JP2003254537A - ファン装置とそれを用いた加熱調理器 - Google Patents

ファン装置とそれを用いた加熱調理器

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JP2003254537A
JP2003254537A JP2002052485A JP2002052485A JP2003254537A JP 2003254537 A JP2003254537 A JP 2003254537A JP 2002052485 A JP2002052485 A JP 2002052485A JP 2002052485 A JP2002052485 A JP 2002052485A JP 2003254537 A JP2003254537 A JP 2003254537A
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Japan
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fan
hot air
heating chamber
heating
cooking
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JP2002052485A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Honma
満 本間
Hideyuki Kimura
秀行 木村
Satoru Sannomaru
悟 山王丸
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Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Home Tech Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24CDOMESTIC STOVES OR RANGES ; DETAILS OF DOMESTIC STOVES OR RANGES, OF GENERAL APPLICATION
    • F24C15/00Details
    • F24C15/32Arrangements of ducts for hot gases, e.g. in or around baking ovens
    • F24C15/322Arrangements of ducts for hot gases, e.g. in or around baking ovens with forced circulation
    • F24C15/325Arrangements of ducts for hot gases, e.g. in or around baking ovens with forced circulation electrically-heated

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファンから発生する熱風の流れ向きの制御の
向上と、加熱調理器における熱効率の良好な熱風加熱に
よる省エネ化と焼きムラの少ない調理を行う。 【解決手段】 ファン30の回転軸32a方向における
ブレード33の傾きが、ファン30の回転方向に対して
逆向きに傾いた部分を有し、ファン30の正回転39a
と逆回転39bにおいて、加熱室7に吹き出す熱風43
の方向及び位置を切り換えられるファン装置3から構成
された熱風ユニット9により、加熱室7内の熱風43の
主流の方向を二方向に可変できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファン装置及びそ
れを用いた熱風によって被加熱物を調理する加熱調理器
に関すものである。
【0002】
【従来の技術】従来の加熱調理器は、特開平11−16
6738号公報に開示されているように、被加熱物の調
理される加熱室の背面の後方にファン装置を備え、加熱
室内の熱風を加熱室下部の吸込口から熱風循環装置(熱
風ユニット)のファンケーシング内に吸い込み、熱風用
ヒータで加熱された熱風を中央部の吹き出し口から加熱
室内に吹き出す構造であるとともに、加熱室の上面及び
下面に設けられたヒータによって加熱室内部に配置され
た上下二段の皿上の被加熱物を3つのヒータの制御によ
って調理するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の加熱調理器のフ
ァン装置は、回転方向が一定で一方向の熱風の流れしか
構成できない。また、そのファン装置を備えた加熱調理
器では加熱室内に上下二段配置される調理皿を加熱する
ために、下段調理皿の下方の底面に別途加熱ヒータを要
し、部品点数が増すとともに組立性が良好でない。
【0004】また、そのヒータが加熱室の壁外面に配置
されるため外部への熱漏洩が大きく、熱損失が生じ易
い。また、加熱室内部へ熱が伝わり難いため熱風以外の
ヒータで加熱する時間が長く、省エネ性が悪い。
【0005】さらに、熱風循環装置内部に被加熱物の残
骸、加熱庫内のゴミ等の異物が混入し易いというような
課題があった。
【0006】本願発明は、上記の課題のうち少なくとも
1つを解決するために為されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、複数のブレードと、該ブレードを固定す
る複数の保持部で構成され、この保持部の中心を回転軸
として回転するファンにおいて、回転軸方向におけるブ
レードの傾きが回転軸の回転方向に対して逆向きに傾い
た部分を有し、回転軸の正回転と逆回転において、熱風
