JP4369282B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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本発明は、加熱庫内の収容領域に熱風がむらなく流れるように吹き出し手段を設けた加熱調理器に関するものである。
従来のコンベクションオーブン等の加熱調理器は、熱風を加熱庫内に強制的に循環させるためのファンを有し、該熱気循環用ファンによる加熱庫内の熱風循環により、調理のスピードアップと庫内温度分布の均一化を図り、焼き性能を向上させたものである。
加熱調理器は、庫内の温度や調理時間等を設定し、使用する。機器によりオーブン調理機能のほか、電磁波加熱調理機能、誘電加熱調理機能、スチーム調理機能、およびオーブン・電磁波加熱・誘電加熱・スチームの複合調理機能等を有する。
図13は、従来の代表的な加熱調理器の構成を示す正面図である。図13の加熱調理器は、断熱手段にて断熱処理を施された箱体11と、箱体11に設けられ、内部に被調理物の調理を行う収容領域41を有する加熱庫12と、該加熱庫12の前面開口を自在に開閉する断熱扉15と、加熱庫12内の被調理物を加熱する加熱器13と、送風機20とから構成される。送風機20は、遠心ファン22と、遠心ファン22を駆動させる駆動モータ23と、吹出口18および吸込口17において加熱庫12と連通し、遠心ファン22を軸支したファンケーシング21とから構成されている。
そこで、特許文献1では、遠心ファン22からの熱風を吹出口18へ導く風向可変部材19を設ける。熱風の回転方向側の流れを規定して、吹出口18からの熱風の風量を増大させることで、風量を均一にしている。そのため、加熱調理の迅速化と収容領域41内の温度分布の均一化ができ、加熱調理の性能を向上できる。
特公平07−111256号公報(段落0010〜段落0011、図1)
ところで、特許文献1の構成では、生産時においてファンケーシング21に風向可変部材19を取り付ける工程が必要となる。そのため、部品点数が多くなるため材料費の増加や加工にかかる労働費の増加を招き、コストダウンが図れない。さらに、加工が複雑になるため、取り付け工程において取り付け位置のズレや取り付け忘れ等の問題がある。
そこで本発明は、別部材を新たに取り付ける手間を省きながら、熱気をむらなく加熱庫内に吹き出すことができる熱風循環式の加熱調理器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、加熱庫内に収容された収容物を熱風で加熱する加熱調理器であって、前記加熱庫は、隔壁によって収容物を収容する収容領域と熱風を前記収容領域に案内する熱風案内領域とに区分けされ、前記案内領域における熱風の流れ方向を変えて吹き出す風向可変手段が前記隔壁の一部を利用して形成されたことを特徴とする。
収容領域と熱風案内領域は、隔壁によって区分けされる。隔壁には、熱風案内領域から収容領域に熱風を吹き出す吹出口が形成されている。吹出口は、隔壁の一部に複数の孔の集まりであるパンチング孔を形成してなる。また、隔壁の一部を切込んで折り曲げ形成された開口を吹出口としても良い。
風向可変手段は、隔壁の一部を利用して形成される。風向可変手段は、吹出口と風向可変部とを備える。風向可変部は、隔壁の一部を変形させることにより形成され、吹出口から吹き出される熱風が当たる位置に配設される。吹出口からの熱風が風向可変部に当たり、収容領域内に向かって熱風の流れる方向を変化させる。このとき、風向可変部は、吹出口に向かい合うように熱風案内領域側の隔壁の一部に設けられ、熱風の流れ方向に対して、上流側に吹出口、下流側に風向可変部が配される。
すなわち、風向可変手段として、隔壁の一部を熱風案内領域側に突出させて突出部を形成する。突出部は、隔壁に絞り加工を施すことで形成され、吹出口と風向可変部とを有する。突出部は、隔壁の一部が折り曲げられて形成された2つの傾斜面を有し、熱風の流れ方向の上流側の傾斜面に吹出口が形成され、下流側の傾斜面が風向可変部とする。
