JP4371256B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CRTディスプレイやカラー液晶ディスプレイ等の画像表示装置を備えるパチンコ機等の遊技機に関する。特に、画像表示装置における図柄表示処理に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機等の遊技機には画像表示装置が備えられており、そこで実施される遊技内容や所定の遊技状態に関連して文字、数字、人物、物品等の種々のキャラクタから成る図柄が表示される。例えば、パチンコ機の遊技盤中央部には、いわゆる大当り遊技状態の成立に関連して大当り図柄またははずれ図柄等を表示する画像表示装置がセンター役物として備えられている。
これら遊技機の画像表示装置では、当該遊技機で行われる遊技の興趣を視覚的側面から向上させるべく、表示図柄を種々の演出パターンで変動させる処理が行われている。例えば、パチンコ機では、パチンコ遊技の興趣を視覚的側面から増大させる一手段として、所定の遊技状態が成立しているとき(例えばリーチ演出時期)に当該画像表示装置に表示されるある種の図柄(例えば大当り表示に関わる特別図柄)を所定の態様で変動させる図柄変動処理が行われている。例えば、特開平11−285566号公報には、パチンコ機のセンター役物においてリーチ状態の発生状況に応じていくつかの異なるパターンで複数の図柄を変動処理する手段が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報を含め従来のパチンコ機等での図柄変動処理は、図柄変動の意外性や遊技者に与える演出効果(インパクト)の点で充分なものではなかった。例えば、パチンコ機におけるリーチ演出等に関する従来の図柄変動処理は、図柄変動パターンが単調で当該変動後の結果(即ち最終的な図柄表示)がある程度遊技者に予測され易いものや、或いは視覚的に把握し難いもの(即ち図柄変動にまとまりのない雑然とした感じのする図柄変動)が多かった。然るに、このような図柄変動処理は、遊技者の遊技に対する興味を高めることに充分に寄与し得ない。
そこで、本発明は、従来の図柄変動とは異なる態様の図柄変動であって視覚的側面から遊技の興趣を高め得る図柄変動を創出すること、ならびに、そのような図柄変動を実現する遊技機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記目的を達成する本発明の遊技機は、リーチ状態を経由した後、確定大当たり図柄状態が決定されると遊技者に所定の特典を与え、はずれ図柄状態が決定されると遊技者に前記特典を与えないこととなる3つの図柄と複数の背景図とを画像上の三次元仮想空間において立体的に表示する画像表示装置を備える遊技機であって、前記遊技機は、3つの表示位置の各々で順に変動を行って複数種類の図柄の中から選択されたいずれかの図柄を前記各表示位置に停止表示し、前記確定大当たり図柄状態と前記はずれ図柄状態とのいずれかの状態に決定する第1の処理と、所定の第2の処理とを実行し、前記確定大当たり図柄状態は、前記3つの表示位置に表示された図柄の種類が所定の組み合わせに合致した状態であり、前記はずれ図柄状態は、前記3つの表示位置に表示された図柄が前記所定の組み合わせに合致しない状態であり、前記リーチ状態は、変動される前記3つの図柄のうち最後に停止表示される特定の表示位置の図柄のみが未確定の状態で、且つ、該特定の表示位置の図柄を除く2つの図柄が前記所定の組み合わせの一部を構成する状態であり、前記所定の第2の処理は、前記リーチ状態を経由することなく前記はずれ図柄状態が表示されたときに、前記特定の表示位置と該特定の表示位置の図柄を除く2つの図柄のうちいずれかが前記特定の表示位置に表示される図柄とともに前記所定の組み合わせの一部を構成するときには、前記3つの表示位置の相互間で前記図柄を入れ替えることで、これら図柄によって新たにリーチ状態を形成する入替処理と、前記入替処理によって新たに前記特定の表示位置に表示されることとなった図柄の変動を再開する変動再開処理と、を含み、前記入替処理は、前記三次元仮想空間内における前記3つの図柄と前記複数の背景図の相対的な位置関係が一定に保持された状態において、視点の連続的な三次元空間移動で前記3つの図柄と前記視点の相対的な位置関係を変更させることによって前記図柄の入れ替えと前記複数の背景図の切り替えとを行うことを特徴とする。このように、図柄の入れ替えが視点の連続的な三次元空間移動で複数の図柄と視点の相対的な位置関係を変更させることによって行われるので、立体感のある躍動的な三次元空間移動(即ち視覚的に把握される画面上の仮想三次元空間における図柄の移動をいう。)が遊技者に視認される。さらに、遊戯者は、視点移動に対応して移動する背景図によって、遊技者がまるで仮想空間内を移動しながら図柄が入れ替えられている状態をより臨場感のある演出で見ることができる。このため、遊技者に与える視覚上のインパクトおよび遊技に対する興味をより一層向上させることができる。なお、本明細書において図柄の移動に関して「視覚上の連続的な」とは、かかる図柄移動(表示位置の入れ替わりを含む)が人の目で認識可能な速さで連続して行われることをいう。
【0005】
なお、本明細書における「図柄」とは、画像表示装置において具象化される形象一般であって、他の像や模様(背景図)から独立して表示・認識されるものをいう。種々の独立したキャラクタ即ち数字、文字、生物体、道具類、自然造形物、マーク類及びそれらの複合体はいずれも本発明に係る図柄となり得る典型例である。
また、「所定の組み合わせが形成されると遊技者に特典を与えることとなる複数の図柄」とは、遊技機において実行される一連の遊技内容において何らかの特典(例えば大当り等の特別利益状態)が遊技者に付与される契機となる組み合わせ若しくはかかる特典付与を遊技者に報知する所定の組み合わせを含む何通りかの組み合わせを画面上に形成する複数の図柄をいう(以下、かかる図柄を「特典関連図柄」と略称する。)。従って、例えばパチンコ機においていわゆる大当りかはずれかの識別に関与する図柄群は、本明細書にいう「特典関連図柄」に該当する典型例である。
【0006】
かかる構成の本発明の遊技機では、上記内容の図柄表示処理(以下、本発明の図柄停止位置変更処理という。)によって、いったん所定の位置で停止(完全静止状態の他、その表示位置での若干の微動や振動を伴う停止状態を含む。)させられていた特典関連図柄の三つ以上が画面上で移動し、結果、その移動前後でそれら図柄の停止(表示)位置が互いに入れ替えられる。
このことにより、画面上の所定位置にいったん停止して表示された図柄群の配置ポジションが互いに入れ替えられるという意外性と視覚的インパクトを遊技者に与えることができる。また、遊技者の当該図柄停止位置変更に対する興味(即ち、上記移動後の停止図柄の配置パターンが自己の所望するパターンになるのではないかという期待等)を高めることができる。従って、本発明の図柄停止位置変更を実現する本発明の遊技機によると、遊技者の興味をひく趣向に富んだ図柄表示が行なわれ、視覚的側面から遊技の興趣を高めることができる。
【0007】
本発明の遊技機として好ましいものの一つでは、画像表示装置は、3つの図柄と視点の相対的な位置関係の変更を連続的に行うことよって入れ替えパターンを繰り返す。かかる態様によれば、複数の図柄と視点の相対的な位置関係の変更を連続的に行うことよって、三つ以上という比較的多数の特典関連図柄の当該停止位置が二度三度と連続して変更される(即ちそれらの停止位置が交互に何回も入れ替えられる)。このため、遊技者に与える視覚上のインパクトおよび当該図柄位置変更に対する興味(最終的な停止図柄の配置パターンが自己の所望するパターンになるのではないかという期待、等)をより一層高めることができる。