の吹き出す方向又は位置、あるいはその両方を切り換え
られるようなファン装置としたものである。
【0008】また、ファンが回転軸方向に分割された複
数のファン部を有し、該ファン部を前記ブレードの傾き
が交互になるように前記回転軸方向に積層させたファン
装置としたものである。
【0009】或いは、ファンがブレードの一部をねじる
ことによってブレードの傾きを反転させ、保持部に固定
させたファンからなるファン装置としたものである。
【0010】また、加熱室と、該加熱室に設けられた通
風口と、前記加熱室に熱風を循環させるファン装置と、
前記熱風を加熱する熱風ユニットと、加熱室内に被加熱
物が配置される調理皿を備え、前記ファン装置によって
前記加熱室内の熱風の主流の流れ方向を少なくとも二方
向に可変できるようにしたものである。
【0011】ここで、熱風が流れる主流の二方向は、概
略加熱室の背面側から加熱室の前面にあるドア部側へ流
れ、下調理皿の上側が主流となる場合の熱風と、下調理
皿の下側が主流となる場合の熱風であるように構成した
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に本発明のファン装置である
第一の実施形態の正面図と側面断面図を、図2にファン
の断面図をそれぞれ示す。
【0013】図1において、ファン装置3は風を生じさ
せる基となる多数のブレード33とこのブレード33を
保持する円形状の保持部35から構成される貫流型のフ
ァン30と、二方向に配置された風方向を制御するスタ
ビライザー34a、34bと、ファン30の外周に設け
られたケーシング31と、ファンモータ32より構成さ
れている。
【0014】ファン30はファンモータ32の回転軸3
2aと摺動部36で保持され、ファンモータ32によっ
て回転運動が与えられる。
【0015】また、ファン装置3はファン30の外周に
設けられたケーシング31やファン30の流れ吹き出し
側に配置されたスタビライザー34a、34bの位置に
よってそのファン特性が決められる。
【0016】さらに、ファン30はこの長手方向(回転
軸方向)に積層されており、例えばこの積層が3つに分
割の場合は図2のファン30の断面図に示すように両端
部30aと中央部30bでブレード33の傾きが反転し
た構成となっており、保持部35に対する両端部30a
のブレード33aの傾きと、中央部30bのブレード3
3bの配置向きが反対になっている。
【0017】また、ブレード33a、33bの傾きによ
ってケーシング31内のスタビライザー34a、34b
の形状も流れ吹き出し側に突出し、例えばファン30の
正回転39aによって流れる熱風43aの方向(両端部
30a)に突出したスタビライザー34aを配置する。
【0018】また、ファン30が逆回転39bした場合
も同様に、流れる熱風43bの方向(中央部30b)に
突出したスタビライザー34bを配置する。
【0019】このような構成のファン装置3ではファン
30に、例えば直流モータなどの正回転39a及び逆回
転39bが可能なファンモータ32を連結させることに
より、ファンモータ32の正回転39a方向及び逆回転
39b方向によって、二つの方向に流れ出る熱風43
a、43bを構成することができる。
【0020】また、ブレード33はプレス加工において
熱風43が最適な吹き出しとなるようねじることによ
り、傾きの異なるブレード33a、33bの形状を容易
に成形できる。
【0021】また、本実施形態のファン装置3ではファ
ン30の摺動部36をケーシング31側面に設けた構造
となっているが、摺動部36を空気冷却がし易いように
ケーシング31の外部に離して設置させた構成でもよ
い。
【0022】また、ファンモータ32の回転軸32aを
ファン30内部に貫通させて支える構造でも良い。
【0023】また、ケーシング31をファン30の両端
部30aと中央部30bでファン30の吐出し角度を任
意に、例えば同一角度となる形状に設定しても良い。
【0024】つまり、ファンモータ32の正回転39a
時におけるファン30の両端部30aの流れ方向の熱風
43aと、逆回転39b時におけるファン30の中央部
30bの流れ方向の熱風43bのファン30の吐出し角
度をそれぞれ設定することにより、ファンモータ32の
回転方向によらず、高いファン性能を得ることができ
る。
【0025】図3に本発明の第二の実施形態のファン装
置の正面図及び側面断面図を示す。本実施形態ではファ
ン30を回転軸32a方向に複数の幅の短いファン30
a1、30b1を交互に積層させた構成であり、ファン
装置3内の他の構成は図1と同様である。
【0026】本実施形態のファン30は、傾きの異なる
幅の短い両端部30a1と、中央部30b1と、それら
を連結する回転軸32aから構成される。
【0027】ファン30の両端部30a1はファンモー
タ32の正回転39aによって熱風43aが、ファン3
0の中央部30b1はファンモータ32の逆回転39b
によって熱風43bが流れる構造となっている。
【0028】本実施例のファン30構成でも図1のファ
ン装置3と同様に一つのファン30の正回転39a及び
逆回転39bによって二方向に流れ出る熱風43a、4
3bを形成でき、流れ制御性の高いファン装置3を提供
できる。
【0029】ここで、図1から図3に示す本実施例では
傾き角度の異なるブレード33によるファン30の両端
部30a及び中央部30bを3つ並べた構成であるが、
積層数はいずれでもよく、例えば2から7の範囲で十分
流れ制御性の高いファン30が構成できる。
【0030】図4及び図5に本発明の第三の実施形態の
加熱調理器の側面断面図及び正面断面図を示す。
【0031】これらの図は、図1から図3に示す実施形