突出部の吹出口は、隔壁にあらかじめ形成された切り込みまたは開口を絞り加工時に拡大することによって形成される。また、熱風の吹き出し方向は、風向可変部をなす傾斜面の熱風の流れ方向に対する傾斜角度に応じて熱風の吹き出し方向が設定される。
この突出部によって、必要な方向に十分な風量の熱風を吹き出すことができる。熱風案内領域における熱風の流れる方向が隔壁と略平行であっても、突出部によって熱風を捉えることができ、熱風の流れる方向を変えて収容領域に吹き出せる。
熱風を吹き出すための遠心ファンが熱風案内領域内に設けられているとき、遠心ファンと対向する隔壁に、複数の風向可変手段が前記遠心ファンの回転方向に沿って設けられる。遠心ファンの回転方向に流れる熱風が、吹出口の下流側に位置する風向可変部によって逆回転方向側に案内される。この結果、遠心ファンの回転による熱風の偏りを抑制できる。
風向可変手段の配設する位置としては、隔壁が矩形状で有る場合、4隅に配置される。隔壁が正方形の場合に、遠心ファンから風向可変手段までの距離が等しくなり、各風向可変手段から均一に熱風を吹き出させる。また、長方形の隔壁の場合、風向可変手段は、隔壁の長辺に対して隔壁と対向する遠心ファンの回転方向下流側、かつ、短辺に対して回転方向上流側に位置する1隅あるいは2隅に配置すると良い。これにより、縮流によって生じる偏った吹き出しを防ぐことができる。縮流は、長方形の隔壁において、遠心ファンから4隅までの距離が異なることによって生じる。そこで、上記のような配置にすれば、偏りのない吹き出しを実現できる。
遠心ファンと対向する隔壁を挟んで両側に位置する隔壁に、複数の風向可変手段が設けられる。このとき、遠心ファンから遠い位置に設けられた風向可変手段の風向可変部は、近い位置にある風向可変部よりも熱風の流れ方向の可変角度が小とされる。吹出口から吹き出す熱風に対して角度を変えることで、収容領域に熱風をくまなく吹き出すことができる。これにより、熱風は、隔壁に沿って流れようとする流体の性質であるコアンダ効果によって、遠心ファンの設置位置から遠い側、例えば、加熱庫の扉側等の従来の方法では到達させにくい領域に熱風を効率よく送ることができる。
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、隔壁の一部を利用して風向可変手段を設けているので、加熱庫に別部材を取り付ける必要がなくなる。取り付け位置のズレや取り付け忘れが起こり得ない。さらに、風向可変手段が熱風案内領域側に突出しているため、収容領域に突出した障害物がなく、全体に均等な熱風の流れを形成することができる。
[第1の実施形態]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る加熱調理器の正面図、図2は第1実施形態の加熱調理器の縦断面図、図3は第1実施形態の突出部の斜視図、図4は第1実施形態の他の突出部の斜視図、図5は第1実施形態の加熱調理庫の奥壁側から見た遠心ファンを示す図である。
本発明の加熱調理器は、図1に示すように、断熱処理を施され、前面が開口された箱体11と、箱体11に内装され収容物を収納する加熱庫12と、収納物を加熱する加熱器13と、加熱器13により加熱された熱風を吹き出すための送風機20と、加熱器13および送風機20を制御する制御部14とを備えている。
箱体11の前面には、断熱扉15が開閉自在に設けられ、使用者からの指示事項を入力する操作部16が配設されている。加熱庫12は2つの側壁31と奥壁32と天壁33と底壁34とを有し、図2に示すように、奥壁32の裏側に送風機20のファンケーシング21が取り付けられている。
加熱庫12は、収容領域41と熱風案内領域42とに隔壁によって区分けされている。奥壁32が隔壁とされる。熱風案内領域42は、ファンケーシング21と隔壁によって囲まれた空間である。加熱器13と送風機20は熱風案内領域42に配置される。収容領域41は、2つの側壁31と奥壁32と天壁33と底壁34とによって囲まれた空間である。なお、収容物は載置皿と調理物もしくは調理物単体等である。