【0009】
また、かかる三次元空間移動に基づく図柄停止位置変更処理が行われる本発明の遊技機としてさらに好ましいものでは、上記三次元空間移動は、前記立体的に表示された図柄間の相対的な位置関係(視覚的に把握される画像上での位置関係をいう。以下同じ。)が一定に保持されるようにして行われる。
かかる態様の本発明の遊技機では、視覚上、図柄停止位置変更に係る上記少なくとも三つの立体的図柄間の相互関係が上記位置間を移動している間(即ち所定の位置間を互いに入れ替わる間)、一定に保たれる。すなわち遊技者には、各図柄がそれら相互の位置関係(描画上の位置関係)を一定に保ちつつ一団となって移動しているように見える。このため、視覚的によりまとまり感のある(秩序ある)図柄停止位置変更が行われ、遊技に対する興味をより一層向上させることができる。
【0010】
また、上記三次元空間移動に基づく図柄停止位置変更処理が行われる本発明の遊技機としてさらに好ましい他のものでは、上記三次元空間移動は、画像上の仮想空間において遊技者の上記立体的図柄を見る位置が移動する態様で行われる。なお、本明細書において「仮想空間」とは、画像表示装置に映し出される画像内の図柄や背景図によって把握される映像(イメージ)上の空間をいう。
かかる態様の本発明の遊技機では、遊技者がまるで仮想空間内を移動しながら所定の図柄を見ているように感じられることから、より臨場感のある演出を行うことができる。このため、遊技に対する興味をより一層向上させることができる。
【0011】
また、本発明の遊技機として好ましいものの他の一つでは、上記移動が行われる前にはそれを予告するための図柄(以下「予告図柄」という。)が表示される。
かかる態様の本発明の遊技機では、遊技者にこれから本発明の図柄停止位置変更処理が行われることを視覚を通じて予告することができる。このため、遊技者に図柄停止位置変更に対する期待を高めることができ、遊技に対する興味をより一層向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は画像表示装置を備える遊技機に広く適用可能であるが、複数の特典関連図柄の組み合わせの変動によって所定の遊技状態の演出が行われるパチンコ機が本発明の遊技機として特に好適である。この場合において、複数の特典関連図柄の表示が関与する所定遊技状態の演出としては、例えばリーチ演出またはその予告演出、或いは確変抽選演出が挙げられる。
以下、パチンコ機に具現化した本発明の遊技機の好適な一実施形態(第一の実施形態)を図面を参照しつつ説明する。図1は本実施形態に係るパチンコ機1の正面図である。
【0013】
先ず、本実施形態に係るパチンコ機1の全体構成を簡単に説明する。図1に示すように、本実施形態に係るパチンコ機1は、従来の一般的なパチンコ機と同様、長方形枠状に成形された木枠2の前面に額縁状に成形された前枠3が装着されている。この前枠3の上部には、遊技盤8を透視し得るガラス板を嵌め込み装着した金枠4が開閉可能に軸着されている。一方、前枠3の下部には、上記金枠4に隣接して前板5が開閉可能に軸着されている。この前板5の表面にはパチンコ球の受け皿である上皿5aが取り付けられている。この前板5の下方には、パチンコ球の受け皿の一つである下皿6やパチンコ球を遊技盤上に発射するための発射装置(図示せず)に連通するハンドル7等が装着されている。
【0014】
この遊技盤8は、いわゆる第1種パチンコ遊技を実施し得るように構成されており、遊技盤8の中央には本実施形態に係る画像表示装置(CRT)10を組み込んだセンター役物12が備えられている。
一方、センター役物12の周囲には、第1種始動口13、大入賞口14を備えるアタッカー(大型入賞装置)15等の役物や一般入賞口等が適宜配置されている。次に、本パチンコ機1において実施されるパチンコ遊技について簡単に説明する。
【0015】
本パチンコ機1は、第1種パチンコ遊技を実施するために構築されたいわゆるCRデジパチ機である。すなわち、遊技盤8に射出された遊技球が遊技球通過ゲート16を通行するとセンター役物12の図示しない普通図柄表示部(ここでは7セグメントLED)において普通図柄が変動する。而して、普通図柄表示部に所定の当り図柄が表示された場合には、下部始動口17が所定時間(ここでは1秒間)開放される。ここで、第1種始動口13または下部始動口17に遊技球が入球した場合には、本実施形態について上記所定遊技状態の演出に相当するリーチ演出(予告演出を含む)に関わる三つの特典関連図柄(後述する特別図柄を構成する図柄)を表示・変動する処理(以下単に図柄変動処理という。)が行われる。
【0016】
すなわち、後述する図8に示すように、本実施形態においては、画像表示装置10の矩形状画像表示部(即ちCRT画面)11を横方向に三等分したレフト表示エリア11a、センター表示エリア11bおよびライト表示エリア11cの3つの図柄表示エリアのそれぞれにおいて、デフォルメされた1から8までのアラビア数字(特別図柄)を上下方向に移動させつつ順次出現/消滅させるいわゆるスクロール変動が行われる。以下、レフト表示エリア11a、センター表示エリア11bおよびライト表示エリア11cに表示される図柄をそれぞれ第1図柄、第2図柄および第3図柄と呼ぶこととする。而して、各エリア11a,11b,11cにおいて上下方向へのスクロール変動後、最終的に静止表示される3つの図柄の組み合わせ(第1図柄+第2図柄+第3図柄)が本実施形態に係る特別図柄を構成する。
【0017】
そして、所定時間のスクロール変動後、上記3つの図柄表示エリアのいずれにも同じ数字(例えば第1〜第3図柄が全て3)が静止表示され、それらが確定したときに大当り状態となる。他方、特別図柄が大当り図柄以外のはずれ図柄を最終的に表示したとき(即ち第1〜第3図柄が同じ数字で揃わないことが画面上で確定された場合)には、その時点で今回周期の図柄変動処理が原則として終了となる。
なお、本実施形態においては、かかるスクロール変動時において所定の場合に本発明の図柄停止位置変更処理が実行される。このことについては後述する。
【0018】
而して、上記大当り状態が成立すると、アタッカー15における大入賞口14が所定の時間(典型的には30秒間若しくは10個の遊技球が入賞するまでの間)開放する。そして、当該大入賞口14より入賞した遊技球が当該大入賞口14の内部にある図示しない特別入賞区域(Vゾーン)を通過した場合には、一旦閉じた大入賞口14が再び所定時間開放することとなり、大当り状態が継続する。この開放反復動作は典型的には最大16回継続される。
なお、本実施形態においては、従来のパチンコ機と同様、図柄変動処理中に上記始動口13,17にさらに遊技球が入賞した場合には最高4個まで当該入賞球が保留球としてカウントされる。つまり、図柄表示処理が終了後に保留球数が存在する場合には、保留球の数だけ繰り返し上記図柄変動処理が行われる。
【0019】
次に、本パチンコ機1において行われるリーチ演出および確率変動(確変)処理について簡単に説明する。
本実施形態においてリーチとは、上記特別図柄の変動によって大当り図柄(例えば777や333)が成立するか否かの瀬戸際の演出状態をいう。すなわち、三つの図柄のうちの二つが同じ数字となり、もう一つの図柄が同じ数字となるか否かの未確定状態(即ち画面上での未確定状態をいう)がリーチである。具体的には、本実施形態においては、上述のスクロール変動後、先ずレフト表示エリア11aの第1図柄が停止する。次に、センター表示エリア11bの第2図柄が停止する。そして最後にライト表示エリア11cの第3図柄が停止する。従って、第1図柄および第2図柄が同じ数字となって停止し、いまだ第3図柄が未確定(スクロール変動中)の状態がリーチ状態である。
