JP2003207134A - 加熱調理器 - Google Patents
加熱調理器Info
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Abstract
高速に調理を行うことができる加熱調理器を提供するこ
とを主要な目的とする。 【解決手段】 箱体2と、箱体2に設けられ、内部に被
調理物を収納する加熱室3と、加熱室3内の被調理物を
加熱する加熱手段と、加熱手段の熱気を加熱室3に導入
する送風機と、加熱手段を制御する制御手段と、を備
え、送風機は遠心ファン51と遠心ファン51を駆動す
る駆動モータとファンケーシング53から成り、遠心フ
ァン51の回転方向を制御手段により正回転と逆回転と
に切り替えることによって加熱室3内の熱風の流動様式
を変化させることを特徴とした加熱調理器において、フ
ァンケーシング53の吸込口と遠心ファン51の空気流
入部との間に、空気の流れに作用する空気案内部材10
0を設ける。
Description
るものであり、より特定的には、コンベクションオーブ
ン、熱気衝撃方式オーブンなど、被調理物を加熱調理す
る加熱調理器に関する。
衝撃方式オーブン等の、被調理物を加熱調理する加熱調
理器1は、図12に示すように、断熱手段にて断熱処理
を施された箱体2と、該箱体2に設けられ、内部に被調
理物を収納する加熱室3と、該加熱室3内の被調理物を
加熱する加熱手段と、送風手段とから構成され、また、
該送風手段は、遠心ファン51と、該遠心ファン51を
駆動する駆動モータと、吸込口6および吹出口7におい
て前記加熱室3に連通し、前記遠心ファン51を軸支し
たファンケーシング53とからなる送風機により構成さ
れており、前記加熱手段により加熱された熱気を前記送
風手段により前記加熱室3に導入することで被調理物を
加熱調理する。
ては、例えば実公平6−23841号公報、などに記載
されているような、熱風循環方式加熱調理器があげられ
る。
0−329351号公報などに記載されているような熱
風循環方式加熱調理器があげられる。これは、加熱調理
器において前記送風手段が、正逆回転可能な前記駆動モ
ータの駆動により前記遠心ファンを正回転、逆回転させ
ながら前記加熱室内に熱風を送ることにより、特にスポ
ンジケーキ等のように被調理物を発泡させるような調理
を行う場合や、空気を多く含有する被調理物を調理する
場合に発生する、被調理物が不格好に変形したり、固く
なったり、表面が焦げるといった不都合が生じて調理の
進行が妨げられてしまうといった問題に対して、その原
因である熱風の偏りを改善し適切な調理を行うことがで
きる加熱調理器である。
平9−503334号公報などに記載されているよう
な、熱気衝撃方式加熱調理器があげられる。これは加熱
調理器において、ヒータで加熱された高温の空気を送風
機により高速で被調理物に衝突させることにより調理を
行なうため、ヒータの消費電力の増大を抑えつつ、被調
理物の調理時間を大幅に短縮することができる加熱調理
器である。
来の加熱調理器1では、加熱室3内における熱風の流動
様式が一定であるため、必然的に熱風が当たる部分にも
偏りが生じ、そのためスポンジケーキ等のように、被調
理物を発泡させることにより調理を行う場合や、空気を
多く含有する被調理物を調理する場合には、前述した熱
風の偏りによる被調理物の型崩れが生じ、調理の進行が
妨げられてしまうといった問題があった。
時間が長いという問題もあった。調理時間を短縮するに
は、遠心ファン51の回転数を高く設定し、すなわち、
風量を増加し、さらに、ヒータの熱量を増加してやれば
よいが、これだと消費電力が大幅に増大するだけでな
く、騒音が大幅に増大するという致命的な問題があっ
た。
の従来の加熱調理器1の問題の一つである熱風の偏りに
よる被調理物の型崩れを改善することは可能である。し
かしながら、簡単な手段では正回転時と逆回転時におけ
る熱風の吹出方向および吹出し速度を微調整し最適化で
きないため、結果として調理時間が改善できないという
問題があった。熱風の吹出方向および吹出し速度を調整
する手段として、ファンケーシング53を好的な形状に
加工してやればよいのだが、正回転、逆回転の双方に対
して所望の吹出方向および吹出し速度を実現しうるファ