送風機20は、遠心ファン22と、これを駆動するモータ23とからなる。遠心ファン22は、ファンケーシング21に回転自在に支持され、奥壁32に対向して配置される。奥壁32の中央に、吸入口17が形成され、吸入口17は、遠心ファン32の吸入口に対向している。吸入口17は、複数の孔によって形成される。
収容領域41内に均一に熱風を吹き出すために、奥壁32に熱風の流れを適切な方向に向ける風向可変手段が設けられている。風向可変手段は、熱風案内領域42から収容領域41に熱風を吹き出す吹出口51と、吹き出された熱風の流れる向きを可変する風向可変部52とから構成される。
加熱器13により加熱された空気は、送風機20により熱風案内領域42を経て吹出口51から熱風として収容領域41に吹き出される。吹き出された熱風は、収容領域41内を循環して吸入口17より吸込まれる。
風向可変手段は、熱風案内領域42側に設けられ、奥壁32の一部を利用して形成される。奥壁32の一部が熱風案内領域42側に突出されて、突出部50が形成される。この突出部50が吹出口51と風向可変部52とを有する。
図3に示すように、突出部50は、奥壁32の一部を絞り加工することによって形成され、熱風案内領域42側に向かって寄せ棟形のように折り曲げられ、2つの傾斜面を有する。熱風の流れ方向に対して上流側の傾斜面に吹出口51が形成され、下流側の傾斜面が風向可変部52とされる。風向可変部52は吹出口51に対向することになる。なお、風向可変部52は、収容領域41に吹き出す熱風の流れる方向に応じて傾斜角度が設定される。また、吹出口51は、隔壁に対して垂直、すなわち、熱風の流れる方向に対して垂直であっても良い。
吹出口51は、夫々直径5mm程の複数の孔の集まりにより形成される。これにより、電磁波加熱を併用する際の加熱庫12外への電磁波の漏洩防止効果、さらに、加熱庫12内の清掃の際に孔による指先への切創抑止の効果を得ることができる。また、吹出口51は、図4に示すように、1つの開口としても良い。この吹出口51は、いわゆるルーバのように、奥壁32にあらかじめ切り込みあるいは開口を形成して、絞り加工により拡大することにより形成される。これにより、熱風が吹き出す際の吹出口51の抵抗を低減させ、風量増加の効果を得ることができる。
図1に示すように、突出部50は、矩形状の奥壁32の4隅に配設され、正面から見て矩形状になっている。突出部50の各辺は、奥壁32の各辺と夫々平行になるように位置決めされている。
ここで、図5に示すように、遠心ファン22の回転軸を中心にして奥壁32を4等分したとき、左上の領域から逆時計回りにそれぞれを領域A、領域B、領域C、領域Dとする。遠心ファン22の回転方向が逆時計回りのときに、突出部50を領域Aと領域Cに設ける。あるいは領域Aだけか領域Cだけに設けると良い。このとき、領域B、領域Dは吹出口51だけを設ける。これにより、全体的に熱風の吹き出し風量の偏りを抑制する効果を得ることができる。すなわち、領域Bおよび領域Dでは、遠心ファン22の回転方向側において遠心ファン22とファンケーシング21の側壁との距離が領域Aおよび領域Cにおける距離よりも短くなり、空気が圧縮されて縮流が起こる。そのため、領域Bと領域Dに設けられた吹出口51から多くの風量の熱風が偏って吹き出される。そこで、風向可変手段である突出部50を領域Aおよび/または領域Cに設け、領域Bおよび領域Dには設けないようにすることにより、全体的な吹き出し風量の偏りをなくすことができる。
次に、上記構成における熱風の流れについて説明する。先ず、使用者が、収容領域41に収容物を入れて、操作部16から調理内容を入力すると、制御部14は、操作部16から入力された指示に基づき、加熱器13、送風機20等を駆動制御して、収容物の加熱調理を開始する。熱風は、遠心ファン22の回転力により突出部50の吹出口51から吹き出される。吹き出された熱風は、風向可変部52によって収容領域41の前方、すなわち、断熱扉15の方向へ向かうように導かれる。