一方、本実施形態において確変処理とは、従来のパチンコ機と同様、上記大当り状態が終了した後に上記大当り図柄が表示される確率を一定期間通常時よりも高く設定する状態をいう。これによりパチンコ遊技の興趣を増すことができる。すなわち、本実施形態に係るパチンコ機1でも、従来のものと同様、所定の確変抽選システムによって、所定の確率で大当り終了後に高確率状態とするか否かの決定がなされている。而して、高確率状態が成立した際には、画像表示部11にその旨が表示されるとともに、遊技者にその旨を周知徹底するために所定の高確率報知ランプが所定の態様で点滅制御される。
【0020】
次に、上記パチンコ遊技の実施中に画像表示装置10において実行される本発明を特徴付ける図柄停止位置変更処理を含む図柄変動処理について詳細に説明する。なお、図2は本パチンコ機1における図柄変動処理に係る制御系の概要を示すブロック図である。
先ず、図2に基づいて本パチンコ機1における図柄変動に関与する制御系について説明する。本パチンコ機1の遊技盤8裏面側の所定の部位には、図柄変動を制御する表示制御部(制御基板)40と本パチンコ機1における遊技動作の全体を統括制御するメイン制御部(制御基板)30とが装着されている。主としてこれら二つの制御部30,40によって画像表示装置10における図柄表示が制御される。
【0021】
メイン制御部30は、CPU(プロセッサ)31、ROM32、RAM33、入力処理回路35、出力処理回路36、表示制御回路37および通信制御回路34等から構成されている。CPU31は、ROM32に格納された所定の遊技制御プログラムに従って本パチンコ機1の動作を全体的に制御する。かかる遊技制御プログラムには、後述する始動口処理、図柄変動処理、変動表示処理、リーチ処理および本実施形態に係る図柄停止位置変更処理等を実現するためのプログラムも包含されている。また、ROM32には、かかる遊技制御プログラムの他にも特別図柄や普通図柄等に関する種々の変動パターンデータや遊技盤8等に装備される装飾ランプ類の点滅パターンデータ等の制御データ類が記憶されている。一方、RAM33はワークメモリとして使用されるメイン記憶素子であり、第1種カウンタ、変動フラグ、大入賞口フラグ、装飾表示フラグ、図柄変動期間データ等の各種データ、および入出力信号等が各種プログラムの実行に応じて格納される。
【0022】
入力処理回路35は、上記第1種始動口13および下部始動口17にそれぞれ配設された始動口センサ21ならびに上記遊技球通過ゲート16に配設されたゲートセンサ22からそれぞれ送られた球検出信号を受けて、メイン制御部30内で処理可能なデータ形式に変換し、バス38を介してCPU31やRAM33に送るための回路である。他方、出力処理回路36は、CPU31からバス38を介して送られた作動データを受けて、本パチンコ機1に備えられているソレノイド23その他の作動装置を駆動するための回路である。
表示制御回路37は、CPU31からバス38を介して送られた表示制御データを受けて、上記普通図柄表示部を構成するLEDおよび装飾ランプ類等の表示器24の点滅制御を行う回路である。また、通信制御回路34は、後述する表示制御部40やその他の制御基板(例えば賞球払出し制御部)とデータを送受信するための回路である。
なお、メイン制御部30のCPU31には、これらの他にも入出力処理等の所定周期を規定するクロック回路や電源回路が接続されているがこれらは従来のパチンコ機と同様であり詳細な説明は省略する。
【0023】
次に、表示制御部40について説明する。図2に示すように、本実施形態に係る表示制御部40は、CPU41、ROM42、RAM43、通信制御回路44、ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)46、キャラクタROM45等から構成されている。CPU41は、ROM42に格納された所定の画像処理プログラムに従って動作し、上記メイン制御部30から送信されたコマンドデータに従って画像表示装置(CRT)10に表示される画像や図柄の表示制御を行う。VDP46は、平面的な図柄や背景の表示制御を行うスプライト制御部、立体的な図柄や背景を構成するポリゴン等の座標データを格納するコマンドFIFO、画像データの作成に関わるメモリ制御部、コマンドFIFO内の座標データをスクリーン座標に変換する変換部、当該変換部による座標データをベースにして線分を作成するラスタ変換を行うラスタ変換部、当該ラスタ変換によって得られた画像データを一時格納するピクセルFIFO、当該ピクセルFIFO内の画像データを出力する描画部、および作成された画像データをアナログ信号に変換するD−A変換部等を備えている。
而して、CPU41が受信したコマンドデータに応じた指令をバス48を介してVDP46に送信すると、当該VDP46は当該指令に応じて所定の画像データを記憶しているROM42から必要なデータを読み込む。次いでVDP46は、入力したデータに従って画像表示装置(CRT)10に所定の画像(背景図、特別図柄、エラーメッセージ等)を表示するための画像データを作成し、その画像データをいったん図示しないVRAMに格納する。この画像データは所定周期でRGB信号次いでアナログ信号に変換された後、画像表示装置10(CRT)に出力される。これにより、所定の画像(背景等)および特別図柄等が画像表示装置10の画像表示部11に映し出される。なお、VDP46には使用頻度の高い特別図柄を構成するキャラクタ類(本実施形態ではアラビア数字の1〜8)等のデータを格納するキャラクタROM45が接続されており、必要に応じてキャラクタROM45に記憶されているキャラクタ(図柄)表示データを読み込む。
なお、上記のような画像作成・表示に係るハード構成は、当該遊技機の分野で既知であり、特に本発明を特徴付けるものではないため詳細な説明は省略する。また、本発明の画像表示装置10は一般的なCRTに限定されるものではなく、例えばカラー液晶ディスプレイであってもよい。
【0024】
次に、本実施形態に係るパチンコ機1における本発明を実現するための処理手順について説明する。この形態において本発明は、上述した第1種パチンコ遊技の実施中において行われる特別図柄の変動処理およびかかる特別図柄の変動に伴って実行され得る本発明の図柄停止位置変更処理によって具現化されるものである。以下、順を追って説明する。
【0025】
先ず、図3に示すフローチャートに基づいて、メイン制御部30において所定周期(例えば4ms毎)で行われる図柄変動の契機となる上記始動口13,17への遊技球入賞に係る処理(始動口処理)について説明する。
メイン制御部30のCPU31は、先ず、上記始動口13,17に対する遊技球の入賞検出処理を行う。すなわち、上記始動口13,17に遊技球が入賞したか否かを判別する(ステップS1)。具体的には、上記始動口センサ21から出力された検出信号を入力した場合には始動口13,17に入賞したと判定し、かかる検出信号が入力されない場合には入賞しないと判定する。入賞しないと判定した場合には今回周期の処理を終了する。
他方、入賞が検知された場合には、保留球数が上限値(ここでは4)に達しているか否かを判別する(ステップS2)。保留球数が上限値に達している場合には今回周期の処理を終了する。一方、保留球数が上限値に達していない場合には、保留球数を1加算する(ステップS3)。その後、メイン制御部30のCPU31は、各種乱数の抽出を行うとともに所定の記憶エリアに当該抽出された乱数値を記憶し(ステップS4)、今回周期の始動口処理を終了する。なお、記憶される各種乱数には、大当り判定用乱数RA、大当り図柄用乱数RB、はずれ図柄用乱数RB’、リーチパターン乱数RC、確率変動用乱数RDおよび停止位置変更用乱数REが包含される。
