JP6444056B2 - 食物乾燥機 - Google Patents

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Description

本願に開示の技術は、ファンを回転させて乾燥ケース内に高温の気体を循環させる食物乾燥機に関するものである。
従来の食物乾燥機としては、例えば、一方向に延びる直方体状の乾燥ケース内に、乾燥対象食物が載置される乾燥室が、当該乾燥ケースが延設される方向(以下、「横方向」という)に並べて収容された、所謂、「横吹式食物乾燥機」がある(例えば、特許文献1など)。この食物乾燥機の乾燥室の各々は、乾燥対象食物を載置するトレイが収納可能な複数段のトレイ載置棚が設けられている。食物乾燥機は、インナーファンを駆動させて吸気孔から吸気した空気を加熱器にて加熱して各乾燥室内の乾燥対象食物に向けて送風し、乾燥対象食物から奪った水分を含む空気を排気孔から排気する。
特開2010−203643号公報
ところで、上記した食物乾燥機では、乾燥室が横方向に複数(例えば、2室あるいは3室)設けられており、全ての乾燥室に加熱した空気を十分に行き渡らせるために、乾燥室の各々に対応してインナーファンが設けられている。このため、乾燥ケース内に複数のインナーファンが設けられることによって装置の大型化を招いていた。また、これら複数のインナーファンは、駆動源を共通化し連動して駆動するために、乾燥ケース内を横方向に挿通した長い回転軸に一体回転可能に固定されている。このため、作業者が乾燥室内に乾燥対象食物を出し入れする際に、乾燥室内を横方向に貫通する回転軸があることによって、乾燥対象食物を運搬する台車や乾燥対象食物を保持する器具(例えば、乾燥対象食物の釣り具)等が出し入れしにくく、作業効率の低下を招いていた。
本願に開示される技術は、上記の課題に鑑み提案されたものである。装置の小型化が図れ、且つ作業効率が向上できる食物乾燥機を提供することを目的とする。
本願に開示される技術に係る食物乾燥機は、吸気孔が設けられた吸気側壁と、排気孔が設けられた排気側壁とを有する乾燥ケースと、乾燥ケース内に設けられ、吸気孔から吸気される気体を加熱する加熱器と、乾燥ケース内に設けられ、乾燥対象食物が載置される載置部と、乾燥ケース内に回転可能に保持され、吸気孔から吸気され加熱器により加熱された気体を、載置部の乾燥対象食物に向けて送風し排気側壁の排気孔から排出するインナーファンと、インナーファンの外周を囲む外周部と乾燥ケースの内周面とを接続し、乾燥ケースの内部空間を、インナーファンを間に挟んで載置部側と吸気側壁側とに区画するケーシングと、インナーファンから載置部に向かう方向への気体の流れを誘導する風向板と、を備え、風向板は、インナーファンの回転軸の軸線上に設けられた固定部と、固定部から回転軸に対して直交する方向に放射状に広がるとともに、回転軸に対して直交する平面と所定の角度をなす複数の羽根部と、を備え、複数の羽根部の各々は、回転軸に対して直交する方向に延びる略長方形の板状をなし、その長手方向における基端部を固定部に接続され、先端部に形成された接続部をケーシングに接続されて位置が固定され、インナーファンから送風される気体を誘導する複数の風路を区画し、接続部は、複数の羽根部の各々の短手方向における一方側へ先端部から突出し、その突出した先端をケーシングにおける載置部側の面に接続され、固定部は、接続部の位置よりも載置部側に配置されることを特徴とする。
また、本願に開示される技術に係る食物乾燥機は、複数の羽根部の各々における先端部には、各羽根部の先端をケーシング側に向けて屈曲した屈曲部が形成され、屈曲部は、板状をなす複数の羽根部の平面に対して所定の角度をなして屈曲され、且つケーシングの載置部側の面に近接する方向へ屈曲された板状をなす構成としてもよい。
また、本願に開示される技術に係る食物乾燥機は、ケーシングは、風向板を取り囲む箱型形状に形成され、その内周部の四隅にインナーファンから載置部に向かう方向への気体の流れを誘導する静翼が設けられる構成としてもよい。
また、本願に開示される技術に係る食物乾燥機は、ケーシングは、外周部から載置部に向かうに従って傾斜する傾斜部が設けられる構成としてもよい。
また、本願に開示される技術に係る食物乾燥機は、複数の載置部を備え、当該複数の載置部が隣接して配置される構成としてもよい。
また、本願に開示される技術に係る食物乾燥機は、排気孔から乾燥ケースの外に排気された気体を吸気孔側へと循環させる外付けダクトを備える構成としてもよい。
本願の食物乾燥機の第1の側面では、インナーファンは、吸気孔から吸気され加熱器により加熱された気体を、載置部の乾燥対象食物に向けて送風し、排気側壁の排気孔から排出する。ケーシングは、インナーファンの外周を囲む外周部と乾燥ケースの内周面とを接続し、乾燥ケースの内部空間を、インナーファンを間に挟んで載置部側と吸気側壁側とに区画する。これにより、インナーファンから送風される気体は、外周部とケーシングとによって送風される方向が誘導され効率的に載置部に向かって送風されることとなる。また、インナーファンは、乾燥ケースの内部空間を区画するケーシングによって、送風される気体がインナーファンの後方に回り込むことが抑制される。これにより、インナーファンは、送風能力を可能な限り引き出されることとなり、載置部に向かって送風する気体の風量を増大させることが可能となる。従って、乾燥ケース内の載置部が区割りされた乾燥室ごとにファンを設ける必要がなく、装置の小型化を図ることが可能となる。また、複数のファンをなくした場合には、ファンを連動させて駆動するための長い駆動軸も不要となる。従って、作業者が載置部に載置される乾燥対象食物を出し入れする際に、作業が駆動軸によって阻害されることがなくなり、作業効率の向上が図れる。
また、本願の食物乾燥機の第の側面では、インナーファンから送風される気体は、風向板によって、載置部に向かって誘導されることにより、滞留することが防止され載置部の全体により均一に送風されることとなる。
また、本願の食物乾燥機の第1の側面では、風向板の固定部は、インナーファンの回転軸の軸線上に設けられる。また、羽根部は、固定部から回転軸に対して直交する方向に放射状に広がるとともに、回転軸に対して直交する平面と所定の角度をなす。これにより、インナーファンから送風される気体は、所定の角度を以て形成された複数の羽根部によって、サイクロン状の渦を巻いた気流となり、湿度や温度が異なる気体が攪拌されつつ載置部に向けて送風されることとなる。従って、当該食物乾燥機によれば、温度差などがより均一な気体を載置部に向けて送風することが可能となる。また、羽根部の角度や形状等を調整することで、気流の態様を変更することが可能となる。