ンケーシング53の形状の設計を行うには過度の手間が
生じるとともに、多くの場合そのファンケーシング53
は複雑な形状を成しているため、生産を行う際に高度か
つ手間のかかる加工を行う必要があり、多大なコストが
必要となるという致命的な問題があった。
は、上記の従来の加熱調理器1の問題の一つである、調
理時間が長いという問題を解決する事は可能である。し
かしながら、熱気衝撃方式による調理法は、ローストチ
キン等の肉塊やピザ等の、熱気衝撃の風圧により調理の
進行が妨げられない被調理物を調理する際には非常に好
適であるものの、スポンジケーキ等のように、被調理物
を発泡させることにより調理を行う場合や、空気を多く
含有する被調理物を調理する場合には、熱気衝撃の風圧
により被調理物が大きく型崩れし、調理の進行が妨げら
れてしまうといった問題があった。
もので、従来の加熱調理器における熱風の偏りおよび/
または他の従来の加熱調理器における熱気衝撃方式での
熱気衝撃の風圧による被調理物の型崩れを防止しうるこ
とができるように改良された加熱調理器を提供すること
を目的とする。
力を増大させること無く高速に調理を行うことができる
加熱調理器を提供することにある。
よび吹出し速度の調整手段を低コストで提供することが
できるように改良された加熱調理器を提供することにあ
る。
上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を
備えている。
と、該箱体に設けられ、内部に被調理物を収納する加熱
室と、該加熱室内の被調理物を加熱する加熱手段と、該
加熱手段の熱気を前記加熱室に導入する送風機と、前記
加熱手段を制御する制御手段と、を備え、前記送風機は
送風ファンと該送風ファンを駆動する駆動モータとファ
ンケーシングから成り、前記送風ファンの回転方向を前
記制御手段により正回転と逆回転とに切り替えることに
よって前記加熱室内の熱風の流動様式を変化させること
を特徴とした加熱調理器において、前記ファンケーシン
グの吸込口と前記送風ファンの空気流入部との間に、空
気の流れに作用する空気案内部材が設けられていること
を特徴とする。
の第1の局面に従う加熱調理器であって、前記空気案内
部材は、前記ファンケーシングの吸込口に配されている
ことを特徴とする。
の第2の局面に従う加熱調理器であって、前記ファンケ
ーシングの吸込口は、前記空気案内部材の配置箇所周辺
が部分的に塞がれていることを特徴とする。
の第1から3の局面に従う加熱調理器であって、前記空
気案内部材は、回動可能であることを特徴とする。
の第1から4の局面に従う加熱調理器であって、前記流
動様式は、コンベクション方式により加熱室内に送られ
た熱風の流れの状態であることを特徴とする。
の第1から4の局面に従う加熱調理器であって、前記流
動様式は、熱気衝撃方式により加熱室内に送られた熱風
の流れの状態であることを特徴とする。
の第1から4の局面に従う加熱調理器であって、前記流
動様式は、コンベクション方式と熱気衝撃方式の選択/
組合わせにより加熱室内に送られた熱風の流れの状態で
あることを特徴とする。
て、図を参照しながら説明する。
係る加熱調理器の構成を示す透視斜視図、図2は、本実
施の形態に係る加熱調理器の断面図である。
熱手段にて断熱処理を施された前面開口の箱体2と、該
箱体2内に設けられ、内部に被調理物を収納する加熱室
3と、被調理物を加熱する加熱手段と、該加熱手段によ
り加熱された熱気を前記加熱室3に搬送する送風手段
と、前記加熱手段および/または前記送風手段を制御す
る制御手段とから構成されている。
閉塞する断熱扉21と、ユーザーからの指示事項を入力
するための操作部81が備えられている。
ファン51を駆動する正逆回転可能な駆動モータと、前
記遠心ファン51を軸支し、吸込口6および右側面部吹
出口71、左側面部吹出口72とにおいて前記加熱室3
に連通するファンケーシング53と、前記ファンケーシ
ング53の吸込口において図3に示すように、右側面部
吹出口71側と左側面部吹出口72とにおいて、前記遠
心ファン51の図3(a)の回転方向に対して、片方で
前向き、もう片方で後ろ向きの姿勢を成すようにそれぞ
れ複数個配設された、空気案内部材であるステンレス製