ここで、大当り判定用乱数RAは、大当りか否かを判別するための乱数である。大当り図柄用乱数RBは、大当り判定用乱数RAによって大当りと判別された場合において画像表示装置10の画像表示部11に最終的に停止(静止)させて表示する大当り図柄(確定図柄)を特定するための乱数である。また、はずれ図柄用乱数RB’は、大当りと判別されない場合に画像表示装置10の画像表示部11に最終的に停止(静止)させて表示するはずれ図柄(確定図柄)を特定するための乱数である。リーチパターン乱数RCは、画像表示部11に表示される図柄が上述したリーチ状態になった後、残りの一の図柄(ここでは第3図柄)が静止・確定するまでの表示パターン(即ちリーチ演出パターン)を特定するための乱数である。確率変動用乱数RDは、大当り終了後に確変状態を成立させるか否かを判別するための乱数である。また、停止位置変更用乱数REは、所定の確定図柄が選択された際に当該図柄について後述する図柄停止位置変更処理を行うか否かを判別するための乱数である。
【0026】
次に、図4に示すフローチャートに基づいて本実施形態に係る図柄変動処理について説明する。
先ず、CPU31は、上記保留球数が正数(即ち保留球数>0)か否かを判別する(ステップS11)。ここで保留球数が正数でない即ち保留球が無い場合には今回周期の処理を終了する。他方、保留球数が正数である場合には、保留球数を1減算する(ステップS12)とともに、上記始動口処理(ステップS4)で記憶した大当り判定用乱数RAを読み込む(ステップS13)。次いで、種々の態様で実際に図柄変動表示を行う変動表示処理(図5参照)を行う(ステップS14)。以下、図5に示す変動表示処理の内容を説明する。
【0027】
図5において、先ず、大当りか否かを判別する処理が行われる(ステップS21)。具体的には、上記ステップS13で読み込んだ大当り判定用乱数RAが所定の当り値と一致するか否かによって判別する。なお、本実施形態に係る大当り判定用乱数RAは0〜299の範囲の値をとることとし、通常確率時にはその値の内の1つが当り値であり、高確率時(確変時)には当り値が複数(例えば5つ)となる。なお、本実施形態に係る変動表示処理の理解を容易にするため、以下の説明においては、先ず、ステップS21において大当りが判別された場合以降の処理について全体的に説明し、そのあとでステップS21においてはずれが判別された場合以降の処理について全体的に説明する。
【0028】
ステップS21において、上記読み込まれた大当り判定用乱数RAに基づいて大当りと判定された場合には、上記抽出された大当り図柄用乱数RBを読み込む(ステップS22)。すなわち、このときの大当り図柄用乱数RBに応じて最終的に図柄変動を停止して表示される大当り図柄(以下「確定大当り図柄」という。)が決定される。そして、所定のコマンドデータがメイン制御部30から表示制御部40に出力され、特別図柄(1〜8のデフォルメ数字群)のスクロール変動を開始する(ステップS23)。すなわち、表示制御部40のCPU41は、メイン制御部30から送信されたコマンドデータに基づいて画像表示装置10の画像表示部11において図柄変動処理(特別図柄スクロール変動)を開始する。
続いて、メイン制御部30のCPU31は、リーチ状態を成立させるためのリーチ処理を行う(ステップS24)。なお、大当りが決定された場合は、必ず後述の図6に示すリーチ処理が行われる。
【0029】
次に図6を参照しつつリーチ処理を説明する。上記ステップS23で図柄変動を開始した後、CPU31は上記抽出されたリーチパターン乱数RCを読み込む(ステップS51)。そして、かかる乱数値に基づいてリーチパターンを決定する(ステップS52)。而して、かかるリーチパターンに応じた図柄全体の変動パターン(例えば、画像表示部11の横方向に穏やかに振動しながらゆっくりとスクロールされることを特徴とする変動パターン)で上記図柄群を変動させるためのコマンドデータがメイン制御部30から表示制御部40に出力され、当該コマンドデータに基づき表示制御部40はかかる変動パターンでの図柄変動を実行する(ステップS53)。
次いで、本実施形態に係る図柄停止位置変更を行うか否かを判定する(ステップS54)。具体的には、上記始動口処理(ステップS4)で記憶した停止位置変更用乱数REを読み込み、当該乱数値が所定の停止位置変更に係る値であるか否かによって判別する。
【0030】
先ず、ステップS54において図柄停止位置変更処理(ステップS60)を行わない場合を説明する。この場合には、通常のリーチ処理を継続する。すなわち、上記レフト表示エリア11aおよびセンター表示エリア11bに同種の図柄(例えば3)を停止表示する処理が行われる(ステップS55)。次いで、上記決定されたリーチパターンでリーチ図柄即ち第3図柄の表示処理を行う(ステップS56)。例えば、超スローにスクロール変動を行うためのコマンドデータがメイン制御部30から表示制御部40に出力され、当該コマンドデータに基づき表示制御部40は第3図柄の表示処理を行う。
而して、最終的に第3図柄の変動を停止して所定の図柄(例えば333)が静止表示され(ステップS57)、一連のリーチ処理が終了する。すなわち、画像表示部11に確定大当り図柄が確定表示されることとなる。
【0031】
次いで、図5に戻って、上記大当り終了後に確変変動処理を行うか否かの判別を行う(ステップS40)。具体的には、上記リーチ処理によって表示された確定大当り図柄と、上記ステップS4で読み込んだ確率変動用乱数RDの値との組み合わせから確変状態の成立の有無を判定する。而して、かかる組み合わせが確変状態成立を規定するもの(値)である場合には、所定の確率変動処理を実行する(ステップS41)。すなわち、大当り状態終了後に確変成立を示す所定の確変図柄を画像表示部11に表示する処理を実行する。一方、かかる組み合わせが確変状態未成立を示すもの(値)である場合には、確率変動処理(ステップS41)を行わずに今回周期の変動表示処理を終了する。なお、かかる確率変動処理自体は、既存のパチンコ機と同様であり周知であるため詳細な説明は省略する。
【0032】
次に、図6のステップS54において図柄停止位置変更処理(ステップS60)を行う場合を説明する。図7は、本実施形態に係る図柄停止位置変更処理の概要を示すフローチャートである。また、図8は、かかる図柄停止位置変更処理による図柄の移動態様を模式的に示す説明図である。なお、図柄停止位置変更処理の実行に関して以下に説明する以外の画像出力処理は、パチンコ機等の遊技機で従来行われている種々の画像処理手段を適用すればよい。
【0033】
本実施形態に係る図柄停止位置変更処理を概略すれば次の通りである。すなわち、図8に示すように、所定時間のスクロール変動後、先ず、第2図柄(72)と第3図柄(73)とが等しく且つそれらと第1図柄(71)とが異なることを特徴とするはずれ図柄(以下「初回はずれ図柄」という。)を各表示エリア11a,11b,11cの所定位置に停止した状態で表示する(図8(c)参照)。その後、図8(d)に示すように、予告図柄(ここでは星マーク)75を画面上の所定位置に表示する。このように予告図柄を表示することによって、遊技者にその後に所定の図柄停止位置変更が行われることを予告することができる。このため、遊技に対する興味をより一層向上させることができる。
次いで、初回はずれ図柄の第1図柄を構成する「数字1」(71)、同第2図柄を構成する「数字3」(72)及び同第3図柄を構成する「数字3」(73)を移動させ、その移動前後でそれらが互いに入れ替えられた位置関係となる位置で停止させる。すなわち、図8(e)に示すように、初回はずれ図柄の第1図柄を構成する「数字1」(71)、同第2図柄を構成する「数字3」(72)及び同第3図柄を構成する「数字3」(73)が、それぞれ、ライト表示エリア11c、レフト表示エリア11a及びセンター表示エリア11bの所定位置に移動する(入れ替わる)。これによって、かかる移動後は第1図柄および第2図柄がともに「数字3」(72)(73)となり、リーチ状態を形成することとなる。而して、図8(f)に示すように、ライト表示エリア11cの第3図柄のスクロール変動を再開し、本実施形態に係る図柄停止位置変更処理が終了する。
