JP2006170579A - 加熱調理器 - Google Patents

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満 本間
Hideyuki Kimura
秀行 木村
Sei Ozawa
聖 小沢
Yasushi Horikiri
泰 堀切
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Abstract

【課題】加熱室に吹き出される熱風の向きを周期的に変化させ、加熱室を撹拌して被加熱物を効率よく加熱し、焼きムラの少ない加熱調理を行うことにより、省エネ性能の高い調理を実現する。
【解決手段】加熱室7と、加熱室7に空気を循環させるファン装置5と空気を加熱する熱風ヒータ12から構成される熱風ユニット9を備えた加熱調理器において、該熱風ユニット9の吹き出し風路35の一部に流れを分流する分流板34を設け、該分流板34のエッジ部34aで流れの自励振動を誘起させ、加熱室7の通風口72a、72b、72cから吹き出し向きが周期的に変化する熱風43a、43bを吹き出し、加熱室7の空気を撹拌して焼きムラの少ない加熱調理を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は熱風によって被加熱物を調理する加熱調理器に関するものである。
従来、加熱室内に上下段に角型の調理皿を二枚載置し、この調理皿上に被加熱物を載置して熱風によってオーブン調理する加熱調理器では、ラジアルファンと熱風ヒータから構成される熱風ユニットから加熱室の背面に設けられた通風口を介して循環される熱風によってオーブン加熱を行っている。
加熱室と熱風ユニット間で循環する熱風は、二枚の調理皿の間を流れ、加熱室背面の略中央位置に配置されたラジアルファン中央の通風口を介して加熱室の空気を熱風ユニットに吸い込み、熱風ユニット内で加熱した空気を加熱室背面の他の通風口から吹き出る流れとなっている。
このような熱風循環方式では、加熱室の被加熱物を少ない焼きムラで調理するには、加熱室の空気を撹拌して温度分布や風速分布を均一にする必要がある。
そこで、特許文献1に示すように、ファンの風向きを周期的に変えるルーバーを配置させた構成が採用されている。
特開平9−152131号公報
従来の加熱調理器は、加熱室の調理皿に載置された被加熱物を熱風ユニット内部で加熱された空気を循環させて加熱する構造であるため、通風口から吹き出す熱風がラジアルファンの回転で風速分布に偏りが生じ、被加熱物の加熱ムラが生じ易いという欠点がある。
また、特許文献1に記載されているように機械的に動くルーバーを配置した場合には、構造が複雑化するとともに、製造コストが増加する。
また、周期的に動かすルーバー機構のスペースを必要とし、省設置スペース性が良好でない。
また、機械的な駆動部は、被加熱物の飛散や残骸等の浸入に対して故障し易く、長期的な信頼性が低い。
さらに、ルーバーが加熱室に露出しているため、被加熱物の飛散時の残骸や庫内のゴミ等の異物がルーバーに付着し易く、清掃性が良好でない。
本願発明は、上記の課題のうち少なくとも一つを解決するために為されてものである。
本発明の請求項1では、加熱室と、少なくとも該加熱室に空気を循環させるファン装置と空気を加熱する熱風ヒータから構成される熱風ユニットを備え、該熱風ユニットは吹き出し風路の一部に空気の流れを分流する分流板を設け、該分流板のエッジ部で流れの自励振動を誘起させ、熱風ユニットから加熱室内に吹き出される熱風の吹き出す向きを周期的に変化させるものである。
また、請求項2では、加熱室と、少なくとも該加熱室に空気を循環させるファン装置と空気を加熱する熱風ヒータから構成される熱風ユニットを備え、該熱風ユニットは吹き出し風路を複数に分流し、該風路のエッジ部で流れの自励振動を誘起させ、該加熱室に設けた複数の通風口から周期的に熱風を吹き出すものである。
本発明の請求項1によれば、加熱室に吹き出される熱風の向きが周期的に変化するため、熱効率の良好なオーブン加熱により加熱室を撹拌して被加熱物を効率よく加熱できる。
また、請求項2によれば、加熱室に高風速な熱風が周期的に吹き出し位置を変えて吹き出すため、加熱室の撹拌効果を高めて焼きムラの少ない加熱調理を行うことができ、省エネ性能の高い調理を実現できる。
(実施例1)
図1及び図2に本発明の第一の実施例である側面断面及び正面断面図を示し、図3及び図4に熱風ユニット9の拡大断面図を示し、図5に噴流の吹出し部の拡大断面図を示す。