熱風は、図2の矢印Eに示すように、遠心ファン22の回転方向に沿って吹出口51から吹き出され、風向可変部52に当たる。熱風は、風向可変部52によって逆回転方向側にはね返り、収容領域41の前方に向かって流れる。吹き出た熱風は、収容領域41内を循環し、送風機20の吸引力によって吸入口17から熱風案内領域42内に吸入される。
したがって、上記構成における熱風循環式の加熱調理器を用いて加熱調理を行うと、遠心ファン22の回転による熱風の偏りを改善し所望の熱風循環を実現することができ、加熱ムラの少ない加熱調理を行うことができる。また、加熱調理器の生産に際しても、従来の風向可変部材のような熱風の風向を制御するための別部品を付属的に取り付ける必要がない。それにより、部材の増加に伴う材料費の増加や加工時の労働者への負担および労働にかかる人件費の増加を招くこと無く、総合的なコストの低減を図れる。さらに、少ない工程にて確実に設計通りの加工が可能となり、生産性および信頼性の両方についての向上を図れる。
[第2の実施形態]
図6は第2実施形態に係る加熱調理器の正面図、図7は第2実施形態の加熱調理器の縦断面図、図8は第2実施形態の加熱調理器の平断面図を示す。
図6、図7に示すように、ファンケーシング21が奥壁32の前面側に取り付けられ、熱風案内領域42が収容領域41側に突出して位置する。ファンケーシング21が隔壁とされ、ファンケーシング21の前面に風向可変手段が設けられるとともに、側面にも風向可変手段が設けられる。風向可変手段の構成は、第1実施形態と同じであり、ファンケーシング21前面に形成される突出部50の形態は、第1実施形態と同一とされる。
ファンケーシング21の側面側の突出部50は、上下方向に等間隔に形成され、遠心ファン22の回転方向の上流側に吹出口51、吹出口51に対向するように下流側に風向可変部52が配設される。左右の側面において、突出部50は上下が逆となる。
次に、上記構成における熱風の流れについて説明する。熱風は、図8の矢印Fに示すように、遠心ファン22の回転力によりファンケーシング21の前面の吹出口51から吹き出される。吹き出された熱風は、風向可変部52によって収容領域41の前方、すなわち、断熱扉15の方向へ向かうように導かれる。
また、熱風の一部は、矢印Gに示すように、ファンケーシング21の側面に達し、側面の吹出口51から吹き出される。ファンケーシング21の側面は、加熱庫12の側壁31と対向しているので、吹出口51から吹き出された熱風は、風向可変部52に当たり、側壁31に向かって流れる。そして、熱風は、側壁31に沿って前面側に向かって流れる。このときの、熱風の一部は収容領域41の中央に向かって流れ込み、断熱扉15に当たった熱風は、流れの向きを変えて中央に向かう。
したがって、熱風案内領域42の前面側からの吹き出しにより、収容領域41の奥側から前面側に向かって熱風が流れ、熱風案内領域42の側面側からの吹き出しにより、側壁31および天壁33、底壁34に沿って前面側に向かって熱風が流れる。これにより、収容領域41内を全体的に熱風が循環する流れができる。収容領域41に収容された収容物全体に熱風が当たるので、第1実施形態と同様に、全体的に焼きムラが無く加熱調理することができる。また、少ない作業工程にて確実に設計通りの組立加工が可能となり、コストの抑制、生産性および信頼性などについての向上が可能となる。
[第3の実施形態]
図9は第3実施形態に係る加熱調理器の正面図、図10は第3実施形態の加熱調理器の平断面図、図11は第3実施形態における他の手段を有する加熱調理器の正面図を示す。
図9,10に示すように、ファンケーシング21が加熱庫12の奥壁32から両側壁31を取り囲むように形成される。したがって、熱風案内領域42は、コの字状の空間となり、奥壁32および2つの側壁31が隔壁とされる。