態のファン装置3を搭載した加熱調理器の一例としてオ
ーブン調理機能をもった電子レンジに適用したものであ
る。
【0032】図4及び図5において、キャビネット51
の内側には被加熱物71を収納し、加熱調理を行う加熱
室7が設けられ、この加熱室7の前面には被加熱物71
を出し入れできる開閉式のドア部52が回動可能に設け
られている。
【0033】また、加熱室7の底面の下方にはアンテナ
モータ(図示せず)と重量センサ(図示せず)などから
構成されるセンサユニット80が配置され、加熱室7の
底面近傍にセンサユニット80の回転軸80aが突出し
ている。
【0034】また、ドア部52の側面には加熱調理を設
定する操作パネル(図示せず)が設けられる。
【0035】この操作パネルの後方となる加熱室7の右
側には機械室2が配置されている。この機械室2には被
加熱物71をマイクロ波加熱するために必要な部品、例
えばマグネトロン20や制御基板27、二つの冷却ファ
ン24等が設けられている。
【0036】制御基板27にはマグネトロン20やセン
サユニット80などを制御するマイコン28が搭載され
ている。
【0037】マグネトロン20は、加熱室7のマイクロ
波照射面56と導波管50とで連結されており、マグネ
トロン20より放射されるマイクロ波がマイクロ波照射
面56を介して加熱室7内部に供給される構造となって
いる。
【0038】加熱室7の内壁の左右両側面部は、底面と
概略並行に内側に突出した加熱室7の幅サイズの調理皿
70を保持する支持部74が上下二段に設けられてお
り、角型の調理皿70を上下二段に配置可能な構成とな
っている。
【0039】加熱室7の上側の略全面には平面状の上ヒ
ータ10が設けられ、オーブン加熱時にマイコン28に
よりON/OFFおよび電力制御することにより被加熱
物71を加熱する。
【0040】ドア部52と向かい合う加熱室7の背面の
壁面部には通風口72が設けられている。この通風口7
2は多数のパンチング孔72pで形成され、支持部74
に配置された上調理皿70aと下調理皿70bの間に設
けられた上通風口72aと、下調理皿70bと加熱室7
の底面の間に設けられた下通風口72bとで構成され、
概略加熱室7の左右幅方向に配置されている。
【0041】また、加熱室7の調理皿70に配置される
被加熱物71のオーブン調理を行うため、加熱された熱
風43を循環させる熱風ユニット9は通風口72の後方
に設けられている。
【0042】この熱風ユニット9は、下通風口72bの
後方に設けられたファン装置3と、ダクト4内に配置さ
れた熱風ヒータ12で構成されている。
【0043】ここで熱風ヒータ12は、例えば棒状の石
英管およびシーズヒータ等で構成され、その表面に多数
の放熱フィン(図示せず)を設けたものであっても良
い。また、棒状で無くともダクト4の内部に配置可能で
あれば、例えばU字状であっても、面状であっても良い
し、熱風ヒータ12は複数本で構成されていてもよい。
【0044】ファン装置3は加熱室7の幅方向に延びた
貫流型のファン30と、そのファン30を囲むようにケ
ーシング31が形成され、そのファン30を回転させる
ファンモータ32で構成されている。
【0045】ファンモータ32はケーシング31の外部
に設けられ、機械室2内部に搭載された冷却ファン24
の冷却空気流で冷却される。
【0046】ここで、ファンモータ32の冷却が冷却フ
ァン24のみで不十分であれば、ファンモータ32の回
転軸32a上に、例えば遠心ファン(図示せず)などを
設けてもよいし、個別ファン(図示せず)などによって
冷却空気を供給してもよい。
【0047】図6及び図7に本発明の第三の実施形態の
加熱調理器の熱風ユニット9の斜視図及び斜視断面図を
示す。
【0048】ファン30はその両端部30aと中央部3
0bでそれぞれのブレード33a、33bの傾きが反転
して設置されている。
【0049】ファンモータ32は正回転39a及び逆回
転39bが可能な、例えば直流モータで構成されてい
る。
【0050】図7の(a)に示すようにファンモータ3
2が正回転39aした場合、ファン30の両端部30a
で熱風43aが加熱室7の下通風口72bから吸い込ま
れ、熱風ヒータ12を介して加熱室7の上通風口72a
から吹き出される。
【0051】一方、図7の(b)に示すようにファンモ
ータ32が逆回転39bした場合、ファン30の中央部
30bのみで熱風43bが加熱室7の上通風口72aか
ら吸い込まれ、熱風ヒータ12を介して加熱室7の下通
風口72bから吹き出す構造となっている。
【0052】ここで、本実施形態ではファン30のブレ
ード33がファン30の長手方向に2度反転した(3分
割した)構成であるが、反転回数を3回以上に増やした
構成でもよい。
【0053】また、本発明の第四の実施形態の図8の
(a)に示すように加熱室7の上通風口72aをファン
30のブレード33向きに合わせて、熱風43aが吹き
出す側をファン30の中央部30bの通風口78bと比
べて風路面積の狭い通風口78aとなるようにパンチン
グ孔72pをレイアウトして、通風口78aでの熱風4
3aの吹き出し速度を上げる構成にしてもよいし、図8
の(b)に示すようにファン30のブレード33向きに
合わせて分割し、通風口78aのレイアウトで熱風43
aの吹き出し位置や方向を変えるようにしてもよい。
【0054】また、下通風口72bにおいても本発明の
第五の実施形態の図9の(a)に示すように熱風43b
が吹き出す側が狭くなるようにパンチング孔72pをレ
イアウトして、通風口79bでの熱風43bの吹き出し
速度を上げる構成にしてもよいし、図9の(b)に示す
ようにファン30のブレード33向きに合わせて分割