本実施例では加熱調理器の例として、加熱室7内に角型の調理皿70a、70bが上下二段に配置されたターンテーブル式オーブンレンジについて説明する。
ここで、ターンテーブル式とは、加熱室7の底面上に突出させた回転軸80aを利用して円形状の調理皿を回転させながら加熱調理できるオーブンレンジである。
図において、キャビネット51の内側には、被加熱物71a、71bを収納し、加熱調理を行う加熱室7が設けられ、加熱室7の前面には被加熱物71a、71bを出し入れできる開閉式のドア部52が回動可能に設けられている。
また、加熱室7の底面下方には、アンテナモータ(図示せず)と重量センサ(図示せず)などから構成されるセンサユニット80が配置され、加熱室7の底面近傍にセンサユニット80の回転軸80aが突出している。
また、ドア部52の側面には、加熱調理を設定する操作パネル(図示せず)が設けられ、この操作パネルの後方となる加熱室7の右側に配置された機械室2に被加熱物71a、71bをマイクロ波加熱するために必要な部品、例えば、マグネトロン20や制御基板27、冷却ファン24等が設けられている。
制御基板27には、マグネトロン20やセンサユニット80などを制御するマイコン28が搭載されている。
マグネトロン20は、加熱室7のマイクロ波放射口56と導波管50で連結されており、マグネトロン20より放射されるマイクロ波エネルギーがマイクロ波放射口56を介して加熱室7の内部に放射される構造となっている。
加熱室7の内壁の左右には、底面と概略並行に内側に突出した保持棚74a、74bが上下二段に設けられており、加熱室7と略幅サイズの角型の調理皿70a、70bを上下二段に配置できる。
ここで、保持棚74a、74b、74c・・(図示せず)を加熱室7の側面に三段以上配置し、調理メニューに応じて使用する保持棚74a、74b、74c・・(図示せず)を調整する構成にしてもよい。
よって、加熱室7に調理皿70a、70bが上下二段に配置された場合、加熱室7は、加熱室天井面と上の調理皿70aの間の空間7aと、調理皿70aと下の調理皿70bの間の空間7bと、調理皿70bと加熱室底面の間の空間7cの3つの空間に分割される。
加熱室7の上側には平面状のグリルヒータ10が設けられ、グリル加熱時にマイコン28の指示でON/OFFおよび電力制御することにより、例えば、加熱室7の保持棚74aに配置した調理皿70a上の被加熱物71aの表面をグリル加熱できる。
ここで、グリルヒータ10は、例えば、平面状のマイカヒータでも良いし、石英管ヒータやシーズヒータを複数並べた構成でも良い。
また、保持棚74a、74b、74c・・を複数段設けた場合には、上の調理皿70aとグリルヒータ10の距離を調整して加熱でき、メニューに応じて被加熱物71a、71bの焼き加減を調整し、最適な焼き加減で調理皿70a、70b上の数多くの被加熱物71a、71bを一度にグリル調理できる。
ドア部52と向かい合う加熱室7の背面壁75の上部、中間部の左右、下部には多数のパンチング孔で形成された通風口72a、72b、72cが設けられ、中央部には通風口72eが設けられており、中央部の通風口72eは後記する熱風ユニット9に空気を吸い込み、周囲の通風口72a、72b、72cは後記熱風ヒータ12で加熱された空気を加熱室7に吹き出すものである。
中央部の通風口72eの後方には、ラジアルファン30と、ファン30に連結されたファンモータ32と、ファン30の外周下側に配置された熱風ヒータ12から構成される熱風ユニット9が配置され、通風口72eから吸い込んだ空気43eを熱風ヒータ12で加熱し、他の通風口72a、72b、72cから高温空気43a、43b、43cを加熱室7に吹き出して加熱室7と熱風ユニット9の間で熱風が循環する構造となっている。
ここで、本実施例では、熱風ユニット9のファン装置がラジアルファン30とファンモータ32で構成されるため、通風口72a、72b、72c、72eのレイアウト例が図2に示す配置となっているが、ファン装置が、例えば軸流ファンやシロッコファンであれば、通気口72a、72b、72c、72eのレイアウトも変化するし、ラジアルファンの配置位置によっても変化することになるが、いずれの場合も本発明の構造が適用できる。
また、熱風ヒータ12は、例えば棒状の石英管やシーズヒータ等で構成し、その表面に多数の放熱フィンを設けたものであっても良い。