のガイド板100と、からなる送風機により構成されて
いる。
1、左側面部吹出口72は、直径5mmの複数のパンチ
孔で形成されている。
により構成され、ヒータにより加熱された熱気は、前記
送風機により右側面部吹出口71と左側面部吹出口72
から加熱室3に導入される。
ーにより加熱室3内に被調理物が載置され、操作部81
に指示事項が入力されると、制御手段である制御部82
は、操作部81に入力された指示事項に基づき、送風機
の駆動モータおよびヒータを動作制御することで、被調
理物を調理する。
2の指示に基づき前記駆動モータにて正逆に回転され
る。ここで前記ガイド板100が前述のとおり配設され
ているため、一方に回転する時には図3(a)に示すよ
うに、右側面吹出口71からはガイド板100が入口案
内翼の働きをするために強風が吹き出すとともに左側面
吹出口72からはガイド板100が遮蔽板の働きをする
ため弱風が吹き出す。そして逆方向に回転する時は図3
(b)に示すように、この逆となる。
り、従来より高速な熱風を被調理物にまんべんなく当て
る事ができ、効率的かつ的確な加熱調理を行うことがで
きる。
や、加熱室3内での被調理物の載置位置に偏りがある場
合には、加熱室3に設置されたセンサーからの情報に基
づき制御部82が正逆回転の交代周期を制御し、一時的
に加熱箇所に偏りを持たせる事で、被加熱物を均一な温
度で加熱する事ができる。
可変であるため、他の風速による調理も可能である。ま
た、ヒータは、ON、OFF、ならびに発熱量の調節が
可能であるため、さまざまな被調理物の調理に好適な調
理方法を実現できる。
加熱調理を補助するための誘電加熱装置が備えられてい
てもよい。この場合、被調理物の内部の加熱をより効果
的に行う事ができる。
転する回転手段として、駆動モータ91により回転し、
上に回転皿、網棚、2段網棚を取外し自在に設置し、一
体となって回転できるターンテーブル95が備えられて
いてもよい。この場合、前記ターンテーブル95と共に
被調理物が回転するので、より均一またはより選択的に
熱気を吹き付けることができるため、被調理物をより効
果的に加熱する事ができる。
てシロッコファン、ラジアルファン、ターボファンを用
いても良く、また、スペースの制約等により軸流ファ
ン、斜流ファン、貫流ファンを用いてもよい。また、送
風機のかわりにブロアーを用いてもよい。さらに、ファ
ンケーシング53においても、矩形形状であっても渦巻
き状であっても円弧形状であってもよく、流れを2方向
に分岐できるものであればよい。
1、左側面部吹出口72のパンチ孔の直径は5mmでな
くとも同様の効果が得られるため、これに限定されるも
のではない。また、形状も、パンチ孔ではなくスリット
状を呈していても良く、また、網状になっていてもよ
い。
素材は、これに限定される事なく、セラミックス製や銅
製など、オーブン調理の際の300℃程度の熱に耐えう
る程度に耐熱性を有する素材でできた板材であればよ
い。また、形状に関しても、平板に限られることなく、
例えば円弧翼のような形状を成すように、より流れに作
用を及ぼしやすいように一部または全体を曲げられてい
ても良く、断面が翼形状を成していてもよい。
あってもよい。この場合、前記ガイド板100と前記遠
心ファン51の羽根とが成す角度を被調理物にあわせて
任意に調整できるため、制御部82からの制御によりさ
らに厳密な風速調節および/または風向調節が可能とな
る。
形態2に係る加熱調理器の構成を示す透視斜視図、図5
は、本実施の形態に係る加熱調理器の断面図である。
て断熱処理を施された前面開口の箱体2と、該箱体2内
に設けられ、内部に被調理物を収納する加熱室3と、被
調理物を加熱する加熱手段と、該加熱手段により加熱さ
れた熱気を前記加熱室3に搬送する送風手段と、前記加
熱手段および/または前記送風手段を制御する制御手段
と、被調理物を回転する回転手段とから構成されてい
る。
閉塞する断熱扉21と、ユーザーからの指示事項を入力
するための操作部81が備えられている。
回転手段として、駆動モータ91により回転し、上に回
転皿、網棚、2段網棚を取外し自在に設置し、一体とな
って回転できるターンテーブル95が備えられている。
ァン51を駆動する正逆回転可能な駆動モータと、前記
遠心ファン51を軸支し、吸込口6および上面部吹出口