し、通風口79bのレイアウトで熱風43bの吹き出し
位置や方向を変えるようにしてもよい。
【0055】このように、通風口72のパンチング孔7
2pのレイアウトにより、加熱室7への熱風43の吹き
出し風速を加速させて加熱室7内の隅々まで熱風43を
送風できるとともに、熱風43の吹き出し位置を自由に
調整して被加熱物71に適した熱風43の流れを構成
し、ムラ無く加熱できる。
【0056】図10は本発明の第六の実施形態の熱風ユ
ニット9の斜視図で、ファン30は両端部30aと中央
部30bでそれぞれのブレード33a、33bの傾きが
反転して設置されており、ファン30に連結されたファ
ンモータ32は正回転39a及び逆回転39bが可能
な、例えば直流モータで構成されている。
【0057】よって、図6に示す熱風ユニット9のファ
ン30と同様に、ファンモータ32の正回転39a及び
逆回転39bで熱風43の吹き出し位置や向きを制御で
きる。
【0058】本実施例では、ファン30のケーシング3
1がファン30の両端部30a及び中央部30bの吐出
角度によって任意、例えば同一になるように成形された
ケーシング31a、31bで構成されている。
【0059】つまり、ファン30の両端部30aと中央
部30bでファン性能を決める要因であるケーシング3
1形状、例えばファン吐出角度がファン30長さ方向に
同一の場合、ファン30の両端部30a及び中央部30
bの両方に対して最適な構成がとれないため、ファン3
0の両端部30a及び中央部30bに適したケーシング
31a、31bを形成することでファン30の両端部3
0a及び中央部30bそれぞれのファン特性が良好とな
り、高い風量や静圧が得られる。
【0060】図11は本発明の第七の実施形態の熱風ユ
ニット9の斜視図で、ファン30は両端部30aと中央
部30bでそれぞれのブレード33a、33bの傾きが
反転して設置されており、ファン30に連結されたファ
ンモータ32は正回転39a及び逆回転39bが可能
な、例えば直流モータで構成されている。
【0061】よって、図6に示す熱風ユニット9のファ
ン30と同様にファンモータ32の正回転39a及び逆
回転39bで熱風43の吹き出し位置や向きを制御でき
る。
【0062】本実施例ではファン30のスタビライザー
34がファン30の正回転39aで、ファン30の両端
部30aに対してのみ効果が現れるように成形した構成
となっている。
【0063】つまり、ファン30の両端部30aでファ
ン性能を決める要因であるスタビライザー34をファン
30の両端部30aの長さ部分にのみ設ける構成によ
り、ファン30の両端部30aのファン特性が良好とな
り、高い風量や静圧が得られる。
【0064】また、図11のスタビライザー34はファ
ン30の両端部30aだけとなっているが、加熱室7の
下通風口72b近傍の壁面に凹凸を設けて、ファン30
の中央部30bのスタビライザー(図示せず)にする構
成としてもよい。
【0065】また、図10に示したケーシング31を組
み合わせることにより、ファン30の正回転39a及び
逆回転39bでそれぞれ高いファン30性能を得ること
ができる。
【0066】図12は本発明の第八の実施形態の熱風ユ
ニット9の斜視図で、ファン30は両端部30aと中央
部30bでそれぞれのブレード33a及び33bの傾き
が反転して設置されており、ファン30に連結されたフ
ァンモータ32は正回転39a及び逆回転39bが可能
な例えば直流モータで構成されている。
【0067】よって、図6に示す熱風ユニット9のファ
ン30と同様に、ファンモータ32の正回転39a及び
逆回転39bで熱風43の吹き出し位置や向きを制御で
きる。
【0068】本実施例では熱風ユニット9の熱風43の
吹き出し部に相当する上通風口72aの両端部30aと
下通風口72bの中央部30bに熱風43を拡散する導
風板42a、42bを設置した構成となっている。
【0069】つまり、ファン30が正回転39aした時
にファン30の両端部30aから熱風43aが送風され
る上通風口72aに加熱室7の幅方向の吹き出し風速及
び温度が一定となるように導風板42aを、ファン30
が逆回転39bした時にファン30の中央部30bから
熱風43bが送風される下通風口72bに加熱室7の幅
方向の吹き出し風速及び温度が一定となるように導風板
42bを設けることにより、加熱室7内の被加熱物71
に対し、加熱室7の幅方向の流れや温度をより均一化し
た熱風43を供給することができ、被加熱物71を効率
よく少ない焼きムラで調理することができる。
【0070】以上の構成より、オーブン調理時の動作に
ついて図4から図12の実施形態に沿って、加熱室7に
加熱室7の幅サイズの調理皿70が上下二段配置した場
合を説明する。
【0071】例えばパン等の被加熱物71が載せられた
調理皿70は、前方のドア部52より加熱室7の左右に
配置された支持部74をスライドさせながら、加熱室7
の背面に調理皿70が接触するまで内部に押し込まれ、
調理皿70が上下二段に配置された後、ドア部52を閉
めオーブン調理が開始される。
【0072】オーブン調理の開始は、被加熱物71の加
熱時間や加熱温度などの設定が終了した後、機械室2の
前方の操作パネル(図示せず)上のボタンで行われる。
調理が開始されると、熱風ユニット9のファンモータ3
2の回転駆動によりファン30が、例えば正回転39a
を始める。
【0073】また、ファンモータ32の駆動と同時にフ
ァン30の正回転39aによって吐出された熱風43a
は、ダクト4内部に配置された熱風ヒータ12の発熱に
より温度上昇し、加熱室7に熱風43aを供給する。
【0074】ここでファン装置3ではファン30の正回
転39aによりファン30の両端部30aからのみ熱風