また、熱風ヒータ12は、熱風ユニット9の内部に配置可能であれば、例えばU字状であっても、面状であっても良い。さらに、熱風ヒータ12の本数も1本ないし2本、さらには複数本、ファン装置の外周に配置した構成にしてもよい。
熱風ユニット9は、ラジアンファン30の外周に通風口72b、72cの位置に合わせて整風板(図示せず)を設けており、熱風ユニット9の内部で通風口72に向かう複数の風路35が構成されている。
本実施例では、ラジアルファン30の吹き出し側の風路断面をファン30の高さ方向に部分的に狭くして噴流吹き出し部38から高風速の噴流が風路35に吹き出す構成にするとともに、風路35の途中に分流板34を設け、高風速の噴流41が分流板34の上流側先端に衝突するようにしている。
ここで、分流板34の上流側先端は、本実施例のように薄板の切断面でもよいし、先端が鋭角になるように削っても、曲げ加工を施してもよい。
図3及び図4において、高風速の噴流41がエッジ部34aに衝突すると、流れの不安定性に起因してエッジトーン振動が起こり、図3のように主流がダクト35のファンモータ32側の風路35aを通る場合100aと、図4のように主流がダクト35の加熱室背面75側風路35bを通る場合100bが周期的に交互に流れるようになる。
ここで、変動周期は、噴流41の吹き出し速度U、噴流41の幅Dと噴流吹き出し部38から分流板34のエッジ部までの距離Hの比α(=H/D)に起因するため、周期を速めるにはUを大きく、αを小さくすればよい。
つまり、ファン30の回転数を調整することにより、変動周期を制御することも容易にできる。
よって、図3ではファンモータ32側の風路35aの風量100aが加熱室背面75側の風路35bの風量100bにより大きくなり、通風口72aから吹き出る熱風43aは下向きになる。
一方、図4では、加熱室背面75側の風路35bの風量100bがファンモータ32側の風路35aの風量100aより大きくなり、通風口72aから吹き出る熱風43aは上向きになる。
本実施例では、図3と図4に示す熱風43aの流れパターンが周期的に起こるようになるため、加熱室7の空間7aの空気を撹拌させ、加熱室7に温度分布が生じにくく、焼きムラの少ない加熱を行うことができる。
ここで、上記の構成は熱風の吹き出る通風口72a、72b、72cであれば、いずれの風路35a、35bでも容易に適用できることは言うまでもない。
また、本実施例では、加熱室7に上下二段に調理皿70a、70bを配置した構成を示したが、これらの調理皿70a、70bの枚数によらず、空気の撹拌効果により同様に焼きムラの少ない加熱を行うことができる。
本発明の一実施例におけるオーブン調理時の動作について、図1及び図2に沿って加熱室7に調理皿70a、70bが上下二段配置した場合を例に説明する。
例えば、パン等の被加熱物71a、71bが載せられた調理皿70a、70bは、前方のドア部52より加熱室7の左右に配置された保持棚74a、70bをスライドさせながら加熱室7の背面75に調理皿70a、70bが接触するまで内部に押し込まれ、調理皿70が上下二段に配置された後、ドア部52を閉めオーブン調理が開始される。
オーブン調理の開始は、被加熱物71a、71bの加熱時間や加熱温度などの設定が終了した後、機械室2の前方の操作パネル(図示せず)上のボタンで行われる。
調理が開始されると、ラジアルファン30の回転軸に設置されたファンモータ32が回転駆動し、熱風ユニット9内のラジアルファン30が回転する。
また、オーブン調理では、加熱室7の壁面が高温となるので、熱漏洩による機械室2の温度上昇を抑制するために冷却ファン24が駆動する。
ここで、冷却ファン24の駆動は調理時間とともに常時行っても、また、間欠的に行ってもよく、例えばマイコン28等の温度を検知して行ってもよい。
ファンモータ32の駆動とともに、ラジアルファン30が回転し、調理皿70aと調理皿70bの間の空間7bに配置された通風口72eから熱風ユニット9に空気43eが吸い込まれる。
熱風ユニット9では、ラジアルファン30を介してファン30の外周に吹き出された空気をファン30の下流に配置された熱風ヒータ12で加熱し、加熱室7の天井面と調理皿70aの間の空間7aに配置された通風口72aと、調理皿70a、調理皿70bの間の空間7bに配置された通風口72bと、調理皿70bと加熱室7の底面の間の空間7cに配置された通風口72cから加熱室7に熱風43a、43b、43cを吹き出させる。