73と側面部吹出口74とにおいて前記加熱室3に連通
し、吸込口6から吸い込んだ空気を上面部吹出口73方
向と側面部吹出口74方向とに分岐するファンケーシン
グ53と、前記ファンケーシング53の吸込口において
図6に示すように、上面部吹出口73側と側面部吹出口
74とにおいて、前記遠心ファン51の図6(a)の回
転方向に対して、片方で前向き、もう片方で後ろ向きの
姿勢を成すようにそれぞれ複数個配設された、空気案内
部材であるステンレス製のガイド板100と、からなる
送風機により構成されている。
上面部吹出口73との間に設置された第1ヒータ411
により加熱された熱気は上面部吹出口73から、前記フ
ァンケーシング53と側面部吹出口74との間に設置さ
れた第2ヒータ412により加熱された熱気は側面部吹
出口74から加熱室3に導入される。
5mmの複数個のパンチ孔で形成されており、側面部吹
出口74の前後で流速の変化はほとんど生じない構造に
なっている。また、上面部吹出口73は直径11mmの
複数個の噴射口で形成されており、上面部吹出口73の
上流側より下流側での流速が速くなるような、いわゆる
ノズルの役割を果たすような構造になっている。
ーにより加熱室3内に被調理物が載置され、操作部81
に指示事項が入力されると、制御手段である制御部82
は、操作部81に入力された指示事項に基づき、あらか
じめプログラムされている複数の調理方法の中から好適
な調理方法を選択し、送風機の駆動モータ、第1ヒータ
411および第2ヒータ412、ターンテーブル駆動モ
ータ91を動作制御することで、被調理物を調理する。
ストチキンを調理する場合には、加熱室3内の網棚上に
肉塊を置き、操作部81に表示されるメニューの中から
ローストチキンを選択する。その指示により、制御部8
2は、送風機の駆動モータ、第1ヒータ411および第
2ヒータ412、ターンテーブル駆動モータ91を作動
させる。この時、遠心ファン51は駆動モータにより図
6(a)に図示する方向に高速で回転する。ここで図6
(a)のように上面部吹出口付近の前記ガイド板100
が入口案内翼の働きをするとともに上面部吹出口73が
ノズルの役割を果たしているために、上面部吹出口73
からは65km/h以上の超高速熱風を吹き出して直接
ローストチキンに当て、それとともに、側面部吹出口7
4付近の前記ガイド板100が遮蔽板の働きをするため
に側面部吹出口74からは30km/h以下の低速熱風
を吹き出して加熱室3内を循環させることにより、加熱
室3内の雰囲気温度を上昇させる。したがってこの場
合、効率的に超高速熱風をローストチキンに当てる事が
でき、ローストチキンは高速で調理される。
ンジケーキを調理する場合には、加熱室3内の2段網棚
の各棚上にケーキ生地をそれぞれ置き、操作部81に示
されるメニューの中からスポンジケーキを選択する。そ
の指示により、制御部82は、送風機の駆動モーター、
第2ヒータ412、ターンテーブル駆動モータ91を作
動させ、第1ヒータ411は必要に応じて作動させる。
この時、遠心ファン51は駆動モータにより図6(b)
に図示する方向に中速回転する。ここで図6(b)のよ
うに上面部吹出口73付近の前記ガイド板100が遮蔽
板の働きをするため、上面部吹出口73がノズルの役割
を果たしているにもかかわらず上面部吹出口73からは
30km/h以下の低速熱風を吹き出し、スポンジケー
キに直接熱風を当てる事無く加熱室3内に熱風を循環さ
せ、それとともに、側面部吹出口74付近の前記ガイド
板100が入口案内翼の働きをするために側面部吹出口
72からは40km/h程度の中速熱風を吹き出して直
接スポンジケーキに当てる。したがって比較的型崩れを
起こしにくい側面から、ノズル状で無い吹出口を経由し
て中速の熱風を当てることにより、スポンジケーキは風
圧により型崩れを起こすことなく、従来より高速にふん
わりと仕上がるとともに、この場合、2段熱風循環方式
加熱調理も可能となり、2段網棚の各段にそれぞれ置か
れたスポンジケーキは、特に上面吹出口73に近い上段
に置かれたものに対してもふんわりと仕上げることがで
きる。
可変であるため、上記に示す他の風速による調理も可能
である。また、第1ヒータ411、第2ヒータ412