送風機20の遠心ファン22が奥壁32に対向するように熱風領域42側に配置され、奥壁32の中央に吸入口17が形成される。風向可変手段は両側壁31に設けられる。風向可変手段は、第1実施形態と同様に、吹出口61,71と風向可変部62,72とから構成される。これらが突出部60,70に設けられる。
突出部60,70は、2ヶ所あり、側壁31の中央に位置する中央突出部60と、これよりも前側(断熱扉15側)に位置する扉側突出部70とである。扉側突出部70は、中央突出部60よりも遠心ファン22から遠い位置にある。各突出部60,70の構造は、第1実施形態のものと同じであり、熱風の流れ方向に対して垂直、すなわち、側壁31の上下方向に細長く形成され、上流側に吹出口61,71、下流側に風向可変部62,72が位置する。なお、熱風の流れる方向は、奥壁32から前側、すなわち、断熱扉15側に向かう。
中央突出部60は、扉側突出部70より大きく熱風案内領域42側に突出している。中央突出部60は深めに絞り加工されているため、傾斜面が熱風の流れる方向となす角度は大となる。したがって、熱風の流れる方向は、収容領域41の中央に向かう方向に変えられる。
扉側突出部70は、浅く絞り加工されているため、中央突出部60の傾斜面よりも角度は小となる。したがって、熱風の流れる方向はほとんど可変されず、側壁31に沿って収容領域41に吹き出す。
次に、上記構成における熱風の流れについて説明する。図10に示すように、熱風は、遠心ファン22の回転力により、左右に分かれて側壁31に沿って前側に向かって流れる。
図10の矢印Hに示すように、中央突出部60の吹出口61から吹き出た熱風は、風向可変部62に当たり、収容領域41の中央に向かって流れる。両側の中央突出部60から吹き出た熱風は、中央に集中し、送風機20の吸引力によって吸入口17から吸入される。中央突出部60を通りすぎた熱風は、矢印Iに示すように、扉側突出部70の吹出口71から吹き出され、風向可変部72に当たる。しかし、熱風の流れはほとんど変わらず、風向可変部72に沿って収容領域41内に吹き出す。熱風は、側壁31に沿って流れ、前面の断熱扉15に当たって流れの向きが変わり、中央に向かう。扉側突出部70から吹き出た熱風は、折り返されて、中央に集中し、送風機20の吸引力によって吸入口17から吸入される。
すなわち、熱風は、中央突出部60からの吹き出しにより側壁31から収容領域41の中央に吹き出されるとともに、扉側突出部70からの吹き出しにより前面側から中央に向かって流れる。このような構造により、熱風を収容領域内にバランスよく送り込むことができる。
したがって、本実施形態による熱風循環式加熱調理器を用いた加熱調理においても、第1実施形態、第2実施形態と同様に、加熱ムラの少ない好適な加熱調理を行うことができる。さらに、少ない工程で確実に設計通りの加工が可能となり、コストの抑制、生産性および信頼性などについての向上が可能となる。
なお、吹出口や吸入口は、天壁、底壁、側壁の任意の位置に設けても良い。例えば、図11に示すように、遠心ファン22を天壁33上に設け、ファンケーシング21を天壁33および両側壁31を取り囲むように取り付ける。各突出部60,70は、側壁31の上下に形成される。各突出部60,70の形態は、上記の中央突出部60、扉側突出部70と夫々同じであり、熱風の流れも同じとなる。
以上、本発明の適用例を図面に基づいて説明したが、本発明において加熱調理器の熱風の風向可変手段はこの限りではない。例えば、突出部を加熱庫内の奥壁と側壁に設け、両吹出口より熱風を吹き出してもよい。それにより、奥壁から吹き出された熱風が、側壁から吹き出された熱風により流れる方向が変わる。
また、上記実施形態のように絞り加工をして突出部50を形成するだけでなく、隔壁の一部に切り込みを入れ、その切り込み部に曲げ加工を施すことによって突出部50を形成しても良い。例えば、図12(a)に示すように、隔壁である奥壁32にコの字型の切り込みを入れ、その切り込みによって形成される矩形形状部分を曲げ加工によって熱風案内領域42側に突出させる。これにより、矩形形状部分を風向可変部82とし、また、曲げ加工によって形成された開口を吹出口81とした突出部50が形成される。