また、グリルヒータ10は、熱風ユニット9の熱風ヒータ12とともに発熱し、熱風ヒータ12から遠い位置から吹き出る熱風43aと合わせて
調理皿70aの被加熱物71aをオーブン加熱させる。
ここで、グリルヒータ10と熱風ヒータ12は、通電時間を調整して交互に発熱させてもよいし、グリルヒータ10を分割し、その一部を発熱させてもよい。
つまり、空間7aでは、通風口72aから吹き出た空気43aが被加熱物71aを加熱しながら、ドア部52と調理皿70aの間隙を通って熱風43abが空間7bに流れることになる。
一方、空間7cでは通風口72cから吹き出た熱風43cが、調理皿70bの裏面と加熱室7の底面を加熱しながらドア部52に向かって流れ、空間7cの温度を高温に保持する。
ドア部52まで流れた空気43bcは、ドア部52と下調理皿72bの間隙を上方向に流れて空間7bに入り、空間7aから入った空気43abとともに、ドア部52から熱風ユニット9の通風口72eに向かって空間7bを流れる。
よって、空間7bでは、通風口72bから吹き出た熱風43bと上記の熱風43ab、43bcにより、調理皿70aの裏面と調理皿70b上面の被加熱物71bの表面を加熱するとともに、通風口72eから熱風ユニット9に空気を吸い込む流れを構成する。
また、本実施例の構成では、熱風ユニット9から加熱室7に吹き出される熱風43a、43b、43cのそれぞれの向きが時間周期変動するため、空間7a、7b、7cの流れを撹拌させることができ、より焼きムラの少ない加熱を行うことができる。
オーブン加熱における加熱室7の内部温度は、例えば加熱室7の側面に設けた熱電対やサーミスタ等の温度センサ(図示せず)で感知し、加熱室7の温度が設定値よりも高い場合、グリルヒータ10や熱風ヒータ12への電力供給を止めるか、又は低電力化し、ラジアルファン30のみを回転駆動させる。つまり、加熱室7の温度はグリルヒータ10と熱風ヒータ12のON/OFFおよび電力で制御される。
ここで、温度センサ(図示せず)は、非接触式である赤外線温度センサであれば、加熱室の任意の壁面温度や被加熱物温度を直に計測することも可能である。
また、本実施例は加熱室7に上下段二枚配置した角型の調理皿70を熱風とグリルヒータ10の両方を利用して調理する構成であるが、加熱室7の底面下方に下ヒータを載置して3つのヒータを制御して加熱調理する構成であっても、オーブン調理を熱風のみで行う構成であっても本発明が適用可能であることは言うまでもない。
このように、本発明の加熱調理器では、熱風ユニット9から吹き出る熱風43a、43b、43cが、流体の不安定性を利用して自動的に吹き出し向きを上下させ、加熱室7の内部空気を撹拌させる為、加熱室7を高温、且つ、均一温度に保持し、被加熱物71a、71bを効率よく加熱して省エネ効果の高い加熱調理を行うことができる。
(実施例2)
図6に本発明の加熱調理器における熱風ユニットの他の実施例を示す。
尚、本実施例は図1に示した加熱室7のオーブン構成と同様であり、重複する部分については説明を省略する。
図示した熱風ユニット9は、ラジアルファン30とファンモータ32と熱風ヒータ12とで構成され、ラジアルファン30の外周の風路35に分流板34が配置される。
また、第一の実施例と同様に、ラジアルファン30外周の吹き出し部38から高風速な噴流41を分流板34のエッジ部34aに向かって吹き出させ、その噴流41の流れを不安定性を利用した時間周期変動を励起させるため、ファンモータ32側風路35aと加熱室背面75側風路35bに交互に分配させる。
従って、ファンモータ32側の風路35aと連結された通風口72aと、加熱室背面75側風路35bに連結された通風口72bは、断続的に熱風を吹き出す流れが構成される。
本実施例では異なる通風口(図6では72aと72b)で交互に熱風を吹き出すことにより、加熱室7の流れを撹拌して乱れさせ、加熱室7の温度を均一化させることができる。
このように、本実施例の構造においても、加熱室7の空気に対して高い撹拌効果を実現し、高い省エネ効果と焼きムラが少ない良好なオーブン性能を実現できる。
(実施例3)
図7は、本発明の他の実施例を示す側面断面図で、熱風ユニット9に貫流ファン30を用いた場合を示す。
また、本実施例の加熱調理器は、加熱室7の底面をマイクロ波の透過性の良好な例えばセラミック板78で構成したターンテーブルレス式オーブンレンジであり、前記同様、調理皿70a、70bで加熱室7を3つの空間7a、7b、7cに分割した構成となっている。