は、ON、OFF、ならびに発熱量の調節が可能である
ため、さまざまな被調理物の調理に好適な調理方法を実
現できる。
加熱調理を補助するための誘電加熱装置が備えられてい
てもよい。この場合、被調理物の内部の加熱をより効果
的に行なう事ができる。
ロッコファン、ラジアルファン、ターボファンを用いて
も良く、また、スペースの制約等により軸流ファン、斜
流ファン、貫流ファンを用いてもよい。また、送風機の
かわりにブロアーを用いてもよい。さらに、ファンケー
シング53においても、矩形形状であっても渦巻き状で
あっても円弧形状であってもよく、流れを2方向に分岐
できるものであればよい。
のパンチ孔の直径は5mmでなくとも、十分な個数の孔
が存在するなど全体の開口面積が十分確保されていれば
同様の効果が得られるため、これに限定されるものでは
ない。また、形状も、パンチ孔ではなくスリット状を呈
していても良く、また、網状になっていてもよい。ま
た、上面部吹出口73に関しても、特に直径11mmで
なくとも同様の効果が得られるため、これに限定される
ものではない。
素材は、これに限定される事なく、セラミックス製や銅
製など、オーブン調理の際の300℃程度の熱に耐えう
る程度に耐熱性を有する素材でできた板材であればよ
い。また、形状に関しても、平板に限られることなく、
例えば円弧翼のような形状を成すように、より流れに作
用を及ぼしやすいように一部または全体を曲げられてい
ても良く、断面が翼形状を成していてもよい。
は回動可能であってもよい。この場合、前記ステンレス
製ガイド板と前記遠心ファン51の羽根とが成す角度を
被調理物にあわせて任意に調整できるため、制御部82
からの制御によりさらに厳密な風速調節および/または
風向調節が可能となる。
形態3に係る加熱調理器の構成を示す透視斜視図、図8
は、本実施の形態に係る加熱調理器の断面図である。
て断熱処理を施された前面開口の箱体2と、該箱体2内
に設けられ、内部に被調理物を収納する加熱室3と、被
調理物を加熱する加熱手段と、該加熱手段により加熱さ
れた熱気を前記加熱室3に搬送する送風手段と、前記加
熱手段および/または前記送風手段を制御する制御手段
と、被調理物を回転する回転手段とから構成されてい
る。
閉塞する断熱扉21と、ユーザーからの指示事項を入力
するための操作部81が備えられている。
回転手段として、駆動モータ91により回転し、上に回
転皿、網棚、2段網棚を取外し自在に設置し、一体とな
って回転できるターンテーブル95が備えられている。
ァン51を駆動する正逆回転可能な駆動モータと、前記
遠心ファン51を軸支し、吸込口6および上面部吹出口
73と右側面部吹出口71と左側面部吹出口72とにお
いて前記加熱室3に連通し、吸込口6から吸い込んだ空
気を上面部吹出口73方向と右側面部吹出口71方向と
左側面部吹出口72方向とに分岐するファンケーシング
53と、前記ファンケーシング53の吸込口において図
9に示すように、上面部吹出口73側において、前記遠
心ファン51の図9(a)の回転方向に対して、前向き
の姿勢を成すように複数個配設された、ステンレス製の
ガイド板100と、からなる送風機により構成されてい
る。
73との間に設置された第1ヒータ411により加熱さ
れた熱気は上面部吹出口73から、前記ファンケーシン
グ53cと右側面部吹出口71との間に設置された第2
ヒータ412により加熱された熱気は右側面部吹出口7
1から、前記ファンケーシング53cと左側面部吹出口
72との間に設置された第3ヒータ413により加熱さ
れた熱気は左側面部吹出口72から、それぞれ加熱室3
に導入される。
面部吹出口72は、直径5mmの複数個のパンチ孔で形
成されている。また、上面部吹出口73は直径11mm
の複数個の噴射口で形成されており、該噴射口の上流側
より下流側での流速が速くなるような、いわゆるノズル
の役割を果たすような構造になっている。
ーにより加熱室3内に被調理物が載置され、操作部81
に指示事項が入力されると、制御手段である制御部82
は、操作部81に入力された指示事項に基づき、あらか
じめプログラムされている複数の調理方法の中から好適
な調理方法を選択し、送風機の駆動モータ、第1ヒータ
411、第2ヒータ412、第3ヒータ413、ターン