【0034】
このような図柄停止位置変更処理は以下のように行われる。すなわち、図6のステップS54において、上記読み込んだ停止位置変更用乱数REが所定の停止位置変更に係る値である場合には、所定のコマンドデータがメイン制御部30から表示制御部40に出力される。これにより、図7に示す図柄停止位置変更処理が実行される。
【0035】
先ず、図7のステップS61において、初回はずれ表示図柄を決定する。すなわち、CPU31は、所定の初回はずれ表示図柄用乱数を抽出し、今回表示する初回はずれ表示図柄を決定する。次いで、図柄の停止位置変更の演算処理を行う(ステップS62)。具体的には、CPU31は、今回表示する初回はずれ表示図柄と上記決定された確定大当り図柄とから今回の図柄停止位置変更処理における各図柄の移動時における表示位置および当該移動の繰り返し回数等を決定し、それに応じた制御データ(即ち各図柄の表示位置の単位時間毎の変更処理を行うためのデータ)をRAM33に格納する。
而して、CPU31は、上記決定された初回はずれ表示図柄を表示させるためのコマンドデータを表示制御部40に送信する(ステップS63)。これにより、表示制御部40のCPU41は当該受信したコマンドデータに応じた指令をバス48を介してVDP46に送信する。そして、VDP46は当該指令に応じて必要なデータをROM42から読み込み、スクロール変動をレフト表示エリア11a、センター表示エリア11bそしてライト表示エリア11cの順に終わらせて、初回はずれ表示図柄を画像表示装置10に静止表示させる(図8の(a)〜(c)参照)。
【0036】
次いで、メイン制御部30のCPU31は、所定の予告図柄を表示させるためのコマンドデータを表示制御部40に送信する(ステップS64)。これにより、表示制御部40のCPU41は当該受信したコマンドデータに応じた指令をバス48を介してVDP46に送信する。そして、VDP46は当該指令に応じて必要なデータをROM42及びキャラクタROM45から読み込み、星マークから成る予告図柄(75)をレフト表示エリア11aの所定位置に一時的に表示させる(図8の(d)参照)。
【0037】
次いで、メイン制御部30のCPU31は、上記RAM33の所定記憶エリアに格納している上記各図柄の表示位置の単位時間毎の変更に対応するコマンドデータを、表示制御部40に送信する(ステップS65)。これにより、表示制御部40のCPU41は、受信した当該コマンドデータに基づいて、初回はずれ表示図柄を構成する三つの図柄の移動を開始する。すなわち、単位時間毎に順次各表示エリアにおける図柄の表示位置を画面の左方向に異ならせる。但し、初回はずれ図柄の第1図柄を構成する「数字1」(71)は、所定の時期にレフト表示エリア11aの画面左端から消失し、ほぼ同時期にライト表示エリア11cの画面右端から出現するようにする。
【0038】
このようにして、初回はずれ表示図柄の第1図柄(数字1(71))、第2図柄(数字3(72))および第3図柄(数字3(73))がそれぞれ、ライト表示エリア11c、レフト表示エリア11a及びセンター表示エリア11bの所定位置に移動した時点で、今回の図柄移動を停止させる(ステップS66)。そして、図柄停止位置の変更後、第3図柄(即ちライト表示エリア11cに移動してきた数字1(71))の変動を開始する(ステップS67)。これによって、今回の図柄停止位置変更処理を終了する。その後は、上述のステップS56及びステップS57を実行し、上述のリーチ演出が行われる。そして、最終的には画像表示部11に確定大当り図柄が表示されることとなる(図示せず)。
【0039】
以上のように、本実施形態に係る図柄停止位置変更処理が行われると、スクロール変動(図8(a))の後に、第1図柄及び第2図柄が不揃いでリーチ状態とならなかった図柄組み合わせ(図8(b))を、その後でリーチ状態となる図柄組み合わせに変換することができる。このため、遊技者に図柄移動(入れ替え)の意外性とリーチになって大当りが成立するのではないかという期待を与えることができる。従って、本実施形態に係るパチンコ機1では、上記図柄停止位置変更処理によって従来とは全く異なる視覚的演出効果でパチンコ遊技の興趣を向上させることができる。
【0040】
次に、本実施形態に係る変動表示処理の上記ステップS21においてはずれが判別されたとき以降の変動表示処理について説明する。
ステップS21において、上記読み込まれた大当り判定用乱数RAに基づいてはずれと判定された場合には、上記抽出されたはずれ図柄用乱数RB’を読み込む(ステップS31)。すなわち、このときのはずれ図柄用乱数RB’に応じて最終的に図柄変動を停止して表示されるはずれ図柄(以下「確定はずれ図柄」という。)が決定される。そして、当該確定はずれ図柄が、いわゆるリーチ図柄(即ち第1図柄及び第2図柄が同じ数字であり且つ第3図柄がそれとは異なる数字から成るはずれ図柄)であるか否かが判別される(ステップS32)。ここで、当該確定はずれ図柄がリーチ図柄である場合は、上述のステップS23およびリーチ処理(ステップS24)を実行する。すなわち、ここでは重複した説明はしないが、所定の場合には上述の図8に示したような図柄停止位置変更に係る演出が行われる。例えば、最終的に第1図柄、第2図柄及び第3図柄がそれぞれ「数字3」、「数字3」及び「数字1」の場合には、図7に示すような図柄停止位置変更処理が行われる。このことによって、最終的にははずれ図柄が確定するのであるが、その確定以前に上述の図柄停止位置変更による視覚的演出(図8参照)を実現することができる。このため、パチンコ遊技の興趣をより一層向上させることができる。
【0041】
他方、ステップS32でリーチ図柄でないと判定された場合は、ステップS33においてCPU31は所定のコマンドデータを表示制御部40へ送信して特別図柄のスクロール変動を開始する。そして、一定の期間後に図柄変動を停止して当該確定はずれ図柄を表示し(ステップS34)、今回周期の変動表示処理を終了する。
【0042】
以上の変動表示処理終了後は図4の図柄変動処理に戻って大当りの場合には大当り処理(ステップS16)を行い、図柄変動処理を終了する。なお、ここで大当り処理とは、例えば大入賞口14を所定時間(例えば30秒間若しくは10個の遊技球が入賞するまでの間)だけ開放し、入賞した遊技球の数に応じて賞球を払い出す等の処理である。一方、特別図柄が大当り図柄でない場合には、「はずれ」としてステップS16をスキップして今回周期の図柄変動処理を終了する。
【0043】
以上、本発明の好適な一実施形態を図面を参照しつつ説明したが、本発明をかかる実施形態に限定することを意図したものではない。また、上記第一の実施形態は、第1図柄、第2図柄及び第3図柄がいずれも平面的なものであったがこれに限るものではない。例えば第二の実施形態として図9〜図10に示すような立体的(三次元)に認識されるものであってもよい。以下、かかる第二の実施形態の図柄停止位置変更の態様について説明する。なお、本実施形態に係る遊技機(パチンコ機)は、以下に説明する内容以外の事項・装置構成は全て上記第一の実施形態に係るパチンコ機と同様である。
【0044】