また、本願の食物乾燥機の第2の側面では、複数の羽根部の各々における先端部には、各羽根部の先端をケーシング側に向けて屈曲した屈曲部が形成される。屈曲部は、板状をなす複数の羽根部の平面に対して所定の角度をなして屈曲し、且つケーシングの載置部側の面に近接する方向へ屈曲された板状をなす。これにより、屈曲部の角度や大きさなどに応じて送風する風向や風量が変更可能となる。
また、本願の食物乾燥機の第の側面では、静翼は、風向板を取り囲む箱型形状のケーシングにおける内周部の四隅に設けられる。これにより、インナーファンから送風される気体は、例えば、羽根部を固定する固定部による気体の滞留や逆流が抑制され、載置部の全体に極めて均一に送風される。
また、本願の食物乾燥機の第の側面では、ケーシングは、外周部から載置部に向かうに従って傾斜する傾斜部が設けられる。これにより、インナーファンから送風される気体が傾斜部の傾斜に沿って流れるため、気体の滞留や渦流が発生する可能性を低減して送風効率をより向上することが可能となる。
また、本願の食物乾燥機の第の側面では、複数の載置部を隣接して配置することによって、送風効率の向上を図りつつ、より装置の小型化が可能となる。
また、本願の食物乾燥機の第の側面では、排気孔から食物乾燥機の乾燥ケースの外に排気された高温の気体が、外付けダクトを通過して吸気孔から乾燥ケース内に吸気される。これにより、排気された高温の気体が再び食物乾燥機に吸気されるので、加熱器が気体を加熱する熱効率が向上し、消費される燃費が向上される。
本実施形態のダクト付き食物乾燥機の簡略斜視図である。 食物乾燥機の側断面図である。 ダクトを取り外した状態の食物乾燥機の簡略斜視図である。 ケーシングを示す斜視図である。 風向板及び静翼を示す斜視図である。 ダクト付き食物乾燥機の側面図である。 食物乾燥機外付けダクトの分解斜視図である。 吸気カバー部のダンパ駆動源、吸気ダンパ手動ハンドルに係る部分を拡大した斜視図である。 別の食物乾燥機における風向板を示す斜視図である。
以下、本発明を具体化した一実施形態に係る食物乾燥機について図1〜図8を参照しつつ説明する。図1に示す本実施形態の食物乾燥機10は、食物乾燥機本体20と、当該食物乾燥機本体20の外周面に固定された食物乾燥機外付けダクト40(以下、単に「外付けダクト40」という)とを備える。食物乾燥機本体20は、乾燥対象食物、例えば干椎茸を製造するための、所謂、椎茸乾燥機であって、全体が板金製の乾燥ケース21で覆われている。乾燥ケース21は、食物乾燥機10を設置する設置面と平行な一方向に長い直方体形状をなしている。以下の説明では、図1に示すように、食物乾燥機本体20が設置される設置面に対して垂直な方向を上下方向、直方体形状の乾燥ケース21が延設される方向を横方向、上下方向及び横方向の両方に垂直な方向を前後方向と称して説明する。乾燥ケース21は、横方向が上下方向及び前後方向に比べて長い直方体形状に形成されている。
図2に示すように、乾燥ケース21の内部は、横方向において、複数の乾燥室に区切られている。それら複数の乾燥室は、図2の左側から順番に、加熱部屋22A、第1食物収容部屋22B、第2食物収容部屋22C、第3食物収容部屋22Dとなっている。第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dは、横方向において隣接して配置されている。加熱部屋22Aの内部には、加熱器25が収容されている。加熱器25は、例えば、乾燥ケース21の前後方向に向かって延びる円筒状の加熱ドラム25Aと、その加熱ドラム25Aの後部側の上面に基端部が接続され当該基端部から前後方向に蛇行しながら上方に延びた蛇行パイプ25Bとを備える。
図3に示すように、乾燥ケース21の前面壁21Xは、加熱部屋22Aに対応した部分の下端部に、加熱バーナー23が固定されている。加熱バーナー23は、加熱ドラム25Aの前端側の部分と前面壁21Xの通気孔21H(図4参照)を通じて接続されている。また、蛇行パイプ25Bの先端部分は、乾燥ケース21の後面壁21Yの上端部から外側に突出し、突出した先端部に連続して上方に向かって屈曲して形成された煙突24に接続されている。
また、図2に示すように、乾燥ケース21の上下方向における中間位置には、ファン駆動シャフト27が加熱部屋22Aを横方向に貫通するように設けられ回転可能に支持されている。ファン駆動シャフト27は、先端部分、換言すれば、第1食物収容部屋22Bが加熱部屋22Aに接続される部分に近接する位置にインナーファン27Fが固定されている。インナーファン27Fは、ファン駆動シャフト27に対して一体回転可能に固定されている。
乾燥ケース21内には、送風補助部28が設けられている。図4は、加熱部屋22A内に設けられたインナーファン27F及び送風補助部28を、第1食物収容部屋22B側から見た斜視図であり、後述する風向板28C及び静翼28Dを取り外した状態を示している。図4に示すように、インナーファン27Fは、複数(図示例では3つ)の翼27Tがファン駆動シャフト27に固定された基部27Dの外周面から放射状に形成されている。翼27Tは、基部27Dがファン駆動シャフト27と一体回転するのにともなって、ファン駆動シャフト27の回転軸を中心に回転する。翼27Tは、回転方向に所定の幅で形成された板状をなし、回転軸に直交する方向に対して所定の角度を以て傾斜している。この回転軸に直交する方向は、上下方向及び前後方向に平行な平面に沿った任意の方向である。また、翼27Tの外周部は、回転方向に沿って円弧状に形成されており、回転方向の一方側に突出した突出部27Eが形成されている。
送風補助部28は、ケーシング28Bと、風向板28C(図5参照)と、静翼28D(図5参照)とを備える。ケーシング28Bは、ケーシング基板28Eと、側板28Fと、傾斜部28Gと、平板部28Hとを備える。ケーシング基板28Eは、平面が前後方向及び上下方向に沿った板状に形成され、インナーファン27Fの翼27Tを取り囲むように円形の穴が形成された外周部28Iが略中央部に形成されている。また、ケーシング基板28Eは、前後方向の両端部に一対の側板28Fが接続されている。なお、図4には、一方の側板28Fのみが図示されている。一対の側板28Fは、加熱部屋22Aの前後方向で対向する内周面に対して固定されている。