テーブル駆動モータ91を動作制御することで、被調理
物を調理する。
ストチキンを調理する場合には、加熱室3内の網棚上に
肉塊を置き、操作部81に表示されるメニューの中から
ローストチキンを選択する。その指示により、制御部8
2は、送風機の駆動モータ52、第1ヒータ411、第
2ヒータ412、第3ヒータ413、ターンテーブル駆
動モータ91を作動させる。この時、遠心ファン51は
駆動モータにより図9(a)に図示する方向に高速で回
転する。ここで図9(a)のように上面部吹出口付近の
前記ガイド板100が入口案内翼の働きをするとともに
上面部吹出口73がノズルの役割を果たしているため
に、上面部吹出口73からは65km/h以上の超高速
熱風を吹き出して直接ローストチキンに当て、それとと
もに、右側面部吹出口71および左側面部吹出口72か
らは30km/h以下の低速熱風を吹き出し加熱室3内
を循環させることにより、加熱室3内の雰囲気温度を上
昇させる。したがってこの場合、効率的に超高速熱風を
ローストチキンに当てる事ができ、ローストチキンは高
速で調理される。
ンジケーキを調理する場合には、加熱室3内の2段網棚
の各棚上にケーキ生地をそれぞれ置き、操作部81に示
されるメニューの中からスポンジケーキを選択する。そ
の指示により、制御部82は、送風機の駆動モーター、
第2ヒータ412、第3ヒータ413、ターンテーブル
駆動モータ91を作動させ、第1ヒータ411は必要に
応じて作動させる。この時、遠心ファン51は駆動モー
タにより図9(b)に図示する方向に低速回転する。こ
こで図9(b)のように上面部吹出口73付近の前記ガ
イド板100が遮蔽板の働きをするため、上面部吹出口
73がノズルの役割を果たしているにもかかわらず上面
部吹出口73からは30km/h以下の低速熱風を吹き
出し、スポンジケーキに直接熱風を当てる事無く加熱室
3内に熱風を循環させ、それとともに、右側面部吹出口
71および左側面部吹出口72からは30km/h以下
の低速熱風を吹き出し加熱室3内を循環させることによ
り、加熱室3内の雰囲気温度を上昇させる。したがって
スポンジケーキに直接熱風が当たることないので、風圧
により型崩れを起こすことなくふんわりと仕上がるとと
もに、この場合、2段熱風循環方式加熱調理も可能とな
り、2段網棚の各段にそれぞれ置かれたスポンジケーキ
は、特に上面吹出口73に近い上段に置かれたものに対
してもふんわりと仕上げることができる。
可変であるため、上記に示す他の風速による調理も可能
である。また、第1ヒータ411、第2ヒータ412、
第2ヒータ413は、ON、OFF、ならびに発熱量の
調節が可能であるため、さまざまな被調理物の調理に好
適な調理方法を実現できる。
加熱調理を補助するための誘電加熱装置が備えられてい
てもよい。この場合、被調理物の内部の加熱をより効果
的に行う事ができる。
てシロッコファン、ラジアルファン、ターボファンを用
いても良く、また、スペースの制約等により軸流ファ
ン、斜流ファン、貫流ファンを用いてもよい。また、送
風機のかわりにブロアーを用いてもよい。さらに、ファ
ンケーシング53においても、矩形形状であっても渦巻
き状であっても円弧形状であってもよく、流れを2方向
に分岐できるものであればよい。
1、左側面部吹出口72のパンチ孔の直径は5mmでな
くとも、十分な個数の孔が存在するなど全体の開口面積
が十分確保されていれば同様の効果が得られるため、こ
れに限定されるものではない。また、形状も、パンチ孔
ではなくスリット状を呈していても良く、また、網状に
なっていてもよい。また、上面部吹出口73の噴射口
も、特に直径11mmでなくとも同様の効果が得られる
ため、これに限定されるものではない。
吸込口6において前記ステンレス製ガイド板100が固
定されている箇所周辺が部分的に塞がれていてもよい。
この場合、熱気の流れが図10(a)、(b)に示すよ
うに、正回転では塞がれていない時と同様に風を送れる
反面、図11(a)、(b)に示すように逆回転では塞
がれた部分が更なる遮蔽効果を及ぼすため、正回転と逆
回転とでの熱気の風速の差を更に大きくすることができ
る。
素材は、これに限定される事なく、セラミックス製や銅
製など、オーブン調理の際の300℃程度の熱に耐えう