43aが流れ、中央部30bからの送風は行われない。
【0075】上通風口72aの両端部30a側から出た
熱風43aは、上調理皿70aと下調理皿70bに挟ま
れた加熱室7の内部空間を加熱室7の背面方向からドア
部52方向に向かって流れ、この間に下調理皿70bの
被加熱物71を加熱するとともに上調理皿70aの底面
部を加熱しながら、加熱室7の内部温度を上昇させる。
【0076】また、上調理皿70aと下調理皿70bの
間を流れた熱風43aは、ドア部52と下調理皿70b
の間隙を通って下方向に流れ、下調理皿70bと加熱室
7底面の間を通ってドア部52側から加熱室7の背面側
に向かって流れる。
【0077】また、加熱室7の背面部には下調理皿70
bと加熱室7底面の間隙を通過する被加熱物71などに
熱を奪われた熱風43aが熱風ユニット9に流れ込むよ
うに下調理皿70bの下方に下通風口72bが配置され
ている。
【0078】この下通風口72bを通って加熱室7から
出た熱風43aは、ファン装置3内部のファン30の両
端部30aを介してダクト4内部に戻り、再び熱風ヒー
タ12で加熱され加熱室7に流れる。
【0079】このようにファン30により加熱室7に供
給した熱風43aは、被加熱物71などにより熱を奪わ
れた後に、熱風ユニット9に戻り循環する構成となる。
【0080】一方、ファン30は被加熱物71の種類や
量或いは手動設定によって、回転方向39が所定時間毎
に変化する。
【0081】よって、調理が開始されて一定時間、例え
ば5分が経過した際、ファンモータ32がファン30の
回転方向を正回転39aから逆回転39bに切り替え
る。
【0082】ここでファン30の回転方向の切り替え
は、被加熱物71の種類によって設定されており、例え
ば底面から加熱が必要なシュークリーム等を調理する場
合では逆回転39bする時間を長く設定させる。
【0083】また、回転方向を反転させるタイミングで
ある所定時は、5分でなく任意の時間でもよく、調理時
間や被加熱物71の種類に応じて決めてもよい。
【0084】ファン30の中央部30bの逆回転39b
により吸い込まれた熱風43bは、ダクト4内部に配置
された熱風ヒータ12の発熱により温度上昇し、ファン
30を介して加熱室7に熱風43bを供給する。
【0085】ここで、ファン装置3ではファン30の逆
回転39bによりファン30の中央部30bからのみ熱
風43bが流れ、両端部30aからの送風は行われな
い。
【0086】下通風口72bの中央部30b側から出た
熱風43bは、下調理皿70bと加熱室7底面の間隙を
加熱室7の背面方向からドア部52方向に向かって流
れ、この間に下調理皿70bの底面を加熱しながら、加
熱室7の内部温度を上昇させる。
【0087】また、下通風口72bから流れ出た熱風4
3bは、ドア部52と下調理皿70bの間隙を通って上
方向に流れ、上調理皿70aと下調理皿70bの間を通
ってドア部52側から加熱室7の背面側に向かって流れ
る。
【0088】また、加熱室7の背面部には下調理皿70
b近傍を通過する被加熱物71などに熱を奪われた熱風
43bが熱風ユニット9に流れ込むように上通風口72
aが配置されている。
【0089】このように上通風口72aを通って加熱室
7から出た熱風43bは、ダクト4内部の熱風ヒータ1
2で加熱され、ファン30を介して循環する構成とな
る。
【0090】ここで、図8及び図9に示すように、ファ
ン30の両端部30aから発生する熱風43aが加熱室
7へ吹き出すとき通過する上通風口72aやファン30
の中央部30bから発生する熱風43bが加熱室7へ吹
き出すとき通過する下通風口72bを狭く構成すること
により、通風口72から吹き出される熱風43a、43
bの風速が増加し、高温の熱風43を、より遠方のドア
部52側に運ぶことができるので加熱室7内部の温度を
均一化でき、被加熱物71をムラ無く調理できる。
【0091】また、一つのファン装置3で下調理皿70
bと加熱室7の底面の間と、上調理皿70aと下調理皿
70bの間に主流の流れが2方向に逆行する熱風43を
供給できるので、加熱室7底面に別途ヒータなどが無く
とも、下調理皿70bの被加熱物71を上下からムラ無
く加熱できる。
【0092】また、図10及び図11に示すようなスタ
ビライザー34及びケーシング31を構成した熱風ユニ
ット9であれば、ファン30の循環風量を増加させるこ
とができるので調理による焼きムラを低減できる。
【0093】また、図12に示すような導風板42を構
成した熱風ユニット9であれば、加熱室7の幅方向(フ
ァン30の長さ方向)の風速分布を小さくできるので熱
効率の良好な調理ができる。
【0094】また、これらの熱風ユニット9を搭載した
加熱調理器では熱風ヒータ12による発熱割合を加熱室
7の壁面のヒータ、例えば上ヒータ10の発熱割合に対
して大きくできるので熱損失の少ない省エネ性の高い加
熱ができる。
【0095】加熱室7内部の温度は、例えば加熱室7の
側面に設けた熱電対やサーミスタ等の温度センサ(図示
せず)で感知し、加熱室7の温度が設定値よりも高い場
合、上ヒータ10や熱風ヒータ12への電力供給を止め
る、或いは低電力化し、ファン30のみを回転駆動させ
る。
【0096】つまり、加熱室7の温度は上ヒータ10と
熱風ヒータ12のON/OFFおよび電力で制御され
る。ここで、温度センサ(図示せず)は、非接触式であ
る赤外線温度センサであれば、加熱室7の任意の壁面温
度や被加熱物71の温度を直に計測することも可能であ
る。
【0097】被加熱物71のオーブン調理では加熱室7
の壁面が高温となるため、機械室2へ熱漏洩による温度
上昇を抑制するため、機械室2内部の冷却ファン24が
駆動される。冷却ファン24の駆動は調理開始とともに