ケーシング基板28Eは、上下方向の両端部に連続して一対の傾斜部28Gが接続されている。一対の傾斜部28Gは、ファン駆動シャフト27の基端部から先端部に向かうに従って、互いに対向する上下方向の距離が長くなるように外側に広がって傾斜している。インナーファン27Fから送風される空気は、傾斜部28Gの傾斜に沿って流れる。一対の傾斜部28Gの各々は、上下方向におけるケーシング基板28Eと接続された端部とは反対側の端部に連続して一対の平板部28Hが接続されている。一対の平板部28Hは、平面が横方向及び前後方向に沿った板状に形成され、横方向における傾斜部28Gと接続された端部とは反対側の端部が加熱部屋22Aの内周面から上下方向に延びる板28Jに固定されている。これにより、ケーシング28Bは、外周部28Iと乾燥ケース21の内周面とを接続し、乾燥ケース21の内部空間を、インナーファン27Fを間に挟んで第1〜第3食物収容部屋22B〜22D側と吸気側壁21A側とに区画している。
加熱部屋22Aには、第1食物収容部屋22B側の開口部分であって、上下方向の中央に、前後方向に沿って配設されたC形鋼(リップ溝形鋼)27Cが設けられている。C形鋼27Cは、リップが第1食物収容部屋22B側となるようにして前後方向の両端部の各々が側板28Fに対して固定されている。C形鋼27Cは、溝の前後方向における中央部にベヤリング軸受27Bが設けられている。ファン駆動シャフト27は、先端部がベヤリング軸受27Bを介してC形鋼27Cに対して回転可能に保持されている。
図5は、送風補助部28に設けられた風向板28C及び静翼28Dを、第1食物収容部屋22B側から見た斜視図である。なお、図面が煩雑となるため、インナーファン27Fの図示を省略している。送風補助部28は、ファン駆動シャフト27を取り囲むように風向板28Cが設けられている。風向板28Cは、固定部29Aと、羽根部29Bとを備える。固定部29Aは、ファン駆動シャフト27に対して直交する平面に沿った円板状に形成され、その中心位置P1がファン駆動シャフト27の軸線上となるようにしてC形鋼27Cの第1食物収容部屋22B側に固定されている。固定部29Aは、周方向に沿って等間隔に形成された複数の羽根部29Bが円形の外周部に設けられている。
羽根部29Bの各々は、固定部29Aからファン駆動シャフト27の回転軸に対して直交する方向に向かって放射状に形成されている。羽根部29Bは、固定部29Aに接続された基端部から外周部に向かう方向が長手方向となる長方形板状に形成されている。羽根部29Bは、ファン駆動シャフト27に直交する平面、換言すれば、固定部29Aの平面と所定の角度をなしている。例えば、羽根部29Bは、固定部29Aの平面に対して45度の角度を以て固定部29Aに対して捻った状態で固定されている。羽根部29Bは、長手方向の先端部に、短手方向の一方側に突出した接続部29Dが形成されている。羽根部29Bは、長手方向の基端部が固定部29Aに接続され、先端部の接続部29Dがケーシング基板28Eに接続されて位置が固定されている。また、羽根部29Bは、長手方向の先端部にケーシング基板28E側に屈曲した屈曲部29Eが形成されている。羽根部29Bは、この屈曲部29Eの角度や大きさなどに応じて送風する風向や風量が変更可能となっている。
インナーファン27F(図4参照)から送風される加熱された空気は、固定部29Aから放射状に広がる羽根部29Bによって区画された複数の風路に誘導され、第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dに向けて送風される。送風される空気は、所定の角度を以て捻って形成された複数の羽根部29Bによって、サイクロン状の渦を巻いた気流となり、温度や湿度が異なる空気が攪拌されつつ第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dに向けて送風されることとなる。従って、羽根部29Bの角度等を調整することで、気流の態様を変更することが可能となる。これにより、第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dの全体に加熱した空気が均一に行き渡ることとなる。
また、ケーシング28Bの内周部には、複数(本実施例では4つ)の静翼28Dが設けられている。静翼28Dの各々は、箱型形状に形成されたケーシング28Bの内周部における四隅のそれぞれに形成されている。静翼28Dは、ファン駆動シャフト27の軸線上となる固定部29Aの中心位置P1と、傾斜部28Gと板28Jとの接続部分であって前後方向の端部となる位置P2とを結ぶ直線に沿った平板で形成されている。また、静翼28Dは、位置P2から中心位置P1に向かって延設され、羽根部29Bの接続部29Dがケーシング基板28Eに接続される部分に近接する位置まで形成されている。また、静翼28Dは、インナーファン27F側の側縁部28Kがケーシング基板28E及び傾斜部28Gの角度に合わせて形成され、ケーシング基板28E及び傾斜部28Gに対して固定されている。
ここで、本実施例の風向板28Cは、固定部29Aを中心として羽根部29Bが放射状に設けられている。インナーファン27Fから送風される空気は、風向板28Cによって誘導されるが、固定部29Aが設けられた部分では、空気の滞留や逆流が生じる場合がある。そこで、本発明者らは、風向板28C及び静翼28Dの形状、大きさ、位置、角度などを変更し検討・シミュレーション等を重ねた。その結果、放射状の風向板28Cを取り囲む位置に静翼28Dを設けた場合には、インナーファン27Fから送風される空気が、固定部29Aによる空気の滞留や逆流が抑制され、第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dの全体に極めて均一に送風されることとなった。従って、本実施例の食物乾燥機10によれば、第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dごとにインナーファン27Fを設ける必要がなく、装置の小型化を図ることが可能となる。
次に、第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dの構成について説明する。図2に示すように、第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dには、上下方向に沿って複数段のトレイ載置棚30が設けられている。トレイ載置棚30の各々には、メッシュ構造のトレイ30T(通常、「エビラ」と呼ばれている)が載置可能となっている。トレイ30T上には、「乾燥対象食物」としての生椎茸、果物、野菜などの乾燥対象食物が載置される。