る程度に耐熱性を有する素材でできた板材であればよ
い。また、形状に関しても、平板に限られることなく、
例えば円弧翼のような形状を成すように、より流れに作
用を及ぼしやすいように一部または全体を曲げられてい
ても良く、断面が翼形状を成していてもよい。
は回動可能であってもよい。この場合、前記ステンレス
製ガイド板100と前記遠心ファン51の羽根とが成す
角度を被調理物にあわせて任意に調整できるため、制御
部82からの制御によりさらに厳密な風速調節および/
または風向調節が可能となる。
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
の効果を得ることができる。
と送風ファンの空気流入部との間に設けられているた
め、送風ファンの回転方向を正回転と逆回転とに切り替
えることによる加熱室内における熱風の流動様式の変更
を、低コストでより好適に行うことができる。
風の偏りおよび/または熱気衝撃方式での熱気衝撃の風
圧による被調理物の型崩れを防止しうるとともに、従来
よりも消費電力を増大させること無く高速に調理を行う
ことができる加熱調理器を低コストで実現することがで
きる。
構成を示す透視斜視図である。
びガイド板の周囲の空気の流れを示す断面図である。
構成を示す透視斜視図である。
びガイド板の周囲の空気の流れを示す断面図である。
構成を示す透視斜視図である。
びガイド板の周囲の空気の流れを示す断面図である。
いる遠心ファンおよびガイド板の周囲の空気の流れを示
す断面図で、遠心ファンが正回転している図である。
いる遠心ファンおよびガイド板の周囲の空気の流れを示
す断面図で、遠心ファンが逆回転している図である。
る。
室、41 ヒータ、411 第1ヒータ、412 第2
ヒータ、413 第3ヒータ、42 誘電加熱装置、5
1 遠心ファン、53 ファンケーシング、6 吸込
口、7 吹出口、71 右側面部吹出口、72 左側面
部吹出口、73 上面部吹出口、74 側面部吹出口、
81 操作部、82 制御部、91 ターンテーブル駆
動モータ、95 ターンテーブル、100 ガイド板。
Claims (7)
- 【請求項1】 箱体と、 該箱体に設けられ、内部に被調理物を収納する加熱室
と、 該加熱室内の被調理物を加熱する加熱手段と、 該加熱手段の熱気を前記加熱室に導入する送風機と、 前記加熱手段を制御する制御手段と、を備え、 前記送風機は送風ファンと該送風ファンを駆動する駆動
モータとファンケーシングから成り、 前記送風ファンの回転方向を前記制御手段により正回転
と逆回転とに切り替えることによって前記加熱室内の熱
風の流動様式を変化させることを特徴とした加熱調理器
において、 前記ファンケーシングの吸込口と前記送風ファンの空気
流入部との間に、空気の流れに作用する空気案内部材が
設けられていることを特徴とする加熱調理器。 - 【請求項2】 前記空気案内部材は、前記ファンケーシ
ングの吸込口に配されていることを特徴とする請求項1
記載の加熱調理器。 - 【請求項3】 前記ファンケーシングの吸込口は、前記
空気案内部材の配置箇所周辺が部分的に塞がれているこ
とを特徴とする請求項2記載の加熱調理器。 - 【請求項4】 前記空気案内部材は、回動可能であるこ
とを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の
加熱調理器。 - 【請求項5】 前記流動様式は、コンベクション方式に
より加熱室内に送られた熱風の流れの状態であることを
特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の加熱
調理器。 - 【請求項6】 前記流動様式は、熱気衝撃方式により加
熱室内に送られた熱風の流れの状態であることを特徴と
する請求項1から4のいずれか1項に記載の加熱調理
器。 - 【請求項7】 前記流動様式は、コンベクション方式と
熱気衝撃方式の選択/組合わせにより加熱室内に送られ
た熱風の流れの状態であることを特徴とする請求項1か
ら4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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