また、図8は、加熱室7の後方に配置される熱風ユニット9の斜視図を示す。
ここで、本実施例の加熱調理器では、加熱室7の右側に配置した機械室2の構成は図1と同様であり、説明を省略する。
本実施例の熱風ユニット9は、加熱室7の幅方向に延びた貫流ファン30と、貫流ファン30を回転駆動するファンモータ32と、貫流ファン30から吹き出る空気を安定させるスタビライザー33と、貫流ファン30から吹き出た空気を加熱する熱風ヒータ12とで構成されている。
また、熱風ユニット9の内部では、貫流ファン30の吹き出し部38の風路を狭くして高風速な噴流を吹き出す構成となっており、該噴流が前記の実施例と同様に分流板34のエッジ部34aに衝突する流れとなっている。
このため、熱風ユニット9の内部風路では流れが不安定となり、空間7bの通風口72bから吹き出る熱風43bと空間7cの通風口72cから吹き出る熱風43cの風量分配に周期的な変動が生じる。
よって、熱風43b、43cの風速が時間変動するため、それぞれの加熱室7の空間7b、7cの流れを撹拌させ、被加熱物71a、71bを均一に加熱することができる。
ここで、例えば空間7bに複数の通風口を設け、熱風の吹き出す通風口位置を時間周期で変化させてもよいし、熱風ユニット9の内部でファン30から通風口72までの風路を複数に分割して、それぞれ熱風の吹出し位置や向きを変化させる構成としてもよい。
また、本実施例の熱風ユニット9では、貫流ファン30を加熱室7に対して空間7aの後方に配置したオーブン構成であるが、貫流ファン30の位置は加熱室7の外周であれば底面でも上面でも側面でも本発明の構造を適用できることは言うまでもない。
つまり、本発明は、ファン装置の種類によらず、ファン吹出し部38から離して分流板34を設けることにより実現できる。
また、本実施例の熱風ユニット9では、熱風ヒータ12を該熱風ユニット12の下方に1本配置したが、熱風ヒータ12の伝熱面積を増加させて熱効率を高めるために複数本設けてもよいし、表面にフィンを設けたものでもよい。
さらに、熱風ヒータ12を貫流ファン30の吹き出し部38に併せて設け、分流板34と同様な作用を行うようにすれば、構造を簡素化してより低コストな熱風ユニット9を構成できる。
このように、本発明の加熱調理では、熱風ユニット9のファン装置から吹き出す噴流41を分流板34に衝突させることにより、励起される流体振動を利用して通風口72a、72b、72cから加熱室7に吹き出す熱風の吹き出し位置や吹き出し向きを周期的に変化させるため、加熱室7を効率よく撹拌して被加熱物71a、71bを少ない焼きムラで加熱調理できる。
本発明の第一の実施例である加熱調理器の側面断面図である。 本発明の第一の実施例である加熱調理器の正面断面図である。 本発明の第一の実施例である熱風ユニットの拡大断面図である。 本発明の第一の実施例である熱風ユニットの拡大断面図である。 本発明の第一の実施例である噴流の吹出し部の拡大断面図である。 本発明の第二の実施例である熱風ユニットの拡大断面図である。 本発明の第三の実施例である加熱調理器の側面断面図である。 本発明の第三の実施例である熱風ユニットの斜視図である。
符号の説明
2 機械室
7 加熱室
9 熱風ユニット
10 グリルヒータ
12 熱風ヒータ
20 マグネトロン
24 冷却ファン
30 ラジアルファン
32 ファンモータ
34 分流板
35 風路
38 吹出し部
41 噴流
50 導波管
51 キャビネット
52 ドア部
70a 調理皿
70b 調理皿
72a 通風口
72b 通風口
72c 通風口
72e 通風口

Claims (2)

  1. 加熱室と、少なくとも該加熱室に空気を循環させるファン装置と空気を加熱する熱風ヒータから構成される熱風ユニットを備え、該熱風ユニットは吹き出し風路の一部に空気の流れを分流する分流板を設け、該分流板のエッジ部で流れの自励振動を誘起させ、熱風ユニットから加熱室内に吹き出される熱風の吹き出す向きを周期的に変化させることを特徴とする加熱調理器。
  2. 加熱室と、少なくとも該加熱室に空気を循環させるファン装置と空気を加熱する熱風ヒータから構成される熱風ユニットを備え、該熱風ユニットは吹き出し風路を複数に分流し、該風路のエッジ部で流れの自励振動を誘起させ、該加熱室に設けた複数の通風口から周期的に熱風を吹き出すことを特徴とする加熱調理器。
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