また、図3に示すように、乾燥ケース21の前面壁21Xには、第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dの各々の部屋に対応する部分に、前後方向に開閉するトレイ収納扉22Tが設けられており、それら各トレイ収納扉22Tを開いてトレイ30Tが出し入れ可能に構成されている。なお、各トレイ収納扉22Tには、椎茸などの乾燥対象食物の乾燥状態を視認するためのガラス窓22Wが設けられている。乾燥ケース21の横方向の両側に設けられた一対の側壁のうち、加熱部屋22A側の側壁21A(以下、「吸気側壁21A」という)には、複数の吸気孔31が形成されている。複数の吸気孔31の各々は、前後方向に沿って等間隔に複数個(図示例では4個)配列されている。その前後方向に沿った1列の吸気孔31は、上下方向に沿って等間隔に複数列(図示例では3列)設けられ、吸気側壁21Aの上部においてマトリックス状に設けられている。
吸気側壁21Aの外周面には、前後方向に沿った1列の吸気孔31を上下方向の両側で挟む位置に1対のレールが設けられている。この1対のレールには、開度調整板33が前後方向にスライド可能に支持されている。開度調整板33には、吸気側壁21Aの吸気孔31の位置に合わせて同形状の吸気孔が形成され、開度調整板33の吸気孔を吸気側壁21Aの吸気孔31の位置に合わせたり、ずらしたりして吸気孔31の開度を調整し、吸気孔31から吸気される空気の流量が調整可能に構成されている。
また、吸気側壁21Aの下部には、後述する2次吸気孔45C(図1参照)及び加熱器25の位置に合わせて2次吸気孔32が形成されている。2次吸気孔32は、横方向から見た形状が、上下方向の長さが加熱器25の高さより長い略長方形状に形成されている。従って、加熱器25は、吸気側壁21A側から見た場合に、2次吸気孔32から加熱器25の一部が露出した状態となっている。
また、乾燥ケース21の横方向の両側に設けられた一対の側壁のうち、吸気側壁21Aとは反対側の第3食物収容部屋22D側の側壁21C(以下、「排気側壁21C」という)には、吸気側壁21Aの吸気孔31と同様に、複数の排気孔34が列をなして形成されている。また、排気側壁21Cは、略中央部に2次排気孔32Xが形成されている。2次排気孔32Xは、横方向から見た形状が略正方形状に形成されている。排気孔34は、2次排気孔32Xを取り囲む位置に形成されている。排気側壁21Cは、複数の排気孔34が前後方向に沿って等間隔に複数個配列されている。その前後方向に沿った1列の排気孔34は、2次排気孔32Xの上部において、上下方向に沿って等間隔に複数列(図示例では3列)設けられている。また、前後方向に沿った1列の排気孔34は、上下方向で隣り合う他の1列の排気孔34と、前後方向における位置が互い違いとなるように配列されている。そして、前後方向に沿った3列の排気孔34は、1つの開度調整板33Xにて開度が調節可能に構成されている。同様に、排気側壁21Cは、2次排気孔32Xの下部において、上下方向に沿って等間隔に3列の排気孔34が、開度調整板33Xにて開度が調整可能に構成されている。なお、吸気孔31、2次吸気孔32、開度調整板33、排気孔34、開度調整板33X及び2次排気孔32Xの形状、数、位置等は一例であり、適宜変更できる。
また、図6に示すように、乾燥ケース21は、前方側の側面における上方の位置には、制御ユニット39が固定されている。制御ユニット39は、排気側壁21Cに取り付けられる後述する排気カバー部46に設けられた温湿度センサ91と図示しない接続ケーブルで接続されている。制御ユニット39は、温湿度センサ91で測定した実測温度及び実測湿度に基づいて、加熱バーナー23とダンパ駆動源95(図8参照)とを制御する。
(外付けダクト40の構成)
次に、外付けダクト40の構成について説明する。図7に示すように、外付けダクト40は、吸気カバー部45と排気カバー部46と中間連絡部41とを備える。まず、中間連絡部41について説明する。中間連絡部41は、食物乾燥機本体20の横方向に延びた角筒状をなし、その平面形状(上方から見た形状)が、食物乾燥機本体20の平面形状と略同一になっている。中間連絡部41は、例えば、4つの単位ダクト42を横方向において互いに連結して構成されている。4つの単位ダクト42は、乾燥ケース21の上面全体を覆っている。単位ダクト42は、例えば、排気側壁21C側の1対の単位ダクト42の間に長さ調節壁を介在させて連結されており、当該長さ調節壁によって中間連絡部41の横方向に沿った全体の長さが食物乾燥機本体20の長さに調節される。
吸気カバー部45及び排気カバー部46は、略直方体状に形成され、前後方向の幅が食物乾燥機本体20と略同一であり、上下方向の長さが食物乾燥機本体20及び中間連絡部41を合わせた長さと略同一となっている。吸気カバー部45は、横方向の幅が排気カバー部46に比べて大きくなっている。吸気カバー部45は、排気カバー部46と横方向で対向する面が開放されており、図6に示すように、食物乾燥機本体20の吸気側壁21Aによって開口部が閉塞されている。同様に、排気カバー部46は、吸気カバー部45と横方向で対向する面が開放されており、食物乾燥機本体20の排気側壁21Cによって開口部が閉塞されている。図7に示すように、吸気カバー部45及び排気カバー部46は、吸気側壁21A又は排気側壁21Cの外面に対向配置されるメインカバー壁50の両側縁部から1対のサイドカバー壁47を突出させた溝形構造体の上下両端部を、上面壁48及び下面壁49にて閉塞した形状になっている。吸気カバー部45は、吸気側壁21Aの全体を覆い、且つ乾燥ケース21より上方に突出した状態で乾燥ケース21に対してネジ等にて固定されている。排気カバー部46は、排気側壁21Cの全体を覆い、且つ乾燥ケース21より上方に突出した状態で乾燥ケース21に対してネジ等にて固定されている。吸気カバー部45及び排気カバー部46は、乾燥ケース21より上方に突出した部分に、中間連絡部41の端部が接続されて、中間連絡部41の内部空間に吸気カバー部45及び排気カバー部46の内部空間が連通している。