図9(a)に示すように、本実施形態では、画像表示装置10の画像表示部(CRT画面)11に麻雀の牌に似せた同形状の立体的図柄81〜83を3つ表示する。そして、上述の図8に示すものと同様、これら牌81〜83の表面においてデフォルメされた1から8までのアラビア数字のスクロール変動が行われ、最終的に静止表示された数字と牌形状とから成る三図柄の組み合わせによって本実施形態に係る特別図柄が構成される。本実施形態では、画面に向かって左側に配置される図柄(牌)を第1図柄、画面に向かって右側に配置される図柄(牌)を第2図柄、画面の中央奥に配置される図柄(牌)を第3図柄とする。従って、本実施形態に係るリーチ状態とは、第1図柄及び第2図柄が同じ数字を示し、且つ、第3図柄の数字が未確定(スクロール変動中)である状態をいう(図10(g)参照)。
【0045】
而して、上記画面構成の特別図柄についてのリーチ処理(図6)に伴う図柄停止位置変更処理は、上述の第一の実施形態(図8)に係る図柄停止位置変更処理(図7)と同様に行われる。すなわち、本実施形態に係る図柄停止位置変更処理を概略すれば次の通りである。
図9(a)に示すように、所定の第1図柄停止位置、第2図柄停止位置及び第3図柄停止位置に各々停止した状態で牌81,82,83を表示するとともに、その表面部において上記スクロール変動を所定時間行う。その後、第1図柄から順にスクロール変動を止めて、第2図柄(82)と第3図柄(83)とが等しく且つそれらと第1図柄(81)とが異なることを特徴とする初回はずれ図柄を表示する(図9(b)及び(c))。
次いで、図9(d)に示すように、予告図柄(ここでは星マーク)85を画面上の所定位置に表示するとともに、初回はずれ図柄の第1図柄を構成する「数字1の牌」(81)、同第2図柄を構成する「数字3の牌」(82)及び同第3図柄を構成する「数字3の牌」(83)を移動させ、その移動前後でそれらが互いに入れ替えられた位置関係となる位置で停止させる。すなわち、図10(e)に示すように、初回はずれ図柄の第1図柄を構成する「数字1の牌」(81)、同第2図柄を構成する「数字3の牌」(82)及び同第3図柄を構成する「数字3の牌」(83)が、それぞれ、第2図柄停止位置、第3図柄停止位置及び第1図柄停止位置にくるように画面上を左回りに移動する(即ち交互に入れ替わる)。このような立体感のある躍動的な三次元空間移動によって、遊技者に与える視覚上のインパクトおよび遊技に対する興味をより一層向上させることができる。
【0046】
さらに本実施形態では、当該移動後も予告図柄(星マーク)85を画面上の所定位置に表示し続けるとともに、さらに同じ移動パターン(即ち画面上の左回りに移動すること)で各図柄の移動をもう一度繰り返す。このことによって、図10(f)に示すように、初回はずれ図柄の第1図柄を構成する「数字1の牌」(81)、同第2図柄を構成する「数字3の牌」(82)及び同第3図柄を構成する「数字3の牌」(83)を、それぞれ、第3図柄停止位置、第1図柄停止位置及び第2図柄停止位置に移動させ、そこで停止させることができる。
つまり、上記所定の方向性(同じ移動パターン)で移動を2回繰り返すことによって、第1図柄および第2図柄の表示数字がともに「3」(82)(83)となったリーチ状態を形成することができる。而して、図10(g)に示すように、この段階で画面中央奥の第3図柄のスクロール変動を再開し、本実施形態に係る図柄停止位置変更処理が終了する。
このような図柄停止位置変更の繰り返しによって、遊技者に与える視覚上のインパクトおよび最終的には自己の所望するパターンで特別図柄が配置(表示)されるのではないかという期待感をより一層高めることができる。
【0047】
而して、かかる図9及び図10に示すような図柄停止位置の変更も、第一の実施形態と同様の処理によって行うことができる。すなわち、上述の図6に示すステップS54において停止位置変更用乱数REが所定の停止位置変更に係る値であることが判定された場合に所定のコマンドデータがメイン制御部30から表示制御部40に出力されることを契機に上述の図7に示す図柄停止位置変更処理(ステップS61〜ステップS67)と同様の処理が実行されることによって、図9及び図10に示すような図柄停止位置変更が好適に行われる。
なお、本実施形態では、停止位置を移動させる対象の図柄が立体(この形態では単純な麻雀牌形状)であるけれども、かかる図柄の立体的表示及び移動処理は、遊技機およびコンピュータグラフィックス技術の分野で公知の種々の手法(例えばポリゴン、ワイヤフレーム等を利用したもの)を用いて行うことができる。すなわち、本発明は、遊技の興趣を視覚的側面から向上させるべく遊技機における図柄表示の経時的変化の態様に関するものであり、それを具現化するための画像処理に係るハード構成やプログラム構成を限定・特定するものではない。いわゆる当業者であれば、本明細書及び図面に開示された事項に基づいて種々の公知の画像処理に係るハード構成を採用し得、また所望のプログラムを構築して本発明を具現化し得る。
【0048】
次に、第三の実施形態として、画像上の仮想空間に図柄を立体的に表示するとともにその仮想空間において遊技者の当該立体的図柄を見る位置(以下、この位置を視点という。)が移動する態様で当該図柄の移動が行われることを特徴とする図柄停止位置変更処理の一例について説明する。なお、本実施形態は以下に説明すること以外の事項・装置構成は全て上記第一の実施形態と同様である。
【0049】
先ず、図11を参照しつつ本実施形態に係る上記視点移動について説明する。なお、図11は後述する図12(a)に示す画像に対応する仮想空間を上から見た場合のイメージである。また、このときの視点は図中の▲1▼にある。
すなわち、図11にイメージ化されるように、図12(a)に示す画像は仮想空間に浮遊する互いに等しい三つの方形額縁状の立体的図柄A(91)、B(92)、C(93)を視点▲1▼から見た状態を表したものである。そして、それら三図柄A、B、Cは、仮想空間において同高度に存在すること(即ち各図柄の基準座標点が画面11に直交する同一の平面上にあり)、且つ、その仮想空間を上から見た場合に各図柄を頂点として正三角形が形成されるように等間隔に配置されること(図11参照)、を具備するように描画される。
そして、仮想空間内で視点▲1▼から停止状態の三つの立体的図柄A、BおよびC(図中の太い実線で示す)を見ている状態の画像(即ち図12(a)の画像)から、当該三つの立体的図柄A、BおよびCをこれら図柄間の相対的な位置関係(視覚的に把握される画像上での位置関係)が一定に保持されるようにして移動させる。このときの移動の一態様として、視点▲1▼を固定した状態で図柄A、BおよびCの表示位置を移動(典型的には仮想空間上の所定の回転軸の周りを回転)させることが考えられる。
【0050】
しかし、本実施形態においてはその態様を採用せず、代わりに仮想空間上での遊技者の視点を移動させることによって間接的に画面上での各図柄の停止位置を移動させている。すなわち、図11の視点▲1▼から各々左右に120度見る方向が異なる視点▲2▼或いは視点▲3▼へと仮想空間内を遊技者が移動する。すると、図柄A、BおよびCの見られる位置(視線の注がれる位置)や角度が変わり、結果として、遊技機の画面上での各図柄の移動を表現することができる。かかる視点移動に伴う画面上での立体的図柄の移動(表示位置の変化)は、当該図柄表面における陰影の付け方(つまり光の当たる部位や影のできる部位の割り当て)や当該図柄の移動に対応した背景図の移動によって実際の遊技者に視認・把握させることができる。例えば、視点▲1▼から図柄A、BおよびCを見ている状態を表す画像では、所定の背景図BGのうちBG1で示すエリアが画面上に背景図として表示される。一方、視点▲1▼とは左回りに120度見る方向が異なっている視点▲2▼から図柄A、BおよびCを見ている状態を表す画像では、所定の背景図BGのうちBG2で示すエリアが画面上に背景図として表示される。同様に、視点▲1▼とは右回りに120度見る方向が異なっている視点▲3▼から図柄A、BおよびCを見ている状態を表す画像では、所定の背景図BGのうちBG3で示すエリアが画面上に背景図として表示されることとなる。