また、突出部50は、必ずしも吹出口と風向可変部を一体的に形成する必要はなく、各々を独立に形成させてもよい。例えば、図12(b)に示すように、隔壁である奥壁32に吹出口83を形成し、その吹出口の下流側に風向可変部84としての機能のみを有する突出部50を絞り加工により設け、この突出部50により吹出口83から吹き出される熱風の流れる方向を可変させても良い。
また、第1〜第3の実施形態の風向可変部86の角度において、図12(c)に示すように、吹出口85に対して鋭角にすれば、調理物に対して熱風を集中する流れを任意に設定することができる。また、図12(d)に示すように、吹出口85に対して鈍角にすれば、加熱庫内を全体的に循環する流れができる。それにより、調理物の載置場所や形状等にとらわれることなく、調理物に対してより効率的に熱風を送ることができる。
また、突出部の形状は、寄せ棟形形状に限ることはなく、断面形状が山形であっても良く、また、断面が湾曲形状としても良い。さらに、第1実施形態、第2実施形態において、遠心ファンを中心として突出部を放射状に設けても良い。このとき、奥壁が正方形であれば、均等に熱風を吹き出すことができる。
本発明の第1実施形態に係る加熱調理器の正面図 第1実施形態の加熱調理器の縦断面図 第1実施形態の突出部の斜視図 第1実施形態の他の突出部の斜視図 第1実施形態の加熱調理庫の奥壁側から見た遠心ファンを示す図 第2実施形態に係る加熱調理器の正面図 第2実施形態の加熱調理器の縦断面図 第2実施形態の加熱調理器の平断面図 第3実施形態に係る加熱調理器の正面図 第3実施形態の加熱調理器の平断面図 第3実施形態における他の手段を有する加熱調理器の正面図 他の突出部形状を示す図で、(a)は吹出口が形成される傾斜面と風向可変部となる傾斜面とを独立させた突出部の正面図、(b)は吹出口が形成される傾斜面と風向可変部となる傾斜面とを離して独立させた突出部の正面図、(c)は吹出口に対して風向可変部を鋭角に形成した突出部の断面図、(d)は吹出口に対して風向可変部を鈍角に形成した突出部の断面図 従来の加熱調理器の正面図
符号の説明
11 箱体
12 加熱庫
13 加熱器
14 制御部
15 断熱扉
16 操作部
17 吸入口
18 吹出口
19 風向可変部材
20 送風機
21 ファンケーシング
22 遠心ファン
23 駆動モータ
31 側壁
32 奥壁
33 天壁
34 底壁
41 収容領域
42 熱風案内領域
50 突出部
51 吹出口
52 風向可変部
60 突出部
61 吹出口
62 風向可変部
70 突出部
71 吹出口
72 風向可変部
81 吹出口
82 風向可変部
83 吹出口
84 風向可変部
85 吹出口
86 風向可変部

Claims (2)

  1. 加熱庫内に収容された収容物を熱風で加熱する加熱調理器であって、前記加熱庫は、隔壁によって収容物を収容する収容領域と熱風を前記収容領域に案内する熱風案内領域とに区分けされ、前記案内領域における熱風の流れ方向を変えて吹き出す風向可変手段が、前記隔壁の一部を熱風案内領域側に突出させることにより形成され、前記風向可変手段は、前記熱風案内領域から収容領域に熱風を吹き出す吹出口と、該吹出口から吹き出された熱風の向きを変える風向可変部とを備え、前記吹出口は、熱風の流れ方向において前記風向可変部よりも上流側に配置されたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 熱風を吹き出すための遠心ファンが熱風案内領域内に設けられ、前記遠心ファンと対向する隔壁に、複数の風向可変手段が前記遠心ファンの回転方向に沿って設けられたことを特徴とする請求項記載の加熱調理器。
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