吸気カバー部45及び排気カバー部46の各サイドカバー壁47には、1対ずつの操作窓51が上下に並べて形成されている。操作窓51の両側縁部には、1対のレール52が設けられ、閉塞板53が上方から一対のレール52の間に挿入されて操作窓51が閉じられている。作業者は、この閉塞板53をずらして操作窓51を開くことで、吸気カバー部45及び排気カバー部46の内側の開度調整板33(図3参照)及び開度調整板33Xを操作することができる。
また、図1に示すように、吸気カバー部45は、前方側(図1における手前側)の側面にファン駆動シャフト27の駆動源であるファン駆動モータ35が取り付けられている。ファン駆動モータ35は、吸気カバー部45の側面において、メインカバー壁50側の縁部であって、上下方向の略中央に設けられている。図3に示すように、吸気側壁21Aは、中央部分からファン駆動シャフト27の端部が突出している。また、図1に示すように、このファン駆動シャフト27は、メインカバー壁50の挿通孔45H(図7参照)から外側に突出した基端部にプーリ27Pが固定されている。ファン駆動シャフト27のプーリ27Pは、ファン駆動モータ35の出力軸に固定されたプーリ35Pとの間にベルト35Bが架け渡され駆動連結されている。また、ベルト35Bにて駆動連結されたプーリ27P及びプーリ35Pは、吸気カバー部45のメインカバー壁50に固定されたベルトカバー36にて覆われている。
また、図7に示すように、吸気カバー部45は、メインカバー壁50の上端部と上面壁48の横方向の端部を繋ぐ位置にダクト吸気孔45Aが形成されている。ダクト吸気孔45Aは、前後方向が長手方向となる長方形状に形成され、横方向における吸気カバー部45から排気カバー部46に向かう方向に傾斜している。また、ダクト吸気孔45Aには、当該ダクト吸気孔45Aを開閉するための吸気ダンパ45Tが取り付けられている。吸気ダンパ45Tは、ダクト吸気孔45Aと略同一の長方形状に形成され、ダクト吸気孔45Aにおける吸気側壁21A側の側縁部に対して回動可能に連結されている。吸気ダンパ45Tは、ダクト吸気孔45Aを閉塞した状態から吸気側壁21A側に回動してダクト吸気孔45Aを開放する。
また、吸気カバー部45は、メインカバー壁50の下部に2次吸気孔45Cが設けられている。2次吸気孔45Cは、前後方向に延びる長方形状に形成されている。2次吸気孔45Cは、2次吸気ダンパ45Dにて開閉される。2次吸気ダンパ45Dは、2次吸気孔45Cと略同一の長方形状をなし、2次吸気孔45Cの上端部に対して回動可能に連結されている。2次吸気ダンパ45Dは、自重により2次吸気孔45Cを閉塞する位置に付勢され、気圧の変化に応じて吸気カバー部45の内側に回動することで2次吸気孔45Cを開放する。なお、2次吸気ダンパ45Dは、2次吸気孔45Cを閉塞する位置にバネ等によって付勢される構成でもよい。
図8に示すように、吸気ダンパ45Tは、ダクト吸気孔45Aの開口部に回動可能に連結された部分には、前後方向に沿って回動支持軸45Jが挿通されている。回動支持軸45Jは、吸気カバー部45の前面から端部が突出しており、その突出部分に吸気ダンパ手動ハンドル44及びダンパ駆動源95の動力出力部が連結されている。ダンパ駆動源95は、吸気カバー部45の前面に固定された直方体状のギヤボックス95Bの内部に図示しない減速機構と、その減速機構の入力側に接続された図示しないモータとが収容されている。ダンパ駆動源95には、前後方向に向かって回動支持軸45Jが貫通しており、当該回動支持軸45Jが減速機構の出力側に駆動連結されている。従って、回動支持軸45Jは、モータの出力トルクが減速機構を介して伝達され、モータの駆動に応じて回転しダクト吸気孔45Aを開閉させる。
吸気ダンパ手動ハンドル44は、回動支持軸45Jのギヤボックス95Bよりもさらに前方に突出した部分に上端部が固定されており、当該上端部から下方に向かって垂れ下がった状態で取り付けられている。吸気ダンパ手動ハンドル44の下端部は、乾燥ケース21の前面に固定されたダンパ開度調整カバー37によって前方から覆われている。ダンパ開度調整カバー37は、円弧状のスリット37Aが形成された主板部37Bの横方向の両端から吸気カバー部45の前面に向けて1対の脚部37Cが張り出した門形構造になっている。ダンパ開度調整カバー37は、1対の脚部37Cが吸気カバー部45の前面に固定され、主板部37Bと乾燥ケース21の前面との間の隙間に、吸気ダンパ手動ハンドル44の下端部が収容されている。
また、吸気ダンパ手動ハンドル44には、主板部37Bの位置に合わせて針形ゲージ43が取り付けられている。針形ゲージ43は、吸気ダンパ45Tの傾きを目視にて確認するためのものであり、吸気ダンパ45Tの回転に連動して針の先の位置が変更され、図示しない主板部37Bの表面に設けられた目盛上で針が指す位置から傾き(角度)が確認できるようになっている。
また、吸気ダンパ手動ハンドル44の下端部には、雌ネジ44Xが形成されており、当該雌ネジ44Xに対してスリット37Aの前方から操作ノブ93を螺合して固定取り付けられている。操作ノブ93は、円盤状のノブ本体93Aの中心から雄ネジ93Bを突出させた構造をなし、その雄ネジ93Bを雌ネジ44Xに螺合されて、操作ノブ93が吸気ダンパ手動ハンドル44に取り付けられている。これら構成により、吸気ダンパ45Tは、後述するように、ダンパ駆動源95を用いた自動開閉と操作ノブ93の操作による手動開閉の何れによっても開閉することができる。
また、図7に示すように、排気カバー部46は、メインカバー壁50の上部に、ダクト排気孔55が1つ設けられている。ダクト排気孔55は、メインカバー壁50の幅方向に延びる長方形状に形成されている。ダクト排気孔55は、排気ダンパ56にて開閉される。排気ダンパ56は、ダクト排気孔55と略同一の長方形状をなし、ダクト排気孔55の上端部に対して回動可能に連結されている。排気ダンパ56は、自重によりダクト排気孔55を閉塞する位置に付勢され、排気カバー部46の外側に回動することでダクト排気孔55を開放する。また、排気カバー部46のサイドカバー壁47には、温湿度センサ91が取り付けられている。温湿度センサ91は、ダクト排気孔55の下端部に近接する位置に温度及び湿度を検出するセンサが配置されるように適切な位置に取り付けられている。