従って、図柄A,B,C自身の形態変化に加えて背景図BGの表示内容を経時的に異ならせることによって、画面上で仮想空間内での遊技者の視点移動を表現することができる。このような遊技者自身の仮想空間内での視点移動に基づく図柄変動(図柄表示位置の移動)は、従来の遊技者自身の視点が固定された状態での図柄自体の変動(図柄表示位置の移動)に比べて、視点を移動させるというコンセプトに基づく斬新な視覚的演出を行うことができる。このため、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
【0051】
また、上述の位置関係に上記三図柄A、B、Cを配置した結果、図11に示すように視点▲1▼から視点▲2▼に移動する過程のどこかで各図柄の正面(当初視点▲1▼を向いている面)の向きを仮想空間の上下方向を回転軸として左回りに120度変える処理(図11の破線で示した図柄A、B、C参照)を行うことによって、視点▲2▼から見た各図柄の配置状態(相対的な位置関係およびその位置で視認される図柄の形状)と視点▲1▼から見た各図柄の配置状態とを等しくすることができる。同様に、視点▲1▼から視点▲3▼に移動する過程のどこかで各図柄の正面の向きを仮想空間の上下方向を回転軸として右回りに120度変える処理(図11の一点鎖線で示した図柄A、B、C参照)を行うことによって、視点▲3▼から見た各図柄の配置状態と視点▲1▼から見た各図柄の配置状態とを等しくすることができる。このように、本実施形態に係る仮想空間内に配置された三図柄は、上記視点移動に伴う移動によっても、上記第一・第二の実施形態と同様、その停止位置を交互に入れ替えることができる。
【0052】
以下、リーチ演出に伴うかかる第三の実施形態の図柄停止位置変更の態様について図12及び図13を参照しつつ具体的に説明する。
図12(a)に示すように、本実施形態では、画像表示装置10の画像表示部(CRT画面)11に方形額縁状の立体的図柄91〜93を3つ表示する。それらの仮想空間上の位置関係は上述のとおりである。そして、上述の図8に示すものと同様、これら方形額縁91〜93の内部空間においてデフォルメされた1から8までのアラビア数字のスクロール変動が行われる。すなわち、最終的に静止表示された数字とその周囲の額縁形状とから成る三図柄の組み合わせによって本実施形態に係る特別図柄が構成される。本実施形態では、画面に向かって左側に配置される図柄(額縁形状)を第1図柄、画面に向かって右側に配置される図柄(額縁形状)を第2図柄、画面の中央奥に配置される図柄(額縁形状)を第3図柄とする。従って、本実施形態に係るリーチ状態とは、左右手前側に表示される第1図柄及び第2図柄が同じ数字を示し、且つ、第3図柄の数字が未確定(スクロール変動中)である状態をいう。
【0053】
而して、上記画面構成の特別図柄についてのリーチ処理(図6)に伴う図柄停止位置変更処理は、上述の第一の実施形態(図8)に係る図柄停止位置変更処理(図7)と同様に行われる。すなわち、本実施形態に係る図柄停止位置変更処理を概略すれば次の通りである。
図12(a)に示すように、所定の第1図柄停止位置、第2図柄停止位置及び第3図柄停止位置に各々停止した状態で額縁形状91,92,93を表示するとともに、所定時間のスクロール変動後、第2図柄(92)と第3図柄(93)とが等しく且つそれらと第1図柄(91)とが異なることを特徴とする初回はずれ図柄を表示する。なおこの状態の画像は、上記図11の視点▲1▼から見た図に対応する。
次いで、図12(b)に示すように、各図柄91,92,93の向きを左回りに120度異ならせる処理を行う。引き続いて、図12(c)乃至図13(f)に示すように、仮想空間上の遊技者の視点を図11に示す視点▲2▼方向に徐々に移動させる。つまり、遊技者が仮想空間内を視点▲1▼から視点▲2▼へ移動していくのに合わせて、各図柄の表示位置(及び画面上での表示形態)をそれら図柄の相対的な位置関係が一定に保持された状態で左回りに移動・変動させる。
そうして、図11に示す視点▲2▼の位置まで遊技者の仮想空間上の視点を移動させることに対応する図柄位置の移動処理を行うことによって、初回はずれ図柄の第1図柄を構成する「数字6の入った額縁」(91)、同第2図柄を構成する「数字7の入った額縁」(92)及び同第3図柄を構成する「数字7の入った額縁」(93)を、それぞれ、第3図柄停止位置、第1図柄停止位置及び第2図柄停止位置に表示(配置)することができる(図13(f))。
【0054】
なお、かかる視点移動をパチンコ遊技中の遊技者に把握させるため、本実施形態においては、かかる視点移動に対応させて背景図を移動させる。すなわち、当初の背景図として富士山95を画面中央に表示しておく(図12(a)(b)参照)。その後、仮想空間上の遊技者の視点を図11の視点▲2▼方向へ移動させるのに対応させつつ、背景図である富士山95の表示位置を画面の向かって右方向に移動させる(図12(c)及び図13(d)参照)。そして、所定の時期に画面左端から他の背景図(ここでは低い連山96)を出現させる(図13(d)参照)とともに、上記遊技者の視点移動に対応させつつ当該背景図96の表示位置を画面の向かって右方向に移動させていく(図13(e)(f)参照)。かかる背景図の画面右方向への移動は、図柄の表示位置の移動処理が行われている最中、それに対応させつつ継続して行われる。このことによって、仮想空間上の視点移動に伴う図柄(91),(92),(93)の移動(形態変化)を実際の遊技者に容易に把握させることができる。
【0055】
而して、図13(f)に示すように、かかる視点移動に伴う図柄位置の移動によって第1図柄および第2図柄の表示数字がともに「7」(92)(93)となり、リーチ状態を形成することとなる。そして、この段階で画面中央奥の第3図柄(91)のスクロール変動を再開し、本実施形態に係る図柄停止位置変更処理が終了する。
このような上記視点移動に係る図柄停止位置変更によると、遊技者がまるで仮想空間内を移動しながら所定の図柄を見ているように感じられ、高い臨場感を実現し得る。このため、遊技に対する興味をより一層向上させることができる。さらに、上記視点移動に係る図柄停止位置変更では、移動の最中の三図柄間の相対的な位置関係が一定に保たれる。すなわち、視覚的にまとまり感(統一感)のある図柄停止位置変更が実現される結果、遊技に対する興味をより一層向上させることができる。
【0056】
なお、かかる図12及び図13に示すような図柄停止位置の変更も、第一の実施形態と同様の処理によって行うことができる。すなわち、上述の図6に示すステップS54において停止位置変更用乱数REが所定の停止位置変更に係る値であることが判定された場合に所定のコマンドデータがメイン制御部30から表示制御部40に出力されることを契機に上述の図7に示す図柄停止位置変更処理(ステップS61〜ステップS67)と同様の処理が実行されることによって、図12及び図13に示すような図柄停止位置変更が好適に行われる。
また、本実施形態では、停止位置を移動させる対象の図柄が立体(この実施形態では額縁形状)であり、さらには背景図の表示位置変更処理が加わるけれども、かかる図柄や背景図の立体的表示及び上記視点移動に係る図柄表示処理は、遊技機およびコンピュータグラフィックス技術の分野で公知の種々の手法(例えばポリゴン、ワイヤフレーム等を利用したもの)を用いて行うことができる。
【0057】
以上、本発明の好適ないくつかの実施形態を図面を参照しつつ説明したが、本発明をかかる実施形態に限定することを意図したものではなく、種々の変更例および改変例が本発明に包含される。