常時或いは間欠的に行っても、例えば冷却ファン24の
モータ(図示せず)等の温度を検知して行ってもよい。
【0098】本実施形態では機械室2を加熱室7の側面
に設けた構造について説明したが、機械室2及び操作パ
ネル(図示せず)が、加熱室7の底面或いは上面に配置
した構造についても同様の構成及び効果が実現できる。
【0099】図13に本発明の第九の実施形態の加熱調
理器の側面断面図を示す。
【0100】本実施形態は加熱室7の内部に角型の上調
理皿70aと回転可能な円形調理皿70b1を上下二段
配置させた加熱調理器である。
【0101】図において、キャビネット51の内側には
被加熱物71を収納し、加熱調理を行う加熱室7が設け
られ、加熱室7の前面には被加熱物71を出し入れでき
る開閉式のドア部52が回動可能に設けられている。
【0102】また、加熱室7の底面下方にはアンテナモ
ータ(図示せず)と重量センサ(図示せず)などから構
成されるセンサユニット80が配置され、加熱室7の底
面近傍に配置される円形のアンテナ網57がセンサユニ
ット80の回転軸80aの上端に連結されている。この
アンテナ網57には円形調理皿70b1が載置される。
【0103】また、ドア部52の側面には加熱調理を設
定する操作パネル(図示せず)が設けられ、操作パネル
の後方となる加熱室7の右側には機械室2が配置されて
いる。
【0104】機械室2の構成は図3の加熱調理器と同様
であり、説明を省略する。
【0105】加熱室7の内壁の左右両側面部は、底面と
概略並行に内側に突出した加熱室7の幅サイズの角型の
上調理皿70aを保持する支持部74(図示せず)が設
けられており、上調理皿70aと円形調理皿70b1と
で上下二段に配置可能な構成となっている。
【0106】また、ドア部52と向かい合う加熱室7の
背面の壁面部に設けられた通風口72及び通風口72の
後方に設けられた熱風ユニット9は図6(或いは図10
から図12)と同様な構成であり、説明を省略する。
【0107】本実施例に沿って加熱室7に加熱室幅の角
型の上調理皿70aと回転アンテナ57上の円形調理皿
70b1が上下二段配置した構成のオーブン動作につい
て説明する。
【0108】例えばパン等の被加熱物71が載せられた
上調理皿70aは、前方のドア部52より加熱室7の左
右に配置された支持部74をスライドさせながら加熱室
7背面に上調理皿70aが接触するまで内部に押し込ま
れる。
【0109】また、パン等の被加熱物71が載せられた
円形調理皿70b1は回転アンテナ57に載せられ、調
理皿70が上下二段に配置された後、ドア部52を閉め
オーブン調理が開始される。
【0110】オーブン調理の開始は被加熱物71の加熱
時間や加熱温度などの設定が終了した後、機械室2の前
方の操作パネル(図示せず)上のボタンで行われる。
【0111】調理が開始されると熱風ユニット9内のフ
ァンモータ32の回転駆動によりファン30が、例えば
正回転39aを始めるとともに、加熱室7内部の回転ア
ンテナ57の回転によって円形調理皿70b1も回転を
始める。
【0112】また、ファンモータ32の駆動と同時にフ
ァン30の正回転39aによって吹き出された熱風43
aはダクト4内部に配置された熱風ヒータ12の発熱に
より温度上昇し、加熱室7に熱風43aを供給する。
【0113】上通風口72aから出た熱風43aは、上
調理皿70aと回転している円形調理皿70b1の間を
加熱室7の背面方向からドア部52方向に向かって流
れ、この間に円形調理皿70b1の被加熱物71を加熱
するとともに上調理皿70aの底面部の温度を上昇させ
る。
【0114】また、上調理皿70aと円形調理皿70b
1の間を流れた熱風43aは、ドア部52と円形調理皿
70b1の間隙を通って下方向に流れ、円形調理皿70
b1の底面と加熱室7の底面の間をドア部52側から加
熱室7の背面側に向かって流れ、円形調理皿70b1の
底面を加熱する。
【0115】また、加熱室7の背面部には円形調理皿7
0b1の下部を通過する被加熱物71などに熱を奪われ
た熱風43aが熱風ユニット9に流れ込むように下通風
口72bが配置されている。
【0116】下通風口72bを通って加熱室7から出た
熱風43bは、ファン装置3のファン30の両端部30
aを介してダクト4内部に戻り、再び熱風ヒータ12で
加熱され加熱室7に流れる。
【0117】このようにファン30により加熱室7に供
給した熱風43aは被加熱物71などにより熱を奪われ
た後に熱風ユニット9に戻り循環する構成となる。
【0118】一方、ファンモータ32がファン30の回
転方向を正回転39aから逆回転39bに切り替わる
と、ファン30の逆回転39bにより吸い込まれた熱風
43bは、ダクト4内部に配置された熱風ヒータ12の
発熱により温度上昇し、ファン30を介して加熱室7に
熱風43bを供給する。
【0119】下通風口72bから出た熱風43bは、円
形調理皿70b1と加熱室7の底面に挟まれた加熱室7
の内部空間を加熱室7の背面方向からドア部52方向に
向かって流れ、この間に円形調理皿70b1の底面部の
温度を上昇させる。
【0120】円形調理皿70b1と加熱室7底面の間を
流れた熱風43aは、ドア部52と円形調理皿70b1
の間隙を通って上方向に流れ、上調理皿70aと円形理
皿70b1の間をドア部52側から加熱室7の背面側に
向かって流れ、円形調理皿70b1の被加熱物71bを
加熱するとともに、上調理皿70aの底面を加熱する。
【0121】加熱室7の背面部には上調理皿70aと円
形調理皿70b1の間を通過して被加熱物71などに熱
を奪われた熱風43bが熱風ユニット9に流れ込むよう
に上通風口72aが配置されている。
【0122】このように上通風口72aを通って加熱室