次に、食物乾燥機10の乾燥処理について説明する。食物乾燥機10の運転を開始するには、生の椎茸などの乾燥対象食物をトレイ30T(図2参照)に載せて第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dに収容し、操作ノブ93の雄ネジ93Bを吸気ダンパ手動ハンドル44の雌ネジ44Xに対して緩めた状態にしておく。そして、例えば、制御ユニット39の操作パネルにて目標温度と目標湿度とを設定して起動スイッチをオンする。すると、加熱バーナー23が灯油又は重油を燃やして生成した火炎により、加熱器25が発熱するとともに、ファン駆動モータ35がインナーファン27Fを一定回転速度で回転駆動し、吸気孔31及び2次吸気孔32から乾燥ケース21内に吸気した空気を、乾燥ケース21内で横方向に送風する。この際に、インナーファン27Fによって横方向に送風される空気は、送風補助部28の傾斜部28G、風向板28C、及び静翼28Dによって誘導される送風方向に流れることで上下方向に拡散しながら横方向に効率的に送風される。加熱器25にて加熱された高温の空気が第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dを通過して排気孔34及び2次排気孔32Xから排出される。
制御ユニット39は、目標温度(設定温度)と排気カバー部46内の温湿度センサ91による実測温度との偏差に応じて加熱バーナー23の出力を変更する。また、制御ユニット39は、温湿度センサ91にて実測した実測湿度が目標湿度(設定湿度)と一致しているか否かを判別し、実測湿度が目標湿度を越えた場合には、ダンパ駆動源95にて吸気ダンパ45Tを回動させて開く。すると、開いた吸気ダンパ45Tより中間連絡部41側の空気、即ち、排気孔34及び2次排気孔32Xから中間連絡部41内を通過する空気の流れが規制されて内圧が上昇し、その内圧によって排気ダンパ56が開く。これにより、排気孔34及び2次排気孔32Xから排気された空気の一部がダクト排気孔55から排気される一方で、排気する空気の量に応じてダクト吸気孔45Aから外気が吸気される。また、排気孔34及び2次排気孔32Xから排気されつつもダクト排気孔55からは排気されなかった空気は、再利用の加熱空気として中間連絡部41を通過し、ダクト吸気孔45Aからの外気と合流する。そして、再利用の加熱空気と外気とが混合した状態になって吸気孔31及び2次吸気孔32から食物乾燥機本体20内に吸気される。このとき、加熱空気と外気とが混合することで湿度が下がり、温湿度センサ91による実測湿度も下がる。実測湿度が目標湿度より下がると、吸気ダンパ45Tが閉じる方向に動作し、加熱空気の割合が外気の吸気量より増える。なお、加熱空気と外気とが混合すると、実測湿度と共に実測温度も下がるので、制御ユニット39は加熱バーナー23の出力を大きくする。
ここで、温湿度センサ91は、ダクト排気孔55の位置に合わせて排気カバー部46のサイドカバー壁47の適切な位置に取り付けられている。ファン駆動シャフト27から送風された空気は、第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dを通過した直後に温湿度センサ91によって湿度及び温度が検出される。このため、温湿度センサ91は、第1〜第3食物収容部屋22B〜22D内の湿度や温度を精度よく検出することが可能となる。従って、制御ユニット39は、温湿度センサ91の検出値に基づいて加熱バーナー23及びダンパ駆動源95を制御することで、第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dを所望の温度及び湿度とすることが可能となる。
また、吸気カバー部45は、メインカバー壁50の下部に2次吸気孔45Cが設けられている。2次吸気孔45Cは、ダクト吸気孔45Aや排気ダンパ56の開閉によって、吸気カバー部45内の気圧が変化することで開閉する。2次吸気孔45Cから取り込まれた外気は、吸気側壁21Aの2次吸気孔32を通じて加熱部屋22A内に向かって送風され、加熱器25を冷却する。これにより、ダクト吸気孔45Aから取り込まれた外気が吸気カバー部45の下部まで十分に行き届かない場合などにおいて、加熱器25が過剰に加熱するのを防止することが可能となる。また、本実施形態の食物乾燥機10によれば、2次吸気ダンパ45Dの大きさや形状、回転方向に対する抵抗力等を変更することで、2次吸気孔45Cから取り込む外気の量、即ち、加熱器25の冷却機能の調整を図ることが可能となる。
また、食物乾燥機本体20及び外付けダクト40は、ダクト吸気孔45A、排気ダンパ56及び2次吸気ダンパ45Dが閉塞された場合に、完全に密閉された状態とされるのが好ましい。しかしながら、構造上、あるいは製造コストの面などから食物乾燥機本体20及び外付けダクト40内を完全に密閉することが難しい場合がある。このため、トレイ収納扉22Tや単位ダクト42の連結部分などにおいて空気の流出が生じる場合には、この空気の流出を活用し2次吸気孔45Cを開放することも可能である。
因みに、食物乾燥機10は、制御ユニット39に備えた操作パネルを操作して通常モードからダンパ手動モードに切り替えることができる。ダンパ手動モードでは、ダンパ駆動源95に電力が供給されなくなり、作業者が操作ノブ93を操作して吸気ダンパ45Tの開閉を手動で行うこともできる。この場合、操作ノブ93の雄ネジ93Bを吸気ダンパ手動ハンドル44の雌ネジ44Xに対して緩め、吸気ダンパ45Tを任意の開度にしてから、操作ノブ93を締め付ければよい。すると、ダンパ開度調整カバー37におけるスリット37Aの縁部が、操作ノブ93のノブ本体93Aと吸気ダンパ手動ハンドル44と間で締め付けられて、吸気ダンパ45Tを任意の回動位置に固定することができる。これにより、作業者の経験に基づいて食物乾燥機10の運転中の外気の取り込み量を任意に変更することができる。
以上、上記した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