例えば、上記第一の実施形態の図柄停止位置変更では、図14(a)に模式的に示すように(図中の長方形は相互に独立して表示された図柄を示している。)、平面的な三つの特典関連図柄の停止位置を所定の方向性をもって互いに入れ替えられるように処理されているがこれに限定されない。すなわち、画像表示装置において所定の遊技状態の演出に関わる典型的には三つ又は四つ(五つ以上でもよい)の特典関連図柄を所定の停止位置に表示するとともに、それらのうちの少なくとも三つの停止位置が互いに入れ替えられるようにして図柄停止表示位置を移動させればよく、その態様は限定されない。例えば、図14(b)に示すように、並列に表示した四つの特典関連図柄のうちのいずれか三つを上記第一の実施形態と同様に互いに入れ替えることを特徴とする図柄停止位置変更処理を一回または複数回繰り返して行ってもよい。このケースでは残り一つの特典関連図柄は移動しない。
あるいは、図14(c)に示すように、並列に表示した四つの特典関連図柄のうちの右側二つを互いに入れ替え且つ左側二つを互いに入れ替えることを特徴とする図柄停止位置変更処理を一回または複数回繰り返して行ってもよい。あるいは、図14(d)に示すように、並列に表示した四つの特典関連図柄のうちの中側二つを互いに入れ替え且つ外側二つを互いに入れ替えることを特徴とする図柄停止位置変更処理を一回または複数回繰り返して行ってもよい。あるいは、図14(e)に示すように、並列に表示した四つの特典関連図柄のうちの左端のものと左から三番目のものを互いに入れ替え且つ右端のものと右から三番目のものを互いに入れ替えることを特徴とする図柄停止位置変更処理を一回または複数回繰り返して行ってもよい。
【0058】
また、本発明では、上述のような態様で上記複数の特典関連図柄のうちの少なくとも三つの停止位置が互いに入れ替えられるようにして図柄停止表示位置を移動させればよく、その移動スピードや移動時の図柄の表示態様は限定されない。
例えば、上記第三の実施形態のように、経時的且つ連続的に各図柄の画面上での表示位置を異ならせる態様が、特に画面上に立体的な図柄を表示する場合に好ましい。かかる場合には、画面上での図柄移動をダイナミックに表現し易く、視覚的演出効果が高いからである。あるいは、図柄の表示位置を断続的に少しずつずらすやり方であってもよい。あるいは、所定の停止位置から新たな停止位置へと瞬時に移動するやり方(ワープ的瞬間移動)であってもよい。
また、上述の実施形態は、本発明をパチンコ機の特別図柄の変動表示に適用したものであるが、パチンコ機の他の特典関連図柄の変動表示に適用してもよく、あるいはスロットマシンその他の遊技機における特典関連図柄の変動表示にも適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態に係る本発明のパチンコ機の正面図である。
【図2】 図1に示す本発明のパチンコ機における図柄表示に係る制御系の大まかな構成を模式的に示すブロック図である。
【図3】 一実施形態に係る本発明のパチンコ機における始動口処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】 一実施形態に係る本発明のパチンコ機における図柄変動処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】 一実施形態に係る本発明のパチンコ機における変動表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】 一実施形態に係る本発明のパチンコ機におけるリーチ処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】 一実施形態に係る本発明のパチンコ機における図柄停止位置変更処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】 本発明に係る図柄停止位置変更処理を伴う特別図柄の変動の一例を示す説明図であり、(a)(b)(c)(d)(e)(f)の順に変動する。
【図9】 本発明に係る図柄停止位置変更処理を伴う特別図柄の変動の一例を示す説明図であり、(a)(b)(c)(d)の順に変動する。
【図10】 本発明に係る図柄停止位置変更処理を伴う特別図柄の変動の一例を図9の(d)に続いて示す説明図であり、(e)(f)(g)の順に変動する。
【図11】 本発明に係る図柄停止位置変更処理による視点移動を模式的に示す説明図である。
【図12】 本発明に係る図柄停止位置変更処理を伴う特別図柄の変動の一例を示す説明図であり、(a)(b)(c)の順に変動する。
【図13】 本発明に係る図柄停止位置変更処理を伴う特別図柄の変動の一例を図12の(c)に続いて示す説明図であり、(d)(e)(f)の順に変動する。
【図14】 (a)(b)(c)(d)および(e)は、それぞれ、本発明に係る図柄停止位置変更処理による図柄停止位置変更パターンの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機
8 遊技盤
10 画像表示装置
11 画像表示部
11a レフト表示エリア
11b センター表示エリア
11c ライト表示エリア
30 メイン制御部
40 表示制御部
46 VDP
Claims (3)
- リーチ状態を経由した後、確定大当たり図柄状態が決定されると遊技者に所定の特典を与え、はずれ図柄状態が決定されると遊技者に前記特典を与えないこととなる3つの図柄と複数の背景図とを画像上の三次元仮想空間において立体的に表示する画像表示装置を備える遊技機であって、
前記遊技機は、3つの表示位置の各々で順に変動を行って複数種類の図柄の中から選択されたいずれかの図柄を前記各表示位置に停止表示し、前記確定大当たり図柄状態と前記はずれ図柄状態とのいずれかの状態に決定する第1の処理と、所定の第2の処理とを実行し、
前記確定大当たり図柄状態は、前記3つの表示位置に表示された図柄の種類が所定の組み合わせに合致した状態であり、
前記はずれ図柄状態は、前記3つの表示位置に表示された図柄が前記所定の組み合わせに合致しない状態であり、
前記リーチ状態は、変動される前記3つの図柄のうち最後に停止表示される特定の表示位置の図柄のみが未確定の状態で、且つ、該特定の表示位置の図柄を除く2つの図柄が前記所定の組み合わせの一部を構成する状態であり、
前記所定の第2の処理は、
前記リーチ状態を経由することなく前記はずれ図柄状態が表示されたときに、前記特定の表示位置と該特定の表示位置の図柄を除く2つの図柄のうちいずれかが前記特定の表示位置に表示される図柄とともに前記所定の組み合わせの一部を構成するときには、前記3つの表示位置の相互間で前記図柄を入れ替えることで、これら図柄によって新たにリーチ状態を形成する入替処理と、
前記入替処理によって新たに前記特定の表示位置に表示されることとなった図柄の変動を再開する変動再開処理と、
を含み、
前記入替処理は、前記三次元仮想空間内における前記3つの図柄と前記複数の背景図の相対的な位置関係が一定に保持された状態において、視点の連続的な三次元空間移動で前記3つの図柄と前記視点の相対的な位置関係を変更させることによって前記図柄の入れ替えと前記複数の背景図の切り替えとを行うことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機であって、
前記画像表示装置が、前記3つの図柄と前記視点の相対的な位置関係の変更を連続的に行うことよって、前記入れ替えを繰り返す遊技機。 - 請求項1または2に記載の遊技機であって、
前記画像表示装置が、前記入れ替えが行われる前に、それを予告するための図柄を表示する遊技機。
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