7から出た熱風43bは、ダクト4内部の熱風ヒータ1
2で加熱され、ファン30を介して循環する構成とな
る。
【0123】本実施例でも、図6(或いは図10から図
12)に示す熱風ユニット9で円形調理皿70b1と加
熱室7の底面の間と、上調理皿70aと円形調理皿70
b1の間に主流の流れが2方向に逆行する熱風43を供
給できるので加熱室7底面に別途ヒータなどが無くと
も、円形調理皿70b1の被加熱物71bを上下からム
ラ無く加熱できる。
【0124】また、図8と図9に示す通風口72a、7
2bを配置させることにより熱風吹き出し速度を増加さ
せ、加熱室7内の温度をより均一化して加熱調理でき
る。
【0125】図14及び図15に本発明の第十の実施形
態の加熱調理器の側面断面図及び正面断面図を示す。本
実施形態では加熱室7の底部をマイクロ波透過性の高
い、例えば耐熱ガラス板75で構成したターンテーブル
レス電子レンジに本発明の熱風ユニット9を配置させた
ものである。
【0126】図において、キャビネット51の内側には
被加熱物71を収納し、加熱調理を行う加熱室7が設け
られ、加熱室7の前面には被加熱物71を出し入れでき
る開閉式のドア部52が回動可能に設けられている。
【0127】また、ドア部52の側面には加熱調理を設
定する操作パネル(図示せず)が設けられる。
【0128】この操作パネルの後方となる加熱室7の右
側には機械室2が配置され、その内部に被加熱物71を
マイクロ波加熱するために必要な部品、例えばマグネト
ロン20や制御基板27、二つの冷却ファン24等が設
けられている。
【0129】マグネトロン20は加熱室7内の耐熱ガラ
ス板75と導波管50で連結されており、マグネトロン
20より放射されるマイクロ波が耐熱ガラス板75を透
過して加熱室7内部に供給する構造となっている。
【0130】耐熱ガラス板75の下方にはマイクロ波を
拡散させる金属部材、例えば円形のアンテナ網57が配
置され、その中心部が導波管50の下方に配置されたア
ンテナモータ22の軸22aの上端に連結されている。
【0131】また、制御基板27にはマグネトロン20
やアンテナモータ22などを制御するマイコン28が搭
載されている。
【0132】ここで、このアンテナモータ22はマイク
ロ波加熱を行う際にその調理内容に応じて回転速度や高
さ位置及び駆動時間等が設定される。
【0133】また、加熱室7の内壁の左右両側面部には
底面と概略並行に内側に突出した加熱室7の幅サイズの
調理皿70を保持する支持部(図示せず)が設けられて
おり、調理皿70を上下二段に配置可能な構成となって
いる。
【0134】加熱室7の上側の略全面には平面状の上ヒ
ータ10が設けられ、オーブン加熱時にマイコン28の
制御でON/OFFおよび電力制御することにより被加
熱物71を加熱する。
【0135】ドア部52と向かい合う加熱室7の背面に
は通風口72が設けられている。この通風口72は多数
のパンチング孔72pで形成され、支持部74の上段に
配置された上調理皿70aと下段に配置された下調理皿
70bの間に設けられた上通風口72aと、支持部74
の下段に配置された下調理皿70bの下側位置に設けら
れた下通風口72bで構成され、それぞれ加熱室7の左
右幅方向に配置されている。
【0136】また、加熱室7に配置される被加熱物71
のオーブン調理を行うために加熱された熱風43を循環
させる熱風ユニット9は、通風口72の後方に設けられ
ている。
【0137】この熱風ユニット9は、下通風口72bの
後方に設けられたファン装置3と、ダクト4内に配置さ
れた熱風ヒータ12で構成されている。
【0138】ファン装置3は加熱室7の幅方向に延びた
貫流型のファン30と、そのファン30を囲むようにケ
ーシング31が形成され、そのファン30を回転させる
ファンモータ32で構成されている。
【0139】ファンモータ32はケーシング31の外部
に設けられ、機械室2内部に搭載された冷却ファン24
の冷却空気流で冷却される。
【0140】ファン30は図7に示したようにその両端
部30aと中央部30bでそれぞれのブレード33a及
び33bの傾きが反転して設置されており、例えば正回
転39a及び逆回転39bが可能なファンモータ32に
接続されている。
【0141】図7に示したようにファンモータ32が正
回転39aした場合は、ファン30の両端部30aで熱
風43aが加熱室7の下通風口72bから吸い込まれ、
熱風ヒータ12を介して加熱室7の上通風口72aから
吹き出される一方、逆回転39bした場合は、ファン3
0の中央部30bのみで熱風43bが加熱室7の上通風
口72aから吸い込まれ、熱風ヒータ12を介して加熱
室7の下通風口72bから吹き出す構造となっている。
【0142】本実施例においても、図4の加熱調理器と
同様に、図10及び図11に示すようなスタビライザー
34及びケーシング31を構成した熱風ユニット9を設
置すれば、ファン30の循環風量を増加させることがで
きるので調理による焼きムラを低減できる。
【0143】また、同様に図12に示すような導風板4
2を構成した熱風ユニット9を設置すれば、加熱室7の
幅方向(ファン30の長さ方向)の風速分布を小さくで
きるので熱効率の良好な調理ができる。
【0144】また、同様にこれらの熱風ユニット9を搭
載した加熱調理器では熱風ヒータ12による発熱割合を
加熱室7壁面の上ヒータ10の発熱割合に対して大きく
できるので熱損失の少ない省エネ性の高い加熱ができ
る。
【0145】また、同様に図8と図9に示す通風口72
を配置させることにより熱風43の吹き出し速度を増加
させ、加熱室7内の温度をより均一化して加熱調理でき
る。