<効果1>食物乾燥機10は、インナーファン27Fを駆動して乾燥ケース21の吸気側壁21Aの吸気孔31及び2次吸気孔32から吸気され加熱器25によって加熱された空気を、第1〜第3食物収容部屋22B〜22D内の乾燥対象食物に向けて送風し、排気側壁21Cの排気孔34及び2次排気孔32Xから排出する。ケーシング28Bは、インナーファン27Fの外周を囲む外周部28Iと乾燥ケース21の内周面とを接続し、乾燥ケース21の内部空間を、インナーファン27Fを間に挟んで第1〜第3食物収容部屋22B〜22D側と吸気側壁21A側とに区画している。これにより、インナーファン27Fから送風される空気は、外周部28I及びケーシング28Bによって送風される方向が誘導され効率的に第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dに向かって送風される。また、インナーファン27Fは、乾燥ケース21の内部空間を区画するケーシング28Bによって、送風した空気がインナーファン27Fの後方(吸気カバー部45側)に回り込むことが抑制される。これにより、インナーファン27Fは、送風能力を可能な限り引き出されることとなり、第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dに向かって送風する空気の風量を増大させることが可能となる。従来では、第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dの各々に対応したインナーファン27Fが設けられていたが、本実施形態の食物乾燥機10では、送風効率を高めたことで1つのインナーファン27Fのみで各部屋22B〜22Dに十分な送風が可能となり、ファンを設けない分だけ装置が小型化されている。また、従来では、複数のファンを各部屋22B〜22Dに応じて設ける必要があったため、図2に示すファン駆動シャフト27を第3食物収容部屋22Dのトレイ載置棚30における空気の入口側に近接する位置まで横方向に延設する必要があった。これに対し、本実施形態の食物乾燥機10では、ファン駆動シャフト27の横方向の長さが短くなり、ファン駆動シャフト27が各部屋22B〜22Dを横方向に貫通することがなくなった。従って、作業者が第1〜第3食物収容部屋22B〜22D内に乾燥対象食物を出し入れする際に、乾燥対象食物を運搬する台車や乾燥対象食物を保持する器具(例えば、乾燥対象食物の釣り具)等が出し入れし易くなり、作業効率の向上が図られている。
<効果2>インナーファン27Fから送風される加熱された空気は、送風補助部28が備える風向板28Cによって誘導され、第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dに向かって送風される。これにより、当該食物乾燥機10では、送風される空気の滞留が防止され、加熱した空気を第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dの全体により均一に行き渡らせることが可能となり、送風効率がより向上する。
<効果3>風向板28Cの固定部29Aは、インナーファン27Fの回転軸の軸線上に設けられている。また、複数の羽根部29Bの各々は、固定部29Aからファン駆動シャフト27の回転軸に対して直交する方向に放射状に広がるとともに、ファン駆動シャフト27に対して直交する平面と所定の角度(45度)をなす。これにより、インナーファン27Fから送風される空気は、45度で捻って形成された複数の羽根部29Bによって、サイクロン状の渦を巻いた気流となり、加熱器25で加熱され温度や湿度が異なる空気が攪拌されつつ第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dに向けて送風されることとなる。従って、当該食物乾燥機10によれば、温度差などがより均一な空気を第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dに向けて送風することが可能となる。また、羽根部29Bの角度や形状等を調整することで、気流の態様を変更することが可能となる。
<効果4>静翼28Dの各々は、箱型形状に形成されたケーシング28Bの内周部における四隅のそれぞれに形成されている。これにより、インナーファン27Fから送風される空気は、固定部29Aによる気体の滞留や逆流が抑制され、第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dの全体に極めて均一に送風される。
<効果5>ケーシング28Bの一対の傾斜部28Gは、ファン駆動シャフト27の基端部から先端部に向かうに従って、互いに対向する上下方向の距離が長くなるように外側に広がるように傾斜している。これにより、インナーファン27Fから送風される空気が傾斜部28Gの傾斜に沿って流れるため、気体の滞留や渦流が発生する可能性を低減して送風効率をより向上することが可能となる。
<効果6>第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dは、横方向において隣接して配置されている。このため、当該食物乾燥機10によれば、送風効率の向上を図りつつ、より装置の小型化が可能となる。
<効果7>食物乾燥機10は、排気孔34及び2次排気孔32Xから乾燥ケース21の外に排気された高温の空気が外付けダクト40を通過して吸気孔31及び2次吸気孔32から乾燥ケース21内に吸気されるので、加熱器25が空気を加熱するのに使用した熱エネルギーの有効利用が図れ、燃費が向上し、ひいては、乾燥対象食物の製造コストを下げることができる。
因みに、本実施形態における第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dは、乾燥対象食物が載置される載置部の一例である。ファン駆動シャフト27は、インナーファンの回転軸の一例である。2次吸気孔32は、吸気孔の一例である。2次排気孔32Xは、排気孔の一例である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態における風向板28Cの形状、数、固定される角度等は、一例であり、適宜変更できる。例えば、風向板28Cの羽根部29Bは、ファン駆動シャフト27の回転軸の軸線に沿った平面を有する平板で形成してもよい。また、羽根部29Bは、例えば、ファン駆動シャフト27に対して上下方向の一方側に設けられた構成でもよい。また、羽根部29Bは、固定部29Aの周方向に向かって異なるピッチで形成され構成でもよい。
また、例えば、図9に示すように、送風補助部28は、上下方向の傾斜部28G及び平板部28Hの間に、ファン駆動シャフト27を間に挟むようにして複数の風向板28Mを備える構成としてもよい。なお、図9は、図面が煩雑となるのを防ぐため、上下方向に並ぶ複数の風向板28Mのうち、上下方向の両端の2つの風向板28Mのみを図示している。複数の風向板28Mは、前後方向の両端部が側板28Fに対して保持されており、前後方向に沿って設けられた回転軸28Nに対して上下方向に向かって回転可能に構成され、風向が調整可能となっている。インナーファン27Fから送風される空気は、上下方向に並んで設けられた風向板28Mによって区画された複数の風路に誘導され、第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dに向けて送風される。また、風向板28Mの風向を調整することによって、送風される空気は、ファン駆動シャフト27の軸線方向に対して上下方向へ放射するように送風される。これにより、第1〜第3食物収容部屋22B〜22Dの上下方向の全体に加熱した空気が行き渡ることとなる。
