部60Aは、搬送方向に開口した矩形筒状体64を備える。矩形筒状体64の搬送方向上流側の開口内には、直線レール31の端部を嵌合して連結する嵌合部64Aが形成され、矩形筒状体64の搬送方向下流側の上面及び下面の外側には連結軸69が形成されている。連結軸69は、上述した屈曲ガイド51の外枠54に形成された連結孔54aに回動可能に挿通される。矩形筒状体64内の下部には上述したトンネル部62が形成されており、トンネル部62の中空部はコンベアチェーン90が通過する。トンネル部62の底面は、走行するコンベアチェーン90を摺動可能に支持する戻り路110の一部となる。戻り路110を形成するトンネル部62の底面には、搬送方向に沿う凸条である下部突起条62aが4個形成されている。
第2中間レールは、図面には表していないが第2接続部60B内に形成されている。第2中間レールは、上述した第1中間レール33における異物排出路67が形成されていない構造であり、搬送方向を進むコンベアチェーン90を摺動可能に支持する搬送路100の一部となる。第2接続部60Bは、搬送方向に開口した矩形筒状体であって、搬送方向上流側に屈曲ガイド51を連結するための連結軸(図示せず)が設けられ、搬送方向下流側の開口に直線レール31の端部を連結する嵌合部(図示せず)が形成されている。
図9,10で示すように、エンドレール34は、サイドボックス38内に形成されている。図9〜12で示すように、エンドレール34は、一対の側壁87A,87Bと、側壁87A,87B間に形成される搬送板80と、搬送板80の左右方向の両端部から延設されて側壁87A,87Bに向かうにつれて高くなる勾配片82A,82Bと、を備える。勾配片82A,82Bの勾配角は、チェーン駒91の裏面に形成される勾配面と同じ勾配角度で形成されている。搬送板80及び勾配片82A,82Bの上面は、搬送方向を進むコンベアチェーン90を摺動可能に支持する搬送路100の一部となる。エンドレール34に直線レール31が連結された状態では、直線レール31の勾配面46d,46fとエンドレール34の勾配片82A,82Bの上面が面一の状態となる。
図12の平面図で示すように、搬送板80には、矩形状の開口83が形成されている。この開口83は、コンベアチェーン90の搬送路100に形成された開口であって、異物排出路84の入り口となる。
図9〜12で示すように、異物排出路84は、その入り口となる開口83と、側壁87A,87Bに形成された一対の矩形状の排出口88A,88Bと、開口83の直下に配設される切妻状の受け板85上面に形成される斜面であって開口83の内部に落下した異物やメダルMを排出口88A,88Bに向かって流下させる傾斜面85A,85Bと、受け板85の搬送方向下流側の端辺(開口83における搬送方向下流側の正面)に立設した異物遮蔽板86とを備えている。異物排出路84を設けることにより、コンベアチェーン90と搬送路100の間に入り込んだ異物やメダルMをレール30の搬送路100に形成した開口83から落下させ、落下した異物やメダルMを傾斜面85A,85Bにより排出口88A,88Bに向かって流下させ、排出口88A,88Bから排出することができる。この際、異物排出路84における搬送方向下流側の正面に異物遮蔽板86を設けることにより、開口83に落下した異物やメダルMが異物遮蔽板86により堰き止められ、再度コンベアチェーン90と搬送路100との間に入り込むことを防止することができるので、より確実に異物やメダルMを排出することができる。
図10,11で示すように、側壁87A,87Bに形成された排出口88A,88Bは、戻り路110より高い位置に形成されているので、搬送コンベア(8,10)の高さ方向の寸法を抑制して小型化することができる。
本発明の搬送コンベア(8,10)によれば、コンベアチェーン90とレール30の間に異物やメダルMが入り込んでしまった場合であっても、コンベアチェーン90とレール30の間に入り込んだ異物やメダルMを、異物排出路67,84から排出することができるので、コンベアチェーン90やドライブスプロケット14a、リターンスプロケット15a、レール30等の破損を防止することができる。
なお、供給用搬送コンベア8のレール30、又は回収用搬送コンベア10のレール30のいずれか一方にのみ異物排出路を設けて、異物排出路によりコンベアチェーン90とレール30の間に入り込んだ異物を排出する構成にすることもできる。また、上記の実施形態では、搬送コンベアの搬送ベルトとしてチェーン式のベルトを用いた実施形態を示したが、本発明の搬送ベルトはチェーン式のベルトに限定されるものではなく、布ベルトやゴムベルト、金属製のベルト等の搬送ベルトがレールにより案内される搬送コンベアに適用することができる。
なお、上述した実施形態においては、異物排出路(67,84)について、レール30の搬送路100に形成された開口(66,83)と、開口に落下した異物を排出する排出口(65,88A,88B)と、開口(66,83)に落下した異物を排出口(65,88A,88B)に向かって流下させる傾斜面(61b,85A,85B)と、により構成したが、本発明における異物排出路は、レールの搬送路に形成された異物が落下可能な開口のみから構成されるものであってもよい。
本発明は上記の実施形態及び実施例の例示に限定されるものでなく、特許請求の範囲の技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。
M メダル(異物)
8 供給用搬送コンベア
10 回収用搬送コンベア
14 駆動部(第1の巻回部)
15 従動部(第2の巻回部)
30 レール
61b,85A,85B 傾斜面
65,88A,88B 排出口
66,83 開口
67,84 異物排出路
68,86 異物遮蔽板
90 コンベアチェーン(搬送ベルト)
100 搬送路
110 戻り路


Claims (4)

  1. 搬送ベルトと、
    上記搬送ベルトを摺動可能に支持する搬送路を備えると共に、上記搬送ベルトの移動を案内するレールと、
    上記搬送ベルトを駆動する駆動手段と、を備える搬送コンベアにおいて、
    上記レールに、上記搬送ベルトと上記搬送路の間に入り込んだ異物を排出可能な異物排出路を形成した、ことを特徴とする搬送コンベア。
  2. 請求項1記載の搬送コンベアにおいて、
    上記異物排出路は、
    上記レールの上記搬送路に形成され、異物が落下可能な開口と、
    上記開口に落下した異物を排出する排出口と、
    上記開口に落下した異物を上記排出口に向かって流下させる傾斜面と、を備える、ことを特徴とする搬送コンベア。
  3. 請求項2記載の搬送コンベアにおいて、
    上記異物排出路は、上記開口における上記搬送ベルトの移動方向側の正面に、異物を堰き止める異物遮蔽板を備える、ことを特徴とする搬送コンベア。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の搬送コンベアにおいて、
    上記駆動手段は、上記レールの一端に配設された第1の巻回部と、上記レールの他端に配設された第2の巻回部と、を備え、
    上記搬送ベルトは無端であって、上記第1の巻回部と上記第2の巻回部に巻回され、上記レールの上面側に形成される上記搬送路と上記レールの下面側に形成される戻り路を循環移動し、
    上記異物排出路は、上記搬送路より低い位置であって上記戻り路より高い位置に形成されている、ことを特徴とする搬送コンベア。
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