【0146】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1から請求項5
のように構成したので、流れ方向性を高めたファンを提
供できるとともに、このファンを搭載した熱風ユニット
から構成される熱風式加熱調理器は熱効率が良好且つ省
エネ性が高く、加熱室に配置された皿の上側または下側
に切り換えて熱風を循環する流れを構成できるため、被
加熱物の焼きムラを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態のファン装置の正面図
(a)及び側面断面図(b)である。
【図2】本発明の第一の実施形態のファン断面図であ
る。
【図3】本発明の第二の実施形態のファン装置の正面図
(a)及び側面断面図(b)である。
【図4】本発明の第三の実施形態の加熱調理器の側面断
面図である。
【図5】本発明の第三の実施形態の加熱調理器の正面断
面図である。
【図6】本発明の第三の実施形態の加熱調理器の熱風ユ
ニットの斜視図である。
【図7】本発明の第三の実施形態の加熱調理器の熱風ユ
ニットの斜視断面図である。
【図8】本発明の第四の実施形態の加熱調理器の上側パ
ンチング孔レイアウトの図である。
【図9】本発明の第五の実施形態の加熱調理器の下側パ
ンチング孔レイアウトの図である。
【図10】本発明の第六の実施形態の熱風ユニットの斜
視図である。
【図11】本発明の第七の実施形態の熱風ユニットの斜
視図である。
【図12】本発明の第八の実施形態を示す熱風ユニット
の斜視図である。
【図13】本発明の第九の実施形態の加熱調理器の側面
断面図である。
【図14】本発明の第十の実施形態の加熱調理器の側面
断面図である。
【図15】本発明の第十の実施形態の加熱調理器の正面
断面図である。
【符号の説明】
7・・・加熱室 9・・・熱風ユニット 30・・・ファン 32a・・回転軸 33・・・ブレード 35・・・保持部 39a・・正回転 39b・・逆回転 43・・・熱風 43a・・熱風 43b・・熱風 52・・・ドア部 70・・・調理皿 70b・・下調理皿 71・・・被加熱物 72・・・通風口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L086 AA12 DA05 DA12 DA27 DA29 3L087 AA01 AA05 CC02 DA06 DA12 DA27

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のブレード(33)と、該ブレード
    (33)を固定する複数の保持部(35)で構成され、
    この保持部(35)の中心を回転軸(32a)として回
    転するファン(30)において、回転軸(32a)方向
    におけるブレード(33)の傾きが回転軸(32a)の
    回転方向に対して逆向きに傾いた部分を有し、回転軸
    (32a)の正回転(39a)と逆回転(39b)にお
    いて、熱風(43)の吹き出す方向又は位置、或いはそ
    の両方を切り換えることができることを特徴とするファ
    ン装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のファン装置であって、フ
    ァン(30)が回転軸(32a)方向に分割された複数
    のファン(30)部を有し、該ファン(30)部をブレ
    ード(33)の傾きが交互になるよう回転軸(32a)
    方向に積層したことを特徴とするファン装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のファン装置であって、フ
    ァン(30)がブレード(33)の一部をねじることに
    よってブレード(33)の傾きを反転させて保持部(3
    5)に固定したことを特徴とするファン装置。
  4. 【請求項4】 加熱室(7)と、該加熱室(7)に設け
    られた通風口(72)と、前記加熱室(7)に熱風(4
    3)を循環させる請求項1から請求項3記載のいずれか
    のファン装置(3)と、前記熱風(43)を加熱する熱
    風ユニット(9)と、加熱室(7)内に被加熱物(7
    1)が配置される調理皿(70)を備え、前記ファン装
    置(3)によって前記加熱室(7)内の熱風(43)の
    主流の流れ方向を少なくとも二方向に可変できることを
    特徴とする加熱調理器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の加熱調理器であって、熱
    風(43)が流れる主流の二方向は、概略加熱室(7)
    の背面側から加熱室(7)の前面にあるドア部(52)
    側へ流れ、下調理皿(70b)の上側が主流となる場合
    の熱風(43a)と、下調理皿(70b)の下側が主流
    となる場合の熱風(43b)であることを特徴とする加
    熱調理器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103748417A (zh) * 2011-08-12 2014-04-23 夏普株式会社 加热烹调器
EP2799780A3 (en) * 2013-04-30 2015-12-23 Dongbu Daewoo Electronics Corporation Cooking apparatus
JP2017015365A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 東芝ホームテクノ株式会社 加熱調理器

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