また、図9に示すように、ケーシング基板28Eは、外周部28Iの穴にマウスリング28Aを取り付けた構成でもよい。マウスリング28Aは、円筒形状に形成され、インナーファン27Fの翼27Tを取り囲むように、内周面が翼27Tの先端部との間に所定の間隔を設ける位置に固定されている。マウスリング28Aの内周面には、送風効率を高めるために、横方向において、ファン駆動シャフト27の基端部から先端部(第1食物収容部屋22B側)に向かうに従って内径が小さくなるように傾斜が設けられている。食物乾燥機10は、このようなマウスリング28Aを設けることで、送風する空気の量や態様を調整することが可能となる。
また、上記実施形態では、温湿度センサ91を排気カバー部46に設けたが、これに限定されない。例えば、温湿度センサ91を、吸気カバー部45に設けてもよい。あるいは、温湿度センサ91を複数箇所に設けてもよい。また、温度センサと湿度センサとを別々に設けてもよい。
また、乾燥ケース21及び外付けダクト40は、金属に限らず他の部材で構成してもよい。例えば、乾燥ケース21は、断熱ボードで構成してもよい。また、例えば、外付けダクト40は、パイプフレームにビニールシートを張った構造でもよい。
また、インナーファン27Fは、2以上の複数個設けてもよい。
また、乾燥ケース21は、吸気側壁21Aの開度調整板33及び排気側壁21Cの開度調整板33Xの一方、あるいは両方を取り付けない構成でもよい。この場合、開度調整板33等の位置を変更する必要がなくなるため、吸気カバー部45及び排気カバー部46の操作窓51等をなくすことが可能となる。
また、乾燥ケース21及び外付けダクト40は、直方体形状に限らず、他の形状(円筒形状など)でもよい。
また、上記実施形態では、外付けダクト40の中間連絡部41が食物乾燥機本体20の上方に配置されていたが、中間連絡部41が例えば食物乾燥機本体20の後面に沿って配置される構成としてもよい。
また、上記実施形態では、外付けダクト40は、ダクト吸気孔45A及び吸気ダンパ45Tが吸気カバー部45に設けられた構成であったが、他の部分、例えば中間連絡部41の上面に設けてもよい。
また、乾燥対象食物は、生椎茸に限らず、例えば、海草、野菜等でもよい。
また、加熱して送風する気体は、空気に限らない。例えば、空気に比べて熱伝導率が高い気体を循環させてもよい。
10 食物乾燥機、21 乾燥ケース、21A 吸気側壁、21C 排気側壁、21F、21G 通気孔、25 加熱器、27 ファン駆動シャフト、27F インナーファン、28B ケーシング、28C 風向板、28I 外周部、29A 固定部、29B 羽根部、28D 静翼、28G 傾斜部、30 トレイ載置棚、31 吸気孔、34 排気孔、40 外付けダクト。

Claims (6)

  1. 吸気孔が設けられた吸気側壁と、排気孔が設けられた排気側壁とを有する乾燥ケースと、
    前記乾燥ケース内に設けられ、前記吸気孔から吸気される気体を加熱する加熱器と、
    前記乾燥ケース内に設けられ、乾燥対象食物が載置される載置部と、
    前記乾燥ケース内に回転可能に保持され、前記吸気孔から吸気され前記加熱器により加熱された前記気体を、前記載置部の前記乾燥対象食物に向けて送風し前記排気側壁の前記排気孔から排出するインナーファンと、
    前記インナーファンの外周を囲む外周部と前記乾燥ケースの内周面とを接続し、前記乾燥ケースの内部空間を、前記インナーファンを間に挟んで前記載置部側と前記吸気側壁側とに区画するケーシングと、
    前記インナーファンから前記載置部に向かう方向への前記気体の流れを誘導する風向板と、
    を備え、
    前記風向板は、
    前記インナーファンの回転軸の軸線上に設けられた固定部と、
    前記固定部から前記回転軸に対して直交する方向に放射状に広がるとともに、前記回転軸に対して直交する平面と所定の角度をなす複数の羽根部と、
    を備え、
    前記複数の羽根部の各々は、前記回転軸に対して直交する方向に延びる略長方形の板状をなし、その長手方向における基端部を前記固定部に接続され、先端部に形成された接続部を前記ケーシングに接続されて位置が固定され、前記インナーファンから送風される前記気体を誘導する複数の風路を区画し、
    前記接続部は、前記複数の羽根部の各々の短手方向における一方側へ前記先端部から突出し、その突出した先端を前記ケーシングにおける前記載置部側の面に接続され、
    前記固定部は、前記接続部の位置よりも前記載置部側に配置されることを特徴とする食物乾燥機。
  2. 前記複数の羽根部の各々における前記先端部には、各羽根部の先端を前記ケーシング側に向けて屈曲した屈曲部が形成され
    前記屈曲部は、板状をなす前記複数の羽根部の平面に対して所定の角度をなして屈曲され、且つ前記ケーシングの前記載置部側の面に近接する方向へ屈曲された板状をなすことを特徴とする請求項1に記載の食物乾燥機。
  3. 前記ケーシングは、前記風向板を取り囲む箱型形状に形成され、その内周部の四隅に前記インナーファンから前記載置部に向かう方向への前記気体の流れを誘導する静翼が設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食物乾燥機。
  4. 前記ケーシングは、前記外周部から前記載置部に向かうに従って傾斜する傾斜部が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の食物乾燥機。
  5. 複数の載置部を備え、当該複数の載置部が隣接して配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の食物乾燥機。
  6. 前記排気孔から前記乾燥ケースの外に排気された前記気体を前記吸気孔側へと循環させる外付けダクトを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の食物乾燥機。
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